JP3854945B2 - モアトラクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前輪と後輪との間のステップ下腹部にミッドマウントモアを備えるモアトラクタに関し、特に、ミッドマウントモアの昇降リンク機構、及び、モア昇降規制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トラクタの前輪と後輪との間のステップ下腹部にミッドマウントモアを装着し、昇降可能に構成したミッドマウントモアの昇降装置の技術は公知となっている。(例えば、特許文献1参照。)ミッドマウントモアへの動力伝達機構は、エンジンからの動力を、エンジンプーリーからベルトを介して、或いは、ユニバーサルジョイント等を介して、ミッドマウントモアのブレード軸と同軸上のプーリや、ブレード軸より後方のカウンタシャフトに伝達され、ミッドマウントモアの刈刃を駆動していた。そして、例えば、特許文献1に記載の技術によれば、トラクタの前部とモア前部をフロントリンクを介して回動自在に連結し、トラクタの前後中途部に支持部材を設けてリフトリンクの前部を回動自在に連結し、機体後部に昇降シリンダを配置し、該昇降シリンダをモア後方へ延出し、該昇降シリンダと前記リフトリンクを中間リンクを介して回動自在に連結することで昇降リンク機構を構成し、ミッドマウントモアを昇降調整可能としているものであった。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−245224号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来のミッドマウントモアの昇降リンク機構においては、ミッドマウントモアを昇降するための専用の昇降シリンダを設けており、部材点数が多く構造的に複雑且つ、コスト面で不利となっていた。また、ミッドマウントモアの昇降リンク機構とモア昇降規制装置との接当部が別設されており、クラッチハウジング内のスペースを占有しているものであったのである。以上の問題点を鑑み、本発明においては、ミッドマウントモアの昇降リンク機構を、簡単な構造で、少ない部品点数で構成できるようにするものである。また、クラッチハウジング内に、ミッドマウントモアの昇降リンク機構及び、モア昇降規制装置をコンパクトに配置すると共に、部品点数の削減によりコストの低減を図るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
前輪(2)と後輪(3)との間の下腹部にミッドマウントモア(5)を備えるモアトラクタにおいて、該ミッドマウントモア下降限を規制するモア昇降規制装置(60)を設け、該モア昇降規制装置(60)は、該モアの下降側への動きを規制する複数の規制部材(44)を設け、該ミッドマウントモア(5)を昇降するためのモア昇降リンク(37)を、機体後部に設けたリフトアーム(42)に連動連結し、該モア昇降リンク(37)の前端は連結プレート(59)に枢結し、該連結プレート(59)は、左右両端を機体に支持したミッドロックシャフト(56)の外周に固設し、該連結プレート(59)は側面視略L字状に形成されて該規制部材(44)に当接する当接部(59b)と、前記モア昇降リンク(37)を連結する枢支部(59a)を設け、外周面に回転軸芯からの距離が異なる複数の段差を有する規制部材(44)を設け、該規制部材(44)は調節軸(75)を中心に回転可能に構成し、該調節軸(75)を回転させることで、連結プレート(59)先端の当接部(59b)と当接する位置を変更し、前記ミッドマウントモア(5)を支持するミッドロックシャフト(56)の回転角度を規制してモア高さを規制し、該連結プレート(59)の当接部(59b)がモア昇降規制装置(60)のストッパを兼用すべく構成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。図1はトラクタの全体構成を示す側面図、図2はトラクタの内部構造を示す側面図図、図3は同じく平面図である。図4はクラッチハウジング内部の構成を示す拡大平面図、図5はミッドマウントモアの昇降リンク機構の構成を示す側面図、図6はモア昇降規制装置の構成を示す斜視図、図7は別構成例のミッドマウントモアの昇降リンク機構を示す概略図、図8はブレーキ装置のリンク機構を示す概略図、図9は本発明の実施例の規制部材の構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【0008】
まず、モア高さ規制装置を装備したトラクタの全体構成から説明する。図1、図2に示すように、トラクタ1は機体前部に前輪2・2、後部に後輪3・3を支承して、機体フレーム8前部上のボンネット4内にエンジン23を収納している。前記機体フレーム8の前部及び中途部にはドーザやバケットやフォーク等の前部作業機を装着して昇降可能とする昇降機構11を装備しており、該昇降機構11は側面視において「く」字状のブームや油圧シリンダ等から構成されている。前記ボンネット4の後部にはダッシュボード9を連設し、該ダッシュボード9上にステアリングハンドル6を突出し、その後部に運転席7を配置し、ボンネット4後部と運転席7の間の機体フレーム8上にステップ10を配置している。該運転席7の側部に主変速レバーやポジションレバー等が配設されている。運転席7後部側の機体フレーム8上にはゲート状のROPSフレーム12を左右に立設している。また、前記前輪2・2と後輪3・3との間に配置されるステップ10の下腹部にミッドマウントモア5が後述する昇降リンク機構を介して装着されている。
【0009】
前記運転席7下方にはミッションケース24が配置されており、該ミッションケース24は前側面に固着した機体フレーム8を介して前記エンジン23に連結している。前記エンジン23の動力は機体フレーム8内に配置したダンパー、ドライブシャフト、伝動軸14を介してミッションケース24内に入力される。ミッションケース24の前面には入力軸54、前輪駆動軸15、ミッドPTO軸16が突出されている。前輪駆動軸15より出力される動力はユニバーサルジョイント25を介してフロントアクスルケース28内に伝えられて、フロントアクスルケース28の両側方より突出する前車軸30に装着した前輪2・2を駆動する。前記ミッドPTO軸16から出力される動力はユニバーサルジョイント26を介してミッドマウントモア5に伝えられる。
【0010】
また、前記ミッションケース24の後部両側面には、リアアクスルケース29が取り付けられ後車軸31を支持し、該後車軸31に後輪3・3を装着している。ミッションケース24の前部側にはHST式変速装置41が一体的に備えられ、運転席7に配した前進走行ペダル68F・後進走行ペダル68Rの操作により後輪3・3の駆動方向、駆動速度を任意に設定することができるようにしている。ミッションケース24の上面には油圧ケース13を載置し、該油圧ケース13よりリフトアーム42を突出し、該リフトアーム42とロアリンク43との間にリフトロッド39を連結し、前記油圧ケース13の後面からはトップリンク40を突出して、3点リンク式の作業機装着装置53を構成している。ミッションケース24の後面には、図示せぬリアPTO軸が突出され、前記作業機装着装置53に装着される作業機をリアPTO軸から出力される動力を受けて駆動するようにしている。
【0011】
また、前輪2・2と後輪3・3との間のステップ10の下腹部に配置されるミッドマウントモア5は、モアデッキ17の前部と後部の両側に上下位置調節可能に接地輪18・18・・・が配置され、モアデッキ17内にはブレード状の刈刃が収納され、モアデッキ17の上面の略中央にはギヤボックス22が配置され、該ギヤボックス22より後方へ突出した入力軸20と前記ミッションケース24の前下部より前方に突出したミッドPTO軸16の間はユニバーサルジョイント装置26で連結されて、動力を伝達できるようにしている。
【0012】
続いて、ミッドマウントモアの昇降リンク機構について説明する。図3、図4に示すように、前記モアデッキ17の前部より前方へ左右二つのフック32・32が突設され、該フック32・32にはフロントリンク35が懸架され、該フロントリンク35の前部側は機体フレーム8の前部に固設された支持プレート36に枢支されて、ミッドマウントモア5の前部側を機体前上部に吊設している。また、前記モアデッキ17の上面後部には左右に一対のモア支持機構45・45を設けている。
【0013】
前記モア支持機構45はモアデッキ17に固設した取付ステー46と、該取付ステー46に連結される板状のリフトリンク47と、該リフトリンク47を吊設するU字金具やワイヤー等で構成される中間リンク48と、後述するミッドロックシャフト56の両端部に固設されるシャフトリンク49とで構成されている。前記シャフトリンク49はパイプ状のボス部より突出したアーム部49aを備えており、該アーム部49a先端に穿孔された孔にピン等を介して前記中間リンク48を枢支し、中間リンク48の他端(下端)はリフトリンク47に枢支している。該リフトリンク47は前記取付ステー46に固定されると共に、他端側を機体フレーム8に固設した支持体50を介して支持している。このような構成から、ミッドロックシャフト56を回転することでミッドマウントモア5を上下に昇降できるようにしている。
【0014】
なお、前記中間リンク48は鎖で構成することもできる。即ち、鎖で中間リンク48を構成することで、リフトリンク47との連結部及び、シャフトリンク49のアーム部49aとの連結部に枢支するための機構を設ける必要がないので、部品点数の削減を図ることができる。また、U字金具等で構成した場合、負荷がかかると撓む虞があるが、鎖で構成している場合、自在に屈曲できるため、破損を防止することができる。
【0015】
前記ミッドロックシャフト56は円柱状の棒体で構成され、左右両端を機体フレーム8から突出して、回動可能に横架されている。該ミッドロックシャフト56の円周上には連結プレート59を固設しており、該連結プレート59はミッドロックシャフト56の回転範囲内においてミッションケース24と当接しない位置に配設している。また、前記連結プレート59は側面視略L字状に形成され、モア昇降規制装置60の一部を兼用するようにしている。
【0016】
前記連結プレート59にはピン孔59aが穿孔されており、該ピン孔59aに挿通するピンにモア昇降リンク37の先端部を枢支している。該モア昇降リンク37の後端側には揺動ブラケット38を介して、機体後部に配した三点リンク式作業機装着装置53に連結され、リフトアーム42の昇降に伴ってモア昇降リンク37が前後に移動するように構成している。そして、モア昇降リンク37が後側へ引っ張られると、ミッドロックシャフト56に固設した連結プレート59が後側へ回転すると共に、ミッドロックシャフト56が回転して、ミッドマウントモア5が上昇するのである。
【0017】
以上のような構成から、ミッドマウントモア5の昇降リンク機構が構成され、運転席7近傍に設けた作業機昇降レバーの操作によって後部のリフトアーム42を操作すると、モア昇降リンク37を介してミッドマウントモア5を昇降操作できるようにしているのである。
【0018】
次に、モア昇降規制装置60の構成について、図4乃至図6により説明する。図4に示すように、左右の機体フレーム8・8の間には補強ブラケット64が横架して固設され、該補強ブラケット64は板体で構成して、機体フレーム8・8の剛性を強化している。該補強ブラケット64の左側上にモア昇降規制装置60のケースが固設され、該モア昇降規制装置60はモア昇降リンク37の長手方向軸線上に配置されている。左右の機体フレーム8・8の間に円筒形状のミッドロックシャフト56が横架され、該ミッドロックシャフト56の円周上に連結プレート59が固設されている。
【0019】
前記連結プレート59はクラッチハウジング33内において機体進行方向の左側に配され、ミッションケース24前部に配されるHST式変速装置41の前部左側に位置して当接しないように配置されている。前記ミッドロックシャフト56の上方にはユニバーサルジョイント27が配置され、該ユニバーサルジョイント27とユニバーサルジョイント51の間には伝動軸14が配置されている。エンジン23の出力軸52は左右中央から後方に突出され、HST式変速装置41の前部から突出する入力軸54は出力軸52の左右中心よりも左側にずらせて配置している。つまり、前記HST式変速装置41は左右の機体フレーム8・8の中央部よりやや左側よりに配置しており、右側の機体フレーム8と伝動軸14で囲まれる空間を広くした構成としている。
【0020】
また、前記連結プレート59は前方側へ屈曲されて爪部が形成されており、該爪部を規制部材44の当接部59bとして、モア昇降規制装置60のストッパとして機能できるようにしている。前記連結プレート59の屈曲部付近にはピン孔59aが穿孔され、該ピン孔59aとモア昇降リンク37の先端部に穿孔されたピン孔37aにピンを嵌挿して、連結プレート59とモア昇降リンク37とを枢結している。
【0021】
前記モア昇降規制装置60の規制部材44は略円板状に形成され、調節軸75を中心に回転可能に構成されると共に、その上面を螺旋階段状に徐々に一定高さずつ回転方向に低くまたは高くした形状としている。前記調節軸75と規制部材44とは一体的に回転できる構成としており、調節軸75を回転することで規制部材44を回転し、連結プレート59先端の当接部59bが規制部材44上面に当接できるようにしている。そして、規制部材44の上面の高さ位置が、ミッドロックシャフト56の回転角度を規制することとなる。
【0022】
また、前記規制部材44の本発明の実施例として、外周面に回転軸芯からの距離が異なる複数の段差を有する規制部材を使用することも可能である。図9に示すように、本実施例の規制部材44は側面視コ字状に形成されるケース44bに収納され、該ケース44bは補強ブラケット64に固定された支持体69によって支持されている。また、前記規制部材44の外周部44aには、回転軸芯となる調節軸75からの距離が異なる複数の段差が設けられている。つまり、規制部材44の径が所定長さずつ回転方向に順に長くなる当接部を形成している。そして、調節軸75を回転させて調節することで規制部材44が回転され、連結プレート59先端の当接部59bと当接する位置を変更でき、連結プレート59の回動位置が変更されて、ミッドロックシャフト56の回転角度を規制して、モア高さを規制できるのである。
【0023】
このように、ミッドマウントモアの昇降リンク機構を構成する連結プレート59に設けた当接部59bがモア昇降規制装置60の一部を構成するので、それぞれ別体に設ける場合に比して、部品点数を削減できると共に、省スペース化を図ることができる。また、溶接部位を低減することができるものである。
【0024】
また、前述の実施例においては、ミッドロックシャフト56上であって、機体フレーム8・8の左側よりに連結プレート59を固設して、該連結プレート59を介してモア昇降のための動力を伝達するものであったが、ミッドロックシャフト56の長手方向略中央部に配置する連結アーム71を介してモア昇降のための動力伝達を行うようにすることもできる。つまり、図7に示すように、ミッドロックシャフト56の後部に中間シャフト80を平行に配置し、該中間シャフト80の両端部は左右の機体フレーム8・8から突出させて、その左右一端部にサブリンク81のボス部を固設している。該サブリンク81の先端部は後下方に突出してモア昇降リンク37が連結されており、該モア昇降リンク37には図示せぬ油圧リフトが連結され中間シャフト80を回転可能に構成している。
【0025】
前記ミッドロックシャフト56の左右略中央部から後下方に突設した連結アーム71上に、中間シャフト80の左右略中央部から前方に突設した中間アーム82先端に回転自在に設けたベアリング82aが当接されている。そして、中間シャフト80が回転すると、連結アーム71を介してミッドロックシャフト56を回転し、ミッドマウントモアを昇降できるようにしている。
【0026】
このような構成において、モア昇降リンク37は前記リフトアーム42が上昇回動されると後方へ引っ張られ、このモア昇降リンク37が引っ張られることにより中間アーム82は下方へ回動し、連結アーム71を下方へ回動してミッドマウントモアを上昇させることができるのである。こうして、モア昇降リンク37にかかる荷重がすべて引張り荷重となるため、モア昇降リンク37の座屈等を防止することができる。また、連結アーム71と中間アーム82とをベアリング82aの当接により連結することとなるので、各アーム59・82間に生じる摩擦抵抗を低減することができ、各シャフト56・80をスムーズに回転することが可能となる。また、連結プレート59や中間アーム82の破損を防止することができ、各アーム59・82に破損防止のための長孔等の加工を施す必要がないものである。
【0027】
さらに、ミッドロックシャフト56の長手方向の略中央部にて、モア昇降のための動力伝達が行われるため、ミッドロックシャフト56のねじれを防止することができ、ミッドマウントモア5を平行に昇降することが可能となるのである。また、中間シャフト80の一端部のサブリンク81を機体フレーム8・8の外部に設けていることで、モア昇降リンク37とミッションケースとの干渉がなく、機体フレーム8内部のスペースを占有することがないものである。
【0028】
次に、ブレーキペダル61とブレーキ装置とを連動するブレーキ連動機構について説明する。図4に示すように、運転席7の左下方にはブレーキペダル61を設けており、該ブレーキペダル61はブレーキアーム62を介して長ロッド65と連結して機体後部に配置したブレーキ装置(不図示)に連動するようにしている。前記ブレーキペダル61は機体フレーム8に枢支した支点軸55を回動支点として回動可能に構成されており、該支点軸55の左端部にはブレーキアーム62が固設され、該ブレーキアーム62に長ロッド65が連結されている。該長ロッド65は左側の機体フレーム8に沿って機体後方へ延出され、カムレバーシャフトを介してブレーキアクチュエータに連結されている。そして、ブレーキペダル61を踏み込むとブレーキアクチュエータを回転してブレーキ装置を作動させ、後輪3・3を制動するようにしている。
【0029】
このようなブレーキ装置のリンク機構において、上述のように、ミッドロックシャフト56によりミッドマウントモア5を昇降可能に構成している場合、ミッドマウントモア5の吊金具である中間リンク48がブレーキ装置のブレーキ連動機構の邪魔になっていたのである。また、ブレーキの連動機構を高位置に配置する場合、ブレーキペダル61の支点軸55が高位置となって、支点軸55と本体フレームとのスペースが狭くなり、支点軸55の左端部に設けたブレーキアーム62と本体フレームとが干渉する場合があったのである。
【0030】
このため、図8に示すようにブレーキペダル61の支点軸55と別に第二支点軸67を設けることで、ブレーキのリンク機構と本体フレームとが干渉しないように構成することもできる。即ち、ブレーキペダル61の支点軸55の前方側であって機体フレーム上に、第二支点軸67を別設しており、支点軸55の下方側に突設したブレーキアーム62と第二支点軸67の端部側に固設したブラケット58とをワイヤー63等で連結すると共に、前記第二支点軸67の端部であってブラケット58と対向する位置に設けた第二ブラケット57に長ロッド65を連結して、ブレーキ装置の連動機構を構成しているのである。
【0031】
このように、ブレーキペダル61の支点軸55と別に第二支点軸67を設けて、該第二支点軸67にブレーキアーム62を設け、長ロッド65を連結したので、ブレーキ装置の連動機構を高位置に配置することができ、空間の有効利用が可能となるのである。また、ブレーキアーム62と本体フレームとが干渉することがないため、ブレーキアーム長を長くすることができ、リンク構造の信頼性が向上するのである。
【0032】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0033】
前輪(2)と後輪(3)との間の下腹部にミッドマウントモア(5)を備えるモアトラクタにおいて、該ミッドマウントモア下降限を規制するモア昇降規制装置(60)を設け、該モア昇降規制装置(60)は、該モアの下降側への動きを規制する複数の規制部材(44)を設け、該ミッドマウントモア(5)を昇降するためのモア昇降リンク(37)を、機体後部に設けたリフトアーム(42)に連動連結し、該モア昇降リンク(37)の前端は連結プレート(59)に枢結し、該連結プレート(59)は、左右両端を機体に支持したミッドロックシャフト(56)の外周に固設し、該連結プレート(59)は側面視略L字状に形成されて該規制部材(44)に当接する当接部(59b)と、前記モア昇降リンク(37)を連結する枢支部(59a)を設け、外周面に回転軸芯からの距離が異なる複数の段差を有する規制部材(44)を設け、該規制部材(44)は調節軸(75)を中心に回転可能に構成し、該調節軸(75)を回転させることで、連結プレート(59)先端の当接部(59b)と当接する位置を変更し、前記ミッドマウントモア(5)を支持するミッドロックシャフト(56)の回転角度を規制してモア高さを規制し、該連結プレート(59)の当接部(59b)がモア昇降規制装置(60)のストッパを兼用すべく構成 したので、部品点数を削減することができ、溶接部位の低減を図ることができる。また、一体的に成形したことで省スペース化を図ることができ、クラッチハウジング内に設計上に余裕をもたせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 トラクタの全体構成を示す側面図。
【図2】 トラクタの内部構造を示す側面図図。
【図3】 同じく平面図。
【図4】 クラッチハウジング内部の構成を示す拡大平面図。
【図5】 ミッドマウントモアの昇降リンク機構の構成を示す側面図。
【図6】 モア昇降規制装置の構成を示す斜視図。
【図7】 別構成例のミッドマウントモアの昇降リンク機構を示す概略図。
【図8】 ブレーキ装置のリンク機構を示す概略図。
【図9】 本発明の実施例の規制部材の構成を示す図。
【符号の説明】
2 前輪
3 後輪
5 ミッドマウントモア
10 ステップ
37 モア昇降リンク
42 リフトアーム
56 ミッドロックシャフト
59 連結プレート
59a ピン孔
59b 当接部
60 モア昇降規制装置

Claims (1)

  1. 前輪(2)と後輪(3)との間の下腹部にミッドマウントモア(5)を備えるモアトラクタにおいて、該ミッドマウントモア下降限を規制するモア昇降規制装置(60)を設け、該モア昇降規制装置(60)は、該モアの下降側への動きを規制する複数の規制部材(44)を設け、該ミッドマウントモア(5)を昇降するためのモア昇降リンク(37)を、機体後部に設けたリフトアーム(42)に連動連結し、該モア昇降リンク(37)の前端は連結プレート(59)に枢結し、該連結プレート(59)は、左右両端を機体に支持したミッドロックシャフト(56)の外周に固設し、該連結プレート(59)は側面視略L字状に形成されて該規制部材(44)に当接する当接部(59b)と、前記モア昇降リンク(37)を連結する枢支部(59a)を設け、外周面に回転軸芯からの距離が異なる複数の段差を有する規制部材(44)を設け、該規制部材(44)は調節軸(75)を中心に回転可能に構成し、該調節軸(75)を回転させることで、連結プレート(59)先端の当接部(59b)と当接する位置を変更し、前記ミッドマウントモア(5)を支持するミッドロックシャフト(56)の回転角度を規制してモア高さを規制し、該連結プレート(59)の当接部(59b)がモア昇降規制装置(60)のストッパを兼用すべく構成したことを特徴とするモアトラクタ。
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