JP3868203B2 - 鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造 - Google Patents

鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道車両のボルスタレス台車など各種の台車に支持される台枠における枕梁・床結合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10、図11にボルスタレス台車と台枠の関係を示している。ボルスタレス台車aは概ね、左右の側梁b、bの中央部間を連結している本体部cの左右方向中央部にある牽引部dと、本体部cの左右両端部、左右の側梁b、bの前後方向中央部にある空気ばねe、eとによって車体の台枠fを支持する。台枠fはボルスタレス台車aの支持を受けるために、側梁g、g間に左右に渡された単体よりなる枕梁hを有している。枕梁hは下面に図9、図10に示す牽引部dの心皿d1がボルトd2によって締結されるとともに、心皿中央に突出している心皿中心ピンd3が図9、図10に示す孔d4に嵌め合わされて、ボルスタレス台車a側からの前後力を受けるとともに、枕梁hの下面の両端に前記空気ばねe、eが連結されて主として上下方向に弾性的に支持され、牽引部dによって前後力が伝達され車体が走行するときの上下方向力および前後力が伝達される。
【0003】
このようなボルスタレス台車aはボルスタ台車に比し構造が簡単で支持性能も向上し、広く使用されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、最近、車両の走行において、車体の下まわり部分から異音が発生し問題となっている。上記のようなボルスタレス台車aで支持した車体において特に著しい。この異音は車両が急に加速または減速するとき、車両が直線路から曲線路に移るとき、逆に曲線路から直線路に移るときに多く発生している。この異音の発生につき本発明者等が上記のようなボルスタレス台車aにおいて種々に実験や検討を行ったところ、台枠fの枕梁hとこれが支えている床jとの部分であることが判明した。異音の発生の原因についてさらに検討を重ねた結果、枕梁hの、例えば2496mm×740mmといった比較的広い上面とこれに対向する床jの下面とが摺動したりぶつかり合うことの繰り返しによって異音が発生することが判明した。
【0005】
そこで、この部分での枕梁hと床jとの結合構造について調べたところ、枕梁hは広い面を持ったものであるが形材で形成するなどした単体として台枠fに組み付けられる関係上、車体全長に亘る通しの形材による床jとの間に施す図9、図10に示す溶接接合部kは枕梁hの両側辺と両端側辺のみとなっており、枕梁hの上面はほぼ四周位置まで床jの下面との間が接合されない構造になっていた。これは、例えば、軽金属製の中空大型形材が台枠や床に用いられ出したことによる特殊事情である。
【0006】
そこで、車体の異音が発生する上記のような走行状況における台枠fまわりの強度を再検討するとともに、枕梁hの上面をなす枕梁上板h1と床jの下面をなす床下板j1との挙動に注目し観察した。この結果、強度に問題はないものの、上記のような車体の走行状況下では、前記枕梁上板h1や床下板j1に変形剛性の不足による変形が生じていることが分かった。
【0007】
つまり、枕梁上板h1や床下板j1はともに板状部分であるため、車体に作用する荷重条件によっては、捩れ変形が生じて面外方向に変形することがある。例えば、走行する車体においてブレーキを掛けた際に、台車aから枕梁hに車体前後方向の力が作用する。そのとき枕梁hは全断面に捩り荷重を受ける。このため枕梁上板h1は面外変形し僅かなエアギャップを持って接している床下板j1と摺動するかそれに急にぶつかり、異音が発生する。別の例として、車体が直線路から曲線路へ進入する際、線路軌道面は左右方向に水平な直線路から、左右方向に傾斜した曲線路へ遷移する軌道を通過しなければならない。このような箇所の軌道面は捩れ面になっているので、ここを通過する車体は捩れる。このとき、枕梁hも床jもどちらも捩り荷重を受けて捩れる。すると、枕梁上板h1も床下板j1も面外変形するので、互いが摺動し、あるいはぶつかり合って異音を発する。
【0008】
これに対処するため本発明者等は、通しの形材による側梁gを含め一体に結合した床jの段階において、枕梁hの上面の両側の端部域を残す中央部域に対応する部分を先に切り抜いて四角形の窓mを形成し、この窓m内に支持枠qを嵌め合わせて窓mの表裏の口縁との間に溶接接合部kを設けて結合しておく。支持枠qはボックス材n1を配して連結した矩形のフレームn内に一方向に平行な中骨oを配してフレームnとの突き当て境界部に溶接接合部kを設けて結合したものである。このように構成した床jに枕梁hを当てがい結合するのに、枕梁hの両側辺と両端側辺と床との間に加え、枕梁hの上面との間に溶接接合部kを施し、前記フレームnおよび中骨oと枕梁hの上面との突き当て境界部に溶接接合部kを施して結合し、最後に前記窓mを蓋する補助床板pを支持枠qの上に載せて周囲を床jの窓mの口縁との間に溶接接合部kを施して結合することを試みた。これによれば、枕梁hの上面と床jの下面とが広い範囲で接合されないことに起因した互いが摺動したりぶつかり合うことが防止され、異音が発生しないようにすることができ、本発明者等の考えた異音の原因に間違いないことが確認された。
【0009】
しかし、このような改良構造では、折角の通し材よりなる床jが窓mの部分で通し材が分断されてしまい剛性が低下するし、部材数、作業数が徒に多くコストが大幅に上昇するので、実用に耐えない。
【0010】
本発明の目的は、簡単な改良構造によって異音の発生を防止できる鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、本発明の鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造は、各種台車に支持される単体よりなる枕梁の上面をなす枕梁上板と、この枕梁上板の上に載置した形材よりなる床の下面をなす床下板とを、枕梁上板の両側辺および両端側辺と床下板の下面との間に施した溶接接合部により結合した鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造において、枕梁上板の上面における両側辺部分を除く幅方向中央部分と床との間に、枕梁上板および床下板が板状であることによる面外変形によって枕梁上板と床下板とが摺動し合い、ぶつかり合うのを防止する隙間を形成したことを特徴とするものである。
【0012】
このような構成では、単体よりなる枕梁上板の上面と床下板の下面との、枕梁が床と結合される両側辺部分を除く幅方向中央部分に設けられた隙間は、枕梁の全断面に捩れが生じて枕梁上板および床下板が板状であることにより面外変形することがあっても、この面外変形によって枕梁上板と床下板とが摺動し合い、ぶつかり合うのを防止するので、異音が発生しなくなる。
【0013】
隙間は、枕梁上板の上面に形成した凹部によって形成することができるし、枕梁と床との間に挟んだスペーサによって形成することもできる。いずれにしても台枠の構造や組み立てが特に複雑になることはなく、コスト上昇の原因にはならない。特に、凹部の場合は枕梁の形材を形成する押出し形成時における断面形状の選択によって対応できる利点がある。凹部をどのように形成する場合でも枕梁が強度上、剛性上必要とされる高さ寸法以上に位置するように形成されていると、凹部があることにより強度上や剛性上で問題になることはない。また、スペーサによると単純な板材を挟み込めばよいし、枕梁と床との溶接接合によって同時に結合できる利点がある。
【0014】
上記のような構成に加え、さらに、枕梁の上板の中心部に、枕梁の下面をなす枕梁下板の中心部にボルスタレス台車における牽引部の心皿中心ピンと嵌り合うように設けられた孔と対向する、今1つの孔を設け、または、枕梁上板における中心部に、枕梁の下面をなす枕梁下板の中心部にボルスタレス台車における牽引部の心皿中心ピンと嵌り合うように設けられた孔と対向する、今1つの孔を、枕梁の両端部における空気ばね給気座取付け孔と対向する、今1つの孔を、それぞれ設け、枕梁と床との間で前記今1つの孔を上方から塞ぎ前記隙間を今1つの孔の近傍で埋める金属板を設け、この金属板はその周辺部と床の下面との間に施した溶接接合部により床に結合され、その下面と前記今1つの孔の口縁との間に施した溶接接合部により枕梁に結合されているようにすることができる。
【0015】
このような構成によれば、さらに、枕梁上板と床下板との間にできる広い範囲の隙間の、ボルスタレス台車の心皿中心ピンと嵌り合う孔と対向する今1つの孔の部分か、この今1つの孔の部分および枕梁の両端部の空気ばね給気座取付け孔部分か、において、枕梁が台枠の牽引部からの前後力を受ける部分または、この部分および空気ばねにより支持される部分、に対応する枕梁上板の中央部が床下板と金属板を介し結合されるので、枕梁上板および床下板の捩り変形を抑制し、隙間ができることによる剛性の低下を補償することができる。しかも、金属板は枕梁に取付ける前の床材における床下板の下面との間に溶接接合部を施しておき、床材を枕梁に載せたときに枕梁下板にある牽引部の心皿中心ピンと嵌り合う孔を通じて枕梁上板に設けた孔の口縁との間に溶接接合部を施せばよく、構造や組立てが特に複雑になるようなことがなくコスト上昇の原因にはならない。
【0016】
枕梁、床が前記異音を発しやすい軽金属製の形材、中でも中空形材よりなる場合に本発明は特に有効である。
【0017】
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明および図面の記載によって明らかになる。本発明の各特徴は、それ単独で、あるいは可能な限り種々な組み合わせで複合して用いることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造につき、図1〜図5を参照しながら幾つかの例とともに説明し、本発明の理解に供する。
【0019】
本実施の形態は図1〜図5に示すようなアルミニウムなどの軽金属製の中空の大型形材1を用いた枕梁2を持ち、図2に示すような牽引部6を持ったボルスタレス台車7によって支持され前後力が伝達される鉄道車両の台枠3において、この台枠3が支持する同じくアルミニウムなどの軽金属製の中空の大型形材4を用いた床5と、前記枕梁2とを結合する場合の一例である。しかし、本発明はこれに限られることはなく、各種の台車で支持される台枠において、各種の形材などを用いて単体に形成される枕梁2と床5を構成するのに、枕梁2における枕梁上板2aの両側辺2a1と両端側辺2a2とに床5に溶接接合部が施され、他の部分には溶接接合部が施されない構造を持った枕梁・床結合構造一般に適用して有効である。
【0020】
台枠3は既述したようにボルスタレス台車や各種の台車の支持を受けるために、側梁11、11間に左右に渡された比較的大きな枕梁2を有している。枕梁2は下面に牽引部6の心皿12がボルト13によって締結されるとともに、心皿12の中央に突出している心皿中心ピン14が図2に示す枕梁2における枕梁下板2bに形成された孔15に嵌め合わされて、ボルスタレス台車7側からの前後力を受けるとともに、枕梁2の下面の両端に図示しない空気ばねが孔17を利用した連結により主として上下方向に弾性的に支持され、牽引部6によって前後力が伝達され車体が走行するときの上下方向力および前後力が伝達される。
【0021】
しかし、台枠3における枕梁2の枕梁上板2aと床5の床下板5aとが、枕梁上板2aの両側辺2a1と両端側辺2a2と床5の床下板5aとの溶接接合部16でしか結合されない構造では、既述したように車体の走行中、枕梁上板2aと床下板5aとの間で異音が発生する。
【0022】
そこで、本実施の形態では、図1、図2の例と、図3の例とで示すように、枕梁2の上面をなす枕梁上板2aと、床5の下面をなす床下板5aとを、枕梁上板2aの側面と床下板5aの下面との間に溶接接合部16を施した枕梁・床結合構造において、枕梁上板2aの上面における両側辺2a1部分を除く幅方向中央部分2a3と床下板5aとの間に隙間21を形成する。
【0023】
このように、枕梁上板2aの上面と床下板5aの下面との、枕梁2が床5と結合される両側辺2a1部を除く幅方向中央部分2a3に設けられ枕梁2の長手方向に通縦した隙間21は、枕梁2の全断面に捩れが生じて枕梁上板2aおよび床下板5aが板状であることにより面外変形することがあっても、この面外変形によって枕梁上板2aと床下板5aとが摺動し合い、ぶつかり合うのを防止するので、異音が発生しなくなる。従って、隙間21はこのような枕梁上板2aと床下板5aとの面外変形による摺動やぶつかり合いを防止できればよく、双方の面外変形の互いに近づく側の最大値の和よりも大きければよい。これは車体とボルスタレス台車7との関係、枕梁、床の関係によって異なり、従って、車種によって異なる。しかし、本発明者らの経験では、軽金属製の中空形材を用いた枕梁2および床5の関係において、凡そ5mm程度あれば十分である。しかし、車種や設計の変更などで条件が異なる場合など、隙間21の大きさはどのようにも設定することができる。
【0024】
隙間21は、上記例に示すように枕梁2における枕梁上板2aの上面に形成した凹部22によって形成することができる。しかし、図示しない枕梁2と床5との間に挟んだスペーサによって形成することもできる。いずれにしても台枠3の構造や組み立てが特に複雑になることはなく、コスト上昇の原因にはならない。特に、凹部22の場合は枕梁2の形材1を形成する押出し形成時の断面形状の選択によって対応できる利点がある。凹部22をどのように形成する場合でも枕梁2が強度上、剛性上必要とされる高さ寸法、例えば標準仕様で140mm以上、高速車仕様で150mmの高さ位置となる図1、図3に示すH以上に位置するように形成する。これによると、凹部22があることにより強度上や剛性上で問題になることはない。また、スペーサによると単純な板材を挟み込めばよいし、枕梁と床との溶接接合によって同時に結合される利点がある。もっとも、凹部22は異音防止の原理からは必ずしも枕梁2の側に設けなくてもよく、床5の下面に設けられてもよい。
【0025】
図1、図2の例では、さらに、枕梁2の枕梁上板2aの中心部に、枕梁2の下面をなす枕梁下板2bの中心部にボルスタレス台車7における牽引部6の心皿中心ピン14と嵌り合うように設けられた孔15と対向する、今1つの孔23を設け、枕梁2の中心部と床5との間で前記今1つの孔23を上方から塞ぎ前記隙間21を部分的に埋める金属板24を設けている。この金属板24はその周辺部と床5の下面との間に施した溶接接合部25により床5に結合され、その下面と前記今1つの孔23の内周面との間に施した溶接接合部26により枕梁2に結合した構造としている。
【0026】
これにより、枕梁上板2aと床下板5aとの間にできる広い範囲の隙間21において、枕梁2が台枠3の牽引部6からの前後力を受ける部分に対応する枕梁上板2aの中心部が床下板5aと金属板24を介し結合されるので、枕梁上板2aおよび床下板5aの捩り変形を抑制し、隙間21ができることによる剛性の低下を補償することができる。しかも、金属板24は枕梁2に取付ける前の形材4における床下板5aの下面と周辺部との間に溶接接合部25を施しておき、床5の形材4を枕梁2に載せたときに枕梁下板2bにある牽引部6の心皿中心ピン14と嵌り合う孔15を通じて枕梁上板2aに設けた孔23の口縁との間に溶接接合部26を施せばよく、構造や組立てが特に複雑になるようなことがなくコスト上昇の原因にはならない。金属板24は溶接構造上枕梁2、床5と同じ材料、従って本実施の形態ではアルミニウム製がよく、例えば凹部22の幅が560mmであるのに対し金属板24の凹部22の幅方向寸法が180mm程度とされ、枕梁2の長手方向も同じ寸法にしても良いし、図示するように短くしてもよい。また、場合によっては長くしてもよい。
【0027】
金属板24は、図4における枕梁2の左側端部に示すように、空気ばねとの連結用の孔17とそれに対向して枕梁上板2aに設けた孔23とを利用して、枕梁2の空気ばねが連結される両端部にも設けておくことができる。
【0028】
なお、本実施の形態の枕梁2は図1、図2に示すように、同一断面形状をしたアルミニウム製の中空押出し形材を2つ左右対称に付き合せて枕梁上板2aどうしと枕梁下板2bどうしに施した溶接接合部31により一体に結合したものを採用しており、3つの中空部32が並んだその外側に枕梁上板2aおよび枕梁上板2aが張りだしフランジ状の両側辺2a1を形成している。そして凹部22はこのフランジ状の両側辺2a1の間の領域に形成され、実質的に強度上問題のない設計になっている。心皿中心ピン14に対応する今1つの孔23部分の金属板24は孔23の直径に近い大きさを持った四角形状としてあり、床5の下面との間で結合されている部分間の距離が大きくなるのを極力抑えて牽引部6からの前後力を受けて負荷が掛かり易い部分で二次的に異音が発生するようなことが万一にも起きないようにしてある。空気ばねに対応する今1つの孔23部分の金属板24は孔23の直径に対し前記の心皿中心ピン14に対応する部分のそれよりも大きくしてある。なお、枕梁2をどのような形材でどのように形成してもよいが、強度上一体構造であるのが好ましく、組み立ての作業性から台枠3を組み立てる段階で既に一体に形成されているのが好ましい。
【0029】
また、床5の形材4は図5に示すように5つのアルミニウム製のトラス断面を持った中空形材を左右で対象になるように形成してあり、それぞれ車体全長で通しで設けられ相互間と側梁11との間が溶接接合部29にて一体に結合されている。しかし、この床5の形材4もどのような断面形状のものを用いてもよいが、前記のように通しで設けると部品点数が少なくなるし、車体の剛性が向上する。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、上記の説明で明らかなように、枕梁上板の上面と床下板の下面との、枕梁が床と結合される両側辺部を除く部分に設けた隙間によって、枕梁およぶ床に捩れが生じて枕梁上板および床下板が板状であることにより面外変形することがあっても、この面外変形によって枕梁上板と床下板とが摺動し合い、ぶつかり合うのを防止して、異音が発生するようなことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る鉄道車両の台枠における枕梁と床との結合構造の1つの例を示す主要部分の断面図である。
【図2】図1の結合構造部分における枕梁とボルスタレス台車の牽引部との結合構造を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る鉄道車両の台枠における枕梁と床との結合構造の別の例を示す主要部分の断面図である。
【図4】図1、図2の例の枕梁・床結合構造を採用した台枠における枕梁と床と凹部と金属板との関係を示し、枕梁の長手方向半部を断面した平面図である。
【図5】図4の台枠の横断面図である。
【図6】先の改良例を示す台枠および床の要部の平面図である。
【図7】図6の横断面図である。
【図8】図7の枕梁を横断する方向で見た断面図である。
【図9】従来の鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造を示す要部の断面図である。
【図10】図9の枕梁・床結合構造を採用している台枠とボルスタレス台車との結合構造を示す断面図である。
【図11】図10の要部の平面図である。
【符号の説明】
1、4 形材
2 枕梁
2a 枕梁上板
2b 枕梁下板
2a1 両側辺
2a2 両端側辺
2a3 幅方向中央部分
3 台枠
5 床
5a 床下板
6 牽引部
7 ボルスタレス台車
12 心皿
14 心皿中心ピン
15、23、27 孔
16、25、26 溶接接合部
21 隙間
22 凹部
24 金属板

Claims (6)

  1. 台車に支持される単体よりなる枕梁の上面をなす枕梁上板と、この枕梁上板の上に載置した形材よりなる床の下面をなす床下板とを、枕梁上板の両側辺および両端側辺と床下板の下面との間に施した溶接接合部により結合した鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造において、
    枕梁上板の上面における両側辺部分を除く幅方向中央部分と床との間に、枕梁上板および床下板が板状であることによる面外変形によって枕梁上板と床下板とが摺動し合い、ぶつかり合うのを防止する隙間を形成したことを特徴とする鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造。
  2. 枕梁上板の中心部に、枕梁の下面をなす枕梁下板の中心部にボルスタレス台車における牽引部の心皿中心ピンと嵌り合うように設けられた孔と対向する、今1つの孔を設け、または、枕梁上板における中心部に、枕梁の下面をなす枕梁下板の中心部にボルスタレス台車における牽引部の心皿中心ピンと嵌り合うように設けられた孔と対向する、今1つの孔を、枕梁の両端部における空気ばね給気座取付け孔と対向する、今1つの孔を、それぞれ設け、枕梁と床との間で前記今1つの孔を上方から塞ぎ前記隙間を今1つの孔の近傍で埋める金属板を設け、この金属板はその周辺部と床の下面との間に施した溶接接合部により床に結合され、その下面と前記今1つの孔の口縁との間に施した溶接接合部により枕梁に結合されている請求項1に記載の鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造。
  3. 隙間は枕梁上板の上面に形成した凹部によって形成している請求項1、2のいずれか1項に記載の鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造。
  4. 凹部は枕梁の必要高さ寸法以上に位置するように形成されている請求項3に記載の鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造。
  5. 隙間は枕梁と床との間に挟んだスペーサによって形成している請求項1、2のいずれか1項に記載の鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造。
  6. 枕梁、床は軽金属製の形材よりなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造。
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