JP3900153B2 - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの排気浄化装置に関し、特に、排気通路に排気微粒子を捕獲するフィルタ部材を備えたエンジンの排気浄化装置に関する。
従来、エンジン、例えば、ディーゼルエンジンにおいては、排気ガス中に含まれるカーボン等の排気微粒子(パティキュレート)を大気に放出しないよう排気通路に配設したフィルタ部材、所謂パティキュレートフィルタにより捕獲することが行われている。
そして、このようにパティキュレートフィルタを備えた場合、パティキュレータフィルタに捕獲された排気微粒子量が捕獲可能な飽和容量にまで達すると、捕獲された排気微粒子を燃焼させ、フィルタ機能を再生する必要がある。
そこで、下記特許文献1には、パティキュレートフィルタが再生時期になった時点灯する警告ランプと、乗員の手動操作によってパティキュレートフィルタの再生開始が可能とされる手動スイッチとを備え、車両停止時、警告ランプの点灯を受け、乗員の操作によって手動スイッチがONされると、所定時間燃料噴射量を増量し、アイドル回転数を上昇させることによって排気微粒子を燃焼除去することが開示されている。
また、パティキュレートフィルタに捕獲された排気微粒子が捕獲可能な許容量に達したか否かの検出方法としては、例えば、下記特許文献2に開示されるように、パティキュレートフィルタの前後に圧力センサを設け、当該圧力センサにより検出された圧力差に基づいて排気微粒子量を検出することが知られている。
そして、この圧力センサが故障すると排気微粒子量の検出及び検出された排気微粒子量に基づくパティキュレートフィルタの再生が行えなくなることから、下記特許文献2には、圧力センサ故障時、エンジン回転数の積算値を演算し、この積算値が所定値以上になった時、パティキュレートフィルタに捕獲されている排気微粒子量が捕獲可能な許容量に達したとみなし、再生指示を行うことが開示されている。
このような特許文献2によれば、圧力センサが故障した場合であってもエンジン回転数の積算値に基づいてパティキュレートフィルタに捕獲されている排気微粒子量を推定することができ、パイキュレートフィルタの再生を継続することができる。
特開平4−86319号公報 特開平6−280544号公報
ところが、上述の特許文献2によれば、圧力センサ故障時エンジン回転数の積算値で排気微粒子量を推定する場合、パティキュレートフィルタに捕獲された排気微粒子量の検出精度が低下するため、パティキュレートフィルタの再生タイミングが遅れるという問題がある。
つまり、エンジン回転数の積算値は圧力センサのように直接的に排気微粒子量を検出するものではなく、あくまで推定する手法であることから、圧力センサにより検出する場合に比べてその検出精度は低くなってしまう。
その結果、推定された排気微粒子量が、パティキュレートフィルタに実際に捕獲されている排気微粒子量に対して少なめにある場合、再生指示を促す報知タイミングが遅れ、パティキュレートフィルタが詰まる虞がある。
本発明は、以上のような課題に勘案してなされたもので、その目的は、排気微粒子量検出手段故障時、再生指示報知タイミングの遅れを確実に抑制しつつ、フィルタ部材の再生を継続可能とするエンジンの排気浄化装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあってはその解決手法として次のようにしてある。すなわち、本発明の第1の構成において、エンジンの排気通路に配設され、排気ガス中の排気微粒子を捕獲するフィルタ部材と、
該フィルタ部材に捕獲された排気微粒子量に関連するパラメータを検出する排気微粒子量検出手段と、
車両の停車状態を検出する停車状態検出手段と、
乗員による操作が可能とされ、上記フィルタ部材の再生を開始させるための手動再生スイッチと、
上記排気微粒子量検出手段により検出された排気微粒子量が第1所定量以上になった時、乗員による手動再生を促す報知を行う再生指示報知手段と、
上記車両停車状態検出手段により車両の停車状態が検出され、かつ上記手動再生スイッチが手動再生開始状態に操作された時、上記フィルタ部材に捕獲された排気微粒子を燃焼除去してフィルタ部材を再生する再生手段とを備えたエンジンの排気浄化装置において、
エンジンの運転状態に基づいてエンジンから排出される排気微粒子量を算出する排気微粒子量演算手段と、
該排気微粒子量算出手段により算出された排気微粒子量に基づいて上記フィルタ部材に捕獲された排気微粒子量を推定する排気微粒子量推定手段と、
上記排気微粒子量検出手段の故障を検出する故障検出手段とを備え、
上記再生手段は、上記故障検出手段により排気微粒子量検出手段の故障が検出された時、上記排気微粒子量検出手段に代えて上記排気微粒子量推定手段により推定された排気微粒子量に基づいて上記フィルタ部材の再生を行うとともに、
上記再生指示報知手段は、上記故障検出手段により排気微粒子量検出手段の故障が検出された時、手動再生を促す報知を行う閾値を第1所定量よりも所定量少ない第2所定量に変更するよう構成してある。
本発明の第1の構成によれば、排気微粒子量検出手段が故障した時、排気微粒子量検出手段の代わりに排気微粒子量推定手段に基づいてフィルタ部材の再生が実行されるため、フィルタ部材の再生を継続することができる。
その際、再生指示報知手段は、排気微粒子量検出手段が故障して排気微粒子量推定手段が使用される場合は、排気微粒子量検出手段が正常で使用される場合に対して、手動再生を促す報知を行う閾値が少なめの第2所定量に変更され、排気微粒子の推定精度が低くても、フィルタ部材が詰まる前にフィルタ部材の再生開始を促すことができる。
本発明の第2の構成において、上記フィルタ部材の温度に関連するパラメータを検出する温度検出手段と、
上記再生手段による再生実行時間と上記温度検出手段により検出されたフィルタ部材の温度とに基づいて排気微粒子の燃焼除去量を推定する燃焼除去量推定手段とを備え、
上記故障検出手段により上記排気微粒子量検出手段の故障が検出されている状態で上記再生手段によりフィルタ部材の再生が行われている時、上記排気微粒子量推定手段により推定された排気微粒子量と、上記燃焼除去量推定手段により推定された燃焼除去量とに基づいて再生後の上記フィルタ部材に捕獲されている排気微粒子量を推定するよう構成してある。
本発明によれば、排気微粒子量検出手段が故障した時、排気微粒子量推定手段によってフィルタ部材に捕獲された排気微粒子量が推定されることになるが、その際、フィルタ部材再生後における排気微粒子量を推定するためには、再生により燃焼除去される燃焼除去量を推定する必要がある。
ここで、再生によって燃焼除去される燃焼除去量は、再生実行時間と再生時におけるフィルタ部材の温度に依存するため、これらのパラメータを考慮して燃焼除去量の推定精度を高める必要がある。
本発明の第2の構成によれば、再生実行時間とフィルタ部材の温度とに基づいて排気微粒子の燃焼除去量が推定され、故障検出手段により排気微粒子量検出手段の故障が検出されている状態で再生手段によりフィルタ部材の再生が行われている時、推定された排気微粒子量と、推定された燃焼除去量とに基づいて再生後のフィルタ部材に捕獲されている排気微粒子量が推定されるため、再生時間やフィルタ部材の温度を考慮した精度の高い燃焼除去量の推定が行え、再生後の排気微粒子量の推定精度を高めることができる。
本発明によれば、排気微粒子量検出手段故障時、再生指示報知タイミングの遅れを確実に抑制しつつ、フィルタ部材の再生を継続することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に関する全体構成図を示しており、1は4気筒ディーゼルエンジンであり、そのディーゼルエンジン1には、吸気通路2、排気通路3が接続されている。
吸気通路2には、その上流側から下流側に向かって順次エアクリーナ4、エアフローセンサ5、VGTターボ過給機(バリアブルジオメトリーターボ)6のブロア6a、インタークーラ7、吸気絞り弁8、吸気温度センサ9、吸気圧力センサ10が配設されている。
排気通路3には、その上流側から下流側に向かって順次VGTターボ過給機(バリアブルジオメトリーターボ)6のタービン6b、タービン6bに流入する排気ガス流速を制御する可動ベーン6c、酸化触媒11、パティキュレートフィルタ12が配設されている。
パティキュレートフィルタ12の上下流には、排気圧力センサ13、14が配設されており、各排気圧力センサ13と14との差圧に基づいてパティキュレートフィルタ12に堆積した排気微粒子量を検出するよう構成されている。
また、パティキュレートフィルタ12には温度センサ15が設けられている。
また、吸気通路2と排気通路3とを接続する排気ガス還流通路16が設けられており、その排気ガス還流通路16の途中には負圧アクチュエータ式の排気ガス還流弁17と、排気ガスをエンジンの冷却水によって冷却するためのクーラ18とが配設されている。
19は燃料噴射ポンプであり、燃料タンク(図示省略)からの燃料を蓄圧手段としてのコモンレール20に供給する。
コモンレール20は、各気筒の燃焼室1aに配設された燃料噴射弁21(図1では1つのみ図示)に接続されるとともに、そのコモンレール20には、燃料噴射圧センサ22と、コモンレール19内に蓄圧された燃料の圧力が許容圧力以上になった時開弁し、燃料タンク側に燃料をリリーフするための安全弁23が設けられている。
50はエンジン制御用のコントロールユニットであり、上述した各種センサ、エンジン回転数センサ24、レンジ位置検出センサ25、車速センサ26、後述する手動再生スイッチ27、アクセルペダルの開度を検出するアクセルペダルセンサ28、ブレーキペダルの開度を検出するブレーキペダルセンサ29からの検出信号が入力されるようになっており、入力された各種検出信号に基づいて上述した各種アクチュエータや、後述する再生指示ランプ30を制御するよう構成されている。
次に、コントロールユニット50に対する各種センサ、各種アクチュエータとの入出力関係を図2に基づき説明する。
コントロールユニット50には、排気圧力センサ13、14、エンジン回転数センサ24、自動変速機の変速レンジ位置を検出するためのレンジ位置検出センサ25、車速センサ26、パティキュレートフィルタ12の手動再生を開始するための手動再生スイッチ27、アクセルペダルセンサ28、ブレーキペダルセンサ29からの検出信号が入力される。
コントロールユニット50は、入力された各種検出信号に基づいて、吸気絞り弁8、可動ベーン6c、排気ガス還流弁17、燃料噴射弁21、車両停車時にパティキュレートフィルタ12に捕獲された排気微粒子量が所定量以上になった時、乗員に対して手動再生を促すための再生指示ランプ30を、それぞれ制御するように構成されている。
また、パティキュレートフィルタ12の再生は、燃料噴射弁21からの燃料噴射制御によって達成される。
具体的には、図3中(a2)で示すように、圧縮行程上死点近傍で噴射される主噴射の噴射量を通常時の噴射量(a1)よりも所定量増量、例えば、アイドル回転数を通常のアイドル回転数(例えば、750rpm)から手動再生用の第1目標回転数(例えば、1750rpm)まで上昇させるために必要な量増量するとともに、図3に示すように、主噴射(a2)の後の膨張行程において所定量の後噴射(b)を追加実行する。
これによって、主噴射の増量による排気ガス温度の上昇と、後噴射の酸化触媒11での酸化反応とによってパティキュレートフィルタ12に流入される排気ガス温度を効果的に上昇することができ、パティキュレートフィルタ12に捕獲された排気微粒子を燃焼除去でき、パティキュレートフィルタ12を再生することができる。
次に、実施形態に係る再生指示ランプ30の点灯制御について、図4のフローチャートに基づいて説明する。
図4のステップS1において、エンジン回転数センサ24により検出されたエンジン回転数、アクセルペダルセンサ28により検出されたアクセルペダル開度とエンジン回転数とに基づいて算出される燃料噴射量(上述の主噴射の噴射量に相当)を読込む。
ステップS2では温度センサ15により検出されたパティキュレートフィルタ12の温度を読込み、続く、ステップS3では各排気圧力センサ13、14により検出されたパティキュレートフィルタ12の前後の排気圧力をそれぞれ読込む。
ステップS4では、ステップS3で読込まれたパティキュレートフィルタ12上流側の排気圧力と、下流側の排気圧力との少なくとも一方の排気圧力が低下したか否か判定する。この判定は、排気圧力センサ13、14のセンシング用ホース抜けを想定した故障検出であって、排気圧力センサ13、14のいずれかのセンシング用ホースが抜けると、排気圧力センサ13、14は、排気圧力よりも低い大気圧を検出することになる。従って、排気圧力センサにより検出された排気圧力がエンジン運転中に得られる排気圧力よりも低くなった場合、センシング用ホース抜けに起因する故障とみなすことができる。
ステップS4でNOと判定された時、つまり、排気圧力センサ13、14が正常である場合、ステップS5に進み、排気圧力センサ13、14により検出された排気圧力の差圧を算出し、その算出された差圧に基づいてパティキュレートフィルタ12に捕獲された捕獲量を算出する。
続く、ステップS6では、ステップS5で算出された捕獲量が第1所定量以上(例えば、パティキュレートフィルタ12の飽和相当の値)になったか否か判定する。
ステップS6でYESと判定された時、つまり、パティキュレートフィルタ12に捕獲された排気微粒子量が略飽和状態になった時、ステップS7に進み、再生指示ランプ30を点灯する。
また、ステップS6でNOと判定された時は、ステップS8に進み、再生指示ランプ30を消灯する。
また、上記ステップS4でYESと判定された時、つまり、排気圧力センサ13、14がセンシング用ホース抜けに起因する故障であると判定された時、ステップS9に進む。
ステップS9では、エンジン回転数と、燃料噴射量とに基づいてエンジンから排出される排気ガスに含まれる排気微粒子量を推定する。
具体的には、エンジン回転数と燃料噴射量とをパラメータとする二次元マップに単位時間当たりの排気微粒子量が記憶されており、このマップからその時のエンジン回転数と燃料噴射量とに対応した単位時間当たりの排気微粒子量を読み出す。尚、単位時間当たりの排気微粒子量は、エンジン回転数が高い程、また、燃料噴射量が多い程多くなるようマップ中のデータが設定されている。
続く、ステップS10では、パティキュレートフィルタ12の再生実行中か否か判定する。
ステップS10でNOと判定された時、つまり、再生実行中ではない時、ステップS11に進み、故障が判定される所定期間前にステップS5において算出された捕獲量に、ステップS9で算出された排気微粒子量を加算して捕獲量を推定する。ここで、所定期間前に算出された捕獲量を使用する理由は、故障検出には遅れがあることから故障検出直前に算出された捕獲量では既に故障の影響を受けていると考えられ、この故障の影響を受けていない捕獲量を使用するためである。
また、ステップS10でYESと判定された時、つまり、再生実行中であることが判定された時は、ステップS12に進み、後述する図5のステップS23で設定される再生実行時間Tとパティキュレートフィルタ12の温度とに基づいて燃焼除去量を算出する。つまり、燃焼除去量は、再生実行時間Tが長い程、また、パティキュレートフィルタ12の温度が高い程多くなるよう算出される。
ステップS13では、ステップS11で算出された捕獲量からステップS12で算出された燃焼除去量を減算して再生後にパティキュレートフィルタ12に捕獲(残留)されている捕獲量を算出する。
そして、ステップS14では、ステップS11或いはステップS13で算出された捕獲量がステップS6で比較される第1所定量よりも少なく設定された第2所定量以上であるか否か判定する。ここで、第2所定量は、予め実験等によって把握された捕獲量の推定誤差が考慮して設定される。
ステップS14でYESと判定された時、つまり、パティキュレートフィルタ12に捕獲された排気微粒子量が略飽和状態に近づいたとみなせる時、ステップS15に進み、再生指示ランプ30を点灯する。
また、ステップS14でNOと判定された時は、ステップS16に進み、再生指示ランプ30を消灯する。
次に、実施形態に係るパティキュレートフィルタ12の再生制御について、図5のフローチャートに基づき説明する。
図5のステップS20において、エンジン回転数センサ24、レンジ位置検出センサ25、車速センサ26、手動再生スイッチ27、アクセルペダルセンサ28、ブレーキペダル29等からの各種検出信号を読込む。
続く、ステップS21では、車両が停車状態にあるか否か判定する。具体的には、車速が0で、アクセルペダルがオフ(踏み込まれていない状態)で、かつ変速機のレンジ位置が非走行レンジ位置(本実施形態ではPレンジ)にある時、停車状態であると判定する。
尚、本実施形態では、Pレンジを非走行レンジ位置として判定するようにしているが、その他、Nレンジも非走行レンジ位置として判定するようにしてもよい。
ステップS21でYESと判定された時、ステップS22に進み、手動再生スイッチ27が手動再生開始状態に操作されたか否か判定する。
ステップS22でYESと判定された時、つまり、車両停車状態で、手動再生スイッチがオンされた時、ステップS23に進み、図4のステップS5、S11、S13で算出或いは推定された排気微粒子量に基づいてパティキュレートフィルタ12の再生実行時間Tを演算する。つまり、排気微粒子量が多い程再生完了に必要な時間が長くなるため、排気微粒子量が多い程再生実行時間Tを長く設定、例えば、約10分以内の値に設定する。
ステップS24では、タイマtをカウントアップし、続く、ステップS25では、ステップS23で設定された再生実行時間Tが、ステップS24でカウントアップされたタイマtよりも大きいか否か判定、つまり、再生実行時間T中か否か判定する。
ステップS25でYESと判定された時、つまり、再生実行時間T中である時、ステップS26に進み、パティキュレートフィルタ12の再生を実行する。
尚、再生の具体的な手法は、上述したように、圧縮行程上死点近傍で噴射される主噴射の噴射量を通常時の噴射量よりも所定量増量、例えば、アイドル回転数を通常のアイドル回転数(例えば、750rpm)から手動再生用の第1目標回転数(例えば、1750rpm)まで上昇させるために必要な量増量するとともに、主噴射の後の膨張行程において所定量の後噴射を追加実行することによって行われる。
また、上記ステップS25でNOと判定された時、つまり、再生実行時間Tが経過した時、ステップS27に進み、再生を終了する。
具体的には、主噴射の噴射量を、通常のアイドル回転数(例えば、750rpm)にするための燃料噴射量に設定するとともに、後噴射の追加実行を中止する。
また、上記ステップS21或いはS22のいずれかの判定でNOと判定された時、つまり、車両が走行中にある場合、或いは、手動再生スイッチがオフされている場合、ステップS28に進み、アクセルペダル開度、エンジン回転数等に基づいて主噴射の噴射量を設定し、再生をすることなくリターンする。
以上のように、本実施形態によれば、排気圧力センサ13、14が故障した時、排気圧力センサ13、14の代わりにエンジン回転数と燃料噴射量とに基づいて推定された排気微粒子量に基づいてパティキュレートフィルタ12の再生が実行されるため、パティキュレートフィルタ12の再生を継続することができる。
その際、再生指示ランプ30は、排気圧力センサ13、14が故障してエンジン回転数と燃料噴射量とに基づいて排気微粒子量を推定する場合は、排気圧力センサ13、14が正常で使用される場合に対して、再生指示ランプ30の点灯を行う閾値が少なめの第2所定量に変更されるため、排気微粒子の捕獲量の推定精度が低くても、パティキュレートフィルタ12が詰まる前にパティキュレートフィルタ12の再生開始を促すことができる。
また、再生実行時間Tとパティキュレートフィルタ12の温度とに基づいて排気微粒子の燃焼除去量が推定され、燃焼除去量の推定精度を高めることができるため、排気圧力センサ13、14の故障が検出されている状態でパティキュレートフィルタ12の再生が行われている時、推定された排気微粒子量と、推定された燃焼除去量とに基づいて再生後にパティキュレートフィルタ12に捕獲されている排気微粒子の捕獲量の推定精度を高めることができる。
尚、本実施形態では、排気圧力センサ13、14の故障として、センシング用ホース抜けを検出する例を示したが、その他、排気圧力センサ13、14の電気的な故障(断線や、ショート)を検出するようにしてもよい。
また、本実施形態では、エンジンから排出される排気ガスに含まれる排気微粒子量を、エンジン回転数と燃料噴射量との二次元マップに基づいて推定する例を示したが、その他、燃料噴射量の代わりにアクセルペタセル開度や吸気圧力等他のエンジン負荷を示すパラメータとエンジン回転数との二次元マップに基づいて推定する、或いは、エンジン回転数のみ、或いは燃料噴射量、アクセルペダル開度、吸気圧力等のエンジン負荷を示すいずれかのパラメータのみに基づいて推定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、エンジン回転数と燃料噴射量とのマップに基づいて推定された排気微粒子量を、排気圧力センサ13、14の故障が判定される所定期間前に排気圧力センサ13、14により検出された差圧に基づいて算出された排気微粒子の捕獲量に対し、加算して捕獲量を推定する例を示したが、故障が判定される直前に排気圧力センサ13、14により検出された差圧に基づいて算出された排気微粒子の捕獲量に加算するようにしてもよい。
ただし、先に説明したように、故障判定直前に算出された排気微粒子の捕獲量は、排気圧力センサ13、14の故障の影響を受けている虞があるため、故障が判定される所定期間前に算出された排気微粒子の捕獲量を使用することが望ましい。
また、本実施形態では、パティキュレートフィルタ12の再生を、車両停車時、手動再生スイッチ27がONされた時パティキュレートフィルタ12の再生を行う手動再生のみ行う例を示したが、その他、車両走行中(非アイドル時)に所定の再生条件が成立した時パティキュレートフィルタ12の再生を行う、強制再生を併用するようにしてもよい。
強制再生は、所定の再生条件が成立した時、例えば、排気微粒子量が第1所定量以上、エンジン回転数が低回転、高回転を除く所定回転領域、エンジン負荷が低負荷、高負荷を除く所定負荷領域、及び車速が所定車速以上の時、圧縮行程上死点近傍で噴射される主噴射後の膨張行程において所定量の後噴射を追加する。
従って、車両走行中にも、後噴射の酸化触媒11での後燃焼によってパティキュレートフィルタ12に流入される排気ガス温度を上昇することができるため、パティキュレートフィルタ12に捕獲された排気微粒子を燃焼除去することができる。
従って、手動再生実行頻度を下げることができ、乗員の手動再生スイッチ27の操作を伴う手動再生の煩わしさを軽減することができる。
また、本実施形態では、手動再生指示ランプ30は、ランプによって乗員に視覚的な報知をする例を示したが、ランプの代わりに、音声(ブザー)による報知を採用するようにしてもよい。
また、ナビケーションシステムを備えた車両の場合、ナビゲーションシステムの表示画面に手動再生を促すメッセージを表示させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、エンジンとしてディーゼルエンジンに適用する例を示したが、その他、ガソリンエンジンに適用するようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る全体構成図。 本発明の実施形態に係るコントロールユニットに対する入出力関係を示す図。 本発明の実施形態に係る再生制御の説明図。 本発明の実施形態に係る再生指示に関するフローチャート。 本発明の実施形態に係る再生制御に関するフローチャート。
符号の説明
1:ディーゼルエンジン
11:酸化触媒
12:パティキュレートフィルタ(フィルタ部材)
13、14:排気圧力センサ(排気微粒子量検出手段)
15:温度センサ(温度検出手段)
21:燃料噴射弁
24:エンジン回転数センサ
25:レンジ位置検出センサ(停車状態検出手段)
26:車速センサ(停車状態検出手段)
27:手動再生スイッチ(再生指示報知手段)
28:アクセルペダルセンサ(停車状態検出手段)
29:ブレーキペダルセンサ
30:再生指示ランプ
50:コントロールユニット(再生手段、排気微粒子量算出手段、排気微粒子量推定手段、故障検出手段)

Claims (2)

  1. エンジンの排気通路に配設され、排気ガス中の排気微粒子を捕獲するフィルタ部材と、
    該フィルタ部材に捕獲された排気微粒子量に関連するパラメータを検出する排気微粒子量検出手段と、
    車両の停車状態を検出する停車状態検出手段と、
    乗員による操作が可能とされ、上記フィルタ部材の再生を開始させるための手動再生スイッチと、
    上記排気微粒子量検出手段により検出された排気微粒子量が第1所定量以上になった時、乗員による手動再生を促す報知を行う再生指示報知手段と、
    上記車両停車状態検出手段により車両の停車状態が検出され、かつ上記手動再生スイッチが手動再生開始状態に操作された時、上記フィルタ部材に捕獲された排気微粒子を燃焼除去してフィルタ部材を再生する再生手段とを備えたエンジンの排気浄化装置において、
    エンジンの運転状態に基づいてエンジンから排出される排気微粒子量を算出する排気微粒子量算出手段と、
    該排気微粒子量算出手段により算出された排気微粒子量に基づいて上記フィルタ部材に捕獲された排気微粒子量を推定する排気微粒子量推定手段と、
    上記排気微粒子量検出手段の故障を検出する故障検出手段とを備え、
    上記再生手段は、上記故障検出手段により排気微粒子量検出手段の故障が検出された時、上記排気微粒子量検出手段に代えて上記排気微粒子量推定手段により推定された排気微粒子量に基づいて上記フィルタ部材の再生を行うとともに、
    上記再生指示報知手段は、上記故障検出手段により排気微粒子量検出手段の故障が検出された時、手動再生を促す報知を行う閾値を第1所定量よりも所定量少ない第2所定量に変更することを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  2. 上記フィルタ部材の温度に関連するパラメータを検出する温度検出手段と、
    上記再生手段による再生実行時間と上記温度検出手段により検出されたフィルタ部材の温度とに基づいて排気微粒子の燃焼除去量を推定する燃焼除去量推定手段とを備え、
    上記故障検出手段により上記排気微粒子量検出手段の故障が検出されている状態で上記再生手段によりフィルタ部材の再生が行われている時、上記排気微粒子量推定手段により推定された排気微粒子量と、上記燃焼除去量推定手段により推定された燃焼除去量とに基づいて再生後の上記フィルタ部材に捕獲されている排気微粒子量を推定することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置。
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