JP3839223B2 - 内視鏡手術用器具のハンドル部分解構造 - Google Patents

内視鏡手術用器具のハンドル部分解構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡手術において用いられる手術用器のハンドル部を分解するための構造に関し、特に、使用後廃棄する手術用器具の樹脂製のハンドル部から、その内部に組み込まれている金属製部品の分別を容易にするためのハンドル部分解構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、体腔内の疾患を治療する外科手術においては、切開手術に比較して感染の危険が少なく、また傷の治りがはやい等の理由から、内視鏡手術が行われる場合が多い。
【0003】
内視鏡手術は、患者の胸部や腹部にトロカーを用いて小さな孔を複数箇所に穿ち、それぞれの孔から体腔内にカニューレ管を差し込み、内視鏡と手術用器具とを個別のカニューレ管に差し込んで、内視鏡で患部を観察しながら行う手術である。
【0004】
このような、内視鏡手術で用いられる鉗子やクリップ等の手術用器具類は、一般に、カニューレ管内を通じて患者の胸部や腹部内に挿入される細長い軸部と、この軸部が取り付けられている、外科医が手で保持するハンドル部とから構成されている。
【0005】
この種の手術用器具類は、ディズポーザブルと再利用可能なリユースの2つのタイプがあり、前者のディスポーザブルの場合には、一人の患者に使用した手術用器具類は、再利用せずに廃棄する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような従来のディスポーザブルの手術用器具は、金属製の部品と樹脂製の部品とを分別して廃棄することを前提とした構造でないため、医療廃棄物の処理コストが嵩むといった問題があった。
【0007】
そこで、手術用器具を使用後に廃棄する際に、これらの金属製の部品と樹脂製のを分別して回収することができれば、医療廃棄物の処理コストを低減することができる。
【0008】
ところが、従来のこの種の手術用器具類は、内部に金属製の部品が組み込まれている樹脂製のハンドル部が、接着や溶着等の固着手段によって接合されて組み立てられているため、容易に分解することができず、ハンドル部から金属製の部品を分別しようとすると、多大な手間と時間を要してしまう問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解消し、廃棄する際に、ハンドル部内の金属製部品を容易に分別できるようにした内視鏡手術用器具のハンドル部分解構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の内視鏡手術用器具のハンドル部分解構造はハンドル部が互いに独立した左右の部分から構成され、これらの部分どうしが連結部で連結されて一体に組み立てられ、且つ、ハンドル部に操作レバーが回動可能に軸支されている内視鏡手術用器具に適用される。
【0011】
前記ハンドル部分解構造は、操作レバーの一部に分離カム面を設けるとともに、ハンドル部の左右の部分の少なくとも一方には、操作レバーの通常の操作範囲を越える回動位置で分離カム面と当接するカム当接面を設け、操作レバーの通常の操作範囲から離れる向き、且つ、通常の操作範囲を超える回動操作によって、分離カム面がカム当接面を押圧してハンドル部の左右の部分を押し分け、連結部を強制的に分離するようにしている。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の内視鏡手術用器具のハンドル部分解構造の第1のものは、ハンドル部が独立した複数の部分から構成されている鉗子やクリップ装着器、自動縫合器等に幅広く適用することができる。
【0015】
これらの内視鏡手術用器具は、内部に可動部品を内蔵するハンドル部が樹脂材料で形成された独立した複数の部分を合わせて構成されており、これらの部分は連結部を介して一体に連結されている。
【0016】
ハンドル部を構成するこれら複数の部分は、例えば、ハンドル部を左右に分割する2つの部分として構成することができ、この場合、連結部は、左右2つの部分の対向位置にそれぞれ形成したダボ穴と、これらのダボ穴に両端が圧入されるダボによって構成することができる。
また、ハンドル部の左右それぞれの部分の内側の対向位置にフック状の連結部を設け、これらを互いに係合させて2つの部分を一体に連結してもよい。
【0017】
連結部は1箇所以上、例えば、離間した2箇所に設けることができ、これらの連結部は、相互に連結しているハンドル部の各部分間に引き離す外力が作用したときに、一定の力以上で分離するか、係合が外れるか、あるいは破断して、連結されている部分が分離されるようになっていればよい。
【0018】
また、ハンドル部は、上下方向や前後方向に分割された部分から構成されていてもよく、さらに、3つ以上の部分が連結部によって、一つのハンドル部に組み立てられていてもよい。
【0019】
本発明のハンドル部分解構造の第1のものにおいては、連結部を強制的に分離するために、連結部で相互に連結されている部分の接合面間外周の少なくとも一部に溝部を形成している。
【0020】
前記溝部には、マイナスドライバーのような工具を差し込んでこじることで、接合面どうしが押し拡げられ、連結部が分離される。なお、溝部は、硬貨をドライバー代わりに差し込んで使用できる寸法形状に形成しておいてもよい。
なお、請求項1の記載中の「工具等」には、マイナスドライバーと同様に利用できる硬貨も含むものとする。
【0021】
溝部は、ハンドル部の互いに連結部で連結されている相互の部分の接合面間外周全体に連続して設けてもよいし、一部にのみ設けてもよい。また、溝部は、連結部で連結されている部分どうしの接合面のいずれか一方の側のみに設けてもよく、また、両方の接合面にまたがって設けてもよい。
【0022】
本発明の内視鏡手術用器具のハンドル部分解構造の第2のものは、ハンドル部が独立した左右の部分から構成されていて、これらの左右の部分どうしが、前述した第1のものと同様に、1つ以上の連結部を介して連結されているもので、且つ、ハンドル部に対して回動自在に軸支されている操作レバーを有している鉗子やクリップ装着器、自動縫合器等に適用することができる。
【0023】
本発明の内視鏡手術用器具のハンドル部分解構造の第2のものにおいては、鉗子の体組織を掴むためのフィンガーの開閉動作や、クリップ装着器のクリップ打ち込み動作等を行うために設けられている操作レバーを、通常の使用時における操作範囲を越えた位置まで回動することで、ハンドル部の左右の部分を連結している連結部を強制的に分離するようにしている。
【0024】
そのために、操作レバーには分離カム面が設けられており、前記分離カム面は、操作レバーが通常操作範囲を越えた位置で、ハンドル部の左右の部分の少なくとも一方に設けられているカム当接面と当接し、操作レバーをさらに前記通常の操作範囲から離れる向きに回動したときに、分離カム面がカム当接面を押してハンドル部の左右の部分どうしを引き離すように機能する。
【0025】
前記分離カム面は、例えば、操作レバーの左右両側面に前記操作レバーの回動方向に傾斜して形成された楔状の傾斜面で構成することができ、一方、これに対応するカム当接面は、ハンドル部の左右の部分のそれぞれの内側に形成された、前記楔状の傾斜面と同方向に傾斜した傾斜面で構成することができる。
【0026】
なお、分離カム面は操作レバーの左右何れか一方の側面に設け、また、ハンドル部には、この分離カム面と対向する左側部分または右側部分の何れか一方にのみカム当接面を設けてもよい。
【0027】
さらに、操作レバーに設けられる分離カム面と、ハンドル部側に設けられる前記分離カム面に当接するカム当接面の輪郭形状は、前述した形状に限定するものでなく、操作レバーの通常の操作範囲から離れる向きの回動で、ハンドル部の左右の部分どうしを引き離すことができる形状であればよい。
【0028】
【実施例】
以下、図面に基づいて、本発明の実施例を詳細に説明する。図1は、本発明の内視鏡手術用器具のハンドル部分解構造の第1実施例としての、内視鏡手術用鉗子の斜視図であって、鉗子1は樹脂製のハンドル部2と、前記ハンドル2の前端から前方に突出している金属製の細長い軸部3とを有している。
【0029】
軸部3の前端には、一対のフィンガ4が開閉自在に軸着されているフィンガ支持部5が設けられていて、これら一対のフィンガ4は、ハンドル部2の指掛けリング2Aの後方で回動自在に軸支されている操作レバー6を後方(図中a方向)に回動することにより開き、また、前方(図中b方向)に回動することにより閉じるようになっている。
【0030】
ハンドル部2の前端下部には、ラチェット解放スイッチ7が、ハンドル部2に対して略前後方向にスライド自在に設けられている。また、ハンドル部2のラチェット解放スイッチ7の上方には、フィンガ回転ノブ8が取り付けられている。
【0031】
前記フィンガ回転ノブ8はこれを手で回すことにより、軸部3をその中心軸線回りにフィンガ支持部5と一体に回転させることができ、一対のフィンガ4の向きを回転させて、様々な向きで体内の組織を掴むことができるようになっている。
【0032】
また、ハンドル部2の頂部には端子9が後方に突出して設けられている。この端子9は一対のフィンガ4と電気的に接続されていて、端子9に図示しない外部電源から通電することにより、これらのフィンガ4が掴んでいる体組織に電流を流し、止血等の処置を行えるようになっている。
【0033】
次に、図2は、鉗子1のハンドル部2を分解した状態を示す斜視図であって、ハンドル部2は、指掛けリング2Aの大半を含む右側部分2Bと、残りの左側部分2Cとを左右から合わせて構成されている。
【0034】
これらの2つの部分2B、2Cは、それぞれの内側の2箇所の対向位置に形成されているダボ穴10、11に、ダボピン12、13の両端の小径部分を圧入して一体に組み立てられるようになっている。
なお、本実施例中のこれらのダボ穴10、11とダボピン12、13は、請求項1に記載されている発明における連結部に該当するものである。
【0035】
これらのダボピン12、13の両端付近の小径の部分の外周面には、細かいセレーションが形成されてダボ穴10、11の内周面と摩擦係合する構造になっており、ハンドル部2を構成している2つの部分2B、2Cどうしを、通常の使用状態では分離しないように強固に結合している。
【0036】
操作レバー6は、ハンドル部2の右側部分2B内側に突出している軸14回りに回動自在に支持されており、また、軸部3内部を摺動自在に貫通しているフィンガ開閉ロッド15後端の連結ピボット16に回動自在に連結されている。
【0037】
フィンガ開閉ロッド15の前端部は、一対のフィンガ4とリンク結合されていて、操作レバー6の回動が一対のフィンガ4の開閉運動に変換されるように構成されている。
【0038】
また、フィンガ開閉ロッド15の後端付近は、導電板17を介して端子9に電気的に連結されており、端子9から一対のフィンガ4へのフィンガ開閉ロッド15を通じて通電されるようになっている。
【0039】
一方、操作レバー6には鋸歯状のラチェット歯Tが形成されていて、このラチェット歯Tが、ラチェット18に形成されている爪tと噛み合うことで、フィンガ4の開く向きの操作レバー6の回動、すなわち、図1におけるa方向の回動がロックされる構造となっている。
【0040】
ラチェット18は、軸14と同様にハンドル部2の右側部分2Bの内側に突出している軸19に回動自在に支持されていて、ラチェットバネ20によって、常時爪tがラチェット歯Tに噛み合うように付勢されている。
【0041】
また、前記ラチェット18は、ラチェット解放スイッチ7を前方へスライドさせることによって、ラチェット歯Tに対して爪tが離間した状態に保持され、この状態でフィンガ4を開くことが可能となっている。
【0042】
前述したように構成されている鉗子1は、ハンドル部2内に端子9やラチェットバネ20、導電板17、フィンガ開閉ロッド15等の金属材料で製作された部品を含んでおり、これらの部品は、使用済みの鉗子1を廃棄する際に、ハンドル部2から分別される。
【0043】
使用済みの鉗子1のハンドル部2を分解する場合は、ダボピン12、13で結合されている右側部分2Bと左側部分2Cを分離する。この作業を容易にするために、本実施例の鉗子1においては、図3及び図4に示すように、ハンドル部2を構成している右側部分2Bと左側部分2Cの接合面外周の前側と後側に、それぞれマイナスドライバー等の工具を差込可能な溝部21、22が形成されている。
【0044】
これらの溝部21、22は、ハンドル部2の両側の部分2B、2Cの接合面外周部の同1箇所に対向してそれぞれ半分の幅ずつ形成されており、これらの部分2B、2Cが一つに合わせられたときに、マイナスドライバー等の刃先が差し込み可能な幅の溝になるように形成されている。
【0045】
図5は、分解したハンドル部2を前方から見た位置での溝部21の形状を示しており、図示はしていないが、後側の溝部22も同様な形状となっている。
【0046】
本実施例においては、ハンドル部2の2つの部分2B、2Cどうしの結合を、ハンドル部2の指掛け部2A上部付近と、ハンドル部の後方上端付近の2箇所に配置されたダボピン12、13によって行っているため、2箇所の溝部21、22は、ハンドル部2外周のこれらのダボピン12、13に接近した位置に設けてある。
【0047】
ハンドル部2を分解する際は、まずこれらの溝部21、22のうち、片方の溝部にマイナスドライバー等の工具を差し込んでこじり、2つの部分2B、2Cの接合面間に僅かに隙間が生じたら、こんどは他方の溝部に工具を差し換えて同様にこじり、2つの部分2B、2C間の隙間が大体均一に増加するように作業することで、これらのダボピン12、13はそれぞれのダボ穴10、11から抜け出し、ハンドル部2は容易に2つの部分2B、2Cに分解することができる。
【0048】
次に、図6は本発明の内視鏡手術用器具のハンドル部分解構造の第2実施例としての、内視鏡手術用クリップ装着器の斜視図である。
クリップ装着器31は、内視鏡手術において、略U字形状のクリップを用いて血管や腸のような管状の器官を挟んで閉塞し、止血等を行うために用いる手術用器具であって、樹脂製のハンドル部32と、前記ハンドル部32の前端から前方に突出している金属製の細長い軸部33とを有している。
【0049】
前記軸部33には、血管等に装着するためのクリップが複数個、軸方向に並べて収容されており、ハンドル部32のグリップ32Aを手で握って操作レバー34を1回引く毎に、一つずつ一対のクリップ装着爪35間に供給されるとともに、これらのクリップ装着爪35が、略U字型のクリップを左右両側から圧迫してこれを血管等に装着する動作を行うように構成されている。
【0050】
また、ハンドル部32の前端には、回転ノブ36が軸部33及び一対のクリップ装着爪35と一体となって、軸部33の中心軸線回りに回転できるように取り付けられていて、この回転ノブ36を手で回すことによって、血管等のクリップ装着部位の向きに応じてクリップ装着爪35の向きを回転できるように構成されている。
【0051】
なお、本実施例のクリップ装着器31においては、軸部35内に収容されているクリップの残数をカウントするカウンタ機構が内蔵されており、ハンドル部32の左側の側面後部に形成されている表示窓37にクリップの残数が表示されるようになっている。
【0052】
図7は、グリップ装着器31のハンドル部32の分解斜視図であって、同図に示すように、ハンドル部32は、左右に略対称な右側部分32Bと左側部分32Cとを合わせて一体に組み立てられている。
【0053】
ハンドル部32の内部には、軸部33内に収容されたクリップを一対のクリップ装着爪35に送り込む動作と、これらのクリップ装着爪35を閉じる方向に変位させてクリップを閉じ、血管等に装着する動作を行う軸部33内の可動部材(図示せず)に操作レバー34の動作を伝達するためのプッシュプレート38が組み込まれている。
【0054】
前記プッシュプレート38の後部には、ガイドピン39が貫通するガイドピン保持部38Aが形成されている。また、プッシュプレート38は、ハンドル部32との間に介装された圧縮コイルバネからなるリターンバネ40によって常に後退する方向に付勢されている。
【0055】
ガイドピン39は、ガイドピン保持部38Aから左右両側に突出した部分が、図8に詳細に示す操作レバー34の上端部に形成されている、作動腕34Aのピン係合孔34B内に配置されている。
【0056】
作動腕34Aには、その中央部分にスリット34Cが形成されており、このスリット34C内にプッシュプレート38の扁平なピン保持部38Aが差し込まれるようになっている。
【0057】
また、操作レバー34には、作動腕34Aの下方に、後方に向けて左右両側から楔状に先細りに傾斜した一対の分離カム面34Eが形成されている。前記分離カム面34Eの役割については後述する。
【0058】
次に、図9は、ハンドル部右側部分32Bの内側側面図、図10は、図9のX−X線位置における矢印方向から見た断面図であり、また、図11は、ハンドル部左側部分32Cの内側側面図、図12は、図11のX−X線位置における矢印方向から見た断面図である。
【0059】
図9及び図11に示すように、ハンドル部32の右側部分32Bと左側部分32Cのそれぞれの内側には、それぞれ操作レバー軸Jが対向位置で突出して形成されており、これらの操作レバー軸Jが、図8に示す操作レバー34の両側から軸孔34D内に差し込まれることによって、操作レバー34がハンドル部32に対して回動自在に支持される構造となっている。
【0060】
また、ハンドル部32の右側部分32Bの内側と、左側部分32Cの内側の対向位置には、前述したガイドピン39の両端をそれぞれ係入させて前後方向にスライド自在に案内するガイド溝G1が形成されている。
【0061】
また、ハンドル部32の右側部分32Bの内側周縁にはそのほぼ全周に亘って連続した凹状の嵌合溝G2が形成されており、この嵌合溝G2には、これと対向する左側部分32Cの内側周縁に形成されている連続した突条Pが嵌合して、右側部分32Bと左側部分32Cとが段差なく一体に合わせられるようになっている。
【0062】
なお、ハンドル部32は構造を簡略化するために、これらの嵌合溝G2と突条Pを省略して左右の部分32B、32Cのそれぞれの内側周縁の対向面を平坦に形成し、これらの対向面どうしを突き合わせる構造としてもよい。
【0063】
また、図9及び図10に示すように、右側部分32Bの内側からは複数箇所にダボDが突出していて、これらのダボDが図11及び図12に示す左側部分32Cの対向位置に形成されているダボ孔Hに嵌入し、両側の部分32B、32CとうしがこれらのダボDとダボ孔Hとの摩擦係合によって強固に連結されるようになっている。
【0064】
本実施例においては、それぞれのダボDに割溝が形成されており、ダボ孔Hへの圧入時にこれらの割り溝が狭まるようにダボDが弾性変形することで、圧入を容易にしている。
なお、本実施例におけるこれらのダボDとダボ孔Hは、請求項2に記載されている発明における連結部に該当するものである。
【0065】
一方、図9及び図11に示すように、ハンドル部32の右側と左側の部分32B、32Cのそれぞれの内側には、低いリブR1と高いリブR2が形成されていて、これらのリブR1、R2の間は直線状に傾斜したリブR3によって連続している。
【0066】
これらの傾斜したリブR3は、操作レバー34を通常の動作範囲よりもさらに前方に回動させたときに、前述した左右の分離カム面34Eが当たる位置に設けられている。
【0067】
なお、この実施例における、分離カム面34Eと当接するこれらのリブR3の傾斜面は、請求項2に記載されている発明におけるカム当接面に該当するものである。
【0068】
前述したように構成されているクリップ装着器31は、操作レバー34を引くと、その作動腕34A側が操作レバー軸J回りに前方へ回動し、ピン係合孔34Bにガイドピン39を介して連結されているプッシュプレート38は、リターンバネ40の付勢力の抗して前進する。
【0069】
プッシュプレート38が前進することにより、軸部33内に収容されているクリップの先頭の一つが一対のクリップ装着爪35間に供給されて血管等に装着される。
【0070】
また、この実施例においては、操作レバー34を1回操作する毎に、プッシュプレート38とガイドピン39を介して連結されている送り爪41が、カウンタ機構40を構成している側面に数字が記されたラチェットホイール40Aを
1歯分回転し、表示窓37を介して表示されるクリップ残数を一つずつ減少させる。
【0071】
次に、クリップ装着器31を使用後に分解して、ハンドル部32内の再利用可能な部品を取り出す場合には、図13に示すように、操作レバー34を通常の回動範囲を越えて前方、すなわち矢印Aの向きに力を入れて回動する。
【0072】
そうすると、通常は操作レバー34の回動範囲を制限している、ハンドル部32側に設けられたストッパピンP1によって、操作レバー34に設けられている強度の小さい作動腕34Aは破断されて、操作レバー34の残りの部分は図13に示す位置まで回動させることができる。
【0073】
こうして、操作レバー34を通常とは逆方向に回動させることで、操作レバー3に形成されている左右の分離カム面34Eが、ハンドル部32の右側部分32Bと左側部分32Cにそれぞれ形成されている直線状に傾斜したリブR3に当たってこれらを左右に押し広げる。
【0074】
その結果、ハンドル部32の右側部分32B側に設けられているダボDが、左側部分32Cに設けられているダボ穴Hから強制的に抜き出されて、ハンドル部32は右側部分32Bと左側部分32Cに分解される。
【0075】
こうして分解されたハンドル部32は、軸部33や回転ノブ36が分離されるとともに、内部の金属部品類が分別される。
【0076】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の内視鏡手術用器具のハンドル部分解構造によれば、ハンドル部内の金属部品を容易に分別できるため、使用後の廃棄処理のコストを低減させることができる。
【0077】
そして、特に、請求項1記載の発明によれは、ドライバのような簡単な工具等で内視鏡手術用器具のハンドル部を容易に分解することができ、ハンドル部内の金属部品の分別作業を効率的に行うことができる。
【0078】
また、特に、請求項2記載の発明によれば、作業者が何ら工具類を用いることなく、内視鏡手術用器具のハンドル部を簡単に分解することができ、ハンドル部内からの金属部品の分別作業をより効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の内視鏡手術用器具のハンドル部分解構造の第1実施例としての内視鏡手術用鉗子の斜視図である。
【図2】 図1に示す鉗子の分解斜視図である。
【図3】 図1に示す鉗子のハンドル部右側部分の内側側面図である。
【図4】 図1に示す鉗子のハンドル部左側部分の内側側面図である。
【図5】 図1に示す鉗子のハンドル部を前方から見た分解図である。
【図6】 本発明の内視鏡手術用器具のハンドル部分解構造の第2実施例としての内視鏡手術用クリップ装着器の斜視図である。
【図7】 図6に示すクリップ装着器の要部分解斜視図である。
【図8】 図6に示すクリップ装着器に用いられている操作レバーの斜視図である。
【図9】 図6に示すクリップ装着器のハンドル部右側部分の内側側面図である。
【図10】 図9のX−X線位置の矢印方向から見た断面図である。
【図11】 図6に示すクリップ装着器のハンドル部左側部分の内側側面図である。
【図12】 図10のX−X線位置の矢印方向から見た断面図である。
【図13】 図6に示すクリップ装着器の操作レバーを分解位置に回動させた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 鉗子、 2 ハンドル部、 2A 指掛けリング、
2B 右側部分、 3 軸部、 4 フィンガ、 5 フィンガ支持部、6 操作レバー、 7 ラチェット解放スイッチ、
8 フィンガ回転ノブ、 9 端子、 10、11 ダボ穴、
12、13 ダボピン、 14 軸、 15 フィンガ開閉ロッド、
16 連結ピボット、 17 導電版、 18 ラチェット、
19 軸、 20 ラチェットバネ、 21、22 溝部、
31 クリップ装着器、 32 ハンドル部、 32A グリップ、
32B 右側部分、 32C 左側部分、 33 軸部、
34 操作レバー、 34A 作動腕、 34B ピン係合孔、
34C スリット、 34D 軸孔、 34E 分離カム面、
35 クリップ装着爪、 36 回転ノブ、 37 表示窓、
38 プッシュプレート、 38A ガイドピン保持部、
39 ガイドピン、 40 リターンバネ、 41 送り爪、
42 カウンタ機構。

Claims (1)

  1. ハンドル部が互いに独立した左右の部分から構成され、これらの部分どうしが連結部で連結されて一体に組み立てられ、且つ、ハンドル部に操作レバーが回動可能に軸支されている内視鏡手術用器具において、
    操作レバーの一部に分離カム面を設けるとともに、ハンドル部の左右の部分の少なくとも一方には、操作レバーの通常の操作範囲を越える回動位置で分離カム面と当接するカム当接面を設け、
    操作レバーの通常の操作範囲から離れる向き、且つ、通常の操作範囲を超える回動操作によって、分離カム面がカム当接面を押圧してハンドル部の左右の部分を押し分け、連結部を強制的に分離するようにしたことを特徴とする内視鏡手術用器具のハンドル部分解構造。
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