JP3890490B2 - 水車制御装置 - Google Patents

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    • Y02E10/20Hydro energy

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  • Control Of Water Turbines (AREA)

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、水撃作用を緩和するために、案内羽根の閉鎖時間を案内羽根の所定の開度位置で切換える必要のある水車における制御装置に係り、特に、案内羽根の閉鎖時間を制御する水車制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3に水力発電所の案内羽根閉鎖時間切換え装置の概要を示す。案内羽根閉鎖時間切換え用電磁弁1が付勢されると電磁弁1のポートがaからbへ切換えられ、油圧切換え弁2への管路を形成する。また案内羽根サーボモータ11のストロークが、レタンワイヤ30により調速機盤内の滑車31に伝達され滑車31と同軸上に配置されたシャフト32を回動し、シャフト32に配置された案内羽根閉鎖時間切換え位置設定用カム33,34を回動させ、カム33の動作により油圧切換え弁2のポートをcからdへ切換える。この切り換えにより、油圧切換弁2から発電側腰折操作弁4への管路が形成され、図示されていないアキュムレータからの圧油が発電側腰折操作弁4へ供給されて、発電側腰折操作弁4内に設置されているピストン4aを押し上げる。ピストン4aの移動量はリンク7,8およびリンク9を介し、配圧弁10のリフト量を制限する。配圧弁10のリフト量を制限することにより、配圧弁10と案内羽根サーボモータ11を接続している管路10c内を流れる案内羽根サーボモータ11に供給される油量が、案内羽根サーボモータ11の最短閉鎖時間に相当する油量よりも少なくなるよう制限し、案内羽根閉鎖時間を切換える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の装置は、レタンワイヤ30などを使用して案内羽根サーボモータ11のストローク位置を機械的にフィードバックし、カム33,34やその他の油圧機器を使用することにより制御電源が喪失した場合に於いても、機械的に腰折位置(腰折すべき案内羽根位置)を検出することができた。しかし近年ディジタル機器の採用および機器の簡素化から案内羽根サーボモータの位置を電気的に検出し、制御に用いることが多くなってきている。この場合制御電源が喪失した場合、腰折位置が検出できなくなるという問題点があった。
【0004】
本発明の課題は、水撃作用を緩和するために、水車に接続された導水管や水車に配置された案内羽根の閉鎖時間を案内羽根の所定の開度位置で切換える手段を備え、案内羽根閉鎖時間を設定するための制御装置用制御電源が喪失した場合および案内羽根の閉鎖時間を切換えるための位置を設定するための制御信号が喪失した場合においても、案内羽根の閉鎖時間を切換え、案内羽根の閉鎖により発生する水撃現象を緩和せしめ、水力発電所の安全の確保および信頼性の向上を図る水車制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的のために本発明の水車制御装置は、水車に流入する水の流路に配置された案内羽根の開度を検出して電気信号として出力する開度検出手段と、前記案内羽根閉鎖速度を設定する閉鎖速度設定手段と、前記電気信号を入力として電磁弁と機械式リンク機構を介して案内羽根の所定の開度位置で案内羽根閉鎖速度を切換える電磁機械式切換え手段とを備え、前記閉鎖速度設定手段が閉鎖速度を軸方向の移動量として設定するものであり、前記電磁機械式切換え手段が、前記閉鎖速度設定手段の軸方向移動量を規制するように構成され、前記電磁弁は、電源喪失時、そのポート位置を保持するとともに、前記電気信号によりそのポート位置を保持する力を消勢される保持手段と、を有してなることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図1を用いて、発電および揚水運転を実施する水力発電所について説明する。図示の装置は、図示されていない圧油源に接続された案内羽根閉鎖時間切換え用電磁弁1(以下電磁弁1という)と、電磁弁1に管路1eで接続されて該電磁弁1から圧油の供給を受ける発電側案内羽根閉鎖時間切換え位置検出用単式電磁弁2(以下、電磁弁2という)と、同じく電磁弁1に管路1cで接続されて該電磁弁1から圧油の供給を受ける揚水側案内羽根閉鎖時間切換え位置検出用単式電磁弁3(以下、電磁弁3という)と、前記電磁弁2に管路2cで接続されて該電磁弁2から圧油の供給を受ける発電側案内羽根閉鎖時間切換え操作弁4(以下、操作弁4という)と、前記電磁弁3に管路3cで接続されて該電磁弁3から圧油の供給を受ける揚水側案内羽根閉鎖時間切換え操作弁5(以下、操作弁5という)と、前記操作弁4と操作弁5の間に配置され前記管路1cに接続されて該管路1cから圧油の供給を受ける腰折操作弁6と、前記操作弁4のピストン4aに結合されたロッドの先端に一端を枢着され、他端を前記操作弁5のピストン5aに結合されたロッドの先端に枢着されたリンク7と、該リンク7の中間の前記腰折操作弁6のピストン6aに結合されたロッドの上端に対応する位置に一端を枢着されたリンク8と、該リンク8の他端に一端を枢着され他端9bが固定支点に枢着されたリンク9と、プランジャ10aを内装し該プランジャ10aに結合されたロッド10fが前記リンク9の中間位置に形成された環状部9aを貫通して伸縮するように配置された配圧弁10と、前記ロッド10fの中間部分に装着されて該ロッド10fの軸線方向位置を変位させる配圧弁駆動装置16と、該配圧弁駆動装置16を制御する調速機制御装置15と、前記配圧弁10の二つの油圧ポートに管路10b,10cで接続された案内羽根サーボモータ11と、案内羽根サーボモータ11のピストンロッド11aに結合されて案内羽根の開度位置を検出して電気信号として出力する開度検出手段をなす案内羽根位置検出器12と、前記電磁弁1のソレノイドへの通電を制御する配電盤13と、前記電磁弁2,3のソレノイドへの通電を制御する腰折位置検出用単式電磁弁操作装置14と、を含んで構成されている。
【0007】
なお、図1に破線で示されている管路は排油側の管路であり、以下の説明では単に排油側として記載する。
【0008】
前記ロッド10fを含む配圧弁10、調速機制御装置15、配圧弁駆動装置16が、閉鎖速度設定手段を構成し、前記電磁弁2,3、操作弁4,5、腰折操作弁6、リンク7,8,9が電磁機械式切換え手段を構成する。電磁弁2,3に付属して設けられる保持手段については後述する。
【0009】
前記電磁弁1は、発電側ポート1bと揚水側ポート1aのいずれかに切り換えられるようになっており、発電側ポート1bの位置では図示されていない圧油源を管路1eに接続するとともに管路1cを排油側に、揚水側ポート1aの位置では前記圧油源を管路1cに接続するとともに管路1eを排油側に、それぞれ接続する。
【0010】
前記操作弁4,5のロッドにはそれぞれストッパ4c,5cが取り付けられ、該ストッパ4c,5cと係合してロッド伸長側のストロークエンドを規制するリミッタ4b,5bが設けられている。リミッタ4b,5bの位置は調整可能となっており、必要に応じてロッド伸長側のストロークエンド位置を調整できるようになっている。
【0011】
前記腰折操作弁6のピストン6aに結合されたロッドの上端には、リミッタ6bが固着され、前記リンク8が下降したときにその下端に当接してリンク8の下降の下限位置を設定するようにしてある。腰折操作弁6のピストン6aは、前記管路1cから供給される圧油により上下するから、この下限位置は前記電磁弁1の動作により変化する。
【0012】
配圧弁10のロッド10fには、前記配圧弁駆動装置16が装着されている部分よりも先端側にストッパ10hが取り付けられ、このストッパ10hと係合してロッド10fの伸出側、縮退側それぞれストロークエンドを規制するリミッタ10e,10dが設けられている。ロッド10fにはさらに、前記リンク9との係合部(前記環状部9aを貫通している部分)を挟む位置にストッパ10i,10hが取り付けられ、ロッド10fの伸出側、縮退側それぞれストロークが、前記リンク9によって制限されるようになっている。つまり、ロッド10fは前記環状部9aを貫通しているが、ストッパ10i,10hは該環状部9aを通過できない大きさにしてあるので、ストッパ10i,10hがリンク9に当たると、ロッド10f、すなわちプランジャ10aはそこで止まる。
【0013】
図示されていない案内羽根は、案内羽根サーボモータ11により、閉鎖される。案内羽根の閉鎖状態、すなわち開度位置は、ピストンロッド11aに結合された案内羽根位置検出器12により、検出される。
【0014】
図2に腰折位置検出用電磁弁操作装置14の詳細を示す。図示の構成は、電磁弁2のソレノイドの一端が、直列に接続されたリミットスイッチ1mとリミットスイッチ12aを介して電源に接続され、電磁弁3のソレノイドの一端が、直列に接続されたリミットスイッチ1nとリミットスイッチ12bを介して電源に接続されたものである。ソレノイドの各他端は直接電源Bに接続されている。リミットスイッチ1m,1nはそれぞれ電磁弁1の位置が発電側ポート1b、揚水側ポート1aにあるとき、接点オンとなるように構成され、リミットスイッチ12a,12bは、案内羽根位置検出器12内に設置され、それぞれ、発電側案内羽根腰折開度以下で接点オフ、揚水側案内羽根腰折開度以下で接点オフとなるように構成されている。
【0015】
また、リミットスイッチ12a,12bの接点と逆の動作をする接点19a,19bが設けられ、接点19a,,19bに接続してソレノイド17a,17b、直流電源(例えば太陽電池)18a,18bが設けられている。さらに、電源A,B間に、直列にソレノイド20a,20bが設けられている。前記電磁弁2,3には、付属するばねに駆動されて電磁弁の動作を固定する方向に動く図示されていない保持手段をなすストッパが付属しており、ソレノイド17a,20aは通電時、前記ばねの力と逆向きにストッパに力を加えて電磁弁2の動作を自由にするようになっている。つまり、電源A,Bが正常な状態では、ソレノイド20aに通電されているので、接点19aに関係なく、電磁弁2は自由に動作する。電源A,Bが喪失すると、ソレノイド20aが消磁され、ばねによりストッパが動作して電磁弁2はその状態(ソレノイド2が通電中であった場合は排油側ポート位置)に保持される。その状態でリミットスイッチ12aが作動した場合、接点19aがオンとなり、ソレノイド17aが直流電源18aによって励磁され、前記ストッパは電磁弁2の動作を自由にするように動く。接点19b,ソレノイド17a,20bも、電磁弁3に設けられたストッパにつき、同様に動作する。
【0016】
発電運転が選択され、電磁弁1の位置が発電側ポート1bになると、電磁弁1内に設置されているリミットスイッチ1mが接点オンとなる。ここで案内羽根位置検出器12内に設置されているリミットスイッチ12aが発電側案内羽根腰折開度以上で接点オンとなるように設定しておくことにより、リミットスイッチ1mの接点オンで、発電側案内羽根閉鎖時間切換位置検出用単式電磁弁2が付勢される。また、案内羽根位置検出器12内に設置されているリミットスイッチ12aが発電側案内羽根腰折開度以下で接点オフするように設定しておくことにより、案内羽根開度が発電側腰折位置以下になったとき、前記電磁弁2を消勢する構成とする。電源A,Bが喪失した場合、前記図示されていないストッパにより、電磁弁2はその状態(電源喪失前の状態)に保持される。
【0017】
また、揚水運転が選択され、電磁弁1の位置が揚水側ポート1aになると、電磁弁1内に設置されているリミットスイッチ1nが接点オンとなる。ここで案内羽根位置検出器12内に設置されているリミットスイッチ12bが揚水側案内羽根腰折開度以上では接点オンとなるように設定しておくことにより、リミットスイッチ1nの接点オンで、揚水側案内羽根閉鎖時間切換位置検出用単式電磁弁3が付勢される。また、案内羽根位置検出器12内に設置されている前記リミットスイッチ12bが揚水側案内羽根腰折開度以下で接点オフするように設定しておくことにより、案内羽根開度が揚水側腰折位置以下になったときは、該電磁弁3を消勢する構成とする。電磁弁3についても、電源A,Bが喪失した場合、前記電磁弁2の場合と同様、電磁弁3は前記図示されていないストッパによりその状態(電源喪失前の状態)に保持される。
【0018】
上記装置を備え、発電運転と揚水運転を切り換え実施する水力発電所において発電運転が選択されていれば、配電盤13により電磁弁1は発電側に付勢され、発電側ポート1bの位置、すなわち、図示されていない圧油源を管路1eに接続し、管路1cを排油側に接続する位置に切換えられている。また、電磁弁2は、腰折位置検出用単式電磁弁操作装置14により、排油側ポート2aの位置、すなわち、管路2cを排油側に連通する位置に操作されている。したがって、図示されていない圧油源は電磁弁1を介して管路1eに接続され、管路1eは電磁弁2の行く先のないポートに接続されている。また、操作弁4の圧油は、管路2cを経て排油側に排出される。さらに、電磁弁3は、前記リミットスイッチ1nの接点がオフとなっているため消磁され、圧油供給側ポート3bの位置、すなわち、管路3cを管路1c,電磁弁1の発電側ポート1bを経て排油側に連通する位置に操作されている。したがって、操作弁4,操作弁5,腰折れ操作弁6の各ピストンは最低位置となり、リンク7,8,9も最低位置にある。
【0019】
また、揚水運転が選択されると、電磁弁1が揚水側ポート1aに切換わるように付勢され、電磁弁3は腰折位置検出用電磁弁操作装置14の条件により付勢され、排油側ポート3aへ切換わる。したがって、図示されていない圧油源は電磁弁1の揚水側ポート1aを介して管路1cに接続され、管路1cは、電磁弁3の排油側ポート3aに、管路1dを介して腰折操作弁6に、それぞれ連通される。また、電磁弁2は、腰折位置検出用電磁弁操作装置14の条件により消勢され、ポート位置は内蔵されたばねの弾性で圧油供給側ポート2bに復帰する。したがって、操作弁4内の圧油は、管路2c,管路1e及び電磁弁1の揚水側ポート1aを介して排油側に排出される。この結果、図示されていない圧油源からの圧油が腰折れ操作弁6へ供給され、操作弁5内の圧油は、管路3cを経て排油側に排出される。
【0020】
このような状態で調速機制御装置15により配圧弁駆動装置16が駆動され、配圧弁10のロッド10fの位置が設定されて、案内羽根サーボモータ11による案内羽根の閉鎖動作が開始される。
【0021】
以下、上記装置の動作を詳細に説明する。運転モードが発電運転のとき、電磁弁1は発電側に付勢されており、ポート位置は前述のように発電側ポート1bとなっていて、前記リミットスイッチ1mがオン、リミットスイッチ1nがオフとなっている。発電側案内羽根閉鎖時間切換位置検出用電磁弁2は、電源正常かつ案内羽根腰折位置設定値以上(前記リミットスイッチ12aが接点オン)で付勢されている。該電磁弁2は励磁(付勢)されることにより、排油側ポート2aの位置をとり、発電側の操作弁4内の圧油が管路2cを通して排油されている。また、電磁弁3は消磁されていて圧油供給側ポート3b位置であり、操作弁5、腰折れ操作弁6はいずれも排油されている。各操作弁内の圧油が排油されていれば、それら操作弁内のピストンも最低位置に保たれ、ピストンのロッドに連結されているリンク7,8,9も最低位置となる。このため、配圧弁駆動装置16に駆動された配圧弁10のロッド10fの閉鎖側リフト量が案内羽根最短閉鎖時間相当となっても、前記リンク9によってリフト量の制限を受けることがなく、案内羽根サーボモータ11に案内羽根最短時間相当の油量が供給され、前記サーボモータは最短閉鎖時間で案内羽根を閉鎖するよう動作する。案内羽根の閉鎖が進行し、案内羽根開度が腰折開度以下になると、案内羽根位置検出器12に設置されたリミットスイッチ12aの接点がオフとなる。前記接点がオフとなることにより、電磁弁2のソレノイドへの通電が断たれて消磁され、ばねの弾性力により、電磁弁2は圧油供給側ポート2bに復帰する。
【0022】
前記電磁弁2のポート位置が圧油供給側ポート2bに復帰すると、圧油が管路2cを通して発電側の操作弁4に供給され、操作弁4内のピストン4aが押し上げられる。ピストン4aが押し上げられると、ピストン4aのロッドに連結されているリンク7が押し上げられる。リンク7が押し上げられることにより、リンク8、リンク9が押し上げられ、リンク9が押し上げられることにより、配圧弁10のロッド10fに対してリンク9の環状部9aの位置が相対的に高くなり、ロッド10fの下降方向の下限位置が高くなる。このため、配圧弁10内に設置されているプランジャ10aの閉鎖側(プランジャ10aの下降側)のリフト量が案内羽根最短閉鎖時間相当よりも小さくなるように制限される。
【0023】
プランジャ10aの閉鎖側のリフト量が制限されることにより、案内羽根サーボモータ11に供給する油量が制限され、前記案内羽根サーボモータ11による案内羽根の閉鎖速度が低減される(閉鎖速度の腰折れ)。すなわち、配圧弁10と案内羽根サーボモータ11を接続する管路10c内を流れる油量を案内羽根最短閉鎖時間相当よりも小さくすることで案内羽根サーボモータ11の案内羽根閉鎖時間が延長され、案内羽根急閉鎖時の水撃現象により発生する鉄管内の水圧上昇が抑制される。
【0024】
ここで、腰折位置検出用電磁弁操作装置14用電源(図2の電源A,B)が喪失した場合は、電磁弁2の励磁が解かれるものの前記図示されていないストッパのソレノイド20aの励磁が解かれてばねによりストッパが作動し、電磁弁2のポート位置は排油側ポートに保持される。案内羽根の閉鎖が進行して案内羽根位置検出器内のリミットスイッチ12aにより、予め設定された案内羽根の開度位置が検出されると、接点12aがオフとなる。それとともに、接点19aがオンとなり、前記ソレノイド17aが励磁されてストッパは電磁弁の位置保持を解除する。電磁弁2はばねの弾性力により圧油供給側ポート2bに復帰して、上記手順により、案内羽根の閉鎖速度が低減される。
【0025】
上述のように、案内羽根サーボモータ11に供給する油量を制限することにより、前記案内羽根の閉鎖所要時間が変更できる装置構成とすることで水力発電所の高い安全性および信頼性を確保することが可能となる。
【0026】
また、揚水運転が選択されると、案内羽根閉鎖時間切換え用電磁弁1が揚水側に励磁され、揚水側ポート1aに切換わる。揚水側ポート1aに切り換わったら図示されていない圧油源が電磁弁1の揚水側ポート1aを介して管路1cに接続され、管路1eは同様に電磁弁1の揚水側ポート1aを介して排油側に接続される。電磁弁1が揚水側ポート1aに切り換わったら、電磁弁1に配置された前記リミットスイッチ1nの接点がオンとなり、前記リミットスイッチ1mの接点がオフとなる。また、案内羽根開度が予め設定された揚水側案内羽根腰折開度以上であれば、案内羽根位置検出器12内のリミットスイッチ12bがオンであるから、電磁弁3のソレノイドは通電され、電磁弁3のポート位置は排油側ポート3aとなっている。電磁弁2は、前記リミットスイッチ1mがオフになっているため、ソレノイドには通電されず、ポート位置は、管路2cを管路1e,電磁弁1の揚水側ポート1aを介して排油側に接続する位置になっている。前記電磁弁3のストッパは、ソレノイド20bが励磁されているので、ばねの力に抗して後退位置にあり、電磁弁3の動作を自由にしている。
【0027】
電磁弁3のポート位置が前記排油側ポート3bになっていることにより、揚水側案内羽根閉鎖時間切換え操作弁5内の圧油は管路3cを経て排油側に排油されており、前記操作弁5内のピストン5aは最低位置に保たれ、前記ピストン5aに連結されているリンク7も最低位置となる。また、操作弁4の圧油も管路2c,管路1e,電磁弁1の揚水側ポート1aを介して排油側に排出され、ピストン4aは最低位置となって結合されているリンク7を最低位置としている。一方、管路1cに供給された圧油は、電磁弁3においては排油側ポート3bで止められているが、同時に管路1dを経て腰折操作弁6に導かれ、腰折操作弁6のピストン6aを押し上げる。ピストン6aが押し上げられることにより、ピストン6aに結合されたロッドの先端のリミッタ6bが上昇してリンク8とリンク9の枢着部を押し上げる。このため、配圧弁駆動装置16が配圧弁10のロッド10fの閉鎖側リフト量を案内羽根最短閉鎖時間相当に駆動しようとしても、前記リンク8とリンク9の枢着部の下端位置が前記リミッタ6によって所定の高さに規制されるため、リフト量が所定の値に制限され、案内羽根サーボモータ11に供給される油量は、案内羽根最短閉鎖時間よりも長い時間で案内羽根を閉鎖する量に抑えられる。この結果、案内羽根サーボモータ11は、案内羽根を、最短閉鎖時間で閉鎖する場合よりもいくらか遅い速度で閉鎖するように動作する。
【0028】
案内羽根の閉鎖が進行して案内羽根開度か案内羽根位置検出器12内のリミットスイッチ12bで設定された揚水側案内羽根腰折開度以下となれば、リミットスイッチ12bの接点がオフとなり、電磁弁3が消磁され、ポート位置が、内蔵されたばねにより圧油供給側ポート3aに切換えられる。電磁弁3のポート位置が圧油供給側ポート3aに切換わることにより、圧油が揚水側の操作弁5に供給され、該操作弁5内部のピストン5aを押し上げる。前記ピストン5aが押し上げられることにより、ピストン5aに連結されたロッドに枢着されたリンク7が押し上げられる。前記リンク7が押し上げられることによりリンク8、リンク9が押し上げられ、配圧弁10内のプランジャ10aの閉鎖側のリフト量が、前記リミッタ6で制限された揚水側羽根閉鎖時間相当よりも小さくなるように、ロッド10fのストッパ10iがリンク10の環状部9aで押し上げられる。この結果、配圧弁10と案内羽根サーボモータ11を接続する管路10c内を流れる油量が前記リミッタ6で制限された案内羽根閉鎖時間相当よりも小さくなって、つまり、閉鎖速度を腰折れさせて、案内羽根サーボモータ11の案内羽根閉鎖時間が延長され、案内羽根急閉鎖時の水撃現象により発生する鉄管内の水圧上昇が抑制される。
【0029】
なお、このとき、リミットスイッチ12bの接点がオフになるのにともなって、接点19bがオンとなり、ソレノイド17bが励磁されるが、電磁弁3のストッパはソレノイド20bの励磁によって後退位置にあり、何ら支障はない。
【0030】
電磁弁3が励磁されてポート位置が排油側ポート位置にあるときに電源A,Bが喪失した場合、ソレノイド20bが消磁されてストッパがばねにより動作し、電磁弁3のポート位置は排油側ポート位置に保持される。
【0031】
案内羽根の閉鎖が進行して案内羽根位置検出器内のリミットスイッチ12bにより、予め設定された案内羽根の開度位置が検出されると、接点12bがオフとなる。それとともに、接点19bがオンとなり、前記ソレノイド17bが励磁されてストッパは電磁弁の位置保持を解除する。電磁弁3はばねの弾性力により圧油供給側ポート3bに復帰して、上記手順により、案内羽根の閉鎖速度が低減される。
【0032】
上述のように、プランジャ10aの閉鎖側のリフト量が、案内羽根のあらかじめ設定された開度位置で小さくなるように構成して、案内羽根サーボモータに供給する油量を制限することにより、前記案内羽根サーボモータの閉鎖時間が変更できる装置構成となり、水力発電所の高い安全性および信頼性を確保することが可能となる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、水力発電所における水撃現象を緩和するために案内羽根の閉鎖時間を案内羽根の所定開度で切換える必要のある発電所で制御電源の喪失時のバックアップ装置を設けることにより、制御電源喪失時の腰折動作を所定の案内羽根開度で確保し、水撃現象による発電所への悪影響が排除できる水車制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す系統図である。
【図2】図1に示す実施例の細部を示す結線図である。
【図3】従来の調整制御方式を示す系統図である。
【符号の説明】
1 案内羽根閉鎖時間切換え用電磁弁
1a 揚水側ポート
1b 発電側ポート
1c,1d,1e 管路
2 発電側案内羽根閉鎖時間切換位置検出用単式電磁弁
2a 発電側の排油側ポート
2b 発電側の圧油供給側ポート
2c 管路
3 揚水側の案内羽根閉鎖時間切換位置検出用単式電磁弁
3a 揚水側の排油側ポート
3b 揚水側の圧油供給側ポート
3c 管路
4 発電側案内羽根閉鎖時間切換え操作弁
4a ピストン
4b リミッタ(リフト制限装置)
4c ストッパ
5 揚水側案内羽根閉鎖時間切換え操作弁
5a ピストン
5b リミッタ(リフト制限装置)
5c ストッパ
6 腰折操作弁
6a ピストン
6b リミッタ
7、8、9 リンク
9a 環状部
10 配圧弁
10a 配圧弁プランジャ
10b、10c 管路
10d,10e リミッタ
10f ロッド
10g,19h,10i ストッパ
11 案内羽根サーボモータ
11a ピストンロッド
12 案内羽根位置検出器
12a,12b 案内羽根位置検出器内のリミットスイッチ
13 配電盤、
13a 配電盤からの指令信号
14 腰折位置検出用電磁弁操作装置
15 調速機制御装置
15a 調速機制御装置からの指令信号
16 配圧弁駆動装置
17a,17b ソレノイド
18a,18b 直流電源
19a,19b 接点
20a,20b ソレノイド

Claims (1)

  1. 水車に流入する水の流路に配置された案内羽根の開度を検出して電気信号として出力する開度検出手段と、前記案内羽根閉鎖速度を設定する閉鎖速度設定手段と、前記電気信号を入力として電磁弁と機械式リンク機構を介して案内羽根の所定の開度位置で案内羽根閉鎖速度を切換える電磁機械式切換え手段とを備え、前記閉鎖速度設定手段が閉鎖速度を軸方向の移動量として設定するものであり、前記切換え手段が、前記閉鎖速度設定手段の軸方向移動量を規制するように構成され、前記電磁弁は、電源喪失時、そのポート位置を保持するとともに、前記電気信号によりそのポート位置を保持する力を消勢される保持手段を有してなることを特徴とする水車制御装置。
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