JP3858596B2 - ドアロック操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアロックの噛合い機構を解除するアンラッチ機能とハーフラッチ状態からフルラッチ状態までラッチを作動させるクローザ機能の両方の機能を1個のモータで行うことが可能なドアロック操作装置に関するもので、特にアンラッチ機能とクローザ機能の各々に専用の出力軸と出力カムを設けたドアロック操作装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来より、特開平10−159412号公報においては、ドアロックのラチェットを動かしてラッチとラチェットとの噛み合い状態を解除するアンラッチ機能とハーフラッチ状態(半ドア状態)からフルラッチ状態(ドア閉状態)までラッチを動かしてラッチとラチェットとを噛み合わせるクローザ機能の両方の機能を1個のモータで行うことが可能なアクチュエータを備えた車両用ドアロック操作装置(従来の技術)が示されている。
【0003】
この車両用ドアロック操作装置のアクチュエータは、減速歯車装置を2個のウォームギヤで構成し、1個の出力軸に1個の出力カムを固定している。そして、1個のモータを回転させることで、1個の出力軸と出力カムを中立点から右回転させることにより、ドアロックのラチェットを動かしアンラッチ作動させる。また、モータを逆回転(アンラッチ作動時の回転方向に対してモータの回転方向を反転)させることで、出力軸と出力カムを中立点から左回転させることにより、ドアロックのラッチを動かしクローザ作動させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の車両用ドアロック操作装置においては、アクチュエータの1個の出力軸がアンラッチ作動させる時には右回転し、クローザ作動させる時には左回転するため、出力カムの回転角が180°以下と小さくなるので、出力カムでの減速比が小さくなる。これにより、クローザ作動必要トルクを得るため、減速歯車装置の減速比を大きくする必要があり、減速歯車の形状が大きくなるので、車両用ドアロック操作装置のアクチュエータの体格が大きく、コストアップとなるという問題が生じている。また、必要トルクが小さいアンラッチ機能のみの場合でも、クローザ作動と同じ減速歯車装置が必要になり、コストアップとなるという問題が生じている。
【0005】
ここで、特開平10−266668号公報には、ドアロックのラッチのハーフラッチ状態(半ドア状態)とフルラッチ状態(ドア閉状態)とを検出するためのラッチスイッチが、モータを内蔵するアクチュエータの外側に取り付けられている車両用ドアロック操作装置が示されている。このため、ラッチスイッチを防水構造にする必要がある。また、ラッチスイッチ専用のワイヤハーネス、およびワイヤハーネスのクランプが必要になることから、車両用ドアロック操作装置の体格が大きく、コストアップとなるという問題が生じている。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、ドアロック操作装置の体格を小さくし、製品コストを安価にすることを目的とする。また、アンラッチ機能のみの場合には、クローザ作動用の減速歯車装置が不要になり、更に製品コストを安価にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、1個のモータが例えば正転方向に回転すると、第1減速歯車装置が回転し、更に第2減速歯車装置が回転し、次に第1出力カムが、第1減速歯車装置または第2減速歯車装置の回転出力を受けて正転方向に回転する。そして、第1出力カムの正転方向の回転が第1出力軸に伝達されると、第1出力軸がドアロックのラチェットを動かしてアンラッチ作動させる(アンラッチ機能)。このアンラッチ作動時には、第2出力カムが正転方向に回転しても、第2出力カムに対して第2出力軸が空振りするため、第2出力軸によるクローザ作動が不作動となる。一方、1個のモータが例えば逆転方向に回転すると、第1減速歯車装置が回転し、更に第2減速歯車装置が回転し、次に第2出力カムが、第2減速歯車装置または第1減速歯車装置の回転出力を受けて逆転方向に回転する。そして、第2出力カムの逆転方向の回転が第2出力軸に伝達されると、第2出力軸がドアロックのラッチを動かしてクローザ作動させる(クローザ機能)。このクローザ作動時には、第1出力カムが逆転方向に回転しても、第1出力カムに対して第1出力軸が空振りするため、第1出力軸によるアンラッチ作動が不作動となる。
【0008】
したがって、ドアロックをアンラッチ作動させるための第1出力カムおよび第1出力軸とドアロックをクローザ作動させるための第2出力カムおよび第2出力軸とを別体で構成することで、第2出力カムの回転角を大きく、つまり第2出力カムの減速比を大きくすることができるので、第2減速歯車装置の減速比を小さくすることができる。これにより、ドアロック操作装置の体格を小さくすることができるので、製品コストを安価にできる。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、モータの回転速度は、第1減速歯車装置を構成するモータピニオンギヤと第1減速ギヤとの噛み合いによって所定の第1減速比で減速される。また、第1減速ギヤの回転速度は、第2減速歯車装置を構成する中間ピニオンギヤと第2減速ギヤとの噛み合いによって所定の第2減速比で減速される。これにより、第2出力カムの回転角を大きく、つまり第2出力カムの減速比を大きくすることができるので、第2減速歯車装置の減速比を小さくすることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、1個のモータが例えば正転方向に回転すると、第1減速ギヤの端面に一体的に設けられた第1出力カムが正転方向に回転することによって、第1出力軸またはこの第1出力軸に連結する第1作動レバーがアンラッチ方向に動かされる。一方、1個のモータが例えば逆転方向に回転すると、第2減速ギヤの端面に一体的に設けられた第2出力カムが逆転方向に回転することによって、第2出力軸またはこの第2出力軸に連結する第2作動レバーがクローザ方向に動かされる。
【0011】
請求項4に記載の発明によれば、アンラッチ作動が終了した時点で、第1中立点戻し手段によって、第1出力軸に固定されてドアロックのラチェットを動かす第1出力レバーがアンラッチ位置から中立位置に戻される。一方、クローザ作動が終了した時点で、第2中立点戻し手段によって、第2出力軸に固定されてドアロックのラッチを動かす第2出力レバーがクローザ位置から中立位置に戻される。
【0012】
請求項5に記載の発明によれば、アンラッチ作動時のみ第1作動レバーに係合する第1係合部を第1出力レバーに設けることにより、第1出力カムが正転方向に回転する時のみ第1作動レバーと第1出力レバーとが第1係合部により係合されて、第1作動レバーに連動することで第1出力レバーが回転して、ドアロックのラチェットが動かされる(アンラッチ機能)。一方、第1出力カムが逆転方向に回転した場合には、第1作動レバーと第1出力レバーとの係合状態が解放されて、第1作動レバーに連動して第1出力レバーが回転することはない。これにより、第1出力レバーによりドアロックのラチェットが動かされることはない。
【0013】
請求項6に記載の発明によれば、1個のモータが例えば正転方向に回転すると、第1減速歯車装置が回転し、更に第2減速歯車装置が回転し、次に第1出力部材が、第1減速歯車装置または第2減速歯車装置の回転出力を受けて正転方向に回転する。そして、第1出力部材の正転方向の回転が第1出力軸に伝達されると、第1出力軸がドアロックを動かしてアンラッチ作動させる(アンラッチ機能)。一方、1個のモータが例えば逆転方向に回転すると、第1減速歯車装置が回転し、更に第2減速歯車装置が回転し、次に第2出力部材が、第2減速歯車装置または第1減速歯車装置の回転出力を受けて逆転方向に回転する。そして、第2出力部材の逆転方向の回転が第2出力軸に伝達されると、第2出力軸がドアロックを動かしてクローザ作動させる(クローザ機能)。
【0014】
したがって、請求項1に記載の発明と同様な作用を得ることができるので、第2減速歯車装置の減速比を小さくすることができる。これにより、ドアロック操作装置の体格を小さくすることができるので、製品コストを安価にできる。また、ドアロックをアンラッチ作動させるための第1出力軸とドアロックをクローザ作動させるための第2出力軸とを別体で構成することで、ドアロック操作装置の体格を小さくすることができるので、製品コストを安価にできる。
【0015】
そして、モータの回転速度は、第1減速歯車装置を構成するモータピニオンギヤと第1減速ギヤとの噛み合いによって所定の第1減速比で減速される。また、第1減速ギヤの回転速度は、第2減速歯車装置を構成する中間ピニオンギヤと第2減速ギヤとの噛み合いによって所定の第2減速比で減速される。これにより、第2出力カムの回転角を大きく、つまり第2出力カムの減速比を大きくすることができるので、第2減速歯車装置の減速比を小さくすることができる。
【0016】
そして、第1出力部材は、第2減速ギヤの端面に一体的に設けられており、第1出力軸またはこの第1出力軸に連結する第1作動レバーを、アンラッチ方向に駆動する板スプリングであることを特徴とする。また、第2出力部材は、第2減速ギヤの端面に一体的に設けられており、第2出力軸またはこの第2出力軸に連結する第2作動レバーを、クローザ方向に駆動するクローザ用カムであることを特徴とする。
【0017】
請求項7に記載の発明によれば、モータを逆転方向に通電すると、モータの回転出力が、モータピニオンギヤ、第1減速ギヤ、中間ピニオンギヤを経て第2減速ギヤに伝達されて、第2回転体が中心軸を中心にして逆回転方向に回転する。そして、第2回転体が逆回転方向に1周すると、第2回転体が中立点に戻ることになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
〔第1実施例の構成〕
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。図1ないし図5は本発明の第1実施例を示したもので、図1および図2はクローザ&アンラッチアクチュエータの構造を示した図で、図3および図4はドアロック制御回路を示した図である。
【0019】
本実施例の自動車等の車両用ドアロック操作装置は、自動車等の車両のドアの閉鎖状態を保つドアロック1と、アンラッチ機能とクローザ機能の両方を行うクローザ&アンラッチアクチュエータ2と、このクローザ&アンラッチアクチュエータ2に内蔵された1個のモータ4への通電および通電停止を制御するドアロック制御回路5とを備えている。
【0020】
ドアロック1は、車両の車体のドア受けに固着されたストライカ(図示せず)との係合および離脱を行う噛合い機構を有し、開いているドアを閉じる時には、ドア開状態からハーフラッチ状態またはフルラッチ状態を経てドア閉状態となり、閉じているドアを開ける時には、ドア閉状態からアンラッチ状態を経てドア開状態となる。ドアロック1の噛合い機構は、半ドア状態の時にストライカを拘止するハーフラッチ状態(ハーフロック:ドアを完全に閉鎖していない状態)、ドア閉状態の時にストライカを拘止するフルラッチ状態(フルロック:ドアを完全に閉じている状態)、およびストライカを解放することが可能なアンラッチ状態(ドアを開くことが可能な状態)のいずれかの状態を形成することが可能なラッチ(図示せず)と、このラッチと係脱自在に噛み合うラチェット(図示せず)とからなる係脱機構である。
【0021】
ラッチは、ドアロック1の噛合い機構をドアに取り付けるための取付ステー上においてラッチ用支軸を中心にして回動可能に設けられている。このラッチは、ストライカを受け入れることが可能な略U字状の嵌合溝(U字溝)、車両のドアが完全に締まりきっていない半ドア状態の時にラチェットの係合爪と係合するハーフラッチ用係合爪(第1係合部)、フルラッチ状態およびドア閉状態の時にラチェットの被係合爪と係合するフルラッチ用係合爪(第2係合部)、およびクローザ&アンラッチアクチュエータ2のクローザ出力レバー26の出力を受けるレシーブレバー(いずれも図示せず)を有している。なお、ラッチは、ラッチスプリング(図示せず)によって初期位置(ドアが開いている時に嵌合溝がストライカを受け入れることが可能な方向に向く位置)方向に付勢されている。
【0022】
ラチェットは、取付ステー上においてラチェット用支軸を中心にして回動可能に設けられている。このラチェットは、ラッチのハーフラッチ用係合爪、フルラッチ用係合爪に係合する係合爪、およびクローザ&アンラッチアクチュエータ2のアンラッチ出力レバー16の出力を受けるレシーブレバー(いずれも図示せず)を有している。なお、ラチェットは、ラチェットスプリング(図示せず)によって係合爪がラッチに当接する方向に付勢されている。また、ラチェットは、アンラッチ方向に所定の回転角だけ回転するとストッパ(図示せず)によってそれ以上の回転が規制されるように構成されている。
【0023】
クローザ&アンラッチアクチュエータ2は、アクチュエータケース3、モータ4、第1、第2減速歯車装置(後記する)、第1、第2出力カム13、23および第1、第2出力軸15、25を備えている。アクチュエータケース3は、電気絶縁性の樹脂材料によって所定の形状に一体成形され、クローザ&アンラッチアクチュエータ2の構成部品を収容している。
【0024】
このアクチュエータケース3は、樹脂材料よりなる容器形状のケース本体35とこのケース本体35の開口部分を液密的に閉塞するための樹脂材料製のカバー36とから構成され、アクチュエータケース3内部への水の浸入を防止することが可能な防水構造が施されている。そして、アクチュエータケース3の底壁面または天壁面には、モータ4とドアロック制御回路5とを電気的に接続するための一対のモータ用ターミナル(モータ通電回路)37が一体的に形成されている。
【0025】
また、アクチュエータケース3のケース本体35の端部には、外部導体側のコネクタ(図示せず)と液密的に嵌合させるためのコネクタシェル38が一体成形されている。このコネクタシェル38内には、ケース本体35の側壁部より一対のコネクタピン(外部接続端子)39が突出するように配設されている。ここで、一対のモータ用ターミナル37は、一対のコネクタピン39と一体的に構成されたモータ用リードフレームである。
【0026】
モータ4は、正転または逆転方向に回転可能なシャフト(回転軸)9を有している。このモータ4は、アンラッチ作動時にドアロック制御回路5より制御信号を受けて正転方向の回転出力を第1減速歯車装置に発生する。また、モータ4は、クローザ作動時にドアロック制御回路5より制御信号を受けて逆転方向の回転出力を第1減速歯車装置に発生する。
【0027】
第1減速歯車装置は、モータ4の回転速度を所定の減速比に減速するもので、モータ4のシャフト9の外周に固定された樹脂材料製のモータピニオンギヤ11、およびこのモータピニオンギヤ11に噛み合う樹脂材料製の第1減速ギヤ12等から構成されている。なお、第1減速ギヤ12は、アクチュエータケース3の天壁部および底壁部に両端が固定された中心軸(第1シャフト)10に回転自在に嵌め合わされている。
【0028】
第2減速歯車装置は、モータ4の回転速度を所定の減速比に減速すると共に、第1減速ギヤ12の回転速度を減速するもので、第1減速ギヤ12の一端面に一体的に設けられた樹脂材料製の中間ピニオンギヤ21、およびこの中間ピニオンギヤ21に噛み合う樹脂材料製の第2減速ギヤ22等から構成されている。なお、第2減速ギヤ22は、アクチュエータケース3の天壁部および底壁部に両端が固定された中心軸(第2シャフト)20に回転自在に嵌め合わされている。
【0029】
第1出力カム13は、第1減速ギヤ12の他端面に一体成形されている。この第1出力カム13は、正転方向に回転した際に、第1出力軸15に連結する第1作動レバー14をアンラッチ方向に動かすことが可能な凸形状を有している。具体的には、第1出力カム13のカム面には、傾斜面に滑らかに連なる曲率を有する内壁面(カム溝)、およびこの内壁面の端部より略鋭角的に設けられて、アンラッチ作動時に第1作動レバー14をアンラッチ方向に押圧する側壁面(カム壁)が設けられている。
【0030】
第2出力カム23は、第2減速ギヤ22の一端面に一体成形されている。この第2出力カム23は、第2出力軸25に連結する第2作動レバー24を、クローザ方向に動かすことが可能な凸形状を有している。具体的には、第2出力カム23のカム面には、中立位置で第2作動レバー24に当接する側壁面(カム壁)、クローザ作動時に第2作動レバー24をクローザ方向に動かす外壁面(カム壁)、およびアンラッチ作動時に第2作動レバー24を空振りさせるための内壁面(カム溝)が設けられている。なお、外壁面は、第2シャフト20を中心にして外径が徐々に大きくなるような曲率面とされている。
【0031】
第1出力軸15は、第1出力カム13と係合する樹脂材料製の第1作動レバー14を有し、一端部がアクチュエータケース3の軸受部に回転自在に支持され、他端部がアクチュエータケース3より外側に突出している。第1作動レバー14の先端部には、第1出力カム13と係合する略円柱形状の第1係合部(ピン部)17が一体成形されている。なお、第1作動レバー14のレバー本体は、第1出力カム13と干渉しない高さに設置されている。また、第1作動レバー14は、第1出力軸15と回転方向で小さなガタがある。
【0032】
第2出力軸25は、第2出力カム23と係合する樹脂材料製の第2作動レバー24を有し、一端部がアクチュエータケース3より外側に突出し、他端部がアクチュエータケース3の軸受部に回転自在に支持されている。第2作動レバー24の先端部には、第2出力カム23と係合する略円柱形状の第2係合部(ピン部)27が一体成形されている。なお、第2作動レバー24のレバー本体は、第2出力カム23と干渉しない高さに設置されている。
【0033】
アンラッチ出力レバー16は、本発明の第1出力レバーに相当するもので、樹脂材料等により所定の形状に一体成形されて、第1出力軸15の外周に固定されている。このアンラッチ出力レバー16の一端面には、アンラッチ作動時のみ第1作動レバー14に係合する爪状部(本発明の第1係合部に相当する)19が一体成形されている。この爪状部19は、アンラッチ出力レバー16がアクチュエータケース3よりも外側で第1出力軸15の外周に固定されているので、アクチュエータケース3に図示しない円弧形状の挿通孔を設けて、その挿通孔を貫通して第1作動レバー14のレバー本体に係合するように第1出力軸15の軸方向と平行する方向に延長されている。
【0034】
なお、アンラッチ出力レバー16とアクチュエータケース3との間に、アンラッチ出力レバー16をアンラッチ位置から中立位置に戻すためのリターンスプリング(本発明の第1中立点戻し手段に相当する:図示せず)を取り付けるようにしても良い。また、アンラッチ出力レバー16と第1作動レバー14との間に、第1作動レバー14を爪状部19に押し付けるためのスプリング(図示せず)を取り付けるようにしても良い。
【0035】
クローザ出力レバー26は、本発明の第2出力レバーに相当するもので、樹脂材料により所定の形状に一体成形されて、第2出力軸25の外周に固定されている。なお、クローザ出力レバー26とアクチュエータケース3との間に、クローザ出力レバー26をクローザ位置から中立位置に戻すためのリターンスプリング(本発明の第2中立点戻し手段に相当する)29を取り付けるようにしても良い。
【0036】
ドアロック制御回路5は、CPU、ROM、RAMを持つマイクロコンピュータ(モータ制御手段)で構成され、乗員に手動操作されるドア開スイッチ31、ハーフラッチ状態を検出するハーフラッチスイッチ32、アンラッチ状態および第1減速ギヤ12の中立位置を検出するスイッチ(アンラッチスイッチ:アンラッチ位置検出手段、第1減速ギヤ中立位置検出手段)33、および第2減速ギヤ22および第2出力カム23がクローザ方向に1周(1回転)したことを検出するスイッチ(クローザスイッチ:クローザ位置検出手段、第2減速ギヤ中立位置検出手段)34等の各種スイッチのON/OFF信号に基づいて、モータ4を正転方向または逆転方向に通電する。
【0037】
〔第1実施例の作用〕
次に、本実施例の車両用ドアロック操作装置の作用を図1ないし図5に基づいて簡単に説明する。ここで、図5はクローザ&アンラッチアクチュエータの作動を示した図である。
【0038】
乗員がドアを開くためにドア開スイッチ31をONすると、モータ4のモータ通電回路(一対のモータ用ターミナル)37に、図3(a)に示した方向に電流が流れ、モータ4が正転方向に回転する。そして、モータ4の回転出力がモータピニオンギヤ11、第1減速ギヤ12を経て第1出力カム13に伝達されて、第1出力カム13が図示右回転方向(正転方向)へ回転すると、第1出力カム13のカム面が第1作動レバー14の第1係合部17に当接する。
【0039】
これにより、第1係合部17がカム面に沿って外側(第1シャフト10の径方向外方側)へ動かされて第1作動レバー14が第1出力軸15を中心にして図示左回転方向に回転する。そして、第1作動レバー14とアンラッチ出力レバー16とは爪状部19によって係合しているので、第1作動レバー14が回転すると、アンラッチ出力レバー16も第1出力軸15を中心にして図示左回転方向(正転方向)に回転する。このとき、アンラッチ出力レバー16は図示実線位置から図示破線位置まで回転すると、ラチェットのストッパによってそれ以上の回転が規制されるため、モータ4の通電を継続してもアンラッチ出力レバー16は動かない。
【0040】
一方、第1減速ギヤ12が図示右回転方向(正転方向)に回転すると、中間ピニオンギヤ21を介して第2減速ギヤ22が図示左回転方向に回転するが、第2作動レバー24の第2係合部27は、第2出力カム23のカム溝側に入り込み、第2作動レバー24が空振りする。これにより、第2出力カム23から第2作動レバー24に回転出力が伝わらず、リターンスプリングの付勢力によって中立位置に付勢されているクローザ出力レバー26も動かない。
【0041】
この結果、アンラッチ出力レバー16がラチェットのレシーブレバーを押圧して、ラチェットを支軸を中心にしてアンラッチ方向に動かす。これにより、ラチェットの係合爪がラッチのフルラッチ用係合爪から外れることにより、ラッチスプリングに付勢されたラッチが初期位置へ戻ろうとし、ドアを開くことが可能なアンラッチ状態となる。
【0042】
このとき、第1減速ギヤ12および第1出力カム13がアンラッチ位置まで回転したことを検出すると、図3(b)に示したように、スイッチ(可動接点)33が中立位置固定接点に接続する位置からアンラッチ位置固定接点に接続する位置に切り替わる。これにより、モータ4のモータ通電回路(一対のモータ用ターミナル)37に、図3(b)に示した方向に電流が流れ、モータ4が逆転方向に回転する。
【0043】
そして、モータ4の回転出力がモータピニオンギヤ11、第1減速ギヤ12を経て第1出力カム13に伝達されて、第1出力カム13が図示左回転方向(逆転方向)へ回転すると、第1出力カム13のカム面が第1作動レバー14を押圧する。これにより、スプリングの付勢力を伴って第1作動レバー14およびアンラッチ出力レバー16が第1出力軸15を中心にして図示右回転方向(逆転方向)に回転して中立位置に戻る(第1中立点戻し手段)。このとき、第1減速ギヤ12および第1出力カム13もアンラッチ位置から中立位置まで戻されたことを検出すると、スイッチ(可動接点)33がアンラッチ位置固定接点に接続する位置から中立位置固定接点に接続する位置に切り替わる。これにより、モータ4への通電が終了する。
【0044】
ドア開状態から乗員がドアを閉じようとすると、ストライカがラッチの嵌合溝に進入してラッチが回転することにより、ラッチのハーフラッチ用係合爪がラチェットの係合爪と係合して半ドア状態(ハーフラッチ状態、ドアを完全に閉じていない状態)となる。このハーフラッチ状態となると、ハーフラッチスイッチ32がONすることで、モータ4のモータ通電回路(一対のモータ用ターミナル)37に、図4(a)に示した方向に電流が流れ、モータ4が逆転方向に回転する。
【0045】
そして、モータ4の回転出力がモータピニオンギヤ11、第1減速ギヤ12を経て中間ピニオンギヤ21に伝達されて、第2減速ギヤ22および第2出力カム23が図示右回転方向(逆転方向)に回転すると、第2出力カム23のカム面が第2作動レバー24の第2係合部27に当接する。これにより、第2係合部27がカム面に沿って外側(第2シャフト20の径方向外方側)へ動かされて第2作動レバー24が第2出力軸25を中心にして図示右回転方向に回転する。そして、第2作動レバー24とクローザ出力レバー26とは第2出力軸25の外周に固定されているので、第2作動レバー24が回転すると、図5に示したように、クローザ出力レバー26も第2出力軸25を中心にして図示右回転方向(逆転方向)に回転する。
【0046】
一方、第2減速ギヤ22が図示右回転方向に回転する際には、第1減速ギヤ12は図示左回転方向に回転するが、第1作動レバー14の第1係合部17は、第1出力カム13のカム面に沿って、第1シャフト10の径方向内方側に入り込み、第1作動レバー14が空振りする。これにより、第1出力カム13から第1作動レバー14に回転出力が伝わらず、リターンスプリングの付勢力によって中立位置に付勢されているアンラッチ出力レバー16も動かない。この結果、クローザ出力レバー26がラッチのレシーブレバーを押圧して、ラッチを支軸を中心にしてクローザ方向に動かす。これにより、ラチェットの係合爪がラッチのハーフラッチ用係合爪から外れてフルラッチ用係合爪に係合することにより、ドアを完全に閉じるフルラッチ状態となる。
【0047】
このとき、モータ4の通電を継続することで、第2減速ギヤ22および第2出力カム23が元の中立位置まで1回転すると、図4(b)に示したように、スイッチ(可動接点)34が中立位置固定接点に接続する位置からクローザ位置固定接点に接続する位置に切り替わる。これにより、モータ4への通電が終了する。なお、スイッチ34は、モータ4への通電が終了した後にクローザ位置固定接点に接続する位置から中立位置固定接点に接続する位置に切り替わる。
【0048】
ここで、第2作動レバー24の第2係合部27は、第2出力カム23が中立位置から1周すると、第2出力カム23のカム溝に入り込んで第2シャフト20の径方向内方側(図2に示した位置)に移動することで中立位置に戻る。また、第2減速ギヤ22および第2出力カム23も1周することで中立位置に戻る(第2中立点戻し手段)。
【0049】
〔第1実施例の効果〕
以上のように、本実施例の車両用ドアロック操作装置は、ドアロック1のラチェットをアンラッチ作動させるアンラッチ機能と、ドアロック1のラッチをクローザ作動させるクローザ機能の各々に専用の第1、第2出力カム13、23と第1、第2出力軸15、25を設けたクローザ&アンラッチアクチュエータ2を設けている。すなわち、アンラッチ作動用の第1出力カム13および第1出力軸15とクローザ作動用の第2出力カム23および第2出力軸25とを別体で構成することにより、クローザ作動用の第2出力カム23の回転角を大きく、つまり第2出力カム23の減速比を大きくすることができる。
【0050】
これにより、第2減速歯車装置の減速比を小さくできるようにすることで、車両用ドアロック操作装置の体格を小型化することができ、車両用ドアロック操作装置の製品コストを安価にすることができる。また、クローザ&アンラッチアクチュエータ2をアンラッチ機能のみのアンラッチアクチュエータに変更する場合には、クローザ作動用の第2減速歯車装置が不要になり、更に車両用ドアロック操作装置の製品コストを安価にすることができる。
【0051】
〔第2実施例の構成〕
図6ないし図22は本発明の第2実施例を示したもので、図6および図7はクローザ&アンラッチアクチュエータの構造を示した図で、図8はモータ用ターミナルとスイッチ用ターミナルを示した図で、図9はクローザ&アンラッチアクチュエータの内部配線を示した図である。
【0052】
本実施例の自動車等の車両用ドアロック操作装置は、自動車等の車両のドアの閉鎖状態を保つドアロック1と、アンラッチ機能とクローザ機能の両方を行うクローザ&アンラッチアクチュエータ2と、このクローザ&アンラッチアクチュエータ2に内蔵された1個のモータ4への通電および通電停止を制御するドアロック制御回路(図示せず)とを備えている。
【0053】
ドアロック1の噛合い機構は、半ドア状態の時にストライカS(図13および図22参照)を拘止するハーフラッチ状態、ドア閉状態の時にストライカを拘止するフルラッチ状態、およびストライカを解放することが可能なアンラッチ状態のいずれかの状態を形成することが可能なラッチ41と、このラッチ41と係脱自在に噛み合うラチェット42とからなる係脱機構である。
【0054】
ラッチ41は、ドアロックケース43内においてラッチ用支軸41aを中心にして回動可能に設けられている。このラッチ41は、ストライカを受け入れることが可能なU字状の嵌合溝(U字溝)44、車両のドアが完全に締まりきっていない半ドア状態の時にラチェット42の係合爪48と係合するハーフラッチ用係合爪(第1係合部)45、フルラッチ状態およびドア閉状態の時にラチェット42の係合爪48と係合するフルラッチ用係合爪(第2係合部)46、およびクローザ&アンラッチアクチュエータ2のクローザ出力レバー54の出力を受けるレシーブレバー47を有している。なお、ラッチ41は、ラッチスプリング(図示せず)によって初期位置(ドアが開いている時に嵌合溝44がストライカを受け入れることが可能な方向に向く位置)方向に付勢されている。
【0055】
ラチェット42は、ドアロックケース43内においてラチェット用支軸42aを中心にして回動可能に設けられている。このラチェット42は、ラッチ41のハーフラッチ用係合爪45、フルラッチ用係合爪46に係合する係合爪48、およびクローザ&アンラッチアクチュエータ2のオープナ出力レバー53の出力を受けるレシーブレバー49を有している。なお、ラチェット42は、ラチェットスプリング(図示せず)によって係合爪48がラッチ41に当接する方向に付勢されている。また、ラチェット42は、アンラッチ方向に所定の回転角だけ回転すると、ドアロックケース43に一体形成されたストッパ43aによってそれ以上の回転が規制されるように構成されている。
【0056】
クローザ&アンラッチアクチュエータ2は、アクチュエータケース3、モータ4、ターミナルユニット、第1、第2減速歯車装置、第1、第2出力軸15、25、オープナスプリング(本発明の第1出力部材に相当する)51、クローザカム(本発明の第2出力部材に相当する)52、オープナ出力レバー53およびクローザ出力レバー54等から構成されている。
【0057】
アクチュエータケース3は、樹脂材料により所定の形状に一体成形されたケース本体35、および樹脂材料により所定の形状に一体成形され、ケース本体35の開口部分を閉塞するためのカバー36等から構成されている。なお、ケース本体35の端部には、コネクタシェル38が一体成形されている。そして、第1減速歯車装置は、第1実施例と同様にして、第1シャフト10、樹脂材料製のモータピニオンギヤ11および樹脂材料製の第1減速ギヤ12等から構成されている。また、第2減速歯車装置は、第1実施例と同様にして、第2シャフト20、金属材料製の中間ピニオンギヤ21および鉄系焼結材製の第2減速ギヤ22等から構成されている。
【0058】
第1シャフト10は、一端部がアクチュエータケース3のカバー36の天壁部に形成された凹状部に圧入保持され、他端部がアクチュエータケース3のケース本体35の底壁部に形成された凹状部に圧入保持されている。また、第1シャフト10は、外周部に第1減速ギヤ12を形成した第1回転体18の軸心部を板厚方向に貫通するように配設されている。なお、本実施例の第1回転体18の両端面(一端面および他端面)には、カムは形成されていない。
【0059】
第2シャフト20は、図10に示したように、一端部がアクチュエータケース3のカバー36の天壁部に形成された凹状部に圧入されたベアリング90に回転自在に支持され、他端部がアクチュエータケース3のケース本体35の底壁部に形成された凹状部に圧入されたベアリング91に回転自在に支持されている。また、第2シャフト20は、外周部に第2減速ギヤ22を形成した第2回転体28の軸心部に一体成形されている。
【0060】
そして、第2回転体28の一端面には、クローザカム52が一体成形され、また、第2回転体28の他端面には、1つの内周凸部66aを有するリングカム66が一体成形されている。また、第2回転体28には、板厚方向に貫通する貫通孔64が略一文字形状となるように形成されている。なお、クローザカム52は、第2出力軸25に連結する第2作動レバー24を、クローザ方向に動かすことが可能な凸形状を有している。
【0061】
第1出力軸15は、オープナスプリング51に係合する第1作動レバー14、ラチェット42をアンラッチ方向に駆動するためのオープナ出力レバー53、および中立点スイッチスプリング(以下中立点スイッチと略す)6を保持する中立点スイッチ用サブレバー61を有している。この第1出力軸15は、一端部がアクチュエータケース3のカバー36の天壁部に装着されたベアリング(図示せず)に回転自在に支持され、他端部がアクチュエータケース3のケース本体35の底壁部より外側に突出している。
【0062】
第2出力軸25は、図11および図12に示したように、第2回転体28の一端面に一体成形されたクローザカム52と係合する第2作動レバー24、ラッチ41をクローザ方向に駆動するためのクローザ出力レバー54、およびラッチスイッチ用サブレバー62を有している。この第2出力軸25は、一端部がアクチュエータケース3のカバー36の天壁部に形成された軸受部に回転自在に支持され、他端部がアクチュエータケース3のケース本体35の底壁部より外側に突出している。なお、92はベアリングである。
【0063】
オープナスプリング51は、板スプリングである。このオープナスプリング51の一端部は、ビス63によって第2回転体28の他端面に固定され、他端部は略L字状に曲げられて、第2回転体28に形成された貫通孔64を挿通している。そして、オープナスプリング51の他端部は、第1作動レバー14の先端部に一体成形された第1係合部(ピン部)17に係脱自在に当接するように構成されている。
【0064】
第1作動レバー14は、第1出力軸15の外周に圧入固定されている。また、第1作動レバー14の先端部には、第1係合部(ピン部)17が一体成形されている。また、第2作動レバー24は、第2出力軸25の外周に圧入固定されている。また、第2作動レバー24の先端部には、内部にベアリング93を収容したピン孔が板厚方向に形成されている。そのピン孔内には、サークリップ60を用いて第2係合部(ピン部)27が取り付けられている。なお、第2作動レバー24のレバー部上には、超音波かしめによってラッチスイッチスプリング(以下ラッチスイッチと略す)7が固定されている。
【0065】
オープナ出力レバー53は、樹脂材料により所定の形状に一体成形されて、第1出力軸15の外周に圧入固定されている。また、オープナ出力レバー53は、ラチェット42のレシーブレバー49に係合してラチェット42をラチェット用支軸42aを中心にしてアンラッチ方向に動かす。なお、オープナ出力レバー53は、初期位置方向に所定の回転角だけ回転すると、アクチュエータケース3のケース本体35の底壁部の外壁面に形成された凹状部70のストッパ70bによってそれ以上の回転が規制されるように構成されている。
【0066】
クローザ出力レバー54は、樹脂材料により所定の形状に一体成形されて、第2出力軸25の外周に圧入固定されている。また、クローザ出力レバー54は、ラッチ41のレシーブレバー47に係合してラッチ41をラッチ用支軸41aを中心にしてクローザ方向に動かす。なお、クローザ出力レバー54をクローザ位置から中立位置に戻すためのリターンスプリング65を取り付けるようにしても良い。このリターンスプリング65の一端はアクチュエータケース3に保持され、他端はクローザ出力レバー54に保持されている。リターンスプリング65は、クローザ出力レバー54をラッチスイッチ用サブレバー62の係止壁75側に当接するように付勢している。
【0067】
中立点スイッチ用サブレバー61は、樹脂材料により所定の形状に一体成形されて、第1出力軸15の外周に相対回転可能に嵌め合わされている。また、中立点スイッチ用サブレバー61の一端側には、第2回転体28の他端面に一体成形されたリングカム66と係合する円柱形状の係合部(ピン部)67が一体成形されている。そして、中立点スイッチ用サブレバー61の他端側には、超音波かしめによって中立点スイッチ6が固定されている。なお、中立点スイッチ用サブレバー61をアンラッチ位置から中立位置に戻すためのリターンスプリング69を取り付けている。このリターンスプリング69の一端は第1作動レバー14に保持され、他端は中立点スイッチ用サブレバー61に保持されている。
【0068】
ラッチスイッチ用サブレバー62は、アクチュエータケース3のケース本体35の底壁部の外壁面に形成された凹状部71の外壁面とクローザ出力レバー54の一端面との間に配設され、第2出力軸25の外周に第2出力軸25と相対回転可能に嵌め合わされている。このラッチスイッチ用サブレバー62は、クローザ方向に所定の回転角だけ回転すると、ドアロックケース43に一体形成されたストッパ43bによってそれ以上の回転が規制されるように構成されている。
【0069】
また、ラッチスイッチ用サブレバー62は、アンラッチ方向に所定の回転角だけ回転すると、アクチュエータケース3のケース本体35の底壁部の外壁面に形成された凹状部71のストッパ71aによってそれ以上の回転が規制されるように構成されている。そして、ラッチスイッチ用サブレバー62には、クローザ出力レバー54がクローザ方向に所定の回転角だけ回転するとクローザ出力レバー54の左側壁72に係止される凸状の係止壁73が一体成形され、クローザ出力レバー54がアンラッチ方向に所定の回転角だけ回転するとクローザ出力レバー54の右側壁74に係止される凸状の係止壁75が一体成形されている。
【0070】
ターミナルユニットは、防水構造が施されたアクチュエータケース3内に構成されている。具体的には、ターミナルユニットは、図8および図9に示したように、アクチュエータケース3のケース本体35の底壁部の底壁面上に印刷されて、モータ4とドアロック制御回路とを電気的に接続するための一対のモータ用ターミナル(モータ通電回路、外部接続端子)37、および各スイッチ6、7とドアロック制御回路とを電気的に接続するためのスイッチ用ターミナル55〜58(外部接続端子)等を有している。
【0071】
ここで、一対のモータ用ターミナル37は、一対のコネクタピン(図示せず)と一体的に構成されたモータ用リードフレーム(導電体)である。また、スイッチ用ターミナル55は、一対のコネクタピン(図示せず)と一体的に構成された中立点検出用リードフレーム(導電体、固定接点)である。また、スイッチ用ターミナル56は、一対のコネクタピン(図示せず)と一体的に構成されたアース用リードフレーム(導電体、固定接点)である。また、スイッチ用ターミナル57は、一対のコネクタピン(図示せず)と一体的に構成されたドア開状態検出用リードフレーム(導電体、固定接点)である。
【0072】
また、スイッチ用ターミナル58は、一対のコネクタピン(図示せず)と一体的に構成された半ドア状態検出用リードフレーム(導電体、固定接点)である。そして、スイッチ用ターミナル55、56には、クローザカム52がクローザ方向に1周(1回転)したことを検出するための板スプリング状の中立点スイッチ(可動接点、第2減速ギヤ中立位置検出手段)6が選択的に接触する。また、スイッチ用ターミナル56〜58には、ドアロック1のラッチ41の作動状態を検出するための板スプリング状のラッチスイッチ(可動接点、ラッチ状態検出手段、ドア開状態検出手段、半ドア状態検出手段)7が選択的に接触する。
【0073】
本実施例のドアロック制御回路は、第1実施例と同様に、CPU、ROM、RAMを持つマイクロコンピュータで構成され、乗員に手動操作されるドア開スイッチ(アンラッチスイッチ)、中立点スイッチ6とスイッチ用ターミナル55、56とで構成される中立点検出スイッチ(第2減速ギヤ中立位置検出手段)、ラッチスイッチ7とスイッチ用ターミナル56〜58とで構成されるラッチ状態検出スイッチ等の各種スイッチのON/OFF信号に基づいて、モータ4を一対のモータ用ターミナル37を介して正転方向または逆転方向に通電する。
【0074】
ここで、中立点スイッチ6の2つの接触子がスイッチ用ターミナル56に接触している時(中立点を検出した時)には、中立点検出スイッチはOFFされる。また、中立点スイッチ6の2つの接触子がスイッチ用ターミナル55、56に接触している時には、中立点検出スイッチはONされる。また、ラッチスイッチ7の2つの接触子がスイッチ用ターミナル56、57に接触している時には、ラッチ状態検出スイッチ(ドア開スイッチ)はONされ、また、ラッチスイッチ7の2つの接触子がスイッチ用ターミナル56、58に接触している時には、ラッチ状態検出スイッチ(半ドアスイッチ)はONされ、その他の状態ではラッチ状態検出スイッチがOFFされる。
【0075】
〔第2実施例の作用〕
次に、本実施例の車両用ドアロック操作装置の作用を図6ないし図22に基づいて簡単に説明する。ここで、図13ないし図22はクローザ&アンラッチアクチュエータおよびドアロックの作動を示した図である。
【0076】
図13(a)および図14(a)、(b)に示したドア閉状態では、ラッチ41のU字溝44内にストライカSが入り込んでおり、ラチェット42の係合爪48が、ラッチ41のフルラッチ用係合爪46に係合している。また、ラッチ41のレシーブレバー47がドアロックケース43に一体形成されたストッパ43bに係止されると共に、ラッチスイッチ用サブレバー62を引っ掛けている。
【0077】
このように、ラッチスイッチ用サブレバー62が引っ掛っているので、図13(a)に示したように、クローザ出力レバー54の右側壁74がラッチスイッチ用サブレバー62の係止壁75に保持されている。このとき、図14(a)に示したように、中立点スイッチ6とスイッチ用ターミナル55、56とで構成される中立点検出スイッチ、およびラッチスイッチ7とスイッチ用ターミナル56〜58とで構成されるラッチ状態検出スイッチは共にOFFである。
【0078】
次に、オープナ(アンラッチ)作動状態では、乗員がドアを開くためにアンラッチスイッチをONすると、モータ4のモータ通電回路(一対のモータ用ターミナル)37に電流が流れ、モータ4が正転方向に回転する。このとき、モータ4を所定時間だけ通電するようにしても良い。そして、モータ4の回転出力がモータピニオンギヤ11、第1減速ギヤ12、中間ピニオンギヤ21、第2減速ギヤ22を経てオープナスプリング51に伝達されて、オープナスプリング51が第2シャフト20を中心にして図示右回転方向(正転方向)に回転する。
【0079】
これにより、図15(a)〜(c)に示したように、オープナスプリング51の先端部により第1作動レバー14の第1係合部17が押される。このため、第1作動レバー14が第1出力軸15を中心にして図示左回転方向に回転する。そして、第1出力軸15は第1作動レバー14およびオープナ出力レバー53を固定しているので、第1作動レバー14が回転すると、オープナ出力レバー53も第1出力軸15を中心にして図示左回転方向(正転方向)に回転する。
【0080】
このとき、中立点スイッチ用サブレバー61の係合部67は、図15(a)に示したように、第2回転体28の他端面に一体成形されたリングカム66の内周凸部66aより外れるので、中立点スイッチ用サブレバー61および中立点スイッチ6がリターンスプリング69のスプリング力により第1出力軸15を中心に図示左回転方向に回転する。このため、図15(a)に示したように、中立点スイッチ6がスイッチ用ターミナル55、56に接触することにより、中立点検出スイッチがONされる。
【0081】
この結果、図13(b)および図16(a)に示したように、オープナ出力レバー53がラチェット42のレシーブレバー49を押圧して、ラチェット42をラチェット用支軸42aを中心にしてアンラッチ方向に動かす。これにより、ラチェット42の係合爪48がラッチ41のフルラッチ用係合爪46から外れることにより、ラッチスプリングに付勢されたラッチ41が初期位置へ戻ろうとし、ドアを開くことが可能なアンラッチ状態となる。
【0082】
次に、乗員がドアを開くと、図16(b)および図17(a)に示したドア開状態となる。これは、ドアが開くと、ラッチ41のU字溝44からストライカが抜け出すため、ラッチスプリングのスプリング力によりラッチ41がラッチ用支軸41aを中心にして図示右回転方向に回転する。これにより、ラッチ41のレシーブレバー47がクローザ出力レバー54を引っ掛けて、クローザ出力レバー54およびラッチスイッチ用サブレバー62を第2出力軸25を中心にして図示左回転方向に動かす。
【0083】
このため、図18(a)、(b)に示したように、第2出力軸25が図示左回転方向に回転するので、第2作動レバー24およびラッチスイッチ7も図示左回転方向に回転する。このため、ラッチスイッチ7がスイッチ用ターミナル56、57に接触することにより、ラッチ状態検出スイッチ(ドア開スイッチ)がONされる。ラッチ状態検出スイッチ(ドア開スイッチ)がONされると、モータ4の回転方向を反転させる方向にモータ4を通電する。
【0084】
これにより、モータ4の回転出力がモータピニオンギヤ11、第1減速ギヤ12、中間ピニオンギヤ21、第2減速ギヤ22を経てオープナスプリング51に伝達されて、オープナスプリング51が第2シャフト20を中心にして図示左回転方向(逆転方向)に回転する。そして、オープナスプリング51の先端部に第1作動レバー14の第1係合部17が当接する方向に付勢するリターンスプリング69のスプリング力により、オープナスプリング51の位置が元の位置へ戻ろうとすると、第1作動レバー14および第1出力軸15も図示右回転方向に回転する。
【0085】
これにより、オープナ出力レバー53がラチェット42のレシーブレバー49より離れる。このとき、第2回転体28が中立点に戻ることになるため、中立点スイッチ用サブレバー61の係合部67は、リングカム66の内周凸部66a上に乗り上げるので、図18(a)に示したように、中立点スイッチ6がスイッチ用ターミナル56に接触することにより、中立点検出スイッチがOFFされる。そして、中立点検出スイッチがOFFされた段階で、モータ4の通電を停止(OFF)する。次に、乗員が自動車のドアを強く閉めると、ラッチ状態検出スイッチ(半ドアスイッチ)のONをサンプリングすることができず、モータ4をクローザ方向へ通電することはない。つまり、モータ4は作動しない。
【0086】
乗員が自動車のドアを軽く閉めて、図17(b)および図19(a)に示した半ドア状態となると、ラッチ41のU字溝44内にストライカが入り込み、ラッチ41がラッチ用支軸41aを中心にして図示左回転方向へ回転する。このとき、ラッチ41のハーフラッチ用係合爪45とラチェット42の係合爪48とが係合する。
【0087】
また、ラッチ41が図示左回転方向へ回転する際に、ラッチ41のレシーブレバー47がラッチスイッチ用サブレバー62を引っ掛けて、クローザ出力レバー54およびラッチスイッチ用サブレバー62を第2出力軸25を中心にして図示右回転方向に動かす。
【0088】
このため、図20(b)に示したように、第2出力軸25が図示右回転方向に回転するので、第2作動レバー24およびラッチスイッチ7も図示右回転方向に回転する。このため、図20(a)に示したように、ラッチスイッチ7の接触する対象がスイッチ用ターミナル56、58に切り替わる。つまり、ラッチ状態検出スイッチ(半ドアスイッチ)がONされる。
【0089】
ラッチ状態検出スイッチ(半ドアスイッチ)がONされると、モータ4を逆転方向に通電する。これにより、モータ4の回転出力がモータピニオンギヤ11、第1減速ギヤ12、中間ピニオンギヤ21を経て第2減速ギヤ22に伝達されて、図21(a)〜(c)に示したように、第2回転体28が第2シャフト20を中心にして図示左回転方向(逆転方向)に回転する。
【0090】
ここで、第2作動レバー24の第2係合部27は、図21(a)、(c)に示したように、第2回転体28の一端面に一体成形されたクローザカム52のカム面に当接しながら第2回転体28が回転するに従って第2回転体28の半径方向の外側へ移動する。これにより、第2作動レバー24が第2出力軸25を中心にして図示右回転方向へ回転する。
【0091】
第2出力軸25が回転することにより、クローザ出力レバー54が左側壁72でラッチスイッチ用サブレバー62の係止壁73を押圧しながら、第2出力軸25を中心にして図示右回転方向へ回転する。これにより、図22(a)に示したように、クローザ出力レバー54がラッチ41のレシーブレバー47に係合してラッチ41をラッチ用支軸41aを中心にして図示左回転方向に動かす。このため、図22(b)に示したように、ラチェット42の係合爪48が、ラッチ41のフルラッチ用係合爪46に係合する。
【0092】
そして、第2回転体28が逆回転方向に1周すると、第2回転体28が中立点に戻ることになるため、中立点スイッチ用サブレバー61の係合部67は、リングカム66の内周凸部66a上に乗り上げるので、図14(a)に示したように、中立点スイッチ6がスイッチ用ターミナル56に接触することにより、中立点検出スイッチがOFFされるため、モータ4もOFFされる。
【0093】
〔第2実施例の効果〕
以上のように、本実施例の車両用ドアロック操作装置は、中立点スイッチ6とスイッチ用ターミナル55、56とで構成される中立点検出スイッチ、およびラッチスイッチ7とスイッチ用ターミナル56〜58とで構成されるラッチ状態検出スイッチを、防水構造を有するアクチュエータケース3に内蔵することにより、両スイッチ6、7の防水構造が不要になり、ワイヤハーネスおよびワイヤハーネスのクランプが不要になる。これにより、車両用ドアロック操作装置の体格を小型化することができ、製品コストの安価な車両用ドアロック操作装置を提供することができる。
【0094】
〔変形例〕
本実施例では、本発明を自動車等の車両用ドアロック操作装置に適用した例を説明したが、本発明を自動車以外の車両、飛行機や船舶のドアのアンラッチ機能とクローザ機能の両方を行う乗物用ドアロック操作装置に適用しても良い。また、本発明を、個人住宅、集合住宅、工場、店舗等の建築構造物のドアのアンラッチ機能とクローザ機能の両方を行うドアロック操作装置に適用しても良い。
【0095】
本実施例では、アンラッチ作動時に、モータ4を正転方向に回転させてスイッチ33でアンラッチ状態を検出したら、モータ4を逆転方向に回転させて第1減速ギヤ12を中立位置に戻すようにしているが、アンラッチ作動時に、モータ4を所定時間だけ正転方向に通電し、その所定時間が経過したら、モータ4を逆転方向に回転させて第1減速ギヤ12を中立位置に戻すようにしても良い。
【0096】
本実施例では、第1減速歯車装置と第2減速歯車装置とを直列的に駆動連結したが、第1減速歯車装置と第2減速歯車装置とを並列的に駆動連結しても良い。この場合には、モータ4のシャフト9にモータピニオンギヤ11および中間ピニオンギヤ21を固定する。また、第1減速ギヤ12と中間ピニオンギヤ21を別体で構成する。
【0097】
本実施例では、第1減速歯車装置を構成する第1減速ギヤ12と第1出力カム13とを樹脂により一体成形した例を説明したが、第1減速ギヤ12と第1出力カム13とを別体で設けて、第1減速ギヤ12と第1出力カム13とを駆動連結しても良い。なお、本実施例では、第2減速ギヤ22、第2作動レバー24およびクローザ出力レバー26の材質として樹脂一体成形材料を用いた例を示したが、第2減速ギヤ22、第2作動レバー24またはクローザ出力レバー26のいずれか1つ以上の材質として金属材料を使用しても良い。
【0098】
本実施例では、第2減速歯車装置を構成する第2減速ギヤ22と第2出力カム23とを樹脂により一体成形した例を説明したが、第2減速ギヤ22と第2出力カム23とを別体で設けて、第2減速ギヤ22と第2出力カム23とを駆動連結しても良い。
【0099】
本実施例では、第2減速ギヤ22の中立位置、クローザ位置検出用の検出手段としてスイッチ34を設けた例を説明したが、第2減速ギヤ22の中立位置、クローザ位置検出用の検出手段として第2減速ギヤ22が1周(1回転)したことを検出する1回転センサを設けても良い。また、クローザ作動時に、モータ4の所定時間のみ通電するようにしても良い。あるいは、クローザ作動時に、モータ4を逆転方向に回転させることで第2減速ギヤ22が1回転したら、モータ4を正転方向に逆回転させて、第2減速ギヤ22を中立位置に戻すようにしても良い。
【0100】
本実施例では、アンラッチ出力レバー16の一端面に爪状部(第1係合部)19を一体成形した例を説明したが、クローザ&アンラッチアクチュエータ2の防水性を向上させる目的で、アクチュエータケース3内に配される第1出力軸15の外周にアンラッチ作動時のみ第1作動レバー14のレバー本体に係合する爪状部等の第1係合部を設けても良い。あるいは、第1作動レバー14のレバー本体にアンラッチ作動時のみ第1出力軸15またはアンラッチ出力レバー16に係合する第1係合部を設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローザ&アンラッチアクチュエータの構造を示した断面図である(第1実施例)。
【図2】クローザ&アンラッチアクチュエータの構造を示した平面図である(第1実施例)。
【図3】ドアロック制御回路を示した回路図である(第1実施例)。
【図4】ドアロック制御回路を示した回路図である(第1実施例)。
【図5】クローザ&アンラッチアクチュエータの作動を示した説明図である(第1実施例)。
【図6】クローザ&アンラッチアクチュエータの構造を示した断面図である(第2実施例)。
【図7】クローザ&アンラッチアクチュエータの構造を示した平面図である(第2実施例)。
【図8】モータ用ターミナルとスイッチ用ターミナルを示した平面図である(第2実施例)。
【図9】クローザ&アンラッチアクチュエータの内部配線を示した回路図である(第2実施例)。
【図10】第2シャフトの周辺を示した断面図である(第2実施例)。
【図11】第2出力軸の周辺を示した平面図である(第2実施例)。
【図12】図11のA−A断面図である(第2実施例)。
【図13】(a)、(b)はドアロックのラチェットの作動を示した説明図である(第2実施例)。
【図14】(a)、(b)はクローザ&アンラッチアクチュエータの作動を示した説明図である(第2実施例)。
【図15】(a)〜(c)はクローザ&アンラッチアクチュエータの作動を示した説明図である(第2実施例)。
【図16】(a)、(b)はドアロックのラッチの作動を示した説明図である(第2実施例)。
【図17】(a)、(b)はドアロックのラッチの作動を示した説明図である(第2実施例)。
【図18】(a)、(b)はクローザ&アンラッチアクチュエータの作動を示した説明図である(第2実施例)。
【図19】(a)、(b)はドアロックのラッチとラチェットの作動を示した説明図である(第2実施例)。
【図20】(a)、(b)はクローザ&アンラッチアクチュエータの作動を示した説明図である(第2実施例)。
【図21】(a)〜(c)はクローザ&アンラッチアクチュエータの作動を示した説明図である(第2実施例)。
【図22】(a)、(b)はドアロックのラッチの作動を示した説明図である(第2実施例)。
【符号の説明】
1 ドアロック
2 クローザ&アンラッチアクチュエータ
3 アクチュエータケース
4 モータ
5 ドアロック制御回路
6 中立点スイッチ(可動接点、第2減速ギヤ中立位置検出手段)
7 ラッチスイッチ(可動接点、ラッチ状態検出手段、ドア開状態検出手段、半ドア状態検出手段)
10 第1シャフト
11 モータピニオンギヤ(第1減速歯車装置)
12 第1減速ギヤ(第1減速歯車装置)
13 第1出力カム
14 第1作動レバー
15 第1出力軸
16 アンラッチ出力レバー(第1出力レバー)
18 第1回転体
19 爪状部(第1係合部)
20 第2シャフト
21 中間ピニオンギヤ(第2減速歯車装置)
22 第2減速ギヤ(第2減速歯車装置)
23 第2出力カム
24 第2作動レバー
25 第2出力軸
26 クローザ出力レバー(第2出力レバー)
28 第2回転体
29 リターンスプリング(第2中立点戻し手段)
33 スイッチ(アンラッチ位置検出手段、第1減速ギヤ中立位置検出手段)
34 スイッチ(クローザ位置検出手段、第2減速ギヤ中立位置検出手段)
37 一対のモータ用ターミナル(モータ通電回路)
38 コネクタシェル
39 コネクタピン(外部接続端子)
41 ラッチ
42 ラチェット
51 オープナスプリング(第1出力部材、板スプリング)
52 クローザカム(第2出力部材、クローザ用カム)
53 オープナ出力レバー
54 クローザ出力レバー
55 スイッチ用ターミナル(中立点検出用リードフレーム)
56 スイッチ用ターミナル(アース用リードフレーム)
57 スイッチ用ターミナル(ドア開状態検出用リードフレーム)
58 スイッチ用ターミナル(半ドア状態検出用リードフレーム)

Claims (7)

  1. 開いているドアを閉じる時には、ドア開状態からハーフラッチ状態またはフルラッチ状態を経てドア閉状態となり、閉じているドアを開ける時には、ドア閉状態からアンラッチ状態を経てドア開状態となるラッチ、およびこのラッチと係脱自在に噛み合うラチェットを有するドアロックと、
    前記ドアロックのラチェットを動かして前記ラッチとの噛み合い状態を解除するアンラッチ機能、および前記ドアロックのラッチを、ハーフラッチ状態からフルラッチ状態まで動かすクローザ機能の両方を行うアクチュエータと
    を備えたドアロック操作装置であって、
    前記アクチュエータは、正逆転方向に回転する1個のモータと、
    このモータと直列的に駆動連結されて、前記モータの回転速度を減速する第1減速歯車装置と、
    この第1減速歯車装置と直列的または並列的に駆動連結されて、前記モータの回転速度を減速する第2減速歯車装置と、
    前記第1減速歯車装置または前記第2減速歯車装置の回転出力を受けて正転方向に回転する第1出力カムと、
    前記第2減速歯車装置または前記第1減速歯車装置の回転出力を受けて逆転方向に回転する第2出力カムと、
    前記第1出力カムの正転方向の回転が伝達されると、前記ドアロックのラチェットをアンラッチ作動させる第1出力軸と、
    前記第2出力カムの逆転方向の回転が伝達されると、前記ドアロックのラッチをクローザ作動させる第2出力軸と
    を具備し
    前記第1出力カムは、前記クローザ作動時に前記第1出力軸を空振りさせて前記アンラッチ作動を不作動にする空振り機能を有し、
    前記第2出力カムは、前記アンラッチ作動時に前記第2出力軸を空振りさせて前記クローザ作動を不作動にする空振り機能を有していることを特徴とするドアロック操作装置。
  2. 請求項1に記載のドアロック操作装置において、
    前記第1減速歯車装置は、前記モータと一体的に回転するモータピニオンギヤ、およびこのモータピニオンギヤに噛み合い、前記モータの回転速度を減速する第1減速ギヤを有し、
    前記第2減速歯車装置は、前記第1減速ギヤと一体的に回転する中間ピニオンギヤ、およびこの中間ピニオンギヤに噛み合い、前記第1減速ギヤの回転速度を減速する第2減速ギヤを有することを特徴とするドアロック操作装置。
  3. 請求項2に記載のドアロック操作装置において、
    前記第1出力カムは、前記第1減速ギヤの端面に一体的に設けられており、前記第1出力軸またはこの第1出力軸に連結する第1作動レバーを、アンラッチ方向に駆動し、
    前記第2出力カムは、前記第2減速ギヤの端面に一体的に設けられており、前記第2出力軸またはこの第2出力軸に連結する第2作動レバーを、クローザ方向に駆動することを特徴とするドアロック操作装置。
  4. 請求項3に記載のドアロック操作装置において、
    アンラッチ作動が終了した際に、前記第1出力軸に固定されて前記ドアロックのラチェットを動かす第1出力レバーをアンラッチ位置から中立位置に戻すための第1中立点戻し手段と、
    クローザ作動が終了した際に、前記第2出力軸に固定されて前記ドアロックのラッチを動かす第2出力レバーをクローザ位置から中立位置に戻すための第2中立点戻し手段と
    を備えたことを特徴とするドアロック操作装置。
  5. 請求項4に記載のドアロック操作装置において、
    前記第1出力レバーは、アンラッチ作動時のみ前記第1作動レバーに係合する第1係合部を有することを特徴とするドアロック操作装置。
  6. 開いているドアを閉じる時には、ドア開状態からハーフラッチ状態またはフルラッチ状態を経てドア閉状態となり、閉じているドアを開ける時には、ドア閉状態からアンラッチ状態を経てドア開状態となるラッチ、およびこのラッチと係脱自在に噛み合うラチェットを有するドアロックと、
    前記ドアロックのラチェットを動かして前記ラッチとの噛み合い状態を解除するアンラッチ機能、および前記ドアロックのラッチを、ハーフラッチ状態からフルラッチ状態まで動かすクローザ機能の両方を行うアクチュエータと
    を備えたドアロック操作装置であって、
    前記アクチュエータは、正逆転方向に回転する1個のモータと、
    このモータと直列的に駆動連結されて、前記モータの回転速度を減速する第1減速歯車装置と、
    この第1減速歯車装置と直列的または並列的に駆動連結されて、前記モータの回転速度を減速する第2減速歯車装置と
    記第2減速歯車装置の回転出力を受けて正転方向に回転する第1出力部材と、
    前記第2減速歯車装置の回転出力を受けて逆転方向に回転する第2出力部材と、
    前記第1出力部材の正転方向の回転が伝達されると、前記ドアロックのラチェットをアンラッチ作動させる第1出力軸と、
    前記第2出力部材の逆転方向の回転が伝達されると、前記ドアロックのラッチをクローザ作動させる第2出力軸と
    を具備し、
    前記第1減速歯車装置は、前記モータと一体的に回転するモータピニオンギヤ、およびこのモータピニオンギヤに噛み合い、前記モータの回転速度を減速する第1減速ギヤを有し、
    前記第2減速歯車装置は、前記第1減速ギヤと一体的に回転する中間ピニオンギヤ、およびこの中間ピニオンギヤに噛み合い、前記第1減速ギヤの回転速度を減速する第2減速ギヤを有し、
    前記第1出力部材は、前記第2減速ギヤの端面に一体的に設けられており、前記第1出力軸またはこの第1出力軸に連結する第1作動レバーを、アンラッチ方向に駆動する板スプリングであり、
    前記第2出力部材は、前記第2減速ギヤの端面に一体的に設けられており、前記第2出力軸またはこの第2出力軸に連結する第2作動レバーを、クローザ方向に駆動するクローザ用カムであることを特徴とするドアロック操作装置。
  7. 請求項6に記載のドアロック操作装置において、
    前記第2減速ギヤは、第2回転体の外周部に形成されており、
    前記第2回転体が中心軸を中心にして逆回転方向に1周すると、前記第2回転体が中立点に戻ることを特徴とするドアロック操作装置。
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