JP3895419B2 - 衛生洗浄器 - Google Patents

衛生洗浄器

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JP3895419B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、衛生洗浄器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、肛門などの局部を洗浄する衛生洗浄器として、貯水タンクとポンプと洗浄ノズルとを便座に一体的に組み込んだものが一般によく知られているが、かかる構成では便器上でしか使用できないために使用形態が制限されていた。
【0003】
また、トイレ以外の場所でも使用できるように携行可能としたものとして、例えば、実公平5-7014号公報に示されたものがある。
【0004】
これは、筒状のタンクの内部の底部にポンプを設けるとともに、上部に自己温度制御特性を有するヒータを設け、タンクの上端部にタンク壁面を介して電気回路室を形成し、その内部にポンプに給電する蓄電池を配設している。そして、外部電源から前記蓄電池及びヒータとに同時に通電可能とし、ヒータを加熱するのは外部電源から行い、蓄電池はポンプのみの駆動に対応するだけとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来の携行可能な衛生洗浄器は、未だ下記の課題が残されていた。
【0006】
すなわち、ヒータの温度制御が何らかの原因で不調となった場合、所望する温度を越えた高温となってしまってもポンプはスイッチが投入されれば作動するものである。
【0007】
したがって、思いがけずに高温湯が噴出し、火傷をおってしまうというおそれがあった。
【0008】
特に、洗浄対象者が介護を要する老齢者や乳幼児などであれば、安全上、温度制御をより確実に行う必要がある。
【0009】
本発明は、上記課題を解決することのできる衛生洗浄器を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明では、洗浄水を貯水する貯水部と、同貯水部の下方に配設され、当該貯水部に連通連結するポンプとを有する本体部と、前記ポンプを介して洗浄水を噴出する噴出口を設けたノズル部と、このノズル部からの洗浄水の噴出角度を所望の角度に合わせ、前記噴出口を洗浄対象に向けた状態で当該ノズル部を装着可能としたノズル装着部と、洗浄水の温度を検出する異常温度検出センサと、同センサの検出値が一定値以上になると前記ポンプの作動を禁止する制御手段とを設けた。
【0011】
したがって、ハンズフリーの状態として洗浄作業ができるので、丹念な洗浄を行え、汚れを確実に落とすことができる。しかも、洗浄水が一定値以上の高温であればポンプが作動しないので洗浄水の噴出がなされず、火傷などの事故を未然に防止することができる。
【0012】
請求項2に係る本発明では、前記ノズル装着部は、前記本体部に、前記ノズル部のグリップ部を挿通可能な凹部を形成し、前記グリップ部の左右側面に、それぞれ枢支用短軸と位置決め用凸部を設ける一方、これらに対応するように、前記凹部の左右壁面に枢支用縦長凹部と複数の位置決め用凹部をそれぞれ設け、前記枢支用短軸を前記枢支用縦長凹部に合わせて前記グリップ部を前記凹部内に挿入し、前記位置決め用凸部と前記位置決め用凹部との係合により前記ノズル部を保持可能とした。
【0013】
請求項3に係る本発明では、前記貯水部内の洗浄水を加熱するヒータと、前記貯水部に取付けた蓄熱材とを具備することとした
【0014】
したがって、ヒータに通電して洗浄水を加熱している間はポンプは駆動することがないので感電事故などを未然に防止することができる。
【0015】
また、洗浄水から蓄熱し、蓄熱後は保温材として機能して洗浄水温度が急激に降下することを防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明に係る衛生洗浄器は、洗浄水を貯水する貯水部と、同貯水部に連通連結するポンプと、同ポンプを介して洗浄水を噴出するノズル部とを具備する衛生洗浄装置において、洗浄水の温度を検出する異常温度検出センサと、同センサの検出値が一定値以上になると前記ポンプの作動を禁止する制御手段とを設けたものである。
【0017】
すなわち、ポンプの駆動モータの回路に開閉スイッチを設けて同スイッチと制御手段とを接続し、さらに、同制御手段と貯水部に設けた異常温度検出センサとを接続することにより、異常温度検出センサが一定値以上の高い温度を検出すると、開閉スイッチがオフとなってポンプの作動を禁止するようにしている。
【0018】
また、ヒータを具備する衛生洗浄器とした場合に、前記ヒータへの通電中は、ポンプの作動を禁止する制御手段とすることができる。
【0019】
すなわち、前記制御手段をヒータの回路中に配設して、ヒータへの通電を検出すると、前記開閉スイッチを切るように制御するものである。
【0020】
さらに、前記貯水部には、蓄熱材を取付けることができる。
【0021】
かかる蓄熱材は、洗浄水が高温であればその熱を吸収蓄熱して洗浄水の温度を適温に下げるとともに、その後は保温剤として機能して洗浄水温度が急激に降下することを防止することができる。
【0022】
また、ヒータを具備するものであれば、洗浄水を加熱している間に蓄熱することができ、ヒータをオフとした後は、前述したように蓄熱材による保温効果によって洗浄水の温度は急激に下降することがなく、洗浄水加熱後、かなり時間が経過した後でも温水による快適な洗浄が可能となる。
【0023】
したがって、本衛生洗浄器を外出先に携行し、外出先において乳幼児のオムツを替えたりする場合に、温湯によるお尻の洗浄が可能となる。
【0024】
ところで、洗浄水温度は体温より若干高い程度が好ましく、35〜50℃の範囲で温度調節可能としておくことが好ましい。
【0025】
【実施例】
本発明の実施例を、図面を参照しながら以下に具体的に説明する。
【0026】
図1に示すように、本実施例に係る衛生洗浄器Aは、一定量の洗浄水を収容する本体部1と、洗浄水を噴出して局部等の洗浄を行う洗浄部2とからなり、本体部1にアーチ状の把手3を設けて携行可能としたコンパクトな構成としている。
【0027】
30は把手3を本体部1に回動自在に取付けた連結部である。
【0028】
4は洗浄部2のノズル部であり、本体部1とホース5を介して連通連結している。また、6は本体部1の上部に開閉自在に取付けた蓋体、7は同蓋体6の上面に設けた操作部、1aは本体部1の側面に設けた水位計である。
【0029】
以下、上記本体部1及び洗浄部2の構成について詳述する。
【0030】
本体部1は、図2に示すように、上部開口の筒状に形成されており、その内部に洗浄水を略1リットル貯溜可能な貯水部としての貯水タンク10を収納配設しており、洗浄水の残量は前記水位計1aにより本体部1の外から視認できるようにしている。
【0031】
同貯水タンク10の底面には加熱手段としてヒータHを取付けて貯水タンク10内の洗浄水を加熱可能とするとともに、ヒータHの回路に、バイメタルで構成した上限温度を検出する温度センサS1と下限温度とを検出する温度センサS2とを接続して、35〜50℃の範囲で水温調節可能としている。
【0032】
また、貯水タンク10の周側面に蓄熱材Kを貼設しており、加熱された洗浄水を冷めにくくしている。
【0033】
すなわち、ヒータHにより加熱する際の熱を蓄熱材Kに蓄え、ヒータHの通電が終了した後は、蓄えた熱により保温可能としたものである。かかる蓄熱材Kとしては、例えば、酢酸ナトリム、リン酸ナトリウム等の無機系のものや有機系のもの等があるが、これらのうちから、融点が30〜60℃程度のものを好適に用いることができる。
【0034】
かかる蓄熱材Kを設けたことにより、洗浄水の適温が長時間保たれるので、本衛生洗浄器Aを外出先に携行し、例えば、連れている乳幼児のオムツ替えなどに有効に用いることができる。特に、自動車や電車などで長距離移動する場合には有用である。
【0035】
また、貯水タンク10の下方に機能部収納空間Qを形成し、同機能部収納空間Qには、前記貯水タンク10に連通連結して前記ノズル部4にホース5を介して洗浄水を圧送するポンプPを配設している。なお、11は貯水タンク10の下部に設けた洗浄水流出口、P1はポンプ入口、P2はポンプ出口、MはポンプPの駆動モータである。
【0036】
さらに、前記ポンプPの両側には、図3に示すように、前記ポンプPへ給電する蓄電池Bと、同蓄電池Bを充電するための充電部Cをそれぞれ配設するとともに、本体部1の周面下部には、前記ヒータH及び蓄電池Bへの給電口Dを配設している(図2参照)。
【0037】
8は電源コードであり、一端に前記給電口Dに着脱自在としたマグネットプラグ80を備え、他端には交流電源となる家庭用コンセント(図示せず)に対応するプラグ81を備えている。
【0038】
また、前記した本体部1の上部に開閉自在に取付けた蓋体6は、図2及び図4に示すように、本体部10に設けた枢支部12に軸支して開閉自在となし、閉蓋時には、図示しないロック機構によりロック可能としている。
【0039】
また、本衛生洗浄器Aの操作部7は、図4に示すように、本体部10の前記枢支部12と対向する側に、外方へ膨出する膨出部13を形成し、同膨出部13の上面に設けている。
【0040】
すなわち、膨出部13の中央位置に形成した凹部13a を挟んで左側にポンプPの駆動・停止を行う作動スイッチ71とポンプ駆動時に点灯する表示ランプ72を設けるとともに、凹部13a の右側に洗浄水温度を低・中・高の3段階で設定可能とした温度設定スイッチ73と、ヒータHのオン・オフ表示ランプ74と、洗浄水の温度表示ランプ75とを設けている。76は蓋体6のロック解除ボタンである。
【0041】
なお、本実施例では、温度設定スイッチ73をプッシュ式として、プッシュ回数で低温、中温、高温と設定するようにしているが、そのスイッチ構造は特に限定するものではない。
【0042】
ここで、本衛生洗浄器Aの電気回路を図5を参照しながら説明すると、給電口Dに蓄電池BとヒータHに接続した入力端子D1を設けており、ポンプPの駆動モータMと蓄電池Bと作動スイッチ71とを直列に接続し、同作動スイッチ71の操作でポンプPの駆動・停止を行わせている。
【0043】
そして、充電部Cに設けたトランスTの一次側を前記入力端子D1に接続し、同一次側とヒータHとを接続し、さらに、トランスTの二次側を蓄電池Bの所定充電電圧に落とすようにして、ダイオード整流器77により半波整流している。
【0044】
かかる構成により、電源コード8のマグネットプラグ80を給電口Dに、プラグ81をコンセントに差し込むと、ヒータHと蓄電池Bに通電され、洗浄水は適温まで加熱されるとともに、蓄電気Bには充電電流が流れることになり、ヒータHを加熱すると同時に充電することができる。
【0045】
したがって、本衛生洗浄器Aは、使用する場所にコンセントが無くても蓄電池Bの電力により使用することができる。
【0046】
また、本洗浄装置Aは、洗浄水の温度が一定値以上に上昇するとポンプPの作動を禁止する制御手段としてポンプ制御装置Eを備えており、同ポンプ制御装置Eと貯水タンク10に取付けた異常温度検出センサS3及びポンプPの駆動モータMの回路に設けた開閉スイッチ78とを電気的に接続している。
【0047】
すなわち、異常温度検出センサS3が前述した温度センサS1,S2 による温度制御範囲を越えた洗浄水温度を検出すると、その検出値に基づき、ポンプ制御装置Eは前記開閉スイッチ78を切ってポンプPの駆動を禁止するもので、ノズル部4から熱湯等を誤って噴出させたりすることを防止している。したがって、外部で湯を沸かしたものを直接貯水部10に入れた場合などに、その湯が一定値を越えた温度の熱湯であればポンプPは作動スイッチ71をオンしても駆動せず、熱湯が噴出して火傷したりするおそれがない。
【0048】
あるいは、前述した温度センサS1,S2 が何らかの理由で故障した場合に水温が著しく上昇しても、異常温度検出センサS3がこれを検出してポンプ制御装置Eに検出信号を出力するのでやはりポンプPは駆動しないので安全である。
【0049】
また、かかるポンプ制御装置Eを、本実施例ではヒータHの回路中に配設しており、ヒータHに通電中はポンプPの作動を禁止するようにしている。
【0050】
したがって、交流電源から給電中、すなわち、洗浄水を加熱しながら蓄電池Bに充電している際にはポンプPは駆動することがないので感電事故などを未然に防止することができる。
【0051】
次に、洗浄部2について説明する。
【0052】
洗浄部2は、本体部1のポンプPとノズル部4とをホース5を介して連通連結して構成しており、ノズル部4は、図6に示すように、グリップ部40を有するピストル状に形成するとともに、内部に洗浄水通路Rを形成し、同洗浄水通路R中に弁孔42を形成し、さらに、同弁孔42に離接自在とした弁体43を配設し、スプリング41により同弁体43を閉弁方向に付勢して開閉弁Jを構成している。
【0053】
そして、ノズル部4に弁体43を開弁方向に作動させる引き金式レバー44を連設している。44a はレバー44の取付軸である。
【0054】
ノズル部4の上部前端から、前記洗浄水通路Rに基端を連通連結し、先端に噴出口4aを形成したノズル体45を伸延し、同ノズル体45の外周面に内周面を螺合させた噴出形態変更機構46を取付けて、洗浄水を霧状、シャワー状、直線状に切替可能としている。なお、47はレバーストッパーであり、レバー44を指で押さなくても、同ストッパー47をレバー44に係合すれば、レバー44を開弁状態に保持可能としている。
【0055】
ここで、上記構成のノズル部4を本体部1に装着するノズル装着部9について説明する。
【0056】
本実施例に係るノズル装着部9は、前述した蓋部6と操作部7とにかけて構成している。
【0057】
すなわち、図2及び図4に示すように、ノズル装着部9は、蓋部6を一定の厚みをもって形成するとともに、中央部に円状凹部60を形成し、同円状凹部60の中心に形成したノズル挿入孔61に前記ノズル部4の先端に形成した噴出口4aを前記貯水タンク10内に向けて挿入した状態でノズル部4を保持可能とし、しかも、かかる保持姿勢においては、円状凹部60の凹面60a がノズル部4のレバー44を押圧して開弁作動位置で保持するレバー保持部として機能するようにしている。
【0058】
また、ノズル挿入孔61の深さと前記ノズル体45の長さとを合わせるとともに、ノズル挿入孔61の先端部内径を漸次縮径してノズル体45の先端形状と対応させており、ノズル体45を付け根まで挿入すると噴出口4aがノズル挿入孔61の下端開口に臨む状態でノズル部4自体が保持される構造としている。62はノズル挿入孔61の内壁に形成したノズル支持片である。
【0059】
このときに、本実施例では、ノズル部4から伸延するホース5を本体部1に形成した膨出部13の凹部13a 内を通すようにしており、しかも、ホース5をコイル状に形成しているので、使用時には必要長さまで伸長させながら、ノズル部4の装着時には、ホース5を本体部1の高さ範囲内で収めることができる。
【0060】
また、本実施例に係るノズル装着部9は、図7に示すように、ノズル部4の噴出口4aを洗浄対象に向けた状態でも保持可能としており、ノズル部4を本体部1に保持させながら洗浄水を噴出して、両手で洗浄作業を行う所謂ハンズフリーでの使用を可能としている。
【0061】
すなわち、図8に示すように、本体部1の膨出部13に形成した凹部13a の幅をノズル部4のグリップ部40を挿通可能な幅に形成するとともに、グリップ部40の左右側面に、それぞれ枢支用短軸48と位置決め用凸部49を設ける一方、これらに対応するように、前記凹部13a の左右壁面に枢支用縦長凹部91と複数の位置決め用凹部92をそれぞれ設け、枢支用短軸48を枢支用縦長凹部91に合わせてグリップ部40を凹部13a 内に挿入し、位置決め用凸部49と位置決め用凹部92との係合によりノズル部4を保持可能としている。そして、位置決め用凸部49を複数の位置決め用凹部92に選択的に係合させることにより、洗浄水の噴出角度を所望の角度に合わせることができるようにしている。
【0062】
なお、以上説明してきたノズル装着部9、及び、少なくとも前述したノズル部4の噴出形態変更機構46については、衛生上、抗菌樹脂により成形することが好ましい。
【0063】
本実施例に係る衛生洗浄器Aは上記してきた構成であり、これを実際に使用する場合について以下に説明する。
【0064】
使用に際し、予め、本体部1と家庭用コンセントとを電源コード8を接続しておき、蓄電池Bを充電しておくとともに、貯水タンク10内の洗浄水をヒータHにより適温に加熱しておく。
【0065】
そして、例えば洗浄対象が介護を要する老齢者や乳幼児であって、使用場所が異なる場合は前記電源コード8を外し、本衛生洗浄器Aを必要場所に移動し、使用に際して、先ず、作動スイッチ71をオンしてポンプPを作動させる。このとき、図1、図2に示すように、ノズル部4はレバー44が開弁作動位置の状態でノズル装着部9に保持されているので、ホース5及びノズル部4内の冷たい滞留水がノズル部4の噴出口4aより貯水タンク10内に捨水される。
【0066】
使用者がノズル部4を持ち上げると、レバー44が閉弁位置に復帰するので捨水は停まり、その後、洗浄対象に向けて使用者がレバー44を引くと、ヒータHにより適温に温められた温水が噴出する。
【0067】
通常はシャワー状又は霧状に噴出するようにしているので、局部の洗浄であれば、洗浄対象の下に敷くオムツ等で十分吸水できるだけの少ない吐水量で広い範囲の洗浄が可能となる。
【0068】
しかも、肌に優しい温水を使用することができるので、洗浄者に不快感を与えるとがなく、また、乳幼児であればオムツかぶれなどを防止することができる。
【0069】
また、この洗浄作業にあっては、図7で示したように、ハンズフリーの状態として使用することができるので、丹念な洗浄を行え、汚れを確実に落とすことができる。
【0070】
以上説明してきたように、本衛生洗浄器Aはコンパクトな構成で携行自在であり、ポンプPの動力源を蓄電池Bにより行うようにしているので、洗浄を行う場所の制限がなく、ベッド上であってもあるいは移動する自動車の中等であっても使用可能である。
【0071】
また、本衛生洗浄器Aの洗浄対象は局部のみに限るものではないので、例えば手足やその他身体の一部の洗浄を行う簡易シャワーとして、汎用的な利用が可能である。
【0072】
さらに、洗浄対象は人体でなくともよく、例えばペット等に適用することもできる。
【0073】
なお、本実施例では、洗浄に際して前記電源コード8を介して家庭用コンセント(交流電源)に接続した状態、すなわち、ヒータHへ通電している場合はポンプPが作動しないようにしているが、感電事故等を防止する何らかの手段が備えられている場合は、コンセントに接続した状態であっても使用可能となる。
【0074】
さらに、外部で沸かした温湯を貯水タンク10内に追加したり、移し替えて使用しても構わない。
【0075】
また、捨水は、必ずしもノズル部4をノズル装着部9に装着した状態で行う必要はなく、ノズル部4をノズル装着部9から外した後にポンプPを作動させ、噴出口4aを蓋体6に設けた円状凹部60に向けてレバー44を操作して洗浄水を噴出して捨水してもよい。この場合、吐水形態は直線状としてノズル挿入孔61に向けて噴出することが好ましいが、本実施例では、噴出された捨水用の洗浄水が円状開口60からはみ出したりしないように円状開口60を広めに形成している。
【0076】
次に、衛生面を考慮した他の実施例として、図9〜図12に示した衛生洗浄器A'について説明する。なお、以下の説明外の構成は先の実施例と同様とし、同一構成要素については同一符号を用いている。
【0077】
本衛生洗浄器A'は、図9に示すように、噴出形態変更機構46を装着したアダプタ50をノズル部4のノズル体45に着脱自在に取付けたもので、ノズル部4をノズル装着部9に装着する場合は、図10に示すように、アダプタ50を取り外した状態でノズル体45をノズル挿入孔61内に挿入して装着保持するようにしている。
【0078】
すなわち、洗浄を行う場合、どうしてもノズル部4の前側には洗浄水の跳ね返りが付着しやすいものなので、使用後にノズル部4を本体部1に装着する場合はノズル部4の前側に位置するアダプタ50を取り外すようにしたものである。取り外したアダプタ50は適宜の方法で表面を清浄して次回の使用に供すればよい。
【0079】
なお、アダプタ50とノズル体45との着脱は、本実施例ではノズル体45の前側外周面に雄ねじ部45a を形成するとともに、アダプタ50の内周面に雌ねじ部50a を形成することにより可能としているが、かかる螺合式に限らず、例えば嵌合式であってもよい。
【0080】
また、取り外したアダプタ50は、図11に示すように、本体部1の外周面にポケット15を設け、同ポケット15内に収納しておくようにすれば紛失したりするおそれがない。さらに、前記ポケット15内に殺菌液や殺菌剤などを収容しておいてもよい。
【0081】
さらに他の実施例として、図12に示した衛生洗浄器A'' を説明する。なお、以下の説明外の構成は先の実施例と同様とし、同一構成要素については同一符号を用いている。
【0082】
本衛生洗浄器A'' は、ポンプPの下流側にホース内圧力検出部Fを設けるとともに、同ホース内圧力検出部FとポンプPの駆動モータMの回路に設けた開閉スイッチ79とを電気的に接続し、さらに、ポンプPの上流側に逆止弁Vを設けたもので、前記ホース内圧力検出部Fがノズル部4からの噴出圧以上となれば開閉スイッチ79を開いてポンプPを自動停止させるようにしたものである。ホース内圧力検出部Fとしては、例えば、アキュムレータを具備するものとして、洗浄水の圧力の変化を空気圧で検出するような構成が考えられる。
【0083】
かかる構成とすることにより、ノズル部4から洗浄液を吐出しているとき以外はポンプPを自動的に停止させておくことができ、駆動モータMの焼き付きや無駄な電力消費を防止することができる。
【0084】
また、本実施例では、トランスTの一側のショートや異常電圧からヒータHを保護するために、ヒータHをトランスTの二次側に接続している。
【0085】
以上、各実施例を通して本発明を説明してきたが、本発明に係る衛生洗浄器の形状等は上記各実施例に限定されるものではなく、例えば本体部1は略角型としてもよく、また、ノズル装着部9を本体部1の上面に設けることなく、本体部1の周側面に設けてもよい。さらに、ホース5はコイル状でなくストレートな形状であってもよい。
【0086】
また、使用する洗浄水としては水や湯に限らず、薬液などであってもよい。
【0087】
さらに、例えば、ハンズフリーで洗浄可能な構成の一実施例として、本体部1にポンプPと連通する接続口16を設け、同接続口16に前記してきたノズル部4を接続金具17を介して着脱自在に取付けるとともに、図13に示すように、必要に応じてホース部分をフレキシブル管5aとしたノズル部4'と差し替え自在とすることもできる。この場合でも、ノズル部4'の噴出口4'a をノズル挿入孔61に挿入して捨水することは可能である。なお、接続口16の位置は図示したように蓋体6上ではなく、本体部1の周側面であってもよい。
【0088】
【発明の効果】
本発明は上記のような形態で実施されるもので、以下の効果を奏する。
【0089】
(1)本発明では、ハンズフリーの状態として洗浄作業ができるので、丹念な洗浄を行え、汚れを確実に落とすことができる。しかも、温度制御がうまくいかずに洗浄水が一定値以上の高温になってもポンプが作動しないので洗浄水の噴出がなされず、火傷などの事故を未然に防止することができる。
【0090】
(2)また、本発明では、ヒータに通電して洗浄水を加熱している間はポンプは駆動することがないので感電事故などを未然に防止することができる。
【0091】
(3)また、本発明では、洗浄水の熱を蓄熱することができ、蓄熱後は蓄熱材が保温材として機能して、洗浄水の温度の急激な降下を防止して長時間にわたり適温を保持することができる。
【0092】
また、ヒータにより洗浄水を加熱している間に蓄熱することができるので、ヒータをオフとした後、かなり時間が経過した後でも前述した保温効果により適温な洗浄水によって快適な洗浄が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る衛生洗浄器の斜視図である。
【図2】同衛生洗浄器の断面図である。
【図3】同衛生洗浄器の底面図である。
【図4】同衛生洗浄器の平面図である。
【図5】同衛生洗浄器の回路説明図である。
【図6】同衛生洗浄器のノズル部の断面図である。
【図7】同衛生洗浄器の使用状態を示す説明図である。
【図8】同衛生洗浄器のノズル装着部を示す説明図である。
【図9】他の実施例に係る衛生洗浄器のノズル部の断面図である。
【図10】同他の実施例に係る衛生洗浄器のノズル部装着状態を示す説明図である。
【図11】同他の実施例に係る衛生洗浄器の斜視図である。
【図12】他の実施例に係る衛生洗浄器の説明図である。
【図13】ノズル装着部の一実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
A,A',A'' 衛生洗浄器
E 制御手段(ポンプ制御装置)
H ヒータ
P ポンプ
K 蓄熱材
S3 異常温度検出センサ
1 本体部
4 ノズル部
10 貯水部(貯水タンク)

Claims (3)

  1. 洗浄水を貯水する貯水部(10)と、同貯水部(10)の下方に配設され、当該貯水部(10)に連通連結するポンプ(P)とを有する本体部 (1)と、
    前記ポンプ(P)を介して洗浄水を噴出する噴出口 (4a) を設けたノズル部(4)と
    このノズル部 (4) からの洗浄水の噴出角度を所望の角度に合わせ、前記噴出口 (4a) を洗浄対象に向けた状態で当該ノズル部 (4) を装着可能としたノズル装着部 (9) と、
    浄水の温度を検出する異常温度検出センサ(S3)と、
    同センサ(S3)の検出値が一定値以上になると前記ポンプ(P)の作動を禁止する制御手段(E)と
    を設けたことを特徴とする衛生洗浄器。
  2. 前記ノズル装着部 (9) は、前記本体部 (1) に、前記ノズル部 (4) のグリップ部 (40) を挿通可能な凹部 (13a) を形成し、前記グリップ部 (40) の左右側面に、それぞれ枢支用短軸 (48) と位置決め用凸部 (49) を設ける一方、これらに対応するように、前記凹部 (13a) の左右壁面に枢支用縦長凹部 (91) と複数の位置決め用凹部 (92) をそれぞれ設け、前記枢支用短軸 (48) を前記枢支用縦長凹部 (91) に合わせて前記グリップ部 (40) を前記凹部 (13a) 内に挿入し、前記位置決め用凸部 (49) と前記位置決め用凹部 (92) との係合により前記ノズル部 (4) を保持可能としたことを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄器。
  3. 前記貯水部(10)内の洗浄水を加熱するヒータ (H) と、前記貯水部 (10) に取付けた蓄熱材(K)とを具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の衛生洗浄器。
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