JP2007137104A - フロアマット止具及びそれを用いた車両床面とフロアマットの連結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】不用意に係合状態が解除される虞が無く、指を痛める虞も無く、自動車内の床面への着脱作業をより容易とすることができる優れたフロアマット止具及び該フロアマット止具のフロアマットに対する連結構造の提供。
【解決手段】基板と該基板上に垂直な軸を基準として軸動可能に設けられる操作体とを有する止具基体と、フロアマットに取着され、鳩目穴を有する鳩目部材とを備え、操作体と止具基体はばね付勢を伴って相互に係合する係合手段を備え、鳩目部材の下面に形成した突起で、該係合手段は係合解除されることを特徴とするフロアマット止具の連結構造を解決手段とする。
【選択図】 図7

Description

本発明は、車両内のフロアマットを固定するためのフロアマット止具と、当該フロアマット止具を用いて車両床面に対してフロアマットを取付けるための連結構造に関する。
周知のように、車両内の床には内装品質や快適性を向上させること等を目的として、フロアマットが敷設される。当該フロアマットは、運転者のペダル操作等によって、ズレを生ずることが多い。このため、フロアマットのズレを防止するための手段として、種々のフロアマット止具が発明されている。
ところで、フロアマット止具には、マットを床に取り付ける操作や、マットを床に取付けた状態からマットを離脱する操作が非常に煩雑となるものが多い。フロアマット自体が多くの場合土足で使用され非常に汚れやすいため、汚れたフロアマットを取り外すことはよく行われる。このため、床に対するフロアマットの着脱操作は、容易であることが望ましい。
フロアマット止具のうち、特にフロアマットの着脱を良好にすることを目的としてなされたものがある。例えば、頭部とこの頭部に嵌合する脚部とから成り、突起状部材が立設された板材に平面視で前記突起状部材と重合する位置に設けられ前記頭部が嵌入可能な孔を有する合わせ部材を合わせた状態に固定する留め具であって、前記頭部は、軸状とされ、かつ軸芯部に設けられ、前記脚部が嵌合可能な嵌合孔と、前記合わせ部材を前記板材側へ押圧する押圧部と、を備え、前記脚部は、軸状とされ、かつ軸芯部に設けられ、前記突起状部材が挿通可能な挿通孔と、軸線方向へ向かうにつれて軸直角方向へ拡径され、かつ前記頭部との非嵌合状態で拡径状態となり前記頭部との嵌合状態で縮径状態となる弾性変形部と、この弾性変形部に前記軸芯部側へ向けて突出状態に設けられ、前記弾性変形部の拡径状態で前記突起状部材との非係止状態とされ、前記弾性変形部の縮径状態で前記突起状部材との係止状態とされる係止部と、を備えていることを特徴とする留め具(例えば、特許文献1参照。)が公知である。
また、車室内に敷設されるマットを固定するマット固定具であって、前記車室内のパネル面にねじ止めされるベース部材と、前記パネル面との間に前記マットを挟持するべく前記ベース部材より拡径されたマット押さえ部材とからなり、前記マット押さえ部材または前記ベース部材のいずれか一方に、前記マット押さえ部材を前記ベース部材へ同軸的に取り付けた状態で軸線方向にいずれか他方側に延出しかつ当該延出端部に係合凹部を有する弾性係合片を設け、かつ前記他方に前記係合凹部と係合し得る係合部を設けると共に、前記係合凹部と前記係合部とが、前記マット押さえ部材を前記ベース部材に対して回して前記係合凹部と前記係合部とがはまり合うことにより、前記マット押さえ部材を前記ベース部材から軸線方向に引き抜く力に対しては強固に係合すると共に、該軸線方向係合状態を外す方向への回転力に対する外れを抑止し得るように周方向に係合し、さらに一定以上の回す力に対しては該周方向係合状態を解除可能であることを特徴とするマット固定具(例えば、特許文献2参照。)が公知である。
特開平05−65914号公報 特許第3657325号公報
上記特許文献1に係る発明は、床に取付けたスタッドボルトに対してフロアマット等を着脱するためのものであり、スタッドボルトと係合する構造と、フロアマットを挟持する構造の双方を有することから、非常に嵩が高くなるものである。このため、フロアマット下にはラッゲージマットを配する必要が生ずる。
また、取付時には、上記特許文献1段落21、22に開示されるように、頭部と脚部とを嵌めて、頭部に対して脚部を回転させて固定し、フロアマットに形成した穴に脚部を通して、フロアマットより下方に位置するスタッドボルトと前記脚部を係合する。このため、操作自体は単純な操作であるものの、多くの操作手順を有し、結果的に操作が煩雑となりがちである。
更に、取り外しには、脚部上端に設けた溝に工具(ドライバー)を差込んで脚部を回転させなければならず、フロアマットの取り外し作業は、容易であるとは言い難い。
一方、上記特許文献2に係る発明は、上記特許文献1のような工具を使用せずに着脱できるものである。当該特許文献2に係る発明は、ベース部材に対して、マット押さえ部材を指で回動させることによって、該ベース部材とマット押さえ部材とを着脱するものである。そして、当該構成によって、軸線方向係合状態を外す方向への回転力に対する外れを抑止し得るように周方向に係合し、さらに一定以上の回す力に対しては該周方向係合状態を解除するものである。
このため、離脱操作時には、係合を解除させるに足る強い力で周方向のマット押さえ部材を回動させる必要があり、指を痛める虞があった。
また、軸線方向係合状態を外す方向への回転力に対する外れを抑止し得るように周方向に係合し、さらに一定以上の回す力に対しては該周方向係合状態を解除できる構成としたことから、繰返し使用をすると係合部が磨耗して、不用意に係合状態が解除される虞があった。
更に、マットを取付ける際には、位置決めしづらい厚みのあるマットを押さえ込んだ状態で、マット押さえ部材を回動させる必要があり、自動車内の床面への取付作業が非常に狭い作業空間で行うものであることから、面倒なものであった。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、不用意に係合状態が解除される虞が無く、指を痛める虞も無く、自動車内の床面への着脱作業をより一層容易とすることができる優れたフロアマット止具及び該フロアマット止具のフロアマットに対する連結構造の提供を、発明が解決しようとする課題とする。
車両床面に取付けられる基板と該基板に垂直な軸を基準として回動可能に設けられる操作体とを有する止具基体と、フロアマットに取着され、鳩目穴を有する鳩目部材とを備え、鳩目部材を取着したフロアマットを、前記基板と操作体で挟持固定可能とするフロアマット止具の連結構造において、操作体と基板はばね付勢を伴って相互に係合する係合手段を備え、鳩目部材の下面に形成した突起で、前記係合手段の係合を解除して、フロアマット止具とフロアマットとを固定することを特徴とするフロアマット止具の連結構造を、課題を解決するための手段とする。尚、本出願に係る発明において、「車両床面に取付けられる基板」とは、基板は車両床面に直接取付けることのみならず、間接的に(即ち、他の板状部材等を介在させて)車両床面に取り付けることを含む趣旨である。
本発明によれば、上記構成によって、フロアマットを取付ける際には、フロアマットに取付けられた鳩目部材を止具基体の操作体に嵌め込むだけで、鳩目部材の下面に形成した突起が操作体と基板はばね付勢を伴って相互に係合する係合手段の解除手段として作用し、ばね付勢によって鳩目部材を取着したフロアマットを基板と操作体で挟持固定する構成としたことから、指でつまみを回転させることもなく、自動的にロックがかかり、簡単にフロアマットを固定することができる。
より具体的な手段である請求項2に係る発明によれば、上記構成によって、フロアマットを取付ける際には、フロアマットに取付けられた鳩目部材を止具基体の操作体に嵌め込むだけで、鳩目部材の突起が基板の穴部を貫通して回動板の係合突起を押圧して操作体と基板の係合を解除し、前記ばねの付勢力によって操作体が軸動し、鳩目部材を止具基体から離脱不能となるから、指でつまみを回転させることもなく、自動的にロックがかかり、簡単にフロアマットを固定することができる。
そして、操作体は、回動板と該回動板の中央から上方へ延設される軸部と、該軸部の上端に形成される摘み部を備え、前記回動板は一部にばねを備えるとともに、回動板の上面に係合突起を備え、基板は、操作体の係合突起と係合する係合部と、操作体の軸部が貫通する軸穴と、鳩目の突起が貫通する穴部を備え、回動板の係合突起と操作体の係合部が係合した状態で、前記ばねによる付勢力を前記係合突起と係合部で受け、且つ、鳩目部材の鳩目穴に操作体が挿通可能としたことによって、止具基体を非常に薄く形成することができる。このため、フロアマットと床面との間にラッゲージマット等を介在させる必要がない。
請求項3に係る発明によれば、請求項1に係る構成に加えて、フロアマット止具の基板の係合部を係合穴とし、該係合穴が鳩目の突起が貫通する穴部を兼ねることで、フロアマットを取付ける際に、鳩目部材の突起が回動板の係合突起を直接押圧して係合を解除することから、効率よく操作体と基板の係合を解除することができる。
また請求項4に係る発明によれば、上記請求項1乃至請求項3の作用効果を得ることができるだけでなく、基板の下面に、拡縮可能な拡径部を有する脚部を備えたことによって、床面に配された穴に対して基板を着脱可能とし、また脚部の軸を中心として基板を回動可能とすることによって、マットのズレに対して僅かに許容するものとして、フロアマット止具の破損を防止することができる。
本発明は、車両床面に取付けられる基板と該基板に垂直な軸を基準として回動可能に設けられる操作体とを有する止具基体と、フロアマットに取着され、鳩目穴を有する鳩目部材とを備え、鳩目部材を取着したフロアマットを、前記基板と操作体で挟持固定可能とするフロアマット止具の連結構造において、操作体は、回動板と該回動板の中央から上方へ延設される軸部と、該軸部の上端に形成される摘み部を備え、前記回動板は一部にばねを備えるとともに、回動板の上面に係合突起を備え、基板は、操作体の係合突起と係合する係合部と、操作体の軸部が貫通する軸穴と、鳩目の突起が貫通する穴部を備え、回動板の係合突起と操作体の係合部が係合した状態で、前記ばねによる付勢力を前記係合突起と係合部で受け、且つ、鳩目部材の鳩目穴に操作体が挿通可能とし、止具基体に鳩目部材が嵌まることで、鳩目部材の突起が基板の穴部を貫通して回動板の一部を押圧して操作体と基板の係合を解除し、前記ばねの付勢力によって操作体が軸動し、鳩目部材を止具基体から離脱不能として、フロアマット止具とフロアマットとを固定することを特徴とするフロアマット止具の連結構造としたことから、フロアマットを車両の床面に取付ける際には、指で摘みを回転させることもなく、自動的にロックがかかり、簡単にフロアマットを固定することができるフロアマット止具の連結構造を実現した。
図1は本発明の実施例1に係るフロアマット止具の止具基体を示す(イ)正面図、(ロ)左側面図、図2は同実施例1に係るフロアマット止具の止具基体を示す(イ)平面図、(ロ)A-A断面図、(ハ)底面図、図3は同実施例1に係るフロアマット止具の止具基体を示す拡大斜視図、図4は同実施例1に係るフロアマット止具の操作体を示す拡大斜視図、図5は同実施例1における鳩目部材を示す(イ)平面図、(ロ)正面図、(ハ)分解状態を示す正面図、図6は本発明の実施例1に係るフロアマット止具を示す(イ)平面図、(ロ)底面図、図7は同実施例1に係るフロアマット止具の(イ)取付前、(ロ)取付中、(ハ)取付後を示す説明図である。
(実施例1)
本発明の実施例1に係るフロアマット止具は、図1乃至図4に示すように、基板10と操作体11とを組合わせてなる止具基体1と、図5に示す鳩目部材2とから構成したものである。本実施例1における基板10、操作体11、鳩目部材2はいずれも合成樹脂からなる。止具基体1は、図7に示すように、鋲等の固着手段で車両床面に取付けるものである。
本実施例1に係る鳩目部材2は、下端に鍔部27を形成した筒状の脚部24を下方へ延設してなる雄体2Bと、該雄体2Bの脚部24が係合する脚部係合穴26を備えた雌体2Aとからなる。雌体2Aの下面には、下方に向かって突起20を形成している。突起20は、鳩目部材2の中心とする円周上の二箇所に形成している。また、鳩目部材2の外形輪郭は平面視円形であり、その中央には平面視楕円形状の鳩目穴21を設けている。鳩目穴21の周囲には、遮蔽部22を形成している。
止具基体1における操作体11は、回動板110と、該回動板110の中央から上方へ延設される軸部112と、該軸部112の上端に形成される摘み部113を備えてなる。摘み部113は、平面視略楕円形状で、指によって右回しを行いやすいように、部分的に指掛け用凹部11aを形成している。このため、図2(イ)及び図4に示すように、該平面視概ね楕円形状であるものの僅かに逆S字状であり、鳩目穴の平面視楕円形状内に収まるものとしている。
止具基体1における回動板110は、外周に二本のばね脚115を形成している。また上面の一端には、上方へ突出する係合突起111を形成している。係合突起111を形成した回動板110の端面は係合突起111の先端から連続する斜面111aとしている。回動板110のうち係合突起111の近傍は、厚みを薄く形成した薄肉部116としている。
止具基体1における基板10は、下面側に底面視略円形の凹部101を備えている。また上面には軸受部100を形成している。軸受部100は平面視楕円形で操作体11の摘み部113と略合同となる。軸受部100において形成される軸穴100aは上面から下面の凹部101まで貫通している。
そして上面から凹部101内まで貫通する係合穴103aを設けている。係合穴103aは係合突起111と係合する係合部103として機能する。また、係合穴103aと中心軸を対称とする位置にガイド穴104を設けている。ガイド穴104は係合穴103aと同様に上面から凹部101内を貫通して設けている。また、樹脂弾性を利用した上方付勢ばね105を上面から上方へ突出して二箇所に設けている。
以上に示した操作体11と基板10は、図2(ハ)及び図3のように、操作体11の回動板110が基板10の凹部101内に格納され、軸受部100上に摘み部113を配置して、組み合わせる。鳩目部材2の離脱状態においては、軸受部100と摘み部113とが重合し、回動板110の係合突起111と基板10の係合穴103aとが係合し、合成樹脂製の二本のばね脚115は凹部側壁102に当接して反発弾性によって前記係合穴103aに対して係合突起111を引張って係合をより強固となるように付勢する。
この状態で、図7に示すように、鳩目部材2を備えたフロアマット3を止具基体1に取付ける。上記したように、軸受部100と摘み部113とが重合した状態であるから、鳩目部材2の鳩目穴21を軸受部100及び摘み部113に嵌め込んで取り付けることができる。鳩目部材2の鳩目穴21を軸受部100及び摘み部113に嵌め込むと、鳩目部材2の下面に形成した二本の突起20のうち一方の突起20が係合穴103aに嵌り込み、他方の突起20がガイド穴104に嵌り込む。
そして係合穴103aに嵌り込んだ鳩目部材2の突起20が、係合穴103aに係合している係合突起111を押圧し、該係合突起111と係合穴103aとの係合を解除する。係合突起111が係合穴103aから離脱すると、回動板110は二本のばね脚115のばね付勢力によって、回動し、図6(ロ)に示すように、ばね脚のばね付勢力がなくなり、ばね脚115の一本が回動を規制する凹部側壁に当接する。これに伴って、摘み部113が回動軸を中心として概ね90度回動し、鳩目部材2は、遮蔽部22と摘み部113とが干渉することで離脱方向への抜けが防止され、鳩目部材2を離脱不能な状態としてロックする。以上のように、フロアマット3の取付け時には、鳩目部材2を軸受部100及び摘み部113に嵌め込むだけで、簡単にロックでき、鳩目部材2を備えたフロアマット3を止具基体1に固定することができる。この固定状態では、基板10に設けた上方付勢ばね105が、鳩目部材2を上方へ常に押圧する状態を保つため、鳩目部材2及びフロアマット3のがたつきを低減することができる。
次に、止具基体1に取付けたフロアマット3を止具基体1から取り外すには、指で摘み部113を摘み、右に90度程度回転させる操作を行う。当該操作によって、係合突起111は鳩目部材2の突起20を側方から押圧する。鳩目部材2の突起20は、係合突起111から連続する前記斜面111aによって上方へ移動し、回動板110の係合突起111と基板10の係合部103である係合穴103aとが再び係合する。この係合突起111と係合穴103aとの係合によって、軸受部100と摘み部113とが重合した状態が保持され、フロアマット3を止具基体1から離脱できる状態が確保される。また、基板10に設けた上方付勢ばね105が、上記した鳩目部材2の突起20が上方へ移動する際に、補助的に作用する。このため、係合突起111と係合穴103aの係合は非常に容易に行うことができる。
尚、誤って摘み部113を逆方向に回転させようとする操作を行うと、摘み部113が鳩目部材2の上面に突出形成した鳩目回動阻止部23に干渉するため、誤った回動を阻止し、不用意なばね脚115の破損等を防止することができる。
また、本実施例1におけるフロアマット止具は基本的に合成樹脂製であるが、操作体11については、下面中央位置から軸部112に対して二本の金属製ビス117を埋設している。当該金属製ビス117によって、操作体11の強度を大幅に向上させている。
本実施例1では、回動板110に薄肉部116を形成したことによって、係合突起111が離脱する際に、回動板110の十分な撓み量を確保し、円滑な係脱操作を可能とするとともに、回動板110の車両床面への接触を防止し、耐久性を向上させることができる。
また本実施例1では、鳩目部材2の下面に突起20を二本形成したことによって、平面視楕円形の鳩目穴21の向きだけを摘み部113に合わせさえすれば、下面の突起20の有無を確認する必要がなく、扱いやすさを向上させることができる。更に、突起20を二本形成してこのうちの一本をガイド穴104に嵌め込むことで、突起20の差込み方向を正しく案内することができ、突起の不慮の破損を防止することができる。
また本実施例1において基板10は、鋲を貫通させて車両の床面4に対して固着するものであるが、予め基板に貫通穴を形成しておき、床面に螺子穴を形成し、これに対応するボルトを、基板を貫通して螺着することもできる。
(実施例2)
図8は本発明の実施例2に係るフロアマット止具の止具基体1を示す(イ)平面図、(ロ)底面図、図9は同実施例に係る止具基体1の(イ)蓋体106を外した状態を示す底面図、(ロ)右側面図、(ハ)正面図、図10は同実施例2に係るフロアマット止具を示す(イ)平面図、(ロ)蓋体を外した状態を示す底面図、図11は同実施例2に係るフロアマット止具の使用状態を示す参考図である。
本発明の実施例2に係るフロアマット止具は、基板10と操作体11とを組合わせてなる止具基体1と、下面に突起20を有する鳩目部材2とから構成した点において、実施例1と共通する。以下、共通構成については、実施例1と同一符号を用いて説明する。
本実施例2は、ばねを回動板110と一体成型せずに、独立した金属製のばね(ねじりコイルばね118)を回動板110に当接して使用する。図8に示すように、該ばねを収納するために基板10は凹部101と該凹部101を塞ぐ蓋体106を備えたケース状としている。また、基板10の下面には、拡縮可能な拡径部107aを有する脚部107を備えている。脚部107は床面に設けた脚部嵌合穴に差し込んで基板10を床面4に取付けるためのものである(図11参照。)。
本実施例2に係る鳩目部材2は、実施例1と同様に、下端に鍔部27を形成した筒状の脚部24を下方へ延設してなる雄体2Bと、円板状の雌体基部25に前記雄体2Bの脚部24が係合する脚部係合穴26を備えた雌体2Aとからなる。雌体2Aの下面には、下方に向かって突起20を一箇所のみ形成している。また、鳩目部材2の外形輪郭は平面視円形であり、その中央には平面視楕円形状の鳩目穴21を設けている。鳩目穴21の周囲には、遮蔽部22を形成している。
本実施例2における止具基体1の基板10は、内部に操作体11の回動板110を保持し、下面側に蓋体106を嵌合するものである。尚、本実施例2に係る基板10は、実施例1に係る基板10と同様に、上面側には軸受部100を形成し、下面側には前記凹部101を形成し、上面から凹部101へ貫通する係合穴103aを形成した構成を有する。
また、本実施例2に係る基板10は、凹部101を塞ぐ蓋体106を固定するための蓋体取付穴101aを凹部101の四隅に形成している。そして、下面のうち前記凹部101の近傍に、ねじりコイルばね118の端部を固定するためのばね掛止凹部109を備える。また前記凹部101には、回動板110の回動を一定範囲に制限する回動規制突起108を立設している。更に、前記係合穴103aに連続する凹部の縁部には、ガイド溝101bを設けている。ガイド溝101bは、回動板110を案内するとともに、ガイド溝101bの先端側面が係合突起111と当接可能である。
実施例2に係る止具基体1における操作体11は、回動板110と、該回動板110の中央から上方へ延設される軸部112と、該軸部112の上端に形成される摘み部113を備えてなる点、実施例1と同様に、摘み部113は鳩目穴21の平面視楕円形状内に収まる点で実施例1と共通する。
止具基体1における回動板110は、下面にばね掛止突起119と回動軸片120を備えている。回動軸片120には金属製のねじりコイルばね118のコイル部分118aが掛けられている。該ねじりコイルばね118の一端は、前記ばね掛止突起119に引掛けている。ねじりコイルばね118の他端は、基体10に形成したばね掛止凹部109に嵌合している。
回動板110の外周の約3分の1程度に亘って他の部分よりも半径の大きい大径部110aを形成している。回動板110の上面のうち大径部110aの端縁部の一箇所に係合突起111を形成している。係合突起111を形成した回動板110の端面は係合突起111の先端から連続する斜面111aとしている。回動板110のうち係合突起111の近傍は、厚みを薄く形成した薄肉部116としている。また大径部110aから回動軸片120を隔てて対向する位置には回動角度を規制するための突出縁121を形成している。
本実施例2においても、操作体11と基板10は、図8乃至図10のように、操作体11の回動板110が基板11の凹部101内に格納され、軸受部100上に摘み部113を配置して、組み合わせる。鳩目部材2の離脱状態においては、軸受部100と摘み部113とが重合し、回動板110の係合突起111と基板10の係合穴とが係合した構成とする。この状態では、ねじりコイルばね118の両端を近づけて圧縮した構成である。該ねじりコイルばね118の圧縮に対する反発弾性によって、係合突起111は前記係合穴103aに対して強く引掛かり、より強固な係合力となるように付勢する。
そして係合穴103aに嵌り込んだ鳩目部材2の突起20が、係合穴103aに係合している係合突起111を押圧し、該係合突起111と係合穴103aとの係合を解除する。係合突起111が係合穴103aから離脱すると、回動板110はねじりコイルばね118のばね付勢力によって、概ね90度回動し、大径部110aの一端が回動規制突起108に当接する。また、離脱した係合突起111がガイド溝に沿って移動して、ガイド溝101bの先端側面に当接する。これに伴い、鳩目部材2は、遮蔽部22と摘み部113とが干渉することで離脱方向への抜けが防止され、鳩目部材2を離脱不能な状態としてロックすることができる。
離脱操作は、実施例1と同様の操作によって、行うことができる。即ち、指で摘み部113を摘み、右に90度程度回転させる操作を行う。当該操作によって、係合突起111は鳩目部材2の突起20を側方から押圧する。鳩目部材2の突起20は、係合突起111から連続する前記斜面111aによって上方へ移動し、回動板110の係合突起111と基板10の係合部103(係合穴103a)とが再び係合する。
以上の実施例1及び実施例2に示したように、本発明におけるフロアマット連結構造は、フロアマット3を取付ける際には、鳩目部材2をフロアマット止具に嵌めるだけで、自動的に摘み部113が回動して、ロック状態とすることができる。このため、非常に狭くて作業を行い難い車両内の床部で、非常に簡単にフロアマット3を取り付けることができる。そして、離脱操作は、摘み部113を右回りに回転させる操作を行うだけで行えるので、非常に簡単なものとすることができる。
尚、本発明における鳩目部材2は、上記実施例1及び実施例2に開示したものに限定するものではない。例えば、雄体の下面に突起20を形成し、雌体を雄体上に係合する構成とすることもできる。また、鳩目部材2は合成樹脂製のものに限らず、金属製のものとすることもできる。
本発明の実施例1に係るフロアマット止具の止具基体を示す(イ)正面図、(ロ)左側面図である。 本発明の実施例1に係るフロアマット止具の止具基体を示す(イ)平面図、(ロ)A-A断面図、(ハ)底面図である。 本発明の実施例1に係るフロアマット止具の止具基体を示す拡大斜視図である。 本発明の実施例1に係るフロアマット止具の操作体を示す拡大斜視図である。 本発明の実施例1における鳩目部材を示す(イ)平面図、(ロ)正面図、(ハ)分解状態を示す正面図である。 本発明の実施例1に係るフロアマット止具を示す(イ)平面図、(ロ)底面図である。 本発明の実施例1に係るフロアマット止具の(イ)取付前、(ロ)取付中、(ハ)取付後を示す説明図である。 本発明の実施例2に係るフロアマット止具の止具基体を示す(イ)平面図、(ロ)底面図である。 本発明の実施例2に係る止具基体の(イ)蓋体を外した状態を示す底面図、(ロ)右側面図、(ハ)正面図である。 本発明の実施例2に係るフロアマット止具を示す(イ)平面図、(ロ)カバーを外した状態を示す底面図である。 本発明の実施例2に係るフロアマット止具の使用状態を示す参考図である。
符号の説明
1 止具基体
10 基板
100 軸受部
100a 軸穴
101 凹部
101a 蓋体取付穴
101b ガイド溝
102 凹部側壁(実施例1)
103 係合部
103a 係合穴
104 ガイド穴
105 上方付勢ばね
106 蓋体(実施例2)
107 脚部(実施例2)
107a 拡径部(実施例2)
108 回動規制突起
109 ばね掛止凹部
11 操作体
11a 指掛け用凹部
110 回動板
110a 大径部
111 係合突起
111a 斜面
112 軸部
113 摘み部
115 ばね脚
116 薄肉部
117 金属製ビス
118 ねじりコイルばね(実施例2)
119 ばね掛止突起(実施例2)
120 回動軸片(実施例2)
121 突出縁
2 鳩目部材
2A 雌体
2B 雄体
20 突起
21 鳩目穴
22 遮蔽部
23 鳩目回動阻止部
24 脚部
25 雌体基部
26 脚部係合穴
3 フロアマット
4 床面
5 鋲

Claims (5)

  1. 車両床面に取付けられる基板と該基板に垂直な軸を基準として回動可能に設けられる操作体とを有する止具基体と、フロアマットに取着され、鳩目穴を有する鳩目部材とを備え、
    鳩目部材を取着したフロアマットを、前記基板と操作体で挟持固定可能とするフロアマット止具の連結構造において、
    操作体と基板はばね付勢を伴って相互に係合する係合手段を備え、鳩目部材の下面に形成した突起で、前記係合手段の係合を解除して、フロアマット止具とフロアマットとを固定することを特徴とするフロアマット止具の連結構造。
  2. 操作体は、回動板と該回動板の中央から上方へ延設される軸部と、該軸部の上端に形成される摘み部を備え、前記回動板は一部にばねを備えるとともに、回動板の上面に係合突起を備え、
    基板は、操作体の係合突起と係合する係合部と、操作体の軸部が貫通する軸穴と、鳩目の突起が貫通する穴部を備え、
    回動板の係合突起と操作体の係合部が係合した状態で、前記ばねによる付勢力を前記係合突起と係合部で受け、且つ、鳩目部材の鳩目穴に操作体が挿通可能とし、
    止具基体に鳩目部材が嵌まることで、鳩目部材の突起が基板の穴部を貫通して回動板の一部を押圧して操作体と基板の係合を解除し、
    前記ばねの付勢力によって操作体が軸動し、鳩目部材を止具基体から離脱不能とすることを特徴とする請求項1記載のフロアマット止具の連結構造。
  3. フロアマット止具の基板の係合部を係合穴とし、該係合穴が鳩目の突起が貫通する穴部を兼ねることを特徴とする請求項2記載のフロアマット止具の連結構造。
  4. フロアマット止具の基板の下面には、拡縮可能な拡径部を有する脚部を備え、
    車両床面に対する取着手段と前記基板の脚部が嵌る嵌合穴とを備えた取付部材を、フロアマット止具と車両床面との間に介在させたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のフロアマット止具の連結構造。
  5. 基板と該基板に垂直な軸を基準として回動可能に設けられる操作体とを有する止具基体と、鳩目穴を有する鳩目部材とを備えるフロアマット止具において、
    操作体は、回動板と該回動板の中央から上方へ延設される軸部と、該軸部の上端に形成される摘み部を備え、前記回動板は一部にばねを備えるとともに、回動板の上面に係合突起を備え、
    基板は、操作体の係合突起と係合する係合部と、操作体の軸部が貫通する軸穴と、鳩目の突起が貫通する穴部を備え、
    回動板の係合突起と操作体の係合部が係合した状態で、前記ばねによる付勢力を前記係合突起と係合部で受け、且つ、鳩目部材の鳩目穴が操作体に挿通可能とし、
    止具基体に鳩目部材が嵌まることで、鳩目部材の突起が基板の穴部を貫通して回動板の一部を押圧して操作体と基板の係合を解除し、
    前記ばねの付勢力によって操作体が軸動し、鳩目部材を止具基体から離脱不能とすることを特徴とするフロアマット止具。
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