JP3864345B2 - 内視鏡の挿入補助具 - Google Patents

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Description

本発明は内視鏡の挿入補助具に係り、特に小腸や大腸等の深部消化管を観察する内視鏡の挿入を補助する挿入補助具に関する。
内視鏡の挿入部を小腸などの深部消化管に挿入する場合、単に挿入部を押し入れていくだけでは、腸管の複雑な屈曲のために挿入部の先端に力が伝わりにくく、深部への挿入は困難である。例えば、挿入部に余分な屈曲や撓みが生じると、挿入部をさらに深部に挿入することができなくなる。そこで、内視鏡の挿入部に挿入補助具を被せて体腔内に挿入し、この挿入補助具で挿入部をガイドすることによって、挿入部の余分な屈曲や撓みを防止する方法が提案されている。
例えば特許文献1には、内視鏡の挿入部の先端部に第1バルーンを設けるとともに、挿入補助具(オーバーチューブまたはスライディングチューブともいう)の先端部に第2バルーンを設けた内視鏡装置が記載されている。第1バルーンや第2バルーンは、膨張させることによって、挿入部や挿入補助具を小腸等の腸管内に固定させることができる。したがって、第1バルーンや第2バルーンの膨張、収縮を繰り返しながら、挿入部と挿入補助具を交互に挿入することによって、挿入部を小腸等の複雑に屈曲した腸管の深部に挿入することができる。
特開2002−301019公報
しかしながら、従来のバルーン式内視鏡装置は、内視鏡の挿入部が挿入補助具から引き抜かれた際に、挿入補助具の基端側開口から体液等が漏出し、周囲が汚れるという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、内視鏡の挿入部を挿入補助具から引き抜いた際に体液等が漏出することを防止できる内視鏡の挿入補助具を提供することを特徴とする。
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、内視鏡の挿入部が挿通される挿通孔を有し、該挿通孔に前記内視鏡の挿入部を挿通させることによって、該挿入部の挿入を補助する内視鏡の挿入補助具において、前記挿入補助具の先端部に膨縮自在なバルーンが装着されるとともに、前記挿通孔を閉塞する閉塞手段を前記挿入補助具の先端部に備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、内視鏡の挿入部を挿入補助具の挿通孔から引き抜いた際、その挿通孔を閉塞手段で閉塞することによって、挿通孔から体液等が漏出することを防止できる。また、請求項1の挿入補助具は、バルーンを膨張させることによって、体腔内に挿入した状態で固定される。このような挿入補助具は、体腔内に挿入した状態で挿通孔から挿入部を引き抜くことによって体液等が漏出しやすいという問題を有するが、請求項1の発明は、閉塞手段を備えているので、挿通孔からの体液等の漏出を防止できる。
請求項2に記載の発明は請求項1の発明において、前記挿入補助具の内周面には、潤滑剤が供給される開口が設けられることを特徴とする
請求項3に記載の発明は請求項1又は2の発明において、前記閉塞手段は、前記挿通孔に対して開閉自在に設けられた蓋部材と、該蓋部材を閉塞方向に付勢する付勢手段と、を備えることを特徴とする。したがって、請求項3に記載の発明によれば、挿入補助具の挿通孔から挿入部を引き抜いた際に、蓋部材が付勢手段で付勢され、挿通孔が自動的に閉塞される。
請求項4に記載の発明は請求項1又は2の発明において、前記閉塞手段は、前記挿通孔を閉塞する弾性片であり、該弾性片は、弾性変形することによって前記挿入部が挿通可能となる孔を中心部に有することを特徴とする。したがって、請求項4に記載の発明によれば、挿入補助具の挿通孔から挿入部を引き抜いた際に、弾性片が自身の弾性力によって元の形状に復帰し、挿通孔を閉塞する。これにより、挿通孔から体液等が漏出することを防止することができる。
請求項5に記載の発明は請求項1又は2の発明において、前記閉塞手段は、前記挿通孔を閉塞する弾性片であり、該弾性片には中心部から放射状に割りが形成され、該中心部に前記挿入部が挿通可能であることを特徴とする。したがって、請求項5に記載の発明によれば、挿入補助具の挿通孔から挿入部を引き抜いた際に、弾性片が自身の弾性力によって元の形状に復帰し、挿通孔を閉塞する。これにより、挿通孔から体液等が漏出することを防止することができる。
本発明に係る内視鏡の挿入補助具によれば、挿通孔を閉塞する閉塞手段を備えるので、内視鏡の挿入部を挿入補助具の挿通孔から引き抜いた際に、挿通孔を閉塞手段で閉塞することができ、挿通孔から体液等が漏出することを防止することができる。
以下添付図面に従って本発明に係る内視鏡の挿入補助具の好ましい実施の形態について詳述する。
図1は本発明に係る挿入補助具が適用された内視鏡装置の実施形態を示すシステム構成図である。図1に示すように内視鏡装置は主として、内視鏡10、挿入補助具70、及びバルーン制御装置100で構成される。
内視鏡10は、手元操作部14と、この手元操作部14に連設されて体腔内に挿入される挿入部12とを備える。手元操作部14には、ユニバーサルケーブル16が接続され、このユニバーサルケーブル16の先端にLGコネクタ18が設けられる。LGコネクタ18は光源装置20に着脱自在に連結され、これによって後述の照明光学系54(図2参照)に照明光が送られる。また、LGコネクタ18には、ケーブル22を介して電気コネクタ24が接続され、この電気コネクタ24がプロセッサ26に着脱自在に連結される。
手元操作部14には、送気・送水ボタン28、吸引ボタン30、シャッターボタン32、及び機能切替ボタン34が併設されるとともに、一対のアングルノブ36、36が設けられる。手元操作部14の基端部には、L状に屈曲した管によってバルーン送気口38が形成されている。このバルーン送気口38にエア等の流体を供給、或いは吸引することによって、後述の第1バルーン60を膨張、或いは収縮させることができる。
挿入部12は、手元操作部14側から順に軟性部40、湾曲部42、及び先端部44で構成され、湾曲部42は、手元操作部14のアングルノブ36、36を回動することによって遠隔的に湾曲操作される。これにより、先端部44を所望の方向に向けることができる。
図2に示すように、先端部44の先端面45には、観察光学系52、照明光学系54、54、送気・送水ノズル56、鉗子口58が設けられる。観察光学系52の後方にはCCD(不図示)が配設され、このCCDを支持する基板には信号ケーブル(不図示)が接続される。信号ケーブルは図1の挿入部12、手元操作部14、ユニバーサルケーブル16等に挿通されて電気コネクタ24まで延設され、プロセッサ26に接続される。よって、観察光学系48で取り込まれた観察像は、CCDの受光面に結像されて電気信号に変換され、そして、この電気信号が信号ケーブルを介してプロセッサ26に出力され、映像信号に変換される。これにより、プロセッサ26に接続されたモニタ50に観察画像が表示される。
図2の照明光学系54、54の後方にはライトガイド(不図示)の出射端が配設されている。このライトガイドは、図1の挿入部12、手元操作部14、ユニバーサルケーブル16に挿通され、LGコネクタ18内に入射端が配設される。したがって、LGコネクタ18を光源装置20に連結することによって、光源装置20から照射された照明光がライトガイドを介して照明光学系54、54に伝送され、照明光学系54、54から前方に照射される。
図2の送気・送水ノズル56は、図1の送気・送水ボタン28によって操作されるバルブ(不図示)に連通されており、さらにこのバルブはLGコネクタ18に設けた送気・送水コネクタ48に連通される。送気・送水コネクタ48には不図示の送気・送水手段が接続され、エア又は水が供給される。したがって、送気・送水ボタン28を操作することによって、送気・送水ノズル56からエア又は水を観察光学系52に向けて噴射することができる。
図2の鉗子口58は、図1の鉗子挿入部46に連通されている。よって、鉗子挿入部46から鉗子等の処置具を挿入することによって、この処置具を鉗子口58から導出することができる。また、鉗子口58は、吸引ボタン30によって操作されるバルブ(不図示)に連通されており、このバルブはさらにLGコネクタ18の吸引コネクタ49に接続される。したがって、吸引コネクタ49に不図示の吸引手段を接続し、吸引ボタン30でバルブを操作することによって、鉗子口58から病変部等を吸引することができる。
挿入部12の外周面には、ゴム等の弾性体から成る第1バルーン60が装着される。第1バルーン60は、両端部が絞られた略筒状に形成されており、挿入部12を挿通させて第1バルーン60を所望の位置に配置した後、図2に示すように第1バルーン60の両端部にゴム製の固定リング62、62を嵌め込むことによって、第1バルーン60が挿入部12に固定される。
第1バルーン60の装着位置となる挿入部12の外周面には、通気孔64が形成されている。通気孔64は、図1の手元操作部14に設けられたバルーン送気口38に連通されており、バルーン送気口38には後述のチューブ110を介してバルーン制御装置100に接続される。したがって、バルーン制御装置100によってエアを供給、吸引することによって、第1バルーン60を膨張、収縮させることができる。なお、第1バルーン60はエアを供給することによって略球状に膨張し、エアを吸引することによって挿入部12の外表面に張り付くようになっている。
一方、図1に示す挿入補助具70は、基端側に設けられた筒状の把持部72と、この把持部72の先端に装着された本体チューブ73で構成される。また、挿入補助具70は全体が略筒状に形成されており、その内部の挿通孔70A(すなわち、把持部72の内部と本体チューブ73の内部)は、内視鏡10の挿入部12を挿通可能な大きさに形成されている。
本体チューブ73は、可撓性を有する筒状に形成されており、その内周面には親水性の潤滑コーティングが施される。また、本体チューブ73の先端近傍には第2バルーン80が装着される。第2バルーン80は、両端が窄まった略筒状に形成されており、挿入補助具70を貫通させた状態で装着され、不図示の糸を巻回することによって固定される。第2バルーン80には、挿入補助具70の外周面に貼り付けたチューブ74が連通され、このチューブ74の基端部にコネクタ76が設けられる。コネクタ76には、チューブ120が接続され、このチューブ120を介してバルーン制御装置100に接続される。したがって、バルーン制御装置100でエアを供給、吸引することによって、第2バルーン80を膨張、収縮させることができる。第2バルーン80は、エアを供給することによって略球状に膨張し、エアを吸引することによって挿入補助具70の外周面に貼りつくようになっている。
挿入補助具70の基端側には注入口78が設けられている。この注入口78は、挿入補助具70の内周面に形成された開口(不図示)に連通される。したがって、注入口78から注射器等で潤滑剤(例えば水等)を注入することによって、挿入補助具70の内部に潤滑剤を供給することができる。よって、挿入補助具70に挿入部12を挿入した際に、挿入補助具70の内周面と挿入部12の外周面との摩擦を減らすことができ、挿入部12と挿入補助具70の相対的な移動をスムーズに行うことができる。
図3(A)、図3(B)に示すように、把持部72は、樹脂等の硬質部材からなり、筒状に形成された先端側の小径部72Aと、その小径部72Aの基端側に連設され、小径部72Aよりも大きい径で筒状に形成された大径部72Bとで構成される。小径部72Aは、その内径が挿入部12の外径よりも僅かに大きい径で形成されており、この小径部72Aの外側に本体チューブ73が嵌め込まれて固定される。小径部72Aと大径部72Bの間には、大径部72B側から小径部72A側に徐々に径が小さくなるテーパー部72Cが設けられており、大径部72Bから挿入した挿入部12をテーパー部72Cによってスムーズに小径部72A内にガイドできるようになっている。
大径部72Bの基端には、内周面から突出した凸条部72Dが全周にわたって形成されている。また、大径部72Bの内部には、挿通孔70Aの閉塞手段として、蓋部材84とねじりコイルばね86が設けられている。蓋部材84は略円盤板状に形成されており、軸88を中心として回動自在に支持されている。この蓋部材84を矢印A方向に回動させ、蓋部材84の外周部分を凸条部72Dに当接させることによって、挿通孔70Aが閉塞される。また、蓋部材84を矢印B方向に回動させることによって挿通孔70Aが開口され、外部に連通される。
ねじりコイルばね86は、蓋部材84を矢印A方向(すなわち、閉塞させる方向)に付勢する。したがって、図3(A)に示すように、負荷のない自然状態(すなわち挿入部12を挿入してない状態)では、ねじりコイルばね86に付勢された蓋部材84によって挿通孔70Aが閉塞される。また、図3(B)に示すように、挿入補助具12を挿入補助具70の基端側から押し込むと、蓋部材84がねじりコイルばね86の付勢力に抗して回動し、挿入部12を挿通孔70Aに挿通させることができる。
図1のバルーン制御装置100は、第1バルーン60にエア等の流体を供給・吸引するとともに、第2バルーン80にエア等の流体を供給・吸引する装置である。バルーン制御装置100は主として、装置本体102、及びリモートコントロール用のハンドスイッチ104で構成される。
装置本体102の前面には、電源スイッチSW1、停止スイッチSW2、第1圧力表示部106、第2圧力表示部108、及び第1機能停止スイッチSW3、第2機能停止スイッチSW4が設けられる。第1圧力表示部106、第2圧力表示部108はそれぞれ、第1バルーン60、第2バルーン80の圧力値を表示するパネルであり、バルーン破れ等の異常発生時にはこの圧力表示部106、108にエラーコードが表示される。
第1機能停止スイッチSW3、第2機能停止スイッチSW4はそれぞれ、後述の内視鏡用制御系統A、挿入補助具用制御系統Bの機能をON/OFFするスイッチであり、第1バルーン60と第2バルーン80の一方のみを使用する場合には、使用しない方の機能停止スイッチSW3、SW4を操作して機能をOFFにする。機能がOFFになった制御系統A又はBでは、エアの供給、吸引が完全に停止し、その系統の圧力表示部106、又は108もOFFになる。機能停止スイッチSW3、SW4は両方をOFFにすることによって、初期状態の設定等を行うことができる。例えば、両方の機能停止スイッチSW3、SW4をOFFにして、ハンドスイッチ104の全スイッチSW5〜SW9を同時に押下操作することによって、大気圧に対するキャリブレーションが行われる。
装置本体102の前面には、第1バルーン60へのエア供給・吸引を行うチューブ110、及び第2バルーン80へのエア供給・吸引を行うチューブ120が接続される。各チューブ110、120と装置本体102との接続部分にはそれぞれ、第1バルーン60、或いは第2バルーン80が破れた時の体液の逆流を防止するための逆流防止ユニット112、122が設けられる。逆流防止ユニット112、122は、装置本体102に着脱自在に装着された中空円盤状のケース(不図示)の内部に気液分離用のフィルタを組み込むことによって構成されており、装置本体102内に液体が流入することをフィルタによって防止する。
なお、圧力表示部106、108、機能停止スイッチSW3、SW4、及び逆流防止ユニット112、122は、内視鏡10用と挿入補助具70用とが常に一定の配置になっている。すなわち、内視鏡用10用の圧力表示部106、機能停止スイッチSW3、及び逆流防止ユニット112がそれぞれ、挿入補助具70用の圧力表示部108、機能停止スイッチSW4、及び逆流防止ユニット122に対して右側に配置されている。
一方、ハンドスイッチ104には、装置本体102側の停止スイッチSW2と同様の停止スイッチSW5と、第1バルーン60の加圧/減圧を指示するON/OFFスイッチSW6と、第1バルーン60の圧力を保持するためのポーズスイッチSW7と、第2バルーン80の加圧/減圧を指示するON/OFFスイッチSW8と、第2バルーン80の圧力を保持するためのポーズスイッチSW9とが設けられており、このハンドスイッチ104はコード130を介して装置本体102に電気的に接続されている。なお、図1には示してないが、ハンドスイッチ104には、第1バルーン60や第2バルーン80の送気状態、或いは排気状態を示す表示部が設けられている。
上記の如く構成されたバルーン制御装置100は、各バルーン60、80にエアを供給して膨張させるとともに、そのエア圧を一定値に制御して各バルーン60、80を膨張した状態に保持する。また、各バルーン60、80からエアを吸引して収縮させるとともに、そのエア圧を一定値に制御して各バルーン60、80を収縮した状態に保持する。
バルーン制御装置100は、バルーン専用モニタ82に接続されており、各バルーン60、80を膨張、収縮させる際に、各バルーン60、80の圧力値や膨張・収縮状態をバルーン専用モニタ82に表示する。なお、各バルーン60、80の圧力値や膨張・収縮状態は、内視鏡10の観察画像にスーパーインポーズしてモニタ50に表示するようにするようにしてもよい。
次に上記の如く構成された内視鏡装置の操作方法について図4(a)〜図4(h)に従って説明する。
まず、図4(a)に示すように、挿入補助具70を挿入部12に被せた状態で、挿入部12を腸管(例えば十二指腸下行脚)90内に挿入する。このとき、第1バルーン60及び第2バルーン80を収縮させておく。
次に、図4(b)に示すように、挿入補助具70の先端が腸管90の屈曲部まで挿入された状態で、第2バルーン80にエアを供給して膨張させる。すなわち、ハンドスイッチ104のスイッチSW8をONにして加圧を指令し、バルーン制御装置100からチューブ120を介してエアを供給し、第2バルーン80が予め設定した加圧力になるまで膨らませる。これにより、第2バルーン80が腸管90に係止され、挿入補助具70の先端が腸管90に固定される。
次に、図4(c)に示すように、内視鏡10の挿入部12のみを腸管90の深部に挿入する。そして、図4(d)に示すように、第1バルーン60にエアを供給して膨張させる。すなわち、ハンドスイッチ104のスイッチSW6をONにして加圧を指令し、バルーン制御装置100からチューブ110を介してエアを供給し、第1バルーン60が予め設定した加圧力になるまで膨らませる。これにより、第1バルーン60が腸管90に固定される。
次いで、第2バルーン80からエアを吸引して第2バルーン80を収縮させる。すなわち、ハンドスイッチ104のスイッチSW8をOFFにして減圧を指令し、バルーン制御装置100からチューブ120を介してエアを吸引し、第2バルーン80が予め設定した減圧力になるまで収縮させる。その後、図4(e)に示すように、挿入補助具70を押し込んで、挿入部12に沿わせて挿入する。そして、挿入補助具70の先端を第1バルーン60の近傍まで持っていった後、図4(f)に示すように、第2バルーン80にエアを供給して膨張させる。すなわち、ハンドスイッチ104のスイッチSW8をONにすることによって、第2バルーン80が予め設定した加圧力になるまで膨らませる。これにより、第2バルーン80が腸管90に固定される。すなわち、腸管90が第2バルーン80によって把持される。
次に、図4(g)に示すように、挿入補助具70を手繰り寄せる。これにより、腸管90が収縮した状態になり、挿入補助具70の余分な撓みや屈曲は無くなる。次いで、図4(h)に示すように、第1バルーン60からエアを吸引して第1チューブ60を収縮させる。すなわち、ハンドスイッチ104のスイッチSW6をOFFにして減圧を指令し、バルーン制御装置100からチューブ110を介してエアを吸引し、第1バルーン60が予め設定した減圧力になるまで収縮させる。
そして、挿入部12の先端部44をできる限り腸管90の深部に挿入する。すなわち、図4(c)に示した挿入操作を再度行う。これにより、挿入部12の先端部44を腸管90の深部に挿入することができる。挿入部12をさらに深部に挿入する場合には、図4(d)に示したような固定操作を行った後、図4(e)に示したような押し込み操作を行い、さらに図4(f)に示したような把持操作、図4(g)に示したような手繰り寄せ操作、図4(h)に示したような挿入操作を順に繰り返し行う。これにより、挿入部12をさらに腸管90の深部に挿入することができる。
次に上記の如く構成された内視鏡装置の作用について説明する。
上述した操作を行う際、内視鏡10の挿入部12は図3(B)に示すように、挿入補助具70の挿通孔70Aに挿通される。このとき、蓋部材84は、挿入部12によって押圧されるので、ねじりコイルばね86の付勢力に抗して回動した状態になっている。
ところで、上述した操作以外の操作として、挿入補助具70を体腔内に残して、腸を手繰り寄せた状態を保持したまま、内視鏡10の挿入部12を挿入補助具70から引き抜くことがある。例えば、バルーン60が破れたり外れたりした異常時の場合や、全ての処置が終了した場合には、挿入補助具70を体腔内に残したまま、挿入部12が挿入補助具70から引き抜かれる。
その際、挿入部12が挿入補助具70の挿通孔70Aから引き抜かれると、図3(A)に示すように、蓋部材84はねじりコイルばね86の付勢力によって回動し、凸条部72Dに当接する。これにより、挿入補助具70の挿通孔70Aが閉塞されるので、挿通孔70Aから体液等が漏出することを防止することができる。
このように本実施の形態によれば、挿入補助具70に蓋部材84を設け、この蓋部材84によって挿入補助具70の挿通孔70Aを閉塞するようにしたので、挿入部12を挿通孔70Aから引き抜いた際に、挿通孔70Aから体液等が漏出することを防止することができる。特に本実施の形態では、蓋部材84をねじりコイルばね86によって閉塞方向に付勢したので、挿入部12を挿通孔70Aから引き抜いた際に自然に挿通孔70Aを閉塞させることができる。
また、本実施の形態によれば、蓋部材84とねじりコイルばね86から成る閉塞手段を、基端側の把持部72に設けたので、体腔内に挿入される部分(すなわち本体チューブ73)を太径化することなく、閉塞手段を設けることができる。
さらに、本実施の形態によれば、挿入部12を挿入補助具70の挿通孔70Aに挿通させた際、挿入部12が、ねじりコイルばね86で付勢された蓋部材84によって押圧されているので、挿入部12を挿入補助具70に保持させることができる。
なお、挿入補助具70の挿通孔70Aを閉塞する閉塞手段の構成は、上述した実施の形態に限定されるものではない。図5(A)、図5(B)、図6は、別構成の閉塞手段としてゴム部材(弾性片に相当)92を備えた挿入補助具70の基端部を示す断面図であり、図6はゴム部材92の斜視図である。これらの図に示すように閉塞手段は、略円盤状のゴム部材92によって構成されており、ゴム部材92Aが把持部72の内部において挿通孔70Aを閉塞するようにして取り付けられている。ゴム部材92の中央位置には、リング部92Aがゴム部材92に一体形成されている。リング部92Aは、図5(A)、及び図6に示すように自然状態において中心の孔を閉塞する形状になっており、図5(B)に示すように、このリング部92Aの中心の孔に挿入部12を押し入れることによって、リング部材92Aが広がるように弾性変形する。これにより、挿入部12をリング部92Aの孔に挿入することができ、挿入補助具70の挿入孔70Aに挿入部12を挿通させることができる。挿通させた挿入部12を挿通孔70Aから引き抜くと、ゴム部材92は、自身の弾性力によって元の形状に復帰し、リング部92Aの孔を閉塞する。これにより挿通孔70Aが閉塞されるので、挿通孔70Aから体液等が漏出することを防止できる。また、上述したゴム部材92から成る閉塞手段は、図5(B)に示したように、挿入部12を挿入補助具70の挿通孔70Aに挿通した際に、挿入部12の外周面と挿入補助具70の内周面との隙間をゴム部材92によって閉塞することができる。したがって、挿入部12を挿入補助具70に挿通した状態で押し引き操作した際においても体液等の漏出を防止できる。
図6に示すゴム部材92の代わりに図7に示すゴム部材(弾性片に相当)94を配設してもよい。図7に示すゴム部材94は円盤状に形成されており、挿入補助具70の挿通孔70Aを閉塞するように取り付けられる。このゴム部材94には、その中心位置94Aから放射状に複数の切り込み(割り)94B、94B…が形成されている。したがって、ゴム部材94の中心位置94Aに挿入部12を押し込むことによって、ゴム部材94が中心位置94Aからまくれるように弾性変形し、挿入部12を挿通させることができる。このようなゴム部材94を用いた場合にも、挿入部12を挿通孔70Aから引き抜いた際、ゴム部材94が元の形状に弾性復帰して挿通孔70Aを閉塞するので、挿通孔70Aから体液等が漏出することを防止できる。
なお、上述した実施の形態は、閉塞手段を挿入補助具70の基端部分に設けたが、閉塞手段の取付位置はこれに限定するものではなく、挿入補助具70の挿通孔70Aを閉塞する位置であればよい。したがって、挿入補助具70の本体チューブ73の先端部分に閉塞手段を設けたり、本体チューブ73の中間部分に閉塞手段を設けたりしてもよい。
本発明に係る挿入補助具が適用された内視鏡装置のシステム構成図 内視鏡の挿入部の先端部を示す斜視図 閉塞手段の構成を示す断面図 本発明に係る内視鏡装置の操作方法を示す説明図 図3と異なる構成の閉塞手段を示す断面図 図5のゴム部材を示す斜視図 図6と異なるゴム部材を示す斜視図
符号の説明
10…内視鏡、12…挿入部、14…手元操作部、20…光源装置、26…プロセッサ、50…モニタ、60…第1バルーン、70…挿入補助具、80…第2バルーン、84…蓋部材、86…ねじりコイルばね、92…ゴム部材、94…ゴム部材、100…バルーン制御装置、102…装置本体、104…ハンドスイッチ

Claims (5)

  1. 内視鏡の挿入部が挿通される挿通孔を有し、該挿通孔に前記内視鏡の挿入部を挿通させることによって、該挿入部の挿入を補助する内視鏡の挿入補助具において、
    前記挿入補助具の先端部に膨縮自在なバルーンが装着されるとともに、
    前記挿通孔を閉塞する閉塞手段を前記挿入補助具の先端部に備えたことを特徴とする内視鏡の挿入補助具。
  2. 前記挿入補助具の内周面には、潤滑剤が供給される開口が設けられることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡の挿入補助具。
  3. 前記閉塞手段は、
    前記挿通孔に対して開閉自在に設けられた蓋部材と、
    該蓋部材を閉塞方向に付勢する付勢手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡の挿入補助具。
  4. 前記閉塞手段は、前記挿通孔を閉塞する弾性片であり、該弾性片は、弾性変形することによって前記挿入部が挿通可能となる孔を中心部に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡の挿入補助具。
  5. 前記閉塞手段は、前記挿通孔を閉塞する弾性片であり、該弾性片には中心部から放射状に割りが形成され、該中心部に前記挿入部が挿通可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡の挿入補助具。
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