JP3888661B2 - 携帯用車椅子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、折り畳むことによって携帯が可能となる携帯用車椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、介護者の手押しによって用いる車椅子として、不使用時には折り畳んで携帯することが可能となされた携帯用車椅子が提案されている。このような携帯用車椅子は、互いに回動可能となされて組み合わされた複数のフレームと、これらフレームに取付けられたそれぞれ左右一対の前輪及び後輪と、各フレーム間に渡されて該フレームに取付けられたシート部材とから構成されており、各フレームを互いに回動させることによって、展開された使用状態及び不使用状態である折り畳み状態となされる。
【0003】
使用状態においては、シート部材によって座面部と背もたれ部とが形成され、また、それぞれ左右一対の前輪及び後輪が、下方側の四隅に位置する状態となる。
そして、各フレームを互いに回動させて折り畳み状態としたときには、前輪及び後輪が左右においてそれぞれ近接されるとともに、座面部をなすシート部材と背もたれ部をなすシート部材とが互いに重ねられた状態となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような従来の携帯用車椅子においては、後輪が取付けられたフレーム、前輪が取付けられたフレーム、座面部をなすシート部材を支持するフレーム及び背もたれ部をなすシート部材を支持するフレームがそれぞれ別個のフレームであって、さらに、これらフレーム間を連結するためのフレームもあり、部品点数が多く、構造が複雑である。
【0005】
そのため、このような従来の携帯用車椅子においては、折り畳み及び展開の操作が煩雑である。また、この携帯用車椅子においては、部品点数が多いことから、充分な強度を維持しつつ軽量化することが困難である。
そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、構成部品点数が少なく、折り畳み及び展開の操作が容易化され、充分な強度を維持しつつ軽量化することが可能となされた携帯用車椅子を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明に係る携帯用車椅子は、それぞれの下端部に前輪が取付けられ上端側がそれぞれ連結板部となされた一対の前脚部材と、これら一対の前脚部材の下端側部分同士を連結した状態で該各前脚部材に取付けられこれら前脚部材とで前脚フレームを構成する足掛け部材と、各連結板部間に渡されてこれら連結板部に両端部が取付けられた座面シート後部保持部材と、左右一対の下端部にそれぞれ後輪が取付けられ上端側が座面シート前部保持部となされた後脚フレームと、前脚フレーム及び後脚フレームの左右の側部をそれぞれ一箇所において互いに回動可能として連結する回動軸部材と、前脚フレーム及び後脚フレームの左右各側部が互いに略々90°の角度をなす状態においてこれら前脚フレーム及び後脚フレーム間の回動をロックする左右一対の脚部開閉ストッパと、左右一対の下端部がそれぞれ前脚フレームの連結板部に回動可能に取付けられ上端側がハンドル部となされた背もたれフレームと、この背もたれフレームの各連結板部に対する回動をロックする左右一対の背もたれロック部材に両端側を取付けられたロックチェーンと、後脚フレームの上端側である座面シート前部保持部及び座面シート後部保持部材間に渡されこれら座面シート前部保持部及び座面シート後部保持部材に前縁部及び後縁部を取付けられた座面シートと、背もたれフレームの左右両側部間に渡されこれら両側部に左縁部及び右縁部を取付けられた背もたれシートとを備えている。
【0007】
そして、この携帯用車椅子は、各背もたれロック部材による背もたれフレームの各連結板部に対する回動のロックを解除して該背もたれフレームを後方側に回動させるとともに、各脚部開閉ストッパを解除して前脚フレーム及び後脚フレームの左右各側部を互いに回動させて略々平行な状態となすことよって、折り畳んだ状態となることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上述の本発明に係る携帯用車椅子において、背もたれフレームの側部に、この側部に対して略々平行な状態から該側部に対して略々直交する状態に亘って回動可能となされた肘掛け部材が取付けられていることを特徴とする。
さらに、本発明は、上述の本発明に係る携帯用車椅子において、座面シートの後縁部には、持ち手ベルトが取付けられていることを特徴とする。
そして、本発明は、上述の本発明に係る携帯用車椅子において、背もたれフレームの両側部間に渡って、略々中央部において連結及び連結解除が可能な安全ベルトが取付けられていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上述の本発明に係る携帯用車椅子において、少なくとも一方の後輪の近傍には、踏み込み操作によって、ハンドル部を後方に引いて前輪を持ち上げることが可能なテッピングレバーが取付けられていることを特徴とする。さらに、本発明は、上述の本発明に係る携帯用車椅子において、後輪の近傍には、この後輪に対して接離可能となされた制動部材を該後輪に対して圧接させるブレーキレバーが取付けられていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
本発明に係る携帯用車椅子は、図1に示すように、使用状態においては、前輪2,2が取付けられた前脚フレーム及び後輪6,6が取付けられた後脚フレーム5によって座面シート9が略々水平面となされて支持されるとともに、背もたれシート14が取付けられた背もたれフレーム12が斜め後方に立設された状態となっている。前輪2,2及び後輪6,6は、この携帯用車椅子の下部の四隅にそれぞれ位置する状態となっている。
【0011】
前脚フレームは、略々直線状の、例えば径が22mm程度のアルミニウムなどの金属パイプ材から形成された一対の前脚部材1,1と、足掛け部材3とにより構成されている。一対の前脚部材1,1は、それぞれの下端部に前輪2,2が取付けられ、上端側がそれぞれ連結板部8,8となされている。前輪2,2は、ゴムなどの材料により形成され、図2に示すように、それぞれ車軸受け部材20に回転可能に支持されてキャスタを構成し、連結筒19を介して前脚部材1の下端部に取付けられている。連結筒19は、前脚部材1の下端部に挿入され、ネジ24によって前脚部材1に固定されている。車軸受け部材20は、ネジ部を有し、このネジ部を連結筒19に螺入させて、該連結筒19に固定されている。
【0012】
足掛け部材3は、一対の前脚部材1,1の下端側部分同士を連結した状態で、該各前脚部材1、1にネジ22,22によって左右両端側を取付けられ、これら前脚部材1、1とで、略々コ字状の前脚フレームを構成している。この足掛け部材3も、例えば径が22mm程度のアルミニウムなどの金属パイプ材から形成されている。なお、この足掛け部材3の両端部には、合成樹脂材料からなるキャップ21が取付けられている。
【0013】
各連結板部8,8は、それぞれ略々垂直の平板状に、各前脚部材1,1の上端側部分に一体的に形成されている。これら連結板部8,8には、それぞれ複数の係合孔37,38,39が形成されている。そして、これら連結板部8,8間には、座面シート後部保持部材40が渡され、これら連結板部8,8に両端部を取付けられている。すなわち、座面シート後部保持部材40は、直線状の金属パイプ材から形成され、連結板部8,8の第1の係合孔38に挿通されたネジが両端部のネジ穴に螺入されることにより、該連結板部8,8に取付けられている。
なお、一対の前脚部材1,1及び足掛け部材3からなる前脚フレームと、座面シート後部保持部材40とは、略々矩形の枠状に組立てられているが、これら前脚部材1,1、足掛け部材3及び座面シート後部保持部材40は、一体的に構成してもよい。
【0014】
そして、後脚フレーム5は、例えば径が22mm程度のアルミニウムなどの金属パイプ材から、略々コ字状に形成され、中央部分(上方部分)が、水平な座面シート前部保持部となされている。この後脚フレーム5の左右一対の下端部分には、それぞれ後輪6,6が取付けられている。すなわち、後脚フレーム5の左右一対の下端部分には、それぞれ後輪の車軸が挿通されるための透孔が形成されており、この透孔間に亘って、車軸支持筒11が渡されている。後輪6,6の車軸は、後脚フレーム5の左右両側側より、この後脚フレーム5の左右一対の下端部分の透孔に挿通され、車軸支持筒11の両端側部分において、先端側に設けられたネジ部を該車軸支持筒11内の連結筒に螺入されて固定される。このようにして、後輪6,6は、後脚フレーム5の左右一対の下端部分の両外側側において、それぞれ車軸により回転可能に支持されている。この後輪6,6は、ゴムなどの材料により形成されている。
【0015】
なお、この後脚フレーム5の端部には、合成樹脂材料からなるキャップ30が取付けられている。
そして、前脚フレームと後脚フレーム5とは、回動軸部材となるボルト4,4により、左右の側部をそれぞれ一箇所において互いに回動可能とされて連結されている。すなわち、後脚フレーム5の側部の略々中央位置と、各前脚部材1,1の略々中央位置とには、それぞれ、ボルト4,4が挿通されるための透孔が形成されている。各前脚部材1,1が後脚フレーム5の両側部の内側に位置して状態で、ボルト4,4が左右両側側よりそれぞれの透孔に挿通され、これらボルト4,4にナット29が螺入されることにより、前脚フレームと後脚フレーム5とは、該ボルト4,4を中心として互いに回動可能に連結される。
【0016】
後脚フレーム5の側部と対応する前脚部材1との間には、図3に示すように、これら後脚フレーム5の側部及び前脚部材1を略々90°の角度をなす状態、すなわち、使用状態において、これら後脚フレーム5及び前脚部材1間の回動をロックするための左右一対の脚部開閉ストッパ7が設けられている。この脚部開閉ストッパ7は、図2に示すように、ネジ28によって後脚フレーム5の側部に回動可能に取付けられた第1のレバー25と、ネジ23によって前脚部材1に回動可能に取付けられているとともにネジ26によって第1のレバー25に対して回動可能に連結された第2のレバー27とによって構成されている。
【0017】
この脚部開閉ストッパ7は、後脚フレーム5の側部及び前脚部材1が略々90°の角度をなす状態となったときに、第1及び第2のレバー25,27が互いに略々直線状に連結された状態となり、このとき、第2のレバー27の側部に設けられた突起が第1のレバー25の側部に当接していることによって、該第1及び第2のレバー25,27の直線状に連結された状態が維持されて、該後脚フレーム5及び前脚部材1間の回動を阻止する。そして、この脚部開閉ストッパ7においては、第1及び第2のレバー25,27を互いに回動させて屈曲させた状態とすることにより、後脚フレーム5及び前脚部材1間の回動の阻止が解除され、これら後脚フレーム5及び前脚部材1間の回動が可能となる。
【0018】
そして、各前脚フレームの連結板部8,8には、背もたれフレーム12の左右一対の下端部分が、回動可能に取付けられている。この背もたれフレーム12は、例えば径が22mm程度のアルミニウムなどの金属パイプ材から、略々コ字状に形成され、中央部分(上方部分)が、水平なハンドル部13となされている。この背もたれフレーム12の左右一対の下端部分(端部近傍)には、それぞれボルト35,35が挿通されるための透孔が形成されている。これらボルト35,35は、左右両側側より背もたれフレーム12の各下端部分の透孔に挿通され、さらに、各連結板部8,8の第2の係合孔37に挿通され、先端側よりナット36を螺入されることにより、該背もたれフレーム12を各連結板部8,8に対してこれらボルト35,35回りに回動可能として取付けている。
【0019】
背もたれフレーム12の左右両下端部分には、この背もたれフレーム12の各連結板部8,8に対する回動をロックするための左右一対の背もたれロック部材41,41が取付けられている。これら背もたれロック部材41,41は、背もたれフレーム12の左右両側側より該背もたれフレーム12の各下端側部分に形成された透孔に挿通されている。そして、これら背もたれロック部材41,41は、先端側部分を背もたれフレーム12の両側の部分より内側に向けて突出させ、図示しない付勢部材により、該内側方向に付勢されている。
【0020】
これら背もたれロック部材41,41の先端側部分は、背もたれフレーム12が斜め後方に立設された使用状態においては、各連結板部8,8に設けられた第3の係合孔39,39に嵌合している。このように各ロック部材41,41の先端側部分が各連結板部8,8の第3の係合孔39,39に嵌合していることにより、背もたれフレーム12の該各連結板部8,8に対する回動は、阻止される。そして、各背もたれロック部材41,41を付勢部材の付勢力に抗して左右外側側に移動させると、これら背もたれロック部材41,41の先端側部分は、各連結板部8,8の第3の係合孔39,39から抜け出る。このように、各背もたれロック部材41,41の各第3の係合孔39,39に対する嵌合を解除させることにより、背もたれフレーム12の該各連結板部8,8に対する回動が可能となる。
【0021】
背もたれフレーム12は、この携帯用車椅子を使用しているときに各連結板部8,8に対して回動してしまっては危険なので、左右両方の背もたれロック部材41,41について同時に解除操作がされた場合以外は、該各連結板部8,8に対して回動できないようになされている。
また、各ロック部材41,41間は、ロックチェーン18によって連結されている。このロックチェーン18は、両端側を各背もたれロック部材41,41に取付けられており、このロックチェーン18を引っ張ることによる各ロック部材41,41についての解除操作を可能として、該解除操作を容易にしている。
【0022】
そして、後脚フレーム5の座面シート前部保持部及び座面シート後部保持部材40間に渡されて、座面シート9が設けられている。この座面シート9は、例えば、テトロン(153デニール)(商標名)などの合成繊維布地によって形成されており、座面シート前部保持部に前縁部が取付けられ、座面シート後部保持部材40に後縁部が取付けられている。
さらに、背もたれフレーム12には、図2及び図4に示すように、この背もたれフレーム12の左右両側部間に渡された状態で、背もたれシート14が取付けられている。この背もたれシート14は、例えば、テトロン(153デニール)(商標名)などの合成繊維布地によって形成されており、背もたれフレーム12の左右両側部に左縁部及び右縁部を取付けられている。
【0023】
そして、背もたれフレーム12の両側部には、肘掛け部材15,15が取付けられている。これら肘掛け部材15,15は、それぞれ直線状の棒状に形成されており、基端側に支持部材42が取付けられている。この支持部材42は、背もたれフレーム12の側部部分が嵌合する溝部43を有し、この溝部43内に背もたれフレーム12の側部部分を嵌合させた状態で、ボルト44及びナット45により、該側部部分に取付けられている。ボルト44は、支持部材42の下方側に位置して溝部43を跨ぐ状態で設けられた透孔及び背もたれフレーム12の側部部分に形成された透孔46に挿通され、ナット45が螺入される。支持部材42は、ボルト44回りに背もたれフレーム12の側部部分に対して回動可能に取付けられている。
【0024】
そして、肘掛け部材15,15は、背もたれフレーム12の側部部分に対して略々平行な状態から該側部に対して略々直交する状態に亘って回動可能となされている。図3に示すように、肘掛け部材15が背もたれフレーム12の側部部分に対して略々直交する状態となっているときには、支持部材42が溝部43によって背もたれフレーム12の側部部分を後方側から挟み込んだ状態であり、肘掛け部材15は、この状態よりも下方側に回動されることはない。そして、肘掛け部材15が、図7中に矢印Bで示すように、上方側に回動されて、背もたれフレーム12の側部部分に対して略々平行な状態となったときには、支持部材42は、溝部43を背もたれフレーム12の側部部分より後方側に離間させた状態となっている。
【0025】
また、座面シート9の後縁部には、図1に示すように、持ち手ベルト17が取付けられている。この持ち手ベルト17は、後述するように、この携帯用車椅子が折り畳み状態となされたときに、上端部に位置することとなり、この携帯用車椅子を持ち運ぶために使用するものである。
そして、背もたれフレーム12の両側部間に渡っては、略々中央部において連結及び連結解除が可能な安全ベルト16が取付けられている。この安全ベルト16は、略々中央部に連結及び連結解除が可能なバックルが設けられている。
【0026】
そして、少なくとも一方の後輪6の近傍には、図4及び図6に示すように、踏み込み操作されるテッピングレバー30が取付けられている。このテッピングレバー30は、図5に示すように、背もたれフレーム12の後方側に立ってハンドル部13を把持している介護者が、テッピングレバー30を足で踏み込むことによって、ハンドル部13を後方に引いて前輪2,2を地面、床から持ち上げることが可能となり、段差の乗り越えなどを容易に行うことができる。
【0027】
また、後輪6の近傍には、制動部材33とブレーキレバー32とからなるブレーキ機構10が設けられている。後輪6の近傍に取付けられたブレーキレバー32は、図6に示すように、ブレーキ取付け部材31に対して、回動可能に取付けられており、図6中に矢印Sで示すように、足で踏み込むことによって回動されることにより、制動部材33を回動させて後輪6に圧接させる。このようにブレーキをかけた状態においては、後輪6の回転が阻止され、例えば傾斜地において介護者がハンドル部13を放しても、この携帯用車椅子が該傾斜地を下っていってしまうことがない。
【0028】
上述のように構成された本発明に係る携帯用車椅子においては、図1、図3、図4及び図5に示す使用状態において、被介護者は、座面シート9上に座り、足を足掛け部材3上に載せ、背もたれフレーム12及び背もたれシート14によりかかることができる。また、このとき、安全ベルト16を被介護者の腰部に回ししてバックルを連結させることにより、被介護者の座面シート9からの転落を防止できる。さらに、肘掛け部材15を前方側に出して背もたれフレーム12の側部部分に対して略々直交する状態とすることにより、被介護者が腕をこの肘掛け部材15上に載せることができるようになるとともに、被介護者が座面シート9から側方側に転落することを有効に防止できる。
【0029】
介護者は、この携帯用車椅子の後方側に立ち、ハンドル部13を把持して、この携帯用車椅子を移動させることができ、上述したように、段差の乗り越えなども容易に行うことができる。
そして、この携帯用車椅子を折り畳むときには、まず、図7において矢印Bで示すように、肘掛け部材15を上方側に起こして背もたれフレーム12の側部部分に対して略々平行な状態とする。そして、図7中矢印Aで示すように、ロックチェーン18を操作して各背もたれロック部材41,41による背もたれフレーム12の各連結板部8,8に対する回動のロックを解除させ、図8において矢印Cで示すように、背もたれフレーム12を後方側に回動させる。
【0030】
次に、各脚部開閉ストッパ7,7による前脚フレーム及び後脚フレーム5間の回動の阻止を解除させ、図9に示すように、前輪2,2及び後輪6,6が互いに接近する方向に、前脚フレーム及び後脚フレーム5の左右各側部を互いに回動させる。このとき、座面シート9は、略々中央部で折り畳まれて、前脚フレーム及び後脚フレーム5間に挟まる状態となる。そして、これら前脚フレーム及び後脚フレーム5の左右各側部が互いに略々平行な状態となるまで回動させると、図10に示すように、折り畳んだ状態となる。このとき、持ち手ベルト17が、上端部に位置することとなり、この持ち手ベルト17を持つことによって、いわば鞄を提げるようにして、この携帯用車椅子を持ち運ぶことができる。
【0031】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係る携帯用車椅子においては、前脚部材と足掛け部材とからなり前輪が取付けられた前脚フレームと、前脚フレームに対して回動可能に取付けられ後輪が取付けられた後脚フレームと、前脚フレームに対して回動可能に取付けられた背もたれフレームと、前脚フレーム及び後脚フレームの上端側により支持された座面シートと、背もたれフレームに取付けられた背もたれシートとにより構成されている。
【0032】
そして、この携帯用車椅子は、背もたれフレームを後方側に回動させるとともに、前脚フレーム及び後脚フレームを互いに回動させて略々平行な状態となすことよって、折り畳んだ状態となる。
すなわち、本発明は、構成部品点数が少なく、折り畳み及び展開の操作が容易化され、充分な強度を維持しつつ軽量化することが可能となされた携帯用車椅子を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯用車椅子の使用状態における構成を示す斜視図である。
【図2】上記携帯用車椅子の構成を示す分解斜視図である。
【図3】上記携帯用車椅子の使用状態における構成を示す側面図である。
【図4】上記携帯用車椅子の使用状態における構成を示す背面図である。
【図5】上記携帯用車椅子を使用している状態を示す斜視図である。
【図6】上記携帯用車椅子の後輪部分の構成を示す背面図である。
【図7】上記携帯用車椅子を折り畳む操作を説明する斜視図である。
【図8】上記携帯用車椅子を折り畳んでいる途中の状態を示す斜視図である。
【図9】上記携帯用車椅子の折り畳み操作が略々完了した状態を示す斜視図である。
【図10】上記携帯用車椅子の折り畳み操作が完了した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 前脚部材
2 前輪
3 足掛け部材
4 回動軸部材
5 後脚フレーム
6 後輪
7 脚部開閉ストッパ
8 結板部
9 座面シート
10 ブレーキ機構
12 背もたれフレーム
13 ハンドル部
14 背もたれシート
15 肘掛け部材
16 安全ベルト
17 持ち手ベルト
18 ロックチェーン
30 テッピングレバー
32 ブレーキレバー
33 制動部材
40 座面シート後部保持部材
41 背もたれロック部材

Claims (6)

  1. それぞれの下端部に前輪が取付けられ、上端側がそれぞれ連結板部となされた一対の前脚部材と、上記一対の前脚部材の下端側部分同士を連結した状態で該各前脚部材に取付けられ、これら前脚部材とで前脚フレームを構成する足掛け部材と、上記各連結板部間に渡されてこれら連結板部に両端部が取付けられた座面シート後部保持部材と、左右一対の下端部にそれぞれ後輪が取付けられ上端側が座面シート前部保持部となされた後脚フレームと、上記前脚フレーム及び上記後脚フレームの左右の側部をそれぞれ一箇所において互いに回動可能として連結する回動軸部材と、上記前脚フレーム及び上記後脚フレームの左右各側部が互いに90°の角度をなす状態においてこれら前脚フレーム及び後脚フレーム間の回動をロックする左右一対の脚部開閉ストッパと、左右一対の下端部がそれぞれ上記前脚フレームの連結板部に回動可能に取付けられ、上端側がハンドル部となされた背もたれフレームと、上記背もたれフレームの上記各連結板部に対する回動をロックする左右一対の背もたれロック部材に両端側を取付けられたロックチェーンと、上記後脚フレームの上端側である座面シート前部保持部及び上記座面シート後部保持部材間に渡され、これら座面シート前部保持部及び上記座面シート後部保持部材に前縁部及び後縁部を取付けられた座面シートと、上記背もたれフレームの左右両側部間に渡され、これら両側部に左縁部及び右縁部を取付けられた背もたれシートとを備え、上記各背もたれロック部材による上記背もたれフレームの上記各連結板部に対する回動のロックを解除して該背もたれフレームを後方側に回動させるとともに、上記各脚部開閉ストッパを解除して上記前脚フレーム及び上記後脚フレームの左右各側部を互いに回動させて平行な状態となすことよって、折り畳んだ状態となることを特徴とする携帯用車椅子。
  2. 背もたれフレームの側部には、この側部に対して平行な状態から該側部に対して直交する状態に亘って回動可能となされた肘掛け部材が取付けられていることを特徴とする請求項1記載の携帯用車椅子。
  3. 座面シートの後縁部には、持ち手ベルトが取付けられていることを特徴とする請求項1記載の携帯用車椅子。
  4. 背もたれフレームの両側部間に渡って、中央部において連結及び連結解除が可能な安全ベルトが取付けられていることを特徴とする請求項1記載の携帯用車椅子。
  5. 少なくとも一方の後輪の近傍には、踏み込み操作によって、ハンドル部を後方に引いて前輪を持ち上げることが可能なテッピングレバーが取付けられていることを特徴とする請求項1記載の携帯用車椅子。
  6. 後輪の近傍には、この後輪に対して接離可能となされた制動部材を該後輪に対して圧接させるブレーキレバーが取付けられていることを特徴とする請求項1記載の携帯用車椅子。
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