JP3883192B2 - ラチェット式テンショナの樹脂製プランジャ制止具 - Google Patents

ラチェット式テンショナの樹脂製プランジャ制止具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属するの技術分野】
本発明は、車両用エンジンのタイミングベルト、タイミングチェーン等に適正な張力を付与するラチェット式テンショナの付属品に関し、特に、ラチェット式テンショナに用いてプランジャの飛び出しを一時的に制止するためのプランジャ制止具に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンのクランクシャフトとカムシャフトとの間で回転を伝達するタイミングベルトまたはタイミングチェーンの走行時に生じる振動を抑止し、かつ、適正な張力を維持するためのラチェット式テンショナは、ハウジング本体から突出するプランジャがエンジン本体側に揺動自在に軸支されているテンショナレバーの揺動端近傍の背面を押圧することにより、テンショナレバーのシュー面がチェーン弛み側に摺動接触して張力を付加する構成となっている。
【0003】
そこで、図13に示すように、ハウジング本体32内でプランジャ用ばね36により付勢されて外部に出没自在に突出するプランジャ33と、ハウジング本体32に設けられたラチェット爪体の軸34Aにより揺動自在に軸支されてラチェット爪体用ばね38で付勢されたラチェット爪体34とを有する従来のラチェット式テンショナは、ハウジング本体32の外側に突出したラチェット爪体34の軸34Aの端部に固着された外部プレート37を備えており、このラチェット式テンショナ31を出荷したり、エンジンブロックに取り付ける場合には、ラチェット歯33Aとラチェット爪34Bとを係合させた状態で、図13に示すように、ストッパーピン39を外部プレート37のピン挿入孔37Aに差し込むと同時に、ストッパーピン39をハウジング本体32の外壁端面32Aに当接させたり、図15に示すように、ストッパーピン39をハウジング本体32に穿孔したストッパー孔周壁32Bに当接させて、プランジャ33がハウジング本体32から飛び出さないように保持してエンジンブロックに取り付けた後、ストッパーピン39を取り外すようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特許第3226037号公報(第2頁、図5乃至図10)
【0005】
しかし、このような従来のラチェット式テンショナ31は、ハウジング本体32にストッパーピン39を挿入するための穴あけ加工やラチェット爪体34を強制的に揺動させるための外部プレート37を必要とするばかりでなく、外部プレート37を軸34に固着する加工工程を必要とするため、製造負担や製造コストが嵩むばかりでなく、ストッパーピン39を外部プレート37のピン挿入孔37Aに差し込んでハウジング本体32からのプランジャ33の飛び出しを回避する場合、ハウジング本体32とエンジンブロック側との間隙が少ないとストッパーピン39がエンジンブロック側に接触干渉してストッパーピン39の抜き差しが困難になるので、エンジンブロックへのテンショナ取り付け作業や、チェーンを取り外したり、取り付けたりする作業などを簡単に行うことができないという問題があった。
【0006】
そこで、上述したような問題を解決するために、本出願人が開発して既に特許出願したラチェット式テンショナ40のプランジャ制止具41として、図16乃至図17に示すようなラチェット式テンショナ40のハウジング本体42に形成された凹溝42A内のラチェット爪体用ばね45に跨がった状態でハウジング本体42とラチェット爪体44との間で挟持されるように挿入する二股状の制止片41Aと該制止片41Aからハウジング本体42の外部に延びて突起する摘まみ片41Bとを備えたものがある。
ここで、図16乃至図17に示す符号43は、ハウジング本体42から出没自在に突出するプランジャであり、符号43Aは、プランジャ43の外周面に刻設されたラチェット歯であり、符号42Bは、ハウジング本体42をエンジンブロックに取り付けるための取付孔である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような本出願人が開発したラチェット式テンショナ40のプランジャ制止具41は、図18に示すように、摘まみ片41Bを差し込まれた状態から捩るように引き抜くと、この摘まみ片41Bから一体に構成された二股状の制止片41Aがラチェット爪体用ばね45を捻り込んだ挟持状態となり、制止片41Aをラチェット爪体用ばね45とともに引っ張り上げてラチェット機構を損傷させてしまう恐れがあり、プランジャ制止具40の引き抜き操作を簡便に達成するための工夫を強いられていた。
【0008】
そこで、本発明の目的は、前述したような従来技術の課題を解消するものであって、差し込み障害のない簡便な抜き差しによりラチェット式テンショナのラチェット機構を損傷させることなく、プランジャ制止具の引き抜き操作を簡便に達成することができるとともに、エンジンブロックへのテンショナ取り付け作業やチェーン取り付け、取り外し作業などにおけるプランジャの飛び出しを簡便に制止することができるラチェット式テンショナのプランジャ制止具を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、車両用エンジンブロックに取り付けられるハウジング本体内に、該ハウジング本体からばね付勢されて外部に前進突出するプランジャと、該プランジャに向けて開口するハウジング本体の凹溝内に配置されて軸支状態で揺動するラチェット爪体と、該ラチェット爪体をプランジャ外周面のラチェット歯と係合するようにばね付勢するラチェット爪体用ばねとで構成されるラチェット式テンショナに用いてプランジャの飛び出しを一時的に制止するために、前記ラチェット爪体用ばねの外径より大きな内股間隔を備えて前記凹溝内のラチェット爪体用ばねに跨がった状態でハウジング本体とラチェット爪体との間で挟持されるように挿入する二股状の制止片と該制止片からハウジング本体の外部に延びて突起する摘まみ片とを備えた樹脂製プランジャ制止具において、前記摘まみ片に生じる捩れトルクを吸収する捩れトルク吸収部位が少なくとも摘まみ片と制止片との間に形成されている。
【0010】
なお、本発明で云うところの「捩れトルク吸収部位」の具体的な形態については、摘まみ片、若しくは、制止片の形態に起因する剛性よりも小さな剛性を持って摘まみ片から制止片への捩りトルク伝達を大幅に抑制することができる形態であれば、直線状のもの、曲線状のもの、あるいは、これらを組み合わせたものなど如何なる形態であっても差し支えない。
【0011】
【作用】
本発明に係るラチェット式テンショナのプランジャ制止具は、プランジャの飛び出しを一時的に制止しようとする際に、人手などで摘まみ片を把持しながら、この摘まみ片から延びる二股状の制止片を、ハウジング本体の凹溝内のラチェット爪体用ばねに跨がった状態でハウジング本体とラチェット爪体との間で挟持されるように挿入することによって、制止片がラチェット爪体とラチェット歯との係合状態を強制的に持続してラチェット爪体の揺動を阻止するので、プランジャがハウジング本体からばね付勢されて飛び出そうとしてもこの飛び出しを完全に制止する。
【0012】
また、プランジャの制止状態を解除する際には、人手などで摘まみ片を引っ張り上げてこの摘まみ片と一体に構成されている制止片がラチェット爪体用ばねを損傷させることなく、ハウジング本体の凹溝内から抜き取られることによって、ハウジング本体からばね付勢されて前進突出しようとするプランジャの自由な動きを許容する。
すなわち、摘まみ片の捩れトルクを吸収する捩れトルク吸収部位が少なくとも摘まみ片と制止片との間に形成されていることによって、プランジャ制止具の摘まみ片を捩るように引き抜いた場合であっても、摘まみ片と制止片との間に形成された捩れトルク吸収部位がこのような捩れを吸収して制止片への伝搬を遮断することができるため、二股状の制止片がラチェット爪体用ばね近傍からスムーズに引き上げられる。
また、制止片の内股間隔については、ラチェット爪体用ばねの外径より大きくなっており、制止片を凹溝内に差し込む際に、制止片がラチェット爪体用ばねに跨がった状態となり、差し込みの障害とならない。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態である実施例を図1乃至図12に基づいて説明する。
まず、図1に示すように、本発明の樹脂製プランジャ制止具10をプランジャ23の一時的な制止手段として適用するラチェット式テンショナ20は、図示していない車両用エンジンブロックに取り付けられるハウジング本体22内に、該ハウジング本体22からばね付勢されて外部に前進突出するプランジャ23と、該プランジャ23に向けて開口するハウジング本体22の凹溝22A内に配置されて軸支状態で揺動するラチェット爪体24と、該ラチェット爪体24をプランジャ外周面のラチェット歯23Aと係合するようにばね付勢するラチェット爪体用ばね25とを備えて、車両用エンジンのタイミングベルト、タイミングチェーン等に適正な張力を付与するようになっている。
なお、図1における22Bは、ハウジング本体22をエンジンに取り付けるための取付孔である。
また、このようなラチェット式テンショナ20は、前述した従来のラチェット式テンショナ41と基本的なテンショナ機能が変わらないので、その詳細構造、作動、機能等については説明を省略する。
【0014】
そこで、本発明の一実施例である樹脂製プランジャ制止具10は、上述したようなラチェット式テンショナ20におけるプランジャ23の飛び出しを一時的に制止するために使用するものであって、以下に詳しく説明する。
本実施例の樹脂製プランジャ制止具10は、ラチェット式テンショナ20における凹溝22A内のラチェット爪体用ばね25に跨がった状態でハウジング本体22とラチェット爪体24との間で挟持されるように挿入する二股状の制止片11と、この制止片11から延びてハウジング本体22の外部に突起する摘まみ片12とで一体に構成されている。
【0015】
また、図2に示すように、本実施例の樹脂製プランジャ制止具10は、制止片11の外股間隔W1が凹溝22Aの溝幅W2より大きくなっていることによって、二股状の制止片11をその外股間隔W1を押し縮めてハウジング本体22とラチェット爪体24との間に挿入するため、ばね付勢されたプランジャが押し戻されてハウジング本体22とラチェット爪体24との間で発生させた制止片11の挟持力が解消しても、挿入された制止片11と凹溝22Aとの間に溝幅方向の拡幅力が働き、制止片11をハウジング本体22の凹溝22A内から意図的に抜き取らない限り、制止片11の抜け落ちを完全に阻止することができるようになっている。
【0016】
他方、前記制止片11の内股間隔については、ラチェット爪体用ばね25の外径より大きくなっており、制止片11を凹溝22A内に差し込む際に、制止片11がラチェット爪体用ばね25に跨がった状態となり、差し込みの障害とならないようになっている。
なお、図3における仮想線は、ハウジング本体22における凹溝22Aの輪郭を示している。
また、プランジャ制止具10の素材については、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂などの合成樹脂を採用することが成型負担、成型コストなどの点からより好ましい。
【0017】
そして、本実施例の樹脂製プランジャ制止具10が最も特徴とするのは、前述した摘まみ片12を捩るように引き抜いた際に生じる摘まみ片12の捩れトルクを吸収する捩れトルク吸収部位13が摘まみ片12と制止片11との間に形成されていることであり、摘まみ片12を捩るように引き抜いた場合に、この捩れトルク吸収部位13がこのような捩れトルクを吸収して制止片11への伝搬を遮断して、挿入された制止片11をラチェット爪体用ばね25近傍からスムーズに引き上げることができるようになっている。
【0018】
このようにして、ラチェット式テンショナ20におけるプランジャ23の飛び出しを一時的に制止しようとする際に、人手などで摘まみ片12を把持しながら、この摘まみ片12から延びる二股状の制止片11を、ハウジング本体22の凹溝22A内のラチェット爪体用ばね25に跨がった状態でハウジング本体22とラチェット爪体24との間で挟持されるように挿入することによって、制止片11がラチェット爪体24とラチェット歯23Aとの係合状態を強制的に持続してラチェット爪体24の揺動を阻止するので、プランジャ23がハウジング本体22からばね付勢されて飛び出そうとしても、この飛び出しを完全に制止することができ、他方、プランジャ23の制止状態を解除する際には、人手などで摘まみ片12を捩るように引っ張り上げて制止片11をハウジング本体22の凹溝22A内から抜き取っても、捩れトルク吸収部位13がこのような捩れトルクを吸収して制止片11への伝搬を遮断するため、制止片11がラチェット爪体用ばね25を捻り込んだ挟持状態になってラチェット機構に不具合を生じるような恐れもなく、ラチェット爪体用ばね25近傍からスムーズに引き上げられる。
【0019】
以上のようにして得られた本実施例の樹脂製プランジャ制止具10は、従来のようなハウジング本体32にストッパーピン39を挿入するための穴あけ加工やラチェット爪体34を強制的に揺動させるための外部プレート37を必要としないばかりでなく、外部プレート37を軸34に固着する加工工程を必要とすることなく、プランジャ23の飛び出しを簡便に制止することができ、プランジャ23の制止状態を解除する際に制止片11をラチェット爪体用ばね25近傍からスムーズに引き上げることができるため、エンジンブロックへのテンショナ取り付け作業やチェーン取り付け、取り外し作業などをラチェット爪体用ばね25などからなるラチェット機構を損傷することなく、簡便に達成することができ、しかも、テンショナ自体の製造負担と製造コストを大幅に軽減することができるなど、その効果は甚大である。
【0020】
つぎに、図3乃至図12は、本実施例の樹脂製プランジャ制止具10における変形例を示したものである。
すなわち、図3乃至図4に示す樹脂製プランジャ制止具10は、摘まみ片12の形状を変形させたものである。
図5乃至図7に示す樹脂製プランジャ制止具10は、捩れトルク吸収部位13の形状を変形させたものである。
図8乃至図12に示す樹脂製プランジャ制止具10は、摘まみ片12を捩れトルク吸収部位13と同様に線状体で構成することによって、摘まみ片を差し込まれた状態から捩るように引き抜いた場合であっても、摘まみ片12自体に捩りトルクを極力発生させないようにしたものである。
【0021】
なお、前述した捩れトルク吸収部位13の具体的な形態については、摘まみ片12、若しくは、制止片11の形態に起因する剛性よりも小さな剛性を持って摘まみ片12から制止片11への捩りトルク伝達を大幅に抑制することができる形態であれば、図1乃至図12に示した以外の形態であっても何ら差し支えない。
【0022】
上述したような実施例では、ラチェット式テンショナとして油圧タイプのテンショナ20に適用した場合について説明したが、本発明のプランジャ制止具10は、これ以外に、バックラッシュのないノーバックタイプのラチェット式テンショナ等にも適用することができる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るラチェット式テンショナの樹脂製プランジャ制止具は、ラチェット爪体用ばねの外径より大きな内股間隔を備えてハウジング本体に形成された凹溝内のラチェット爪体用ばねに跨がった状態でハウジング本体とラチェット爪体との間で挟持されるように挿入する二股状の制止片と、該制止片から延びてハウジング本体の外部に突起する摘まみ片とを備えたことによって、プランジャの飛び出しを制止しようとする際に、制止片がラチェット爪体用ばねに跨がった状態となり、差し込みの障害とならず、摘まみ片から延びる制止片がラチェット爪体とラチェット歯との係合状態を強制的に持続してラチェット爪体の揺動を阻止するため、プランジャの飛び出しを完全に制止することができ、他方、プランジャの制止状態を解除する際には、人手などで摘まみ片を引っ張り上げて制止片をハウジング本体の凹溝内から抜き取ってプランジャの自由な動きを許容することができるので、エンジンブロックへのテンショナ取り付け作業やチェーン取り付け、取り外し作業などを簡便に達成することができ、しかも、従来のような外部プレート37からなるプランジャ飛び出し制止手段をハウジング本体32に固着するための穴あけ加工や軸34を必要とすることがないので、テンショナ自体の製造負担と製造コストを大幅に軽減することができる。
【0024】
また、摘まみ片から延びる制止片をハウジング本体の凹溝内に挿入するように構成したことによって、従来のようなハウジング本体32とエンジンブロック側との間隙が少なくストッパーピン39がエンジンブロック側に接触干渉してストッパーピン39の抜き差しが困難なテンショナ設置環境であっても、制止片を簡便に抜き差しできるため、エンジンブロックへのテンショナ取り付け作業や、チェーンを取り外し作業などを簡単に行うことができる。
【0025】
そして、摘まみ片の捩れトルクを吸収する捩れトルク吸収部位が少なくとも摘まみ片と制止片との間に形成されていることによって、摘まみ片を差し込まれた状態から捩るように引き抜いた場合であっても、摘まみ片と制止片との間に形成された捩れトルク吸収部位がこのような捩れを吸収して二股状の制止片への伝搬を遮断することができるため、制止片がラチェット爪体用ばねを捻り込んだ挟持状態になってラチェット機構に不具合を生じるような恐れもなく、挿入された制止片をラチェット爪体用ばね近傍からスムーズに引き上げることができるので、プランジャ制止具の引き抜き操作を簡便に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明であるラチェット式テンショナの樹脂製プランジャ制止具の使用態様を示した説明図。
【図2】本発明による樹脂製プランジャ制止具の拡大図。
【図3】本発明である樹脂製プランジャ制止具の第1変形例を示した図。
【図4】本発明である樹脂製プランジャ制止具の第2変形例を示した図。
【図5】本発明である樹脂製プランジャ制止具の第3変形例を示した図。
【図6】本発明である樹脂製プランジャ制止具の第4変形例を示した図。
【図7】本発明である樹脂製プランジャ制止具の第5変形例を示した図。
【図8】本発明である樹脂製プランジャ制止具の第6変形例を示した図。
【図9】本発明である樹脂製プランジャ制止具の第7変形例を示した図。
【図10】本発明である樹脂製プランジャ制止具の第8変形例を示した図。
【図11】本発明である樹脂製プランジャ制止具の第9変形例を示した図。
【図12】本発明である樹脂製プランジャ制止具の第10変形例を示した図。
【図13】第1の従来例であるラチェット式テンショナを示した斜視図。
【図14】第2の従来例であるラチェット式テンショナを示した平面図。
【図15】図14に示したラチェット式テンショナの側断面図。
【図16】第3の従来例であるラチェット式テンショナを示した斜視図。
【図17】図16に示したラチェット式テンショナの側断面図。
【図18】図16のラチェット式テンショナにおけるプランジャ制止具の引き抜き状態を示した要部拡大図。
【符号の説明】
10 ・・・ プランジャ制止具
11 ・・・ 制止片
12 ・・・ 摘まみ片
13 ・・・ 捩れトルク吸収部位
20 ・・・ ラチェット式テンショナ
22 ・・・ ハウジング本体
22A ・・・ 凹溝
22B ・・・ 取付孔
23 ・・・ プランジャ
23A ・・・ ラチェット歯
24 ・・・ ラチェット爪体
25 ・・・ ラチェット爪体用ばね
37 ・・・ 外部プレート
39 ・・・ ストッパーピン

Claims (1)

  1. 車両用エンジンブロックに取り付けられるハウジング本体内に、該ハウジング本体からばね付勢されて外部に前進突出するプランジャと、該プランジャに向けて開口するハウジング本体の凹溝内に配置されて軸支状態で揺動するラチェット爪体と、該ラチェット爪体をプランジャ外周面のラチェット歯と係合するようにばね付勢するラチェット爪体用ばねとで構成されるラチェット式テンショナに用いてプランジャの飛び出しを一時的に制止するために、前記ラチェット爪体用ばねの外径より大きな内股間隔を備えて前記凹溝内のラチェット爪体用ばねに跨がった状態でハウジング本体とラチェット爪体との間で挟持されるように挿入する二股状の制止片と該制止片からハウジング本体の外部に延びて突起する摘まみ片とを備えた樹脂製プランジャ制止具において、
    前記摘まみ片に生じる捩れトルクを吸収する捩れトルク吸収部位が、少なくとも、摘まみ片と制止片との間に形成されていることを特徴とするラチェット式テンショナの樹脂製プランジャ制止具。
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