JP3910709B2 - 無機発泡体の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無機発泡体の製造方法に関するものであり、より詳しくは、独立気泡を有する外観の優れた無機発泡体を製造し得るようにした無機発泡体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建築物の外壁や屋根などに用いられる無機発泡体のパネルの製造方法には、従来、特公平6−15428号公報に記載されたようなものがある。
【0003】
上記公報に記載された無機発泡体の製造方法では、要するに、SiO2−Al2O3系の反応性無機質粉体やアルカリ金属珪酸塩の水溶液を含む硬化性無機質組成物に発泡剤を加えてバッチミキサーなどで混合・混練し、得られた混練物を所定の雌型に注入すると共に雌型に雄型を嵌合装着し、型内に混練物を発泡充填させた後、型ごと熱エネルギーを付与し脱水縮重合反応を起こさせて硬化させ、得られた成形体を脱型して乾燥させることにより、最終的に無機発泡体を得るようにしている。
【0004】
このような無機発泡体の製造方法では、原料の混合時や注型時に巻き込んだ空気によって型に対する充填不良が生じるなどにより表面に欠陥のある無機発泡体ができてしまい、製品の外観が損われることとなるので、発泡開始後に型内の混練物に振動を与えて、充填不良をなくし、外観を向上させるようにすることが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の無機発泡体の製造方法には、以下のような問題があった。
【0006】
即ち、充填不良によってできる表面の欠陥を除去するために、従来は、発泡開始後に型内の混練物に振動を与えるようにしているが、このように、発泡開始後に型内の混練物に振動を与えた場合、発泡によって発生した気泡どうしが振動により結合されて、気泡の独立性が損われてしまうため、外観の良好な無機発泡体が製造できないという問題が生じていた。
【0007】
本発明は、上述の実情に鑑み、独立気泡を有する外観の優れた無機発泡体を製造し得るようにした無機発泡体の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本願の請求項1の発明は、発泡剤を混合した硬化性無機質組成物を成形用型内に注型して、前記硬化性無機質組成物が発泡する前に前記成型用型に振動を付与した後、前記硬化性無機質組成物を加熱して前記成形用型内で発泡・硬化させることにより、前記成形用型内に前記硬化性無機質組成物からなる無機発泡体を製造する無機発泡体の製造方法であって前記無機発泡体に凹凸の意匠面を形成する模様が前記成型用型の内底面に形成されていると共に、前記硬化性無機質組成物の発泡を開始させる前に、前記意匠面を形成する前記内底面の面延設方向で且つ前記凹凸量が最も大きくなる方向に前記硬化性無機質組成物を前記成形用型内で流動させるように、前記硬化性無機質組成物に振動を与える無機発泡体の製造方法としたことを特徴とする。
【0009】
このように構成された請求項1記載のものでは、混合された硬化性無機質組成物の発泡が開始される以前に成形用型内の硬化性無機質組成物に、振動を与える。例えば、硬化性無機質組成物の発泡・硬化により形成される無機発泡体が板体の場合、板の表面や裏面に略平行な面内の方向で、該板体の厚み方向に略直交する面延設方向に沿って振動が与えられて、発泡によって発生した気泡どうしが、振動により結合されずに独立気泡を維持させながら、無機発泡体の表面を均して、充填不良を解消できる。
【0010】
また、面延設方向に沿って大きな振幅が与えらても、硬化性無機組成物を充填する型枠体に流動する該硬化性無機組成物が堰き止められて、流出する虞が少ない。
【0011】
しかも、振動より面延設方向に沿わせて該硬化性無機組成物が略均一量に分配されて効率よく表面の均しが完了するので、気泡の結合に必要な時間を与えずに、振動を終了させることが出来る。
【0012】
よって、無機発泡体の外表面に露呈する気泡は、独立気泡と略なるため、良好な外観品質を得ることが出来る。
【0013】
また、請求項に記載されたものでは、前記無機発泡体に凹凸の意匠面を形成する模様が前記成型用型の内底面に形成されていると共に、前記硬化性無機質組成物の発泡を開始させる前に、前記意匠面を形成する前記内底面の面延設方向で且つ前記凹凸量が最も大きくなる方向に前記硬化性無機質組成物を前記成形用型内で流動させるように、前記硬化性無機質組成物に振動を与えるようにしている。
【0014】
このように構成された請求項記載のものでは、振動が与えられると、前記硬化性無機発泡体形成型内に設けられた凹凸に対して、流動する前記硬化性無機質組成物が衝突して干渉する。
【0015】
このため、大きな振幅が与えられても、無機発泡体の外観を形成する凹凸模様等によって、エネルギが吸収されて更に効率よく表面の均しが完了するので、気泡の結合に必要な時間を与えずに、振動を終了させることが出来る。
【0016】
従って更に良好な外観品質を得ることが出来る。
【0017】
更に、請求項に記載されたものでは、前記硬化性無機発泡体形成型内には、振動方向に略直交する方向に、前記硬化性無機質組成物の流動を阻害する仕切を設けてなる無機発泡体の製造方法を特徴としている。
【0018】
このように構成された請求項記載のものでは、大きな振幅が与えられても、前記仕切によって、エネルギが吸収されて更に効率よく表面の均しが完了するので、気泡の結合に必要な時間を与えずに、振動を終了させることが出来る。
【0019】
従って更に良好な外観品質を得ることが出来る。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図示例と共に説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施の形態の一例である。
【0022】
本発明は、SiO2−Al23系反応性無機質粉体(A)、アルカリ金属珪酸塩(B)、水(C)、及び、発泡剤(E)を混合して硬化性無機質組成物を形成し、硬化性無機質組成物を発泡・硬化させて無機発泡体を製造する場合に、混合した硬化性無機質組成物が発泡を開始する以前に硬化性無機質組成物に振動、特に面方向の振動を与えるようにしたところにその特徴がある。
【0023】
以下に、上記をより詳細に説明する。
【0024】
先ず、図1に示すように、SiO2−Al23系反応性無機質粉体(A)と、アルカリ金属珪酸塩(B)と、水(C)と、発泡剤(E)などから成る原料を用意する。
【0025】
SiO2−Al23系反応性無機質粉体(A)としては、SiO2が、10〜90重量%、Al23が、90〜10重量%のものが好ましく使用される。このような粉体としては、例えば、(A1)粒径が20μm以下の粉体を80重量%以上含有するフライアッシュ、(A2)400〜1000C゜で焼成された粒径が20μm以下の粉体を80重量%以上含有するフライアッシュ、(A3)フライアッシュ又は粘土を溶融し気体中で噴霧することによって得られた無機質粉体、(A4)粘土に0.1〜30kwh/kgの機械的エネルギーを作用させることにより得られた無機質粉体、(A5)アルミナ系研磨材を製造する際のダスト、粉砕焼成ボーキサイト等、(A4)の無機質粉体を更に100〜750C゜で加熱することにより得られた無機質粉体、(A6)メタカオリン、によりなる群より選ばれる1種以上の無機質粉体等が使用できる。尚、組成と粒度が適当であればこれらに限定される物ではない。
【0026】
また、これらの粉体をそのまま用いてもよいが、活性化させるために、溶射処理、粉砕分級、機械的エネルギーを作用させてもよい。
【0027】
溶射処理によって活性化する方法としては、セラミックコーティングに適用される溶射技術が応用される。その溶射技術は、好ましくは材料粉末が2000〜16000℃の温度で溶融され、30〜800m/秒の速度で噴霧されるものであり、プラズマ溶射法、高エネルギーガス溶射法、アーク溶射法等が可能である。得られた粉体の比表面積は、0.1〜100m2/g が好ましい。
【0028】
分級、粉砕によって活性化する方法としては、従来公知の任意の方法が採用され、篩、比重、風力、湿式沈降等による分級、ジェットミル、ロールミル、ボールミルによる粉砕などがあげられる。これらの手段は併用されてもよい。
【0029】
機械的エネルギーを作用させて活性化する方法としては、ボール媒体ミル、媒体撹拌型ミル、ローラミル等が使用され、作用させる機械的エネルギーとしては0.5kwh/kg〜30kwh/kgが好ましい。小さいと粉体を活性化しにくく、大きいと装置への負荷が大きい。
【0030】
上記フライアッシュは、必要に応じて、焼成されたものでもよい。焼成温度は、低いとフライアッシュの黒色が残って着色が困難となり、高いと、アルカリ金属珪酸塩(B)との反応性が低くなるので、400℃〜1000℃であることが好ましい。
【0031】
本発明で用いられるアルカリ金属珪酸塩(B)とは、M2O・nSiO2(M=Li、K、Naまたはそれらの混合物、)で表され、n=0.1〜8のものが好ましく、n=0.5〜3のものが好ましく、n=0.5〜2.5のものが特に好ましい。すなわち、nが0.1に満たない場合には、緻密な成形体が得られず、得られた成形体の機械的強度が低くなる。
【0032】
また、nが8を越えた場合、アルカリ金属珪酸塩(B)水溶液がゲル化をおこしやすく粘度が急激に上昇するため、粉体との混合が困難になるおそれがある。
【0033】
アルカリ金属珪酸塩(B)は、SiO2−Al23系の反応性無機質粉体(A)100重量部に対して0.2〜450重量部を添加する必要があるが、好ましい添加量は、10〜350重量部、さらに好ましい添加量は、20〜250重量部である。
【0034】
添加量が0.2重量部未満の場合には、反応に必要なアルカリの量が少なすぎるために、硬化不良となり、逆に、450重量部を越える場合には、硬化剤(D)が多量となるため、無機発泡体の耐水性に問題が生じる。
【0035】
本発明で使用される水(C)は上記アルカリ金属珪酸塩(B)の水溶液として添加されてもよいし、独立して添加されてもよい。水(C)の量は少なくなると、十分に硬化せずまた混合が困難となり、多くなると硬化体の強度が低下しやすくなるので上記反応性無機質粉体(A)100重量部に対して、35〜1500重量部に限定され、好ましくは45〜1000重量部、さらに好ましくは50〜500重量部である。添加量が10重量部を下回ると、反応性無機質粉体(A)と混合することが不可能となり、逆に、1000重量部を越えると、得られる無機発泡体の機械的強度が低下する。
【0036】
本発明においては硬化剤(D)、発泡剤(E)、無機質充填材(F)、補強繊維(G)、発泡助剤(H)、有機質発泡体もしくは無機質発泡体などの発泡体(I)をさらに添加する。
【0037】
硬化剤(D)としては、塩化マグネシウム、酸化亜鉛などが挙げられる。
【0038】
硬化剤(D)としての塩化マグネシウムは、MgCl2で表され、無水物、6水和物、
12水和物が使用される。
【0039】
塩化マグネシウムの添加量は、反応性無機質粉体(A)100重量部に対して、1〜100重量部である必要がある。
【0040】
また、硬化剤(D)として酸化亜鉛を使用する場合の添加量は、反応性無機質粉体(A)100重量部に対して、1〜100重量部である必要がある。
【0041】
添加量が1重量部を下回ると、無機発泡体の耐久性が悪く、逆に、100重量部を越えると、無機発泡体の機械的強度が低下する。
【0042】
発泡剤(E)としては、過酸化水素、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過ほう酸ナトリウム等の過酸化物、或いはMg、Ca、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Ga、Sn、Si、フェロシリコン等の金属粉末が挙げられ、コスト、安全性、入手の容易さ、混合のし易さを考慮すると、これらのうち、過酸化水素、アルミニウム粉末が好ましく、発泡反応の制御のし易さの点を考慮すると、Si,フェロシリコンが好ましい。
【0043】
発泡剤(E)は、SiO2−Al23系の反応性無機質粉体(A)100重量部に対して0.01〜10重量部の範囲で添加量が目的とする成形体の密度によって決定される。すなわち、添加量が10重量部を越えると発泡ガスが過剰となって破砲し、0.01重量部を下回ると発泡倍率が小さすぎて成形体としての意味を失う。
【0044】
また、過酸化水素を発泡剤(E)として用いるときは、水溶液にして用いるのが好ましい。発泡剤(E)として使用できる過酸化水素水溶液の濃度は、0.5〜35%、好ましくは1〜25%、さらに好ましくは5〜15%である。濃度が35%を越えると、発泡が速くなりすぎ、安定に発泡できない上、危険である。また、濃度が0.5%を下回ると過酸化水素の量に対して水の量が多くなりすぎ粘度が低下して発泡が安定しなくなるおそれがある。
【0045】
金属粉末を発泡剤(E)として使用する場合、その粒径が、平均粒径1〜200μmであることが好ましい。
【0046】
すなわち、平均粒径が200μmを越えると、反応性が低下し、1μmを下回ると、分散性が低下するとともに、反応性が高くなり発泡が速くなりすぎるおそれがある。
【0047】
無機質充填材(F)は、硬化時の収縮低減、スラリーの流動性向上、セルの緻密化、気泡の安定化などを図ることができ、例えば、珪砂、珪石粉、スラグ、マイカ、タルク、ウォラストナイト、炭酸カルシウム、ゼオライト、活性炭、アルミナゲルなどの多孔質粉体等が挙げられる。
【0048】
また、無機質充填材(F)は、平均粒径0.01μm以上1mm以下の粒径のものが好ましい。すなわち、平均粒径1mmを越えると、発泡が安定しなくなり、0.01μmを下回ると吸着水量の増加によって粘度が上がり作業性が低下する。
【0049】
無機質充填材(F)の添加量は、SiO2−Al23系の反応性無機質粉体(A)100重量部に対し、700重量部以下が好ましく、さらに好ましくは10〜500重量部である。すなわち、添加量が700重量部を越えると強度低下を起こすおそれがある。
【0050】
補強繊維(G)は、強度向上、クラック防止等を図ることができ、例えば、ビニロン、ポリプロピレン、アラミド、アクリル、レーヨン等の有機繊維、カーボン、ガラス、チタン酸カリウム、アルミナ、鋼、スラグウール等の有機繊維が挙げられる。
【0051】
添加される補強繊維(G)の好ましい繊維長は、1〜15mm、好ましい繊維径は、1〜500μmである。
【0052】
繊維長が15mmを越えると、分散性が低下し、繊維径が1μmを下回ると混合時に再凝集し、ファイバーボールが形成されて強度が向上しなくなるおそれがあり、繊維長が1mmより下回るか繊維径が500μmを越えると、補強効果が小さい。
【0053】
補強繊維(G)の添加量は、SiO2−Al23系の反応性無機質粉体(A)100重量部に対し、10重量部以下が好ましい。すなわち、10重量部を越えると、繊維の分散性低下のおそれがある。
【0054】
有機質発泡体や無機質発泡体などの発泡体(I)は成形体の軽量化を図ることができ、有機質発泡体(I)としては、塩化ビニル、フェノール、ユリア、スチレン、ウレタン、エチレンなどの合成樹脂の粒状発泡体が挙げられ、無機質発泡体(I)としては、ガラスバルーン、シラスバルーン、フライアッシュバルーン、シリカバルーン、パーライト、ヒル石、粒状発泡シリカ等が挙げられ、これらを単独で又は混合して用いることができる。
【0055】
上記の発泡体(I)は、比重が0.01未満では、成形体の機械的強度の低下を招き、また、1を越えると軽量化の効果が得られなくなるおそれがあるため、比重0.01〜1のものが好ましく、さらに好ましくは比重が0.03〜0.7のものがよい。
【0056】
上記発泡体(I)の添加量は、SiO2−Al23系の反応性無機質粉体(A)100重量部に対し、10〜100重量部が好ましく、さらに好ましくは30〜80重量部がよい。すなわち、添加量が10重量部を下回ると軽量化の効果が得られず、100重量部を越えると機械的強度が低下するおそれがある。
【0057】
次に、上記原料を、ミキサー2で混合・混練し混練物(硬化性無機質組成物)とする(図1a)。
【0058】
得られた混練物は、温度が40℃以下となるように、必要に応じて冷却を行い調整する。これは、この温度以上になると、発泡が早く起こってしまうからである。
【0059】
尚、混練物の温度を20℃以下にすると、発泡開始時間を遅延させることができるので、好ましい。このため、非発泡の材料として作り置きして注型を終了するまでの間多量に貯蔵しておくことが可能となるので、有利である。
【0060】
この混練物(硬化性無機質組成物)を、図1(b)から明らかなように振動台4上の成形用型1の下型3内に注型し、本発明では、発泡前に振動台4で下型3に振動を与えることで、下型3内の混練物(硬化性無機質組成物)に振動を与える(図1b)。
【0061】
振動方向は、製造された無機発泡体の凹凸の意匠面(下型3の内底面が最終的に意匠面を形成する面となる)に対し、厚み方向よりは面延設方向(下型3の内底面の面延設方向と同方向)とする。特に、面延設方向でも、意匠面の単位長さあたりの凹凸量が最も大きくなる方向とするのがよい。
【0062】
振幅は、小振幅よりも大振幅としたほうがよい。
【0063】
振動数は、特に限定される必要はないが、成形用型1内に注入された硬化性無機質組成物が型外にあふれない程度の振動数とする。
【0064】
製造しようとする無機発泡体の凹凸の意匠面に対し面延設方向に振動を与える場合、成形用型1の模様(図から明らかな如く無機発泡体の凹凸を形成する凹凸模様)に応じて仕切り9a(図2参照)をするのがよい。仕切り9aは、振動を与えることによって生じる硬化性無機質組成物の流動を遮ることができるものであれば何でもよい。
【0065】
このようにすることにより、独立気泡を有する外観良好な無機発泡体を得ることが可能となる。
【0066】
そして、成形用型1が密閉構造であるならば、無機発泡体の厚さ方向略中央或いは、裏面側に近傍等に位置する様に、補強材である前記補強繊維(G)を混入又は、補強材である平板状の補強部材を下型3に配設して、この下型3に蓋5をして発泡させる(図1c)。
【0067】
注型後に60℃以上の温度に加熱すると、混練物は発泡に必要な温度にまで昇温されて短時間で発泡を終えるので、プロセス上の取扱いが便利となり、且つ、生産性の向上も得られる。
【0068】
混練物が十分に発泡したら、混練物を成形用型1ごと加熱炉6で加熱し脱水縮重合反応を起こさせて硬化させる(図1d)。
【0069】
硬化温度は、常温でもよいが、50〜200℃に加熱することにより、硬化反応を促進でき、且つ、得られる成形体の機械的強度を向上することができる。
【0070】
その後、形成された成形体を成形用型1から脱型する(図1e)。成形体を脱型された下型3と蓋5は、上流側へ戻されて再利用される。
【0071】
最後に、この成形体の余剰水分を乾燥炉7で乾燥して、無機発泡体を製造する(図1f)。無機発泡体は、必要に応じて二次加工され、出荷される(図1g)。
【0072】
このように、本発明によれば、混合した硬化性無機質組成物が発泡を開始する以前に硬化性無機質組成物に振動、特に面方向の振動を与えるようにしたので、独立気泡を有する外観良好な無機発泡体を得ることができるようになる。
【0073】
【実施例】
参考例(イ)
本発明の効果を調べるため、以下のような実験を行った。
【0074】
SiO2−Al23系反応性無機質粉体(A)として以下のものを使用した。
【0075】
メタカオリン(エンゲルハード社製のSATIONTONE SP 33、平均粒径3.3μm、比表面積13.9m2/g)100重量部及びトリエタノールアミン25重量部%とエタノール75重量部%の混合溶液0.5重量部をウルトラファインミルAT−20(三菱重工業社製、ジルコニアボール10mmφ使用、ボール充填率85体積%)に供給し、25kwh/kgの機械的エネルギーを作用させて反応性粉体Aを得た。尚、作用させた機械的エネルギーは、ボールミルに供給した電力を処理粉体単位重量あたりで表わした。
【0076】
実施例1
所定量のnSiO2−M2O(n=1.5、M=Na,K;モル比1:1)をオートクレーブ中において130℃、7kg/cm 2 で所定量の水に溶解し、ワラスナイト(土屋カオリン工業(株)社製 商品名;ケモリットA−60)、ビニロン繊維(クラレ(株)社製 商品名;RM182*3)、珪石粉(住友大阪セメント(株)社製 商品名;ソフトシリカ)、8号珪砂(セキモト建材社製 商品名;8号珪砂)、SiO2−Al23系反応性無機質粉体(A)、水酸化アルミニウム(粒径100μm以下)、ステアリン酸亜鉛(堺化学社製 商品名Sz−2000)をオムニミキサー(千代田技研工業(株)社製)で混合し、均一な混練物とした。この混練物に、粒径が70μm以下の粉末90重量%以上を含有するアルミ粉(ミナルコ(株)社製 #350F)を添加して40秒撹拌し、硬化性無機質組成物を得た。これを型内に流し込みながら振動(振動数300Hz)を1分与え、振動を与えてから1分後に発泡が開始し、発泡終了後硬化させ脱型し無機発泡体を得た。この無機発泡体は、外観が優れており、さらに、顕微鏡で観察したところ、独立気泡の多い発泡体となっていた。
【0077】
実施例2
所定量のnSiO2−M2O(n=1.5、M=Na,K;モル比1:1)をオートクレーブ中において130℃、7kg/cm 2 で所定量の水に溶解し、ワラスナイト(土屋カオリン工業(株)社製 商品名;ケモリットA−60)、ビニロン繊維(クラレ(株)社製 商品名;RM182*3)、珪石粉(住友大阪セメント(株)社製 商品名;ソフトシリカ)、8号珪砂(セキモト建材社製 商品名;8号珪砂)、SiO2−Al23系反応性無機質粉体(A)、水酸化アルミニウム(粒径100μm以下)、ステアリン酸亜鉛(堺化学社製 商品名Sz−2000)をオムニミキサー(千代田技研工業(株)社製)で混合し、均一な混練物とした。この混練物に、粒径が70μm以下の粉末100重量%を含有するSi粉(キンセイマテック(株)社製 #600)を添加して40秒撹拌し、硬化性無機質組成物を得た。これを型内に流し込み、振動(振動数300Hz)を1分与え、振動を与えてから12分後に発泡が開始し、発泡終了後硬化させ脱型し無機発泡体を得た。この無機発泡体は、外観が優れており、さらに、顕微鏡で観察したところ、独立気泡の多い発泡体となっていた。
【0078】
比較例
所定量のnSiO2−M2O(n=1.5、M=Na,K;モル比1:1)をオートクレーブ中において130℃、7kg/cm 2 で所定量の水に溶解し、ワラスナイト(土屋カオリン工業(株)社製 商品名;ケモリットA−60)、ビニロン繊維(クラレ(株)社製 商品名;RM182*3)、珪石粉(住友大阪セメント(株)社製 商品名;ソフトシリカ)、8号珪砂(セキモト建材社製 商品名;8号珪砂)、SiO2−Al23系反応性無機質粉体(A)、水酸化アルミニウム(粒径100μm以下)、ステアリン酸亜鉛(堺化学社製 商品名Sz−2000)をオムニミキサー(千代田技研工業(株)社製)で混合し、均一な混練物とした。この混練物に、粒径が70μm以下の粉末90重量%以上を含有するアルミ粉(ミナルコ(株)社製 #350F)を添加して40秒撹拌し、硬化性無機質組成物を得た。これを型内に流し込み、発泡が開始した後に振動(振動数300Hz)を1分与え、発泡終了後硬化させ脱型し無機発泡体を得た。この無機発泡体の外観は、気泡がつぶれたことにより外観が損われており、さらに、顕微鏡で観察したところ、独立気泡の少ない発泡体となっていた。
・実施例(ロ)
仕切りの効果を確認するために、以下の実験を行った。
【0079】
参考例(ロ)
仕切りの効果を確認するために、以下の実験を行った。
【0080】
SiO2−Al23系反応性無機質粉体(A)
メタカオリン1.7kgを三菱重工業社製の商品名「ウルトラファインミルAT−20」(ジルコニアボール10mmφ使用、ボール充填率85%、粉砕助剤としてトリエタノールアミン25%とエタノール75%の混合物を10g添加)に供給し、9.9kwh/kg(3時間*3.3kwh/kg)の機械的エネルギーを作用させて得た。
【0081】
アルカリ金属珪酸塩(B)
珪酸カリ水溶液(日本化学工業(株)製 モル比SiO2:K2O=1.4:1.45%水溶液)
発泡剤(E)
Si粉末(キンセイマテック(株)製 M−Si #600)
無機質充填材(F)
ワラスナイト(土屋カオリン工業(株)製 ケモリットA−60)
珪石粉(住友大阪セメント(株)製 ブレーン値5000cm2/g)
補強繊維(G)
ビニロン繊維(クラレ(株)製 RM182*3)
ステアリン酸亜鉛(試薬特級)
上記原料の配合は、表1の通りである。
【0082】
【表1】
Figure 0003910709
【0083】
表1の組成物をオムニミキサーに供給して5分間混合した。得られた混練物を900*900*50mmの型内に注入した後、発泡前4に振動を与え、その後、型枠ごと85℃の熱風乾燥機中で10時間加熱させて無機発泡体を得た。得られた無機発泡体を裏面型のみを外し、50℃で乾燥した。
【0084】
この際、図2型枠(成型用型1)に、図3のような凹凸8のある仕切り9aと、図4のような凹凸8のない仕切り9bを取付けて比較した(図5参照)
【0085】
得られた無機発泡体を下記の条件で評価し、結果を表2にまとめた。
【0086】
外観評価脱型後乾燥した無機発泡体表面の外観を目視で判定した。
【0087】
【表2】
Figure 0003910709
【0088】
その結果、仕切り9には効果があることが確認された。
・実施例(ハ)
振動の方向について、以下の実験を行った。
【0089】
原料および加工条件は、参考例(ロ)の場合と同じとした。
【0090】
そして、図に示すように、内底面に、α方向へ延びる間隔の狭い溝10と、β方向へ延びる間隔の広い溝11を有する下型3を形成し、更に、この下型3を溝10,11の深さを変えて3種類用意した。
【0091】
意匠中に充填不良があるかどうかを外観評価判定し、表3のような結果を得た。
【0092】
【表3】
Figure 0003910709
【0093】
その結果、振動方向は、製造された無機発泡体の凹凸の意匠面(下型3の内底面が最終的に意匠面を形成する面となる)に対し、意匠面の単位長さあたりの凹凸量が最も大きくなる面延設方向(α方向よりはβ方向)とするのがよいことが確認された。また、意匠面の凹凸量が大きい(溝が浅いよりは溝が深い)ほど、良好な外観が得られることが確認された。
【0094】
尚、本発明は、上述の実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように、本願の請求項1の発明は、発泡剤を混合した硬化性無機質組成物を成形用型内に注型して、前記硬化性無機質組成物が発泡する前に前記成型用型に振動を付与した後、前記硬化性無機質組成物を加熱して前記成形用型内で発泡・硬化させることにより、前記成形用型内に前記硬化性無機質組成物からなる無機発泡体を製造する無機発泡体の製造方法であって前記無機発泡体に凹凸の意匠面を形成する模様が前記成型用型の内底面に形成されていると共に、前記硬化性無機質組成物の発泡を開始させる前に、前記意匠面を形成する前記内底面の面延設方向で且つ前記凹凸量が最も大きくなる方向に前記硬化性無機質組成物を前記成形用型内で流動させるように、前記硬化性無機質組成物に振動を与える無機発泡体の製造方法としたことを特徴とする。
【0096】
このように構成された請求項1記載のものでは、混合された硬化性無機質組成物の発泡が開始される以前に成形用型に内の硬化性無機質組成物に、例えば、硬化性無機質組成物の発泡・硬化により形成される無機発泡体が板体の場合、板の表面や裏面に略平行な面内の方向で、該板体の厚み方向に略直交する面延設方向に沿って振動が与えられて、発泡によって発生した気泡どうしが、振動により結合されずに独立気泡を維持させながら、無機発泡体の表面を均して、充填不良を解消できる。
【0097】
また、面延設方向に沿って大きな振幅が与えらても、硬化性無機組成物を充填する型枠体に流動する該硬化性無機組成物が堰き止められて、流出する虞が少ない。
【0098】
しかも、振動より面延設方向に沿わせて該硬化性無機組成物が略均一量に分配されて効率よく表面の均しが完了するので、気泡の結合に必要な時間を与えずに、振動を終了させることが出来る。
【0099】
よって、無機発泡体の外表面に露呈する気泡は、独立気泡と略なるため、良好な外観品質を得ることが出来る。
【0100】
また、請求項に記載されたものでは、前記無機発泡体に凹凸の意匠面を形成する模様が前記成型用型の内底面に形成されていると共に、前記硬化性無機質組成物の発泡を開始させる前に、前記意匠面を形成する前記内底面の面延設方向で且つ前記凹凸量が最も大きくなる方向に前記硬化性無機質組成物を前記成形用型内で流動させるように、前記硬化性無機質組成物に振動を与えるようにしている。
【0101】
このように構成された請求項記載のものでは、振動が与えられると、前記硬化性無機発泡体形成型内に設けられた凹凸に対して、流動する前記硬化性無機質組成物が衝突して干渉する。
【0102】
このため、大きな振幅が与えられても、無機発泡体の外観を形成する凹凸模様等によって、エネルギが吸収されて更に効率よく表面の均しが完了するので、気泡の結合に必要な時間を与えずに、振動を終了させることが出来る。
【0103】
従って更に良好な外観品質を得ることが出来る。
【0104】
更に、請求項に記載されたものでは、前記硬化性無機発泡体形成型内には、振動方向に略直交する方向に、前記硬化性無機質組成物の流動を阻害する仕切を設けてなる無機発泡体の製造方法を特徴としている。
【0105】
このように構成された請求項記載のものでは、大きな振幅が与えられても、前記仕切によって、エネルギが吸収されて更に効率よく表面の均しが完了するので、気泡の結合に必要な時間を与えずに、振動を終了させることが出来る。
【0106】
従って更に良好な外観品質を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態にかかる無機物硬化体の製造工程の模式図である。
【図2】 実施の形態の参考例(ロ)に用いられた成形用型と仕切りとの様子を示す図である。
【図3】 実施の形態の参考例(ロ)に用いられた成形用型と仕切りとの様子を示す図である。
【図4】 実施の形態の参考例(ロ)に用いられた成形用型と仕切りとの様子を示す図である。
【図5】 実施の形態の参考例(ロ)に用いられた成形用型と仕切りとの様子を示す図である。
【図6】 (A)〜(C)は実施例(ハ)に用いられた下型と溝の状態を示す図である。

Claims (2)

  1. 発泡剤を混合した硬化性無機質組成物を成形用型内に注型して、前記硬化性無機質組成物が発泡する前に前記成型用型に振動を付与した後、前記硬化性無機質組成物を加熱して前記成形用型内で発泡・硬化させることにより、前記成形用型内に前記硬化性無機質組成物からなる無機発泡体を製造する無機発泡体の製造方法であって
    前記無機発泡体に凹凸の意匠面を形成する模様が前記成型用型の内底面に形成されていると共に、前記硬化性無機質組成物の発泡を開始させる前に、前記意匠面を形成する前記内底面の面延設方向で且つ前記凹凸量が最も大きくなる方向に前記硬化性無機質組成物を前記成形用型内で流動させるように、前記硬化性無機質組成物に振動を与えることを特徴とする無機発泡体の製造方法。
  2. 前記硬化性無機発泡体形成型内には、振動方向に略直交する方向に、前記硬化性無機質組成物の流動を阻害する仕切を設けてなることを特徴とする請求項1記載の無機発泡体の製造方法。
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