JP3866709B2 - 弾性表面波共振子及び弾性表面波フィルタ - Google Patents

弾性表面波共振子及び弾性表面波フィルタ Download PDF

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Description

この発明は弾性表面波共振子、および複数個の弾性表面波共振子を直列腕と並列腕とに配置した梯子型の弾性表面波フィルタに関する。
帯域通過型フィルタとして、複数の弾性表面波(Surface Acoustic Wave:以下、SAWと呼ぶ)共振子を用いた梯子(ラダー)型SAWフィルタが知られている(たとえば、非特許文献1参照)。
図1に従来のラダー型のSAWフィルタの構成図を示す。
ラダー型のSAWフィルタは圧電基板上の入力端子Tiと出力端子Toとの間に、直列腕SAW共振子S1,S2を配置し、また、入力及び出力端子と接地端子Gとの間に、並列腕SAW共振子P1,P2を配置して構成される。SAW共振子S1,S2,P1,P2は、一般に一端子対SAW共振子と呼ばれる。
図2に、この従来の一端子対SAW共振子の構成図を示す。一端子対SAW共振子は、電気的にSAWを励振するためのインターディジタルトランスデューサ(Interdigital Transducer:以下、IDTと呼ぶ)と、励振されたSAWをIDT内に閉じ込めるためにSAWの伝搬路上に配置された反射器とを、圧電基板上に形成して構成される。なお、IDT自体のSAWの内部反射を利用して共振特性を得る場合、反射器が設けられない場合もある。
IDTは、図のように多数の電極をくし形形状に一定周期(pi)で配置したものである。
反射器は、多数のグレーティング電極を一定周期(pr)で配置したものであり、グレーティング反射器とも呼ばれる。
このIDTでは、上下方向それぞれから伸長した、隣接する2本の電極を1つの単位としてSAWが励振される。
ラダー型のSAWフィルタでは、直列腕SAW共振子S1,S2の共振周波数frsと並列腕SAW共振子P1,P2の***振周波数fapが、ほぼ一致するように設計される。
図3(a)に、ラダー型のSAWフィルタの通過特性図を示す。また、図3(b)に、このときの直列腕SAW共振子S1,S2および並列腕SAW共振子P1,P2単体のインピーダンス特性図を示す。図3(b)のグラフg1が、直列腕SAW共振子のグラフであり、グラフg2が並列腕SAW共振子のグラフである。直列腕SAW共振子のグラフg1では、インピーダンスが極小となる周波数が共振周波数frsであり、インピーダンスが極大となる周波数が***振周波数fasである。
図4に、ラダー型のSAWフィルタのような、帯域通過型フィルタに求められる周波数特性の説明図を示す。
ここで、特性値としては、所望の通過帯域幅(BW1,BW2)、仕様で定められた周波数での抑圧度(ATT1,ATT2)、抑圧度の幅BWatt1,BWatt2などがある。
また、ある一定の減衰量における帯域幅BW2とBW1の比(BW1/BW2)をとって、角型比と呼ぶ。角型比は1に近いほどよく、高角型比であるという。ラダー型のSAWフィルタでは、角型比はSAW共振子の共振周波数frと***振周波数faの周波数差でほぼ決定する。
すなわち、低周波側の減衰域から通過域にかけての立ち上がりの急峻さは、並列腕SAW共振子P1,P2の共振周波数frpと***振周波数fapの周波数差(図3(b)のΔfp)に依存し、Δfpが小さいほど急峻な立ち上がりとなる。また、通過域から高周波側の減衰域にかけての立ち下がりの急峻さは、直列腕SAW共振子S1,S2の共振周波数frsと***振周波数fasの周波数差(図3(b)のΔfs)に依存し、Δfsが小さいほど急峻な立ち下がりとなる。
しかしながら、ΔfpおよびΔfsは、用いる圧電基板の電気機械結合係数によってほぼ決定されており、IDTの電極の対数や電極の交差幅を変えても変化しない。これに関して、特許文献1および特許文献2には、IDTの電極を外側ほど多く間引くことで、ΔfpおよびΔfsを小さくするSAW共振子が記載されている。
また、特許文献3には、IDTの電極を周期的に間引くことで、ΔfpおよびΔfsを小さくするSAW共振子が記載されている。これらの間引き手法を用いることにより、簡易な構成でΔfpおよびΔfsを調整でき、所望の通過帯域幅および通過帯域の端部の急峻性を有するラダー型のSAWフィルタを実現している。
電子情報通信学会論文誌A Vol. J 76-A No.2 pp. 245-252 1993年 特開平8―23256号公報 特願平10―514149号公報 特開平11―163664号公報
しかし、IDTの電極を周期的に間引きをした場合には、Δfp(Δfs)は小さくなり、高角型比のフィルタの実現は可能であるが、フィルタの通過帯域外に、スプリアスが発生してしまうという問題があった。この通過帯域外のスプリアスは、IDTの電極を間引く周期に応じて複数ヶ所に発生し、フィルタに要求される通過帯域外の減衰特性を満足できない場合が多かった。
一方、IDTの電極を外側ほど多く間引きをした場合には、通過帯域外に発生するスプリアスを小さく抑えることができ、かつΔfp(Δfs)も小さくなるので、良好な帯域外減衰特性を有し、かつ高角型比のフィルタの実現は可能であるが、この方法はIDTの全電極本数に対する間引いた電極本数(間引き率R)に対するΔfp(Δfs)の縮小率が悪く、同じRであっても、周期的に間引きをした場合に比べてΔfp(Δfs)の縮小率は半分程度になってしまう。
すなわち、同じΔf(角型比)を有するフィルタを作製しようとした場合、この方法では、周期的に間引く方法に比べて約2倍のRが必要である。電極を間引くことでIDTの静電容量は低下するので、これを補正するために、通常IDTの開口長の拡大または電極対数の増加が施される。つまり、Rが2倍になれば、IDT面積の増大分は2倍以上になってしまい、フィルタチップサイズを小型化できないという問題があった。
そこで、この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、弾性表面波フィルタに用いられる弾性表面波共振子の構造を工夫することにより、弾性表面波共振子の共振周波数と***振周波数の周波数差を小さくし、かつ通過帯域外のスプリアスを抑え、かつフィルタチップサイズを小型化できる弾性表面波共振子、およびこれを用いた弾性表面波フィルタを実現することを課題とする。
この発明は、圧電基板上に形成された少なくとも1つのインターディジタルトランスデューサからなり、前記少なくとも1つのインターディジタルトランスデューサが所定数のくし形電極から構成され、かつ前記くし形電極の少なくとも3本の電極が間引きされ、間引きされた電極の位置が非周期的であり、前記インターディジタルトランスデューサを構成する所定数のくし形電極を、励振される弾性表面波の進行方向に平行な方向に見て、各分割領域内の電極本数の最大値と最小値との差が1本以下となるように3分割以上に領域分割した場合に、各分割領域の弾性表面波の平均規格化励振強度の最大値と最小値との差が0.30以下となるようにくし形電極が間引きされ、電極を間引いた位置が、弾性表面波の進行方向に垂直なインターディジタルトランスデューサの中心線を軸とした鏡面対称でないことを特徴とする弾性表面波共振子を提供するものである。
また、圧電基板上に形成された少なくとも1つのインターディジタルトランスデューサからなり、前記少なくとも1つのインターディジタルトランスデューサが所定数のくし形電極から構成され、かつ前記くし形電極の少なくとも3本の電極が間引きされ、間引きされた電極の位置が非周期的であり、前記インターディジタルトランスデューサを構成する所定数のくし形電極を、励振される弾性表面波の進行方向に平行な方向に見て、各分割領域内の電極本数の最大値と最小値との差が1本以下となるように3つの領域に領域分割した場合に、中央領域に1本以上の間引き電極が存在し、かつ各分割領域内の電極本数の最大値と最小値との差が1本以下となるように3分割以上に領域分割した場合に、各分割領域内で間引きされた電極本数の最大値と最小値との差が2本以下であり、電極を間引いた位置が、弾性表面波の進行方向に垂直なインターディジタルトランスデューサの中心線を軸とした鏡面対称でないことを特徴とする弾性表面波共振子を提供するものである。
これによれば、弾性表面波共振子の共振周波数と***振周波数とを近づけることができ、弾性表面波フィルタの角型比を高め、かつ通過帯域外のスプリアスを抑えた、小型な弾性表面波フィルタを提供できる。
この発明によれば、弾性表面波共振子のIDTを構成するくし形電極において、非周期的に電極を間引くようにしているので、弾性表面波共振子の共振周波数と***振周波数を任意に接近させることができ、高角型比の弾性表面波共振子及びラダー型SAWフィルタが実現可能である。
また、従来の周期的に間引く方法で発生していた通過帯域外のスプリアスも抑制することができる。
さらに、従来のIDTの外側ほど多く間引く方法よりも少ない間引き率で同等のΔfの縮小効果が得られるため、従来のものよりも素子の小型化が可能である。
非周期的に間引いた電極の位置に擬似間引き電極を設けた場合も同様に、弾性表面波共振子のΔfの縮小、スプリアスの抑制、小型化が可能である。
この発明において、励振効率を効果的に低減する等の観点から、間引きされない場合のくし形電極の全電極本数をRa、間引きされた電極本数をRmとした場合、間引きされた電極間に存在する電極の本数Nが、1≦N≦0.4×(Ra−Rm−4)であるようにした方が好ましい。
ここで、前記弾性表面波共振子において、間引きされた電極の本数が間引きされない場合の全電極本数の2%から22%となるようにしてもよい。
さらに、前記弾性表面波共振子において、間引きされた電極位置に弾性表面波の励振に寄与しない擬似間引き電極を形成してもよい。
また、前記弾性表面波共振子において、励振された弾性表面波の進行方向と平行な方向であって、かつ前記インターディジタルトランスデューサの両側に反射器を近接配置してもよい。
さらに、圧電基板と、圧電基板上に形成され、かつ梯子型に電気的接続がされた複数個の弾性表面波共振子とからなる弾性表面波フィルタを形成する場合において、少なくとも1つの前記弾性表面波共振子を、前記したようなこの発明の弾性表面波共振子で構成してもよい。
この発明において、励振効率とは、一般的なモード結合理論で定義されている変換係数を意味し、IDTに付加される電圧による励振効率を表す(弾性表面波(SAW)デバイスシミュレーション技術入門、橋本研也著、1997年、リアライズ社、p216参照)。
以下、図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳述する。なお、これによってこの発明が限定されるものではない。
まず、この発明のSAW共振子の構成及び特性について、従来の一端子対弾性表面波共振子と対比しながら説明する。
図2の従来のSAW共振子では、圧電基板上に、IDT(周期pi)とIDTの両側にグレーティング反射器(周期pr)が、Al薄膜などによって形成されている。pi/2とprは、およそ一致するように設計され、IDTの周期piと弾性表面波の速度vで決まる周波数f(f=v/pi)で鋭い共振を実現する。なお、IDT自体のSAWの内部反射を利用して共振特性を得る場合、反射器が設けられない場合もある。
図5に、この従来のSAW共振子のインピーダンス特性図を示す。一般にSAW共振子は、図5のように共振周波数frと***振周波数faを持つ二重共振特性を示す。ここで、図中のΔfは2つの周波数の差を表している。
また、ラダー型のSAWフィルタは、図1のように弾性表面波共振子を並列と直列にいくつか接続した構成であるが、並列腕SAW共振子P1,P2の***振周波数fapと直列腕SAW共振子S1,S2の共振周波数frsが、ほぼ一致するように共振子のIDTが設計される(図3参照)。
フィルタ特性のうち角型比を向上させるためには、前記したようにSAW共振子の***振周波数faと共振周波数frの周波数差Δf(=fa−fr)を小さくすることが必要である。
一般に、モード結合理論が知られているが、SAWフィルタにおいてこの理論を用いたシミュレーションを行い、「変換係数ζ」の値を小さくすると***振周波数faが低周波側に移動し、faとfrの周波数差Δfが小さくなることが判明した。
図6に、規格化変換係数ζ/ζ0(%)に対する共振点と***振点の周波数差Δf(MHz)の変化のグラフを示す。ここでは、800MHz帯のSAW共振子を想定している。なお、規格化変換係数ζ/ζ0とは、通常設計での変換係数ζ0で規格化された変換係数のことである。規格化変換係数ζ/ζ0が小さいほど励振効率が悪くなるということを示す。
図6によれば、SAW共振子のIDTにおけるSAWの励振効率を低下させれば、***振周波数faが低周波側に移動し、Δfが小さくなるということを、我々はモード結合理論を用いたシミュレーションにより見出した。言いかえれば、IDTにおけるSAWの励振を抑えるほど、共振点と***振点の周波数差Δfは小さくなり、角型比を高くすることができることになる。
以下に、共振点と***振点の周波数差Δfを効率的に小さくし、帯域外のスプリアスを抑え、角型比を高くすることのできるSAW共振子の実施例を示す。
図7に、この発明の一端子対SAW共振子の一実施例の構成図を示す。
図7においては、IDT(総電極本数40本=Ra)の中に、擬似間引き電極を4本(=Rm)設けている(I1〜I4)。間引き率R=4/40=10(%)である。ここで擬似間引き電極間に存在する電極の本数Nは、1≦N≦0.4×(40−4−4)=12.8となるようにする。たとえば、図7では、擬似間引き電極I1とI2との間の電極本数Rmは5本であり、擬似間引き電極I2とI3との間の電極本数Rmは11本である。
すべての電極を周期的に配置する通常設計の一端子対SAW共振子のIDTは、図2のように上側の端子に接続された電極Iaと下側の端子に接続された電極Ibが交互に配列されている。これに対して、この発明の擬似間引き電極とは、通常設計で接続されるべき端子とは逆の端子に接続された電極のことをいう。
IDTの上側端子と下側端子には、逆極性の電圧が印加されている。接続端子の極性が逆なので、擬似間引き電極(I1〜I4)からは弾性表面波は励振されない。したがって、擬似間引き電極は、図7のように通常設計で接続されるべき端子と逆の端子に接続する場合のほか、完全に図7のI1〜I4の位置の電極を取り除いてしまっても、同じ特性のSAW共振子が形成される。
ところで、擬似間引き電極を形成した領域や電極を間引いた領域では、弾性表面波は励振されないので、IDT全体のSAWの励振効率は低下することになる。この励振効率の低下は、図6の変換係数ζの低下をもたらす。
図8に、図7に示したこの発明の間引きSAW共振子のインピーダンス特性図を示す。ここで実線が図7に示したこの発明のSAW共振子であり、破線が図2に示した従来のSAW共振子のグラフである。変換係数ζの低下の結果、SAW共振子のインピーダンス特性は図8のように***振周波数faが低周波側にシフト(faからfa’)し、Δfが小さくなる。
また、フィルタチップサイズを小さくする観点からは、IDTを励振されるSAWの進行方向に平行な方向に見てほぼ均等な電極数となるように3分割以上に領域分割した場合において、各分割領域内でのSAWの平均規格化励振強度が、すべての分割領域についてほぼ等しくなるように、くし形電極が間引きされているか、あるいは擬似間引き電極を設けることが好ましい。
図9に、従来のSAW共振子で周期的に擬似間引き電極(I1〜I4)を設けたSAW共振子の構造を示す。IDTの電極の総数は40本で、擬似間引き電極は4本である。間引き率R=4/40=10(%)で、図7に示したこの発明のSAW共振子と同じ間引き率を持つ。
図10に、図9に示した周期的に擬似間引き電極を設けた共振子のインピーダンス特性と、図7に示したこの発明のSAW共振子のインピーダンス特性の比較図を示す。間引き率Rが同じであるため、変換係数ζが同じだけ低下し、同じだけΔfが小さくなっていることがわかる。
図11に、図9に示した従来の周期的に擬似間引き電極を設けたSAW共振子と、図7に示したこの発明のSAW共振子を広帯域で測定した通過特性の比較図を示す。広帯域で見ると、図9に示した従来の周期的に擬似間引き電極を設けた共振子は、間引き位置の周期性に起因するスプリアスが等間隔で発生していることがわかる(破線のグラフ)。
一方、図7に示したこの発明のSAW共振子は、間引き電極間に存在する電極本数が一定でないため、帯域外のスプリアスが大幅に低減していることがわかる(実線のグラフ)。
以上の結果から、間引き電極は周期的に設けるよりも、周期性を持たせない(間引き電極間に存在する電極本数が一定でないようにする)方がΔfの縮小効果は同じで、かつ帯域外スプリアスを抑制できるので、優れた共振子構造といえる。
図12に、従来のSAW共振子で外側ほど多く擬似間引き電極を設けた共振子の構造を示す。IDTの電極の総数は40本で擬似間引き電極(I1〜I4)は4本である。間引き率R=4/40=10(%)で、図7に示したこの発明のSAW共振子と同じ間引き率を持つ。
図13に、図12に示した外側ほど多く擬似間引き電極を設けた共振子と、図7に示したこの発明のSAW共振子を広帯域で測定した通過特性の比較図を示す。両共振子共に、間引き位置に周期性がないため、帯域外にスプリアスは観測されていない。
図14に、図12に示した外側ほど多く擬似間引き電極を設けた共振子のインピーダンス特性と、図7に示したこの発明のSAW共振子のインピーダンス特性の比較図を示す。間引き率Rが同じであるのにもかかわらず、図12に示した外側ほど多く擬似間引き電極を設けた共振子(破線のグラフ)のΔfはあまり小さくなっていないことがわかる。
以上の結果から、擬似間引き電極はIDTの外側ほど多く設けるよりも、周期性を持たせずにIDT全体に非周期的に、すなわち間引き電極間に存在する電極本数が一定でないように設けた方(図7のSAW共振子)が、帯域外スプリアスを抑制でき、かつΔfを効果的に小さくできるので、高角型比のフィルタを作製する上で優れた共振子構造であることがわかる。
また、図7に示したこの発明のSAW共振子はR=10%なので、間引きによるIDTの静電容量の低下率は20%程度である。これを補正するためのIDT面積の増大率は、1/(1−0.2)=1.25(倍)となる。
これに対して、図12に示した外側ほど多く擬似間引き電極を設けた共振子で、図7に示したこの発明のSAW共振子と同程度のΔfの縮小効果を出すためには、間引き率を約2倍にする必要がある(R=20%)。このとき、IDT面積の増大率は、1/(1−0.4)=1.67(倍)となる。したがって、従来の図12のSAW共振子よりも、この発明の図7のSAW共振子の方が、小型なSAWフィルタを実現することができる。
次に、電極の間引き率について説明する。
ここで、間引き率Rとは、1つのIDTを構成するくし形電極の全電極本数Raに対する間引きした電極本数Rmの割合と定義する。すなわち、R=(Rm/Ra)×100(%)で表される。したがってIDTの総電極本数が100本で、間引きした電極本数が10本の場合、間引き率R=10%である。また、擬似間引き電極を設けた場合は、この電極の本数をRmとする。
SAWフィルタに要求される角型比などの特性を満たす観点から、間引き率Rは、2%≦R≦22%の範囲が好適である。なぜなら、この範囲を越えて間引き率Rを増加させた場合、帯域幅の減少と***振のQ値の劣化を招き実用的でないからである。また間引き率Rが2%よりも小さいと、Δfの変化はほとんどなく、角型比の改善が見られないからである。
図15に、この発明の他の実施例として、IDTの3つの領域A,B,Cにおける擬似間引き電極の本数の最大値と最小値の差が2本以下で、かつ間引き電極間に存在する電極本数が一定でない共振子の構成図を示す。
ここでは、IDTを3つの領域に分割した場合を示すが、これに限るものではなく、4分割以上に分割してもよく、3分割以上のいずれかの分割数で、各分割領域における擬似間引き電極本数の最大値と最小値の差が2本以下になるようにすればよい。
図15において、各分割領域における、擬似間引き電極の最大値は3で最小値は1であり、その差は2である。このように、分割領域における間引き本数の最大値と最小値の差が2本以下にし、かつ、間引きされた電極間に存在する電極本数が一定にならないように構成した場合、図11に示した実線のグラフと同様に、高角型比で帯域外スプリアスのない共振/フィルタ特性が得られる。
図15のように、IDTを領域分割した場合において、別の観点から見ると、「平均規格化励振強度」なるパラメータを、すべての分割領域についてほぼ等しくなるように、擬似間引き電極を配置すれば、図11のような高角形比で帯域外スプリアスのほとんどない共振/フィルタ特性が得られる。
ここで、IDTを領域分割した場合の、各分割領域における、SAWの「平均規格化励振強度」を、図16を参照しながら定義する。図16は20本の電極から構成されるIDTを、ほぼ均等な電極数となるように3分割した場合の例を示している。領域A,B,Cはそれぞれ7本、6本、7本の電極から構成される。図16では、各領域A,B,C内に、1ヶ所だけ、擬似間引き電極I1,I2,I3を設けている。擬似間引き電極ではない隣接する2本の電極の間で励振されるSAWの強度を「規格化励振強度」として「1」と定義すれば、図16の共振子において、もし擬似間引き電極を設けなかったとすると、各領域における規格化励振強度の合計値はそれぞれ、6.5,6,6.5である。
図16のように擬似間引き電極を設けた場合、間引き電極I1,I2,I3とその両側の電極の間でSAWは励振されないので、間引き電極I1,I2,I3とその両側の電極間の規格化励振強度は共に「0」となる。したがって、図16のように擬似間引き電極を設けたとすると、各領域における規格化励振強度の合計値はそれぞれ4.5,4,4.5となる。これは、擬似間引き電極を設けた場合も、擬似間引き電極の位置に電極を設けない場合いわゆる間引きを施した場合も、同様である。
ここで、各分割領域において、間引く前の規格化励振強度の合計値に対する擬似間引き電極を設けた後の規格化励振強度の合計値の比を、「平均規格化励振強度」と定義する。図16の場合、分割領域A,B,Cにおける平均規格化励振強度はそれぞれ0.69,0.67,0.69となり、すべての分割領域についてほぼ等しい。
このように、すべての分割領域において、SAWの平均規格化励振強度をほぼ同じとなるように、擬似間引き電極を設けるか、あるいはくし形電極を間引きする場合にも、高角形比でスプリアスがほとんどないSAW共振子/SAWフィルタを提供することができる。
なお、厳密に分割領域の電極の本数を同一に合わせる必要はなく、ほぼ均等な本数で分割し、分割領域における間引き本数の最大値と最小値の差が2本以下になるように間引きを施し、かつ、間引きされた電極間に存在する電極本数が一定でないようにすれば、角型比の高いフィルタ特性が得られる。
ここで、間引き電極間に存在する電極の本数Nは、前記したように1≦N≦0.4×(Ra−Rm−4)の範囲であることが好ましい。この範囲外のNを設定した場合には、SAWが励振する領域と励振しない領域がまばらにならず、IDT全体としての励振効率を効果的に低減できないからである。つまり、この範囲外のNを設定した場合には、間引き率に対するΔfの縮小率が悪くなり、要求される小型なフィルタを実現するのが困難である。
以下に、この発明の弾性表面波共振子を用いた弾性表面波フィルタの具体的構成の一実施例について示す。
図17に、この発明の弾性表面波共振子を用いたラダー型のSAWフィルタの一実施例の構成図を示す。
これは、図1に示した従来のラダー型のSAWフィルタと同様に2つの直列腕SAW共振子S1,S2と2つの並列腕SAW共振子P1,P2を有するSAWフィルタである。
ただし、SAW共振子として図7に示したような擬似間引き電極を有するものを用いる点で、図1に示した従来のラダー型のSAWフィルタと異なる。
この発明のラダー型のSAWフィルタは、図17のものに限るものではなく、直列腕SAW共振子のみに図7のこの発明のSAW共振子を用い、並列腕SAW共振子は、図2に示したような従来のSAW共振子を用いてもよい。逆に、並列腕SAW共振子のみに図7のSAW共振子を用いてもよい。さらに、直列腕及び並列腕のSAW共振子の数も、図17のものに限るものではなく、要求される性能、仕様等に応じて3個以上の任意の数とすることができ、直列腕SAW共振子と並列腕SAW共振子の数は同数でなくてもよい。
<第1実施例>
まず、直列腕SAW共振子のみについて、この発明の図7に示したSAW共振子を用いたラダー型のSAWフィルタについて説明する。
ここでは、42°Yカット−X伝搬LiTaO3基板上に、直列に4つ、並列に2つSAW共振子を形成したラダー型SAWフィルタとする。
直列に接続したSAW共振子は図7のような構成で、IDTの周期pi=4.60μm、IDTの開口長=133μm、IDTの対数116対、反射器の周期pr=2.30μm、反射器の電極の数=160本、IDTの電極の間引き率R=12.5%とする。
擬似間引き電極間に存在する電極の本数Nは、1≦N≦79.6となるようにする。ここで、Ra=232,Rm=29である。
並列に接続したSAW共振子は図2のような構成で、IDTの周期pi=4.80μm、IDTの開口長=120μm、IDTの対数78対、反射器の周期pr=2.40μm、反射器の電極の数=120本である。
図18に、この発明の第1実施例のSAWフィルタと、図9のような従来の周期的な間引きをした共振子(R=12.5%)を直列腕に用いたフィルタと、図2のような従来の共振子のみで構成したSAWフィルタ(図1)の周波数特性の比較図を示す。細い実線がこの発明のSAWフィルタであり、破線が周期的な間引き共振子を用いたフィルタ、太い実線が従来のSAWフィルタ(図1)の特性図である。
この図18によれば、細い実線のこの発明のSAWフィルタと、破線の周期的な間引き共振子を用いたフィルタは共に、直列腕SAW共振子の共振点と***振点の周波数差Δfが小さくなったため、通過域から高周波側の減衰域にかけての立ち下りが急峻になり、角型比が向上したことがわかる。
従来のIDTの外側ほど多く間引く方法により、この発明と同様の角型特性を得るには、直列腕SAW共振子の電極を25%程度間引くことが必要である。このとき、IDTの静電容量の低下を補正するために、直列腕SAW共振子のIDTの開口長は200μmにまで拡げる必要がある。これは本発明によるSAW共振子(開口長=133μm)に比べて、35751μm2の面積の拡大となる。直列腕には4つのSAW共振子を用いているのでSAWフィルタ全体としての面積の拡大分は143005μm2となる。したがって、従来のSAW共振子は小型化が難しく、本発明のSAWフィルタは、従来のIDTの外側ほど多く間引く方法よりも小型化が可能である。
図19に、この発明の第1実施例のラダー型SAWフィルタと、図9のような従来の周期的な間引きをした共振子(R=12.5%)を直列腕に用いたフィルタを広帯域で測定した周波数特性の比較図を示す。
従来の周期的な間引きをした共振子を用いたフィルタ(破線)では、通過帯域外にスプリアスが複数発生しているが、この発明のSAWフィルタ(実線)では、このスプリアスは抑制されていることがわかる。したがって、本発明のSAWフィルタは、従来の周期的に間引く方法よりも良好な帯域外減衰特性を実現できる。
<第2実施例>
並列腕SAW共振子のみについて、この発明の図7に示したSAW共振子を用いたラダー型のSAWフィルタについて説明する。
ここでは、42°Yカット−X伝搬LiTaO3基板上に、直列に4つ、並列に2つSAW共振子を形成したラダー型SAWフィルタとする。
直列に接続したSAW共振子は図2のような構成で、IDTの周期pi=4.60μm、IDTの開口長=100μm、IDTの対数116対、反射器の周期pr=2.30μm、反射器の電極の数=160本とする。
並列に接続したSAW共振子は図7のような構成で、IDTの周期pi=4.76μm、IDTの開口長=160μm、IDTの対数78対、反射器の周期pr=2.38μm、反射器の電極の数=120本、IDTの電極間引き率R=12.5%である。
擬似間引き電極間に存在する電極の本数Nは、1≦N≦53.2となるようにする。ここで、Ra=156、Rm=19である。
図20に、この発明の第2実施例のSAWフィルタと、図9のような従来の周期的な間引きをした共振子(R=12.5%)を並列腕に用いたフィルタと、図2のような従来の共振子のみで構成したSAWフィルタ(図1)の周波数特性の比較図を示す。細い実線がこの発明のSAWフィルタであり、破線が周期的な間引き共振子を用いたフィルタ、太い実線が従来のSAWフィルタ(図1)の特性図である。
図20によれば、細い実線のこの発明のSAWフィルタと、破線の周期的な間引き共振子を用いたフィルタは共に、並列腕SAW共振子の共振点と***振点の周波数差Δfが小さくなったため、低周波側の減衰域から通過域にかけての立ち上がりが急峻になり、角型比が向上したことがわかる。
従来のIDTの外側ほど多く間引く方法により、この発明と同様の角型特性を得るには、並列腕SAW共振子の電極を25%程度間引くことが必要である。このとき、IDTの静電容量の低下を補正するために、並列腕SAW共振子のIDTの開口長は240μmにまで拡げる必要がある。これは本発明によるSAW共振子(開口長=160μm)に比べて29702μm2の面積の拡大となる。並列腕には2つのSAW共振子を用いているのでSAWフィルタ全体としての面積の拡大分は59404μm2となる。したがって、従来のSAW共振子は小型化が難しく、本発明のSAWフィルタは、従来のIDTの外側ほど多く間引く方法よりも小型化が可能である。
図21に、この発明の第2実施例のSAWフィルタと、図9のような従来の周期的な間引きをした共振子(R=12.5%)を並列腕に用いたフィルタを広帯域で測定した周波数特性の比較図を示す。従来の周期的な間引きをした共振子を用いたフィルタ(破線)では、通過帯域外にスプリアスが複数発生しているが、この発明のSAWフィルタ(実線)では、このスプリアスは抑制されていることがわかる。したがって、本発明のSAWフィルタは、従来の周期的に間引く方法よりも良好な帯域外減衰特性を実現できる。
従来のラダー型のSAWフィルタの構成図である。 従来の一端子対SAW共振子の構成図である。 従来のラダー型SAWフィルタの通過特性図である。 帯域通過型フィルタに求められる周波数特性の説明図である。 従来のSAW共振子のインピーダンス特性図である。 規格化変換係数に対する周波数差Δfの変化のグラフである。 この発明の一端子対SAW共振子の一実施例の構成図である。 この発明のSAW共振子のインピーダンス特性図である。 従来のSAW共振子で、周期的に擬似間引き電極を設けたSAW共振子の構成図である。 従来とこの発明のSAW共振子のインピーダンス特性図である。 従来とこの発明のSAW共振子の通過特性の比較図である。 従来のSAW共振子で、外側ほど多くの擬似間引き電極を設けたSAW共振子の構成図である。 従来とこの発明のSAW共振子の通過特性の比較図である。 従来とこの発明のSAW共振子のインピーダンス特性の比較図である。 この発明のSAW共振子の一実施例の構成図である。 この発明のSAW共振子において、平均規格化励振強度の説明のための構成図である。 この発明のSAW共振子を用いたラダー型のSAWフィルタの一実施例の構成図である。 従来とこの発明の第1実施例のSAWフィルタの周波数特性の比較図である。 従来とこの発明の第1実施例のSAWフィルタの周波数特性の比較図である。 従来とこの発明の第2実施例のSAWフィルタの周波数特性の比較図である。 従来とこの発明の第2実施例のSAWフィルタの周波数特性の比較図である。
符号の説明
1 IDT
2 反射器
S1 直列腕SAW共振子
S2 直列腕SAW共振子
P1 並列腕SAW共振子
P2 並列腕SAW共振子
I1〜I4 擬似間引き電極
A 分割領域
B 分割領域
C 分割領域

Claims (8)

  1. 圧電基板上に形成された少なくとも1つのインターディジタルトランスデューサからなり、
    前記少なくとも1つのインターディジタルトランスデューサが所定数のくし形電極から構成され、かつ前記くし形電極の少なくとも3本の電極が間引きされ、間引きされた電極の位置が非周期的であり、
    前記インターディジタルトランスデューサを構成する所定数のくし形電極を、励振される弾性表面波の進行方向に平行な方向に見て、各分割領域内の電極本数の最大値と最小値との差が1本以下となるように3分割以上に領域分割した場合に、各分割領域の弾性表面波の平均規格化励振強度の最大値と最小値との差が0.30以下となるようにくし形電極が間引きされ、電極を間引いた位置が、弾性表面波の進行方向に垂直なインターディジタルトランスデューサの中心線を軸とした鏡面対称でないことを特徴とする弾性表面波共振子。
  2. 各分割領域内で間引きされた電極本数の最大値と最小値との差が2本以下であることを特徴とする請求項1の弾性表面波共振子。
  3. 圧電基板上に形成された少なくとも1つのインターディジタルトランスデューサからなり、
    前記少なくとも1つのインターディジタルトランスデューサが所定数のくし形電極から構成され、かつ前記くし形電極の少なくとも3本の電極が間引きされ、間引きされた電極の位置が非周期的であり、
    前記インターディジタルトランスデューサを構成する所定数のくし形電極を、励振される弾性表面波の進行方向に平行な方向に見て、各分割領域内の電極本数の最大値と最小値との差が1本以下となるように3つの領域に領域分割した場合に、中央領域に1本以上の間引き電極が存在し、かつ各分割領域内の電極本数の最大値と最小値との差が1本以下となるように3分割以上に領域分割した場合に、各分割領域内で間引きされた電極本数の最大値と最小値との差が2本以下であり、電極を間引いた位置が、弾性表面波の進行方向に垂直なインターディジタルトランスデューサの中心線を軸とした鏡面対称でないことを特徴とする弾性表面波共振子。
  4. 前記間引きされた電極の本数が間引きされない場合の全電極本数の2%から22%であることを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波共振子。
  5. 間引きされない場合のくし形電極の全電極本数をRa、間引きされた電極の本数をRmとした場合、間引きされた電極間に存在する電極の本数Nが、1≦N≦0.4×(Ra−Rm−4)であることを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波共振子。
  6. 間引きされた電極の位置に、弾性表面波の励振に寄与しない擬似間引き電極を形成したことを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波共振子。
  7. 励振された弾性表面波の進行方向と平行な方向であって、かつ前記インターディジタルトランスデューサの両側に反射器を近接配置したことを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波共振子。
  8. 圧電基板と、圧電基板上に形成され、かつ梯子型に電気的接続がされた複数個の弾性表面波共振子とからなり、少なくとも1つの前記弾性表面波共振子が、前記請求項1から7のいずれかに記載の弾性表面波共振子であることを特徴とする弾性表面波フィルタ。
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