JP3861734B2 - 機関作動特性変更手段のロック待機作動制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の作動特性を変更する技術に係わり、特に弁開閉タイミング等の可変制御により内燃機関の作動特性を変更すべく第一と第二の作動状態の間に変化するようになっている機関作動特性変更手段が、その第一の作動状態にロック手段によりロックされ得るようになっている場合の、機関作動特性変更手段のロックに関連する制御に係る。
【0002】
【従来の技術】
自動車の内燃機関に於いて、混合気の燃焼が最も安定して行われる中負荷運転領域にては、内部排気ガス再循環を増大させて燃費の向上を図るべく、排気弁の開領域に対する吸気弁の開領域のオーバーラップを大きくし、アイドル運転時には、機関回転が不安定になることを避けるべく上記のオーバーラップを小さくし、また高負荷運転時には、混合気の充填度を高めるべく上記のオーバーラップを小さくする如く、弁開閉タイミング制御装置(VVT)の如き機関作動特性変更手段を、車輌の運転状態に応じて最も好ましい機関作動特性を得るよう、制御することが知られている。
【0003】
また、かかる機関運転特性変更手段が内燃機関により駆動される油圧ポンプより得られる油圧によって作動するようになっている場合に、機関始動のクランキング時の如くまだ作動油圧が得られないとき、機関運転特性変更手段を機械的ロック手段によりある特定の機関運転特性を与える状態にロックすることも知られている。このことは、上記のVVTでは、例えば、特開2000−230408に、VVTをロック手段により吸気弁の閉じ位相がクランク軸の回転位相に対し最も遅角された状態にロックする例として示されている。
【0004】
図1〜3は、吸気弁開閉タイミング制御装置の一例を示したものであり、このうち図2および3は図1における断面A-Aを2つの作動態様にて示す図である。図1に於いて、eは内燃機関であり、そのクランク軸cに電動機と発電機の両機能を備えた第一および第二の電動発電機(モータ・ジェネレータ)mg1およびmg2が遊星歯車式のトルク分配装置pを介して駆動連結されており、また、かかる内燃機関と電動発電機よりなる原動回生装置に対し、一対の車輪wが、車軸s、差動歯車d、変速機tを経て電動発電機mg1の回転軸の部分にて駆動連結されている。電動発電機mg1およびmg2はインバータiを介して蓄電装置bと電気的に接続され、車輌の運行状態に応じて電動機または発電機として作動するようになっている。
【0005】
10にて全体的に示されている部分が上記の吸気弁開閉タイミング制御装置であり、内燃機関のクランク軸cより無端ベルト12を経てクランク軸に同期して回転駆動される歯車14と、吸気弁作動カム16を担持する吸気弁カム軸18との間に作用する、ロータリアクチュエータの構造を有している。
【0006】
より詳細には、歯車14には4本のボルト20によって内歯スプライン状の環状部材22と、環状の端板24とが組み合わされて、4つの内向きの放射状隔壁部26を備えた作動室空間が郭定されている。そしてこの作動室空間内には、ボルト28によりカム軸18の一端に固定されたロータ30が設けられている。このロータ30はその中心のハブ部の周りに4つの羽根部32を有するものであり、各羽根部は、その周方向両側に位置する一対の郭壁部26の間に形成された扇形室34内にて、図2に示されている如き回動位置と、図3に示されている如き回動位置との間で、歯車14、環状部材22、端板24とからなるハウジングに対し、相対的に回動し得るようになっている。
【0007】
同ハウジングは、クランク軸の正回転に伴って、無端ベルト12により歯車14の部分にて図2および3において矢印にて示されている如く時計廻り方向に駆動されるので、図2に示されている状態では、カム軸18はクランク軸に対し最も位相を遅らされた状態にあり、図3に示されている状態では、逆にカム軸18はクランク軸に対し最も位相を進められた状態にある。
【0008】
羽根部32の一つには段付きシリンダ孔36が設けられており、該段付きシリンダ孔内にはその大径部に大径のヘッド部38にてピストン式に係合したロックピン40がはめ込まれている。ロックピン40の小径部42は段付きシリンダ孔36の小径部に係合し、それに沿って摺動するよう案内されている。そしてこの小径部42の先端部は、カム軸18がクランク軸に対して最も遅角されたとき、即ちロータ30の羽根部32が環状部材22に対し図2に示されている回動位置に来たとき、歯車14の対応する個所にロックピンの先端部を受入れるピン孔として設けられた窪み孔44内に嵌入し得るようになっている。ロックピン40は圧縮コイルばね46により窪み孔44へ向けて付勢されており、段付きシリンダ孔36の大径部内にロックピン40のヘッド部38との間に形成された環状の作動室(符号36の引出し位置)内に後述の要領にて油圧が供給されていないときには、ロータ30が環状部材22に対し図2に示されている如き最遅角位置に来たとき、ロックピン40は圧縮コイルばね46のばね力によりその小径部42の端部が窪み孔44内へ落とし込まれ、クランク軸に対するカム軸18の相対的回動位置関係を最遅角位置に係止するようになっている。
【0009】
環状部材22の4つの郭壁部26の隣接するものどうしの間に形成された作動室34の各々に対しては、その内部に配置されたロータ30の羽根部32に対しこれを環状部材22に対し図2または3でみて反時計廻り方向へ駆動する油圧を供給する第一のポート48と、逆に羽根部32を環状部材22に対し図2または3でみて時計廻り方向へ駆動する油圧を供給する第二のポート50とが開口している。第一のポート48は環状の油路52に連通しておリ、第二のポート50は環状の油路54に連通している。油路52は更に段付きシリンダ孔36の上記の環状作動室(符号36の引出し位置)にも連通している。環状溝52はカム軸18の端部内に形成された油路56を経て内燃機関のシリンダヘッド部に形成されたカム軸18のための軸受部58に形成された環状油路60に連通している。一方、環状油路54は同じくカム軸18の端部内に形成された油路61、62を経て軸受部58に形成された環状油路64に連通している。環状油路60はポート66およびそれに接続された油路68を経て電磁作動の油圧切換弁70の第一のポート72に接続されており、一方、環状油路64はポート74より油路76を経て電磁式油圧切換弁の第二のポート78に接続されている。
【0010】
電磁式油圧切換弁70は、上記のポート72および78に加えて、油圧ポンプ80よりその吐出油圧を受ける油圧ポート82と、第一のポート72を選択的に油溜84へ向けて逃がす第一のドレンポート86と、第二のポート78を選択的に油溜84へ向けて逃がす第二のドレンポート88とを有する弁ハウジング90と、該弁ハウジング内にソレノイド92と圧縮コイルばね94との作用の下に往復動して上記の各ポート間の連通を制御する弁スプール96とを有している。
【0011】
ソレノイド92は、コンピュータを組み込んだ車輌運転制御装置(ECU)98からの指令信号によりその作動を制御される。ソレノイド92が通電されていないときには、弁スプール96は圧縮コイルばね94の作用により右方へ一杯に変位した位置にあり、このとき第二のポート78は油圧ポート82に連通され、第一のポート72は第一のドレンポート86へ連通される。従って、かかる状態にてポンプ80が作動されると、油路76を経て供給された油圧はポート74より環状油路64を経て油路62へ供給され、これより油路61を経て環状油路54へ供給され、更にポート50を経て作動室34へ供給される。
【0012】
これに対しソレノイド92が連続的に通電されると、弁スプール96は圧縮コイルばね94の作用に抗して図1で見て図示の如く左方へ一杯に駆動される。このときには第一のポート72が油圧ポート82に連通し、第二のポート78は第二のドレンポート88に連通する。弁スプール96がかかる位置にあるとき、油圧ポンプ80が作動されると、それが発生する油圧は、油路68を経てポート66より環状油路60へ供給され、これより油路56および環状油路52を経てポート48より作動室34へ供給され、ロータ30の羽根部32は環状部材22に対し図2または図3でみて反時計廻り方向へ駆動され、カム軸18はクランク軸に対し遅角方向へ変位される。
【0013】
ソレノイド92への通電がオンオフパルス通電として制御されるときには、弁スプール96はパルス電流のデューティ比に応じて圧縮コイルばね94のばね力との釣合に応じて上記の2つの極端位置の間の任意の中間位置に移動され、それに応じてロータ30の羽根部32の両側に作用する油圧の大きさが動的且つ相対的に平衡制御され、クランク軸に対するカム軸18の相対的角度位置は、最進角位置と最遅角位置の間の任意の中間位置に設定される。
【0014】
車輌運転制御装置(ECU)98には、図には示されていない車輌のキースイッチよりそれがオンとされたか否か、さらにそれが機関のクランキングを行なうクランキング位置まで回動されたか否かを表す信号Sk、アクセルペダルの踏込み量を表す信号Da、車速を表す信号Ve、機関回転数を表す信号Ne、機関温度を表す信号Te、クランク軸cの回転角を表す信号Ac、吸気弁作動カム軸18の回転角を表す信号Av、電動発電機mg1およびmg2の回転速度を表す信号ωr、ωs等が供給され、車輌運転制御装置98はこれらの入力信号に基づいて所定の制御プログラムによる制御演算を行い、その一環としてソレノイド92の作動を上記の要領にて制御し、ピストンの往復動に対する吸気弁の開閉タイミングを制御する。
【0015】
図1に於いて解図的に示されている遊星歯車式トルク分配装置pは、より詳細には、図4に示す通り、遊星歯車機構のプラネタリキャリアに内燃機関eのクランク軸cが連結され、リングギアに第一の電動発電機mg1の回転軸が連結され、サンギアに第二の電動発電機mg2の回転軸が連結されたものであり、これによって内燃機関と第一および第二の電動発電機は、それぞれ遊星歯車機構によって定まる相互の差動回転関係を保って回転するようになっている。従って、その一つの作動状態として、電動発電機mg1が停止(A)しており、電動発電機mg2も停止(B)しており、内燃機関も停止している状態がある。また、他の一つの作動状態として、電動発電機mg1が正転(C)しており、電動発電機mg2も正転(D)しており、内燃機関も正転している状態がある。この状態には、内燃機関については、それが出力運転している場合も、エンジンブレーキ状態にある場合も、ただ空転している場合も、始動のためにクランキングされている場合もある。また、電動発電機mg1およびmg2については、各々、電動機として駆動力を出している場合も、発電機として動力を吸収している場合も、ただ空転している場合もある。電動発電機mg1およびmg2が、正転または逆転方向の各回転に於いて、電動機として作動するか発電機として作動するかは、インバータiによって制御される電気回路の切換えの問題である。更に、内燃機関が一時停止した状態でハイブリッド車が電動走行している場合であって、車軸sと連結された電動発電機mg1は電動機として正転(C)し、電動発電機mg2も電動機として逆転(E)している場合がある。更に、機関停止状態で車輌が後進駆動される場合であって、電動発電機mg1は電動機として逆転(F)し、電動発電機mg2は電動機として正転(G)している場合がある。更にまた、上に記した通り車輌運行開始時等にクランク軸の逆転駆動により吸気弁開閉タイミング制御装置を図5に示す進角位置へもたらす場合の如く、内燃機関および電動発電機mg1が停止している状態で電動発電機mg2の逆転によりにより内燃機関が逆転される場合(A、H)がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
図1〜3に例示した吸気弁開閉タイミング制御装置に於ける如く、吸気弁の開閉タイミング制御が最遅角位置にあるとき、それが機械的ロック手段によりロックされ得るようにてなっていれば、機関が停止されるとき、機関の回転が低下し、それに伴って機関により駆動されている油圧ポンプの回転が低下し、吸気弁開閉タイミング制御装置に供給されていた制御油圧が低下すると、吸気弁開閉タイミング制御装置に於ける油圧によるロータ30の位置決め作用が忽ち失われ、カムにより制動を受けつつ回転しているカム軸18により支持されたロータ30が慣性の余韻により回転するクランク軸により駆動される環状部材22の回転に対し遅れることにより、機関の回転が停止するころまでには、ロータ30は環状部材22に対し図2に示されている如き最遅角位置にもたらされるので、このときばね46の作用によりロックピン40が丁度それに整合した窪み孔44へ向けて押し出されれば、ここで吸気弁開閉タイミング制御装置は最遅角位置に機械的にロックされる筈である。また喩え機関の回転が停止するまでにロータ30が最遅角位置にまで至らなかったとしても、次の機関始動に当たってクランキングが行われると、このときロータ30はその当初に最遅角位置に達し、直ちに上記のロックが達成される筈である。
【0017】
従って、かかるロック手段付き吸気弁開閉タイミング制御装置によれば、機関停止時には吸気弁開閉タイミングが自動的に最遅角位置に機械的にロックされ、次に機関始動に当たって機関がクランキングされるとき、制御油圧が未だ得られないときにも吸気弁開閉タイミング制御装置はふらつくことなく安定して作動することが期待される。この場合、特に機関停止がエコラン車やハイブリット車に於ける車輌運転制御装置の制御判断による機関一時停止であり、次回の機関始動が機関暖機状態での始動であるときには、吸気弁開閉タイミングが最遅角位置に設定されていることにより、滑らかで静粛な機関始動が行われるという更なる利点も発揮されることが期待される。
【0018】
しかし、ロックピン40が窪み孔44に整合しても、このときシリンダ孔36およびこれに通じる油路内に油が充填されたままになっていると、ロックピンが窪み孔に係合することが妨げられ、折角の好ましい吸気弁開閉タイミングの最遅角位置でのロックは得られず、油圧が立ち上がり、制御が有効に開始されるまで,ロータと環状ハウジングの間の相対位置がふらつき、吸気弁の開閉タイミングが適正に制御されないだけでなく、ロータにはカムによる進角方向と遅角方向の付勢力が交互に作用するので、ロータの羽根部と環状ハウジングの放射状隔壁との間に繰り返し衝突が生じ、異音が発生する恐れがある。
【0019】
本発明は、上記の吸気弁開閉タイミング制御装置の例の如く、第一の作動状態と第二の作動状態との間に変化し、前記第一の作動状態に於いては前記第二の作動状態に於けると異なる内燃機関作動特性をもたらし、油圧作動式ロック手段によりそれに作動油圧が供給されないとき前記第一の作動状態にロックされそれに作動油圧が供給されたときにロックから解除されるようになっている車輌用内燃機関の作動特性変更手段を、それが前記第一の作動状態にロックされるのが望ましいとき、それをロック手段により該第一の作動状態に確実にロックさせることを課題としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するものとして、本発明は、第一の作動状態と第二の作動状態との間に変化し、前記第一の作動状態に於いては前記第二の作動状態に於けると異なり内燃機関の起動に適した内燃機関作動特性をもたらし、油圧作動式ロック手段によりそれに作動油圧が供給されないとき前記第一の作動状態にロックされそれに作動油圧が供給されたときにロックから解除されるようになっている車輛用内燃機関の作動特性変更手段の作動を制御する方法にして、内燃機関が停止されたとき、前記作動油圧の供給を停止することに加えて、前記機関作動特性変更手段を前記ロック手段より作動油が重力により排出されやすい姿勢に設定することを特徴とする機関作動特性変更手段の作動制御方法を提供するものである。
【0021】
前記機関作動特性変更手段は、特に前記第一の作動状態にあるとき前記第二の作動状態にあるときより吸気圧縮比を下げるものであってよい。
【0022】
この場合、前記第一の作動状態が前記第二の作動状態より吸気圧縮比を低くするのは該第一の作動状態に於ける内燃機関のクランク軸回転位相に対する吸気弁閉じ位相が該第二の作動状態に於けるより遅角されることによるものであってよい。
【0023】
更には、クランク軸回転位相に対する吸気弁閉じ位相は、クランク軸の回転を吸気弁開閉カム軸に伝達する回転伝達手段の途中に設けられた吸気弁開閉タイミング制御手段により制御され、前記ロック手段は該吸気弁開閉タイミング制御手段のクランク軸に同期して回転する第一の回転部材と該第一の回転部材と同心で吸気弁開閉カム軸に同期して回転する第二の部材との間に作用し、該第一および第二の回転部材がクランク軸回転位相に対する吸気弁閉じ位相をその調節範囲内にて遅れ側にある所定の位相に設定するとき該第一の回転部材と該第二の回転部材の間の相対的回転をその相対回転位置に係止するようになっていてよい。
【0024】
この場合、前記ロック手段は前記第一および第二の回転部材の一方に可動に設けられたロックピンの先端部が前記第一および第二の回転部材の他方に設けられた窪み孔に嵌入することにより前記第一および第二の回転部材の間の相対回転を阻止する構造を含んでいてよい。
【0025】
上記いづれの場合にも、前記ロック手段より作動油が重力により排出されやすい前記機関作動特性変更手段の姿勢は、前記ロック手段がそれを作動させる油圧系に対し重力の作用方向について見て上位に位置する姿勢であってよい。
【0026】
或はまた、前記ロック手段より作動油が重力により排出されやすい前記機関作動特性変更手段の姿勢は、前記ロック手段より重力にて作動油を排出させるべくもうけられた排油通路が開く姿勢であってよい。
【0027】
更にまた、車輌は、内燃機関に電動発電機が連結されたハイブリッド車であり、前記第一の回転部材の前記第二の回転部材に対する進み方向または遅れ方向への駆動は前記電動発電機の回転により行なえるようになっていてよい。
【0028】
この場合、前記機関作動特性変更手段を前記ロック手段より作動油が重力により排出されやすい姿勢に設定することは、前記電動発電機により、前記内燃機関のクランク軸を回転駆動し、前記第一および第二の回転部材を回動させることを含んでいてよい。
【0029】
以上いづれの場合にも、本発明による機関作動特性変更手段の作動制御を実行するのは、内燃機関停止が車輌運行中の機関一時停止の場合に限られてもよい。
【0030】
上記の通り、第一の作動状態と第二の作動状態との間に変化し、第一の作動状態に於いては第二の作動状態に於けると異なり内燃機関の起動に適した内燃機関作動特性をもたらし、ロック手段によりそれに作動油圧が供給されないとき第一の作動状態にロックされそれに作動油圧が供給されたときにロックから解除されるようになっている内燃機関用作動特性変更手段に於いて、内燃機関が停止されたとき、前記作動油圧の供給を停止することに加えて、前記機関作動特性変更手段を前記ロック手段より作動油が重力により排出されやすい姿勢に設定することが行なわれれば、内燃機関が停止される過程にて、或いは遅くとも次の機関始動のときまでに該ロック手段より作動油が確実に排出され、機関停止中に於ける該ロック手段の係合が残留する作動油により妨げられたり遅らされたりすることが回避され、前記機関作動特性変更手段は次の内燃機関の起動に備えてそれに適した前記第一の作動状態に確実にロックされる。
【0031】
こうして機関停止に当たって、それに伴う作動油圧の低下を有効に利用し、作動油圧が供給されないとき作動することが望まれるロック作動を確実に作動させ、機関作動特性変更手段を所望の機関作動特性を与える位置に設定しておくことにより、次回の機関始動時にまだ有効な作動油圧が得られない間だけ機関作動特性変更手段をロック手段により所望の態様にて作動させると共に、作動油圧が得られない状態でふらつけば騒音を発生する恐れのあるような機関作動特性変更手段を騒音発生に対し確実に抑制することができる。
【0032】
機関作動特性変更手段が吸気圧縮比を低くする作動状態に設定されるのは、通常、機関が暖機状態で始動されるときであり、それは通常、エコラン車やハイブリッド車に於いて車輌が一時停車した後に生ずる事態であるので、本発明による機関作動特性変更手段の作動制御を発動させる内燃機関の停止は、エコラン車やハイブリッド車に於ける車輌一時停車による機関停止に限定されてもよい。その場合には、車輌運行停止時には、本発明による作動制御は発動されず、本発明によるロック手段の作動が必要とされない状況下にて無駄な制御が行なわれることを回避することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
図5および図6は、上記の如き本発明による機関作動特性変更手段の作動制御を、図1〜3に示されている機関作動特性変更手段に適用した場合の、吸気弁開閉タイミング制御装置10の回動とそれを行なわせる制御ステップを示す図である。
【0034】
今、吸気弁開閉タイミング制御装置10に於けるロータ30の回動角度は、吸気弁開閉カム軸18の回動角度として、図1の車輌運転制御装置98に供給されている信号Avより検出できるとし、その回動角度Avはロックピン40の中心軸線がロータ30の中心軸線に対し垂直上方に来たロータの回動姿勢を基準として(即ち、このときAv=0として)、機関の正転時に生ずる図5で見ての時計廻り方向に正の値として測定されるとする。そして、機関が停止されたとき、必要ならば電動発電機mg1とmg2の一方または両方の作動によりクランク軸を正転方向に駆動して、ロックピン40がAv=0の位置を中心とする0≦Av≦A1の範囲とA2≦Av≦360゜の範囲内に来るように吸気弁開閉タイミング制御装置10を設定するものとする。角度A1および360゜−A2の大きさは、機関作動特性変更手段をロック手段より作動油が重力により排出されやすい姿勢に設定する、という条件に照らせば、それぞれ90゜未満の適当な値に選定されてよい。図5に示す実施例では、ロック手段よりの作動油の重力による排出がより容易となるよう、これらの角度は、それぞれ30゜に設定されている。
【0035】
制御ステップとしては、図6に示す如く、制御が開始されると、先ずステップ10にて制御に必要なデータの読込みが行なわれ、次いでステップ20にて内燃機関が停止されたか否かが判断される。これは、機関回転数を示す信号Neに基づいて判断されてよい。尚、ステップ20に於ける機関停止は、上述の通りエコラン車やハイブリット車の車輌運行中の機関一時停止に限られてもよい。いづれにしても答がノーである限り制御はステップ10へ戻り、データを読み直しつつ機関停止に備える。
【0036】
尚、図1に示されている車輌駆動系の例では、車輌が停止すると、車軸と連結された電動発電機mg1は回転しなくなるので、上記のロックピン40の位置を0≦Av≦A1とA2≦Av≦360゜の範囲にもたらすクランク軸の駆動は専ら電動発電機mg2により行なわれ、図4で見ればA−Iの作動となる。
【0037】
いづれにしても、ステップ20の答がイエスに転ずると、制御はステップ25へ進み、油圧切換弁70のソレノイド92への通電がオフとされ、弁スプール96は圧縮コイルばね94の作用により図1に示されている如き右方への切り換え位置に保持され、ポート72がドレンポート86に連通される。次いで、制御はステップ30へ進み、ローラ30の回転角度(即ち吸気弁開閉カム軸18の回転角度)Avが図5に示す所定値A1以上であるか否かが判断される。AvはAv=0から測定された正の値であるので、この答がノーであることは、ロックピン40の位置がAv=0〜Av=A1の範囲にあることを意味する。このときには、ロックピンは既にそれに対する油路52、56、66等の油圧系に対し重力の作用方向について見て上位に位置し、機関作動特性変更手段はロック手段より作動油が重力により排出されやすい姿勢に設定されているので、これ以上の制御は必要とされず、制御はこれにて終了し、次回の作動にそなえる。
【0038】
これに対し、ステップ30の答がイエスであると、制御はステップ40へ進み、ローラ回転角度Avが図5に示す所定値A2以上であるか否かが判断される。答がイエスであれば、ロックピン40の位置がAv=A2〜Av=0の範囲にあることを意味し、ロックピンは既にそれに対する油圧系に対し重力の作用方向について見て上位に位置しているので、これ以上の制御は必要とされず、制御はこれにて終了し、次回の作動にそなえる。
【0039】
ステップ40の答がノーのときには、制御はステップ50へ進み、この実施例では電動発電機mg2が或る微小角度Δθだけ正転方向に回転され、制御はステップ10へ戻る。こうしてロックピン40の位置がそれに対する油圧系に対し重力の作用方向について見て上位に位置する適当な所定範囲(Av=A2〜0〜Av=A1)内にないときには、電動発電機mg2によりクランク軸を少しづつ正転方向に駆動し、それに応じて歯車14、環状部材22、端板24とからなるハウジングを介してローラ30を少しづつ正転方向に駆動し、ステップ40の答がイエスに転ずるまでそれが続けられる。
【0040】
機関作動特性変更手段をロック手段より作動油が重力により排出されやすい姿勢に設定することは、図1〜3に示された機関作動特性変更手段の例では、ロックピン40をAv=A2〜0〜Av=A1の如くそれに対する油圧系に対し重力の作用方向について見て上位に位置するように設定することの他に、或はこれに加えて、ロック手段より重力にて作動油を排出させるべく設けられた排油通路が開く姿勢であてもよい。図1に於いては、ロックピンに対する油圧系のうちの油路52、56、60の部分は、吸気弁開閉カム軸18が図示の如き回転位置およびその近傍にあるとき、該カム軸18に設けられたポート100と軸受部58に設けられたポート102とが整合することにより、油路104を経て油溜84へ向けて開放されるようになっている。この例では、ロック手段より重力にて作動油を排出させるべく設けられた排油通路が開く機関作動特性変更手段の姿勢は、ロックピンをそれに対する油圧系に対し重力の作用方向について見て上位に位置するように設定する機関作動特性変更手段の姿勢と一致しているが、これらは機関作動特性変更手段の構造次第で異なっていてもよく、その場合には少なくともいづれか一方が採用されればよい。
【0041】
以上に於いては本発明をいくつかの実施例について詳細に説明したが、これらの実施例について本発明の範囲内にて種々の修正が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸気弁開閉タイミング制御装置の一例の基本構成をハイブリッド車に適用したものとして幾分解図的に示す説明図。
【図2】図1の吸気弁開閉タイミング制御装置を吸気弁閉じ位相が最遅角された状態にて示す図1のA−Aによる矢視図。
【図3】図1の吸気弁開閉タイミング制御装置を吸気弁閉じ位相が最進角された状態にて示す図1のA−Aによる矢視図。
【図4】図1に示す遊星歯車式トルク分配装置pの更なる詳細と、ここに於ける内燃機関と第一および第二の電動発電機の間の作動平衡関係を示す解図。
【図5】本発明による機関作動特性変更手段のロック待機作動制御方法を図1に示す吸気弁開閉タイミング制御装置にて実行する場合について説明するための図4と同様の図。
【図6】本発明による機関作動特性変更手段のロック待機作動制御方法を図5に示す吸気弁開閉タイミング制御装置にて実行する場合の制御ステップを示すフローチャート。
【符号の説明】
e…内燃機関
c…クランク軸
mg1、mg2…電動発電機
p…遊星歯車式トルク分配装置
t…変速機
d…差動歯車
w…車輪
s…車軸
i…インバータ
b…蓄電装置
10…吸気弁開閉タイミング制御装置
12…無端ベルト
14…歯車
16…吸気弁作動カム
18…吸気弁カム軸
20…ボルト
22…スプライン状の環状部材
24…環状の端板
26…放射状隔壁部
28…ボルト
30…ロータ
32…羽根部
34…扇形室
36…段付きシリンダ孔
38…大径のヘッド部
40…ロックピン
42…ロックピンの小径部
43…ロックピン下端の面取り部
44…窪み孔
45…窪み孔開口端の面取り部
46…圧縮コイルばね
48…ポート
50…ポート
52…環状油路
54…環状油路
56…油路
58…軸受部
60…環状油路
61、62…油路
64…環状油路
66…ポート
68…油路
70…油圧切換弁
72…ポート
74…ポート
76…油路
78…ポート
80…油圧ポンプ
82…油圧ポート
84…油溜
86、88…ドレンポート
90…弁ハウジング
92…ソレノイド
94…圧縮コイルばね
96…弁スプール
98…車輌運転制御装置
100、102…排油ポート
104…油路

Claims (10)

  1. 第一の作動状態と第二の作動状態との間に変化し、前記第一の作動状態に於いては前記第二の作動状態に於けると異なり内燃機関の起動に適した内燃機関作動特性をもたらし、油圧作動式ロック手段によりそれに作動油圧が供給されないとき前記第一の作動状態にロックされそれに作動油圧が供給されたときにロックから解除されるようになっている車輛用内燃機関の作動特性変更手段の作動を制御する方法にして、内燃機関が停止されたとき、前記作動油圧の供給を停止することに加えて、前記機関作動特性変更手段を前記ロック手段より作動油が重力により排出されやすい姿勢に設定することを特徴とする機関作動特性変更手段の作動制御方法。
  2. 前記機関作動特性変更手段は前記第一の作動状態にあるとき前記第二の作動状態にあるときより吸気圧縮比を下げることを特徴とする請求項1に記載の機関作動特性変更手段の作動制御方法。
  3. 前記第一の作動状態が前記第二の作動状態より吸気圧縮比を下げるのは該第一の作動状態に於ける該内燃機関のクランク軸回転位相に対する吸気弁閉じ位相が該第二の作動状態に於けるより遅角されることによることを特徴とする請求項2に記載の機関作動特性変更手段の作動制御方法。
  4. クランク軸回転位相に対する吸気弁閉じ位相はクランク軸の回転を吸気弁開閉カム軸に伝達する回転伝達手段の途中に設けられた吸気弁開閉タイミング制御手段により制御され、前記ロック手段は該吸気弁開閉タイミング制御手段のクランク軸に同期して回転する第一の回転部材と該第一の回転部材と同心で吸気弁開閉カム軸に同期して回転する第二の部材との間に作用し、該第一および第二の回転部材がクランク軸回転位相に対する吸気弁閉じ位相をその調節範囲内にて遅れ側にある所定の位相に設定するとき該第一の回転部材と該第二の回転部材の間の相対的回転をその相対回転位置に係止するようになっていることを特徴とする請求項3に記載の機関作動特性変更手段の作動制御方法。
  5. 前記ロック手段は前記第一および第二の回転部材の一方に可動に設けられたロックピンの先端部が前記第一および第二の回転部材の他方に設けられた窪み孔に嵌入することにより前記第一および第二の回転部材の間の相対回転を阻止する構造を含むことを特徴とする請求項4に記載の機関作動特性変更手段の作動制御方法。
  6. 前記ロック手段より作動油が重力により排出されやすい前記機関作動特性変更手段の姿勢は、前記ロック手段がそれを作動させる油圧系に対し重力の作用方向について見て上位に位置する姿勢であることを特徴とする請求項1〜5のいづれかに記載の機関作動特性変更手段の作動制御方法。
  7. 前記ロック手段より作動油が重力により排出されやすい前記機関作動特性変更手段の姿勢は、前記ロック手段より重力にて作動油を排出させるべく設けられた排油通路が開く姿勢であることを特徴とする請求項1〜6のいづれかに記載の機関作動特性変更手段の作動制御方法。
  8. 車輛は、内燃機関に電動発電機が連結されたハイブリッド車であり、前記第一の回転部材の前記第二の回転部材に対する進み方向または遅れ方向への駆動は前記電動発電機の回転により行なえることを特徴とする請求項4〜7のいづれかに記載の機関作動特性変更手段の作動制御方法。
  9. 前記機関作動特性変更手段を前記ロック手段より作動油が重力により排出されやすい姿勢に設定することは、前記電動発電機により、前記内燃機関のクランク軸を回転駆動し、前記第一および第二の回転部材を回動させることを含むことを特徴とする請求項8に記載の機関作動特性変更手段の作動制御方法。
  10. 前記内燃機関停止はエコラン車およびハイブリッド車のいづれか一方の運行中の機関一時停止に限られることを特徴とする請求項1〜9のいづれかに記載の機関作動特性変更手段の作動制御方法。
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