JP3880117B2 - 画像読取方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体撮像素子を用いた画像読取方法及び画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、大型の撮像素子の技術が向上し、医療分野でのX線等の放射線画像も銀塩フィルムに映し出すのではなく、直接、大型高解像度の撮像素子で取得し、デジタル化して利用する装置も実用化されつつある。
【0003】
図4は、従来の固体撮像素子を用いたX線画像読取装置の基本的な構造を示したブロック図である。図4において、1はX線発生装置、2はX線出力を可視光に変換する蛍光板であり、3は光学系、4は固体撮像素子であり、蛍光板2で発生した蛍光は、光学系3を通して、複数の光電変換素子から構成されCCDなどを利用して画像情報を取り出す2次元固体撮像素子4へ結像される。
【0004】
8は、2次元固体撮像素子4などを駆動する基本的なクロックを発生するクロック発生装置であり、9はそのクロックをもとに各種制御信号を発生する制御信号発生装置である。5は固体撮像素子4の出力をデジタル値に変換するアナログ・デジタル変換装置であり、12に示す信号線上に変換されたデジタルデータを出力する。10は固体撮像素子4の無入力時の出力(暗出力)をあらかじめ記憶するメモリを含む装置であり、6で示す減算器によって、常時、固体撮像素子4出力から暗出力を減じ、13で示す信号線上に出力する。11は、15で示す人体などの被検査媒体がない状態で得られた出力をシェーディングおよび固体撮像素子4の各光電変換素子の変換効率のばらつきを含めた形で記憶するメモリを含む装置であり、7で示す除算機によって補正して14で示す信号線上に結果を出力する。
【0005】
実際にX線画像を取得する場合には、まず、X線を発生しない状態で4の固体撮像素子を駆動して暗出力を取得し10のメモリ内に記憶する。次に、人体などの被検査媒体がない状態でX線を発生させ、固体撮像素子4から画像を取得し、先の暗出力を減じた状態のシェーディングおよび光電変換素子のばらつきのデータをメモリ11内に記憶する。次のステップとして、実際に人体などの被検査媒体がある状態で画像を取得し、減算器6によって暗出力を取り去り、除算器7によってシェーディングおよび光電変換素子のばらつきを補正した状態で安定した出力を信号線14に出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の方法では、シェーディングおよび光電変換素子のばらつきを取得する段階ではX線を発生しなければならない。これは、各撮影毎に行えばX線発生管球の寿命を無駄に費やすことになりかねず、また、検査の手間が大幅に増大することを意味する。したがって、このシェーディングおよび光電変換素子感度のばらつきを取得する操作はたとえば1日に1回ぐらいの間隔で行うのが妥当と考えてよい。
【0007】
しかしながら、X線発生装置は、検査の都合上1日の内に移動させることが多い。これは、前述のシェーディング条件が常に変動することを意味する。
【0008】
図5は、X線発生装置の位置が移動しシェーディング形状が変化したときの様子を模式的に1次元で示した図である。図5において、軸は各画素の位置、軸は光電変換出力値を示す。また、31は当初得られたシェーディング形状であり、X線発生装置が移動してシェーディング形状(位置)が全体的に移動した状態を表す。
【0009】
31、32に示されるように、比較的滑らかに中心部の出力が大きくなるX線の放射分布特性31’及び32’に、各画素ごとの光電変換効率のばらつき分布による細かい出力変化の成分が重なるため、図に示すように、細かい変化を伴う、上に凸の曲線となる。
【0010】
31と32の比がシェーディング形状(位置)が移動した場合の最終的な特性を表す。33は、従来の方法で補正された場合の出力値を示し、細かな変化成分である各光電変換素子のばらつきは補正されているものの、全体的に不自然な傾きが出てしまうという問題点がある。
【0011】
[発明の目的]
本発明の目的は、上述のような不自然な出力画像が排除された画像読取方法及び画像読取装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するための方法として、放射線を画像データに変換するための複数の固体撮像素子を有する固体撮像装置を用いた画像読取方法において、被撮影媒体を置かない状態で放射線を前記固体撮像装置に放射する工程と、前記固体撮像装置により前記放射線を第一の画像データに変換する工程と、前記放射線の前記撮像装置上での放射分布データを前記第一の画像データから得る工程と、前記第一の画像データから前記放射分布データを減算することにより、前記複数の固体撮像素子毎の変換効率を補正データとして得る工程と、被撮影媒体に放射線を照射する工程と、前記被撮影媒体を透過した前記放射線を前記固体撮像装置で第二の画像データに変換する工程と、前記第二の画像データを前記補正データで補正する工程とを備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上述した課題を解決するための装置として、放射線を発生する放射線発生装置と、前記放射線を画像データに変換するための複数の固体撮像素子を構成する固体撮像装置と、被撮影媒体を置かない状態で前記固体撮像装置で撮像された第一の画像データから放射線の前記撮像装置上での放射分布データを得、前記第一の画像データから前記放射分布データを減算することにより、前記複数の固体撮像素子毎の変換効率を補正データとして得る手段と被撮影媒体を透過した放射線を前記固体撮像装置で撮像した第二の画像データを前記補正データに基づいて補正する補正手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
[作用]
本発明によれば、複数の画素から構成される固体撮像素子を用いた画像読取装置において、初期状態として任意に設定した装置の状態から得られるシェーディング分布の初期値から、入射光の持つ放射分布成分を分離して、固体撮像素子の各画素の変換効率のばらつき分布のみを得ることができる。このため、読取画像の補正時に、この変換効率のばらつき分布を用いることにより、放射分布は補正せずに、光電変換効率のばらつき分布のみを補正することができる。従って、従来の不自然な補正を改善することができる。
【0017】
また、本発明によれば、一般的なシェーディング特性から、固体撮像素子の光電変換素子の個々のばらつきと、X線などの放射分布特性を分離し、光電変換素子のばらつき分布のみを補正し、放射分布の補正を行わないことにより、前述のX線管球の移動などによる不自然な全体的な傾きなどのアーチファクト(Artifact:人為的加工)を軽減することができる。
【0018】
図5において、31′は31のX線の放射分布特性であり、32′が32のX線放射分布特性を表すとすれば、それぞれの場合、本発明は、図に示す細かな振動部分(各光電変換素子の変換効率のばらつき)のみを補正するため、結果的に31’もしくは32’のような緩やかな分布(放射分布)は残る。しかし、この分布は、X線管球を移動したためのものであり、本来、X線の分布をフィルムによって得ていたときから存在するのであるから、特に取り除く必要性は薄い。それよりも、従来例の補正された出力である33のような不自然な出力分布が発生することを防ぐ努力をすべきであり、本発明は、このような観点に立って成されたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
最初に、本発明の前述した手段を実現するための演算方法について、説明する。
【0020】
通常、X線の放射分布特性H(x,y)は、点発生源と考えれば、距離の2乗に反比例すると考えられるので単純に次の様になる(x,yは撮像装置上の座標を表す)。
【0021】
H(x,y)=K/{(x−x02 +(y−y02 +L2 }…(式1)
(ここで、Kは点発生源の発生強度、Lは撮像装置までの距離、x0 ,y0 は撮像面上から見た発生源の座標を表す。)
実際には、X線発生管球は点発生源ではありえず、もう少し複雑なものになるが、放射分布そのものは滑らかなものである。
【0022】
人体などの被検査媒体なしで、X線を発生させてその分布を前述のような固体撮像装置で取得すると、撮像装置から得られる分布P(xi ,yj )は、
P(xi ,yj )=H(xi ,yj )×G(xi ,yj )…(ただし、1≦i≦n,1≦j≦m,nは固体撮像素子のx方向の数,mはy方向の数である。)…(式2)
ここで、H(xi ,yi )は、放射分布特性であり、G(xi ,yi )は、固体撮像装置の各光電変換素子の感度ばらつきを光電変換素子の配置位置(x,y)の関数として表したものである。
【0023】
(式2)の対数をとり、
log(P(xi ,yj ))=log(H(xi ,yj ))+log(G(xi ,yj ))…(式3)
として、積を和の形に変形すると、定性的に見て撮像装置出力P(xi ,yi )の細かい振動成分である高周波成分は、光電変換素子の感度ばらつきlog(G(xi ,yj ))であり、緩やかな変化成分はX線放射分布log(H(xi ,yj ))を意味すると考えることができる。
【0024】
この光電変換素子のばらつき分布であるlog(G(xi ,yj ))と放射分布であるlog(H(xi ,yj ))とを分離する方法としては、さまざまな方法が考えられるが、たとえば、log(G(xi ,yj ))が分布に対してほぼ無相関であると仮定し、H(xi ,yj )を、(式1)であると仮定して、
Σ(i,j) (log(P(xi ,yi ))−log(H(xi ,yi )))2
の値が最小になるようなパラメータK,x0 ,y0 ,Lを決定するというような非線型回帰演算を行うことが考えられる。この演算は、すべての点で行う必要はなく、代表的な部分(数個おきなど)を選択して行うことも可能である。
【0025】
また、非線型回帰演算が行いにくいのであれば、たとえば、H(x,y)をx,yが独立しているような多項式平面であると仮定して回帰演算を行うことも考えられる。具体的には、
log(H(xi ,yi ))=Σakk +Σbkk +c…(ただし、Σはk=0からk=pまでの総和を意味し、pは多項式の次数)…(式4)
と仮定して、akk c(1≦k≦p)の各パラメータをlog(P(xi ,yi ))からの線形回帰で決定する事もできる。
【0026】
また、関数が求まりにくい場合には、log(P(xi ,yi ))に、2次元ローパス(low pass)フィルタをかけ、十分なまった形をlog(H(xi ,yi ))として、log(P(xi ,yi ))から引き去ったものをlog(G(xi ,yi ))とすることもできる。
【0027】
更にまた、別な形態の、log(H(xi ,yi ))の求め方としては、管球もしくは固体撮像装置を、固体撮像装置の1画素分だけ水平もしくは垂直方向に移動させて2種類のパターンをとり、その内の不変である成分を固体撮像装置の光電変換素子のばらつきとして抽出する方法も考えられる。
【0028】
すなわち、(式3)において、1画素分だけx方向にずれたパターンP(xi ,yj )とP′(xi ,yj )を、以下に示すようにとる。
【0029】
log(P(xi,yj))=log(H(xi,yj))+log(G(xi,yj)) …(式5)
log(P′(xi,yj))=log(H(xi+1,yj))+log(G(xi,yj)) …(式6)
ここで、(式6)をx方向に逆シフトし、
log(P′(xi-1,yj))=log(H(xi,yj))+log(G(xi-1,yj)) …(式7)
(式5)と(式7)より、
log(G(xi,yj))=log(P(xi,yj))log(P′(xi-1,yj))+log(G(xi-1,yj))…(ただし、2≦i≦n,l≦j≦m,log(G(xi,yj))=Kj) …(式8)
ここでKjは各行ごとの定数である。
【0030】
j の求め方によって各行ごとに全体的なゲインが異なってしまうおそれがあるが、たとえばlog(P(x1 ,yj ))(1≦j≦m)を用いて1次元の回帰演算などでKj を推定することにより、行ごとのゲインのむらをある程度解消することができる。
【0031】
また、同様のアルゴリズムで、複数のずれたシェーディング特性を取得することにより、それらから、不動の成分としてlog(G(xi ,yj ))を演算により求めることも可能である。
【0032】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。なお、実施例は、X線画像読取装置の例を述べているが、本発明は、一般的な画像読取装置にも適用可能なことは明白である。
【0033】
[実施例1]
図1に、本発明を実施したX線画像読取装置の概略構成を示す。各ブロックは、従来例の図4とほぼ同じなので説明を省く。異なる点は、16で示す光電変換効率のばらつきG(x,y)を抽出して記憶する装置が加わり、画像読取時には、メモリ11に記憶されたシェーディング分布から、7の除算器によってその変換効率のばらつきのみを補正する。
【0034】
図2は、図1の破線で囲まれた補正装置Aを、より具体的に実施したブロック図を示す。
【0035】
図2において、13の信号線は、暗出力を差し引かれたデータを表わし、21は対数変換を行う装置であり、具体的には参照テーブルを用いるのが一般的である。22は人体などの被検査媒体がない状態で得られた画像を一旦記憶するメモリ装置を表し、23は、それから緩やかな形状であるX線の放射分布を抽出する装置もしくは手段を表し、24の減算機によって元のデータとの差である光電変換効率のばらつき分布を抽出し、メモリ機構28に記憶しておく。
【0036】
実際に、人体などの被検査媒体を撮影する場合には、撮影された画像信号は、信号線13から21の対数変換装置(参照テーブル)に入力されて、対数変換がなされているため、(式3)のように、放射分布と変換効率のばらつき分布との和の形式にされている。このため、減算器29では、メモリ機構28に記憶しておいた、対数変換された変換効率のばらつき分布の値を減算することで、画像信号に含まれる変換効率のばらつき分布のみを補正して、放射分布は補正しないようにすることができる。
【0037】
したがって、信号線27には対数変換されたままの補正データが出力される。これを元の線形なデータに変換するのであれば、この後段に参照テーブルなどを利用した逆対数変換装置21’を設ければよく、信号線14には、変換効率のばらつき分布のみが補正された画像信号が出力される。
【0038】
23のX線放射分布を抽出する装置としては、マイクロプロセッサなどを利用したプログラミングを用いて、前述した関数近似を行なって演算を行なうことなどで容易に実現でき、その際、前述の、どのような近似を用いるかは、実際にシステム全体(X線発生装置も含めて)で最適化する。また、ハード的な構成として、二次元的なローパス(low pass)フィルタを23の位置に構成して抽出してもよい。
【0039】
ここで、メモリ機構28に抽出される変換効率のばらつきの分布は、単に固体撮像素子の各光電変換素子のばらつきを表すだけでなく、蛍光板のむら、光電変換素子により出力段の増幅器を複数用いている場合は、それぞれの増幅率のばらつきなども含めたものであることは自明である。
【0040】
[実施例2]
図3は、本発明の第2の実施例を説明するためのブロック図であり、図2と同様に点線で囲まれた補正装置Aの部分のみが表されている。図2と異なる部分を説明する。41は第1のシェーディング分布を記憶するためのメモリ装置であり、42は第2のシェーディング分布を記憶するメモリ装置である。ここで第1のシェーディング分布とは、前述した、log(P(xi ,yj ))に相当し(式5)、第2のシェーディング分布とはlog(P′(xi ,yj ))に相当する(式6)。43は、41および42の出力である各シェーディング分布から、(式8)で示したような演算によって、素子ごとの変換効率のばらつきを求める演算装置を表し、28で示すメモリ機構に記憶する。
【0041】
まず、人体などの被検査媒体がない状態で得られた画像を21で対数変換し45の信号線を用いて41の第1シェーディング分布を記憶するためのメモリ装置に記憶する。次に、固体撮像装置を1画素に相当する距離だけx方向に移動させやはり人体などの被検査媒体がない状態で画像を得、46の信号線を用いて42の第2のシェーディング分布を記憶するメモリ装置に記憶する。
【0042】
次の段階で、43で示す演算装置は41および42の各データを順次取り出しながら、(式8)の演算を行い、得られた素子ごとの変換効率のばらつき分布のデータを28のメモリ機構に記憶する。
【0043】
本実施例でも、マイクロコンピュータを用いたプログラミングなどにより、前述した演算を実施することが可能であり、不図示のCPUや、プログラムを格納したROM等が実装される。
【0044】
その後の、実際の人体などの被検査媒体がある状態でのデータ取得に関しては実施例1と同様である。
【0045】
また、本実施例の応用として、複数のずれた位置のシェーディング分布を取得し、それらの内、不動の成分として求まる分布を変換効率のばらつき分布とすることも可能である。
【0046】
また、(式8)にある初期値Kj の求め方は、前述の説明にあるように、実際のy方向の分布を推定して求めることが可能である。
【0047】
今までの、実施例では、常に図1のような構成を例に取ったが、本発明は、変換効率のばらつきの分布があるような固体撮像素子を用いるシステムであれば良く、たとえば、図1の光学系3の無い、直接、蛍光板と固体撮像素子が接触するような大型の固体撮像素子を用いても同様の効果があることは自明である。
【0048】
また、これら実施例では自然なX線放射分布が滑らかであることを利用したが、X線透過特性・分布が明確な媒体を通して画像を得、各光電変換素子の変換効率のばらつきを抽出する方法も考えられ、とくに実施例2ではX線放射分布があまり緩やかに変化するものであると逆に分離しにくいので、この方法は有効である。
【0049】
以上のように、複数の画素から構成される固体撮像素子を用いた画像読取装置において、初期状態として任意に設定した装置の状態から得られるシェーディング分布の初期値から、入射光の持つ放射分布成分を分離して、固体撮像素子の各画素の変換効率のばらつき分布のみを得ることができる。このため、読取画像の補正時に、この変換効率のばらつき分布を用いることにより、放射分布は補正せずに、光電変換効率のばらつき分布のみを補正することができる。従って、従来の不自然な補正を改善することができる。
【0050】
また、X線画像などの画像を、複数の変換素子の集合する固体撮像素子を用いて取得する場合、X線発生装置もしくは固体撮像素子の移動によりX線放射分布が変動しても、各変換素子の変換効率のばらつきのみを補正するため、不自然な傾いたシェーディングなどのアーチファクト(Artifact:人為的加工)が発生しない。
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、不自然な出力画像が排除された画像読取方法及び画像読取装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したX線画像読取装置の構成を表すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施例を説明するためのブロック図。
【図3】本発明の第2の実施例を説明するためのブロック図。
【図4】従来の構成を説明するためのブロック図。
【図5】シェーディング分布特性が移動したときに不自然なアーチファクトが発生することを説明するための図。
【符号の説明】
1 X線発生装置
2 蛍光板
3 光学系、
4 複数の変換素子を含む固体撮像素子
5 アナログ・デジタル変換装置
6 減算器
7 除算器
8 クロック発生装置
9 制御回路
10,11 メモリ装置
12,13,14 信号線
15 被検査媒体
16 光電変換効率のばらつき分布の抽出装置

Claims (5)

  1. 放射線を画像データに変換するための複数の固体撮像素子を有する固体撮像装置を用いた画像読取方法において、
    被撮影媒体を置かない状態で放射線を前記固体撮像装置に放射する工程と、
    前記固体撮像装置により前記放射線を第一の画像データに変換する工程と、
    前記放射線の前記撮像装置上での放射分布データを前記第一の画像データから得る工程と、
    前記第一の画像データから前記放射分布データを減算することにより、前記複数の固体撮像素子毎の変換効率を補正データとして得る工程と、
    被撮影媒体に放射線を照射する工程と、
    前記被撮影媒体を透過した前記放射線を前記固体撮像装置で第二の画像データに変換する工程と、
    前記第二の画像データを前記補正データで補正する工程とを備えることを特徴とする画像読取方法。
  2. 前記補正データは、2次元ローパスフィルタを用いて前記第一の画像データから前記放射分布データを得、前記第一の画像データから前記放射分布データを分離して得ることを特徴とする請求項記載の画像読取方法。
  3. 前記補正データは、多項式近似を用いて前記第一の画像データから前記放射分布データを得、前記第一の画像データから前記放射分布データを分離して得ることを特徴とする請求項記載の画像読取方法。
  4. 前記補正データは、非線形回帰演算を用いて前記第一の画像データから前記放射分布データを得、前記第一の画像データから前記放射分布データを分離して得ることを特徴とする請求項記載の画像読取方法。
  5. 放射線を発生する放射線発生装置と、
    前記放射線を画像データに変換するための複数の固体撮像素子を構成する固体撮像装置と、
    被撮影媒体を置かない状態で前記固体撮像装置で撮像された第一の画像データから放射線の前記撮像装置上での放射分布データを得、前記第一の画像データから前記放射分布データを減算することにより、前記複数の固体撮像素子毎の変換効率を補正データとして得る手段と、
    被撮影媒体を透過した放射線を前記固体撮像装置で撮像した第二の画像データを前記補正データに基づいて補正する補正手段とを備えることを特徴とする画像読取装置。
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