JP3839670B2 - ボトル型容器 - Google Patents
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- Mechanical Engineering (AREA)
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- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器本体の胴部に凹部を区画、形成してこれを含む領域をグリップ部として容器を保持する、いわゆるピンチグリップタイプのボトル型容器に関し、該グリップ部の握り易さの改善を図り、容器そのものを持ち易くしようとするものである。
【０００２】
【従来の技術】
酒や飲料あるいは醤油等を入れる容器としては、最近、２軸延伸等のブロー成形によって製造された熱可塑性樹脂からなる、充てん容量が２．７Ｌにも及ぶような比較的大容量のものが用いられるようになってきている。
【０００３】
この種の容器は、容器本体の胴部のサイズが大きく、片手による保持は困難であることから、別途に成形した把手を容器本体に取り付けた構造のものが一般的である。ところで、把手を別に取り付けたタイプの容器は、製造コストの低減やごみの減量が求められる現況おいては、その実現が非常に難しい状況にある。
【０００４】
この点に関しては、容器本体の成形に際してその胴部に直接凹部を設け、これを把持部として容器を保持する図５（ａ）（ｂ）に示すようなピンチグリップタイプの容器も提案されている。このタイプの容器は、容器本体の胴部の対向領域につき、それぞれ指先をあてがう凹部６を設け、その凹部６の相互間の全域をグリップ部７とするものであり、把手とする部材が必要ないことから製造コストの低減に有利な製造工程の簡素化が可能であり、また、把手がない分、樹脂の使用樹量を削減できる利点がある。
【０００５】
しかしながら、かかるタイプの容器は、グリップ部が全て一定の幅になっているので、手のひらのサイズの違いによって、容器を持ち易い人と持ちにくい人とに分かれてしまう不具合があり、容器の設計において苦慮しているのが現状であった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、とくにピンチグリップタイプのボトル型容器において、グリップ部の握り易さの改善を図り、手のひらのサイズの違いにかかわりなく容器を取り扱うことができる新規なボトル型容器を提案するところにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、容器本体の胴部に、その周りに沿う対向領域にてそれぞれ凹部を形成し、その相互間の全領域をグリップ部とするピンチグリップタイプのボトル型容器であって、
前記グリップ部は、容器本体の長手方向に沿って変動するグリップ幅を有することを特徴とするボトル型容器である。
【０００８】
上記の構成になるボトル型容器において、グリップ幅の変動は、容器の上部若しくは下部に向けて漸次に先細りとなるテーパによるものがとくに望ましい。
【０００９】
【発明の実施の形態】
グリップ部の幅を容器本体の長手方向に沿い適宜に変動させておき、容器を取り扱う人の手のひらのサイズにあわせて握る箇所を変える。
【００１０】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図１、図２及び図３（ａ）〜（ｃ）は本発明に従うボトル型容器の側面、背面及び平面をそれぞれ示したものである。図において１は容器本体、２は容器本体１に一体的に形成された口部、３は容器本体１の胴部の対向領域につきそれぞれ形成され、容器を持ち上げる際に指先をあてがう凹部である。
【００１１】
また、番号４は凹部３の相互間の全領域にわたって形成されるグリップ部である。グリップ部４は、このグリップ部４はその上部から下部に向けて先細りになるテーパーが付いていて、幅が広い上部においては、手のひらのサイズが比較的大きい人が握り易くなっており、幅が狭い下部においては、手のひらのサイズが比較的小さい人が握り易くなっている。
【００１２】
また、５は凹部３をその中央部で分断するリブである。このリブ５は容器本体１の胴部を補強するためにそれと一体成形によって設けられるものであり、凹部３の中央部に設けることにより、グリップ部４につき、その幅が広い部分と狭い部分とを明確に区別することができるようになっている。
【００１３】
上掲図１に示したような構成になるボトル型容器においては、グリップ部４のテーパ度合いに応じて凹部３の相対寸法ｗをその上下の部位につき適宜に変更することが肝要であって、かかる容器によれば、手のひらのサイズに応じてグリップ部４の握る位置を適宜に変えることにより、容器が格段に持ち易くなる。
【００１４】
図４はグリップ部４に容器本体１の下部から上部に向けて先細りのテーパを付与した構造例を示したものである。かかるテーパ付きのグリップ部４を設け、手のひらのサイズに応じて握る位置を変えることにより上掲図１に示した容器と同様に容器が持ち易くなり、その取り扱いが容易になる。
【００１５】
テーパ度合いについては、容器のサイズや容量の違いに応じて適宜に設定できるものであり、本発明においてはとくに限定されない。
【００１６】
また、本発明においてはグリップ部４にテーパを付与する場合についてのみ説明したが、ブロー成形に際して容器の賦形性にとくに問題がなければ段付き状にすることもでき、この点に関しても限定されない。
【００１７】
本発明に従う容器は、ポリエチレンテレフタレート・ポリブチレンテレフタレート或いはポリエチレンナフタレート等の飽和ポリエステル系熱可塑性合成樹脂を使用することができるものであり、その成形に際しては２軸延伸ブロー成形法が適用される。又、該容器については上記樹脂を単層構造とするものや、上記樹脂を内外層に位置させその中間にポリアミドやＥＶＯＨ等のバリヤー層を挟んだ２種３層・２種５層等の積層構造とすることができ、更には、上記ポリエステル樹脂にバリアー性樹脂をブレンドした単層・積層構造としたもの等、各種構成を採用し得る。
【００１８】
【発明の効果】
本発明によれば、手のひらのサイズの違いにかかわりなく、持ち易い容器が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に従うボトル型容器の側面を示した図である。
【図２】 図１に示した容器の背面を示した図である。
【図３】 ａは図１に示した容器のＡ−Ａ断面を示した図であり、ｂはＢ−Ｂ断面を示した図であり、ｃはＣ−Ｃ断面を示した図である。
【図４】 本発明に従うボトル型容器の他の構成例を示した図である。
【図５】 従来形式になる容器の外観を示したものであり、ａはその側面を、ｂはその背面をそれぞれ示した図である。
【符号の説明】
１ 容器本体
２ 口部
３ 凹部
４ グリップ部
５ リブ
６ 凹部
７ グリップ部
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器本体の胴部に凹部を区画、形成してこれを含む領域をグリップ部として容器を保持する、いわゆるピンチグリップタイプのボトル型容器に関し、該グリップ部の握り易さの改善を図り、容器そのものを持ち易くしようとするものである。
【０００２】
【従来の技術】
酒や飲料あるいは醤油等を入れる容器としては、最近、２軸延伸等のブロー成形によって製造された熱可塑性樹脂からなる、充てん容量が２．７Ｌにも及ぶような比較的大容量のものが用いられるようになってきている。
【０００３】
この種の容器は、容器本体の胴部のサイズが大きく、片手による保持は困難であることから、別途に成形した把手を容器本体に取り付けた構造のものが一般的である。ところで、把手を別に取り付けたタイプの容器は、製造コストの低減やごみの減量が求められる現況おいては、その実現が非常に難しい状況にある。
【０００４】
この点に関しては、容器本体の成形に際してその胴部に直接凹部を設け、これを把持部として容器を保持する図５（ａ）（ｂ）に示すようなピンチグリップタイプの容器も提案されている。このタイプの容器は、容器本体の胴部の対向領域につき、それぞれ指先をあてがう凹部６を設け、その凹部６の相互間の全域をグリップ部７とするものであり、把手とする部材が必要ないことから製造コストの低減に有利な製造工程の簡素化が可能であり、また、把手がない分、樹脂の使用樹量を削減できる利点がある。
【０００５】
しかしながら、かかるタイプの容器は、グリップ部が全て一定の幅になっているので、手のひらのサイズの違いによって、容器を持ち易い人と持ちにくい人とに分かれてしまう不具合があり、容器の設計において苦慮しているのが現状であった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、とくにピンチグリップタイプのボトル型容器において、グリップ部の握り易さの改善を図り、手のひらのサイズの違いにかかわりなく容器を取り扱うことができる新規なボトル型容器を提案するところにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、容器本体の胴部に、その周りに沿う対向領域にてそれぞれ凹部を形成し、その相互間の全領域をグリップ部とするピンチグリップタイプのボトル型容器であって、
前記グリップ部は、容器本体の長手方向に沿って変動するグリップ幅を有することを特徴とするボトル型容器である。
【０００８】
上記の構成になるボトル型容器において、グリップ幅の変動は、容器の上部若しくは下部に向けて漸次に先細りとなるテーパによるものがとくに望ましい。
【０００９】
【発明の実施の形態】
グリップ部の幅を容器本体の長手方向に沿い適宜に変動させておき、容器を取り扱う人の手のひらのサイズにあわせて握る箇所を変える。
【００１０】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図１、図２及び図３（ａ）〜（ｃ）は本発明に従うボトル型容器の側面、背面及び平面をそれぞれ示したものである。図において１は容器本体、２は容器本体１に一体的に形成された口部、３は容器本体１の胴部の対向領域につきそれぞれ形成され、容器を持ち上げる際に指先をあてがう凹部である。
【００１１】
また、番号４は凹部３の相互間の全領域にわたって形成されるグリップ部である。グリップ部４は、このグリップ部４はその上部から下部に向けて先細りになるテーパーが付いていて、幅が広い上部においては、手のひらのサイズが比較的大きい人が握り易くなっており、幅が狭い下部においては、手のひらのサイズが比較的小さい人が握り易くなっている。
【００１２】
また、５は凹部３をその中央部で分断するリブである。このリブ５は容器本体１の胴部を補強するためにそれと一体成形によって設けられるものであり、凹部３の中央部に設けることにより、グリップ部４につき、その幅が広い部分と狭い部分とを明確に区別することができるようになっている。
【００１３】
上掲図１に示したような構成になるボトル型容器においては、グリップ部４のテーパ度合いに応じて凹部３の相対寸法ｗをその上下の部位につき適宜に変更することが肝要であって、かかる容器によれば、手のひらのサイズに応じてグリップ部４の握る位置を適宜に変えることにより、容器が格段に持ち易くなる。
【００１４】
図４はグリップ部４に容器本体１の下部から上部に向けて先細りのテーパを付与した構造例を示したものである。かかるテーパ付きのグリップ部４を設け、手のひらのサイズに応じて握る位置を変えることにより上掲図１に示した容器と同様に容器が持ち易くなり、その取り扱いが容易になる。
【００１５】
テーパ度合いについては、容器のサイズや容量の違いに応じて適宜に設定できるものであり、本発明においてはとくに限定されない。
【００１６】
また、本発明においてはグリップ部４にテーパを付与する場合についてのみ説明したが、ブロー成形に際して容器の賦形性にとくに問題がなければ段付き状にすることもでき、この点に関しても限定されない。
【００１７】
本発明に従う容器は、ポリエチレンテレフタレート・ポリブチレンテレフタレート或いはポリエチレンナフタレート等の飽和ポリエステル系熱可塑性合成樹脂を使用することができるものであり、その成形に際しては２軸延伸ブロー成形法が適用される。又、該容器については上記樹脂を単層構造とするものや、上記樹脂を内外層に位置させその中間にポリアミドやＥＶＯＨ等のバリヤー層を挟んだ２種３層・２種５層等の積層構造とすることができ、更には、上記ポリエステル樹脂にバリアー性樹脂をブレンドした単層・積層構造としたもの等、各種構成を採用し得る。
【００１８】
【発明の効果】
本発明によれば、手のひらのサイズの違いにかかわりなく、持ち易い容器が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に従うボトル型容器の側面を示した図である。
【図２】 図１に示した容器の背面を示した図である。
【図３】 ａは図１に示した容器のＡ−Ａ断面を示した図であり、ｂはＢ−Ｂ断面を示した図であり、ｃはＣ−Ｃ断面を示した図である。
【図４】 本発明に従うボトル型容器の他の構成例を示した図である。
【図５】 従来形式になる容器の外観を示したものであり、ａはその側面を、ｂはその背面をそれぞれ示した図である。
【符号の説明】
１ 容器本体
２ 口部
３ 凹部
４ グリップ部
５ リブ
６ 凹部
７ グリップ部
Claims (2)
- 容器本体の胴部に、その周りに沿う対向領域にてそれぞれ凹部を形成し、その相互間の全領域をグリップ部とするピンチグリップタイプのボトル型容器であって、
前記グリップ部は、容器本体の長手方向に沿って変動するグリップ幅を有することを特徴とするボトル型容器。 - グリップ幅の変動が、容器の上部若しくは下部に向けて漸次に先細りとなるテーパによるものである、請求項１記載のボトル型容器。
Priority Applications (2)
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|---|---|---|---|
| JP2001023126A JP3839670B2 (ja) | 2001-01-31 | 2001-01-31 | ボトル型容器 |
| US10/058,308 US6640990B2 (en) | 2001-01-31 | 2002-01-30 | Bottle-type plastic container with longitudinally variable grip width to accommodate multiple hand sizes |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001023126A JP3839670B2 (ja) | 2001-01-31 | 2001-01-31 | ボトル型容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002225833A JP2002225833A (ja) | 2002-08-14 |
| JP3839670B2 true JP3839670B2 (ja) | 2006-11-01 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001023126A Expired - Fee Related JP3839670B2 (ja) | 2001-01-31 | 2001-01-31 | ボトル型容器 |
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| US6164474A (en) * | 1998-11-20 | 2000-12-26 | Crown Cork & Seal Technologies Corporation | Bottle with integrated grip portion |
| USD433947S (en) * | 1999-11-12 | 2000-11-21 | Mott's Inc. | Bottle |
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2001
- 2001-01-31 JP JP2001023126A patent/JP3839670B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2002
- 2002-01-30 US US10/058,308 patent/US6640990B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US20020162820A1 (en) | 2002-11-07 |
| US6640990B2 (en) | 2003-11-04 |
| JP2002225833A (ja) | 2002-08-14 |
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