JP4891292B2 - 放射線画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被写体を透過した放射線を受光して被写体の放射線画像が撮影された放射線変換パネルから、撮影された被写体の放射線画像を読み取る放射線画像読取装置に関するものである。
放射線変換パネルは、照射された放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)を電気信号に変換するものである。放射線変換パネルとしては、例えば、放射線のエネルギーを蓄積し、励起光を照射することにより放射線エネルギーに対応する輝尽発光光を発する蓄積性蛍光体シートや、受光した放射線を、その線量に対応する電気信号に直接変換するフラットパネル型の放射線検出器(FPD)などが知られている。
ところで、放射線画像読取装置では、一般に、キャリブレーション時と被写体撮影時とで、放射線源と放射線変換パネルとの幾何学的位置関係(向き、距離)が異なる。その場合、放射線源から放射線変換パネルに到達する放射線の量や向きが放射線変換パネル面内の場所(位置)毎に異なった変化をする。その結果、撮影した被写体の放射線画像に濃度むら(幾何学シェーディング)が発生していた。
従来の放射線画像読取装置では、放射線源と放射線変換パネルとの幾何学的位置関係が、キャリブレーション時と被写体撮影時とで異なっていれば、撮影した放射線画像に濃度むらが当然発生するものとして、特に対策はされていなかった。
本出願人が、本発明に関連性があると考える先行技術文献として特許文献1、2がある。特許文献1には、放射線変換パネル自体の重力による歪みで生じる読取光学系の角度に応じてシェーディング補正を行うことが開示されている。また、特許文献2には、複数枚の画像を部分的に重複して長尺画像を作成する際、重複した複数枚の画像の同一位置の画素に対して異なるシェーディング補正を施すことが開示されている。
しかし、特許文献1,2はいずれも放射線変換パネル面内の濃度むらを補正するものであり、上述する放射線源と放射線変換パネルとの幾何学的位置関係が変化することに起因して、放射線画像に発生する幾何学シェーディングを補正するものではない。
特開2004−229735号公報 特開2005−46444号公報
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解消し、放射線源と放射線変換パネルとの幾何学的位置関係が変化することに起因して、放射線画像に発生する幾何学シェーディングを補正することができる放射線画像読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、放射線源から照射され、被写体を透過した放射線を受光して被写体の放射線画像が撮影された放射線変換パネルから、撮影された被写体の放射線画像を読み取る放射線画像読取装置であって、
キャリブレーション時と被写体撮影時における、前記放射線源と前記放射線変換パネルの位置情報を検出する位置検出部と、前記検出された位置情報に基づいてキャリブレーション時と被写体撮影時の前記放射線変換パネルの幾何学的位置の変化量を算出する位置変化算出部と、前記算出された幾何学的位置の変化量に基づいてシェーディングを算出するシェーディング算出部と、前記算出されたシェーディングに基づいて前記放射線画像に発生する幾何学シェーディングを補正する画像補正部とを有する画像処理部を備え
前記幾何学シェーディングは、放射線が前記放射線変換パネルを横切る長さが変化することによって発生するシェーディングを含むことを特徴とする放射線画像読取装置を提供するものである。
前記幾何学シェーディングは、前記放射線変換パネルの受光面上の中央位置である原点と各点における、前記放射線源からの距離が変化することによって発生するシェーディングを含むことが好ましい。
また、前記幾何学シェーディングは、前記放射線変換パネルの受光面上の中央位置である原点と各点における、放射線の照射角度が変化することによって発生するシェーディングを含むことが好ましい。
また、前記画像処理部は、前記放射線変換パネルの受光面内のむらによるパネル面内シェーディングと、前記放射線源の非等方性に起因する放射線源シェーディングとを分離して、個別にシェーディング補正を行うことが好ましい。
本発明によれば、放射線源と放射線変換パネルとの幾何学的位置関係が変化することに起因して、放射線画像に発生する幾何学シェーディングを補正する。これにより、被写体の同じ厚さの部位の濃度を場所によらずほぼ一定濃度にすることができる。その結果、例えば、注目部位の濃度を階調処理によって強調しても、その他の領域の白トビ、黒トビが生じにくいなどの効果がある。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の放射線画像読取装置を詳細に説明する。
図1は、本発明の放射線画像読取装置の構成を表す一実施形態の斜視図である。同図に示す放射線画像読取装置10は、蓄積性蛍光体シートSに励起光を照射して主走査方向(主方向)Xに走査しながら、蓄積性蛍光体シートSを主方向Xと略直交する副走査方向(副方向)Yに搬送して2次元的に走査し、蓄積性蛍光体シートSに記録された放射線画像を読み取るものである。読取装置10は、主走査光学部12と、副走査搬送部14と、輝尽発光光の検出部16と、画像処理部18とによって構成されている。
主走査光学部12は、励起光を主方向Xに偏光し、蓄積性蛍光体シートSを走査する部位である。主走査光学部12は、励起光としてのレーザ光を射出するレーザ光源20と、光偏向器であるポリゴンミラー22と、fθレンズ等を含む走査レンズ群24と、光路変更用ミラー26と、集光ミラー28とによって構成されている。これらの構成要素は、レーザ光の進行方向に沿ってこの順序で配設されている。
副走査搬送部14は、蓄積性蛍光体シートSを載置して、主方向Xと略直行する副方向Yに搬送する部位である。図示例の場合、副走査搬送部14として、ベルトコンベアが用いられている。ベルトコンベアは、エンドレスベルト30と、このエンドレスベルト30を張架するようにエンドレスベルト30内に配設された2本のローラ32,34とによって構成されている。ローラ32,34を回転させることでエンドレスベルトは副方向Yの向きに移動される。
輝尽発光光の検出部16は、励起光を照射した時に蓄積性蛍光体シートSから発せられる輝尽発光光を受光し、これを光電変換して電気信号に変換する部位である。輝尽発光光の検出部16は、集光ガイド36と、輝尽発光光を光電変換するフォトマルチプライヤ(PMT)38と、A/D変換器42とによって構成されている。
集光ガイド36は、導光性材料を成形して作られたものである。集光ガイド36は、輝尽発光光の入射端面が、主方向Xに沿って延びるように集光ミラー28に対向する位置に配設され、輝尽発光光の集光端面(射出端面)にPMT38の受光面が結合されている。また、PMT38から出力される電気信号(アナログ電圧)は、A/D変換器42に供給される。
画像処理部18は、キャリブレーション時と被写体撮影時の放射線画像撮影装置における、放射線源と蓄積性蛍光体シートSの位置情報に基づいて、放射線画像に発生する幾何学シェーディングを補正する幾何学シェーディング補正を含む各種の補正を行う部位である。画像処理部18は、例えば、入力手段、表示手段、記憶手段、制御手段等を有するパーソナルコンピュータ(PC)と、このPC上で動作するソフトウェア(プログラム)で構成される。
画像処理部18は、図2に示すように、キャリブレーション時と被写体撮影時の撮影装置における、放射線源と蓄積性蛍光体シートSの位置情報を検出(取得)する位置検出部44と、検出された位置情報に基づいてキャリブレーション時と被写体撮影時の蓄積性蛍光体シートSの幾何学的位置の変化量を算出する位置変化算出部46と、算出された幾何学的位置の変化量に基づいてシェーディングを算出するシェーディング算出部48と、算出されたシェーディングに基づいて、撮影した放射線画像に発生する幾何学シェーディングを補正する画像補正部50とを有する。
位置検出部44は、例えば、アーム装置等を用いて、放射線源と蓄積性蛍光体シートSとを一体化して移動して被写体を撮影する撮影装置の場合、アーム装置と通信することにより位置情報を取得することができる。
次に、読取装置10の動作を説明する。
レーザ光源20から射出されたレーザ光は、ポリゴンミラー22に入射され、ポリゴンミラー22の回転に応じて主方向Xに偏光されつつ、反射される。続いて、レーザ光は、走査レンズ群24により蓄積性蛍光体シートS上で集束するように焦点を調整され、光路変更用ミラー26により光路が蓄積性蛍光体シートSへ向かうように変更(反射)され、蓄積性蛍光体シートS上に照射される。
一方、ベルトコンベア上に載置された蓄積性蛍光体シートSは、一定の速度で副方向Yに搬送される。すなわち、蓄積性蛍光体シートSは、主走査光学部12により主走査されつつ、副走査搬送部14により副走査されることによって、2次元的に全面を走査される。
蓄積性蛍光体シートSは、レーザ光が照射されると、そこに蓄積されている放射線エネルギーに対応する光量の輝尽発光光を発する。この輝尽発光光は、集光ガイド36の入射口に直接、あるいは、集光ミラー28により反射されて集光ガイド36の入射口に入射し、集光ガイド36によりPMT(光電変換回路)38まで伝搬される。その後、輝尽発光光はPMT38により光電変換され、放射線画像データ(アナログ電圧)に変換される。
放射線画像データは、A/D変換器42により、そのアナログ電圧に対応するデジタルデータに変換され、画像処理部18に供給される。
画像処理部18において、位置検出部44は、キャリブレーション時と被写体撮影時の撮影装置における、放射線源と蓄積性蛍光体シートSの位置情報を検出する。位置変化算出部46は、位置検出部44によって検出された位置情報に基づいて、キャリブレーション時と被写体撮影時の蓄積性蛍光体シートSの幾何学的位置の変化量を算出する。続いて、シェーディング算出部48が、位置変化算出部46によって算出された幾何学的位置の変化量に基づいてシェーディングを算出し、画像補正部50が、シェーディング算出部48によって算出されたシェーディングに基づいて、放射線画像に発生する幾何学シェーディングを補正し、濃度むらが大幅に軽減された放射線画像を生成する。
次に、図3に示す概念図を参照して、キャリブレーション時と被写体撮影時の撮影装置における、放射線源と蓄積性蛍光体シートSの位置関係について説明する。
図3(A)は、キャリブレーション時と被写体撮影時の撮影装置における、放射線源と蓄積性蛍光体シートの位置関係を表す側方概念図、(B)は、放射線源と蓄積性蛍光体シートの位置関係を表す斜視概念図である。図3(A)の例では、蓄積性蛍光体シートSは、キャリブレーション時に、放射線源52から、より遠い位置(左側)に配置され、被写体撮影時に、放射線源52に、より近い位置(右側)に配置されるものとする。
図3に示すように、放射線源52と蓄積性蛍光体シートSの受光面の中央位置との距離をsとする。蓄積性蛍光体シートSの中央位置を原点(0,0)とし、図3中、紙面に垂直な方向をx軸、蓄積性蛍光体シートSの受光面上において、x軸に垂直な方向をy軸とする(x軸、y軸は蓄積性蛍光体シートSの傾斜と共に動くものとする)。また、蓄積性蛍光体シートSの受光面上の各点(x、y)と放射線源52との距離をzとする。
キャリブレーション時には、放射線源52から蓄積性蛍光体シートSの受光面上の点(x、y)に照射される放射線の距離zが、原点(0,0)を中心とする点対象位置において同一距離となる。図示例の場合、被写体撮影時には、x軸を中心として、蓄積性蛍光体シートSの上端部が図3中左回りに角度θ傾斜される。この場合、放射線は、原点(0,0)の上下の対象位置において距離zが異なる(図3中上側の点までの距離zは長くなり、下側の点までの距離zは短くなる)。
ここで、zはx、y、s、θに依存するので、z=z(x、y、s、θ)とも記述する。x、yは画像上の画素位置として、s、θはアームとの通信から、直接得られる量である。図3では、z、sに対して、キャリブレーション時には添え字0を、被写体撮影時には添え字1を付けている。z(0,0,s、0)=sである。
なお、図3は、キャリブレーション時と被写体撮影時の撮影装置における、放射線源52と蓄積性蛍光体シートSの位置関係の一例を示したものである。蓄積性蛍光体シートSの傾斜方向は、x軸を中心軸とする一方向に限らず、y軸を中心軸として傾斜される場合もあるし、両者を組み合わせた方向に傾斜される場合もある。また、放射線源52と蓄積性蛍光体シートSとの距離sも適宜変更される。
次に、幾何学シェーディングについて説明する。
蓄積性蛍光体シートSの受光面上の単位面積が放射線を受光する量は、放射線源52から、その単位面積を見込む立体角に比例する。そのため、図3に示すように、キャリブレーション時の蓄積性蛍光体シートSの受光面上の原点(0,0)と点(x、y)とでは到達する放射線の量が異なる。この相違は、従来、シェーディング(蓄積性蛍光体シートSの受光面内のむら)として補正されていたものである。
これに対して、被写体撮影時の原点(0,0)と点(x、y)とに到達する放射線の量は、キャリブレーション時とは異なる。そのため、キャリブレーション時に取得したシェーディング補正データを用いて、撮影した放射線画像を補正すると、放射線源52と蓄積性蛍光体シートSとの幾何学的位置関係が変化することに起因する濃度むら(シェーディング)が残る。この残る濃度むらのことを本発明では幾何学シェーディングと呼ぶ。
次に、幾何学シェーディングの算出方法について説明する。
幾何学シェーディングは、以下の(1)〜(3)の3種類の効果に分けて算出する。
(1)距離効果
蓄積性蛍光体シートSの受光面上の、ある単位面積に対して、その単位面積の法線方向と放射線の入射方向とが成す角が一定の時、放射線源52が、その単位面積を見込む立体角は、放射線源52からの距離の2乗に反比例する。蓄積性蛍光体シートSの受光面上の原点(0,0)と点(x、y)における、放射線源52からの距離の変化量の比がシェーディング(距離が変化することによって発生するシェーディング)になる。これを本発明では距離効果と呼ぶ。
キャリブレーション時と被写体撮影時とを比較すると、蓄積性蛍光体シートSの受光面上の原点(0,0)の放射線量は(s1/s0)^−2倍になり、点(x、y)の放射線量は、(z1/z0)^−2倍になる。ゆえに、距離効果は下記式(1)で算出される。
Figure 0004891292
(2)角度効果
蓄積性蛍光体シートSの受光面上の、ある単位面積に対して放射線の入射方向が法線と成す角をφとする。放射線源52と蓄積性蛍光体シートSとの距離が一定の時、放射線源52が、その単位面積を見込む立体角はcosφに比例する。蓄積性蛍光体シートSの受光面上の原点(0,0)と点(x、y)における、放射線源52からの放射線の照射角度の変化量の比がシェーディング(角度が変化することによって発生するシェーディング)になる。これを本発明では角度効果と呼ぶ。φはx、y、s、θに依存するので、φ=φ(x、y、s、θ)と記述する。
キャリブレーション時においては、cosφ(0,0,s0,0)=1、cosφ(x、y、s0,0)=s0/z0となり、被写体撮影時には、それぞれ、cosφ(0,0,s1,θ)=cosθ、cosφ(x、y、s1,θ)=s1/z1×cosθとなる。ゆえに、角度効果は下記式(2)で算出される。以下の説明においては、角度効果をL(x、y)と記述する。
Figure 0004891292
(3)蓄積性蛍光体シートSの厚さ効果
放射線が蓄積性蛍光体シートSを横切る長さは、図4から分かるように、1/cosφ(x、y、s、θ)に比例する。図4の例では、蓄積性蛍光体シートSの厚さをΔとし、放射線の蓄積性蛍光体シートSへの入射角をφとすると、放射線が蓄積性蛍光体シートSを横切る長さは、Δ/cosφとなる。放射線が蓄積性蛍光体シートSを横切る長さが変化することによって発生するシェーディングを本発明では厚さ効果と呼ぶ。
蓄積性蛍光体シートSの放射線吸収率が非常に小さい場合、放射線が蓄積性蛍光体シートSを横切る長さと放射線吸収量は比例するので、式(2)と同じ計算によって、L(x,y)^−1というシェーディングが発生することが分かる。一方、蓄積性蛍光体シートSの放射線吸収率が非常に大きい場合、放射線が蓄積性蛍光体シートSを横切る長さとは関係なく、放射線吸収量は一定(全て蓄積性蛍光体シートSの表面で吸収される)なのでシェーディングは発生しない。
現実の蓄積性蛍光体シートSの放射線吸収率は両者の中間なので、一般の蓄積性蛍光体シートSの場合の厚さ効果は、両者の中間の、L(x、y)^(α−1)(0<α<1)となる。さらに現実の蓄積性蛍光体シートSでは、蓄積性蛍光体シートSの奥深いところで吸収された放射線による信号を読み出す効率は小さいという事実があるが、それは係数αを1に近づける効果である。係数αの値は適宜決定すべきものであり、例えば、実験によって最適値を決定する。
以上の3種類の効果をまとめると、点(x、y)における幾何学シェーディング効果は、L(x,y)^(2+α)となる。この値で、撮影した放射線画像の点(x、y)の画素値を割ることで幾何学シェーディング補正を行う。
なお、幾何学シェーディング補正の方法は、上記3種類の効果をまとめて使用することに限定されない。例えば、固定の複数の条件で幾何学シェーディング補正を行うためのデータを記憶しておき、この幾何学シェーディングデータを使用して補正を行うように構成することもできる。
読取装置10では、上記のようにして、放射線源52と蓄積性蛍光体シートSとの幾何学的位置関係が変化することに起因して、放射線画像に発生する幾何学シェーディングを補正する。これにより、被写体の同じ厚さの部位の濃度を場所によらずほぼ一定濃度にすることができる。その結果、例えば、注目部位の濃度を階調処理によって強調しても、その他の領域の白トビ、黒トビが生じにくいなどの効果がある。
なお、幾何学シェーディング補正によって、放射線画像データが増幅される領域では、放射線画像データだけでなくノイズ成分も増幅されるので、ノイズを低減するためのノイズリダクション処理を施すことが望ましい。
次に、放射線源52の非等方性に起因するシェーディングと、蓄積性蛍光体シートSの受光面内の濃度むらによるシェーディングについて説明する。
図3から分かるように、点(x、y)に着目すると、キャリブレーション時と被写体撮影時とでは、異なる方向に放射された放射線を受光している画素がある。ゆえに被写体撮影時の位置関係でベタ画像を撮影した時、上記の幾何学シェーディング補正を行っても残ってしまう濃度むらを、放射線源52の非等方性に起因するシェーディング(放射線源シェーディング)として分離して求めることができる。
キャリブレーション時に求めたシェーディングから、上記の方法で求めた放射線源シェーディングを除くことにより、蓄積性蛍光体シートSの受光面内のむらによるシェーディング(パネル面内シェーディング)を求めることができる(放射線源シェーディングとパネル面内シェーディングとを分離できる)。画像処理部18は、放射線源シェーディングとパネル面内シェーディングとを個別に補正することが望ましい。
また、放射線源シェーディングを、上記の幾何学シェーディング補正の計算に導入することにより、すなわち、放射線源シェーディングを考慮して幾何学シェーディングの補正を行うことにより精度よく、シェーディング補正を行うことができる。
以下、画像処理部18で行われる、放射線画像に対する補正処理について説明する。
まず、マーカ補正について説明する。
特に、走査系の読取装置においては、蓄積性蛍光体シートS上の物理的位置と、撮影した放射線画像上の画素位置とが異なる場合がある。シェーディング補正を含む各種の補正において、この位置ずれが問題となる場合に、マーカを使って位置合わせする方法が、本出願人の提案による特開2004−117684号公報に開示されている。この方法では、画像を全部読み取らないと面内のずれ量が計算できない、行列計算のための計算時間がかかる、などの問題がある。
図5は、マーカ付の蓄積性蛍光体シートの受光面を表す概念図、図6は、マーカで分割された蓄積性蛍光体シートの各々のセルにおいて、ずれを補正するための平行移動量を表す概念図である。
図5の例では、5個のマーカ54が下辺に沿って主方向Xに等間隔で直線状に配置され、下辺のマーカ54の並びに対して直角に、6個のマーカ56が左辺に沿って副方向Yに等間隔で直線状に配置されている。図6に示すように、蓄積性蛍光体シートSの受光面は、主方向Xに、各々の下辺マーカ54に対応する5つの領域に分割され、副方向Yに、各々の左辺マーカ56の配置位置を分割位置として6つの領域に分割されている。格子状に分割された5×7=35個の領域の各々をセル58と呼ぶ。
蓄積性蛍光体シートSを走査するタイミングが微妙にずれることで、前述のように、蓄積性蛍光体シートSの受光面上の物理的な画素位置と、蓄積性蛍光体シートSから読み取られた放射線画像の画素位置とがずれる場合がある。そのため、図6に示す下辺および左辺のマーカ54,56を用いて2次元的に、セル毎に、両者のずれ量を算出し、両者のずれ量から、ずれを補正するための平行移動量(図6中太矢印で示す)を算出し、平行移動量に基づいて両者のずれを補正する。
図6において、蓄積性蛍光体シートSが下方向へ移動する場合を考える。走査が開始されると、下辺の5個のマーカ54が読み取られ、続いて、一番下の主方向Xの並びの5個のセル58に含まれる画素のデータが読み取られる。その後、左辺の一番下のマーカ56が読み取られると、この左辺の一番下のマーカ56と下辺の5個のマーカ54を用いて、一番下の主方向Xの並びの5個のセル58におけるずれが補正される。これ以後の動作は同様である。
これにより、位置ずれ量が微少な場合、回転や伸縮があっても、精度よく、簡単に位置ずれを近似し、補正できる。また、この方法であれば、画像を読取中でも、セル58内のずれ量(移動量)を計算するための左辺のマーカ56さえ読み取りが完了すれば、その都度、そのマーカ56位置までのセル58におけるずれ量を補正して位置合わせできる。そのため、画像全部の読み取りを待たずに位置合わせ済みの画像部分を順次計算することができる。
マーカ54,56は、蓄積性蛍光体シートSの受光面と反射率が異なる材料で構成される。また、マーカ領域(蓄積性蛍光体シートSの受光面内の、マーカ54,56が配置されている領域)を切り取った画像を放射線画像として出力してもよいし、撮影時刻や操作者・被検者の名前などの文字情報をマーカ領域に書き込んで出力するなどに利用してもよい。
次に、しみ残差補正について説明する。
図7(A)は、蓄積性蛍光体シートSに存在する欠陥画素を表す概念図、(B)は、欠陥画素位置と補正データの画素位置とが一致していない状態を表す概念図、(C)は、欠陥画素位置と補正データの画素位置とが一致している状態を表す概念図である。
蓄積性蛍光体シートSには、図7(A)に示すように、単独の、もしくは、複数画素が連結した欠陥画素60がある。通常は、欠陥画素60の位置と、これを補正するための補正データを補正テーブル等に記憶しておき、前述のマーカ54,56を使用して位置合わせをして、補正データを用いて欠陥画素を補正する。しかし、マーカ54,56による位置合わせも局所的にずれが生じる場合があり、ずれが生じた部分は白黒ペアの補正残差(しみ残差)となるので、欠陥画素補正を行わない場合よりも目立ってしまう。
この場合、欠陥画素60と補正データの画素とがオーバーラップしていない画素(図7(B)に示す例の場合、欠陥画素位置と補正データの画素位置とが一致していない上下の領域62,64の画素、言い換えると、オーバーラップしている中央の領域66画素の画素値よりも第1閾値以上大きいか又は小さい画素)の画素数やオーバーラップの悪さ(領域62,64の画素値と領域66の画素値との差分の絶対値の合計)をカウントする。カウント値が第2閾値よりも大きければ、ずらし量を変えて位置合わせをやり直し、同図(C)に示すように、欠陥画素位置と補正データの画素位置とが一致するように調整する。
次に、欠陥補正について説明する。
欠陥補正・位置合わせによる補正には、パターン認識を必要とする場合がある。特に、欠陥が大きかったり、欠陥画素数が多かったりすると計算時間が増大する。欠陥が大きすぎる/欠陥画素数が多すぎると読み取りと同時に補正処理を行うことができなくなり、処理が異常終了してしまう場合もある。通常は、補正可能な欠陥個数や欠陥画素数の合計の上限(閾値)を設け、上限を超えたら欠陥補正を中止する。
ところが、個数に制限を設ける方法では、小さい欠陥が多い時に画素数換算では余力を残して補正を終了してしまい、画素数に上限を設ける方法では、大きい欠陥が多い時に欠陥個数換算では余力を残して補正を終了してしまう。そのため、欠陥の種類(タイプ)・大きさ(サイズ)・深さ・形状毎にポイントを設定しておき、合計ポイントが上限を超えるかどうかで補正を終了するか否かを判定する。
下記表1は、欠陥タイプ別、サイズ別のポイント数と、上限ポイントを700ポイントとして、1ライン中に同じタイプで同じサイズの欠陥がある場合において、1ライン中の欠陥画素の最大補正可能数を表す。
Figure 0004891292
ここで、欠陥タイプとして、しみ欠陥と点欠陥を例示している。しみ欠陥は、深さが、ある閾値よりも浅いものである。しみ欠陥は、位置合わせをして感度補正(割り算)で補正する。一方の点欠陥は、深さが前述の閾値よりも深いものである。点欠陥は、その周辺の画素で補間することで補正する。なお、閾値よりも、浅い、深いの意味は、しみ欠陥と点欠陥とを比較した場合の違いである。
また、欠陥サイズは、主方向(横方向)Xに最も太い場所の幅と、副方向(縦方向)に最も太い場所の幅の積(主方向サイズ×副方向サイズ)である。欠陥がそのラインに‘ある’とは、欠陥の先頭アドレス(読み取りの先頭画素位置)が、そのラインにあることを意味する。また、上限ポイントは、読み取りと同時に(読み取りと並行して)補正をするために、速度的に問題とならない最大のポイント数として適宜決定する。
例えば、副走査1ライン当たり700ポイント(上限)までは補正できるとすると、サイズ100画素のしみ欠陥が1ライン中に14個あっても全部補正できる。サイズ900画素のしみ欠陥が4つと、サイズ36画素の点欠陥が2つある時、そのラインでは、欠陥が現れた順に補正していくが、最後の1つは上限の700ポイントを超えるので補正できない。
最後に、暗トレンド補正について説明する。
走査系の読取装置では、読取走査直前に暗データ(オフセットデータ)を取得して、放射線画像データから暗データを減算してから、前述のシェーディング補正が行われる。しかし、暗データは刻一刻と変化するので、放射線画像の先端側(読取走査の開始側)では適切なオフセットデータが減算されるが、後端側(読取走査の終了側)では適切ではないオフセットデータが減算されることになる。
上記のように、適切なオフセットデータが減算されない場合にはシェーディング補正の結果も適切ではなくなってしまう。そのため、読取同時補正を要しない場合には、読取走査直前と直後の2回暗データを取得し、2つの暗データの直線補間によって、放射線画像内の任意の位置の暗データを求める。これにより、放射線画像データから適切なオフセットデータを減算することができる。
なお、上記実施形態では、放射線変換パネルとして、蓄積性蛍光体シートを用いる読取装置を例示して説明したが、本発明は、FPDを用いる読取装置にも適用可能である。すなわち、読取装置の構成は、使用する放射線変換パネルに応じて適宜決定されるべきものである。また、読取装置は、撮影装置と読取装置の機能の両方を含む一体型に構成されたものであってもよい。
本発明は、基本的に以上のようなものである。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
本発明の放射線画像読取装置の構成を表す一実施形態の斜視図である。 画像処理部の構成を表すブロック概念図である。 (A)は、放射線画像撮影装置において、キャリブレーション時と被写体撮影時における、放射線源と蓄積性蛍光体シートの位置関係を表す側方概念図、(B)は、放射線源と蓄積性蛍光体シートの位置関係を表す斜視概念図である。 放射線が蓄積性蛍光体シートを横切る長さの変化を表す概念図である。 マーカ付の蓄積性蛍光体シートの受光面を表す概念図である。 マーカで分割された蓄積性蛍光体シートの各々のセルにおいて、ずれを補正するための平行移動量を表す概念図である。 (A)は、蓄積性蛍光体シートSに存在する欠陥画素を表す概念図、(B)は、欠陥画素位置と補正データの画素位置とが一致していない状態を表す概念図、(C)は、欠陥画素位置と補正データの画素位置とが一致している状態を表す概念図である。
符号の説明
10 放射線画像読取装置
12 主走査光学部
14 副走査搬送部
16 輝尽発光光の検出部
18 画像処理部
20 レーザ光源
22 ポリゴンミラー
24 走査レンズ群
26 光路変更用ミラー
28 集光ミラー
30 エンドレスベルト
32,34 ローラ
36 集光ガイド
38 フォトマルチプライヤ(PMT)
42 A/D変換器
44 位置検出部
46 位置変化算出部
48 シェーディング算出部
50 画像補正部
52 放射線源
54,56 マーカ
58 セル
60 欠陥画素
62,64,66 領域

Claims (4)

  1. 放射線源から照射され、被写体を透過した放射線を受光して被写体の放射線画像が撮影された放射線変換パネルから、撮影された被写体の放射線画像を読み取る放射線画像読取装置であって、
    キャリブレーション時と被写体撮影時における、前記放射線源と前記放射線変換パネルの位置情報を検出する位置検出部と、前記検出された位置情報に基づいてキャリブレーション時と被写体撮影時の前記放射線変換パネルの幾何学的位置の変化量を算出する位置変化算出部と、前記算出された幾何学的位置の変化量に基づいてシェーディングを算出するシェーディング算出部と、前記算出されたシェーディングに基づいて前記放射線画像に発生する幾何学シェーディングを補正する画像補正部とを有する画像処理部を備え
    前記幾何学シェーディングは、放射線が前記放射線変換パネルを横切る長さが変化することによって発生するシェーディングを含むことを特徴とする放射線画像読取装置。
  2. 前記幾何学シェーディングは、前記放射線変換パネルの受光面上の中央位置である原点と各点における、前記放射線源からの距離が変化することによって発生するシェーディングを含むことを特徴とする請求項1に記載の放射線画像読取装置。
  3. 前記幾何学シェーディングは、前記放射線変換パネルの受光面上の中央位置である原点と各点における、放射線の照射角度が変化することによって発生するシェーディングを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の放射線画像読取装置。
  4. 前記画像処理部は、前記放射線変換パネルの受光面内のむらによるパネル面内シェーディングと、前記放射線源の非等方性に起因する放射線源シェーディングとを分離して、個別にシェーディング補正を行うことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の放射線画像読取装置。
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