JP3898036B2 - シリンダー錠 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はシリンダー錠に係り、より詳しくは、正常キーと異なるキーを工事キーとして使用可能にするとともに、正常キーを用いて解錠した後における工事キーによる不正解錠、および異常キーを用いた不正解錠等を防止可能なシリンダー錠に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、自動車の各種錠や建造物におけるドアの錠等にはシリンダー錠が用いられている。そして、このシリンダー錠は一般的に、タンブラーを挿抜可能に具備したシリンダーをケース内に回動自在に装着しており、前記タンブラーは、通常の状態ではその先端部がシリンダー外周面から突出するとともにケース内周面に形成した係合溝に係合しているが、正当な鍵板をシリンダー内に挿入することによりすべてのタンブラーがシリンダー内に退避してタンブラーとケースとの係合が解除される構造としており、前記正当なキーをシリンダー内に挿入してすべてのタンブラーをシリンダー内に退避した状態で鍵を回転させることで、ケースに対してシリンダーを回転させて解錠する構造としてある。
【0003】
この従来から用いられているシリンダー錠について図面を参照して詳細に説明すると、図16は従来から用いられているシリンダー錠31の構造を説明する断面図であり、図において32はケースである。そして、このケース32は、使用に際してはドア内部に装備されるとともに、その内部には、使用に際して鍵本体に連結されるジョイント34を先端部に備えた円柱状のシリンダー本体33が回動自在に装備され、このシリンダー本体33を回転させることにより解錠可能とされている。
【0004】
ここで、シリンダー本体33について説明すると、図17はシリンダー本体33を分解した状態及びこのシリンダー本体33内に挿入される鍵板39を示す図であり、前記シリンダー本体33には、前記ジョイント部34に対抗する側から軸方向に向けて、細長形状の鍵孔35が形成されているとともに、この鍵孔35に直交する方向に向けて、複数個のスリット状のタンブラー挿入孔36が所定間隔で形成されている。
【0005】
そして、このタンブラー挿入孔36内にはそれぞれ、タンブラー37が挿入されているとともに、このタンブラー37はスプリング38によりシリンダー本体33の外周から突出する方向に付勢されている。
【0006】
ここで、図18はタンブラー挿入孔36内にタンブラー37を挿入した状態におけるタンブラー挿入孔36部分をシリンダー錠31の軸方向から示した断面図であり、図において、タンブラー37の一方の側辺には段差部3702が形成されているとともに、他方の側辺には凸部3703が形成されている。
【0007】
一方、前記タンブラー挿入孔36内には、係止部3601が形成されるとともにこの係止部3601に対抗する側には案内溝3602が形成されており、前記タンブラー37は、前記段差部3702と前記係止部3601との間に装着されたスプリング38によってシリンダー本体33の外周から突出する方向に付勢されるとともに、その移動は前記案内溝3602に凸部3703が案内される範囲に規制されている。
【0008】
また、このタンブラー37には、鍵板39が貫通する窓部3701が形成されているとともに、図16からも明らかなように、各タンブラー37における窓部3701は、その下端位置が一致しないように形成され、これにより、すべてのタンブラー37をタンブラー挿入孔36内に退避した場合に窓部3701の下端部が波型になるようにしている。
【0009】
一方、前記ケース32の内周には、シリンダー本体33の軸方向に沿って係合溝3201が形成されており、タンブラー37がシリンダー本体33より突出している状態ではタンブラー37の先端部が係合溝3201に係合し、これによりシリンダー本体33の回転を阻止する。
【0010】
そして、タンブラー37のすべてがシリンダー本体33内に退避された状態における前記窓部3701の下端部に整合可能な切欠部3901を備えた鍵板39をシリンダー本体33における鍵孔35内に挿入すると、すべてのタンブラー37がシリンダー本体33内に退避するとともにケース32における係合溝3201との係合が解除され、これによりケース32に対してシリンダー本体33が回転可能となり、この状態で鍵板39を回転させるとシリンダー本体も回転し、これにより解錠することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来から用いられていたシリンダー錠ではこのように、ジョイントを介して鍵本体に直接連結したシリンダーをケースに対して回転させることにより解錠を可能としているとともに、通常の状態ではタンブラーとケースとの係合によりシリンダーの回転を阻止しているため、ピッキングによる不正解錠が容易であるという問題点がある。
【0012】
ここで、一般的なピッキングの手口を説明すると、ピッキングを行う場合は、シリンダーに対して回転方向の圧力を加えながら、その状態を維持して鍵孔よりピンセット等を挿入してタンブラーの位置を調整していく。そうすると、タンブラーにおける窓部の位置が鍵板の切欠部と一致してすべてのタンブラーがシリンダー内に退避してシリンダーとケースとの係合が解除されると、常にシリンダーに対して回転方向の圧力を加えているため、シリンダーが回転して解錠が可能となる。そのため、タンブラーとケースとの係合のみでシリンダーの回転を阻止しているとともにシリンダーをドア本体に直接連結している従来のシリンダー錠の場合には、タンブラーの数を増やした場合でもピッキングを完全に防止することは困難である。
【0013】
また、タンブラーとケースとの係合のみでシリンダーの回転を阻止している従来のシリンダー錠では、切り欠きが整合していない不正なキーを用いた場合であっても、これにより強引にシリンダーを回転させてしまうことも可能である。
【0014】
更にそのほか、特に家屋等の新築工事等の場合には、工事業者が屋内に入るために工事用のキーが用意され、この工事用のキーが正常なキーと同一の切り欠きを備えている場合には工事キーを悪用されてしまう危険性がある一方、前述したようにシリンダー錠ではすべてのタンブラーをシリンダー内に退避させるためにはタンブラーの窓部の下端位置に整合した切欠部を備えた鍵板を用いなければならず、工事キーを正常キーと異なるものにすることは不可能である。
【0015】
そこで、本発明は、不正解錠を防止可能であるとともに、正常キーと異なるキーを工事キーとして使用可能にし、更に正常キーを用いて解錠した後における工事キーの使用を不可能にすることが可能なシリンダー錠を提供することを課題としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明のシリンダー錠は、アウターケースと、該アウターケース内に回動自在に備えられたインナーリングと、該インナーリング内に回動自在に備えられた、先端部略中央部にジョイント部を備えたシリンダーと、前記インナーリングの先端面に離脱可能に添設された、略中央部に貫通孔が形成されるとともに周辺部任意の個所に切り欠きが形成されたロータリープレートと、前記ロータリープレートに係合されるとともに、その先端部がロータリープレートにおける前記貫通孔を貫通して前記シリンダーのジョイント部に連結されるロックジョイントと、該ロックジョイントを前記ロータリープレート側に付勢するための弾性部材と、を具備して、前記弾性部材の付勢力に対抗してロータリープレートをロックジョイント側に押圧することにより前記ロックジョイントと前記シリンダーのジョイント部との連結を解除可能としたシリンダー錠であって、
前記インナーリングは、内周面にタンブラー係合溝を備えるとともに前記ロータリープレートに形成した切り欠きに嵌合可能な突起部を先端部に備えた外側インナーリングと、該外側インナーリング内に回動及び前後方向への移動自在に挿入された、これを前記外側インナーリング内に挿入した際に前記タンブラー係合溝に連続するタンブラー係合溝を備えるとともに前記ロータリープレートに形成した切り欠きに嵌合可能な突起部を先端部に備え更に先端部内側面に凹凸部を備えた内側インナーリングと、該内側インナーリングをその先端部が前記外側インナーリングの先端部とほぼ等しい位置になるようにした際に内側インナーリングを外側インナーリングに係合して外側インナーリングに対する内側インナーリングの回動及び前後方向への移動を阻止するための係合手段と、を備え、
前記シリンダーは、前記ジョイント部周囲の任意の個所に形成された突起部と軸方向に形成された鍵孔と該鍵孔に交差するように形成された複数個のタンブラー挿入孔とそれぞれのタンブラー挿入孔に挿抜可能に挿装されたタンブラーとを備えて、鍵孔に鍵板を挿入しない状態では前記タンブラーが前記インナーリングの内面側に突出するとともにインナーリングに形成されたタンブラー係合溝に係合しこれによりインナーリングに対して回転不能になり、一方鍵孔に鍵板を挿入したときはタンブラーがインナーリング内面から退避してこれによりインナーリングに対して回転可能になる、ことを特徴としている。
【0017】
本発明のシリンダー錠では、アウターケースとシリンダーとの間にインナーリングを回動自在に介在させ、インナーリングとシリンダーとの係合が解除された場合にシリンダーを回転可能にするとともに、インナーリングとシリンダーとの係合が解除されない場合においてシリンダーに回転する方向の圧力を加えた場合には、シリンダーとともにインナーリングが回転することとしている。
【0018】
ここで、インナーリングの先端部にはロータリープレートが離脱可能に添設されるとともに、このロータリープレートには、他端部が鍵本体に連結されるロックジョイントが、その先端部がロータリープレートの貫通孔を貫通して前記シリンダーのジョイント部に連結されるようにしてロータリープレートに係合されており、このロックジョイントは弾性部材により前記ロータリープレート側に付勢されている。そして、弾性部材の付勢力に対抗してロータリープレートをロックジョイント側に押圧することにより前記ロックジョイントと前記シリンダーのジョイント部との連結が解除される構造としている。
【0019】
一方、前記ロータリープレートには切り欠きが形成されるとともに、インナーリングの先端部には、ロータリープレートをインナーリング先端に添設した場合にロータリープレートの切り欠きに嵌合される突起部が形成されている。
【0020】
そのため、不正なキー等によりシリンダーに対して強引に回転方向への圧力を加えてシリンダーとともにインナーリングが回転した場合には、インナーリングにおける突起部とロータリープレートにおける切り欠きとの嵌合が外れ、ロータリープレートはインナーリングの突起部上に乗り上げる状態になり、これによりロータリープレートは、弾性部材の付勢力に対抗してロックジョイント側に移動する。そうすると、ロックジョイントとシリンダーのジョイント部との連結が解除され、これによりシリンダーが空回りすることになり、解錠することが不可能になる。
【0021】
また、本発明のシリンダー錠では、インナーリングを外側インナーリングと内側インナーリングとで構成するとともに、内側インナーリングをその先端部が外側インナーリングの先端部とほぼ等しい位置になるようにした際にのみ内側インナーリングを外側インナーリングに係合して外側インナーリングに対する内側インナーリングの回動及び前後方向への移動を阻止するための係合手段を備えており、これにより、内側インナーリングの先端部が外側インナーリングの先端部より後退している状態においては、外側インナーリングに対して内側インナーリングを回転自在としている。
【0022】
一方、内側インナーリングの先端部内面側に凹凸部を形成するとともに、シリンダーの先端部には凹凸部の凹部に嵌合可能な突起部を備えている。
【0023】
そのため、初期状態において内側インナーリングを後退させておき外側インナーリングに対して内側インナーリングを回転自在にしておくことで、外側インナーリングと係合するタンブラーのみをシリンダー内に退避可能な切欠部を有する鍵板を工事キーとして使用することが可能である。即ちかかる場合には、タンブラーと内側インナーリングとの係合が解除されないため、シリンダーの回転とともに内側インナーリングも回転することになるが、内側インナーリングの先端部が外側インナーリングの先端部より後退しており内側インナーリングは外側インナーリングに対して回転自在であるため、シリンダーの回転とともに内側インナーリングが回転してもインナーリング全体が回転することは無く、ロータリープレートの位置に影響を与えることは無い。
【0024】
一方、すべてのタンブラーをシリンダー内に退避可能な正常キーを用いてシリンダーを回転させると、シリンダーの突起部は内側インナーリング先端内面側における凸部に乗り上げるとともにこれによって内側インナーリングが前進してその先端部が外側インナーリングとほぼ同一位置になり、その結果、係合手段が作用して内側インナーリングが外側インナーリングに係合され、外側インナーリングに対する内側インナーリングの回動及び前後方向への移動が阻止される。
【0025】
そうすると、この状態で、外側インナーリングと係合するタンブラーのみをシリンダー内に退避可能な切欠部を有する鍵板を工事キーとして使用して解錠しようとした場合には、前述の不正解錠の場合と同様に、シリンダーとともにインナーリング全体も回転し、これによりシリンダーとロックジョイントとの連結が解かれて解錠することが不可能になる。
【0026】
このように、本発明のシリンダー錠によれば、正常キーを使用する前にはこれと異なるキーを工事キーとして使用可能であるとともに、正常キーを使用した後は工事キーによる解錠を不可能にすることができるので、工事キーによる悪用等を有効に防止することができる。
【0027】
また、正常キーと異なる異常キーを用いて不正解錠を試みた場合、あるいはピッキングのためにシリンダーに回転する圧力を加えた等には、シリンダーとともにインナーリングも回転し、これによりロックジョイントとシリンダーとの連結が解かれてシリンダーが空回りするため、ピッキングや不正キーによる不正解錠を有効に防止可能である。
【0028】
【実施例】
本発明のシリンダー錠の実施例について図面を参照して説明すると、図1乃至図3は本実施例のシリンダー錠1の構造を軸方向に沿って示した一部断面図であり、図において2はアウターケースである。
【0029】
ここで、図4はアウターケース2を示す斜視図であり、本実施例における前記アウターケース2は、中空状の略円筒形状であるとともに、先端部外周近傍には装飾用リング(図示せず)を装着するためのネジ部201が形成されている。またその先端面には、シリンダー錠1をドア等に螺合するためのネジ孔203が形成されるとともに一対の係合溝202が形成されている。
【0030】
そして、本実施例におけるシリンダー錠1においては、このアウターケース2内にインナーリング3が回動自在に備えられ、更にインナーリング3内にシリンダー6が備えられる構造としている。
【0031】
即ち、図5がインナーリング3を示す斜視図であり、本実施例においてこのインナーリング3は、外側インナーリング4と、この外側インナーリング4内に挿入された内側インナーリング5とにより構成される。
【0032】
ここで、図6はインナーリング3の軸方向に沿った断面を示す図であり、また図7はインナーリング3の分解図であり、外側インナーリング4は、円筒形状であるとともに、その内部には、軸方向の任意の長さまで、軸方向に沿った係合溝402を対向する個所に備えた係合部401が備えられている。また、その先端部には一対の山型突起403が形成されるとともに、先端部近傍の内周側には係合孔404が形成されている。
【0033】
一方、前記内側インナーリング5は、前記外側インナーリング4内に挿入可能な外径であるとともに、これを外側インナーリング4内に挿入した際に前記外側インナーリング4に形成した係合溝402に連続する係合溝501が対向する個所に形成されており、その全長は、これを前記外側インナーリング4の係合部401に当接するようにして外側インナーリング4内に挿入した場合にその先端部が外側インナーリング4の先端部よりもわずかに挿入側へ後退する程度としている。
【0034】
また、インナーリング5の先端部には、前記外側インナーリング4に形成した山型突起403とほぼ同一形状の山型突起502が形成されている。
【0035】
更に、先端部近傍の外周側には、内側インナーリング5をその先端位置が外側インナーリング4の先端位置と同一位置になるように外側インナーリング4内に挿入した際に前記外側インナーリング4に形成した係合孔404に対応した個所に係合孔503が形成されており、この係合孔503内にはスプリング505が備えられ、使用に際しては、係合手段としての球状物504が、ある程度突出するようにして係合孔503内に装備される。
【0036】
更にまた、先端部506は閉塞されるとともにその略中央部に貫通孔507が形成されており、この先端部506の内側面には、凸部508及び凹部509が隣り合うように形成されている。この先端部506の内側部分を示した図が図8であり、本実施例においては、この凸部508と凹部509との境部分をテーパー状にしてある。
【0037】
そしてこの内側インナーリング5は、初期状態においては、前記外側インナーリング4の係合部401に当接するようにして外側インナーリング4内に挿入されており(図2参照)、この状態においては、前記球状物504は外側インナーリング4の内壁により係合孔503側に押圧されており、内側インナーリング5は外側インナーリング4に対してフリー回転が可能である。
【0038】
一方、後述する正常キーを使用することにより、内側インナーリング5は後述の機構により前進してその先端位置が外側インナーリング4の先端位置とほぼ同一位置になり、それとともに、球状物504の突出部分が外側インナーリング先端部近傍内周側に形成した係合孔404内に係合され、これにより、内側インナーリング5は、外側インナーリング4に固定され、以後はフリー回転が不可能になる。
【0039】
なお、前述したように本実施例においては外側インナーリング4及び内側インナーリング5に形成した突起403、502は山型突起としたが、必ずしも山型にする必要はなく、その他の形状としてもよい。
【0040】
次に、前記シリンダー6について説明すると、図9はシリンダー6を示す斜視図、図10はシリンダー6の分解斜視図であり、図において601はシリンダー本体である。そして、このシリンダー本体601は、略円柱形状であるとともに、鍵板を挿入するための鍵孔603が軸方向に沿って形成されている。また、その先端部、具体的には鍵板を挿入する側に対抗する側には、ジョイント部602が突出されており、このジョイント部602は、使用に際して前記内側インナーリング5の貫通孔507に挿入されるとともに後述するロックジョイントに連結され、シリンダー6を回転することで解錠を可能としている。
【0041】
更に、前記鍵孔603に交差するような配置で複数個のタンブラー挿入孔606が形成されており、本実施例においてこのタンブラー挿入孔606は、シリンダー本体601を貫通した貫通孔としている。そして、このタンブラー挿入孔606内にそれぞれ、タンブラー7が挿抜可能に挿入されるとともに、タンブラー7の先端部は前記インナーリング3の内周に形成された係合溝402、501に係合可能とされている。
【0042】
ここで、前記タンブラー7は、板状であるとともに、その中心近傍には窓部701が形成されている。そして、各タンブラー7の窓部701は、少なくともすべてのタンブラーの窓部の下端位置が一致することのないように形成しており、前述した従来のシリンダー錠31に用いられるタンブラー37と同様に、すべてのタンブラー7をタンブラー挿入孔606内に挿入した場合に、窓部701の下端部が波型になるようにしている。
【0043】
また、各タンブラー7の一方の側辺には段差部702が形成されるとともに他方の側辺には凸部703が形成されており、一方、タンブラー挿入孔606内には係止部604が形成されるとともにこの係止部604に対向する側には案内溝605が形成され、タンブラー7を前記タンブラー挿入孔606内に挿入した際には、段差部702と係止部604との間に装着されたスプリング704によりタンブラー7がシリンダー6の外周から突出する方向に付勢され、一方、タンブラー7の移動範囲は凸部703が案内溝605内を移動可能な範囲に規制されている。この関係を説明した図が図11であり、図においてタンブラー7は矢印方向に向けてタンブラー挿入孔606内に挿抜可能に挿入される。
【0044】
なお、本実施例に用いているシリンダー6は前述の従来から用いられているシリンダー錠と同様の構造としており、即ちこの構造により、タンブラー7のすべてがシリンダー6のタンブラー挿入孔606内に退避した状態における各タンブラー7の窓部701の下端位置に整合した切欠部を有する鍵板のみが正常キーとされ、この正常キーを前記鍵孔603に挿入した場合には、すべてのタンブラー7がシリンダー6のタンブラー挿入孔606内に退避し、これによって、シリンダー6が回転可能となる。
【0045】
一方、この正常キー以外の鍵板(以下「異常キー」と言う。)を鍵孔603内に挿入した場合には、すべてのタンブラー7をシリンダー6内に退避することができず、そのためシリンダー6内に退避できないタンブラー7の先端部が前記インナーリング3の内周に形成された係合溝402、501に係合し、この状態で異常キーを回転してもシリンダーのみを回転させることができず、かかる場合には、シリンダー6とともにインナーリング3をも回転させることになる。
【0046】
なお、本実施例において前記シリンダー6は、図10に示すように、8枚のタンブラー7をシリンダー本体601内に挿入可能にするとともに、そのうちの4枚をシリンダー本体601の上方側から、他の4枚をシリンダー本体601の下方側から挿入するようにしているが、必ずしもこのようにする必要はなく、複数枚のタンブラーをシリンダー本体内に挿抜可能に挿入していればよい。
【0047】
次に、前記シリンダー6の先端部には、前記ジョイント部602に隣り合うような配置で突起部607が形成されており、本実施例においてこの突起部607はその先端部に丸みを持たせており、初期状態(図2参照)においては、この先端部607が前記内側インナーリング5の先端部内側における凹部509に嵌合するようにして、シリンダー6がインナーリング3内に挿入されている。そしてこの状態で正常キーを用いてシリンダー6のみを回転させると、突起部607が内側インナーリング5の先端部内側における凸部508に乗り上げるとともに、これによってフリー状態の内側インナーリング5を前進させ、内側インナーリング5の先端位置が外側インナーリング4の先端位置とほぼ同一位置になった時点で、球状物504の突出部分が外側インナーリング先端部近傍内周側に形成した係合孔404内に係合され、これにより、内側インナーリング5は外側インナーリング4に対して回転不能に拘束される。
【0048】
従って、内側インナーリングがフリーな初期状態において、外側インナーリング4の係合溝402に係合するタンブラー7のみをシリンダー6内に退避可能な切欠部を有する鍵板(以下「工事キー」と言う。)を用いた場合には、内側インナーリング5とともにシリンダー6を回転することができ、それにより解錠することが可能である。
【0049】
一方、正常キーを使用した後には、前述したように、内側インナーリング5のフリー回転が阻止されて内側インナーリング5は外側インナーリング4と一体になってのみ回転するため、以後は工事キーを使用した場合でもシリンダー6のみを回転させることは不可能になる。
【0050】
次に、図1において8はロータリープレートであり、本実施例においてこのロータリープレート8は、図12の斜視図で示すように、中央部に貫通孔801を有するとともにその周辺部には、一対の切り欠き802及び一対の凸部803が形成され、前記アウターケース2における係合溝202に凸部803が嵌合するような配置でインナーリング3の先端面に離脱可能に添設されており、回転方向への動きは阻止されている。
【0051】
また、このロータリープレート8は、通常の状態においては、前記一対の切り欠き802内に前記インナーリング3先端部に形成された山型突起403、502が嵌合するような配置でインナーリング3の先端部に離脱可能に添設されており、この状態でインナーリング3が回転すると、山型突起403、502が切り欠き802から外れ、これによりロータリープレート8が山型突起403、502上に乗り上げる状態になり、それによりロータリープレート8はインナーリング3と反対方向へ前進することになる。
【0052】
次に、図1において9はロックジョイントであり、このロックジョイント9は、前記ロータリープレート8の貫通孔801周縁に当接される顎部901を備えるとともに、この顎部901には、前記ロータリープレート8の貫通孔801を貫通可能な径のジョイント部902が連接され、顎部901をロータリープレート8の貫通孔801周縁に当接することにより、貫通孔801を貫通したジョイント部902が前記シリンダー6のジョイント部602に連結される構造としており、またジョイント部902に対抗する側には、鍵本体に連結される連結部903が備えられている。
【0053】
そしてこのロックジョイント9は、図14において断面図で示すように、また図13において分解図で示すように、その顎部901近傍が、前記アウターケース2先端部近傍に装着されたカバープレート11により押圧されたスプリング10により、ロータリープレート8側に付勢されている。そのため、この状態でロータリープレート8がロックジョイント9側に移動すると、スプリング10の付勢力に対抗するようにして、ロックジョイント9はカバープレート11側に移動し、これによりロックジョイント9のジョイント部902とシリンダー6のジョイント部602との連結が解除され、この状態でシリンダー6を回転させてもロックジョイント9を回転させることができず、解錠することは不可能になる。この状態における軸方向に沿った構造を示した一部断面図が図3である。
【0054】
即ち、本実施例のシリンダー錠1では、前述したように、すべてのタンブラー7をシリンダー6内に退避させない状態で、即ちシリンダー6とインナーリング3との係合を完全に解除せずにシリンダー6に回転方向の圧力を加えた場合や、正常キーを使用することにより外側インナーリング4と内側インナーリング5が一体となった後に外側インナーリング5とシリンダー6との係合のみを解除可能な工事キーを使用した場合には、シリンダー6とインナーリング3が一体で回転することになるが、かかる場合には、インナーリング3の回転に伴って、インナーリング3の先端に形成された山型突起403、502がロータリープレート8の切り欠き802からはずれてしまい、これによりロータリープレート8は、山型突起403、502上に乗り上げる格好になるとともに、ロックジョイント9側に移動してロックジョイント9をその挿入方向に移動させてしまう。そしてこれにより、ロックジョイント9とシリンダー6との連結が解除され、不正解錠を行うことが不可能になってしまう。
【0055】
次に、本実施例のシリンダー錠の作用について説明すると、前述したように、本実施例のシリンダー錠1の初期状態では、内側インナーリング5を、その先端部を外側インナーリング4の先端部よりも後退させてフリーな状態としておくとともに、外側インナーリング4の山型突起403がロータリープレート8の切り欠き802に嵌合するようにしておき、更に、シリンダー6の突起部607を、内側インナーリング4の先端部506の内側における凹部509に嵌合させておく。この状態における軸方向に沿った構造を示した一部断面図が図2であり、工事キー状態である。
【0056】
そしてこの状態において、外側インナーリング4の係合溝402に係合しているタンブラー7のみをシリンダー6内に退避可能な切欠部を有する工事キーを使用すると、内側インナーリング5とともにシリンダー6が回転し、これによりロックジョイント9を回転させて解錠することが可能である。従って、この初期状態においては、正常キーと異なるキーを工事キーにすることが可能である。
【0057】
次に、すべてのタンブラー7をシリンダー6内に退避可能な切欠部を備えた正常キーを用いた場合には、シリンダー6のみが回転するとともに、内側インナーリング5は、前述の機構により前進して外側インナーリング3と一体となる。この状態における軸方向に沿った構造を示した一部断面図が図1であり、正常キー状態である。
【0058】
そして、この状態において、異常キーを用いたり、工事キーを用いたり、あるいはタンブラー7をすべてシリンダー6内に挿入しない状態でシリンダー6に回転方向に圧力を加えた場合には、シリンダー6とともにインナーリング3が回転し、ロータリープレート8がインナーリング3の山型突起403、502上に乗り上げ、これによりロータリープレート8がロックジョイント9側に移動するとともにロックジョイント9もスプリング10方向に移動してロックジョイント9とシリンダー6との連結が解除され、シリンダー6を回転させても解錠することが不可能になる。この状態における軸方向に沿った構造を示した一部断面図が図3であり、異常キー状態である。
【0059】
このように、本実施例のシリンダー錠では、正常キーと異なるキーを工事キーとして使用可能であるとともに、正常キーを使用した後はこの工事キーを使用して解錠することができないため、工事キーを悪用されてしまうことを有効に防止することができる。
【0060】
また、異常キーを用いて不正な解錠を試みた場合や、ピッキングの手口でシリンダーに回転方向の圧力を加えた場合、あるいは正常キーを使用した後に工事キーを用いて解錠を試みた場合にはシリンダーの回転とともにインナーリングも回転し、これによりシリンダーとロックジョイントとの連結が外れてシリンダーが空回りするため、不正解錠を有効に防止することが可能である。
【0061】
なお、前述の実施例では板状タンブラー7を用いたシリンダー6について説明したが、本発明のシリンダー錠では必ずしも板状タンブラー7を用いる必要は無く、例えばピン状のタンブラーを用いてシリンダーとインナーリングとを係合可能としてもよい。
【0062】
また、板タンブラーを用いた場合においても、必ずしも前述した構成の板タンブラーを用いる必要はない。例えば、図15は板タンブラーの他の形態を説明するための図であり、図において13がタンブラーである。そして、図15に示すタンブラー13では、すべてのタンブラー13について窓部701の位置を同一にする一方、窓部701の内周任意の個所に任意の形状の突出部1301を形成するとともに、この突出部1301を、少なくともすべてのタンブラー13における突出部1301の形成位置が完全に同一個所になることがないように形成している。そして、この突出部1301の位置に対応した凹部1401を備える鍵板14を鍵孔603に挿入することにより、すべてのタンブラー13をシリンダー本体601内に退避可能としている。
【0063】
即ち、一般的にピン状タンブラーでは、板状タンブラーと比較するとこれをシリンダー側に退避させることが困難であり、そのため板状タンブラーを用いた場合と比較してピッキング防止効果が高いと言われている一方、板状タンブラーと比較して製造コストが高いという問題点がある。そこで図15に示すタンブラー13では、板状タンブラー13の窓部701における内周任意の個所に突出部1301を形成することによりこの突出部1301にピン状タンブラーと同様の機能を持たせ、この突出部1301を押圧しなければタンブラー13をシリンダー本体601内に退避させることができないようにしている。そのためこれによれば、ピン状タンブラーを用いた場合と同様のピッキング防止効果が期待できるとともに、板状タンブラーを用いた場合と同様の低コストでこれを製造できる。また、窓部701の内周任意の個所に突出部1301を形成することとしているために、従来の板状タンブラーやピン状タンブラーと比較して、突出部1301の数、形成位置、高さ、形状等が異なるタンブラーを多数個作ることができるとともに、それにより、シリンダーに使用するタンブラーの組み合わせはほぼ無限となり、ピッキング効果が一層高いとともに正常キーの違法複製も困難である。
【0064】
なお、図15においては、タンブラー13において窓部701の位置を同一にするとともにこの窓部701内に突出部1301を形成した点を特徴としており、その他は前述の実施例と同様であるので、同一個所には同一符号を付するとともに重複説明は省略する。
【0065】
【発明の効果】
本考案のシリンダー錠は以上説明した形態で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0066】
本実施例のシリンダー錠では、正常キーと異なるキーを工事キーとして使用可能であるとともに、正常キーを使用した後はこの工事キーを使用して解錠することができないため、工事キーを悪用されてしまうことを有効に防止することができる。
【0067】
また、異常キーを用いて不正な解錠を試みた場合や、ピッキングの手口でシリンダーに回転方向の圧力を加えた場合、あるいは正常キーを使用した後に工事キーを用いて解錠を試みた場合にはシリンダーの回転とともにインナーリングも回転し、これによりシリンダーとロックジョイントとの連結が外れてシリンダーが空回りするため、不正解錠を有効に防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリンダー錠の実施例における正常な状態における軸方向に沿った構造を示す一部断面図である。
【図2】本発明のシリンダー錠の実施例における初期状態における軸方向に沿った側面構造を示す一部断面図である。
【図3】本発明のシリンダー錠の実施例において異常キーを使用した場合における軸方向に沿った構造を示す一部断面図である。
【図4】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられるアウターケースを示す図である。
【図5】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられるインナーリングの斜視図である。
【図6】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられるインナーリングの軸方向に沿った構造を示す断面図である。
【図7】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられるインナーリングを説明するための分解図である。
【図8】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられるインナーリングにおける内側インナーリングの先端部内側を説明するための図である。
【図9】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられるシリンダーを示す斜視図である。
【図10】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられるシリンダーの分解図である。
【図11】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられるシリンダーにおけるタンブラーとタンブラー挿入孔との関係を説明するための図である。
【図12】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられるロータリープレートの斜視図である。
【図13】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられるロータリープレート、ロックジョイント、スプリング及びカバープレートとの関係を説明するための一部分解図である。
【図14】本発明のシリンダー錠の実施例に用いられるロータリープレート、ロックジョイント、スプリング、及びカバープレートとの関係を説明するための断面図である。
【図15】本発明のシリンダー錠に用いられるタンブラーの他の形態を説明するための図である。
【図16】従来のシリンダー錠を説明するための図である。
【図17】従来のシリンダー錠を説明するための図である。
【図18】従来のシリンダー錠を説明するための図である。
【符号の説明】
1 シリンダー錠
2 アウターケース
201 ネジ部
202 係合溝
203 ネジ孔
3 インナーリング
4 外側インナーリング
401 係合部
402 係合溝
403 山型突起
404 係合孔
5 内側インナーリング
501 係合溝
502 山型突起
503 係合孔
504 球状物
505 スプリング
506 インナーリングの先端面
507 貫通孔
508 凸部
509 凹部
6 シリンダー
601 シリンダー本体
602 ジョイント部
603 鍵孔
604 係止部
605 案内溝
606 タンブラー挿入孔
607 突起部
7 タンブラー
701 窓部
702 段差部
703 凸部
704 スプリング
8 ロータリープレート
801 貫通孔
802 切り欠き
803 凸部
9 ロックジョイント
901 顎部
902 ジョイント部
903 連結部
10 スプリング
11 カバープレート
13 タンブラー
1301 突出部
Claims (4)
- アウターケース(2)と、
該アウターケース(2)内に回動自在に備えられたインナーリング(3)と、
該インナーリング(3)内に回動自在に備えられた、先端部略中央部にジョイント部(602)を備えたシリンダー(6)と、
前記インナーリング(3)の先端面に離脱可能に添設された、略中央部に貫通孔(801)が形成されるとともに周辺部任意の個所に切り欠き(802)が形成されたロータリープレート(8)と、
前記ロータリープレート(8)に係合されるとともに、その先端部がロータリープレート(8)における前記貫通孔(801)を貫通して前記シリンダー(6)のジョイント部(602)に連結されるロックジョイント(9)と、
該ロックジョイント(9)を前記ロータリープレート(8)側に付勢するための弾性部材(10)と、を具備して、
前記弾性部材(10)の付勢力に対抗してロータリープレート(8)をロックジョイント(9)側に押圧することにより前記ロックジョイント(9)と前記シリンダー(6)のジョイント部(602)との連結を解除可能としたシリンダー錠であって、
前記インナーリング(3)は、内周面にタンブラー係合溝(402)を備えるとともに前記ロータリープレート(8)に形成した切り欠き(802)に嵌合可能な突起部(403)を先端部に備えた外側インナーリング(4)と、該外側インナーリング(4)内に回動及び前後方向への移動自在に挿入された、これを前記外側インナーリング(4)内に挿入した際に前記タンブラー係合溝(402)に連続するタンブラー係合溝(501)を備えるとともに前記ロータリープレート(8)に形成した切り欠き(802)に嵌合可能な突起部(502)を先端部に備え更に先端部内側面に凹凸部を備えた内側インナーリング(5)と、該内側インナーリング(5)をその先端部が前記外側インナーリング(4)の先端部とほぼ等しい位置になるようにした際に内側インナーリング(5)を外側インナーリング(4)に係合して外側インナーリング(4)に対する内側インナーリング(5)の回動及び前後方向への移動を阻止するための係合手段(504)と、を備え、
前記シリンダー(6)は、前記ジョイント部(602)周囲の任意の個所に形成された突起部(607)と軸方向に形成された鍵孔(603)と該鍵孔(603)に交差するように形成された複数個のタンブラー挿入孔(606)とそれぞれのタンブラー挿入孔(606)に挿抜可能に挿装されたタンブラー(7、13)とを備えて、鍵孔(603)に鍵板を挿入しない状態では前記タンブラー(7、13)が前記インナーリング(3)の内面側に突出するとともにインナーリング(3)に形成されたタンブラー係合溝(402、501)に係合しこれによりインナーリング(3)に対して回転不能になり、一方鍵孔(602)に鍵板を挿入したときはタンブラー(7、13)がインナーリング(3)内面から退避してこれらによりインナーリング(3)に対して回転可能になる、ことを特徴とするシリンダー錠。 - 前記タンブラー(7)が窓部(701)を備える板状のタンブラーであるとともに、すべてのタンブラー(7)の前記窓部(701)の下端位置が一致することがないようにして前記窓部(701)を形成したことを特徴とする請求項1に記載のシリンダー錠。
- 前記タンブラー(13)がその内周任意の個所に突出部(1301)が形成された板状のタンブラー(13)であるとともに、すべてのタンブラー(13)の前記突出部(1301)の位置が一致することがないようにして前記突出部(1301)を形成したことを特徴とする請求項1に記載のシリンダー錠。
- 前記タンブラーがピン状のタンブラーであることを特徴とする請求項1に記載のシリンダー錠。
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