JP3852839B2 - 漏液センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、被取付対象である受液面にしっかりと取り付けることのできる漏液センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、装置や配管からの薬液や腐食液(以下、単に「薬液」とする)の漏れを検出するのに漏液センサが用いられている。かかる漏液センサは、薬液の漏れが生じ易い部位に配置されたパン(受け皿)の受液面に取り付けられている。より詳細には、パンの受液面に固定される待ち受け固定部材と、この待ち受け固定部材に前記受液面に沿ってスライド係合可能な一対の片持ち梁を備えた漏液センサ本体を有している。尚、漏液センサ本体には、投受光ファイバと、例えば漏液がない場合に投光ファイバからの検出光を屈折させて、受光ファイバに導くプリズムとが内蔵されている。
【0003】
一方、漏液センサ本体にアンプを内蔵し、投受光素子とプリズムとの組み合わせで漏液の有無を検出し、この検出結果を信号線を介して外部に送るタイプのものもある。
【発明が解決しようとする課題】
このような漏液センサが漏液を検出した場合、まず漏液箇所を修理した後、パンに溜まった薬液を除去してパンを乾燥させると共に、パンから漏液センサを取り外して漏液センサの表面に付着した薬液を拭き取り、漏液センサをパンに装着して、再び漏液を検出可能な状態に戻しておく必要がある。
【0004】
例えば、特開2002−116138号公報の図3に示すように、漏液センサ本体の一方の片持ち梁端部に他方の片持ち梁端部と係合する押え板が弾性接続された構造のものが公知である。かかる押え板は、二つの片持ち梁と協働して待ち受け固定部材に漏液センサ本体を固定するようになっている。
【0005】
しかしながら、漏液センサ本体からは投受光ファイバやリード線が外部に延在しており、例えばこのような光ファイバやリード線の一部を作業者が手や工具にひっかけてしまうと、漏液センサ本体と待ち受け固定部との間に大きな曲げモーメントが発生し、押え板と片持ち梁端部との係合を容易に解除してしまう。光ファイバやリード線を、漏液センサ本体が待ち受け固定部材から離脱する方向に引っ張った場合も同様に押え板と片持ち梁端部との係合が解除してしまう,
このように漏液センサ本体が待ち受け固定部材から外れると、漏液の正確かつ迅速な検出が不可能となる。
【0006】
本発明の目的は、対象物に対して着脱自在であって、一旦対象物に取り付けられると容易に外れることのない漏液センサを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明にかかる漏液センサは、受液面における漏液の有無を検出可能な漏液センサ本体と、受液面に取り付けられ、漏液センサ本体を待ち受け固定する固定部材とを備えた漏液センサにおいて、漏液センサ本体が固定部材に対して回動不能状態で係合可能な一対の片持ち梁を有し、固定部材は、当該固定部材と係合した一対の片持ち梁が受液面から離間するのを阻止する第1の規制手段を有し、且つ、漏液センサは、固定部材と係合した一対の片持ち梁の各先端部が幅方向に拡開するのを同時に規制する第2の規制手段を有し、第2の規制手段が略U字型形状を有し、当該略U字型の第2の規制手段の両端部が一対の片持ち梁の基端部もしくはその近傍を回動支点として漏液センサ本体に回動自在に取り付けられ、第2の規制手段の係合解除方向と片持ち梁の拡開方向がそれぞれ異なる面内にあることで当該片持ち梁の各先端部の拡開を防止可能となっている。
【0008】
第2の規制手段が略U字型形状を有し、当該略U字型の第2の規制手段の両端部が一対の片持ち梁の基端部もしくはその近傍を回動支点として漏液センサ本体に回動自在に取り付けられ、第2の規制手段の係合解除方向と片持ち梁の拡開方向がそれぞれ異なる面内にあることで固定部材と係合した一対の片持ち梁の各先端部が幅方向に拡開するのを同時に規制するようになっているので、片持ち梁端部の拡がりを確実に防止することができる。その為、光ファイバやリード線へのひっかかりが生じても漏液センサ本体が待ち受け固定部材に対して回動することなく、漏液センサ本体が待ち受け固定部材から外れることはない。
また、第2の規制手段が漏液センサ本体に回動自在に連結されているので、第2の規制手段を紛失して取付作業性が低下することはない。
【0009】
また、本発明の請求項2にかかる漏液センサは、受液面における漏液センサの有無を検出可能な漏液センサ本体と、受液面に取り付けられ、漏液センサを待ち受け固定する固定部材とを備えた漏液センサにおいて、漏液センサ本体が固定部材に係合可能な一対の片持ち梁を有し、固定部材は、当該固定部材と係合した一対の片持ち梁を受液面から離間するのを阻止する第1の規制手段を有し、且つ漏液センサは、固定部材に対して、一対の片持ち梁が受液面に沿って離間するのを規制する第3の規制手段を有し、第3の規制手段が略U字型形状を有し、当該略U字型の第3の規制手段の両端部が一対の片持ち梁の基端部もしくはその近傍を回動支点として漏液センサ本体に回動自在に取り付けられ、第3の規制手段の係合解除方向と前記片持ち梁のセンサ取付面に沿った離間方向がそれぞれ異なる面内にあることで当該片持ち梁がセンサ取付面に沿って固定部材から離間するのを防止可能となっている
【0010】
第3の規制手段が略U字型形状を有し、当該略U字型の第3の規制手段の両端部が一対の片持ち梁の基端部もしくはその近傍を回動支点として漏液センサ本体に回動自在に取り付けられ、第3の規制手段の係合解除方向と前記片持ち梁のセンサ取付面に沿った離間方向がそれぞれ異なる面内にあることで固定部材に対して一対の片持ち梁が受液面に沿って離間するのを規制するようになっているので、光ファイバやリード線が不用意に引っ張られても漏液センサ本体が待ち受け固定部材から外れることはない。
また、第3の規制手段が漏液センサ本体に回動自在に連結されているので、第3の規制手段を紛失して取付作業性が低下することはない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態にかかる漏液センサについて図面に基づいて説明する。
【0016】
本発明の第1の実施形態にかかる漏液センサ1は、図1及び図2に示すように、漏液センサ本体110と、漏液センサ本体110と係合可能でありかつ漏液の受液面であるパン(図示せず)の上面に取り付けられる待ち受け固定部材120と、漏液センサ本体110を待ち受け固定部材に係止させるためのロック部材(第2の規制手段)130とを備えている。
【0017】
図1における漏液センサ本体110は、アンプ内蔵型のタイプであり、本体内部に投光素子、受光素子、光路を変更するプリズム、及びアンプ(図示せず)等を内蔵している。
【0018】
また、漏液センサ本体周囲の所定位置からは電力供給用及び信号線用のコード140が外部に導出している。また、漏液センサ本体110の表面は、フッ素樹脂でできており、薬品や腐食性液体等がかかっても漏液センサ本体が悪影響を受けないようになっている。材質については、被検出液体の物性に応じて、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等を適宜選択すれば良い。
【0019】
漏液センサ本体110は、円板形状を有し、その一側側面からー対の片持ち梁111,112が漏液センサ本体110の上面110aと平行に突出形成されている。なお、ー対の片持ち梁111,112は後述する待ち受け固定部材120と形状が相補的に合致している。
【0020】
一方、漏液センサ本体110に係合する待ち受け固定部材120も耐薬品性や耐食性の観点からフッ素樹脂でできており、薄板状の基部121と、基部上に形成された平面視矩形形状の半部122と、同じく基部上に半部122と一体に形成され、略半円形状を有する残りの半部123とを備えている。
【0021】
そして、平面視矩形状の半部122は、漏液センサ本体110の一対の片持ち梁111,112と平面視で相補的に合致するようになっている。以下、この平面視矩形状の半部を係合側半部122とし、残りの半部を非係合側半部123とする。
【0022】
係合側半部122は、図には示さないが、漏液センサ本体110の一対の片持ち梁111,112と平面視で一部干渉し合っており、一対の片持ち梁111,112が係合側半部122と係合すると、この干渉部(第1の規制手段)によって漏液センサ本体110は待ち受け固定部120の上面から垂直方向に離間しないようになっている。
【0023】
一方、待ち受け固定部材120の非係合側半部123は、漏液センサ本体110の一対の片持ち梁111,112と係合したとき、片持ち梁111,112の外側側面と非係合側半部123の一部側面とがほぼ連続して直線上に形成されるようになっている。また、待ち受け固定部材120の非係合側半部123の両側部には後述する回転防止部材の係止爪133a,133bを進入可能とさせる溝部124が形成され、当該溝部内壁の適所に係止爪133a,133bとラッチ係合する凹部(図示せず)が形成されている。
【0024】
また、待ち受け固定部120の各半部にはリング状の薄肉部120a,120bが形成されている(図1中、点線参照)。薄肉部120a,120bは、冶具等を用いて打ち抜き可能で、これによって所望によりこの部分をボルト挿通孔とすることができる。
【0025】
この点についてより詳細に説明すると、待ち受け固定部材120をパンの受液面に取り付ける際に、漏液が強酸や強アルカリの場合は耐腐食性の観点から待ち受け固定部材120をボルト等の金属製締結具で固定することができない。従って、この場合は待ち受け固定部材120を接着剤でパンの底面にしっかりと接着する。この際、リング状の薄肉部120a,120bは打ち抜かれないので、接着剤がこの部分から溢れ出すことなく接着できる。一方、漏液が腐食性の液体でない場合は、リング状の薄肉部120a,120bを打ち抜いて待ち受け固定部材120をボルト等により受液面にしっかりと取り付けることができる。
【0026】
漏液センサ本体110の回転を防止する回転ロック部材130は、平面視で内側にU字型の切欠き131aを有したプレート状の上面板131と、上面板131の外周縁部において図中下方に垂設された側壁部132とを備えており、回転ロック部材130を待ち受け固定部材120及び漏液センサ本体110に嵌め込んだとき、漏液センサ本体110の一対の片持ち梁111,112がその幅方向に拡開するのを規制するようになっている。また、上面板131の側壁部近傍には、片持ち梁状の係止爪133a,133bが形成され、回転ロック部材130を漏液センサ本体110と待ち受け固定部材120に一旦嵌め込むと、係止爪133a,133bが上述した待ち受け固定部材120の図示しない係止凹部にラッチし、これらの部品が再び分離するのを防止している。
【0027】
また、上面板におけるU字型の切欠き131aは、リング状抜き打ち部120a,120bを打ち抜いてボルト等の締結具で待ち受け固定部材120を締結したとき、回転ロック部材130を待ち受け固定部材120に嵌め込む際に、締結具と上面板131とが干渉しないための切り欠きである。
【0028】
続いて、以上の構成を有する漏液センサ1の、パン等の受液面への取り付け方法及びかかる漏液センサ1の作用について説明する。
【0029】
最初に漏液センサ1の取り付け方法について述べる。
【0030】
まず、装置や設備の漏液し易い位置に受液容器としてのパン(図示せず)を固定し、この受液面上の適所に待ち受け固定部材120を取り付ける。この取り付けに当たっては、漏液が強酸や強アルカリのような腐食性液体の場合は、待ち受け固定部材120をボルト等の締結具を用いずに接着剤によって受液面に固定するのが好ましい。この場合は、リング状の薄肉部120a,120bを打ち抜くことなく待ち受け固定部材120を受液面に固定することができる。一方、その他の液体についてはリング状薄肉部120a,120bを打ち抜いてボルト等の締結具で待ち受け固定部材をパンに固定する。
【0031】
続いて、待ち受け固定部材120の係合半部122に漏液センサ本体110の片持ち梁111,112を係合させる。そして、ロック部材130を待ち受け固定部材120の非係合半部123から押し込む。これによって、ロック部材130の両側壁部が、図2に示すように、片持ち梁111,112を拘束する。すなわち、片持ち梁111,112の端部同士の幅がロック部材130によって一定量に規制される。したがって、導出されたコードを不用意に引っ掛けて漏液センサ1に大きな曲げモーメントが作用しても、これによって片持ち梁端部同士の間隔が大きくなって漏液センサ本体が待ち受け固定部材から逸脱することはない。
【0032】
続いて、本発明の第2の実施形態にかかる漏液センサについて説明する。
【0033】
なお、以下の説明においては、上述の第1の実施形態にかかる漏液センサ1と同等の構成については、対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
【0034】
本発明の第2の実施形態にかかる漏液センサ2は、図3及び図4に示すように、漏液センサ本体210と、漏液センサ本体210と係合可能でありかつ漏液の受液面であるパンの上面に取り付けられる待ち受け固定部材220と、漏液センサ本体210を待ち受け固定部材220から離間させないための変移ロック部材(第3の規制手段)230とを備えている。
【0035】
図3における漏液センサ本体210は光ファイバ利用型のタイプであり、図示しない本体内部に光ファイバとこの投受光端、光路を変更するプリズム等を内蔵している。
【0036】
また、漏液センサ本体周囲の所定位置からは保護シースで覆われた光ファイバ240が外部に導出している(図4参照)。また、漏液センサ本体210は、耐薬品性や耐腐食性の観点からフッ素樹脂でできている。
【0037】
漏液センサ本体210は、断面略楕円状の細長の外形形状を有し、その一側側面からー対の片持ち梁211,212が側方に突出形成されている。なお、ー対の片持ち梁211,212は後述する待ち受け固定部材220と形状が相補的に合致している。また、各片持ち梁211,212の基端部には変移ロック部材との係止用突起211a,212aがそれぞれ外方に向かって突出形成されている。
【0038】
一方、漏液センサ本体210に係合する待ち受け固定部材220も耐薬品性や耐食性の観点からフッ素樹脂でできており、平面視矩形形状で漏液センサ本体210の2つの片持ち梁211,212で挟まれるような幅寸法を有している。
【0039】
なお、待ち受け固定部材220の片持ち梁211,212との係合部には図示しない段部(第1の規制手段)が形成され、この段部によって漏液センサ本体210が待ち受け固定部材220の上面から垂直方向に離間しないようになっている。
【0040】
また、待ち受け固定部材220の上面には第1の実施形態と同様にリング状薄肉部220aが形成されている(図3及び図4中、点線参照)。リング状薄肉部220aは、待ち受け固定部材220をボルト等の締結具によってパンの受液面に取り付ける際に、打ち抜きによってボルト挿通孔とすることができる。
【0041】
変移ロック部材230は、平面視で矩形形状を有しかつ略中央部にボルト挿通孔231aを備えた上面板231と、上面板231の長辺部から垂下した変移規制用押さえ部232と、上面板231の両短辺部から垂下した係止爪233とを備えている。
【0042】
なお、変移ロック部材230も耐食性や耐薬品性の観点からフッ素樹脂でできている。
【0043】
各係止爪233は2つの係止片233a,233bからなり、係止片233a,233bの端部には変移ロック部材が待ち受け固定部材220から逸脱しないようにするラッチ部233c,233dが形成されている。
【0044】
なお、変移ロック部材の係止爪233と変移規制用押さえ部232は、変移ロック部材の係止爪233を片持ち梁の係止用突起211a,212aに係止させた場合に変移規制用押さえ部232が待ち受け固定部材220の側部に接触する位置関係を有している。
【0045】
続いて、かかる漏液センサ2の取り付け方法及び作用について説明する。
【0046】
上述の実施形態と同様に、装置や設備の漏液し易い位置にパンを固定し、この受液面上に待ち受け固定部材220を取り付ける。
【0047】
続いて、待ち受け固定部材220に漏液センサ本体210の片持ち梁211,212を係合させる。そして、変移ロック部材230を待ち受け固定部材220の上方から待ち受け固定部材220に取り付ける。これによって、変移ロック部材230の係止爪233が片持ち梁の係止用突起211a,212aにそれぞれ係止するとともに、変移規制用押さえ部232が待ち受け固定部材220の側部に接触して待ち受け固定部材220と漏液センサ本体210との離間を防止する。これによって、漏液センサ2の光ファイバ240が何らかの理由で引っ張られても漏液センサ本体210が待ち受け固定部材220から逸脱することはない。
【0048】
続いて、本発明の第3の実施形態にかかる漏液センサについて説明する。
【0049】
本発明の第3の実施形態にかかる漏液センサ3は、図5に示すように、第1の実施形態にかかる漏液センサ本体110と同一のアンプ内蔵型漏液センサ本体310を備え、その片持ち梁311,312の基端部には漏液センサ本体310の回動防止と待ち受け固定部材320に対する変移防止を兼ね備えたロックレバー(第2規制手段及び第3の規制手段)330が回動自在に取り付けられている。また、片持ち梁311,312は待ち受け固定部材320に対して、図示しない干渉用段部(第1の規制手段)によって受液面と直交する方向への移動が規制されている。
【0050】
ロックレバー330は、フッ素樹脂でできており、平面視で略U字形状を備えている。また、ロックレバー330の自由端部にはロックレバー操作用舌片330aが突出形成され、この舌片330aを下方に押し付けることでロックレバー330を待ち受け固定部材320に容易に係止させることができる。なお、この舌片330aはロックレバー330の自由端部に形成されている必要はなく、取り付け作業性向上の観点から例えばロックレバー330の両側部に設けられていても良い。
【0051】
漏液センサ本体310が待ち受け固定部材320に係合する前、すなわち漏液センサ本体310単独では、ロックレバー330と片持ち梁311,312との間に作用する摩擦力によってロックレバー330が片持ち梁311,312に対して若干斜め上方に向いた状態を保っている。これによって、漏液センサ本体310を待ち受け固定部材320に係合させるときにロックレバー330がこの係合動作を阻害することはなく、漏液センサ3の取り付け性向上を図ることが可能となる。
【0052】
また、ロックレバー330は漏液センサ本体310に取り付けられているので、第1の実施形態にかかる漏液センサ1や第2の実施形態にかかる漏液センサ2の場合と異なりロックレバー330自体を紛失しにくく、取り付け作業性の向上にも貢献する。
【0053】
かかる構造を有した漏液センサ3は、ロックレバー330の内側が待ち受け固定部材320の外形と相補的に合致する形状を備えているので、一旦、漏液センサ本体310を待ち受け固定部材320に取り付け、ロックレバー330で両者を係止させれば、漏液センサ3のコード340が何らかの原因により引っ張られても漏液センサ本体310が待ち受け固定部材320に対して回転したり変移したりすることはない。
【0054】
続いて、図6に示す第4の実施形態にかかる漏液センサ4について説明する。第4の実施形態にかかる漏液センサ4は、漏液センサ本体410及び待ち受け固定部材420が第2の実施形態にかかる漏液センサ本体210及び待ち受け固定部材220とほぼ同様の構成を有している。なお、片持ち梁411,412は待ち受け部材420に対して図示しない干渉用段部(第1の規制手段)によって受液面と直交する方向への移動が規制されている。又、漏液センサ本体の片持ち梁411,412先端部には以下に説明するロックワイヤ430の回動方向のストッパとしての段部411b,412bが形成されている。
【0055】
また、漏液センサ本体410には、待ち受け固定部材420に対する漏液センサ本体410の回転や離脱を防止するためにロックワイヤ(第2の規制手段及び第3の規制手段)430が備わっている。ロックワイヤ430は、ある程度の剛性を備えた金属製ワイヤを角型U字状に折曲したもので、両端部を屈曲させて片持ち梁の突出部411a,412aと係合するヒンジ部430a,430bとしている。
【0056】
かかる構造を有する漏液センサ4も、一旦、漏液センサ本体410を待ち受け固定部材420に取り付け、ロックワイヤ430で両者を係止させれば、ロックワイヤ430の一辺431が待ち受け固定部材420に接触するようになる。そのため、漏液センサ4の光ファイバ440が引っ張られても漏液センサ本体410が待ち受け固定部材420に対して変移することはない。
【0057】
ロックワイヤ430は、第3の実施形態にかかるロックレバー330と同様に、漏液センサ本体410が待ち受け固定部材420に係合する前、すなわち漏液センサ本体410単独では、ロックワイヤ430と片持ち梁411,412との間に作用する摩擦力により重力に抗してロックワイヤ430が片持ち梁411,412に対して若干斜め上方に向いた状態を保ち、その結果、取付作業時にロックワイヤ430を手で支える必要がなくなり、特に上下方向が狭い空間に取り付ける場合に、漏液センサ4の取り付け性向上が図られる。
【0058】
なお、ロックワイヤ430は、市販のワイヤを利用して製造可能なので、図5に示すような特別な形状のロックレバー330を専用品として成型する必要はなく、廉価な材料を用いることができてコスト低減に貢献する。また、図7に示すように、ワイヤ形状を適宜選択可能である。図7(a)においては、ロックワイヤ430が片持ち梁411,412に対して図中の符号Fの方向に規制力を及ぼして、漏液センサ本体410が待ち受け部材420に対して紙面内方向に回転不能となる。図7(b)においては、ロックワイヤ430が待ち受け部材420に対して図中の符号F'の方向に規制力を及ぼして片持ち梁411,412と待ち受け部材420とが離間不能となる。もしくはその双方をも可能とする(図7(c))。
【0059】
本発明の要旨の範囲内であれば構造や材質などに様々な変形例が可能であり、上述の実施例に限定されることはない。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる漏液センサは、第2の規制手段が略U字型形状を有し、当該略U字型の第2の規制手段の両端部が一対の片持ち梁の基端部もしくはその近傍を回動支点として漏液センサ本体に回動自在に取り付けられ、第2の規制手段の係合解除方向と片持ち梁の拡開方向がそれぞれ異なる面内にあることで固定部材と係合した一対の片持ち梁の各先端部が幅方向に拡開するのを同時に規制するようになっているので、片持ち梁端部の拡がりを確実に防止することができる。その為、光ファイバやリード線へのひっかかりが生じても漏液センサ本体が待ち受け固定部材に対して回動することがない。従って、漏液センサ本体が待ち受け固定部材から外れることはない。
また、第2の規制手段が漏液センサ本体に回動自在に連結されているので、第2の規制手段を紛失して取付作業性が低下することはない。
【0061】
また、本発明の請求項2に記載の漏液センサは、第3の規制手段が略U字型形状を有し、当該略U字型の第3の規制手段の両端部が一対の片持ち梁の基端部もしくはその近傍を回動支点として漏液センサ本体に回動自在に取り付けられ、第3の規制手段の係合解除方向と前記片持ち梁のセンサ取付面に沿った離間方向がそれぞれ異なる面内にあることで固定部材に対して一対の片持ち梁が受液面に沿って離間するのを規制するようになっているので、光ファイバやリード線が不用意に引っ張られても漏液センサ本体が待ち受け固定部材から外れることはない。
また、第3の規制手段が漏液センサ本体に回動自在に連結されているので、第3の規制手段を紛失して取付作業性が低下することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる漏液センサを、係止部材を取り付ける直前の状態で示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態にかかる漏液センサを、係止部材を取り付けた状態で示す斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施形態にかかる漏液センサを、係止部材を取り付ける直前の状態で示す斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態にかかる漏液センサを、係止部材を取り付けた状態で示す斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施形態にかかる漏液センサを、係止部材を取り付けた状態で示す斜視図である。
【図6】本発明の第4の実施形態にかかる漏液センサを、係止部材を取り付けた状態で示す斜視図である。
【図7】図6におけるロックワイヤの変形例を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1〜4 漏液センサ
110 漏液センサ本体
110a 上面
111,112 片持ち梁
120 待ち受け固定部材
120a,120b 薄肉部
121 基部
122 係合側半部
123 非係合側半部
124 溝部
130 ロック部材
131 上面板
131a 切欠き
132 側壁部
140 コード
210 漏液センサ本体
211,212 片持ち梁
211a,212a 係止用突起
220 待ち受け固定部材
220a リング状薄肉部
230 変移ロック部材
231 上面板
232 変移規制用押さえ部
233 係止爪
233a,233b 係止片
233c,233d ラッチ部
310 漏液センサ本体
311,312 片持ち梁
320 待ち受け固定部材
330 ロックレバー
330a 舌片
410 漏液センサ本体
420 待ち受け固定部材
421,422 片持ち梁
421b,422b 段部
430 ロックワイヤ
430a,430b ヒンジ部

Claims (2)

  1. 受液面における漏液の有無を検出可能な漏液センサ本体と、
    受液面に取り付けられ、前記漏液センサ本体を待ち受け固定する固定部材とを備えた漏液センサにおいて、
    前記漏液センサ本体が前記固定部材に対して回動不能状態で係合可能な一対の片持ち梁を有し、
    前記固定部材は、当該固定部材と係合した一対の片持ち梁を前記受液面から離間するのを阻止する第1の規制手段を有し、
    且つ、前記漏液センサは、前記固定部材と係合した一対の片持ち梁の各先端部が幅方向に拡開するのを同時に規制する第2の規制手段を有し、
    前記第2の規制手段が略U字型形状を有し、当該略U字型の第2の規制手段の両端部が前記一対の片持ち梁の基端部もしくはその近傍を回動支点として前記漏液センサ本体に回動自在に取り付けられ、
    前記第2の規制手段の係合解除方向と前記片持ち梁の拡開方向がそれぞれ異なる面内にあることで当該片持ち梁の各先端部の拡開を防止可能となっていることを特徴とする漏液センサ。
  2. 受液面における漏液の有無を検出可能な漏液センサ本体と、
    受液面に取り付けられ、前記漏液センサ本体を待ち受け固定する固定部材とを備えた漏液センサにおいて、
    前記漏液センサ本体が前記固定部材に係合可能な一対の片持ち梁を有し、
    前記固定部材は、当該固定部材と係合した一対の片持ち梁を前記受液面から離間するのを阻止する第1の規制手段を有し、
    且つ、前記漏液センサは、前記固定部材に対して、前記一対の片持ち梁がセンサ取付面に沿って離間するのを規制する第3の規制手段を有し、
    前記第3の規制手段が略U字型形状を有し、当該略U字型の第3の規制手段の両端部が前記一対の片持ち梁の基端部もしくはその近傍を回動支点として前記漏液センサ本体に回動自在に取り付けられ、
    前記第3の規制手段の係合解除方向と前記片持ち梁のセンサ取付面に沿った離間方向がそれぞれ異なる面内にあることで当該片持ち梁がセンサ取付面に沿って前記固定部材から離間するのを防止可能となっていることを特徴とする漏液センサ。
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