JPH1141541A - 画像処理方法、画像処理装置、画像収集装置、及び画像処理システム - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置、画像収集装置、及び画像処理システム

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JPH1141541A
JPH1141541A JP9194513A JP19451397A JPH1141541A JP H1141541 A JPH1141541 A JP H1141541A JP 9194513 A JP9194513 A JP 9194513A JP 19451397 A JP19451397 A JP 19451397A JP H1141541 A JPH1141541 A JP H1141541A
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JP
Japan
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image
image processing
base
dynamic range
processing
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JP9194513A
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English (en)
Inventor
Osamu Tsujii
修 辻井
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/02Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by transmitting the radiation through the material
    • G01N23/04Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by transmitting the radiation through the material and forming images of the material

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  • Pathology (AREA)
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  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品位且つ安定した画像を得る画像処理装置
を提供する。 【解決手段】 ダイナミックレンジ圧縮手段215a、
215bは、入力画像の画素値に対してその周辺平均画
素値に依存した値を加算するダイナミックレンジ圧縮処
理を行う。コントラスト改善手段215c、215d
は、ダイナミックレンジ圧縮手段215a、215bで
得られた圧縮画像に対してコントラスト改善処理を行
う。これにより、ダイナミックレンジ圧縮処理を行った
部分の濃度が上がり過ぎることによる、或いは下がり過
ぎることによる画像全体のコントラストの低下を防ぐこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイナミックレン
ジ圧縮処理機能を有する画像処理方法、画像処理装置、
画像収集装置、及び画像処理システムに関し、特に、X
線胸部画像の画像処理や画像収集等に用いて好適な画像
処理方法、画像処理装置、画像収集装置、及び画像処理
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、X線胸部画像は、X線が透過し
やすい肺野の画像、及びX線が非常に透過しにくい縦隔
部の画像より構成されるため、画素値の存在するレンジ
が非常に広い。このため、肺野及び縦隔部の両方を同時
に観察することが可能なX線胸部画像を得ることは困難
であるとされてきた。したがって、医師が胸部を診断す
るためには、肺野診断用と縦隔部診断用のX線画像(フ
ィルム)を個別に撮影し用意する場合があった。
【0003】そこで、この問題を回避する方法として、
「自己補償ディジタルフィルタ」(国立がんセンタ、阿
南氏開発)と呼ばれるものがある。この自己補償ディジ
タルフィルタとは、補償後(処理後)の画素値SD 、オ
リジナル画素値(入力画素値)Sorg 、オリジナル画像
(入力画像)をマスクサイズM×M画素で移動平均をと
った時の平均画素値SUS、図6(a)及び(b)に示さ
れるような特性を有する関数f(x)を持って、 SD =Sorg +f(SUS) ・・・(1) SUS=ΣSorg /M2 ・・・(2) なる式(1)、(2)で表されるものである。
【0004】ここで、関数f(x)が有する特性につい
て説明すると、まず、上記図6(a)に示す特性は、信
号値x、しきい値BASEa を持って、「x>BASE
a 」ではf(x)が「0」となり、「0≦x≦BASE
a 」ではf(x)が、切片を「しきい値BASEa 」、
傾きを「SLOPEa 」として単調減少するものである
(以下、この特性を有する関数f(x)を「f
a (x)」で示す」)。したがって、オリジナルの画素
値Sorg を濃度相当量として、上記式(1)を実行した
際には、画像の平均濃度の低いところで濃度を持ち上げ
る、という画像に対する効果が得られる。
【0005】一方、上記図6(b)に示す特性は、信号
値x、しきい値BASEb を持って、「0≦x<BAS
b 」ではf(x)が「0」となり、「x≧BAS
b 」ではf(x)が、切片を「しきい値BAS
b 」、傾きを「SLOPEb 」として負領域に単調減
少するものである(以下、この特性を有する関数f
(x)を「f b (x)」で示す」)。したがって、オリ
ジナルの画素値Sorg を濃度相当量として、上記式
(1)を実行した際には、画像の平均濃度の高いところ
で濃度を下げる、という画像に対する効果が得られる。
【0006】上述のような「自己補償ディジタルフィル
タ」による方法を、例えば、X線が非常に透過しにくい
縦隔の画像に用いることで、X線胸部画像の縦隔部分の
濃度が上記図6(a)に示す特性により増加することに
なり、肺野及び縦隔部共に観察可能なX線胸部画像を得
ることができる。
【0007】また、上述の自己補償ディジタルフィルタ
による方法の他、解剖学的セグメンテーション(Segmen
tation)の結果を利用し、解剖学的部位の特徴量の違い
からダイナミックレンジを圧縮する方法もある。
【0008】すなわち、この方法(以下、ダイナミック
レンジ圧縮による方法と言う)は、「SPIE Medical Ima
ging 97 ”Anatomic Region Based Dynamic Range Comp
ression for Chest Radiographs Using Warping Transf
ormation of Correlated Distribution ”」にその詳細
が記載されているように、X線胸部画像において、肺野
部分を分類、抽出(以下、セグメンテーションと言う)
した結果から所定の画像処理を行うことで縦隔部分を定
義し、肺野部分及び/又は縦隔部分に対して画素値を変
換するアフィン変換関数を自動決定して、肺野部分と縦
隔部分の2つの画像領域における画素値とその周辺の平
均値の分布を解析するものである。
【0009】上述のようなダイナミックレンジ圧縮によ
る方法を、例えば、X線が非常に透過しにくい縦隔部の
画像に用いることでも、X線胸部画像の縦隔部分の濃度
が増加することになり、肺野及び縦隔部共に観察可能な
X線胸部画像を得ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような「自己補償ディジタルフィルタ」による方法、
或いは、ダイナミックレンジ圧縮による方法を、例え
ば、X線が非常に透過しにくい縦隔部の画像に用いた場
合、X線胸部画像において、縦隔部分の濃度が増加して
解剖学的な線が見やすくなる一方で、縦隔部分の濃度を
上げすぎると、肺野部分を含めた画像全体のコントラス
トが低下してしまう、という問題があった。また、この
ようなX線胸部画像を観察した際、カブったような印象
を与えてしまい、医師等にとっては非常に見ずらく診断
しずらかった。
【0011】さらに、ダイナミックレンジ圧縮を行う際
には、その圧縮に必要なパラメータの決定過程が明確で
なかったため、安定したX線胸部画像を得ることができ
なかった。
【0012】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、高品位且つ安定した画像を得る
ことができる画像処理方法を提供することを目的とす
る。また、本発明は、高品位且つ安定した画像を得る画
像処理装置、画像収集装置、及び画像処理システムを提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】斯かる目的下において、
本件発明にあたっては、画像の階調を調整する画像処理
方法において、全体として画像のダイナミックレンジが
小さくなる方向に画像信号を補正する第1の処理と、全
体として画像のダイナミックレンジが大きくなる方向に
画像信号を補正する第2の処理とを組み合わせ、上記第
1の処理の補正特性と、上記第2の処理の補正特性とを
異ならしめることにより、所定部分の画像のコントラス
トを改善するようにした。
【0014】また、上記第1の処理もしくは上記第2の
処理の一方は、画像の部分的な特徴に応じてその補正特
性が決定されることを特徴とする。
【0015】また、上記第1の処理もしくは上記第2の
処理の他方は、画像の部分的な特徴に関係なくその補正
特性が決定されることを特徴とする。
【0016】また、上記第1の処理の施された画像に対
して上記第2の処理を施すことを特徴とする。
【0017】また、上記第1の処理は、上記画像信号が
所定のレベル範囲にある部分に対応する画像信号につい
てのみ補正を行うことを特徴とする。
【0018】また、上記第1の処理は、周辺画素を含む
複数画素の値に応じて被補正画素のレベル補正を行い、
上記第2の処理は、上記画像信号が被補正画素の値に応
じてそのレベル補正を行うことを特徴とする。
【0019】また、本発明の好適な実施形態としての画
像処理方法にあっては、ダイナミックレンジ圧縮処理を
含む所定の画像処理を行う画像処理方法であって、ダイ
ナミックレンジ圧縮画素値Sd 、入力画像の画素値S
org 、入力画像をマスクサイズM×M画素で移動平均を
とった時の平均画素値SUS、処理効果を制御する関数f
()、処理範囲を制限するしきい値BASEを持って、 なる演算式で表される上記ダイナミックレンジ圧縮処理
を行った後、コントラスト改善画像Sc 、上記ダイナミ
ックレンジ圧縮画素値Sd 、コントラスト改善の割合を
制御する係数expand_coeff 、上記しきい値BASE、
処理効果を制御する関数g()を持って、 Sc =Sd +expand_coeff ×g(Sd −BASE);Sd <BASE =Sd ;Sd ≧BASE なる演算式で表されるコントラスト改善処理を行うこと
を特徴とする。
【0020】また、上記関数f()は、「x>BAS
E」でf(x)=0、「0≦x≦BASE」でf(x)
が単調減少する特性を有することを特徴とする。
【0021】また、上記関数f()は、「0<x<BA
SE」でf(x)=0、「x≧BASE」でf(x)が
負領域に単調減少する特性を有することを特徴とする。
【0022】また、上記しきい値BASEは、画像の解
剖学的なセグメンテーションを基に決定された値である
ことを特徴とする。
【0023】また、上記関数f()及び関数g()の何
れか、或いは両方が非線形関数であることを特徴とす
る。
【0024】また、X線画像の画像処理方法であること
を特徴とする。
【0025】本発明は、ダイナミックレンジ圧縮処理を
含む所定の画像処理を行う画像処理装置であって、ダイ
ナミックレンジ圧縮画素値Sd 、入力画像の画素値S
org 、入力画像をマスクサイズM×M画素で移動平均を
とった時の平均画素値SUS、処理効果を制御する関数f
()、処理範囲を制限するしきい値BASEを持って、 なる演算式で表される上記ダイナミックレンジ圧縮処理
を行うダイナミックレンジ圧縮手段と、上記ダイナミッ
クレンジ圧縮手段で得られた圧縮画像に対して、コント
ラスト改善画像Sc 、上記圧縮画像の画素値Sd 、コン
トラスト改善の割合を制御する係数expand_coeff 、上
記しきい値BASE、処理効果を制御する関数g()を
持って、 Sc =Sd +expand_coeff ×g(Sd −BASE);Sd <BASE =Sd ;Sd ≧BASE なる演算式で表されるコントラスト改善処理を行うコン
トラスト改善手段とを備えることを特徴とする。
【0026】また、上記関数f()は、「x>BAS
E」でf(x)=0、「0≦x≦BASE」でf(x)
が単調減少する特性を有することを特徴とする。
【0027】また、上記関数f()は、「0<x<BA
SE」でf(x)=0、「x≧BASE」でf(x)が
負領域に単調減少する特性を有することを特徴とする。
【0028】また、上記しきい値BASEは、画像の解
剖学的なセグメンテーションを基に決定された値である
ことを特徴とする。
【0029】また、上記関数f()及び関数g()の何
れか、或いは両方が非線形関数であることを特徴とす
る。
【0030】また、X線画像の画像処理装置であること
を特徴とする。
【0031】本発明は、請求項7〜12の何れかに記載
の画像処理装置を含む画像収集装置であることを特徴と
する。
【0032】本発明は、請求項7〜12の何れかに記載
の画像処理装置、又は請求項13に記載の画像収集装置
を含む画像処理システムであることを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0034】まず、本発明に係る画像処理方法は、例え
ば、X線が透過しやすい肺野の画像(肺野部分)、及び
X線が非常に透過しにくい縦隔部の画像(縦隔部分)を
含むX線胸部画像の画像処理方法に適用される。
【0035】この画像処理方法では、先ず、X線胸部画
像の解剖学的なセグメンテーションを行って、肺野の画
像を抽出する。
【0036】具体的には、例えば、「SPIE Medical Ima
ging 97 Automatic Segmentationof Anatomic Region
s in Chest Radiographs using an Adaptive-Sized Hyb
ridNeural Network 」に記載されているように、各画素
が有する濃度情報、解剖学的なアドレス情報、及び画素
周辺のエントロピ情報を特徴として、ニュートラルネッ
トワークで学習し、セグメンテーションを行う。
【0037】詳細には、各画素が有する濃度情報、解剖
学的なアドレス情報、画素周辺のエントロピーを使用し
て画素毎に肺野部であるか、その他の部分であるかを判
定している。判定手段としては、ニュートラルネットワ
ークを使用して、何枚かの画像で学習した結果を、その
他の画像に適用している。この手法において最も重要で
あるのは、各画素に割りつける解剖学的なアドレス情報
であり、これが手法のパフォーマンスを大きく作用す
る。具体的には、解剖学的なアドレス情報は、画像の水
平方向、垂直方向のプロファイルを使用して、これらの
1次微分等を取りながらピークを検索し、右肺と左肺と
鎖骨の交わる点、右肺の横隔膜線を検出する。これらの
抽出点を基準に各画素に解剖学的なアドレス情報を割り
つける。この結果、図1に示すような肺野部分101、
102が抽出される。
【0038】そして、図2に示すように、肺野部分10
1、102の抽出結果(上記図1)を基に、左の肺野部
分101の上端部101aと右の肺野部分102の上端
部102aを接続し、左の肺野部分101の下端部10
1bと右の肺野部分102の下端部102bを接続する
ことで形成される閉空間103を縦隔部(広義の縦隔
部)の画像と定義する。
【0039】次に、上述のような解剖学的セグメンテー
ションの結果を利用して、ダイナミックレンジ圧縮処理
を行うために必要なパラメータの決定を行う。
【0040】ここで、X線胸部画像において、ダイナミ
ックレンジ圧縮処理を行う必要がある部位は、縦隔部
分、横隔部分、心臓部の濃度が非常に低い部分、或い
は、肺野中央部の濃度が非常に高い部分である。ここで
は、その一例として、縦隔部分に対してダイナミックレ
ンジ圧縮処理を行うものとする。
【0041】尚、縦隔部分に限らず、横隔部分、心臓部
の濃度が非常に低い部分、肺野中央部の濃度が非常に高
い部分に対しても、また、肺野部分に対しても、後述す
るダイナミックレンジ圧縮処理を同様にして行うことは
可能である。
【0042】また、ダイナミックレンジ圧縮処理を行う
際、画像の輪郭情報は使用せずに、解剖学的な情報、例
えば、肺野部分での最高濃度DL、及び縦隔部分の画像
領域での最低濃度DMの情報を使用する。
【0043】肺野の最高濃度DLと縦隔部の最低濃度D
Mは、セグメンテーションの結果を利用して行われる。
上記図1及び図2に示すように、画像中で肺野部と縦隔
部に含まれる画素は選別できる。つまり、それぞれ肺野
部、縦隔部に含まれる画素に対して最高値、最低値を検
出すればよい。具体的には、画像を左上から右下に向か
ってスキャンし、肺野部に含まれる画素に対して最高
値、縦隔部に含まれる画素に対して最低値を検出すれば
よい。ここで、対象画像として、平均化された縮小画像
を使用していれば各画素の値は平均化されているので、
ノイズ的なばらつきもある程度抑えることが可能であ
る。
【0044】さらに、これらの最高濃度DL及び最低濃
度DMの情報を基に、自己補償ディジタルフィルタを用
いたダイナミックレンジ圧縮処理を行う。
【0045】そこで、縦隔部分に対してダイナミックレ
ンジ圧縮処理を行う場合に決定すべき必要なパラメータ
は、上記図6(a)に示した切片BASEa と傾きSL
OPEa であり、肺野部分に対してダイナミックレンジ
圧縮処理を行う場合に決定すべき必要なパラメータは、
上記図6(b)に示した切片BASEb と傾きSLOP
b である。
【0046】ここでは、縦隔部分に対してダイナミック
レンジ圧縮処理を行うものとするため、上記図6(a)
に示した切片BASEa と傾きSLOPEa を決定す
る。
【0047】すなわち、切片BASEa の決定について
は、パラメータcompress_ratio を用いる。このパラメ
ータcompress_ratio は、肺野部分の最高濃度DLと、
縦隔部分の最低濃度DMとの濃度区間の間において、何
処からダイナミックレンジ圧縮処理を開始するかを制御
するものであり、後述する臨床的な経験により得られた
所定の値が設定される。これにより制御された濃度が切
片BASEa となる。
【0048】したがって、切片BASEa は、 BASEa =DM+compress_ratio ×(DL−DM)・・・(3) なる式(3)で決定される。
【0049】一方、傾きSLOPEa の決定について、
この傾きSLOPEa は、ダイナミックレンジ圧縮の強
度を調整するパラメータであり、後述する臨床的な経験
により得られた所定の値に決定される。
【0050】次に、上述のように決定された切片BAS
a 及び傾きSLOPEa により、縦隔部分に対するダ
イナミックレンジ圧縮処理を行う。
【0051】このときのダイナミックレンジ圧縮処理
は、切片BASEa 及び傾きSLOPEa により決定さ
れる上記図6(a)に示した関数fa (x)から、ダイ
ナミックレンジ圧縮画素値Sd 、入力画素値Sorg 、入
力画像をマスクサイズM×M画素で移動平均をとった時
の平均画素値SUSを持って Sd =Sorg +fa (SUS) ;SUS<BASEa =Sorg ;SUS≧BASEa ・・・(4) SUS=ΣSorg /(M×M) ・・・(5) なる式(4)、(5)で表される。
【0052】次に、本発明の最も特徴する点であるコン
トラスト改善処理を行う。
【0053】すなわち、上述のダイナミックレンジ圧縮
処理により圧縮された画像領域(縦隔部分の画像領域)
に対して、濃度を下げる処理を行うが、その際にコント
ラストの改善処理を行う。
【0054】このときのコントラスト改善処理は、コン
トラスト改善画像Sc 、上述のダイナミックレンジ圧縮
処理で得られたダイナミックレンジ圧縮画素値Sd 、ダ
イナミックレンジ圧縮画素値Sd からのコントラスト改
善率expand_ratio 、コントラスト改善の割合を制御す
る係数expand_coeff 、上述の切片BASEa 及び傾き
SLOPEa を持って、 Sc =Sd +expand_coeff ×(Sd −BASEa ) ;Sd <BASEa =Sd ;Sd ≧BASEa ・・・(6) expand_coeff =((1/(1−SLOPEa ))−1)×expand_ratio ・・・(7) なる式(6)、(7)で表される。
【0055】したがって、これらの式(6)、(7)を
実行することで、縦隔部分の濃度が下がり、コントラス
トが改善されることになる。すなわち、X線胸部画像に
おいて、その縦隔部分の濃度は上がらないが、濃度を上
げた時と同様の状態となる。これにより、従来問題であ
った、縦隔部分の濃度が増加して解剖学的な線が見やす
くなる一方で、縦隔部分の濃度を上げすぎると、肺野部
分の含めた胸部画像全体のコントラストが低下してしま
う、ということを防ぐことができる。また、X線胸部画
像の観察の際、観察者にカブったような印象を与えるこ
とはなく、非常に良好な状態で観察することができる。
【0056】尚、上述の式(3)において、定性的に
は、パラメータcompress_ratio を大きくしていくと、
肺野部分と縦隔部分においてかなり肺野部分に入るよう
にダイナミックレンジ圧縮がかかり、逆にパラメータco
mpress_ratio を小さくしていくと、縦隔部分でも濃度
の低い部分のみダイナミックレンジ圧縮がかからないこ
とになる。そこで、例えば、胸部正面のX線画像におい
て、パラメータcompress_ratioを、 compress_ratio =0.3 とした場合が臨床的にも最も良好な実験結果が得られ
た。また、上述した傾きSLOPEa を、 SLOPEa =0.325 とした場合が臨床的にも最も良好な実験結果が得られ
た。すなわち、実験的には、画像に依存するパラメータ
としては、肺野部分の最高濃度DLと、縦隔部分の最低
濃度DMとの2つであり、ダイナミックレンジ圧縮の強
度や範囲を決定するパラメータcompress_ratio や傾き
SLOPEa は、臨床的な経験から得られる値であると
いえる。さらに、上述したコントラスト改善率expand_
ratio も、画像に依存するパラメータではなく、臨床的
な経験から得られる値であり、 expand_ratio =0.8 とした場合が最も良好な実験結果となった。したがっ
て、ここでは、「compress_ratio 」、「SLOP
a 」、及び「expand_ratio 」のパラメータについて
は、臨床的な経験により得られた値を設定するものとし
た。図3及び図4は、 compress_ratio =0.3 SLOPEa =0.325 expand_ratio =0.8 とした場合の、胸部正面のX線画像中央の水平方向のプ
ロフィール(profile )(上記図3)、及びその縦隔部
分の拡大プロフィール(上記図4)の一例を示したもの
である。
【0057】また、上述の画像処理方法では、縦隔部分
に対してダイナミックレンジ圧縮処理を行うものとした
が、これに限らず、上記図6(b)に示した関数f
b (x)を用いて肺野部分に対してダイナミックレンジ
圧縮処理を行うものとしてもよい。或いは、縦隔部分と
肺野部分の両方に対して各々ダイナミックレンジ圧縮処
理を行うものとしてもよい。
【0058】また、上述のコントラスト改善処理を、 Sc =Sd +expand_coeff ×g(Sd −BASEa ) ;Sd <BASEa =Sd ;Sd ≧BASEa ・・・(8) なる式(8)で表すと、上述の画像処理方法では、 g(x)=x なる線形関数に従ってコントラスト改善の制御がなされ
る、すなわち(Sd −BASEa )で示される濃度差に
関して線形の効果がでるようなコントラスト改善制御が
なされることになるが、g(x)に非線形の関数をあて
はめることで、コントラスト改善制御を、(Sd −BA
SEa )で示される濃度差に関して非線形の効果がでる
ような制御とすることもできる。
【0059】つぎに、上述の画像処理方法は、例えば、
図5に示すような画像処理装置200により実施され
る。この画像処理装置200は、本発明に係る画像処理
装置を適用したものでもある。
【0060】すなわち、画像処理装置200は、ダイナ
ミックレンジ圧縮機能を有するX線画像の画像処理装置
であり、上記図5に示すように、前処理回路206、セ
グメンテーション処理回路214、ダイナミックレンジ
圧縮回路215、CPU208、メインメモリ209、
磁気ディスクドライバ210、操作パネル211、画像
表示装置212、及び画像縮小回路213を備えてお
り、これらの各回路はCPUバス207を介して互いに
データ授受するようになされている。また、画像処理装
置200は、前処理回路206に接続されたデータ収集
回路205と、データ収集回路205に接続された2次
元X線センサ204及びX線発生回路201とを備えて
いる。さらに、ダイナミックレンジ圧縮回路215は、
セグメンテーション回路214に接続されたレンジ圧縮
LUT(Look Up Table )生成回路215aと、レンジ
圧縮LUT生成回路215aに接続されたレンジ圧縮処
理回路215bと、コントラスト改善LUT生成回路2
15cと、レンジ圧縮処理回路215b及びコントラス
ト改善LUT生成回路215cに接続されたコントラス
ト改善処理回路215dとを備えており、これらの各回
路はCPUバス207にも接続されている。
【0061】上述のような画像処理装置200におい
て、まず、メインメモリ209は、CPU208での処
理に必要な各種のデータ等が記憶されるものであると共
に、CPU208の作業用としてのワークメモリをも含
んでいる。CPU208は、メインメモリ209を用い
て、操作パネル211からの操作に従った装置全体の動
作制御等を行う。これにより、画像処理装置200は、
以下のように動作する。
【0062】先ず、X線発生回路201は、被検査体2
03に対してX線ビーム202を放射する。X線発生回
路201から放射されたX線ビーム202は、被検査体
203を減衰しながら透過して、2次元X線センサ20
4に到達し、2次元X線センサ204によりX線画像と
して出力される。ここでは、2次元X線センサ204か
ら出力されるX線画像を、例えば、上述したような肺野
と縦隔部の画像を含む胸部画像とする。
【0063】データ収集回路205は、2次元X線セン
サ204から出力されたX線画像を電気信号に変換して
前処理回路206に供給する。
【0064】前処理回路206は、データ収集回路20
5からの信号(X線画像信号)に対して、オフセット補
正処理やゲイン補正処理等の前処理を行う。この前処理
回路206で前処理が行われたX線画像信号は、CPU
208の制御によりCPUバス207を介して、磁気デ
ィスクドライバ210及び画像縮小回路213に各々転
送される。
【0065】磁気ディスクドライバ210は、CPUバ
ス207を介して転送されてきたX線画像信号を生画像
情報として磁気ディスクにファイルする。
【0066】画像縮小回路213は、CPUバス207
を介して転送されてきたX線画像信号を、CPU208
の制御に従った縮小率及び縮小方式で縮小する。ここ
で、画像縮小回路213での縮小率は、例えば、画像の
各辺が1/8〜1/16に縮小されるような縮小率であ
り、操作パネル211により設定される。また、画像縮
小回路213での縮小方式は、平均化縮小方式、又はサ
ブサンプリング(間引き)方式であり、何れかの縮小方
式を用いるかは操作パネル211により設定される。こ
こでは、例えば、ノイズの少ない平均化圧縮方式を用い
るように、操作パネル211で設定するものとする。し
たがって、CPU208は、操作パネル211の操作に
より、平均化圧縮方式を用いて、画像の各辺が1/8〜
1/16に縮小されるような圧縮を行うように、画像縮
小回路213を制御する。
【0067】上述のようにして、画像縮小回路213で
縮小処理を行うことで、セグメンテーション回路214
におけるセグメンテーション時間を短縮することがで
き、効率良く処理を進めることができる。
【0068】画像縮小回路213で縮小処理が行われた
X線画像信号(縮小画像信号)は、CPU208の制御
によりCPUバス207を介して、セグメンテーション
回路214に転送される。
【0069】セグメンテーション回路214は、CPU
バス207を介して転送されてきた縮小画像信号におい
て、肺野部分のセグメンテーションを行って縦隔部分を
定義し、肺野部分の最高濃度DL及び縦隔部分の最低濃
度DMを検出する。そして、セグメンテーション回路2
14は、検出した肺野部分の最高濃度DL及び縦隔部分
の最低濃度DMをダイナミックレンジ圧縮回路215に
供給する。
【0070】このとき、ダイナミックレンジ圧縮回路2
15には、CPU208の制御によりCPUバス207
を介して、磁気ディスクドライバ210により磁気ディ
スクに保存された前処理画像が転送される。
【0071】ダイナミックレンジ圧縮回路215は、セ
グメンテーション回路214からの最高濃度DL及び最
低濃度DMを基に、CPUバス207を介して転送され
てきた縮小画像信号に対して、上述したようなダイナミ
ックレンジ圧縮処理及びコントラスト改善処理を行う。
ここでは、上記縮小画像信号(胸部の縮小画像信号)に
おいて、X線が非常に透過しにくい縦隔部の画像に対す
るダイナミックレンジ圧縮処理及びコントラスト改善処
理を行うものとする。
【0072】すなわち、ダイナミックレンジ圧縮回路2
15において、レンジ圧縮LUT生成回路215aは、
例えば、 compress_ratio =0.3 SLOPEa =0.325 とし、セグメンテーション回路214からの最高濃度D
L及び最低濃度DMを用いて上記式(3)の演算を行う
ことで、切片BASEa を決定する。そして、レンジ圧
縮LUT生成回路215aは、決定した切片BASEa
により、上記図4(a)に示した関数fa (x)の特性
を有するレンジ圧縮LUTを生成して、レンジ圧縮処理
回路215bに供給する。
【0073】レンジ圧縮処理回路215bは、レンジ圧
縮LUT生成回路215aからのレンジ圧縮LUTを基
に、CPUバス207を介して転送されてきた前処理済
画像信号に対して上記式(4)、(5)の演算処理を行
うことで、縦隔部分にダイナミックレンジ圧縮を行った
ダイナミックレンジ圧縮画像信号を生成して、コントラ
スト改善処理回路215dに供給する。ここで、レンジ
圧縮処理回路215bでの上記式(5)の演算処理は、
ハードウェアの演算回路により、リアルタイムに実行さ
れる。
【0074】このとき、コントラスト改善LUT生成回
路215cは、例えば、 compress_ratio =0.3 SLOPEa =0.325 expand_ratio =0.8 とし、上記式(3)により、上記式(6)、(7)で実
現されるコントラスト改善LUTを生成し、コントラス
ト改善処理回路215dに供給する。
【0075】コントラスト改善処理回路215dは、コ
ントラスト改善LUT生成回路215cからのコントラ
スト改善LUTを基に、レンジ圧縮処理回路215bか
らのダイナミックレンジ圧縮画像信号に対して、縦隔部
分のコントラストを改善する処理を行う。このように、
コントラスト改善処理を行うための上記式(6)、
(7)の演算を、コントラスト改善LUTにより実現す
ることで、コントラスト改善処理回路215dでの処理
を高速に行うことができる。
【0076】コントラスト改善処理回路215dで縦隔
部分のコントラストが改善されたダイナミックレンジ圧
縮画像信号は、CPU208の制御によりCPUバス2
07を介して、画像表示器212及び磁気ディスクドラ
イバ210に各々転送される。
【0077】画像表示器212は、CPUバス207を
介して転送されてきたダイナミックレンジ圧縮画像信号
に基づいたX線胸部画像の画面表示を行う。また、磁気
ディスクドライバ210は、CPUバス207を介して
転送されてきたダイナミックレンジ圧縮画像信号を、画
像処理後のX線胸部画像情報として、磁気ディスクにフ
ァイルする。
【0078】したがって、画像表示器212で画面表示
されるX線胸部画像の縦隔部分は、濃度を上げずに、濃
度を上げた時と同様の状態となり、肺野及び縦隔部共
に、非常に良好な状態で観察することができる。また、
肺野及び縦隔部共に非常に良好な状態で観察できるX線
胸部画像をファイルとして、磁気ディスク等に保存する
ことができる。
【0079】また、ダイナッミックレンジ圧縮の強度、
範囲、及びコントラストの改善を制御するパラメータ
(compress_ratio 、SLOPEa 、expand_ratio
等)さえ与えれば、後は自動化して処理を行うことがで
きるため、安定したX線胸部画像を得ることができる。
【0080】尚、上述した画像処理装置200では、画
像縮小回路213でX線画像の縮小処理を行って、この
画像縮小回路213で得られた縮小画像をセグメンテー
ション回路214に供給するものとしたが、画像縮小回
路213を設けずに、前処理回路206で前処理が行わ
れた画像(原画像)をそのままセグメンテーション回路
214に供給するようにしてもよい。
【0081】また、本発明は、上記図5に示したような
1つの機器からなる装置に適用しても、複数の機器から
構成されるシステムに適用してもよい。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
力画像の画素値に対してその周辺平均画素値に依存した
値を加算するダイナミックレンジ圧縮処理を行った後
に、コントラスト改善処理を行うことで、ダイナミック
圧縮処理を行うことによる濃度変化を低減しながら、コ
ントラストを改善するように構成したことにより、ダイ
ナミックレンジ圧縮処理を行った部分の濃度が上がり過
ぎることによる、或いは下がり過ぎることによる画像全
体のコントラストの低下を防ぐことができる。また、ダ
イナミックレンジ圧縮処理の強度、範囲、及びコントラ
スト改善処理の改善を制御するパラメータ(しきい値B
ASE、係数expand_coeff 等)を与えれば、あとは自
動化して処理を行うことができるため、安定した画像を
得ることができる。したがって、高品位且つ安定した画
像を得ることができる。
【0083】また、「x>BASE」でf(x)=0、
「0≦x≦BASE」でf(x)が単調減少する特性を
有する関数f()を用いることで、画像の平均濃度の低
い部分において、濃度を上げずに、濃度を上げた時と同
様の状態を得ることができる。一方、「0<x<BAS
E」でf(x)=0、「x≧BASE」でf(x)が負
領域に単調減少する特性を有する関数f()を用いるこ
とで、画像の平均濃度の高い部分において、濃度を下げ
ずに、濃度を下げた時と同様の状態を得ることができ
る。
【0084】また、処理効果を制御する関数f()及び
関数g()の何れか、或いは両方を非線形関数とするこ
とで、コントラストの改善の様子を線形に限らず非線形
にも効果がでるようにすることもできる。
【0085】また、X線が透過しやすい部分の画像と、
X線が非常に透過しにくい部分の画像とを含むX線画像
にも適用することができる。これにより、例えば、X線
が透過しやすい肺野、及びX線が非常に透過しにくい縦
隔部の両方を、良好な状態で同時に観察可能なX線胸部
画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理方法において、肺野部画
像のセグメンテーションの結果を説明するための図であ
る。
【図2】上記セグメンテーションの結果による縦隔部画
像の決定を説明するための図である。
【図3】ダイナミックレンジ圧縮処理及びコントラスト
改善処理を行った胸部画像において、その中央部の水平
方向のプロフィールの一例を説明するための図である。
【図4】上記プロフィールの一例において、その縦隔部
分を拡大したプロフィールを説明するための図である。
【図5】上記画像処理方法が実施される画像処理装置の
構成を示すブロック図である。
【図6】自己補償ディジタルフィルタによる低濃度部分
及び高濃度部分のダイナミックレンジ圧縮関数の一例を
説明するための図である。
【符号の説明】
200 画像処理装置 201 X線発生回路 202 X線ビーム 203 被検査体 204 2次元X線センサ 205 データ収集回路 206 前処理回路 207 CPUバス 208 CPU 209 メインメモリ 210 磁気ディスクドライバ 211 操作パネル 212 画像表示器 213 画像縮小回路 214 セグメンテーション回路 215 ダイナミックレンジ圧縮回路 215a レンジ圧縮LUT生成回路 215b レンジ圧縮処理回路 215c コントラスト改善LUT生成回路 215d コントラスト改善処理回路

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像の階調を調整する画像処理方法であ
    って、 全体として画像のダイナミックレンジが小さくなる方向
    に画像信号を補正する第1の処理と、 全体として画像のダイナミックレンジが大きくなる方向
    に画像信号を補正する第2の処理とを組み合わせ、 上記第1の処理の補正特性と、上記第2の処理の補正特
    性とを異ならしめることにより、所定部分の画像のコン
    トラストを改善することを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 上記第1の処理もしくは上記第2の処理
    の一方は、画像の部分的な特徴に応じてその補正特性が
    決定されることを特徴とする請求項1記載の画像処理方
    法。
  3. 【請求項3】 上記第1の処理もしくは上記第2の処理
    の他方は、画像の部分的な特徴に関係なくその補正特性
    が決定されることを特徴とする請求項2記載の画像処理
    方法。
  4. 【請求項4】 上記第1の処理の施された画像に対して
    上記第2の処理を施すことを特徴とする請求項1〜3の
    何れかに記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 上記第1の処理は、上記画像信号が所定
    のレベル範囲にある部分に対応する画像信号についての
    み補正を行うことを特徴とする請求項1〜4の何れかに
    記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 上記第1の処理は、周辺画素を含む複数
    画素の値に応じて被補正画素のレベル補正を行い、 上記第2の処理は、上記画像信号が被補正画素の値に応
    じてそのレベル補正を行うことを特徴とする請求項1〜
    5の何れかに記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 画像の階調を調整する画像処理方法であ
    って、 被補正画素の周辺画素の平均値に応じて、当該平均値が
    所定範囲内にある被補正画素の値を全体のダイナミック
    レンジの中央に近づくように補正する第1の処理と、 所定範囲内にある被補正画素の値を、当該画素値に応じ
    て全体のダイナミックレンジ端に近づくように補正する
    第2の処理とを組み合わせて所定部分の画像のコントラ
    ストを改善することを特徴とする画像処理方法。
  8. 【請求項8】 ダイナミックレンジ圧縮処理を含む所定
    の画像処理を行う画像処理方法であって、 ダイナミックレンジ圧縮画素値Sd 、入力画像の画素値
    org 、入力画像をマスクサイズM×M画素で移動平均
    をとった時の平均画素値SUS、処理効果を制御する関数
    f()、処理範囲を制限するしきい値BASEを持っ
    て、 なる演算式で表される上記ダイナミックレンジ圧縮処理
    を行った後、コントラスト改善画像Sc 、上記ダイナミ
    ックレンジ圧縮画素値Sd 、コントラスト改善の割合を
    制御する係数expand_coeff 、上記しきい値BASE、
    処理効果を制御する関数g()を持って、 Sc =Sd +expand_coeff ×g(Sd −BASE);Sd <BASE =Sd ;Sd ≧BASE なる演算式で表されるコントラスト改善処理を行うこと
    を特徴とする画像処理方法。
  9. 【請求項9】 上記関数f()は、「x>BASE」で
    f(x)=0、「0≦x≦BASE」でf(x)が単調
    減少する特性を有することを特徴とする請求項8記載の
    画像処理方法。
  10. 【請求項10】 上記関数f()は、「0<x<BAS
    E」でf(x)=0、「x≧BASE」でf(x)が負
    領域に単調減少する特性を有することを特徴とする請求
    項8記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 上記しきい値BASEは、画像の解剖
    学的なセグメンテーションを基に決定された値であるこ
    とを特徴とする請求項8記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 上記関数f()及び関数g()の何れ
    か、或いは両方が非線形関数であることを特徴とする請
    求項8記載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】 X線画像の画像処理方法であることを
    特徴とする請求項8記載の画像処理方法。
  14. 【請求項14】 ダイナミックレンジ圧縮処理を含む所
    定の画像処理を行う画像処理装置であって、 ダイナミックレンジ圧縮画素値Sd 、入力画像の画素値
    org 、入力画像をマスクサイズM×M画素で移動平均
    をとった時の平均画素値SUS、処理効果を制御する関数
    f()、処理範囲を制限するしきい値BASEを持っ
    て、 なる演算式で表される上記ダイナミックレンジ圧縮処理
    を行うダイナミックレンジ圧縮手段と、 上記ダイナミックレンジ圧縮手段で得られた圧縮画像に
    対して、コントラスト改善画像Sc 、上記圧縮画像の画
    素値Sd 、コントラスト改善の割合を制御する係数expa
    nd_coeff 、上記しきい値BASE、処理効果を制御す
    る関数g()を持って、 Sc =Sd +expand_coeff ×g(Sd −BASE);Sd <BASE =Sd ;Sd ≧BASE なる演算式で表されるコントラスト改善処理を行うコン
    トラスト改善手段とを備えることを特徴とする画像処理
    装置。
  15. 【請求項15】 上記関数f()は、「x>BASE」
    でf(x)=0、「0≦x≦BASE」でf(x)が単
    調減少する特性を有することを特徴とする請求項14記
    載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 上記関数f()は、「0<x<BAS
    E」でf(x)=0、「x≧BASE」でf(x)が負
    領域に単調減少する特性を有することを特徴とする請求
    項14記載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 上記しきい値BASEは、画像の解剖
    学的なセグメンテーションを基に決定された値であるこ
    とを特徴とする請求項14記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 上記関数f()及び関数g()の何れ
    か、或いは両方が非線形関数であることを特徴とする請
    求項14記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 X線画像の画像処理装置であることを
    特徴とする請求項14記載の画像処理装置。
  20. 【請求項20】 請求項14〜19の何れかに記載の画
    像処理装置を含むことを特徴とする画像収集装置。
  21. 【請求項21】 請求項14〜19の何れかに記載の画
    像処理装置、又は請求項13に記載の画像収集装置を含
    むことを特徴とする画像処理システム。
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