JP3904167B2 - 医用画像用ネットワークシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は医用画像用ネットワークシステムに関し、詳細には、画像情報の出力先の画像情報出力装置の種類に応じて、画像処理装置による画像処理の分担を切り換えるようにした医用画像用ネットワークシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より医療分野においては、X線等を利用した種々の診断用画像生成装置(モダリティ)が利用されており、CR(コンピューテッド・ラジオグラフィ)装置、CT(コンピューター断層像撮影)装置、MRI(磁気共鳴像撮影)装置等が実用に供されている。そしてこれらの各モダリティにより生成された画像は、画像表示手段(CRTディスプレイ、液晶ディスプレイなど)に表示され、またはLP(レーザープリンター)等によりフイルムに出力される等して、医療現場において、病巣や傷害の有無、その内容の把握などの診断に利用されている。
【0003】
ここで、CR装置とは、放射線を照射するとこの放射線のエネルギーの一部が蓄積され、その後、可視光やレーザー光等の励起光を照射すると蓄積された放射線エネルギーに応じた輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦、シート状の蓄積性蛍光体(蓄積性蛍光体シート)に記録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザー光等の励起光で走査して輝尽発光光を生じせしめ、得られた輝尽発光光を光電的に電気信号として読み取って画像信号を得る放射線画像記録読取システムを意味し、近年は広く普及し、実用に供されている。なお、後述するネットワークに接続される際のCR装置の態様としては、上述したような放射線画像記録読取システム全体としてのみでなく、最終的に読み取った画像信号(画像情報)をネットワークに入力させることができる、例えば放射線画像情報読取装置単体であってもよい。
【0004】
ところで近年の通信技術、コンピューター技術の高度化に伴い、病院内においてもコンピュータを用いた各種ネットワークが構築されており、従来はスタンドアローンでのみ使用されていた上述の各モダリティも画像情報入力装置として、またCRTディスプレイやLPは画像情報出力装置として、それぞれネットワークの一部を構成するようになっている。
【0005】
一方、これらの画像情報入力装置(画像生成装置)や画像情報出力装置は元来単独で使用されることを前提として製作されていたため、これらの各装置間で画像情報を入出力する際の画像情報の形式に互換性は無かったが、ネットワーク化技術の進展に伴い、この問題も解決されつつある。
【0006】
また、上記ネットワークにおいては、画像情報入力装置からネットワークに入力された画像情報をそのまま可視画像として画像情報出力装置から出力させる場合もあるが、診断の目的や被写体の内容等に応じて種々の画像処理をその画像情報に施して画像情報出力装置から出力するのが一般的である。そこで、上記ネットワークに入力された画像情報に対して種々の画像処理を施す画像処理装置を、当該ネットワークに接続した構成を採ることが考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、可視画像を画像情報出力装置から出力させる場合に、その画像情報出力装置が、画像信号に対応する可視画像を瞬時に出力することができるCRTディスプレイ等の画像表示手段であれば、上記画像処理の条件(パラメーター)を試行錯誤的に変えて画像を順次表示させ、診断に最適な画像を得るようにすることが望まれる。一方、画像信号に対応する可視画像を瞬時に出力することができず、また試行錯誤的に画像処理条件の変更をして各画像を出力したのではフイルム等の出力媒体を無駄に消費する結果となるプリンターにおいては、そのような機能は望まれていない。
【0008】
そこで、画像情報の出力先が画像表示手段である場合は、画像情報に対する画像処理を、画像処理装置ではなく画像表示手段自体が行えるように構成することも考えられる。
【0009】
しかし画像表示手段に、画像処理装置が備えるような本格的な専用の演算処理部を設けるのはコスト面等から判断して適切とはいえないため、簡便な処理部を設けるに止まり、したがって、画像表示手段に複雑な演算処理を含む画像処理(例えばモーフォロジー演算に基づく異常陰影検出処理や微小石灰化陰影検出処理、多段周波数強調処理等)を分担させると処理速度が著しく低下するという問題がある。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、画像情報出力装置である画像表示手段においては試行錯誤的に画像処理を調整可能としつつ、全体的な画像処理速度の低下を抑制した医用画像用ネットワークシステムを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の医用画像用ネットワークシステムは、可視画像の出力先がプリンターである場合は、画像処理装置が全ての画像処理を行うこととし、出力先が画像表示装置である場合には、画像処理のうち、演算処理の負荷が比較的大きい主要処理については画像処理装置が行い、演算処理の負荷が比較的小さい付随処理については画像表示手段が行うようにすることにより、システム全体としての画像処理速度の低下を抑制しつつ、画像表示手段において試行錯誤的に付随処理の処理条件を変えて観察に適した画像を表示させるものである。
【0012】
すなわち、本発明の第1の医用画像用ネットワークシステムは、医用画像を表す画像情報を入力する画像情報入力装置と、前記画像情報を可視画像としてその表示面上に出力するCRTディスプレイ等の画像表示手段と、前記画像情報を可視画像としてフイルム上に出力するLP等のプリンターと、画像情報に対して所定の画像処理を施す画像処理装置とが接続された医用画像用ネットワークシステムにおいて、
前記可視画像の出力先の指示の入力を受ける出力先入力手段をさらに備え、
前記画像処理が、主要処理と付随処理とからなり、
前記画像処理装置は、前記出力先入力手段への、前記画像表示手段を出力先とする指示の入力に対して、入力された画像情報に前記主要処理のみを施して出力し、前記プリンターを出力先とする指示の入力に対して、入力された画像情報に前記主要処理と前記付随処理との両処理を施して出力するものであり、
前記画像表示手段は、入力された画像情報に対して前記付随処理を施す付随処理部と、該入力された画像情報を記憶する記憶部とを有し、前記出力先入力手段への、該画像表示手段を出力先とする指示の入力に対して、前記画像処理装置による前記主要処理が施された後の画像情報を前記記憶部に記憶させるとともに、該画像情報に対して前記付随処理部により付随処理を施すものであることを特徴とするものである。
【0013】
ここで、画像情報入力装置には、例えばCR装置、CT装置、MRI装置等がある。
【0014】
また、出力先入力手段への出力先の指示の入力は例えばオペレーターが行い、その指示の種類としては、画像表示手段、プリンターまたはこれら両方がある。
【0015】
出力先が上述したように画像表示手段とプリンターとの両方であるときは、画像処理装置は、プリンターへ出力する画像情報に対しては全ての画像処理を行い、画像表示手段へ出力する画像情報に対しては主要処理を行うものである。
【0016】
画像処理のうちの主要処理とは、演算処理の負荷が比較的大きいものをいい、例えば演算処理に要する時間が比較的長い処理および/または演算処理に要するメモリ量が比較的多い処理などであり、具体的には、(1)アイリスフィルターに基づいて画像中の腫瘤陰影を抽出する腫瘤陰影検出処理、(2)周波数応答特性が互いに異なる複数の非鮮鋭マスク信号に基づいて周波数帯域ごとに周波数処理を行う多段周波数処理、(3)モーフォロジー演算に基づいて画像中の微小石灰化陰影を強調処理する微小石灰化陰影強調処理および(4)周波数処理などが該当する。
【0017】
一方、付随処理とは、主要処理に対して相対的に演算処理の負荷が小さいものをいい、例えば演算処理に要する時間が主要処理に対して短い処理および/または演算処理に要するメモリ量が主要処理に対して少ない処理などであり、具体的には、ルックアップテーブルを参照して変換を行う程度の階調処理や濃度シフト処理などが該当する。
【0018】
ここで、主要処理として例示した上記(1)アイリスフィルターに基づく腫瘤陰影検出処理、(2)複数の非鮮鋭マスク信号に基づく多段周波数処理、(3)モーフォロジー演算に基づく微小石灰化陰影強調処理について、それぞれ説明する。
【0019】
アイリスフィルターに基づく腫瘤陰影検出処理とは、詳細には例えば特開平9-167238号等に開示されているように、特に乳癌における特徴的形態の一つである腫瘤陰影を検出するのに有効な手法として研究されており、X線フイルム上における放射線画像(高濃度高信号レベルの画像信号を出力する画像)においては、腫瘤陰影は周囲の画像部分に比べて濃度値がわずかに低く、その濃度値の分布は概略円形の周縁部から中心部に向かうにしたがって濃度値が低くなるという濃度値の勾配を有し、その勾配線は腫瘤の中心方向に集中しているという形態的特徴を有している。
【0020】
そこでアイリスフィルターは、この濃度値に代表される画像信号の勾配を勾配ベクトルとして算出し、その勾配ベクトルの集中度を基に腫瘤陰影を検出する。
【0021】
すなわち腫瘤陰影内の任意の画素における勾配ベクトルは腫瘤陰影の中心付近を向くが、血管陰影のように細長い陰影では勾配ベクトルが特定の点に集中することはないため、局所的に勾配ベクトルの向きの分布を評価し、特定の点に集中している領域を抽出すれば、それが腫瘤陰影となる。以上がアイリスフィルター処理の基本的な内容である。
【0022】
次に、複数の非鮮鋭マスク信号に基づく多段周波数処理は、詳細には、例えば本出願人が既に特願平8-182155号等において提案しているが、原画像を表す原画像信号に、この原画像の高周波成分に関する信号を加算することにより、原画像の高周波成分を強調する画像処理方法において、原画像信号に基づいて、互いに周波数応答特性が異なる複数の非鮮鋭マスク画像信号を作成し、原画像信号およびこれら複数の非鮮鋭マスク画像信号、またはこれら複数の非鮮鋭マスク画像信号に基づいて、原画像信号の複数の周波数帯域ごとの信号を表す複数の帯域制限画像信号を作成し、各帯域制限画像信号のうち少なくとも1つの信号について、帯域制限画像信号の少なくとも一部を小さくするような変換処理を施して複数の変換画像信号を作成し、該各変換画像信号を積算することにより原画像信号に加算する高周波成分に関する信号を得る処理である。
【0023】
なお、帯域制限画像信号の作成、変換画像信号の作成、高周波成分に関する信号の作成、および高周波成分に関する信号の原画像信号への加算は、具体的には、下記の式
Figure 0003904167
(但し、Sproc:高周波成分が強調された画像信号
Sorg :原画像信号
Susk(k=1〜N):非鮮鋭マスク画像信号
k(k=1〜N):各帯域制限画像信号を変換する関数
β(Sorg):原画像信号に基づいて定められる強調係数)
にしたがって行い、または、下記の式
Figure 0003904167
(但し、Sproc:高周波成分が強調された画像信号
Sorg :原画像信号
Susk(k=1〜N):非鮮鋭マスク画像信号
k(k=1〜N):各帯域制限画像信号を変換する関数
β(Sorg):原画像信号に基づいて定められる強調係数)
にしたがって行うのが望ましい態様である。
【0024】
次に、モーフォロジー演算に基づく微小石灰化陰影強調処理について説明する。
【0025】
このモーフォロジー演算に基づく微小石灰化陰影強調処理は、詳細には例えば特開平9-6960号公報等に開示されているように、特に乳癌における特徴的形態である微小石灰化像を検出するのに有効な手法として研究されているが、抽出しようとする陰影の大きさ、形状に対応した構造要素Bを用いたオープニング処理(またはクロージング処理)により得られたものを、原画像から減じることにより、構造要素Bよりも空間的に狭い範囲で変動する濃度変動部分(微小石灰化像)を抽出する処理である。
【0026】
本発明の第2の医用画像用ネットワークシステムは、本発明の第1の医用画像用ネットワークシステムにおける出力先入力手段に代えて、画像情報の入力元の画像情報入力装置の種類、前記画像の種類および前記画像を撮影した際の撮影条件のうち少なくとも1つに応じて、可視画像の出力先を自動的に選択する出力先選択手段を備え、これらの相違に基づいて各構成要素の作用が異なる以外は、前述した第1の医用画像用ネットワークシステムと同一である。
【0027】
すなわち本発明の第2の医用画像用ネットワークシステムは、医用画像を表す画像情報を入力する画像情報入力装置と、前記画像情報を可視画像としてその表示面上に出力する画像表示手段と、前記画像情報を可視画像としてフイルム上に出力するプリンターと、画像情報に対して所定の画像処理を施す画像処理装置とが接続された医用画像用ネットワークシステムにおいて、
前記画像情報の入力元の画像情報入力装置の種類、前記画像の種類および前記画像を撮影した際の撮影条件のうち少なくとも1つに応じて、前記可視画像の出力先を選択する出力先選択手段をさらに備え、
前記画像処理が、主要処理と付随処理とからなり、
前記画像処理装置は、前記出力先選択手段による、前記画像表示手段を出力先とする選択に対して、入力された画像情報に前記主要処理のみを施して出力し、前記プリンターを出力先とする選択に対して、入力された画像情報に前記主要処理と前記付随処理との両処理を施して出力するものであり、
前記画像表示手段は、入力された画像情報に対して前記付随処理を施す付随処理部と、該入力された画像情報を記憶する記憶部とを有し、前記出力先選択手段による、該画像表示手段を出力先とする選択に対して、前記画像処理装置による前記主要処理が施された後の画像情報を前記記憶部に記憶させるとともに、該画像情報に対して前記付随処理部により付随処理を施すものであることを特徴とするものである。
【0028】
例えば画像情報の入力元の画像情報入力装置の種類がCR装置である場合は、出力先選択手段は、可視画像の出力先として画像表示手段を選択する等である。
【0029】
【発明の効果】
本発明の医用画像用ネットワークシステムによれば、可視画像の出力先がプリンターである場合は、画像処理装置が全ての画像処理を行ったうえで処理済みの画像情報をプリンターに出力し、出力先が画像表示装置である場合には、画像処理のうち、演算処理の負荷が比較的大きい主要処理については画像処理装置が行い、この主要処理が施された画像情報(中間画像情報)が画像表示手段の記憶部に記憶され、画像表示手段の付随処理部がこの記憶部に記憶された中間画像情報を随時読み出して演算処理の負荷が比較的小さい付随処理を施したうえで画像表示手段の表示面上に対応する可視画像を表示する。そして、画像表示手段の表示面上に表示された可視画像の画像処理(付随処理に係るものに限る)条件を変える場合は、記憶部から中間画像情報を再度読み出して処理条件を変えた付随処理を施せばよい。
【0030】
以上の作用により、システム全体としての画像処理速度の低下を抑制しつつ、画像表示手段において試行錯誤的に付随処理の処理条件を変えて観察に適した画像を表示させることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の医用画像用ネットワークシステムの具体的な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0032】
図1は、本発明の第1の医用画像用ネットワークシステム 100を示す概略図である。
【0033】
図示のネットワークシステム 100は、複数種類の画像入力モダリティ(CR装置11、CT装置12、MRI装置13、RI装置14およびその他画像入力モダリティ15)からなる画像情報入力装置10と、CRTディスプレイ21、LP22およびその他画像出力手段23からなる画像情報出力装置20と、ネットワークに入力された画像情報に対して画像処理を施す画像処理装置30とが接続された医用画像用ネットワークシステムであって、このネットワーク 100にいずれかの画像情報出力装置20から入力された画像情報をいずれの画像情報出力装置20に出力するかの指示の入力を受ける出力先入力手段40が、さらに備えられている。
【0034】
また画像処理装置30は、出力先入力手段40への、CRTディスプレイ21を出力先とする指示の入力に対して、入力された画像情報に主要処理のみを施して出力し、LP22等を出力先とする指示の入力に対して、入力された画像情報に主要処理と付随処理との両画像処理を施して出力するものであり、CRTディスプレイ21は、入力された画像情報に対して付随処理を施す付随処理部21a と、この入力された画像情報を記憶する記憶部21b とを有し、出力先入力手段40への、CRTディスプレイ21を出力先とする指示の入力に対して、画像処理装置30による主要処理が施された後の画像情報(中間画像情報)を記憶部21b に記憶させるとともに、この中間画像情報に対して付随処理部21a により付随処理を施すものである。
【0035】
ここで、ネットワーク 100に入力された画像情報を、CRTディスプレイ21、LP22およびその他画像出力手段23のうちいずれの画像情報出力手段20に出力するかを指示する出力先入力手段40への出力先の指示の入力は、オペレーターが行う。
【0036】
なお、上記主要処理としては、演算処理の負荷が比較的大きい、(1)アイリスフィルターに基づいて画像中の腫瘤陰影を抽出する腫瘤陰影検出処理、(2)周波数応答特性が互いに異なる複数の非鮮鋭マスク信号に基づいて周波数帯域ごとに周波数処理を行う多段周波数処理、(3)モーフォロジー演算に基づいて画像中の微小石灰化陰影を強調処理する微小石灰化陰影強調処理および(4)周波数処理などが該当し、一方、付随処理としては、演算処理の負荷が比較的小さい、ルックアップテーブルを参照するだけで変換処理が可能な階調処理などが該当する。
【0037】
ネットワーク 100に入力された画像情報に対して施す主要処理や付随処理などの画像処理の種類やその内容は、入力される画像情報に応じて予め設定されていてもよいし、外部から処理の都度、入力するものであってもよい。
【0038】
次に本実施形態の医用画像用ネットワークシステム 100の作用について説明する。図2は本実施形態のネットワークシステム 100の作用を示すアルゴリズムである。
【0039】
まず、いずれかの画像情報入力装置10からネットワーク 100に画像情報が入力され、ここでオペレーターが出力先入力手段40に、この画像情報の出力先を特定する情報を入力する(図2中の#1(ステップ1))。
【0040】
次いで、画像処理装置30は、出力先入力手段40に入力された出力先に応じて画像処理の内容を切り換え(#2)、出力先がCRTディスプレイ21であるときは、画像処理装置30は主要処理であるモーフォロジー演算に基づく微小石灰化陰影の強調処理のみを施し(#3)、この強調処理が施された画像情報(中間画像情報)をCRTディスプレイ21に出力する(#4)。
【0041】
一方、出力先がCRTディスプレイ21以外のLP22などであるときは、画像処理装置30は主要処理であるモーフォロジー演算に基づく微小石灰化陰影の強調処理と付随処理である階調処理とを施し(#10)、この両画像処理が施された画像情報(処理済画像情報)をLP22など、CRTディスプレイ21以外の画像情報出力装置に出力する(#11)。
【0042】
CRTディスプレイ21が出力先として指示されている場合において、画像処理装置30からCRTディスプレイ21に入力された中間画像情報は記憶部21b に入力されて記憶される(#5)とともに、付随処理部21a に入力され、所定の付随処理条件に従った階調変換処理が施され(#6)、この付随処理まで施された画像情報(処理済画像情報)がCRTディスプレイ21の表示面上に可視画像として表示される(#7)。
【0043】
この表示された画像を観察し、付随処理である階調変換処理については、付随処理部21a にその付随処理条件を入力し直すことにより、処理をやり直すことができる(#8、#6)。すなわち、CRTディスプレイ21の表示面上に表示(#7)された可視画像の階調特性が所望とするものでない場合は、端末としてのCRTディスプレイ21に、オペレーターが「やり直し」を意味する情報(「NO」)を入力し(#8)、これにより、記憶部21b に記憶されている中間画像情報が再度読み出されるとともに、付随処理部21a が、図示しない処理条件入力手段から入力された新たな付随処理条件に従って中間画像情報に対して付随処理を施す(#6)。
【0044】
このようにしてCRTディスプレイ21の表示面上に表示された可視画像の階調特性が所望のものとなった場合は、CRTディスプレイ21に、オペレーターが「選択」を意味する情報(「OK」)を入力し(#8)、これにより処理は終了する(#9)。
【0045】
一方、CRTディスプレイ21以外のLP22などが出力先として指示されている場合において、画像処理装置30からLP22などに入力された処理済画像情報は、その出力先のLP22等により可視画像として出力され(#12)、処理は終了する(#13)。
【0046】
このように本実施形態の医用画像用ネットワークシステムによれば、可視画像の出力先がCRT以外のLPなどである場合は、画像処理装置が全ての画像処理を行ったうえで処理済みの画像情報をLP等に出力し、出力先がCRTである場合には、画像処理のうち、演算処理の負荷が比較的大きい主要処理については画像処理装置が行い、この主要処理が施された中間画像情報がCRTの記憶部に記憶され、CRTの付随処理部がこの記憶部に記憶された中間画像情報を随時読み出して演算処理の負荷が比較的小さい付随処理を施したうえでCRTの表示面上に可視画像を表示し、この表示された可視画像の付随処理条件を変える場合は、記憶部から中間画像情報を再度読み出して処理条件を変えた付随処理をCRTが施すことにより、システム全体としての画像処理速度の低下を抑制しつつ、CRTにおいて試行錯誤的に付随処理の処理条件を変えて観察に適した画像を表示させることができる。
【0047】
図3は、本発明の第2の医用画像用ネットワークシステム 100を示す概略図、図4は、図3に示したネットワークシステムの作用を示すアルゴリズムである。
【0048】
図示のネットワークシステム 100′は、図1に示したネットワークシステム 100における出力先入力手段40に代えて、入力された画像情報が表す画像の種類に応じて出力先を選択する出力先選択手段50を備えた点以外は、図1に示したネットワークシステム 100と同様の構成、作用を示すものである。
【0049】
すなわち、画像の種類(被写体の部位等の種類)によっては、LP22により画像を出力してフイルムに記録するまでもなく、CRT21により観察だけ行えばよい場合もある。本実施形態のネットワークシステム 100′はこのような要望に応えるものであり、いずれかの画像情報入力装置10からネットワーク 100に画像情報が入力されると、出力先選択手段50が、入力された画像情報から、画像の種類や撮影条件等が記録されたヘッダー情報を読み取る(図4中の#1の1(ステップ1の1))。さらにこの出力先選択手段50は、ヘッダー情報から読み取った画像の種類に応じて、予め画像の種類と出力先とが対応付けされたテーブル(図示せず)を参照して、画像情報の出力先を選択する(#1の2)。
【0050】
次いで、画像処理装置30は、出力先選択手段50が選択した出力先に応じて画像処理の内容を切り換え(#2)、出力先がCRTディスプレイ21であるときは、画像処理装置30は主要処理であるモーフォロジー演算に基づく微小石灰化陰影の強調処理のみを施し(#3)、この強調処理が施された画像情報(中間画像情報)をCRTディスプレイ21に出力する(#4)。
【0051】
一方、出力先がCRTディスプレイ21以外のLP22などであるときは、画像処理装置30は主要処理であるモーフォロジー演算に基づく微小石灰化陰影の強調処理と付随処理である階調処理とを施し(#10)、この両画像処理が施された画像情報(処理済画像情報)をLP22など、CRTディスプレイ21以外の画像情報出力装置に出力する(#11)。以下の作用は図1に示したネットワークシステム 100の作用と同様であるので説明を割愛する。
【0052】
このように本実施形態の医用画像用ネットワークシステム 100′によれば、入力された画像の種類によって出力先を自動的に変えることができるとともに、可視画像の出力先がCRT以外のLPなどである場合は、画像処理装置が全ての画像処理を行ったうえで処理済みの画像情報をLP等に出力し、出力先がCRTである場合には、画像処理のうち、演算処理の負荷が比較的大きい主要処理については画像処理装置が行い、この主要処理が施された中間画像情報がCRTの記憶部に記憶され、CRTの付随処理部がこの記憶部に記憶された中間画像情報を随時読み出して演算処理の負荷が比較的小さい付随処理を施したうえでCRTの表示面上に可視画像を表示し、この表示された可視画像の付随処理条件を変える場合は、記憶部から中間画像情報を再度読み出して処理条件を変えた付随処理をCRTが施すことにより、システム全体としての画像処理速度の低下を抑制しつつ、CRTにおいて試行錯誤的に付随処理の処理条件を変えて観察に適した画像を表示させることができる。
【0053】
なお本実施形態においては、出力先選択手段を、入力された画像の種類によって出力先を選択するものとしたが、この態様に限らず、画像情報の入力元の画像情報入力装置の種類、画像の種類および画像の撮影条件のうち少なくとも1つに応じて、出力先を選択するものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の医用画像用ネットワークシステムの一実施形態を示す概略構成図
【図2】図1に示したネットワークシステムの作用のアルゴリズムを示す図
【図3】本発明の第2の医用画像用ネットワークシステムの一実施形態を示す概略構成図
【図4】図2に示したネットワークシステムの作用のアルゴリズムを示す図
【符号の説明】
10 画像情報入力装置
11 CR装置
12 CT装置
13 MRI装置
14 RI装置
15 その他入力装置
20 画像情報出力装置
21 CRTディスプレイ
21a 付随処理部
21b 記憶部
22 LP
23 その他出力手段
30 画像処理装置
40 出力先入力手段
100 医用画像用ネットワークシステム

Claims (2)

  1. 医用画像を表す画像情報を入力する画像情報入力装置と、前記画像情報を可視画像としてその表示面上に出力する画像表示手段と、前記画像情報を可視画像としてフイルム上に出力するプリンターと、画像情報に対して所定の画像処理を施す画像処理装置とが接続された医用画像用ネットワークシステムにおいて、
    前記可視画像の出力先の指示の入力を受ける出力先入力手段をさらに備え、
    前記画像処理が、主要処理と付随処理とからなり、
    前記画像処理装置は、前記出力先入力手段への、前記画像表示手段を出力先とする指示の入力に対して、入力された画像情報に前記主要処理のみを施して出力し、前記プリンターを出力先とする指示の入力に対して、入力された画像情報に前記主要処理と前記付随処理との両処理を施して出力するものであり、
    前記画像表示手段は、入力された画像情報に対して前記付随処理を施す付随処理部と、該入力された画像情報を記憶する記憶部とを有し、前記出力先入力手段への、該画像表示手段を出力先とする指示の入力に対して、前記画像処理装置による前記主要処理が施された後の画像情報を前記記憶部に記憶させるとともに、該画像情報に対して前記付随処理部により付随処理を施すものであり、
    前記主要処理が、(1)アイリスフィルターに基づいて画像中の腫瘤陰影を抽出する腫瘤陰影検出処理、(2)周波数応答特性が互いに異なる複数の非鮮鋭マスク信号に基づいて周波数帯域ごとに周波数処理を行う多段周波数処理、(3)モーフォロジー演算に基づいて前記画像中の微小石灰化陰影を強調処理する微小石灰化陰影強調処理および(4)周波数処理のうち少なくとも1つ以上の処理であり、
    前記付随処理が、階調処理もしくは濃度シフト処理であることを特徴とする医用画像用ネットワークシステム。
  2. 医用画像を表す画像情報を入力する画像情報入力装置と、前記画像情報を可視画像としてその表示面上に出力する画像表示手段と、前記画像情報を可視画像としてフイルム上に出力するプリンターと、画像情報に対して所定の画像処理を施す画像処理装置とが接続された医用画像用ネットワークシステムにおいて、
    前記画像情報の入力元の画像情報入力装置の種類、前記画像の種類および前記画像を撮影した際の撮影条件のうち少なくとも1つに応じて、前記可視画像の出力先を選択する出力先選択手段をさらに備え、
    前記画像処理が、主要処理と付随処理とからなり、
    前記画像処理装置は、前記出力先選択手段による、前記画像表示手段を出力先とする選択に対して、入力された画像情報に前記主要処理のみを施して出力し、前記プリンターを出力先とする選択に対して、入力された画像情報に前記主要処理と前記付随処理との両処理を施して出力するものであり、
    前記画像表示手段は、入力された画像情報に対して前記付随処理を施す付随処理部と、該入力された画像情報を記憶する記憶部とを有し、前記出力先選択手段による、該画像表示手段を出力先とする選択に対して、前記画像処理装置による前記主要処理が施された後の画像情報を前記記憶部に記憶させるとともに、該画像情報に対して前記付随処理部により付随処理を施すものであり、
    前記主要処理が、(1)アイリスフィルターに基づいて画像中の腫瘤陰影を抽出する腫瘤陰影検出処理、(2)周波数応答特性が互いに異なる複数の非鮮鋭マスク信号に基づいて周波数帯域ごとに周波数処理を行う多段周波数処理、(3)モーフォロジー演算に基づいて前記画像中の微小石灰化陰影を強調処理する微小石灰化陰影強調処理および(4)周波数処理のうち少なくとも1つ以上の処理であり、
    前記付随処理が、階調処理もしくは濃度シフト処理であることを特徴とする医用画像用ネットワークシステム。
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