JP3879374B2 - バルブタイミング制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの運転状態に応じて、動弁系カム軸のクランク軸に対する回転位相を変更するようにしたバルブタイミング制御装置に関し、特に、アクチュエータへの供給液圧を調整する液圧調整弁の作動不良を防止するためのクリーニング制御の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種のバルブタイミング制御装置としては、一般的に、動弁系カム軸の一端部に液圧作動式のアクチュエータを設けて、スプロケットやタイミングプーリとカム軸とを相対的に回動させるようにしたものが実用化されている。また、前記アクチュエータとしては、カム軸端部に回転一体に連結された内側回動部材と、該内側回動部材に対し相対回転可能に連結されかつタイミングプーリに回転一体に連結された外側回動部材とを備え、前記内側回動部材を外側回動部材に対し液圧力によって正逆両側に回動させるようにしたものが用いられている。さらに、前記アクチュエータに供給する作動液圧の調整は、エンジンのコントロールユニットにより制御される電磁弁からなる液圧調整弁により行われる。
【0003】
ところで、前記アクチュエータに供給する作動液としては、通常、潤滑用のエンジンオイルが用いられるので、そのエンジンオイル中の不純物や微小異物が液圧調整弁内に堆積して、弁の作動不良が発生することも考えられる。これに対し、例えば特開平9−195805号公報には、エンジン始動前やアイドル運転時等に液圧調整弁を強制的に開閉作動させて、弁内に堆積した不純物や微小異物を排出させるというクリーニング作動制御を行うことにより、該液圧調整弁の作動不良を防止するようにしたバルブタイミング調整装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来例の如き液圧調整弁のクリーニング作動は、液圧調整弁をエンジンの運転状態とは無関係に強制的に開閉させるものであるから、このときにアクチュエータが動いて、バルブタイミングが本来の目標値からずれてしまうことがある。
【0005】
この際、例えばエンジンの冷間始動後のように温度状態の低いときには、エンジンオイルの粘性が高いことから、アクチュエータの動作遅れが大きくなって、バルブタイミングが目標値からずれている時間が過度に長くなることがある。そして、例えば吸気バルブないし排気バルブの開閉タイミングがオーバーラップの長くなる方向にずれた場合、燃焼室に残留する既燃ガス量が過多の状態になって燃焼性が悪化し、エンジンの回転変動が大きくなるという不具合がある。しかも、エンジン冷間始動後は元々、燃焼性の悪い状態なので、最悪の場合はエンジンストールを招く虞れがある。
【0006】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、バルブタイミング制御装置における液圧調整弁の作動不良を防止するために、所定条件下で該液圧調整弁をクリーニング作動させるようにしたものにおいて、そのクリーニング作動の制御手順に工夫を凝らし、エンジン冷間状態におけるクリーニング作動に起因する燃焼悪化を抑えることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の解決手段では、バルブタイミング制御装置の回転位相可変機構へ供給される作動液の温度状態に基づいて、その温度状態が低いときには、液圧調整弁のクリーニング作動を抑制するようにした。
【0008】
具体的に、請求項1記載の発明では、図2乃至図8に一例を示すように、エンジンEの動弁系カム軸2のクランク軸7に対する回転位相を変更する液圧作動式の回転位相可変機構10と、該回転位相可変機構10への供給液圧を調整する電磁弁からなる液圧調整弁44と、エンジンEの運転状態に応じて前記液圧調整弁44の作動を制御する液圧制御手段51bと、所定条件下で前記液圧調整弁44を強制的に開閉させて、エンジンの運転状態とは無関係なクリーニング作動を行わせるクリーニング制御手段51cとを備えたバルブタイミング制御装置Aを前提とする。そして、前記クリーニング制御の所定条件には、エンジンの始動のためのクランキング終了後、所定時間が経過したことを含むものとし、その上で、前記回転位相可変機構10へ供給される作動液に関連する温度を検出する温度検出手段93(図例では水温センサ)と、該温度検出手段93による検出温度が所定値以下のときに、前記クリーニング制御手段51cによる液圧調整弁の作動制御を抑制するクリーニング抑制手段51dとを設ける構成とする。
【0009】
前記の構成により、エンジン始動後の所定条件下において、クリーニング制御手段51cにより液圧調整弁44が強制的に開閉作動(クリーニング作動)されると、該液圧調整弁44内に堆積している不純物や微小異物が排出されて、その作動不良が未然に防止されるようになる。このとき、例えばエンジン始動直後のアイドル運転状態のときに前記クリーニング作動を行うようにすれば、液圧調整弁44の開閉作動によって回転位相可変機構10への供給液圧がいくらか変動しても、そのことが車両の走行に悪影響を及ぼすことはない。
【0010】
また、エンジンの始動のためのクランキング終了後、所定時間が経過したことをクリーニング制御の条件に含めているので、クランキング終了後の所定時間、エンジンの吹け上がりによって作動液圧が上昇し、かつ大きく変動する期間はクリーニングは行われない。このため、クリーニング作動時に前記の液圧変動が回転位相可変機構に伝わって、衝突による異音が発生することはない。
【0011】
さらに、例えばエンジンEの冷間始動後のように作動液の温度状態が低く、温度検出手段93による検出温度が所定値以下のときには、前記クリーニング制御手段51cによる液圧調整弁の作動制御がクリーニング抑制手段51dによって抑制される。このことで、回転位相可変機構10の作動遅れが大きくなる低温状態であっても、前記液圧調整弁44のクリーニング作動に起因してバルブタイミングが過度に長い間、適正な状態からずれることはなくなり、よって、エンジンの燃焼性の悪化や回転変動の増大を抑制することができる。
【0012】
請求項2の発明では、前記請求項1記載のバルブタイミング制御装置において、前記クリーニング制御の所定条件に、さらにISC制御が行われていることを含めるものとする。こうすれば、前記クリーニング制御に伴いバルブタイミングがいくらか変化しても、そのことに起因するエンジン回転数の変化をISC制御により打ち消して、エンジンのアイドル安定性を高めることができる。
【0013】
請求項3の発明では、クリーニング抑制手段を、クリーニング制御手段による液圧調整弁の作動制御を禁止するものとする。このことで、回転位相可変機構へ供給される作動液の温度状態が低いときには液圧調整弁のクリーニング作動が禁止され、クリーニング作動によってバルブタイミングがずれることがなくなるので、エンジンの燃焼性悪化や回転変動の増大を確実に防止できる。
【0014】
請求項4の発明では、クリーニング制御手段は、液圧調整弁を設定回数だけ開閉作動させるものとし、クリーニング抑制手段を、前記クリーニング制御手段による液圧調整弁の開閉作動回数を前記設定回数よりも少なくなるように補正するものとする。
【0015】
このことで、通常のクリーニング作動としては液圧調整弁を設定回数だけ強制的に開閉作動させることで、その内部に堆積している不純物等を十分に排出できる一方、作動液の温度状態が低いときには該液圧調整弁の開閉作動回数を減らして、クリーニング作動に要する時間を短縮することにより、バルブタイミングのずれを抑制することができ、これにより、エンジンの燃焼性の悪化や回転変動の増大を十分に抑えることができる。
【0016】
請求項5の発明では、クリーニング制御手段を、液圧調整弁を設定周期で開閉作動させるものとし、クリーニング抑制手段は、クリーニング制御手段による液圧調整弁の開閉作動周期を前記設定周期よりも短くなうように補正するものとする。
【0017】
このことで、請求項4の発明と同様に、作動液の温度状態が低いときでも、バルブタイミングのずれを抑制して、エンジンの燃焼性の悪化や回転変動の増大を十分に抑えることができる。しかも、この構成では液圧調整弁のクリーニングのための開閉作動回数が減らないので、クリーニング効果も高い。
【0018】
請求項6の発明では、温度検出手段を、エンジンの冷却水温度を検出するエンジン水温検出手段とする。このことで、一般的にエンジンに備えられている水温センサ等を有効利用して、回転位相可変機構へ供給する作動液に関する温度を正確に検出することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。
【0020】
(実施形態1)
(エンジンの概略構成)
図1〜図3は、本発明の実施形態に係るバルブタイミング制御装置Aを搭載したエンジンEを示し、このエンジンEは直列4気筒ガソリンエンジンであって、4つのシリンダ(気筒)が車幅方向に一列に並ぶように車両のエンジンルーム内に横置き配置されるものである。
【0021】
前記図2において、1はシリンダヘッドであり、このシリンダヘッド1の上部には、吸気バルブを開閉作動させる吸気側のカム軸2と、排気バルブを開閉作動させる排気側のカム軸3とが、それぞれ5カ所の軸受部4,4,…により回転可能に支持されている。前記2本のカム軸2,3のエンジン前側の端部(同図の左端部)には、図3に示すように、それぞれカムプーリ5,6が取り付けられ、該2つのカムプーリ5,6と、クランク軸7に嵌合されたクランクプーリ8との間にはタイミングベルト9が張架されていて、このタイミングベルト9を介してクランク軸7の回転力がカムプーリ5,6に伝達され、2本のカム軸2,3がクランク軸7に同期回転されるようになっている。
【0022】
前記吸気側のカム軸2の前端部には、後述の如くカム軸2とカムプーリ5とを油圧力により相対的に回動させて、カム軸2のクランク軸7に対する回転位相を変更する回転位相可変機構としてのバルブタイミング可変機構(以下VVTという)10が設けられている。また、前記タイミングベルト9の張り側スパン(図3の右側)にはアイドラプーリ11が設けられる一方、緩み側スパン(同図の左側)にはベルト張力を調整するテンショナ12が設けられている。このテンショナ12は、テンショナスプリング13により支点14を中心に同図の右側に付勢されたもので、タイミングベルト9を前記カムプーリ5,6及びクランクプーリ8に取り付ける時にシリンダブロック15にボルト16により位置固定される初期張力調整用のものである。尚、図2における17,17,…は、各シリンダの燃焼室に連通されていて、図示しない点火プラグが装着されるプラグホールである。
【0023】
前記吸気側カム軸2及び排気側カム軸3は、図4に示すように、それぞれ吸気バルブ23及び排気バルブ24を開閉作動させるものである。これら吸気バルブ23及び排気バルブ24はいずれもシリンダ中心線yに対し例えば15度くらい傾斜していて、上下方向に延びるように配置された狭角配置になっており、それぞれシリンダヘッド1上部の孔部21,22に収容されたバケット型のバルブリフタ26を介して、閉状態になる側(同図の上側)にバルブスプリング25により付勢されている。すなわち、前記吸気バルブ23は、吸気ポート27と燃焼室28とを開閉する傘部23aと、該傘部23aから図の上方に延び、スリーブを介して前記孔部21内に至るバルブ軸23bとにより構成されており、バルブリフタ26を介してカム軸2により直接駆動されて、中心軸線x1に沿って往復動する。同様に、前記排気バルブ24は、吸気バルブ23と同様に傘部24aとバルブ軸24bとにより構成され、カム軸3により直接駆動されて、中心軸線x2に沿って往復動するようになっている。
【0024】
(VVTの構成)
次に、前記VVT10の構成について詳細に説明する。
【0025】
前記VVT10は、図5にも示すように、シリンダヘッド1の上方に配設されたシリンダヘッドカバー30の内部に設けられている。すなわち、吸気側のカム軸2の先端部(図5の左端部)には、VVT10のロータ31が回転一体に連結され、このロータ31を外嵌合する円筒状のケーシング32が、前記ロータ31に対し相対的に回動可能に連結されている。そして、前記ケーシング32は、カム軸2に対し相対回転可能に取り付けられたカムプーリ5に回転一体に連結されている。
【0026】
前記ロータ31は、図6及び図7に示すように、円筒状のボス部の外周から径方向外方に突出する4つのベーンが概ね等間隔に設けられたもので、座金部材33及びボルト34によりカム軸2に取り付けられて一体回転するようになっている。一方、前記ケーシング32は中空円筒状に形成され、円盤状の蓋部材35と共にボルト36により前記カムプーリ5に一体的に取り付けられている。また、前記ロータ31及びケーシング32は、カム軸2の軸線z1を中心とする同心位置に位置づけられ、ロータ31のベーンとケーシング32の突出壁部とが周方向に交互に配置されていて、各ベーンの先端面がケーシング32の内周面に摺接する一方、各突出壁部の先端面がロータ31のボス部の外周面に摺接しており、それらのベーン及び突出壁部の各先端面に、オイルシール37,37,…が配設されている。
【0027】
すなわち、前記カムプーリ5、ロータ31及びケーシング32の間には、ロータ31のベーンとケーシング32の突出壁部とにより周方向に並んで8つの受圧室10a,10b,10a,10b,…が区画形成されている。この8つの受圧室10a,10b,10a,10b,…のうち、ロータ31の各ベーンに対しカム軸2の回転側に位置づけられた4つの受圧室(遅角側受圧室)10a,10a,…は、それぞれロータ31のボス部内に形成された油路31aに連通されており、この油路31aを介して供給される作動油圧が増大すれば、ロータ31がケーシング32に対しカム軸2の回転と反対側に回動され、これにより、吸気バルブ23の作動タイミングが遅角側に変更される。
【0028】
一方、前記ロータ31の各ベーンに対して遅角側受圧室10a,10a,…の反対側に位置づけられた4つの受圧室(進角側受圧室)10b,10b,…は、それぞれ、ロータ31のボス部内に形成された油路31bに連通されており、この油路31bを介して供給される作動油圧が増大すれば、ロータ31はケーシング32に対しカム軸2の回転する側に回動され、吸気バルブ23の作動タイミングが進角側に変更される。
【0029】
さらに、前記カムプーリ5には、該カムプーリ5及びロータ31に係合してそれらの相対的な回動を阻止するストッパピン80が設けられている。すなわち、前記ロータ31の4つのベーンのうちの1つは他の3つよりも周方向に大きく形成されていて、カム軸2の軸線z1方向に延びてカムプーリ5側に開口する断面円形の嵌合孔81が設けられている。一方、カムプーリ5には、前記ロータ31の嵌合孔81に連通可能に開口する該嵌合孔81よりも大径の凹部82が設けられ、該凹部82内に略円筒状のストッパピン80が収容されている。
【0030】
前記ストッパピン80は、先端側(同図の左側)が前記ロータ31の嵌合孔81と略同径とされる一方、カムプーリ5の凹部82内に収容される基端側(同図の右側)はそれよりも大径とされていて、該基端側の内部に同軸位置に配設されたスプリング83の押圧力によりロータ31側に付勢されている。そして、前記ストッパピン80は、先端部がカムプーリ5の凹部82から突出してロータ31の嵌合孔81に内嵌され、それらの相対的な回動を阻止する回動阻止状態(同図に示す状態)と、基端部から先端部までが全て前記凹部82内に収容されて、前記ロータ31とカムプーリ5との相対的な回動を許容する回動許容状態とのいずれか一方に切替られるようになっている。
【0031】
すなわち、前記嵌合孔81のカムプーリ5と反対の側(図5の左側)には、図6にも示すように逆止弁からなるバルブ85が配設されており、前記嵌合孔81は、バルブ85を介して連通路86により進角側受圧室10bに連通される一方、該バルブ85を介して連通路87により遅角側受圧室10aに連通されている。このことで、該各受圧室10a,10b内の作動油圧は前記嵌合孔81内に導かれて、回動阻止状態になっているストッパピン80の先端面に作用し、各受圧室10a、10b内の作動油圧が所定以上に上昇すると、ストッパピン80がスプリング83の押圧力に抗して嵌合孔81から押し出され、回動許容状態に切り替えられるのである。尚、前記バルブ85は各連通路86,87から嵌合孔81内への作動油の流通のみを許容し、該各連通路同士、即ち進角側受圧室10b及び遅角側受圧室10aの相互の連通は阻止するものである。
【0032】
従って、エンジン停止中には、進角側及び遅角側受圧室10b,10a,…内の作動油圧は略大気圧になっているので、ストッパピン80はスプリング83の押圧力により回動阻止状態に保持されており、このことで、VVT10のロータ31とケーシング32とが互いに相対的に回動不能な状態にされて、それらの衝突等による騒音発生が防止される。また、前記回動阻止状態では、前記ロータ31はケーシング32に対してカム軸2の回転と反対側に最大限に偏った位置、即ち最遅角位置に位置している。一方、エンジン始動後に前記進角側又は遅角側受圧室10b,10a,…内の作動油圧が所定以上に上昇すれば、即ち、ストッパピン8をスプリング83の押圧力に抗して回動許容状態に切替える程度に作動油圧が高まれば、前記ロータ31とケーシング32とは互いに相対的に回動可能な状態にされる。
【0033】
尚、図5において、32aはケーシング32と蓋部材35との間のオイル漏れを防止するための環状のオイルシールであり、さらに、32bは前記ケーシング32とカムプーリ5との間でのオイル漏れを防止するための環状のオイルシールである。また、前記カムプーリ5は、内周側部材5aに外周側部材5bを嵌合したものであり、該外周側部材5bは精密な歯形を有するように焼結により成型されている。そのため、前記オイルシール32bをケーシング32とカムプーリ5の外周側部材5bとの間に設けたのでは相性が悪く、オイル漏れの生じる虞れがあるので、前記オイルシール32bは、ケーシング32とカムプーリ5の内周側部材5aとの間をシールするように内周側に設けられている。
【0034】
(作動油供給経路の構成)
前記VVT10への作動油圧の供給は、シリンダブロック15の外部に設けられたオイルパイプを含む作動油供給経路により行われる。すなわち、図示しないオイルポンプによりシリンダブロック15内のオイルギャラリから圧送される作動油は、図1に示すように、オイルジョイント38と、エンジン外周に設けられたオイルパイプ39とを経由して、シリンダヘッドカバー30上面に設けられたバルブケース40に送られる。そして、図5に示すように、オイルジョイント41を介してユニオンボルト42内の油路に至り、ここからオイルフィルタ43を介して電磁式のオイルコントロールバルブ(以下OCVという)44に供給される。
【0035】
前記OCV44は、図8に示すように、コイル45及びプランジャ46を有する電磁ソレノイド47と、一端部が前記プランジャ46に連結される一方、他端部がスプリング48により押圧されるスプール49と、該スプール49を収容するケーシング50とを備えている。また、前記ケーシング50には、供給される圧油を受け入れる供給ポート50aと、VVT10側に接続されて作動油を給排する一対のアクチュエータポート50b,50bと、VVT10側から戻ってきた戻り油を排出するドレンポート50c,50cとが設けられている。そして、前記電磁ソレノイド47に後述のECU51からの信号が入力されると、スプール49がスプリング48の押圧力に抗して作動されて、オイルギャラリ側から供給される作動油の流量及び方向を調整するようになっている。
【0036】
前記OCV44により油圧調整された作動油は、後述の中間部材52及び1番ジャーナルの軸受部4内に形成された油路によりカム軸2に供給され、そのカム軸2内に形成された油路を流通してVVT10の各受圧室10a,10b,…に供給される。詳しくは、図5に示すように、前記バルブケース40には、カム軸間方向に延びてOCV44を収容する配設孔40aが形成され、その配設孔40aに直交して略水平方向に延びるように形成されたインレット孔40bに前記ユニオンボルト42やオイルフィルタ43が内設されている。
【0037】
また、前記バルブケース40の配設孔40aを隔てた反インレット孔側には、上下方向に延びて下面に開口する嵌挿部40cと、その嵌挿部40cを配設孔40aに連通する2つのポート40d,40eとが形成されている。さらに、配設孔40aの側方から下方に亘って、シリンダヘッドカバー30上面に臨んで開口するドレン孔40fが形成されており、このドレン孔40fの下方に対向するシリンダヘッドカバー30の開口部30aに続く部位は、前記OCV44からリターンされる戻り油を開口部30aからシリンダブロック内に還流させるドレン受け部30bとされている。
【0038】
前記中間部材52は、図9に示すように逆T字形状とされ、上端部がシリンダヘッドカバー30の開口部30aを貫通して上方に突出して、バルブケース40の嵌挿部40cに嵌挿される一方、下端部が1番ジャーナルの軸受部4の上面に取り付けられて固定されている。すなわち、吸気側のカム軸2を支持する軸受部4,4,…は、それぞれシリンダヘッド1の上面に設けられた半割状の下側軸受部53と、この下側軸受部53の上面に配設され、セットボルト54,54により下側軸受部53に締結された半割状のカムキャップ55とにより構成されている。そして、前記軸受部4,4,…には互いに同一の軸受径を有する軸受面4aが形成されている。
【0039】
前記中間部材52には、図5及び図9に示すように、バルブケース40の嵌挿部40cに嵌挿された状態で2つのポート40d,40eのうちの一方40dによりOCV44に連通する横向きの油路61と、この油路61に連通して斜め下方に延びる油路62と、前記他方のポート40eによりOCV44に連通する横向きの油路63と、この油路63に連通して上下方向に延びる油路64とが形成されている。また、1番ジャーナルのカムキャップ55には、中間部材52の一方の油路62に連通して上下方向に延びる油路65と、前記中間部材52の他方の油路64に連通して斜め下方に延びる油路66とが形成されている。
【0040】
そして、1番ジャーナルの軸受面4aには、前記油路65,66にそれぞれ連通するようにカム軸2の軸線z1方向に互いに離れて周方向に開口する2つの輪溝67,68が形成されている。一方、カム軸2には、軸線z1方向に延びていて、一端(図5の左側端)がカム軸2の端面に開口し、VVT10のロータ31の油路31aに連通する一方、他端(同図の右側端)がカム軸2の1番ジャーナル部の外周面に開口し、前記軸受面4aに形成された一方の輪溝67に連通する遅角側の油路70が形成されている。さらに、カム軸2には、前記油路70と同様に一端が前記ロータ31の油路31bに連通する一方、他端が前記軸受面4aに形成された他方の輪溝68に連通する進角側の油路71が形成されている。
【0041】
また、前記吸気側のカム軸2には、その回転位置を検出するカム角センサ74が設けられている。このカム角センサ74は例えば電磁ピックアップ等からなり、図2にも示すようにカム軸2に設けられたセンシングプレート73に対し、その外周位置に対応するようにシリンダヘッドカバー30に配設されていて、前記センシングプレート73の外周から突出する3つの突起の通過に対応して信号を出力するようになっている。尚、図5において、75はVVT10をカム軸2に固定するボルト34内に形成されたリターン通路であり、VVT10から漏れ出た作動油は前記リターン通路75を通ってカム軸2内に至り、そこからシリンダヘッド1内のリターン通路76へ導かれて、シリンダブロック15内に還流される。また、カムプーリ5とカムキャップ52及びシリンダヘッド1との間には、オイルシール77が介設されている。
【0042】
このような構成のVVT10において、吸気バルブ23の開閉作動タイミングを遅角側に変更するときには、OCV44のデューティ制御により遅角側の受圧室10a,10a,…への作動油圧を増大させる。すなわち、オイルギャラリ側から供給される作動油は、図5に矢印で示すように、OCV44からバルブケース40のポート40d、中間部材52の油路61,62及びカムキャップ55の油路65を流通して輪溝67に至り、その輪溝67に連通されるカム軸2内の遅角側の油路70を流通して、ロータ31の油路31aから4つの遅角側受圧室10a,10a,…に分配供給される。これにより、各遅角側受圧室10aの作動油圧が増大することで、ロータ31がケーシング32に対しカム軸2の回転と反対側に回動され、吸気バルブ23の作動タイミングが遅角側に変更されて、給排気のオーバーラップ量が小さくなる。
【0043】
その際、進角側受圧室10b,10b,…から排出された作動油は、ロータ31内の油路31bを経て、同図に矢印で示すようにカム軸2内の進角側の油路71を流通し、この油路71に連通される輪溝68からカムキャップ55内の油路66に流通する。そして、中間部材52の油路64,63及びバルブケース40のポート40eを通ってOCV44に戻り、ドレン孔40fから排出されて、シリンダヘッドカバー30のドレン受け部30bから開口部30aを介してシリンダブロック15側に還流される。
【0044】
また、反対に、吸気バルブ23の作動タイミングを進角側に変更して給排気のオーバーラップ量を大きくするときには、前記と反対の向きに作動油を供給して、進角側受圧室10b,10b,…の作動油圧を増大させるようにする。
【0045】
(VVTの基本制御)
この実施形態では、コントロールユニット(Electronic Control Unit;以下ECUという)51により、エンジンEの運転状態に応じてOCV44をデューティー制御して、該OCV44からVVT10へ供給する作動油圧を変更調整することで、図10に示すように、吸気バルブ23の開閉作動タイミングを最遅角位置から最進角位置まで連続的に変更するようにしている。
【0046】
すなわち、前記ECU51には、図8に示すように、カム角センサ74からの出力が入力される他、前記カム角センサ74と同様に構成され、クランク軸7の所定の回転位置に対応する信号を出力するクランク角センサ90と、図示しないエンジンの吸気系に設けられたスロットル弁の全閉状態を検出するスロットルオンオフセンサ91と、前記吸気系に設けられた吸気量センサ92と、エンジンEの冷却水温度を検出する水温センサ93等からの出力信号が入力される。そして、それらの各信号に基づいて運転状態判定部51aによりエンジンの運転状態が判定され、その判定結果に応じて、液圧基本制御部(液圧制御手段)51bからOCV44へ制御信号が出力されて、OCV44の開度が調整される。尚、前記運転状態判定部51a及び液圧基本制御部51bの機能は、いずれも、ECU51のマイクロプロセッサによりメモリに電気的に格納されているプログラムが実行されることで、実現される。
【0047】
具体的には、クランク角センサ90からの入力信号及びカム角センサ74からの入力信号に基づいて、クランク軸7に対するカム軸2の回転位相差(以下、バルブ進角量ΔVTという)が検出される。一方、前記クランク角センサ90からの入力信号に基づいてエンジン回転数Neが演算され、また、吸気量センサ92からの入力信号に基づいて吸入空気量が演算され、それらの演算結果に基づいて、エンジン負荷を表す値として例えば吸気充填効率が演算される。そして、前記エンジン回転数Ne及びエンジン負荷に基づいて予め設定したマップからバルブ進角量ΔVTの目標値が読み込まれ、前記の演算されるバルブ進角量ΔVTが目標値に一致するように、0CV44に制御信号が出力される。尚、前記バルブ進角量ΔVTの値は、カム軸2の回転位置が最遅角位置になって吸気バルブ23の開閉タイミングが最も遅くなり、吸気及び排気のバルブオーバーラップがなくなった状態をバルブ進角量=0としている。
【0048】
このような制御により、吸気バルブ23の開閉作動タイミングは、例えば図11に示すようにエンジン運転領域に対応して変更される。すなわち、軽負荷域(同図の I の領域)では、吸気バルブ23の開閉作動タイミングが遅角側に設定され、バルブオーバーラップ量が小さくなって、吸気側への吹き返しが少なくなるので、エンジン安定性及び燃費の向上が図られる。特に、アイドル運転状態では、吸気バルブ23の開閉作動タイミングは最遅角位置に設定されるので(バルブ進角量ΔVT=0)、給排気のバルブオーバーラップがなくなって、アイドル安定性が向上する。
【0049】
また、中負荷低回転領域(同図の II の領域)では、吸気バルブ23の開閉作動タイミングが進角側に設定され、バルブオーバーラップ量が大きくなるので、シリンダ内部の排気還流率が高まりかつ機械的損失も低減して、排気中のNOx及びHCが低減される。さらに、高負荷低中回転領域(同図の III の領域)では、吸気バルブ23の開閉作動タイミングが進角側に設定され、該吸気バルブ23が早めに閉じるようになるので、体積効率の向上により低中速トルクが高められる。
【0050】
さらにまた、高負荷高回転領域(同図の IV の領域)では、吸気バルブ23の開閉作動タイミングが遅角側に設定され、該吸気バルブ23の閉じるタイミングが遅くなるので、体積効率の向上により最高出力が高められる。加えて、エンジン始動時及び停止時には、吸気バルブ23の開閉作動タイミングは最遅角位置に設定され、始動性の確保及び燃費低減が図られる。
【0051】
(OCVのクリーニング制御)
この実施形態では、エンジンEの停止中ないし始動後の所定条件下において、OCV44のスプール49を少なくとも1回、強制的に往復作動させて、内部に堆積した不純物や微小異物を排出させるクリーニング制御を実行するようにしている。このクリーニング制御も他の基本的な油圧制御と同様、ECU51のメモリに電気的に格納されたプログラムに従って、マイクロプロセッサにより実行される。
【0052】
以下、前記クリーニング制御の手順について、図12及び図13に示すフローチャート図に基づいて、具体的に説明する。
【0053】
まず、図12に示すフローのスタート後に、車両のイグニションスイッチがオン状態にされ、ECU51のRAM等がイニシャライズされた後のステップS1では、クランク角センサ90から入力された信号に基づいて、エンジン停止中であるか否かを判定する。そして、前記クランク角センサ90からの信号入力がなく、エンジン回転数Ne=0でYESであれば後述のステップS11に進む一方、Ne=0でないNOであれば、ステップS2に進んで、エンジンEの始動のためのクランキングの終了から所定時間(例えば数秒〜十数秒間くらい)が経過しだかどうか判定する。この判定がNOであればリターンする一方、YESであればステップS3に進む。
【0054】
すなわち、エンジン始動時にクランキングが終了した後、所定時間が経過するまでの間が、OCV44のクリーニング作動を行わないクリーニング中止期間となる。これは、一般的に、クランキングの終了後にエンジンEが完爆状態になって吹け上がると、エンジン回転数Neの上昇とともに作動油圧も上昇し、同時に、作動油圧の変動幅も大きくなるので、その間、即ち作動油圧の変動の大きい期間に対応する所定時間、OCV44のクリーニング作動を行わないようにしたものである。尚、前記クリーニング中止期間は、VVT10に設けられているストッパピン80が回動阻止状態から回動許容状態に切り替えられる程度に作動油供給経路内の油圧が上昇する期間を含むように設定されている。
【0055】
続いて、ステップS3では、OCV44のクリーニング作動が既に完了していることを示すクリーニング完了フラグFの値を判別する。そして、F=0でないNOであれば即ちF=1であり、既にクリーニング作動が完了しているのでリターンする。一方、F=0でYESであれば、未だクリーニング作動が完了していないので、ステップS4に進み、ここで、ISC制御が行われているかどうか判定する。
【0056】
ここで、ISC制御というのは、従来周知の如く、エンジンEのスロットル弁をバイパスする吸気量を調整して、アイドル安定化を図るものである。すなわち、図示しないが、エンジンEの吸気系には、スロットル弁の上流側及び下流側の吸気通路を連通するバイパス通路が設けられ、該バイパス通路には、電動モータ等のアクチュエータにより作動される吸気量調整弁が配設されている。そして、例えば前記スロットル弁が全閉状態になっていて、かつエンジン負荷が所定以下のときに、ECU51から前記吸気量調整弁のアクチュエータに制御信号が出力されて、ISC制御が実行される。
【0057】
そして、前記ステップS4において、ISC制御の実行中でないNOと判定されればリターンする一方、ISC制御の実行中でYESと判定されればステップS5に進む。このステップS5では、バルブ進角量ΔVTが極めて零に近い小値に設定された所定値ΔVTr以下か否かを判別し、ΔVT>ΔVTrでNOであればリターンする一方、ΔVT≦ΔVTrでYESであれば、図13のステップS6に進む。つまり、ISC制御の実行中でないか、或いは吸気バルブ23の開閉作動タイミングが略最遅角位置とされていないときにも、OCV44のクリーニング作動は行わないようにしている。
【0058】
続いて、図13に示すフローのステップS6では、水温センサ93から入力された信号に基づいて、エンジン水温Thwが設定値Thw0(例えば60〜70°C)よりも高いかどうか判別し、Thw≦Thw0でNOであればリターンする一方、Thw>Thw0でYESであれば、ステップS7に進んで、今度は、スロットル弁が全閉状態になっているかどうか判定する。そして、スロットル全閉でないNOならばリターンする一方、スロットル全閉でYESであれば、ステップS8に進む。
【0059】
このステップS8では、OCV44のソレノイド47に制御信号を出力して、スプール49をクリーニング作動のために設定回数(例えば、1〜5回くらい)だけ往復作動させ、続くステップS9においてその往復作動が完了したかどうか判定する。この判定がNOでクリーニング作動が完了していないときには前記ステップS7に戻り、ここでYESと判定されれば再びステップS8に進む一方、スロットル全閉状態でないNOであれば、リターンする。つまり、クリーニング作動の途中であっても、例えば車両運転者によりアクセル操作がなされたときには、直ちにクリーニング作動を中止するようにしている。
【0060】
一方、前記ステップS9において、スプール49の往復作動が設定回数だけ完了しているYESであれば、ステップS10に進み、クリーニング完了フラグFの値をF=1として、しかる後にリターンする。
【0061】
つまり、エンジン始動後にクリーニング中止期間を経過していて、未だクリーニング作動は完了しておらず、ISC制御が実行されており、吸気バルブ23の開閉作動タイミングが略最遅角位置とされ、かつスロットル全閉状態であるとき、即ち所定のクリーニング条件が満たされているとき、これに加えてエンジン水温が設定値以上であれば、OCV44をクリーニング作動させるようにしている。
【0062】
一方、前記図12のステップS1においてエンジン停止中と判定されて進んだステップS11では、今度は、初期値が零にされているカウントアップタイマのアップカウント値Tiをインクリメントして、ステップS12に進む。このステップS12では、アップカウント値Tiが予め設定した所定値Ti1以上か否かを判別し、Ti<Ti1でNOであればステップS1にリターンする一方、Ti≧Ti1でYESであれば、前記したステップS8(図13参照)に進む。つまり、イグニッションオンであって、エンジンEが前記所定値Ti1に対応する期間(例えば1〜2秒間)、停止状態になっていれば、前記ステップS8〜S10においてOCV44をクリーニング作動させるようにしている。
【0063】
前記図12及び図13に示すフローにおいて、ステップS1〜S5,S7が、エンジンEの運転状態を判定する運転状態判定部51aに対応している。
【0064】
また、ステップS8及びS9が、OCV44を強制的にクリーニング作動させるクリーニング制御部51c(図8参照)に対応していて、このクリーニング制御部51cは、VVT10へ供給される油圧の変動が大きくなるような所定時間は、OCV44のクリーニング作動を行わないようになっている。
【0065】
さらに、ステップS6は、水温センサ93により検出されるエンジン水温が所定値以下のときに、前記クリーニング制御手段51cによるOCV44のクリーニング作動制御を禁止するクリーニング抑制部51dに対応している。
【0066】
したがって、この実施形態1に係るバルブタイミング制御装置Aによれば、所定のクリーニング条件が満たされているときに、OCV44のスプール49を強制的にクリーニング作動させることにより、該OCV44内に堆積している不純物や微小異物を外部に排出させて、該OCV44の作動不良が起きることを未然に防止することができる。すなわち、OCV44のクリーニング作動をスロットル全閉状態のアイドル運転中に実行するようにしているので、OCV44のクリーニング作動に伴いバルブタイミングがいくらか変化しても、そのことが実質的に車両の走行に悪影響を及ぼすことはない。
【0067】
また、OCV44のクリーニング作動をISC制御の実行中にのみ行うようにしているので、該OCV44のクリーニング作動に伴いバルブタイミングがいくらか変化しても、そのことに起因するエンジン回転数Neの変化をISC制御により打ち消して、エンジンEのアイドル安定性を高めることができる。
【0068】
さらに、前記エンジン始動直後の油圧変動が大きくなり易い期間は、前記のOCV44のクリーニング作動を行わないようにしているので、クリーニング作動時に作動油供給経路内の油圧変動がVVT10に伝わって、ロータ31のベーンとケーシング32の突出壁部との衝突により異音が発生することを確実に防止できる。
【0069】
さらにまた、この実施形態では、前記クリーニング条件が満たされていても、エンジン水温Thwが設定値Thw0以下の低温状態であれば、前記のOCV44のクリーニング作動を行わないようにしている。すなわち、エンジンEの温度状態が低いときには作動油であるエンジンオイルの温度も低く、その粘性が高くなることから、VVT10の動作遅れが大きくなり易い。従って、そのような低温状態でOCV44をクリーニング作動させると、そのクリーニング作動に起因して吸気バルブ23の開閉タイミングが目標値からずれる時間が過度に長くなることがあり、このときにエンジンEの燃焼性が悪化し回転変動が増大する上に、最悪の場合はエンジンストールを招く虞れがある。
【0070】
これに対し、この実施形態では、前記したようにエンジン水温Thwが設定値Thw0以下の低温状態では、OCV44のクリーニング作動を行わないようにして、そのクリーニング作動に起因するエンジンEの燃焼性の悪化や回転変動の増大を阻止し、ひいてはエンジンストールの起きることを確実に防止することができるものである。
【0071】
(実施形態2)
図14は、本発明の実施形態2に係るバルブタイミング制御装置によるOCV44のクリーニング作動の制御手順を示し、この実施形態2では、エンジン水温Thwが設定値Thw0以下のときに、OCV44のクリーニングのための往復作動回数を設定回数よりも少なくなるように補正するものである。尚、この実施形態2に係る制御装置の全体構成は前記実施形態1のもの(図1参照)と同じなので、実施形態1と同じ構成要素については同一符号を付して、その説明は省略する。
【0072】
この実施形態2におけるECU40によるOCV44のクリーニング作動制御の手順を具体的に説明すると、まず、前記図12に示す実施形態1のフローと同じく、ステップS1〜S5の制御手順を実行する。そして、そのステップS5においてYESと判定されて進んだ図14のステップS6において、エンジン水温Thwが設定値Thw0よりも高いかどうか判別する。そして、Thw>Thw0でYESであれば、ステップS7〜S10に進んで、前記実施形態1と同様にOCV44のクリーニング作動制御を実行する。
【0073】
この際、この実施形態2では、図15(a)に模式的に示すように、VVT10の遅角側への作動に対応する基端側位置(図8の上端側の位置)にあるOCV44のスプール49を、該基端側から先端側(VVT10の進角側への作動に対応する位置:図8の下端側の位置)まで、例えば200ミリ秒の周期で設定回数である5回だけ、往復作動させる。これにより、OCV44のスプール49とケーシング50との間に堆積している不純物や微小異物が十分に排出できる。
【0074】
一方、前記ステップS6において、Thw≦Thw0でNOと判別されたときには、ステップS20に進んで、前記S7と同様にスロットル弁が全閉状態になっているかどうか判定し、スロットル全閉でないNOならばリターンする一方、スロットル全閉でYESであれば、ステップS21に進んで、前記OCV44のクリーニングのための往復作動回数を減らして、実行する。すなわち、図15(b)に模式的に示すように、OCV44のスプール49の往復作動を、前記した通常のクリーニング作動の場合と同じ周期のままで例えば3回に減らして、実行させる。
【0075】
そして、続くステップS22において前記のスプール49の往復作動が完了したかどうか判定し、この判定がNOであれば前記ステップS20に戻る一方、判定がYESでクリーニング完了であれば、ステップS10に進んで、クリーニング完了フラグF=1とし、しかる後にリターンする。
【0076】
したがって、この実施形態2によれば、実施形態1と同様に所定条件下でOCV44のクリーニングを行うことによって、車両の走行に悪影響を及ぼしたり、エンジンEのアイドル安定性を損なったりすることなく、該OCV44の作動不良を未然に防止することができる。
【0077】
その上さらに、VVT10へ供給される作動油の温度が低く、クリーニング作動に起因して燃焼悪化を招く虞れが強いときには、OCV44の往復作動回数を減らして、クリーニングのための時間を短縮することにより、吸気バルブ23の開閉タイミングのずれを低減することができ、これにより、エンジンEの燃焼性の悪化や回転変動の増大を十分に抑えることができる。しかも、低温状態であってもOCV44のクリーニング作動が行われることで、OCV44の作動不良を確実に防止できる。
【0078】
(実施形態3)
図16は、本発明の実施形態3に係るバルブタイミング制御装置によるOCV44のクリーニング作動の制御手順を示し、この実施形態3では、エンジン水温Thwが設定値Thw0以下のときに、OCV44のクリーニングのための往復作動の周期を設定周期よりも短くなるように補正するようにしたものである。尚、この実施形態3に係る制御装置の全体構成は前記実施形態1,2のもの(図1参照)と同じなので、該各実施形態と同じ構成要素については同一符号を付して、その説明は省略する。
【0079】
この実施形態3におけるECU40によるOCV44のクリーニング作動制御の手順は、前記図14に示す実施形態2のものと概ね同じであり、その実施形態2のフローとは、図16に示すステップS21′の制御手順のみが異なるものである。すなわち、前記実施形態2のフローのステップS21では、エンジン水温Thwが設定値Thw0以下のときに(Thw≦Thw0)、OCV44のクリーニング作動のためのスプール49の往復作動回数を設定回数(例えば5回)よりも少なくするようにしているが、この実施形態3では、往復作動の回数は変えずに、往復作動の周期を短縮するようにしたものである。
【0080】
より具体的には、図17(a)に模式的に示すように、OCV44の通常のクリーニング作動としては前記実施形態2と同じく、OCV44のスプール49を基端側及び先端側の間で(図8の上下両端間で)、例えば200ミリ秒の周期で5回、往復作動させる。一方、エンジン冷間始動後のような低温状態においては、同図(b)に模式的に示すように、OCV44のスプール49の往復作動の回数は変えずに、作動周期を例えば100ミリ秒に短縮する。
【0081】
このようにすれば、前記実施形態2と同様に、OCV44のクリーニングのための時間を短縮するこができ、エンジンEの冷間始動後のような低温応対であっても、吸気バルブ23の開閉タイミングのずれを抑制して、エンジンEの燃焼性の悪化や回転変動の増大を十分に抑制することができる。
【0082】
したがって、この実施形態3によれば、前記実施形態2と同様の作用効果が得られ、その上さらに、低温状態であってもOCV44のクリーニング作動のための往復作動回数は通常時と同じになるので、高いクリーニング効果を確保することができる。
【0083】
(他の実施形態)
尚、本発明は前記実施形態1〜3の構成に限定されるものではなく、その他の種々の形態を包含するものである。すなわち、前記実施形態では、OCV44のクリーニング作動を、バルブ進角量ΔVTが所定値ΔVTr以下のときにのみ実行するようにしているが、これに限るものでもない。
【0084】
また、前記実施形態2では、エンジン水温Thwが低いときに、OCV44のクリーニング作動を抑制すべく、その往復作動の回数を減らすようにしており、一方、前記実施形態3では、該OCV44の往復作動の周期を短縮するようにしているが、それらを併せて、OCV44の往復作動の回数を減らしかつその周期を短縮するようにしてもよい。
【0085】
また、前記各実施形態では、VVT10へ供給する作動油に関連する温度として、水温センサ93によりエンジンEの冷却水温度を検出するようにしているが、これに限らず、例えば、エンジンオイルの温度を油温センサによって直接的に検出するようにしてもよい。
【0086】
さらに、前記各実施形態におけるVVT10は、ケーシング32内に収容されたロータ31のベーンに対し受圧室10a、10b、…の作動油圧がカム軸2の回転方向に作用するいわゆるベーンタイプのものであるが、これに限るものではなく、例えば、カム軸2の外周に沿ってその軸心方向に進退する筒状のピストン部材を有し、このピストン部材の軸心方向の変位をヘリカルスプラインを介して回転方向の変位に変換して、カム軸2とカムプーリ5との間に位相差を生じさせるようにしたいわゆるヘリカルスプラインタイプのものであってもよい。
【0087】
さらにまた、前記各実施形態のエンジンEでは、動弁系として、クランク軸7からの回転入力をタイミングベルト9及びカムプーリ5,6によりカム軸2,3に伝達するようにしているが、これに限らず、例えば、チェーン及びスプロケットにより伝達する構成としてもよいことは勿論である。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係るバルブタイミング制御装置によると、回転位相可変機構への供給液圧を、エンジンの運転状態に応じて液圧調整弁により調整するようにしたものにおいて、所定の条件下でクリーニング制御手段により前記液圧調整弁を強制的にクリーニング作動させることにより、該液圧調整弁の作動不良を未然に防止することができる一方、作動液の温度状態が低いときには、前記クリーニング制御手段による液圧調整弁の作動制御を抑制することで、該液圧調整弁のクリーニング作動に起因するエンジンの燃焼性の悪化や回転変動の増大を抑制し、ひいてはエンジンストールを防止することができる。
【0089】
しかも、エンジンの始動のためのクランキング終了後、所定時間が経過したことをクリーニング制御の条件に含めているので、クランキング終了後のエンジンの吹け上がりによって作動液圧が上昇し、かつ大きく変動しても、そのことに起因する異音の発生を防止できる。
【0090】
請求項2の発明によると、前記請求項1の発明の効果に加えて、クリーニング制御に起因するエンジン回転数の変化をISC制御により打ち消して、エンジンのアイドル安定性を高めることができる。
【0091】
請求項3の発明によると、回転位相可変機構へ供給する作動液の温度状態が低いときには、液圧調整弁のクリーニング作動を禁止することで、エンジンの燃焼性悪化や回転変動の増大を確実に防止できる。
【0092】
請求項4の発明によると、作動液の温度状態が低いときには液圧調整弁の開閉作動回数を減らすことで、エンジンの燃焼性の悪化や回転変動の増大を十分に抑制できる。
【0093】
請求項5の発明によると、作動液の温度状態が低いときには液圧調整弁の開閉作動周期を短縮することで、エンジンの燃焼性の悪化や回転変動の増大を十分に抑制できる。
【0094】
請求項6の発明によると、エンジンの冷却水温度を検出するための水温センサ等を有効利用して、作動液に関する温度を正確に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るエンジンEの構成を示す上面図である。
【図2】 図1のエンジンEのシリンダヘッド上部の構成を示す上面図である。
【図3】 クランクプーリによりカムプーリを駆動して同期回転させる伝動経路の構成を示すエンジンEの正面図である。
【図4】 バルブの配置を示す説明図である。
【図5】 VVTの構成を示す図1の V-V 線における断面図である。
【図6】 図5の VI-VI 線におけるVVTの断面図である。
【図7】 図5の VII-VII 線におけるVVTの断面図である。
【図8】 OCV及びその作動を制御するECUの構成を示す説明図である。
【図9】 カムキャップ及び中間部材の構成を示す説明図である。
【図10】 バルブタイミングの変更範囲を示す説明図である。
【図11】 バルブタイミング制御に対応するエンジンの運転領域を示す説明図である。
【図12】 OCVのクリーニング作動制御の前半の手順を示すフローチャート図である。
【図13】 OCVのクリーニング作動制御の後半の手順を示すフローチャート図である。
【図14】 第2実施形態に係る図14相当図である。
【図15】 OCVの通常のクリーニング作動(a)と回数を減少させたクリーニング作動(b)とを対比して示す説明図である。
【図16】 実施形態3に係る図14相当図である。
【図17】 実施形態3に係る図15相当図である。
【符号の説明】
A バルブタイミング制御装置
E エンジン
2 吸気側カム軸
7 クランク軸
10 バルブタイミング可変装置(回転位相可変機構)
44 オイルコントロールバルブ(液圧調整弁)
51b 液圧基本制御部(液圧制御手段)
51c クリーニング制御部(クリーニング制御手段)
51d クリーニング抑制部(クリーニング抑制手段)
93 水温センサ(エンジン水温検出手段)

Claims (6)

  1. エンジンの動弁系カム軸のクランク軸に対する回転位相を変更する液圧作動式の回転位相可変機構と、該回転位相可変機構への供給液圧を調整する電磁弁からなる液圧調整弁と、エンジンの運転状態に応じて前記液圧調整弁の作動を制御する液圧制御手段と、所定条件下で前記液圧調整弁を強制的に開閉させて、エンジンの運転状態とは無関係なクリーニング作動を行わせるクリーニング制御手段とを備えたバルブタイミング制御装置において、
    前記所定条件には、エンジン始動のためのクランキング終了後、所定時間が経過したことが含まれ、
    前記回転位相可変機構へ供給される作動液に関連する温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段による検出温度が所定値以下のときに、前記クリーニング制御手段による液圧調整弁の作動制御を抑制するクリーニング抑制手段を設けたことを特徴とするバルブタイミング制御装置。
  2. エンジンの動弁系カム軸のクランク軸に対する回転位相を変更する液圧作動式の回転位相可変機構と、該回転位相可変機構への供給液圧を調整する電磁弁からなる液圧調整弁と、エンジンの運転状態に応じて前記液圧調整弁の作動を制御する液圧制御手段と、所定条件下で前記液圧調整弁を強制的に開閉させて、エンジンの運転状態とは無関係なクリーニング作動を行わせるクリーニング制御手段とを備えたバルブタイミング制御装置において、
    前記所定条件には、エンジン始動のためのクランキング終了後、所定時間が経過したことと、ISC制御が行われていることとが含まれ、
    前記回転位相可変機構へ供給される作動液に関連する温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段による検出温度が所定値以下のときに、前記クリーニング制御手段による液圧調整弁の作動制御を抑制するクリーニング抑制手段を設けたことを特徴とするバルブタイミング制御装置。
  3. 請求項1又は2のいずれかにおいて、
    クリーニング抑制手段は、クリーニング制御手段による液圧調整弁の作動制御を禁止するものであることを特徴とするバルブタイミング制御装置。
  4. 請求項1又は2のいずれかにおいて、
    クリーニング制御手段は、液圧調整弁を設定回数だけ開閉作動させるものであり、
    クリーニング抑制手段は、前記クリーニング制御手段による液圧調整弁の開閉作動回数を前記設定回数よりも少なくなるように補正するものであることを特徴とするバルブタイミング制御装置。
  5. 請求項1又は2のいずれかにおいて、
    クリーニング制御手段は、液圧調整弁を設定周期で開閉作動させるものであり、
    クリーニング抑制手段は、前記クリーニング制御手段による液圧調整弁の開閉作動周期を前記設定周期よりも短くなうように補正するものであることを特徴とするバルブタイミング制御装置。
  6. 請求項1又は2のいずれかにおいて、
    温度検出手段は、エンジンの冷却水の温度を検出するエンジン水温検出手段であることを特徴とするバルブタイミング制御装置。
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