JP3867419B2 - ディスクローディング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD(コンパクトディスク)やCD−ROM(リードオンリメモリ)等の光ディスクのように中央に穴が設けられたディスク状記憶媒体を用いて情報の記録及び/又は再生を行う情報記憶装置のディスクローディング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に、情報記憶装置の一例として、CDやCD−ROM等のディスク状記憶媒体を用いて音楽や映画等の再生等を行うディスク記録再生装置が提供されている。この種のディスク記録再生装置としては、例えば、図23に示すようなMDプレーヤ1が知られている。
【0003】
このMDプレーヤ1は、3枚のMD(ミニディスク)2を一度に収納してMD3枚の連続演奏や3枚のMD2に記録されている曲目を任意の順番に再生する等の機能を有するものである。そのため、このMDプレーヤ1には、3枚のMD2を収納できる3MD交換装置3と、この3MD交換装置3のあるストック位置とディスク駆動装置のあるプレイ位置との間に任意のMD2を選択して搬送する搬送機構と、この搬送機構により搬送されたMD2をプレイ位置である記憶媒体装着部においてチャッキングして音楽等の記録又は再生を行う記録再生機構等が備えられている。
【0004】
3MD交換装置3は装置本体4の正面中央部に装着されており、その正面には3つのカートリッジ挿入口5a,5b,5cが設けられている。これら3つのカートリッジ挿入口5a〜5cは、上下方向に所定の間隔をあけて3層に形成されている。そして、各カートリッジ挿入口5a〜5cの一側には、対応するカートリッジ挿入口5a〜5cに挿入されたMD2を個別に排出するためのイジェクト釦6a,6b,6cが設けられている。
【0005】
この3MD交換装置3の正面は、装置本体4の前面に取り付けられた開閉蓋7によって開閉可能とされている。この開閉蓋7の両側には、電源をオン・オフさせる電源釦及び送り釦や停止釦その他の操作釦8が多数配置されている。この開閉蓋7を開けて3MD交換装置3の正面を露出させ、各カートリッジ挿入口5a〜5cからMD2を個別に挿入することにより、3枚のMD2が装置本体4内において3箇所のカートリッジ収納部に夫々収納保持される。
【0006】
この装置本体4内において3MD交換装置3の後方には、所定位置に収納されている3枚のMD2のうち任意の1枚を選択的に取り出して搬送する搬送機構が設けられている。そして、搬送機構の近傍には、この搬送機構により搬送されるMD2の情報記憶ディスクをチャッキングして楽音信号等を読み出して音楽等を再生し、或いは楽音信号等を書き込んで音楽等を記録する記録再生機構が配設されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来のMDプレーヤ1においては、3箇所のカートリッジ収納部に収納された3枚のMD2の中から任意のMD2を選択して取り出すために取出ホルダを昇降動作させるためのモータと、取り出されたMD2を保持するMDホルダを記憶媒体装着部に搬送するためのモータと、この記憶媒体装着部においてスピンドルモータを移動させてMD2をチャッキングするためのモータとの合計3個のモータが駆動源として使用されていた。従って、MDの着脱動作やMDの搬送動作等の各動作毎にそれぞれ独立のモータが使用されていたため、使用されるモータの数が多くてモータ制御が複雑になると共に装置全体の重量が重くなり、また不経済であるという課題があった。
【0008】
このことは、上述したMD2に代えてCD等のディスク状記憶媒体を使用するCDプレーヤについても同様である。この種のCDプレーヤには、複数枚のCDが個別に載置される複数のディスクトレイと、この複数のディスクトレイを保持するトレイストッカとが設けられている。そして、これらの駆動源として、トレイストッカを昇降動作させるためのモータと、このトレイストッカに保持されているディスクトレイを装置本体の前方に突出させたり、ディスクトレイに載置されているCDを記憶媒体装着部に搬送するためのモータと、この記憶媒体装着部においてスピンドルモータを移動させてCDをチャッキングするためのモータとの合計3個のモータが使用されており、3モータ構成となっていて、同様にモータの数が多かった。
【0009】
そこで、本件特許出願に係る発明者は、上述した3種類の動作を2個のモータで行う機構を完成した。その機構は、複数のディスクトレイを保持するトレイストッカの昇降動作と、このトレイストッカに保持されているディスクトレイを1個ずつ取り出して搬送する搬送動作とを1個のモータで行うことができるようにしたものである。そして、1個のモータを駆動源として、ディスク状記憶媒体の記録及び/又は再生中にディスク状記憶媒体の交換動作(以下「エクスチェンジ(exchange)」という。)を可能とすべく努力した結果、そのような機能を有するエクスチェンジ機構を発明することができた。
【0010】
ところが、そのエクスチェンジ機構においては、ディスクトレイのディスク載置部にディスク状記憶媒体が載置されているか否かを検出する必要があった。そのため、シャーシの前面内側に光センサを配置して設け、この光センサから発射される光が遮られるか否かでディスク状記憶媒体の有無を判別する構成となっていた。そして、光センサが記憶媒体挿入口の近傍に設置されていたことから、外部の光がシャーシ内に入り込むことがあり、外光の影響によってディスク状記憶媒体の有無の誤判断を生ずることがあるという課題があった。
【0011】
更に、光センサの光を通過させるための穴を載置部材に設ける必要があるばかりでなく、光センサの取付部には配線基板やこれに搭載される操作釦その他の電子部品や表示パネル等が配置されるため、これらと光センサとが干渉することになり、ディスク記録再生装置をデザインする上で制約を受けることになるという課題もあった。
【0012】
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、載置部材のストック位置における略中央部に光検出器を設け、この光検出器の光を搬送中のディスク状記憶媒体でオン・オフすることにより、外光の影響を受けて誤判断を生ずることなくディスク状記憶媒体の有無を検出することができると共に、デザイン上の制約を少なくして情報記憶装置の設計上の自由度を高めることができるようにして、上記課題を解決することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述したような課題等を解決し、上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載のディスクローディング装置は、情報の記録及び/又は再生のためのディスク状記憶媒体が載置されるディスク載置部を有し且つディスク載置部の略中央部に開口部が設けられた複数の載置部材と、ディスク状記憶媒体のイジェクト位置とストック位置とプレイ位置との間に複数の載置部材を搬送する搬送機構と、複数の載置部材をストック位置で略垂直に積層して収納するストッカと、複数の載置部材ストック位置への搬送が完了したときストッカに収納される複数の載置部材にそれぞれ載置されたディスク状記憶媒体の中央穴に光を通過させ、複数の載置部材がストック位置とイジェクト位置との間をそれぞれ移動する際にその移動する載置部材に載置されたディスク状記憶媒体で光が遮断されることによりディスク状記憶媒体の有無を検出する光検出器と、を備えたことを特徴としている。
【0014】
本発明の請求項2記載のディスクローディング装置は、光検出器は、ディスク状記憶媒体を挟んで上下に対向するように配置された発光センサと受光センサとの組み合せからなることを特徴としている。
【0015】
本発明の請求項3記載のディスクローディング装置は、複数の載置部材のディスク載置部の前部であって光検出器から発射される光の移動軌跡上に、それら複数の載置部材がストック位置とプレイ位置との間にそれぞれ移動する際に光を通過させる検出穴を設けたことを特徴としている。
【0016】
上述のように構成したことにより、本発明の請求項1記載のディスクローディング装置では、ディスク載置部に載置されているディスク状記憶媒体の中央穴に光を通過させるように光検出器が設けられているため、載置部材がイジェクト位置とストック位置との間を移動すると、ディスク状記憶媒体が光検出器の光を遮断することにより、ディスク載置部にディスク状記憶媒体が載置されているか否か(ディスクの有無)を確実に検出することができる。しかも、光検出器は記憶媒体挿入口から離れた装置本体の奥に配設されていて外部から入射される光の影響を受けることがないため、ディスク状記憶媒体を検出する際に誤判断を生ずるおそれがなく、また、デザイン上の自由度を大きくして情報記憶装置の設計を容易にすることができる。
また、複数の載置部材をストック位置で略垂直に積層して収納するストッカを設けたため、ディスク状記憶媒体を複数枚ストックすることができる。更に、複数の載置部材のうちの1つに載置されたディスク状記憶媒体をプレイ位置に搬送して再生(又は記録)を行っていても、その他の載置部材をイジェクトさせて、ディスク状記憶媒体の交換作業や新たな挿填作業(エクスチェンジ)を行うことができる。
【0017】
本発明の請求項2記載のディスクローディング装置では、載置部材のディスク載置部に載置されているディスク状記憶媒体を上下から挟むように発光センサと受光センサとが配置されているため、簡単な構成の光検出器でありながら載置部材上のディスク状記憶媒体の有無を確実に検出することができる。
【0018】
本発明の請求項3記載のディスクローディング装置では、ディスク載置部の前部であって光検出器から発射される光の移動軌跡上に検出穴が設けられているため、複数の載置部材のうちの1つがストック位置とプレイ位置との間を移動することにより、その載置部材に対するディスク状記憶媒体の有無によって光検出器の光が遮断又は通過(オン・オフ)され、これにより、ディスク載置部上のディスク状記憶媒体の有無を検出することができる。
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1〜図22は、本発明の実施の例を示すもので、CD等の光ディスクのような中央に穴が設けられたディスク状記憶媒体を用いて情報の記録(書込み)及び/又は再生(読取り)を行うようにした情報記憶装置の一具体例を示す記録再生両用のディスク記録再生装置に適用したものである。
【0020】
即ち、図1は本発明のディスク記録再生装置をブロック毎に分解した斜視図、図2は同じく部品毎に分解した斜視図、図3はディスク記録再生装置のシャーシ組立体とストッカ組立体を示す斜視図、図4はストック位置においてトレイストッカに5枚のディスクトレイを収納したトレイ収納状態を示す平面図、図5は図4のX−X線断面図、図6は図4のY−Y線断面図、図7はトレイストッカを最上段まで上昇させた状態の平面図、図8はディスクトレイを引出したイジェクト状態の平面図、図9はディスクトレイをプレイ位置に移動したトレイ装着状態の平面図、図10はディスクトレイをプレイ位置に移動してチャッキングした状態の中央部縦断面図、図11はディスク再生中のディスク交換(エクスチャンジ)状態の中央部縦断面図である。
【0021】
また、図12は本発明のディスク記録再生装置に係るディスクトレイの斜視図、図13は本発明のディスク記録再生装置に係るディスクトレイと従来のディスクトレイとを比較した説明図、図14は本発明のディスク記録再生装置に係るトレイストッカの斜視図、図15は同じくスライド部材の斜視図、図16は本発明のディスク記録再生装置の動力伝達経路を示す平面図、図17はディスクトレイ搬送系の動力伝達経路を示す側面図、図18はチャッキング操作系の動力伝達経路を示す側面図、図19はスライド部材駆動系の動力伝達経路を示す側面図、図20はディスクトレイ搬送系における動力伝達経路の要部を示す説明図、図21は本発明のディスク記録再生装置に係る段付切換レバーの斜視図、図22は光検出器とディスクトレイの位置関係を説明する図である。
【0022】
このディスク記録再生装置10は、図1〜図3に示すように、上面に開口された筐体からなるシャーシ11を備えており、このシャーシ11内には、ディスク状記憶媒体の一具体例を示す記録再生両用の光ディスクDを1度に5枚ストックすることができる収納手段の一具体例を示すトレイストッカ12と、このトレイストッカ12から供給された光ディスクDをチャッキングして所定速度で回転駆動する記憶媒体駆動装置の一具体例を示すディスク回転駆動装置13と、所定速度で回転駆動される光ディスクDに対して情報信号の書込み(記録)及び/又は読出し(再生)を行う光学ピックアップ装置14と、これら装置の動作を制御するコントローラその他の装置が内蔵されている。
【0023】
シャーシ11は、上面が開口された長方形状の匣体からなり、略長方形をなす底面板11aと、この底面板11aの前部に連続する前面板11bと、底面板11aの両側部に連続する左右の側面板11c,11dと、底面板11aの後部に連続する後面板11eとを有している。このシャーシ11の前面板11bの上部には、その高さを側面板11c,11d等よりも低く設定することにより横方向に延びる細長い開口部からなる記憶媒体挿入口としてのトレイ出入口15が設けられている。そして、トレイ出入口15の両側部には、前面板11bの外側である前方に突出すると共に内側である後方にも連続して延在された一対のトレイガイド部16,16が設けられている。
【0024】
一対のトレイガイド部16,16は、載置部材の一具体例を示すディスクトレイ17の搬送方向と交差する方向の各側部を下方から支えるもので、各トレイガイド部16,16には、シャーシ11の前後方向であるトレイ搬送方向に延びるガイドレイル16a,16aが上方へ突出するように設けられている。この一対のトレイガイド部16,16に関連させてシャーシ11の前側上部には、前部取付ベース18が固着手段の一具体例を示す固定ネジ19により締付固定されて取り付けられている。
【0025】
この前部取付ベース18は、図1等に示すように、シャーシ11を横方向に跨ぐように装着されるブロック状の部材からなり、その長手方向の両端下部には、一対のトレイガイド部16,16と上下方向に対向するように一対のトレイ押え部18a,18bが設けられている。ディスクトレイ17のイジェクト時、これら上下に対をなすトレイガイド部16,16とトレイ押え部18a,18bとで両側部が支えられてディスクトレイ17の前部が前面板11bの前方へ突出するように保持される。
【0026】
この前部取付ベース18の一方のトレイ押え部18aには、図5等に示すように、ディスクトレイ17の出入りを検出する前部検出アーム20と後部検出アーム21とが上下方向へ揺動可能に取り付けられている。各検出アーム20,21は、ディスクトレイ17の移動軌跡上に突出する入力部20a,21aを有し、これら入力部20a,21aの反対側に検出スイッチ22a,22bがそれぞれ配置されている。これらの検出アーム20,21をディスクトレイ17で押し上げて対応する検出スイッチ22a,22bをオン・オフさせることにより、そのスイッチが取り付けられている位置をディスクトレイ17が通過したことを検出することができる。
【0027】
更に、一方のトレイガイド部16には、前部送りギア23が回転自在に取り付けられている。この前部送りギア23はトレイガイド部16の上面に露出されており、この前部送りギア23にはイジェクト時においてディスクトレイ17のラックが噛合される。この前部送りギア23の回転力により、その回転方向に応じてディスクトレイ17が前方又は後方へ移動される。また、シャーシ11の一方の側面板11cには、後述する側部取付ベース66が取り付けられる棚部11fが設けられている。そして、他方の側面板11dには、シャーシ11の前後方向に所定の間隔をあけて2つの垂直溝26a,26bが上下方向に延在されて設けられている。
【0028】
また、図1等に示すように、前面板11bの一対のトレイガイド部16,16の内側には、トレイ出入口15を開閉するための開閉蓋27が取り付けられている。この開閉蓋27は横方向に細長い板体からなり、その両端下部には、長手方向外側に突出する軸部27a,27aが設けられている。これらの軸部27a,27aを回動自在に支持するため、一対のトレイガイド部16,16の内側には一対の軸受部28a,28bが設けられており、これらの軸受部28a,28bによって開閉蓋27が回動自在に両端支持されている。そして、開閉蓋27の一方の軸部27aに装着されるコイルバネ29のバネ力により付勢されて、トレイ出入口15が開閉蓋27によって閉じられている。
【0029】
このトレイ出入口15から出し入れされるディスクトレイ17は、図12に示すように、使用される光ディスクDよりも大きな板状の部材からなり、その中央部には、例えば直径12cmの光ディスクDが載置される大径凹部30aと直径8cmの光ディスクDが載置される小径凹部30bとを有するディスク載置部30が設けられている。このディスクトレイ17の前部中央部には、その両側部に四角形の切欠き31a,31bを設けることにより台形状の中央突出部17aが設けられている。そして、中央突出部17aの反対側には、ディスク載置部30を中心として外側に互いに平行に突出する一対の被支持部17b,17cが設けられている。
【0030】
このディスクトレイ17には、ディスク載置部30の中央部から後部にかけてスリット状に開口された開口部の一具体例を示す開口穴34が設けられている。この開口穴34は、トレイ装着状態においてディスク回転駆動装置13のターンテーブル33が挿入されるもので、トレイ装着前のストック位置においては、光ディスクDがディスク載置部30に載置されているか否かを検出する光検出器48の光の通路となるものである。このディスクトレイ17のディスク載置部30の後部と一対の被支持部17b,17cとで囲まれた部分には、逃げ部35が設けられている。この逃げ部35は、後述するカム部材やギア等との接触を避けるための役割を有するものである。
【0031】
更に、ディスクトレイ17の逃げ部35には、2枚のディスクトレイ17を縦方向に並べるときに他方のディスクトレイ17の中央突出部17aが入り込むことができるようにして、縦方向の長さを短くする役割も有している。即ち、図13に示すように、一方のディスクトレイ17の逃げ部35内に他方のディスクトレイ17の中央突出部17aを挿入して2枚のディスクトレイ17,17を縦方向に並べることにより、前部両側部に切欠きの無い従来のディスクトレイ37を縦方向に2枚並べた場合に比べて、全体の縦方向の長さを距離Sだけ短くすることができる。これにより、ディスクトレイ17のストック位置とディスク回転駆動装置13との距離を短くして装置の奥行き長さを短くし、装置全体の小型化を図ることができる。
【0032】
また、図12に示すように、ディスクトレイ17のディスク載置部30の前部であって光検出器48の検出光の移動軌跡上、即ち、ディスク載置部30の中心点C又はその近傍を通り且つディスクトレイ17の搬送方向Sの軌跡上には、光検出器48のディスク検出に使用される光を通過させるための検出穴36が設けられている。この検出穴36は、ディスクトレイ17がストック位置とプレイ位置との間を移動する際に、そのディスク載置部30に光ディスクDが載置されているか否かを検出するためのもので、この実施例では、ディスク載置部30の小径凹部30bに設けられている。しかしながら、検出穴36は、検出光の移動軌跡上であれば大径凹部30aに設けることもできる。この検出穴36の大きさは、ディスクトレイ17の移動速度と光検出器48の光検出感度等を考慮して適宜な大きさに設定する。
【0033】
このディスクトレイ17の搬送方向Sと交差する方向の両側縁には、それぞれ下面側に開口すると共に搬送方向Sである前後方向に真っ直ぐ延びるガイド溝38a,38bが設けられている。これらのガイド溝38a,38bは、ディスクトレイ17の横方向の移動を規制してトレイ出入口15からディスクトレイ17を直線的に出し入れさせるためのものであり、イジェクト時において各ガイド溝38a,38bには、シャーシ11の一対のトレイガイド16,16に設けたガイドレール16a,16aがそれぞれ摺動可能に挿入される。
【0034】
更に、ディスクトレイ17の一方の側縁には、先端部から形成されて被支持部17bの後端部まで達するラック39が設けられている。そして、ラック39が設けられた側の被支持部17bの後端部近傍には、後述するスライダ40によって位置合せされる位置決め部としてのV字凹部41が設けられている。更に、ディスクトレイ17の被支持部17bの基部近傍には、このディスクトレイ17をロックして搬送方向Sへの移動を防止するためのロック穴42が設けられている。
【0035】
このような構成を有する5枚のディスクトレイ17が、ディスク載置部30に載置されている光ディスクDの主面である情報記録面を互いに略平行にしてストッカの一具体例を示すトレイストッカ12に収納されている。このトレイストッカ12は、図14に示すように、ディスクトレイ17よりも若干幅広に形成されたベース板12aと、このベース板12aの幅方向両側において立ち上げるように取り付けられた左右の側面板12b,12cとを有し、各側面板12b,12cは固定ネジ43a等の固着手段により固定されて一体的に構成されている(図2を参照)。
【0036】
このトレイストッカ12の各側面板12b,12cの内側には、上下方向に所定の隙間をあけて5枚の棚片12d,12dが互いに平行をなすようにそれぞれ設けられている。最上段の棚片12dは、最上段に収納されるディスクトレイ17の上方への抜止めをなすもので、各棚片12d間に形成されたトレイ収納部及び最下段の棚片12dと底面とで囲まれたトレイ収納部により、ディスクトレイ17の左右の側縁部がそれぞれ移動可能に保持される。更に、一方の側面板12bには、中部送りギア44が挿入される開口窓45が設けられている。この開口窓45は5つのトレイ収納部にそれぞれ開口されていて、トレイストッカ12の昇降位置に応じて対応する穴から中部送りギア44がトレイ収納部内に入り込み、その段に保持されているディスクトレイ17のラック39と着脱可能に噛合される。
【0037】
このトレイストッカ12の前部には、図2及び図4に示すように、ストッパ板46が固定ネジ43b等の固着手段により取り付けられている。このストッパ板46は、トレイストッカ12が所定位置よりも前方へ移動するのを制限するものである。また、左右の側面板12b,12c間には上面板47が掛け渡されていて、複数の固定ネジ43cによって上面板47が両側面板12b,12cの上部に固定されている。更に、底面板12aの略中央部には、光検出器48の光を通過させるための光通過穴49が設けられている。この光通過穴49には、シャーシ11の底面板11aに設けられたセンサ保持部11hが挿入される。更に、底面板12aの両側面には、ガイドピン50のネジ部が螺合される2つのネジ孔51が前後方向に所定の間隔をあけてそれぞれ設けられている。
【0038】
このような構成を有するトレイストッカ12が、スライド部材53に載置されている。このスライド部材53は、図15に示すように、トレイストッカ12よりも若干幅広に形成された下面板53aと、この下面板53aの左右に連続して上方へ立ち上がるように形成された左右の側面板53b,53cとを有している。スライド部材53の下面板53aの2箇所には、このスライド部材53が前後方向に移動する際のガイドとなるガイド穴54,55が設けられている。2つのガイド穴のうち、1つのガイド穴54は下面板53aの前部略中央部に配置され、他の1つのガイド穴55は後部において一側に若干オフセットされて配置されている。
【0039】
これらガイド穴54,55の前部には、抜け止め用の頭部を挿入するための広口部54a,55aが設けられている。そして、図4に示すように、一方のガイド穴54にはシャーシ11の底面板11aに設けたセンサ保持部11hが挿入され、他方のガイド穴55には同じく底面板11aに設けたガイド突部11iが挿入されている。これらセンサ保持部11h及びガイド突部11iにガイドされてスライド部材53が、シャーシ11に対して前後方向へスライド可能に支持されている。更に、下面板53aの後部であって、ガイド穴55と一方の側面板53bとの間には前後方向に延びる切欠き部53dが設けられ、ガイド穴55と他方の側面板53cとの間には後述するカム部材等との接触を避けるための切欠き部53eが設けられている。そして、一方の切欠き部53dの一方の側縁には、後述する駆動ギア112と噛み合う歯を前後方向に連続させたラック57が設けられている。
【0040】
また、スライド部材53の左右の側面板53b,53cには、前後方向に所定の間隔をあけて2つの昇降カム溝58,58がそれぞれ設けられている。これらの昇降カム溝58,58は、同一の形状及び大きさを有する階段状の長穴からなり、左右の側面板53b,53c間においては互いに対向するように配置されている。そして、各昇降カム溝58には、トレイストッカ12に螺合固定されるガイドピン50がそれぞれ摺動可能に挿通される。
【0041】
ガイドピン50は、段付きの軸部を有するネジ部材からなり、その軸部が昇降カム溝58内を摺動する。そして、一方の側面板53bの2つの昇降カム溝58には、後述する側部取付ベース66に設けた垂直溝を貫通した後にガイドピン50が挿通され、その先端のネジ部がベース板12aのネジ孔51に螺合される。また、他方の側面板53cの2つの昇降カム溝58には、シャーシ11に設けた垂直溝26a,26bを貫通した後にガイドピン50が挿通され、同じく先端のネジ部がベース板12aのネジ孔51に螺合される。
【0042】
これらの昇降カム溝58は、上下方向に所定の間隔をあけて設けられた5つの水平部58aと、上下の水平部58aを斜めに連通する4つの傾斜部58bとを有し、5つの水平部58aはトレイストッカ12の5つのトレイ収納部に対応させて同様の高さとなるように形成されている。そして、トレイストッカ12の高さに対応させて上述したトレイ出入口15が形成されている。
【0043】
即ち、各昇降カム溝58に挿通された4本のガイドピン50が最下段の1段目の水平部58aにある場合には、トレイストッカ12の最上段のトレイ収納部がトレイ出入口15と略同一高さとなるように設定されている。そして、4本のガイドピン50が最上段の5段目の水平部58aに移動した場合には、トレイストッカ12が所定量だけ持ち上げられてその最下段のトレイ収納部がトレイ出入口15と一致することになる。
【0044】
このようなトレイストッカ12の昇降動作は、シャーシ11の一方の側面板11dに設けた2つの垂直溝26a,26bと、側部取付ベース66に設けた2つの垂直溝と、スライド部材53に設けた4つの昇降カム溝58,58とによって実現される。即ち、トレイストッカ12が、垂直溝26a,26bによりシャーシ11に対して上下方向へのみ昇降可能に支持されている一方、スライド部材53が、シャーシ11に対して前後方向へのみ移動可能に支持されているため、スライド部材53を前後方向へ移動することにより、垂直溝26a,26bとガイドピン50,50と昇降カム溝58,58とからなるストッカ昇降機構の作用を介してトレイストッカ12が上下方向へ昇降動作される。
【0045】
このようなトレイストッカ12に収納されているディスクトレイ17をトレイ出入口15から出し入れさせるためシャーシ11の一方の側面板11cの棚部11fには、イジェクト位置とストック位置とプレイ位置との間にディスクトレイ17を搬送するトレイ搬送機構60が設けられている。このトレイ搬送機構60は、ディスクトレイ搬送系を構成するもので、図1等に示すように、駆動源としての駆動モータ61と、この駆動モータ61の回転数を落として伝達トルクを増大させるゴムベルト式減速機構62と、このゴムベルト式減速機構62から伝達されるトルクにより回転駆動される3個の送りギア23,44,63等を備えており、図17等に示すような動力伝達経路が構成されている。
【0046】
このトレイ搬送機構60の駆動モータ61は、図1等に示すように、シャーシ11の一方の側面板11cの棚部11fに複数の固定ネジ65aで取り付けられる側部取付ベース66に固定されている。この駆動モータ61の回転軸61aは側部取付ベース66の上面側に突出されており、その回転軸61aには駆動プーリ67が取り付けられている。駆動プーリ67は、軸方向に所定の間隔をあけて設けた3箇所のベルト掛け部を有し、各ベルト掛け部には無端状の動力伝達媒体であるゴムベルト68a,68b,68cが掛けられている。
【0047】
図4及び図17等に示すように、駆動プーリ67の中央ベルト掛け部に掛けられている第1のゴムベルト68aの他端は、シャーシ11の前側に延在されて、側部取付ベース66の前部に立設された支持軸69aに回転自在に支持されている前部従動プーリ70aに掛けられている。前部従動プーリ70aには前部出力ギア70bが一体に設けられており、この前部出力ギア70bは前部中間ギア71の大径部71aに噛合されている。前部中間ギア71は、支持軸69aの前側に立設された支持軸69bに回転自在に支持されており、その大径部71aと一体に小径部71bが設けられている。そして、前部中間ギア71の小径部71bは、上述した前部送りギア23に噛合されている。
【0048】
また、駆動プーリ67の下部ベルト掛け部に掛けられている第2のゴムベルト68bの他端は、シャーシ11の後側に延在されて、側部取付ベース66の中部に立設された支持軸69cに回転自在に支持されている中部従動プーリ72aに掛けられている。中部従動プーリ72aの下方には、同じく支持軸69cに回転自在に支持されている揺動アーム73が配置され、この揺動アーム73上に中部従動プーリ72aと一体に設けた中部出力ギア72bが載置されている。この中部出力ギア72bには中部中間ギア74の大径部74aが噛合されていて、その大径部74aには小径部74bが一体に設けられている。そして、中部中間ギア74の小径部74bには、上述した中部送りギア44が噛合されている。
【0049】
中部送りギア44と中部中間ギア74とは、揺動アーム73の一方のアーム片73aに立設された軸部73c,73dにそれぞれ回転自在に支持されている。従って、中部送りギア44及び中部中間ギア74は、揺動アーム73の揺動動作によって中部出力ギア72bの周囲を回転するように構成されている。そして、揺動アーム73が図4において時計方向へ回動するときには、中部送りギア44が内側に回動されてトレイストッカ12に設けた開口窓45からトレイ収納部内に入り込み、そのトレイ収納部内に保持されているディスクトレイ17のラック39に噛合される。また、揺動アーム73の他方のアーム片73bには、下方に突出する操作ピン73eが設けられている。
【0050】
更に、駆動プーリ67の上部ベルト掛け部に掛けられている第3のゴムベルト68cの他端は、シャーシ11の後側に延在されて、側部取付ベース66の後部に立設された支持軸69dに回転自在に支持されている後部従動プーリ75aに掛けられている。後部従動プーリ75aには後部出力ギア75bが一体に設けられていて、この後部出力ギア75bには後部中間ギア76の大径部76aが噛合されている。そして、後部中間ギア76の大径部76aには小径部76bが一体に設けられている。この後部中間ギア76は、シャーシ11に立設された支持軸77aに回転自在に支持されている。そして、後部中間ギア76の下方には、同じく支持軸77aに回転自在に支持されている段付切換レバー78が配置され、この段付切換レバー78上に小径部76bが載置されている。
【0051】
段付切換レバー78は、図21に示すように、円筒状の筒軸部78aと、この筒軸部78aから突出した2つのアーム部78b,78cとを有している。そして、第1のアーム部78bには上方に突出する操作ピン78dが設けられ、第2のアーム部78cには周方向に傾斜された傾斜面78eが設けられている。この傾斜面78eの両側に上面部78fと下面部78gとが設定されていて、上下両面78f,78g間に所定の高さを有する段差が設けられている。そして、第2のアーム部78cには、上面部78fから傾斜面78eを経て下面部78gに達する長孔79が設けられている。
【0052】
段付切換レバー78の長孔79は、円筒部78aの軸心を中心とする円弧状とされており、シャーシ11に立設された支持軸77bが摺動可能に挿通されている。支持軸77bには昇降ギア80が回動自在に支持されていて、コイルばね81aのばね力で第2のアーム部78c側に付勢されている。この昇降ギア80は、後部中間ギア76の小径部76bに噛合される大径部80aと、この大径部80aの下部に一体に設けられた小径部80bとを有している。この昇降ギア80は、段付切換レバー78の回動によりコイルばね81aの付勢力に抗して傾斜面78eに沿って昇降動作され、上面部78f上の上部位置と下面部78g上の下部位置とを取ることができる。この昇降動作の前後において昇降ギア80は、常に後部中間ギア76の小径部76bに噛合されている。
【0053】
昇降ギア80の大径部80aには可動ギア82が着脱可能に噛合される。可動ギア82は、シャーシ11に立設された支持軸77cに回動自在に支持されていて、コイルばね81bのばね力でシャーシ11の底面板11a側に付勢されている。この可動ギア82の下方には後述する揺動フレーム83に設けた操作アーム83aが対向設置されており、この操作アーム83aの上下方向への揺動によりコイルばね81bの付勢力に抗して昇降動作される。この昇降動作の前後において可動ギア82は、昇降ギア80が上部位置にあるときには大径部80aと噛合され、下部位置に移動したときには大径部80aとの噛合が解除されるようになされている。
【0054】
この可動ギア82には、側部取付ベース66に回動自在に支持されている後部送りギア63が噛合されている。この後部送りギア63は、可動ギア82の昇降動作の前後において常に可動ギア82と噛合するよう肉厚に形成されている。尚、2つのコイルばね81a,81bの他端は、側部取付ベース66に設けたばね受け片66aに着座されている。
【0055】
かくして、図4、図8及び図9において、駆動モータ61が実線で示す時計方向に回転すると、駆動プーリ67から3本のゴムベルト68a〜68cを介して3つの従動プーリ70a,72a,75aが共に時計方向に回転駆動される。これにより、前部従動プーリ70aからトルクが伝達される前部搬送部では、出力ギア70bと中間ギア71を介して前部送りギア23が時計方向へ回転駆動される。また、中部従動プーリ72aからトルクが伝達される中部搬送部では、出力ギア72bと中間ギア74を介して中部送りギア44が時計方向へ回転駆動される。そして、後部従動プーリ75aからトルクが伝達される後部搬送部では、出力ギア75bと中間ギア76と昇降ギア80と可動ギア82を介して後部送りギア63が同じく時計方向へ回転駆動される。
【0056】
このとき、前部搬送部の前部送りギア23と中部搬送部の中部送りギア44は、それぞれ出力ギア70b及び出力ギア72bと直結されているため、両送りギア23,44は常に回転駆動されることになる。一方、後部搬送部では、昇降ギア80と可動ギア82との間が噛み合いに関して断続可能に構成されているため、その噛み合いの有無により、後部送りギア63は回転駆動されたり静止状態とされることになる。
【0057】
また、前部送りギア23及び後部送りギア63は、シャーシ11の所定位置に支持されていてディスクトレイ17に設けたラック39の移動軌跡上に位置しているため、その位置にディスクトレイ17が移動すると、そのラック39に常に噛合されることになる。一方、中部送りギア44は揺動アームに支持されているため、この揺動アームの揺動運動に応じてラック39の移動軌跡上に突出し、その際にのみラック39に噛合することになる。
【0058】
このような構成を有するトレイ搬送機構60によって出し入れされる複数枚のディスクトレイ17が収納されたトレイストッカ12の後方には、シャーシ11に対して揺動可能に支持された揺動フレーム83が配設されている。図1〜図4等に示すように、揺動フレーム83は略四角形をなす枠体からなり、一方の側面の前側下部には、上述した操作アーム83aが前向きに突出するよう設けられている。この揺動フレーム83の両側面の後側上部には、シャーシ11に対する回動中心となる回動軸部83bが設けられている。この回動軸部83bは、シャーシ11に設けた軸受支持部によって回動自在に支持されており、従って、揺動フレーム83はシャーシ11に対して前下がりに傾動自在に構成されている。更に、揺動フレーム83の上面には、上方に突出するロックピン117が設けられている。このロックピン117は、チャッキング時においてディスクトレイ17のロック穴42に嵌合されるもので、これによりディスクトレイ17をロックして移動を制限することができる。
【0059】
図1に示すように、揺動フレーム83の傾動動作を確保するため、シャーシ11の底面板11aには揺動フレーム83よりも若干大きな開口窓84が設けられている。この揺動フレーム83の前側下部は前下がり時、即ち、チャッキング前の状態においてのみ開口窓84から下方へ突出する。この揺動フレーム83の内部には、4個のマウント部材85を介してサブシャーシ86が弾性支持されている。そして、このサブシャーシ86にディスク回転駆動装置13と光学ピックアップ装置14とが搭載されている。尚、マウント部材85は、ゴム状弾性体によって形成された中空の瓢箪形円筒体からなり、このような4個のマウント部材85でサブシャーシ86を弾性支持することにより、シャーシ11側の振動がディスク回転駆動装置13等に伝達されるのを防止している。
【0060】
ディスク回転駆動装置13は、サブシャーシ86の前部に固定されたスピンドルモータ87を有し、このスピンドルモータ87の上向きに設定された回転軸の先端部にターンテーブル33が取り付けられている。このターンテーブル33は、サブシャーシ86の上面に対して略平行をなすように設定されていると共に、その上面中央部には、光ディスクDの中央穴dが嵌合されるセンタリングガイドが設けられている。
【0061】
図4等に示すように、スピンドルモータ87の後方には、光学ピックアップ装置14が1本のガイド軸88aと1個のガイド板88bとで両側をガイドされて前後方向(搬送方向S)へ進退移動可能に支持されている。一方のガイド軸88aは両端がサブシャーシ86に固定されていると共に、他方のガイド板88bはサブシャーシ86に固定されて、互いに平行をなすように構成されている。これらのガイド軸88a及びガイド板88bに摺動可能に支持された光学ピックアップ装置14のキャリッジ14aがターンテーブル33に対して接近・離反可能に構成されている。
【0062】
このキャリッジ14aの上部には、対物レンズ14bが上向きに設置された光学ヘッド14cが取り付けられている。この対物レンズ14bから出射されたレーザ光がターンテーブル33にチャッキィングされた光ディスクDの情報記録面に照射され、また、その情報記録面から反射されたレーザ光が対物レンズ14bを介して光学ヘッド14cに入射される。対物レンズ14b及びターンテーブル33(スピンドルモータ87)の各中心は、ディスクトレイ17のディスク載置部30の中心点Cの移動軌跡と略一致するように設定されており、ターンテーブル33に装着された光ディスクDの後部において対物レンズ14bが前後方向に移動可能とされている。
【0063】
このターンテーブル33の上方には、図1及び図11等に示すように、ターンテーブル33との間で光ディスクDを挟持して回転方向に一体となすディスククランパー89が配置されている。このディスククランパー89は、揺動フレーム83の上方を覆うように配置された後部取付ベース90に、上下、左右及び前後方向にそれぞれ一定のあそびを持って保持されている。この後部取付ベース90は、シャーシ11の後部において、左右の側面板11c,11d間に掛け渡すように取り付けられ、複数本の固定ネジ19aで締付固定されている。
【0064】
この後部取付ベース90の略中央部にディスククランパー89が配置されている。このディスククランパー89は、後部取付ベース90に設けた穴を上下に貫通する筒軸部と、この筒軸部の下端部に設けられたフランジ状の押え板と、筒軸部の上端部に着脱可能に取り付けられた取付板とを有している。そして、筒軸部の内部にはチャッキング用のマグネットが収納されており、このマグネットの吸着力によってディスククランパー89が、磁性材料である鉄板を有するターンテーブル33に吸着される。これにより、ターンテーブル33に装着された光ディスクDが、ディスククランパー89とターンテーブル33とで上下から挟持されてチャッキングされ、このチャッキング状態で回転駆動される。
【0065】
また、図5等に示すように、後部取付ベース90の一方の側部には、情報信号の記録及び/又は再生が行われるプレイ位置である記憶媒体装着部にディスクトレイ17が移動されたか否かを検出する前部検出アーム91と後部検出アーム92とが上下方向へ揺動可能に取り付けられている。各検出アーム91,92は、ディスクトレイ17の移動軌跡上に突出する入力部91a,92aを有し、これら入力部91a,92aの反対側に検出スイッチ22c,22dがそれぞれ配置されている。これらの検出アーム91,92をディスクトレイ17で押し上げて対応する検出スイッチ22c,22dをオン・オフさせることにより、そのスイッチが取り付けられている位置をディスクトレイ17が通過したことを検出することができる。
【0066】
また、シャーシ11の一方の側面板11dの内面と側部取付ベース66の内面には、トレイストッカ12の後方からターンテーブル33側に搬送されたディスクトレイ17の両側部を支持する後部ガイドレール93a,93bが設けられている。この後部ガイドレール93a,93bは、一対のトレイガイド16,16とトレイ押え部18a,18bとで囲まれたトレイ出入口15と略同じ高さに設定されている。
【0067】
上述した揺動フレーム83の前面の中央上部には前方に突出するカムピン94が設けられていて、そのカムピン94の先端部は摺動摩擦抵抗を小さくするため球形に形成されている。このカムピン94は、その前方に配置されたカム部材95のカム溝96に摺動可能に係合されている。
【0068】
カム部材95は、図2及び図3等に示すように、外周面に螺旋状に延びるカム溝96を有する回転体からなり、このカム部材95の下端部にはカムギア95aが設けられ、上面には端面カム95bが設けられている。カム部材95のカム溝96は、所定の角度で傾斜された斜面部96aと、この斜面部96aの両側に連続する水平とされた上水平部96b及び下水平部96cとを有している。このカム溝96の傾斜部96aは右下がりの長溝とされており、この傾斜部96aの左側の高い位置には上水平部96bが形成され、また、傾斜部96aの右側の低い位置には下水平部96cが形成されている。このカム溝96の上水平部96bは、揺動フレーム83を水平にした状態と同じ高さ位置に設定されており、下水平部96cとの高低差の分だけ揺動フレーム83が前下がりの状態となる。
【0069】
このカム部材95は、カムギア95aを下に配した状態で、シャーシ11の底面板11aに立設された支持軸77dに回転自在に支持されている。そして、カム部材95のカムギア95aには、チャッキング操作系のカム駆動機構97における動力伝達経路の末端に位置する出力ギア98が噛合されている。この出力ギア98は、中間ギア99の小径部99aに噛合されていて、この小径部99aには大径部99bが一体に設けられている。そして、出力ギア98の大径部99bには駆動ギア100aが噛合されている。
【0070】
駆動ギア100aには従動プーリ100bが一体に設けられていて、その従動プーリ100bには無端状のゴムベルト68dの一端が掛けられている。このゴムベルト68dの他端は、後方に延在されて駆動プーリ101aに掛けられており、その駆動プーリ101aはカム駆動モータ101の回転軸に固定されている。更に、カム駆動モータ101はシャーシ11の側面板11dの内側に固定されていて、駆動ギア100a、中間ギア99及び出力ギア98は、底面板11aに立設された支持軸にそれぞれ回転自在に支持されている。
【0071】
また、カム部材95の上面に設けた端面カム95bは、カム部材95の回転中心を中心にして一側に変位させた環状溝からなり、この環状溝における半径方向の変位量により、スライダ40を所定距離だけ進退動作させるためのストロークを設定している。この端面カム95bには、スライダ40の裏面に突出させた凸部40aが摺動可能に係合されている。
【0072】
スライダ40は、図3及び図4等に示すように、横方向に長い板状の部材からなり、その長手方向に所定の間隔をあけて横方向に延びる2つの長穴40b,40cが設けられている。このスライダ40の一方の長穴40bは、カム部材95を支持する支持軸77dの頂部に対向され、この頂部に螺合される取付ネジ102aにより、横方向への移動をガイドしつつ脱落が防止されている。スライダ40の他方の長穴40cは、シャーシ11に立設された支持軸77eの上方に延在されており、この頂部に螺合される取付ネジ102bにより、同じく横方向への移動をガイドしつつ脱落が防止されている。
【0073】
図3及び図4等に示すように、スライダ40の側部取付ベース66側にはアーム片40dが設けられていて、このアーム片40dの先端部には環状をなす2個の操作環103a,103bと、位置決め片104とが設けられている。このスライダ40の一方の操作環103aには、図17等に示すように、揺動アーム73の操作ピン73eが緩く挿入され、他方の操作環103bには段付切換レバー78の操作ピン78dが緩く挿入されている。
【0074】
また、スライダ40の位置決め片104は、ディスクトレイ17をストック位置に位置決めするもので、この位置決め片104をディスクトレイ17の位置決め凹部41に係合することにより、そのディスクトレイ17の前後方向への移動を制限するようにしている。この位置決め片104による位置決めはトレイストッカ12を昇降動作させるときに行われるもので、昇降動作に先立ってディスクトレイ17の位置を揃えることにより、トレイストッカ12からランダムに突出している部分を無くしてディスクトレイ17や光ディスクDが他の部品に接触して破損等が生ずることを防止している。
【0075】
このスライダ40の前面であるトレイストッカ12側には、昇降シャッタ105が昇降可能に支持されている。この昇降シャッタ105は、ディスクトレイ17のディスク載置部30に載置されている光ディスクDが、例えば振動等の外乱により記憶媒体装着部側に移動するのを防止するためのもので、通常は昇降シャッタ105の上部がカム部材95の上端面よりも上方へ突出されていて、ディスクトレイ17を記憶媒体装着部側へ搬送するときには所定量だけ下降して、その通過を可能とさせる構成となっている。
【0076】
このため、昇降シャッタ105には、左右一対の傾斜されたガイド穴106,106が設けられている。一対のガイド穴106,106には、スライダ40に設けた一対のガイドピン107,107が摺動可能に係合されている。そして、スライダ40と昇降シャッタ105との間にはスプリング108が掛け渡されており、このスプリング108のばね力で昇降シャッタ105は常に側部取付ベース66側に付勢されている。この昇降シャッタ105の横方向への移動を制限するため、シャーシ11の底面板11aにはストッパ109が立設されている。このストッパ109で昇降シャッタ105の横方向への移動を制限し、一対のガイドピン107,107にガイドされてガイド穴106,106が下方へ移動することにより、昇降シャッタ105が全体として押し下げられて下方へ移動することになる。
【0077】
このスライダ40の側部取付ベース66側を支持する支持軸77fには、ゼネバギアの一方を構成するゼネバピンギア110が回転自在に支持されている。図19及び図20等に示すように、ゼネバピンギア110は、扇状に突出形成されたカム凸部110aと、このカム凸部110aの半径方向外側に設けられたカムピン110bと、カム凸部110aを下方へ膨出させることにより形成されたスイッチ操作部110cとを有している。
【0078】
また、ゼネバギアの他方を構成するゼネバ溝ギア111は、カムピン110bが摺動可能に係合される十文字状に形成されたカム溝111aと、ゼネバピンギア110のカム凸部110aの外周面に摺接して回転力の伝達を阻止するストッパ曲面111bと、これらと一体に形成されたギア部111cとを有している。このゼネバ溝ギア111のギア部111cには、駆動ギア112の大径部112aが噛合されている。この大径部112aには小径部112bが一体に設けられており、その小径部112bは、上述したスライド部材53のラック57に噛合されている。この駆動ギア112とゼネバ溝ギア111とは、シャーシ11に立設された支持軸に回転自在に支持されている。
【0079】
更に、図19に示すように、ゼネバピンギア110の円筒軸部にはコイルばね113が緩く嵌合されていて、このコイルばね113の一端がスリーブ114を介してスライダ40の下面に圧接されている。このコイルばね113の付勢力に抗してカムピン110bをカム溝111aから逃がすことにより、ゼネバピンギア110とゼネバ溝ギア111との間に過大な荷重が負荷されて破損等の故障が生ずることを防止している。
【0080】
また、図1に示すように、前部取付ベース18と後部取付ベース90との間には、中部取付ベース115が複数の固定ネジ19bで締結されて取り付けられている。この中部取付ベース115には、光検出器48の一方を構成する受光センサ48bが取付ブラケット116を介して取り付けられている。この受光センサ48bに対向させて、シャーシ11の底面板11aに設けたセンサ保持部11hには、光検出器48の他方を構成する発光センサ48aが取り付けられている。この発光センサ48aから発射されて受光センサ48bで受光される光は、トレイストッカ12のトレイ収納部に収納されたディスクトレイ17に載置されている光ディスクDの中央穴dを通るように設置されている。
【0081】
図22に示すように、ディスクトレイ17の開口穴34が光検出器48の光の上を通過する際に、ディスクトレイ17に支持されている光ディスクDの情報記録面によって光が遮断されることにより、そのディスク載置部30に光ディスクDが載置されていることを検出することができる。従って、ディスク載置部30に光ディスクDが載置されていない場合には、その光が遮断されることがないため、光ディスクDが無いことを検出することができる。この光ディスクDの検出動作は、ディスクトレイ17がイジェクト位置とストック位置との間を移動するとき(トレイ挿入時及びトレイ排出時の両方)において行われるものである。
【0082】
また、ディスクトレイ17の前部が光検出器48の光の上を通過して検出穴36を横切る際に、ディスク載置部30に載置されている光ディスクDの情報記録面によって光が遮断されることにより、そのディスクトレイ17に光ディスクDが載置されていることを検出することができる。従って、ディスク載置部30に光ディスクDが載置されていない場合には、その光が検出穴36を横切るときだけ受光センサ48bによって受光されるため、これにより光ディスクDが無いことを検出することができる。この光ディスクDの検出動作は、ディスクトレイ17がストック位置とプレイ位置との間を移動するとき(トレイセット時及びトレイリセット時の両方)において行われるものである。
【0083】
このような構成を有するディスク記録再生装置10は、例えば、次のようにして用いることにより、5枚のディスクトレイ17に対する光ディスクDの装着及び排出作業と、五層に積み重ねられた5枚のディスクトレイ17の各ディスク載置部30に載置されている5枚の光ディスクDの中から所望の1枚の光ディスクDを選択して取り出して音楽演奏等の情報信号の記録又は再生を行うと共に、その記録又は再生中に他のディスクトレイ17のディスク載置部30に載置されている光ディスクDの交換作業を行う、いわゆるエクスチェンジ機能を実行することができる。
【0084】
図4〜図6は、このディスク記録再生装置10の初期状態とするディスクトレイ17の収納状態を示すものである。このトレイ収納状態では揺動フレーム83は前下がりの状態になっており、この揺動フレーム83に保持されているディスク回転駆動装置13のターンテーブル33と後部取付ベース90に支持されているディスククランパー89との間には1枚のディスクトレイ17が入り込むために十分な大きさの隙間が設定されている。そして、5枚のディスクトレイ17を保持するトレイストッカ12は、ストック位置において最下端に降下しており、このとき最上段のトレイ収納部はトレイ出入口15に対向されている(図22A)。
【0085】
また、カム部材95の端面カム95bに係合された凸部40aが端面カム95bの外側に位置するため、スライダ40は側部取付ベース66側に移動した状態にある。そのため、図16に示すように、スライダ40の2つの操作環103a,103b内に挿入されている操作ピン73e,78dは、共に外側に変位した位置にある。従って、操作ピン73eの他端側に位置する中部送りギア44は、トレイストッカ12の開口窓45からトレイ収納部内に入り込み、そこに保持されているディスクトレイ17のラック39に噛合されている。
【0086】
まず、電源スイッチをオンして電気系統に電力を供給した後、シャーシ11の前面等に配設される図示しないフロントパネルに取り付けられた操作スイッチ群のうちトレイ動作スイッチを操作し、所望のディスクトレイ17を前進させてトレイ出入口15から前方に突出させる。このとき、例えば、最上段である5段目に位置するディスクトレイ17を突出させる場合には、この初期状態からそのまま突出動作を実行することができるが、4段目より下の段に位置するディスクトレイ17を突出させる場合には、ディスクトレイ17の突出動作の前に後述するストッカ昇降機構の昇降動作が必要となる。
【0087】
このようにトレイ動作スイッチをオンすると、図示しないコントローラの働きによりトレイ搬送機構60の駆動モータ61が駆動され、この駆動モータ61の回転力が駆動プーリ67aから3本のゴムベルト68a〜68cを介して前中後の各搬送部における3個の従動プーリ70a,72a,75aにそれぞれ伝達される。その結果、前部搬送部及び中部搬送部においては出力ギア70b,72b及び中間ギア71,74を介して送りギア23,44がそれぞれ回転駆動される。また、後部搬送部においては出力ギア75b、中間ギア76、昇降ギア80及び可動ギア82を介して送りギア63が回転駆動される。
【0088】
これにより、ディスクトレイ17のラック39に噛合する中部送りギア44の回転力により、ディスクトレイ17が前方に移動される。このディスクトレイ17が前方に少々移動すると、ラック39の先端部が前部送りギア23に噛合され、両送りギア23,44の回転力で更に移動される。そして、ディスクトレイ17の先端部が開閉蓋27に当接し、この開閉蓋27を前方に倒してトレイ出入口15を開放する。その後、中部送りギア44がラック39から離れるが、これ以後は前部送りギア23の回転力でディスクトレイ17が前方に移動される。そして、ディスクトレイ17が所定のイジェクト位置まで突出すると(図22B)、そのイジェクト位置が前部取付ベース18に取り付けられた前後の検出アーム20,21及び検出スイッチ22a,22bにより検出され、その検出信号に基づいて駆動モータ61が停止される。
【0089】
このイジェクト状態では、ディスクトレイ17のディスク載置部30の略全体がトレイ出入口15の前方に露出されるため、ディスク載置部30の小径凹部30bに直径8cmの光ディスクを簡単に載置できると共に、大径凹部30aに対して直径12cmの光ディスクをスムースに載置することができる。また、シャーシ11の一対のトレイガイド部16,16と前部取付ベース18の一対のトレイ押え部18a,18bとでディスクトレイ17の被支持部17b,17cが上下から保持されるため、ディスクトレイ17をできるだけ前に突出させながら、被支持部17b,17cを持ってディスクトレイ17をしっかりと支えることができる。
【0090】
これにより、ディスクトレイ17のイジェクト量を十分に大きく確保することができるため、光ディスクDをディスク載置部30から容易に取り出すことができる。しかも、一対のトレイガイド部16,16に設けた各ガイドレイル16aがディスクトレイ17の両側部に設けたガイド溝38a,38b内にそれぞれ入り込み、これらのガイドレイル16aでガイドされるため、ディスクトレイ17を真っ直ぐ前方に、しかもスムースに移動させることができる。
【0091】
このようにディスクトレイ17のディスク載置部30に所望の光ディスクDを載置した後、このディスクトレイ17の先端部を軽く押圧するか、或いはトレイ動作スイッチをオンすると、駆動モータ61が逆方向に回転駆動され、この駆動モータ61の回転力が前部送りギア23からディスクトレイ17のラック39に伝達される。これにより、イジェクト位置にあるディスクトレイ17がシャーシ11内に引き込まれ、トレイ出入口15を経てトレイストッカ12のトレイ収納部であるストック位置を通過し、そのまま記録媒体装着部であるプレイ位置に搬送される(図22B〜F)。
【0092】
このとき、ディスクトレイ17のディスク載置部30の大径凹部30aに直径12cmの光ディスクDが載置されているか、又は小径凹部30bに直径8cmの光ディスクDが載置されている場合には、ディスクトレイ17がイジェクト位置からストック位置に移動する際に、その光ディスクDの有無が光検出器48によって検出される。
【0093】
即ち、光検出器48の発光センサ48aと受光センサ48bとがストック位置において光ディスクDの中央穴に対向するよう配設されているため、発光センサ48aから発射されて受光センサ48bにより受光される検出光は、ディスクトレイ17がストック位置側へ移動することにより開口穴34を内側に移動して光ディスクDの情報記録面の外周縁に達すると、その情報記録面により遮断されて受光センサ48bに供給されなくなる。そして、光ディスクDの情報記録面が検出光の上を通過し、その検出光が情報記録面の内周縁から中央穴d内に移動すると、情報記録面による検出光の遮断が解除されて受光センサ48bに供給されるようになる(図22B〜D)。
【0094】
これに対して、ディスクトレイ17のディスク載置部30に光ディスクDが載置されていない場合には、ディスクトレイ17がイジェクト位置からストック位置まで移動する間、光検出器48の検出光が光ディスクDによって遮断されることがなく、その検出光が受光センサ48bによって連続して検出される。このように、ディスクトレイ17がイジェクト位置からストック位置に移動する間に検出光が一回遮断されるか否かを見ることにより、そのディスク載置部30に光ディスクDが載置されているか否か、即ち、光ディスクDの有無を判断することができる。
【0095】
このような光検出器48による光ディスクDの検出動作は、ディスクトレイ17がストック位置からイジェクト位置まで移動するイジェクト時においても、同様にして行われる。従って、イジェクト時において、イジェクトされるディスクトレイ17に光ディスクDが載置されているか否かを予め知ることができる。
【0096】
このように、光検出器48の検出光を光ディスクDの情報記録面によって遮断及び連通させることにより、この検出光のオン・オフ動作に基づいて光ディスクDの有無を検出することができる。従って、この光検出器48によれば、光ディスクDが12cmであるか8cmであるかに係わらず、光ディスクDの有無を正確且つ確実に判断することができる。また、例えば8cmの光ディスクDがディスク載置部30の小径凹部30bをはみ出して載置されている場合、検出光が通る位置に光ディスクDの情報記録面が位置するときには、ストック位置において検出光の遮断状態が継続されて受光センサ48bによる検出光の受光が不能になるため、この受光センサ48bの異常を見ることにより光ディスクDのあばれを検出することができる。
【0097】
次に、中部送りギア44の回転力により、ディスクトレイ17がトレイストッカ12のトレイ収納部を通ってストック位置から後方に移動し、ラック39の後部が後部送りギア63に噛合されると、両送りギア44,63の回転力でディスクトレイ17が移動される。そして、中部送りギア44がラック39から離れると、その後は後部送りギア63の回転力のみでディスクトレイ17が移動される。その結果、ディスクトレイ17が記憶媒体装着部であるプレイ位置まで移動すると、その位置が後部取付ベース90に取り付けられた前後の検出アーム91,92及び検出スイッチ22c,22dにより検出され、その検出信号に基づいて駆動モータ61が停止される。
【0098】
このディスクトレイ17がストック位置からプレイ位置へ移動する際にも、光検出器48による光ディスクDの検出動作が行われる(図22D〜F)。即ち、光検出器48の発光センサ48aから発射されて受光センサ48bにより受光される検出光は、ディスクトレイ17がプレイ位置側へ移動することにより、まず、光ディスクDの情報記録面により遮断され、次に、ディスク載置部30の下面により遮断されて、受光センサ48bに供給されなくなる。
【0099】
その後、ディスク載置部30に設けた検出穴36が検出光の光軸上までくると(図22E)、その検出光が検出穴36内に入り込む。このとき、ディスク載置部30に光ディスクDが載置されている場合には、その情報記録面により継続して検出光の遮断状態が継続されるため、その検出状態に基づいて光ディスクDが有るのを知ることができる。一方、ディスク載置部30に光ディスクDが載置されていない場合には、検出穴36を通過する検出光が受光センサ48bによって検出されるため、これにより、ディスク載置部30には光ディスクDが載置されていないことを知ることができる。
【0100】
このような光検出器48による光ディスクDの検出動作は、ディスクトレイ17がプレイ位置からストック位置まで移動する時においても同様にして行われるものである。従って、ディスクトレイ17をストック位置からプレイ位置に移動するときと、プレイ位置からストック位置に移動するときのいずれにおいても、ディスクトレイ17上の光ディスクDの有無を検出することができる。
【0101】
次に、プレイ位置において、光ディスクDをターンテーブル33に固定するチャッキング動作が行われる。この光ディスクDのチャッキング動作は、カム駆動機構97の作動によって行われる。
【0102】
まず、図16及び図18等に示すように、カム駆動機構97の駆動モータ101が駆動され、この駆動モータ101の回転力が駆動プーリ101aからゴムベルト68d、従動プーリ100b、駆動ギア100a、中間ギア99の大径部99b、同小径部99a及び出力ギア98を介してカムギア95aに伝達される。これにより、カムギア95aが回転駆動されると、カム溝96の回転によってカムピン94がカム溝96の下水平部96cを傾斜部96a側に移動する。そして、カムピン94が傾斜部96aに入り込んだ後、この傾斜部96aにより徐々に押し上げられて上方に移動することにより、カムピン94の上昇量に応じて揺動フレーム83がその回動軸部83bを回動中心として上方へ回動される。
【0103】
この際、揺動フレーム83の上方への回動により、この揺動フレーム83にサブシャーシ86を介して支持されたスピンドルモータ87が徐々に押し上げられ、その回転軸に固定されたターンテーブル33がディスクトレイ17の略中央部に設けられた開口穴34内に挿入される。このターンテーブル33は、ディスク載置部30に載置されている光ディスクDに下方から接近して中央穴d内に入り込み、その嵌合状態で光ディスクDを押し上げる。
【0104】
そして、カムピン94が傾斜部96aの上端に達すると、ターンテーブル33に装着された光ディスクDが略水平状態になると共に、このターンテーブル33の上方に配置されているディスククランパー89が、これに内蔵されているマグネットの吸着力によってターンテーブル33に吸着される。これが、図10に示すチャッキング状態である。その結果、ターンテーブル33とディスククランパー89とで光ディスクDが上下から挟持され、これにより、光ディスクDのチャッキング動作が実行される。
【0105】
このとき、揺動フレーム83がある程度上昇すると、図17に示すように、揺動フレーム83に設けた操作アーム83aが下方から可動ギア82に当接し、この可動ギア82を上方へ押し上げる。その結果、可動ギア82と昇降ギア80の大径部80aとの噛合が解除され、後部送りギア63への動力伝達経路が遮断される。これにより、ディスクトレイ17のラック39に後部送りギア63が噛合しているにも係わらず、後部送りギア63の回転動作を防止して、ディスクトレイ17の静止状態を確保することができる。
【0106】
これと同時に、図9及び図10に示すように、揺動フレーム83の上面に設けたロックピン117がディスクトレイ17に設けたロック穴42内に入り込む。これにより、プレイ位置に搬送されたディスクトレイ17が揺動フレーム83によってロックされ、その搬送方向への移動が制限される。そのため、上述した動力伝達経路の遮断手段に加えて、ディスクトレイ17の移動をより確実に防止することができ、ディスクトレイ17の確実な静止状態を確保することができる。
【0107】
更に、カムピン94がカム溝96の傾斜部96aから上水平部96b内に入り込むと、駆動モータ101の駆動が停止されてカム部材95の回転が停止される。この際、光学ピックアップ装置14のキャリッジ14aに搭載された光学ヘッド14cがディスクトレイ17の開口穴34内に入り込み、その対物レンズ14bが光ディスクDの情報記録面に接近する。これと前後してスピンドルモータ87が駆動され、ターンテーブル33にチャッキングされている光ディスクDが所定速度で回転される。
【0108】
その後、光学ピックアップ装置14が光ディスクDの半径方向に移動され、このとき光学ヘッド14cが光ディスクDの情報記録面に情報信号を書込み、或いは既に記録されている情報信号を読み取ることにより、光学ピックアップ装置14による情報の記録及び/又は再生が実行される。
【0109】
次に、ストック位置におけるトレイ収納状態において、トレイストッカ12の5段目ではなく4段目より下の段に位置するディスクトレイ17を選択してイジェクトするため、或いは、再生演奏中に、他の4枚のディスクトレイ17のうち、いずれか1枚のディスクトレイ17を選択して交換(エクスチェンジ)するために、所望のトレイ動作スイッチをオンすると、下水平部96c又は上水平部96bにおいてカムギア95aが若干回転駆動される。このとき、カムピン94は上水平部96b内又は下水平部96c内に保持されるため、このカム部材95の回転によって揺動フレーム83の姿勢に変化を生ずることはなく、その水平状態又は傾斜状態が保持される。
【0110】
その結果、端面カム95bに係合しているスライダ40の凸部40aがそのカム面にガイドされて摺動するため、2つの長穴40b,40cに挿通されている取付ネジ102a,102bにガイドされてスライダ40が、カム部材95の回転中心側に移動する。これにより、2つの操作環103a,103bが同じくカム部材95側に移動して、操作ピン73e,78dをそれぞれ内側に移動させる。
【0111】
これにより、操作ピン73eの移動によって揺動アーム73が、図4において反時計方向に回動し、中部送りギア44が外側へ移動される。また、操作ピン78dの移動によって段付切換レバー78が、図4において時計方向に回動し、そのアーム部78cが同方向へ回動されるため、昇降ギア80が上面部78fから傾斜面78eを滑って下面部78gに移動する。その結果、昇降ギア80の大径部80aが中間ギア76との噛合状態を確保しつつ、小径部80bがゼネバピンギア110に噛合する。これにより、駆動モータ61の回転力が中間ギア76から昇降ギア80を介してゼネバピンギア110に伝達される。
【0112】
このゼネバピンギア110の回転力は、図19に示すように、そのカムピン110bがゼネバ溝ギア111のカム溝111a内を摺動することによりゼネバ溝ギア111に伝達され、更に駆動ギア112を介してスライド部材53のラック57に伝達される。これにより、図7等に示すように、スライド部材53に設けた階段状の昇降カム溝58,58にトレイストッカ12に固定されたガイドピン50,50が摺動可能に係合され且つこれらガイドピン50,50の移動をシャーシ11に設けた垂直溝26a,26b及び側部取付ベース66に設けた垂直溝で制限するように構成しているため、スライド部材53が前後方向へ移動することにより、これら垂直溝26a,26bにガイドされてガイドピン50,50が押し上げられる。
【0113】
その結果、4本のガイドピン50,50で支持されたトレイストッカ12が略水平状態を保持したまま略垂直上方へと押し上げられる。そして、昇降カム溝58,58の各水平部58aはトレイストッカ12のトレイ収納部に対応されているため、例えば、ガイドピン50,50が最下段の水平部58aから3段目の水平部58aに移動すると、トレイストッカ12が2段持ち上げられて、上から三番目の3段目に位置するトレイ収納部がトレイ出入口15と同じ高さになる。
【0114】
この状態において、3段目のディスクトレイ17をトレイ出入口15から突出させることにより、再生中であっても、所望のディスクトレイ17をイジェクトさせて、光ディスクDの交換作業や新たな挿填作業(エクスチェンジ)を行うことができる。このプレイ中のイジェクト状態を示すものが、図11である。
【0115】
その後、突出しているディスクトレイ17を押圧するか、或いは対応するトレイ動作スイッチをオンし、このディスクトレイ17をトレイストッカ12に収納する。これにより、トレイストッカ12の昇降動作が可能となり、例えば、更にトレイストッカ12を上昇させて、2段目或いは1段目のディスクトレイ17をイジェクトさせ、これらに新たな光ディスクDを挿填したり、光ディスクDを交換する作業を行うことができる。また、トレイストッカ12を下降させて、それまで再生動作に寄与していた光ディスクDを載置したディスクトレイ17を5段目のトレイ収納部に戻す作業等を行うこともできる。
【0116】
その後、音楽演奏等の再生動作が終了すると、スピンドルモータ87の駆動が停止される一方、カム駆動機構97の駆動モータ101が駆動されてカム部材95が回転駆動される。これにより、カムピン94がカム溝96の上水平部96bを抜け出し、傾斜部96aを下がって下水平部96cに移動する。その結果、揺動フレーム83の姿勢が、図10に示す略水平の状態から、図5に示す傾斜した状態に変化する。
【0117】
この際、揺動フレーム83の下方への回動により、ターンテーブル33が下方に徐々に引下げられ、マグネットの吸着力に抗してターンテーブル33がディスククランパー89から引き離される。その結果、ターンテーブル33等による光ディスクDのチャッキングが解除され、プレイ位置にあるディスクトレイ17のディスク載置部30に光ディスクDが置き去りにされる。これにより、このディスクトレイ17をプレイ位置からストック位置に搬送して、トレイホルダ12の5段目のトレイ収納部に戻すことができる。そして、ディスクトレイ17が前方に所定量搬送されてトレイストッカ12のトレイ収納部まで移動すると、駆動モータ61の駆動が停止される。これにより、このディスク記録再生装置10が、図4等に示す当初のトレイ収納状態に復帰される。
【0118】
以上説明したが、本発明は上記実施の例に限定されるものではなく、例えば、上記実施の例においては、ディスク状記憶媒体として光ディスクを使用して記録及び再生の可能なディスク記録再生装置10に適用した例について説明したが、記録又は再生の専用装置に適用できることは勿論である。更に上記実施の例では、5枚のディスクトレイを5層に重ねてトレイストッカに収納した例について説明したが、ディスクトレイの数は4枚以下でもよく、また6枚以上でもよいものである。
【0119】
また、上記実施の例においては、回動軸部83bを中心に揺動フレーム83を回動させて姿勢を変更することによりチャッキングを行う構成とした例について説明したが、これ以外にも、揺動フレーム83をディスクトレイと平行に移動させて姿勢を変更し、これによりディスク状記憶媒体のチャッキングを行う構成とすることもできる。更に、上記実施の例では、発光センサ48aを下にして受光センサ48bを上方に配置したが、これとは逆に発光センサ48aを上にして受光センサ48bを下方に配置して光検出器48を構成することができ、更に又、発光センサ48a及び受光センサ48bを光ディスクDの共通の一側に配置する構成とすることもできる。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0120】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に記載のディスクローディング装置によれば、載置部材のディスク載置部に載置されたディスク状記憶媒体の中央穴に光を通過させるように光検出器が配設されていて、載置部材がイジェクト位置とストック位置との間に移動することにより、載置部材にディスク状記憶媒体が載置されているか否かによって光検出器がオン・オフされるため、載置部材上のディスク状記憶媒体の有無を確実に検出することができる。しかも、光検出器は記憶媒体挿入口から離れた装置本体の奥に配設されているため、記憶媒体挿入口から侵入する外光の影響を受けることがなく、ディスク状記憶媒体を検出する際に誤判断を生ずるおそれがない。更に、光検出器を配置するためのスペースを記憶媒体挿入口の近傍に確保する必要がないため、情報記憶装置をデザインする上の自由度を大きくすることができ、ディスク記憶装置の設計を容易に行うことができるという効果が得られる。
また、複数の載置部材をストック位置で略垂直に積層して収納するストッカを設けたため、複数枚のディスク状記憶媒体をストックすることができる。更に、複数の載置部材のうちの1つに載置されたディスク状記憶媒体をプレイ位置に搬送して再生(又は記録)を行いながら、その他の載置部材をイジェクトさせて、ディスク状記憶媒体の交換作業や新たな挿填作業(エクスチェンジ)を行うことができるという効果が得られる。
【0121】
本発明の請求項2に記載のディスクローディング装置によれば、載置部材のディスク載置部に載置されているディスク状記憶媒体を上下から挟むように発光センサと受光センサとが配置されているため、光検出器の構成を簡単なものにすることができると共に、簡単な構成でありながら載置部材上のディスク状記憶媒体の有無を確実に検出することができるという効果が得られる。
【0122】
本発明の請求項3に記載のディスクローディング装置によれば、ディスク載置部の前部であって光検出器から発射される光の移動軌跡上に検出穴が設けられているため、複数の載置部材のうちの1つがストック位置とプレイ位置との間を移動することにより、その載置部材のディスク載置部に載置されているディスク状記憶媒体によって光検出器の光がオン・オフ(遮断又は通過)され、これにより、ディスク載置部上にディスク状記憶媒体が載置されているか否かを確実に検出することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクローディング装置が用いられたディスク記録再生装置の実施の一例を示すもので、構成部品をブロック毎に分解した状態の斜視図である。
【図2】本発明のディスクローディング装置が用いられたディスク記録再生装置の実施の一例を示すもので、構成部品毎に分解した状態の斜視図である。
【図3】本発明のディスクローディング装置が用いられたディスク記録再生装置の実施の一例を示すもので、シャーシ組立体とストッカ組立体を示す斜視図である。
【図4】本発明のディスクローディング装置が用いられたディスク記録再生装置の実施の一例を示すもので、ストック位置でトレイストッカに5枚のディスクトレイを収納したトレイ収納状態を示す平面図である。
【図5】図4のX−X線断面図である。
【図6】図4のY−Y線断面図である。
【図7】本発明のディスクローディング装置が用いられたディスク記録再生装置の実施の一例を示すもので、トレイストッカを最上段まで上昇させた状態を示す縦断面図である。
【図8】本発明のディスクローディング装置が用いられたディスク記録再生装置の実施の一例を示すもので、ディスクトレイをイジェクト位置に移動したイジェクト状態を示す平面図である。
【図9】本発明のディスクローディング装置が用いられたディスク記録再生装置の実施の一例を示すもので、ディスクトレイをプレイ位置に移動したトレイ装着状態を示す平面図である。
【図10】本発明のディスクローディング装置が用いられたディスク記録再生装置の実施の一例を示すもので、ディスクトレイをプレイ位置に移動してディスクをチャッキングした状態の中央部縦断面図である。
【図11】本発明のディスクローディング装置が用いられたディスク記録再生装置の実施の一例を示すもので、ディスク再生中のディスク交換状態の中央部縦断面図である。
【図12】本発明のディスク記録再生装置に係るディスクトレイを示す斜視図である。
【図13】本発明のディスク記録再生装置に係るディスクトレイと従来のディスクトレイとを比較して示す説明図である。
【図14】本発明のディスク記録再生装置に係るトレイストッカを示す斜視図である。
【図15】本発明のディスク記録再生装置に係るスライド部材を示す斜視図である。
【図16】本発明のディスク記録再生装置の動力伝達経路を示す平面図である。
【図17】本発明のディスク記録再生装置のディスクトレイ搬送系の動力伝達経路を示す側面図である。
【図18】本発明のディスク記録再生装置のチャッキング操作系の動力伝達経路を示す側面図である。
【図19】本発明のディスク記録再生装置のスライド部材駆動系の動力伝達経路を示す側面図である。
【図20】本発明のディスク記録再生装置のディスクトレイ搬送系における動力伝達経路の要部を示す説明図である。
【図21】本発明のディスク記録再生装置に係る段付切換レバーを示す斜視図である。
【図22】本発明のディスク記録再生装置に係るディスクトレイと光検出器との位置関係を説明するためのもので、同図Aはストック位置、同図Bはイジェクト位置、同図Cはイジェクト位置とストック位置との間の位置、同図Dはストック位置、同図Eはストック位置とプレイ位置との間の位置、同図Fはプレイ位置、にある状態をそれぞれ示す説明図である。
【図23】従来のディスク記録再生装置の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ディスク記録再生装置(情報記憶装置)、 11 シャーシ、 12 トレイストッカ(収納手段)、 13 ディスク回転駆動装置、 14 光学ピックアップ装置、 15 トレイ出入口(記憶媒体挿入口)、 16 トレイガイド部、 17 ディスクトレイ(載置部材)、 18,66,90,115 取付ベース 23,44,63 送りギア、 26a,26b 垂直溝、 30ディスク載置部、 33 ターンテーブル、 34 開口穴(開口部)、 36 検出穴、 39 ラック、 40 スライダ、 41 V字凹部(位置決め部)、 42 ロック穴、 45 開口窓、 48 光検出器、 50 ガイドピン、 53 スライド部材、 57 ラック、 58 昇降カム溝、 60 トレイ搬送機構、 61 駆動モータ、 78 段付切換レバー、 80 昇降ギア、 82 可動ギア、 83 揺動フレーム、 87 スピンドルモータ、94 カムピン、 95 カム部材、 95b 端面カム、 96 カム溝、97 カム駆動機構、 101 駆動モータ、 105 昇降シャッタ、 110 ゼネバピンギア、 111 ゼネバ溝ギア、 117 ロックピン、 D光ディスク(ディスク状記憶媒体)、 d 中央穴

Claims (3)

  1. 情報の記録及び/又は再生のためのディスク状記憶媒体が載置されるディスク載置部を有し且つ当該ディスク載置部の略中央部に開口部が設けられた複数の載置部材と、
    上記ディスク状記憶媒体のイジェクト位置とストック位置とプレイ位置との間に上記複数の載置部材を搬送する搬送機構と、
    上記複数の載置部材を上記ストック位置で略垂直に積層して収納するストッカと、
    上記複数の載置部材上記ストック位置への搬送が完了したとき上記ストッカに収納される上記複数の載置部材にそれぞれ載置されたディスク状記憶媒体の中央穴に光を通過させ、上記複数の載置部材が上記ストック位置と上記イジェクト位置との間をそれぞれ移動する際に当該移動する載置部材に載置されたディスク状記憶媒体で上記光が遮断されることによりディスク状記憶媒体の有無を検出する光検出器と、
    を備えたことを特徴とするディスクローディング装置。
  2. 請求項1記載のディスクローディング装置において、
    上記光検出器は、上記ディスク状記憶媒体を挟んで上下に対向するように配置された発光センサと受光センサとの組み合せからなることを特徴とするディスクローディング装置。
  3. 請求項1記載のディスクローディング装置において、
    上記複数の載置部材のディスク載置部の前部であって上記光検出器から発射される光の移動軌跡上に、当該複数の載置部材が上記ストック位置と上記プレイ位置との間にそれぞれ移動する際に上記光を通過させる検出穴を設けたことを特徴とするディスクローディング装置。
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