JP3901309B2 - 給湯器およびその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠隔からの指示に基づいて動作し得る給湯器およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から使用されている給湯器では、メインリモコンや風呂リモコンと給湯器本体とを専用配線を通じて接続し、これらリモコンから湯温の設定や自動運転のオンオフ指示等を入力するようになっていた。
【0003】
また、給湯器本体の動作を制御するためのプログラムは、全て給湯器本体内のROMに格納されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術では、給湯器本体と各リモコンとを結ぶための配線工事およびリモコン自体の取り付け工事が必要になり、設置作業の工数が嵩むという問題点があった。また、給湯器本体のほかにリモコンを必ず付属させる必要があり、その分価格が高騰するという問題があった。
【0005】
さらに、リモコンの操作部には、価格および設置スペース等の制限から、通常、必要最小限の操作ボタンや表示部のみを設けてあるので、リモコンから多種多様な設定操作を行うことが難しかった。
【0006】
また、制御プログラムの全てを給湯器本体内のROMに格納しているので、販売後にその器具の動作仕様を変更する場合にはサービスマンが出張してROM交換を行わねばならず、仕様変更にかかる工数と費用が膨大になり、実質上、器具の動作仕様の変更を販売後に行うことができなかった。
【0007】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、リモコンを不要にして給湯器の設置作業工数および価格の低減を図るとともに、きめ細やかな設定が可能でかつ器具販売後にも動作仕様の変更を容易に行うことのできる給湯器およびその制御方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]遠隔からの指示に基づいて動作し得る給湯器において、
給湯器本体部(11)と、前記給湯器本体部(11)の通常使用時における動作を制御するためのプログラムを記録した記録媒体(20)であって外部のコンピュータ装置(40)に読み込ませるものとを備え、
前記給湯器本体部(11)は、通信手段(13)と制御手段(12)とを有し、
前記プログラムは、前記給湯器本体部(11)の一般使用者が行う操作を前記外部のコンピュータ装置(40)の有する入出力装置を介して受け付け、その内容を前記給湯器本体部(11)に送信するための処理手順を記述したものであり、
前記通信手段(13)は、前記記録媒体(20)に記録されたプログラムを読み取ってこれを実行する前記外部のコンピュータ装置(40)から通信回線(30)を通じて前記給湯器本体部(11)の動作を制御するための指示を受け取り、
前記制御手段(12)は、前記通信手段(13)が前記通信回線(30)を通じて前記外部のコンピュータ装置(40)から受け取った指示に基づいて前記給湯器本体部(11)の通常使用時における動作を制御することを特徴とする給湯器。
【0011】
]前記プログラムは、前記給湯器本体部(11)の通常動作時における動作シーケンスを記述したものであることを特徴とする[1]に記載の給湯器。
【0012】
]前記プログラムは、前記外部のコンピュータ装置(40)の有する入出力装置を介して使用者ごとの個人情報を受け付けてこれを前記外部のコンピュータ装置(40)の有する記憶装置に記憶するための処理手順を記述したものであり、前記通信手段(13)は前記個人情報を前記通信回線(30)を通じて前記外部のコンピュータ装置(40)から受け取り、前記制御手段(12)は前記通信手段(13)が前記通信回線(30)を通じて前記外部のコンピュータ装置(40)から受け取った前記個人情報に応じて前記給湯器本体部(11)の通常使用時における動作を制御することを特徴とする[1]に記載の給湯器。
【0013】
]前記給湯器本体部(11)と前記外部コンピュータ装置(40)との間の通信を電灯線を通じて行うことを特徴とする[1]、[2]または[3]に記載の給湯器。
【0014】
前記[1]〜[4]に記載の遠隔からの指示に基づいて動作し得る給湯器の制御方法において、
給湯器本体部(11)と外部のコンピュータ装置(40)とを通信回線(30)を通じて接続し、
前記給湯器本体部(11)の通常使用時における動作を制御するためのプログラムを前記外部のコンピュータ装置(40)上で実行させ、
前記外部のコンピュータ装置(40)から前記通信回線(30)を通じて送られてくる指示に基づいて前記給湯器本体部(11)の通常使用時における動作を制御することを特徴とする給湯器制御方法。
【0015】
前記本発明は次のように作用する。
給湯器本体部(11)と、当該給湯器本体部(11)の通常使用時における動作を制御するためのプログラムであって外部のコンピュータ装置(40)上で実行するものとを用意する。給湯器本体部(11)の有する通信手段(13)は、別途用意されたプログラムを読み込んで実行する外部のコンピュータ装置(40)から通信回線(30)を通じて給湯器本体部(11)の動作を制御するための指示を受け取る。給湯器本体部(11)の有する制御手段(12)は、通信手段(13)が通信回線(30)を通じて外部のコンピュータ装置(40)から受け取った指示に基づいて給湯器本体部(11)の通常使用時における動作を制御する。
【0016】
たとえば、給湯器本体部(11)の通常使用時における動作を制御するためのプログラムをコンパクトディスクなどの記録媒体(20)に格納し、給湯器本体部(11)と当該コンパクトディスクとを組にして販売する。プログラムは、給湯器本体部(11)の一般使用者が行う操作を、パーソナルコンピュータ等外部のコンピュータ装置(40)の入出力装置を介して受け付け、その内容を給湯器本体部(11)に送信するための処理を記述したものとする。
【0017】
給湯器の使用者は、給湯器本体部(11)に添付されてきたコンパクトディスクに記録されているプログラムを自己の所有するコンピュータ装置にインストールして実行し、各種の操作を当該コンピュータ装置から入力する。制御手段(12)は、コンピュータ装置から通信回線(30)を通じて送られてくる指示に基づいて給湯器本体部(11)の動作を制御する。なお、通常使用時とは、給湯器を設置した後、一般の使用者によって使用される状態をいい、生産工程での動作試験等を含まない趣旨である。
【0018】
このように、給湯器本体部(11)と通常使用時における動作を制御するためのプログラムとを用意し、このプログラムを給湯器の使用者の所有するコンピュータ装置上で実行し、給湯器の動作を当該コンピュータ装置から制御するので、給湯器本体部(11)のほかにリモコンを用意して取り付ける必要が無く、設置作業の工数および価格の低減を図ることができる。
【0019】
また、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置(40)は、通常、キーボード、マウス等の入力機器および多様な情報を表示し得るディスプレイ装置を備えているので、これらを活用することで、リモコンからではむずかしい多種多様な設定を行うことができる。さらに、コンピュータ装置は、ハードディスクなどにより広い記憶領域を備えているので、入力された多種多様な設定を記憶しておくことができる。
【0020】
そこで、たとえば、プログラムとして、外部のコンピュータ装置(40)の有する入出力装置を介して使用者ごとの個人情報を受け付け、これを外部のコンピュータ装置(40)の有する記憶装置に記憶する処理を記述したものを用意する。そして、給湯器本体部(11)の有する通信手段(13)は、外部のコンピュータ装置(40)に登録された個人情報を通信回線(30)を通じて受け取り、制御手段(12)はその個人情報に応じて給湯器本体部(11)の動作を制御するようにする。
【0021】
このように、コンピュータ装置を活用すれば、個人情報など多種多様な情報に基づいて給湯器本体部(11)の動作を制御することができ、使用者の要求に応じたより一層きめの細かい制御を行うことができる。
【0022】
このほか、給湯器本体部(11)の通常動作時における動作シーケンスを記述したプログラムを用意し、外部のコンピュータ装置(40)から給湯器本体部(11)の動作シーケンスを制御する。これにより、給湯器本体内のROMを交換しなくても、外部のコンピュータ装置(40)に取り込むプログラムを替えるだけで、給湯器本体部(11)の動作仕様を容易に変更することができる。
【0023】
たとえば、仕様変更後の動作シーケンスの記録されたコンパクトディスクを郵送し、給湯器の使用者自身によってコンピュータ装置への再インストールを行ってもらえば、サービスマンが出向く必要がなく、動作仕様の変更を容易かつ少ない費用で行うことができる。なお、プログラムは、コンパクトディスク等の記録媒体(20)で提供するほか、電話回線等を通じてダウンロードする形で提供するようにしてもよい。
【0024】
また給湯器本体部(11)と外部コンピュータとの間の通信を電灯線を通じて行うようにすれば、コンピュータ装置(40)と給湯器本体部(11)との間を新たに配線する必要がなく、より一層、設置工数の低減を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
各図は本発明の一実施の形態を示している。
図1に示すように、本実施の形態にかかる給湯器10は、給湯器本体部11と、通常使用時における給湯器本体部11の動作を制御するためのプログラムを格納した記録媒体20(コンパクトディスク)とから構成されている。ここで、通常使用時とは、給湯器を設置した後、一般の使用者によって使用される状態をいい、生産工程での動作試験等を含まない。
【0026】
給湯器本体部11は、図示しない、バーナーや熱交換器等を備えており、設定温度の湯を出湯する給湯機能と、浴槽への給湯および追い焚きを行う風呂機能とを備えたものである。給湯器本体部11は、給湯機能や風呂機能を実行するために図示しない点火装置、ガス電磁弁、流量制御弁、燃焼ファンなどを統括制御する制御部12を備えている。
【0027】
また給湯器本体部11は、記録媒体20に記録されたプログラムを読み取ってこれを実行する外部のコンピュータ装置40との間で各種コマンド等の授受を通信回線30を通じて行う通信部13を備えている。なお、制御部12、通信部13は、図示しないCPU(中央処理装置)、ROM(リード・オンリ・メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)を主要部とする回路によって構成されている。
【0028】
ここでは、通信回線30として電灯線を利用しており、当該電灯線に各種の信号を重畳するようになっている。また、複数の給湯器が使用された場合であっても送受信相手を誤認しないように、電灯線に重畳する信号には器具固有の識別情報を付してある。
【0029】
コンピュータ装置40は、いわゆるパーソナルコンピュータであり、図示しないキーボード、マウス、ディスプレイ装置、フロッピーディスクドライブ装置、コンパクトディスクドライブ装置等を備えている。またコンピュータ装置40は、電話回線を通じて通信することができるように図示しないネットワーク制御ユニットを備えている。
【0030】
コンピュータ装置40は、給湯器本体部11に添付されてきた記録媒体20に格納されているプログラムをコンパクトディスクドライブ装置から読み取って内部のハードディスク装置にインストールしてこれを実行するようになっている。ここでは、当該プログラムを作業メモリ上に常駐させ、給湯器本体部11からの要求にいつでも応答できる状態にしてある。
【0031】
またコンピュータ装置40は、電灯線を通じて給湯器本体部11と通信するためのインターフェイスボードを内蔵している。当該インターフェイスボードは、給湯器本体部11の付属品として提供してもよいし、汎用品を利用してもよい。
【0032】
リモコン14は、設定温度や自動運転の指示等を入力するためのもので、必要最小限の操作スイッチと小型の液晶ディスプレイ装置を備えている。なお、リモコン14は、必ずしも必要ではない。したがって、給湯器10のオプション品として提供するようにしてもよい。
【0033】
次に作用を説明する。
給湯器10は、給湯器本体部11と記録媒体20をセットにして販売され、標準では、リモコン14を備えていない。コンパクトディスクからなる記録媒体20には、給湯器本体部11の通常使用時における動作を制御するためのプログラムが格納されており、給湯器10を購入した使用者は、記録媒体20に記憶されているプログラムを自己の保有するコンピュータ装置40にインストールし、これを実行する。
【0034】
当該プログラムは常駐型であり、コンピュータ装置40上で他のプログラムを実行している最中であっても、給湯器本体部11からのコマンドを受信して応答し得るようになっている。プログラムは、一般使用者が行う操作を、コンピュータ装置40の入出力装置を介して受け付け、その内容を給湯器本体部11からの問い合わせ等に応じて給湯器本体部11へ送信する機能を備えている。
【0035】
給湯器本体部11とコンピュータ装置40の間の通信は、電灯線を通じて行われるので、給湯器本体部11の電源線とコンピュータ装置40の電源線を共にコンセントに差し込むだけで、これらの間に通信回線30が開設される。
【0036】
給湯器の使用者は、自己の所有するコンピュータ装置40から、設定温度や自動運転のオンオフ指示等を入力する。ここでは、コンピュータ装置40のディスプレイ装置上にリモコンの操作部を模した画面が表示され、キーボードやマウス等を用いて各種の操作を入力するようになっている。
【0037】
コンピュータ装置40は、入力された指示を通信回線30を通じて給湯器本体部11に送信する。給湯器本体部11の通信部13はこれを受信し、制御部12は、コンピュータ装置40から通信回線30を通じて通信部13の受信した設定温度や自動運転のオンオフ指示に基づいて、給湯器本体部11の動作を制御する。たとえば、設定温度を40℃から42℃に変更する指示を受けた場合には、それ以後の出湯を42℃で行うようにバーナーの燃焼量等を制御する。
【0038】
このように、給湯器本体部11と、通常使用時における動作を制御するためのプログラムを記録した記録媒体20とを組にして提供し、このプログラムを使用者の所有するコンピュータ装置40上で実行させ、給湯器本体部11の動作を当該コンピュータ装置40から制御するので、リモコン14を別途用意して取り付ける必要が無く、設置作業の工数および価格の低減を図ることができる。さらに、給湯器本体部11と外部のコンピュータ装置40との間の通信を電灯線を利用した通信回線30を通じて行うので、新たに配線する必要がなく、より一層、設置工数を低減することができる。
【0039】
このほか、記録媒体20によって提供するプログラムに、風呂の湯張り等の指示を電話回線を通じて遠隔から受け付ける機能を設けてもよい。すなわち、風呂の湯張りを指示するコマンドを外出先から電話回線を通じてコンピュータ装置40に送ると、これを受けたコンピュータ装置40は通信回線30を通じて給湯器本体部11に湯張りの指示を出す。このように、コンピュータ装置40の有する通信機能を活用することで給湯器本体部11を電話回線を通じて遠隔から操作することができるので、遠隔操作用に専用ユニットを設ける必要がなく、低価格でテレコントロール機能を実現することができる。
【0040】
次に、通常のリモコンからでは設定することが難しい、多様な制御をコンピュータ装置40から行う場合について説明する。ここでは、家族構成や家族の各人の好みおよび生活パターン等を入力し、これに応じて出湯温度の設定や風呂の湯温の変更制御等を行うようになっている。
【0041】
図2は、家族構成や各人の好みなど各種の個人情報に応じて給湯器本体部11を制御する際の動作の流れを示している。なお、図2の動作に先だって使用者は、家族構成や家族各人の好みの湯温、生活パターン等を予めコンピュータ装置40に登録する。たとえば、家族の人数、各人の年令、性別、それぞれの好む風呂の湯温、あるいは子供が入ってから次に祖母が入浴するなど風呂に入る順番、起床時間、就寝時間、昼間は不在が多いなどの生活パターンを予め入力し登録する。
【0042】
給湯器本体部11は、リモコン14から自動運転オンの指示を受けた場合やタイマー予約された時刻が到来することにより自動運転を開始する(ステップS101)。この際、給湯器本体部11は、通信回線30を通じコンピュータ装置40へ個人情報の問い合わせを行う(ステップS102)。電源が切れている等により当該問い合わせに対してコンピュータ装置40から応答が無い場合には(ステップS103;N)、予め給湯器本体部11側のROMに登録してある標準プログラムにしたがって給湯器の動作を制御する。
【0043】
一方、コンピュータ装置40から個人情報を正常に受け取ることができた場合には(ステップS103;Y)、コンピュータ装置40から受け取った個人情報に基づいて給湯器の動作を制御する。たとえば、子供が入ってから次に祖母が入浴するなど風呂に入る際の順番を個人情報として受け取っている場合には、浴槽内の湯の保温温度を入浴する順番に合わせてその者の好みの温度に変更したり、シャワーの出湯温度を入浴する者の順番に合わせてその者の好みの温度に変更する等の制御を行う。
【0044】
また、熱交換器内の湯を次回の出湯に備えて保温する機能を有する場合には、当該保温動作を、起床時間、就寝時間あるいは昼間の外出時間等に合わせてオンオフするように制御する。
【0045】
このようにコンピュータ装置40の有するキーボードやマウス、ディスプレイ装置、ハードディスク装置等を活用することにより、多種多様な情報を容易に入力できまた記憶しておくことができるので、給湯器本体部11は、これらの情報をコンピュータ装置40から通信回線30を通じて受け取ることにより、個々の使用者の要求にきめ細かく応じた多様な制御を行うことができる。
【0046】
次に、給湯器本体部11の通常動作時における動作シーケンスを記述したプログラムをコンピュータ装置40側に用意し、給湯器本体部11の動作シーケンスをコンピュータ装置40から制御する場合について説明する。ここでは、給湯器本体部11の動作を制御するプログラムは階層構造を成しており、下位側から順にデバイス制御層、シーケンス制御層、ジョブ管理層に分かれている。デバイス制御層は、ガス電磁弁、流量制御弁、燃焼ファン、電磁ポンプ等の各部品の制御を個別に受け持つデバイスドライバー的機能を果たす部分である。
【0047】
シーケンス制御層は、所定の機能を果たす上で必要になる一連の動作の流れを管理する部分である。ジョブ管理層は、給湯器本体部11がどのような機能を実行すべきかを管理する部分で、使用者からの各種指示や通水の有無、予約タイマーのタイムアップなどのイベント発生を契機として、シーケンス制御層を起動したり、動作条件を設定したりする機能を果たす部分である。
【0048】
ここでは、このような多階層から成るプログラムのうちシーケンス制御層の一部をコンピュータ装置40に登録する。給湯器本体部11は通信回線30を通じてコンピュータ装置40からシーケンス制御に関する指示や制御データを受け取って風呂の追い焚きや自動湯張り等の動作を実行する。
【0049】
たとえば、自動湯張りの開始時には、浴槽内に残っている湯量を検知するために給湯器本体部11は次のようなシーケンスで動作する。▲1▼循環ポンプを所定時間駆動して浴槽内の残水をかき混ぜてその温度を測定する。▲2▼所定温度の湯を所定量注湯する。▲3▼循環ポンプを所定時間駆動して浴槽内の湯をかき混ぜて温度を平均化し、注湯後の湯温を測定する。▲4▼注湯前後における湯温の上昇と注湯した湯量とから残水量を求め、目標水位まで湯張りするために必要な以後の注湯量を求める。
【0050】
上述のようなシーケンスを記述したプログラムと当該シーケンス内で参照される、ポンプ駆動時間、注湯量、注湯する湯の設定温度等の制御データとをコンピュータ装置40に登録しておき、給湯器本体部11は、自動湯張りを開始するとき当該動作シーケンスおよび制御データ等をコンピュータ装置40に要求して受け取り、これに従って自動湯張りを実行する。
【0051】
このように、コンピュータ装置40に給湯器本体部11の動作シーケンスに関するプログラムを登録し、通信回線30を介してコンピュータ装置40から受け取った動作シーケンスに関する指示やデータに基づいて給湯器本体部11が動作するので、給湯器本体部11内のROMを交換しなくても、コンピュータ装置40側に登録するプログラムを替えるだけで、給湯器本体部11の動作仕様を容易に変更することができる。
【0052】
たとえば、先の例で、注湯量を6リットルから10リットルに仕様変更する場合、当該変更後の動作シーケンスや制御データの記録されたコンパクトディスク等の記録媒体20を使用者のもとへ郵送し、コンピュータ装置40への再インストールを給湯器本体部11の使用者自身に行ってもらえば、サービスマンが出向く必要がなく、器具販売後における動作仕様の変更を容易にかつ少ない費用で行うことができる。なお、プログラム等は、コンパクトディスクやフロッピーディスク等の記録媒体で提供するほか、電話回線等を通じてコンピュータ装置40にダウンロードしてもよい。
【0053】
以上説明した実施の形態では、給湯器本体部11とコンピュータ装置40との間の通信を電灯線を用いて行ったが、給湯器本体部11とコンピュータ装置40の間を無線通信で結ぶようにしてもよい。また、実施の形態では、常駐型のプログラムを用いたが、必ずしも常駐型である必要はない。たとえば、従来のリモコンの有する機能をコンピュータ装置40によって実現する場合には、使用者が各種の設定を変更する場合にだけプログラムを起動するようにしてもよい。
【0054】
また実施の形態では、プログラムをコンパクトディスク等の記録媒体で提供するようにしたが、電話回線等を通じてダウンロードする形で提供してもよい。なお、コンピュータ装置40から受け取った設定等を給湯器本体部11のメモリに記憶するようにすれば、その後、コンピュータ装置40の電源がオフされても、給湯器本体部11単独で先に設定された条件に従って動作することが可能になる。
【0055】
【発明の効果】
本発明にかかる給湯器およびその制御方法によれば、通常使用時における給湯器の動作を制御するためのプログラムを使用者の所有する外部のコンピュータ装置にインストールして実行し、給湯器の通常使用時における動作を当該外部のコンピュータ装置から制御するようにしたので、給湯器本体部のほかにリモコンを用意して取り付ける必要が無く、設置作業の工数および価格の低減を図ることができる。
【0056】
また、外部のコンピュータ装置の有する入出力装置や記憶装置を活用することによりきめ細かい多様な制御を行うことができる。さらに、給湯器本体部の通常動作時における動作シーケンスを記述したプログラムを用意し、外部のコンピュータ装置から給湯器本体部の動作シーケンスを制御するようにすれば、給湯器本体内のROMを交換しなくても、外部のコンピュータ装置に取り込むプログラムを入れ替えるだけで、給湯器本体部の動作仕様を容易に変更することができる。
【0057】
また給湯器本体部と外部コンピュータとの間の通信を電灯線を通じて行うようにすれば、コンピュータ装置と給湯器本体部との間を新たに配線する必要がなく、より一層、設置工数の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る給湯器の構成および外部のコンピュータ装置との接続状態を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る給湯器の行う動作の流れを示す流れ図である。
【符号の説明】
10…給湯器
11…給湯器本体部
12…制御部
13…通信部
14…リモコン
20…記録媒体
30…通信回線
40…コンピュータ装置

Claims (5)

  1. 遠隔からの指示に基づいて動作し得る給湯器において、
    給湯器本体部と、前記給湯器本体部の通常使用時における動作を制御するためのプログラムを記録した記録媒体であって外部のコンピュータ装置に読み込ませるものとを備え、
    前記給湯器本体部は、通信手段と制御手段とを有し、
    前記プログラムは、前記給湯器本体部の一般使用者が行う操作を前記外部のコンピュータ装置の有する入出力装置を介して受け付け、その内容を前記給湯器本体部に送信するための処理手順を記述したものであり、
    前記通信手段は、前記記録媒体に記録されたプログラムを読み取ってこれを実行する前記外部のコンピュータ装置から通信回線を通じて前記給湯器本体部の動作を制御するための指示を受け取り、
    前記制御手段は、前記通信手段が前記通信回線を通じて前記外部のコンピュータ装置から受け取った指示に基づいて前記給湯器本体部の通常使用時における動作を制御することを特徴とする給湯器。
  2. 前記プログラムは、前記給湯器本体部の通常動作時における動作シーケンスを記述したものであることを特徴とする請求項1に記載の給湯器。
  3. 前記プログラムは、前記外部のコンピュータ装置の有する入出力装置を介して使用者ごとの個人情報を受け付けてこれを前記外部のコンピュータ装置の有する記憶装置に記憶するための処理手順を記述したものであり、前記通信手段は前記個人情報を前記通信回線を通じて前記外部のコンピュータ装置から受け取り、前記制御手段は前記通信手段が前記通信回線を通じて前記外部のコンピュータ装置から受け取った前記個人情報に応じて前記給湯器本体部の通常使用時における動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の給湯器。
  4. 前記給湯器本体部と前記外部コンピュータ装置との間の通信を電灯線を通じて行うことを特徴とする請求項1、2または3に記載の給湯器。
  5. 前記請求項1〜4に記載の遠隔からの指示に基づいて動作し得る給湯器の制御方法において、
    給湯器本体部と外部のコンピュータ装置とを通信回線を通じて接続し、
    前記給湯器本体部の通常使用時における動作を制御するためのプログラムを前記外部のコンピュータ装置上で実行させ、
    前記外部のコンピュータ装置から前記通信回線を通じて送られてくる指示に基づいて前記給湯器本体部の通常使用時における動作を制御することを特徴とする給湯器制御方法。
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