JP4248860B2 - 多色画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、最上流側の画像形成ステーション以外の残る他の画像形成ステーションに対し転写担持体を退避させることによって単色画像形成を行えるようにした多色画像形成装置に関し、詳しくは、単色画像形成時に顕著に発生する未定着トナーの転写チリ現象などによる定着後の画像乱れを抑制する対策に係わる。
【0002】
【従来の技術】
近年より、カラータイプの画像形成装置のコンパクト化、および画像処理速度を向上させる上で、色相の数に対応する複数の感光体を用いて、用紙搬送行程は1度であるにもかかわらず、多色画像形成および単色画像形成を可能とするタンデム方式を用いた多色画像形成装置が広く開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
ところで、このようなタンデム方式の多色画像形成装置では、複数の感光体で形成された色相の異なる画像情報を記録用紙などの転写材に対し1回の搬送行程で転写するため、転写担持体が用いられていると共に、この転写担持体に対し複数の感光体が接触することになる。このため、各色相別に転写された未定着の現像剤が、隣接する他の感光体の電位によって汚染され、感光体の周囲に配置された現像層に回収されて、混色現象を起こし、画像形成時に色相が合わないという現象が発生していた。
【0004】
しかも、最上流側の画像形成ステーションでの感光体の色相から最下流側の画像形成ステーションでの感光体の色相までに転写された画像情報のうちの未定着の現像剤が、他の感光体に奪われるといった逆転写現象を招き、これによって画像品位が低下していた。
【0005】
そこで、従来、転写担持体を保持する搬送ベルトユニットを回動させることによって、単色による画像形成時(単色画像形成時)に、転写材の搬送方向上流側から下流側に亘って配された各画像形成ステーションのうちの最上流側に位置する画像形成ステーション(感光体)のみを使用し、残る他の画像形成ステーションの感光体に対し転写担持体の転写材搬送方向最上流端側を支点にして転写材搬送方向最下流端を離反させるように転写担持体を傾斜させるような手法が採られている。
【0006】
また、転写担持体の下流側に転写材を転写担持体上から定着部に受け渡す転写材案内板を備えたものもあり、この転写材案内板は、転写担持体の離接動作に応じて定着部に対する転写材の案内角度が変更されるように角度変更可能に構成され、多色画像形成時はもちろんのこと、単色画像形成時においても、転写担持体上から転写材が円滑に受け渡されるようになっている。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−319179号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の如き単色画像形成時に傾斜させた転写担持体上から転写材を定着部に受け渡す転写材案内板を備えたものの場合には、転写材搬送方向最下流端を離反させた転写担持体の傾斜に応じて転写材案内板の案内角度が変更されるため、以下の述べるような欠点を保有している。
【0009】
すなわち、転写材案内板の案内角度が、転写材搬送方向最下流端を離反させた転写担持体の傾斜に応じて変更されるため、多色画像形成時には転写担持体上から搬送された転写材の先端が緩い傾斜角度の転写材案内板に緩接触するものの、この転写材案内板に案内されながら定着部に受け渡され、それ以後も転写材の裏面が転写材案内板に頻繁に緩接触しながら搬送される。一方、単色画像形成時には転写担持体上から搬送された転写材の先端が、転写担持体自体の傾斜に伴い案内角度も自ずと急となる転写材案内板に接触し、この転写材案内板で案内されながら定着部に受け渡され、それ以後も転写材の裏面が転写材案内板に頻繁に接触しながら搬送される。
【0010】
このように、転写材は、転写材案内板に対する接触の強弱はあるものの、先端が定着部に受け渡された後も継続して裏面側が転写材案内板に対して頻繁に接触するため、転写材の裏面が転写材案内板に接触する度に衝撃を受け、転写材上の未定着トナーが散らばる転写チリ現象などの不具合が発生しやすいものとなり、定着後に画像乱れが生じる要因となる。
【0011】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、未定着トナーの転写チリ現象などの不具合を防止して定着後の画像乱れを抑制することができる多色画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明では、現像剤像が形成される複数の像担持体を転写担持体に当接可能に並列に配置し、前記転写担持体により搬送される転写材に前記現像剤像を転写し、その後、定着部にて現像剤像を転写材に定着させることで画像形成を行う画像形成装置で、多色画像形成と単色画像形成とで、前記像担持体と前記転写担持体との当接状態を切換えて画像形成を行うことを可能にした多色画像形成装置を前提とし、前記転写担持体の下流側に、転写材を前記転写担持体上から前記定着部に受け渡す転写材案内板を設け、この転写材案内板を、前記転写担持体の離接動作に応じて前記定着部に対する転写材の案内角度を変更させるように角度変更可能に構成する。更に、前記転写担持体上での転写材の搬送速度と、前記定着部による転写材の定着速度との速度比である(前記定着速度/前記搬送速度)を、転写材の搬送速度よりも転写材の定着速度の方が低速となるように、多色画像形成時および単色画像形成時での前記転写担持体の離接動作に応じて変更させたり、前記転写材案内板による転写材の案内角度の緩急に応じて変更させるようにしている。
【0013】
このような特定事項により、前記転写担持体上での転写材の搬送速度と前記定着部による転写材の定着速度との速度比である(前記定着速度/前記搬送速度)が、多色画像形成時または単色画像形成時での前記転写担持体の離接動作、もしくは前記転写材案内板による転写材の案内角度の緩急に応じて、転写材の搬送速度よりも転写材の定着速度の方が低速となるように変更されるようにしているので、先端が前記定着部に受け渡された転写材は、多色画像形成時での前記像担持体に対する前記転写担持体の離接動作、または前記転写材案内板による転写材の案内角度の緩急に応じて前記転写材案内板上で撓んでループを描き、この転写材案内板上での転写材のループによって、前記転写材案内板に対する転写材裏面の頻繁な接触が回避されることになる。これにより、前記転写材案内板に対する転写材裏面の接触時の衝撃によって散らばる転写材上の未定着トナーの転写チリ現象などの不具合を防止し、定着後の画像乱れを抑制することが可能となる。
【0014】
詳しくは、前記転写担持体上での転写材の搬送速度と定着部による転写材の定着速度との速度比である(前記定着速度/前記搬送速度)を、多色画像形成時での前記転写担持体の接触時よりも単色画像形成時での前記転写担持体の離間時の方が小さくなるように設定したり、前記転写材案内板による転写材の案内角度が緩やかな時よりも急な時の方が小さくなるように設定したりしているので、先端が前記定着部に受け渡された転写材は、前記転写材案内板に対する転写材裏面の接触時の衝撃が大きくなる単色画像形成時での前記転写担持体の離間時、または前記転写材案内板による転写材の案内角度が急な時に前記転写材案内板上で大きく撓んで大きなループを描き、この転写材案内板上での転写材の大きなループによって、前記転写材案内板に対する転写材裏面の接触に対する余裕度が向上する。これにより、単色画像形成時での前記転写担持体の離間時、または前記転写材案内板の急傾斜時に、前記転写材案内板に対する転写材裏面の接触時の衝撃によって散らばる転写材上の未定着トナーの転写チリ現象などの不具合を効果的に防止し、定着後の画像乱れをより一層抑制することが可能となる。
【0015】
更に、定着部の定着速度を変更する具体的な例として、以下の構成が掲げられる。
【0016】
つまり、パルスモータにより駆動する一対のローラを定着部に設け、このローラ間を通して定着される転写材の定着速度を、前記パルスモータへのパルス数の増減によって変更させるようにしている。
【0017】
この特定事項により、パルスモータへのパルス数の増減によって定着部のローラ間を通る転写材の定着速度が変更されるので、転写担持体上での転写材の搬送速度と定着部による転写材の定着速度との速度比を簡単に変更することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態に係わる多色画像形成装置の要部を示し、この多色画像形成装置1内には、転写搬送ベルト機構10が設けられている。この転写搬送ベルト機構10は、その一側(図1では左側)に回動自在に支持された第1ローラとしての駆動ローラ101と、他側(図1では右側)に回動自在に支持された第2ローラとしての従動ローラ102と、この両ローラ101,102間に張架され、図1中に示す矢印Z方向に駆動する転写担持体としての無端の転写搬送ベルト103とを備え、この転写搬送ベルト103の表面上に転写材としての記録媒体Pを静電吸着させることによって、レジストローラ100,100から供給される記録媒体Pを他側(上流側)から一側(下流側)に搬送するようになされている。この転写搬送ベルト103は、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。この場合、転写搬送ベルト機構10は、転写フレーム10Aを備え、この転写フレーム10Aに、両ローラ101,102および転写搬送ベルト103と、後述する第1ないし第4転写ローラ6a〜6dと、後述する転写ベルトクリーニングユニット103aおよび転写搬送ベルト従動ローラ103b,103c支持されている。
【0020】
前記転写搬送ベルト機構10の記録媒体P搬送方向下流側(図1では左側)には定着部としての定着装置20が設けられている。この定着装置20は、熱ヒートローラ201と、加圧ローラ202とを上下に備え、転写搬送ベルト機構10(転写搬送ベルト103)により搬送された記録媒体Pを熱ヒートローラ201と加圧ローラ202との間のニップで加圧及び加熱することにより、記録用紙P上に転写形成されたトナー像を記録媒体P上に定着させることが行われる。この場合、熱ヒートローラ201および加圧ローラ202は、加圧ローラ202の軸に連結されたパルスモータ205(図6参照)により駆動し、このパルスモータ205へのパルス数の増減によって、両ローラ201,202間を通して定着される記録媒体Pの定着速度が変更されるようになっている。
【0021】
また、転写搬送ベルト機構10の上方には、第1の画像形成ステーションS1、第2の画像形成ステーションS2、第3の画像形成ステーションS3および第4の画像形成ステーションS4がそれぞれ転写搬送ベルト103に近接して記録媒体搬送経路上流側(図1では右側)から順に所定間隔置きに並設されている。この場合、転写搬送ベルト103上の記録媒体Pは、第1の画像形成ステーションS1、第2の画像形成ステーションS2、第3の画像形成ステーションS3及び第4の画像形成ステーションS4に順次搬送されることになる。
【0022】
各画像形成ステーションS1〜S4は、実質的に同一構成となり、図1に示す矢印F方向にそれぞれ回転する感光体としての第1ないし第4感光体ドラム3a〜3dを具備している。この各感光体ドラム3a〜3dの周囲には、各感光体ドラム3a〜3dを帯電し、各感光体ドラム3a〜3dの外周面上に静電潜像を形成する第1ないし第4帯電器4a〜4dと、各感光体ドラム3a〜3dの外周面上に形成された静電潜像をトナーにより可視像に現像する第1ないし第4現像装置5a〜5dと、各感光体ドラム3a〜3dの外周面上に現像されたトナー像(可視像)を記録媒体Pに転写する転写手段としての第1ないし第4転写ローラ6a〜6dと、各感光体ドラム3a〜3dの外周面上に残留するトナーを除去するクリーニング装置7a〜7dとが各感光体ドラム3a〜3dの回転方向(矢印F方向)に沿って順次設けられている。
【0023】
また、各感光体ドラム3a〜3dの上方には、第1ないし第4露光手段8a〜8dが設けられている。この各露光手段8a〜8dは、書き込み手段であり、画像情報に基づいて、たとえばレーザーなどの光によって、帯電している感光体ドラム3a〜3dの表面上に画像を書き込む。これによって、感光体ドラム3a〜3d上に静電潜像が形成される。
【0024】
前記転写搬送ベルト103の搬送方向最上流側に位置する第1の画像形成ステーションS1の第1露光手段8aにはカラー原稿画像の黒色成分像に対応する画素信号が入力され、次の第2の画像形成ステーションS2の第2露光手段8bにはカラー原稿画像のシアン色成分像に対応する画素信号が入力され、さらに次の第3の画像形成ステーションS3の第3露光手段8cにはカラー原稿画像のマゼンタ色成分像に対応する画素信号が入力され、最下流側に位置する第4の画像形成ステーションS4の第4露光手段8dにはカラー原稿画像のイエロー色成分像に対応する画素信号が入力されるようになされている。これにより、色変換された原稿画像情報に対応する静電潜像が各感光体ドラム3a〜3dの外周面上に形成される。
【0025】
第1の画像形成ステーションS1の第1現像装置5aには黒色のトナーが収容され、第2の画像形成ステーションS2の第2現像装置5bにはシアン色のトナーが収容され、第3の画像形成ステーションS3の第3現像装置5cにはマゼンタ色のトナーが収容され、さらに、第4の画像形成ステーションS4の第4現像装置5dにはイエロー色のトナーが収容されている。各感光体ドラム3a〜3dの外周面上の静電潜像は、これら各色のトナーにより可視像に現像され、これにより、原稿画像情報が各色のトナーによってトナー像として再現されるようになっている。
【0026】
各感光体ドラム3a〜3dから記録媒体Pへのトナー像の転写は、転写搬送ベルト103の裏側に接触している転写ローラ6a〜6dによって行われる。各転写ローラ6a〜6dには、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。各転写ローラ6a〜6dは、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われている。この導電性の弾性材により、記録媒体Pに対して均一に高電圧を印加することができるようになっている。なお、本実施形態では、転写電極として転写ローラ6a〜6dを使用しているが、それ以外にブラシなども用いられる。
【0027】
また、各感光体ドラム3a〜3dとの接触により転写搬送ベルト103に付着したトナーは、記録媒体Pの裏面を汚す原因となるために、転写ベルトクリーニングユニット103aによって除去・回収されるように設定されている。転写ベルトクリーニングユニット103aには、転写搬送ベルト103に接触するクリーニングブレード(図示せず)が設けられており、クリーニングブレードが接触する部位(第3の画像形成ステーションS3と第4の画像形成ステーションS4との間の下方)の転写搬送ベルト103は、裏側から転写搬送ベルト従動ローラ103bによって支持されている。また、第1の画像形成ステーションS1の下方にも転写搬送ベルト従動ローラ103cが設けられ、この転写搬送ベルト従動ローラ103cによって、転写搬送ベルト103が裏側から支持されるようになっている。
【0028】
給紙トレイ109は、画像形成に使用する記録媒体Pを蓄積しておくためのトレイであり、本多色画像形成装置1の画像形成部の下側に設けられている。また、本画像形成装置1の上部に設けられている排紙トレイ107は、画像形成済みの記録媒体Pをフェイスダウンで載置するためのトレイであり、本多色画像形成装置1の側部に設けられている排紙トレイ108は、画像形成済みの記録媒体をフェイスアップで載置するためのトレイである。
【0029】
また、前記多色画像形成装置1には、給紙トレイ109内の記録媒体Pを転写搬送ベルト機構10や定着装置20を経由させて排紙トレイ107に送るSの字形状の用紙搬送路Sが設けられている。さらに、給紙トレイ109から排紙トレイ107および排紙トレイ108までの用紙搬送路Sには、ピックアップローラ109a、レジストローラ100、搬送方向切換えガイド304、記録媒体Pを搬送する搬送ローラ305等が配されている。
【0030】
搬送ローラ305は、記録媒体Pの搬送を促進・補助する小型のローラよりなり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。
【0031】
搬送方向切換えガイド304は、多色画像形成装置1の側面カバー1aに回転可能に設けられており、実線で示す状態から破線で示す状態に変換することによって、用紙搬送路Sの途中から記録媒体Pを分離し、多色画像形成装置1側部の排紙トレイ108に記録媒体Pを排出させるようになっている。搬送方向切換えガイド304が実線で示す状態に変換されている場合には、記録媒体Pは、定着装置20と側面カバー1aと搬送切換えガイド304との間に形成される搬送部S´(用紙搬送路Sの一部)を通って上部の排紙トレイ107に排出される。
【0032】
そして、図2にも示すように、前記多色画像形成装置1は、上述の如く第1〜第4の画像形成ステーションS1〜S4のすべての感光体ドラム3a〜3dを転写搬送用ベルト103上の記録媒体Pに対し順に接触させて画像を転写する多色画像形成と、図3に示すように、最上流側の第1の画像形成ステーションS1の感光体ドラム3aのみを転写搬送用ベルト103上の記録媒体Pに対し接触させて画像を転写する単色画像形成とが選択的に行えるようになっている。具体的には、多色画像形成装置1のスタートスイッチ(図示せず)をON操作した際に、単色画像形成(モノクロ画像形成)が要求されていると、図3に示すように、最上流側の第1の画像形成ステーションS1の感光体ドラム3aのみを使用し、残る第2〜第4の画像形成ステーションS2〜S4の各感光体ドラム3b〜3dに対し転写搬送用ベルト103を退避(非接触)させることによって、第1の画像形成ステーションS1の感光体ドラム3aのみによる単色画像形成を行えるようにしている。一方、多色画像形成装置1のスタートスイッチをON操作した際に、多色画像形成(フルカラー画像形成)が要求されていると、図2に示すように、第1〜第4の画像形成ステーションS1〜S4のすべての感光体ドラム3a〜3dを使用し、この各画像形成ステーションS1〜S4の各感光体ドラム3a〜3dに対し転写搬送用ベルト103を接触させることによって、第1〜第4の画像形成ステーションS1〜S4の各感光体ドラム3a〜3dによる多色画像形成を行えるようにしている。この場合、単色画像形成モードでは、転写フレーム10Aは、その記録媒体搬送方向最上流端(図では右端)を支点にして記録媒体搬送方向下流端側(図では左端側)を下方に変位させた傾斜状態に変換される。
【0033】
また、図4および図5に示すように、転写搬送ベルト機構10(転写搬送ベルト103)の記録媒体搬送方向下流側(図では左側)には、記録媒体Pを転写搬送ベルト103上から定着装置20に受け渡す転写材案内板としての記録媒体案内板40が設けられている。この記録媒体案内板40は、画像形成モード(多色画像形成モードまたは単色画像形成モード)に応じて転写フレーム10A(転写搬送ベルト機構10(転写搬送ベルト103)の記録媒体搬送方向下流端側の高さが変位しても定着装置20への記録媒体Pの受け渡しが円滑に行えるようにするためのものであり、その基端が転写搬送ベルト機構10の転写フレーム10Aの前端(図では左端)に回動自在に支持され、定着装置20の直前方において所定の傾斜角度に固定された定着前ガイド204の後端(図では右端)に対し先端が当接して自身の傾斜角度が設定されるようになっている。つまり、記録媒体案内板40は、画像形成モードの切り換えに応じて定着前ガイド204(定着装置20)に対する記録媒体Pの案内角度が変更されるように角度変更可能に構成されている。この場合、記録媒体案内板40としては、その先端が定着前ガイド204の後端に対し当接するように長さの短いものが適用されており、図4に示すように、多色画像形成モードでは定着前ガイド204の傾斜角度と記録媒体案内板40の傾斜角度とが異なっているために、記録媒体案内板40の先端での継目部分に段差が発生しているが、転写搬送ベルト103による記録媒体Pの搬送ラインよりもレベル的に低い位置である上、傾斜角度が急になる部分の長さも短いので、搬送時の不具合は発生し難いものとなる。一方、図5に示すように、単色画像形成モードでは記録媒体案内板40の傾斜角度が急な状態となり、記録媒体案内板40の先端を支持する定着前ガイド204の傾斜角度に沿わせて記録媒体案内板40の傾斜角度を略一致させることができるものの、記録媒体案内板40の先端での継目部分(重なり合う部分)で発生する段差が転写搬送ベルト103による記録媒体Pの搬送ラインよりもレベル的に高い位置となるため、この段差部分または定着前ガイド204と記録媒体案内板40とを合わせた傾斜角度の急な傾斜面全体が搬送中の記録媒体Pの裏面と干渉し易いものとなる。
【0034】
そして、本発明の特徴部分として、図6に示すように、定着装置20は、熱ヒートローラ21と加圧ローラ22との間のニップを介して通過する記録媒体Pの定着速度を減速させるように制御部50によって制御されている。この制御部50は、CPU501を備え、ROM502に格納された制御プログラムを、RAM503を作業エリアとして使用しながら実行する。また、CPU501には、転写フレーム10Aによる転写搬送ベルト103の離接動作を検出する接離動作検出センサ110からの離間検出信号や、多色画像形成装置1の操作パネル115からの単画像形成モードまたは多色画像形成モードに対応した画像形成モード信号や、多色画像形成装置1の外部に接続されたホストPC端末601からの単色画像形成または多色画像形成の何れかの画像形成命令信号が、入力インタフェース504を介して取り込まれ、RAM503に格納されたデータテーブル等を検索し、定着装置20(加圧ローラ202)の駆動源のパルスモータ205を駆動するための制御周期信号(制御パルス)が得られる。この制御周期信号は、出力インタフェース505を介して駆動回路506に供給され、これによって、定着装置20のパルスモータ205が制御信号の周期で駆動される。前記ROM501には記録媒体Pの移動特性(計算値)がテーブルデータ形式で格納されている。この移動特性により、操作パネルからの画像形成モードまたはホストPC端末601からの画像形成命令に適合した定着速度となるようにパルスモータ205を駆動するための制御周期(制御パルス)が得られる。
【0035】
また、操作パネルからの画像形成モード信号またはホストPC端末601からの画像形成命令信号をCPU501が受けると、転写搬送ベルト機構10の駆動ローラ101を駆動するメイン駆動モータ111に出力インタフェース505を介して指令信号を出力し、単画像形成モードまたは多色画像形成モードに応じた搬送速度となるように転写搬送ベルト103を制御する。この場合、操作パネルからの画像形成モードまたはホストPC端末601からの画像形成命令が多色画像形成モードであるときには、全ての画像形成ステーションS1〜S4の感光体ドラム3a〜3dに接触する転写搬送ベルト103の搬送速度は117mm/sec.に設定されている一方、単色画像形成モードであるときには、最上流側の第1画像形成ステーションS1の感光体ドラム3aにのみ接触する転写搬送ベルト103の搬送速度は140mm/sec.に設定されている。
【0036】
一方、操作パネルからの画像形成モード信号またはホストPC端末601からの画像形成命令信号をCPU501が受けると、転写搬送ベルト機構10の転写フレーム10Aを接離動作させる接離駆動モータ112にも出力インタフェース505を介して指令信号を出力し、単画像形成モードまたは多色画像形成モードに応じて転写フレーム10Aを接離動作させる。
【0037】
そして、転写搬送ベルト103上での記録媒体Pの搬送速度と、定着装置20による記録媒体Pの定着速度との速度比(定着速度/搬送速度)は、転写搬送ベルト103による記録媒体Pの搬送速度よりも定着装置20による記録媒体Pの定着速度の方が低速となるように、操作パネルからの画像形成モードまたはホストPC端末601からの画像形成命令が多色画像形成モードであるときおよび単色画像形成モードであるときにそれぞれ応じてCPU501により変更されるようになっている。また、転写搬送ベルト103による記録媒体Pの搬送速度と、定着装置20による記録媒体Pの定着速度との速度比(定着速度/搬送速度)は、多色画像形成モードであるときよりも単色画像形成モードであるときの方が小さくなるように制御されている。具体的には、下記表1にも示すように、操作パネルからの画像形成モードまたはホストPC端末601からの画像形成命令が多色画像形成モードであるときには、定着装置20による記録媒体Pの定着速度は115mm/sec.に設定され、転写搬送ベルト103上での記録媒体Pの搬送速度と、定着装置20による記録媒体Pの定着速度との速度比(定着速度/搬送速度)が、98%に設定されている。一方、単色画像形成モードであるときには、定着装置20による記録媒体Pの定着速度は134mm/sec.に設定され、転写搬送ベルト103上での記録媒体Pの搬送速度と、定着装置20による記録媒体Pの定着速度との速度比(定着速度/搬送速度)が、96%に設定されている。
【0038】
ここで、定着装置20による記録媒体Pの定着速度を低速側に変更した場合の記録媒体Pの搬送状況について説明する。
【0039】
定着装置20のパルスモータ205の駆動周波数(パルス数)を、転写搬送ベルト103による記録媒体Pの搬送速度(基準パルス数)よりも低下させた設定とすることで、下流側の定着装置20による記録媒体Pの定着速度に対して、上流側の転写搬送ベルト103による記録媒体Pの搬送速度が僅かに速くなるので、転写搬送ベルト103上から定着装置20に受け渡される途中にある記録媒体Pには上方に撓み(ループ)が発生する方向の力が作用している。
【0040】
そして、単色画像形成モードであるときには、転写搬送ベルト103による記録媒体Pの搬送速度と、定着装置20による記録媒体Pの定着速度との速度比が更に小さくなるが、転写搬送ベルト機構10の転写フレーム10Aの離間による下方への降下動作によって転写搬送ベルト機構10の最下流位置と定着前ガイド204との間付近での上方へのスペースが増加しているので、記録媒体Pに与える撓み量が大きくなるものの、上方へのスペースを有効に利用して上方へ退避させるようにしている。
【0041】
【表1】
Figure 0004248860
このとき、転写搬送ベルト103による記録媒体Pの搬送速度と、定着装置20による記録媒体Pの定着速度との変化の割合としては、0.5%〜5%程度の調整幅を取り得るが、変化の割合が0.5%よりも小さいと搬送中の記録媒体Pにループを形成する効果が発生せず、また5%よりも大きいと、搬送速度の変動が過剰となり過ぎて却って画質低下を招くことになる。
【0042】
したがって、本実施形態では、転写搬送ベルト103上での記録媒体Pの搬送速度と定着装置20による記録媒体Pの定着速度との速度比(定着速度/搬送速度)が、転写搬送ベルト103による記録媒体Pの搬送速度よりも定着装置20による記録媒体Pの定着速度の方が低速となるように、操作パネルからの画像形成モードまたはホストPC端末601からの画像形成命令が多色画像形成モードであるときに、CPU501により変更されるようになっている。このため、先端が定着装置20に受け渡された記録媒体Pは、多色画像形成モードまたは単色画像形成モードであるときに、記録媒体案内板40上で撓んで上方にループを描き、この記録媒体案内板40上での記録媒体Pのループによって、記録媒体案内板40に対する記録媒体P裏面の頻繁な接触が回避されることになる。これにより、記録媒体案内板40に対する記録媒体P裏面の接触時の衝撃によって散らばる記録媒体P上の未定着トナーの転写チリ現象などの不具合を防止し、定着後の画像乱れを抑制することができる。
【0043】
また、転写搬送ベルト103上での記録媒体Pの搬送速度と定着装置20による記録媒体Pの定着速度との速度比(定着速度/搬送速度)が、多色画像形成モードであるときよりも単色画像形成モードであるときの方が小さくなるように制御されているので、先端が定着装置20に受け渡された記録媒体Pは、記録媒体案内板40に対する記録媒体P裏面の接触時の衝撃が大きくなる単色画像形成時に記録媒体案内板40上で大きく撓んで大きなループを描き、この記録媒体案内板40上での記録媒体Pの大きなループによって、記録媒体案内板40に対する記録媒体P裏面の接触に対する余裕度が向上する。これにより、単色画像形成時に、記録媒体案内板40に対する記録媒体P裏面の接触時の衝撃によって散らばる転写材上の未定着トナーの転写チリ現象などの不具合を効果的に防止し、定着後の画像乱れをより一層抑制することができる。
【0044】
更に、定着装置20による記録媒体Pの定着速度が、定着装置20の加圧ローラ202を駆動するパルスモータ205へのパルス数の増減によって変更されるようになっているので、パルスモータ205へのパルス数の増減によって変更されるので、転写搬送ベルト103上での記録媒体Pの搬送速度と定着装置20による記録媒体Pの定着速度との速度比を簡単に変更することができる。
【0045】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、前記実施形態では、記録媒体案内板40として、その先端が定着前ガイド204の後端に対し当接するような長さの短いものを適用したが、図7および図8に示すように、先端が定着前ガイド204の前端(図では左端)に対し当接するような長さの長い記録媒体案内板60が適用されている場合には、多色画像形成モードでは定着前ガイド204の傾斜面全体を傾斜角度の緩やかな記録媒体案内板60の傾斜面が被覆するような状態となり、転写搬送ベルト103から排出された記録媒体Pは略水平な記録媒体案内板60に沿って定着装置20に受け渡され、搬送時の不具合は発生し難い。一方、単色画像形成モードでは記録媒体案内板60の先端が定着前ガイド204の傾斜面の角度に沿わされ、記録媒体案内板60の傾斜面全体で定着前ガイド204を被覆するような状態となるが、転写搬送ベルト103から排出された記録媒体Pは傾斜角度が急になった記録媒体案内板60に沿って定着装置20へと比較的長い距離を搬送されるので、記録媒体案内板60が搬送中の記録媒体Pの裏面と干渉し易いものとなる。このため、前記実施形態で述べたように、転写搬送ベルト103上での記録媒体Pの搬送速度と、定着装置20による記録媒体Pの定着速度との速度比(定着速度/搬送速度)を、転写搬送ベルト103による記録媒体Pの搬送速度よりも定着装置20による記録媒体Pの定着速度の方が低速となるように変更したり、転写搬送ベルト103による記録媒体Pの搬送速度と、定着装置20による記録媒体Pの定着速度との速度比を、多色画像形成モードであるときよりも単色画像形成モードであるときの方が小さくなるように制御することで、記録媒体案内板60と搬送中の記録媒体Pの裏面との干渉が回避され、定着後の画像乱れを抑制することが可能となる。
【0046】
また、前記実施形態では、転写搬送ベルト103上での記録媒体Pの搬送速度と、定着装置20による記録媒体Pの定着速度との速度比(定着速度/搬送速度)を、転写搬送ベルト103による記録媒体Pの搬送速度よりも定着装置20による記録媒体Pの定着速度の方が低速となるように、多色画像形成モードおよび単色画像形成モードに応じて多色画像形成時よりも単色画像形成時の方が小さくなるように変更したが、下記表2に示すように、転写搬送ベルト上での記録媒体の搬送速度と、定着装置による記録媒体の定着速度との速度比が、転写搬送ベルトによる記録媒体の搬送速度よりも定着装置による記録媒体の定着速度の方が低速となるように、転写搬送ベルトの離接動作に応じて変更されるようにしてもよい。しかも、この場合の速度比が、転写搬送ベルトの接触時よりも離間時の方が小さくなるように設定されてもよい。
【0047】
【表2】
Figure 0004248860
これに対し、下記表3に示すように、転写搬送ベルト上での記録媒体の搬送速度と、定着装置による記録媒体の定着速度との速度比が、転写搬送ベルトによる記録媒体の搬送速度よりも定着装置による記録媒体の定着速度の方が低速となるように、記録媒体案内板による記録媒体の案内角度の緩急に応じて変更されるようにしてもよい。しかも、この場合の速度比が、記録媒体案内板による記録媒体の案内角度が緩やかな時よりも急な時の方が小さくなるように設定されてもよい。
【0048】
【表3】
Figure 0004248860
【0049】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、転写担持体上での転写材の搬送速度と定着部による転写材の定着速度との速度比を、転写材の搬送速度よりも転写材の定着速度の方が低速となるように、多色画像形成時および単色画像形成時での転写担持体の離接動作、または転写材案内板による転写材の案内角度の緩急に応じて変更することで、多色画像形成時または単色画像形成時での転写担持体の離接動作、もしくは転写材案内板の緩急に応じて、転写材案内板上で転写材を撓ませてループを描かせることで、転写材案内板に対する転写材裏面の頻繁な接触を回避し、転写材案内板に対する転写材裏面の接触時の衝撃による転写材上の未定着トナーの転写チリ現象などの不具合を防止して、定着後の画像乱れを抑制することができる。
【0050】
詳しくは、転写担持体上での転写材の搬送速度と定着部による転写材の定着速度との速度比を、多色画像形成時での転写担持体の接触時よりも単色画像形成時での転写担持体の離間時の方が小さくなるように設定したり、転写材案内板による転写材の案内角度が緩やかな時よりも急な時の方が小さくなるように設定することで、転写材案内板に対する転写材裏面の接触時の衝撃が大きくなる単色画像形成時での転写担持体の離間時、または転写材案内板の急傾斜時に転写材案内板上で転写材を大きく撓ませて大きなループを描かせることで、転写材案内板に対する転写材裏面の接触に対する余裕度を向上させ、これによって、単色画像形成時での転写担持体の離間時、または転写材案内板の急傾斜時における転写材上の未定着トナーの転写チリ現象などの不具合を効果的に防止し、定着後の画像乱れをより一層抑制することができる。
【0051】
更に、パルスモータへのパルス数の増減によって定着部のローラ間を通る転写材の定着速度を変更することで、転写担持体上での転写材の搬送速度と定着部による転写材の定着速度との速度比を簡単に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る多色画像形成装置の要部を正面から見た断面図である。
【図2】多色画像形成時に転写搬送ベルトを全ての画像形成ステーションの感光体ドラムに対し接触させた状態を示す画像形成装置の要部断面図である。
【図3】単色画像形成時に転写搬送ベルトを第2ないし第4画像形成ステーションの感光体ドラムに対し離間させた状態を示す画像形成装置の要部断面図である。
【図4】多色画像形成時における転写材案内板の動作を説明する転写搬送ベルト後端付近の断面図である。
【図5】単色画像形成時における転写材案内板の動作を説明する転写搬送ベルト後端付近の断面図である。
【図6】制御部による定着装置での記録媒体の定着速度を減速させる制御を示す制御ブロック構成図である。
【図7】本発明の変形例に係わる多色画像形成時における転写材案内板の動作を説明する転写搬送ベルト後端付近の断面図である。
【図8】同じく単色画像形成時における転写材案内板の動作を説明する転写搬送ベルト後端付近の断面図である。
【符号の説明】
1 多色画像形成装置
101 駆動ローラ(第1ローラ)
102 従動ローラ(第2ローラ)
103 転写搬送ベルト(転写担持体)
20 定着装置(定着部)
201 加熱ローラ(ローラ)
202 加圧ローラ(ローラ)
205 パルスモータ
3a〜3d 感光体ドラム(感光体)
6a〜6d 転写ローラ(転写手段)
40,60 記録媒体案内板(転写材案内板)
P 記録媒体(転写材)
S1〜S4 第1ないし第4画像形成ステーション

Claims (3)

  1. 現像剤像が形成される複数の像担持体を転写担持体に当接可能に並列に配置し、前記転写担持体により搬送される転写材に前記現像剤像を転写し、その後、定着部にて現像剤像を転写材に定着させることで画像形成を行う画像形成装置で、多色画像形成と単色画像形成とで、前記像担持体と前記転写担持体との当接状態を切換えて画像形成を行うことを可能にした多色画像形成装置において、
    前記転写担持体の下流側には、転写材を前記転写担持体上から前記定着部に受け渡す転写材案内板が設けられ、この転写材案内板は、前記転写担持体の離接動作に応じて前記定着部に対する転写材の案内角度が変更されるように角度変更可能に構成されており、
    前記転写担持体上での転写材の搬送速度と、前記定着部による転写材の定着速度との速度比である(前記定着速度/前記搬送速度)は、転写材の搬送速度よりも転写材の定着速度の方が低速となるように、多色画像形成時および単色画像形成時での前記転写担持体の離接動作に応じて変更されるようになっており、多色画像形成時での前記転写担持体の接触時よりも単色画像形成時での前記転写担持体の離間時の方が小さくなるように設定されていることを特徴とする多色画像形成装置。
  2. 現像剤像が形成される複数の像担持体を転写担持体に当接可能に並列に配置し、前記転写担持体により搬送される転写材に前記現像剤像を転写し、その後、定着部にて現像剤像を転写材に定着させることで画像形成を行う画像形成装置で、多色画像形成と単色画像形成とで、前記像担持体と前記転写担持体との当接状態を切換えて画像形成を行うことを可能にした多色画像形成装置において、
    前記転写担持体の下流側には、転写材を前記転写担持体上から前記定着部に受け渡す転写材案内板が設けられ、この転写材案内板は、前記転写担持体の離接動作に応じて前記定着部に対する転写材の案内角度が変更されるように角度変更可能に構成されており、
    前記転写担持体上での転写材の搬送速度と、前記定着部による転写材の定着速度との速度比である(前記定着速度/前記搬送速度)は、転写材の搬送速度よりも転写材の定着速度の方が低速となるように、前記転写材案内板による転写材の案内角度の緩急に応じて変更されるようになっており、前記転写材案内板による転写材の案内角度が緩やかな時よりも急な時の方が小さくなるように設定されていることを特徴とする多色画像形成装置。
  3. 前記請求項1または2に記載の多色画像形成装置において、
    前記定着部は、パルスモータにより駆動する一対のローラを備えており、
    このローラ間を通して定着される転写材の定着速度は、前記パルスモータへのパルス数の増減によって変更されるようになっていることを特徴とする多色画像形成装置。
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