JP3833300B2 - 携帯情報端末 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯情報端末に関し、特にグラフ形式で表示されたスケジュール情報の内容を参照する際の操作性を向上できるものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の携帯情報端末には、その機能の1つとしてスケジュール管理装置としての機能を備えたものがある。かかる従来の携帯情報端末では、例えば、ある1週間に予定されているスケジュール情報を、縦軸に該1週間の日付を,横軸に1日の時間をとった日付−時間平面の、その一辺がスケジュール情報の日付に対応し,その他辺がスケジュール情報の時間帯に対応する日付/時間帯表示領域で表示するグラフ形式のスケジュール表示画面を採用しており、これにより、スケジュールを視覚的に分かりやすく表示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の携帯情報端末では、上記スケジュール表示画面には、スケジュール情報が、該スケジュール情報の日付と時間帯とを表す領域で表示されているだけで、そのスケジュール表示画面で該スケジュール情報の内容を知ることができず、その内容を参照するには、まず、表示期間選択ボタンで1日単位の画面に切り換え、次いで、日付選択タグで該スケジュール情報の該当する日の画面に切り換える必要があり、画面切り換えが2度手間となり、操作性が悪いという問題があった。また、画面の切り換えをボタン,タグ等により行うため、使用者にとって、その操作が必ずしも直感的ではなく、操作性が悪いという問題があった。
【0004】
本発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、グラフ形式で表示されたスケジュール情報の内容を参照するに際し、画面切り換えを少なくし、かつ直感的な操作を可能とすることにより、操作性を向上した携帯情報端末を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る携帯情報端末は、入力ペンとタブレットとを備え、縦軸に1週間の日付、横軸に1日の時間をとって構成されるスケジュール表の日付/時間帯表示領域にグラフ形式でスケジュールを表示する携帯情報端末であって、日時情報を含んだスケジュール情報を管理格納するデータベースと、前記スケジュール情報の日時情報を前記スケジュール表の日付/時間帯表示領域にグラフ形式で表示する表示手段と、前記グラフ形式で表示されたスケジュール情報をタブレットに対するペン接触により選択する選択手段と、前記選択した所定のスケジュール情報に対するペン接触回数を記憶する記憶手段と、前記所定のスケジュール情報に対するペン接触回数が1回の場合、前記所定のスケジュール情報の一部を表示し、前記一部を表示中の所定のスケジュール情報に対して、再度、ペン接触した際には、前記所定のスケジュール情報のすべてを表示するよう前記データベースと前記表示手段とを制御する表示制御手段とを備えたものである。
【0006】
また、本発明に係る携帯情報端末は、前記スケジュール情報の一部の表示領域はグラフ形式で表示されるスケジュール情報の表示領域と同一画面内に配置され、前記スケジュール情報のすべての表示領域はグラフ形式で表示されるスケジュール情報の表示領域とは別画面内に配置されるようにしたものである。
また、本発明に係る携帯情報端末は、前記スケジュール情報の一部を表示したスケジュールに対応するグラフ形式の表示領域を太枠で囲むようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1によるスケジュール管理装置としての機能を有する携帯情報端末の構成を示すブロック図であり、図において、1は表示一体型タブレット、2は入力ペン(スタイラスペン)、6は、スケジュール情報,表示画面の枠を構築するための画面枠情報,及びその他の諸情報を記憶するデータベース、11はCPU等からなる演算機である。そして演算機11は、タブレット1から入力されるイベント発生信号(ペン接触信号)1aから、ペンイベントが発生したタブレット1上の座標を特定し、これを座標情報3aとして出力する座標入力部3、座標情報3aと画面構築情報7aとから使用者の操作を判定し,該操作に応じて入力情報4aを構築し,これを出力する入力制御部4、実時刻9aを出力する時計9、実時刻9aから携帯情報端末の起動時の日付(起動日)10aを取得する起動日取得部10、上記入力情報4aをデータベース6に記憶させるとともに,入力情報4aに従い,データベース6から情報を,必要に応じて起動日取得部10から起動日10aを取得し、これらを取得情報5aとして出力する情報管理部5、取得情報5aからタブレット1上に表示する画面を構築し,これを画面構築情報7aとして出力する表示制御部7、及び画面構築情報7aに従い表示発生信号8aによりタブレット1上に画面を表示する表示発生部8の各ブロックで構成される。ここで、記憶手段はデータベース6で構成される。また、座標入力手段は、座標入力部3で実現され、表示制御手段12は、スケジュール表示モードにおける、入力制御部4,情報管理部5,表示制御部7,及び表示発生部8により実現される。また、時計9と起動日取得部10とで起動日取得手段14を構成するが、この起動日取得手段14は、単に、スケジュール表示モードへの切り換えと同時に、起動日を含む週のスケジュールを表示させるためのものである。
【0009】
図2は本携帯情報端末の起動時にタブレット1に表示されるモード選択画面の一例を示す模式図であり、図において、モード選択画面100は、スケジュール情報入力ボタン15,及びスケジュール表示ボタン16を他のモードの選択ボタンとともに表示するようにしている。
【0010】
図3はスケジュール表示モードにおいてタブレット1に表示される,スケジュール情報の概要を表示していない,週単位/グラフ形式のスケジュール表示画面の一例を示す模式図であり、図において、週単位/グラフ形式のスケジュール表示画面200は、縦軸にある1週間の日付21を、横軸に1日の時間22をとった日付−時間平面からなるスケジュール表20を表示しており、上記ある1週間に予定されているスケジュール情報を、上記スケジュール表20の、その一辺が該予定されているスケジュール情報の日付に対応し,その他辺が該予定されているスケジュール情報の時間帯に対応する4角形状の日付/時間帯表示領域24,25で表示するようにしている。ここで、日付/時間帯表示領域24,25は、スケジュール情報の内容参照のための入力領域を兼ねるようにしている。また、スケジュール表20の下方には、ペンタップされた日付/時間帯表示領域24,25に対応するスケジュール情報の概要を表示する概要表示欄29を表示するようにしている。また、27は表示期間選択ボタン、28は表示週選択タグ、40は次月移行タグである。
【0011】
図4はスケジュール表示モードにおいてタブレット1に表示される,スケジュール情報の概要を表示している,週単位/グラフ形式のスケジュール表示画面の一例を示す模式図であり、図において、週単位/グラフ形式のスケジュール表示画面200では、ペンタップされた日付/時間帯表示領域24を太枠で囲んで表示し、かつ、概要表示欄29に、ペンタップされた日付/時間帯表示領域24に対応するスケジュール情報の概要30を表示するようにしている。
【0012】
図5はスケジュール表示モードにおいてタブレット1に表示される1日単位のスケジュール表示画面(詳細画面)の一例を示す模式図であり、図において、1日単位のスケジュール表示画面300は、ある日に予定されているスケジュール情報の用件の時間帯32aを図示する時間帯図示欄32と、該スケジュール情報の全内容34を表示するスケジュール情報表示欄31とを表示するようにしている。また、33は表示日選択タグである。
【0013】
次に図1〜図5に従い、動作を説明する。本実施の形態1による携帯情報端末では、スケジュール情報入力モードにおける操作,スケジュール表示モードにおける操作,モード切り換え操作,及びこれらの操作に付随する全ての操作が図1の各ブロックにより遂行されるので、まず各操作に共通する動作を説明する。
【0014】
表示制御部7は、選択された操作モードに応じて、タブレット1上に表示すべき所定の画面を構築し、これを画面構築情報7aとして出力する。この画面構築情報7aを受け、表示部8は、表示発生信号8aを出力してタブレット1に上記所定の画面を表示する。この表示画面は、使用者へ提供すべき情報を表示するとともに、該表示画面には、該表示画面から使用者が操作のための入力を行えるよう、各操作に対応してタグ,ボタン,マス目等の形で入力領域が設定されている。次に、使用者が、ある操作を行うために、タブレット1の該操作に対応する入力領域を入力ペン2でタップする(接触する)と、タブレット1はイベント発生信号1aを生じ、このイベント発生信号1aを受け、座標入力部3はペンイベントが発生したタブレット1上の座標を特定し、これを座標情報3aとして出力する。この座標情報3aを受け、入力制御部4は、使用者がペンタップした入力領域を特定し、該入力領域に対応する上記操作に応じて入力情報4aを構築し、これを出力する。この入力情報4aを受け、情報管理部5は該入力情報4aをデータベース6に記憶させるとともに、入力情報4aに従い、データベース6から情報を取得し、これを取得情報5aとして出力する。この取得情報5aを受け、表示制御部7はタブレット1上に表示する画面を構築し,これを画面構築情報7aとして出力する。以後の動作は、既に述べたものと同様である。
【0015】
次に、スケジュール情報入力操作、及びスケジュール表示操作における動作を説明する。今、使用者が1996年の2月某日に、4月12日10時〜12時のA社との打合せという第1のスケジュール情報,及び4月13日18時〜21時のB氏との食事という第2のスケジュール情報,及びいずれも5月にその用件が予定されているその他の諸スケジュール情報を入力し、1996年4月9日に、4月8日〜4月14日の週の週単位/グラフ形式によるスケジュール表示画面を参照し、次いで、第1,第2のスケジュール情報の概要を順次参照し、次いで第1のスケジュール情報の詳細を参照し、次いでその他のスケジュール情報を参照する場合の動作を考えるものとする。ここで、本携帯情報端末では、週単位/グラフ形式によるスケジュール表示画面を表示する場合、自動的にまず起動日を含む週のスケジュール表示画面を表示するようにしており、また上記スケジュール情報の入力を行う前には、データベース6には、スケジュール情報が記憶されておらず、かつ該スケジュール情報を入力した後、スケジュール情報を参照するまでの間、スケジュール情報の入力は行われなかったものである。
【0016】
2月某日に、スケジュール情報を入力する場合、まずスイッチをオンすると図2のモード選択画面100が表示される。次に、該モード選択画面100でスケジュール情報入力ボタン15をペンタップすると、上述の一連の動作により、タブレット1の表示がキーボード画面(図示せず)に切り換わる。
【0017】
上記第1,第2のスケジュール情報の入力を行うには、4月12日10時〜12時の打合せ(A社)、4月13日18時〜21時の食事(B氏)、その他の諸スケジュール情報の入力を順次行う訳であるが、最初に、4月12日10時〜12時の打合せ(A社)を入力するためには、まず、「4」のキーをペンタップする。すると、タブレット1はイベント発生信号1aを生じ、このイベント発生信号1aを受け、座標入力部3はペンイベントが発生したタブレット1上の座標を特定し、これを座標情報3aとして出力する。この座標情報3aを受け、入力制御部4は、座標情報3aから、使用者が「4」を入力したと判定し、「4」という入力情報4aを構築してこれを出力する。この入力情報4aを受け、情報管理部5は「4」をデータベース6に記憶させるとともに、該入力情報4aに従い、データベース6から「4」の文字を画面に表示するのに必要な情報を取得し、これを取得情報5aとして出力する。この取得情報5aを受け、表示制御部7がタブレット1上に「4」の文字を画面に表示するよう画面構築情報7aを出力し、この画面構築情報7aを受け、表示発生部8がタブレット1上のキーボード画面の入力文字表示位置に「4」の文字を表示する。
【0018】
次に「月」のキーをペンタップする。すると、上記と同様の動作により「月」がデータベース6に記憶され、キーボード画面の「4」の次の位置に「月」の文字が表示される。
【0019】
以下、「12日10:00〜12:00、打合せ(A社)」の各文字を順次入力すると、該入力の都度、上記動作が繰り返され、「12日10:00〜12:00、打合せ(A社)」の各文字がデータベース6に順次記憶され、キーボード画面の「月」の次の位置に「12日10:00〜12:00、打合せ(A社)」の各文字が順次表示され、4月12日10時〜12時の打合せ(A社)という第1のスケジュール情報の入力が完了する。
【0020】
次に、「4月13日18:00〜21:00、食事(B氏)」、その他の諸スケジュール情報の各文字を上記と同様に順次入力すると、上記動作により、4月13日18時〜21時の食事(B氏)という第2のスケジュール情報,及びその他の諸スケジュール情報の入力が完了し、これにより、全てのスケジュール情報の入力が完了する。
【0021】
次に、4月9日に、週単位/グラフ形式によるスケジュール表示画面を参照する操作を説明する。週単位/グラフ形式によるスケジュール表示画面を表示しようとする場合、まずスイッチをオンすると、起動日取得部10が時計9から起動日、すなわち4月9日の日付、を取得してこれを出力する(10a)とともに、図2のモード選択画面100が表示される。次に、該モード選択画面100でスケジュール表示ボタン16をペンタップする。すると、タブレット1はイベント発生信号1aを生じ、このイベント発生信号1aを受け、座標入力部3はペンイベントが発生したタブレット1上の座標を特定し、これを座標情報3aとして出力する。この座標情報3aを受け、入力制御部4は、該座標情報3aから、使用者の操作が週単位/グラフ形式によるスケジュール表示画面への切り換えであることを判定し、これを入力情報4aとして出力する。
【0022】
この入力情報4aを受け、情報管理部5は、起動日取得部10から起動日10a(4月9日)を取得し、この起動日を用いて、データベース6に記憶されたスケジュール情報のうち、4月8日〜4月14日の1週間に対応するスケジュール情報の日時情報を取得する。すなわち、データベース6に記憶された、4月12日10時〜12時の打合せ(A社)という第1のスケジュール情報、4月13日18時〜21時の食事(B氏)という第2のスケジュール情報、及びその他の諸スケジュル情報のうち、4月8日〜4月14日に予定されている第1のスケジュール情報,及び第2のスケジュール情報の、それぞれ「4月12日10:00〜12:00」、「4月13日18:00〜21:00」という日時情報を取得する。また、データベース6から画面枠情報,及びその他の情報を取得し、これらの情報を、前記取得した起動日、日時情報とともに、取得情報5aとして出力する。
【0023】
この取得情報5aを受け、表示制御部7は、4月8〜4月14日の週の週単位/グラフ形式のスケジュール表示画面を構築する。この際、4月12日10時〜12時,及び4月13日18時〜21時の各時間帯に、日付/時間帯表示領域24,25を表示するよう画面を構築する。そして、このように構築した、4月8〜4月14日の週の週単位/グラフ形式のスケジュール表示画面を画面構築情報7aとして、表示発生部8,及び入力制御部4に出力する。ここで、入力領域を兼ねる日付/時間帯表示領域24,25の座標は、取得する日時情報に依存して変動するものであるため、入力制御部4に画面構築情報7aを入力するものである。
【0024】
この画面構築情報7aを受け、表示発生部8は、タブレット1上に、図3に示す4月8〜4月14日の週の週単位/グラフ形式のスケジュール表示画面を表示する。
【0025】
このようにして作成される,図3に示す4月8〜4月14日の週の週単位/グラフ形式のスケジュール表示画面では、4月9日10時〜12時に第1の日付/時間帯表示領域24が、4月13日18時〜21時に第2の日付/時間帯表示領域25が表示されており、第1,第2のスケジュール情報の用件の日時を視覚的に、直ちに把握できるようになっている。しかしながら、この画面では、第1,第2の日付/時間帯表示領域24,25の用件の内容を知ることはできない。
【0026】
次に、第1のスケジュール情報の概要を参照する操作を説明する。第1のスケジュール情報の概要を参照するには、図3の週単位/グラフ形式のスケジュール表示画面で、第1の日付/時間帯表示領域24をペンタップする。すると、タブレット1はイベント発生信号1aを生じ、このイベント発生信号1aを受け、座標入力部3はペンイベントが発生したタブレット1上の座標を特定し、これを座標情報3aとして出力する。この座標情報3aを受け、入力制御部4は、まず、該座標情報3aと画面構築情報7aとから、第1の日付/時間帯表示領域24がペンタップされたことを検知し、これをその内部メモリ(図示せず)記憶する。次いで、該第1の日付/時間帯表示領域24のペンタップが2度目であるか否かを判定し、1度目であるので、第1のスケジュール情報の概要を表示するよう変更した入力情報4aを出力する。
【0027】
この変更した入力情報4aを受け、情報管理部5は、データベース6から、第1のスケジュール情報の「10:00〜12:00、打合せ」という概要情報と、現在表示している画面の変更に必要な画面枠情報とを取得し、これらを現在の取得情報に付加し、変更した取得情報5aとして出力する。
【0028】
この変更した取得情報5aを受け、表示制御部7は、概要表示欄29内に、第1のスケジュール情報の「10:00〜12:00、打合せ」という概要情報30を表示し、かつ第1の日付/時間帯表示領域24に太枠を付すよう、週単位/グラフ形式によるスケジュール表示画面を変更する。そして、このように変更した、週単位/グラフ形式によるスケジュール表示画面を、変更した画面構築情報7aとして出力する。
【0029】
この変更した画面構築情報7aを受け、表示発生部8は、タブレット1上に、図4に示すスケジュール情報概要を表示した週単位/グラフ形式によるスケジュール表示画面を表示する。
【0030】
このようにして作成される、図4に示すスケジュール情報概要を表示した週単位/グラフ形式によるスケジュール表示画面200では、概要表示欄29内に、第1のスケジュール情報の概要30が表示されており、これにより、使用者は、該第1のスケジュール情報の概要を知ることができる。また、第1の日付/時間帯表示領域24は、太枠で囲むようにして表示されており、図示するように、画面に複数の日付/時間帯表示領域24,25が存在している場合でも、概要表示欄30内に表示された事項が、第1の日付/時間帯表示領域24の内容を示すものであることを判別できるようになっている。
【0031】
次に、第2のスケジュール情報の概要を参照するには、第2の日付/時間帯表示領域25をペンタップすれば、上記と同様の動作により、入力制御部4から、第2のスケジュール情報の概要を表示するよう変更した入力情報4aが出力される。
【0032】
この変更した入力情報4aを受け、情報管理部5は、データベース6から、第2のスケジュール情報の概要情報を取得する。そして、現在表示している画面の変更に必要な画面枠情報を取得し、これを上記取得した第2のスケジュール情報の概要とともに、変更した取得情報5aとして出力する。
【0033】
この変更した取得情報5aを受け、表示制御部7は、概要表示欄29内に、第1のスケジュール情報の概要に代えて第2のスケジュール情報の概要を表示し、かつ第1の日付/時間帯表示領域24に代えて第2の日付/時間帯表示領域25に太枠を付すよう変更した、週単位/グラフ形式によるスケジュール表示画面を構築し、これを変更した画面構築情報7aとして出力する。
【0034】
この変更した画面構築情報7aを受け、表示発生部8は、概要表示欄30内に、「4月13日18:00〜21:00 食事」という第2のスケジュール情報の概要を表示し、かつ第2の日付/時間帯表示領域25を太枠で囲んだ週単位/グラフ形式によるスケジュール表示画面をタブレット1上に表示する(図示せず)。従って、画面を切り換えることなく、複数のスケジュール情報の概要を参照することができる。
【0035】
次に、第1のスケジュール情報の詳細な内容を参照する操作を説明する。第1のスケジュール情報の詳細な内容を参照するには、図4の週単位/グラフ形式のスケジュール表示画面で、第1の日付/時間帯表示領域24を再度ペンタップする。すると、タブレット1はイベント発生信号1aを生じ、このイベント発生信号1aを受け、座標入力部3はペンイベントが発生したタブレット1上の座標を特定し、これを座標情報3aとして出力する。この座標情報3aを受け、入力制御部4は、まず、該座標情報3aと画面構築情報7aとから、第1の日付/時間帯表示領域14がペンタップされたことを検知し、これをその内部メモリ記憶する。次いで、該第1の日付/時間帯表示領域24のペンタップが2度目であるか否かを判定し、2度目であるので、まず、上記内部メモリのペンタップ検知回数をリセットし、次いで、4月9日の1日単位のスケジュール表示画面を表示するよう新たな入力情報4aを出力する。
【0036】
この新たな入力情報4aを受け、情報管理部5は、データベース6に記憶されたスケジュール情報のうち、4月9日に対応するスケジュール情報の全内容を取得する。すなわち、データベース6に記憶された、4月12日10時〜12時の打合せ(A社)という第1のスケジュール情報、4月13日18時〜21時の食事という第2のスケジュール情報、及びその他の諸スケジュール情報のうち、4月9日に予定されている、「4月12日10:00〜12:00、打ち合わせ(A社)」という第1のスケジュール情報の全内容を取得する。また、データベース6から画面枠情報,及びその他の情報を取得し、これらの情報を、4月9日という日付情報、第1のスケジュール情報とともに、新たな取得情報5aとして出力する。
この新たな取得情報5aを受け、表示制御部7は、4月9日の1日単位のスケジュール表示画面を構築し、これを新たな画面構築情報7aとして出力する。
この新たな画面構築情報7aを受け、表示発生部8は、タブレット1上に、図5に示す4月9の1日単位のスケジュール表示画面を表示する。
【0037】
このようにして作成される、図5に示す4月9日の1日単位のスケジュール表示画面300では、スケジュール情報表示欄31内に、第1のスケジュール情報の全内容34が表示され、かつ時間帯図示欄32に該第1のスケジュール情報の用件が予定されている時間帯32aが図示されており、使用者は、第1のスケジュール情報の詳細を1目で知ることができる。
【0038】
次に、5月にその用件が予定されているその他の諸スケジュール情報を参照する操作を説明する。上記その他の諸スケジュール情報を参照するには、図3の週単位/グラフ形式によるスケジュール表示画面200で、次月移行タグ40をペンタップすれば、5月の第1週の週単位/グラフ形式によるスケジュール表示画面(図示せず)が表示される。この5月の第1週の週単位/グラフ形式によるスケジュール表示画面で、表示週選択タグ(28)により、上記その他の諸スケジュール情報の該当する週を表示させれば、上記と同様の操作により、該その他の諸スケジュール情報の内容を参照することができる。
【0039】
なお、上記のようにして表示を行うことのできる、図3に示す週単位/グラフ形式のスケジュール表示画面200では、スケジュールの表示期間としては、表示期間選択ボタン26をペンタップすることにより、4ヶ月,1ヶ月,1週(週表,あるいは週グラフ),1日(あるいは今日)の単位で、それぞれ選択できる(図3では、スケジュール表示モードへの切り換えと同時に自動的に選択ボタン26aにより週グラフ表示を選択している)ようになっている。
【0040】
また、上記のようにして表示を行うことのできる、図5に示す1日単位のスケジュール表示画面300では、表示日選択タグ33をペンタップすることにより、画面に表示する日を選択できるようになっている(図5では、1日単位のスケジュール表示画面への移行と同時に自動的に選択タグ33aにより4月9日を選択している)。
【0041】
以上のように、本実施の形態1においては、グラフ形式によるスケジュール表示画面200の日付/時間帯表示領域24,25をペンタップすると、該ペンタップされた日付/時間帯表示領域24,25に対応するスケジュール情報の内容(30)を表示するようにしたので、参照したい用件を直接指定することができ、ボタン,タグ等をペンタップする場合に比べて操作が直感的であり、操作性が向上するという効果が得られる。
【0042】
また、本実施の形態1においては、グラフ形式によるスケジュール表示画面200のいずれかの日付/時間帯表示領域24,25をペンタップすると、該ペンタップされた日付/時間帯表示領域24,25に対応するスケジュール情報の概要30を、該スケジュール表示画面200の概要表示欄29に表示するようにしたので、スケジュール表示画面200に複数のスケジュール情報が表示されている場合でも、画面を切り換えることなく全てのスケジュール情報の概要30を参照することができ、操作性が向上するという効果が得られる。
【0043】
また、本実施の形態1においては、グラフ形式によるスケジュール表示画面200のいずれかの日付/時間帯表示領域24,25をペンタップすると、該ペンタップされた日付/時間帯表示領域24,25へのペンタップが1度目であれば、該ペンタップされた日付/時間帯表示領域24,25に対応するスケジュール情報の概要30を画面の一部29に表示し、該ペンタップされた日付/時間帯表示領域24,25へのペンタップが2回目であれば、該ペンタップされた日付/時間帯表示領域24,25に対応するスケジュール情報の詳細を表示する画面300に移行するようにしたので、スケジュール情報の概要30を参照した上で、1回の直感的な画面切り換え操作により、さらにその詳細34を知りたいスケジュール情報を参照することができるという効果が得られる。
【0044】
なお、本実施の形態1では、スケジュール表示画面の日付/時間帯表示領域を1度ペンタップすると、該日付/時間帯表示領域に対応するスケジュール情報の概要を同じ画面の一部に表示するようにしたが、該日付/時間帯表示領域を1度ペンタップすると、該日付/時間帯表示領域に対応するスケジュール情報の詳細を表示する画面に移行するようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、スケジュール情報の日付と時間とを、一方の軸に日付を,他方の軸に1日の時間をとった日付−時間平面の日付/時間帯表示領域で表示するスケジュール表示画面をタブレットに表示し、使用者が、該スケジュール表示画面のいずれかの日付/時間帯表示領域を入力ペンで接触すると、該入力ペンで接触された日付/時間帯表示領域に対応するスケジュール情報の内容を表示するようにしたので、参照したいスケジュール情報を直接指示することができ、ボタン,タグ等を入力ペンで接触する場合に比べて操作が直感的であり、操作性が向上するという効果が得られる。
【0046】
また、本発明によれば、使用者がスケジュール表示画面のいずれかの日付/時間帯表示領域を入力ペンで接触すると、該入力ペンで接触された日付/時間帯表示領域に対応するスケジュール情報の概要を、該スケジュール表示画面の一部に表示するようにしたので、スケジュール表示画面に複数のスケジュール情報が表示されている場合でも、画面を切り換えることなく全てのスケジュール情報の概要を参照することができ、操作性が向上するという効果が得られる。
【0047】
また、本発明によれば、使用者が、スケジュール表示画面のいずれかの日付/時間帯表示領域を入力ペンで接触すると、該入力ペンで接触された日付/時間帯表示領域への入力ペンでの接触が1度目であれば、該入力ペンで接触された日付/時間帯表示領域に対応するスケジュール情報の概要を画面の一部に表示し、該入力ペンで接触された日付/時間帯表示領域への入力ペンでの接触が2回目であれば、該入力ペンで接触された日付/時間帯表示領域に対応するスケジュール情報の詳細を表示する画面に移行するようにしたので、スケジュール情報の概要を参照した上で、1回の直感的な画面切り換え操作により、さらにその詳細を知りたいスケジュール情報を参照することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による携帯情報端末の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の携帯情報端末のモード選択画面を示す模式図である。
【図3】 図1の携帯情報端末の,スケジュール情報の概要を表示していない,週単位/グラフ形式のスケジュール表示画面を示す模式図である。
【図4】 図1の携帯情報端末の,スケジュール情報の概要を表示している,週単位/グラフ形式のスケジュール表示画面を示す模式図である。
【図5】 図1の携帯情報端末の1日単位のスケジュール表示画面を示す模式図である。
【符号の説明】
1 表示一体型タブレット
1a イベント発生信号
2 入力ペン
3 座標入力部
3a 座標情報
4 入力制御部
4a 入力情報
5 情報管理部
5a 取得情報
6 データベース
7 表示制御部
7a 画面構築情報
8 表示発生部
8a 表示発生信号
9 時計
9a 実時刻
10 起動日取得部
11 演算機
12 表示制御手段
14 起動日取得手段
15 スケジュール情報入力ボタン
16 スケジュール表示ボタン
20 スケジュール表
21 1週間の日付
22 1日の時間
24 第1の日付/時間帯表示領域
25 第2の日付/時間帯表示領域
27 表示期間選択ボタン
28 表示週選択タグ
29 概要表示欄
30 スケジュール情報概要
31 スケジュール情報表示欄
32 時間帯図示欄
33 表示日選択タグ
34 スケジュール情報の全内容
40 次月移行タグ
100 モード選択画面
200 週単位/グラフ形式によるスケジュール表示画面
300 1日単位のスケジュール表示画面
Claims (3)
- 入力ペンとタブレットとを備え、縦軸に1週間の日付、横軸に1日の時間をとって構成されるスケジュール表の日付/時間帯表示領域にグラフ形式でスケジュールを表示する携帯情報端末であって、
日時情報を含んだスケジュール情報を管理格納するデータベースと、
前記スケジュール情報の日時情報を前記スケジュール表の日付/時間帯表示領域にグラフ形式で表示する表示手段と、
前記グラフ形式で表示されたスケジュール情報をタブレットに対するペン接触により選択する選択手段と、
前記選択した所定のスケジュール情報に対するペン接触回数を記憶する記憶手段と、
前記所定のスケジュール情報に対するペン接触回数が1回の場合、前記所定のスケジュール情報の一部を表示し、前記一部を表示中の所定のスケジュール情報に対して、再度、ペン接触した際には、前記所定のスケジュール情報のすべてを表示するよう前記データベースと前記表示手段とを制御する表示制御手段とを備えた、
ことを特徴とする携帯情報端末。 - 前記スケジュール情報の一部の表示領域はグラフ形式で表示されるスケジュール情報の表示領域と同一画面内に配置され、
前記スケジュール情報のすべての表示領域はグラフ形式で表示されるスケジュール情報の表示領域とは別画面内に配置される、
ことを特徴とする請求項1記載の携帯情報端末。 - 前記スケジュール情報の一部を表示したスケジュールに対応するグラフ形式の表示領域を太枠で囲む、
ことを特徴とする請求項1記載の携帯情報端末。
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JP11167296A JP3833300B2 (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | 携帯情報端末 |
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