JP3536692B2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

Info

Publication number
JP3536692B2
JP3536692B2 JP34719898A JP34719898A JP3536692B2 JP 3536692 B2 JP3536692 B2 JP 3536692B2 JP 34719898 A JP34719898 A JP 34719898A JP 34719898 A JP34719898 A JP 34719898A JP 3536692 B2 JP3536692 B2 JP 3536692B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve timing
internal combustion
combustion engine
control device
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34719898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000170509A (ja
Inventor
和久 三瓶
良和 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP34719898A priority Critical patent/JP3536692B2/ja
Priority to DE69919308T priority patent/DE69919308T2/de
Priority to EP99121425A priority patent/EP1008728B1/en
Priority to US09/431,924 priority patent/US6386164B1/en
Publication of JP2000170509A publication Critical patent/JP2000170509A/ja
Priority to US10/095,571 priority patent/US6626136B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3536692B2 publication Critical patent/JP3536692B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • F01L2001/34423Details relating to the hydraulic feeding circuit
    • F01L2001/34426Oil control valves

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の吸気
バルブ及び排気バルブの少なくとも一方のバルブタイミ
ングを同機関の運転状況に応じて変更制御する内燃機関
のバルブタイミング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関(エンジン)の運転
状態に応じて吸気バルブや排気バルブのバルブタイミン
グを変更する様々なバルブタイミング制御装置が実用化
されている。また近年は、例えば特開平9−32461
3号公報にみられるように、ロックピンを備えたベーン
式のバルブタイミング制御装置も知られている。この公
報に記載のバルブタイミング制御装置について図13及
び図14を参照してその概略を説明する。
【0003】図13は、同バルブタイミング制御装置の
概略構成を示す。同図13に示されるように、このバル
ブタイミング制御装置は、大きくは、バルブタイミング
可変機構(VVT)212、オイルコントロールバルブ
(OCV)240、及びエンジンの運転制御に併せてこ
のOCV240の駆動を制御することによりVVT21
2を可変制御するエンジン制御装置(図示略)等を有し
て構成される。
【0004】また、図14は、上記VVT212の断面
構造を示す。同VVT212は、例えば吸気側カムシャ
フト211(図13)に設けられており、スプロケット
217と一体に形成されたハウジング216、このハウ
ジング216及びスプロケット217に内蔵されたロー
タ219、リアプレート214(図13)及びハウジン
グ216の前面を覆うフロントカバー220(図13)
等を備えて構成される。ここで、ロータ219、リアプ
レート214等は、図示しない係合ピン及びボルト等に
よって吸気側カムシャフト211と一体回転可能に結合
されている。また、ロータ219は、図14に示される
ように、その外周に等角度間隔をおいて放射方向へ突出
する4つのベーン224を備えている。
【0005】一方、同VVT212において、前記スプ
ロケット217は略円筒状をなして上記、リアプレート
214の外周に配置され、同リアプレート214や吸気
側カムシャフト211とは相対回動可能に支持されてい
る。なお、このスプロケット217は図示しないクラン
クシャフトに駆動連結されており、エンジンが運転状態
となったとき、同クランクシャフトの回転に伴い図14
において時計方向に回転する。
【0006】また、このスプロケット217と一体形成
された上記ハウジング216には、4つの突状部225
が等角度間隔をおいて形成されている。それら突状部2
25の間は、前記ロータ219のベーン224を収容す
るための4つの凹部226となっている。そして、各ベ
ーン224が各凹部226内に配置された状態で、各ベ
ーン224の両側に進角油圧室230及び遅角油圧室2
31が形成される。
【0007】これら両油圧室230、231内にオイル
が供給された状態においては、そのオイルの圧力バラン
スに応じた相対角度をもって、ロータ219とスプロケ
ット217とが連結され、スプロケット217の回転に
伴ってロータ219及びカムシャフト211が回転され
る。
【0008】ちなみに、遅角油圧室231内の圧力が進
角油圧室230内の圧力よりも大きくなって各ベーン2
24が図14の反時計方向へ相対回動し、それぞれ対応
する突状部225の一方の内壁に当接するときには、カ
ムシャフト211はクランクシャフトに対して最も遅角
した相対角度となる。このとき、カムシャフト211の
回転に伴って駆動される図示しない吸気バルブのバルブ
タイミングも最遅角されたバルブタイミングとなる。逆
に、進角油圧室230内の圧力が遅角油圧室231内の
圧力よりも大きくなって各ベーン224が図14の時計
方向へ相対回動し、それぞれ対応する突状部225の他
方の内壁に当接するときには、カムシャフト211はク
ランクシャフトに対して最も進角した相対角度となる。
このとき、カムシャフト211の回転に伴って駆動され
る図示しない吸気バルブのバルブタイミングも最進角さ
れたバルブタイミングとなる。
【0009】また、このVVT212には、上記ロック
ピンによるロック機構が設けられている。次に、このロ
ックピン機構ついて説明する。図14に示すように、ハ
ウジング216内部の一つの突状部225には、カムシ
ャフト211の軸線と平行に延びる収容孔232が形成
され、そこにロックピン233が摺動可能に収容されて
いる。そして、その収容孔232に対向して、前記リア
プレート214にはロック凹部234(図13)が形成
されている。
【0010】また、前記収容孔232にはリング状の油
圧室249が形成されており、この油圧室249に供給
されるオイルの圧力がロックピン233に作用するよう
になる。このオイルは、上記進角油圧室230あるいは
遅角油圧室231に供給されるオイルが流用される。ま
た、同ロックピン233は、上記フロントカバー220
との間に介装されたスプリング235により、前記ロッ
ク凹部234に係合する方向へ常時付勢されている。
【0011】従って、例えばエンジンの停止時や始動時
等、オイルの圧力に基づきロックピン233に作用する
力がスプリング235の付勢力よりも小さくなる場合、
ロックピン233は、ロータ219とスプロケット21
7との所定の相対角度においてリアプレート214の前
記ロック凹部234に係合されるようになる。このと
き、スプロケット217はリアプレート214に機械的
に連結されることとなり、ロータ219とスプロケット
217とは、例えば図14に例示する所定の相対角度β
をもって、すなわち各ベーン224が最遅角位置から所
定角度βだけ進角側に離間した相対角度をもって共に回
転するようになる。
【0012】また逆に、エンジンの運転中など、オイル
の圧力に基づきロックピン233に作用する力がスプリ
ング235の付勢力よりも大きくなる場合、ロックピン
233はロック凹部234から開放され、スプロケット
217とリアプレート214との間、すなわちスプロケ
ット217とロータ219との間の相対回動が許容され
るようになる。
【0013】そして、同バルブタイミング制御装置にあ
っては、エンジンの始動性を損なわないバルブタイミン
グに対応して上記ロックピン233がロック凹部234
に係合されるロータ219とスプロケット217との相
対角度が選ばれている。また、こうしたいわば中間位相
としてのそれら両者間の相対角度が選ばれることで、エ
ンジンの始動性の確保に併せ、バルブタイミングの可変
領域を拡大させることもできるようになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように、ロックピ
ン233がロック凹部234に係合されるロータ219
とスプロケット217との位相を上記中間位相に設定す
ることで、エンジンの始動性の確保やバルブタイミング
可変領域の拡大等、バルブタイミング制御装置としての
望ましい特性が得られるようにはなる。しかし、エンジ
ンの油圧を利用してそれら位相制御やロックピン233
の作動制御を行う装置にあっては、以下に示すような不
都合も避け得ないものとなっている。
【0015】すなわち、上記バルブタイミング制御装置
にあっては、エンジンの停止時や始動時等、油圧が低下
している状態では、上記ロックピン233の適正な係合
が得られないなど、上記中間位相での制御性が著しく悪
化するようになる。
【0016】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、機関の停止時や
始動時であれ、中間位相での制御性を確実に高めること
のできる内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供す
ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、内燃機関の出力軸に
駆動連結される回転体と機関バルブを開閉駆動するカム
シャフトとの間に形成される第1及び第2の油圧室に対
する油圧の供給を制御することにより前記機関出力軸と
前記カムシャフトとの回転位相を変更し、前記機関バル
ブの開閉タイミングを可変とする内燃機関のバルブタイ
ミング制御装置であって、前記機関出力軸と前記カムシ
ャフトとの回転位相を所定の中間位相に保持するための
ロック機構を備え、前記ロック機構を前記第1及び第2
の油圧室への油圧供給を制御する制御系統とは別途の制
御系統にて駆動制御することをその要旨とする。
【0018】同構成においては、ロック機構の駆動、す
なわち機関出力軸とカムシャフトとの相対回転を規制す
るためのロック動作、及び同規制を解除するためのロッ
ク解除動作にかかる制御は、同機関出力軸と前記カムシ
ャフトとの回転位相を制御するための油圧制御とは独立
して行われる。そのため、内燃機関、例えば車載エンジ
ンの停止時や始動時等、その油圧が不安定となる場合で
あれ、ロック機構を確実に駆動して、前記中間位相に保
持する制御を的確に実行することが可能となる。したが
って、所望のバルブタイミングをもってエンジンを停止
させたり始動させたりすることができるようになる。
【0019】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置におい
て、前記ロック機構は電気的に駆動制御されるものであ
ることをその要旨とする。
【0020】同構成においては、ロック機構は電気的に
駆動制御される。そのため、例えば車載エンジンの停止
時や始動時等、その油圧が不安定となる場合であれ、ロ
ック機構を確実に駆動して、前記中間位相に保持する制
御を的確に実行することが可能となる。
【0021】また、請求項3に記載の発明では、請求項
2記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置におい
て、前記カムシャフトの回転に基づき発電する発電機を
備え、前記ロック機構は前記発電機によって発生される
電力を電源としてその駆動が制御されるものであること
をその要旨とする。
【0022】同構成においては、ロック機構を駆動する
ための電気エネルギーがカムシャフトの回転に伴って発
生される電力によってまかなわれるため、エネルギーを
有効利用できる。
【0023】また、請求項4に記載の発明では、請求項
1記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置におい
て、前記ロック機構は前記第1及び第2の油圧室への油
圧供給を制御する制御系統とは別途に設けられた油圧制
御系統にて駆動制御されるものであることをその要旨と
する。
【0024】同構成においては、ロック機構は前記第1
及び第2の油圧室への油圧供給を制御する制御系統とは
別途に設けられた油圧制御系統にて駆動制御される。そ
のため、例えば車載エンジンの停止時や始動時等、上記
油圧室の油圧が不安定となる場合であれ、ロック機構を
確実に駆動して、前記中間位相に保持する制御を的確に
実行することが可能となる。
【0025】また、請求項5に記載の発明では、内燃機
関の出力軸に駆動連結される回転体と機関バルブを開閉
駆動するカムシャフトとの間に形成される第1及び第2
の油圧室に対する油圧の供給を制御することにより前記
機関出力軸と前記カムシャフトとの回転位相を変更し、
前記機関バルブの開閉タイミングを可変とする内燃機関
のバルブタイミング制御装置であって、前記機関出力軸
と前記カムシャフトとの回転位相を所定の中間位相に保
持するためのロック機構と、前記カムシャフトと前記回
転体との前記所定の中間位相での相対回転を選択的に規
制して、前記ロック機構による前記中間位相への保持を
補助する電動ストッパとを備えることをその要旨とす
る。
【0026】同構成においては、前記カムシャフトと前
記回転体との前記所定の中間位相での相対回転を選択的
に規制して、前記ロック機構による前記中間位相への保
持を補助する電動ストッパとを備える。そのため、ロッ
ク機構によるロック動作を確実なものとし、前記中間位
相に保持する制御を的確に行うことも可能となる。この
電動ストッパを利用してロックピンをその係止穴に相対
するようにすることができ、同ロックピンをその係止穴
に確実に係合させることができる。
【0027】また、請求項6に記載の発明では、請求項
5記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置におい
て、前記カムシャフトの回転に基づき発電する発電機を
備え、前記電動ストッパは前記発電機によって発生され
る電力を電源としてその駆動が制御されるものであるこ
とをその要旨とする。
【0028】同構成においては、電動ストッパを駆動す
るための電気エネルギーがカムシャフトの回転に伴って
発生する電力によってまかなわれるため、エネルギーを
有効利用できる。
【0029】また、請求項7に記載の発明では、請求項
5または6記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置
において、内燃機関の回転数を監視する手段を備え、前
記電動ストッパは、前記監視される機関回転数が所定回
転数未満にあるときのみ、前記カムシャフトと前記回転
体との前記所定の中間位相での相対回転を選択的に規制
することをその要旨とする。
【0030】同構成においては、電動ストッパは、前記
監視される機関回転数が所定回転数未満にあるときの
み、前記カムシャフトと前記回転体との前記所定の中間
位相での相対回転を選択的に規制する。そのため、内燃
機関の停止時、ロック機構による前記所定の中間位相で
の相対回転の規制に万一失敗した場合であっても、回転
数の低い内燃機関の始動直後においても同規制が再び図
られるようになる。すなわち、ロック機構のロック動作
にかかる信頼性が向上する。
【0031】また、請求項8に記載の発明では、請求項
3または6記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置
において、前記発電機によって発生される電力を蓄電す
る蓄電手段を更に備えることをその要旨とする。
【0032】同構成においては、ロック機構、あるいは
電動ストッパを駆動するための電力は一旦蓄電手段に蓄
電されるため、同電力を安定化させることができる。ま
た、請求項9に記載の発明では、請求項8記載の内燃機
関のバルブタイミング制御装置において、前記蓄電手段
はコンデンサであることをその要旨とする。
【0033】同構成においては、蓄電手段はコンデンサ
にて構成されるため、同蓄電手段を小型、且つ簡易に構
成することができる
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発
明にかかる内燃機関のバルブタイミング制御装置の第1
の実施の形態を、図1〜図5に基づき詳細に説明する。
【0039】本実施の形態のバルブタイミング制御装置
は、図1及び図2に示すように、大きくは、バルブタイ
ミング可変機構(VVT)12、オイルコントロールバ
ルブ(OCV)40、及びエンジンの運転制御に併せて
このOCV40の駆動を制御することによりVVT12
を可変制御するエンジン制御装置(ECU)65等を有
して構成される。なお、図1は、上記VVT12の例え
ば吸気側カムシャフト(以下、単に「カムシャフト」と
いう)11先端部での断面構造及び上記OCV40の一
部断面構造を主に示したものであり、図2は図1のII−
II線に沿った断面図、また図1は図2のI−I線に沿った
断面図にそれぞれ相当する。
【0040】はじめに、これら図1及び図2を参照し
て、同実施の形態のバルブタイミング制御装置の各部の
構造を説明する。まず、図1に示されるように、シリン
ダヘッド14の上端部及びベアリングキャップ15は、
カムシャフト11をそのジャーナル部11aを通じて回
転可能に支持する。カムシャフト11は、その先端部に
拡径部11bを有する。同拡径部11bの外周に相対回
転可能に設けられたスプロケット17は、その外周にタ
イミングチェーン(図示略)が掛けられる外歯17aを
有する。同チェーンは、クランクシャフト(図示略)の
回転力をスプロケット17に伝達する。
【0041】カムシャフト11は、その基端側(図1の
右側)に図示しない複数のカムを有し、それらカムは吸
気バルブ(図示略)の上端部に当接する。カムシャフト
11の回転に伴って、各カムは吸気バルブを開閉する。
【0042】ハウジング16及びハウジングカバー(フ
ロントカバー)20は、ボルト21によりスプロケット
17に固定され同スプロケット17と一体に回転する。
一方、カムシャフト11の先端面にボルト22によって
取り付けられたロータ19は、図示しないノックピンに
よって同シャフト11に固定され同シャフト11と一体
に回転する。
【0043】また、図2に示すように、ロータ19は、
その中央部に位置する円筒状のボス23と、同ボス23
を中心にほぼ90°毎の間隔をもって形成された4つの
ベーン(受圧羽根)24とを備える。
【0044】また、ハウジング16は、その内側におい
て、中心へ向かって突出し互いに所定の間隔をもって配
置された4つの突状部25を有する。各突状部25の間
にそれぞれ形成された凹部26は上記ロータ19の各ベ
ーン24を収容する。各ベーン24の外周面は凹部26
の内周面に接し、各突状部25の内周面は、ボス23の
外周面に接している。
【0045】各ベーン24は、その外周面にそれぞれ形
成された溝27を有する。各溝27内には、シールプレ
ート28がそれぞれ配置されている。各シールプレート
28は、上記突状部25の間に形成された凹部26の内
周面に接している。各シールプレート28と各溝部27
の底壁との間には弾性部材としての板バネ29がそれぞ
れ配設されている。各板バネ29は、各プレート28を
上記凹部26の内周面に向けて押圧している。なお、こ
れらシールプレート28は、ベーン24の外周面とハウ
ジング16に形成された凹部26の内周面との間を封止
する。
【0046】一方、ハウジングカバー20(図1)は、
ハウジング16及びロータ19の先端側面を覆ってい
る。各ベーン24は、このカバー20、ハウジング16
の凹部26、ボス23、及び側板18によって囲まれた
4つの空間を各々2つの油圧室30,31に区画する。
【0047】スプロケット17の回転方向(図2におい
て矢印で示す)と逆方向(以下、この方向を「遅角方
向」という)の側に位置する進角油圧室30には、バル
ブタイミングを進める際に油が供給される。一方、スプ
ロケット17の回転方向と同方向(以下、この方向を
「進角方向」という)の側に位置する遅角油圧室31に
は、バルブタイミングを遅らせる際に油が供給される。
【0048】また、図1,図2に示すように、ベーン2
4の一つは、断面円形状をなしカムシャフト11の軸方
向に沿って延びる収容孔32を有し、同収容孔32内に
は移動可能にロックピン33が設けられている。このロ
ックピン33は、図1に示すように、その外周の一部に
ネジ部33aが形成されるとともに、モータ70の軸7
0aに固定され同モータ70の回転に伴ってカムシャフ
ト11の軸方向に移動する。そして、同ロックピン33
がスプロケット17に形成されたロック凹部34に係合
することにより、同スプロケット17(ハウジング1
6)に対するロータ19の位置は、図2に示すように、
各進角油圧室30側のベーン24の側面が、各突状部2
5から所定位相αだけ離間する位置に固定される。これ
により、ロータ19とハウジング16との間の相対的な
回転が規制され、カムシャフト11とハウジング16と
が一体に回転する。なお、こうしたロックピン33を設
けてロータ19とハウジング16との間の相対回転を規
制することにより、例えばエンジンの始動時等、同VV
T12の不安定な作動状態に起因する異音等の発生も好
適に回避されるようになる。この異音は、例えば進角油
圧室30側のベーン24の側面が、各突状部25の側面
に当接することにより発生する。
【0049】なお、本実施の形態においては、図4に示
すように、ロックピン33を移動させるためのモータ7
0駆動用の電力は、カムシャフト11のVVT12が設
けられた端部とは反対側の端部に設けられた電源部80
から配線71を介して供給される。
【0050】この電源部80は発電部81と蓄電部82
を有して構成される。同発電部81はシリンダヘッド1
4に設けられた固定(励磁)部81aとカムシャフト1
1に設けられた回転部81bを有して構成され、カムシ
ャフト11の回転に伴って発電する。また、蓄電部82
は、例えば二次電池(バッテリ)で構成され、前記発電
部81によって発電された電力を蓄える。そして、この
蓄電部82に蓄えられた電力は、ECU65の指令に基
づき所定タイミングにて前記モータ70に供給される。
そのとき、前記ロックピン33はロック凹部34に係合
されたり、あるいは解除されたりする。このように、本
実施の形態においては、ロックピン33のロック凹部3
4への係合及びその解除は、後述するハウジング16と
ロータ19の位相制御のための油圧制御とは独立して行
われる。
【0051】次に、図1〜図3を参照して、上述した各
進角油圧室30及び各遅角油圧室31に対して油の給排
を行うための油圧経路P1,P2について説明する。シ
リンダヘッド14は、図1に示すように、その内部に形
成された進角側油路38、遅角側油路39を有する。各
油路38,39は、OCV40の後述する第1のポート
55及び第2のポート56に接続されている。OCV4
0は、オイルフィルタ41、ポンプ13、オイルストレ
ーナ42を介してオイルパン43に通じている。
【0052】進角側油路38は、ジャーナル11aの全
周に形成された油溝44、ジャーナル11aの内部に形
成された油孔45を介して、カムシャフト11の内部に
形成された油通路46に通じている。同油通路46の先
端側は、ロータ19のボス23の基端側内周部、ボルト
22、及びスプロケット17によって区画された環状空
間47に開口する。図2に示すように、ボス23の内
部、各ベーン24及び各突状部25の一部において、放
射状に形成された4つの油孔48は、環状空間47と各
進角油圧室30とを連通し、環状空間47内に供給され
た油を各進角油圧室30に供給する。
【0053】一方、遅角側油路39は、図1に示すよう
に、シリンダヘッド14の上端部及びベアリングキャッ
プ15に形成された油溝50に通じている。また、拡径
部11bに形成された油孔53は、この油溝50と、ス
プロケット17と拡径部11bの先端側面との間に形成
された環状の油空間51とを連通する。スプロケット1
7は、図1、図2に示すように各突状部25の側面近傍
にて開口する4つの油孔52を有する。各油孔52は、
油空間51と各遅角油圧室31とを連通し、同油圧室3
1内に油空間51内の油を供給する。
【0054】ここで、進角側油路38、油溝44、油孔
45、油通路46、環状空間47、及び各油孔48は、
各進角油圧室30に油を供給するための進角油圧通路P
1を構成し、一方、遅角側油路39、油溝50、油孔5
3、油空間51、及び各油孔52は、各遅角油圧室31
に油を供給するための遅角油圧通路P2を構成する。
【0055】前記OCV40は、これら進角油圧通路P
1及び遅角油圧通路P2と、ポンプ13及びオイルパン
43との連通状態を切り換える。図1に示すように、O
CV40を構成するケーシング54は、第1〜第5のポ
ート55〜59を有する。第1のポート55は進角側油
路38に、第2のポート56は遅角側油路39にそれぞ
れ通じている。第3及び第4のポート57,58はオイ
ルパン43に、第5のポート59はオイルフィルタ41
を介してポンプ13の吐出側に通じている。
【0056】ケーシング54の内部において往復可能に
設けられたスプール60は、円柱状をなす4つの弁体6
1を有する。電磁ソレノイド62は、スプール60を図
1に示す「遅角位置」と、図3に示す「進角位置」との
間で移動させる。ケーシング54内に設けられたスプリ
ング64は、スプール60を「遅角位置」側へ向けて付
勢する。
【0057】ここでECU65は、電磁ソレノイド62
の駆動態様をデューティ制御する。すなわちECU65
は、電磁ソレノイド62を100%のデューティ比で駆
動することにより、スプール60の位置を「進角位置」
に保持する。これにより、図3に示すように、進角側油
路38は第1のポート55及び第5のポート59を介し
てポンプ13の吐出側に接続され、遅角側油路39は第
2のポート56及び第4のポート58を介してオイルパ
ン43に接続される。その結果、各進角油圧室30内に
は進角油圧通路P1を通じて油が供給される一方で、各
遅角油圧室31内の油は遅角油圧通路P2を通じてオイ
ルパン43に戻される。
【0058】一方、ECU65は、電磁ソレノイド62
に対する通電制御を停止(デューティ比が0%)するこ
とにより、スプール60の位置を「遅角位置」に保持す
る。これにより、図1に示すように、遅角側油路39が
第2のポート56及び第5のポート59を介してポンプ
13の吐出側に接続される一方で、進角側油路38が第
1のポート55及び第3のポート57を介してオイルパ
ン43に接続される。その結果、各遅角油圧室31内に
は遅角油圧通路P2を通じて油が供給される一方で、各
進角油圧室30内の油は進角油圧通路P1を通じてオイ
ルパン43に戻される。
【0059】さらにECU65は、電磁ソレノイド62
を50%のデューティ比で駆動することにより、スプー
ル60の位置を「保持位置」に保持する。このとき、ス
プール60の弁体61は、進角油圧室30及び遅角油圧
室31の圧力が維持されるように、進角油圧通路P1及
び遅角油圧通路P2に対して均等に油を供給することの
できる位置に保持される。
【0060】また、ECU65に接続された回転数セン
サ66及び吸気圧センサ67(図1)はそれぞれ、エン
ジンの回転数、及び吸気圧力を検出する。同様にECU
65に接続されたクランク角センサ68及びカム角セン
サ69はそれぞれ、クランクシャフト(図示略)及びカ
ムシャフト11の回転位相を検出する。ECU65は各
センサ66〜69から入力される検出信号に基づき、エ
ンジンの運転状態に適合するカムシャフト11の目標回
転位相(目標バルブタイミング)を算出し、且つ同カム
シャフトの実回転位相(実バルブタイミング)を検出す
る。そしてECU65は、これらカムシャフト11の実
回転位相と目標回転位相との偏差が所定値以下となるよ
うにOCV40を制御する。
【0061】次に、上記のように構成された本実施の形
態のバルブタイミング制御装置の動作について、特にロ
ックピン33の係合及びその解除に関わる動作を中心に
説明する。
【0062】まず、ロックピン33のロック凹部34へ
の係合時の動作について説明する。本実施の形態におい
て、ロックピン33のロック凹部34への係合は、エン
ジンの停止時に行われる。
【0063】エンジンが運転状態からイグニッションス
イッチ(図示略)がオフされて停止状態へと移行すると
き、ECU65は、その後の所定の時間だけVVT12
を制御可能な状態とするために、OCV40を制御して
所定の油圧を確保する。そして、ECU65は、この確
保した油圧に基づきVVT12をロックピン33がロッ
ク凹部34に係合される所定の中間位相に確実に停止さ
せるとともに、エンジンの運転中に発電部81によって
発電され蓄電部82に蓄えられた電力をモータ70に供
給する。これにより、図5(a)に示すように、モータ
70の回転に伴ってロックピン33がロック凹部34に
確実に係合されるようになる。そして、この状態は次の
エンジン始動時まで保持される。
【0064】本実施の形態ではこのように、ロックピン
33のロック凹部34への係合は、VVT12の制御の
ための油圧制御とは独立に行われるため、エンジン停止
直後等の油圧が比較的不安定となる状態においても、ロ
ックピン33をロック凹部34に確実に係合させること
ができるようになる。また、その際に必要な電気エネル
ギーはカムシャフト11の回転に伴って発生される電力
によってまかなわれるため、エネルギーの有効利用とも
なる。
【0065】続いて、油圧ポンプ13が停止し、エンジ
ンへのオイルの供給が停止されると、遅角油圧室31内
及び進角油圧室30内のオイルはオイルパンへ復流され
るため、これら遅角油圧室31内及び進角油圧室30内
の油圧も低下するようになる。
【0066】次に、ロックピン33がロック凹部34か
ら解除される時の動作について説明する。このロックピ
ン33のロック凹部34からの解除はエンジン始動時に
行われる。
【0067】長時間停止状態にあったエンジンの始動時
にあって、イグニッションスイッチがオンされた直後
は、進角油圧室30及び遅角油圧室31には共にオイル
が供給されていない。また、続くクランキング時にも、
これら進角油圧室30及び遅角油圧室31にはまだ十分
な油圧が供給されることはない。このクランキングに伴
ってスプロケット17が回動されると、上述したように
ロックピン33はロック凹部34に係合されているた
め、スプロケット17、ロータ19、及びカムシャフト
11は、上記所定の中間位相で機械的に連結された状態
でその回転を開始する。
【0068】なおここでは、先の図2に示したように、
最遅角のバルブタイミングを実現する位相よりも例えば
所定位相(角度)αだけ進角側に離間した位相において
スプロケット17とカムシャフト11とをロックするよ
うにしている。そのため、最遅角位置においてエンジン
が始動されるバルブタイミング制御装置とは異なり、エ
ンジン運転中のバルブタイミングをエンジン始動時のバ
ルブタイミングよりもさらに遅角側へ変更することも可
能にしている。なお、この所定位相αが、当該エンジン
の始動性を良好に確保し得る位相に設定されていること
は前述した通りである。
【0069】続いて、OCV40及び油圧ポンプ13の
作動に伴ってまず進角油圧通路P1へのエンジンオイル
の供給が開始される。このオイルは、同進角油圧通路P
1を介して進角油圧室30に供給され、同進角油圧室3
0内を所定油圧とする。その後同様に、遅角油圧通路P
2を介して遅角油圧室31にもオイルが供給される。そ
して、進角油圧室30及び遅角油圧室31に所定の油圧
がかかったタイミングにて、ECU65はモータ70を
逆回転させてロックピン33をロック凹部34から離間
させて収容孔32内に格納し、ロータ19とスプロケッ
ト17との円滑な相対回動を許容する。このロックピン
33がロック凹部34から解除された状態を図5(b)
に示す。
【0070】そして、ロックピン33の解除後におい
て、進角油圧室30内の圧力がさらに増加し、かつ遅角
油圧室31内の圧力が低下すると、各ベーン24の両側
に位置する進角油圧室30及び遅角油圧室31内におけ
る圧力差に基づき、ロータ19は図2において時計方向
に相対回動する。その結果、スプロケット17、すなわ
ちクランクシャフトに対する吸気側カムシャフト11の
回転位相が進角側に変更され、吸気バルブのバルブタイ
ミングが進められる。
【0071】他方、遅角油圧室31内の圧力がさらに増
加し、かつ進角油圧室30内の圧力が減少すると、各ベ
ーン24の両側に位置する遅角油圧室31内及び進角油
圧室30内の圧力差に基づき、ロータ19は図2におい
て反時計方向に相対回動する。その結果、スプロケット
17、即ちクランクシャフトに対する吸気側カムシャフ
ト11の回転位相が遅角側に変更され、吸気バルブのバ
ルブタイミングが遅らされる。
【0072】さらに、ロックピン33の解除後におい
て、OCV40の制御によって進角油圧室30及び遅角
油圧室31に対するオイルの供給が均等に維持される
と、スプロケット17に対するカムシャフト11の相対
回転が停止され、吸気バルブのバルブタイミングは現状
のタイミングに保持される。
【0073】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば以下に示す効果が得られるようになる。 (1)本実施の形態においては、ロックピン33のロッ
ク凹部34への係合はVVT12制御のための油圧制御
とは独立したモータ70の制御によって行われる。その
ため、エンジン停止直後等にあって、VVT12制御の
ための油圧が不安定となる状態においても、ロックピン
33をロック凹部34に確実に係合させることができ
る。また、その際に必要な電気エネルギーはカムシャフ
ト11の回転に伴って発生する電力によってまかなわれ
るため、エネルギーの有効利用ともなる。
【0074】なお、上記第1の実施の形態を以下のよう
に変更して具体化することも可能である。 ・本実施の形態においては、ロックピン33を移動させ
るためのモータ70駆動用の電力は、カムシャフト11
のVVT12が設けられた端部とは反対側の端部に設け
られた電源部80から供給されるようにしたが、これに
限られない。電源部はVVT12が設けられた同じ側の
カムシャフト11の端部に設けられるようにしてもよ
い。さらに、同電源部はカムシャフト11の端部に設け
られる必要もなく、モータ70駆動用の電力は、車載バ
ッテリ等エンジンの外部から供給されるようにしてもよ
い。
【0075】・本実施の形態形態においては、ロックピ
ン33をスプロケット17にロックさせる構成を示しが
これに限られず、同ロックピン33を、例えばハウジン
グカバー20にロックさせる構成としてもよい。
【0076】・蓄電部82を二次電池(バッテリ)で構
成する例を示したが、同蓄電部82を例えばコンデンサ
等にて構成してもよい。 ・本実施の形態形態においては、ロック機構(ロックピ
ン33)をモータ70によって電気的に駆動制御する例
を示しがこれに限られず、同ロック機構は、例えばリニ
アソレノイド等のアクチュエータを用いて電気的に駆動
制御される構成としてもよい。さらに、同ロック機構は
電気的に駆動制御されるものでなくてもよく、要は、前
記進角油圧室30及び遅角油圧室31(第1及び第2の
油圧室)への油圧供給を制御する制御系統とは別途の制
御系統にて駆動制御されるものであればよい。
【0077】[第2の実施の形態]次に、この発明の第
2の実施の形態を、前記第1の実施の形態と異なる部分
を中心に図6〜図8を参照して説明する。なお、前記第
1の実施の形態と同一の構成については同一の符号を付
してその説明を省略する。
【0078】ここで図6は、先の図1と同様に吸気側カ
ムシャフト11の先端側に設けられた第2の実施の形態
のバルブタイミング制御装置のVVT12a、及び前記
OCV40等の断面構造を示す。なお、同図6は、図7
のVI−VI線に沿った断面図に相当し、また図7は、図6
のVII−VII線に沿った断面図に相当する。また、図8は
本実施の形態のバルブタイミング制御装置の概略構成を
示す。
【0079】本実施の形態のバルブタイミング制御装置
において、前記第1の実施の形態との構成上の相違点
は、図6〜図8に示されるように、VVT12aに電動
ストッパ96が設けられている点にある。
【0080】また、本実施の形態におけるロックピン3
3Aは、前述した従来のバルブタイミング制御装置と同
様、油圧によってその移動が制御されるものである。す
なわち、ロックピン33Aの外周壁と貫通孔32の内周
壁とによって囲まれる環状の空間よりなる油圧室49
は、油孔48の一つにより環状空間47と通じている。
そして、エンジンの始動後、同油圧室49内の油圧が増
加すると、ロックピン33Aはその油圧によって係止穴
34から抜ける。
【0081】これらの点が第1の実施の形態との相違点
である。以下、特に前記電動ストッパ96にかかる構成
及び作用について説明する。図6に示すように、VVT
12aの前面(図6の左端)には上記電動ストッパ96
の収容部90が設けられ、同収容部90の側壁に、断面
円形状をなしてカムシャフト11の軸方向に沿って延
び、前記凹部26のうちの一つに開口する貫通孔95が
形成されている。電動ストッパ96は、同貫通孔95を
移動可能に収容部90内に設けられる。また、同電動ス
トッパ96は、その内部に収容孔96aを有し、この収
容孔96a内に設けられたスプリング97によって、通
常、上記該当する凹部26に突出する方向に付勢されて
いる。
【0082】こうして電動ストッパ96が所定の凹部2
6に突出することにより、ハウジング16に対するロー
タ19の位置は、図7に示すように、各進角油圧室30
側においてベーン24の側面が、各突状部25から所定
位相αだけ離間する位置にて規制される。そして、本実
施の形態のバルブタイミング制御装置にあっては、この
規制位置にてロックピン33Aとロック凹部34とが係
合する。すなわち、ロックピン33Aがロック凹部34
に係合したとき、最遅角のバルブタイミングを実現する
位相よりも所定位相(角度)αだけ進角側に離間した位
相において、スプロケット17とカムシャフト11とが
をロックされるようになる。
【0083】また、図6に示すように、前記収容部90
には、電動ストッパ96をスプリング97の付勢力に抗
して凹部26から収容部90へ収容するための電磁コイ
ル94が設けられている。また、同収容部90には同電
磁コイル94に電力を供給するための蓄電部92が設け
られ、さらにこの蓄電部92の充放電制御を行う制御部
93が設けられている。なおここでは、蓄電部92を電
動ストッパ96の駆動に対応した蓄電容量を有するコン
デンサにて構成して、同蓄電部92を小型化している。
そしてさらに、同収容部90には、蓄電部92を充電す
るための発電部91の回転部91bが設けられている。
なお、この発電部91の固定(励磁)部91aは、例え
ばチェーンカバー98(図8)等に設けられる。
【0084】ここで、前記蓄電部92から電磁コイル9
4への通電制御は、ECU65によって行われる。具体
的には、ECU65が回転数センサ66を通じて検出さ
れるエンジン回転数が所定値に達したことを検知したと
きに、同ECU65は前記制御部93に対して蓄電部9
2から電磁コイル94へ放電するように指令信号を出力
する。このとき電磁コイル94は励磁され、スプリング
97の付勢力に抗して電動ストッパ96を凹部26から
収容部90側へ移動させるように動作する。電磁コイル
94のこうした動作によって、電動ストッパ96は凹部
26に突出しないようになる。
【0085】一方、エンジン回転数が所定値に達しなく
なれば、ECU65による前記制御部93に対しての前
記放電指令信号も解除される。これにより、電磁コイル
94の励磁も解除され、電動ストッパ96は、スプリン
グ97の付勢力によって再び凹部26に突出するように
なる。
【0086】また、カムシャフト11の回転に伴い発電
部91によって発電された電力は蓄電部92に供給さ
れ、前記制御部93はその充電制御を行う。このとき、
電磁コイル94に供給される電力は一旦蓄電部92に蓄
電されるため安定化される。また、電動ストッパ96の
駆動用電源をVVT12a内に設けることにより、同電
源をその外部に設ける場合に必要となる接続配線等は不
要となる。
【0087】次に、上記のように構成された本実施の形
態の動作について、前記第1の実施の形態と同様に、特
にロックピン33Aの係合及びその解除に関わる動作を
中心に説明する。
【0088】まず、ロックピン33Aのロック凹部34
への係合時の動作について説明する。本実施の形態にお
いて、ロックピン33Aのロック凹部34への係合は、
基本的にはエンジンの停止時に行われる。すなわち、エ
ンジンが停止すると油圧ポンプ13は停止し、エンジン
へのオイルの供給が停止され、遅角油圧室31内及び進
角油圧室30内のオイルはオイルパンへ復流される。
【0089】オイルが復流されると、ロックピン33A
に作用していた油圧も低下し、同ロックピン33Aは、
スプリング35の付勢力によってスプロケット11側へ
移動される。さらに、このエンジン停止時には、吸気バ
ルブからの反力に基づいてVVT12aはそのロータ1
9が遅角側、即ち、図7の反時計方向へ相対回動する。
そしてその相対回動に伴い、ベーン24aの1つは、そ
の進角油圧室30側の側面がエンジンの停止に伴って凹
部26に突出した状態にある上記電動ストッパ96に当
接されるようになる。
【0090】そしてこのとき、前述したようにロックピ
ン33Aはロック凹部34に相対するようになり、同ロ
ックピン33Aはスプリング35の付勢力によってロッ
ク凹部34に確実に係合するようになる。
【0091】なお、ベーン24aの1つの上記電動スト
ッパ96との当接が不十分であるなどにより、万一この
エンジンの停止時にロックピン33Aがロック凹部34
に確実に係合されなかった場合であっても、エンジンの
次の始動時には確実に係合されるようになる。
【0092】すなわち、エンジンの始動直後において
は、VVT12aの各部に作用する油圧は十分ではな
く、スプロケット17の回転に伴ってロータ19は遅角
側へ押されるようになる。このため、ベーン24aの1
つは進角油圧室30側の側面が改めて電動ストッパ96
に当接されるようになり、ロックピン33Aもロック凹
部34に改めて相対するようになる。そしてこのとき、
同ロックピン33Aはスプリング35の付勢力によって
ロック凹部34に係合されるようになる。なおこのと
き、エンジンは始動時であるため、やはりその回転数は
上記所定値に達していない。このため、上記電動ストッ
パ96は、スプリング97の付勢力によって凹部26に
突出した状態にある。
【0093】このように、本実施の形態においては、エ
ンジンの停止時にロックピン33Aのロック凹部34へ
の係合に万一失敗した場合にあっても、エンジンの始動
時には確実に係合されるようになり、ロックピン33A
のロック凹部34への係合にかかる信頼性が向上する。
【0094】次に、ロックピン33Aがロック凹部34
から解除される時の動作について説明する。エンジンが
始動されると、ポンプ13によって吸引されたオイルパ
ン43内の油がOCV40の制御を通じて進角油圧経路
P1内に圧送される。そして所定時間が経過すると、進
角油圧経路P1と連通している油圧室49内の油圧が増
加し、ロックピン33Aはその油圧によってロック凹部
34から解除される。またこのとき、エンジン回転数も
既に所定値に達しており、前記電磁コイル94は励磁さ
れて、電動ストッパ96を凹部26から収容部90側へ
移動させるよう動作する。
【0095】これにより、ロータ19とスプロケット1
7(ハウジング16)とは、その相対回転が最大限に許
容された状態となり、吸気バルブも、それらロータ19
とスプロケット17との位相に応じた所定のバルブタイ
ミングをもって開閉されるようになる。以上説明したよ
うに、本第2の実施の形態によれば以下に示す効果が得
られるようになる。 (1)本実施の形態においては、ロックピン33をロッ
ク凹部34に係合させ得る所定の中間位相においてスプ
ロケット17(ハウジング16)とロータ19との位相
関係を規制する電動ストッパ96を備える。そのため、
エンジン停止時等、たとえVVT12aの制御油圧が低
下した場合にあっても、スプリング35の付勢力によっ
てロックピン33Aをロック凹部34に確実に係合させ
ることができる。 (2)また、本実施の形態において、蓄電部92から電
磁コイル94への通電は、エンジン回転数が所定値に達
したことの検知に基づいて行われる。そのため、エンジ
ンの停止時、ロックピン33Aのロック凹部34への係
合に万一失敗した場合であっても、回転数の低いエンジ
ンの始動直後には電動ストッパ96も凹部26に突出し
た状態に保持されており、ロックピン33Aのロック凹
部34への係合が再び図られるようになる。すなわち、
ロックピン33Aのロック凹部34への係合にかかる信
頼性が向上する。 (3)さらに、本実施の形態においては、電動ストッパ
96の駆動用電源(発電部91等)をVVT12a内
(ハウシング16の前面)に設けるとともに、電動スト
ッパ96の駆動に必要な電気エネルギーはカムシャフト
11の回転に伴って発生される電力によってまかなうこ
ととした。そのため、エネルギーの有効利用となるとと
もに、同電源をハウシング16の前面以外に設ける場合
に必要とされる接続配線等も不要となる。また、電動ス
トッパ96の駆動に必要な電気エネルギーはわずかであ
るため、小さい発電部、及び少電力にて同電動ストッパ
96を駆動することができる。 (4)また、電磁コイル94に供給される電力は一旦蓄
電部92に蓄電されるため、同電力を安定化させること
もできる。
【0096】なお、上記第2の実施の形態を以下のよう
に変更して具体化することも可能である。 ・本実施の形態においては、蓄電部92をコンデンサに
て構成する例を示したしたが、同蓄電部は例えば蓄電池
(バッテリ)等であってもよい。
【0097】・本実施の形態においては、電動ストッパ
96の駆動用電源(発電部91等)をVVT12a内
(ハウシング16の前面)に設ける例を示したが、同電
源はカムシャフト11のVVT12が設けられた端部と
は反対側の端部に設けられてもよいし、あるいはエンジ
ンの外部に設けられてもよい。
【0098】・本実施の形態においては、ロックピン3
3Aを油圧駆動する例を示したが、第1の実施の形態の
ように、同ロックピンは電動駆動されるものであっても
よい。
【0099】[第3の実施の形態]次に、この発明の第
3の実施の形態を、前記第1及び第2の実施の形態と異
なる部分を中心に、図9及び図10を参照して説明す
る。ここで、図9は本実施の形態の概略構成を示し、図
10はそのロックピン近傍の部分断面を示す。なお、前
記第1及び第2の実施の形態と同一の構成については同
一の符号を付してその説明を省略する。
【0100】本実施の形態のバルブタイミング制御装置
において、そのVVT12bは、図9に示されるよう
に、前記進角油圧経路P1及び遅角油圧経路P2の油圧
経路とは別途制御されるロックピン作動油圧経路L1及
びロックピン解除油圧経路L2を有して構成される。
【0101】前記ロックピン作動油圧経路L1はハウジ
ングカバー20内に形成される油路36等を介してオイ
ル切替バルブ(以下、OSVと記す)40Aとスプリン
グ収容孔33bとを連通する。また、前記ロックピン解
除油圧経路L2はスプロケット17内に形成される油路
37等を介してOSV40Aとロック凹部34とを連通
する。このOSV40Aは前記OCV40と同様、油圧
ポンプ13等に接続される。そして、同OSV40Aの
これら油圧経路L1,L2に対する油圧の切替制御は、
ECU65の指令に基づき、前述した進角油圧経路P1
及び遅角油圧経路P2の油圧経路の制御とは別途に行わ
れる。
【0102】次に、上記のように構成された本実施の形
態の動作について、前記第1及び第2の実施の形態と同
様に、特にロックピン33Bの係合及び解除に関わる動
作を中心に説明する。
【0103】まず、ロックピン33Bのロック凹部34
への係合時の動作について説明する。本実施の形態にお
いても、ロックピン33Bのロック凹部34への係合
は、前記第1及び第2の実施の形態と同様に、基本的に
はエンジンの停止時に行われる。
【0104】すなわち、エンジンが運転状態からイグニ
ッションスイッチがオフされて停止状態へと移行すると
き、ECU65は、その後の所定の時間だけVVT12
bを制御可能な状態とするために、OCV40を制御し
て所定の油圧を確保する。そして、ECU65は、この
確保した油圧に基づきVVT12bをロックピン33B
がロック凹部34に係合される所定の中間位相に確実に
停止させる。このとき併せて、ECU65は、ロックピ
ン作動油圧経路L1に油圧を供給するとともに、ロック
ピン解除油圧経路L2からは油圧が除去されるように前
記OSV40Aを制御する。これにより、スプリング3
5の付勢力及びその収容孔33bに供給される油圧によ
ってロックピン33Bはロック凹部34に確実に係合さ
れるようになる。そしてその後は、この状態がスプリン
グ35の付勢力によって次のエンジン始動時まで保持さ
れる。
【0105】すなわちここでは、ロックピン33Bのロ
ック凹部34への係合は進角油圧経路P1及び遅角油圧
経路P2の油圧制御とは独立に行われるため、エンジン
停止直後等の油圧が比較的不安定となる状態において
も、同ロックピン33Bをロック凹部34に確実に係合
させることができるようになる。
【0106】次に、ロックピン33Bがロック凹部34
から解除される時の動作について説明する。エンジンが
始動されると、ポンプ13によって吸引されたオイルパ
ン内の油が同ポンプ13からOCV40及びOSV40
Aに圧送される。そして所定時間が経過したとき、EC
U65は、ロックピン解除油圧経路L2に油圧を供給す
るとともにロックピン作動油圧経路L1からは油圧が除
去されるようにOSV40Aを制御する。これによりロ
ックピン33Bは、ロック凹部34に供給された油圧に
よりスプリング35の付勢力に抗して該ロック凹部34
から確実に解除されるようになる。その後、エンジン運
転中はこのロックピン33Bの解除状態が維持される。
【0107】一方、前記ロータ19とスプロケット17
(ハウジング16)との相対位相は、OCV40を通じ
て前述同様に制御されるようになり、吸気バルブも、そ
れらロータ19とスプロケット17との位相に応じた所
定のバルブタイミングをもって開閉されるようになる。
【0108】以上説明したように、本第3の実施の形態
によれば以下に示す効果が得られるようになる。 (1)本実施の形態においては、ロックピン33Bをロ
ック凹部34に係止、あるいは同ロック凹部34から解
除するために、進角油圧経路P1及び遅角油圧経路P2
の油圧経路とは別途制御されるロックピン作動油圧経路
L1及びロックピン解除油圧経路L2を有している。そ
のため、VVT12b制御用の油圧が不安定になる場合
であれ、ロックピン33Bをロック凹部34に確実に係
合させることができる。 (2)また、VVT12b制御用の油圧をロックピン3
3B側と共用する必要がない分、該VVT12b側での
中間位相制御をより的確に行うことができるようにもな
る。
【0109】なお、上記第3の実施の形態を以下のよう
に変更して具体化することも可能である。 ・本実施の形態においては、スプリング35を設け、同
スプリング35の付勢力によって次のエンジン始動時ま
でロックピン33Bをロック凹部34に保持させる構成
を示したが、同スプリング35を設けない構成としても
よい。このとき、ロックピン33Bのロック状態を確実
とするために、例えばロックピン作動油圧経路L1の油
圧をエンジンの停止時も確保できるように本装置を構成
するようにしてもよい。 [第4の実施の形態]次に、この発明の第4の実施の形
態を、図11を参照して説明する。なお、前記第1の実
施の形態と同一の構成については同一の符号を付してそ
の説明を省略する。ここで図11は、本実施の形態の概
略構成を示す。
【0110】図11に示されるように、本実施の形態の
バルブタイミング制御装置のVVT12cは、大きく
は、モータ110、スプロケット17、モータ制御部1
11、バッテリB及びECU65等を有して構成され
る。そして本実施の形態にあって、VVT12cの位相
制御は、モータ110を通じて電気的に行われる。
【0111】ここで、モータ110の固定子110a等
が設けられる同モータ110のケースはスプロケット1
7に固定され、同スプロケット17と一体に回転する。
一方、モータ110の回転子(以下、単に回転子と記
す)110bはカムシャフト11に連結され、同カムシ
ャフト11と一体に回転する。そのため、カムシャフト
11とスプロケット17とは相対回転が許容される状態
にある。
【0112】そして、ECU65は、モータ制御部(電
力供給部を兼ねる)111を介してモータ110を駆動
して回転子110bを所定角度回転させることによって
当該VVT12cの位相制御を実現する。これにより吸
気バルブも、これらカムシャフト11とスプロケット1
7との位相に応じた所定のバルブタイミングをもって開
閉されるようになる。
【0113】すなわち、本実施の形態においては、VV
T12cの位相制御が電気的に行われるため、エンジン
の停止時や始動時等、エンジン油圧が不安定となる場合
であれ、同VVT12cの中間位相での制御を的確に実
行することが可能となる。したがって、所望のバルブタ
イミングをもってエンジンを停止させたり始動させたり
することができるようになる。
【0114】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば以下に示す効果が得られるようになる。 (1)VVT12cの位相制御を電気的に行うことによ
り、エンジンの停止時や始動時においても、同VVT1
2cの中間位相での制御を的確に行うことが可能とな
る。すなわち、所望のバルブタイミングにてエンジンの
停止、始動を行うことができるようになる。
【0115】[第5の実施の形態]次に、この発明の第
5の実施の形態を、図12を参照して説明する。なお、
ここでも前記第1の実施の形態と同一の構成については
同一の符号を付してその説明を省略する。
【0116】図12に示されるように、本実施の形態の
バルブタイミング制御装置のVVT12dは、大きく
は、モータ120,120A、モータ制御部121、モ
ータ駆動電源122,122A、バッテリB及びECU
65等を有して構成される。すなわち本実施の形態にあ
って、同VVT12dは電動駆動される。
【0117】ここで、上記モータ120及びモータ12
0Aは、いずれもシリンダヘッド14に設けられてい
る。そして、モータ120の回転子は吸気側カムシャフ
ト11に一体回転可能に連結され、一方、モータ120
Aの回転子は排気側カムシャフト11Aに同じく一体回
転可能に連結されている。
【0118】そして、吸気カムシャフト11及び排気カ
ムシャフト11Aはエンジンのクランクシャフトとは連
結されず、吸排気バルブの開閉タイミングはクランクシ
ャフトの回転とは独立して行われる。
【0119】またここでは、ECU65は、エンジンの
運転状態に応じてモータ120及びモータ120Aの回
転制御も独立して行い、それら両モータ120及びモー
タ120Aの回転位相に応じて吸排気バルブのバルブタ
イミングを可変とする。
【0120】またこのとき、ECU65はさらに、吸気
カムシャフト11及び排気カムシャフト11Aの1回転
中の回転をも不等速に制御して、吸排気バルブのバルブ
開閉時間(作用角)をも可変とする。
【0121】すなわち、本実施の形態においても、VV
T12dはエンジン油圧とは無関係に位相制御されるた
め、エンジンの停止時や始動時においても、VVT12
dの中間位相での制御を的確に行うことが可能となる。
したがって、所望のバルブタイミングにてエンジンの停
止、始動を行うことができるようになる。また、両モー
タ120及びモータ120Aを通じて上記各バルブの作
用角も可変とすることで、いわゆる変形カム等を用いる
ことなく、吸気効率や排気効率を改善することができる
ようにもなる。
【0122】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば以下に示す効果が得られるようになる。 (1)VVT12dの位相制御を電気的に行うことによ
り、エンジンの停止時や始動時においても、同VVT1
2cの中間位相での制御を的確に行うことが可能とな
る。すなわち、所望のバルブタイミングにてエンジンの
停止、始動を行うことができるようになる。 (2)さらに、両モータ120及びモータ120Aを通
じて上記各バルブの作用角も可変とすることで、いわゆ
る変形カム等を用いることなく、吸気効率や排気効率を
改善することができるようにもなる。
【0123】なお、上記第5の実施の形態を以下のよう
に変更して具体化することも可能である。 ・本実施の形態においては、吸気カムシャフト11及び
排気カムシャフト11Aをクランクシャフトとは連結せ
ずモータ駆動とする構成としたが、何れか一方をクラン
クシャフトに連結し、他方をモータ駆動とする構成とし
てもよい。
【0124】・吸排気バルブのバルブ開閉時間(作用
角)に関する制御は割愛する構成としてもよい。その
他、上記各実施の形態に共通して変更可能な要素として
は、以下のようなものがある。
【0125】・第1〜第3の実施の形態において、ロー
タ19が有するベーン24の数は、3以下、または5以
上でもよい。 ・第1〜第3の実施の形態においては、ハウジング16
はスプロケット17に、ロータ19はカムシャフト11
にそれぞれ固定され連動するとしたが、異なる組合わせ
としてロータ19がスプロケット17に、そしてハウジ
ング16がカムシャフト11にそれぞれ固定され連動す
る機構とすることもできる。
【0126】・第1〜第3の実施の形態においては、ロ
ックピン33,33A,33Bをベーン24に設けるV
VTの構成に適用する例を示したが、ロックピンをハウ
ジング16の突状部に設ける構成のVVTにも適用でき
る。
【0127】・第1〜第4の実施の形態においては、V
VTを吸気側カムシャフト11に設ける例を示したが、
VVTは排気側カムシャフトに設けてもよいし、あるい
はその両方のカムシャフトに設けてもよい。
【0128】次に、上記実施の形態から把握できる請求
項に記載した発明以外の技術的思想について、その効果
とともに以下に記載する。 (1)請求項2または3に記載の内燃機関のバルブタイ
ミング制御装置において、前記ロック機構はモータによ
ってそのロック位置とロック解除位置とが切換制御され
る内燃機関のバルブタイミング制御装置。
【0129】この(1)に記載の構成によれば、簡易な
構成にてロック機構の電気的駆動制御を好適に行うこと
ができる。
【0130】
【発明の効果】請求項1に記載した発明では、ロック機
構の駆動、すなわち機関出力軸とカムシャフトとの相対
回転を規制するためのロック動作、及び同規制を解除す
るためのロック解除動作にかかる制御は、同機関出力軸
と前記カムシャフトとの回転位相を制御するための油圧
制御とは独立して行われる。そのため、内燃機関、例え
ば車載エンジンの停止時や始動時等、その油圧が不安定
となる場合であれ、ロック機構を確実に駆動して、前記
中間位相に保持する制御を的確に実行することが可能と
なる。したがって、所望のバルブタイミングをもってエ
ンジンを停止させたり始動させたりすることができるよ
うになる。
【0131】請求項2に記載した発明では、ロック機構
は電気的に駆動制御されるため、車載エンジンの停止時
や始動時等、そのエンジン油圧が不安定となる場合であ
れ、ロック機構を確実に駆動して、前記中間位相に保持
する制御を的確に実行することが可能となる。
【0132】請求項3に記載した発明では、ロック機構
を駆動するための電気エネルギーがカムシャフトの回転
に伴って発生する電力によってまかなわれるため、エネ
ルギーを有効利用できる。
【0133】請求項4に記載した発明では、ロック機構
は前記第1及び第2の油圧室への油圧供給を制御する制
御系統とは別途に設けられた油圧制御系統にて駆動制御
されるため、車載エンジンの停止時や始動時等、上記油
圧室の油圧が不安定となる場合であれ、ロック機構を確
実に駆動して、前記中間位相に保持する制御を的確に実
行することが可能となる。
【0134】請求項5に記載した発明では、前記カムシ
ャフトと前記回転体との前記所定の中間位相での相対回
転を選択的に規制して、前記ロック機構による前記中間
位相への保持を補助する電動ストッパとを備えるため、
同ロック機構によるロック動作を確実なものとし、前記
中間位相に保持する制御を的確に行うことも可能とな
る。
【0135】請求項6に記載した発明では、電動ストッ
パを駆動するための電気エネルギーがカムシャフトの回
転に伴って発生する電力によってまかなわれるため、エ
ネルギーを有効利用できる。
【0136】請求項7に記載した発明では、内燃機関の
停止時、ロック機構による前記所定の中間位相での相対
回転の規制に万一失敗した場合であっても、回転数の低
い内燃機関の始動直後においても同規制が再び図られる
ようになる。すなわち、ロック機構のロック動作にかか
る信頼性が向上する。
【0137】請求項8に記載した発明では、ロック機
構、あるいは電動ストッパを駆動するための電力は一旦
蓄電手段に蓄電されるため、同電力を安定化させること
ができる。
【0138】請求項9に記載した発明では、蓄電手段は
コンデンサにて構成されるため、同蓄電手段を小型、且
つ簡易に構成することができる
【0139】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるバルブタイミング制御装置の第
1の実施の形態を示す一部断面図。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図。
【図3】OCVの作動様態の一例を示す断面図。
【図4】同第1の実施の形態の全体構造を模式的に示す
概略図。
【図5】ロックピン等を拡大して示す断面図。
【図6】本発明にかかるバルブタイミング制御装置の第
2の実施の形態を示す一部断面図。
【図7】図6のVII−VII線に沿った断面図。
【図8】同第2の実施の形態の全体構造を模式的に示す
概略図。
【図9】本発明にかかるバルブタイミング制御装置の第
3の実施の形態の全体構造を模式的に示す概略図。
【図10】同第3の実施の形態のロックピン等を拡大し
て示す断面図。
【図11】本発明にかかるバルブタイミング制御装置の
第4の実施の形態の全体構造を模式的に示す概略図。
【図12】本発明にかかるバルブタイミング制御装置の
第5の実施の形態の全体構造を模式的に示す概略図。
【図13】従来のバルブタイミング制御装置の一例につ
いてその全体構造を模式的に示す概略図。
【図14】同従来のバルブタイミング制御装置の一部断
面構造を示す断面図。
【符号の説明】
11…吸気側カムシャフト、12,12a,12b,1
2c,12d…VVT(バルブタイミング可変機構)、
14…シリンダヘッド、16…ハウジング、17…スプ
ロケット、19…ロータ、20…ハウジングカバー、2
3…ボス、24…ベーン、25…突状部、30…進角油
圧室(第1の油圧室)、31…遅角油圧室(第2の油圧
室)、32…収容孔、33,33A,33B…ロックピ
ン、34…ロック凹部、40…OCV(オイルコントロ
ールバルブ)、40A…OSV(オイル切替バルブ)、
65…ECU(エンジン制御装置)、70…モータ、8
1,91…発電部(発電機)、96…電動ストッパ、1
20,120A…モータ、L1,L2…ロックピン作動
油圧経路、P1,P2…油圧経路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 1/34

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の出力軸に駆動連結される回転体
    と機関バルブを開閉駆動するカムシャフトとの間に形成
    される第1及び第2の油圧室に対する油圧の供給を制御
    することにより前記機関出力軸と前記カムシャフトとの
    回転位相を変更し、前記機関バルブの開閉タイミングを
    可変とする内燃機関のバルブタイミング制御装置であっ
    て、 前記機関出力軸と前記カムシャフトとの回転位相を所定
    の中間位相に保持するためのロック機構を備え、 前記ロック機構を前記第1及び第2の油圧室への油圧供
    給を制御する制御系統とは別途の制御系統にて駆動制御
    することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の内燃機関のバルブタイミン
    グ制御装置において、 前記ロック機構は電気的に駆動
    制御されるものであることを特徴とする内燃機関のバル
    ブタイミング制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の内燃機関のバルブタイミン
    グ制御装置において、 前記カムシャフトの回転に基づ
    き発電する発電機を備え、 前記ロック機構は前記発電機によって発生される電力を
    電源としてその駆動が制御されるものであることを特徴
    とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の内燃機関のバルブタイミン
    グ制御装置において、 前記ロック機構は前記第1及び
    第2の油圧室への油圧供給を制御する制御系統とは別途
    に設けられた油圧制御系統にて駆動制御されるものであ
    ることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装
    置。
  5. 【請求項5】内燃機関の出力軸に駆動連結される回転体
    と機関バルブを開閉駆動するカムシャフトとの間に形成
    される第1及び第2の油圧室に対する油圧の供給を制御
    することにより前記機関出力軸と前記カムシャフトとの
    回転位相を変更し、前記機関バルブの開閉タイミングを
    可変とする内燃機関のバルブタイミング制御装置であっ
    て、 前記機関出力軸と前記カムシャフトとの回転位相を所定
    の中間位相に保持するためのロック機構と、 前記カムシャフトと前記回転体との前記所定の中間位相
    での相対回転を選択的に規制して、前記ロック機構によ
    る前記中間位相への保持を補助する電動ストッパとを備
    えることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御
    装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の内燃機関のバルブタイミン
    グ制御装置において、 前記カムシャフトの回転に基づ
    き発電する発電機を備え、 前記電動ストッパは前記発電機によって発生される電力
    を電源としてその駆動が制御されるものであることを特
    徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  7. 【請求項7】請求項5または6記載の内燃機関のバルブ
    タイミング制御装置において、内燃機関の回転数を監視
    する手段を備え、 前記電動ストッパは、前記監視される機関回転数が所定
    回転数未満にあるときのみ、前記カムシャフトと前記回
    転体との前記所定の中間位相での相対回転を選択的に規
    制することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制
    御装置。
  8. 【請求項8】請求項3または6記載の内燃機関のバルブ
    タイミング制御装置において、 前記発電機によって発生される電力を蓄電する蓄電手段
    を更に備えることを特徴とする内燃機関のバルブタイミ
    ング制御装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の内燃機関のバルブタイミン
    グ制御装置において、 前記蓄電手段はコンデンサであ
    ることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装
    置。
JP34719898A 1998-12-07 1998-12-07 内燃機関のバルブタイミング制御装置 Expired - Fee Related JP3536692B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34719898A JP3536692B2 (ja) 1998-12-07 1998-12-07 内燃機関のバルブタイミング制御装置
DE69919308T DE69919308T2 (de) 1998-12-07 1999-10-27 Ventilsteuervorrichtung für eine Brennkraftmaschine
EP99121425A EP1008728B1 (en) 1998-12-07 1999-10-27 Valve timing control apparatus for internal combustion engine
US09/431,924 US6386164B1 (en) 1998-12-07 1999-11-02 Valve timing control apparatus for internal combustion engine
US10/095,571 US6626136B2 (en) 1998-12-07 2002-03-13 Valve timing control apparatus for internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34719898A JP3536692B2 (ja) 1998-12-07 1998-12-07 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000170509A JP2000170509A (ja) 2000-06-20
JP3536692B2 true JP3536692B2 (ja) 2004-06-14

Family

ID=18388594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34719898A Expired - Fee Related JP3536692B2 (ja) 1998-12-07 1998-12-07 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Country Status (4)

Country Link
US (2) US6386164B1 (ja)
EP (1) EP1008728B1 (ja)
JP (1) JP3536692B2 (ja)
DE (1) DE69919308T2 (ja)

Families Citing this family (49)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3536692B2 (ja) * 1998-12-07 2004-06-14 トヨタ自動車株式会社 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP3737654B2 (ja) * 1999-08-23 2006-01-18 矢崎総業株式会社 電源遮断装置
JP2002047952A (ja) 2000-07-31 2002-02-15 Toyota Motor Corp 内燃機関のバルブタイミング制御装置
DE60039336D1 (de) * 2000-08-03 2008-08-14 Koninkl Philips Electronics Nv Fluid-Transport durch Druckvariation zur Analyse biologischer Flüssigkeiten
JP4262873B2 (ja) * 2000-08-18 2009-05-13 三菱電機株式会社 内燃機関のバルブタイミング調整装置
DE10050225A1 (de) * 2000-10-11 2002-04-25 Hydraulik Ring Gmbh Betätigungseinrichtung zum Festlegen einer Nockenwelle eines Antriebsmotors eines Fahrzeuges, vorzugsweise eines Kraftfahrzeuges, in einer Startposition
JP3699645B2 (ja) * 2000-11-28 2005-09-28 三菱電機株式会社 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP4503195B2 (ja) * 2001-03-05 2010-07-14 三菱電機株式会社 バルブタイミング調整装置
DE10213831A1 (de) * 2001-03-28 2002-11-07 Denso Corp Variables Ventilsteuerzeitengerät
JP2002295275A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Denso Corp バルブタイミング調整装置
JP3476786B2 (ja) * 2001-04-20 2003-12-10 株式会社日立ユニシアオートモティブ 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP4487449B2 (ja) * 2001-06-28 2010-06-23 アイシン精機株式会社 弁開閉時期制御装置
JP4007071B2 (ja) * 2002-05-29 2007-11-14 トヨタ自動車株式会社 バルブ開閉タイミング制御装置
US6941913B2 (en) 2002-09-19 2005-09-13 Borgwarner Inc. Spool valve controlled VCT locking pin release mechanism
US6814038B2 (en) * 2002-09-19 2004-11-09 Borgwarner, Inc. Spool valve controlled VCT locking pin release mechanism
JP2004150278A (ja) * 2002-10-28 2004-05-27 Mitsubishi Electric Corp バルブタイミング調整装置
US7819866B2 (en) * 2003-01-21 2010-10-26 St. Jude Medical, Atrial Fibrillation Division, Inc. Ablation catheter and electrode
JP4000522B2 (ja) * 2003-02-26 2007-10-31 アイシン精機株式会社 弁開閉時期制御装置
US6883478B2 (en) * 2003-05-16 2005-04-26 Delphi Technologies Inc. Fast-acting lock pin assembly for a vane-type cam phaser
JP2004346806A (ja) * 2003-05-21 2004-12-09 Mitsubishi Electric Corp バルブタイミング調整システム
US7235070B2 (en) * 2003-07-02 2007-06-26 St. Jude Medical, Atrial Fibrillation Division, Inc. Ablation fluid manifold for ablation catheter
JP4165382B2 (ja) * 2003-11-20 2008-10-15 株式会社デンソー バルブタイミング調整装置
JP4066967B2 (ja) 2004-03-03 2008-03-26 トヨタ自動車株式会社 内燃機関のバルブ特性変更装置
DE102004038171A1 (de) * 2004-08-06 2006-03-16 Daimlerchrysler Ag Vorrichtung zum Verstellen einer Nockenwelle sowie Verfahren zum Betreiben einer Vorrichtung zum Verstellen einer Nockenwelle
JP2006144766A (ja) * 2004-10-20 2006-06-08 Aisin Seiki Co Ltd 弁開閉時期制御装置
US8858495B2 (en) 2004-12-28 2014-10-14 St. Jude Medical, Atrial Fibrillation Division, Inc. Five degree of freedom ultrasound catheter and catheter control handle
US7691095B2 (en) * 2004-12-28 2010-04-06 St. Jude Medical, Atrial Fibrillation Division, Inc. Bi-directional steerable catheter control handle
US7226038B1 (en) * 2005-03-25 2007-06-05 Jon Wickstrom Load arrestor, lifting system and method
US7465288B2 (en) * 2005-06-28 2008-12-16 St. Jude Medical, Atrial Fibrillation Division, Inc. Actuation handle for a catheter
US20070056538A1 (en) * 2005-09-13 2007-03-15 Borgwarner Inc. Electronic lock for VCT phaser
JP4639161B2 (ja) * 2006-03-31 2011-02-23 日立オートモティブシステムズ株式会社 可変バルブタイミング機構の制御装置
DE102008032948A1 (de) * 2008-07-12 2010-01-14 Schaeffler Kg Vorrichtung zur variablen Einstellung der Steuerzeiten von Gaswechselventilen einer Brennkraftmaschine
JP2010138698A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Denso Corp 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置
JP5403341B2 (ja) * 2009-06-17 2014-01-29 アイシン精機株式会社 弁開閉時期制御装置
US8261708B2 (en) 2010-04-07 2012-09-11 Eaton Corporation Control valve mounting system
JP5357137B2 (ja) * 2010-12-24 2013-12-04 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関のバルブタイミング制御装置
WO2012094324A1 (en) 2011-01-04 2012-07-12 Hilite Germany Gmbh Valve timing control apparatus and method
JP5801666B2 (ja) 2011-09-20 2015-10-28 日立オートモティブシステムズ株式会社 バルブタイミング制御装置に用いられる油圧制御機構及び該油圧制御機構のコントローラ
US8973542B2 (en) 2012-09-21 2015-03-10 Hilite Germany Gmbh Centering slot for internal combustion engine
US8904978B2 (en) 2012-11-02 2014-12-09 Ford Global Technologies, Llc Variable cam timing system and method
US9366161B2 (en) 2013-02-14 2016-06-14 Hilite Germany Gmbh Hydraulic valve for an internal combustion engine
US10202911B2 (en) * 2013-07-10 2019-02-12 Ford Global Technologies, Llc Method and system for an engine for detection and mitigation of insufficient torque
US9784143B2 (en) 2014-07-10 2017-10-10 Hilite Germany Gmbh Mid lock directional supply and cam torsional recirculation
US9540967B2 (en) 2014-09-04 2017-01-10 Hyundai Motor Company System and method for preventing sticking of continuous variable valve timing locking-pin
KR101583992B1 (ko) * 2014-09-29 2016-01-11 현대자동차주식회사 락킹핀 걸림 해제 방법 및 그 시스템
KR101567250B1 (ko) 2014-10-27 2015-11-06 현대자동차주식회사 전자적 액티브 락핀 제어방법을 적용한 중간위상 연속 가변 밸브 제어 시스템
US11560834B2 (en) * 2019-04-15 2023-01-24 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Electric camshaft phaser motor—generator
DE102019121153B3 (de) * 2019-08-06 2020-10-29 Iav Gmbh Ingenieurgesellschaft Auto Und Verkehr Verfahren zur Steuerung einer Nockenwellenverstellung
DE102019131780A1 (de) * 2019-11-25 2021-05-27 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Nockenwellenversteller mit Pseudo-C-Kanal

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03107511A (ja) * 1989-09-21 1991-05-07 Yamaha Motor Co Ltd バルブタイミング遅角装置
JPH04140407A (ja) 1990-09-28 1992-05-14 Toyota Motor Corp 内燃機関のバルブタイミング制御装置
SE470426B (sv) * 1992-07-20 1994-02-21 Ipumatic Ab Anordning för momentöverföring mellan två roterbara axlar
JPH07189621A (ja) * 1993-12-28 1995-07-28 Unisia Jecs Corp 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US5941202A (en) * 1994-11-01 1999-08-24 Hyundai Motor Company Device for varying valve timing
US5823152A (en) * 1995-06-14 1998-10-20 Nippondenso Co., Ltd. Control apparatus for varying a rotational or angular phase between two rotational shafts, preferably applicable to a valve timing control apparatus for an internal combustion engine
DE69702561T2 (de) * 1996-04-03 2001-04-19 Toyota Motor Co Ltd Variable Ventilzeitsteuervorrichtung für Brennkraftmaschine
JP3211713B2 (ja) 1996-04-04 2001-09-25 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の可変バルブタイミング機構
US5738056A (en) * 1996-04-04 1998-04-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Variable valve timing mechanism for internal combustion engine
JPH1089024A (ja) * 1996-09-13 1998-04-07 Toyota Motor Corp 内燃機関のバルブ特性可変機構
JP4202440B2 (ja) * 1997-02-06 2008-12-24 アイシン精機株式会社 弁開閉時期制御装置
DE19716203A1 (de) * 1997-04-18 1998-10-22 Schaeffler Waelzlager Ohg Vorrichtung zum Verändern der Öffnungs- und Schließzeiten von Gaswechselventilen einer Brennkraftmaschine
JPH11280427A (ja) * 1998-03-31 1999-10-12 Aisin Seiki Co Ltd 弁開閉時期制御装置
JP3536692B2 (ja) * 1998-12-07 2004-06-14 トヨタ自動車株式会社 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE69919308D1 (de) 2004-09-16
JP2000170509A (ja) 2000-06-20
US6386164B1 (en) 2002-05-14
EP1008728B1 (en) 2004-08-11
US20020092489A1 (en) 2002-07-18
EP1008728A1 (en) 2000-06-14
US6626136B2 (en) 2003-09-30
DE69919308T2 (de) 2005-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3536692B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP3918971B2 (ja) 弁開閉時期制御装置
US6439184B1 (en) Valve timing adjusting system of internal combustion engine
JP4253109B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP4013364B2 (ja) 弁開閉時期制御装置
JP5360511B2 (ja) 弁開閉時期制御装置
JP4465846B2 (ja) 弁開閉時期制御装置
WO2011055589A1 (ja) 弁開閉時期制御装置
JPH1150820A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2009257341A (ja) 弁開閉時期制御装置
WO2011036903A1 (ja) 弁開閉時期制御装置
JP2947165B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング変更装置
JP2002227621A (ja) 内燃機関用バルブタイミング調整装置
JP4803251B2 (ja) 内燃機関用バルブタイミング調整装置
WO2015015960A1 (ja) 弁開閉時期制御装置
JP4081893B2 (ja) 弁開閉時期制御装置
JP2002213262A (ja) 内燃機関用バルブタイミング調整装置
JP2001055914A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP4304878B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP5793107B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JPH11173119A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御方法及びバルブタイミング制御装置
JPH10159515A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP4507417B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP4138414B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP3817065B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110326

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110326

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120326

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120326

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140326

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees