JP3874281B2 - 鋳型造型方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクイズヘッドとスクイズテーブルとの相対移動によりキャリアプレートに重合された鋳枠に投入された鋳物砂をスクイズして鋳型を造型する鋳型造型方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
模型の壁間隔が狭い部分、模型間隔或いは模型と鋳枠壁面との間隔が狭い部分など鋳物砂が充填されにくい難充填箇所をスクイズして難充填箇所の鋳型硬度を高めるために、鋳物砂の圧縮量に応じた高さの基部を備えた模型を模型定盤上に固定し、該模型定盤上に下補助枠を模型を囲んで載置し、模型基部を嵌通させた可動定盤を下補助枠に嵌合し、該可動定盤を盤面が下補助枠の上面と整列する上昇位置と模型定盤と当接する下降位置との間でシリンダ装置により昇降可能とし、下補助枠上に鋳枠を重合して鋳物砂を投入し、スクイズヘッドを下降させて鋳物砂の上面に当接させ、可動定盤をシリンダ装置により上昇させて鋳物砂を下方からスクイズし、スクイズヘッドを下降して鋳物砂を上方からスクイズする鋳型造型方法および装置が特開平5−269546号公報に記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−269546号公報(第3頁、図4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の鋳型造型では、模型が取付けられた模型定盤が固定されているので、例えば、上模型及び下模型の一方が取付けられた模型定盤をスクイズテーブル上に載置し、該模型定盤上に重合された鋳枠内に鋳物砂を投入してスクイズし、次に他方の模型が取付けられた模型定盤をスクイズテーブル上に載置し、該模型定盤上に重合した鋳枠内に鋳物砂を投入してスクイズするように、模型を交換して鋳型を順次造型することができない。
【0005】
本発明は、係る従来の不具合を解消するためになされたもので、模型交換式の鋳型造型において鋳物砂が充填されにくい難充填箇所を模型スクイズして鋳型硬度を確保することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、スクイズヘッドとスクイズテーブルを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、模型が設けられた模型定盤が固定され鋳枠が着脱可能に重合されるキャリアプレートを前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置し、前記鋳枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルとを相対的に接近させてスクイズを行う鋳型造型方法において、前記模型を前記模型定盤の盤面に開口する模型穴と、該模型穴に上昇位置と該上昇位置より所定量だけ下降した下降位置との間で昇降可能に嵌合された模型体とで構成し、該模型体を弾機部材により前記下降位置に付勢し、前記模型体を前記弾機部材に抗して前記上昇位置に押動するための押圧部を前記模型体に一体的に設けて前記キャリアプレートの下面に露出させ、前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳枠および模型穴内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドにより予備スクイズし、次に前記押圧部を押上げて前記模型体を前記上昇位置まで押動し前記鋳物砂を模型スクイズすることである。
【0007】
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、スクイズヘッドとスクイズテーブルを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、上面に模型が取付けられ該模型を囲むように鋳枠が着脱可能に重合されるキャリアプレートを前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置し、前記鋳枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルとを相対的に接近させてスクイズを行う鋳型造型方法において、鋳枠当接面に前記鋳枠が重合される下補助枠を前記キャリアプレートの上端部に設け、前記模型を前記下補助枠内で前記キャリアプレートに取付け模型定盤を嵌通して前記鋳枠当接面より上方に突出させ、前記模型定盤を盤面が前記鋳枠当接面と整列する上昇位置と該上昇位置より所定量だけ下降した下降位置との間で昇降可能に前記下補助枠内に嵌合し、該模型定盤を弾機部材により前記下降位置に付勢し、前記模型定盤を前記弾機部材に抗して前記上昇位置に押動するための押圧部材を前記模型定盤に設けて前記キャリアプレートの下面に露出させ、前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳枠および下補助枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドにより予備スクイズし、次に前記押圧部材を押上げて前記模型定盤を前記上昇位置まで押動し前記鋳物砂を模型スクイズすることである。
【0008】
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、スクイズヘッドとスクイズテーブルを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、上面に模型が取付けられ該模型を囲むように鋳枠が着脱可能に重合されるキャリアプレートを前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置し、前記鋳枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルとを相対的に接近させてスクイズを行う鋳型造型方法において、鋳枠当接面に前記鋳枠が重合される下補助枠を前記キャリアプレートの上端部に設け、模型定盤を盤面が前記鋳枠当接面と整列する上昇位置と該上昇位置より所定量だけ下降した下降位置との間で昇降可能に嵌合し、該模型定盤を弾機部材により前記下降位置に付勢し、前記模型定盤を前記弾機部材に抗して前記上昇位置に押動するための押圧部材を前記模型定盤に設けて前記キャリアプレートの下面に露出させ、前記模型を前記模型定盤に一定量だけ上下動可能に装架し弾機部材により上方位置に付勢し、前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳枠および下補助枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドにより予備スクイズし、次に前記押圧部材を押上げて前記模型定盤を前記上昇位置まで押動し前記鋳物砂を模型スクイズすることである。
【0009】
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、前記模型スクイズした後に、前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳物砂を前記スクイズヘッドにより本スクイズすることである。
【0010】
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、スクイズヘッドとスクイズテーブルを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、模型が設けられた模型定盤が固定され鋳枠が着脱可能に重合されるキャリアプレートを前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置し、前記鋳枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルとを相対的に接近させてスクイズを行う鋳型造型装置において、前記模型を前記模型定盤の盤面に開口する模型穴と、該模型穴に上昇位置と該上昇位置より所定量だけ下降した下降位置との間で昇降可能に嵌合された模型体とで構成し、該模型体を弾機部材により前記下降位置に付勢し、前記模型体を前記弾機部材に抗して前記上昇位置に押動するための押圧部を前記模型体に設けて前記キャリアプレートの下面に露出させ、前記キャリアプレートを前記スクイズテーブル上に載置し、前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳枠および模型穴内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドにより予備スクイズした後に、前記鋳物砂を模型スクイズするために前記押圧部を押上げて前記模型体を前記上昇位置まで押動する模型体昇降装置を設けたことである。
【0011】
請求項6係る発明の構成上の特徴は、スクイズヘッドとスクイズテーブルを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、上面に模型が取付けられ該模型を囲むように鋳枠が着脱可能に重合されるキャリアプレートを前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置し、前記鋳枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルとを相対的に接近させてスクイズを行う鋳型造型装置において、鋳枠当接面に前記鋳枠が重合される下補助枠を前記キャリアプレートの上端部に設け、前記模型を前記下補助枠内で前記キャリアプレートに取付け模型定盤を嵌通して前記鋳枠当接面より上方に突出させ、前記模型定盤を盤面が前記鋳枠当接面と整列する上昇位置と該上昇位置より所定量だけ下降した下降位置との間で昇降可能に前記下補助枠内に嵌合し、該模型定盤を前記下降位置に付勢する弾機部材を設け、前記模型定盤を前記弾機部材に抗して前記上昇位置に押動するための押圧部材を前記模型定盤に設けて前記キャリアプレートの下面に露出させ、前記キャリアプレートを前記スクイズテーブル上に載置し前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳枠および下補助枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドにより予備スクイズした後に、前記鋳物砂を模型スクイズするために前記押圧部材を押上げて前記模型定盤を前記上昇位置まで押動する定盤昇降装置を設けたことである。
【0012】
請求項7に係る発明の構成上の特徴は、スクイズヘッドとスクイズテーブルを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、上面に模型が取付けられ該模型を囲むように鋳枠が着脱可能に重合されるキャリアプレートを前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置し、前記鋳枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルとを相対的に接近させてスクイズを行う鋳型造型装置において、鋳枠当接面に前記鋳枠が重合される下補助枠を前記キャリアプレートの上端部に設け、模型定盤を盤面が前記鋳枠当接面と整列する上昇位置と該上昇位置より所定量だけ下降した下降位置との間で昇降可能に前記下補助枠内に嵌合し、該模型定盤を前記下降位置に付勢する弾機部材を設け、前記模型定盤を前記弾機部材に抗して前記上昇位置に押動するための押圧部材を前記模型定盤に設けて前記キャリアプレートの下面に露出させ、前記模型を前記模型定盤に一定量だけ上下動可能に装架して弾機部材により上方位置に付勢し、前記キャリアプレートを前記スクイズテーブル上に載置し前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳枠および下補助枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドにより予備スクイズした後に、前記鋳物砂を模型スクイズするために前記押圧部材を押上げて前記模型定盤を前記上昇位置まで押動する定盤昇降装置を設けたことである。
【0013】
請求項8に係る発明の構成上の特徴は、スクイズヘッドとスクイズテーブルを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、模型が設けられた模型定盤が固定され鋳枠が着脱可能に重合されるキャリアプレートを前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置し、前記鋳枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルとを相対的に接近させてスクイズを行う鋳型造型装置において、前記模型を前記模型定盤の盤面に開口する模型穴と、該模型穴に上昇位置と該上昇位置より所定量だけ下降した下降位置との間で昇降可能に嵌合された模型体とで構成し、該模型体を弾機部材により前記下降位置に付勢し、前記模型体を前記弾機部材に抗して前記上昇位置に押動するための押圧部を前記模型体に設けて前記キャリアプレートの下面に露出させ、前記キャリアプレートを前記スクイズテーブルより離間した予備スクイズ位置と前記スクイズテーブル上に載置された載置位置との間で昇降させるキャリアプレート昇降装置を設け、前記キャリアプレートを前記キャリアプレート昇降装置により前記予備スクイズ位置に保持した状態で前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳枠および模型穴内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドにより予備スクイズした後、前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させ、且つ前記キャリアプレート昇降装置を下降させて前記キャリアプレートを前記スクイズテーブル上に載置させる間に、前記鋳物砂を模型スクイズするために前記押圧部を押上げて前記模型体を前記上昇位置まで押動する当接部を前記スクイズテーブル上に設けたことである。
【0014】
請求項9に係る発明の構成上の特徴は、スクイズヘッドとスクイズテーブルを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、上面に模型が取付けられ該模型を囲むように鋳枠が着脱可能に重合されるキャリアプレートを前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置し、前記鋳枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルとを相対的に接近させてスクイズする鋳型造型装置において、鋳枠当接面に前記鋳枠が重合される下補助枠を前記キャリアプレートの上端部に設け、前記模型を前記下補助枠内で前記キャリアプレートに取付け模型定盤を嵌通して前記鋳枠当接面より上方に突出させ、前記模型定盤を盤面が前記鋳枠当接面と整列する上昇位置と該上昇位置より所定量だけ下降した下降位置との間で昇降可能に前記下補助枠内に嵌合し、該模型定盤を前記下降位置に付勢する弾機部材を設け、前記模型定盤を前記弾機部材に抗して前記上昇位置に押動するための押圧部材を前記模型定盤に設けて前記キャリアプレートの下面に露出させ、前記キャリアプレートを前記スクイズテーブルより離間した予備スクイズ位置と前記スクイズテーブル上に載置された載置位置との間で昇降させるキャリアプレート昇降装置を設け、前記キャリアプレートを前記キャリアプレート昇降装置により前記予備スクイズ位置に保持した状態で前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳枠および下補助枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドにより予備スクイズした後、前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させ、且つ前記キャリアプレート昇降装置を下降させて前記キャリアプレートを前記スクイズテーブル上に載置させる間に、前記鋳物砂を模型スクイズするために前記押圧部材を押上げて前記模型定盤を前記上昇位置まで押動する当接部を前記スクイズテーブル上に設けたことである。
【0015】
請求項10に係る発明の構成上の特徴は、スクイズヘッドとスクイズテーブルを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、上面に模型が取付けられ該模型を囲むように鋳枠が着脱可能に重合されるキャリアプレートを前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置し、前記鋳枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルとを相対的に接近させてスクイズを行う鋳型造型装置において、鋳枠当接面に前記鋳枠が重合される下補助枠を前記キャリアプレートの上端部に設け、模型定盤を盤面が前記鋳枠当接面と整列する上昇位置と該上昇位置より所定量だけ下降した下降位置との間で昇降可能に前記下補助枠内に嵌合し、該模型定盤を前記下降位置に付勢する弾機部材を設け、前記模型定盤を前記弾機部材に抗して前記上昇位置に押動するための押圧部材を前記模型定盤に設けて前記キャリアプレートの下面に露出させ、前記模型を前記模型定盤に一定量だけ上下動可能に装架して弾機部材により上方位置に付勢し、前記キャリアプレートを前記スクイズテーブルより離間した予備スクイズ位置と前記スクイズテーブル上に載置された載置位置との間で昇降させるキャリアプレート昇降装置を設け、前記キャリアプレートを前記キャリアプレート昇降装置により前記予備スクイズ位置に保持した状態で前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳枠および下補助枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドにより予備スクイズした後、前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させ、且つ前記キャリアプレート昇降装置を下降させて前記キャリアプレートを前記スクイズテーブル上に載置させる間に、前記鋳物砂を模型スクイズするために前記押圧部材を押上げて前記模型定盤を前記上昇位置まで押動する当接部を前記スクイズテーブル上に設けたことである。
【0016】
【発明の作用・効果】
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、キャリアプレートに模型定盤が固定され、該模型定盤の盤面に開口する模型穴に昇降可能に嵌合された模型体は弾機部材により下降位置に付勢される。鋳枠がキャリアプレート上に載置され、スクイズヘッドがスクイズテーブルに相対的に接近されて鋳枠および模型穴内に投入された鋳物砂を予備スクイズする。次に、模型体に設けられてキャリアプレートの下面に露出する押圧部が押上げられ、模型体が弾機部材の撥力に抗して上昇位置まで押動されて鋳物砂を模型スクイズする。
【0017】
これにより模型を交換して鋳型を順次造型する交換式の鋳型造型において、模型の狭小部などの鋳物砂が充填されにくい難充填箇所を簡単な構成で確実に模型スクイズして鋳型硬度を確保することができる。さらに、鋳物砂をスクイズヘッドにより予備スクイズして鋳物砂全体の硬度を圧力伝達が可能な範囲内である程度高くし、この状態で模型体を上昇して鋳物砂を模型スクイズするので、上昇した模型体により発生された圧力の分散が予備スクイズされた回りの鋳物砂により防止され、難充填箇所全体に模型スクイズ圧力が伝達され、難充填箇所の鋳型硬度を均等に高めることができる。また、離型時には模型体が弾性部材の撥力により後退されて鋳型から確実に離脱することができる。
【0018】
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、キャリアプレートの上端部に設けられた下補助枠の鋳枠当接面に鋳枠を重合する。下補助枠内でキャリアプレートに取付けられ模型は模型定盤を嵌通して鋳枠当接面より上方に突出する。模型定盤は盤面が鋳枠当接面より所定量だけ下降した下降位置に弾機部材により付勢される。スクイズヘッドがスクイズテーブルに相対的に接近されて鋳枠および下補助枠内に投入された鋳物砂を予備スクイズする。次に、模型定盤に設けられてキャリアプレートの下面に露出する押圧部材が押上げられ、模型定盤が弾機部材の撥力に抗して盤面が鋳枠当接面と整列する上昇位置まで押動されて鋳物砂を模型スクイズする。これにより、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏することができる。この場合の難充填箇所は模型定盤に狭い間隔で立設された模型間、模型と鋳枠壁面との間などで、係る難充填箇所を簡単な構成で確実に模型スクイズして硬度を確保することができる。
【0019】
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、キャリアプレートの上端部に設けられた下補助枠の鋳枠当接面に鋳枠を重合する。模型定盤は盤面が鋳枠当接面より所定量だけ下降した下降位置に弾機部材により付勢される。模型定盤に一定量だけ上下動可能に装架された模型は弾機部材に付勢されて上方位置に位置する。スクイズヘッドがスクイズテーブルに相対的に接近されて鋳枠および下補助枠内に投入された鋳物砂を予備スクイズする。次に、模型定盤に設けられてキャリアプレートの下面に露出する押圧部材が押上げられ、模型定盤が弾機部材の撥力に抗して盤面が鋳枠当接面と整列する上昇位置まで押動されて鋳物砂を模型スクイズする。これにより、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏することができる。この場合の難充填箇所は模型定盤に狭い間隔で立設された模型間、模型と鋳枠壁面との間などで、係る難充填箇所を簡単な構成で模型を上昇させることなく模型定盤を上昇させることにより確実に模型スクイズして硬度を確保することができる。
【0020】
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、模型スクイズした後に、スクイズヘッドがスクイズテーブルに相対的に接近されて鋳物砂を本スクイズするので、難充填箇所の鋳型硬度を適切に確保した後に鋳型全体の硬度を高くすることができる。
【0021】
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、キャリアプレートに模型定盤が固定され、該模型定盤の盤面に開口する模型穴に昇降可能に嵌合された模型体は弾機部材により下降位置に付勢される。キャリアプレートがスクイズテーブル上に載置され、鋳枠がキャリアプレート上に重合される。スクイズヘッドがスクイズテーブルに相対的に接近されて鋳枠および模型穴内に投入された鋳物砂を予備スクイズする。模型体に設けられてキャリアプレートの下面に露出する押圧部が模型体昇降装置により押上げられ、模型体が弾機部材の撥力に抗して上昇位置まで押動されて鋳物砂を模型スクイズする。
【0022】
これにより、模型を交換して鋳型を順次造型する交換式の鋳型造型において、模型の狭小部などの鋳物砂が充填されにくい難充填箇所を簡単な構成で確実に模型スクイズして鋳型硬度を確保できる鋳型造型装置を提供することができる。係る鋳型造型装置では、鋳物砂をスクイズヘッドにより予備スクイズして鋳物砂全体の硬度を圧力伝達が可能な範囲内である程度高くし、この状態で模型体を上昇して鋳物砂を模型スクイズするので、上昇した模型体により発生された圧力の分散が予備スクイズされた回りの鋳物砂により防止され、難充填箇所全体に模型スクイズ圧力が伝達され、難充填箇所の鋳型硬度を均等に高めることができる。また、離型時には模型体が弾性部材の撥力により後退され鋳型から確実に離脱される。
【0023】
上記のように構成した請求項6に係る発明においては、上端部に下補助枠を設けたキャリアプレートがスクイズテーブル上に着脱可能に載置され、下補助枠の鋳枠当接面に鋳枠が重合される。模型は下補助枠内でキャリアプレートに取付けられ模型定盤を嵌通して鋳枠当接面より上方に突出する。模型定盤は盤面が鋳枠当接面より所定量だけ下降した下降位置に弾機部材により付勢される。スクイズヘッドがスクイズテーブルに相対的に接近されて鋳枠および下補助枠内に投入された鋳物砂を予備スクイズする。次に、模型定盤に設けられてキャリアプレートの下面に露出する押圧部材が定盤昇降装置により押上げられ、模型定盤が弾機部材の撥力に抗して盤面が鋳枠当接面と整列する上昇位置まで押動されて鋳物砂を模型スクイズする。これにより、請求項5に記載の発明と同様の効果を奏することができる。この場合の鋳物砂が充填されにくい難充填箇所は、定盤に狭い間隔で立設された模型間、模型と鋳枠壁面との間などで、係る難充填箇所を簡単な構成で確実に模型スクイズして鋳型硬度を確保できる鋳型造型装置を提供することができる。
【0024】
上記のように構成した請求項7に係る発明においては、上端部に下補助枠を設けたキャリアプレートがスクイズテーブル上に着脱可能に載置され、下補助枠の鋳枠当接面に鋳枠が重合される。模型定盤は盤面が鋳枠当接面より所定量だけ下降する下降位置に弾機部材により付勢される。模型定盤に一定量だけ上下動可能に装架された模型は弾機部材により上方位置に付勢される。スクイズヘッドがスクイズテーブルに相対的に接近されて鋳枠および下補助枠内に投入された鋳物砂を予備スクイズする。次に、模型定盤に設けられてキャリアプレートの下面に露出する押圧部材が定盤昇降装置により押上げられ、模型定盤が弾機部材の撥力に抗して盤面が鋳枠当接面と整列する上昇位置まで押動されて鋳物砂を模型スクイズする。これにより、請求項5に記載の発明と同様の効果を奏することができる。この場合の難充填箇所は定盤に狭い間隔で立設された模型間、模型と鋳枠壁面との間などで、係る難充填箇所を簡単な構成で模型を上昇させることなく模型定盤を上昇させて確実に模型スクイズし鋳型硬度を確保できる鋳型造型装置を提供することができる。
【0025】
上記のように構成した請求項8に係る発明においては、キャリアプレートに模型定盤が固定され、該模型定盤の盤面に開口する模型穴に昇降可能に嵌合された模型体は弾機部材により下降位置に付勢される。キャリアプレートがスクイズテーブルより離間した予備スクイズ位置にキャリアプレート昇降装置により保持され、鋳枠がキャリアプレート上に重合される。スクイズヘッドがスクイズテーブルに相対的に接近されて鋳枠および模型穴内に投入された鋳物砂を予備スクイズする。スクイズヘッドがさらにスクイズテーブルに相対的に接近され、且つキャリアプレート昇降装置が下降されてキャリアプレートがスクイズテーブル上に載置される間に、模型体に設けられてキャリアプレートの下面に露出する押圧部がスクイズテーブル上に設けられた当接部に当接して押上げられ、模型体が弾機部材の撥力に抗して上昇位置まで押動されて鋳物砂を模型スクイズする。これにより、請求項5に記載の発明と異なる構成で同様の効果を奏することができる。
【0026】
上記のように構成した請求項9に係る発明においては、鋳枠が鋳枠当接面に着脱可能に重合される下補助枠がキャリアプレートの上端部に設けられる。模型は下補助枠内でキャリアプレートに取付けられ模型定盤を嵌通して鋳枠当接面より上方に突出する。模型定盤は盤面が鋳枠当接面より所定量だけ下降した下降位置に弾機部材により付勢される。キャリアプレートがスクイズテーブルより離間した予備スクイズ位置にキャリアプレート昇降装置により保持され、鋳枠が鋳枠当接面上に重合される。スクイズヘッドがスクイズテーブルに相対的に接近されて鋳枠および下補助枠内に投入された鋳物砂を予備スクイズする。スクイズヘッドがさらにスクイズテーブルに相対的に接近され、且つキャリアプレート昇降装置が下降されてキャリアプレートがスクイズテーブル上に載置される間に、模型定盤に設けられてキャリアプレートの下面に露出する押圧部材がスクイズテーブル上に設けられた当接部に当接して押上げられ、模型定盤が弾機部材の撥力に抗して盤面が鋳枠当接面と整合する上昇位置まで押動されて鋳物砂を模型スクイズする。これにより、請求項6に記載の発明と異なる構成で同様の効果を奏することができる。
【0027】
上記のように構成した請求項10に係る発明においては、鋳枠が鋳枠当接面に着脱可能に重合される下補助枠がキャリアプレートの上端部に設けられる。模型定盤は盤面が鋳枠当接面より所定量だけ下降した下降位置に弾機部材により付勢される。キャリアプレートがスクイズテーブルより離間した予備スクイズ位置にキャリアプレート昇降装置により保持され、鋳枠が鋳枠当接面上に重合される。模型定盤に一定量だけ上下動可能に装架された模型は弾機部材により上方位置に付勢される。スクイズヘッドがスクイズテーブルに相対的に接近されて鋳枠および下補助枠内に投入された鋳物砂を予備スクイズする。スクイズヘッドがさらにスクイズテーブルに相対的に接近され、且つキャリアプレート昇降装置が下降されてキャリアプレートがスクイズテーブル上に載置される間に、模型定盤に設けられてキャリアプレートの下面に露出する押圧部材がスクイズテーブル上に設けられた当接部に当接して押上げられ、模型定盤が弾機部材の撥力に抗して盤面が鋳枠当接面と整合する上昇位置まで押動されて鋳物砂を模型スクイズする。これにより、請求項7に記載の発明と異なる構成で同様の効果を奏することができる。
【0028】
【実施の形態】
以下本発明に係る鋳型造型方法および装置の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1において、鋳型造型装置1の下基台2にはスクイズテーブル3が固定されている。上基台4にはスクイズフレーム5が駆動装置であるシリンダ装置6によりスクイズテーブル3に向かって造型経路に沿って上下方向に進退移動されるように装架されている。スクイズフレーム5の下面両端部には支持フレーム7a,7bが互いに平行に固定され下方に垂下されている。支持フレーム7a,7bの対向する内側面にはスクイズフレーム5の下面近傍に自由回転可能な複数のローラからなるローラ列8a,8bが水平方向に整列して装架されている。9はスクイズヘッドで、その両側面上端部から外方に突設されたフランジ部がローラ列8a,8b上に載置してスクイズフレーム5に保持されている。ローラ列8a,8b上には、1鋳型分の鋳物砂を収納する図略のホッパーがその両側面上端部から外方に突設されたフランジ部で保持されている。スクイズヘッド9とホッパーとは連結され、スクイズテーブル3上方の対向位置にシリンダ装置により交互に割出されるようになっている。支持フレーム7a,7bの内側面下端部には自由回転可能な複数のローラからなるローラ列10a,10bが水平方向に整列して装架されている。ローラ列10a,10bはスクイズフレーム5が上昇端に位置するとき、鋳枠搬送コンベアと整列し、鋳型造型された鋳枠11がローラ列10a,10b上を転動して鋳枠搬送コンベアに搬出され、造型前の空の鋳枠11がスクイズテーブル3上方の鋳枠交換位置に鋳枠搬送コンベアから搬入される。
【0029】
12はキャリアプレートで、模型13が設けられた模型定盤14が上端に固定され、図略の交換装置により移送されてスクイズテーブル3上に着脱可能に載置される。模型13は、模型定盤14に穿設され盤面に開口する模型穴15と、この模型穴15に昇降可能に嵌合された模型体16とで構成されている。模型体16の下面には押圧部17が一体的に突設され、この押圧部17はキャリアプレート12の下端近傍に水平に設けられたプレート部を貫通してキャリアプレート12の下方に突出した状態でキャリアプレート12の下面に露出している。模型定盤14の下面と模型体16の側方に突設したバネ受け18との間には圧縮スプリング19が弾機部材として介在され、模型体16をその下面が中間プレートと当接する下降位置に付勢している。20は押圧部17と対向しスクイズテーブル3に取囲まれて配置された押上げヘッドで、押上げシリンダ装置21により昇降され、押圧部17を圧縮スプリング19のバネ力に抗して押上げ、模型体16をバネ受け18が模型定盤14の下面に当接する上昇位置に押動する。押圧部17を押上げて模型体16を上昇位置まで押動して鋳物砂22を模型スクイズする模型体昇降装置24は、押上げヘッド20およびシリンダ装置21により構成されている。
【0030】
上記のように構成した第1の実施形態の作動を説明する。スクイズヘッド9が対向位置に割出され、空の鋳枠11が鋳枠交換位置に搬入され、キャリアプレート12がスクイズテーブル3上に移送される。押上げヘッド20はシリンダ装置21により下方に後退されている(図1)。キャリアプレート12がスクイズテーブル3上に載置され、スクイズフレーム5がシリンダ装置6により下降され、鋳枠11がキャリアプレート12上に重合される(図2)。この状態でホッパーが対向位置に割出され、ホッパーの底板が開かれて1鋳型分の鋳物砂22が鋳枠11および模型穴15内に投入され、その後にスクイズヘッド9が対向位置に割出される(図3)。
【0031】
スクイズフレーム5およびスクイズヘッド9がシリンダ装置6によりスクイズテーブル3に向かって予備スクイズ位置まで下降され、鋳枠11および模型穴15内に投入された鋳物砂22がスクイズヘッド9により予備スクイズされる(図4)。次に押上げシリンダ装置21により押上げヘッド20が上昇されて押圧部17を上方に押上げ、バネ受け18が模型定盤14の下面に当接する上昇位置まで模型体16を圧縮スプリング19のバネ力に抗して押動して鋳物砂22を模型スクイズする(図5)。これにより模型の狭小部などの鋳物砂22が充填されにくい難充填箇所が模型体16を上昇させる簡単な構成で確実にスクイズして鋳型硬度を確保することができる。このとき鋳物砂22は予備スクイズされ、全体の硬度が圧力伝達可能な範囲内である程度高くなっているので、模型体の上昇により発生された圧力の分散が予備スクイズされた回りの鋳物砂により防止され、難充填箇所全体に模型スクイズ圧力が伝達され、難充填箇所の鋳型硬度が均等に高くなる。そして、スクイズフレーム5およびスクイズヘッド9がシリンダ装置6によりスクイズテーブル3に向かって本スクイズ完了位置まで下降され、鋳物砂22がスクイズヘッド9により本スクイズされる(図6)。
【0032】
本スクイズが完了すると、押上げヘッド20がシリンダ装置21により下降され、模型体16が圧縮スプリング19のバネ力により下降され鋳型23から確実に離脱される。スクイズフレーム5がシリンダ装置6により上昇され、スクイズヘッド9がローラ列8a,8bに支持されて上昇される(図7)。スクイズフレーム5が更に上昇され、鋳型造型された鋳枠11がローラ列10a,10bに保持されて鋳枠搬送コンベアと整列する上昇端まで上昇され、鋳枠搬送コンベアにより次工程に搬送される(図8)。
【0033】
第1の実施形態では、シリンダ装置21により押圧部17を押上げて模型体16を上昇位置まで押動して鋳物砂22を模型スクイズする模型体昇降装置は、押上げヘッド20およびシリンダ装置21により構成されているが、キャリアプレート12をスクイズテーブル3より離間した予備スクイズ位置とスクイズテーブル3上に載置した載置位置との間で昇降させるキャリアプレート昇降装置25を設け、このキャリアプレート昇降装置25を下降させてキャリアプレート12をスクイズテーブル3上に載置させる間に、押圧部17を押上げて模型体16を上昇位置まで押動する当接部28をスクイズテーブル3上に設けた第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、押圧部17を押上げる装置以外は第1の実施形態と同じであるので、対応する構成要素に同一参照番号を付して詳細説明を省略する。
【0034】
キャリアプレート12をスクイズテーブル3より離間した予備スクイズ位置とスクイズテーブル3上に載置した載置位置との間で昇降させるキャリアプレート昇降装置25を構成する4個のシリンダ装置26がスクイズテーブル3を取囲むように四隅に配置されている。4個のシリンダ装置26のピストンロッド27が上下方向に進退移動してキャリアプレート12を予備スクイズ位置と載置位置との間で昇降させる。キャリアプレート昇降装置25を下降させてキャリアプレート12を予備スクイズ位置からスクイズテーブル3上に載置させる間に、押圧部17を押上げて模型体16を上昇位置まで押動する当接部28がスクイズテーブル3上に設けられている。
【0035】
第2の実施形態では、スクイズヘッド9がスクイズテーブル3と対向する対向位置に割出され、空の鋳枠11が鋳枠交換位置に搬入され、キャリアプレート12がスクイズテーブル3上に移送される。全シリンダ装置26のピストンロッド27は下方に後退されている(図9)。切換弁29が切換えられて圧油がシリンダ装置26の下室に供給されてピストンロッド27が前進され、前進端で切換弁29が遮断位置に切換えられ下室がレリーフ弁30を介してタンクに連通される。キャリアプレート12がスクイズテーブル3より離間した予備スクイズ位置でピストンロッド27上に載置される。スクイズフレーム5がシリンダ装置6により下降され、鋳枠11がキャリアプレート12上に重合される(図10)。この状態でホッパーが対向位置に割出され、鋳物砂22が鋳枠11および模型穴15内に投入され、スクイズヘッド9が対向位置に割出される(図11)。
【0036】
スクイズフレーム5およびスクイズヘッド9がシリンダ装置6によりスクイズテーブル3に向かって予備スクイズ位置まで下降され、鋳枠11および模型穴15内に投入された鋳物砂22がスクイズヘッド9により予備スクイズされる。レリーフ弁30のレリーフ圧力は予備スクイズ圧によりシリンダ装置26の下室に発生する圧力より高く設定されているので、予備スクイズ時にピストンロッド27は後退しない(図12)。予備スクイズ後、スクイズフレーム5およびスクイズヘッド9がシリンダ装置6により更にスクイズテーブル3に向かって接近されると、シリンダ装置26の下室に発生する圧力がレリーフ弁30のレリーフ圧力より高くなり、ピストンロッド27が下降されキャリアプレート12が載置位置でスクイズテーブル3上に載置される。キャリアプレート12の下降により押圧部17がスクイズテーブル3に設けられた当接部28に当接して上方に押上げられ、模型体16がバネ受け18が模型定盤14の下面に当接する上昇位置まで圧縮スプリング19のバネ力に抗して押動されて鋳物砂22を模型スクイズする(図13)。そして、スクイズフレーム5およびスクイズヘッド9がシリンダ装置6によりスクイズテーブル3に向かって本スクイズ完了位置まで下降され、鋳物砂22がスクイズヘッド9により本スクイズされる(図14)。
【0037】
本スクイズが完了すると、スクイズフレーム5がシリンダ装置6により上昇され、スクイズヘッド9がローラ列8a,8bに支持されて上昇される。切換弁29が切換えられて圧油がシリンダ装置26の下室に供給され、ピストンロッド27が上昇してキャリアプレート12を予備スクイズ位置に上昇する。これにより押圧部17が当接部28から開離して模型体16が圧縮スプリング19のバネ力により下降され鋳型23から確実に離脱される。(図15)。スクイズフレーム5が更に上昇され、鋳型造型された鋳枠11がローラ列10a,10bに保持されて鋳枠搬送コンベアと整列する上昇端まで上昇され、鋳枠搬送コンベアにより次工程に搬送される。シリンダ装置26のピストンロッド27は下方に後退される(図16)。
【0038】
次に、キャリアプレート31の上端部に設けた下補助枠32に模型定盤34を昇降可能に嵌合した第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、キャリアプレート部分以外は第1の実施形態と同じであるので、対応する構成要素に同一参照番号を付して詳細説明を省略する。キャリアプレート31の上端部には上方に開口する下補助枠32が設けられ、鋳枠11が重合される鋳枠当接面が下補助枠32の上端に形成されている。キャリアプレート31の下端近傍に水平に設けられ下補助枠31の底を形成するプレート部上には模型33が取付けられ、模型定盤34を貫通して鋳枠当接面より上方に突出している。模型定盤34は盤面が鋳枠当接面と整列する上昇位置と鋳枠当接面より所定量だけ下降した下降位置との間で昇降可能に下補助枠31内に摺動可能に嵌合されている。模型定盤34の下面中央部にはバネ支持ロッド35が固定されプレート部を貫通して下方に突出されている。バネ支持ロッド35の下端に設けた大径のバネ受け部とプレート部との間には圧縮スプリング36が弾機部材として介在されている。模型定盤34は圧縮スプリング36のバネ力により下方に付勢されプレート部と当接して下降位置に停止される。模型定盤34を圧縮スプリング36のバネ力に抗して上昇位置に押動するための複数の押圧部材37が模型定盤34の下面に固定されプレート部を貫通してキャリアプレート31の下方に突出された状態でキャリアプレート31の下面に露出している。押圧部材37の下端は大径に形成され、大径部がプレート部の下面に当接することにより模型定盤34は盤面が鋳枠当接面と整合する上昇位置に停止される。押圧部材37を押上げて模型定盤34を上昇位置まで押動して鋳物砂22を模型スクイズする定盤昇降装置40は、押上げヘッド20およびシリンダ装置21により構成されている。
【0039】
次に、第3の実施形態の作動について説明する。スクイズヘッド9が対向位置に割出され、空の鋳枠11が鋳枠交換位置に搬入され、キャリアプレート31がスクイズテーブル3上に移送される。押上げヘッド20はシリンダ装置21により下方に後退されている(図17)。キャリアプレート31がスクイズテーブル3上に載置され、スクイズフレーム5がシリンダ装置6により予備スクイズ位置まで下降され、キャリアプレート31の下補助枠32の鋳枠当接面上に重合された鋳枠11および下補助枠32内にホッパーから投入された鋳物砂22がスクイズヘッド9により予備スクイズされる(図18)。次に押上げシリンダ装置21により押上げヘッド20が上昇されて押圧部材37が上方に押上げられ、模型定盤34が圧縮スプリング36のバネ力に抗して上昇位置まで押動されて鋳物砂22を模型スクイズする(図19)。これにより、狭い間隔で立設された模型間、模型と鋳枠壁面との間などの鋳物砂22が充填されにくい難充填箇所が模型定盤34を上昇させる簡単な構成で確実にスクイズして鋳型硬度を確保することができる。このとき鋳物砂22は予備スクイズされ、全体の硬度が圧力伝達可能な範囲内である程度高くなっているので、模型定盤34の上昇により発生された圧力の分散が予備スクイズされた回りの鋳物砂により防止され、難充填箇所全体に模型スクイズ圧力が伝達され、難充填箇所の鋳型硬度が均等に高くなる。そして、スクイズフレーム5およびスクイズヘッド9がシリンダ装置6によりスクイズテーブル3に向かって本スクイズ完了位置まで下降され、鋳物砂22がスクイズヘッド9により本スクイズされる。
【0040】
本スクイズが完了すると、押上げヘッド20がシリンダ装置21により下降され、模型定盤34が圧縮スプリング36のバネ力により下降され鋳型23から確実に離脱される。スクイズフレーム5がシリンダ装置6により上昇され、スクイズヘッド9がローラ列8a,8bに支持されて上昇される。スクイズフレーム5が更に上昇され、鋳型造型された鋳枠11がローラ列10a,10bに保持されて鋳枠搬送コンベアと整列する上昇端まで上昇され、鋳枠搬送コンベアにより次工程に搬送される(図20)。
【0041】
第2の実施形態と同様にキャリア昇降装置を有し、キャリアプレート31部分が第3の実施形態と殆ど同じである第4の実施形態は、模型定盤34を圧縮スプリング36のバネ力に抗して上昇位置に押動するための複数の押圧部材37aが、模型定盤34の上昇位置と下降位置との間隔に等しい所定量だけ下方に突出している。係る第4の実施形態では、スクイズヘッド9が対向位置に割出され、空の鋳枠11が鋳枠交換位置に搬入され、キャリアプレート31がスクイズテーブル3上に移送される。全シリンダ装置26のピストンロッド27は下方に後退されている(図21)。切換弁29が切換えられて圧油がシリンダ装置26の下室に供給されてピストンロッド27が前進され、前進端で切換弁29が遮断位置に切換えられ下室がレリーフ弁30を介してタンクに連通される。キャリアプレート31がスクイズテーブル3より離間した予備スクイズ位置でピストンロッド27上に載置され、スクイズフレーム5がシリンダ装置6により予備スクイズ位置まで下降され、キャリアプレート31の下補助枠32の鋳枠当接面上に重合された鋳枠11および下補助枠32内にホッパーから投入された鋳物砂22がスクイズヘッド9により予備スクイズされる(図22)。予備スクイズ後、スクイズフレーム5およびスクイズヘッド9がシリンダ装置6により更にスクイズテーブル3に向かって接近されると、シリンダ装置26の下室に発生する圧力がレリーフ弁30のレリーフ圧力より高くなり、ピストンロッド27が下降されキャリアプレート31がスクイズテーブル3上に載置される。キャリアプレート31の下降により押圧部材37aがスクイズテーブル3上面の当接部28に当接して所定量だけ上方に押上げられ、模型定盤34が上昇位置まで圧縮スプリング36のバネ力に抗して押動されて鋳物砂22が模型スクイズされる。(図23)。
【0042】
スクイズフレーム5およびスクイズヘッド9がシリンダ装置6によりスクイズテーブル3に向かって本スクイズ完了位置まで下降され、鋳物砂22がスクイズヘッド9により本スクイズされる。本スクイズが完了すると、スクイズフレーム5がシリンダ装置6により上昇され、スクイズヘッド9がローラ列8a,8bに支持されて上昇される。シリンダ装置26のピストンロッド27が上昇してキャリアプレート12を予備スクイズ位置に上昇する。これにより押圧部材37aが当接部28から開離して模型定盤34が圧縮スプリング36のバネ力により下降され鋳型23から確実に離脱される。スクイズフレーム5が更に上昇され、鋳型造型された鋳枠11がローラ列10a,10bに保持されて鋳枠搬送コンベアと整列する上昇端まで上昇され、鋳枠搬送コンベアにより次工程に搬送される。シリンダ装置26のピストンロッド27は下方に後退される(図24)。
【0043】
第5の実施形態では、模型38が模型定盤34aの上昇位置と下降位置との間隔に等しい所定量だけ上下動可能に模型定盤34aに装架され、圧縮スプリング39により上方位置に付勢されて盤面から上方に突出した点のみが第3の実施形態と異なる。第5の実施形態では、スクイズヘッド9が対向位置に割出され、空の鋳枠11が鋳枠交換位置に搬入され、キャリアプレート31がスクイズテーブル3上に移送される。押上げヘッド20はシリンダ装置21により下方に後退されている(図25)。キャリアプレート31がスクイズテーブル3上に載置され、スクイズフレーム5がシリンダ装置6により予備スクイズ位置まで下降され、鋳枠11および下補助枠32内に投入された鋳物砂22がスクイズヘッド9により予備スクイズされる。模型38は圧縮スプリング39のバネ力により上方位置に保持される。(図26)。次に押上げシリンダ装置21により押上げヘッド20が上昇されて押圧部材37が上方に押上げられ、模型定盤34aが圧縮スプリング36のバネ力に抗して上昇位置まで押動されて鋳物砂22を模型スクイズする。模型38は予備スクイズされた鋳物砂22により上昇を阻止され、模型定盤34aに対して圧縮スプリング39のバネ力に抗して所定量だけ後退される(図27)。
【0044】
スクイズフレーム5およびスクイズヘッド9がシリンダ装置6によりスクイズテーブル3に向かって本スクイズ完了位置まで下降され、鋳物砂22がスクイズヘッド9により本スクイズされる。本スクイズが完了すると、押上げヘッド20がシリンダ装置21により下降され、模型定盤34が圧縮スプリング36のバネ力により下降され鋳型23から確実に離脱される。模型38は圧縮スプリング39のバネ力により上方位置に復帰される。スクイズフレーム5がシリンダ装置6により上昇され、スクイズヘッド9がローラ列8a,8bに支持されて上昇される。スクイズフレーム5が更に上昇され、鋳型造型された鋳枠11がローラ列10a,10bに保持されて鋳枠搬送コンベアと整列する上昇端まで上昇され、鋳枠搬送コンベアにより次工程に搬送される(図28)。
【0045】
第6の実施形態は、模型38が模型定盤34aの上昇位置と下降位置との間隔に等しい所定量だけ上下動可能に模型定盤34aに装架され、圧縮スプリング39により上方位置に付勢されて盤面から上方に突出した点のみが第4の実施形態と異なる。第6の実施形態では、スクイズヘッド9が対向位置に割出され、空の鋳枠11が鋳枠交換位置に搬入され、キャリアプレート31がスクイズテーブル3上に移送される。全シリンダ装置26のピストンロッド27は下方に後退されている(図29)。切換弁29が切換えられて圧油がシリンダ装置26の下室に供給されてピストンロッド27が前進され、前進端で切換弁29が遮断位置に切換えられ下室がレリーフ弁30を介してタンクに連通される。キャリアプレート31がスクイズテーブル3より離間した予備スクイズ位置でピストンロッド27上に載置され、スクイズフレーム5がシリンダ装置6により予備スクイズ位置まで下降され、鋳枠11および下補助枠32内に投入された鋳物砂22がスクイズヘッド9により予備スクイズされる。模型38は圧縮スプリング39のバネ力により上方位置に保持される(図30)。予備スクイズ後、スクイズフレーム5およびスクイズヘッド9がシリンダ装置6により更にスクイズテーブル3に向かって接近されると、シリンダ装置26の下室に発生する圧力がレリーフ弁30のレリーフ圧力より高くなり、ピストンロッド27が下降されキャリアプレート31がスクイズテーブル3上に載置される。キャリアプレート31の下降により押圧部材37aがスクイズテーブル3上面の当接部28に当接して所定量だけ上方に押上げられ、模型定盤34が上昇位置まで圧縮スプリング36のバネ力に抗して上昇され、鋳物砂22が模型スクイズされる。模型38は予備スクイズされた鋳物砂22により上昇を阻止され、模型定盤34aに対して圧縮スプリング39のバネ力に抗して所定量だけ後退される(図31)。
【0046】
スクイズフレーム5およびスクイズヘッド9がシリンダ装置6によりスクイズテーブル3に向かって本スクイズ完了位置まで下降され、鋳物砂22がスクイズヘッド9により本スクイズされる。本スクイズが完了すると、スクイズフレーム5がシリンダ装置6により上昇され、スクイズヘッド9がローラ列8a,8bに支持されて上昇される。シリンダ装置26のピストンロッド27が上昇してキャリアプレート12を予備スクイズ位置に上昇する。これにより押圧部材37aが当接部28から開離して模型定盤34が圧縮スプリング36のバネ力により下降され鋳型23から確実に離脱される。模型38は圧縮スプリング39のバネ力により上方位置に復帰される。スクイズフレーム5が更に上昇され、鋳型造型された鋳枠11がローラ列10a,10bに保持されて鋳枠搬送コンベアと整列する上昇端まで上昇され、鋳枠搬送コンベアにより次工程に搬送される。シリンダ装置26のピストンロッド27は下方に後退される(図32)。
【0047】
上記各実施形態では、スクイズフレーム5およびスクイズヘッド9をシリンダ装置6により昇降させてスクイズテーブル3とスクイズヘッド9を造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能としているが、スクイズテーブル3をシリンダ装置によりスクイズヘッド9に向かって昇降させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る鋳型造型装置の第1の実施形態を示す図。
【図2】 鋳枠を重合した状態を示す図。
【図3】 鋳物砂を投入した状態を示す図。
【図4】 予備スクイズした状態を示す図。
【図5】 模型スクイズした状態を示す図。
【図6】 本スクイズした状態を示す図。
【図7】 模型側を離型した状態を示す図。
【図8】 鋳型を離型した状態を示す図。
【図9】 第2の実施形態を示す図。
【図10】 第2の実施形態において鋳枠を重合した状態を示す図。
【図11】 第2の実施形態において鋳物砂を投入した状態を示す図。
【図12】 第2の実施形態において予備スクイズした状態を示す図。
【図13】 第2の実施形態において模型スクイズした状態を示す図。
【図14】 第2の実施形態において本スクイズした状態を示す図。
【図15】 第2の実施形態において模型側を離型した状態を示す図。
【図16】 第2の実施形態において鋳型を離型した状態を示す図。
【図17】 第3の実施形態を示す図。
【図18】 第3の実施形態において予備スクイズした状態を示す図。
【図19】 第3の実施形態において模型スクイズした状態を示す図。
【図20】 第3の実施形態において鋳型を離型した状態を示す図。
【図21】 第4の実施形態を示す図。
【図22】 第4の実施形態において予備スクイズした状態を示す図。
【図23】 第4の実施形態において模型スクイズした状態を示す図。
【図24】 第4の実施形態において鋳型を離型した状態を示す図。
【図25】 第5の実施形態を示す図。
【図26】 第5の実施形態において予備スクイズした状態を示す図。
【図27】 第5の実施形態において模型スクイズした状態を示す図。
【図28】 第5の実施形態において鋳型を離型した状態を示す図。
【図29】 第6の実施形態を示す図。
【図30】 第6の実施形態において予備スクイズした状態を示す図。
【図31】 第6の実施形態において模型スクイズした状態を示す図。
【図32】 第6の実施形態において鋳型を離型した状態を示す図。
【符号の説明】
1…鋳型造型装置、2…下基台、3…スクイズテーブル、4…上基台、5…スクイズフレーム、6,26…シリンダ装置、7a,7b…支持フレーム、8a,8b,10a,10b…ローラ列、9…スクイズヘッド、11…鋳枠、12,31…キャリアプレート、13,33,38…模型、14,34,34a…模型定盤、15…模型穴、16…模型体、17…押圧部、18…バネ受け、19,36…圧縮スプリング(弾機部材)、20…押上げヘッド、21…押上げシリンダ装置、22…鋳物砂、23…鋳型、24…模型体昇降装置、25…キャリアプレート昇降装置、27…ピストンロッド、28…当接部、29…切換弁、30…レリーフ弁、32…下補助枠、35…バネ支持ロッド、37,37a…押圧部材、39…圧縮スプリング、40…定盤昇降装置。

Claims (10)

  1. スクイズヘッドとスクイズテーブルを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、模型が設けられた模型定盤が固定され鋳枠が着脱可能に重合されるキャリアプレートを前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置し、前記鋳枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルとを相対的に接近させてスクイズを行う鋳型造型方法において、前記模型を前記模型定盤の盤面に開口する模型穴と、該模型穴に上昇位置と該上昇位置より所定量だけ下降した下降位置との間で昇降可能に嵌合された模型体とで構成し、該模型体を弾機部材により前記下降位置に付勢し、前記模型体を前記弾機部材に抗して前記上昇位置に押動するための押圧部を前記模型体に一体的に設けて前記キャリアプレートの下面に露出させ、前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳枠および模型穴内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドにより予備スクイズし、次に前記押圧部を押上げて前記模型体を前記上昇位置まで押動し前記鋳物砂を模型スクイズすることを特徴とする鋳型造型方法。
  2. スクイズヘッドとスクイズテーブルを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、上面に模型が取付けられ該模型を囲むように鋳枠が着脱可能に重合されるキャリアプレートを前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置し、前記鋳枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルとを相対的に接近させてスクイズを行う鋳型造型方法において、鋳枠当接面に前記鋳枠が重合される下補助枠を前記キャリアプレートの上端部に設け、前記模型を前記下補助枠内で前記キャリアプレートに取付け模型定盤を嵌通して前記鋳枠当接面より上方に突出させ、前記模型定盤を盤面が前記鋳枠当接面と整列する上昇位置と該上昇位置より所定量だけ下降した下降位置との間で昇降可能に前記下補助枠内に嵌合し、該模型定盤を弾機部材により前記下降位置に付勢し、前記模型定盤を前記弾機部材に抗して前記上昇位置に押動するための押圧部材を前記模型定盤に設けて前記キャリアプレートの下面に露出させ、前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳枠および下補助枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドにより予備スクイズし、次に前記押圧部材を押上げて前記模型定盤を前記上昇位置まで押動し前記鋳物砂を模型スクイズすることを特徴とする鋳型造型方法。
  3. スクイズヘッドとスクイズテーブルを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、上面に模型が取付けられ該模型を囲むように鋳枠が着脱可能に重合されるキャリアプレートを前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置し、前記鋳枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルとを相対的に接近させてスクイズを行う鋳型造型方法において、鋳枠当接面に前記鋳枠が重合される下補助枠を前記キャリアプレートの上端部に設け、模型定盤を盤面が前記鋳枠当接面と整列する上昇位置と該上昇位置より所定量だけ下降した下降位置との間で昇降可能に嵌合し、該模型定盤を弾機部材により前記下降位置に付勢し、前記模型定盤を前記弾機部材に抗して前記上昇位置に押動するための押圧部材を前記模型定盤に設けて前記キャリアプレートの下面に露出させ、前記模型を前記模型定盤に一定量だけ上下動可能に装架し弾機部材により上方位置に付勢し、前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳枠および下補助枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドにより予備スクイズし、次に前記押圧部材を押上げて前記模型定盤を前記上昇位置まで押動し前記鋳物砂を模型スクイズすることを特徴とする鋳型造型方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、前記模型スクイズした後に、前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳物砂を前記スクイズヘッドにより本スクイズすることを特徴とする鋳型造型方法。
  5. スクイズヘッドとスクイズテーブルを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、模型が設けられた模型定盤が固定され鋳枠が着脱可能に重合されるキャリアプレートを前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置し、前記鋳枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルとを相対的に接近させてスクイズを行う鋳型造型装置において、前記模型を前記模型定盤の盤面に開口する模型穴と、該模型穴に上昇位置と該上昇位置より所定量だけ下降した下降位置との間で昇降可能に嵌合された模型体とで構成し、該模型体を弾機部材により前記下降位置に付勢し、前記模型体を前記弾機部材に抗して前記上昇位置に押動するための押圧部を前記模型体に設けて前記キャリアプレートの下面に露出させ、前記キャリアプレートを前記スクイズテーブル上に載置し、前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳枠および模型穴内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドにより予備スクイズした後に、前記鋳物砂を模型スクイズするために前記押圧部を押上げて前記模型体を前記上昇位置まで押動する模型体昇降装置を設けたことを特徴とする鋳型造型装置。
  6. スクイズヘッドとスクイズテーブルを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、上面に模型が取付けられ該模型を囲むように鋳枠が着脱可能に重合されるキャリアプレートを前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置し、前記鋳枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルとを相対的に接近させてスクイズを行う鋳型造型装置において、鋳枠当接面に前記鋳枠が重合される下補助枠を前記キャリアプレートの上端部に設け、前記模型を前記下補助枠内で前記キャリアプレートに取付け模型定盤を嵌通して前記鋳枠当接面より上方に突出させ、前記模型定盤を盤面が前記鋳枠当接面と整列する上昇位置と該上昇位置より所定量だけ下降した下降位置との間で昇降可能に前記下補助枠内に嵌合し、該模型定盤を前記下降位置に付勢する弾機部材を設け、前記模型定盤を前記弾機部材に抗して前記上昇位置に押動するための押圧部材を前記模型定盤に設けて前記キャリアプレートの下面に露出させ、前記キャリアプレートを前記スクイズテーブル上に載置し前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳枠および下補助枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドにより予備スクイズした後に、前記鋳物砂を模型スクイズするために前記押圧部材を押上げて前記模型定盤を前記上昇位置まで押動する定盤昇降装置を設けたことを特徴とする鋳型造型装置。
  7. スクイズヘッドとスクイズテーブルを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、上面に模型が取付けられ該模型を囲むように鋳枠が着脱可能に重合されるキャリアプレートを前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置し、前記鋳枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルとを相対的に接近させてスクイズを行う鋳型造型装置において、鋳枠当接面に前記鋳枠が重合される下補助枠を前記キャリアプレートの上端部に設け、模型定盤を盤面が前記鋳枠当接面と整列する上昇位置と該上昇位置より所定量だけ下降した下降位置との間で昇降可能に前記下補助枠内に嵌合し、該模型定盤を前記下降位置に付勢する弾機部材を設け、前記模型定盤を前記弾機部材に抗して前記上昇位置に押動するための押圧部材を前記模型定盤に設けて前記キャリアプレートの下面に露出させ、前記模型を前記模型定盤に一定量だけ上下動可能に装架して弾機部材により上方位置に付勢し、前記キャリアプレートを前記スクイズテーブル上に載置し前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳枠および下補助枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドにより予備スクイズした後に、前記鋳物砂を模型スクイズするために前記押圧部材を押上げて前記模型定盤を前記上昇位置まで押動する定盤昇降装置を設けたことを特徴とする鋳型造型装置。
  8. スクイズヘッドとスクイズテーブルを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、模型が設けられた模型定盤が固定され鋳枠が着脱可能に重合されるキャリアプレートを前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置し、前記鋳枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルとを相対的に接近させてスクイズを行う鋳型造型装置において、前記模型を前記模型定盤の盤面に開口する模型穴と、該模型穴に上昇位置と該上昇位置より所定量だけ下降した下降位置との間で昇降可能に嵌合された模型体とで構成し、該模型体を弾機部材により前記下降位置に付勢し、前記模型体を前記弾機部材に抗して前記上昇位置に押動するための押圧部を前記模型体に設けて前記キャリアプレートの下面に露出させ、前記キャリアプレートを前記スクイズテーブルより離間した予備スクイズ位置と前記スクイズテーブル上に載置された載置位置との間で昇降させるキャリアプレート昇降装置を設け、前記キャリアプレートを前記キャリアプレート昇降装置により前記予備スクイズ位置に保持した状態で前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳枠および模型穴内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドにより予備スクイズした後、前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させ、且つ前記キャリアプレート昇降装置を下降させて前記キャリアプレートを前記スクイズテーブル上に載置させる間に、前記鋳物砂を模型スクイズするために前記押圧部を押上げて前記模型体を前記上昇位置まで押動する当接部を前記スクイズテーブル上に設けたことを特徴とする鋳型造型装置。
  9. スクイズヘッドとスクイズテーブルを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、上面に模型が取付けられ該模型を囲むように鋳枠が着脱可能に重合されるキャリアプレートを前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置し、前記鋳枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルとを相対的に接近させてスクイズする鋳型造型装置において、鋳枠当接面に前記鋳枠が重合される下補助枠を前記キャリアプレートの上端部に設け、前記模型を前記下補助枠内で前記キャリアプレートに取付け模型定盤を嵌通して前記鋳枠当接面より上方に突出させ、前記模型定盤を盤面が前記鋳枠当接面と整列する上昇位置と該上昇位置より所定量だけ下降した下降位置との間で昇降可能に前記下補助枠内に嵌合し、該模型定盤を前記下降位置に付勢する弾機部材を設け、前記模型定盤を前記弾機部材に抗して前記上昇位置に押動するための押圧部材を前記模型定盤に設けて前記キャリアプレートの下面に露出させ、前記キャリアプレートを前記スクイズテーブルより離間した予備スクイズ位置と前記スクイズテーブル上に載置された載置位置との間で昇降させるキャリアプレート昇降装置を設け、前記キャリアプレートを前記キャリアプレート昇降装置により前記予備スクイズ位置に保持した状態で前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳枠および下補助枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドにより予備スクイズした後、前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させ、且つ前記キャリアプレート昇降装置を下降させて前記キャリアプレートを前記スクイズテーブル上に載置させる間に、前記鋳物砂を模型スクイズするために前記押圧部材を押上げて前記模型定盤を前記上昇位置まで押動する当接部を前記スクイズテーブル上に設けたことを特徴とする鋳型造型装置。
  10. スクイズヘッドとスクイズテーブルを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、上面に模型が取付けられ該模型を囲むように鋳枠が着脱可能に重合されるキャリアプレートを前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置し、前記鋳枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルとを相対的に接近させてスクイズを行う鋳型造型装置において、鋳枠当接面に前記鋳枠が重合される下補助枠を前記キャリアプレートの上端部に設け、模型定盤を盤面が前記鋳枠当接面と整列する上昇位置と該上昇位置より所定量だけ下降した下降位置との間で昇降可能に前記下補助枠内に嵌合し、該模型定盤を前記下降位置に付勢する弾機部材を設け、前記模型定盤を前記弾機部材に抗して前記上昇位置に押動するための押圧部材を前記模型定盤に設けて前記キャリアプレートの下面に露出させ、前記模型を前記模型定盤に一定量だけ上下動可能に装架して弾機部材により上方位置に付勢し、前記キャリアプレートを前記スクイズテーブルより離間した予備スクイズ位置と前記スクイズテーブル上に載置された載置位置との間で昇降させるキャリアプレート昇降装置を設け、前記キャリアプレートを前記キャリアプレート昇降装置により前記予備スクイズ位置に保持した状態で前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させて前記鋳枠および下補助枠内に投入された鋳物砂を前記スクイズヘッドにより予備スクイズした後、前記スクイズヘッドと前記スクイズテーブルを相対的に接近させ、且つ前記キャリアプレート昇降装置を下降させて前記キャリアプレートを前記スクイズテーブル上に載置させる間に、前記鋳物砂を模型スクイズするために前記押圧部材を押上げて前記模型定盤を前記上昇位置まで押動する当接部を前記スクイズテーブル上に設けたことを特徴とする鋳型造型装置。
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