JP3892278B2 - 4輪駆動車の駆動力配分制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は4輪駆動車の駆動力配分制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
4輪駆動車には、4輪駆動と2輪駆動とを適宜切り換えるパートタイム方式、常時4輪を駆動するフルタイム方式の他に、必要に応じて4輪駆動状態と2輪駆動状態との間を遷移するスタンバイ方式がある。
【0003】
スタンバイ方式では、一般に、トランスミッション及びトランスファを備えたトランスアクスルは、エンジンの駆動力を左右一対のフロントアクスルを介してそれぞれ前輪に伝達するようになっている。又、トランスアクスルは、エンジンの駆動力をプロペラシャフトを介して駆動力伝達装置に伝達する。駆動力伝達装置は、ドライブピニオンシャフトを介してリアディファレンシャルに連結され、そのリアディファレンシャルは左右一対のリアアクスルを介してそれぞれ後輪に連結されている。
【0004】
駆動力伝達装置は、一般に、湿式多板式の電磁クラッチ機構を備え、クラッチ機構に内蔵された電磁コイルを通電制御することにより、各クラッチ板を互いに摩擦係合させ、プロペラシャフトを介して伝達されるエンジンの駆動力を、リアディファレンシャルに伝達する。リアディファレンシャルに伝達された駆動力は左右一対のリアアクスルを介してそれぞれ後輪に伝達される。このクラッチ板の摩擦係合力は、電磁コイルに供給する電流値によって決まり、摩擦係合力が大きいほど、後輪への駆動力の伝達が大きい。つまり、スタンバイ方式では、駆動力伝達装置を制御する駆動力配分制御装置が、電磁クラッチ機構の摩擦係合力を制御して、4輪駆動状態又は2輪駆動状態のいずれかを選択するとともに、4輪駆動状態において前輪と後輪との間の駆動力配分率を決定する。
【0005】
この駆動力配分制御装置の制御、即ち、電磁クラッチ機構の摩擦係合力の制御は、予め用意された差動制限トルクマップを使用して行われる。差動制限トルクマップは、その時の走行状態に対して最適な駆動力配分率とするための摩擦係合力(目標摩擦係合力)を得るための電磁コイルを通電するためのデューティ比のマップテーブルである。
【0006】
特に、4輪駆動車が、積雪路やアイスバーン路、ぬかるみ等のような路面摩擦係数μの値が低い道路(低μ路)を走行する状態においては、路面と車輪との間のトラクションを高めるような駆動力配分率、すなわち、4輪駆動もしくはそれに近い状態となる駆動量配分率であることが望ましい。従って、差動制限トルクマップは、4輪駆動車が低μ路を走行している場合には、4輪駆動もしくはそれに近い状態で走行するためのデューディ比が求められるように設定されている。
【0007】
そして、4輪駆動車が低μ路を走行する場合には、車輪がスリップすることにより、左右一対の前輪の平均回転速度と左右一対の後輪の平均回転速度との差動回転速度が大きくなる傾向がある。従って、4輪駆動車が低μ路を走行しているかどうかは、差動回転速度をセンサで検出し、検出した結果求められたパラメータに基づいて判断される。
【0008】
そして、駆動力配分制御装置によりパラメータが求められると、差動制限トルクマップから、そのパラメータに対応するデューティ比が求められる。そして、駆動力配分制御装置は、求めたデューティ比でもって駆動力伝達装置の電磁コイルを通電制御し、電磁クラッチ機構の目標の摩擦係合力を実現させる。その結果、低μ路における前輪と後輪との間の最適な駆動力配分率が確保され、車両は安定して走行するようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の従来の4輪駆動車の駆動力配分制御装置においては、4輪駆動車が低μ路を走行してスリップを生じることによって、初めて、スリップが生じない駆動力配分率を確保するようにしている。従って、仮に4輪駆動車が低μ路上を走行していたとしても、車輪がスリップする前に低μ路であるかどうかを判定することは不可能となっていた。
【0011】
以上のように、4輪駆動車が低μ路を走行する時には、低μ路であるかどうかの判断に遅れが生じ、前輪と後輪との間の駆動力配分率が適切でない場合があった。そして、不適切な駆動力配分により、4輪駆動車としての性能が十分に発揮されていなかった。
【0012】
本発明の目的は、精度の高い駆動力配分を行うことが可能な4輪駆動車の駆動力配分制御装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、前後輪の差動回転速度に基づいて走行中の路面の路面摩擦係数に関する第1データを推定する路面摩擦係数推定手段と、常時駆動力が伝達される前輪側と後輪側との駆動力配分率を可変制御する駆動力配分制御手段とを備えた4輪駆動車の駆動力配分制御装置において、前記4輪駆動車の駆動力配分制御装置は、電気パワーステアリング装置にて路面反力に基づいて得た前記路面摩擦係数に関する第2データを取得する取得手段を備え、前記駆動力配分制御手段は、前記路面摩擦係数推定手段において推定された前記第1データ及び前記取得手段により取得された前記路面摩擦係数に関する第2データの少なくともいずれかが前記走行中の路面が低摩擦係数を有していることを示す場合には低μ路と判定し、それ以外の場合には高μ路と判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて低μ路と判断した場合には2輪駆動傾向モードを選択し、高μ路と判断した場合には4輪駆動傾向モードを選択する選択手段とを備え、前記選択手段で選択された駆動モードに基づいて前記駆動力配分率を可変制御するとともに、前記判定手段の判定結果が低μ路から高μ路に切り替わった後、所定時間が経過するまでの間は、前記4輪駆動傾向モードの選択を維持することを要旨とする。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の4輪駆動車の駆動力配分制御装置において、前記駆動力配分制御手段は、前記2輪駆動傾向モードと前記4輪駆動傾向モードのそれぞれに関して、走行状態に対応した駆動力配分率のマップデータを記憶する記憶手段を備え、前記選択手段により選択された前記駆動モードに基づいて、前記記憶手段の前記マップデータを選択し、選択した前記マップデータに基づいて前記駆動力配分率を可変制御することを要旨とする。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の4輪駆動車の駆動力配分制御装置において、前記4輪駆動車の駆動力配分制御装置は、カウント数記憶手段を備え、前記選択手段は、前記第1データおよび前記第2データの少なくともいずれかが前記走行中の路面が低摩擦係数を有していることを表している場合には前記カウント数記憶手段のカウント数を加算し、前記駆動力配分制御手段は、前記カウント数記憶手段の前記カウント数が所定の第1閾値を越えている場合に、前記記憶手段から前記4輪駆動傾向モードを選択し、前記カウント数が前記所定の第1閾値以下の場合に、前記記憶手段から前記2輪駆動傾向モードを選択することを要旨とする。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の4輪駆動車の駆動力配分制御装置において、前記選択手段は、前記第1データおよび前記第2データから前記走行中の路面が高摩擦係数を有していることを表している場合には前記カウント数記憶手段の前記カウント数を所定の第2閾値を下限として減算することを要旨とする。
【0018】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、駆動力配分制御手段は、車輪速等によって推定される路面摩擦係数に関する第1データに加えて、電気パワーステアリング装置にて路面反力に基づいて推定された路面摩擦係数に関する第2データを取得し、各データのうちの少なくともいずれかが、走行中の路面が低摩擦係数を有していることを示す場合には、4輪駆動傾向モードを選択して駆動力配分率を可変制御するようにし、さらに路面摩擦係数の判定結果が低μ路から高μ路に切り替わった後、所定時間が経過するまでの間は、4輪駆動傾向モードの選択を維持するようにした。
【0019】
従って、駆動力配分制御手段は、第1データのみで制御する時に比較して、幅広いパラメータに基づいて駆動力配分率を制御することが可能となり、駆動力配分率の可変制御の精度を向上させることができる。
【0021】
しかも、電気パワーステアリング装置において既に使用されているデータを再利用して第2データとすることができるので、第2データを取得するための設計変更が容易である。
【0022】
また、請求項1に記載の発明では、駆動力配分制御手段は、選択手段により、第1データと第2データとに基づいて、4輪駆動車の駆動モードを4輪駆動傾向モードもしくは2輪駆動傾向モードのいずれかとなるように選択するようにした。
【0023】
従って、4輪駆動傾向モード選択されることにより、4輪駆動車は、低摩擦係数の道路を走行する場合に最適な駆動力配分率が得られるようになる。また、2輪駆動傾向モードが選択されることにより、4輪駆動車は、車両安定性能を損なわない程度に2輪駆動傾向の駆動力配分率が得られ、低燃費の走行が確保されるようになる。
【0024】
請求項3に記載の発明によれば、カウント数記憶手段を設け、第1データ及び第2データの少なくともいずれかが走行中の路面の路面摩擦係数が低摩擦係数を有していることを表している場合にはカウント数を加算するようにした。そして、カウント数が所定の第1閾値を越えている場合には駆動モードを4輪駆動傾向モードとし、第1閾値以下の場合には、駆動モードを2輪駆動傾向モードとするようにした。
【0025】
従って、複数のデータに基づいてカウント数が加算され、そのカウント数に基づいて駆動モードが切り換えられるようにしたので、駆動力配分率の可変制御の精度を向上させることができる。その結果、4輪駆動車が低摩擦係数の路面を走行しているにもかかわらず、一方のデータにおいて、低摩擦係数でないと誤判定されたとしても、他方のデータで正しく判定されていれば、低摩擦係数の路面用の駆動モードに切り換えることが可能となる。
【0026】
請求項4に記載の発明によれば、第1データ及び第2データが、走行中の路面が高摩擦係数を有していると表している場合には、第2閾値を下限としてカウント数を減算するようにした。
【0027】
従って、4輪駆動車が低摩擦係数を有する路面から高摩擦係数を有する路面に移動して、カウント数が減算されて第1閾値以下となることにより、4輪駆動車の駆動モードを高摩擦係数の路面用の駆動モードに切り換えることが可能となる。また、4輪駆動車が低摩擦係数を有する路面を走行しているにもかかわらず、一時的に、路面が高摩擦係数を有していると誤判定されても、カウント数が第1閾値以下となるまでは、低摩擦係数の路面用の駆動モードを維持することが可能であり、駆動力配分率の可変制御の精度を向上させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を前輪駆動ベースの4輪駆動車に具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
【0029】
図1は、本実施形態における4輪駆動車の概略構成図を示す。図1において、4輪駆動車1は、内燃機関であるエンジン2及びトランスアクスル3を備えている。トランスアクスル3は、トランスミッション3a、フロントディファレンシャル3b及びトランスファ3c等を有している。前記フロントディファレンシャル3bは左右一対のフロントアクスル4a,4bと連結され、その一対のフロントアクスル4a,4bにはそれぞれ左側及び右側前輪5a,5bがそれぞれ連結されている。従って、エンジン2の駆動力は、トランスミッション3a、フロントディファレンシャル3b及び左右一対のフロントアクスル4a,4bを介して左側及び右側前輪5a,5bにそれぞれトルク伝達される。
【0030】
又、前記トランスファ3cはプロペラシャフト6に連結され、そのプロペラシャフト6は駆動力伝達装置7に駆動連結されている。従って、エンジン2の駆動力は、トランスミッション3a、トランスファ3c及びプロペラシャフト6を介して駆動力伝達装置7に伝達される。駆動力伝達装置7はドライブピニオンシャフト8を介してリアディファレンシャル9に連結され、そのリアディファレンシャル9は左右一対のリアアクスル10a,10bに連結されている。そして、左右一対のリアアクスル10a,10bには、それぞれ左側及び右側後輪11a,11bが連結されている。
【0031】
駆動力伝達装置7は、湿式多板式の電磁クラッチ機構を備え、同電磁クラッチ機構には電磁コイル7a(図2参照)と互いに接離可能な複数のクラッチ板を有している。そして、電磁コイル7aに後記する駆動力配分用電子制御装置(ECU)21からの制御信号(指令値)に基づいて給電される電流値に応じて各クラッチ板は互いに摩擦係合し、ドライブピニオンシャフト8にプロペラシャフト6の駆動力がトルク伝達される。
【0032】
詳述すると、プロペラシャフト6(エンジン2)からドライブピニオンシャフト8(左側及び右側後輪11a,11b)に伝達される駆動力は、クラッチ板の摩擦係合力によって決まり、摩擦係合力が大きいほど大きい。そして、その摩擦係合力は電磁コイルに供給する電流値によって決まる。つまり、駆動力伝達装置7は、摩擦係合力を制御することによって、4輪駆動状態又は2輪駆動状態のいずれかを選択するとともに、4輪駆動状態において前輪5a,5bと後輪11a,11bとの間の駆動力配分率を制御する。
【0033】
次に、駆動力伝達装置7を駆動制御する駆動力伝達制御回路の電気的構成について説明する。
図2に示すように、駆動力伝達制御回路は、駆動力配分用電子制御装置(駆動力配分用ECUという)21を備えている。駆動力配分用ECU21は、路面摩擦係数推定手段、駆動力配分制御手段及び選択手段としてのCPU22、記憶手段としてのROM23、RAM24及び入出力回路25を備えている。CPU22は、ROM23に記憶された各種プログラムにしたがって駆動力伝達装置7を駆動制御、すなわち、電磁コイル7aを通電制御するための各種演算処理を実行する。ROM23は、駆動力伝達装置7の電磁コイル7aを通電制御するための各種プログラム、各種のデータ及び各種のマップデータを格納している。RAM24は、前記CPU22の演算処理結果を一時記憶したり、各種データを記憶したりする。
【0034】
前記ROM23に格納される各種プログラムには、基本制御プログラム、モード切換プログラム等がある。基本制御プログラムは、4輪駆動傾向モードと2輪駆動傾向モードの2種類のモードにおいて、その時の走行状態に対する前記電磁コイル7aに供給する電流値を算出し、その算出した電流値で電磁コイル7aを入出力回路25を介して通電制御するプログラムである。
【0035】
また、モード切換プログラムは、一定時間毎に4輪駆動車1が走行する路面の路面摩擦係数μの推定値を取得し、取得した推定値に基づいて走行中の路面が低μ路であるかどうかを判定し、判定結果に基づいて前記2種類の4輪駆動傾向モードと2輪駆動傾向モードとを切り換えるプログラムである。
【0036】
ROM23に格納される各種マップデータは、前記2種類のモードのうち、2輪駆動傾向モードと4輪駆動傾向モードのためのマップデータが格納されている。両マップデータは、その時の走行状態に対して最適な駆動力配分率とするための摩擦係合力(目標摩擦係合力)を得るために電磁コイル7aを通電するためのデューティ比のマップデータである。
【0037】
走行状態は、本実施形態では、図1に示す左右一対の前輪5a,5bの平均回転速度と左右一対の後輪11a,11bの平均回転速度の差動回転速度、スロットルバルブのスロットル開度、及び、速度をパラメータとした走行状態である。
【0038】
4輪駆動傾向モードのマップデータと2輪駆動傾向モードのマップデータとの相違は、各走行状態において、4輪駆動傾向モードが2輪駆動傾向モードより摩擦係合力が大きくなるように各マップデータが形成されている。従って、駆動力伝達装置7が4輪駆動傾向モードで制御されている場合と2輪駆動傾向モードで制御されている場合とでは、トランスアクスル3のトランスファ3cにかかる負荷は、駆動力配分率が小さくなる分だけ2輪駆動傾向モードほうが小さくなる。
【0039】
なお、RAM24には、カウント数記憶部24aが設けられている。このカウント数記憶部24aは、CPU22が前記モード切換プログラムに従って、低μ路であると判定すると、カウント数記憶部24aのカウント数が「1」ずつ加算され、低μ路でないと判定すると第1閾値及び第2閾値としての最低値ゼロまで減算されるようになっている。そして、本実施形態では、カウント数がゼロでない場合には、CPU22は前記モード切換プログラムに従って4輪駆動傾向モードに切り換え、カウント数がゼロの場合には2輪駆動傾向モードに切り換えるようになっている。
【0040】
CPU22は、入出力回路25を介して電気パワーステアリング装置(電気PS装置という)用ECU31と接続され、この電気PS装置用ECU31において演算された路面摩擦係数μの第2データとしてのデータμ1を入力する。このデータμ1は、路面摩擦係数μが高摩擦係数(高μ)であるか低摩擦係数(低μ)であるかを表している。
【0041】
なお、本出願人は、既に、電気パワーステアリング装置において、パワーステアリングモータに流れる駆動電流とステアリングホイールの操舵トルクに基づいて路面反力を推定し、路面摩擦係数μを演算する電気パワーステアリング装置の制御装置を提案している(特願2000−299953号)。そして、電気PS装置用ECU31は、この制御装置と同様にして、路面摩擦係数μを演算し、演算した路面摩擦係数μが所定の閾値を越えている場合にはデータμ1を高μ、所定の閾値以下の場合にはデータμ1を低μとする。なお、この閾値は、路面摩擦係数μがこの閾値以下の場合、すなわち低μの場合には、4輪駆動車1がスリップしやすい状態となるような値である。そして、この閾値は、予め試験又は理論的に求めた値であって、電気PS装置用ECU31に設けられている図示しないROMに記憶されている。
【0042】
また、CPU22は、入出力回路25を介してアンチロックブレーキシステム(ABSという)用ECU32と接続され、このABS用ECU32において演算された路面摩擦係数μの第2データとしてのデータμ2を入力する。このデータμ2は、前記データμ1と同様に、路面摩擦係数μが高μであるか低μであるかを表している。
【0043】
なお、既に、ABSにおいて、車輪に加わるブレーキトルクと、車輪速度センサの出力信号に基づき演算される推定車体減速度とから路面摩擦係数μが高μであるか低μであるかを推定する路面摩擦係数推定装置が提案されている(特開平11−157433号公報)。そして、ABS用ECU32は、この従来技術と同様にして、路面摩擦係数μが高μであるか低μであるかを推定し、データμ2を求める。
【0044】
CPU22は、入出力回路25を介してスロットル開度センサ33と接続され、同開度センサ33からスロットル開度信号を入力する。スロットル開度センサ33は、スロットルバルブに設けられ同バルブの開度を検出する。CPU22は、スロットル開度センサ33からの検出信号に基づいてその時々のスロットルバルブの開度(スロットル開度)を算出する。
【0045】
CPU22は、入出力回路25を介して各前後輪5a,5b,11a,11bの車輪の回転を検出する車輪速センサ34a〜34dと接続されている。CPU22は車輪速センサ34a〜34dからの検出信号を入力し、各検出信号に基づいてその時々の各前後輪5a,5b,11a,11bの車輪速VFL,VFR,VRL,VRRを算出する。又、CPU22は、左右前輪5a,5bの両車輪速VFL,VFRから前輪平均車輪速VFN(=(VFL+VFR)/2)を求めるとともに、左右後輪11a,11bの両車輪速VRL,VRRから後輪平均車輪速VRN(=(VRL+VRR)/2)を算出する。さらに、CPU22は、前輪平均車輪速VFNと後輪平均車輪速VRNとから第1データとしての差動回転速度ΔN(=|VFN−VRN|)を算出するようになっている。
【0046】
CPU22は、入出力回路25を介して駆動力伝達装置7の電磁コイル7aに電流を給電する駆動回路35に接続されている。CPU22は、駆動回路35に同CPU22が算出した電流値を電磁コイル7aに給電するためのデューティ比制御信号を出力する。駆動回路35は、デューティ比制御信号に基づいて駆動し、CPU22が算出した電流値を電磁コイル7aに給電する。
【0047】
つまり、CPU22は、4輪駆動傾向モード又は2輪駆動傾向モードのための前記マップデータを使って前記算出したスロットル開度、差動回転速度ΔN及び車速に対する電磁コイル7aに給電する目標電流値をデューティ比として求める。そして、CPU22は、その求めたデューティ比に対するデューティ比制御信号を入出力回路25を介して駆動回路35に出力する。
【0048】
次に、上記のように構成した駆動力伝達装置7を駆動制御する駆動力伝達制御回路の作用を説明する。
CPU22は、4輪駆動傾向モード又は2輪駆動傾向モードで駆動力伝達装置7を制御している時、予め定めた周期で図3に示すフローチャートに従ったモード切換制御のための処理動作を実行する。
【0049】
図3において、CPU22は、前記モード切換プログラムに従って、電気PS装置用ECU31及びABS用ECU32からのデータμ1,μ2を入力する。また、CPU22は、車輪速センサ34a〜34dからの検出信号を入力し、差動回転速度ΔNを算出する(ステップS1)。続いて、CPU22は、入力したデータμ1が低μであるかどうか識別する(ステップS2)。
【0050】
そして、入力したデータμ1が低μであると識別されると(ステップS2でYES)、CPU22は、ステップS3に移り、モード切換プログラムに従って、カウント数記憶部24aのカウント数に1を加算し(ステップS3)、ステップS4に移る。一方、入力したデータμ1が高μであると識別されると(ステップS2でNO)、CPU22は、ステップS5に移る。
【0051】
ステップS5において、CPU22は、入力したデータμ2が低μであるかどうか識別する。そして、入力したデータμ2が低μであるとき(ステップS5でYES)、CPU22は、ステップS3に移り、カウント数記憶部24aのカウント数に1を加算し(ステップS3)、ステップS4に移る。一方、入力したデータμ2が高μであるとき(ステップS5でNO)、CPU22は、ステップS6に移る。
【0052】
ステップS6において、CPU22は、算出した差動回転速度ΔNが閾値T1以上かどうか識別する。この閾値T1は差動回転速度ΔNがこの閾値T1以上になると、4輪駆動車1が低μ路上でスリップを生じていると判定するための値である。この閾値T1は、予め試験又は理論的に求めた値であって、ROM23に記憶されている。
【0053】
そして、差動回転速度ΔNが閾値T1以上であるとき(ステップS6でYES)、CPU22は、ステップS3に移り、カウント数記憶部24aのカウント数に1を加算し(ステップS3)、ステップS4に移る。一方、差動回転速度ΔNが閾値T1より小さいとき(ステップS6でNO)、CPU22は、ステップS7に移る。
【0054】
ステップS7において、CPU22は、カウント数記憶部24aのカウント数がゼロであるかどうか判断する。カウント数がゼロでないとき(ステップS7でYES)、CPU22は、ステップS8に移り、カウント数を1減算し(ステップS8)、ステップS4に移る。すなわち、4輪駆動車1が低μ路から高μ路に移動した場合などには、低μ路を走行した時に加算されていたカウント数記憶部24aのカウント数が減算される。そして、カウント数がゼロであると(ステップS7でNO)、カウント数をこれ以上減算することができないので、減算を行わずにCPU22はステップ9に移動し、CPU22は、駆動モードを2輪駆動傾向モードに設定する(ステップS9)。すなわち、CPU22は、以後、2輪駆動傾向モードのマップデータを使って2輪駆動傾向モードに基づく動力配分率制御することになる。
【0055】
また、ステップS4において、CPU22は、カウント数記憶部24aのカウント数がゼロであるかどうか判定する。カウント数がゼロでないとき(ステップS4でYES)、CPU22は、駆動モードを4輪駆動傾向モードに設定する(ステップS10)。すなわち、CPU22は、以後、4輪駆動傾向モードのマップデータを使って4輪駆動傾向モードに基づく動力配分率制御することになる。その結果、路面と前後輪5a,5b,11a,11bとの間のトラクションが高くなり、4輪駆動車1はスリップを生じることなく安定した走行を確保することができる。
【0056】
また、カウント数がゼロであるとき(ステップS4でNO)、CPU22はステップ9に移動し、CPU22は、駆動モードを2輪駆動傾向モードに設定する(ステップS9)。すなわち、CPU22は、路面が低μ路から高μ路に変わったとして、以後、2輪駆動傾向モードのマップデータを使って2輪駆動傾向モードに基づく動力配分率制御することになる。その結果、路面と前後輪5a,5b,11a,11bとの間のトラクションが低くなり、4輪駆動車1は、低燃費の走行を確保することができる。
【0057】
次に、上記のように構成した実施形態の特徴を以下に記載する。
(1)本実施形態では、CPU22は、閾値T1以上かどうかで4輪駆動車1が低μ路上でスリップを生じているかを判定するための値である差動回転速度ΔNに加えて、電気PS装置用ECU31からのデータμ1とABS用ECU32からのデータμ2を入力するようにした。そして、差動回転速度ΔN及びデータμ1,μ2を使用し、モード切換プログラムに従って、4輪駆動車1の駆動モードを4輪駆動傾向モードと2輪駆動傾向モードとを切り換えるようにした。
【0058】
従って、CPU22は、差動回転速度ΔNのみの時に比較して、幅広いパラメータに基づいて、4輪駆動車1の駆動モードを4輪駆動傾向モードと2輪駆動傾向モードとを切り換えることが可能となり、駆動力配分率の可変制御の精度を向上させることができる。その結果、差動回転速度ΔNでは、4輪駆動車1がスリップして初めて路面が低μ路であると判断するようになっていたが、その他のパラメータでスリップする前に路面が低μ路であると判断することが可能となる。
【0059】
(2)本実施形態では、電気PS装置用ECU31やABS用ECU32において既に使用されているデータμ1,μ2を再利用するので、データμ1,μ2を求めるための設計変更が容易である。
【0060】
(3)本実施形態では、カウント数記憶部24aのカウント数がゼロでない場合には、CPU22によって、4輪駆動車1が低μ路を走行していると推定され、4輪駆動傾向モードに切り換えられるようにした。また、カウント数記憶部24aのカウント数がゼロであり、CPU22によって、4輪駆動車1が高μ路を走行していると推定されると、2輪駆動傾向モードに切り換えられるようにした。
【0061】
従って、4輪駆動車1は、低摩擦係数の道路を走行する場合には4輪駆動傾向モードに切り替わり、最適な駆動力配分率が得られるようになる。また、高摩擦係数の道路を走行する場合には2輪駆動傾向モードに切り替わり、車両安定性能を損なわない程度に2輪駆動傾向の駆動力配分率が得られるようになり、低燃費の走行が確保されるようになる。
【0062】
(4)本実施形態では、RAM24にカウント数記憶部24aを設け、CPU22によって、データμ1,μ2の少なくとも1つが低μと識別されるか、もしくは、差動回転速度ΔNが閾値T1以上であると識別されると、カウント数記憶部24aのカウント数に1が加算されるようにした。そして、カウント数がゼロでない場合には駆動モードを4輪駆動傾向モードとするようにし、カウント数がゼロである場合には2輪駆動傾向モードとするようにした。
【0063】
従って、複数のデータに基づいて加算されるカウント数記憶部24aのカウント数によって駆動モードが切り換えられるようにしたので、駆動量配分率の可変制御の精度を向上させることができる。その結果、4輪駆動車1が低μ路を走行しているにもかかわらず、一方のデータにおいて、低μ路でないと誤判定されたとしても、他方のデータで正しく判定されていれば、低μ路用の駆動モード、すなわち、4輪駆動傾向モードに切り換えることが可能となる。
【0064】
(5)本実施形態では、CPU22によって、データμ1,μ2がともに高μと識別されると同時に、差動回転速度ΔNが閾値T1より小さい場合には、ゼロを下限としてカウント数記憶部24aのカウント数を減算するようにした。
【0065】
従って、4輪駆動車1が低μ路から高μ路に移動すると、カウント数が減算され、カウント数がゼロになることにより、4輪駆動車1の駆動モードを高μ路用の駆動モード、すなわち、2輪駆動傾向モードに切り換えることが可能となる。また、4輪駆動車1が低μ路を走行しているにもかかわらず、一時的に、高μ路を走行していると誤判定されても、カウント数記憶部24aのカウント数がゼロとなるまでは、低μ路用の駆動モードを維持することが可能であり、駆動量配分率の可変制御の精度を向上させることができる。
【0066】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態においては、ステップS1において、CPU22は、差動回転速度ΔNを算出するようにしたが、ステップS1においては差動回転速度ΔNを算出せず、データμ1,μ2がともに低μでなく、ステップS6に移行したときにのみ差動回転速度ΔNを算出するようにしてもよい。
【0067】
また、ステップS1において算出した差動回転速度ΔNが閾値T1以上の時には、ステップS3に移りカウンタを+1するようにしてもよい。
・上記実施形態においては、ステップS1にてカウント数記憶部24aのカウント数の第1閾値をゼロとしたが、その他の値でもよい。
【0068】
・上記実施形態においては、ステップS7にてカウント数記憶部24aのカウント数が第2閾値としてのゼロである場合には、それ以上カウント数を減算しないようにした。しかし、第2閾値をその他の値としてもよい。
【0069】
・上記実施形態では、カウント数記憶部24aのカウント数がゼロでない場合には、4輪駆動傾向モードとするようにしたが、完全な4輪駆動モードに切り換えるようにしてもよい。
【0070】
・上記実施形態では、カウント数記憶部24aのカウント数がゼロである場合には、2輪駆動傾向モードとするようにしたが、完全な2輪駆動モードに切り換えるようにしてもよい。
【0071】
・上記実施形態では、4輪駆動傾向モードと2輪駆動傾向モードの2種類の4輪駆動モードを備えた4輪駆動車に具体化したが、3種類以上の4輪駆動モードを備えた4輪駆動車に応用してもよい。この場合、カウント数記憶部24aのカウント数に応じて駆動力配分率が小さくなる4輪駆動モードに順次切換えるようにしたり、直ちに2輪駆動モードに切換えるようにしたりしてもよい。
【0072】
・上記実施形態では、CPU22は、電気PS装置用ECU31及びABS用ECU32から低μ路であるかどうかを識別するためのデータμ1,μ2を入力するようにした。これを、電気PS装置用ECU31もしくはABS用ECU32のいずれかから、データμ1もしくはデータμ2が入力されるようにしてもよい。そして、CPU22は、入力されたデータμ1もしくはデータμ2と、差動回転速度ΔNに基づいて駆動モードを切り換えるようにしてもよい。
【0073】
・上記実施形態では、CPU22は、差動回転速度ΔN及び、データμ1,μ2に基づいて、駆動モードを切り換えるようにしたが、その他のパラメータに基づいて駆動モードを切り換えるようにしても良い。その他のパラメータとしては、スロットル開度センサ33によって検出されるスロットル開度、車速としてもよい。
【0074】
・上記実施形態では、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式の4輪駆動車に具体化したが、FR(フロントエンジン・リアドライブ)方式もしくはRR(リアエンジン・リアドライブ)方式の4輪駆動車に具体化してもよい。
【0075】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜4に記載の発明によれば、4輪駆動車の駆動力配分率の可変制御の精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における4輪駆動車の概略構成図。
【図2】 本実施形態における4輪駆動車の駆動力伝達装置を駆動制御する駆動力伝達制御回路図。
【図3】 本実施形態における走行時におけるモード切換制御のフローチャート。
【符号の説明】
ΔN…第1データとしての差動回転速度、μ1,μ2…第2データとしてのデータ、1…4輪駆動車、5a,5b…前輪、11a,11b…後輪、22…路面摩擦係数推定手段、駆動力配分制御手段及び選択手段としてのCPU、23…記憶手段としてのROM、24a…カウント数記憶手段としてのカウント数記憶部、31…電子制御装置としての電気PS装置用ECU、32…電子制御装置としてのABS用ECU、33…スロットル開度センサ、34a…左側前輪車輪速センサ、34b…右側前輪車輪速センサ、34c…左側後輪車輪速センサ、34d…右側後輪車輪速センサ。
Claims (4)
- 前後輪の差動回転速度に基づいて走行中の路面の路面摩擦係数に関する第1データを推定する路面摩擦係数推定手段と、常時駆動力が伝達される前輪側と後輪側との駆動力配分率を可変制御する駆動力配分制御手段とを備えた4輪駆動車の駆動力配分制御装置において、
前記4輪駆動車の駆動力配分制御装置は、電気パワーステアリング装置にて路面反力に基づいて得た前記路面摩擦係数に関する第2データを取得する取得手段を備え、
前記駆動力配分制御手段は、前記路面摩擦係数推定手段において推定された前記第1データ及び前記取得手段により取得された前記路面摩擦係数に関する第2データの少なくともいずれかが前記走行中の路面が低摩擦係数を有していることを示す場合には低μ路と判定し、それ以外の場合には高μ路と判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて低μ路と判断した場合には2輪駆動傾向モードを選択し、高μ路と判断した場合には4輪駆動傾向モードを選択する選択手段とを備え、前記選択手段で選択された駆動モードに基づいて前記駆動力配分率を可変制御するとともに、前記判定手段の判定結果が低μ路から高μ路に切り替わった後、所定時間が経過するまでの間は、前記4輪駆動傾向モードの選択を維持することを特徴とする4輪駆動車の駆動力配分制御装置。 - 請求項1に記載の4輪駆動車の駆動力配分制御装置において、
前記駆動力配分制御手段は、
前記2輪駆動傾向モードと前記4輪駆動傾向モードのそれぞれに関して、走行状態に対応した駆動力配分率のマップデータを記憶する記憶手段を備え、
前記選択手段により選択された前記駆動モードに基づいて、前記記憶手段の前記マップデータを選択し、選択した前記マップデータに基づいて前記駆動力配分率を可変制御することを特徴とする4輪駆動車の駆動力配分制御装置。 - 請求項1又は2に記載の4輪駆動車の駆動力配分制御装置において、
前記4輪駆動車の駆動力配分制御装置は、カウント数記憶手段を備え、
前記選択手段は、前記第1データ及び前記第2データの少なくともいずれかが前記走行中の路面が低摩擦係数を有していることを表している場合には前記カウント数記憶手段のカウント数を加算し、
前記駆動力配分制御手段は、前記カウント数記憶手段の前記カウント数が所定の第1閾値を越えている場合に、前記記憶手段から前記4輪駆動傾向モードを選択し、前記カウント数が前記所定の第1閾値以下の場合に、前記記憶手段から前記2輪駆動傾向モードを選択することを特徴とする4輪駆動車の駆動力配分制御装置。 - 請求項3に記載の4輪駆動車の駆動力配分制御装置において、
前記選択手段は、前記第1データ及び前記第2データが前記走行中の路面が高摩擦係数を有していることを表している場合には前記カウント数記憶手段の前記カウント数を所定の第2閾値を下限として減算することを特徴とする4輪駆動車の駆動力配分制御装置。
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