JP3884134B2 - アンカー金具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、特に壁体等に穿設された固定用孔に挿入したアンカーソケットの端部を、それに捩込まれたアンカーボルトで拡開させるアンカー金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の後施工アンカー金具については数多く提供されており、例えば、実開昭62−18413号公報記載のアンカー金具は、スリーブの一端部に縦割り溝を形成して、これに断面台形のプラグを挿入して食わえ込ませ、スリーブを専用工具で孔内に打ち込むとプラグが孔底で停止してスリーブの一端部を拡開するから、スリーブは孔内で支持され、そこでスリーブにボルトを捩込めば、ボルトはスリーブに支持されるというものがある。これと同じようなものに、特開平6−330525号、特開平6−116953号公報記載のアンカー金具がある。
【0003】
また、特開昭59−147110号公報記載の打込アンカー金具では、スリーブの一端部に縦割り溝を形成するとともに、内面に所定長さの円錐状のテーパー部を形成し、そのスリーブ内に挿入された押し広げ部材を孔底部に向けて打ち込むと、テーパー部が拡開するというものがある。これと同じようなものに、実開平5−94333号公報記載のアンカー金具がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のアンカー金具にあっては、スリーブの一端部を拡開させるために、該スリーブや押し広げ部材を孔に打ち込むようになっている。したがって、このアンカー金具を利用して例えば壁体に絵画を吊支するための金具若しくは家具転倒防止用金具を取り付ける際のような場合には、壁体やそれから離間して設けられた化粧壁等が損傷破壊したり、また壁紙等が剥離してしまうおそれがある。また、打ち込み時の振動衝撃が激しく隣室者等に迷惑がかかる。
【0005】
さらに、打撃によるスリーブ等の拡開は壁体に穿設する孔の深さを正確にしておかなければならず、深すぎると、期待する所要引き抜き強度が得られない。また、その強度の確認は困難であるとともに、壁体からの突出長さに不揃いが生じて見映えが悪化するという欠点がある。
【0006】
また、スリーブを壁体に打ち込むときは、スリーブをねじ込む頭部を備えた打込棒からなる専用工具を必要とし、それがなければスリーブの裾を拡開することはできない不便があった。
【0007】
さらに、これまでに提供された殆どのアンカー金具は、少なくとも3点以上の部品点数が必要になり、したがって多くの部品点数によりコストの高騰が余儀なくされるばかりか製造作業能率の低下を招いている。
【0008】
また、壁体又は天井に多数のアンカー金具を取り付けた後、それぞれのスリーブの裾が拡開したか否かを確実に点検できる格別の手段がなく、したがって、スリーブの裾の拡開が不十分で完全に壁体又は天井に支持されていない場合は、スリーブに螺合させたボルトに荷重をかけると、スリーブが孔から容易に抜け落ちる危険があった。
【0009】
そこで、本発明は、スリーブ等を拡開させるために強打することなくして強固に支持でき、しかも、部品点数の少ないアンカー金具を提供する。
【0010】
請求項1記載の発明は、建材の固定用孔内に挿通固定され、両端が開口形成された筒状のアンカーソケットと、該アンカーソケットの一端部内に形成された雌ねじ部を介して該一端部内に螺入するアンカーボルトとを備え、前記アンカーソケットの他端部の周壁に、軸方向に沿った縦割り溝を形成する一方、前記アンカーボルトの軸部の先端に、前記アンカーソケットの他端部内に圧入して該他端部を拡開させるヘッドを設けると共に、該ヘッドと前記軸部の先端との境界部に切断用溝を形成し、前記アンカーボルトのねじ込み途中において、前記アンカーソケット他端部の内周面の前記ヘッドに対する摩擦抵抗力により前記切断用溝を介して前記境界部が切断するように形成したことを特徴としている。
【0011】
請求項2記載の発明は、建材の固定用孔内に挿通固定され、両端が開口形成された筒状のアンカーソケットと、該アンカーソケットの一端部内に形成された雌ねじ部を介して該一端部内に螺入するアンカーボルトとを備え、前記アンカーソケットの他端部の周壁に、軸方向に沿った縦割り溝を形成する一方、前記アンカーボルトの軸部の先端に、前記アンカーソケットの他端部内に圧入して該他端部を拡開させるヘッドを設けると共に、該ヘッドと前記軸部先端との境界部に切断用溝を形成し、かつ前記ヘッドの先端部に、アンカーソケットの他端部側開口縁に係止する係止手段を設け、前記アンカーボルトをねじ込んで前記ヘッドの先端部他端部開口縁に係止した状態で、前記アンカーボルト逆回転させることにより前記切断用溝を介して境界部を切断したことを特徴としている。
【0012】
請求項3記載の発明は、前記アンカーソケットの他端部の先端側外周にフランジ状のリブを設けると共に、該リブの外径を前記建材の固定用孔の内径よりも大きく設定したことを特徴としている。
【0013】
請求項4記載の発明は、前記アンカーソケットの他端部の内周面を、先端側が漸次縮径するテーパ状に形成したことを特徴としている。
【0014】
請求項5記載の発明は、前記アンカーソケット他端部の縦割り溝を、該アンカーソケットのほぼ中央部まで延設したことを特徴としている。
【0015】
請求項6記載の発明は、前記アンカーソケットの一端部内周面に形成される雌ねじ部を、一端部開口側に形成すると共に、該雌ねじ部の形成端からアンカーソケットのほぼ中央部までの内周面に雌ねじ部の谷部径よりも若干大径な筒状のガイド溝を形成する一方、前記アンカーボルトのヘッドの境界部側に位置する基部外周面に、前記ガイド溝内を摺動するフランジ部を設け、該フランジ部は、前記ガイド溝内を摺動している際に、前記アンカーソケットの変形した内周面の圧潰力によって潰れ可能に形成されていることを特徴としている。
請求項7記載の発明にあっては、前記フランジ部は、外周面に前記雌ねじ部に螺合する雄ねじを有していると共に、前記ヘッド長手方向の長さが圧潰力によって潰れ可能な長さに設定されていることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は本発明に係るアンカー金具の第1実施形態を示し、このアンカー金具は、建材であるコンクリートの天井壁Cのコンクリート孔1内に挿通固定される筒状のアンカーソケット2と、このアンカーソケット2の一端部開口から内部に螺入するアンカーボルト3とを備えている。前記コンクリート孔1は、天井壁Cに下側からドリルで予め穿設されている。
【0017】
前記アンカーソケット2は、図1及び図2A,Bに示すように、両端に開口4a,4bが形成された所定の長さを有する筒状本体4を有しており、この筒状本体4の一端部5の外周面5aに捩り状の複数のリブ8がほぼ軸方向に沿って形成されていると共に、該一端部5の内周面に筒状本体4の中央部7の内周面まで渡った雌ねじ部9が形成されている。また、一端部5の開口4a付近の周壁は、外周面が図中下方に向かって大径なテーパ状に形成されていると共に、その最大径の下端面5bが環状に形成されている。
【0018】
一方、筒状本体4の他端部6は、外周面6aの外径が中央部7の外周面7aから開口4b側の先端縁に亘って漸次縮径状に形成されていると共に、内周面6bも同じく中央部7の内周面から開口4aの孔縁4cまで漸次縮径テーパ状に形成されている。また、他端部外周面6aには、ほぼ中央位置に捩り状リブ8と同方向の螺旋状のリブ10が一体に形成されていると共に、先端位置に2重の環状リブ11,12が一体に形成されている。
【0019】
さらに、他端部6の周壁には、該他端部6を拡径あるいは縮径方向へ変形を許容する十文字の4つの縦割り溝であるスリット13が形成されており、このスリット13は、その長さが他端部6の先端縁からほぼ中央部7付近まで延設されている。
【0020】
また、前記一端部5の捩り状のリブ8は、横断面ほぼ三角形状に形成されている一方、他端部6の螺旋状リブ10と環状リブ11,12は、図中下端縁側が切り欠れた横断面ほぼ台形状に形成されて爪状になっている。さらに、先端の環状リブ12は、その外径がコンクリート孔1の内径および下側の環状リブ11や螺旋状リブ10の外径よりも大きく設定されている。
【0021】
前記アンカーボルト3は、図1及び図3A,Bに示すように、六角形の頭部14と、該頭部14の一端面14a中央に一体に有する軸部15と、該軸部15の先端に一体に有するヘッド16とを備えている。
【0022】
前記頭部14は、一端面14aの外周側にアンカーソケット2に捩込んだ際に後述するアングル材21の下面との押圧力で潰れて圧着する小径突部14bが複数設けられている。
【0023】
前記軸部15は、アンカーソケット2内に完全に捩込まれる所定長さを有し、先端部15aを除く外周面全体に前記アンカーソケット2の雌ねじ部9と螺合する雄ねじ部17が形成されている。
【0024】
前記ヘッド16は、軸部15の先端部15aとほぼ同径の軸状に形成され、その軸方向の長さは軸部15の長さと合わせてアンカーソケット2に挿通された際に先端部16aが他端部開口4bから突出する程度の長さに設定されていると共に、外周面16bはねじ等が形成されずにフラット面になっている。また、ヘッド16の先端部16aは、外周面16bが先端縁側に向かって漸次縮径状のテーパ面に形成されていると共に、軸方向の中央位置には挿入された際にアンカーソケット2の他端部開口縁4cに係止してアンカーソケット2内部への捩りを規制する係止手段たる環状の係止爪18が一体に形成されている。
【0025】
そして、前記軸部15の先端部15aとヘッド16との境界部19には、環状の切断用溝20が形成されている。この切断用溝20は、ヘッド16をアンカーソケット2の内部に挿入して軸部16と一端部5の雌雄ねじ部9,17を介してアンカーボルト3を締め付けていった際に、アンカーソケット2の他端部6の内周面6bのヘッド16の外周面16bに対する摺動摩擦抵抗力によって境界部19に生じる所定以上の捩り応力によって切断し得る深さに設定されている。
【0026】
以下、本実施形態の作用を図4〜図10に基づいて説明する。すなわち、まず図4,図5に示すように、アンカーソケット2を他端部6からコンクリート孔1内に一端部5を下方からハンマー等で軽く叩きながら挿入して位置決めを行う。その後、さらに一端部5をハンマー等で叩いてコンクリート孔1内に押し込むと、アンカーソケット2は捩り状リブ8及び螺旋状リブ10の案内作用で旋回しながら圧入されると共に、他端部6の大径な環状リブ12にコンクリート孔1の内周面1aに内方への押圧力が加わって、該他端部6は図5に示すように複数のスリット13を介して内方へ縮径変形しながら押し込まれる。特に、先端側は環状リブ12によってその縮径変形量が大きくなるので、逆にその拡径方向の大きな反力が発生してコンクリート孔1の内周面1aに比較的強い力でアンカーソケット2全体を強固に保持することが可能になる。また、前記各捩り状リブ8及び螺旋状リブ10がコンクリート孔1の内周面1aに食い込んで摩擦抵抗が大きくなるため、アンカーソケット2のさらに強固かつ確実な仮止めが可能になる。したがって、特に上向き作業においてアンカーソケット2を手で保持する必要がなくなり、以後の作業が極めて容易になる。
【0027】
また、アンカーソケット2が、図6に示すように最後まで圧入されると、前記環状リブ12による拡径方向の反力により強固な仮止め状態が維持されると共に、一端部5の開口4a付近の最大径の下端面5bがコンクリート孔1の開口縁1bに圧着してストッパーとして機能するため、アンカーソケット2の打ち込み過ぎを防止できる。また、コンクリート孔1の開口縁1bを水密に閉塞して、シール機能を発揮して該コンクリート孔1からの水の落下を防止できると共に、見映えも向上できる。
【0028】
さらに、捩り状リブ8を横断面ほぼ三角形状に形成したことにより、コンクリート孔1の内周面1aに対する切込み性が良好になり、また螺旋状リブ11と環状リブ11,12を爪状としたため、圧入後における内周面1aに対する強い係止力が得られ、前述の仮止め力をさらに助長できる。
【0029】
次に、前記アンカーボルト3を、予め強固に仮止めされた前記アンカーソケット2内に捩込むわけであるが、まず、ヘッド16の先端部16aを一端部5の開口4aから内部に挿入しつつ軸部15の雄ねじ部17を一端部5内周面の雌ねじ部9に螺合させ、その後、頭部14をスパナ等の工具で旋回させて捩込んでいく。すると、図7に示すように軸部15と同期回転しているヘッド16の外周面16bがアンカーソケット2の縮径状態にある他端部6内周面6bに徐々に強く圧接する。そして、アンカーボルト3のヘッド16の旋回によるアンカーソケット2の他端部内周面6bとの摺動摩擦抵抗力によって境界部19に所定以上の捩り応力が発生すると、該境界部19が切断用溝20によって捩じ切られる。つまり、アンカーボルト3の捩込み途中で軸部15とヘッド16が分断されるのである。
【0030】
その後、アンカーボルト3をさらに捩込んでいくと、ヘッド16は、軸部15の押圧力により以後回転せずに、そのまま直線状態で他端部6内を押し進む。そして、先端部16aが、図8に示すように他端部6開口4bから突出すると同時に、一旦拡開された大径な環状リブ12の縮径方向の強い反力によって係止爪18が開口4bの孔縁4cに強固に係止する。この時点では、ヘッド16によって他端部6がスリット13を介して拡径方向へ押し開けられるため、各環状リブ11,12及び環状リブ10がコンクリート孔1の内周面1aにさらに強く食い込み、アンカーソケット2を内周面1aに強固に保持させることが可能になる。
【0031】
次に、図9に示すように、アンカーボルト3を逆に回転させてアンカーソケット2内から抜き取ると、軸部15と分断されたヘッド16は係止爪18の係止力によって他端部6内に残留すると共に、環状リブ11,12による他端部6の縮径方向の強い反力が作用してもアンカーソケット2内からの抜け出しが確実に防止される。
【0032】
続いて、図10に示すようにアンカーボルト3に所定のアングル材21を装着して再びアンカーソケット2に捩込めば、アンカーソケット2を介して該アングル材21を天井壁C等に強固かつ確実に取り付けることが可能になる。
【0033】
このように、本実施例によれば、従来のようにアンカーソケットの先端部を拡開させるために、打撃を加える必要が全くなくなるため、打撃力による壁体の破損や損壊の発生を防止できると共に、打撃音の発生も防止できる。
【0034】
また、アンカーソケット2とアンカーボルト3との2部品で構成できるので、部品点数の削減が図れ、製造作業の向上とコストの低廉化が図れる。
【0035】
しかも、アンカーボルト3の軸部15とヘッド16とを、アンカーボルト3ねじ込み途中の捩り応力によって分断して、その後、ヘッド16を回転させることなく直線状に押進させることが可能になるため、該ヘッド16の外周面16bと他端部6の内周面6bとの摺動摩擦抵抗が十分に小さくなる。この結果、アンカーボルト3の締付操作力の省力化が図れ、アンカーソケット2等の全体の取付作業が容易になり、該取付作業能率の大巾な向上が図れる。
【0036】
さらに、他端部6の環状リブ12の外径をコンクリート孔1の内径よりも大きく設定したため、コンクリート孔1内に押し込んだ際における他端部6の拡径方向の反力が大きくなる。この結果、アンカーソケット2のコンクリート孔1の内周面1aに対する強固かつ確実な仮止め状態が得られる。したがって、その後のアンカーボルト3の捩込み作業等が行い易くなると共に、安全性が向上する。
【0037】
また、他端部6の内周部6bをテーパ状に形成したことにより、前記環状リブ12の大径化と相俟ってヘッド16の押し込みに伴う他端部6の拡径方向の反力がさらに大きくなって、アンカーソケット2のコンクリート孔1の内周面1aに対するさらに強固な保持力が得られる。
【0038】
さらにまた、アンカーソケット2の複数のスリット13をほぼ中央部7付近まで延設したため、前述のようにアンカーソケット2内にアンカーボルト3を捩込むと、ヘッド16の押し込み力によってアンカーソケット2の他端部6の他に、中央部7もスリット13を介して拡径方向へ変形してコンクリート孔1の内周面1aに各外周面6a,7aと下端面5bがそれぞれ圧接する。したがって、コンクリート孔1内に完全に埋没したアンカーソケット2は、他端部6と中央部7と一端部5がコンクリート孔1の内周面1aに夫々圧接して、3点圧接状態が得られるため、引き抜き方向と水平方向の外力に対する対抗力が大きくなり、アンカーソケット2の保持力が一層高くなる。
【0039】
したがって、他端部6と一端部5との2点圧接の場合に生じ易いアンカーソケット2の揺動による他端部6側のコンクリート孔1の内周面1aの破損等が確実に防止でき、かかる破損による孔1の大径化によるアンカーソケット2の不用意な抜けを防止できる。
【0040】
また、捩り状リブ8がコンクリート孔1の内周面1aに食い込んでアンカーソケット2に回転方向に対しても強固な保持力を付与するため、アンカーソケット2内にアンカーボルト3を捩込んだ際における該アンカーソケット2の連れ回りを確実に規制することができる。このため、アンカーボルト3のねじ込み作業が容易になる。
【0041】
しかも、前述のようにアンカーソケット2の引き抜き方向および水平方向の外力に対抗する力が大きくなるため、同一建材に取り付けられた各アンカー金具の取付強度が均一かつ一定になる。したがって、アンカー金具による取付の信頼性が向上する。
【0042】
図11A,Bは、本発明に供されるアンカーボルト3の他例を示し、ヘッド16の先端部16aの係止爪を廃止したものである。切断用溝20等の他の構成は先の実施例と同様である。
【0043】
したがって、アンカーボルト3の捩込み終了後に直進したヘッド16はアンカーソケット2の他端部6開口4bから突出するものの、係止爪による開口縁に係止しないが、大径な環状リブ12によって強い縮径方向の変形力によって外周面16bに開口4bの孔縁が食い込むため、比較的強い係止力が得られ、ヘッド16の不用意な抜け出しを防止できる。
【0044】
しかも、係止爪を廃止したことによって、製造作業性が良好となると共に、コストの点でも有利になる。
【0045】
図12及び図13は本発明の第2実施形態を示し、主としてアンカーソケット2の内部にガイド溝22を形成する一方、アンカーボルト3の外周面にフランジ部23を形成したものである。
【0046】
具体的に説明すれば、アンカーソケット2は、図12A,Bに示すように、筒状本体4の他端部6の外周面6aの外径がほぼ均一径に設定されていると共に、内周面6bの内径も同じく均一径に設定されている。また、外周面6aに形成されている螺旋状リブ10が第1実施形態のものよりも巻回数が多く形成されていると共に、先端には二重ではなく、一重の大径な環状リブ12が一体に設けられている。
【0047】
さらに、他端部6の周壁に長手方向に形成された縦割り十文字状の4つのスリット13は、中央部7から他端部6の先端縁まで拡開テーパ状に形成されて、他端部6先端側の縮径変形量が大きくなるように形成されている。
【0048】
また、筒状本体4の一端部5の内周面には、開口4a端縁から一端部5の約1/3程度の長さに亘って雌ねじ部9が形成されていると共に、該内周面の雌ねじ部9の端縁から中央部7付近まで筒状のガイド溝22が形成されている。
【0049】
このガイド溝22は、内周面22aが平坦状に形成され、その均一な内径が前記雌ねじ部9の谷部の内径より若干大きく設定されている。
【0050】
さらに、前記ガイド溝22の他端部6側には、段差径状の環状ストッパ24が形成されている。
【0051】
一方、アンカーボルト3は、図13に示すように基本的には第1実施形態のものと同様であり、頭部14と外周面に雄ねじ部17が形成された軸部15及びヘッド16とを備え、軸部15の先端部とヘッド16との境界部19に切断用溝20が形成されている。
【0052】
そして、この切断用溝20近傍のヘッド16外周面にフランジ部23が形成されている。このフランジ部23は、ほぼ円環状を呈し、外周面に前記軸部15外周の雄ねじ部17と同径の雄ねじ23aが形成されていると共に、そのヘッド16長手方向の長さLが雄ねじ23aの約2山分の長さに設定されている。したがって、このフランジ部23は、前記ガイド溝22内を摺動自在に移動可能になっていると共に、約2山分の短い長さLであるため、後述するアンカーソケット2の変形した内周面2a(ガイド溝22の内端面22a)からの所定の圧潰力によって雄ねじ23aのねじ山が潰れ可能になっている。
【0053】
したがって、この実施形態の作用も基本的には第1実施形態と同様であるが、特徴的な点は図14などに示すように、天井壁Cを形成するコンクリート組成物に混練分散される砂利の一部C1がコンクリート孔1の一部に露呈してしまった場合におけるアンカーソケット2に対するアンカーボルト3の挿入作用にある。つまり、コンクリート孔1をドリルで穿設した際に、図14に示すようにコンクリート孔1の内周面に比較的大きな砂利C1が掛かって該孔1内に露呈してしまった場合が問題となるのである。
【0054】
具体的に説明すると、アンカーソケット2を図15に示すようにコンクリート孔1内にハンマー等で叩きながら押し込んでいくと、他端部6が複数のスリット13を介して縮径変形しながら押し込まれて他端部6自体は直線状に挿入され、環状リブ12や螺旋状リブ10,捩り状リブ8が内周面1aに食い込んで強固に保持される。次に、図15及び図16に示すように、まずアンカーボルト3のヘッド16をアンカーソケット2の開口4aから内部に挿入しつつ軸部15の雄ねじ部17を雌ねじ部9に螺合させ、その後、頭部14をスパナ等の工具で旋回させて全体を捩じ込んでいくと、フランジ部23はガイド溝22内に入った時点から雄ねじ23aがガイド溝22の内周面22aに摺接案内され、これによってヘッド16が他端部6内を旋回しながら直線状に押し進む。
【0055】
そして、ヘッド16の旋回による摺動摩擦トルクとアンカーボルト3の締付回転トルクとのトルク差によって境界部19に所定以上の捩りトルクが発生すると、切断用溝20から捩じ切られて、アンカーボルト3の捩じ込み途中で軸部15とヘッド16が分断されることは第1実施形態と同様である。その後、アンカーボルト3をさらに捩じ込んでいくと、ヘッド16は軸部15の押圧力により以後回転せずに振り防止部23がガイド溝22の内周面22aに案内されながらそのまま直線状態で他端部6の内端面6bに摺接しながら押し進む。
【0056】
さらに、ヘッド16の先端部16aが他端部6内を押し進むと、図17に示すように該先端部16aによって他端部6を拡開方向へ押し広げる力が作用するため、環状リブ12は砂利C1が当たっている部位12aでは該砂利C1によって拡開変形が規制されて、その反対側の部位12b側のみが拡開変形してしまう。このため、他端部6の上端部が反対側部位12b方向へ傾斜変形して、アンカボルト3の軸心X1と他端部6の軸心X2が径方向へずれる。したがって、このときヘッド16は、他端部6の一方側部位12a側の内周面から局部的に大きな曲げ方向の反力を受けることになる。つまり、この時点では、他端部6の中央部6c付近がコンクリート孔1の内周面1aに圧接しているので、この圧接位置(中央部6c付近)がヘッド16の支点となって、フランジ部23にヘッド16曲げ方向と反対側の一端部23bに曲げモーメントが発生し、ヘッド16全体が砂利C1と反対方向へ図示のように逆く字形状に折曲する。同時に、フランジ部23の一端部23bがガイド溝22の内端面22aに圧接して所定トルクの圧潰力が作用する。このため、該一端部23b側の雄ねじ23a山が潰れてヘッド16全体を折曲方向へ傾斜させる。これによって、ヘッド16の直進方向の作用点と折曲した他端部6の軸心X2とがほぼ合致した形になり、ヘッド16に対する環状リブ12の前記一方側部位12aからの反力が緩和される。換言すれば、フランジ部23の潰れ作用によってヘッド16を他端部6の折曲形状に沿って傾斜させることにより、他端部6の内周面6bから受ける偏荷重が緩和されるのである。
【0057】
このため、ヘッド16は、他端部6の内周面6bとの摺動摩擦抵抗の上昇が抑制され、この結果、たとえ砂利C1などに起因して押進中においてヘッド16に曲げ力が発生しても、アンカーボルト3の旋回トルクを小さくすることが可能になる。したがって、軸部15との分断に伴うヘッド16の直線移動による摺動抵抗の低減化と相俟ってアンカーボルト3の締付操作力の省力化が図れる。
【0058】
また、アンカーボルト3を前記の時点からさらに捩じ込んでいくと、ヘッド先端部16aが図17に示すように他端部6の開口4bから所定長さだけ突出すると、フランジ部23が環状ストッパ24に突き当たってヘッド16のそれ以上の進出が規制されると同時に、一旦拡開された大径な環状リブ12の縮径方向の強い反力によって係止爪18が開口4bの孔縁4cに強固に係止すると共に、環状リブ12等がコンクリート孔1の内周面1aにさらに強く食い込んで、アンカーソケット2を内周面1aに強固に保持させる。
【0059】
次に、図18に示すようにアンカーボルト3を逆転させて抜き取り、改めて該アンカーボルト3によりアングル材21を装着固定することは第1実施形態と同様である。
【0060】
また、他の作用効果も第1実施形態と同様である。
以上は、アンカーボルト3をねじ込む途中で境界部19が切断用溝20から切断される場合を説明したが、図11A、Bに示すアンカーボルト3に係止爪18を有しない実施形態以外の第1、第2実施の形態の場合において、アンカーボルト3を完全にねじ込んで、ヘッド16の先端部16aが他端開口縁4aに係止手段(係止爪18)を介して係止するまで切断しなかった場合は、前記アンカーボルト3を逆回転させることによって境界部19を切断させることが可能である。
【0061】
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、切断用溝20は円環状でなく間欠的であってもよく、また、その深さはアンカーボルト3の進出量に応じて自由な位置で切断できる深さに設定できる。つまり、製造加工後における軸部15とヘッド16との一体性を確保しつつアンカーソケット2の押し込み時に途中で分断させることができる深さに設定すればよい。
【0062】
また、螺旋状のリブ11を複数の円環状リブとすることも可能であり、さらに、捩り状リブ8の横断面形状は、三角形ばかりか円錐形、多角形等としてもよく、要するに建材にアンカーソケット2が打ち込まれるのに支障を来さない範囲でコンクリート孔1との結合性を高める形状であればよいのである。
【0063】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、アンカーボルトの捩込みによるヘッドの押圧力でアンカーソケットの他端部を拡開させ、軸部とヘッドとを切断して該ヘッドをアンカーソケット内に残すようにしたため、従来のような専用工具を必要としないことは勿論のこと、打撃による建材の破損や損壊を防止できると共に、打撃音の発生も防止できる。
【0064】
また前述のように、打撃により拡開させるのではないため、アンカーソケットを挿入すべき建材の固定用孔の深さを精度良く施工する必要性がなくなるので、固定用孔の深さに無関係でアンカーソケットまたはアンカーボルトの突出長さを揃えることができる。
【0065】
さらに、部品点数の削減が図れ、製造加工作業性の向上とコストの低廉化が図れる。
【0066】
しかも、請求項1記載の発明によれば、アンカーボルトの捩込み途中で軸部からヘッドを捩じ切るようにしたため、その後、ヘッドを回転ではなく直線状に押し込むことが可能になる。これにより、アンカーソケット他端部とヘッドとの摺動摩擦抵抗が回転の場合に比較して十分に小さくなる。この結果、アンカーボルトの締付操作力の省力化が図れ、アンカーソケットの取付作業が容易になり、該取付作業能率の向上が図れる。
【0067】
請求項3の発明によれば、リブの外径を固定用孔の内径よりも大きくしたので、固定用孔にアンカーソケットを押し込んだ際における他端部の拡径方向の反力が大きくなる。この結果、アンカーソケットの固定用孔に対する強固かつ確実な仮止め状態が得られる。
【0068】
請求項4の発明によれば、他端部の内周面をテーパ状に形成したため、前記リブの大径化と相俟って他端部の拡径方向の反力がさらに大きくなり、アンカーソケットのさらに強固な保持力が得られる。
【0069】
さらに、請求項5の発明によれば、固定用孔に対するアンカーソケットの一端部と他端部及び中央部の3点で強い圧接力が得られるため、引き抜き方向と水平方向の外力に対する対抗力が大きくなり、アンカーソケットの保持力が一層高くなる。特に、アンカーソケットのほぼ中央部の強い圧接力によって該中央部付近の金属疲労が防止される。
【0070】
また、請求項6の発明によれば、コンクリート孔に露呈した砂利などに起因して、ヘッドの押進時にアンカーソケットの他端部からのヘッドへの曲げ方向の偏荷重が発生しても、フランジ部の潰れによってヘッドを他端部の折曲方向へ傾斜させることができるため、該ヘッド外周面と他端部内周面との摺動摩擦抵抗の上昇が抑制される。この結果、アンカーボルトの締付操作力の増加が抑えられて省力化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンカー金具の第1実施形態を示す縦断面図。
【図2】Aは本実施形態に供されるアンカーソケットの正面図、Bは同アンカーソケットの縦断面図。
【図3】同実施形態に供されるアンカーボルトの正面図、Bは同アンカーボルトの縦断面図。
【図4】本実施形態の作用説明図。
【図5】本実施形態の作用説明図。
【図6】本実施形態の作用説明図。
【図7】本実施形態の作用説明図。
【図8】本実施形態の作用説明図。
【図9】本実施形態の作用説明図。
【図10】本実施形態の作用説明図。
【図11】Aは、アンカーボルトの他例を示す正面図、Bは同アンカーボルトの縦断面図。
【図12】Aは本発明の第2実施形態に供されるアンカーソケットの正面図、Bは同アンカーソケットの縦断面図。
【図13】第2実施形態に供されるアンカーボルトの正面図。
【図14】本実施形態の作用説明図。
【図15】本実施形態の作用説明図。
【図16】本実施形態の作用説明図。
【図17】本実施形態の作用説明図。
【図18】本実施形態の作用説明図。
【符号の説明】
1…コンクリート孔(固定用孔)
2…アンカーソケット
3…アンカーボルト
4…筒状本体
4a,4b…開口
5…一端部
6…他端部
6a…外周面
6b…内周面
7…中央部
9…雌ねじ部
12…環状リブ
13…スリット(縦割り溝)
15…軸部
16…ヘッド
17…雄ねじ部
18…係止爪
19…境界部
20…切断用溝
22…ガイド溝
22a…内周面
23…フランジ部

Claims (7)

  1. 建材の固定用孔内に挿通固定され、両端が開口形成された筒状のアンカーソケットと、該アンカーソケットの一端部内に形成された雌ねじ部を介して該一端部内に螺入するアンカーボルトとを備え、
    前記アンカーソケットの他端部の周壁に、軸方向に沿った縦割り溝を形成する一方、
    前記アンカーボルトの軸部の先端に、前記アンカーソケットの他端部内に圧入して該他端部を拡開させるヘッドを設けると共に、
    該ヘッドと前記軸部の先端との境界部に切断用溝を形成し、前記アンカーボルトのねじ込み途中において、前記アンカーソケット他端部の内周面の前記ヘッドに対する摩擦抵抗力により前記切断用溝を介して前記境界部が切断するように形成したことを特徴とするアンカー金具。
  2. 建材の固定用孔内に挿通固定され、両端が開口形成された筒状のアンカーソケットと、該アンカーソケットの一端部内に形成された雌ねじ部を介して該一端部内に螺入するアンカーボルトとを備え、
    前記アンカーソケットの他端部の周壁に、軸方向に沿った縦割り溝を形成する一方、
    前記アンカーボルトの軸部の先端に、前記アンカーソケットの他端部内に圧入して該他端部を拡開させるヘッドを設けると共に、
    該ヘッドと前記軸部先端との境界部に切断用溝を形成し、
    かつ前記ヘッドの先端部に、アンカーソケットの他端部側開口縁に係止する係止手段を設け、
    前記アンカーボルトをねじ込んで前記ヘッドの先端部他端部開口縁に係止した状態で、前記アンカーボルト逆回転させることにより前記切断用溝を介して境界部を切断したことを特徴とするアンカー金具。
  3. 前記アンカーソケットの他端部の先端側外周にフランジ状のリブを設けると共に、該リブの外径を前記建材の固定用孔の内径よりも大きく設定したことを特徴とする請求項1または2記載のアンカー金具。
  4. 前記アンカーソケットの他端部の内周面を、先端側が漸次縮径するテーパ状に形成したことを特徴とする請求項1,2または3記載のアンカー金具。
  5. 前記アンカーソケット他端部の縦割り溝を、該アンカーソケットのほぼ中央部まで延設したことを特徴とする請求項1,2,3または4記載のアンカー金具。
  6. 前記アンカーソケットの一端部内周面に形成される雌ねじ部を、一端部開口側に形成すると共に、
    該雌ねじ部の形成端からアンカーソケットのほぼ中央部までの内周面に雌ねじ部の谷部径よりも若干大径な筒状のガイド溝を形成する一方、
    前記アンカーボルトのヘッドの境界部側に位置する基部外周面に、前記ガイド溝内を摺動するフランジ部を設け、
    該フランジ部は、前記ガイド溝内を摺動している際に、前記アンカーソケットの変形した内周面の圧潰力によって潰れ可能に形成されていることを特徴とする請求項1,2,3または5記載のアンカー金具。
  7. 前記フランジ部は、外周面に前記雌ねじ部に螺合する雄ねじを有していると共に、前記ヘッド長手方向の長さが圧潰力によって潰れ可能な長さに設定されていることを特徴とする請求項6記載のアンカー金具。
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