JP3846164B2 - テープカートリッジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テープ印刷装置に着脱自在に装着されるテープカートリッジであって、特にロール状に巻回した印刷テープを着脱自在に収容するテープカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のテープカートリッジとして、例えば特開平11−188957号公報に記載のものが知られている。このテープカートリッジは、ケース本体に対しケース蓋が着脱可能に構成され、印刷テープを使い終わったときに新たに印刷テープを補充できるようになっている。この場合、印刷テープはコアにロール状に巻回され、この状態で両端面にフィルムシートが貼着されて、いわゆる小巻(ボビン)の状態で提供される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のテープカートリッジでは、小巻状態の印刷テープをカートリッジに装着するときに、衝撃などで印刷テープがばらけ易く、また印刷テープの繰出し部分をテープガイドなどにセットするのに手間がかかる等の問題があった。一方、印刷テープの使用後では、フィルムシートやコアは型くずれしてつかみ難く、これらを取出し難い問題があった。また、フィルムシートの粘着力が強いと印刷送りの際に動力係に大きな負荷となる問題があった。
【0004】
本発明は、小巻状態の印刷テープを、取扱い容易に構成することができると共にカートリッジ本体に対し簡単に着脱することができるテープカートリッジを提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のテープカートリッジは、ロール状に巻回した印刷テープ、および印刷テープを繰出し自在に収容するボビンケースを有する交換用のテープユニットと、テープユニットが軸方向から着脱自在に装着されるユニット装着部を有するカートリッジ本体とを備え、ボビンケースは、印刷テープを収容する円筒状の収容部本体と、収容部本体の一方の端部に閉蓋するように設けた鍔板部とを有し、鍔板部の周縁部位に対応してユニット装着部には、鍔板部の表面とカートリッジ本体の表面とが面一になるようにテープユニットの装着深さ位置を規制する環状の浅溝が形成されていることを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、ロール状に巻回した印刷テープをボビンケースに収容した状態(テープユニット)で、カートリッジ本体のユニット装着部に着脱自在に装着するようにしているため、運搬や装着作業において印刷テープがばらけるなどの支障を生ずることがない。また、印刷テープを使い終わっても、テープユニットは型くずれすることがなく、カートリッジ本体から簡単に取り出すことができる。なお、印刷テープは、表面に感熱材層を有し、インクリボンを使用することなく、この表面に印刷可能となっている。また、装着したテープユニットを、カートリッジ本体の表面から突出させることなく、これを装着深さ方向に位置決めした状態で適切に装着することができる。
【0007】
この場合、ユニット装着部は、装着開口が外部に開放されており、装着開口は、テープユニットにより閉蓋されることが、好ましい。
【0008】
この構成によれば、テープユニットを直接、カートリッジ本体に装着することができる。このため、従来のようにケース蓋を開放して印刷テープ(テープユニット)を装着するものに比して、テープユニットの着脱を極めて簡単に行うことができる。
【0009】
これらの場合、カートリッジ本体には、ユニット装着部内と外部に開口したテープ送出口とを連通するテープ経路が形成されており、テープ経路に臨んでカートリッジ本体には、印刷テープを繰り出した状態でテープユニットを装着するときに印刷テープの繰出し部のテープ経路への装着を許容するスリット開口が形成されていることが、好ましい。
【0010】
この構成によれば、印刷テープを繰り出した状態でテープユニットをユニット装着部に装着することができる。しかも、この装着に伴って、印刷テープの繰出し部も、カートリッジ本体のテープ経路に簡単に装着することができるため、装着後に印刷テープの繰出し部の取り回しを必要としない。
【0011】
この場合、テープユニットは、カートリッジ本体に装着したときに、印刷テープの繰出し部がテープ送出口からわずかに引き出された状態となるように、印刷テープを繰り出した状態で提供されることが、好ましい。
【0012】
この構成によれば、印刷テープが繰り出されたテープユニットを、ユニット装着部に装着するだけで、テープカートリッジ自体を印刷待機状態にすることができる。
【0013】
これらの場合、テープ送出口に対応するスリット開口の部位には、装着した印刷テープの繰出し部の離脱を抑制する抜止め庇片が形成されていることが、好ましい。
【0014】
この構成によれば、テープユニットの円滑な装着を許容できると共に、テープユニットをユニット装着部に装着した後、印刷テープの繰出し部がテープ送出口から離脱するのを、有効に抑制することができる。
【0015】
これらの場合、テープ経路には、装着した印刷テープの繰出し部の外部からの押込みを抑制する湾曲部が形成されていることが、好ましい。
【0016】
この構成によれば、テープユニットをユニット装着部に装着した後に、誤って印刷テープの繰出し部に押込み力が働いても、繰出し部がテープカートリッジ内に引き込まれてしまうのを、有効に抑制することができる。
【0017】
これらの場合、ボビンケースは、断面円形の外周面を有し、ボビンケースおよびユニット装着部のいずれか一方には、装着したテープユニットの周方向の位置決めを行う位置決め凸部が形成され、他方には、位置決め凸部に係合する位置決め凹部が形成されていることが、好ましい。
【0018】
この構成によれば、ボビンケースが断面円形の外周面を有していても、テープユニットを周方向に位置決めした状態で、ユニット装着部に適切に装着することができる。
【0021】
同様に、ボビンケースは、印刷テープを収容する円筒状の収容部本体と、収容部本体の一方の端部に閉蓋するように設けた鍔板部とを有し、鍔板部の周縁部位に対応してユニット装着部には、鍔板部の表面とカートリッジ本体の表面とが面一になるようにテープユニットの装着深さ位置を規制する環状の浅溝が形成され、鍔板部の一部には位置決め凸部が形成され、浅溝の一部には位置決め凹部が形成されていることが、好ましい。
【0022】
この構成によれば、テープユニットを周方向に位置決めするための位置決め凸部および位置決め凹部を簡単に形成することができ、且つ装着の最終段階でテープユニットの位置決めを為すことができ、装着の容易性をより一層高めることができる。
【0023】
これらの場合、ユニット装着部には、テープユニットを把持するときに指が入り込む離脱溝が形成されていることが、好ましい。
【0024】
この構成によれば、テープユニットの着脱の際にこれを良好に把持することができるため、テープユニットのユニット装着部に対する着脱を円滑に行うことができる。
【0025】
同様に、ユニット装着部には、テープユニットを把持するときに指が入り込む離脱溝が形成され、離脱溝は、位置決め凸部に臨んで形成されていることが、好ましい。
【0026】
この構成によれば、位置決め凸部を把持して、テープユニットを着脱させることができ、構造を単純化することができる。
【0027】
これらの場合、ボビンケースの収容部本体には、径方向に突出する抜止め部が形成され、ユニット装着部には、抜止め部が係合する抜止め受け部が形成されていることが、好ましい。
【0028】
この構成によれば、ユニット装着部に装着したテープユニットが、テープ走行や衝撃等で離脱或いは位置ずれするのを、有効に防止することができる。
【0029】
これらの場合、ボビンケースには、収容部本体を挟んで鍔板部と反対側の端部に閉塞プレートが着脱自在に装着されていることが、好ましい。
【0030】
この構成によれば、ボビンケースへの印刷テープの着脱を簡単に行うことができると共に、ボビンケースからの印刷テープの離脱を有効に防止することができる。しかも、印刷テープの軸方向の位置を規制することができる。
【0031】
これらの場合、ユニット装着部の底面部には、印刷テープを回転自在に支持する回転支持突起が形成されていることが、好ましい。
【0032】
この構成によれば、ユニット装着部に装着された印刷テープは、ユニット装着部の底面に形成された回転支持突起に係合支持され、これを中心に安定して回転する。なお、ボビンケースの鍔板部に、軸突起を設けて印刷テープの回転を両軸で支持することが好ましい。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面に基づいて、本発明の一実施形態に係るテープカートリッジについて説明すると共に、このテープカートリッジが装着されるテープ印刷装置について説明する。このテープカートリッジは、小巻状態の印刷テープをカートリッジ本体に着脱自在に簡単に装着することができるものである。この場合に使用する印刷テープは、インクリボンが不要の感熱材層を有するものである。また、テープ印刷装置は、このテープカートリッジを着脱自在に装着すると共に、テープカートリッジから印刷テープを引き出しながら、これに所望の印刷を行い、書類ファイル等に貼着するラベルを作成するものである。以下の説明では、先ず、テープカートリッジを装着するテープ印刷装置から簡単に説明する。
【0034】
図1および図2は、それぞれテープ印刷装置の全体斜視図および開蓋状態の全体斜視図である。両図に表すように、テープ印刷装置1は、装置ケース2により外殻を形成されて、装置ケース2の前部に容易な持ち運びを可能とする手提部8と、中部上面には文字等の入力手段となるキーボード3と、後部上面左部に取り付けられた開閉自在な開閉蓋6と、後部上面右部に文字等の情報を視認可能に表示するディスプレイ4と、装置ケース2左側面に形成され装置外部と連通する排出口10と、装置ケース2の左部にテープカートリッジ20を着脱自在に収納する装着部5とで構成されている。このテープ印刷装置1は、テープカートリッジ20を介して印刷テープTに、所望の文字や図形などのキャラクタを印刷すると共に、印刷テープTの印刷済み部分を所定の長さに切断して、ラベルを作製するものである。
【0035】
装着部5は、テープカートリッジ20を収納するためのポケット9と、テープカートリッジ20の被駆動部に回転動力を付与するプラテン駆動軸12およびリボン巻取軸13と、サーマルヘッド11を備えたヘッドユニット7とで構成されている。プラテン駆動軸12は、テープカートリッジ20のプラテン54を回転させる。後述するが、本実施形態のテープカートリッジ20は、感熱剤層を有する印刷テープTを収容し、インクリボンを使用せずに、印刷テープTに印刷を行うものであるため、リボン巻取軸13は、テープカートリッジ20の逃げ孔56に挿入され、本実施形態のテープカートリッジ20には関与しない。なお、通常のインクリボンを使用するテープカートリッジにおいては、リボン巻取軸13は、インクリボンを巻き取る巻取コアに嵌合して、巻取コアを回転させる。
【0036】
このテープ印刷装置1をユーザーが使用する場合には、先ず開閉蓋6を開けて、テープカートリッジ20を貫通して形成されたヘッド開口22を装着部5のヘッドユニット7に、プラテン54をプラテン駆動軸12に案内して、テープカートリッジ20をポケット9に収納させ、開閉蓋6を閉じる。次に、ディスプレイ4により入力・編集結果を確認しながらキーボード3により所望の文字等の印刷情報を入力して、テープカートリッジ20にて供給される印刷テープTに印刷を指示する。プラテン駆動軸12により、印刷テープTが送られ、ヘッドユニット7のサーマルヘッド11により、印刷テープTへの印刷が行われる。印刷テープTの印刷済み部分は、排出口10から随時装置ケース2外部に送り出され、印刷が完了した時点で、ユーザーが、カットボタン14を押すことで、印刷テープTが所望の長さに切断され、所望のラベルが作成される。
【0037】
次に、図3ないし図5に基づいて、テープカートリッジ20について詳細に説明する。テープカートリッジ20は、カートリッジ本体50と、小巻状態の印刷テープTを収容したテープユニット30とで構成され、カートリッジ本体50にテープユニット30を外側から直接装着するようになっている。
【0038】
テープユニット30は、テープコア32にロール状に巻回した印刷テープTと、印刷テープTを繰出し自在に収容するボビンケース31とで構成されている。テープコア32は、軸孔33を中心に有している。テープユニット30は、ボビンケース31から印刷テープTがわずかに繰出された状態で提供される。
【0039】
印刷テープTは、基材の記録面側である表面に文字等が形成される感熱剤層を有し、裏面に粘着剤層を有する記録テープと、粘着剤層を介して記録テープの裏面に貼着され粘着剤層を保護する剥離紙とで構成されている。従って、この印刷テープTにより、テープカートリッジ20は、インクリボンを収容することなく、記録テープに文字等の印刷を可能としている。なお、本実施形態のテープカートリッジ20をテープ印刷装置1に収容した際には、印刷テープTは、その繰出し部Taがテープ印刷装置1の排出口10から引き出された状態となる。
【0040】
ボビンケース31は、印刷テープTを収容する円筒状の収容部本体34と、収容部本体34の上端部を閉蓋するように設けた略扇形状の鍔板部35と、印刷テープTの下端面を閉塞する円盤状の閉塞プレート36とで構成されている。収容部本体34は、印刷テープTの外周面を保持する周面部38を有し、周面部38の上端部に連なる鍔板部35と一体に形成されている。一方、閉塞プレート36は、収容部本体34に対し、着脱自在に構成されており、閉塞プレート36を取り外すことで、この部分から印刷テープTを投入できるようになっている。また、周面部38には、軸方向(上下方向)に縦断するようにスリット状のテープ繰出し口41が形成され、また軸方向の下半部には、複数の切込みにより、複数の短冊片が形成されている。
【0041】
複数の短冊片は、下端部が径方向外向きに突出した抜止め部43を有するものと、下端部が径方向内向きに突出した押え部44を有するものとが、平坦部を挟んで周方向に交互に3組形成されている(図5参照)。これらは、径方向にばね性を有しており、それぞれ周方向に等ピッチで配設されている。抜止め部43は、後述するカートリッジ本体50の抜止め受け部63に係合し、カートリッジ本体50に装着したテープユニット30がテープ走行や衝撃等で離脱あるいは位置ずれすることを防止する。また、押え部44は、収容部本体34に収容された印刷テープTの下端面を保持する閉塞プレート36を均等に支えている。
【0042】
閉塞プレート36は、薄肉の円盤状に形成され、テープコア32の軸孔33に対応して、プレート孔37が中心部に形成されている。そして、閉塞プレート36は、印刷テープTが、収容部本体34から下方向に抜け落ちることを阻止していると共に、印刷テープTの下端面を外部からの熱や光に直接晒されないように保護している。
【0043】
鍔板部35は、所定の厚みを有して、円形の一部をほぼ直角に変形して形成された位置決め凸部39を有して形成されている。すなわち、鍔板部35は、円に互いが直交するように引いた2本の接線が交差して形成される円形から突出した位置決め凸部39を有している。また、鍔板部35の周縁部位は、収容部本体34の外周面(周面部38)に対し一回り大きく形成されている。詳細は後述するが、この周縁部位に対応して、カートリッジ本体50には浅溝部55が形成されており、また、位置決め凸部39に対応して、カートリッジ本体50には位置決め凹部59が形成され、テープユニット30がカートリッジ本体50に装着した状態では、鍔板部35とカートリッジ本体50とは、その表面が面一となる。また、鍔板部35の下面(内面)の中央部には、テープコア32の軸孔33に対応して、軸突起40が形成されている。軸突起40は、テープコア32の軸孔33に遊嵌し、テープコア32の回転を上部で支持している。また、鍔板部35の下面は、上記の閉塞プレート36の上面と共に、印刷テープTの繰出しを円滑に行えるように、摩擦係数が小さな滑面で形成されている。
【0044】
したがって、印刷テープTは、ボビンケース31のテープ繰出し口41から引き出された状態で、ボビンケース31の内部に収容され、かつ上下両端面を鍔板部35および閉塞プレート36に回転可能に保持されている。これにより、印刷テープTは、ばらける支障がないため、テープコア32に巻回された状態を保持される。このように、テープユニット30は、印刷テープTをボビンケース31から繰出した状態で提供され、カートリッジ本体50に装着されることとなる。
【0045】
カートリッジ本体50は、図示後方中央部に大きく開口したユニット装着部51を有し、またヘッド開口22左部にテープ送出口52を有すると共に、ヘッド開口22を通ってユニット装着部51とテープ送出口52とを連通するテープ経路53を有している。さらに、ヘッド開口22右部に逃げ孔56を有している。テープカートリッジ20が、テープ印刷装置1に装着した際に、ヘッド開口22には、サーマルヘッド11が臨み、逃げ孔56には、リボン巻取軸13が挿入する。前述のように、リボン巻取軸13は、テープカートリッジ20には、関与しない。また、カートリッジ本体50には、プラテンゴムを巻装した中空円筒状のプラテン54が、ヘッド開口22に臨んでいる。プラテン54は、プラテン取付片61をカートリッジ本体50にねじ止めされることで、カートリッジ本体50内に回転自在に収容され、プラテン取付片61に形成された嵌合孔に遊嵌して、テープ印刷装置1のプラテン駆動軸12により回転動力を伝えられる。
【0046】
ユニット装着部51は、テープユニット30が軸方向から着脱自在に装着する円形深溝(装着開口)を有して形成され、その底面部中央には、テープユニット30の軸孔33に対応して回転支持突起60が立設されている。すなわち、テープユニット30は、回転支持突起60が閉塞プレート36のプレート孔37を介してテープコア32の軸孔33に遊嵌し、テープコア32の回転を下部で支持されることとなる。したがって、印刷テープTは、ボビンケース31の軸突起40とユニット装着部51の回転支持突起60とがテープコア32の軸孔33に嵌入されて、軸突起40と回転支持突起60とに両持ちで回転を支持される。
【0047】
ユニット装着部51の上端部に、すなわち円形深溝を構成する溝縁部には、鍔板部35の鍔本体42の周縁部位に対応して、鍔板部35の厚さに対応する深さを有して環状の浅溝部55が形成されている。また、浅溝部55の一部は、ユニット装着部51の前部右側が直角形状に形成された位置決め凹部59が形成されている。位置決め凹部59は、鍔板部35の位置決め凸部39に対応する位置に、位置決め凸部39の形状に対応して相対的な形状に形成され、装着したテープユニット30の周方向の位置決めを行っている。また、後述するが、位置決め凸部39の先端部は、離脱溝62の位置に臨むようになっている。したがって、テープユニット30は、ユニット装着部51の円形深溝をふさぐようにして、鍔板部35が浅溝部55に吊下げられた形態でユニット装着部51に装着され、浅溝部55で保持されて装着深さ方向に対し位置決めがされると共に、印刷テープTの走行等によって周方向に位置ずれすることを阻止されている。
【0048】
また、カートリッジ本体50は、テープユニット30を交換する際に、テープユニット30がユニット装着部51から離脱しやすいように形成されている。すなわち、ユニット装着部51の上部には、中央部に左右一対と、前部とに浅溝部55の深さよりも一段深い離脱溝62が形成されている。より具体的には、中央部に左右一対の離脱溝62は、ユニット装着部51の上部を方形に切り込まれ、前部の離脱溝62は、位置決め凹部59に一体となって、位置決め凸部39の先端部よりもやや大きめに形成されている。このように、離脱溝62には、ユニット装着部51に装着したテープユニット30の鍔板部35の周縁部位の一部が臨むようになっている。この離脱溝62により、ユニット装着部51からテープユニット30を抜き出す際に、指が入り込んで、テープユニット30を適切に把持することができるようになっている。
【0049】
さらに、ユニット装着部51の下部には、ボビンケース31の抜止め部43が係合する抜止め受け部63と、押え部44が入り込む逃げ溝64とが3組ずつ形成されている(3組全てが記載の図は、省略)。抜止め受け部63は、抜止め部43に対応して、ユニット装着部51の下部の一部がカートリッジ本体50外部に対し切り開かれており、抜止め部43がクリック感をもって係合するようになっている。すなわち、テープカートリッジ20を逆さにした際に、テープユニット30がカートリッジ本体50から離脱しないようになっている。また、ユニット装着部51の内周面には、抜止め受け部63から延び、テープユニット30の抜止め部43の円滑な挿入を許容する窪入部65が形成されている。これにより、テープユニット30は、突出した抜止め部43が引っ掛ることなく適切にユニット装着部51に装着できるようになっている。
【0050】
逃げ溝64は、押え部44に対応して、ユニット装着部51の下部の一部が内側に対し切り欠かれ、テープユニット30がユニット装着部51に収容された際に、押え部44の突出を逃がすかたちとなっている。すなわち、ユニット装着部51に装着したテープユニット30は、押え部44に対応して逃げ溝64が形成されているため、水平に保持されることとなり、印刷テープTを適切に繰出せるようになっている。
【0051】
テープ経路53は、ユニット装着部51とテープ送出口52とを連通し、その一部が上方を開放して形成されたスリット開口を有して形成されている。カートリッジ本体50は、テープ経路53の部分であって、ユニット装着部51とヘッド開口22とを連通する部分に、湾曲部66が形成されている。湾曲部66は、テープ送出口52から内部に向かってテープ経路53を見たときに、急カーブとなっている。これにより、印刷テープTの繰出し部Taが押し込まれたときに、これがユニット装着部51に引き込まれてしまうのを抑制している。なお、テープ経路53の上端部、すなわちスリット開口の部分は、両壁が面取りされており、印刷テープTの繰出し部Taがスリット開口からテープ経路53に円滑に装着できるようになっている。
【0052】
印刷テープTは、湾曲部66のこの間隙を通過してプラテン54に臨み、テープ送出口52に至る。テープ送出口52には、上部に抜止め庇片57が形成されている。抜止め庇片57は、プラテン取付片61に一体に形成され、スリット開口に張り出している。これにより、印刷テープTの繰出し部Taは、上方向へテープ送出口52から離脱するのを抑制されている。なお、印刷テープTにサーマルヘッド11が当接すると、印刷テープTは、抜止め庇片57の基部側に移動し、その離脱を完全に阻止される。
【0053】
ユーザーが、テープユニット30をカートリッジ本体50に装着する場合には、テープユニット30の印刷テープTの先端が繰出された繰出し部Taを、カートリッジ本体50のスリット開口に案内させて、テープユニット30をユニット装着部51に挿入する。そして、テープユニット30を軽く押し込むことで、抜止め部43と抜止め受け部63とが係合して、テープユニット30は、ユニット装着部51に適切に装着する。また、テープユニット30をカートリッジ本体50から取り外す場合には、位置決め凹部59にある離脱溝62に指を入り込ませて位置決め凸部39を把持すると共に、左右一対の離脱溝62に指を入り込ませて鍔板部35の周縁部位を把持しながらテープユニット30を引き抜くことで、抜止め部43と抜止め受け部63との係合は解除され、ユニット装着部51から離脱させることができる。そして、カートリッジ本体50を再使用して、新たなテープユニット30を交換装着することで、新たなテープカートリッジが提供される。
【0054】
なお、以上の実施形態のような、インクリボンが不要の印刷テープTを使用するテープカートリッジ20に代えて、記録テープの表面に感熱剤層を有しない印刷テープに対して、インクリボンを搭載して、インクリボンを介して印刷テープに印刷可能とするテープカートリッジを用いてもよい。この場合には、テープカートリッジ20の逃げ孔56にリボン巻取コアを嵌合させて、テープ印刷装置1のリボン巻取軸13の駆動を伝えるようにすることが好ましい。
【0055】
また、カートリッジ本体50を2分割構造の上ケースおよび下ケースからなるカートリッジ本体としてもよい。この場合には、プラテン取付片61に代えて、下ケースおよび上ケースの嵌合孔にプラテン54を遊嵌させてもよい。さらに、複数の短冊片は、抜止め部43と押え部44とを3組ずつ形成したが、任意の組数であってもよく、抜止め部43と押え部44との組数は同数でなくてもよい。さらに、複数の短冊片は、それぞれが周方向に等ピッチで配設されなくてもよい。
【0056】
【発明の効果】
本発明のテープカートリッジによれば、小巻状態の印刷テープを収容したテープユニットを、印刷テープの巻回状態を保持した状態で、カートリッジ本体に容易に、かつ安定感をもって装着することができる。また、印刷テープを使い終わった際には、テープカートリッジ自身を交換するのでなく、カートリッジ本体を繰り返し使用して、テープユニットのみの交換ですむようにしている。また、装着したテープユニットを、カートリッジ本体の表面から突出させることなく、これを装着深さ方向に位置決めした状態で適切に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープカートリッジを装着するテープ印刷装置の全体斜視図である。
【図2】テープ印刷装置の開蓋状態の全体斜視図である。
【図3】テープカートリッジをカートリッジ本体とテープユニットとに分解した分解斜視図である。
【図4】テープユニットの分解斜視図である。
【図5】テープユニットの斜視図である。
【符号の説明】
1 印刷装置
20 テープカートリッジ
22 ヘッド開口
30 テープユニット
31 ボビンケース
34 収容部本体
35 鍔板部
36 閉塞プレート
39 位置決め凸部
43 抜止め部
44 押え部
50 カートリッジ本体
51 ユニット装着部
52 テープ送出し口
54 プラテン
55 浅溝部
57 抜止め庇片
59 位置決め凹部
62 離脱溝
63 抜止め受け部
66 湾曲部

Claims (13)

  1. ロール状に巻回した印刷テープ、および当該印刷テープを繰出し自在に収容するボビンケースを有する交換用のテープユニットと、
    前記テープユニットが軸方向から着脱自在に装着されるユニット装着部を有するカートリッジ本体とを備え、
    前記ボビンケースは、前記印刷テープを収容する円筒状の収容部本体と、前記収容部本体の一方の端部に閉蓋するように設けた鍔板部とを有し、
    前記鍔板部の周縁部位に対応して前記ユニット装着部には、前記鍔板部の表面と前記カートリッジ本体の表面とが面一になるように前記テープユニットの装着深さ位置を規制する環状の浅溝が形成されていることを特徴とするテープカートリッジ。
  2. 前記ユニット装着部は、装着開口が外部に開放されており、
    前記装着開口は、前記テープユニットにより閉蓋されることを特徴とする請求項1に記載のテープカートリッジ。
  3. 前記カートリッジ本体には、前記ユニット装着部内と外部に開口したテープ送出口とを連通するテープ経路が形成されており、
    前記テープ経路に臨んで前記カートリッジ本体には、前記印刷テープを繰り出した状態で前記テープユニットを装着するときに当該印刷テープの繰出し部の前記テープ経路への装着を許容するスリット開口が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のテープカートリッジ。
  4. 前記テープユニットは、前記カートリッジ本体に装着したときに、前記印刷テープの繰出し部が前記テープ送出口からわずかに引き出された状態となるように、印刷テープを繰り出した状態で提供されることを特徴とする請求項3に記載のテープカートリッジ。
  5. 前記テープ送出口に対応する前記スリット開口の部位には、装着した前記印刷テープの繰出し部の離脱を抑制する抜止め庇片が形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載のテープカートリッジ。
  6. 前記テープ経路には、装着した前記印刷テープの繰出し部の外部からの押込みを抑制する湾曲部が形成されていることを特徴とする請求項3、4または5に記載のテープカートリッジ。
  7. 前記ボビンケースは、断面円形の外周面を有し、
    前記ボビンケースおよび前記ユニット装着部のいずれか一方には、装着したテープユニットの周方向の位置決めを行う位置決め凸部が形成され、他方には、前記位置決め凸部に係合する位置決め凹部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のテープカートリッジ。
  8. 前記ボビンケースは、前記印刷テープを収容する円筒状の収容部本体と、前記収容部本体の一方の端部に閉蓋するように設けた鍔板部とを有し、
    前記鍔板部の周縁部位に対応して前記ユニット装着部には、前記鍔板部の表面と前記カートリッジ本体の表面とが面一になるように前記テープユニットの装着深さ位置を規制する環状の浅溝が形成され、
    前記鍔板部の一部には前記位置決め凸部が形成され、前記浅溝の一部には前記位置決め凹部が形成されていることを特徴とする請求項7に記載のテープカートリッジ。
  9. 前記ユニット装着部には、前記テープユニットを把持するときに指が入り込む離脱溝が形成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のテープカートリッジ。
  10. 前記ユニット装着部には、前記テープユニットを把持するときに指が入り込む離脱溝が形成され、
    前記離脱溝は、前記位置決め凸部に臨んで形成されていることを特徴とする請求項8に記載のテープカートリッジ。
  11. 前記ボビンケースの前記収容部本体には、径方向に突出する抜止め部が形成され、
    前記ユニット装着部には、前記抜止め部が係合する抜止め受け部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のテープカートリッジ。
  12. 前記ボビンケースには、前記収容部本体を挟んで前記鍔板部と反対側の端部に閉塞プレートが着脱自在に装着されていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載のテープカートリッジ。
  13. 前記ユニット装着部の底面部には、前記印刷テープを回転自在に支持する回転支持突起が形成されていることを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載のテープカートリッジ。
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