JP3872276B2 - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機やプリンタ,ファクシミリ装置等で給紙カセットに収納された記録用紙を分離して画像形成部に搬送する給紙装置及びそれを使用した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機等で記録用紙に画像を形成するときに、給紙カセットに収納された記録用紙を分離して画像形成部に搬送して画像を転写する。この記録用紙を給紙カセットから画像形成部に供給するときに、印字不良や紙詰まりによる装置の停止等の不具合をなくすために、記録用紙を給紙装置で1枚ずつ分離して画像形成部に搬送する必要がある。この記録用紙を1枚ずつ分離する機構の1つとして、例えば特開平9−202477号公報や特開平11−59941号公報等に示すように、FRR給紙方式が採用されている。このFRR給紙方式は、例えば図7に示すように、記録用紙32を収納する給紙カセット28の上部に設けられた呼込みローラ31と、呼込みローラ31より記録用紙32の搬送方向の下流側に設けられた給紙ローラ33と、記録用紙32の搬送経路を挟んで給紙ローラ33と対向して設けられた逆転ローラ34とを有する。給紙カセット28は内部に回動自在な押上げアーム38を有し、押上げアーム38により収納された記録用紙32を押上げている。この押上げられた記録用紙32の最も上にある記録用紙32は一定位置に位置決めされている。呼込みローラ31は、ピックアップソレノイド70の動作により、押上げアーム38により持ち上げられた記録用紙32の最も上にある記録用紙32に接離する。給紙ローラ33の回転軸には給紙クラッチ39を介して給紙モータ40が取り付けられている。この給紙ローラ33と呼込みローラ31は中継ギヤ群71で連結され、給紙ローラ33の回転により呼込みローラ31も回転する。逆転ローラ34はトルクリミッタ43を内蔵し、加圧ソレノイド72の動作により給紙ローラ33に対して接離する。
【0003】
給紙カセット28に収納された記録用紙32を画像形成部に搬送するときは、給紙モータ40の回転を開始する同時に加圧ソレノイド72をオンして逆転ローラ31を給紙ローラ33に接触させる。その後、ピックアップソレノイド70をオンして呼込みローラ31を給紙カセット28に収納された記録用紙32の上面に接触させる。この状態で給紙クラッチ39をオンにすると給紙ローラ33が回転し、中継ギヤ群71を介して呼込みローラ31が回転し、給紙カセット28内の最も上にある記録用紙32をピックアップして給紙ローラ33と逆転ローラ34の間に送る。給紙ローラ33は送られた記録用紙32を搬送する。この給紙ローラ33で記録用紙32を搬送するときに、逆転ローラ34は内蔵されたトルクリミッタ43のトルクを超えた給紙ローラ33との摩擦力により給紙ローラ33と連れ回る。このとき2枚以上の記録用紙32が給紙されると、逆転ローラ34はトルクリミッタ43の働きにより、下側の記録用紙32を戻す方向に回転する。給紙ローラ33で搬送されている記録用紙32を反射型の用紙検出センサ42で検知すると、ピックアップソレノイド70をオフにして呼込みローラ31を持ち上げて記録用紙32から離し、給紙ローラ33で搬送する記録用紙32の負荷を軽減させる。この記録用紙32をレジストローラ73まで搬送したら給紙クラッチ39をオフにして給紙モータ40の回転を停止し、加圧ソレノイド72をオフにして逆転ローラ34を給紙ローラ33から離す。
【0004】
このように記録用紙を搬送するときだけ逆転ローラを給紙ローラに接触させ、記録用紙を搬送しないときは逆転ローラを給紙ローラから離しておくことにより、給紙ローラと逆転ローラの長寿命化を図ることができるとともに、記録用紙のジャムが生じたときに、ジャムが生じた記録用紙を容易に除去することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の給紙方式では、呼込みローラを記録用紙に接離するピックアップソレノイドと逆転ローラを給紙ローラに接触させる加圧ソレノイドの2つのソレノイドを必要とするとともに、ピックアップソレノイドと加圧ソレノイドを所定のタイミングを取りながら制御してオン・オフさせる制御装置が必要であり、コストダウンを図ることは困難であった。
【0006】
この発明は係る短所を改善し、呼込みローラの記録用紙に対する接離と、逆転ローラと給紙ローラの接離を1つの駆動源で行い、低コストの給紙装置及びそれを使用した画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る給紙装置は、積層された記録用紙を移動する呼込みローラと、呼込みローラより記録用紙の搬送経路の下流側に設けられた給紙ローラと、記録用紙の搬送経路を挟んで給紙ローラと対向して設けられた逆転ローラとを有し、前記呼込みローラと給紙ローラを、中心部に回動支点を有する回動アームの両端部で保持し、前記呼込みローラの記録用紙に対する接触と前記給紙ローラの前記逆転ローラに対する接触を前記回動アームの回動により切り替える給紙装置であって、前記給紙ローラと逆転ローラのニップ部の前記逆転ローラの両側近傍に、前記呼込みローラが記録用紙と接触して記録用紙を移動しているときに、移動している記録用紙を逆転ローラの表面から持ち上げ、前記呼込みローラと記録用紙の接触を解除して前記給紙ローラを前記逆転ローラに接触したときに記録用紙の搬送経路から退避して記録用紙の持ち上げを解除する離間手段を有することを特徴とする。
【0008】
前記呼込みローラの記録用紙に対する接触を、給紙ローラの下流側に設けた用紙検出センサからの用紙検出信号により解除して給紙ローラを逆転ローラに接触させると良い。
【0009】
また、前記回動アームを、呼込みローラが記録用紙に接触しなく、給紙ローラも逆転ローラに接触しない初期位置と、呼込みローラに記録用紙に接触する呼込み位置と、給紙ローラが逆転ローラに接触する分離・給紙位置に位置決めすることが望ましい。
【0011】
この発明に係る画像形成装置は、上記給紙装置を有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明のデジタル複写機は複写機本体と原稿自動送り装置と自動仕分け装置とを有する。複写機本体は原稿を読み取るスキャナ部と、書込ユニットとエンジン部及び給紙ユニットとからなるプリンタ部を有する。エンジン部は画像形成ユニットと1次転写ユニットと2次転写ユニット及び定着ユニットを有する。画像形成ユニットは、帯電チャージャで帯電した感光体上に書込みユニットから出射されるレーザビームで静電潜像を形成し、形成した静電潜像をカラー現像部で可視化してトナー像を形成する。1次転写ユニットは感光体に形成されたトナー像を中間転写ベルトに1次転写して各色のトナー像を重ね合わす。2次転写ユニットは中間転写ベルトに転写されたトナー像を記録用紙に2次転写する。定着ユニットは記録用紙に転写されたトナー像を熱と圧力で定着する。給紙ユニットは複数の給紙カセットを有し、記録用紙を2次転写ユニットに送る。
【0013】
給紙ユニットの給紙カセットには、給紙カセットの上部に設けられた呼込みローラと、呼込みローラより記録用紙の搬送方向の下流側に設けられた給紙ローラと、記録用紙の搬送経路を挟んで給紙ローラと対向して設けられた逆転ローラと、中央部に回動支点を有し、両端部に呼込みローラと給紙ローラを回転自在に保持した回動アーム及び回動アームを回動するソレノイドやサーボモータ等の駆動部を有する。
【0014】
この給紙カセットで記録用紙を搬送していない待機時には、回動アームを初期位置に保持して、呼込みローラを給紙カセットに収納された記録用紙から離し、給紙ローラを逆転ローラから離した状態にしておく。この状態でデジタル複写機のエンジン部で作像工程を開始すると、駆動部は回動アームを回動支点を中心にして回動し、呼込みローラを給紙カセットに収納された記録用紙の最上面に接触させ、呼込みローラを回転して給紙カセット内の最も上にある記録用紙をピックアップして給紙ローラと逆転ローラのニップ部に送る。この送られた記録用紙の先端を給紙ローラの下流側に設けた用紙検出センサで検出すると、駆動部は回動アームを逆方向に回動し、呼込みローラを記録用紙から離して給紙ローラを逆転ローラに接触させ、給紙ローラと逆転ローラで記録用紙を挟み込んで分離・搬送する。この給紙ローラで搬送されている記録用紙が給紙ローラの位置を通過し、搬送されている記録用紙の後端が用紙検出センサの位置を通過すると、駆動部は回動アームを回動して初期位置に戻し、給紙ローラを逆転ローラ34から離し、呼込みアームを給紙カセットに収納された記録用紙から離した状態にする。
【0015】
【実施例】
〔実施例1〕図1はこの発明の一実施例の構成を示すブロック図である。図に示すように、デジタル複写機1は複写機本体2と原稿自動送り装置(以下、ADFという)3と自動仕分け装置4とを有する。複写機本体2は原稿を読み取るスキャナ部5と、書込ユニット6とエンジン部7及び給紙ユニット8とからなるプリンタ部9を有する。ADF3は読み取る原稿をスキャナ部5に送り、スキャナ部5で読み取った原稿を回収する。スキャナ部5は光源と複数のミラーを有するキャリッジ10とレンズ11とCCD12を有し、ADF3で送られた原稿を走査して読み取る。書込ユニット6はレーザ光源やポリゴンミラー等を有し、画像情報を含むレーザビーム13をエンジン部7に出射する。エンジン部7は、図2の構成図に示すように、画像形成ユニット14と1次転写ユニット15と2次転写ユニット16及び定着ユニット17を有する。画像形成ユニット14は、感光体18の周囲に配置された帯電チャージャ19とシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)からなるカラー現像部20及びドラムクリーニング部21を有し、帯電チャージャ19で帯電した感光体18上に書込みユニット6から出射されるレーザビーム13で静電潜像を形成し、形成した静電潜像をカラー現像部20で可視化してトナー像を形成する。1次転写ユニット15は中間転写ベルト22と1次転写部23とテンションローラ24と2次転写ローラ25とクリーニング部26及び基準位置センサ27を有し、感光体18に形成されたトナー像を中間転写ベルト22に1次転写して各色のトナー像を重ね合わす。中間転写ベルト22は感光体18上のトナー像を1次転写するとき以外は接離機構によって感光体18表面から離れ、中間転写ベルト22に画像を1次転写するときだけ感光体18表面に圧接される。2次転写ユニット16は中間転写ベルト22に転写されたトナー像を記録用紙に2次転写する。定着ユニット17は記録用紙に転写されたトナー像を熱と圧力で定着する。給紙ユニット8は複数の給紙カセット28a〜28cと手差トレイ29を有し、記録用紙を2次転写ユニット16に送る。自動仕分け装置4は複数段の仕分けビン30a〜30nを有し、画像が形成された記録用紙を仕分けして排出する。
【0016】
このデジタル複写機1でスキャナ部5で読み取った原稿の画像形成サイクルが始まると、形成する画像が1色の場合は、読み取った原稿の画像データにより感光体18にトナー像を形成し、形成されたトナー像を中間転写ベルト22に1次転写する。2次転写ユニット16は中間転写ベルト22に転写されたトナー像の先端に合わせて給紙された記録用紙にトナー像を2次転写する。トナー像を転写した記録用紙は定着ユニット17に送られ加熱,加圧して定着される。トナー像が定着された記録用紙は自動仕分け装置4に排出される。また、中間転写ベルト22に残留しているトナーはクリーニング部26で回収する。
【0017】
形成する画像が2色以上の場合は、中間転写ベルト22に設けた基準マークを基準位置センサ27で検出したことを基準にしてスキャナ部5で原稿を読み取り、読み取った画像データを制御部31の中央制御部32に送るとともに画像メモリ33に格納する。中央制御部32は送られた画像データにより感光体18に第1色目のトナー像を形成し、感光体18に形成したトナー像を中間転写ベルト22に1次転写する。引き続いて中央制御部32は画像メモリ33に格納された画像データにより感光体18に第2色目のトナー像を形成し、感光体18に形成したトナー像を中間転写ベルト22に1次転写する。この感光体18に対する画像形成と中間転写ベルト22に対する1次転写を各色毎に繰り返す。すなわち、2色の画像を形成する場合には中間転写ベルト22を2回転し、フルカラーの画像を形成する場合には中間転写ベルト22を4回転して、各回転毎に感光体18に形成されたトナー像を中間転写ベルト22に1次転写して各色の画像を位置ずれなしに重ね合わせる。所定の色のトナー像を中間転写ベルト22に転写したら、中間転写ベルト22に転写されたトナー像の先端に合わせて給紙された記録用紙にトナー像を2次転写し、定着ユニット17で加熱,加圧して定着する。
【0018】
給紙ユニット8の各給紙カセット28a〜28cには、図3(a)の構成図に示すように、給紙カセット28の上部に設けられた呼込みローラ31と、呼込みローラ31より記録用紙32の搬送方向の下流側に設けられた給紙ローラ33と、記録用紙32の搬送経路を挟んで給紙ローラ33と対向して設けられた逆転ローラ34と、中央部に回動支点35を有し、両端部に呼込みローラ31と給紙ローラ33を回転自在に保持した回動アーム36及び回動アーム36を回動するソレノイドやサーボモータ等の駆動部37を有する。各給紙カセット28a〜28cは内部に回動自在な押上げアーム38を有し、押上げアーム38で各給紙カセット28a〜28cに収納した記録用紙32を押上げて、記録用紙32の最上面を一定位置に位置決めしている。給紙ローラ33の回転軸には給紙クラッチ39を介して給紙モータ40が取り付けられている。給紙ローラ33と呼込みローラ31はタイミングベルト41で連結され、給紙ローラ33の回転により呼込みローラ31も回転する。給紙ローラ33の下流側には搬送されている記録用紙32を検出する反射型の用紙検出センサ42を有する。逆転ローラ34はトルクリミッタ43を内蔵し、給紙ローラ33が逆転ローラ34に接触して記録用紙32を搬送しているときに、トルクリミッタ43のトルクを超えた摩擦力により給紙ローラ32と連れ回り、2枚以上の記録用紙32が給紙されると、トルクリミッタ43の働きにより、下側の記録用紙32を戻す方向に回転する。
【0019】
上記のように構成された各給紙カセット28a〜28cにおいて、記録用紙32を搬送していない待機時には、図4(a)に示すように、回動アーム36を初期位置に保持して、呼込みローラ31を給紙カセット28に収納された記録用紙32から離し、給紙ローラ33を逆転ローラ34から離した状態にしておく。この状態でデジタル複写機1のエンジン部7で作像工程を開始すると、給紙カセット28の給紙モータ40の回転を開始し、同時に駆動部7は、図4(b)に示すように、回動アーム36を回動支点35を中心にして反時計方向に回動し、呼込みローラ31を給紙カセット28に収納された記録用紙32の最上面に接触させる。この状態で給紙クラッチ39をオンにすると給紙ローラ33が回転し、給紙ローラ33の回転に伴って呼込みローラ31が回転し、給紙カセット28内の最も上にある記録用紙32をピックアップして給紙ローラ33と逆転ローラ34のニップ部に送る。この給紙ローラ33と逆転ローラ34の間に記録用紙32が送られたとき、逆転ローラ34は送られた記録用紙32を上流側に戻そうと作用し、例えば2枚の記録用紙32が送られたときに下側の記録用紙32が搬送されないようにして1枚の記録用紙32だけを下流側に送る。この送られた記録用紙32の先端を用紙検出センサ42で検出すると、駆動部37は回動アーム36を時計方向に回動し、図4(c)に示すように、呼込みローラ31を記録用紙32から離して給紙ローラ33を逆転ローラ34に接触させ、給紙ローラ33と逆転ローラ34で記録用紙32を挟み込んで搬送する。この給紙ローラ33で搬送されている記録用紙32が給紙ローラ33の位置を通過し、搬送されている記録用紙32の後端が用紙検出センサ32の位置を通過すると、駆動部37は回動アーム36を反時計方向に回動して、図4(a)に示すように、初期位置に戻して、給紙ローラ33を逆転ローラ34から離し、呼込みアーム31を給紙カセット28に収納された記録用紙32から離した状態にする。
【0020】
このようにして給紙カセット28に収納された記録用紙32を給紙するときに、回動アーム36を駆動部37で回動することにより、呼込みローラ31を給紙カセット28に収納された記録用紙32に対して接離させることと、給紙ローラ33を逆転ローラ34に対して接離させることを交互に切り替えて行うことができ、給紙カセット28に収納した記録用紙32のピックアップと搬送の切替を1つの駆動部37で行うことができ、給紙カセット28のFRR分離・給紙機構を低コスト化することができる。
【0021】
〔実施例2〕次に給紙カセット28に回動アーム36を回動して呼込みローラ31と給紙ローラ33を位置決めする切替・位置決め機構を有する実施例について説明する。切替・位置決め機構50は、図5の構成図に示すように、中心部に回動支点35を有し、両端部に呼込みローラ31と給紙ローラ33を回転自在に保持した回動アーム36と、回動ギヤ51と位置センサ部52及び回動ギヤ51を回動する駆動部37を有する。回動アーム37は回転支点35が設けられたアーム中心部53と、呼込みローラ31と給紙ローラ33をそれぞれ保持するローラ保持部54を有し、各ローラ保持部54は圧力設定用の板ばね55によりアーム中心部53に連結されている。回動ギヤ51は、円弧状のギヤ部56と、回転中心に対してギヤ部56の反対側に設けられたセンサアーム57を有し、回動アーム36のアーム中心部53に固定されている。位置センサ部52は第1の位置センサ58aと第2の位置センサ58bと第3の位置センサ58cとを有する。第1の位置センサ58aは回動アーム36が回動したときに、呼込みローラ31の位置を規制し、第2の位置センサ58bは回動アーム36の初期位置を規制し、第3の位置センサ58cは回動アーム36が回動したときに、給紙ローラ33の位置を規制する。駆動部37にはパルスモータからなる駆動モータ59と、駆動モータ59の回転軸に連結され、回動ギヤ51のギヤ部56と噛み合う減速ギヤー群60を有する。
【0022】
上記のように構成した切替・位置決め機構50において、デジタル複写機1が待機状態で給紙カセット28に収納された記録用紙32を給紙しないとき、回動ギヤ51のセンサアーム57の先端部は位置センサ部52の第2の位置センサ58bの位置にあり、呼込みローラ31を給紙カセット28に収納された記録用紙32から離し、給紙ローラ33を逆転ローラ34から離した状態にしておく。
【0023】
この状態でデジタル複写機1のエンジン部7で作像工程を開始すると、給紙カセット28の給紙モータ40の回転を開始すると同時に駆動モータ59を回転して回動ギヤ51を反時計方向に回動する。この回動ギヤ51の回動に伴って回動アーム36も反時計方向に回動し、呼込みローラ31を給紙カセット28に収納された記録用紙32の最上面に接触させる。さらに、回動ギヤ51が回動してセンサアーム57の先端部を第1の位置センサ58aで検出すると駆動モータ59の回転を停止する。駆動モータ59の回転を停止すると、回動ギヤ51と回動アーム36は駆動モータ59の保持力により停止した位置を保持し、呼込みローラ31の記録用紙32に対する接触圧を回動アーム31の板ばね55の撓みにより定まる一定の圧力に保持する。この状態で給紙クラッチ39をオンにすると給紙ローラ33が回転し、給紙ローラ33の回転に伴って呼込みローラ31も回転する。この呼込みローラ31の回転により給紙カセット28内の最も上にある記録用紙32をピックアップして給紙ローラ33と逆転ローラ34の間に送る。この送られた記録用紙32の先端を用紙検出センサ42で検出すると、駆動モータ59は回動アーム36を時計方向に回動して回動アーム36を時計方向に回動して給紙ローラ33を逆転ローラ34に接触させる。さらに回動ギヤ51が回動してセンサアーム57の先端部を第3の位置センサ58cで検出すると駆動モータ59の回転を停止し、給紙ローラ33の逆転ローラ34に対する接触圧を回動アーム36の板ばね55の撓みで定まる一定圧力に保持する。この逆転ローラ34に一定の圧力で接触している給紙ローラ33の回転により記録用紙32を搬送する。この給紙ローラ33で搬送されている記録用紙32が給紙ローラ33の位置を通過し、記録用紙32の後端が用紙検出センサ32の位置を通過すると、駆動モータ59は回動ギヤ51を反時計方向に回動し、回動ギヤ51の回動に伴って回動アーム36を反時計方向に回動して給紙ローラ33と逆転ローラ34の接触を解除する。回動ギヤ51が回動してセンサアーム57の先端部を第2の位置センサ58bで検出すると、駆動モータ59は回転を停止し、回動ギヤ59と回動アーム36を初期位置に保持して、呼込みローラ31を給紙カセット28に収納された記録用紙32から離し、給紙ローラ33を逆転ローラ34から離した状態にする。
【0024】
このように給紙カセット28に収納された記録用紙32を給紙するときに、回動ギヤ51の回動に伴って回動アーム36を回動し、呼込みローラ31を給紙カセット28に収納された記録用紙32に対して一定接触圧で接触させるとともに、給紙ローラ33を逆転ローラ34に対して一定の接触圧で接触させるから、記録用紙52を1枚ずつ安定して給紙することができ、エンジン部7で形成した画像を記録用紙52に安定して転写することができる。
【0025】
〔実施例3〕上記のように呼込みローラ31の回転により給紙カセット28内の最も上にある記録用紙32をピックアップして給紙ローラ33と逆転ローラ34のニップ部に送っているとき、逆転ローラ34は給紙ローラ33が接触して加圧されるまで記録用紙32を上流側に戻そうとする。この記録用紙32が上流側に戻されることを防ぐため、図6に示すように、逆転ローラ34の部分を除いて幅方向に、記録用紙32の幅より外側の両サイドに伸びる離間プレート61を設けて、給紙ローラ33と逆転ローラ34のニップ部に送られている記録用紙32に逆転ローラ34が接触しないようにすると良い。この離間プレート61は、中心部に支点62を有し、記録用紙32との接触部と反対側にばね63が取り付けられ、図6(a)に示すように、記録用紙32との接触部が逆転ローラ34の表面より僅かに給紙ローラ33側に記録用紙32の下面を持ち上げるようにストッパ64で係止されている。給紙ローラ33を保持するローラ保持部54には軸心近傍から逆転ローラ34側に伸びる突き板65を有する。そして回動ギヤ51が回動して給紙ローラ33が逆転ローラ34側に移動するにしたがって、離間プレート61はローラ保持部54の突き板65により逆転ローラ34側に押し下げられ、給紙ローラ33が逆転ローラ34に接触すると、図6(b)に示すように、離間プレート61の記録用紙32との接触部は逆転ローラ34の表面より軸心側に移動して記録用紙32との接触を解除する。このようにして給紙ローラ33が逆転ローラ34に接触するまで呼込みローラ31で送られている記録用紙32に逆転ローラ34が接触しないから、呼込みローラ31により送られている記録用紙32を安定して移動させることができる。
【0026】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、呼込みローラと給紙ローラを中心部に回動支点を有する回動アームの両端部で保持し、呼込みローラの記録用紙に対する接触と給紙ローラの逆転ローラに対する接触を回動アームの回動により、呼込みローラを記録用紙に対して接離させることと、給紙ローラを逆転ローラに対して接離させることを交互に切り替えて行うことにより、積層された記録用紙のピックアップと搬送の切替を1つの駆動部で行うことができ、FRR分離・給紙機構を低コスト化することができる。
【0027】
また、呼込みローラの記録用紙に対する接触を、給紙ローラの下流側に設けた用紙検出センサからの用紙検出信号により解除して給紙ローラを逆転ローラに接触させることに、記録用紙のピップアップと搬送を安定して行うことができる。
【0028】
さらに、回動アームを、呼込みローラが記録用紙に接触しなく、給紙ローラも逆転ローラに接触しない初期位置と、呼込みローラに記録用紙に接触する呼込み位置と、給紙ローラが逆転ローラに接触する分離・給紙位置に位置決めすることにより、記録用紙のピップアップと搬送を安定して行うことができるとともに各ローラの不要な回転による接触摩耗の防止することができる。また、記録用紙のセットや取り外しを容易にできるとともに給紙中に記録用紙にジャムが発生したときに、ジャムが生じた記録用紙を容易に取り除くことができる。
【0029】
さらに、給紙ローラと逆転ローラのニップ部の逆転ローラの両側近傍に、呼込みローラが記録用紙と接触して記録用紙を移動しているときに、移動している記録用紙を逆転ローラの表面から持ち上げ、呼込みローラと記録用紙の接触を解除して給紙ローラを逆転ローラに接触したときに記録用紙の搬送経路から退避して記録用紙の持ち上げを解除する離間手段を設けることにより、呼込みローラにより送られている記録用紙を安定して移動させることができる。
【0030】
また、この給紙装置を複写機やプリンタ等の画像形成装置に使用することにより、画像形成部に記録用紙を安定して給紙できるとともに低コスト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】エンジン部の構成図である。
【図3】給紙ユニットの構成図である。
【図4】記録用紙を給紙する時の動作を示す説明図である。
【図5】第2の実施例の構成図である。
【図6】第3の実施例の構成図である。
【図7】従来例の構成図である。
【符号の説明】
1;デジタル複写機、2;複写機本体、3;ADF、4;自動仕分け装置、
5;スキャナ部、6;書込ユニット、7;エンジン部、8;給紙ユニット、
9;プリンタ部、14;画像形成ユニット、15;1次転写ユニット、
16;2次転写ユニット、17;定着ユニット、28;給紙カセット、
31;呼込みローラ、32;記録用紙、33;給紙ローラ、
34;逆転ローラ、35;回動支点、36;回動アーム、37;駆動部、
39;給紙クラッチ、40;給紙モータ、41;タイミングベルト、
42;用紙検出センサ、43;トルクリミッタ。
Claims (4)
- 積層された記録用紙を移動する呼込みローラと、呼込みローラより記録用紙の搬送経路の下流側に設けられた給紙ローラと、記録用紙の搬送経路を挟んで給紙ローラと対向して設けられた逆転ローラとを有し、前記呼込みローラと給紙ローラを、中心部に回動支点を有する回動アームの両端部で保持し、前記呼込みローラの記録用紙に対する接触と前記給紙ローラの前記逆転ローラに対する接触を前記回動アームの回動により切り替える給紙装置であって、
前記給紙ローラと逆転ローラのニップ部の前記逆転ローラの両側近傍に、前記呼込みローラが記録用紙と接触して記録用紙を移動しているときに、移動している記録用紙を逆転ローラの表面から持ち上げ、前記呼込みローラと記録用紙の接触を解除して前記給紙ローラを前記逆転ローラに接触したときに記録用紙の搬送経路から退避して記録用紙の持ち上げを解除する離間手段を有することを特徴とする給紙装置。 - 前記呼込みローラの記録用紙に対する接触を、前記給紙ローラの下流側に設けた用紙検出センサからの用紙検出信号により解除して前記給紙ローラを前記逆転ローラに接触させる請求項1記載の給紙装置。
- 前記回動アームを、前記呼込みローラが記録用紙に接触しなく、前記給紙ローラも前記逆転ローラに接触しない初期位置と、前記呼込みローラに記録用紙に接触する呼込み位置と、前記給紙ローラが前記逆転ローラに接触する分離・給紙位置に位置決めする請求項1又は2記載の給紙装置。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の給紙装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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