JP3581822B2 - 鋳型造型方法及びその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋳型の造型方法及びその方法を実施するための鋳型造型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特開昭56−1245号公報に記載された鋳型造型装置においては、シリンダ装置によるスクイズテーブルの上昇につれて、外周に下盛枠を昇降可能に嵌合した模型をスクイズテーブル上面に模型交換位置で受取り、鋳枠を前進位置に位置した下盛枠の上面に鋳枠受渡位置で受取り、上盛枠を鋳枠上面に当接させ、これら重ね合わせられた下盛枠と鋳枠と上盛枠内に鋳物砂を供給し、鋳物砂の供給後にスクイズヘッドに設けたシリンダ装置により上盛枠の上昇を規制した状態で前記スクイズテーブルを前記下盛枠の鋳枠との当接面が後退位置に後退するまで上昇させて鋳物砂を模型面側スクイズし、該模型面側スクイズの終了後に前記シリンダ装置による上盛枠の上昇規制を解除して前記スクイズテーブルを上昇させて鋳物砂を背面側スクイズし、背面側スクイズ終了後、前記スクイズテーブルを下降させ、前記鋳枠を下降途中において前記鋳枠受渡位置でローラコンベア上に載置して模型を鋳型から離型している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の鋳型造型装置では、鋳枠をローラコンベア上に載置してから模型をさらに下降させて離型するので、ローラコンベア又は鋳枠が摩耗した場合、離型時の鋳枠の水平を維持することができなくなり、鋳型に角かけ、又は突起部の縁切れが発生し、係る鋳型で鋳造した鋳物は、バリが発生したり、不良品となる不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、スクイズテーブルとスクイズヘッドを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、模型が取付けられた模型定盤を囲んで前記経路方向に進退可能に前記スクイズテーブル上に設けられた下盛枠を鋳枠当接面が模型定盤の盤面より模型側に位置する前進位置に前進させ、前記スクイズテーブルの前進につれて、鋳枠を鋳枠受渡位置で前記下盛枠の鋳枠当接面上に、上盛枠を鋳枠上に順次重合させ、該重合された下盛枠と鋳枠と上盛枠内に鋳物砂を供給し、鋳物砂の供給後に前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを互いに接近させて鋳物砂をスクイズして鋳型を造型し、スクイズ終了後、前記スクイズテーブルを後退させて前記鋳枠を前記鋳枠受渡位置に戻す前に、前記下盛枠を前進させて前記模型を鋳型から離型させることである。
【0005】
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、駆動装置により造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退移動されるスクイズテーブルとスクイズヘッドとを装置本体に設け、前記スクイズテーブルとの間で鋳枠を受け渡しする鋳枠受渡装置を前記造型経路内に設け、上盛枠を該鋳枠受渡装置と前記スクイズヘッドとの間で造型経路に沿って移動可能に設け、下盛枠を模型が取付けられた模型定盤を囲んで前記経路方向に進退可能にスクイズテーブル上に設け、前記下盛枠を鋳枠当接面が前記模型定盤の盤面と一致する後退位置と前記盤面より模型側に位置する前進位置との間で進退させる下盛枠進退装置を設け、前記駆動装置によるスクイズテーブルの前進により重合された前進位置に位置する下盛枠と鋳枠と上盛枠内に鋳物砂を供給する装置を設け、鋳物砂の供給後に前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により互いに接近させて鋳物砂をスクイズして鋳型を造型し、スクイズを終了した後、前記スクイズテーブルを前記駆動装置により後退させて前記鋳枠を前記鋳枠供給装置に受け渡す前に、前記下盛枠を下盛枠進退装置により前進させて前記模型を鋳型から離型させることである。
【0006】
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、駆動装置により造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退移動されるスクイズテーブルとスクイズヘッドとを装置本体に設け、前記スクイズテーブルとの間で鋳枠を受け渡しする鋳枠受渡装置を前記造型経路内に設け、上盛枠を該鋳枠受渡装置と前記スクイズヘッドとの間で造型経路に沿って移動可能に設け、下盛枠を模型が取付けられた模型定盤を囲んで前記経路方向に進退可能にスクイズテーブル上に設け、前記下盛枠を鋳枠当接面が前記模型定盤の盤面と一致する後退位置と前記盤面より模型側に位置する前進位置との間で進退させる下盛枠進退装置を設け、前記駆動装置によるスクイズテーブルの前進により重合された前進位置に位置する下盛枠と鋳枠と上盛枠内に鋳物砂を供給する装置を設け、鋳物砂の供給後に前記スクイズヘッドと前記上盛枠との造型経路方向の相対移動を許容した状態で前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により互いに接近させて鋳物砂を背面側予備スクイズし、前記スクイズヘッドと前記上盛枠との経路方向の相対移動を規制した状態で前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により前記下盛枠が後退位置に後退するまで互いに接近させて鋳物砂を模型面側スクイズし、該模型面側スクイズの終了後に前記スクイズヘッドと前記上盛枠との造型経路方向の相対移動を許容した状態で前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により互いに接近させて鋳物砂を背面側スクイズし、該背面側スクイズを終了した後、前記スクイズテーブルを前記駆動装置により後退させて前記鋳枠を前記鋳枠供給装置に受け渡す前に、前記下盛枠を下盛枠進退装置により前進させて前記模型を鋳型から離型させることである。
【0007】
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、駆動装置により造型経路に沿って上下方向に相対的に進退移動されるスクイズテーブルとスクイズヘッドと、前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置されるマスタプレートを係脱自在に保持するマスタプレート交換装置と、前記スクイズテーブルに載置されたマスタプレートとの間で鋳枠を受け渡しする鋳枠受渡装置と、上下方向に移動可能に装架されて鋳枠上面と係脱する上盛枠とを装置本体に設け、下盛枠を模型が取付けられた模型定盤を囲んで上下方向に進退可能に前記マスタプレートに設け、前記下盛枠を鋳枠当接面が前記模型定盤の盤面と一致する後退位置と前記盤面より模型側に位置する前進位置との間で進退させる下盛枠進退装置を設け、前記スクイズテーブル上に載置された前記マスタプレートの下盛枠を前記下盛枠進退装置により前進位置に位置させ、前記駆動装置による前記スクイズテーブルの上昇により重合された前進位置に位置した下盛枠と鋳枠と上盛枠に鋳物砂を供給する装置を設け、鋳物砂の供給後に前記スクイズヘッドと前記上盛枠との上下方向の相対移動を許容した状態で前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により互いに接近させて鋳物砂を背面側予備スクイズし、前記スクイズヘッドと前記上盛枠との上下方向の相対移動を規制した状態で前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により前記下盛枠が下降位置に下降するまで互いに接近させて鋳物砂を模型面側スクイズし、該模型面側スクイズの終了後に前記スクイズヘッドと前記上盛枠との上下方向の相対移動を許容した状態で前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により互いに接近させて鋳物砂を背面側スクイズし、該背面側スクイズを終了した後、前記スクイズテーブルを前記駆動装置により下降させて前記鋳枠を前記鋳枠供給装置に受け渡す前に、前記下盛枠を下盛枠進退装置により上昇させて前記模型を鋳型から離型させることである。
【0008】
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項4に記載の鋳型造型装置において、有底穴部を前記下盛枠に下向きに設け、該有底穴部に嵌合する棒状の係止部材を前記マスタプレートに設け、有底穴部の底部が前記係止部材の頭部に当接することにより前記下盛枠を鋳型当接面が前記模型定盤の盤面と一致する後退位置に位置決めすることである。
【0009】
請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の鋳型造型装置において、前記スクイズヘッドをヘッド本体に設けたシリンダに造型経路方向に摺動可能に嵌合したピストンのピストンロッド先端に加圧ヘッドを設けて構成し、該シリンダの前記ピストンロッドと反対側の室に該室内の圧力が設定値以上になると圧油を排出する圧力制御弁を設け、鋳物砂を模型面側スクイズするとき前記室をブロックし、該室内の圧力が設定値以上になると前記圧力制御弁が作動して前記加圧ヘッドを前記下盛枠が後退位置又は下降位置に後退するまで後退させることである。
【0010】
請求項7に係る発明の構成上の特徴は、請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の鋳型造型装置において、前記下盛枠進退装置を複数個のシリンダ装置で構成し、該複数個のシリンダ装置への圧油の給排を同調シリンダで同調制御することである。
【0011】
請求項8に係る発明の構成上の特徴は、請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の鋳型造型装置において、前記下盛枠進退装置を前記スクイズテーブルの下方に一体的に設けられた環状ピストンと該環状ピストンに嵌合する環状シリンダとで構成したことである。
【0012】
請求項9に係る発明の構成上の特徴は、請求項2乃至請求項8のいずれかに記載の鋳型造型装置において、模型定盤外周と下盛枠内周との間に介在するスペーサを前記マスタプレートに固定したことである。
【0013】
請求項10に係る発明の構成上の特徴は、請求項9に記載の鋳型造型装置において、前記スペーサの外周面と嵌合する内周面及び前記下盛枠が後退位置に位置したときに前記模型定盤の盤面と一致する前記鋳枠当接面が形成されたライナを前記下盛枠の内周に固定したことである。
【0014】
【発明の作用・効果】
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、スクイズヘッドと対向するスクイズテーブルの前進につれて、鋳枠を前進端に位置する下盛枠の鋳枠当接面上に、上盛枠を鋳枠上に順次重合し、該重合された下盛枠と鋳枠と上盛枠内に鋳物砂を供給し、前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを互いに接近させて鋳物砂をスクイズして鋳型を造型し、スクイズ終了後、前記スクイズテーブルを後退させて前記鋳枠を鋳枠受渡位置に戻す前に、前記下盛枠を前進させて前記模型を鋳型から離型させるようにしたので、鋳枠を水平に維持した状態で模型を鋳型から離型することができ、鋳型に角かけ、又は突起部の縁切れが発生することを防止して鋳型を造型することができる。
【0015】
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、スクイズヘッドと対向するスクイズテーブルを駆動装置により前進させて、鋳枠を前進端に位置する下盛枠の鋳枠当接面上に、上盛枠を鋳枠上に順次重合し、該重合された下盛枠と鋳枠と上盛枠内に鋳物砂を供給し、鋳物砂の供給後に前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により互いに接近させて鋳物砂をスクイズして鋳型を造型し、スクイズを終了した後、前記スクイズテーブルを前記駆動装置により後退させて前記鋳枠を鋳枠供給装置に受け渡す前に、前記下盛枠を下盛枠進退装置により前進させて前記模型を鋳型から離型させるようにしたので、鋳枠を水平に維持した状態で模型を鋳型から離型することができ、造型した鋳型に角かけ、又は突起部の縁切れが発生することのない鋳型造型装置を提供することができる。
【0016】
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、スクイズヘッドと対向するスクイズテーブルを駆動装置により前進させて、鋳枠を前進端に位置する下盛枠の鋳枠当接面上に、上盛枠を鋳枠上に順次重合し、該重合された下盛枠と鋳枠と上盛枠内に鋳物砂を供給し、鋳物砂の供給後にスクイズヘッドと上盛枠との造型経路方向の相対移動を許容した状態で前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により互いに接近させて鋳物砂を背面側予備スクイズし、スクイズヘッドと上盛枠との造型経路方向の相対移動を規制した状態で前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により前記下盛枠が後退位置に後退するまで互いに接近させて鋳物砂を模型面側スクイズし、該模型面側スクイズの終了後にスクイズヘッドと上盛枠との造型経路方向の相対移動を許容した状態で前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により互いに接近させて鋳物砂を背面側スクイズし、該背面側スクイズを終了した後、前記スクイズテーブルを前記駆動装置により後退させて前記鋳枠を鋳枠供給装置に受け渡す前に、前記下盛枠を下盛枠進退装置により前進させて前記模型を鋳型から離型させるようにしたので、強度の均一な鋳型が造型可能であるとともに、鋳枠を水平に維持した状態で模型を鋳型から離型することができ、造型した鋳型に角かけ、又は突起部の縁切れが発生することのない鋳型造型装置を提供することができる。
【0017】
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、駆動装置によりスクイズテーブルを上昇させて、外周に下盛枠を昇降可能に嵌合したマスタプレートを模型交換装置から受け取ってスクイズテーブル上に載置し、鋳枠を下盛枠進退装置により前進位置に位置された下盛枠上面に鋳枠受渡装置から受け取り、上盛枠を鋳枠上面に係合させ、該重合された下盛枠と鋳枠と上盛枠内に鋳物砂を供給し、鋳物砂の供給後にスクイズヘッドと上盛枠との上下方向の相対移動を許容した状態で前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により互いに接近させて鋳物砂を背面側予備スクイズし、スクイズヘッドと上盛枠との上下方向の相対移動を規制した状態で前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により前記下盛枠が後退位置に後退するまで互いに接近させて鋳物砂を模型面側スクイズし、該模型面側スクイズの終了後にスクイズヘッドと上盛枠との上下方向の相対移動を許容した状態で前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により互いに接近させて鋳物砂を背面側スクイズし、該背面側スクイズを終了した後、前記スクイズテーブルを前記駆動装置により下降させて前記鋳枠を鋳枠供給装置に受け渡す前に、前記下盛枠を下盛枠進退装置により前進させて前記模型を鋳型から離型させるようにしたので、模型を取付けたマスタプレートに下盛枠を進退させるためのシリンダ装置及びその配管を設けることなく、模型の交換に応じてマスタプレートを簡単に交換することができるとともに、鋳枠を水平に維持した状態で模型を鋳型から離型することができ、鋳型に角かけ、又は突起部の縁切れが発生することのない鋳型造型装置を提供することができる。
【0018】
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、請求項4に記載の鋳型造型装置において、下盛枠に下向きに設けられた有底穴部の底部が、マスタプレートに設けられて前記有底穴部に嵌合する棒状の係止部材の頭部に当接することにより前記下盛枠を後退位置に位置決めするので、係止部材の頭部に鋳物砂や粉塵が付着することを防ぐことができ、後退位置における下盛枠延いては鋳枠の良好な水平度を確保して不良鋳型の造型を防止することができる。
【0019】
上記のように構成した請求項6に係る発明においては、鋳物砂を模型面側スクイズするとき、加圧ヘッドに連結されたピストンを嵌合したシリンダの圧力が設定値以上になると、圧力制御弁が作動して加圧ヘッドが後退してスクイズテーブルの相対的な上昇を許容し、下盛枠がスクイズテーブルに対して後退位置まで後退されるので、鋳物砂のコンパクタビリティが低い場合にも下盛枠の鋳枠当接面を模型定盤の盤面と確実に一致させることができる。
【0020】
上記のように構成した請求項7に係る発明においては、請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の鋳型造型装置において、下盛枠を進退させる複数個のシリンダ装置への圧油の給排を同調シリンダで同調制御するようにしたので、下盛枠を高い精度で平行移動させることができ、模型の鋳型からの離型性がきわめて良好となる。
【0021】
上記のように構成した請求項8に係る発明においては、請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の鋳型造型装置において、スクイズテーブルの下方に一体的に設けた環状ピストンに嵌合する環状シリンダにより下盛枠を進退させるので、下盛枠を高い精度で平行移動させて模型を鋳型から良好に離型することができる。
【0022】
上記のように構成した請求項9に係る発明においては、請求項2乃至請求項8のいずれかに記載の鋳型造型装置において、模型定盤外周と下盛枠内周との間にスペーサを介在させたので、下盛り枠の進退移動によって模型定盤外周が摩耗することを防止することができ、スペーサ外周面が摩耗した場合、安価なスペーサを取替えることで容易に対処することができる。
【0023】
上記のように構成した請求項10に係る発明においては、請求項9に記載の鋳型造型装置において、前記スペーサの外周面と嵌合する内周面及び下盛枠が後退位置に位置したときに模型定盤の盤面と一致する鋳枠当接面が形成されたライナを前記下盛枠の内周に固定したので、高価な下盛枠と模型定盤とが直接摺動して摩耗することを防止することができる。また、ライナ上面が鋳枠との当接で摩耗した場合、安価なライナを取替えることで容易に対処することができる。
【0024】
【実施の形態】
以下本発明に係る鋳型造型方法及びこの方法を実施するための装置の実施形態を図面に基づいて説明する。図1において、1は装置本体2に上下方向の造型経路に沿って移動可能に装架された断面長方形のスクイズテーブルで、装置本体2に固定されたシリンダ装置3のピストン4(図9)のピストンロッド4a上端に固定されて上下方向に進退移動されるようになっている。5は装置本体2に取付けられて水平方向に互いに平行に延在する一対のローラコンベアで、直方体のマスタプレート6の下方フランジ部の両側下面を係脱可能に支持している。次に使用されるマスタプレート6はローラコンベア5上で図略の停止装置によりスクイズテーブル1と対向する交換位置に位置決めされ、シリンダ装置3によって上昇されるスクイズテーブル1上に着脱可能に載置されるようになっている。スクイズテーブル1上に着脱可能に載置されるマスタプレート6を交換位置に係脱自在に保持するマスタプレート交換装置7は、一対のローラコンベア5に替えて、ターンテーブルで構成してもよい。マスタプレート6の両側下面を係脱可能に支持するフォーク状の支持部を両端に設けた交換アームを装置本体2に水平面内で割出し旋回可能に設け、次に使用されるマスタプレート6を支持した支持部がスクイズテーブル1と対向する交換位置に割出されるようにアームを割出し旋回し、下降するスクイズテーブル1上に載置された使用済みのマスタプレート6を交換位置に割出された空の支持部で受取るようにしてもよい。
【0025】
マスタプレート6の上面には模型8が取付けられた模型定盤9が固定され、外周には下盛枠10が模型定盤9を囲んで上下方向に進退可能に装架されている。スクイズテーブル1の4隅には、シリンダ装置11が夫々垂直に取付けられ、マスタプレート6をスクイズテーブル1上に載置した状態でシリンダ装置11のピストン12を上昇させると、ピストンロッド12aの上端が下盛枠10の4隅に下方に向けて突設されたロッド14の下面に当接し、下盛枠10をその上端の鋳枠当接面15が模型定盤9の盤面16より模型8側に位置する前進位置に前進させる。ピストン12を下降させると、下盛枠10は自重により鋳枠当接面15が模型定盤9の盤面16一致する後退位置まで後退する。シリンダ装置11、ロッド14等により下盛枠10を進退移動させる下盛枠進退装置17が構成されている。
【0026】
図2に示すように、下盛枠10の各辺には下面から上方に向かって有底穴20が夫々設けられ、各有底穴20に嵌合する棒状の係止部材21がマスタプレート6の下方フランジ部22から上方に立設されている。この有底穴20の底部が係止部材21の頭部に当接することにより下盛枠10は鋳枠当接面15が模型定盤9の盤面16と一致する後退位置に位置される。23は模型定盤の外周に嵌合してマスタプレート6の上面に固定されたスペーサで、その上面は盤面16と、外周面はマスタプレート6の外周面と一致している。下盛枠10の上方内周面にライナ24が固定され、ライナ24の内周面にはスペーサ23が摺動可能に嵌合されている。ライナ24の上端には下盛枠10の上面を覆うフランジが外方に向かって設けられ、このフランジの上面に鋳枠当接面15が形成されている。
【0027】
30は装置本体2に取付けられて水平方向に互いに平行に延在する一対のローラコンベアで、鋳枠31の両側下面をマスタプレート交換装置17の上方において係脱可能に支持している。次に型込めされる鋳枠31はローラコンベア30上で図略の停止装置により造型経路内でスクイズテーブル1と対向する鋳枠受渡位置に位置決めされ、シリンダ装置3によって上昇されるスクイズテーブル1上に載置されたマスタプレート6に嵌合された下盛枠10がシリンダ装置11により前進位置に上昇され、下盛枠10に一体的に設けたライナ24の鋳枠当接面15上に鋳枠31をローラコンベア30から受取るようになっている。スクイズテーブル1に載置されたマスタプレート6との間で鋳枠31を受け渡しする鋳枠受渡装置32は、ローラコンベア30等により構成されている。
【0028】
35は鋳枠31の上面に係脱可能に載置される上盛枠で、装置本体2に造型経路内で上下方向に移動可能に装架されている。シリンダ装置3によるスクイズテーブル1の上昇につれて、マスタプレート6がスクイズテーブル1上に載置され、シリンダ装置17の作動で前進位置に上昇された下盛枠10上に鋳枠31、上盛枠35が順次重合される。
【0029】
シリンダ装置3はスクイズテーブル1を図3に示す鋳物砂供給位置に停止させ、この位置で鋳物砂が公知の鋳物砂供給装置40によって重合された前進位置に位置する下盛枠10、鋳枠31、上盛枠35内に供給される。図1に示すように、装置本体2の上方にはシャトル41が水平方向に移動可能に装架され、シリンダ装置42により供給位置とスクイズ位置に割出し位置決めされるようになっている。鋳物砂供給装置40はシャトル41の下面に取付けられ、シャトル41が供給位置に割出されたとき、重合された前進位置の下盛枠10、鋳枠31、上盛枠35に鋳物砂供給装置40が対向し、計量された鋳物砂62を枠内に充填する。
【0030】
シャトル41の下面にはスクイズヘッド45が鋳物砂供給装置40と並んで取付けられ、シャトル41がスクイズ位置に割出されるとスクイズヘッド45がスクイズテーブル1と対向するようになっている。スクイズヘッド45のヘッド本体46には複数のシリンダ47が垂直に設けられ、シリンダ47に摺動可能に嵌合されたピストン48の下方に突出したピストンロッド先端に加圧ヘッド49が固定されている。加圧ヘッド49は鋳枠31の内側全域に亙って配置され、鋳枠31に充填された鋳物砂62を万遍なくスクイズするようになっている。図9に示すように、全てのシリンダ47の上室47aは、レリーフ弁69とシリンダ70の左室70aとに並列に接続されている。レリーフ弁69は、ピストンロッドと反対側の室である上室47aに接続されて、上室47a内の圧力が設定値であるレリーフ圧以上になると圧油をタンクに排出する圧力制御弁を構成する。ヘッド本体46の4隅にはシリンダ50が垂直に設けられ、シリンダ50にはピストン51が上下方向に摺動可能に勘合され、ピストン51のピストンロッド51aがヘッド本体46の下方に突出し上盛枠35の4隅に係脱可能に当接するようになっている。
【0031】
上記のように構成した実施形態の作動を図9に示す油圧回路に基づいて説明する。マスタプレート6及び鋳枠31がローラコンベア5,30上を搬送され交換位置及び鋳枠受渡位置に夫々位置決めされ、シャトル41がシリンダ装置42により供給位置に割出し位置決めされている状態で、電磁切替弁55が右位置に切替えられ、ポンプPから供給される圧油がシリンダ装置3の下室3aに供給され、スクイズテーブル1はピストン4により上昇されて交換位置でマスタプレート6をローラコンベア5から受取る。マスタプレート6がスクイズテーブル上に載置されると、電磁切替弁56が左位置に切替わり圧油が同調シリンダ57の隔壁で相互に隔離された4個のシリンダ室58の各左室58aに供給される。各シリンダ室58にはピストン59が夫々嵌合され、4個のピストン59はピストンロッド60で互いに連結されているので、圧油が各シリンダ室58の左室58aに供給されて4個のピストン59が右進すると、各シリンダ室58の右室58bから同量の圧油が送出され、4個のシリンダ装置11の下室11aに供給され、4個のピストン12,ピストンロッド12aが同じ距離だけ同調して上昇し、ロッド14に当接して下盛枠10を平行に前進位置まで上昇させる。ピストン59の右進端はピストンロッド60に位置調節可能に固定された停止部材61が同調シリンダ57の側壁に当接することにより規制されるので、停止部材61の位置調整により各シリンダ室58の右室58bからシリンダ装置11の下室11aに供給される圧油量が調整されて下盛枠10の前進位置が設定される。下盛枠10が前進位置に上昇されると電磁切替弁56は中立位置に切替えられ、同調シリンダ57の各左室58aは、レリーフ弁63を介してタンクに連通される。これにより下盛枠10は、下方に押圧する力が一定値以上になりシリンダ装置11の各下室11aから排出される圧油延いては同調シリンダ57の各左室58aから送出される圧油がレリーフ弁63のレリーフ圧以上になるまでは前進位置に保持される。
【0032】
スクイズテーブル1はシリンダ装置3により更に上昇され、シリンダ装置11によって前進位置に上昇された下盛枠10が鋳枠31を鋳枠受渡位置でローラコンベア30から鋳枠当接面15上に受取り、鋳枠31が上盛枠35を上面に載せた後に、電磁切替弁55が中立位置に切替わり、シリンダ装置3の上下室3a,3bがブロックされてスクイズテーブル1は鋳物砂供給位置で一旦停止する。スクイズテーブル1の上方に割出し位置決めされている鋳物砂供給装置40が作動し、重合された前進位置に位置する下盛枠10、鋳枠31、上盛枠35内に所定量の鋳物砂62が供給、充填される(図3)。
【0033】
重合された各枠10,31,35内に鋳物砂62の充填が完了すると、シャトル41がシリンダ装置42によりスクイズ位置に割出され、スクイズヘッド45がスクイズテーブル1と対向する。そして、スクイズテーブル1又はスクイズヘッド45を互いに接近させて鋳物砂62をスクイズして鋳型を造型する。
【0034】
即ち、電磁切替弁65,66を左位置に切替えてシリンダ50の上室50aをタンクに連通し、ピストン51、ピストンロッド51aを自由後退可能として上盛枠35のスクイズヘッド45に対する相対的上方移動を許容する状態にする。電磁切替弁67を左位置に切替えて全シリンダ47の上室47aをレリーフ弁69を介してタンクに連通し、電磁切替弁68を右位置に切替えてシリンダ70の右室70bをタンクに連通する。この状態でスクイズテーブル1がシリンダ装置3により上昇されスクイズヘッド45に接近されると、重ねられた各枠10,31,35及び枠内に充填された鋳物砂62が一緒に上昇されるので、ピストン51はピストンロッド51aと上盛枠35との当接により上方に移動される。加圧ヘッド49が鋳物砂62に押されて上昇し、ピストン48が上昇すると全シリンダ47の上室47aから送出される圧油はシリンダ70の左室70aに供給され、シリンダ70の右室70bから送出される圧油は電磁切替弁68を介してタンクに排出される。シリンダ70に嵌合するピストン71が右進端まで移動すると全シリンダ47の上室47aを互いに連通してシリンダ70の左室70aに接続する管路はブロックされるので、各加圧ヘッド49は鋳物砂62上面の硬さに応じて若干進退するが、複数のピストン48は全体として上方移動を規制されるので、スクイズテーブル1の上昇により重合された枠内の鋳物砂62が各加圧ヘッド49により背面側予備スクイズ圧力で背面側予備スクイズされる(図4)。これによりシリンダ装置3の下室3a内の圧力が上昇し、この下室3aに圧油を供給する配管途中に接続された圧力センサ72により下室3a内の圧力が背面側予備スクイズ圧力に対応する第1所定圧力に達したことが検出されると、電磁切替弁65が右位置に切替わり模型面側スクイズが行われる。
【0035】
即ち、電磁切替弁65が右位置に切替わるとシリンダ50の上室50aがブロックされてピストン51、ピストンロッド51aの後退が規制され、上盛枠35のスクイズヘッド45に対する相対的な上方移動が規制される。この状態でスクイズテーブル1はシリンダ装置3により更に上昇され、下盛枠10がマスタプレート6に対し後退位置に相対的に後退する(図5)。即ち、後退を規制されたピストンロッド51aと当接する上盛枠35及びこれと重合する鋳枠31、下盛枠10は上昇を規制されているので、スクイズテーブル1の上昇によりマスタプレート6の下面フランジ部22から上方に立設した各係止部材21の頭部が下盛枠10の各有底穴20の底部に当接するまでマスタプレート6が下盛枠10に対し相対的に上昇し、下盛枠10は鋳枠当接面15と模型定盤9の盤面16とが一致する後退位置にマスタプレート6に対して相対的に後退される。これにより加圧ヘッド49により後退を規制された鋳物砂62は模型8及び模型定盤9により下盛枠10の前進位置と後退位置との間の所定距離だけ模型面側スクイズされる。このとき、下盛枠10を進退させるシリンダ装置11の進退移動を制御する電磁切替弁56は中立位置に切替えられているので、下盛枠10がスクイズテーブル1に対して強制的に後退され、各シリンダ装置11の下室11a延いては同調シリンダ57の各左室58aから送出される圧油はその圧力がレリーフ弁63のレリーフ圧より大きくなってレリーフ弁63からタンクに排出される。模型面側スクイズにおいて、鋳物砂62のコンパクタビリティが低くて下盛枠10が後退位置に後退する前に、スクイズヘッド45に設けたシリンダ47の上室47a内の圧力がレリーフ弁69のレリーフ圧以上になると、ピストン48、加圧ヘッド49が後退し、鋳物砂62、模型定盤9が上昇して下盛枠10は鋳枠当接面15と模型定盤9の盤面16とが一致する後退位置に後退する。下盛枠10が後退位置に後退すると、スクイズテーブル1の上昇が規制され、シリンダ装置3の下室3a内の圧力は上昇する。この下室3a内の圧力上昇が圧力センサ72により検出されると、電磁切替弁65が左位置に切替わり背面側スクイズが行われる。
【0036】
即ち、電磁切替弁65が左位置に切替わるとシリンダ50の上室50aがタンクに連通し、ピストン51、ピストンロッド51aを自由後退可能として上盛枠35のスクイズヘッド45に対する相対的上方移動を許容する状態にし、電磁切替弁67を右位置に切替えてレリーフ弁69をチェック弁73、減圧弁74を介してポンプPに連通する。ポンプPから吐出される圧油は減圧弁74により低圧に減圧されているが、模型面側スクイズ終了後のシリンダ47の上室47aから減圧弁74に圧油が逆流することは逆止弁73により阻止される。この状態でスクイズテーブル1がシリンダ装置3により更に上昇され、スクイズテーブル1の上昇により、重合された下枠10、鋳枠31、上枠35内の鋳物砂62が加圧ヘッド49により背面側スクイズ圧力で背面側スクイズされる(図6)。これによりシリンダ装置3の下室3a内の圧力が上昇し、下室3a内の圧力が背面側スクイズ圧力に対応する第2所定圧力に達したことが圧力センサ72により検出されると背面側スクイズは完了する。
【0037】
背面側スクイズが完了すると、スクイズテーブル1はシリンダ装置3により下降され、鋳枠31が上盛枠35から離れる。電磁切替弁56が左位置に切替わり、圧油が同調シリンダ57の各左室58aに供給され、各右室58bから送出される圧油がシリンダ装置11の下室11aに供給される。これにより下盛枠10が前進位置に上昇され、鋳枠当接面15に載置された鋳枠31もマスタプレート6、模型定盤9、模型8に対して相対的に上昇されるので、鋳枠31がローラコンベア30に上に受け渡される前に、模型8は鋳枠31内に形成された鋳型から離型する(図7)。
【0038】
スクイズテーブル1は更に下降され、下盛枠10はローラコンベア30上に載置された鋳枠31から離れる。鋳枠31はローラコンベア30により図略の注湯ステーションに搬送される。スクイズテーブル1が下降端に下降される前に、マスタプレート6はローラコンベア5上に受け渡される(図8)。
【0039】
スクイズテーブル1が下降端に位置すると、電磁切替弁55を中立位置に切替えてシリンダ装置3を停止させ、電磁切替弁56を右位置に切替えてシリンダ装置11のピストン12を下降端に戻し、電磁切替弁65,66を右位置に切替えてピストン51を下降端に復帰させ、電磁切替弁68を左位置に切替えてピストン71を左進端に、各ピストン48を下降位置に戻す。そして、先に上型の鋳型を造型したのであれば、次は下型用の模型8が取付けられたマスタプレート6が交換位置に位置決めされ、空の鋳枠31が鋳枠受渡位置に位置決めされ、前述のサイクルが繰返される。
【0040】
上記実施形態では、下盛枠進退装置17として、スクイズテーブル1の4隅にシリンダ装置11を設け、このシリンダ装置11のピストン12、ピストンロッド12aの進退作動で下盛枠10を前進位置と後退位置との間で移動させるようにしているが、図10に示すように、スクイズテーブル1の下方に環状ピストン75を一体的に設け、環状ピストン75に環状シリンダ76を上下動可能に嵌合し、環状シリンダ76の上下移動により下盛枠10を前進位置と後退位置との間で移動させるようにしてもよい。
【0041】
上記実施形態では、シリンダ装置31、ロッド14等で下盛枠10を進退させる下盛枠進退装置17を構成しているが、図11に示すように、マスタプレート6の下方フランジ部22の上面と下盛枠10の下面との間に圧縮スプリング80を介装し、マスタプレート6の下方フランジ部22に穿設した段付き孔81に嵌合し圧縮スプリング80を貫通して上方に延在するロッド82の上端を下盛枠10の下面に固定し、このロッド82の下端に設けた大径の停止部83が段付き孔81の肩部に当接することにより下盛枠10を前進端に位置決めするようにして下盛枠進退装置17を構成してもよい。この場合、圧縮スプリング80の撥力により下盛枠10は前進位置に前進され、上盛枠のスクイズヘッド45に対する相対的な上方移動を規制した状態でスクイズテーブル1が上昇されることにより、下盛枠10が圧縮スプリング80の撥力に抗して後退位置に後退される。
【0042】
上記実施形態では、シリンダ装置3によるスクイズテーブル1の上昇移動により、背面側予備スクイズ、模型面側スクイズ、背面側スクイズの全てを行っているが、スクイズヘッド45をシリンダ装置を介してシャトル41に取付け、スクイズテーブル1が図3に示す鋳物砂供給位置に停止され、重合した下盛枠10、鋳枠31、上盛枠35に鋳物砂が充填されると、シャトル41をスクイズ位置に割出してスクイズヘッド45をスクイズテーブル1に対向させ、その後、スクイズヘッド45をシリンダ装置により下降してスクイズテーブル1に接近させ、背面側予備スクイズ、模型面側スクイズ、背面側スクイズを行うようにしてもよい。
【0043】
上記実施形態では、スクイズテーブル1上にマスタプレート6を着脱可能に載置し、マスタプレート交換装置7によりマスタプレート6を交換可能としているが、同一模型の鋳型を多数造型する場合は、マスタプレート6の交換を行わないようにし、スクイズテーブル1とマスタプレート6とを一体で構成するようにしてもよい。
【0044】
上記実施形態では、スクイズヘッド45を複数の加圧ヘッド49を備えたマルチセグメントヘッドとしたが、鋳枠31の内側と略同形の単一のヘッドとしてもよい。
【0045】
上記実施形態では、背面側予備スクイズ、模型面側スクイズ、背面側スクイズにより鋳物砂をスクイズして鋳型を造型しているが、背面側予備スクイズと模型面側スクイズとの組合せ、または背面側スクイズのみで鋳型を造型するようにしてもよい。
【0046】
上記実施形態では、背面側予備スクイズ、模型面側スクイズ、背面側スクイズにより鋳物砂をスクイズして鋳型を造型しているが、加圧ヘッドによる背面側予備スクイズに替えて、重ねられた下盛枠と鋳枠と上盛枠に鋳物砂が供給された後、スクイズヘッドを取囲むように設けられたカバーと上盛枠とを気密を保って当接させ、カバーに圧縮空気を供給して空気圧により鋳物砂を予備圧縮するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋳型造型装置を示す図である。
【図2】マスタプレートの一部拡大断面図である。
【図3】鋳物砂を枠内に充填した状態を示す図である。
【図4】背面側予備スクイズを行っている状態を示す図である。
【図5】模型面側スクイズを行っている状態を示す図である。
【図6】背面側スクイズを行っている状態を示す図である。
【図7】離型状態を示す図である。
【図8】1サイクル完了時の状態を示す図である。
【図9】本発明に係る鋳型造型装置の油圧回路図である。
【図10】下盛枠進退装置の第2の実施形態を示す図である。
【図11】下盛枠進退装置の第3の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1…スクイズテーブル、2…装置本体、3,11,42…シリンダ装置、6…マスタプレート、7…マスタプレート交換装置、8…模型、9…模型定盤、10…下盛枠、15…鋳枠当接面、16…盤面、17…下盛枠進退装置、20…有底穴部、21…係止部材、23…スペーサ、24…ライナ、31…鋳枠、32…鋳枠受渡装置、35…上盛枠、40…鋳物砂供給装置、41…シャトル、45…スクイズヘッド、49…加圧ヘッド、50…シリンダ、51…ピストン、55,56,65,66,67,68…電磁切替弁、57…同調シリンダ、63,69…レリーフ弁、72…圧力センサ、75…環状ピストン、76…環状シリンダ。

Claims (10)

  1. スクイズテーブルとスクイズヘッドを造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退可能に設け、模型が取付けられた模型定盤を囲んで前記経路方向に進退可能に前記スクイズテーブル上に設けられた下盛枠を鋳枠当接面が模型定盤の盤面より模型側に位置する前進位置に前進させ、前記スクイズテーブルの前進につれて、鋳枠を鋳枠受渡位置で前記下盛枠の鋳枠当接面上に、上盛枠を鋳枠上に順次重合させ、該重合された下盛枠と鋳枠と上盛枠内に鋳物砂を供給し、鋳物砂の供給後に前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを互いに接近させて鋳物砂をスクイズして鋳型を造型し、スクイズ終了後、前記スクイズテーブルを後退させて前記鋳枠を前記鋳枠受渡位置に戻す前に、前記下盛枠を前進させて前記模型を鋳型から離型させることを特徴とする鋳型造型方法。
  2. 駆動装置により造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退移動されるスクイズテーブルとスクイズヘッドとを装置本体に設け、前記スクイズテーブルとの間で鋳枠を受け渡しする鋳枠受渡装置を前記造型経路内に設け、上盛枠を該鋳枠受渡装置と前記スクイズヘッドとの間で造型経路に沿って移動可能に設け、下盛枠を模型が取付けられた模型定盤を囲んで前記経路方向に進退可能にスクイズテーブル上に設け、前記下盛枠を鋳枠当接面が前記模型定盤の盤面と一致する後退位置と前記盤面より模型側に位置する前進位置との間で進退させる下盛枠進退装置を設け、前記駆動装置によるスクイズテーブルの前進により重合された前進位置に位置する下盛枠と鋳枠と上盛枠内に鋳物砂を供給する装置を設け、鋳物砂の供給後に前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により互いに接近させて鋳物砂をスクイズして鋳型を造型し、スクイズを終了した後、前記スクイズテーブルを前記駆動装置により後退させて前記鋳枠を前記鋳枠供給装置に受け渡す前に、前記下盛枠を下盛枠進退装置により前進させて前記模型を鋳型から離型させることを特徴とする鋳型造型装置。
  3. 駆動装置により造型経路に沿って互いに対向して相対的に進退移動されるスクイズテーブルとスクイズヘッドとを装置本体に設け、前記スクイズテーブルとの間で鋳枠を受け渡しする鋳枠受渡装置を前記造型経路内に設け、上盛枠を該鋳枠受渡装置と前記スクイズヘッドとの間で造型経路に沿って移動可能に設け、下盛枠を模型が取付けられた模型定盤を囲んで前記経路方向に進退可能にスクイズテーブル上に設け、前記下盛枠を鋳枠当接面が前記模型定盤の盤面と一致する後退位置と前記盤面より模型側に位置する前進位置との間で進退させる下盛枠進退装置を設け、前記駆動装置によるスクイズテーブルの前進により重合された前進位置に位置する下盛枠と鋳枠と上盛枠内に鋳物砂を供給する装置を設け、鋳物砂の供給後に前記スクイズヘッドと前記上盛枠との造型経路方向の相対移動を許容した状態で前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により互いに接近させて鋳物砂を背面側予備スクイズし、前記スクイズヘッドと前記上盛枠との経路方向の相対移動を規制した状態で前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により前記下盛枠が後退位置に後退するまで互いに接近させて鋳物砂を模型面側スクイズし、該模型面側スクイズの終了後に前記スクイズヘッドと前記上盛枠との造型経路方向の相対移動を許容した状態で前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により互いに接近させて鋳物砂を背面側スクイズし、該背面側スクイズを終了した後、前記スクイズテーブルを前記駆動装置により後退させて前記鋳枠を前記鋳枠供給装置に受け渡す前に、前記下盛枠を下盛枠進退装置により前進させて前記模型を鋳型から離型させることを特徴とする鋳型造型装置。
  4. 駆動装置により造型経路に沿って上下方向に相対的に進退移動されるスクイズテーブルとスクイズヘッドと、前記スクイズテーブル上に着脱可能に載置されるマスタプレートを係脱自在に保持するマスタプレート交換装置と、前記スクイズテーブルに載置されたマスタプレートとの間で鋳枠を受け渡しする鋳枠受渡装置と、上下方向に移動可能に装架されて鋳枠上面と係脱する上盛枠とを装置本体に設け、下盛枠を模型が取付けられた模型定盤を囲んで上下方向に進退可能に前記マスタプレートに設け、前記下盛枠を鋳枠当接面が前記模型定盤の盤面と一致する後退位置と前記盤面より模型側に位置する前進位置との間で進退させる下盛枠進退装置を設け、前記スクイズテーブル上に載置された前記マスタプレートの下盛枠を前記下盛枠進退装置により前進位置に位置させ、前記駆動装置による前記スクイズテーブルの上昇により重合された前進位置に位置した下盛枠と鋳枠と上盛枠に鋳物砂を供給する装置を設け、鋳物砂の供給後に前記スクイズヘッドと前記上盛枠との上下方向の相対移動を許容した状態で前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により互いに接近させて鋳物砂を背面側予備スクイズし、前記スクイズヘッドと前記上盛枠との上下方向の相対移動を規制した状態で前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により前記下盛枠が下降位置に下降するまで互いに接近させて鋳物砂を模型面側スクイズし、該模型面側スクイズの終了後に前記スクイズヘッドと前記上盛枠との上下方向の相対移動を許容した状態で前記スクイズテーブル又はスクイズヘッドを前記駆動装置により互いに接近させて鋳物砂を背面側スクイズし、該背面側スクイズを終了した後、前記スクイズテーブルを前記駆動装置により下降させて前記鋳枠を前記鋳枠供給装置に受け渡す前に、前記下盛枠を下盛枠進退装置により上昇させて前記模型を鋳型から離型させることを特徴とする鋳型造型装置。
  5. 請求項4に記載の鋳型造型装置において、有底穴部を前記下盛枠に下向きに設け、該有底穴部に嵌合する棒状の係止部材を前記マスタプレートに設け、有底穴部の底部が前記係止部材の頭部に当接することにより前記下盛枠を鋳型当接面が前記模型定盤の盤面と一致する後退位置に位置決めすることを特徴とする鋳型造型装置。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の鋳型造型装置において、前記スクイズヘッドをヘッド本体に設けたシリンダに造型経路方向に摺動可能に嵌合したピストンのピストンロッド先端に加圧ヘッドを設けて構成し、該シリンダの前記ピストンロッドと反対側の室に該室内の圧力が設定値以上になると圧油を排出する圧力制御弁を設け、鋳物砂を模型面側スクイズするとき前記室をブロックし、該室内の圧力が設定値以上になると前記圧力制御弁が作動して前記加圧ヘッドを前記下盛枠が後退位置又は下降位置に後退するまで後退させることを特徴とする鋳型造型装置。
  7. 請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の鋳型造型装置において、前記下盛枠進退装置を複数個のシリンダ装置で構成し、該複数個のシリンダ装置への圧油の給排を同調シリンダで同調制御することを特徴とする鋳型造型装置。
  8. 請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の鋳型造型装置において、前記下盛枠進退装置を前記スクイズテーブルの下方に一体的に設けられた環状ピストンと該環状ピストンに嵌合する環状シリンダとで構成したことを特徴とする鋳型造型装置。
  9. 請求項2乃至請求項8のいずれかに記載の鋳型造型装置において、模型定盤外周と下盛枠内周との間に介在するスペーサを前記マスタプレートに固定したことを特徴とする鋳型造型装置。
  10. 請求項9に記載の鋳型造型装置において、前記スペーサの外周面と嵌合する内周面及び前記下盛枠が後退位置に位置したときに前記模型定盤の盤面と一致する前記鋳枠当接面が形成されたライナを前記下盛枠の内周に固定したことを特徴とする鋳型造型装置。
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