JP3875406B2 - 二輪車の前後連動ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前輪ブレーキおよび後輪ブレーキを連動作動させ得るようにした二輪車の前後連動ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかるブレーキ装置は、たとえば特開平9−58434号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の前後連動ブレーキ装置は、1つのブレーキ操作子のブレーキ操作に応じて、前輪ブレーキおよび後輪ブレーキを連動作動せしめるようにしたものである。しかるに、自動二輪車は、2つのブレーキ操作子を備えるのが一般的であり、ブレーキ操作性を向上する観点からは、2つのブレーキ操作子のいずれかをブレーキ操作するのに伴って前輪および後輪ブレーキを連動作動させ得ることが望ましい。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、2つのブレーキ操作のいずれを操作しても前輪および後輪ブレーキを連動作動させ得るようにした二輪車の前後連動ブレーキ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、相互に独立して操作可能な第1および第2ブレーキ操作子と、それらのブレーキ操作子に一端がそれぞれ個別に連結される第1および第2操作側ブレーキケーブルと、車体フレームの左右方向に長く延びて形成されるとともに前記両操作側ブレーキケーブルのいずれからも牽引力を及ぼすことを可能としてそれらの操作側ブレーキケーブルの他端に長手方向中間部が回動可能に連結される連動部材と、該連動部材の長手方向両端部に一端がそれぞれ回動可能に連結される前輪側および後輪側ブレーキケーブルと、前記連動部材から前輪側ブレーキケーブルに作用する牽引力に応じたブレーキ力を発揮すべく前輪側ブレーキケーブルの他端に連結される前輪ブレーキと、前記連動部材から後輪側ブレーキケーブルに作用する牽引力に応じたブレーキ力を発揮すべく後輪側ブレーキケーブルの他端に連結される後輪ブレーキとを備え、前記両操作側ブレーキケーブルの他端は、第1操作側ブレーキケーブルの前記連動部材への連結点から前輪側および後輪側ブレーキケーブルの前記連動部材への連結点までの距離を相互に異ならせるとともに第2操作側ブレーキケーブルの前記連動部材への連結点から前輪側および後輪側ブレーキケーブルの前記連動部材への連結点までの距離を相互に異ならせるようにして、前記連動部材の長手方向に沿って相互に異なる位置で前記連動部材の長手方向中間部に連結されることを特徴とする。
【0006】
このような構成によれば、第1および第2ブレーキ操作子のいずれかをブレーキ操作すれば、第1および第2操作側ブレーキケーブルのいずれかを介して連動部材に牽引力が作用し、その牽引力が連動部材を介して前輪側および後輪側ブレーキケーブルに作用するので、前輪ブレーキおよび後輪ブレーキが連動して作動することになる。しかも第1操作側ブレーキケーブルの連動部材への連結点から前輪側および後輪側ブレーキケーブルの連動部材への連結点までの距離を相互に異ならせるとともに、第2操作側ブレーキケーブルの連動部材への連結点から前輪側および後輪側ブレーキケーブルの連動部材への連結点までの距離を相互に異ならせているので、連動部材から前輪側および後輪側ブレーキケーブルに作用する牽引力の配分比を異ならせ、前輪および後輪ブレーキで得るブレーキ力を相互に異なるように配分することができる。
【0007】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記連動部材が、前輪側および後輪側ブレーキケーブルの該連動部材への連結点まわりの回動を設定範囲内に規制し得る固定のケーシング内に、前記第1および第2操作側ブレーキケーブルの少なくとも一方による牽引方向への作動を可能として収納されることを特徴とし、かかる構成によれば、前輪側および後輪側ブレーキケーブルのいずれかの遊びが大きくなる等の原因により、第1および第2ブレーキ操作子の少なくとも一方をブレーキ操作するのに伴って、前輪側および後輪側ブレーキケーブルのうち上記遊びが少ない側の連動部材への連結点まわりに該連動部材が回動しようとしても、その回動範囲が規制されるので、前輪側および後輪側ブレーキケーブルのうち少なくとも上記遊びが少ない側のブレーキケーブルには連動部材から牽引力を及ぼすことができ、前輪および後輪ブレーキの少なくとも一方でブレーキ力を確実に得ることができる。
【0008】
さらに請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明の構成に加えて、第1および第2ブレーキ操作子が、車体フレームの前端のヘッドパイプに操向可能に支承されるステアリングハンドルの両端部にブレーキ操作を可能としてそれぞれ取付けられ、前記ケーシングが、ヘッドパイプを含む車体フレームに取付けられることを特徴とし、かかる構成によれば、第1および第2ブレーキ操作子のブレーキ操作に障害を来さないように連動部材のケーシングの配置スペースをステアリングハンドルに確保することが不要となり、ケーシング配置上の自由度が増大するとともに、ステアリングハンドルまわりをすっきりと構成して外観性を向上することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1ないし図3は本発明の一実施例を示すものであり、図1はスクータ型自動二輪車の側面図、図2は前後連動ブレーキ装置の全体構成図、図3はカバーを外してケーシング内を示す縦断正面図である。
【0011】
先ず図1において、スクータ型自動二輪車Vの車体フレームFは、ステアリングハンドル10ならびに前輪WFを懸架したフロントフォーク11を操向可能に支承したヘッドパイプ12と、該ヘッドパイプ12から下方に延出するダウンチューブ13と、該ダウンチューブ13の下端部に連設されて後方に延びるリヤフレーム14とを備える。該リヤフレーム14は、前端部がダウンチューブ13の下端に連結されて後方側に向けてほぼ水平に延びる一対の前部フレーム部14a…と、前部フレーム部14a…の後端から後上方に延びる一対の中間フレーム部14b…と、両中間フレーム部14b…の後端を相互に連結する後部フレーム部14cとを有して、平面視で略楕円状に形成されるものである。
【0012】
車体フレームFは、合成樹脂製のカバー16により覆われるものであり、該カバー16は、ヘッドパイプ12の前部および前輪WFの上部を覆うフロントカバー16aと、フロントカバー16aに接合されて運転者の脚部前方を覆うレッグシールド16bと、フロントカバー16aおよびレッグシールド16bに接合されて前部車体の両側を覆う左、右一対のフロントサイドカバー16c…と、レッグシールド16bに接合されて運転者の足元を支持するフロアボード16dと、両フロントサイドカバー16c…およびフロアボード16dに接合されて後部車体の両側を覆う左、右一対のリヤロアーカバー16e…と、両リヤロアーカバー16e…およびフロアボード16dに接合されるリヤアッパーカバー16fとを備え、リヤアッパーカバー16fの後部には後輪WRの上部を覆うリヤフェンダー17が装着される。さらにリヤアッパーカバー16fの上部には、運転者が座るシート18が設けられる。
【0013】
後輪WRは、車体フレームFに揺動可能に支承されるパワーユニットPの後部に軸支されるものであり、該パワーユニットPは、2サイクル強制空冷型であるエンジンEと、該エンジンEの出力を前記後輪WRに伝達する無段変速機Mとで構成される。而して該パワーユニットPの前部は、図示しないリンク機構を介して前記車体フレームFにおけるリヤフレーム14の両中間フレーム部14b…に後輪WRの回転軸線と平行な軸線まわりの揺動を可能として支承され、パワーユニットPの後部および前記リヤフレーム14間にはリヤクッション19が介設される。
【0014】
図2を併せて参照して、ステアリングハンドル10の左、右両端部にはホルダ20,21が取付けられており、左側のホルダ20には、第1ブレーキ操作子としての第1ブレーキレバー22がブレーキ操作可能に支承され、右側のホルダ21には、第2ブレーキ操作子としての第2ブレーキレバー23がブレーキ操作可能に支承される。
【0015】
前輪WFにはドラムブレーキである前輪ブレーキBRが装着され、後輪WRにはドラムブレーキである後輪ブレーキBRが装着される。
【0016】
前輪ブレーキBFは、前輪WFの車軸24に軸支されたブレーキドラム25と、ブレーキパネル26にピン27を介して枢支されるとともにブレーキドラム25の内周面に摩擦係合可能な一対のブレーキシュー28,28と、両ブレーキシュー28,28を相互に近接する方向に付勢する一対のばね29,29と、両ブレーキシュー28,28をブレーキドラム25の内周面に圧接させることを可能としてブレーキパネル26に枢支されるカム30と、カム30に基端が連結されてブレーキドラム25の外側方に延びるブレーキカムアーム31とを備え、ブレーキカムアーム31に入力される操作入力に応じてブレーキ力を発揮する。
【0017】
また後輪ブレーキBRは、後輪WRの車軸32に軸支されたブレーキドラム33と、ブレーキパネル34にピン35を介して枢支されるとともにブレーキドラム33の内周面に摩擦係合可能な一対のブレーキシュー36,36と、両ブレーキシュー36,36を相互に近接する方向に付勢する一対のばね37,37と、両ブレーキシュー36,36をブレーキドラム33の内周面に圧接させることを可能としてブレーキパネル34に枢支されるカム38と、カム38に基端が連結されてブレーキドラム33の外側方に延びるブレーキカムアーム39とを備え、ブレーキカムアーム39に入力される操作入力に応じてブレーキ力を発揮する。
【0018】
第1および第2ブレーキレバー22,23には、第1および第2操作側ブレーキケーブル41,42の一端がそれぞれ連結される。これらの操作側ブレーキケーブル41,42は、アウターケーブル41a,42a内にインナーケーブル41b,42bが移動自在に挿通されて成るものであり、アウターケーブル41a,42aの一端が前記ホルダ20,21に固定され、アウターケーブル41a,42aの一端から突出したインナーケーブル41b,42bの一端が第1および第2ブレーキレバー22,23に連結される。
【0019】
車体フレームFにおけるヘッドパイプ12には、カバー16のフロントカバー16aおよびレッグシールド16bで覆われるようにしてケーシング44が取付けられる。
【0020】
図3を併せて参照して、ケーシング44は、ヘッドパイプ12に取付けられるケーシング主体45と、該ケーシング主体45に締結されるカバー板46とで構成されるものであり、このケーシング44内に形成される作動室47に連動部材43が収納される。
【0021】
連動部材43は、車体フレームFの左右方向に長く延びて形成されるものであり、前記第1および第2操作側ブレーキケーブル41,42の他端が、両操作側ブレーキケーブル41,42のいずれからも牽引力を及ぼすことを可能として連動部材43の長手方向中間部にそれぞれ回動可能に連結される。すなわち、第1および第2操作側ブレーキケーブル41,42におけるアウターケーブル41a,42aの他端はケーシング44の上端に固定され、アウターケーブル41a,42aの他端から作動室47内に突出したインナーケーブル41b,42bの他端が連動部材43の中間部にそれぞれ回動可能に連結される。この際、インナーケーブル41b,42bの他端は、図2および図3で示すように、連動部材43の長手方向に沿って相互に異なる位置に連結される。
【0022】
前記連動部材43への第1および第2操作側ブレーキケーブル41,42の連結部を相互間に挟む位置、すなわち連動部材43の長手方向両端部には、後輪側ブレーキケーブル48および前輪側ブレーキケーブル49の一端がそれぞれ回動可能に連結される。
【0023】
後輪側および前輪側ブレーキケーブル48,49は、アウターケーブル48a,49a内にインナーケーブル48b,49bが移動自在に挿通されて成るものであり、アウターケーブル48a,49aの一端がケーシング44の下端に固定され、アウターケーブル48a,49aの一端から作動室47内に突出したインナーケーブル48b,49bの一端が連動部材43の両端部に回動可能に連結される。
【0024】
また後輪側ブレーキケーブル48におけるアウターケーブル48aの他端は、後輪ブレーキBRの近傍の固定位置に固定され、アウターケーブル48aの他端から突出したインナーケーブル48bの他端が後輪ブレーキBRのカムアーム39に連結される。さらに前輪側ブレーキケーブル49におけるアウターケーブル49aの他端は、前輪ブレーキBFの近傍の固定位置に固定され、アウターケーブル49aの他端から突出したインナーケーブル49bの他端が前輪ブレーキBFのカムアーム31に連結される。
【0025】
このように第1および第2ブレーキレバー22,23にそれぞれ個別に連結される第1および第2操作側ブレーキケーブル41,42が連動部材43の長手方向中間部に連結され、後輪ブレーキBRに連なる後輪側ブレーキケーブル48ならびに前輪ブレーキBFに連なる前輪側ブレーキケーブル49が前記連動部材43の長手方向両端部に連結されることにより、第1および第2操作側ブレーキケーブル41,42の少なくとも一方から連動部材43に作用する牽引力は、後輪側および前輪側ブレーキケーブル48,49に配分され、その配分された牽引力に応じたブレーキ力を発揮するように後輪ブレーキBRおよび前輪ブレーキBFが作動することになる。
【0026】
而して連動部材43を収納するケーシング44は、後輪側および前輪側ブレーキケーブル48,49の遊びの程度が同一であるときに第1および第2ブレーキレバー22,23を最大限操作したときの連動部材43の作動を確保しつつ、後輪側および前輪側ブレーキケーブル48,49の連動部材43への連結点まわりの回動を、図3の鎖線で示すように作動室47の上端内面に連動部材43の長手方向いずれか一端を当接させることにより設定範囲内に規制するように構成される。
【0027】
次にこの実施例の作用について説明すると、第1および第2ブレーキレバー22,23のいずれかをブレーキ操作することにより、第1および第2操作側ブレーキケーブル41,42のいずれかを介して連動部材43に牽引力が作用し、その牽引力が連動部材43を介して後輪側および前輪側ブレーキケーブル48,49に作用するので、後輪ブレーキBRおよび前輪ブレーキBFが連動して作動することになる。
【0028】
しかも第1操作側ブレーキケーブル41の連動部材43への連結点から後輪側および前輪側ブレーキケーブル48,49の連動部材43への連結点までの距離を相互に異ならせるとともに、第2操作側ブレーキケーブル42の連動部材43への連結点から後輪側および前輪側ブレーキケーブル48,49の連動部材43への連結点までの距離を相互に異ならせているので、連動部材43から後輪側および前輪側ブレーキケーブル48,49に作用する牽引力の配分比を異ならせ、後輪および前輪ブレーキBR,BFで得るブレーキ力を相互に異なるように配分することができる。
【0029】
またケーシング44は、後輪側および前輪側ブレーキケーブル48,49の該連動部材43への連結点まわりの回動を設定範囲内に規制するものである。このため、後輪側および前輪側ブレーキケーブル48,49のいずれかの遊びが大きくなる等の原因により、後輪側および前輪側ブレーキケーブル48,49のうち上記遊びが少ない側の連動部材43への連結点まわりに連動部材43が回動しようとしても、その回動範囲が規制されることになる。すなわち、前輪側ブレーキケーブル49の遊びが大きくなったときには、図3の鎖線で示すように、後輪側ブレーキケーブル48の連動部材43への連結点まわりに連動部材43が回動しようとするのであるが、連動部材43の回動範囲が規制されるので、連動部材43の回動範囲が規制された後にも第1および第2ブレーキレバー22,23のいずれかを操作し続けることにより、連動部材43のケーシング44への接触点を中心に連動部材43を回動せしめ、上記遊びが少ない側すなわち後輪側ブレーキケーブル48には連動部材43から牽引力を及ぼすことができ、後輪ブレーキBRでブレーキ力を確実に得ることができる。
【0030】
さらに第1および第2ブレーキレバー22,23が、ステアリングハンドル10の両端部にブレーキ操作を可能としてそれぞれ取付けられるのに対し、連動部材43を収納せしめるケーシング44が、車体フレームFのヘッドパイプ12に取付けられるので、第1および第2ブレーキレバー22,23のブレーキ操作に障害を来さないようにケーシング44の配置スペースをステアリングハンドル10に確保することが不要となり、ケーシング44の配置上の自由度が増大するとともに、ステアリングハンドル10まわりをすっきりと構成して外観性を向上することができる。
【0031】
上記実施例では、連動部材43の回動範囲を規制するにあたって作動室47の上端内面に連動部材43の長手方向いずれか一端を当接させるようにしたが、連動部材43の両端を作動室47の両側内面により近接させ、連動部材43の長手方向いずれか一端が作動室47の内側面に当接することにより回動範囲を規制するようにすることも可能である。
【0032】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0033】
たとえば本発明を自転車等の二輪車に適用することも可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、第1および第2ブレーキ操作子のいずれかをブレーキ操作することにより、前輪ブレーキおよび後輪ブレーキを連動して作動させることができ、前輪および後輪ブレーキで得るブレーキ力を相互に異なるように配分することも可能である。
【0035】
また請求項2記載の発明によれば、連動部材の回動範囲がケーシングで規制されることにより、前輪側および後輪側ブレーキケーブルのうち遊びが少ない側のブレーキケーブルには連動部材から牽引力を及ぼすことができ、前輪および後輪ブレーキの少なくとも一方でブレーキ力を確実に得ることができる。
【0036】
さらに請求項3記載の発明によれば、ケーシング配置上の自由度が増大するとともに、ステアリングハンドルまわりをすっきりと構成して外観性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクータ型自動二輪車の側面図である。
【図2】前後連動ブレーキ装置の全体構成図である。
【図3】カバーを外してケーシング内を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
10・・・ステアリングハンドル
12・・・ヘッドパイプ
22・・・第1ブレーキ操作子としての第1ブレーキレバー
23・・・第2ブレーキ操作子としての第2ブレーキレバー
41・・・第1操作側ブレーキケーブル
42・・・第2操作側ブレーキケーブル
43・・・連動部材
44・・・ケーシング
48・・・後輪側ブレーキケーブル
49・・・前輪側ブレーキケーブル
BF・・・前輪ブレーキ
BR・・・後輪ブレーキ
F・・・車体フレーム

Claims (3)

  1. 相互に独立して操作可能な第1および第2ブレーキ操作子(22,23)と、それらのブレーキ操作子(22,23)に一端がそれぞれ個別に連結される第1および第2操作側ブレーキケーブル(41,42)と、車体フレーム(F)の左右方向に長く延びて形成されるとともに前記両操作側ブレーキケーブル(41,42)のいずれからも牽引力を及ぼすことを可能としてそれらの操作側ブレーキケーブル(41,42)の他端に長手方向中間部が回動可能に連結される連動部材(43)と、該連動部材(43)の長手方向両端部に一端がそれぞれ回動可能に連結される前輪側および後輪側ブレーキケーブル(49,48)と、前記連動部材(43)から前輪側ブレーキケーブル(49)に作用する牽引力に応じたブレーキ力を発揮すべく前輪側ブレーキケーブル(49)の他端に連結される前輪ブレーキ(BF)と、前記連動部材(43)から後輪側ブレーキケーブル(48)に作用する牽引力に応じたブレーキ力を発揮すべく後輪側ブレーキケーブル(48)の他端に連結される後輪ブレーキ(BR)とを備え、前記両操作側ブレーキケーブル(41,42)の他端は、第1操作側ブレーキケーブル(41)の前記連動部材(43)への連結点から前輪側および後輪側ブレーキケーブル(49,48)の前記連動部材(43)への連結点までの距離を相互に異ならせるとともに第2操作側ブレーキケーブル(42)の前記連動部材(43)への連結点から前輪側および後輪側ブレーキケーブル(49,48)の前記連動部材(43)への連結点までの距離を相互に異ならせるようにして、前記連動部材(43)の長手方向に沿って相互に異なる位置で前記連動部材(43)の長手方向中間部に連結されることを特徴とする二輪車の前後連動ブレーキ装置。
  2. 前記連動部材(43)が、前輪側および後輪側ブレーキケーブル(49,48)の該連動部材(43)への連結点まわりの回動を設定範囲内に規制し得る固定のケーシング(44)内に、前記第1および第2操作側ブレーキケーブル(41,42)の少なくとも一方による牽引方向への作動を可能として収納されることを特徴とする請求項1記載の二輪車の前後連動ブレーキ装置。
  3. 第1および第2ブレーキ操作子(22,23)が、車体フレーム(F)の前端のヘッドパイプ(12)に操向可能に支承されるステアリングハンドル(10)の両端部にブレーキ操作を可能としてそれぞれ取付けられ、前記ケーシング(44)が、ヘッドパイプ(12)を含む車体フレーム(F)に取付けられることを特徴とする請求項2記載の二輪車の前後連動ブレーキ装置。
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