JP2002145060A - 鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造 - Google Patents

鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 枕梁・床結合構造において、簡単な改良構造
によって異音の発生を防止できるようにする。 【解決手段】 台車7に支持されその牽引部6が結合さ
れる形材1などを用いた単体よりなる枕梁2の枕梁上板
2aと、この枕梁上板2aの上に載置した形材4よりな
る床5の床下板5aとを、枕梁上板2aの側面と床下板
の下面との間に施した溶接接合部16により結合し、枕
梁上板2aの上面における両側部分を除く部分と床5と
の間に隙間21を形成しておくことにより、上記の目的
を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両のボルス
タレス台車など各種の台車に支持される台枠における枕
梁・床結合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10、図11にボルスタレス台車と台
枠の関係を示している。ボルスタレス台車aは概ね、左
右の側梁b、bの中央部間を連結している本体部cの左
右方向中央部にある牽引部dと、本体部cの左右両端
部、左右の側梁b、bの前後方向中央部にある空気ばね
e、eとによって車体の台枠fを支持する。台枠fはボ
ルスタレス台車aの支持を受けるために、側梁g、g間
に左右に渡された単体よりなる枕梁hを有している。枕
梁hは下面に図9、図10に示す牽引部dの心皿d1が
ボルトd2によって締結されるとともに、心皿中央に突
出している心皿中心ピンd3が図9、図10に示す孔d
4に嵌め合わされて、ボルスタレス台車a側からの前後
力を受けるとともに、枕梁hの下面の両端に前記空気ば
ねe、eが連結されて主として上下方向に弾性的に支持
され、牽引部dによって前後力が伝達され車体が走行す
るときの上下方向力および前後力が伝達される。
【0003】このようなボルスタレス台車aはボルスタ
台車に比し構造が簡単で支持性能も向上し、広く使用さ
れるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近、車両の
走行において、車体の下まわり部分から異音が発生し問
題となっている。上記のようなボルスタレス台車aで支
持した車体において特に著しい。この異音は車両が急に
加速または減速するとき、車両が直線路から曲線路に移
るとき、逆に曲線路から直線路に移るときに多く発生し
ている。この異音の発生につき本発明者等が上記のよう
なボルスタレス台車aにおいて種々に実験や検討を行っ
たところ、台枠fの枕梁hとこれが支えている床jとの
部分であることが判明した。異音の発生の原因について
さらに検討を重ねた結果、枕梁hの、例えば2496m
m×740mmといった比較的広い上面とこれに対向す
る床jの下面とが摺動したりぶつかり合うことの繰り返
しによって異音が発生することが判明した。
【0005】そこで、この部分での枕梁hと床jとの結
合構造について調べたところ、枕梁hは広い面を持った
ものであるが形材で形成するなどした単体として台枠f
に組み付けられる関係上、車体全長に亘る通しの形材に
よる床jとの間に施す図9、図10に示す溶接接合部k
は枕梁hの両側辺と両端側辺のみとなっており、枕梁h
の上面はほぼ四周位置まで床jの下面との間が接合され
ない構造になっていた。これは、例えば、軽金属製の中
空大型形材が台枠や床に用いられ出したことによる特殊
事情である。
【0006】そこで、車体の異音が発生する上記のよう
な走行状況における台枠fまわりの強度を再検討すると
ともに、枕梁hの上面をなす枕梁上板h1と床jの下面
をなす床下板j1との挙動に注目し観察した。この結
果、強度に問題はないものの、上記のような車体の走行
状況下では、前記枕梁上板h1や床下板j1に変形剛性
の不足による変形が生じていることが分かった。
【0007】つまり、枕梁上板h1や床下板j1はとも
に板状部分であるため、車体に作用する荷重条件によっ
ては、捩れ変形が生じて面外方向に変形することがあ
る。例えば、走行する車体においてブレーキを掛けた際
に、台車aから枕梁hに車体前後方向の力が作用する。
そのとき枕梁hは全断面に捩り荷重を受ける。このため
枕梁上板h1は面外変形し僅かなエアギャップを持って
接している床下板j1と摺動するかそれに急にぶつか
り、異音が発生する。別の例として、車体が直線路から
曲線路へ進入する際、線路軌道面は左右方向に水平な直
線路から、左右方向に傾斜した曲線路へ遷移する軌道を
通過しなければならない。このような箇所の軌道面は捩
れ面になっているので、ここを通過する車体は捩れる。
このとき、枕梁hも床jもどちらも捩り荷重を受けて捩
れる。すると、枕梁上板h1も床下板j1も面外変形す
るので、互いが摺動し、あるいはぶつかり合って異音を
発する。
【0008】これに対処するため本発明者等は、通しの
形材による側梁gを含め一体に結合した床jの段階にお
いて、枕梁hの上面の両側の端部域を残す中央部域に対
応する部分を先に切り抜いて四角形の窓mを形成し、こ
の窓m内に支持枠qを嵌め合わせて窓mの表裏の口縁と
の間に溶接接合部kを設けて結合しておく。支持枠qは
ボックス材n1を配して連結した矩形のフレームn内に
一方向に平行な中骨oを配してフレームnとの突き当て
境界部に溶接接合部kを設けて結合したものである。こ
のように構成した床jに枕梁hを当てがい結合するの
に、枕梁hの両側辺と両端側辺と床との間に加え、枕梁
hの上面との間に溶接接合部kを施し、前記フレームn
および中骨oと枕梁hの上面との突き当て境界部に溶接
接合部kを施して結合し、最後に前記窓mを蓋する補助
床板pを支持枠qの上に載せて周囲を床jの窓mの口縁
との間に溶接接合部kを施して結合することを試みた。
これによれば、枕梁hの上面と床jの下面とが広い範囲
で接合されないことに起因した互いが摺動したりぶつか
り合うことが防止され、異音が発生しないようにするこ
とができ、本発明者等の考えた異音の原因に間違いない
ことが確認された。
【0009】しかし、このような改良構造では、折角の
通し材よりなる床jが窓mの部分で通し材が分断されて
しまい剛性が低下するし、部材数、作業数が徒に多くコ
ストが大幅に上昇するので、実用に耐えない。
【0010】本発明の目的は、簡単な改良構造によって
異音の発生を防止できる鉄道車両の台枠における枕梁・
床結合構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の鉄道車両の台枠における枕梁・床
結合構造は、各種台車に支持される単体よりなる枕梁の
上面をなす枕梁上板と、この枕梁上板の上に載置した形
材よりなる床の下面をなす床下板とを、枕梁上板の両側
辺および両端側辺と床下板の下面との間に施した溶接接
合部により結合した鉄道車両の台枠における枕梁・床結
合構造において、枕梁上板の上面における両側辺部分を
除く幅方向中央部分と床との間に隙間を形成したことを
特徴とするものである。
【0012】このような構成では、単体よりなる枕梁上
板の上面と床下板の下面との、枕梁が床と結合される両
側辺部分を除く幅方向中央部分に設けられた隙間は、枕
梁の全断面に捩れが生じて枕梁上板および床上板が板状
であることにより面外変形することがあっても、この面
外変形によって枕梁上板と床下板とが摺動し合い、ぶつ
かり合うのを防止するので、異音が発生しなくなる。
【0013】隙間は、枕梁上板の上面に形成した凹部に
よって形成することができるし、枕梁と床との間に挟ん
だスペーサによって形成することもできる。いずれにし
ても台枠の構造や組み立てが特に複雑になることはな
く、コスト上昇の原因にはならない。特に、凹部の場合
は枕梁の形材を形成する押出し形成時における断面形状
の選択によって対応できる利点がある。凹部をどのよう
に形成する場合でも枕梁が強度上、剛性上必要とされる
高さ寸法以上に位置するように形成されていると、凹部
があることにより強度上や剛性上で問題になることはな
い。また、スペーサによると単純な板材を挟み込めばよ
いし、枕梁と床との溶接接合によって同時に結合できる
利点がある。
【0014】上記のような構成に加え、さらに、枕梁の
上板の中心部に、枕梁の下面をなす枕梁下板の中心部に
ボルスタレス台車における牽引部の心皿中心ピンと嵌り
合うように設けられた孔と対向する、今1つの孔を設
け、または、枕梁上板における中心部に、枕梁の下面を
なす枕梁下板の中心部にボルスタレス台車における牽引
部の心皿中心ピンと嵌り合うように設けられた孔と対向
する、今1つの孔を、枕梁の両端部における空気ばね給
気座取付け孔と対向する、今1つの孔を、それぞれ設
け、枕梁と床との間で前記今1つの孔を上方から塞ぎ前
記隙間を今1つの孔の近傍で埋める金属板を設け、この
金属板はその周辺部と床の下面との間に施した溶接接合
部により床に結合され、その下面と前記今1つの孔の口
縁との間に施した溶接接合部により枕梁に結合されてい
るようにすることができる。
【0015】このような構成によれば、さらに、枕梁上
板と床下板との間にできる広い範囲の隙間の、ボルスタ
レス台車の心皿中心ピンと嵌り合う孔と対向する今1つ
の孔の部分か、この今1つの孔の部分および枕梁の両端
部の空気ばね給気座取付け孔部分か、において、枕梁が
台枠の牽引部からの前後力を受ける部分または、この部
分および空気ばねにより支持される部分、に対応する枕
梁上板の中央部が床下板と金属板を介し結合されるの
で、枕梁上板および床下板の捩り変形を抑制し、隙間が
できることによる剛性の低下を補償することができる。
しかも、金属板は枕梁に取付ける前の床材における床下
板の下面との間に溶接接合部を施しておき、床材を枕梁
に載せたときに枕梁下板にある牽引部の心皿中心ピンと
嵌り合う孔を通じて枕梁上板に設けた孔の口縁との間に
溶接接合部を施せばよく、構造や組立てが特に複雑にな
るようなことがなくコスト上昇の原因にはならない。
【0016】枕梁、床が前記異音を発しやすい軽金属製
の形材、中でも中空形材よりなる場合に本発明は特に有
効である。
【0017】本発明のそれ以上の目的および特徴は、以
下の詳細な説明および図面の記載によって明らかにな
る。本発明の各特徴は、それ単独で、あるいは可能な限
り種々な組み合わせで複合して用いることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造につき、図1
〜図5を参照しながら幾つかの例とともに説明し、本発
明の理解に供する。
【0019】本実施の形態は図1〜図5に示すようなア
ルミニウムなどの軽金属製の中空の大型形材1を用いた
枕梁2を持ち、図2に示すような牽引部6を持ったボル
スタレス台車7によって支持され前後力が伝達される鉄
道車両の台枠3において、この台枠3が支持する同じく
アルミニウムなどの軽金属製の中空の大型形材4を用い
た床5と、前記枕梁2とを結合する場合の一例である。
しかし、本発明はこれに限られることはなく、各種の台
車で支持される台枠において、各種の形材などを用いて
単体に形成される枕梁2と床5を構成するのに、枕梁2
における枕梁上板2aの両側辺2a1と両端側辺2a2
とに床5に溶接接合部が施され、他の部分には溶接接合
部が施されない構造を持った枕梁・床結合構造一般に適
用して有効である。
【0020】台枠3は既述したようにボルスタレス台車
や各種の台車の支持を受けるために、側梁11、11間
に左右に渡された比較的大きな枕梁2を有している。枕
梁2は下面に牽引部6の心皿12がボルト13によって
締結されるとともに、心皿12の中央に突出している心
皿中心ピン14が図2に示す枕梁2における枕梁下板2
bに形成された孔15に嵌め合わされて、ボルスタレス
台車7側からの前後力を受けるとともに、枕梁2の下面
の両端に図示しない空気ばねが孔17を利用した連結に
より主として上下方向に弾性的に支持され、牽引部6に
よって前後力が伝達され車体が走行するときの上下方向
力および前後力が伝達される。
【0021】しかし、台枠3における枕梁2の枕梁上板
2aと床5の床下板5aとが、枕梁上板2aの両側辺2
a1と両端側辺2a2と床5の床下板5aとの溶接接合
部16でしか結合されない構造では、既述したように車
体の走行中、枕梁上板2aと床下板5aとの間で異音が
発生する。
【0022】そこで、本実施の形態では、図1、図2の
例と、図3の例とで示すように、枕梁2の上面をなす枕
梁上板2aと、床5の下面をなす床下板5aとを、枕梁
上板2aの側面と床下板5aの下面との間に溶接接合部
16を施した枕梁・床結合構造において、枕梁上板2a
の上面における両側辺2a1部分を除く幅方向中央部分
2a3と床下板5aとの間に隙間21を形成する。
【0023】このように、枕梁上板2aの上面と床下板
5aの下面との、枕梁2が床5と結合される両側辺2a
1部を除く幅方向中央部分2a3に設けられ枕梁2の長
手方向に通縦した隙間21は、枕梁2の全断面に捩れが
生じて枕梁上板2aおよび床下板5aが板状であること
により面外変形することがあっても、この面外変形によ
って枕梁上板2aと床下板5aとが摺動し合い、ぶつか
り合うのを防止するので、異音が発生しなくなる。従っ
て、隙間21はこのような枕梁上板2aと床下板5aと
の面外変形による摺動やぶつかり合いを防止できればよ
く、双方の面外変形の互いに近づく側の最大値の和より
も大きければよい。これは車体とボルスタレス台車7と
の関係、枕梁、床の関係によって異なり、従って、車種
によって異なる。しかし、本発明者らの経験では、軽金
属製の中空形材を用いた枕梁2および床5の関係におい
て、凡そ5mm程度あれば十分である。しかし、車種や
設計の変更などで条件が異なる場合など、隙間21の大
きさはどのようにも設定することができる。
【0024】隙間21は、上記例に示すように枕梁2に
おける枕梁上板2aの上面に形成した凹部22によって
形成することができる。しかし、図示しない枕梁2と床
5との間に挟んだスペーサによって形成することもでき
る。いずれにしても台枠3の構造や組み立てが特に複雑
になることはなく、コスト上昇の原因にはならない。特
に、凹部22の場合は枕梁2の形材1を形成する押出し
形成時の断面形状の選択によって対応できる利点があ
る。凹部22をどのように形成する場合でも枕梁2が強
度上、剛性上必要とされる高さ寸法、例えば標準仕様で
140mm以上、高速車仕様で150mmの高さ位置と
なる図1、図3に示すH以上に位置するように形成す
る。これによると、凹部22があることにより強度上や
剛性上で問題になることはない。また、スペーサによる
と単純な板材を挟み込めばよいし、枕梁と床との溶接接
合によって同時に結合される利点がある。もっとも、凹
部22は異音防止の原理からは必ずしも枕梁2の側に設
けなくてもよく、床5の下面に設けられてもよい。
【0025】図1、図2の例では、さらに、枕梁2の枕
梁上板2aの中心部に、枕梁2の下面をなす枕梁下板2
bの中心部にボルスタレス台車7における牽引部6の心
皿中心ピン14と嵌り合うように設けられた孔15と対
向する、今1つの孔23を設け、枕梁2の中心部と床5
との間で前記今1つの孔23を上方から塞ぎ前記隙間2
1を部分的に埋める金属板24を設けている。この金属
板24はその周辺部と床5の下面との間に施した溶接接
合部25により床5に結合され、その下面と前記今1つ
の孔23の内周面との間に施した溶接接合部26により
枕梁2に結合した構造としている。
【0026】これにより、枕梁上板2aと床下板5aと
の間にできる広い範囲の隙間21において、枕梁2が台
枠3の牽引部6からの前後力を受ける部分に対応する枕
梁上板2aの中心部が床下板5aと金属板24を介し結
合されるので、枕梁上板2aおよび床下板5aの捩り変
形を抑制し、隙間21ができることによる剛性の低下を
補償することができる。しかも、金属板24は枕梁2に
取付ける前の形材4における床下板5aの下面と周辺部
との間に溶接接合部25を施しておき、床5の形材4を
枕梁2に載せたときに枕梁下板2bにある牽引部6の心
皿中心ピン14と嵌り合う孔15を通じて枕梁上板2a
に設けた孔23の口縁との間に溶接接合部26を施せば
よく、構造や組立てが特に複雑になるようなことがなく
コスト上昇の原因にはならない。金属板24は溶接構造
上枕梁2、床5と同じ材料、従って本実施の形態ではア
ルミニウム製がよく、例えば凹部22の幅が560mm
であるのに対し金属板24の凹部22の幅方向寸法が1
80mm程度とされ、枕梁2の長手方向も同じ寸法にし
ても良いし、図示するように短くしてもよい。また、場
合によっては長くしてもよい。
【0027】金属板24は、図4における枕梁2の左側
端部に示すように、空気ばねとの連結用の孔17とそれ
に対向して枕梁上板2aに設けた孔23とを利用して、
枕梁2の空気ばねが連結される両端部にも設けておくこ
とができる。
【0028】なお、本実施の形態の枕梁2は図1、図2
に示すように、同一断面形状をしたアルミニウム製の中
空押出し形材を2つ左右対称に付き合せて枕梁上板2a
どうしと枕梁下板2bどうしに施した溶接接合部31に
より一体に結合したものを採用しており、3つの中空部
32が並んだその外側に枕梁上板2aおよび枕梁上板2
aが張りだしフランジ状の両側辺2a1を形成してい
る。そして凹部22はこのフランジ状の両側辺2a1の
間の領域に形成され、実質的に強度上問題のない設計に
なっている。心皿中心ピン14に対応する今1つの孔2
3部分の金属板24は孔23の直径に近い大きさを持っ
た四角形状としてあり、床5の下面との間で結合されて
いる部分間の距離が大きくなるのを極力抑えて牽引部6
からの前後力を受けて負荷が掛かり易い部分で二次的に
異音が発生するようなことが万一にも起きないようにし
てある。空気ばねに対応する今1つの孔23部分の金属
板24は孔23の直径に対し前記の心皿中心ピン14に
対応する部分のそれよりも大きくしてある。なお、枕梁
2をどのような形材でどのように形成してもよいが、強
度上一体構造であるのが好ましく、組み立ての作業性か
ら台枠3を組み立てる段階で既に一体に形成されている
のが好ましい。
【0029】また、床5の形材4は図5に示すように5
つのアルミニウム製のトラス断面を持った中空形材を左
右で対象になるように形成してあり、それぞれ車体全長
で通しで設けられ相互間と側梁11との間が溶接接合部
29にて一体に結合されている。しかし、この床5の形
材4もどのような断面形状のものを用いてもよいが、前
記のように通しで設けると部品点数が少なくなるし、車
体の剛性が向上する。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、上記の説明で明らかな
ように、枕梁上板の上面と床下板の下面との、枕梁が床
と結合される両側辺部を除く部分に設けた隙間によっ
て、枕梁およぶ床に捩れが生じて枕梁上板および床下板
が板状であることにより面外変形することがあっても、
この面外変形によって枕梁上板と床下板とが摺動し合
い、ぶつかり合うのを防止して、異音が発生するような
ことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る鉄道車両の台枠にお
ける枕梁と床との結合構造の1つの例を示す主要部分の
断面図である。
【図2】図1の結合構造部分における枕梁とボルスタレ
ス台車の牽引部との結合構造を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る鉄道車両の台枠にお
ける枕梁と床との結合構造の別の例を示す主要部分の断
面図である。
【図4】図1、図2の例の枕梁・床結合構造を採用した
台枠における枕梁と床と凹部と金属板との関係を示し、
枕梁の長手方向半部を断面した平面図である。
【図5】図4の台枠の横断面図である。
【図6】先の改良例を示す台枠および床の要部の平面図
である。
【図7】図6の横断面図である。
【図8】図7の枕梁を横断する方向で見た断面図であ
る。
【図9】従来の鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構
造を示す要部の断面図である。
【図10】図9の枕梁・床結合構造を採用している台枠
とボルスタレス台車との結合構造を示す断面図である。
【図11】図10の要部の平面図である。
【符号の説明】
1、4 形材 2 枕梁 2a 枕梁上板 2b 枕梁下板 2a1 両側辺 2a2 両端側辺 2a3 幅方向中央部分 3 台枠 5 床 5a 床下板 6 牽引部 7 ボルスタレス台車 12 心皿 14 心皿中心ピン 15、23、27 孔 16、25、26 溶接接合部 21 隙間 22 凹部 24 金属板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台車に支持される単体よりなる枕梁の上
    面をなす枕梁上板と、この枕梁上板の上に載置した形材
    よりなる床の下面をなす床下板とを、枕梁上板の両側辺
    および両端側辺と床下板の下面との間に施した溶接接合
    部により結合した鉄道車両の台枠における枕梁・床結合
    構造において、 枕梁上板の上面における両側辺部分を除く幅方向中央部
    分と床との間に隙間を形成したことを特徴とする鉄道車
    両の台枠における枕梁・床結合構造。
  2. 【請求項2】 枕梁上板の中心部に、枕梁の下面をなす
    枕梁下板の中心部にボルスタレス台車における牽引部の
    心皿中心ピンと嵌り合うように設けられた孔と対向す
    る、今1つの孔を設け、または、枕梁上板における中心
    部に、枕梁の下面をなす枕梁下板の中心部にボルスタレ
    ス台車における牽引部の心皿中心ピンと嵌り合うように
    設けられた孔と対向する、今1つの孔を、枕梁の両端部
    における空気ばね給気座取付け孔と対向する、今1つの
    孔を、それぞれ設け、枕梁と床との間で前記今1つの孔
    を上方から塞ぎ前記隙間を今1つの孔の近傍で埋める金
    属板を設け、この金属板はその周辺部と床の下面との間
    に施した溶接接合部により床に結合され、その下面と前
    記今1つの孔の口縁との間に施した溶接接合部により枕
    梁に結合されている請求項1に記載の鉄道車両の台枠に
    おける枕梁・床結合構造。
  3. 【請求項3】 隙間は枕梁上板の上面に形成した凹部に
    よって形成している請求項1、2のいずれか1項に記載
    の鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造。
  4. 【請求項4】 凹部は枕梁の必要高さ寸法以上に位置す
    るように形成されている請求項3に記載の鉄道車両の台
    枠における枕梁・床結合構造。
  5. 【請求項5】 隙間は枕梁と床との間に挟んだスペーサ
    によって形成している請求項1、2のいずれか1項に記
    載の鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造。
  6. 【請求項6】 枕梁、床は軽金属製の形材よりなる請求
    項1〜5のいずれか1項に記載の鉄道車両の台枠におけ
    る枕梁・床結合構造。
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