JP3875781B2

JP3875781B2 - Oil-blowing paper for makeup and method for producing the same

Info

Publication number: JP3875781B2
Application number: JP30727697A
Authority: JP
Inventors: 康彦荻
Original assignee: HAKUICHI CO., LTD.
Current assignee: HAKUICHI CO., LTD.
Priority date: 1997-11-10
Filing date: 1997-11-10
Publication date: 2007-01-31
Anticipated expiration: 2017-11-10
Also published as: JPH11137336A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、皮脂の吸収に応じて鋭敏に透明性が発現するとともに、皮脂の吸液性が早い特性に優れた化粧用あぶら取り紙及びその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
人間の顔面、特に鼻、頬、額、眉毛間等は皮脂の分泌が盛んで油っぽくなり易く、従って、その部分では化粧崩れを起こし易い。一般に皮脂が浮いたまま化粧をすると、皮膚に化粧料が馴染まないため、顔面の皮脂分を化粧用脂取り紙にて取り除いてから化粧し、効果を上げている。これは化粧直しの場合も同様である。従来の化粧用脂取り紙は古くから箔打紙が使われており、名塩紙が有名である。この紙は、西宮市名塩産で、三椏、楮、雁皮に特殊な泥、例えば、金箔打ちには東久保土と呼ぶ白色のもの、銀箔打ちには蛇豆土という茶褐色のものを混入して漉いた紙である。
【０００３】
又、箔打紙は箔打ちを１５回ほど使用すると、箔を打ちを延ばす働きがなくなり、これを女性の脂取り化粧紙として用いられている。
上記の名塩産の紙（名塩紙）は箔打ち後は、密度が高く、これを脂取り化粧紙として用いると、顔面の皮脂分が除かれ、風呂に浴したようになるので、またの名を風呂屋紙として早くから用いられてきた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の箔打ちのみで製造した場合の密度、平滑度、不透明度、表面粗さを測定した結果を下記の表１に示す。なお、このときの箔打ち紙の抄造時の製造原料等の諸条件は、後記する実施例２の製造時のものと、スーパーキャレンダー処理を行なわない点を除いて同じである。
（以下、余白）
【０００５】
【表１】

なお、特性／条件の欄において、「（Ａ１）生原紙」は、箔打ちを行なっていない場合、すなわち、抄紙しただけのものをいう。又、「（Ｂ）1/10」、「（Ｃ）1/4 」、「（Ｄ）1/2 」、「（Ｅ）3/4 」、「（Ｆ）1 」、「（Ｇ）2 」、「（Ｈ）3 」の中の数字は、下記の箔打ちの条件中の「箔打ち時間」にその数字を倍数にした時間で箔打ちを行なった場合のものを示している。又、平滑度の欄で、Ａ面とは、紙の２面の内、面がツルツルの方をいい、Ｂ面とは、ザラザラの方をいう。
【０００６】
（箔打ちの条件）
紙のサイズ：約２１ｃｍ角、箔打ち機：ベルトハンマー機、槌の重量：１６ｋｇ、受け台：石又は鉄、打撃速度：約５００回／分、箔打ち時間：１０５秒
上記の条件で、上記の紙をサイズのものを３００〜３５０枚を重ねた状態で箔打ちを行なう。
【０００７】
上記の測定結果から、箔打ち時間を延長した場合、ある程度までで密度が変化しないことが確認できた。そして、箔打ち時間を従来条件（現行条件：１０５秒）の３倍に変更すると、衝撃の強さにより、和紙が破けてしまい、密度を０．８０g/cm³以上だすことが不可能であることがわかった。
【０００８】
化粧用あぶら取り紙は、高密度でかつ、平滑度が低く、表面積が多く（表面が粗い）、不透明度が低いものほど皮脂を取れやすくする機能が高まる。
しかし、従来の箔打ちのみで形成した化粧用あぶら取り紙では、高密度にするには限界があることがわかった。
【０００９】
一方、高密度にするには、スーパーキャレンダー、熱キャレンダー又は高圧プレス等の高圧処理で行なうことが考えられる。
ところが、高圧処理を行なうと、紙面の平滑度が高すぎて、皮脂の取れ方が悪くなる問題がある。
【００１０】
この発明は、単に箔打ちを行なって形成した化粧用あぶら取り紙よりも、使用後の透明性が高い特性が得られ、しかも平滑度を高圧処理で行なった場合よりも低くでき、かつ密度は箔打ち処理のみを行なった場合よりも大きくなるため、皮脂の取れ方を良くすることができる化粧用あぶら取り紙及びその製造方法を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この請求項１の発明においては、植物繊維を主成分とする原料からなり、高圧処理された後に、箔打ちされたことを特徴とする化粧用あぶら取り紙を要旨とするものである。
【００１２】
なお、この明細書でいう「箔打ち」とは、金属箔を打ち延ばす目的の有無に関係無しに、紙面を打撃することをいう。
この発明での植物繊維は、マニラ麻（アバカ）、亜麻、黄麻、サイザル麻、ケナフ、雁皮、楮、バナナ繊維、或は三椏からなる靱皮繊維又は木材パルプから選ばれた少なくとも一種をいい、主成分とは、前記植物繊維を５０重量部％以上を含むことをいう。
【００１３】
抄紙された紙は、高圧処理されていると、紙密度の高いものとなる。紙密度が高いと高吸油し、使用後に透明性が上がる利点がある。一方、高圧処理は平滑度が上がり過ぎるため、高圧処理の後に、箔打ちが行われていると、紙面の平滑度が下がる。紙面の平滑性は高くなり過ぎると、表面積が非常に小さくなるため皮脂の取れ方が悪くなるが、平滑度が下がると、皮脂の取れ方は良好となる。
【００１６】
請求項２の発明は、請求項１において、高圧処理は、スーパーキャレンダー、熱キャレンダー又は高圧プレスが用いられてなる化粧用あぶら取り紙を要旨とするものである。
【００１７】
高圧処理として、スーパーキャレンダー、熱キャレンダー又は高圧プレスを使用することにより、高密度の紙が得られる。
請求項３の発明は、請求項１又は請求項２において、紙密度が０．８〜１．２ｇ／ｃｍ^３である化粧用あぶら取り紙を要旨とするものである。
【００１８】
紙密度が、０．８〜１．２ｇ／ｃｍ³の範囲であると、高吸油し、更に使用後非常に透明性が上がる。紙密度が０．８ｇ／ｃｍ³未満の場合は、使用後の透明性が悪くなり、１．２ｇ／ｃｍ³を越えると、生産が困難となるため好ましくない。
【００１９】
請求項４の発明は、請求項１乃至請求項３のうちいずれか１項において、植物繊維を主成分とする原料１００重量部に対して無機質填料０．５〜４０重量部％を含むことを特徴とする化粧用あぶら取り紙を要旨とするものである。
【００２０】
無機質填料とは、クレー、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、酸化チタン、あるいはホワイトカーボン等の填料をいい、この填料が混在することにより、高吸油（吸液）し、更に使用後透明性が上がるものをいう。
【００２１】
無機質填料０．５％未満では、高吸油性（高吸液性）が悪くなる。又、４０重量部％を越えると、強度が弱く、耐久性が悪化、すなわち、使用時に破けを生じ易くなる。
【００２２】
請求項５の発明は、請求項１乃至請求項４のうちいずれか１項において、紙の片面又は両面に凹凸層を設けたあぶら取り紙を要旨とするものである。
凹凸層がない脂取り紙の場合、紙の厚さ方向のみで吸油するため、紙の厚さにより吸油量が制限される。
【００２３】
又、使用時の肌触り・強度（使用時破けにくい）・使い易さより、紙の坪量は１５〜２５ｇ／ｍ²の範囲であり、使用時の吸油量には制限があり、特に顔面等の皮脂の多い場合一枚のみの使用では十分に取れないため、２〜３枚使用する場合も生ずる。紙の片面又は両面に凹凸層がある場合には、その凹部に皮脂が吸収され、凹凸層面の表層部並びに紙の厚さ方向にて吸油され高い吸油量が得られるため、特に顔面等の皮脂の多い場合一枚のみの使用でも十分な効果が得られる。さらに、凹凸層を設けると、さらに風合いが柔らかくなり、肌になじみやすい。
【００２４】
前記凹凸層は、抄紙の段階で抄紙機のシリンダーワイヤー上に金網又はプラスチックワイヤー又はシリンダーワイヤー上に部分的に目止めを行い、一層又は二層から形成される。
【００２５】
線径０．１ｍｍから1 ．０ｍｍの範囲で、かつ５メッシュ〜４０メッシュの範囲の抄網を使用すると、凹凸層による吸油量及び紙層形成の点で好ましい。０．１ｍｍ未満の線径では、吸油量が増加しないため好ましくなく、１．０ｍｍを越すと、紙層形成及び強度の点でよくない。又、５メッシュ未満では、吸油量（吸液量）の点で好ましくなく、４０メッシュを越えると、凹凸層が形成しにくく好ましくない。
【００２６】
請求項６の発明は、植物繊維を主成分とする原料を抄紙機にて抄紙し、その後、高圧処理し後に、箔打ちすることを特徴とする化粧用あぶら取り紙の製造方法を要旨とするものである。
【００２８】
請求項７の発明は、請求項６において、高圧処理は、スーパーキャレンダー、熱キャレンダー又は高圧プレスを用いることを特徴とする化粧用あぶら取り紙の製造方法を要旨とするものである。
【００２９】
以下に、製造方法の一例を挙げるが、これに限定されるものではない。
（製造方法）
原料は、マニラ麻（アバカ）、亜麻、黄麻、サイザル麻、ケナフ、雁皮、楮、バナナ繊維あるいは三椏から成る靭皮繊維又は木材パルプから選ばれた少なくとも一種を５０重量部％以上を用いることが望ましい。５０重量部％を下回ると、強度が弱く使用時に破けを生じ易くて好ましくない。
【００３０】
ビー夕ー等の叩解機にて所定の叩解度に調成し、更にタルク等の無機質填料を植物繊維等の原料１００重量部に対して０．５〜４０重量部％混合して均一分散する。そして、そのまま抄紙すると、繊維への填料定着が悪く、排水の問題並びに工程の汚れが発生するため、その後定着剤としてファイレックスＲＣ１０４及びファイレックスＭ（ともに、明成化学工業株式会社製）等を用い、繊維への定着性を向上する。その後、丸網抄紙機、短網抄紙機、長網抄紙機等の抄き網で、一層のものを抄紙する。
【００３１】
更に二層の場合は抄き漕を２本として一層と同様、表層と裏層に形成する。
又、二層抄き合わせの場合は第一抄き漕は金網６０〜１２０メッシュを使用して凹凸層のない層（平滑層）を形成し、更に第二抄き漕も金網６０〜１２０メッシュを使用して凹凸層のない層（平滑層）を形成し坪量１５〜２５ｇ／ｍ²の紙を抄造する。
【００３２】
坪量１５ｇ／ｍ²未満の場合、紙の強度がなく、使用時に破けを生じ易く、又、２５ｇ／ｍ²を越えると柔軟性がなくなり、使用時肌との馴染みが悪く違和感があり、さらには、使用時の透明性にもかけるため２５ｇ／ｍ²以下が好ましい。
【００３３】
なお、一層であって、凹凸層としたい場合には、丸網抄紙機、短網抄紙機、長網抄紙機等の抄き網であって、線径０．１〜1 ．０ｍｍで５〜４０メッシュのものを使用して網目模様にて一層の凹凸紙を形成する、又は抄き網に部分的に金網の目を詰めることによりその部分は原料が乗らず一層の凹凸紙を形成できる。
【００３４】
更に二層の場合は抄き漕を２本として一層と同様、図１（ａ）に示すように表層と裏層に凹凸層２０を形成する。
又、二層抄き合わせの場合は第一抄き漕は金網６０〜１２０メッシュを使用して凹凸層のない層（平滑層）２２を形成し、更に第二抄き漕は線径０．１〜1 ．０ｍｍで５〜４０メッシュを使用又は部分的に金網の目を詰めることにより凹凸層２１を形成し、坪量１５〜２５ｇ／ｍ²の紙を抄造する（図１（ｂ）を参照）。
【００３５】
なお、使用される無機質填料はクレー、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、酸化チタンあるいはホワイトカーボンの中から選ばれたものが使用できるが、皮脂の吸油量を多くするには、マイクロタルクを使用し平均粒子径２．５μ以下で表面積１３．０ＢＥＴｍ²／ｇ以上のものが望ましい。
【００３６】
使用後の透明性を上げるには密度を０．８〜１．２ｇ／ｃｍ^３と高密度化する必要があり、所定の寸法にした後、スーパーキャレンダー、熱キャレンダー又は高圧プレス等の高圧処理を行なう。そして、高圧処理によって、平滑性（平滑度）が高すぎたのを抑えるために、箔打ち工程で数百回〜数千回の処理を行う。
また、高圧処理は、水分量１６〜２１％が含浸された状態の紙に対して行う。２２％以上の水分量であると、高圧処理を行なったとき、紙が完全に乾燥できず、高圧処理後、たるみ並びに皺等のトラブルが発生しやすくなる。又、１６％未満の水分量の場合、高密度とすることができなくなる。
【００３７】
【実施例】
以下、実施例について説明する。
（実施例１）
実施例１では、下記の紙料、無機填料、及び定着剤を使用した。
【００３８】

すなわち、マニラ麻をビーターにて所定の叩解度に調成し、マイクロタルクを２０．０重量部を混合して均一分散とした。そして、その後、定着剤としてファイレックスＲＣ−１０４及びファイレックスＭ（ともに、明成化学工業株式会社製）を用いて、繊維へ定着させ、その後、丸網抄紙機にて、１本バットにて坪量２２ｇ／ｍ²で平滑紙を抄紙した。
【００３９】
次工程において、水分量（割合）が１４％，１６％，１８％，２１％のものをスーパーキャレンダーにて高圧処理を行なった。その結果を表２に示す。
又、併せて比較対象のために従来品として、「（Ａ２）生原紙」及び「（Ｎ）」のものを表２に示す。
【００４０】
【表２】

なお、特性／条件の欄において、「（Ｉ）14% 」、「（Ｊ）16% 」、「（Ｋ） 18%」、「（Ｌ）21% 」の中の数字は、水分量を表す。
（条件）
高圧処理方法：スーパーキャレンダー
スーパーキャレンダー条件：１４段での１３ニップ
線圧力：３００ｋｇ／ｃｍ、温度：８０℃
スピード：２００ｍ／分
上記表２中、「（Ａ２）生原紙」とは、高圧処理、箔打ち処理のいずれの処理も行なっていないものである。又、「（Ｎ）」は、スーパーキャレンダー（高圧処理）の代わりに、表１の「（Ｆ）」と同様の箔打ち条件で箔打ち処理のみ行なったものである（なお、従来条件のものの水分量は７±０．５％である。）
以上のことから、スーパーキャレンダーのみで高圧処理した場合には、密度は、箔打ち品よりも高くすることができる。一方、スーパーキャレンダーのみ（（Ｉ）〜（Ｌ））では、箔打ち品（Ｆ）と異なり、平滑度を１００以下にすることは困難である。
【００４１】
なお、水分量が２２％以上の場合には、紙が完全に乾燥できず、高圧処理後、たるみ並びに皺等のトラブルが発生しやすくなった。又、水分量１４％では、０．８０g/cm³以上の密度を得ることができないことがわかった。従って、高圧処理時の抄紙の水分量は、１６％〜２１％であることが望ましいことが分かった。
【００４２】
次に、前記水分量１８％のものを上記のようにスーパーキャレンダーで高圧処理を行なった後に、箔打ち処理を行なった。このときの、箔打ち処理条件は、前記従来の箔打ちの条件（従来条件）と同じである。
【００４３】
スーパーキャレンダーによる高圧処理、及び箔打ち処理を行なったもの（実施例品）と、「（Ａ２）生原紙」、「箔打ち品」（Ｎ）の、密度、平滑度、不透明度、表面粗さを表３に示す。
（以下、余白）
【００４４】
【表３】

上記のことから、実施例１の品では、スーパーキャレンダーにて高圧処理を行なった後、箔打ち処理を行なったために、箔打ち品（従来品である（Ｎ））に比較して、０．９g/cm³以上の高密度とすることができた。又、平滑度（Ａ面Ｂ面の平均平滑度）は、スーパーキャレンダー処理後の紙（Ｋ）の平滑度が１７３９（秒）と高くなっていたものが、箔打ち後の実施例１では９６（秒）と１／１０以下に低くなることが確認できた。
【００４５】
この結果、実施例１の品では、平均表面粗さが２．８０μｍと非常に大きくなったため、非常に皮脂の吸油性がよくなり、又、取り除いた皮脂により、あぶら取り紙の透明性が高くなったことが確認できた。
【００４６】
なお、スーパーキャレンダーのみで形成した化粧用あぶら取り紙（Ｋ）の場合には、平滑性（度）が高すぎるのに加えて、又、平均表面粗さが１．６５μｍと非常に小さいため、皮脂の取れ方が悪くなった。
【００４７】
又、箔打ち品（Ｎ）では、密度は０．８g/cm³以上のものが得られなかった。（実施例２）
次に、実施例２では、下記の紙料、無機填料、及び定着剤を使用した。
【００４８】

すなわち、マニラ麻（アバカ）をビーターにて所定の叩解度に調成し、マイクロタルクを２０．０重量部を混合して均一分散とした。そして、その後、定着剤としてファイレックスＲＣ−１０４及びファイレックスＭ（ともに、明成化学工業株式会社製）を用いて、繊維へ定着させ、その後、丸網抄紙機にて、抄造した。
【００４９】
丸網抄紙機の抄き網は線径０．２ｍｍで１６メッシュのものを使用し、１本バットにて坪量２２ｇ／ｍ²で片面側に凹凸層を抄紙した。
次工程において、実施例１と同条件下でスーパーキャレンダーにて高圧処理を行い、その後、下記の箔打ち条件を基本に、箔打ち時間を変えて箔打ちを行なった。
【００５０】
（箔打ちの条件）
紙のサイズ：約２１ｃｍ角、箔打ち機：ベルトハンマー機、槌の重量：１６ｋｇ、受け台：石又は鉄、打撃速度：約５００回／分、箔打ち時間：１０５秒
上記の条件で、上記の紙をサイズのものを３００〜３５０枚を重ねた状態で箔打ちを行なう。
【００５１】
その場合の密度、平滑度、不透明度、表面粗さを測定した結果、及び生原紙（Ａ１）、スーパーキャレンダー加工紙（Ｍ）を下記の表４に示す。
（以下、余白）
【００５２】
【表４】

なお、特性／条件の欄において、「（Ａ１）生原紙」は、スーパーキャレンダー加工及び箔打ちを行なっていない場合、すなわち、抄紙しただけのものをいい、表１に記載したものと同じものである。スーパーキャレンダー加工紙（Ｍ）は、上記の方法で抄造して、スーパーキャレンダー加工は行うが、箔打ちは行なっていないものである。
【００５３】
又、「（ａ）1/10」、「（ｂ）1/4 」、「（ｃ）1/2 」、「（ｄ）3/4 」、「（ｅ）1 」、「（ｆ）2 」、「（ｇ）3 」の中の数字は、上記の箔打ちの条件中の「箔打ち時間」にその数字を倍数にした時間で箔打ちを行なった場合のものを示している。
【００５４】
そして、上記表４のものと、表１のものを図２乃至図６にて示す。図２は密度と箔打ち時間との関係を示す特性図、図３は不透明度と箔打ち時間との関係示す特性図、図４はＡ面における平滑度と箔打ち時間との関係を示す特性図、図５はＢ面における平滑度と箔打ち時間との関係を示す特性図である。
【００５５】
図２のことから、箔打ち時間が従来よりも長い時間（２倍、或いは３倍）であっても、密度が０．９g/cm³以上のものを得ることができることが理解できる。すなわち、生原紙、或いは箔打ちのみの（Ａ１）〜（Ｈ）の比較例よりも（ａ）〜（ｇ）の方が密度が高いものが得られる。
【００５６】
図３においては、縦軸は不透明度（％）を表しているため、低い方が透明度が高いものとなる、このことから、透明度は、実施例２の（ａ）〜（ｇ）の方が生原紙、或いは箔打ちのみの（Ａ１）〜（Ｈ）の比較例よりも高いものが得られる。
【００５７】
図４及び図５は、それぞれＡ面及びＢ面の平滑度を表している。このことから、スーパーキャレンダー加工後、箔打ちを行なうと、比較的少ない箔打ち時間（１／１０の（ａ）等）であっても、急激に平滑性を失うことが理解できる。又、スーパーキャレンダー加工後、比較的長い時間箔打ちを行なっても平滑度は、ある程度のレベルまでは下がるが、箔打ちだけを行なったものよりは、その平滑度が高いことが理解できる。
【００５８】
そして、図６に示すように、平均表面粗さ（Ａ面における）は、スーパーキャレンダー加工を行なわない比較例に比較して、その平均表面粗さは小さいものの、スーパーキャレンダー加工後、箔打ち時間を長くする（（ｆ）の場合）と、比較例のものの平均表面粗さに近くなることが理解できる。
【００５９】
このように、実施例２では、スーパーキャレンダー加工を行なった後、箔打ちを行なうと、平均表面粗さが、箔打ちのみを行なった場合に近くなるとともに、密度は、明らかに、比較例よりも大きなものとすることができる。
【００６０】
この結果、実施例２の品では、平均表面粗さが１．９〜２．７μｍと大きくなり、かつ密度が箔打ちのみの処理を行なった場合よりも大きくなったため、皮脂の吸油性がよくなり、又、取り除いた皮脂により、あぶら取り紙の透明性が高くなったことが確認できた。特に、スーパーキャレンダー加工後、箔打ち時間を長くした方がより良い結果が得られた。すなわち、（ａ）のものよりも（ｂ）のものの方が、（ｂ）よりも（ｃ）のものの方が、というように箔打ち時間が長くなると、より良好な皮脂吸収効果が得られることが分かった。なお、（ｆ）と（ｇ）のものとでは、（ｆ）のものの方が皮脂の吸収性は良い傾向を示すが、（ｇ）は（ｅ）と平均表面粗さがそれほど大きな変わりがないため、その皮脂吸収性は、（ｅ）と同じ程度であった。
【００６１】
なお、この発明は、前記実施例に限定されるものではなく、この発明から逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
【００６２】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項１の発明は、単に箔打ちを行なって形成した化粧用あぶら取り紙よりも、使用後の透明性が高い特性が得られ、しかも平滑度を高圧処理で行なった場合よりも低くでき、かつ密度は箔打ち処理のみを行なった場合よりも大きくなるため、皮脂の取れ方を良くすることができる。
【００６４】
請求項２の発明は、スーパーキャレンダー、熱キャレンダー又は高圧プレスを使用することにより、高密度の紙とすることができる。
請求項３の発明によれば、高吸液の化粧用あぶら取り紙となり、更に使用後非常に透明性を上げることができ、しかも、生産をしやすくすることができる。
【００６５】
請求項４の発明によれば、無機質填料が混在することにより、高吸油し、更に使用後透明性を上げることができる。
請求項５の発明によれば、凹凸層があるため、吸油量を多くすることができる。又、凹凸層が設けられているため、さらに風合いが柔らかくなり、肌になじみやすくすることができる。
【００６６】
請求項６の発明によれば、請求項１の化粧用あぶら取り紙を効率良く得ることができる。
【００６７】
請求項７の発明によれば、請求項２の化粧用あぶら取り紙を効率良く得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）は両面に凹凸層を設けた化粧用脂取り上の断面図、（ｂ）は片面に凹凸層を設けた化粧用脂取り紙の断面図。
【図２】密度と箔打ち時間との関係を示す特性図。
【図３】不透明度と箔打ち時間との関係示す特性図。
【図４】Ａ面における平滑度と箔打ち時間との関係を示す特性図。
【図５】Ｂ面における平滑度と箔打ち時間との関係を示す特性図。
【図６】平均表面粗さ（ＣＤ方向）と箔打ち時間との関係を示す特性図。
【符号の説明】
２０…凹凸層、２１…凹凸層、２２…平滑層。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cosmetic oil blotting paper that exhibits sharp transparency in accordance with the absorption of sebum and has an excellent liquid absorption property of sebum and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
The human face, in particular the nose, cheeks, forehead, and eyebrows, has a strong secretion of sebum and tends to become oily. In general, when makeup is carried out with the sebum floating, the cosmetic does not become familiar with the skin. Therefore, makeup is performed after removing the sebum on the face with a cosmetic degreasing paper. The same applies to the case of retouching. Conventional degreased paper has been used for a long time, and is famous for its famous salted paper. This paper is a product from Nishinomiya-shi Shio, and special mud is used in Mitsugi, Kashiwa, and Koshi. Paper.
[0003]
Further, when the foil punching is used about 15 times, the function of extending the foil is lost, and this is used as a degreased decorative paper for women.
The above-mentioned paper made by Meisho (named salt paper) has a high density after foiling, and when used as a degreased decorative paper, it removes the sebum from the face and bathes in the bath. It has been used for a long time as a shop paper.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Table 1 below shows the results of measurement of density, smoothness, opacity, and surface roughness when manufactured only by conventional foil punching. In this case, the conditions such as the raw materials for producing the foil-foiled paper are the same as those in the production of Example 2 to be described later except that the supercalender treatment is not performed.
(Hereinafter, blank space)
[0005]
[Table 1]

In the column of characteristics / conditions, “(A1) raw base paper” refers to the case where foil punching is not performed, that is, the paper just made. Also, "(B) 1/10", "(C) 1/4", "(D) 1/2", "(E) 3/4", "(F) 1", "(G) 2 ”And“ (H) 3 ”indicate the values when foiling is performed for a time that is a multiple of the“ foiling time ”in the following foiling conditions. Also, in the smoothness column, the A surface means a smooth surface of the two surfaces of the paper, and the B surface means a rough surface.
[0006]
(Foiling conditions)
Paper size: approx. 21 cm square, foil hammer: belt hammer machine, scissor weight: 16 kg, cradle: stone or iron, impact speed: approx. 500 times / min, foil strike time: 105 seconds The sheet is sized in a state where 300 to 350 sheets of the same size are stacked.
[0007]
From the above measurement results, it was confirmed that when the foil casting time was extended, the density did not change to some extent. If the foiling time is changed to 3 times the conventional condition (current condition: 105 seconds), the strength of the impact breaks the Japanese paper, making it impossible to increase the density to 0.80 g / cm ³ or more. I understood it.
[0008]
The decorative blotting paper has a higher density, a lower smoothness, a larger surface area (rough surface), and a lower opacity, the more easily the function of removing sebum.
However, it has been found that there is a limit to the high density of the conventional oil blotting paper formed only by foiling.
[0009]
On the other hand, in order to increase the density, it is conceivable to carry out by a high pressure treatment such as a super calender, a heat calendar or a high pressure press.
However, when high-pressure treatment is performed, there is a problem that the smoothness of the paper surface is too high and the sebum removal method becomes poor.
[0010]
This invention has a higher transparency property after use than a decorative oil blotting paper simply formed by foiling, and the smoothness can be lower than that obtained by high-pressure treatment, and the density is Since it becomes larger than the case where only the foiling process is performed, it is an object to provide a decorative oil blotting paper and a method for producing the same.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the invention of claim 1, a cosmetic oil-blotting paper comprising a raw material mainly composed of plant fibers, subjected to high-pressure treatment, and then foiled. It is a summary.
[0012]
In this specification, “foiling” refers to hitting the paper surface regardless of whether or not the metal foil is intended to be stretched.
The plant fiber in this invention refers to at least one selected from Manila hemp (Abaca), flax, burlap, sisal hemp, kenaf, crust, cocoon, banana fiber, or bast fiber or wood pulp consisting of three bases, and the main component The term “includes” 50% by weight or more of the plant fiber.
[0013]
When the paper is processed under high pressure, the paper density becomes high. When the paper density is high, there is an advantage of high oil absorption and increased transparency after use. On the other hand, since the smoothness of the high-pressure process is excessively increased, if the foiling is performed after the high-pressure process, the smoothness of the paper surface is decreased. If the smoothness of the paper surface becomes too high, the surface area becomes very small and the sebum removal becomes worse. However, when the smoothness is lowered, the sebum removal becomes better.
[0016]
The invention of claim 2, Oite to claim 1, high-pressure treatment is to super calender, heat calender or high-pressure press is oil-absorbing cosmetic sheet comprising used as subject matter.
[0017]
By using a super calender, a heat calender or a high pressure press as the high pressure treatment, high density paper can be obtained.
The invention of claim 3 is characterized in that in claim 1 or

claim

2 , a makeup blotting paper having a paper density of 0.8 to 1.2 g / cm ³ is used.
[0018]
When the paper density is in the range of 0.8 to 1.2 g / cm ³ , high oil absorption is achieved and the transparency is further improved after use. When the paper density is less than 0.8 g / cm ³ , the transparency after use is deteriorated, and when it exceeds 1.2 g / cm ³ , production becomes difficult, which is not preferable.
[0019]
The invention according to claim 4, in any one of

claims

1 to claim 3, further comprising a 0.5 to 40 parts by weight% inorganic filler of the raw material 100 parts by weight of a main component of plant fibers The gist of the characteristic oil blotting paper.
[0020]
Inorganic fillers refer to fillers such as clay, talc, kaolin, calcium carbonate, titanium oxide, or white carbon. When these fillers are mixed, the oil absorbs (liquid absorption), and the transparency increases after use. Say.
[0021]
When the inorganic filler is less than 0.5%, the high oil absorption (high liquid absorption) is deteriorated. On the other hand, if it exceeds 40 parts by weight, the strength is weak and the durability is deteriorated, that is, it tends to be broken during use.
[0022]
A fifth aspect of the present invention, in any one of claims 1 to 4, in which the gist of the oil-absorbing paper having irregularities layer on one or both sides of the paper.
In the case of a degreased paper without an uneven layer, oil absorption is limited only in the thickness direction of the paper, and therefore the amount of oil absorption is limited by the thickness of the paper.
[0023]
In addition, the basis weight of the paper is in the range of 15 to 25 g / m ^{2 due to} the feel, strength (hard to tear when used), and ease of use, and the amount of oil absorption during use is limited, especially on the face, etc. If there is a lot of sebum, the use of only one sheet is not enough, so there are cases where two or three sheets are used. When there is a concavo-convex layer on one or both sides of the paper, sebum is absorbed in the recesses, and oil is absorbed in the surface layer part of the concavo-convex layer surface and the thickness direction of the paper to obtain a high oil absorption amount. If there is a large amount, even if only one sheet is used, sufficient effects can be obtained. Furthermore, when an uneven | corrugated layer is provided, a texture becomes softer and it is easy to adjust to skin.
[0024]
The concavo-convex layer is formed of one layer or two layers by partially sealing a wire mesh, a plastic wire, or a cylinder wire on a cylinder wire of a paper machine at the paper making stage.
[0025]
Wire diameter from 0.1 mm to 1. The use of a papermaking net in the range of 0 mm and in the range of 5 mesh to 40 mesh is preferable in terms of oil absorption by the uneven layer and paper layer formation. If the wire diameter is less than 0.1 mm, the amount of oil absorption does not increase, which is not preferable. If it exceeds 1.0 mm, the paper layer formation and strength are not good. Moreover, if it is less than 5 meshes, it is not preferable at the point of oil absorption amount (liquid absorption amount), and if it exceeds 40 meshes, it is difficult to form an uneven layer.
[0026]
The gist of the invention of claim 6 is a method for producing a decorative oil-blowing paper, characterized in that a raw material containing vegetable fibers as a main component is made by a paper machine, then subjected to high-pressure treatment, and then foiled. Is.
[0028]
The gist of a seventh aspect of the present invention is the manufacturing method of the decorative blotting paper according to the sixth aspect, wherein the high pressure treatment uses a super calender, a heat calender, or a high pressure press.
[0029]
Although an example of a manufacturing method is given to the following, it is not limited to this.
(Production method)
As the raw material, it is desirable to use 50% by weight or more of at least one selected from Manila hemp (Abaca), flax, burlap, sisal hemp, kenaf, husk, cocoon, banana fiber, bast fiber consisting of cocoons, or wood pulp. . If it is less than 50 parts by weight, the strength is weak and it is easy to break during use, which is not preferable.
[0030]
Prepared to a predetermined beating degree with a beater such as Bee evening, and further mixed with inorganic filler such as talc 0.5 to 40 parts by weight with respect to 100 parts by weight of raw materials such as plant fibers and uniformly dispersed. . If the paper is made as it is, the fixing of the filler to the fiber is poor, and the problem of drainage and the contamination of the process occur. Therefore, Phyrex RC104 and Phyrex M (both manufactured by Meisei Chemical Co., Ltd.) are used as fixing agents. , Improve the fixability to the fiber. After that, one layer of paper is made with a net such as a round net paper machine, a short net paper machine, and a long net paper machine.
[0031]
Further, in the case of two layers, two papermaking ridges are formed on the surface layer and the back layer in the same manner as one layer.
In the case of two-layer papermaking, the first papermaking is formed using a wire mesh 60-120 mesh to form a layer without a concavo-convex layer (smooth layer). Is used to form a layer without a concavo-convex layer (smooth layer), and paper having a basis weight of 15 to 25 g / m ² is made.
[0032]
If the basis weight is less than 15 g / m ² , the paper is not strong and easily broken when used. If it exceeds 25 g / m ² , the flexibility is lost and the skin does not fit well when used. Is preferably 25 g / m ² or less because it also affects transparency during use.
[0033]
In the case where it is a single layer and it is desired to form a concavo-convex layer, it is a paper net of a round net paper machine, a short net paper machine, a long net paper machine, etc. Use a 0-40 mm mesh with a mesh pattern to form one layer of uneven paper, or by partially filling the mesh with a wire mesh, the portion will not have any raw material on it. Can be formed.
[0034]
Further, in the case of two layers, the concavo-convex layer 20 is formed on the surface layer and the back layer as shown in FIG.
In the case of two-layer stitching, the first draft is formed using a mesh 60-120 mesh to form a layer (smooth layer) 22 without an uneven layer. 1-1. The uneven layer 21 is formed by using 5 to 40 mesh at 0 mm or partially squeezing a wire mesh, and paper having a basis weight of 15 to 25 g / m ² is produced (see FIG. 1B).
[0035]
The inorganic filler used can be selected from clay, talc, kaolin, calcium carbonate, titanium oxide or white carbon, but to increase the oil absorption of sebum, use microtalc to average A particle size of 2.5 μm or less and a surface area of 13.0 BETm ² / g or more is desirable.
[0036]
In order to increase transparency after use, it is necessary to increase the density to 0.8 to 1.2 g / cm ^3, and after setting to a predetermined size, high pressure such as a super calender, thermal calendar or high pressure press Perform processing. And in order to suppress that smoothness (smoothness) was too high by high-pressure processing, processing is performed hundreds to thousands of times in the foil punching process.
Further, the high-pressure treatment is performed on paper that is impregnated with a moisture content of 16 to 21%. If the moisture content is 22% or more, the paper cannot be completely dried when the high pressure treatment is performed, and problems such as sagging and wrinkles are likely to occur after the high pressure treatment. Further, when the water content is less than 16%, it becomes impossible to obtain a high density.
[0037]
【Example】
Examples will be described below.
Example 1
In Example 1, the following paper stock, inorganic filler, and fixing agent were used.
[0038]

That is, Manila hemp was prepared with a beater to a predetermined beating degree, and 20.0 parts by weight of microtalc was mixed and uniformly dispersed. After that, using Phyrex RC-104 and Phyrex M (both made by Meisei Chemical Co., Ltd.) as fixing agents, fixing to the fibers, and then using a round net paper machine with one bat A smooth paper was made at an amount of 22 g / m ² .
[0039]
In the next step, those having a moisture content (ratio) of 14%, 16%, 18%, and 21% were subjected to high pressure treatment with a super calender. The results are shown in Table 2.
In addition, for comparison purposes, the conventional products “(A2) raw paper” and “(N)” are shown in Table 2.
[0040]
[Table 2]

In the properties / conditions column, the numbers in “(I) 14%”, “(J) 16%”, “(K) 18%”, “(L) 21%” represent the moisture content. .
(conditions)
High pressure treatment method: Super calender Super calender conditions: 13 nip line pressure in 14 stages: 300 kg / cm, temperature: 80 ° C
Speed: 200 m / min In Table 2 above, “(A2) raw base paper” refers to paper that has not been subjected to any of the high-pressure treatment and foiling treatment. In addition, “(N)” was obtained by performing only the foil punching process under the same foil punching conditions as “(F)” in Table 1 instead of the super calender (high pressure treatment). The water content of the thing is 7 ± 0.5%.)
From the above, when the high pressure treatment is performed only with the super calender, the density can be made higher than that of the foil punched product. On the other hand, in the case of only the super calender ((I) to (L)), it is difficult to set the smoothness to 100 or less, unlike the foil punched product (F).
[0041]
When the water content was 22% or more, the paper could not be completely dried, and troubles such as sagging and wrinkles were likely to occur after the high pressure treatment. It was also found that a density of 0.80 g / cm ³ or more could not be obtained with a moisture content of 14%. Therefore, it was found that the water content of the papermaking during high pressure treatment is desirably 16% to 21%.
[0042]
Next, the 18% moisture content was subjected to high pressure treatment with a super calender as described above, and then subjected to foiling treatment. At this time, the foil punching conditions are the same as the conventional foil punching conditions (conventional conditions).
[0043]
Density, smoothness, opacity, surface roughness of high-pressure treatment and foiling treatment (Example product), “(A2) raw paper” and “foiling product” (N) Table 3 shows the length.
(Hereinafter, blank space)
[0044]
[Table 3]

From the above, the product of Example 1 was subjected to a high pressure treatment with a super calender and then subjected to a foil punching treatment. Therefore, compared with a foil punching product (conventional product (N)), 0 It was possible to obtain a high density of 9 g / cm ³ or more. Further, the smoothness (average smoothness of the A surface and the B surface) of the paper (K) after the super calender processing was as high as 1739 (seconds). It was confirmed that it was reduced to 1/10 or less at 96 (seconds).
[0045]
As a result, in the product of Example 1, since the average surface roughness was very large as 2.80 μm, the oil absorbency of the sebum became very good, and the transparency of the oil blotting paper was high due to the removed sebum. It was confirmed that it became.
[0046]
In addition, in the case of the cosmetic blotting paper (K) formed only with the super calender, the smoothness (degree) is too high, and the average surface roughness is very small as 1.65 μm. , How to get sebum got worse.
[0047]
In the foil punched product (N), a density of 0.8 g / cm ³ or more was not obtained. (Example 2)
Next, in Example 2, the following paper material, inorganic filler, and fixing agent were used.
[0048]

That is, Manila hemp (Abaca) was prepared with a beater to a predetermined beating degree, and 20.0 parts by weight of microtalc was mixed and uniformly dispersed. After that, fixing was carried out on the fiber using Pyrex RC-104 and Pyrex M (both manufactured by Meisei Chemical Co., Ltd.) as fixing agents, and then the paper was made with a round net paper machine.
[0049]
The paper net of the round net paper machine was a 16 mm mesh with a wire diameter of 0.2 mm, and an uneven layer was made on one side with a basis weight of 22 g / m ² with one vat.
In the next step, high pressure treatment was performed with a super calender under the same conditions as in Example 1, and then foiling was performed with the foiling time being changed based on the following foiling conditions.
[0050]
(Foiling conditions)
Paper size: approx. 21 cm square, foil hammer: belt hammer machine, scissor weight: 16 kg, cradle: stone or iron, impact speed: approx. 500 times / min, foil strike time: 105 seconds The sheet is sized in a state where 300 to 350 sheets of the same size are stacked.
[0051]
The results of measuring density, smoothness, opacity, and surface roughness, raw paper (A1), and super calendered paper (M) in that case are shown in Table 4 below.
(Hereinafter, blank space)
[0052]
[Table 4]

In the properties / conditions column, “(A1) raw paper” refers to the case where super calendering and foiling are not performed, that is, the paper just made and the same as described in Table 1. It is. Super calendered paper (M) is made by the above method and is subjected to super calendering but not foiled.
[0053]
Also, “(a) 1/10”, “(b) 1/4”, “(c) 1/2”, “(d) 3/4”, “(e) 1”, “(f) 2 ”And“ (g) 3 ”indicate the case where foiling is performed for a time that is a multiple of the“ foiling time ”in the above-described foiling conditions.
[0054]
And the thing of the said Table 4 and the thing of Table 1 are shown in FIG. 2 thru | or FIG. 2 is a characteristic diagram showing the relationship between density and foiling time, FIG. 3 is a characteristic diagram showing the relationship between opacity and foiling time, and FIG. 4 is a characteristic showing the relationship between smoothness and foiling time on surface A. FIG. 5 and FIG. 5 are characteristic diagrams showing the relationship between the smoothness on the B surface and the foil punching time.
[0055]
From FIG. 2, it can be understood that a density of 0.9 g / cm ³ or more can be obtained even when the foil stamping time is longer (2 times or 3 times) than before. That is to say, (a) to (g) are higher in density than the comparative examples (A1) to (H) of raw raw paper or foil only.
[0056]
In FIG. 3, since the vertical axis represents opacity (%), the lower the one, the higher the transparency. From this, the transparency (a) to (g) of Example 2 is higher. Higher ones than the comparative examples (A1) to (H) of raw raw paper or foiling only are obtained.
[0057]
4 and 5 show the smoothness of the A surface and the B surface, respectively. From this, it can be understood that, when the foil is punched after the super calender process, the smoothness is suddenly lost even if the foil punching time is relatively short (such as 1/10 (a)). In addition, even after foiling for a relatively long time after super calendering, the smoothness is reduced to a certain level, but it can be understood that the smoothness is higher than that obtained only by foiling.
[0058]
And as shown in FIG. 6, although average surface roughness (in A surface) is small compared with the comparative example which does not perform super calender processing, after super calender processing, foil It can be understood that when the hitting time is increased (in the case of (f)), the average surface roughness of the comparative example is close.
[0059]
As described above, in Example 2, when the foil was punched after super calendering, the average surface roughness was close to that of the foil punching only, and the density was clearly compared with the comparative example. Can be larger.
[0060]
As a result, in the product of Example 2, the average surface roughness was increased to 1.9 to 2.7 μm, and the density was higher than that in the case where only the foiling process was performed. In addition, it was confirmed that the oil removal paper had increased transparency due to the removed sebum. In particular, better results were obtained when the foil casting time was made longer after supercalendering. That is, when the foiling time is longer in (b) than in (a), and in (c) than in (b), a better sebum absorption effect can be obtained. I understood. In (f) and (g), sebum absorbability tends to be better in (f), but (g) is not much different in average surface roughness from (e). Therefore, the sebum absorbability was about the same as (e).
[0061]
In addition, this invention is not limited to the said Example, In the range which does not deviate from this invention, it can change arbitrarily.
[0062]
【The invention's effect】
As described in detail above, the invention of claim 1 has characteristics that are more transparent after use than a decorative oil blotting paper that is formed simply by foiling, and smoothness is achieved by high-pressure treatment. Since the density can be made lower than that in the case where only the foiling process is performed, the sebum removal method can be improved.
[0064]
The invention of claim 2 can be a high-density paper by using a super calender, a heat calender, or a high pressure press.
According to the invention of claim 3 , it becomes a highly absorbent cosmetic oil blotting paper, which can further increase transparency after use, and can be easily produced.
[0065]
According to the invention of claim 4 , when the inorganic filler is mixed, high oil absorption can be achieved and transparency after use can be further increased.
According to invention of Claim 5 , since there exists an uneven | corrugated layer, oil absorption amount can be increased. Moreover, since the concavo-convex layer is provided, the texture becomes softer and the skin can be easily adapted.
[0066]
According to the invention of claim 6 , the decorative blotting paper of claim 1 can be obtained efficiently .
[0067]
According to the invention of claim 7 , the decorative blotting paper of claim 2 can be obtained efficiently.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a cross-sectional view of a cosmetic grease remover provided with an uneven layer on both sides, and FIG. 1B is a cross-sectional view of a cosmetic oil remover paper provided with an uneven layer on one surface.
FIG. 2 is a characteristic diagram showing the relationship between density and foiling time.
FIG. 3 is a characteristic diagram showing the relationship between opacity and foiling time.
FIG. 4 is a characteristic diagram showing the relationship between the smoothness on the A surface and the foiling time.
FIG. 5 is a characteristic diagram showing the relationship between the smoothness on the B surface and the foil punching time.
FIG. 6 is a characteristic diagram showing the relationship between average surface roughness (CD direction) and foiling time.
[Explanation of symbols]
20 ... Uneven layer, 21 ... Uneven layer, 22 ... Smooth layer.

Claims

植物繊維を主成分とする原料からなり、高圧処理された後に、箔打ちされたことを特徴とする化粧用あぶら取り紙。A decorative oil blotting paper, which is made of a raw material mainly composed of plant fibers, and is foil-treated after being subjected to a high pressure treatment.

前記高圧処理は、スーパーキャレンダー、熱キャレンダー又は高圧プレスが用いられてなる請求項１に記載の化粧用あぶら取り紙。The cosmetic oil blotting paper according to claim 1, wherein the high-pressure treatment is performed using a super calender, a heat calender, or a high-pressure press.

紙密度が０．８〜１．２ｇ／ｃｍ^３である請求項１又は請求項２に記載の化粧用あぶら取り紙。The decorative blotting paper according to claim 1 or 2, wherein the paper density is 0.8 to 1.2 g / cm ³ .

植物繊維を主成分とする原料１００重量部に対して無機質填料０．５〜４０重量部％を含むことを特徴とする請求項１乃至請求項３のうちいずれか１項に記載の化粧用あぶら取り紙。Cosmetic fat as claimed in any one of claims 1 to 3, characterized in that it comprises an inorganic filler 0.5 to 40 parts by weight% of the raw material 100 parts by weight of a main component of plant fibers Take paper.

紙の片面又は両面に凹凸層を設けたことを特徴とする請求項１乃至請求項４のうちいずれか１項に記載の化粧用あぶら取り紙。The oil-absorbing cosmetic sheet as claimed in any one of claims 1 to claim 4, characterized in that an uneven layer on one side or both sides of the paper.

植物繊維を主成分とする原料を抄紙機にて抄紙し、その後、高圧処理し、後に、箔打ちすることを特徴とする化粧用あぶら取り紙の製造方法。A method for producing a decorative oil blotting paper, wherein a raw material comprising vegetable fibers as a main component is made by a paper machine, then subjected to a high-pressure treatment, and then foiled.

前記高圧処理は、スーパーキャレンダー、熱キャレンダー又は高圧プレスを用いることを特徴とする請求項６に記載の化粧用あぶら取り紙の製造方法。The method for producing a decorative blotting paper according to claim 6, wherein the high-pressure treatment uses a super calender, a heat calender, or a high-pressure press.