JP3875040B2 - 半導体基板及びその製造方法ならびに半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体基板及びその製造方法ならびに半導体装置及びその製法方法に関し、より詳細には、シリコン基板及びSiGe層における歪み超格子へテロ構造をチャネルとして利用することを可能にする半導体基板及びその製造方法ならびに半導体装置及びその製法方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置において、半導体素子中を移動する電子の移動度を向上させることは、その高性能化に対して有効な手段の一つである。
しかし、一般に、シリコン単結晶からなる基板上に形成される半導体装置では、シリコン単結晶中を移動する電子は、シリコン単結晶の物理的な性質に基づいて、移動度の上限が決定される。
その一方、近年、歪みをもつシリコン結晶中では、歪のないシリコン結晶中でよりも電子の移動度が向上することが報告されている。
このようなことから、電子の移動度が向上したトランジスタ等の半導体素子を得るためには、その動作領域に、十分な歪みをもち、かつ欠陥密度が低いシリコン結晶層を使用することが有効である。
そこで、例えば、シリコン基板上に、シリコンに対して格子定数の大きいSiGe結晶層を積層し、この積層構造を仮想基板として用い、この上にシリコン結晶層を成長させたものが用いられている。
なお、この仮想基板で使用するSiGe結晶層は、その最上層表面において十分に歪が緩和されていることが必要である。
【0003】
通常、シリコン単結晶基板にSiGe結晶層を成長させる場合、ゲルマニウムの濃度に依存して臨界膜厚までは歪みを内包した状態でSiGe結晶層が形成され、臨界膜厚を超えると結晶中に転位などの欠陥が導入され、歪みが緩和されることが知られている。したがって、歪みが緩和されたSiGe結晶層を得るためには、通常、SiGe結晶層を臨界膜厚以上に厚く成長させる必要がある。
また、トランジスタ等の半導体素子を形成できる程度に良質な歪を有するシリコン結晶層を得るためには結晶形成中に導入される欠陥が低減されていることが必要であるため、少なくとも仮想基板を構成するSiGe結晶層の最表面では、欠陥密度が低いことも必要である。これにより、さらに格子定数を大きくすることもできる。
したがって、最表面での歪みが十分に緩和され、欠陥密度の低いSiGe結晶を有する仮想基板を形成することが試みられている。
例えば、特開平5−129201号公報には、ゲルマニウム組成を表面に向かって徐々に増加させて格子緩和するとともに、欠陥密度の低いSiGe結晶層を形成し、その上に歪を有するシリコン結晶層を形成する技術が記載されている。また、歪みが緩和され、欠陥密度の低いSiGe層を形成する方法として、以下に説明するような方法が提案されている。
【0004】
この方法によれば、図6に示したように、シリコン基板401上に、これよりも格子定数が大きい第1のSiGe層402、第2のSiGe層405及び第3のSiGe層408を順次エピタキシャル成長させる。ここでのSiGe層402、405、408は、ゲルマニウム濃度を順次高くするグレーデッド組成として、格子定数を大きくしている。また、各SiGe層402、405、408の膜厚は、そのゲルマニウムの濃度による臨界膜厚以下としている。
次に、350℃の加熱処理により、格子整合によって引き起こされたミスフィット転位をその核として層内に存在する歪を除去する。これにより、欠陥密度が低く、歪が緩和されたSiGe層408を得ることができる。
その後、最上層のSiGe層405に、ダイオード409、トランジスタ410等の半導体素子を形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の方法では、歪が緩和された欠陥密度の低いSiGe結晶を得るために、グレーデッド組成の複数のエピタキシャル層を形成することが必要である。また、SiGe層上により大きな歪をもつシリコン結晶を成長させるためには、上記の方法と同様に、SiGe層の最表面において、より大きなゲルマニウム濃度が必要とされる。
しかし、各SiGe層、特に最表面のSiGe層では、欠陥を考慮すると、各ゲルマニウム濃度のSiGe層に対応する臨界膜厚以上に厚膜とすることはできない。したがって、最表面でゲルマニウム濃度の高いSiGe層を得るためには、臨界膜厚以下の膜厚のSiGe層を、より厚く積層することが必要となる。例えば、最表面でのゲルマニウム濃度が20%のSiGe層を形成する場合、5%ごとにゲルマニウム濃度を増加させていくと、エピタキシャル成長は4回、40%のゲルマニウム濃度とする場合、8回行わなくてはならない。このため、仮想基板であるSiGe結晶層の形成に長時間を要し、スループットが悪くなり、生産性が悪いという問題があるため、量産が困難になる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、通常のシリコン単結晶基板を利用して、より簡便に、かつ安価に、電子及び正孔のいずれの移動度も向上させることができる半導体基板、半導体装置及びそれらの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、歪みを内包するSiGe層がシリコン基板上に積層されて構成される半導体基板であって、前記SiGe層の一部の領域において、その層内の一部に、SiGe層内で電気的に中性の元素の導入に伴う欠陥層を有し、該欠陥層下では歪みを内包し、かつ該欠陥層上では歪みが緩和されてなる半導体基板が提供される。
また、(a)シリコン基板上にSiGe層を積層することにより、歪みが内包したSiGe層を形成し、
(b)該SiGe層の一部の領域に、SiGe層内で電気的に中性の元素をイオン注入し、熱処理を行うことにより、前記SiGe層内の一部に欠陥層を形成するとともに、イオンが通過した領域におけるSiGe層の歪みを緩和させる半導体基板の製造方法が提供される。
【0007】
さらに、本発明によれば、上記半導体基板と、
その層内の一部で歪みが緩和されたSiGe層の領域と全層で歪みを内包するSiGe層の領域との間の領域に形成された素子分離領域と、
歪みが緩和された領域のSiGe層上に形成され、ゲート絶縁膜、ゲート電極及びソース/ドレイン領域からなるNMOSトランジスタと、
歪みを内包する領域のSiGe層上に形成され、ゲート絶縁膜、ゲート電極及びソース/ドレイン領域からなるPMOSトランジスタとを有する半導体装置が提供される。
また、上記半導体基板を形成した後、さらに
(c)その層内の一部で歪みが緩和されたSiGe層の領域と全層で歪みを内包するSiGe層の領域との間の領域に素子分離領域を形成し、
(d)歪みが緩和された領域のSiGe層上及び歪みを内包する領域のSiGe層上に、それぞれ、ゲート絶縁膜、ゲート電極及びソース/ドレイン領域からなるNMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタを形成する半導体装置の製造方法が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の半導体基板は、主として、シリコン基板とその上に形成されるSiGe層とから構成される。
シリコン基板は、通常、半導体装置の製造のために使用されるものであれば、特に限定されるものではなく、アモルファス、マイクロクリスタル、単結晶、多結晶、これらの結晶状態の2以上が混在するシリコンからなる基板が挙げられる。また、これらのシリコンからなる表面シリコン層を有しているSOI基板、多層SOI基板等であってもよい。なかでも、単結晶シリコンからなる基板が好ましい。
【0009】
その上に形成されるSiGe層は、実質的に、結晶層として形成されていることが好ましい。ここでの結晶層とは、マイクロクリスタル、多結晶、単結晶等又はこれらの混在した状態を含む。また、このSiGe層は、ゲルマニウムに起因して、シリコンよりも格子定数が大きい層である。シリコン基板上にこのようなSiGe層が形成されることにより、これらの格子定数の差異に基づいて、SiGe層が歪み、ことに圧縮歪みを内包することとなる。
SiGe層におけるシリコンとゲルマニウムとの組成比は、特に限定されるものではないが、9:1〜7:3程度が適当である。なお、この組成比は、SiGe層の膜厚方向に、連続的又は段階的に上記範囲内で変化してもよいが、均一であることが好ましい。また、層表面(面内)方向で、部分的に異なっていてもよいが、均一であることが好ましい。このSiGe層の膜厚は、SiGe層内における意図しない欠陥の導入を避けるために、ゲルマニウム濃度の臨界膜厚以下であることが好ましく、例えば、100〜300nm程度が適当である。
【0010】
このSiGe層は、その領域の一部において、かつその層の内部の一部に、SiGe層内で電気的に中性の元素の導入に伴う欠陥層を有している。この欠陥層は、SiGe層の成膜において意図しないで導入されるような欠陥を有する層とは区別できる層であり、具体的には、イオン注入、その後の熱処理等により、積極的に導入され、欠陥が蓄積した層を意味する。欠陥層が形成される位置は、SiGe層の膜厚に応じて調整することができ、例えば、SiGe層の表面から50〜100nm程度の間であることが適当である。また、その厚さは、30〜50nm程度が挙げられる。なお、欠陥層は、表面(面内)方向において、SiGe層の全領域に形成されていてもよいが、本発明の半導体基板に形成される半導体装置の種類、特性、性能等に応じて、その一部に形成されていてもよく、また、1つの領域又は複数(例えば縞状、島状等)の領域に形成されていてもよい。複数の領域に形成される場合には、SiGe層内において、個々に異なる深さで、異なる厚さで形成されていてもよい。
【0011】
欠陥層を形成するために導入される、SiGe層内で電気的に中性の元素としては、水素;炭素、シリコン、ゲルマニウム、錫等の周期律表第4族に属する元素;He、Ne、Ar、Kr、Xe等の第0族に属する元素が挙げられる。
SiGe層内においては、欠陥層下では歪みを内包している。つまり、シリコン基板上に形成されるSiGe層は、本来的に両者の格子定数の差異によって歪みが内包されているため、欠陥層下では、その内包されている歪みが存在するままの状態であることを意味する。
一方、SiGe層内において、欠陥層上では歪みが緩和されている。ここでの歪みの緩和は、本来的に内包される歪みによる応力が小さくなった状態を意味する。具体的には、SiGe層に、イオンを注入すると、結晶の転位、結晶性の破壊等により非晶質に変換されるが、さらに、熱処理によってその結晶性が回復するとともに、欠陥が欠陥層に蓄積する。よって、欠陥層の上部においては欠陥がほぼ回復又は除去された状態になる。
これらの歪みを内包する又は歪みが緩和された部分の厚みは、SiGe層の膜厚、欠陥層の位置及び厚さにより適宜調整することができる。
【0012】
本発明の半導体基板上には、つまりSiGe層上には、さらに1層又は2層以上の半導体層が積層されていてもよい。ここで半導体層としては、シリコン層、ゲルマニウム層、SiC層、SiGe層、SiGeC層、GeC等のIV族の元素半導体及び混結半導体、さらに、GaAs、InP、ZnSe等のIII-V族又はII-VI族の化合物半導体層が挙げられる。なかでも、SiCを用いた場合には、SiGe層に対してより大きな歪がかかるため、より大きく電子、正孔の移動度を向上させることができ、また、Geを用いた場合には、SiGe層に対して圧縮応力が生じるため、正孔の移動度のみが向上するが、Geは電子、正孔のそれぞれの移動度がSiの各移動度に比べて大きいため、好ましい。なお、この半導体層は、マイクロクリスタル、多結晶及び単結晶等であってもよいが、なかでも、単結晶層であることが好ましい。
SiGe層上に形成される半導体層の膜厚は、得ようとする基板の特性、その上に形成される半導体装置の種類、性能等に応じて適宜調整することができ、例えば、10〜30nm程度が挙げられる。
【0013】
本発明の半導体装置は、歪みが緩和されたSiGe層と歪みを内包するSiGe層との間の領域に素子分離領域が形成された上記基板上に形成される。素子分離領域としては、LOCOS膜、STI(Shallow Trench Isolation)膜、トレンチ素子分離膜等、当該分野で公知の素子分離領域が挙げられる。
半導体装置としては、例えば、MOSトランジスタ、ダイオード、キャパシタ、バイポーラトランジスタ等の種々の半導体装置が挙げられる。なかでも、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとからなるCMOSトランジスタが好ましい。この場合、歪みが緩和された領域のSiGe層上にはNMOSトランジスタを、歪みを内包する領域のSiGe層上にPMOSトランジスタを形成することが、電子及び正孔の移動度の向上による半導体装置の性能を向上させることができるため、好ましい。
【0014】
MOSトランジスタを構成するゲート酸化膜、ゲート電極及びソース/ドレイン領域は、通常MOSトランジスタ等の半導体装置を形成するために使用される膜厚、材料等により、通常形成される方法により形成することができる。また、ゲート電極にはサイドウォールスペーサが形成されていてもよく、ソース/ドレイン領域はLDD構造、DDD構造であってもよい。さらに、ソース/ドレイン領域は、ゲート電極及びサイドウォールスペーサの両側に半導体層を積層し、その半導体層により形成されていてもよい。この場合の半導体層としては、上述の半導体層と同様のものが挙げられるが、シリコン層であることが好ましい。ソース/ドレイン領域を構成する半導体層の膜厚は、得ようとするMOSトランジスタの性能に応じて適宜調整することができる。
【0015】
本発明の半導体基板の製造方法においては、まず、工程(a)において、シリコン基板上にSiGe層を積層する。これにより、上述したように、シリコンとSiGeとの格子定数の差異により、SiGe層に歪みが生じることとなる。ここでSiGe層は、公知の方法、例えば、エピタキシャル成長法、CVD法等の種々の方法により形成することができる。
次いで、工程(b)において、SiGe層の一部の領域に、SiGe層内で電気的に中性の元素をイオン注入し、熱処理を行う。イオン注入の条件、例えば、ドーズ及び注入エネルギー等は、上述の元素の種類に応じて、適宜設定することができる。例えば、1×1015〜1×1017cm-2程度のドーズ、上述の欠陥層を形成しようとする位置に注入ピークがくるような、具体的には、表面から注入深さが50〜100nm程度の位置にくるような注入エネルギー、さらに具体的には、20〜300keV程度の注入エネルギーが挙げられる。なお、この注入の際、注入深さを浅くするために、SiGe層表面に、酸化膜や窒化膜等の絶縁膜等によるカバー膜を形成した後、このカバー膜を通してイオン注入を行ってもよい。
【0016】
熱処理は、当該分野で公知の方法及び条件が利用できる。具体的には、炉アニール、ランプアニール、RTA等が挙げられ、大気雰囲気、窒素ガス雰囲気、酸素ガス雰囲気、水素ガス雰囲気等下で、600〜900℃の温度範囲で、5〜30分間程度行うことができる。また、この熱処理においては、SiGe層の表面平坦化等を考慮して、上記のようなカバー膜を付して、熱処理してもよい。これにより、SiGe層内の一部に欠陥層を形成するとともに、イオンが通過した領域におけるSiGe層の結晶性を回復させ、歪みを緩和させることができる。
なお、工程(b)を行った後、得られたSiGe層上に、さらに1層又は2層以上の半導体層を積層してもよい。ここでの半導体層の積層方法は、上記と同様に行うことができる。
【0017】
本発明においては、上記のように半導体基板を形成した後、さらに、工程(c)において、歪みが緩和されたSiGe層と歪みを内包するSiGe層との間の領域に素子分離領域を形成する。この場合の素子分離領域の形成方法は、LOCOS法、STI法、トレンチ素子分離法等の種々の方法が挙げられる。
工程(d)において、ゲート絶縁膜、ゲート電極及びソース/ドレイン領域からなるNMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタを形成する。MOSトランジスタの形成方法は、当該分野で公知の方法が挙げられる。
なお、ソース/ドレイン領域が、ゲート電極及びサイドウォールスペーサの両側に位置する半導体層により形成される場合には、ゲート電極側壁にサイドウォールスペーサを形成した後、その上に選択的エピタキシャル成長法により半導体層を積層し、公知の方法、つまりイオン注入等によりソース/ドレイン領域を形成することができる。なお、ソース/ドレイン領域への不純物の導入は、イオン注入の他、不純物をドーピングしながらエピタキシャル成長する方法、半導体層をエピタキシャル成長により形成した後、固相拡散又は気相拡散等する方法が挙げられる。
以下に、本発明の半導体基板、半導体装置及びそれらの製造方法を、図面に基づいて詳しく説明する。
【0018】
実施の形態1
この実施の形態の半導体基板は、図3(k)に示したように、p型単結晶シリコン基板101上に、歪が内包した状態でSiGe結晶層102が積層されている。SiGe結晶層102は、その一部の領域において、その内部に欠陥を多く含むSiGe層104を有しており、そのSiGe層104の上には、歪のない又は緩和されたSiGe結晶層106が配置しており、その下は、歪が内包した状態のままのSiGe結晶層102が配置している。
また、このような半導体基板には、歪のない第1SiGe結晶層106と歪が内包しているSiGe結晶層102との間に素子分離領域111が形成されており、歪のないSiGe結晶層106上には歪を有するシリコン結晶層109が、歪を有するSiGe結晶層102上には歪のないシリコン結晶層110が形成されている。これらシリコン結晶層109、110上には、ゲート絶縁膜112を介して、ゲート電極が形成されており、さらに、SiGe結晶層106、102及びシリコン結晶層109、110にソース/ドレイン領域118、119がそれぞれ形成されて、NMOS及びPMOSトランジスタを構成している。
上記半導体基板及び半導体装置は、以下の方法により形成することができる。
【0019】
まず、図1(a)に示したように、p型単結晶シリコン基板101の表面の有機物重金属を洗浄処理によって除去し、さらに、希HF溶液を用いてシリコン基板101表面に形成された自然酸化膜を除去する。
次いで、図1(b)に示したように、急速加熱型CVD装置(RT−CVD装置)にシリコン基板101を導入し、水素ガス雰囲気下、850〜1000℃に加熱処理し、装置導入時にシリコン基板101表面に形成された自然酸化膜を除去する。その後、シリコン基板101の温度500℃に設定し、膜厚100nm、ゲルマニウム濃度20%のSiGe結晶層102を仮想基板として形成する。なお、SiGe層におけるゲルマニウム濃度が高くなるほど又は基板温度が高くなるほど、臨界膜厚が小さくなるので、このSiGe結晶層102の膜厚は、この濃度及び基板温度における臨界膜厚である300nm程度を超えないように設定している。このため、SiGe結晶層102は歪を内包した状態で成長し、歪を緩和するための転位が導入されておらず、良質の結晶層となる。
【0020】
続いて、図1(c)に示したように、PMOSトランジスタ形成領域を、フォトリソグラフィ技術を用いて所望の形状に形成されたレジストパターン103により被覆し、NMOSトランジスタ形成領域にのみ、大電流イオン注入機にて水素を1×1015〜5×1016cm-2のドーズで、表面から注入深さが50〜100nm程度となるようにエネルギーを設定して注入する。これにより、水素イオンが通過した領域では結晶性が破壊されて、SiGeの非晶質層105が形成される。注入された水素はSiGe結晶層102とSiGe非晶質層105との界面に残留する(図1(d))。なお、水素は、SiGe結晶層102及びSiGe非晶質層105中において、電気的に中性なため、トランジスタを作製した場合に電気的な影響を及ぼさない。
【0021】
図2(e)に示したように、レジストパターン103を除去した後、窒素雰囲気下、600〜900℃の温度範囲で5〜30分間、熱処理する。これにより、図2(f)に示したように、SiGe非晶質層105はSiGe結晶層102をシードとして結晶性を回復し、歪のない第1SiGe結晶層106に変換される。また、SiGe結晶層102とSiGe非晶質層105との界面では、この界面に残留する水素に起因して結晶欠陥が蓄積され、欠陥を多く含むSiGe層104が形成される。つまり、この欠陥を多く含むSiGe層104によって、SiGe結晶層102に内包していた歪が開放され、再結晶化されたSiGe結晶層105は、歪が緩和された状態になる。なお、注入を行っていないPMOSトランジスタ形成領域のSiGe結晶層102は歪を内包したままである。
さらに、希HF溶液にてSiGe結晶層102、106表面に形成された自然酸化膜を除去し、再度、得られたシリコン基板1をRT−CVD装置に導入し、水素ガス雰囲気下、850〜1000℃に加熱して、装置導入時にSiGe結晶層102、106表面に形成された自然酸化膜を除去する。
【0022】
その後、図2(g)に示したように、650℃にて、膜厚20nmのシリコン結晶層109、110を形成する。このシリコン結晶層109、110の膜厚は、仮想基板となるゲルマニウム濃度20%のSiGe結晶層102、106とシリコン結晶層110、109との格子定数差に対するこの形成条件での臨界膜厚(約50nm)より小さく設定されており、そのため、トランジスタ形成が可能な程度に欠陥密度の低いシリコン結晶層109、110が形成できる。なお、歪のないSiGe結晶層106の格子定数は、その上に形成するシリコン結晶層109の格子定数より大きいため、シリコン結晶層109は、伸張性応力を受けた状態で形成されている。この応力により、歪をもったシリコン結晶層109中では、電子の移動度が向上する。また、歪をもったSiGe結晶層102上に形成したSi結晶層110は歪をもたない。つまり、SiGe結晶層102はシリコン基板101上に形成されているため、SiGe結晶層102の格子定数はシリコンのそれに近く、それゆえ、その上に形成したシリコン結晶層110の格子定数に近いので歪をもたない。
【0023】
このようにして得られたシリコン結晶層110上に、通常の電界効果型トランジスタの作製技術を適用して、CMOSトランジスタを形成する。すなわち、図2(h)に示したように、STI技術を用いて素子分離領域111を形成し、図3(i)に示したように、ゲート絶縁膜となるシリコン酸化膜112及び多結晶シリコン層113を堆積し、その上に、フォトリソグラフィ技術を用いて所望の形状のレジストパターン114を形成する。
続いて、図3(j)に示したように、レジストパターン114をマスクとして用いて、多結晶シリコン層113をパターニングして、NMOSトランジスタ形成領域及びPMOSトランジスタ形成領域のそれぞれにゲート電極を形成し、得られたゲート電極の側壁にサイドウォールスペーサ116を形成する。
その後、図3(k)に示したように、NMOSトランジスタ形成領域及びPMOSトランジスタ形成領域のそれぞれに、所望の形状のレジストパターンを用いて、イオン注入によりソース/ドレイン領域118、119をそれぞれ形成する。
【0024】
実施の形態2
まず、実施の形態1(図1(a)〜図2(f))と同様の方法によって、p型単結晶シリコン基板201上に、ゲルマニウム濃度20%、歪を内包したSiGe結晶層202、歪のない第1SiGe結晶層206及び欠陥を多く含むSiGe層204を形成する。
次に、図4に示すように、第1SiGe層202、206と同じゲルマニウム濃度(20%)で、膜厚150nmの第2のSiGe層207、208を形成する。なお、歪を内包したSiGe結晶層202上に形成される第2SiGe結晶層208は歪みをもった状態であり、歪のない第1SiGe結晶層206上に形成される第2SiGe層207は歪みがない状態である。
【0025】
その後、実施の形態1(図2(g)〜図3(k))と同様に、CMOSトランジスタを形成する。
このように、第2SiGe結晶層207、208を設けることにより、例えば、電界効果型(MOS)トランジスタ等を作製した場合に、欠陥を多く含むSiGe層204を、トランジスタ動作領域から容易に隔離することができる。つまり、MOSトランジスタにおいては、ドレイン−基板間に形成される空乏層が、欠陥を多く含むSiGe層204に重なると、この欠陥を多く含むSiGe層204において、生成再結合電流が生じるため、リーク電流が増大する。このため、ドレイン−基板間に形成される空乏層から離れた深さに欠陥を多く含むSiGe層204を形成することにより、リーク電流を防止することができる。
【0026】
実施の形態3
まず、実施の形態1(図1(a)〜図2(h))と同様の方法によって、p型単結晶シリコン基板301上に、ゲルマニウム濃度20%、歪を内包したSiGe結晶層302、歪のない第1SiGe結晶層306、欠陥を多く含むSiGe層304、シリコン結晶層309、310及び素子分離領域を形成する。
次に、図5(a)に示したように、ゲート絶縁膜となるシリコン酸化膜312、多結晶シリコン層313及びシリコン酸化膜315を形成する。
その後、図5(b)に示したように、実施の形態1(図3(i)〜図3(j))と同様に、ゲート電極及びサイドウォールスペーサ316を形成する。
続いて、図5(c)に示したように、サイドウォールスペーサ316の両側に、選択エピタキシャル成長にてシリコン結晶層317を形成する。その後、実施の形態1(図3(k))と同様に、イオン注入によりシリコン結晶層317にソース/ドレイン領域を形成する。
これにより、実施の形態2と同様に、欠陥を多く含むSiGe層304をトランジスタ動作領域から隔離することができる。
なお、水素イオン注入時の注入深さのピークがシリコン基板中になるように設定しても、SiGe層の歪が緩和できることがラマン分光解析により確認されている。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、歪みを内包するSiGe層がシリコン基板上に積層されて構成される半導体基板であって、SiGe層の一部の領域において、その層内の一部に、SiGe層内で電気的に中性の元素の導入に伴う欠陥層を有し、欠陥層下では歪みを内包し、かつ欠陥層上では歪みが緩和されてなるため、同一基板において、電子の移動度の向上に寄与する歪みが緩和した層と、正孔の移動度の向上に寄与する歪みを内包する層とを、平坦な状態で、かつ薄いSiGe層によって、容易に併存させることが可能となる。
また、SiGe層上に、1層又は2層以上の半導体層が積層されてなる場合には、半導体基板上に形成される半導体装置の動作領域から欠陥層を隔離することができ、リーク電流等を防止することができ、より高性能の半導体装置を提供することができる半導体基板を得ることが可能となる。
さらに、SiGe層内で電気的に中性の元素が、水素、周期律表の第4族の元素又は不活性ガスである場合には、半導体基板上に形成される半導体装置の動作に影響を与えることなく、有効な歪みが緩和された層を半導体基板内に導入することが可能となる。
【0028】
また、SiGe層の一部の領域に、SiGe層内で電気的に中性の元素をイオン注入し、熱処理を行うことにより、有効に、SiGe層内の一部に欠陥層を形成することができるとともに、イオンが通過した領域におけるSiGe層の歪みを緩和させることが可能となり、SiGe層の膜厚を厚膜化させることなく、簡便かつ短時間で、有用な半導体装置を製造することが可能となり、スループットの向上、ひいては生産性の効率化による量産が可能となり、安価に有用な半導体基板を製造することが可能となる。
さらに、上記半導体基板を用いた半導体装置、特にCMOSトランジスタにおいては、同一基板上に、同一高さで、電子及び正孔ともに高移動度が得られ、高性能、高信頼性を得ることができる。
また、SiGe層上に、1層又は2層以上の半導体層が積層され、該半導体層上にNMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタが形成されてなる場合には、ゲート電極が、その側壁にサイドウォールスペーサを有し、かつソース/ドレイン領域が、SiGe層又は半導体層上に形成された前記ゲート電極及びサイドウォールスペーサの両側に積層された半導体層により形成されてなる場合には、MOSトランジスタの動作領域と欠陥層を隔離することが確実にできるため、より高性能の半導体装置を得ることができる。
さらに、本発明の半導体装置の製造方法によれば、高性能の半導体装置を、簡便かつ短時間で製造することができるとともに、スループットの向上、ひいては生産性の効率化による量産が可能となり、安価に有用な半導体装置を製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体基板及び半導体装置を示す要部の概略断面図である。
【図2】本発明の半導体装置の製造方法を示す要部の概略断面工程図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造方法を示す要部の概略断面工程図である。
【図4】本発明の半導体装置の製造方法の別の実施の形態を示す要部の概略断面工程図である。
【図5】本発明の半導体装置の製造方法のさらに別の実施の形態を示す要部の概略断面工程図である。
【図6】従来の半導体装置を示す要部の概略断面図である。
【符号の説明】
101、201、301 シリコン基板
102、202、302 SiGe結晶層(歪みを内包する層)
103、114、314 レジストパターン
104、204、304 欠陥を多く含むSiGe層(欠陥層)
105 SiGe非晶質層
106、206、306 第1SiGe結晶層(歪みが緩和された層)207、208 第2のSiGe層
109、110、209、210、309、310 シリコン結晶層
111 素子分離領域
112、312、315 シリコン酸化膜
113、313 多結晶シリコン層
116、316 サイドウォールスペーサ
118、119 ソース/ドレイン領域
317 シリコン結晶層
Claims (11)
- 歪みを内包するSiGe層がシリコン基板上に積層されて構成される半導体基板であって、
前記SiGe層の一部の領域において、その層内の一部に、SiGe層内で電気的に中性の元素の導入に伴う欠陥層を有し、該欠陥層下では歪みを内包し、かつ該欠陥層上では歪みが緩和されてなることを特徴とする半導体基板。 - さらに、前記SiGe層上に、1層又は2層以上の半導体層が積層されてなる請求項1に記載の半導体基板。
- 前記SiGe層内で電気的に中性の元素が、水素、周期律表の第4族の元素又は不活性ガスである請求項1又は2に記載の半導体基板。
- (a)シリコン基板上にSiGe層を積層することにより、歪みが内包したSiGe層を形成し、
(b)該SiGe層の一部の領域に、SiGe層内で電気的に中性の元素をイオン注入し、熱処理を行うことにより、前記SiGe層内の一部に欠陥層を形成するとともに、イオンが通過した領域における前記SiGe層の歪みを緩和させることを特徴とする半導体基板の製造方法。 - 歪みを内包するSiGe層がシリコン基板上に積層され、前記SiGe層の一部の領域において、その層内の一部に、SiGe層内で電気的に中性の元素の導入に伴う欠陥層を有し、該欠陥層下では歪みを内包し、かつ該欠陥層上では歪みが緩和されて構成される半導体基板と、
その層内の一部で歪みが緩和された前記SiGe層の領域と全層で歪みを内包する前記SiGe層の領域との間の領域に形成された素子分離領域と、
前記歪みが緩和された領域のSiGe層上に形成され、ゲート絶縁膜、ゲート電極及びソース/ドレイン領域からなるNMOSトランジスタと、
前記歪みを内包する領域のSiGe層上に形成され、ゲート絶縁膜、ゲート電極及びソース/ドレイン領域からなるPMOSトランジスタとを有することを特徴とする半導体装置。 - さらに、前記SiGe層上に、1層又は2層以上の半導体層が積層され、該半導体層上に前記NMOSトランジスタ及び前記PMOSトランジスタが形成されてなる請求項5に記載の半導体装置。
- 前記ゲート電極が、その側壁にサイドウォールスペーサを有し、かつ前記ソース/ドレイン領域が、該サイドウォールスペーサの両側の前記SiGe層又は前記半導体層上に積層された半導体層により形成されてなる請求項5又は6に記載の半導体装置。
- (a)シリコン基板上にSiGe層を積層することにより、歪みが内包したSiGe層を形成し、
(b)該SiGe層の一部の領域に、SiGe層内で電気的に中性の元素をイオン注入し、熱処理を行うことにより、前記SiGe層内の一部に欠陥層を形成するとともに、イオンが通過した領域における前記SiGe層の歪みを緩和させ、
(c)その層内の一部で歪みが緩和された前記SiGe層の領域と全層で歪みを内包する前記SiGe層の領域との間の領域に素子分離領域を形成し、
(d)前記歪みが緩和された領域のSiGe層上及び前記歪みを内包する領域のSiGe層上に、それぞれ、ゲート絶縁膜、ゲート電極及びソース/ドレイン領域からなるNMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタを形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 工程(b)の後に、さらに、前記SiGe層上に、1層又は2層以上の半導体層を積層する請求項8に記載の方法。
- 前記SiGe層内で電気的に中性の元素が、水素、周期律表の第4族の元素又は不活性ガスである請求項8又は9に記載の方法。
- 工程(d)において、前記ゲート絶縁膜、前記ゲート電極を形成した後、該ゲート電極側壁にサイドウォールスペーサを形成し、さらに、該サイドウォールスペーサの両側の前記SiGe層又は前記半導体層上に選択的エピタキシャル成長法により半導体層を積層し、該半導体層に前記ソース/ドレイン領域を形成する請求項8〜10のいずれか1つに記載の方法。
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