JPH09262243A - 縫合器 - Google Patents

縫合器

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Publication number
JPH09262243A
JPH09262243A JP8074187A JP7418796A JPH09262243A JP H09262243 A JPH09262243 A JP H09262243A JP 8074187 A JP8074187 A JP 8074187A JP 7418796 A JP7418796 A JP 7418796A JP H09262243 A JPH09262243 A JP H09262243A
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JP
Japan
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cutter
cartridge
anvil
staple
jaw
Prior art date
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Withdrawn
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JP8074187A
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English (en)
Inventor
Minoru Tsuruta
稔 鶴田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は使用済みのカートリッジが装着されて
いる場合でも、生体組織を傷つけるおそれがなく、より
安全で簡便な構造の縫合器を提供することを最も主要な
特徴とする。 【解決手段】ジョー部5間に形成されるカッター16の
レール部分20に沿って移動するカッター16をジョー
部5間に挟まれる体内組織を切除可能な位置と、切除不
可の位置とに切換える切断部20aを設けたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医療分野、特に外科
手術で用いられる外科器具としての縫合器に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、外科手術の分野では、Ti等の金
属材料を使った略U字型のステープルを生体組織に対し
て複数列状に打ち出し、ステープル列の間の生体組織を
切除具によって切除する外科器具としての縫合器が広く
普及している。
【0003】この器具には、ステープルを複数列に収容
するカートリッジと、ステープルを変形させる為の複数
の溝を持つアンビルとが設けられている。そして、この
器具の使用時にはアンビルと、カートリッジとの間に生
体組織を挟み込んだ状態で、カートリッジからステープ
ルを打ち出し、同時にステープル列間の生体組織をカッ
ターで切除していくようになっている。
【0004】従来の縫合器ではステープルを打ち出した
後、再びこの器具を動作させるとカッターだけがスライ
ドして生体組織を切除していくおそれがある。そのた
め、使用済みのカートリッジではカッターが動かない状
態で保持する機構を別に設ける必要がある。
【0005】USP5,332,142の器具には、カ
ートリッジのカッターがスライドするスロットにロック
アウト手段が設けられている。そして、この器具の使用
時にはカッターが先端側に向けて1回スライドする動作
にともないロックアウト手段が押し下げられて再びカッ
ターが初期位置に戻ったときにカッター下面の切り欠き
とカートリッジの後端の突起とが係合し、カッターがロ
ックされるようになっている。これにより、同じカッタ
ーが2回目にスライドすることを防ぐ構成が開示されて
いる。
【0006】さらに、EP0646354の器具には、
カッターの先端下部にカム面を持つ係合部材が設けら
れ、カートリッジのカッタースロットの先端には、斜面
とその下方に保持穴が設けられている。そして、この器
具の使用時にはこのカッターが先端側へスライドしてカ
ッタースロットの先端の斜面とカッターのカム面とによ
り、保持穴内に押し下げられ、カッターの切刃となるエ
ッジ部分がカートリッジの表面から隠れる構造になって
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】USP5,332,1
42の器具では、カッター下面の切り欠きとカートリッ
ジの後端の突起とが係合された際にカッターがロックさ
れる部材が小さいので、カッターのロック機構の強度が
小さい問題がある。そのため、大きな力を加えるとカッ
ターのロックが解除され、カッターが押出されてしまう
おそれがある。
【0008】また、EP0646354の器具では、カ
ッタースロットの先端に配置されているカッターを係止
する部分の強度が弱いため、カッターが再びカートリッ
ジの基端側へスライドする際に、カッターのエッジがカ
ートリッジの表面から外部側に突き出てくるおそれがあ
る。
【0009】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、使用済みのカートリッジが装着されて
いる場合でも、生体組織を傷つけるおそれがなく、より
安全で簡便な構造の縫合器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は開閉可能なジョ
ー部と、前記ジョー部を開閉操作するジョー開閉機構、
および前記ジョー部間をスライドして前記ジョー部間に
挟まれる体内組織を切除する手段を備えた縫合器におい
て、前記ジョー部間に形成される前記切除手段のスライ
ド通路に沿って移動する前記切除手段を前記ジョー部間
に挟まれる体内組織を切除可能な位置と、切除不可の位
置とに切換える切換え手段を設けたことを特徴とする縫
合器である。
【0011】そして、本発明ではジョー部間のスライド
通路に沿って移動する切除手段を、切換え手段によって
ジョー部間に挟まれる体内組織を切除可能な位置と、切
除不可の位置とに切換えるようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図7を参照して説明する。図1は本実施の形
態における縫合器1全体の概略構成を示すものである。
この縫合器1には体内に挿入される細長い挿入部2の基
端部にガングリップ型をした手元側の操作部3が連結さ
れている。
【0013】また、挿入部2には例えば直径φが約12
mmの円形断面の細長いパイプ状の挿入部シース4が設け
られている。この挿入部シース4の先端部には先端カバ
ー4aが配設されている。
【0014】さらに、挿入部2の先端部には体内組織を
挾持する開閉自在のジョー部5が設けられている。この
ジョー部5にはステープルカートリッジ6とこのカート
リッジ6に対して開閉可能に連結されたアンビル7とが
設けられている。
【0015】また、カートリッジ6の前部側には図2に
示すようにTi製、またはステンレスなどの生体適合性
金属材料からなる略U字状の複数のステープル100が
両端部をアンビル7へ向けて放出自在な状態で複数列状
に収容するステープル収容部6aが形成されている。こ
のカートリッジ6のステープル収容部6aに収容される
ステープル100の列は例えば4列から6列が望まし
い。
【0016】また、このステープル収容部6aには、各
ステープル100の下方に略直方体のステープル駆動部
材101が配設されている。このステープル駆動部材1
01の下方にはアンビル7へ向けてステープル100を
押し出すための斜面が形成されている。なお、ステープ
ル駆動部材101はステープル100と接した状態でア
ンビル7の方向へ向けて摺動自在に支持されている。
【0017】また、アンビル7には図2に示すようにス
テープル100を変形させるステープル変形部8と、こ
のステープル変形部8の後方に延出された後方延出部9
とが設けられている。この後方延出部9の両側面には前
後一対のカムピン10a,10bがそれぞれ突設されて
いる。
【0018】また、アンビル7の下方には図3(A)〜
(C)に示すようにカートリッジ6を着脱可能に保持す
るカートリッジホルダ11が配設されている。このカー
トリッジホルダ11は断面形状が略U型に屈曲形成され
ている。さらに、このカートリッジホルダ11の先端部
には前面および上部にそれぞれ一対のカートリッジ係止
用の切欠部12a,12bが形成されている。この場
合、カートリッジ6の前端部両側面にはカートリッジホ
ルダ11の各切欠部12a,12bと着脱自在に係合す
るそれぞれ一対の係合突起13a,13bが突設されて
いる。そして、カートリッジ6がカートリッジホルダ1
1に装着された状態ではカートリッジ6の各係合突起1
3a,13bがカートリッジホルダ11の各切欠部12
a,12bと着脱自在に係合されるようになっている。
なお、カートリッジ6とカートリッジホルダ11との着
脱部の構成は本実施の形態に限定されるものではなく、
コレットチャックなどを応用してもよい。
【0019】また、カートリッジホルダ11の上縁部に
はアンビル7の各カムピン10a,10bと着脱自在に
係合するそれぞれ前後一対のガイドスロット14a,1
4bが形成されている。
【0020】また、カートリッジ6のステープル収容部
6aの後部には後方に向けて延設部15が延設されてい
る。この延設部15の両側の端縁部には後端部側に内方
に向けて係合突部15aが突設されている。さらに、こ
の延設部15にはジョー部5間に挟まれる体内組織を切
除する切除手段であるカッター16と、ステープルを列
毎に順次押し出すための先端に斜面をもつカム板17と
が配置されている。
【0021】さらに、カートリッジ6のステープル収容
部6aには図4に示すようにステープル列間にカッター
16のスライド動作をガイドするためのカッタースロッ
ト18が形成されているとともに、ステープル列の下方
にカム板17の移動をガイドするためのガイド溝19が
形成されている。
【0022】また、カートリッジ6のカッタースロット
18の両側面には図4に示すように中間にスロット18
の幅が小さくなるように内方に向けてカッター16のガ
イド用のリブ状のレール部分(スライド通路)20が突
設されている。このレール部分20によってカッタース
ロット18は上下二段に分かれ、上部スロット18aと
下部スロット18bとがそれぞれ形成されている。
【0023】さらに、このレール部分20の後部には図
5(A),(B)に示すように斜めに切断された切断部
(切換え手段)20aが形成されている。この切断部2
0aの部分ではレール部分20の上下の上部スロット1
8aと下部スロット18bとの間は連結されている。
【0024】また、レール部分20は切断部20aの前
後で高さを変え、切断部20aよりも前方部分20bが
後方部分20cよりも低くなるように設定されている。
さらに、カッタースロット18における下部スロット1
8bの後端位置は上部スロット18aの後端位置よりも
前方に配置されている。なお、カートリッジ6における
ステープル収容部6aの後端上部にはカッタースロット
18の両側にブリッジ部分6bが形成されている。
【0025】また、カッター16には図5(A),
(B)に示すように先端部に切刃となるエッジ部16a
が形成されている。さらに、このエッジ部16aの下部
両側面には凸部16bが側方に突設されている。この凸
部16bの後端部には斜面16cが形成されている。
【0026】さらに、カッター16には図2に示すよう
にエッジ部16aの後方に上方に張り出す爪部16d
と、その後方から高さが高くなるショルダー部分16e
とが設けられる。そして、カッター16の動作前の初期
状態ではカッター16の爪部16dがカートリッジ6の
ブリッジ部分6bに係脱可能に係合されるようになって
いる。
【0027】また、カム板17の後端部とカッター16
の後端部との間はホルダー21で接続されている。この
ホルダー21の両側部にはカートリッジ6の係合突部1
5aと係合される凹陥部21aが形成されている。さら
に、ホルダー21の前端部にはカッター16とカム板1
7を後端を圧入するためのスリットが形成されている。
【0028】また、このホルダー21は図5(A),
(B)に示すように挿入部シース4の内部に配設された
細長い連結棒22の先端にコネクター23を介して着脱
自在に連結されている。この場合、連結棒22は挿入部
2の軸上に配置されている。そして、この連結棒22と
コネクター23との間はCリング24等により挿入部2
の軸を中心として、回転自在に接続されている。なお、
この連結棒22の後端部は操作部3側に延出されてい
る。
【0029】さらに、コネクター23の先端部には弾性
フック25が設けられている。この弾性フック25はコ
ネクター23の先端面に突設されたアーム26の先端部
にホルダー21の係合爪27が突設される構成になって
いる。
【0030】また、ホルダー21の後端部にはコネクタ
ー23の係合穴28が形成されている。そして、ホルダ
ー21とコネクター23との連結時には図5(A)に示
すようにホルダー21の係合穴28にコネクター23の
弾性フック25の係合爪27が係脱可能に連結されるよ
うになっている。なお、ホルダー21の係合穴28は窪
み、またはブリッジでもよい。
【0031】また、アンビル7にはカートリッジ6との
対向面側に図4に示すように幅方向中央位置にカッター
16のガイド溝7aが形成され、このガイド溝7aの両
側に位置合わせ用の複数の突設部7bが突設されてい
る。さらに、カートリッジ6にはアンビル7との対向面
側にアンビル7の突設部7bと対応する位置に窪みもし
くは穴等の噛合い部6eが設けられている。この場合、
アンビル7の突設部7bは組織把持面から突き出た位置
まで延出されている。
【0032】そして、アンビル7がカートリッジ6に向
けて閉じられたとき、カートリッジ6の噛合い部6eに
アンビル7の突設部7bが係脱可能に係合されることに
より、カートリッジ6側のステープル100の保持スロ
ットとアンビル7側のステープル形成溝の位置とが適切
に補正(整合)され、ステープル100を正確に変形さ
せることができる。
【0033】また、縫合器1の操作部3には図1に示す
ようにジョー部5のアンビル7を開閉操作するアンビル
開閉レバー(ジョー開閉レバー)29と、ステープルを
打出すとともにカッター16を駆動する切除レバーを兼
ねるステープル打出しレバー30とが設けられている。
ここで、操作部3の本体(ケーシング)31には手掛け
用のガングリップ型のグリップ32が一体的に固定され
ている。そして、アンビル開閉レバー29はグリップ3
2よりも後方側、ステープル打出しレバー30はグリッ
プ32よりも前方側にそれぞれ配置されている。したが
って、アンビル開閉レバー29とステープル打出しレバ
ー30との間にグリップ32が配置されている。
【0034】また、アンビル開閉レバー29は図6
(A)に示すように略くの字形状をしている。そして、
このアンビル開閉レバー29の屈曲部の下側部分によっ
て把持部33、この屈曲部の上側部分によって連結アー
ム部34がそれぞれ形成されている。
【0035】さらに、このアンビル開閉レバー29は図
7に示すように把持部33と連結アーム部34との間の
屈曲部分が回動ピン35を介して操作部本体31に回動
自在に連結されている。そして、このアンビル開閉レバ
ー29はグリップ32の後方にグリップ32に対して開
閉自在に支持されている。なお、この開閉レバー29の
連結アーム部34の上端部には長孔状のカム溝36が形
成されている。さらに、このアンビル開閉レバー29の
回動ピン35は挿入部2の軸心位置の下側に配置されて
いる。
【0036】また、ステープル打出しレバー30には下
側部分に把持部37、上側部分に略扇型の扇型形状部3
8がそれぞれ形成されている。さらに、この扇型形状部
38の外周近傍部位には略円弧状の長穴39が形成され
ている。この長穴39の外側円弧部には複数の歯が並設
されたギヤ部40が形成されている。
【0037】また、このステープル打出しレバー30は
扇型形状部38の内端部(扇型の要の部分)が回動ピン
41を介して操作部本体31に回動自在に連結されてい
る。そして、このステープル打出しレバー30はグリッ
プ32の前方にグリップ32に対して開閉自在に支持さ
れている。なお、このステープル打出しレバー30の扇
型形状部38の外周縁部には切欠き部42が形成されて
いる。さらに、このステープル打出しレバー30の回動
ピン41は挿入部2の軸心位置の上側に配置されてい
る。
【0038】また、操作部本体31の先端部には図7に
示すように略円筒状の回転部材43が回転可能に連結さ
れている。この回転部材43の前端部には挿入部シース
4の基端部が固定されている。さらに、この回転部材4
3の後端部には回転ノブ44が一体に設けられている。
そして、この回転ノブ44の回転操作にともない操作部
本体31に対して挿入部2がその中心軸を中心に回転操
作されるようになっている。
【0039】また、縫合器1の内部にはアンビル開閉レ
バー29の操作にともないジョー部5のアンビル7を開
閉操作するアンビル開閉機構(ジョー開閉機構)45
と、ステープル打出しレバー30の操作にともないカー
トリッジ6のステープルを打出すステープル打出し機構
46と、カッター16を駆動する機構とが設けられてい
る。
【0040】ここで、アンビル開閉機構45には図7に
示すように操作部本体31内に組み込まれた左右一対の
リンク機構47が設けられている。各リンク機構47に
は前側に配置された第1リンク48と、この第1リンク
48の後部側に配置された第2リンク49とが設けられ
ている。
【0041】また、第2リンク49の後端部は操作部本
体31に、前端部は第1リンク48の後端部にそれぞれ
カシメ又はピンの圧入によって回転自在に連結されてい
る。この場合、リンク機構47の第1リンク48と第2
リンク49との連結部の連結ピン50はアンビル開閉レ
バー29のカム溝36に嵌合されている。なお、第2リ
ンク49の上縁部には上側に突出する突起部51が突設
されている。
【0042】さらに、第1リンク48の前端部は各リン
ク機構47の前方に配設されたほぼ箱型の第1スライダ
52の後端部に回転自在に連結されている。このスライ
ダ52の後端面は開口され、先端面側には連結棒22が
通過するためのスリット53が設けられている。そし
て、このスライダ52は操作部本体31に対して挿入部
2の軸方向にスライド自在に設けられている。なお、初
期状態においてこの第1スライダ52の後端上縁部はス
テープル打出しレバー30の切欠き部42に係合されて
いる。
【0043】また、第1スライダ52の先端部側には回
転部材43の内部に挿入された第2スライダ54が配設
されている。この第2スライダ54には前端部側に略立
方体状の部分55、この立方体状の部分55の後端部に
フランジ部56がそれぞれ設けられている。さらに、こ
の第2スライダ54の軸心部には連結棒22が通る貫通
孔57が形成されている。そして、この第2スライダ5
4は回転部材43の内部で連結棒22に沿って挿入部2
の軸方向に摺動自在に保持されている。
【0044】また、回転部材43の内部には第2スライ
ダ54を後方へ付勢するコイルスプリング58が連結棒
22と同軸に配置されている。この場合、回転部材43
の先端部側内周面にはばね受け部59が突設されてい
る。そして、コイルスプリング58はこのばね受け部5
9と第2スライダ54のフランジ部56との間に介設さ
れている。
【0045】また、第2スライダ54の立方体状の部分
55には断面形状が略U字状のアンビル開閉部材60の
後端部が嵌合固定されている。このアンビル開閉部材6
0の先端部両側面にはそれぞれ前後2つのカム溝61,
62が形成されている。この場合、前方側のカム溝61
には前側に後方に向かって斜め下方に傾斜する傾斜部6
1a、この傾斜部61aの後端部に水平部分61bがそ
れぞれ形成されている。そして、このカム溝61の傾斜
部61aの前端部はアンビル開閉部材60の先端で開口
されている。さらに、後方側のカム溝62には前側に後
方に向かって斜め上方に傾斜する傾斜部62a、この傾
斜部62aの後端部に水平部分62bがそれぞれ形成さ
れている。そして、このカム溝62の傾斜部62aの前
端部はアンビル開閉部材60の下面で開口されている。
さらに、後方のカム溝62の水平部分62bの高さは、
前方のカム溝61の水平部分61bの端部の水平高さよ
りも高くなるように設定されている。
【0046】また、アンビル開閉部材60の各カム溝6
1,62にはアンビル7のカムピン10a,10bがそ
れぞれ嵌合されている。この場合、前方のカム溝61の
傾斜部61aの前端部および後方のカム溝62の傾斜部
62aの前端部がそれぞれ開口され、アンビル7のカム
ピン10a,10bが各カム溝61,62に挿入しやす
くなっていることにより、アンビル開閉部材60とアン
ビル7との間が組立易くなっている。
【0047】また、操作部本体31の後端部には開放ボ
タン63が配設されている。この開放ボタン63はアン
ビル開閉機構45のリンク機構47の上側後方に配置さ
れている。そして、この開放ボタン63は操作部本体3
1に挿入部2側へ向かってスライド可能に支持されてい
る。
【0048】さらに、この開放ボタン63の内面には板
材を略U字状に曲げた形状の押圧部材64が固定されて
いる。この押圧部材64の内部には開放ボタン63を後
方へ付勢するためのコイルスプリング65が装着されて
いる。この場合、押圧部材64の内底部にはこのスプリ
ング65をガイドするためのスプリングガイドピン66
が挿入部2側へ向かって突設されている。そして、開放
ボタン63は常時はコイルスプリング65のばね力によ
って操作部本体31の外部に突出される方向に押付けら
れている。
【0049】また、ステープル打出し機構46には操作
部本体31内に回転自在に軸支された歯車ユニット67
が設けられている。この歯車ユニット67には同軸上に
並設された小径な第1の歯車68と大径な第2の歯車6
9とが設けられている。ここで、第1の歯車68と第2
の歯車69との歯数比は例えば約1:2に設定されてい
る。
【0050】そして、この歯車ユニット67の第1の歯
車68はステープル打出しレバー30のギヤ部40に噛
合され、第2の歯車69は歯車ユニット67の上方に配
設されたラック70に噛合されている。このラック70
は連結棒22の基端部に連結され、挿入部2の軸方向に
スライド自在に支持されている。
【0051】また、連結棒22にはEリング等によりコ
イルスプリング71の一端部が突き当てられている。こ
のスプリング71の他端部はアンビル開閉部材60又は
挿入部シース4に固定されている。
【0052】さらに、ラック70の前方にはステープル
100の2度打ち防止機構72の樹脂製の係止部材73
が連結棒22上にスライド可能に設けられている。この
係止部材73の上部には図6(B)に示すように前下が
り状の傾斜面74が形成されている。この場合、係止部
材73と連結棒22との嵌合部分には係止部材73にキ
ー溝75、連結棒22にこのキー溝75に係合するキー
76がそれぞれ設けられている。そして、係止部材73
のキー溝75と連結棒22のキー76との係合部によっ
て連結棒22の回りで係止部材73が回転できないよう
に連結棒22に対する係止部材73の回り止めが施され
ている。なお、この係止部材73は図示しないばね等の
付勢部材によりラック70の方向に押付けられている。
【0053】また、操作部本体31内にはラック70の
先端面と突き当たる位置にラック70のスライド方向と
垂直方向にスライド可能なほぼ直方体の移動部材77が
設けられている。この移動部材77の上端部はばね部材
78に固定されている。そして、この移動部材77はば
ね部材78によって下方向に付勢されている。さらに、
この移動部材77は操作部本体31の外側に配設された
つまみ79と接続されている。
【0054】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、本実施の形態の縫合器1の不使用時には回転部材
43の内部のコイルスプリング58のばね力によって第
2スライダ54が操作部3側に向けて図7中で右方向に
移動され、第1スライダ52を介してリンク機構47の
第1リンク48と第2リンク49との間に後方への力が
常に加わっているので、第1リンク48と第2リンク4
9とは略くの字状に屈曲された状態で保持され、操作部
3のアンビル開閉レバー29はグリップ32から離れた
定位置で保持される。さらに、連結棒22のコイルスプ
リング71のばね力によって連結棒22は操作部3側に
向けて図7中で右方向に移動され、ステープル打出しレ
バー30はグリップ32から離れた定位置で保持され
る。
【0055】このとき、アンビル開閉部材60は第2ス
ライダ54とともに、操作部3側に移動された定位置で
保持される。この状態では、カム溝61,62によって
アンビル7のカムピン10a,10bの位置が規制さ
れ、図3(A)に示すようにアンビル7がカートリッジ
6から離れた開位置で保持される。同様に、連結棒22
が操作部3側に移動された定位置で保持されている状態
では、カッター16とカム板17も操作部3側に移動さ
れた定位置で保持される。
【0056】なお、操作部3のアンビル開閉レバー29
およびステープル打出しレバー30がグリップ32から
離れた定位置で保持されている状態では第1スライダ5
2の後端上縁部がステープル打出しレバー30の切欠き
部42に係合された状態で保持され、ステープル打出し
レバー30の回転操作が防止される。
【0057】また、縫合器1の使用時には例えば内視鏡
による観察下で、この縫合器1の挿入部2を患者の体内
に挿入し、この挿入部2の先端部のジョー部5を体内の
治療対象の生体組織の近傍位置に導く。そして、開位置
のアンビル7とカートリッジ6との間に生体組織を挟ん
だのち、アンビル開閉レバー29をグリップ32へ向け
て接するまで閉じる。
【0058】このとき、アンビル開閉機構45はアンビ
ル開閉レバー29の閉動作にともない次のように動作す
る。すなわち、アンビル開閉レバー29の閉動作時には
アンビル開閉レバー29の連結アーム部34が回動ピン
35を中心に回動する動作に連動して連結ピン50が駆
動され、この連結ピン50を介してリンク機構47が駆
動される。このとき、リンク機構47は下方に折れ曲が
っていた第1リンク48と第2リンク49とが上方へ押
し上げられ、ほぼ直線状に変形する。ここで、リンク機
構47のリンク48,49はコイルスプリング58によ
り後方への力が常に加わっているため、ほぼ直線状にな
った状態でロックされる。
【0059】また、このときのリンク機構47の動作に
連動して第1スライダ52、第2スライダ54およびア
ンビル開閉部材60が回転部材43内のコイルスプリン
グ58のばね力に抗して挿入部2側へスライド操作され
る。そして、このときのアンビル開閉部材60の動作に
連動して挿入部2の先端ではアンビル開閉部材60のカ
ム溝61,62によりアンビル7のカムピン10a,1
0bには上下方向に力が加わり、アンビル7の先端側は
カートリッジ6に向かって閉じられる。
【0060】さらに、アンビル開閉レバー29の閉動作
時の第1スライダ52の移動動作にともない第1スライ
ダ52の後端上縁部とステープル打出しレバー30の切
欠き部42との係合が外れ、ステープル打出しレバー3
0が回転自在な状態に切換えられる。
【0061】その後、ステープル打出しレバー30がグ
リップ32に向かって閉操作される。このとき、ステー
プル打出しレバー30は回動ピン41を中心に図7中で
反時計回り方向に回動する。そのため、このステープル
打出しレバー30の回動動作に連動してステープル打出
しレバー30のギヤ部40により第1の歯車68がステ
ープル打出しレバー30と同方向に回転駆動され、第2
の歯車69を介してラック70が挿入部2側へスライド
移動される。これにより、連結棒22を介してカッター
16とカム板17がカートリッジ6内へ向けて押出され
る状態でスライド駆動される。
【0062】このときのカム板17のスライド動作にと
もないカム板17によってカートリッジ6内のステープ
ル100がステープル駆動部材101を介してアンビル
7へ向けて順次押し出される。さらに、このステープル
100の打出し動作と同時に、カッター16もカッター
スロット18の上段側をレール部分20に沿ってスライ
ド移動される。このとき、カッター16のエッジ部16
aによってステープル列間の生体組織が切離されてい
く。
【0063】また、ステープルの打出し動作とカッター
16による生体組織の切離し動作が終了した後、ステー
プル打出しレバー30を離すとコイルスプリング71の
ばね力により、連結棒22が元の定位置方向に押し戻さ
れる。そのため、この連結棒22のスライド動作に連動
してレバー30が開くとともに、カム板17とカッター
16が後方へスライド移動される。
【0064】ここで、カッター16がカッタースロット
18の先端からカートリッジ6のステープル収容部6a
の後部までスライド移動すると、カッター16のショル
ダー部分16eとカートリッジ6のブリッジ部分6bと
が摺動し、カッター16には下向きの力が加わる。その
ため、カッター16はレール部分20の切断部20aか
ら、凸部16bがカッタースロット18の下段の下部ス
ロット18bに入り込む。
【0065】したがって、この状態で再び打出しレバー
30を閉じた場合はカッター16の凸部16bは図5
(B)に示すように下部スロット18b内を前進方向に
スライドするので、カッター16のエッジ部16aはカ
ートリッジ6の表面から隠れた状態(カッター16のエ
ッジ部16aがカートリッジ6の外側に突出されない状
態)で保持される。
【0066】さらに、カッタースロット18における下
部スロット18bの後端位置は上部スロット18aの後
端位置よりも前方に配置されているので、カッター16
の戻り動作時にカッター16が下部スロット18bの後
端位置まで移動してカッター16の戻り動作が停止され
た時点ではまだ連結棒22の戻り動作は継続されてい
る。そのため、カッター16が下部スロット18bの後
端位置まで移動して停止された時点以後の連結棒22の
戻り動作によって図5(B)に示すようにコネクター2
3の係合爪27がホルダー21の係合穴28から引き離
され、ホルダー21とコネクター23との係合が外れ
る。
【0067】最後に、開放ボタン63を押すと、この開
放ボタン63の押圧部材64の先端はリンク機構47の
第2リンク49の突起部51と突き当たる。これによ
り、第2リンク49が下方に押し下げられるので、コイ
ルスプリング58のばね力によってリンク機構47の第
1リンク48と第2リンク49とが略くの字状に屈曲さ
れた初期状態(定位置)まで下方に折れ曲がる。そのた
め、このときのリンク機構47の連結ピン50の動作に
よってアンビル開閉レバー29がグリップ32から離れ
た定位置に戻される。
【0068】さらに、このときのリンク機構47の動作
に連動してコイルスプリング58のばね力によって第1
スライダ52、第2スライダ54およびアンビル開閉部
材60が同時に操作部3側へ引き戻される。そして、こ
のときのアンビル開閉部材60の動作に連動して挿入部
2の先端ではアンビル開閉部材60のカム溝61,62
に沿ってアンビル7のカムピン10a,10bが移動さ
れ、図3(A)に示すようにアンビル7がカートリッジ
6から離れた開位置に戻される。
【0069】次に、本実施の形態の縫合器1のステープ
ルの2度打ち防止機構72の係止部材73と移動部材7
7の動きについて説明する。まず、操作部3のアンビル
開閉レバー29およびステープル打出しレバー30がグ
リップ32から離れた定位置で保持されている状態では
係止部材73とラック70の先端との間は接した状態で
保持されている。
【0070】そして、アンビル開閉レバー29を閉じた
後、ステープル打出しレバー30を閉じるとラック70
と係止部材73は先端側へ移動する。このとき、係止部
材73はこの係止部材73の前面の傾斜面74により移
動部材77をばね部材78のばね力に抗して上方向に押
し上げながら移動していく。
【0071】また、ステープルの打出し動作とカッター
16による生体組織の切離し動作が終了した後、打出し
レバー30を開くと係止部材73の上面は、ラック70
の上面より高い位置にあるため、ラック70の先端と係
止部材73との間に移動部材77が入り込んだ状態とな
る。そのため、この状態で、再び打出しレバー30を閉
じようとしても移動部材77とラック70の先端との間
が係合しているため、ラック70はスライドする事がで
きないので、打出しレバー30の回動動作が禁止され、
ステープルの2度打ち動作が防止される。
【0072】なお、カートリッジ6を交換する場合には
使用済みのカートリッジ6と、このカートリッジ6に組
み付けられたカッター16、カム板17、ホルダー21
とを1組の交換ユニットとして挿入部2の先端から取り
外し、未使用のカートリッジ6の交換ユニットに付け替
える。この場合、連結棒22とホルダー21とが既に外
れているため交換し易い構造となっている。
【0073】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態の縫合器1ではジ
ョー部5のカートリッジ6に形成されるカッター16の
ガイド用のレール部分20の後部に切断部20aを設
け、カッター16の前進動作時にはカッター16の凸部
16bをレール部分20の上部スロット18a側でガイ
ドすることにより、ジョー部5のカートリッジ6とアン
ビル7との間に挟まれる体内組織を切除可能な位置でカ
ッター16を保持するとともに、体内組織の切除後にカ
ッター16を元の位置に戻す戻し動作の途中で、レール
部分20の切断部20aからカッター16の凸部16b
をカッタースロット18の下段の下部スロット18b側
に落とし込むことにより、カッター16を体内組織の切
除不可の位置に切換えることができる。そのため、カッ
ター16を1回前進動作させた後はカッター16を体内
組織の切除不可の位置に切換えた状態で保持することが
できるので、使用済みのカートリッジ6が装着されてい
る場合でも、体内組織を切除可能な位置でカッター16
が再び前進動作されることを防止することができる。し
たがって、カッター16によって不必要に生体組織を傷
つけるおそれがなく、縫合器1の安全性を高めることが
できる。
【0074】また、操作部3のアンビル開閉レバー29
およびステープル打出しレバー30がグリップ32から
離れた定位置で保持されている状態では第1スライダ5
2の後端上縁部がステープル打出しレバー30の切欠き
部42に係合された状態で保持され、ステープル打出し
レバー30の回転操作が防止されているので、アンビル
開閉レバー29の閉操作にともないアンビル7を閉じた
後でないとステープル打出しレバー30を回転操作して
生体組織を切除できないようにしている。
【0075】さらに、ステープル打出しレバー30の1
回毎の開閉動作で、ステープル100の2度打ち防止機
構72によってステープル打出しレバー30にロックが
掛かるため、ステープル100の打出し後かどうかをカ
ートリッジ6を取出さなくても確認できる。
【0076】また、ステープル打出しレバー30の閉操
作にともないカッター16が1回先端側へ移動した後は
このカッター16のエッジ部16aがカートリッジ6の
表面から隠れ、カートリッジ6の表面側に突出されるこ
とがないため、カートリッジ6に保持されたステープル
100が打出された後、カートリッジ6にステープル1
00が保持されていない状態でカッター16によって生
体組織が切除されるおそれがない。
【0077】また、カートリッジ6を交換する場合でも
カッター16のエッジ部16aはカートリッジ6の表面
から隠れているので、カートリッジ6を挿入部2の先端
から取外し易い。そのため、縫合器1の挿入部2のカー
トリッジ6をすばやく安全に交換することができる。
【0078】なお、ステープル打出しレバー30を軽く
握るとカッター16のエッジ部16aがカートリッジ6
の表面から隠れる構造にすることにより、生体組織の切
除を必要としない場合にも使用できるようにしてもよ
い。
【0079】また、カートリッジ6のユニット単体で運
ぶ場合、ある程度の振動や、衝撃ではカッター16とカ
ム板17とがスライドしない構成にすることにより、安
全性を高めることができる。
【0080】また、図8は本実施の形態の変形例を示す
ものである。本変形例は第1の実施の形態の縫合器1の
カートリッジ6とカートリッジホルダ11との着脱部の
構成を次のように変更したものである。すなわち、本変
形例ではカートリッジ6の延設部15の両側部に先端部
が内方向に弾性変形可能な板ばね部81を設け、この板
ばね部81の先端部に着脱ボタン82を設けるととも
に、挿入部シース4の先端カバー4aにカートリッジ6
の着脱ボタン82と嵌合する穴部83を設けたものであ
る。
【0081】そして、本変形例ではカートリッジホルダ
11にカートリッジ6が装着された状態では挿入部シー
ス4の穴部83にカートリッジ6の着脱ボタン82が内
側から嵌合された状態で保持されるようになっている。
また、挿入部シース4の外側から着脱ボタン82を内方
向に押し込み操作することにより、カートリッジ6の着
脱ボタン82と挿入部シース4の穴部83との係合が解
除され、カートリッジホルダ11からカートリッジ6が
取外せるようになっている。
【0082】また、図9(A),(B)は本発明の第2
の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の
実施の形態の縫合器1のカッター16の切換え手段の構
成を次のように変更したものである。すなわち、本実施
の形態ではカッター16のエッジ部16aの下面に弾性
のラッチ部91を設けるとともに、カートリッジ6のカ
ッタースロット18の後端下部に支持ピン92を中心に
回動自在な長方形のスペーサ93を設けたものである。
ここで、スペーサ93はポリカーボネイト又はABS樹
脂等により作られている。なお、本実施の形態ではカー
トリッジ6のカッタースロット18は底面が底板部18
cによって閉塞されている。
【0083】さらに、スペーサ93は初期状態では図9
(A)に示すように長辺側を縦に向けた状態で配置され
ている。この場合、カッタースロット18の底板部18
cの端部がスペーサ93の片面と接していることで、ス
ペーサ93はカートリッジ6の先端方向へ回転できない
構造となっている。
【0084】また、カッタースロット18の底板部18
cにはスペーサ93の下方に開口部94が形成されてい
る。そして、スペーサ93が図9(B)に示すようにカ
ートリッジ6の後方側へ回転したときこのスペーサ93
はカートリッジ6におけるカッタースロット18の底板
部18cと同一高さになるように設定されるようになっ
ている。
【0085】なお、本実施の形態ではカッター16をカ
ッタースロット18の底板部18cに押し付ける方向に
付勢する例えば板ばね、スプリング等の弾性部材を設け
る構成にしても良い。
【0086】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。本実施の形態ではカッター16がカッタースロット
18内を先端側へ移動する前の初期状態ではスペーサ9
3は図9(A)に示すように長辺側を縦に向けた状態で
保持されている。このとき、カッター16のエッジ部1
6aはカートリッジ6の表面からアンビル7の方向に突
出された位置で保持される。
【0087】そして、ステープル打出しレバー30の回
動動作にともないカッター16がカッタースロット18
内を先端側へ移動する際にはスペーサ93は図9(A)
のように立設されたままの状態で保持される。そのた
め、この場合にはステープル100の打出し動作と同時
に、カートリッジ6の表面からアンビル7の方向に突出
されたままの状態で先端側へスライドするカッター16
のエッジ部16aによってカートリッジ6とアンビル7
との間の生体組織が切除される。
【0088】また、ステープル打出しレバー30を離し
た際にカッター16がカッタースロット18内を先端側
から基端側まで移動する戻り動作時にはスペーサ93が
カッター16の弾性ラッチ部91と当接することによ
り、スペーサ93は図9(B)に示すようにカートリッ
ジ6の後端側へ回転する。そのため、カッター16のエ
ッジ部16aはカートリッジ6の表面から隠れた状態
(カッター16のエッジ部16aがカートリッジ6の外
側に突出されない状態)に切換えられる。
【0089】なお、縫合器1の他の構成は第1の実施の
形態と同様であり、他の作用も第1の実施の形態と同様
である。そこで、上記構成の本実施の形態でも第1の実
施の形態と同様の効果が得られることは勿論である。
【0090】また、図10(A),(B)〜図12は本
発明の第3の実施の形態を示すものである。本実施の形
態は第1の実施の形態の縫合器1のカッター16の切換
え手段の構成を次のように変更したものである。すなわ
ち、本実施の形態ではカッター16のエッジ部16aの
下面に略楔形の切り欠き部111を設けるとともに、カ
ッター16の切換え手段として図12に示す構成のスペ
ーサ112を設けたものである。なお、本実施の形態で
も第2の実施の形態と同様にカートリッジ6のカッター
スロット18は底面が底板部18cによって閉塞されて
いる。
【0091】また、スペーサ112には図11に示すよ
うにカッター16の先端部の一側面に突き当てられる略
平板状の突き当て部113と、この突き当て部113の
側面下部に配設され、カッター16を受ける略U字状の
スペーサ本体114とが設けられている。
【0092】さらに、スペーサ本体114の上部にはカ
ッター16の切り欠き部111と係脱可能に係合するフ
ック状の係合部115が設けられている。また、スペー
サ本体114の高さは係合部115がカッター16の切
り欠き部111と係合されている状態で、カッター16
のエッジ部16aがカートリッジ6の表面から例えば2
〜3mm程度アンビル7の方向に突出された状態でカッタ
ー16を保持するように設定されている。さらに、この
スペーサ本体114の下面には下方に向けて突設部11
6が突設され、弾性のフックまたは係合部が形成されて
いる。
【0093】また、カッタースロット18の底板部18
cには先端部に窪みまたは開口部からなるスペーサ係止
部117が形成されている。さらに、カートリッジ6に
おけるカッタースロット18の上部表面の角部、または
縁部にはカッタースロット18の内側に張り出すリブ1
18が突設されている。
【0094】また、カッター16のエッジ部16aの後
方上面には弾性の板ばね119が嵌合されている。そし
て、板ばね119の端部がリブ118の下面で押される
ことにより、カッター16のエッジ部16aを下方に押
圧するようになっている。
【0095】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。本実施の形態ではカッター16がカッタースロット
18内を先端側へ移動する前の初期状態では図11に示
すようにカッター16の先端部の一側面がスペーサ11
2の突き当て部113に突き当てられるとともに、図1
0(A)に示すようにスペーサ本体114の上部の係合
部115がカッター16の切り欠き部111と係合され
た状態で保持されている。このとき、カッター16のエ
ッジ部16aはカートリッジ6の表面からアンビル7の
方向に突出された位置で保持される。
【0096】そして、ステープル打出しレバー30の回
動動作にともないカッター16がカッタースロット18
内を先端側へ移動する際にはカッター16はスペーサ1
12と共にカートリッジ6のカッタースロット18内を
先端側へスライドする。そのため、この場合にはステー
プル100の打出し動作と同時に、カートリッジ6の表
面からアンビル7の方向に突出されたままの状態で先端
側へスライドするカッター16のエッジ部16aによっ
てカートリッジ6とアンビル7との間の生体組織が切除
される。
【0097】さらに、カッター16の先端がカッタース
ロット18の先端位置までスライドしてくるとスペーサ
本体114の弾性フックの突設部116はカッタースロ
ット18の底板部18cのスペーサ係止部117内に係
合され、スペーサ112はカートリッジ6の先端部に保
持固定される。この状態で、ステープル打出しレバー3
0を離した場合には、カッター16のみがカッタースロ
ット18内を先端側から基端側まで移動するので、この
カッター16の戻り動作にともないスペーサ本体114
の係合部115とカッター16の切り欠き部111との
係合が解除される。このとき、カッター16のエッジ部
16aの後方上面の板ばね119によってカッター16
のエッジ部16aが下方に押圧され、カッター16のエ
ッジ部16aはカートリッジ6の表面から隠れた状態
(カッター16のエッジ部16aがカートリッジ6の外
側に突出されない状態)に切換えられる。
【0098】なお、縫合器1の他の構成は第1の実施の
形態と同様であり、他の作用も第1の実施の形態と同様
である。そこで、上記構成の本実施の形態でも第1の実
施の形態と同様の効果が得られることは勿論である。
【0099】さらに、本実施の形態では1回のステープ
ル打出し操作の終了後はカッター16とスペーサ112
との係合が外れている。そのため、カートリッジ6を交
換せずに再度、ステープル打出しレバー30を閉じた場
合はカッター16のエッジ部16aはカートリッジ6の
表面から隠れた状態でカートリッジ6の先端側へスライ
ドしていくことになる。したがって、縫合器1に使用済
のカートリッジ6を装着している状態でステープル打出
しレバー30を閉じる誤操作を行った場合でも、カッタ
ー16のエッジ部16aはカートリッジ6の表面から隠
れてスライドするため、生体組織を切断できず、安全で
ある。
【0100】また、図13(A),(B)は本発明の第
4の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1
の実施の形態の縫合器1のカッター16の切換え手段の
構成を次のように変更したものである。すなわち、本実
施の形態ではカッター16の先端部のエッジ部16aの
部分をそれ以外の部分とは分離させた分離切刃121を
設け、この分離切刃121をそれ以外の本体部分122
の先端部に回転自在に支持させてカッター16の切換え
手段を構成したものである。
【0101】この場合、カッター16の本体部分122
の先端部には長孔状のカム溝123が形成されている。
そして、分離切刃121は本体部分122のカム溝12
3にかしめピン124により回転自在に取付けられてい
る。さらに、分離切刃121にはエッジ部16aの下部
に本体部分122よりも下方に突設されたあご状の突設
部125が形成されている。
【0102】また、カートリッジ6のカッタースロット
18は底面が底板部18cによって閉塞されている。こ
の底板部18cには分離切刃121の突設部125が挿
入されるガイド溝(またはスリット)126がさらに設
けられている。このガイド溝126の先端部はカッター
スロット18の先端部よりも後方に配置されている。な
お、縫合器1の他の構成は第1の実施の形態と同様であ
る。
【0103】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。本実施の形態ではカッター16がカッタースロット
18内を先端側へ移動する前の初期状態では図13
(A)に示すようにカッター16の分離切刃121が起
立状態で保持されている。このとき、カッター16の分
離切刃121のエッジ部16aはカートリッジ6の表面
からアンビル7の方向に突出された位置で保持され、突
設部125はガイド溝126内に挿入された状態で保持
される。
【0104】そして、ステープル打出しレバー30の回
動動作にともないカッター16がカッタースロット18
内を先端側へ移動する際にはカッター16の分離切刃1
21はこの起立状態で保持されたままでカッター16は
カートリッジ6のカッタースロット18内を先端側へス
ライドする。そのため、この場合にはステープル100
の打出し動作と同時に、カートリッジ6の表面からアン
ビル7の方向に突出されたままの状態で先端側へスライ
ドするカッター16のエッジ部16aによってカートリ
ッジ6とアンビル7との間の生体組織が切除される。
【0105】さらに、カッター16の先端がカッタース
ロット18の先端位置までスライドしてくると分離切刃
121の突設部125がガイド溝126の前端部と突き
当たり、分離切刃121がかしめピン124を中心とし
て回転する。このとき、分離切刃121が完全に回転す
るとこの分離切刃121のエッジ部16aはカートリッ
ジ6の表面から隠れた状態(カッター16の分離切刃1
21のエッジ部16aがカートリッジ6の外側に突出さ
れない状態)に切換えられる。
【0106】この状態で、ステープル打出しレバー30
を離した場合には、分離切刃121のエッジ部16aが
カートリッジ6の表面から隠れた状態のままカッタース
ロット18内を図13(B)に示すようにカートリッジ
6の基端部側へ移動していく。
【0107】そこで、本実施の形態でも縫合器1に使用
済のカートリッジ6を装着している状態で、ステープル
打出しレバー30を閉じても、カッター16の分離切刃
121のエッジ部16aはカートリッジ6の表面から隠
れた状態でスライドして行くため、生体組織を切断せ
ず、安全である。また、本実施の形態では他の実施の形
態に比べて簡単な構造となる。さらに、他の構造および
効果は第1の実施の形態と同様である。
【0108】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他の
特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
【0109】記 (付記項1) 少なくとも一方が開閉自在で切除手段が
移動する通路を持つジョーと、ジョーを閉じた状態に固
定する手段と、ジョー間をスライドしジョー間に挟まれ
た組織を切除する手段と、を有する外科器具において、
切除手段をジョー間の組織を切除可能な位置と、切除出
来ない位置とで切り換え可能な位置決め手段を設けたこ
とを特徴とする外科器具。
【0110】(付記項1の目的) 使用済みのカートリ
ッジが装着されていても、組織を傷つけるおそれのな
い、より安全で簡便な構造を持った外科器具を提供する
ことを目的とする。
【0111】(付記項1の課題解決手段) 操作部と挿
入部で構成し、挿入部に開閉自在の一対のジョーと、ジ
ョー間に挟まれた組織を切除する手段を設け、ジョーの
一方にステープルを変形する窪みを持つアンビルと、他
の一方に複数のステープルをアンビルへ向けて放出自在
に収容し、切除手段とステープルうちだし手段が移動す
るための通路を持つカートリッジを着脱自在に固定し、
前記通路に切除手段がジョー間の組織を切除可能な位置
と、切除できない位置とで移動させる位置決め手段を設
け、位置決め手段は切除手段の動きにより作動自在とす
る。
【0112】更に、操作部にジョー開閉機構と、切除手
段駆動機構とを設けた。アンビルとカートリッジ間に組
織を置き、ジョー開閉機構を用いて組織を挟み込む。そ
の後切除手段駆動機構によりカートリッジ内のステープ
ルを組織へ向けて打ち出し、組織を切除する。その後切
除手段は、位置決め手段により切除出来ない位置に移動
する。
【0113】(付記項1の効果) 組織を切除する際、
把持と切除を同時に行え、またジョー間の組織を切除す
る場合と出来ない場合を切り換えられるため、操作性の
向上につながる。
【0114】(付記項2) 付記項1において、ジョー
は止血手段を持つ事を特徴とする外科器具。 (付記項2の効果) 組織の止血と切除を同時に行え、
また止血だけの場合と、止血と切除を同時に行う場合と
を選べる。
【0115】(付記項3) 付記項1において、位置決
め手段は切除手段の動きに応じて切り換えられる事を特
徴とする外科器具。 (付記項3の効果) 一度切除手段を動かしたあと、切
除手段が切除不可の位置に移動するため同じ部分を2回
続けて切除することがなくなり安全性が向上する。
【0116】(付記項4) 付記項3において、切除手
段がジョー先端まで移動し、再びジョー基端部まで戻る
行程の中で位置決め手段が切り換えられる事を特徴とす
る外科器具。
【0117】(付記項4の効果) ジョーの長さにわた
って切除を行った後、切除できなくなり操作性と安全性
が向上する。 (付記項5) 付記項4において、位置決め手段は切除
手段の下面側方に設けられた凸部と、前記通路の側面の
通路を上下に分けるリブとよりなり、リブは一部で分割
されることを特徴とする外科器具。
【0118】(付記項5の効果) 簡便な構造に出来
る。 (付記項6) 付記項5において、前記凸部は後部上面
に斜面をもち、前記リブは斜めに分割されることを特徴
とする外科器具。
【0119】(付記項6の効果) 斜面を設けたことに
より切除手段がカートリッジ後方に引かれる際、確実に
切除手段がカートリッジとアンビル間から隠れるように
なる。
【0120】(付記項7) 付記項6において、リブの
分割部はジョー先端側に設けられることを特徴とする外
科器具。 (付記項8) 付記項6において、前記リブの分割部は
ジョー後端側に設けられることを特徴とする外科器具。
【0121】(付記項8の効果) 切除手段をステープ
ルが打ち出される前にカートリッジ面から隠れた状態に
できるため、切除機構無しの縫合器として使用できる。 (付記項9) 付記項4において、位置決め手段は切除
手段と係合し前記通路内を切除手段と共に移動し、更に
下面に係合部を持ち、通路先端に弾性係合部と係合する
部分を設けたことを特徴とする外科器具。
【0122】(付記項10) 付記項4において、位置
決め手段は通路後端の回転自在の略直方体の部材からな
り、切除手段下面に係合部を設け、切除手段の往復道の
後係合部が回転することを特徴とする外科器具。
【0123】(付記項11) 付記項10において、前
記係合部は弾性フックであることを特徴とする外科器
具。 (付記項8、9、10、11の効果) 簡便な構造で切
除手段がカートリッジ内をスライドした後、カートリッ
ジ表面から隠れるように出来る。
【0124】(付記項12) 付記項2において、止血
手段はジョーの一方に設けられた取り外し自在で複数の
ステープルを放出自在に含むカートリッジと、他の一方
のジョーに設けられたステープルを変形する面を組織を
把持する面に有するアンビルと、カートリッジ内のステ
ープルをアンビルへ向けて打ち出す手段とからなること
を特徴とする外科器具。
【0125】(付記項12の効果) 一度使用したカー
トリッジを装着して再び器具を動かそうとしても、アン
ビルとカートリッジ間の組織が切除されることがなく安
全になる。
【0126】(付記項13) 付記項12の外科器具は
さらにアンビル開閉手段を有することを特徴とする外科
器具。 (付記項13の効果) 開閉手段を付けたことで操作性
が向上する。
【0127】(付記項14) 付記項13において、切
除手段はエッジ部と駆動部にわかれ、切除手段が通路を
往復した後エッジ部と駆動部の連結が外れることを特徴
とする外科器具。
【0128】(付記項14の効果) カートリッジを使
用した後、器具本体からの着脱が簡便になる。 (付記項15) 付記項14において、ステープル打ち
出し手段は一部にカム斜面を持つ事を特徴とする外科器
具。
【0129】(付記項15の効果) カム手段によりス
テープルを打ち出す機構が簡便になり、カートリッジ部
分が小型化できる。 (付記項16) 付記項15において、切除手段とステ
ープル打ち出し手段が接続される事を特徴とする外科器
具。 (付記項16の効果) 切除手段と打ち出し手段を接続
することにより、ステープル打ち出しと切除を連動させ
ることが出来操作性の向上につながる。
【0130】
【発明の効果】本発明によれば、ジョー部間に形成され
る切除手段のスライド通路に沿って移動する切除手段
を、ジョー部間に挟まれる体内組織を切除可能な位置
と、切除不可の位置とに切換える切換え手段を設けたの
で、生体組織を切除する際、把持と切除を同時に行え、
またジョー部間の生体組織を切除する場合と出来ない場
合とを確実に切換えられるため、操作性の向上につなが
る。そのため、使用済みのカートリッジが装着されてい
る場合でも、生体組織を傷つけるおそれがなく、より安
全で簡便な構造の縫合器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における縫合器全
体の概略構成を示す側面図。
【図2】 第1の実施の形態における縫合器のアンビル
開閉機構およびステープル打出し機構の構成を示す分解
斜視図。
【図3】 (A)は第1の実施の形態における縫合器の
アンビルの開状態を示す縦断面図、(B)は同実施の形
態のアンビルの閉動作状態を示す縦断面図、(C)は同
実施の形態のアンビルの閉状態を示す縦断面図。
【図4】 図3(C)のL1 −L1 線断面図。
【図5】 (A)は第1の実施の形態における縫合器の
ジョー部のカッターが切除可能位置に切換え操作された
状態を示す要部の縦断面図、(B)はカッターが切除不
能位置に切換え操作された状態を示す要部の縦断面図。
【図6】 (A)は第1の実施の形態における縫合器の
内部構成を示す分解斜視図、(B)は同実施の形態のス
テープルの2度打ち防止機構の係止部材と連結棒との連
結状態を示す斜視図。
【図7】 第1の実施の形態における縫合器のアンビル
開閉レバーおよびステープル打出しレバーがそれぞれ開
位置で保持されている状態を示す縦断面図。
【図8】 第1の実施の形態の変形例を示す要部の分解
斜視図。
【図9】 本発明の第2の実施の形態を示すもので、
(A)は縫合器のジョー部のカッターが切除可能位置に
切換え操作された状態を示す要部の縦断面図、(B)は
カッターが切除不能位置に切換え操作された状態を示す
要部の縦断面図。
【図10】 本発明の第3の実施の形態を示すもので、
(A)は縫合器のジョー部のカッターが切除可能位置に
切換え操作された状態を示す要部の縦断面図、(B)は
カッターが切除不能位置に切換え操作された状態を示す
要部の縦断面図。
【図11】 図10(A)のL1 −L1 線断面図。
【図12】 第3の実施の形態の縫合器のスペーサを示
す斜視図。
【図13】 本発明の第4の実施の形態を示すもので、
(A)は縫合器のジョー部のカッターが切除可能位置に
切換え操作された状態を示す要部の縦断面図、(B)は
カッターが切除不能位置に切換え操作された状態を示す
要部の縦断面図。
【符号の説明】
2 挿入部 3 操作部 5 ジョー部 16 カッター(切除手段) 20 レール部分(スライド通路) 20a 切断部(切換え手段) 45 アンビル開閉機構(ジョー開閉機構) 93、112 スペーサ(切換え手段) 121 分離切刃(切換え手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉可能なジョー部と、前記ジョー部を
    開閉操作するジョー開閉機構および前記ジョー部間をス
    ライドして前記ジョー部間に挟まれる体内組織を切除す
    る手段を備えた縫合器において、 前記ジョー部間に形成される前記切除手段のスライド通
    路に沿って移動する前記切除手段を前記ジョー部間に挟
    まれる体内組織を切除可能な位置と、切除不可の位置と
    に切換える切換え手段を設けたことを特徴とする縫合
    器。
JP8074187A 1996-02-26 1996-03-28 縫合器 Withdrawn JPH09262243A (ja)

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