JP3853956B2 - シートバックのフレーム構造体 - Google Patents
シートバックのフレーム構造体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3853956B2 JP3853956B2 JP03386498A JP3386498A JP3853956B2 JP 3853956 B2 JP3853956 B2 JP 3853956B2 JP 03386498 A JP03386498 A JP 03386498A JP 3386498 A JP3386498 A JP 3386498A JP 3853956 B2 JP3853956 B2 JP 3853956B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- back frame
- support wire
- side bracket
- frame
- frame structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車用シート(座席)のシートバック(背凭部)を構成するフレーム構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のシートバック用フレーム構造体には、図5に示すように略逆U字状に折曲してなるパイプ製バックフレーム(3)の左右両側部を、サイドブラケット(2)(2)内に抱持状に溶接すると共に該両サイドブラケット(2)(2)の上端縁(21A)(21A)上方に、サポートワイヤを横架してなるものがある。
【0003】
以上のサイドブラケット(2)(2)は、バックフレーム(3)に対して前方に突出状に溶接され、前端縁に沿って前フランジ(21)、後端縁に沿って後フランジ(22)がそれぞれ内方に向けて突設されている断面コ字状で、前記バックフレーム(3)は後フランジ(22)の内面側に溶接されている。
【0004】
そして、前記サポートワイヤ(1)の左右両端部(10)は、バックフレーム(3)の軸方向に直交状に溶設されている。
【0005】
図1において、図中(31)(31)はヘッドレストを支持する支持筒、(32)はバックフレーム(3)の左右両遊端部を連結する連結パイプ、(33)は直線状のサポートワイヤを各々示す。
【0006】
図6は図5の一部を拡大して示し、サポートワイヤ(1)の左右両端部(10)は、パイプ製のバックフレーム(3)に溶接(10A)されており、左右両端部(10)の先端突出部(1A)は、バックフレーム(3)の外方に突出している。
また、バックフレーム(3)とサイドブラケット(2)の前フランジ(21)における上端縁(21A)の間には間隙(L)が形成されている。
【0007】
以上のシートバック用フレーム構造体は、袋状にモールド成形した発泡体製パッドによって被着され、パッドはトリムカバーで被覆されてシートバックが形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
以上のフレーム構造体は、前述の如くサポートワイヤ(1)の左右両端部(10)における先端突出部(1A)がバックフレーム(3)の外方に突出し、且つ、サイドブラケット(1)の前フランジ(21)とバックフレーム(3)の間に間隙(L)が存在しているので、パッドがサポートワイヤ(1)の先端突出部(1A)と、サイドブラケット(1)の上端縁(21A)に引掛り、パット切れを起こす不具合があった。
【0009】
また、パッドが前記サポートワイヤ(1)の先端突出部(1A)により、外方に突出してしまい、バックフレーム(3)の外形形状に被せることができない不具合もあった。
【0010】
そこで、本発明は斯様な従来品の不具合を除去することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するための本発明に係るシートバックのフレーム構造 体は略逆U字状に折曲してなるパイプ製バックフレームの左右両側部を、断 面コ字状のサイドブラケット内に溶接すると共に該サイドブラケットの上端 縁上方に位置する前記バックフレームにサポートワイヤを横架してなるシー トバックのフレーム構造体において、前記サポートワイヤの両端部を直角状 に折曲させ、その両端部を下向き且つバックフレームの軸方向に向けると共 に前記サイドブラケットの上端縁に近接するバックフレームにサポートワイ ヤの両端部を溶接して前記バックフレームとサイドブラケットの上端縁の間 に生じる段差を減少させてなる構成である。
【0012】
また、前記サポートワイヤの両端部を直角状に折曲させ、その両端部を下向き且つバックフレームの軸方向に向けてバックフレームに溶接して、サポートワイヤの先端部がバックフレームの外方に突出することがなく、また、サポートワイヤのバックフレームに対する溶接面積を拡大してサポートワイヤの取付強度を向上させている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図1乃至図4に基づいて説明する。
図中(1)はサポートワイヤ、(2)はパイプ製バックフレーム(3)に溶接したサイドブラケットであり、サポートワイヤ(1)を除くバックフレーム(3)、サイドブラケット(2)等は前記図5に示す従来品と同一部材を使用している。図中図5と同一符号は同一部材を示し、その説明を省略する。
【0014】
サポートワイヤ(1)は図1、2に示すように、左右の両端部(11)が下向き且つバックフレーム(3)の軸方向に向けて直角状に折曲され、バックフレーム(3)の前面に溶接(11A)されている。
【0015】
以上のサポートワイヤ(1)の左右両端部(11)における下端は、サイドブラケット(2)の前フランジ(21)における上端縁(21A)に近接するように、サポートワイヤ(1)はバックフレーム(3)に溶接されている。
【0016】
従って、前記前フランジ(21)の上端縁(21A)とバックフレーム(3)の前面との間にサポートワイヤ(1)の両端部(11)が配設されているため、図3に示すように、パッド(4)が引掛かる段差が発生しない。
【0017】
また、サポートワイヤ(1)の両端部(11)がバックフレーム(3)の外方に突出することがないため、パッド(4)がバックフレーム(3)に沿って被着できる。
【0018】
図4は本発明に係るフレーム構造体を使用した自動車用シートを示し、図中(SB)はシートバック、(SC)はシートクッション、(HD)はヘッドレスト、(S)(S)はヘッドレスト(HD)と一体で図5に示すバックフレーム(3)の頂部に設けた支持筒(31)に支持されるステーを各々示す。
【0019】
フレーム構造体は袋状にモールド加工した発泡体製パッド(4)に被着され、パッド(4)はトリムカバー(5)によって被覆されてシートバック(SB)を形成している。
【0020】
そして、フレーム構造体のサポートワイヤ(1)の両端部(11)は、前述の如くバックフレーム(3)の外方に突出することがないし、サイドブラケット(2)の上端縁(21A)とバックフレーム(3)の前面との間に段差がないため、パッド切れが生じない。
【0021】
【発明の効果】
本発明は以上のようにサポートワイヤの両端部をサイドブラケットの上端縁に近接する位置に溶接しているため、サイドブラケットの上端縁とバックフレームの前面との間に生じる段差が減少し、この段差に起因するパット切れを防止できる。
【0022】
また、本発明は、サポートワイヤの両端部を下向き且つバックフレームの軸方向に向けてバックフレームに溶接している。
従って、前記従来品の如くサポートワイヤの両端部における先端突出部がバックフレームの外方に突出することがないため、パット切れを防止できるし、また、サポートワイヤの両端部のバックフレームに対する接合面積が増大し、サポートワイヤの取付強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部を示す斜視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】パッドを被着した状態の部分断面図である。
【図4】本発明の使用状態を示す部分切欠斜視図である。
【図5】従来品の斜視図である。
【図6】従来品の部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 サポートワイヤ
2 サイドブラケット
3 バックフレーム
11 サポートワイヤの端部
21 サイドブラケットの上端縁
Claims (1)
- 略逆U字状に折曲してなるパイプ製バックフレームの 左右両側部を、断面コ字状のサイドブラケット内に溶接すると共に該 サイドブラケットの上端縁上方に位置する前記バックフレームにサポ ートワイヤを横架してなるシートバックのフレーム構造体において、
前記サポートワイヤの両端部を直角状に折曲させ、その両端部を下向 き且つバックフレームの軸方向に向けると共に前記サイドブラケットの 上端縁に近接するバックフレームにサポートワイヤの両端部を溶接して 前記バックフレームとサイドブラケットの上端縁の間に生じる段差を 減少させてなるシートバックのフレーム構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03386498A JP3853956B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | シートバックのフレーム構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03386498A JP3853956B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | シートバックのフレーム構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11217031A JPH11217031A (ja) | 1999-08-10 |
JP3853956B2 true JP3853956B2 (ja) | 2006-12-06 |
Family
ID=12398378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03386498A Expired - Fee Related JP3853956B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | シートバックのフレーム構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3853956B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5508064B2 (ja) * | 2010-03-03 | 2014-05-28 | テイ・エス テック株式会社 | シートバックフレーム |
JP6297406B2 (ja) * | 2014-05-16 | 2018-03-20 | テイ・エス テック株式会社 | チップアップシート |
JP6474507B2 (ja) * | 2018-02-21 | 2019-02-27 | テイ・エス テック株式会社 | チップアップシート |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP03386498A patent/JP3853956B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11217031A (ja) | 1999-08-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3594162B2 (ja) | シートバックフレーム | |
US10245988B2 (en) | Vehicle seat provided with seat belt retractor | |
CA2361522C (en) | Seat back frame assembly for vehicle seat | |
US10315544B2 (en) | Vehicle seat | |
JP3853956B2 (ja) | シートバックのフレーム構造体 | |
JP5691770B2 (ja) | 車両シート用エアバッグ装置 | |
JP2000118279A (ja) | 自動車用シートバックフレーム構造 | |
JPH0834381A (ja) | スクータの車体構造 | |
JP3607986B2 (ja) | チャイルドシート固定用ブラケット構造 | |
US5667275A (en) | Head-rest apparatus | |
JP3748480B2 (ja) | リア・シート・バック・フレーム | |
JP3200389B2 (ja) | 横跳ね収納式シート | |
JP2549114Y2 (ja) | ベンチ型自動車用シートのフレーム構造 | |
JPH11169259A (ja) | シートバックのフレーム構造体 | |
JPS6341969Y2 (ja) | ||
JP2565950Y2 (ja) | 中折れシートバックの背裏構造 | |
JP4169563B2 (ja) | 車両のシート支持構造 | |
JPS607235Y2 (ja) | 自動車用シ−ト | |
JP2759162B2 (ja) | シートバックの組付方法 | |
JP7174221B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP6474507B2 (ja) | チップアップシート | |
JP3631345B2 (ja) | 車両シート | |
JPH0430934Y2 (ja) | ||
JPH0810089A (ja) | シートフレームの溶接構造 | |
JPH058198Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060301 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060515 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060523 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060718 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060905 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060907 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090915 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100915 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110915 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120915 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130915 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |