JP3886287B2 - 使い捨て紙おむつ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に立体ギャザーの起立高さを十分に確保しながら、有効吸収体表面積を大きく取れるようにした使い捨て紙おむつに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、使い捨て紙おむつでは、両側部に紙おむつの長手方向に沿って表面側に起立する立体ギャザーを有するものが主流となっているが、この立体ギャザーの形成方法には、立体ギャザーの起立方向の観点より2通りの方法が存在する。
【0003】
先ず、第1の方法は、図8に示されるように、紙おむつ両側部において不透液性バックシート1と接着剤により固着され吸収体3の存在しないサイドフラップSFを形成しているバリヤシート4の内側シート部分(以下、立体ギャザー形成シート4Aという。)を吸収体3の側縁部を起立基端として内方側まで延在して形成し、かつ立体ギャザー形成シート4Aの先端に弾性伸縮材9を配置するとともに、この立体ギャザー形成シート4Aの紙おむつ長手方向両端部においてその内面側を透液性シート表面2に固着することにより、前記立体ギャザー形成シート4Aを断面視でハ字状に起立させるようにする方法であり、第2の方法は、図9に示されるように、立体ギャザー形成シート4Aを外側に折り返し、紙おむつ長手方向両端部においてその外面側をバリヤシート4表面に固着することにより、前記立体ギャザー形成シート4Aを断面視で逆ハ字状に起立させるようにする方法である。なお、前記例では立体ギャザーはバリヤシート4を利用して形成したが、別途、単独の立体ギャザー形成用シートを用いて立体ギャザーを形成する場合もある。
【0004】
現在市販されている多くの紙おむつは前記第1の方法を採用しており、第2の方法のものとしては、たとえば特開平5−317362号公報に記載されるものを挙げることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記第1の方法により形成した立体ギャザーは、立体ギャザーにより形成された内側に向けた横V字状ポケットPKにより側方に漏れ出そうとする***物を確実に堰き止めることができるなどの利点を有するが、一方で立体ギャザーが吸収体表面を覆い易くなり、有効活用幅YBが小さくなるため吸収体3の有効吸収体表面積が減少し、吸収能が低下してしまうなどの問題が生じていた。この問題を解決するために、たとえば立体ギャザーの起立高さを小さくすると、今度は立体ギャザー先端に配置した弾性伸縮部材9が肌へ確実にフィットしなくなり、隙間から***物や尿が漏れ出してしまうなどの問題が発生することになる。
【0006】
一方、前記第2の方法により形成した立体ギャザーの場合には、立体ギャザーの起立固定端より外側に向かって立体ギャザーが起立しているため、両側に配置される立体ギャザーの起立固定端間の吸収体面積を有効に活用し得るようになるけれども、***物が漏れ出し易くなってしまうなどの問題があった。
【0007】
他方で、前記第1または第2の方法によらず、この種の紙おむつの場合には、着用しているうちに、腰回りが肌になじむことにより、あるいは吸収体が尿を吸収して重くなるなどの理由により徐々に紙おむつがずり落ちる現象がみられ、前記立体ギャザーの起立高さが十分でない場合には肌との間に隙間が形成されるようになり、***物が横漏れし易くなるなどの問題もあった。
【0008】
そこで本発明の主たる課題は、立体ギャザーによって形成された横V字状ポケットにより確実に***物の横漏れを防止するとともに、立体ギャザーの起立高さを十分に確保しながら吸収体の有効吸収体表面積を大きく取ることができ、しかも着用状態から紙おむつがずり落ちても立体ギャザーがこのずり落ちに追随し肌との間に隙間を形成しないようにした使い捨て紙おむつを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本第1発明は、透液性トップシートと不透液性バックシートとの間に吸収体が介在され、紙おむつの両側部に紙おむつ長手方向に沿って表面側に突出する立体ギャザーが形成された使い捨て紙おむつにおいて、
前記立体ギャザーの起立シート面内であってかつ紙おむつの略長手方向に沿って、紙おむつの長手方向中間部では相対的に起立先端部側に固着されるとともに、紙おむつの長手方向両端部では前記紙おむつ長手方向中間部での固着位置よりも相対的に起立固定端側位置に固着された、紙おむつの展開状態で平面的に視て内側に突出する多角線状または曲線状に第1の弾性伸縮部材を配設し、
かつ紙おむつの長手方向両端部では相対的に起立先端部側に固着されるとともに、紙おむつの長手方向中間部では前記紙おむつ長手方向両端部での固着位置よりも相対的に起立固定端側位置に固着された、紙おむつの展開状態で平面的に視て外側に突出する多角線状または曲線状に第2の弾性伸縮部材を配設することにより、前記立体ギャザーを起立固定端より吸収体内側に向けて起立した後、中間点から外側に反転し外側に向けて起立させるようにしたことを特徴とするものである。
【0010】
次いで、第2の本発明は、透液性トップシートと不透液性バックシートとの間に吸収体が介在され、紙おむつの両側部に、起立先端部に紙おむつの展開状態で平面的に視て直線状の先端部弾性伸縮部材が配設されることにより表面側に突出する立体ギャザーが形成された使い捨て紙おむつにおいて、
前記立体ギャザーの起立シート面内であってかつ紙おむつの略長手方向に沿って、紙おむつの長手方向両端部では相対的に起立先端部側に固着されるとともに、紙おむつの長手方向中間部では前記紙おむつ長手方向両端部での固着位置よりも相対的に起立固定端側位置に固着された、紙おむつの展開状態で平面的に視て外側に突出する多角線状または曲線状に中間部弾性伸縮部材を配設することにより、前記立体ギャザーを起立固定端より吸収体内側に向けて起立した後、中間点から鉛直または略鉛直状態で起立させるようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
これらの使い捨て紙おむつにおいて、紙おむつの展開状態で平面的に視て多角線状または曲線状に配置された前記弾性伸縮部材は、紙おむつの長手方向両端部での固着点と、紙おむつ長手方向中間での固着点とのシフト量を少なくとも10mm以上としてあることが望ましい。
【0012】
他方で、蒸れ易い脚周りの通気性を確保するためには、前記不透液性バックシートを吸収体の両側縁よりも若干側方に延在させて形成するとともに、透液性トップシートの側縁部と前記側方延在部において固着し、かつ前記立体ギャザーを形成しているバリヤシートの幅方向中間部を前記側方延在部分から吸収体側縁に跨る領域において紙おむつの略長手方向に沿って固着し、この固着部分より側方に延在する外側バリヤシート部分によりサイドフラップ部を形成するとともに、このサイドフラップ部を外縁部で折り返し、この折り返し内部に側部弾性伸縮部材を配置しガスケットカフスを形成するようにすればよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
【0014】
〔第1形態例〕
図1は本発明に係る紙おむつの一部破断展開図であり、図2はその要部拡大展開図である。なお、図中、×印は接着部位を示す記号である。
【0015】
図1において紙おむつは、ポリエチレン等からなる不透液性バックシート1と、不織布などからなる透液性トップシート2との間に、綿状パルプ等からなる、たとえば長方形若しくは砂時計形状のある程度の剛性を有する吸収体3が介在されている。吸収体3は、その形状保持のために吸収紙(図示せず)により包み込むことができる。前記不透液性バックーシート1としては、近年、ムレ防止の点から透湿性を有するものも用いられている。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。また、前記透液性トップシート2としては、有孔または無孔の不織布や穴あきプラスチックシートなどが用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができる。
【0016】
前記不透液性バックシート1は、吸収体3の周囲より外方に延在して略砂時計形状を成しており、その側方延在部は後述するバリヤシート4の側部とともに、吸収体の存在しないサイドフラップ部SFを構成している。透液性トップシート2は、吸収体3より若干大きめの砂時計形状とされ、吸収体3側縁より若干外方に延在する部分が前記バリヤシート4と不透液性バックシート1との間に介在され不透液性バックシート1側にホットメルト接着剤などにより固着されている。前記バリヤシート4の形成材料としては、プラスチックシートやメルトブローン不織布を使用することもできるが、肌への感触性の点で、不織布にシリコンなどにより撥水処理をしたものが好適に使用される。
【0017】
他方、紙おむつの長手方向端部、すなわち腹側および背側には不透液性バックシート1および透液性トップシート2が延在し吸収体3の存在しないエンドフラップ部EFが形成され、発泡ウレタンなどからなる弾性伸縮バンド5,6がそれぞれ介在され、背側の両端部にはファスニングテープ7,7が設けられている。
【0018】
前記紙おむつの両側部には、長手方向に沿って使用面側に突出する左右一対のバリヤカフスBK(立体ギャザー)が形成されている。
【0019】
このバリヤカフスBKは、詳細には図2に示されるように、不透液性バックシート1に対応してサイドフラップ部SFまで延在して設けられたバリヤシート4の内側シート部分により構成されるもので、吸収体3側縁部より若干内方側位置を起立固定端とし、かつ紙おむつの長手方向両端部TAにおいて内面側が透液性トップシート2に固着されている。
【0020】
本使い捨て紙おむつにおける前記バリヤカフスBKは、その先端部が所定幅で二重に折り返され、この折り返し部の内部、すなわち本発明に言う起立シート面内に1本(または複数本が組として)の第1の弾性伸縮部材10と第2の弾性伸縮部材11とが配設されている。
【0021】
前記第1の弾性伸縮部材10は、図1に示されるように、紙おむつの略長手方向に沿って、紙おむつの長手方向中間部では相対的に起立先端部側に固着されるとともに、紙おむつの長手方向両端部では前記紙おむつ長手方向中間部での固着位置よりも相対的に起立固定端側位置に固着された、紙おむつの展開状態で平面的に視て内側に突出する曲線状に配設された弾性伸縮部材であり、前記第2の弾性伸縮部材11は同じく紙おむつの略長手方向に沿って、紙おむつの長手方向両端部では相対的に起立先端部側に固着されるとともに、紙おむつの長手方向中間部では前記紙おむつ長手方向両端部での固着位置よりも相対的に起立固定端側位置に固着された、平面的に視て外側に突出する曲線状に配設された弾性伸縮部材である。なお、前記第1および第2の弾性伸縮部材10,11は、平面的に視て多角線状に配設されることでもよい。
【0022】
前記第1および第2の弾性伸縮部材10,11は、紙おむつの長手方向両端部での固着点と、紙おむつ長手方向中間での固着点とのシフト量S,Sは少なくとも10mm以上とするのが望ましい。このシフト量S,Sが小さ過ぎる場合には、後述のように第1および第2の弾性伸縮部材10,11に作用する水平方向ベクトル成分が小さくなり、バリヤカフスBKを綺麗に反り返し出来なくなる。
【0023】
以上のように第1および第2の弾性伸縮部材10,11が配設されたバリヤカフスBKでは、図3に示されるように、起立固定端より吸収体内側に向けて起立した後、第2の弾性伸縮部材11の配設部位HP(以下、反り返し中間点という。)にて外側に反転し外側に向けて起立するようになる。すなわち、図4において従来のように先端部弾性伸縮部材9のみを配置したバリヤカフスの場合の起立形状線を鎖線Kで示すと、本バリヤカフスBKの場合には、起立先端部では第1の弾性伸縮部材10によって、紙おむつ両端部と中間部とにおける固着点のシフト量Sに相当する水平方向ベクトル成分H10と、鉛直方向ベクトル成分V10とが作用し、前記水平方向ベクトル成分H10の水平方向力によって同図に実線で示されるように、バリヤカフスBKの先端部が紙おむつの幅方向外側に移動し、かつ起立中間部では第2の弾性伸縮部材11によって、紙おむつ両端部と中間部とにおける固着点のシフト量Sに相当する水平方向ベクトル成分H11と、鉛直方向ベクトル成分V11とが作用し、前記水平方向ベクトル成分H11の水平方向力によって同図に実線で示されるように、バリヤカフスBKの中間部が紙おむつの幅方向中心側に移動し、結果的にバリヤカフスBKは、起立固定端より吸収体内側に向けて起立した後、反り返し中間点HPにて外側に反転し外側に向けて起立するようになる。
【0024】
以上のように構成されるバリヤカフスBKにおいては、バリヤカフスKBの下側障壁シート部分により横V字状ポケットPKが形成され、この部分により確実の***物の横漏れを防止し得るようになるとともに、起立高さを十分に確保しながら吸収体の有効活用幅YBを広く取ることが可能となる。さらには、バリヤカフスBKを反り返し構造としたことにより、換言すれば上下方向に伸縮するバリヤカフスBKとなり、装着後に紙おむつがずり落ちることがあっても、バリヤカフスBKの伸縮により肌との間に隙間を空けることなく、紙おむつのずり落ちに追随し得るようになる。
【0025】
他方、バリヤカフスBKの外側に存在するサイドフラップSFには、バリヤシート4と不透液性バックシート1との間に紙おむつ長手方向に沿って複数本の、本例では3本の側部弾性伸縮部材8,8…がホットメルト接着剤などにより固着され、その伸縮力によりひだ状のガスケットカフスGKが形成されている。前記弾性伸縮部材8,10、11としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン等の素材を用いることができる。
【0026】
かかる紙おむつによれば、前記バリヤカフスBKが着用事に装着者の脚周りに当接し、バリヤカフスBKの反り返し中間点HPより下側の障壁シート部分と透液性シート2とで形成される横V字状ポケットが***物の閉じ込め用ポケットとして機能することにより***物の乗り越えを確実に防止するとともに、尿は十分に広く確保された有効吸収体エリアの透液性シート2を通過して吸収体3に吸収される。仮に、バリヤカフスBKを乗り越えて横方向に漏れたとしても弾性伸縮部材8,8…によって形成された前記ガスケットカフスGKにより横漏れが防止されるようになる。
【0027】
また、前記第2の弾性伸縮部材11により、反り返し中間点HPより下側の障壁シート部分を確実に起立させることができるようになるとともに、紙おむつが肌に密着した状態にあるときは、少なくとも紙おむつ長手方向中間部では前記第2の弾性伸縮部材11と先端に配置された第1の弾性伸縮部材10とが共に肌にフィットすることで反り返し中間点HPより上側の障壁シート部分が面状に肌に密着して確実に***物の乗り越えを防止する。
【0028】
他方、前述した紙おむつの例では、サイドフラップ部SFがポリエチレン等の不透液性バックシート1と不織布からなるバリヤシート4との重層構造となっており、汗をかき易い脚周りの通気性に欠けていた。そのため、長時間着用していると、ムレがひどくなり、特に夏場などはあせもや湿疹などの原因ともなっていた。また、相対的に柔軟性の低いポリエチレンシートは、脚周りに柔らかくフィットしづらく、装着者がゴワ付き感を感じるなどの問題があった。
【0029】
そこで、図5に示されるように、前記不透液性バックシート1を吸収体3の両側縁よりも少しだけ側方に延在させて形成し、透液性トップシート2の側縁部と前記側方延在部において固着し、かつバリヤカフスBKを形成しているバリヤシート4を前記側方延在部分から吸収体3側縁に跨る領域において紙おむつの略長手方向に沿って固着するようにし、この固着部分より側方に延在する前記バリヤシート部分4Bによりサイドフラップ部SFを形成するようにすればよい。また、前記バリヤシート4によって形成されたサイドフラップ部SFにおいては、バリヤシート4を外縁部で折り返し、この折り返し内部に弾性伸縮部材8,8…を配置してガスケットカフスGKを形成するようにする。このようにサイドフラップ部SFを構成することにより、脚周り部分に高い通気性が確保されるようになり、ムレやあせもなどが防止されるようになる。なお、この例に用いられるバリヤシート4としては、ムレを防止するために、坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。具体的には、概ね坪量18〜23g/mとして作製された不織布を用いるのが望ましい。また、体液の透過を確実に防止するとともに、肌への感触性を高めるために、シリコン系、パラフィン系金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いるのが望ましい。
【0030】
〔第2形態例〕
第2形態例として図6に示される紙おむつは、バリヤカフスBKの先端部が所定幅で二重に折り返され、この折り返し内部の先端に、紙おむつの長手方向に沿って直線状に配置された1本(または複数本が組として)の先端部弾性伸縮部材12を配設するとともに、紙おむつの長手方向両端部では相対的に起立先端部側に固着されるとともに、紙おむつの長手方向中間部では前記紙おむつ長手方向両端部での固着位置よりも相対的に起立固定端側位置に固着された、平面的に視て外側に突出する曲線状(または多角線状)の中間部弾性伸縮部材13を配設したものである。
【0031】
この配置態様では、図7に示されるように、中間部弾性伸縮部材13には、前記第1例と同じように、紙おむつ両端部と中間部とにおける固着点のシフト量Sに相当する水平方向ベクトル成分H13と、鉛直方向ベクトル成分V13とが作用し、前記水平方向ベクトル成分H13の作用力によってバリヤカフスBKの中間部が紙おむつ幅方向中心側に移動する。しかし、先端部弾性伸縮部材12の位置よりも中心側に位置することは物理的にあり得ないから、先端部弾性伸縮部材12の下方に位置するようになり、中間部弾性伸縮部材13より上側シート部分が鉛直または略鉛直状態で起立することになる。
【0032】
この場合であっても、バリヤカフスKBの下側障壁シート部分により横V字状ポケットPKが形成され、この部分により確実の***物の横漏れを防止し得るようになるとともに、起立高さを十分に確保しながら吸収体の有効活用幅YBを広く取ることが可能となるとともに、装着後に紙おむつがずり落ちることがあっても、バリヤカフスBKに十分な起立高さが確保できるようになることにより肌との間に隙間を空けることなく、紙おむつのずり落ちに追随し得るようになるなど上記第1形態例の場合とほぼ同様の効果を奏することができるようになる。
【0033】
なお、この場合も前記前記紙おむつの長手方向両端部での固着点と、紙おむつ長手方向中間での固着点とのシフト量Sは少なくとも10mm以上とするのが望ましい。このシフト量Sが小さ過ぎる場合には、後述のように中間部弾性伸縮部材13に作用する水平方向ベクトル成分が小さくなり、中間部弾性部材部材13の配設部位より上側部分を略鉛直方向に起立出来なくなる。
【0034】
また、前記バリヤカフスBKの先端部に配設される先端部弾性伸縮部材12よりもバリヤカフスBKの中間に配設される前記中間部弾性伸縮部材13の伸縮力を大きく設定するようにするのがよい。具体的には、中間部弾性伸縮部材13の伸縮力を先端部弾性伸縮部材12の伸縮力の120〜200%程度とするのがよい。先端部弾性伸縮部材12の伸縮力が大き過ぎると、バリヤカフスBKを立ち上げるための鉛直ベクトル成分が大きくなり、この鉛直ベクトル成分に抗してバリヤカフスBKの中間部を紙おむつの長手方向中心側に移動させることが困難となる。
【0035】
以上、本発明をテープ止着型紙おむつの例により説明したが、本発明はパンツ型紙おむつに対しても全く同様に適用することが出来る。
【0036】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、バリヤカフスは起立固定端より吸収体内側に向けて起立した後、中間点から外側に反転し外側に向けて、または中間点からほぼ鉛直に起立するようになる。従って、下側の障壁シート部分によって形成された横V字状ポケットにより確実の***物の横漏れを防止し得るようになるとともに、バリヤカフスの起立高さを確保しながら吸収体の有効吸収体表面積を大きく取ることが可能になる。
【0037】
さらに、バリヤカフスが高さ方向に伸縮可能、または十分な起立高さが確保されるようになるため、装着状態から紙おむつがずり落ちてもバリヤカフスがこのずり落ちに追随し肌との間に隙間を形成させることがないなどの利点も同時にもたらされるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本第1形態例における紙おむつの一部破断展開図である。
【図2】 その要部拡大展開図である。
【図3】 紙おむつの中央位置での横断面図である。
【図4】 バリヤカフスBKの起立状態を説明するための図である。
【図5】 紙おむつの変形例を示す要部拡大展開図である。
【図6】 本第2形態例における紙おむつの一部破断展開図である。
【図7】 バリヤカフスBKの起立状態を説明するための図である。
【図8】 従来の立体ギャザー形成例を示す紙おむつ横断面図である。
【図9】 従来の他の立体ギャザー形成例を示す紙おむつ横断面図である。
【符号の説明】
1…不透液性バックシート、2…透液性トップシート、3…吸収体、4…バリヤシート、5・6…弾性伸縮バンド、7…ファスニングテープ、8…側部弾性伸縮部材、10…第1の弾性伸縮部材、11…第2の弾性伸縮部材、12…先端部弾性伸縮部材、13…中間部弾性伸縮部材、HP…反り返し中間点、BK…バリヤカフス(立体ギャザー)、SF…サイドフラップ部、PK…横V字状ポケット

Claims (4)

  1. 透液性トップシートと不透液性バックシートとの間に吸収体が介在され、紙おむつの両側部に紙おむつ長手方向に沿って表面側に突出する立体ギャザーが形成された使い捨て紙おむつにおいて、
    前記立体ギャザーの起立シート面内であってかつ紙おむつの略長手方向に沿って、紙おむつの長手方向中間部では相対的に起立先端部側に固着されるとともに、紙おむつの長手方向両端部では前記紙おむつ長手方向中間部での固着位置よりも相対的に起立固定端側位置に固着された、紙おむつの展開状態で平面的に視て内側に突出する多角線状または曲線状に第1の弾性伸縮部材を配設し、
    かつ紙おむつの長手方向両端部では相対的に起立先端部側に固着されるとともに、紙おむつの長手方向中間部では前記紙おむつ長手方向両端部での固着位置よりも相対的に起立固定端側位置に固着された、紙おむつの展開状態で平面的に視て外側に突出する多角線状または曲線状に第2の弾性伸縮部材を配設することにより、前記立体ギャザーを起立固定端より吸収体内側に向けて起立した後、中間点から外側に反転し外側に向けて起立させるようにしたことを特徴とする使い捨て紙おむつ。
  2. 透液性トップシートと不透液性バックシートとの間に吸収体が介在され、紙おむつの両側部に、起立先端部に紙おむつの展開状態で平面的に視て直線状の先端部弾性伸縮部材が配設されることにより表面側に突出する立体ギャザーが形成された使い捨て紙おむつにおいて、
    前記立体ギャザーの起立シート面内であってかつ紙おむつの略長手方向に沿って、紙おむつの長手方向両端部では相対的に起立先端部側に固着されるとともに、紙おむつの長手方向中間部では前記紙おむつ長手方向両端部での固着位置よりも相対的に起立固定端側位置に固着された、紙おむつの展開状態で平面的に視て外側に突出する多角線状または曲線状に中間部弾性伸縮部材を配設することにより、前記立体ギャザーを起立固定端より吸収体内側に向けて起立した後、中間点から鉛直または略鉛直状態で起立させるようにしたことを特徴とする使い捨て紙おむつ。
  3. 紙おむつの展開状態で平面的に視て多角線状または曲線状に配置された前記弾性伸縮部材は、紙おむつの長手方向両端部での固着点と、紙おむつ長手方向中間での固着点とのシフト量を少なくとも10mm以上としてある請求項1、2いずれかに記載の使い捨て紙おむつ。
  4. 前記不透液性バックシートを吸収体の両側縁よりも若干側方に延在させて形成するとともに、透液性トップシートの側縁部と前記側方延在部において固着し、かつ前記立体ギャザーを形成しているバリヤシートの幅方向中間部を前記側方延在部分から吸収体側縁に跨る領域において紙おむつの略長手方向に沿って固着し、この固着部分より側方に延在する外側バリヤシート部分によりサイドフラップ部を形成するとともに、このサイドフラップ部を外縁部で折り返し、この折り返し内部に側部弾性伸縮部材を配置しガスケットカフスを形成してある請求項1〜3いずれかに記載の使い捨て紙おむつ。
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