JP3830953B2 - 伝送システム - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は伝送システムに関し、特に複数のパスを1つのパスに束ねるバンドリングを対象にした伝送制御を行う伝送システムに関する。
背景技術
近年、情報通信ネットワークで扱われる情報量は爆発的に増加しており、マルチメディアサービスのさらなる高度化、広域化が期待されている。このような状況の中で高トラフィックの伝送に対応するための技術として、DWDM(Dense Wavelength Division Multiplex)が開発されている。
DWDMは、波長の異なる光を高密度に多重して、1本の光ファイバで複数の信号を同時に伝送する方式である。例えば、1本の光ファイバに1波長10Gbpsの伝送容量を持つ波長(波長パス)を数十〜数百波多重することが可能となっている。
この場合、光ファイバ中の1波長には、51.840MbpsのTDM(Time Division Multiplexing)パスであれば、192本が多重可能であり、さらに1本のTDMパスのSTS(Synchronous Transport Signal)−1には、数百を超えるMPLS(Multi-Protocol Label Switching)パスを設定することが可能である。
図48はパスの多重化構造を示す概念図である。光ファイバに複数の波長パスが多重化される。そして、1波長パスに51.840MbpsのTDMパスが192本多重化され、1本のTDMパスに数百本以上のMPLSパスが多重化される。
また、図では各レイヤで階層的に多重化されている様子を示している。ノードA、Gでは、MPLSパスのみのクロスコネクト制御を行い、ノードB、Fでは、MPLSパスとTDMパスの相互変換を含むクロスコネクト制御を行っている。また、ノードC、Eでは、TDMパスと波長パスの相互変換を含むクロスコネクト制御を行い、ノードDは波長パスのみのクロスコネクトを行っている。
一方、インターネットの普及等による加入者データのトラフィックの増加と共に、情報通信ネットワークのシステム規模は飛躍的に拡大している。このため、ネットワークの効率のよいシグナリング及びルーティングを行うために、近年、GMPLS(Generalized MPLS)と呼ばれる技術が注目されており、IETF(Internet Engineering Task Force)にて標準化が進められている。
GMPLSとは、光ネットワーク上の信号をシグナリング及びルーティングするための技術である。MPLSではパケットにラベルを付加してルーティング経路を指定していたが、GMPLSでは、光信号を電気信号に変換することなく、波長を識別することによってスイッチングし、光信号のままルーティング経路を決定することができる。
また、ネットワーク管理を行う場合、TL−1(Transaction Language−1:北米GR規格によって定められた言語仕様)コマンドなどを用いて、従来では、1ノードずつプロビジョン(データ登録や運用設定など)を行っていたが、GMPLSのシグナリングでは、パス単位に一度にプロビジョンが可能となる。
このようなネットワーク管理を、加入者データ系のIPネットワークの制御プロトコルを拡張してキャリア側のネットワークにも適用し、パス設定・保守をIPネットワークと統合することで、保守管理効率を上げようとするものである。
一方、これまでのMPLSは、パケットレイヤに限ってシグナリング及びルーティングを実現してきたが、GMPLSでは光ファイバ/波長/TDM/IPの全階層にまたがってシグナリング及びルーティングを制御する技術であるため、経路情報は各階層についてすべて広告する必要がある。
したがって、波長パスをシグナリングにより設定するためには、どのノードとどのノードが物理的に光ファイバで接続しているかという経路情報を、各ノードが知っておかなければならず、そのために全ノードは自ノードの物理的なリンクの経路情報をネットワーク内に広告する必要がある。このように物理的な経路情報を広告することで、ノード間における物理的な経路が構築され、任意のノード間に波長パスを設定することが可能となる。
さらに、TDMパスをシグナリングにより設定するためには、どのノードとどのノード間に波長パスが設定されているかという経路情報を各ノードが知っておく必要があり、そのために全ノードは波長パスを論理的なリンクとしてネットワーク内に広告する必要がある。MPLSパスを設定する際にも同様に、TDMパスの経路情報を把握しておく必要がある。
例えば、1つのノードにおいて、20本の光ファイバが接続されていれば20本の物理リンクについてその物理リンクの先にどのノードが接続されているかという経路情報を広告しなければならない。また、その隣接ノードに対してもそれぞれの物理リンクについて経路情報を広告しなければならない。これはルーティングプロトコルが広告されたリンクのみ、その存在を認識してしまうためである。
ここで、20本の光ファイバの各々に100本の波長パスが存在すれば、20光ファイバ×100波長パス=2,000論理リンクについて経路情報を広告しなければならない。
さらに、1本の波長パスに100本のTDMパスが存在すれば、2,000波長パス×100TDMパス=20万論理リンクについて経路情報を広告しなければならないというように、階層が進むにつれ広告しなければならない経路情報が増大し、ネットワークの負荷を急増させてしまう。
このような問題を解決するために、IETFでは、Link Bundlingという方式を現在議論している(IETF Draft:draft-ietf-mpls-bundle-01.txt)。Link Bundlingとは、同じ宛先のパスを1つのパス(Bundled Link)に束ねて広告する制御のことである。Link Bundlingでは、発信側と着信側のノード間のパスは、途中の経路が異なっている場合でも、1つのリンクとして束ねることが可能である。
図49はLink Bundlingの概念を示す図である。図では、複数の波長パスを1つのパス(Bundled Link)とし、複数のTDMパスを1つのBundled Linkとしている様子を示している。また、パスがBundled Linkで束ねられていることは接続ノードに対して広告される。
GMPLSでは、光ファイバ/波長/TDM/IPの全階層でみると数百〜数十万本のリンクが存在するので、これまでのルータのように各経路情報を広告していたのでは制御ができなくなってしまう。したがって、Link Bundlingの目的は、同じ宛先のパスを1つのパスとして広告することにより、ルーティングプロトコルで取り扱う情報量を減らし、スケーラビリティの改善を図ることである。
従来、バンドリング機能を含む光ネットワーク技術として、地点間通信チャネルを各波長に割り当てた波長パス毎に、サービスを割り当てることにより、信号伝送速度・フォーマットに依存しない通信を実現するシステムなどが提案されている。例えば、特開平11−98077号公報(段落番号〔0020〕〜〔0039〕,第1図)参照。
上述したようなIETFで提案されている従来のLink Bundling技術では、すでに存在するリンクに対してバンドルを設定するため、Bundled Linkを構成する個々のリンク(Component Link)の情報は、すでに広告されていることになり、Bundled Linkが設定されるまでは各ノードで全てのComponent Linkに関する経路情報を制御しなければならない。また、Bundled Link設定後はComponent Linkの経路情報を削除する作業が必要となるなど、ノードに負荷がかかることになり、Link Bundling本来の目的を十分果たしてないといった問題があった。
また、従来では、すでに存在するリンクに対して、バンドルを手動で設定・管理しており、発信側ノード及び着信側ノードそれぞれに、同じバンドル設定が必要であったため、設定操作による人為的ミスが発生したり、または保守作業に時間がかかるため、保守管理効率が低いといった問題があった。
さらに、Bundled Linkを設定したあとに、Component Linkを追加/削除する場合、一度Bundled Linkを解除しないといけないのかどうかについては、IETFでは明確にされていないといった問題があった。
発明の開示
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、バンドリング伝送に対して、経路情報量及び広告回数を削減し、かつ保守管理を高効率化して、伝送品質の向上を図った伝送システムを提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような、複数のパスを1つのパスに束ねるバンドリングを対象にした伝送制御を行う伝送システム1において、ノード間にパスを設定するときに、複数のパスを束ねることが可能なBundled Linkとして、着信側に対しパスを設定するパス設定部20−1と、パスが確立したことを認識した後に、経路情報をネットワーク内に広告する発信側経路情報広告部30−1と、から構成される発信側伝送装置10−1と、パスを認識し、Bundled Linkとして設定するパス認識部20−2と、パスが確立したことを認識した後に、経路情報をネットワーク内に広告する着信側経路情報広告部30−2と、から構成される着信側伝送装置10−2と、を有することを特徴とする伝送システム1が提供される。
ここで、パス設定部20−1は、ノード間にパスを設定するときに、複数のパスを束ねることが可能なBundled Linkとして、着信側に対しパスを設定する。発信側経路情報広告部30−1は、パスが確立したことを認識した後に、経路情報をネットワーク内に広告する。パス認識部20−2は、パスを認識し、Bundled Linkとして設定する。着信側経路情報広告部30−2は、パスが確立したことを認識した後に、経路情報をネットワーク内に広告する。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の伝送システムの原理図である。
図2は、ネットワーク構成例を示す図である。
図3は、RSVP-TE extensionによる波長パス設定を示す図である。
図4は、Pathメッセージのフォーマット構成を示す図である。
図5は、Pathメッセージのフォーマットの設定情報を示す図である。
図6は、Resvメッセージのフォーマット構成を示す図である。
図7は、Resvメッセージのフォーマットの設定情報を示す図である。
図8は、TE LSAメッセージフォーマット構成を示す図である。
図9は、TE LSAメッセージフォーマットの設定情報を示す図である。
図10は、本発明の伝送装置の構成を示す図である。
図11は、ネットワーク構成を示す図である。
図12は、LSP_ID管理テーブルを示す図である。
図13は、パス管理テーブルを示す図である。
図14は、ノードAでのパス設定開始時のパス管理テーブルの設定値を示す図である。
図15は、バンドル管理テーブルを示す図である。
図16は、バンドルID管理テーブルを示す図である。
図17は、バンドル管理テーブルを示す図である。
図18は、ノードAでのパス設定開始時のバンドル管理テーブルの設定値を示す図である。
図19は、Pathメッセージのフォーマット構成を示す図である。
図20は、Generalized Label Request Objectのフォーマット構成を示す図である。
図21は、Explicit Route Objectのフォーマット構成を示す図である。
図22は、Bundled Link Objectのフォーマット構成を示す図である。
図23は、初回パスのPathメッセージ送信の様子を示す図である。
図24は、ノードCでのパス設定開始時のパス管理テーブルの設定値を示す図である。
図25は、ノードCでのパス設定開始時のバンドル管理テーブルの設定値を示す図である。
図26は、初回パスのResvメッセージ送信の様子を示す図である。
図27は、経路情報DBの管理形式を示す図である。
図28は、波長経路情報データベースを示す図である。
図29は、TEDB(波長レイヤ)の設定情報を示す図である。
図30は、経路情報広告の様子を示す図である。
図31は、1本目のComponent Link追加の状態を示す図である。
図32は、1本目のComponent Link追加後のBundled Linkを示す図である。
図33は、2本目のComponent Link追加後のBundled Linkを示す図である。
図34は、3本目のComponent Link追加後のBundled Linkを示す図である。
図35は、Component Link削除を示す図である。
図36は、パス設定におけるパス管理部の処理フローを示す図である。
図37は、バンドル検索部の処理フローを示す図である。
図38は、パス設定におけるバンドル管理部の処理フローを示す図である。
図39は、パス設定におけるパス管理部の処理フローを示す図である。
図40は、パス設定におけるバンドル管理部の処理フローを示す図である。
図41は、パス設定におけるパス管理部の処理フローを示す図である。
図42は、経路情報制御部の処理フローを示す図である。
図43は、パス削除におけるバンドル管理部の処理フローを示す図である。
図44は、パス削除におけるバンドル管理部の処理フローを示す図である。
図45は、Bundled Linkのパス設定を示す図である。
図46は、Bundled LinkへのComponent Link追加を示す図である。
図47は、Bundled Linkの自動認識を示す図である。
図48は、パスの多重化構造を示す概念図である。
図49は、Link Bundlingの概念を示す図である。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の伝送システムの原理図である。伝送システム1は、発信側伝送装置10−1と着信側伝送装置10−2を含み、複数のパスを1つのパスに束ねるバンドリングを対象にした伝送制御を行うシステムである。
図では、ノードN1〜N5がシリアルに接続しており、入口ノード(Ingress)となるノードN2が発信側伝送装置10−1を有し、出口ノード(Egress)となるノードN4が着信側伝送装置10−2を有して、ノードN3を介して、ノードN2とノードN4との間でBundled Linkが確立されている様子を示している。
Bundled Linkとは、同じ宛先のパスを1つのパスとして束ねた単一リンクのことを意味する。なお、発信側伝送装置10−1と着信側伝送装置10−2の本発明の機能は、伝送装置として、実際には1台の同一の装置(ノード)内に含まれるものである。
発信側伝送装置10-1は、パス設定部20−1と発信側経路情報広告部30−1から構成される。パス設定部20−1は、光、TDM、IPなどの様々なネットワークに対して、ノード間にパスを設定するときに、複数のパスを束ねることが可能なBundled Linkとして、着信側に対しパスを設定する。
すなわち、本発明では、パスを設定するときに、バンドル設定(Bundled Link設定)も自動的に同時に行うということである(従来では、すでに確立しているパスに対して、バンドル設定を行っていた)。なお、バンドル設定とは、複数パスを束ねてBundled Linkを生成する際の制御を意味する。
発信側経路情報広告部30−1は、パスが確立したことを認識した後に、経路情報をネットワーク内に広告する。経路情報とは、トラフィック負荷、トラフィックタイプなどを含む、トラフィック・エンジニアリングに関する情報のことである(具体的にはTE LSAである。詳細は後述する)。
着信側伝送装置10−2は、パス認識部20−2と着信側経路情報広告部30−2から構成される。パス認識部20−2は、発信側が設定するパスを認識し、Bundled Linkとして設定する。着信側経路情報広告部30−2は、パスが確立したことを認識した後に、経路情報をネットワーク内に広告する。
これらの構成要素により、パスを設定するときに、そのパスがバンドル設定予定の最初の1本目のパスであれば、Bundled Linkとしてパス設定及び経路情報の広告を行う。そして、そのBundled Linkへのパス(Component Link)の追加がある場合は、以降の制御では、Bundled Linkへのパスの追加とみなしたパス設定及び経路情報広告の制御を行う。これらの制御は、管理者による最初のコマンド投入を除き、人手を介さずに自動的(自律的)に行われるものである。
なお、Component Linkとは、Bundled Linkを構成する個々のリンクのことを意味する(例えば、図1では、1つのBundled Linkの中に3本のComponent Linkがある)。
次に本発明の実施の形態の詳細を説明する前に、本発明に関連のGMPLSの概要について説明する。GMPLS技術を使用した場合、物理的な光ファイバがどのノード間に接続されているかという経路情報を、ルーティングプロトコルを用いて広告することにより、その経路情報をもとに経路計算を行い、シグナリングプロトコルを用いて目的ノードまでの波長パスを設定することができる。
さらに、この設定した波長パスがどのノード間に接続されているかという経路情報を、ルーティングプロトコルを用いて広告することにより、その経路情報をもとに経路計算を行い、シグナリングプロトコルを用いて目的ノードまでのTDMパスを設定することができる。
このようにして、GMPLSは、光ファイバ/波長/TDM/IPの全階層にまたがってシグナリング及びルーティングプロトコルが動作することになる。この具体的な動作を、波長レイヤにて波長パスを設定し、その波長パスの経路情報をTDMレイヤに広告する過程を用いて説明する。この場合、波長パスを設定するために必要な光ファイバの経路情報はすでにネットワーク内に広告されているものとする。
また、GMPLSのルーティングプロトコルとしては、IPネットワークで一般的に使用されているOSPF(Open Shortest Path First)をGMPLS用に拡張したOSPF extensionを使用し、GMPLSのシグナリングプロトコルとしては、IPネットワークで一般的に使用されているRSVP-TE(resource reservation protocol traffic engineering)をGMPLS用に拡張したRSVP-TE extensionを使用した例について説明する。
図2はネットワーク構成例を示す図である。ノードA〜ノードCでは、シリアルに接続しており、ノードAには、TDM装置61、保守端末70が接続し、ノードCにはTDM装置62が接続している。ノードA〜ノードCは、波長を電気変換せず光のままクロスコネクトする光クロスコネクト制御(OXC:Optical Cross-Connect)を行う。また、ノードA〜ノードCは、ノードIDとなるIPアドレスを保有している。ノードIDは、ネットワーク内で一意な値である。
図3はRSVP-TE extensionによる波長パス設定を示す図である。ノードAからノードCへGMPLSによって、パス#aを設定する場合、ノードAによりシグナリングが開始され、Pathメッセージが目的ノードであるノードCへ送られる。
図4はPathメッセージのフォーマット構成を示す図である。Pathメッセージは、Common Header等と、各種のObject(Generalized Label Request Object、Explicit Route Object)のフィールドから構成される。
図5はPathメッセージのフォーマットの設定情報を示す図である。Pathメッセージ中のExplicit Route Objectに記されているルート(図ではノードB→ノードCとなっている)にしたがって、Pathメッセージはその経路でリソース確保可能か否かを各ノードで判定されながらノードCまで行く。そして、同じ経路を今度はResvメッセージによってリソース確保をしながら、ノードCからノードAまで折り返し伝搬される。
図6はResvメッセージフォーマット構成を示す図である。Resvメッセージは、Common Header等と、Generalized Label Objectのフィールドから構成され、Generalized Label Objectは、Object Headerと波長ラベルのフィールドから構成される。
図7はResvメッセージフォーマットの設定情報を示す図である。ノードCが送信するResvメッセージの設定値が示されている。例えば、ノードCで波長ラベル:2を指定したResvメッセージをノードBが受けると、指定された波長ラベルにしたがい、ノードC方向の出方路の波長ラベル:2の確保を行う。また、ノードBは、ノードA方向の入方路の波長ラベルとして波長ラベル:1の確保を行うと、入方路の波長ラベル:1から出方路の波長ラベル:2へのクロスコネクト設定を行う。
その後、入方路側の波長ラベル:1を次ノードであるノードAへ渡すResvメッセージに載せて送信する。以降、ノードAでも同様の動作を行うことにより、ノードAとノードCの間に波長パスが設定される。
次に設定された波長パスの経路情報広告について説明する。波長パスの経路情報広告を行うノードは、波長パスの両端ノードであるノードCとノードAである。ノードCは、Resvメッセージを送信したことをトリガに、またノードAはResvメッセージを受信して波長パス設定完了したことをトリガに、該当の波長パスの経路情報広告を開始する。
ノードAとノードCは、経路情報として、TE LSA(Traffic Engineering Link State Advertisement)をネットワーク内に広告する。図8はTE LSAメッセージフォーマット構成を示す図である。TE LSAメッセージは、Common Header等と、TE LSA Headerと、sub-TLVと、Maximum bandwidthと、Interface Switching Capability Descriptorのフィールドから構成される。
また、Maximum bandwidthはsub-TLV(Type Length Value)Headerと物理帯域のフィールドから構成され、Interface Switching Capability Descriptorは、sub-TLV HeaderとSwitching TypeとLSP Encoding Typeと、最小LSP帯域のフィールドから構成される。
図9はTE LSAメッセージフォーマットの設定情報を示す図である。広告されたTE LSAは、TDM装置61、62にて受信される。TDM装置61、62は、受信したTE LSAのSwitching Type=TDM、LSP Encoding Type=SONETを確認することにより、ノードA〜ノードC間に設定可能なリンクがつながったことを認識する。なお、物理帯域は10Gbpsで、LSPの最小帯域はSTS−1を使用となっている。
次に本発明の伝送装置の構成について説明する。図10は本発明の伝送装置の構成を示す図である。伝送装置10は、コマンドIF(インタフェース)制御部40、パス/シグナリング制御部20、ルーティング制御部30、制御チャネルIF部50から構成される。
パス/シグナリング制御部20は、パス管理部21、バンドル管理部22、バンドル検索部23、リソース管理部24、シグナリング制御部25から構成され、ルーティング制御部30は、経路計算部31、経路情報制御部32、経路情報DB(データベース)34、広告部33から構成される。なお、本発明のパス設定部及びパス認識部の機能は、パス/シグナリング制御部20に含まれ、本発明の経路情報広告部の機能は、ルーティング制御部30に含まれる。
コマンドIF制御部40は、TL1やSNMP(Simple Network Management Protocol)などを使用し、管理者からのコマンドを受け付けて、コマンドのチェックや他部位が利用する引数などの抽出を行う。また、コマンド処理結果を管理者に通知する。
パス管理部21は、パスの設定/削除処理を行い、パスの確立状態を管理する。また、コマンドによるパス設定要求があった場合、またはシグナリングメッセージの受信にもとづき、パス管理部21は、バンドル管理部22に対してバンドル設定の要求を行う。さらに、パス設定完了後は、Bundled Linkとしての経路情報広告の要求を行う。
バンドル管理部22は、複数パス(複数Component Link)を束ねてBundled Linkとしての管理制御を行う。具体的には、Bundled Linkに対するComponent Linkの追加/削除の制御と、追加/削除による合計帯域の増減管理とを行う。また、自ノードがパス設定のパス端ノード(発信側ノード)である場合、経路情報を広告するか否かを判断する。
バンドル検索部23は、これから設定しようとするパスに対して、バンドル可能なBundled Linkが存在するかを、宛先アドレスをもとに検索して、該当するBundled Linkを抽出する。
リソース管理部24は、パスのリソース情報(使用帯域、空き帯域など)を管理する。シグナリング制御部25は、シグナリングプロトコルを終端する。また、パス設定/削除指示によりシグナリングメッセージを生成し、他ノード(着信側ノード)に送信する。さらに、他ノードから受信したシグナリングメッセージの処理(情報抽出)を行う。本発明ではBundled Link情報及び経路情報広告指示をシグナリングメッセージに設定し送信する。
経路計算部31は、ネットワークの経路情報から、パスの宛先までのルートを計算する。経路情報制御部32は、経路情報を管理し広告を制御する。具体的には、パス生成、削除及び変更(帯域など)に対する経路情報DB34の変更を行う。なお、本発明では個々のパスとしてでなくBundled Linkの帯域の大きさとして経路情報を管理する。また、経路情報の広告指示にもとづき広告するか否かを決定する。
広告部33は、ルーティングプロトコルを終端し、経路情報の広告を行う。また、他ノードで広告された経路情報を受信する。制御チャネルIF部50は、ノード間の制御チャネルを終端し、シグナリングプロトコル及びルーティングプロトコルのメッセージを送受信する。
次に本発明の動作について以降詳しく説明する。制御動作としては、“初回のBundled Link設定(すぐに広告指定)”→“1本目のComponent Link追加(すぐに広告指定)”→“2本目のComponent Link追加(すぐに広告しない指定)”→“3本目のComponent Link追加(すぐに広告指定)”→“Component Link削除(すぐに広告指定)”の流れで説明する。
なお、説明を簡略化するために、発信側ノードから着信側ノードまでの片方向パスを設定する場合について示す(双方向パスであっても当然本発明は適用可能である)。
また、GMPLSのルーティングプロトコルとしては、OSPF extensionを使用し、GMPLSのシグナリングプロトコルとしては、RSVP-TE extensionを使用した例について説明する(ルーティングプロトコルとしてIS-IS(Intermediate System - Intermediate System)extension、シグナリングプロトコルとして、CR-LDP(Constraint-based Routing - Label Distribution Protocol)extensionを使用してもよい)。
まず、“初回のBundled Link設定(すぐに広告指定)”に対し、ある2つのノード間に最初のBundled Linkを自律的に設定し、Bundled Linkとしての経路情報を広告する場合の各ノードの動作について説明する。
図11はネットワーク構成を示す図である。光クロスコネクト(OXC)制御を行うノードA〜ノードEは、図のようにリング状に接続しており、ノードAには、TDM装置61、保守端末70が接続し、ノードCにはTDM装置62が接続している。また、ノードA〜ノードEは、ネットワーク内で一意なノードIDとなるIPアドレスを保有している。
最初に、ノードAが、管理者からのBundled Linkパス設定要求を受け付け、シグナリング動作を開始する際の動作について説明する。管理者は、ノードA(172.27.170.1)からノードC(172.27.170.3)に、Bundled Linkとして使用する波長パスを設定するものとする。
波長パスの帯域は10Gbps固定であって、管理者はパス要求の際に、パラメータを指定する。このパラメータには、宛先ノードIDがノードC(172.27.170.3)であること、要求パスがバンドル対象であること、パス確立後には自動的に経路情報を広告すること、の内容が指定されている。
ノードA内のコマンドIF制御部40は、管理者より受信したBundled Linkパス設定要求をパス管理部21に通知する。パス管理部21は、パス管理に必要なLSP(Label Switched Path)_IDを取得する。LSP_IDは、発信側ノードが割り当て、そのノード内で一意な値である。
図12はLSP_ID管理テーブルを示す図である。LSP_ID管理テーブルT1は、パス管理部21内に含まれ、LSP_IDが現在使用中か未使用かのフラグで構成されている。パス管理部21は、LSP_ID管理テーブルT1をサーチして、未使用なLSP_IDを取得する。
次にパス管理部21は、自己のノードID(ノードA(172.27.170.1))に取得したLSP_IDを付加して、パスIDを生成し、パスIDにもとづき、要求パスに対する各種の情報を設定する。なお、パスIDは、シグナリングにより張られるパスの識別子のことで、パスID=発信側ノードID+LSP_IDであり、ネットワーク内で一意な値である。
図13はパス管理テーブルを示す図である。パス管理テーブルT2は、パス管理部21内に含まれ、1つのパスの情報として、宛先ノードID、パス状態、バンドルパスID、入力ポート番号、出力ポート番号、入力波長ラベル、出力波長ラベルを設定するフィールドで構成される(なお、図中の○数字は、後述のフローチャートで説明を行う際にわかりやすいように付けたもので図36以降で後述する)。
パス管理部21は、パスIDでパス管理テーブルT2をインデックスして各フィールドの値を設定する。なお、宛先ノードID〜出力ポート番号は、Pathメッセージ処理時(送信データ処理時)に設定し、入力波長ラベルと出力波長ラベルは、Resvメッセージ処理時(受信データ処理時)に設定する。
図14はノードAでのパス設定開始時のパス管理テーブルT2の設定値を示す図である。この時点では、宛先ノードIDのフィールドを172.27.170.3(ノードC)、パス状態のフィールドを“1”、バンドルパスID〜出力波長ラベルのフィールドを“0”として、パス管理テーブルT2に設定する。なお、パス状態として、“1”はパス設定中、“2”はパス解放中、“3”は通信中を意味する。
また、バンドルパスID及び出力ポート番号〜出力波長ラベルのフィールドが“0”とは、後で設定することを意味し、入力ポート番号が“0”とは、入力ポートは用いないことを意味する(ノードA→ノードCを設定するため)。
次にパス管理部21は、Bundled Linkパス管理を行うためのバンドルIDの取得をバンドル管理部22に要求する(従来であれば、ここでルート決定処理が行われていた)。バンドルIDは、発信側ノードが割り当て、そのノード内で一意な値である。
バンドル管理部22は、パス管理部21によるバンドルID取得指示を受けると、まず、バンドル対象となるパスのサーチをバンドル検索部23に依頼する。“バンドル対象となるパスのサーチ”とは、すなわち、ノードAとノードCの間に、Bundled Linkがすでにあるか否かをサーチするということである。バンドル検索部23は、管理者より入力された宛先ノードIDをもとに、バンドル対象となるパスをサーチする。
図15はバンドル管理テーブルを示す図である。バンドル管理テーブルT3aは、バンドル管理部22内に含まれ、1つのパスの情報として、宛先ノードID、バンドルID、経路情報広告有無、合計帯域、Component Link数、Component LinkパスIDを設定するフィールドで構成される。
バンドル検索部23は、バンドル管理テーブルT3aに対して、管理者より通知された宛先ノードIDをサーチするが、この階段では、初回のパス設定であるため空欄となっている。したがって、バンドル対象無し(すなわち、最初のBundled Linkを設定するということ)の旨を、バンドル検索部23は、バンドル管理部22に通知する。
バンドル管理部22は、上述の結果を認識した後に、バンドルIDの取得処理を行う。図16はバンドルID管理テーブルを示す図である。ハンドルID管理テーブルT4は、バンドル管理部22内に含まれ、バンドルIDが現在使用中か未使用かのフラグで構成されている。バンドル管理部22は、バンドルID管理テーブルT4をサーチして、未使用なバンドルIDを取得する(バンドルID=1を取得したとする)。
次にバンドル管理部22は、自己のノードID(ノードA(172.27.170.1))に取得したバンドルID=1を付加して、バンドルパスIDを生成し、バンドルパスIDをパス管理部21に通知する。バンドルパスIDは、複数のパスを束ねた単一リンクを表す識別子のことで、発信側ノードID+バンドルIDであり、ネットワーク内で一意な値である。
図17はバンドル管理テーブルT3を示す図である。バンドルパスIDでインデックスされている様子を示している。図18はノードAでのパス設定開始時のバンドル管理テーブルT3の設定値を示す図である。この時点では、宛先ノードIDのフィールドを172.27.170.3(ノードC)、バンドルIDを“1”、経路情報広告有無〜Component LinkパスIDを“0”と設定している。
また、経路情報広告有無が“0”とは、すぐに広告することを示し(“1”はすぐに広告しないことを示す)、合計帯域〜Component LinkパスIDが“0”とは、値がないことを示す。なお、Component LinkパスID=パスIDである。
パス管理部21は、受信したバンドルパスIDを、図13のパス管理テーブルT2に設定した後、経路計算部31に対して、パスのルート決定を要求する。ルート決定方法については、最短経路探索アルゴリズムとして、OSPFで用いられるダイクストラアルゴリズムにしたがってもよい。ここでは、ルートが、ノードBを経由して、ノードAからノードCに向かうものと決定したとする。
次にパス管理部21は、シグナリング制御部25に対しPathメッセージ送信要求を行う。図19はPathメッセージのフォーマット構成を示す図である。Pathメッセージは、Common Header等と、各種のObject(Generalized Label Request Object、Explicit Route Object、Bundled Link Object)のフィールドから構成される。Bundled Link Objectは、本発明であらたに追加したフィールドである。図20、図21それぞれに、Generalized Label Request ObjectとExplicit Route Objectのフォーマット構成を示す。Generalized Label Request ObjectはObject Headerと、LPS Encoding Typeと、Switching Typeと、G-PDIとのフィールドから構成され、Explicit Route Objectは、Object Headerと、経由ノード情報のフィールドから構成される。
図22はBundled Link Objectのフォーマット構成を示す図である。Bundled Link Objectは、Object Headerと、バンドル管理テーブルT3内の設定情報(バンドルID、経路情報広告有無、合計帯域、Component Link数、Component LinkパスID)から構成されている。
シグナリング制御部25は、本発明で追加したBundled Link Objectを付加したPathメッセージを編集する。そして、制御チャネルIF部50は、隣接のノードBへ編集されたPathメッセージを送信する。
このようにして、ノードAから送信されたPathメッセージは、ノードBを経由し、宛先ノードであるノードCに到達する。図23に初回パスのPathメッセージ送信の様子を示す。システム構成は図11と同様である。
なお、中継ノードであるノードBの動作としては、新規にPathメッセージに付加したBundled Link Objectを、そのままトランスペアレントに転送するだけであり、その他の動作については既存処理と同様であるため説明は省略する。
次に着信側ノードであるノードCについて、ノードCの制御チャネルIF部50は、受信したPathメッセージをシグナリング制御部25に通知し、シグナリング制御部25は、そのPathメッセージをパス管理部21に通知する。パス管理部21は、発信側ノードと同様に、空いているLSP_IDを取得して、受信したPathメッセージにもとづいて、パス管理テーブルT2を設定する。
図24はノードCでのパス設定開始時のパス管理テーブルT2の設定値を示す図である。この時点では、宛先ノードIDのフィールドを172.27.170.3(ノードC)、パス状態のフィールドを“1”、バンドルパスIDを172.27.170.1(ノードA)+1(バンドルID)、入力ポート番号を“2”、出力ポート番号〜出力波長レベルは“0”と設定されている。
次にパス管理部21は、バンドル管理部22に対しバンドルの最終設定を要求する。バンドル管理部22は、パス管理部21から通知されたバンドルパスID(ノードA(172.27.170.1)+バンドルID=1)にて、図15で示したバンドル管理テーブルT3をインデックスし、宛先ノードを抽出する。
ただし、この場合、宛先ノードがまだ設定されていないため、最初のBundled Link設定であると認識し、図25に示すようにバンドル管理テーブルT3に値を設定して、パス管理部21に制御を戻す。
図25はノードCでのパス設定開始時のバンドル管理テーブルの設定値を示す図である。設定内容は、宛先ノードIDのフィールドを172.27.170.3(ノードC)、バンドルIDを“1”、経路情報広告有無を“0”、合計帯域を“10000”、Component Link数を“1”、Component LinkパスIDを172.27.170.1(ノードA)+(LSP_ID)と設定される。
パス管理部21は、リソース管理部24に波長ラベル割り当てを要求し、割り当てられた波長ラベル(波長レベル=2とする)をパス管理テーブルT2に設定し、さらにパス状態を“通信中”に設定する。そして、パス管理部21は、シグナリング制御部25にResvメッセージの送信要求を行う。
シグナリング制御部25は、Resvメッセージを編集し、制御チャネルIF部50はResvメッセージを送信する。なお、Resvメッセージは、従来のResvメッセージフォーマットと同様であるため、説明は省略する。
このようにしてノードCから送信されたResvメッセージは、ノードBを経由し、発信側ノードであるノードAに到達する。図26に初回パスのResvメッセージ送信の様子を示す。システム構成は図11と同様である。
一方、発信側ノードであるノードAにてResvメッセージを受信すると、Resvメッセージは、制御チャネルIF部50、シグナリング制御部25を経由してパス管理部21に到達する。
パス管理部21は、パス管理テーブルT2の出力波長ラベルに、Resvメッセージにて受信した波長ラベルを設定する。また、バンドル管理部22に対して、バンドル設定要求を行う。バンドル管理部22は、ノードCの動作と同様に、バンドル管理テーブルT3を設定し(すなわち、合計帯域、Component Link数、Component LinkパスIDを設定し)、パス管理部21に制御を戻す。
パス管理部21は、パス管理テーブルT2のパス状態を“通信中”に設定する。そして、経路情報制御部32にBundled Linkの経路情報を通知するとともに、コマンドIF制御部40に対して、Bundled Link設定完了を通知する。
コマンドIF制御部40は、管理者にBundled Link設定完了の通知を行うことにより、管理者はBundled Linkの設定完了を認識することとなる。以上説明したようにして、発着側ノードで同期して、Bundled Linkパスの設定が可能になる。
一方、上述したように発信ノードであるノードAの経路情報制御部32は、パス管理部21よりBundled Linkの経路情報が通知されている。経路情報制御部32は、この経路情報を経路情報DB34へ蓄積して管理しなければならないが、経路情報制御部32の処理を説明する前に、まず経路情報の管理の考え方について説明する。
GMPLS技術を使用するノードは、光ファイバレイヤ、波長パスレイヤなど各レイヤの経路情報を管理しなければならないので、複数レイヤを扱うノードは、レイヤごとに情報を管理する必要がある。
図27は経路情報DB34の管理形式を示す図である。図では、光ファイバレイヤ、波長パスレイヤ、TDMレイヤ、IPレイヤというように、レイヤ毎に経路情報L1〜L4を蓄積して管理している。
レイヤ毎の経路情報L1〜L4は、OSPFルーティングプロトコルでは、TE LSAを使用して広告されるので、以降、経路情報を蓄積するデータベース名をTEDB(Traffic Engineering Data Base)と呼ぶことにする。
次に経路情報制御部32について説明する。ノードAのパス管理部21よりBundled Linkの経路情報を通知された経路情報制御部32は、まず通知された経路情報から、制御するデータベースが波長レイヤであることを決定する。
次に経路情報の一部であるノードIDにもとづいて、TEDB(波長レイヤ)L2をサーチし、対象となるTE LSAが存在するかどうかをチェックする。この場合は、初回の波長パスであるため、対象TE LSA無しであるため、経路情報をもとにTE LSAを作成し、作成したTE LSAをTEDB(波長レイヤ)L2にリンクする。この時に作成するTE LSAは上述した図8、図9のようになる。
次に経路情報制御部32は、ダイクストラアルゴリズムを用いてルート計算を行い、TEDB(波長レイヤ)L2に設定する。この場合、作成したTE LSAが自ノードのものであるため、TEDB(波長レイヤ)L2の設定情報はほとんどなく図28、図29の通りとなる。図28は波長経路情報データベースを示す図であり、図29はTEDB(波長レイヤ)の設定情報を示す図である。
波長経路情報データベースは、TE LSA格納バッファアドレス、宛先ノードID、Next HOP ID Metric、出力ポート番号等のフィールドから構成される。また、ノードAの波長経路情報データベースの設定値は、TE LSA格納バッファアドレスにはメモリアドレス、宛先ノードIDにはノードAのID(172.27.170.1)、Next HOP ID=0、Metric=0、出力ポート番号=0と設定されている。
最後に経路情報制御部32は、TE LSAをすぐに広告するかを決定する。この場合、“すぐに広告する”と指定されているため、経路情報制御部32は、作成したTE LSAの広告を広告部33に要求する。広告部33は、要求にしたがい、制御チャネルIF部50を通してTE LSAを広告する。広告するTE LSAフォーマットは、上述した図8、図9と同様である。
また、ノードAによって広告されたTE LSAは、ネットワーク全体に到達する。図30は経路情報広告の様子を示す図である。図に示すように、ネットワーク全体に到達するため、TDM装置61、62は、ノードAとノードC間に10Gbpsの波長パスが設定されたことを認識することで、TDM装置61とTDM装置62間にSONETパスを設定することが可能となる。
以上説明したように、発着信ノードで自動的にBundled Linkパスの設定、及びBundled Linkパス確立認識による経路情報広告ができる。
次に“1本目のComponent Linkを追加(すぐに広告指定)”を行う場合について説明する。すでに説明した“初回のBundled Link設定(すぐに広告指定)”に続き、図30に示す管理者よりComponent Link設定要求を受信した場合の各ノードの動作を説明する。
管理者は、ノードA(172.27.170.1)からノードC(172.27.170.3)に、Bundled Linkに追加するComponent Link(波長パス)を設定するものとする。波長パスの帯域は10Gbps固定であり、管理者はパス要求の際に、宛先ノードID=ヨードC(172.27.170.3)、バンドル対象であること、波長パス確立後自動的に経路情報を広告すること、をパラメータとして指定したものとする。
また、どのBundled LinkにComponent Linkを追加するかを明示的に指定しなくても、バンドル対象となるBundled Linkを自動的に決定することが可能であることを合わせて説明する。
管理者からノードAに投入されたComponent Link設定要求をトリガに、“初回のBundled Link設定(すぐに広告指定”)と同様に、処理フローは、コマンドIF制御部40、パス管理部21、バンドル管理部22を経由し、バンドル検索部23に到達する。ここまでの動作は上述したため省略するが、パス管理部21で取得したLSP_IDは2とする。
バンドル検索部23は、管理者より入力された宛先ノードCのID(172.27.170.3)をもとに、図17のバンドル管理テーブルT3をサーチし、バンドル対象となるパスをサーチする。
この場合、すでにBundled Linkが登録されているため、バンドル対象有りということになり、抽出したバンドル対象のバンドルパスID(ノードAのID(172.27.170.1)+バンドルID=1)をバンドル管理部22に通知することで自動的にバンドル対象を決定することができる。
バンドル管理部22は、抽出したバンドルパスIDをパス管理部21に通知する。パス管理部21は、経路計算の要求、Pathメッセージ送信要求などを行い、シグナリング制御部25はPathメッセージの編集を行う(本処理については説明済みなので省略)。
Component Linkの経路計算においては、すでに設定されているBundled Linkと着信側ノードが同一であれば経路が異なっても特に問題無くバンドルとして設定できるが、説明の簡便のため、Bundled Linkと同一経路であるノードB→ノードCの経路を選択したこととする。
図31は1本目のComponent Link追加の状態を示す図である。ノードAから送信されたPathメッセージは、図に示すようにノードBを経由し、宛先ノードであるノードCに到達する。このように、指定された宛先ノードIDをもとに、バンドル対象となるBundled Linkを自動的に決定することができる。
一方、着信側ノードであるノードCにてPathメッセージを受信すると、制御チャネルIF部50、シグナリング制御部25、パス管理部21を経由して、バンドル管理部22に到達する。ここまでの動作はすでに説明したため省略する。
バンドル管理部22は、バンドルパスID(ノードAのID(172.27.170.1)+バンドルID=1)にて、図17のバンドル管理テーブルT3をインデックスした場合、宛先ノードIDとしてノードC(172.27.170.3)が登録されており、すでにBundled Linkが設定されていると認識する。
そして、追加するComponent LinkパスID(ノードAのID(172.27.170.1)+LSP_ID=2)をテーブルに設定し、合計帯域に10Gbpsを加算し20Gbpsを設定する。さらに、Component Link数も+1加算して2とする。その後、パス管理部21に制御を戻す。
パス管理部21では、すでに説明したように波長ラベルの割当て要求、シグナリング制御部25へのResvメッセージの送信要求を行う。このようにして、ノードCから送信されたResvメッセージは、図31に示すようにノードBを経由し、発信側ノードであるノードAに到達する。
一方、発信側ノードであるノードAにてComponent LinkのResvメッセージを受信した場合、すでに上述したように、パス管理部21にて図13のパス管理テーブルT2への出力波長ラベル設定、バンドル管理部22にて図17のバンドル管理テーブルT3の更新(Component LinkパスID設定、合計帯域+10Gbps、Component Link数+1)を行う。
さらに、パス管理部21は、経路情報制御部32にBundled Linkの経路情報を通知するとともに、コマンドIF制御部40に対しComponent Link設定完了を通知する。コマンドIF制御部40は、管理者に通知を行うことにより、管理者はComponent Linkの設定完了を認識することとなる。
また、ノードAにて、パス管理部21よりBundled Linkの経路情報を通知された経路情報制御部32は、まず通知された経路情報から制御するデータベースが波長レイヤであることを決定する。
次に経路情報の一部であるノードIDにて、TEDB(波長レイヤ)L2をサーチし、対象となるTE LSAが存在するかどうかをチェックする。この場合は、すでにBundled Linkが設定されているため、対象TE LSAが存在することとなる。
この場合、Component Link追加により別パスとしてあらたにTE LSAを作成するわけではなく、Component Link追加によるBundled Linkの帯域増加分をすでに存在するTE LSAに反映する。
したがって、TE LSA内の物理帯域をBundled Linkの合計帯域である20Gbpsに変更することとなる。また、TE LSAにBundled Linkの空き帯域やComponent Link毎の空き帯域を設定してもよく、この場合はこれらの情報も更新することが必要となる。
次に経路情報制御部32は、ダイクストラアルゴリズムを用いてルート計算後、TE LSAをすぐに広告するかを決定する。この場合、“すぐに広告する”と指定されているため、経路情報制御部32は、作成したTE LSAの広告を広告部33に要求し、制御チャネルIF部50を通してTE LSAを広告する。
図32は1本目のComponent Link追加後のBundled Linkを示す図である。ノードAで広告されたTE LSAは、図に示すネットワーク全体に到達するため、TDM装置61,62は、ノードA→ノードC間の10Gbpsの波長パスが、20Gbpsに増加することを認識することが可能となる。
以上説明したように、Bundled Linkを構成するComponent Linkのパス追加が可能となり、Component Linkの追加により仮想的にBundled Linkの帯域が増加したようにネットワーク内に広告することができる。
次に“2本目のComponent Link追加(すぐに広告しない指定)”を行う場合について説明する。すでに説明した“1本目のComponent Link追加(すぐに広告指定)”に続き、図32に示す管理者より2本目のComponent Link設定要求を受信した場合の各ノードの動作を説明する。
管理者は、ノードA(172.27.170.1)からノードC(172.27.170.3)に、Bundled Linkに追加するComponent Link(波長パス)を設定するものとする。波長パスの帯域は10Gbps固定であり、管理者はパス要求の際に、宛先ノードID=ノードC(172.27.170.3)、バンドル対象であること、波長パス確立後自動的に経路情報を広告しないこと、をパラメータとして指定したものとする。
ノードAからノードCへのComponent Link追加におけるパス設定方法については、“1本目のComponent Link追加(すぐに広告指定)”で上述したので説明は省略する。ただし、パス設定後の経路情報広告については、異なるため以下に説明する。
ノードAにて、Component Link設定完了後、パス管理部21よりBundled Linkの経路情報を通知された経路情報制御部32は、TEDB(波長レイヤ)L2の中から該当するTE LSAをサーチし、TE LSA内の物理帯域を20Gbpsから30Gbpsに更新する。
次に経路情報制御部32は、ダイクストラアルゴリズムを用いてルート計算後、TE LSAをすぐに広告するかを決定する。この場合、“すぐに広告しない”と広告指定されているため、経路情報制御部32は、作成したTE LSAの広告を行わず処理を終了する。この広告指定は、ここでは、設定するパス毎に指定できることとしたが、個々のパス毎でなくBundled Linkとして広告指定のモードを持ってもよい。
図33は2本目のComponent Link追加後のBundled Linkを示す図である。したがって、図のネットワークに示すようにComponent Linkは追加されているものの、ネットワーク内の他のノードは、その情報を知らない状態である。これは、Bundled Linkの設定過渡期などで不用意に経路情報広告を行いたくない場合や、むやみにネットワークに負荷をかけたくない場合に非常に有用である。
次に“3本目のComponent Link追加(すぐに広告指定)”を行う場合について説明する。すでに上述した“2本目のComponent Link追加(すぐに広告しない指定)”に続き、図32に示す管理者より3本目のComponent Link設定要求を受信した場合の各ノードの動作を説明する。
管理者は、ノードA(172.27.170.1)からノードC(172.27.170.3)に、Bundled Linkに追加するComponent Link(波長パス)を設定するものとする。波長パスの帯域は10Gbps固定であり、管理者はパス要求の際に、宛先ノードID=ノードC(172.27.170.3)、バンドル対象であること、波長パス確立後自動的に経路情報を広告すること、をパラメータとして指定したものとする。
ノードAからノードCへのComponent Link追加におけるパス設定方法については、“1本目のComponent Link追加(すぐに広告指定)”で上述したので、説明は省略する。パス設定後の経路情報広告については、以下に説明する。
ノードAにて、Component Link設定完了後、パス管理部21よりBundled Linkの経路情報を通知された経路情報制御部32は、TEDB(波長レイヤ)L2の中から該当するTE LSAをサーチし、TE LSA内の物理帯域を30Gbpsから40Gbpsに更新する。
次に経路情報制御部32は、ダイクストラアルゴリズムを用いてルート計算後、TE LSAをすぐに広告するかを決定する。この場合、“すぐに広告する”と指定されているため、経路情報制御部32は、作成したTE LSAの広告を広告部33に要求し、制御チャネルIF部50を通してTE LSAを広告する。
図34は3本目のComponent Link追加後のBundled Linkを示す図である。ノードAにて広告されたTE LSAは、図に示すネットワーク全体に到達する。TEM装置61、62は、以前TE LSAを受信した時点でノードA→ノードC間の波長パスは20Gbpsだと認識していたが、今回のTE LSAの広告により一気に40Gbpsに増加したと認識することになる。
以上説明したように、本発明では、個々のパス設定完了をトリガに情報広告を行うのではなく、複数パスの設定が完了したあとに一括して情報広告を行うことができる。
次に“Component Link削除(すぐに広告指定)”を行う場合について説明する。図35はComponent Link削除を示す図である。すでに説明した“3本目のComponent Link追加(すぐに広告指定)”の状態から、図に示す管理者よりComponent Link削除要求を受信した場合の各ノードの動作を説明する。
管理者は、ノードA(172.27.170.1)からノードC(172.27.170.3)に、設定されたBundled Link中のComponent Link(波長パス)を削除するものとする。
管理者はパス削除要求の際に、宛先ノードCのID(172.27.170.3)、バンドル対象であること、波長パス削除後自動的に経路情報を広告すること、をパラメータとして指定したものとする。
管理者が、複数存在するComponent Linkの中から、削除するComponent Linkを指定してもよいが、ここでは管理者が指定するのではなく装置が自動的に選択するものとして説明を行う。
管理者からノードAに投入されたComponent Link削除要求をトリガに、Component Link追加にて説明した場合と同様に、処理フローはコマンドIF制御部40、パス管理部21、バンドル管理部22を経由し、バンドル検索部23に到達する。
バンドル検索部23は、管理者より入力された宛先ノードCのID(172.27.170.3)をもとに、図17のバンドル管理テーブルT3をサーチし、バンドル対象となるパスをサーチし、抽出したバンドル対象のバンドルパスID(ノードAのID(172.27.170.1)+バンドルID=1)をバンドル管理部22に通知する。
バンドル管理部22は、抽出したバンドルパスIDにて図17のバンドル管理テーブルT3をインデックスし、削除するComponent LinkパスIDを抽出し、パス管理部21に通知する。
パス管理部21は、Component LinkパスIDで示されるパスの削除を行うため、シグナリング制御部25に対しPathTearメッセージの送信要求を行う。シグナリング制御部25は、PathTearメッセージを編集し、制御チャネルIF部50を通して送信する。このようにしてノードAから送信されたPathTearメッセージは、図35に示すようにノードBを経由し、宛先ノードであるノードCに到達する。
一方、着信側ノードであるノードCにてPathTearメッセージを受信すると、制御チャネルIF部50、シグナリング制御部25、パス管理部21を経由してバンドル管理部22に到達する。ここまでの動作はComponent Link追加にて説明した場合と同様であるため省略する。
バンドル管理部22は、バンドルパスID(ノードAのID(172.27.170.1)+バンドルID=1)にて図17のバンドル管理テーブルT3をインデックスし、削除対象のComponent LinkパスIDをテーブルから削除し、また現状の合計帯域40Gbpsから10Gbps減算して30Gbpsを設定し、またComponent Link数も1減算して3とする。その後、パス管理部21に制御を戻す。
パス管理部21は、波長ラベルの解放要求後、削除するComponent LinkのパスIDにて、図13のパス管理テーブルT2をインデックスし、該当エリアのクリアを行い、シグナリング制御部25へのResvTearメッセージの送信要求を行う。このようにしてノードCから送信されたResvTearメッセージは、図35に示すようにノードBを経由し、発信側ノードであるノードAに到達する。
また、発信側ノードであるノードAにてComponent LinkのResvTearメッセージを受信した場合、パス管理部21は、バンドル管理部22に対しバンドルの削除を要求する。
バンドル管理部22は、着信側ノード処理ですでに説明したように、図17のバンドル管理テーブルT3の更新(Component LinkパスID削除、合計帯域10Gbpsの減算、Component Link数の1減算)を行い、パス管理部21に制御を戻す。
パス管理部21は、着信側ノード処理ですでに説明したように、図13のパス管理テーブルT2のクリアを行い、経路情報制御部40に対しComponent Link削除完了を通知する。コマンドIF制御部40は、管理者に通知を行うことにより、管理者はComponent Linkの削除完了を認識することとなる。
一方、ノードAにて、Component Link削除完了後、パス管理部21よりBundled Linkの経路情報を通知された経路情報制御部32は、TEDB(波長レイヤ)L2の中から該当するTE LSAをサーチし、TE LSA内の物理帯域を40Gbpsから30Gbpsに更新する。
次に経路情報制御部32は、ダイクストラアルゴリズムを用いてルート計算後、TE LSAをすぐに広告するかを決定する。この場合、“すぐに広告する”と指定されているため、経路情報制御部32は、作成したTE LSAの広告を広告部33に要求し、制御チャネルIF部50を通してTE LSAを広告する。
また、ノードAにて広告されたTE LSAは、図35に示すネットワーク全体に到達するため、TDM装置61、62は、ノードAとノードC間の40Gbpsの波長パスが、30Gbpsに減少したことを認識することが可能となる。
以上説明したように、Bundled Linkを構成するComponent Linkのパス削除が可能となり、またComponent Linkの削除により仮想的にBundled Linkの帯域が減少したようにネットワーク内に広告することができる。
次に本発明の動作についてフローチャートを用いて説明する。図36はパス設定におけるパス管理部の処理フローを示す図である。発信側ノードのコマンドIF制御部40からの起動による処理フローである。
〔S1〕コマンドIF制御部40からのBUNDLED LINK設定要求を受けると、LSP_ID管理テーブルT1をサーチし、LSP_IDを取得する。
〔S2〕パスIDにて、パス管理テーブルT2をインデックスし、該当のテーブルの宛先ノードID、パス状態、入力ポート番号を設定する。パス状態は“パス設定中”を設定する。
〔S3〕バンドル管理部22にバンドルパスID取得を要求する。
〔S4〕取得したバンドルパスIDをパス管理テーブルT2に設定する。
〔S5〕経路計算部31にパスのルート決定を要求する。
〔S6〕ルート決定がエラーの場合はステップS7へ、そうでなければステップS8へ行く。
〔S7〕コマンドIF制御部40にエラーを通知する。
〔S8〕取得した出力ポート番号をパス管理テーブルT2に設定する。
〔S9〕シグナリング制御部25にPathメッセージ送信を要求する。
図37はバンドル検索部の処理フローを示す図である。発信側ノードの処理を示す。
〔S11〕バンドル管理部22からのバンドル検索依頼を受けると、宛先ノードIDにて、バンドル管理テーブルT3をサーチし、バンドル対象の有無をチェックする。
〔S12〕バンドル対象でなければステップS13へ、バンドル対象有ならばステップS14へ行く。
〔S13〕バンドル対象無しをバンドル管理部22に通知する。
〔S14〕バンドル対象に該当するバンドルパスIDをバンドル管理部22に通知する。
図38はパス設定におけるバンドル管理部の処理フローを示す図である。発信側ノードのバンドル検索部23からの起動による処理フローである。
〔S21〕バンドル検索部23からの検索結果通知を受けて、バンドル対象がなければステップS22へ、バンドル対象が有ればステップS24へ行く。
〔S22〕バンドルID管理テーブルT3をサーチし、バンドルIDを取得する。
〔S23〕バンドルパスIDにて、バンドル管理テーブルT3をインデックスし、宛先ノードID、バンドルIDを設定する。
〔S24〕バンドルパスIDをパス管理部21に通知する。
図39はパス設定におけるパス管理部の処理フローを示す図である。着信側ノードのシグナリング制御部25からの起動による処理フローである。
〔S31〕Pathメッセージ受信による、シグナリング制御部25からの起動により、LSP_ID管理テーブルT1をサーチし、LSP_IDを取得する。
〔S32〕パスIDにて、パス管理テーブルT2をインデックスし、該当テーブルの宛先ノードID、パス状態、バンドルパスID、入力ポート番号、出力ポート番号、出力波長ラベルを設定する。パス状態には“パス設定中”を設定する。
〔S33〕バンドル管理部22にバンドルIDを通知し、バンドル設定を要求する。
〔S34〕リソース管理部24に波長ラベル割り当てを要求する。
〔S35〕取得した波長ラベルをパス管理テーブルT2の入力波長ラベルに設定する。パス状態には“通信中”を設定する。
〔S36〕シグナリング制御部25にResvメッセージ送信を要求する。
図40はパス設定におけるバンドル管理部の処理フローを示す図である。着信側ノードのパス管理部21からの起動による処理フローである。
〔S41〕パス管理部21からのバンドル設定要求を受信すると、パス管理部21から通知されたバンドルパスIDにて、バンドル管理テーブルT3をインデックスし、宛先ノードIDを抽出する。
〔S42〕宛先ノードIDがない場合はステップS43へ、ある場合はステップS44へ行く。
〔S43〕バンドル管理テーブルT3に宛先ノードID、バンドルID、合計帯域、Component Link数=1、Component LinkパスIDを設定する。
〔S44〕バンドル管理テーブルT3にComponent LinkパスIDを設定し、合計帯域及びComponent Link数を更新する。
図41はパス設定におけるパス管理部の処理フローを示す図である。発信側ノードのシグナリング制御部25からの起動による処理フローである。
〔S51〕Resvメッセージ受信による、シグナリング制御部25からの起動により、パスIDにて、パス管理テーブルT2をインデックスし、該当テーブルの入力波長ラベル=0、出力波長ラベルにResvメッセージで取得したラベルを設定する。
〔S52〕パス管理部21にバンドルIDを通知し、バンドル設定を要求する。
〔S53〕パス管理テーブルT2のパス状態に“通信中”を設定する。
〔S54〕経路情報制御部32にBundled Link設定完了を通知し、経路情報広告を要求する。
〔S55〕コマンドIF制御部40にBundled Link設定完了を通知する。
図42は経路情報制御部の処理フローを示す図である。パス端ノードにおける処理でパス管理部21から起動される。
〔S61〕パス管理部21からのBundled Link経路情報通知を受けると、通知された経路情報より、経路情報のレイヤを決定する。
〔S62〕経路情報にて、決定したレイヤのTEDBをサーチし、対象TE LSAの登録有無をチェックする。
〔S63〕対象TE LSAがあればステップS64へ、なければステップS65へ行く。
〔S64〕通知された経路情報を用いて対象TE LSA内帯域情報を更新する。
〔S65〕対象TE LSAを作成しTEDBにリンクする。
〔S66〕ダイクストラアルゴリズムによりルート計算を行い、結果情報をTEDBに設定する。
〔S67〕対象TE LSAを即時に広告する場合はステップS68へ、しない場合はステップS68をスキップする。
〔S68〕広告部33にTE LSA広告を要求する。
図43はパス削除におけるバンドル管理部の処理フローを示す図である。発信側ノードのバンドル検索部23からの起動による処理フローである。
〔S71〕バンドル検索部23からの検索結果通知を受け、バンドル対象がなければステップS72へ、あればステップS73へ行く。
〔S72〕エラーをバス管理部21に通知する。
〔S73〕バンドルパスIDにて、バンドル管理テーブルT3をインデックスし、削除するComponent LinkパスIDを抽出する。
〔S74〕バンドルパスIDと削除するComponent LinkパスIDをパス管理部21に通知する。
図44はパス削除におけるバンドル管理部の処理フローを示す図である。着信側ノードのパス管理部21からの起動による処理フローである。
〔S81〕パス管理部21からのバンドル削除要求を受けると、パス管理部21から通知されたバンドルパスIDにて、バンドル管理テーブルT3をインデックスし、Component Link数を抽出する。
〔S82〕Component Link数=1ならばステップS83へ、そうでなければステップS84へ行く。
〔S83〕バンドル管理テーブルT3の該当エリアをすべてクリアする。
〔S84〕バンドル管理テーブルT3から削除するComponent LinkパスIDを削除する。合計帯域及びComponent Link数を更新する。
次に従来技術と本発明を比較しながら説明する。最初にBundled Linkのパス設定について説明する。図45はBundled Linkのパス設定を示す図である。ノードAからノードEがシリアルに接続されている。Link Bundlingを行う際に、従来技術のようにすでに設定しているパスに対してバンドル設定を行うのではなく、本発明では、図に示すように、パスを設定する際に、シグナリングにて明示的に“Bundled Linkとしてパス設定を行っている”ことを指定することにより、Bundled Linkとしてパス設定が可能となり、各ノードは最初からBundled Link情報として経路情報広告が可能となる。
ノードBのコマンドIF制御部40がBundled Link設定コマンドを受信すると、そのコマンド及びパラメータをパス管理部21に通知する。このパラメータには、少なくとも宛先アドレス及びバンドル指定であることを示す情報が指定されている。
従来技術では、Bundled Linkはすでに設定されているパスを束ねるだけだったため、パス設定は行わないが、本発明におけるパス管理部21は、これから設定するパス情報を生成し、バンドル管理部22にBundled Linkパス情報(宛先アドレスなど)を通知し、バンドル設定を要求する。
従来のバンドル管理部はすでに存在するパスを束ねるという処理を司っていたが、本発明におけるバンドル管理部22は新しいパスがBundled Linkの1本目のComponent Linkであることを検出したら新しいBundled Link情報を生成し、Bundled Link情報をパス管理部21に返す。
パス管理部21は、経路計算部31に対し、これから設定するパスの経路計算を依頼しルート決定を行う。次にパス管理部21は、双方向パスであれば従来と同様にリソース管理部24に逆方向パス(ノードDからノードB方向)のリソース割当て要求を行う。
次にBundled Link情報をシグナリング制御部25に通知し、パス設定要求の送信を要求する。シグナリング制御部25は、パス設定要求メッセージに従来のパス情報に加え、本発明で追加したBundled Link情報を乗せて、制御チャネルIF部50を通して着信側ノードであるノードDに送信する。
着信側ノードであるノードDは、パス設定要求メッセージを受信すると、制御チャネルIF部50からシグナリング制御部25に通知し、シグナリング制御部25がパス設定要求メッセージの内容(本発明で追加したBundled Link情報を含む)を抽出し、パス管理部21に渡す。
パス管理部21は、自ノードが着信側ノードであると認識してパス情報を生成する。パス管理部21は、従来であればBundled Linkをシグナリングにより設定するという考え方ではないので、パス設定のプロセスでバンドル管理部を起動することはないが、本発明ではBundled Link情報をバンドル管理部22に通知し、バンドル設定を要求する。
本発明のバンドル管理部22は、発信側ノードと同様、パス管理部21から通知されたBundled Link情報をもとにバンドル管理情報を設定し、パス管理部21に返す。次にパス管理部21は、従来と同様にリソース管理部24に正方向パス(ノードBからノードD方向)のリソース割当て要求を行う。
パス管理部21は、割り当てられたリソース情報をシグナリング制御部25に通知し、パス設定応答メッセージの送信要求を行うとともに、双方向パスであれば、経路情報制御部32に対しBundled Linkの経路情報広告を依頼する。
本発明における経路情報制御部32は個々のリンクとしてではなくBundled Linkとしての情報を経路情報DB34に設定し、Bundled Link情報を広告部33に通知する。
広告部33は、逆方向パスのBundled Link経路情報を広告する。パス管理部21からメッセージ送信を依頼されたシグナリング制御部25は、従来と同様、パス設定応答メッセージを生成し、制御チャネルIF部50を通して発信側ノードであるノードBに送信する。
発信側ノードであるノードBの制御チャネルIF部50はパス設定応答メッセージを受信すると、該当メッセージをシグナリング制御部25に通知する。シグナリング制御部25は、パス設定応答メッセージから内容を抽出し、その情報をパス管理部21に通知する。
パス管理部21はBundled Linkの設定が完了したことを認識し、パス情報を更新後、バンドル管理部22にバンドルの最終設定を要求する。本発明におけるバンドル管理部22は、Bundled Link情報をもとにバンドル管理情報を“完了”設定し、パス管理部21に返す。
パス管理部21は、経路情報制御部にBundled Linkの経路情報を通知し広告を要求する。本発明の広告部33は、着信側ノードと同様、Bundled Linkとして正方向のパスの経路情報を、制御チャネルIF部50を通してネットワークに広告する。また、パス管理部21は、経路情報制御部32への広告要求後、コマンドIF制御部40に対しBundled Link設定完了を通知する。
これにより、Bundled Linkとしてパス設定ができるとともに、発信側ノード及び着信側ノードは自動的にBundled Linkを生成し経路情報を広告することが可能となる。
次にBundled LinkへのComponent Link追加について説明する。従来技術ではすでに設定しているパスにバンドルを設定する。しかし、Bundled LinkへのComponent Linkの追加手段が明確ではなかった。
図46はBundled LinkへのComponent Link追加を示す図である。ノードAからノードEがシリアルに接続されている。本発明では、図に示すようにBundled Link内のComponent Linkを追加する場合、追加するパスを設定する際に、シグナリングにて追加先のBundled Linkを指定することにより、Bundled Linkへの追加を行う。
また、管理者がパス設定を要求する際に、パス設定後の経路情報を広告するのか否かを指示することにより、個々のパス設定完了後または複数のパス設定完了後、パスの両端ノードは、Bundled Linkの容量が増加したことをBundled Link情報として経路情報を広告する。
ノードBのコマンドIF制御部40がComponent Link追加コマンドを受信すると、そのコマンド及びパラメータをパス管理部21に通知する。このパラメータには、本発明により追加した、パス設定後の経路情報を広告するか否かの指示が含まれている。
従来技術では、Bundled LinkへのComponent Link追加手段が明確ではなかったが、本発明におけるパス管理部21は、これから設定するパス情報を生成し、バンドル管理部22に追加先のBundled Link情報、今回設定するComponent Linkの宛先アドレスなどを通知しBundled Linkへの追加を要求する。
本発明におけるバンドル管理部22は追加先のBundled Linkと今回追加するComponent Linkの宛先アドレスが同一だと認識したら、Bundled Link情報を更新し、Bundled Link情報をパス管理部21に返す。パス管理部21は、パスの経路計算依頼、リソース割当要求を行うが、上述したので省略する。
次にパス管理部21は従来同様、シグナリング制御部25に対し、パス設定要求の送信を要求するが、本発明では従来のパス情報に加え、追加先のBundled Link情報もシグナリング制御部25に通知することにより、Bundled Linkとしてのパス設定要求メッセージの送信を要求する。
本発明におけるシグナリング制御部25は、パス設定要求メッセージに追加先のBundled Link情報を付加する。このメッセージには経路情報を広告するか否かの指示も編集する。シグナリング制御部25は、該当メッセージを制御チャネルIF部50を通して着信側ノードであるノードDに送信する。
着信側ノードであるノードDは、パス設定要求メッセージを受信すると制御チャネルIF部50、シグナリング制御部25を経由し、パス管理部21に到達する。パス管理部21は、すでに説明したようにBundled Link情報をバンドル管理部22に追加し、バンドル設定を要求する。
従来のバンドル管理部は、Component Linkの追加手段が明確ではなかったが、本発明のバンドル管理部22は、パス管理部21から通知されたBundled Link情報をもとにComponent Linkの追加であることを認識し、Bundled Linkの帯域をComponent Link分だけ増加させ、パス管理部21に返す。
次にパス管理部21は、リソース割当て要求、パス設定応答メッセージの送信要求、Bundled Linkの経路情報広告要求を行うが、上述したので説明は省略する。
従来の経路情報制御部は、あくまでも設定されたパスに対して処理を行っていたが、本発明における経路情報制御部32はBundled Linkの帯域がComponent Link分だけ増加したことを経路情報DB34に設定し、経路情報を広告するか否かの指示にしたがい、Bundled Link経路情報を広告するか否かを決定する。
広告する場合は、別パスとして広告するのではなく、Bundled Linkの帯域が増加したものとして広告情報を作成し、広告部33に広告依頼をする。広告部33は、依頼にしたがい制御チャネルIF部50を通して経路情報広告を行う。
また、パス管理部21からメッセージ送信を依頼されたシグナリング制御部25は、従来同様、パス設定応答メッセージを生成し、制御チャネルIF部50を通して発信側ノードであるノードBに送信する。
発信側ノードであるノードBは、パス設定応答メッセージを受信すると制御チャネルIF部50、シグナリング制御部25を経由しパス管理部21に到達する。本発明におけるパス管理部21はComponent Linkの設定が完了したことを認識し、パス情報を更新後、バンドル管理部22にComponent Linkの設定完了を通知する。
本発明におけるバンドル管理部22は、Bundled Link情報をもとにBundled Linkの帯域をComponent Link分だけ増加させ、パス管理部21に返す。パス管理部21は、経路情報制御部32にBundled Linkの経路情報を通知し広告を要求する。広告部33についてはすでに説明したため省略する。また、パス管理部21は、経路情報制御部32への広告要求後、コマンドIF制御部40に対しBundled Link設定完了を通知する。
これにより、Bundled Linkへ追加するComponent Linkのパス設定ができるとともに、発信側ノード及び着信側ノードはComponent Link増加をBundled Linkの帯域の変化に置き換えて経路情報を広告することが可能となる。
また、例えば、10本のComponent Linkを束ねたBundled Linkを作成する場合、1本目〜9本目までのパス設定の際にはパス設定後の経路情報を広告しないように指示しパス設定を行い、10本目のパス設定において、経路情報を広告するよう指示することにより、複数パスの設定が完了したあとに一括して情報広告を行うことが可能となる。
次にBundled Linkの自動認識について説明する。図47はBundled Linkの自動認識を示す図である。ノードAからノードEがシリアルに接続され、ノードBにはノードF、ノードI、ノードGが接続し、ノードGにはノードHが接続している。図は、ノードBから様々なノードに対しすでにBundled Linkが設定されている様子を表している。
このような状況下、管理者がBundled Linkを指定してパス設定を行うことは低効率や人為的ミス発生につながってしまう。本発明では、あらたにBundled Linkを設定する場合またはすでに存在しているBundled LinkにComponent Linkを追加する場合、管理者はBundled Linkを指定することなく、通常のパス設定と同様に宛先のみを指定することで、ノードにてその宛先に該当するBundled Linkをサーチし、Bundled Linkが存在すればComponent Link追加とみなし、存在しなければ新たにBundled Link設定とみなしてシグナリングを行う。
ノードBのコマンドIF制御部40がパス設定コマンドを受信すると、そのコマンド及びパラメータをパス管理部21に通知する。このパラメータには、宛先アドレスが含まれている。
パス管理部21は、バンドル管理部22にBundled Link情報(宛先アドレスなど)を通知しBundled Link設定を要求する。本発明におけるバンドル管理部22はBundled Linkが指定されていない場合、本発明により新規追加したバンドル検索部23に対し対象となるBundled Linkの検索を要求する。
バンドル検索部23は、宛先アドレスをもとにすでに存在するBundled Linkをサーチし、対象となるBundled Linkを抽出し、結果をバンドル管理部22に通知する。バンドル管理部22は、対象のBundled Linkがあれば、Bundled LinkへのComponent Link追加とみなし、対象のBundled LinkがなければあらたなBundled Link設定とみなして設定を開始する。これにより、自動的に同じ宛先のパスを1つに束ねることが可能となる。
次に本発明の効果について説明する。Bundled Linkの設定方法として、m本のリンクを設定しこれをBundled Linkに設定し、次にまたm本のリンクを設定しこれをBundled Linkに設定するという手順をとることを前提とした場合の従来技術と本発明の差異を示す。
(1)m本のリンクを1つのBundled Linkに設定する場合、従来技術ではすでにm本の経路情報が広告されているため、各ノードはm本の経路を管理し、ルート計算などを行う必要があるが、本発明を用いた場合は最初から1本のリンクとして広告するため、各ノードが使用する経路情報量としては1/mとなる。
(2)m本のリンクを1つのBundled Linkに設定する場合、従来技術ではすでにm本の経路情報がm回広告されているが、本発明を用いた場合はm本のリンクを設定したあとにBundled Linkとして1回だけ広告するため、広告回数としては1/mとなる。
(3)(1),(2)は、1台のノードについての場合であり、同様の設定をネットワーク内のn台のノードで行った場合は、ネットワーク全体の経路情報量及び広告回数としては、それぞれ1/(m×n)となる。このように、本発明によれば、経路情報及び広告回数を大幅に削減することが可能になる。
一方、シグナリングによりBundled Linkを指定することで、自律的にバンドル設定を行うため、これまで手動で管理していた管理者によるバンドル設計、構築、保守作業が大幅に削減され、かつ人為的ミスがなくなる。また、Component Linkを追加するBundled Linkを自動的に決定するため、管理者はBundled Linkを指定する必要もなく、さらに高効率な保守が可能になる。
さらに、本発明ではComponent Linkの追加においてもBundled Linkを解除する必要はなく、Bundled Linkの帯域増加という形態で広告を行うため、無駄な経路情報広告を一切行わないネットワーク構築が可能になる。
以上説明したように、本発明の伝送システムは、発信側では、ノード間にパスを設定するときに、複数のパスを束ねることが可能なBundled Linkとして、着信側に対しパスを設定し、着信側では、パスを認識して、Bundled Linkとして設定する。そして、発着信で経路情報をネットワーク内に広告する構成とした。これにより、経路情報量及び広告回数を削減し、かつ保守管理を高効率化して、伝送品質の向上を図ることが可能になる。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。

Claims (7)

  1. 複数のパスを1つのパスに束ねるバンドリングを対象にした伝送制御を行う伝送システムにおいて、
    ノード間にパスを設定するときに、指定された宛先アドレスにもとづいて、複数のパスを束ねることが可能なBundled Linkが既に存在しているか否かを自動的に検索し、存在すれば前記 Bundled Link を構成する Component Link を追加し、存在しなければ新たな Bundled Link を生成して、着信側に対しパスを設定するパス設定部と、すべてのパスが確立したことを認識した後に、経路情報をネットワーク内に広告する発信側経路情報広告部と、から構成される発信側伝送装置と、
    パスを認識し、前記Bundled Linkとして設定するパス認識部と、すべてのパスが確立したことを認識した後に、経路情報をネットワーク内に広告する着信側経路情報広告部と、から構成される着信側伝送装置と、
    を有することを特徴とする伝送システム。
  2. 前記パス設定部は、Bundled Linkを構成するComponent Linkを追加/削除し、前記パス認識部は、Bundled LinkへのComponent Linkの追加/削除を認識し、前記発信側経路情報広告部と前記着信側経路情報広告部は、Component Linkの追加/削除をBundled Linkの帯域変動に置き換えてネットワーク内に広告することを特徴とする請求項1記載の伝送システム。
  3. 前記発信側経路情報広告部及び前記着信側経路情報広告部は、シグナリングによりパス設定が完了した際に、あらたな Bundled Link としての経路情報の広告、または Component Link の追加/削除によりすでに存在する Bundled Link の帯域を Component Link 分増加/減少させて、経路情報の広告を行うことで、仮想的に Bundled Link の帯域が増減したようにネットワーク内に広告することを特徴とする請求項1記載の伝送システム。
  4. 複数のパスを1つのパスに束ねるバンドリングを対象にした伝送制御を行う伝送装置において、
    発信側として動作する場合、ノード間にパスを設定するときに、指定された宛先アドレスにもとづいて、複数のパスを束ねることが可能なBundled Linkが既に存在しているか否かを自動的に検索し、存在すれば前記 Bundled Link を構成する Component Link を追加し、存在しなければ新たな Bundled Link を生成して、着信側に対しパスを設定するパス設定部と、
    着信側として動作する場合、パスを認識して、前記Bundled Linkとして設定するパス認識部と、
    すべてのパスが確立したことを認識した後に、経路情報をネットワーク内に広告する経路情報広告部と、
    を有することを特徴とする伝送装置。
  5. 前記パス設定部は、 Bundled Link を構成する Component Link を追加/削除し、前記パス認識部は、 Bundled Link への Component Link の追加/削除を認識し、発信側経路情報広告部と着信側経路情報広告部は、 Component Link の追加/削除を Bundled Link の帯域変動に置き換えてネットワーク内に広告することを特徴とする請求項4記載の伝送装置。
  6. 前記経路情報広告部は、シグナリングによりパス設定が完了した際に、あらたな Bundled Link としての経路情報の広告、または Component Link の追加/削除によりすでに存在する Bundled Link の帯域を Component Link 分増加/減少させて、経路情報の広告を行うことで、仮想的に Bundled Link の帯域が増減したようにネットワーク内に広告することを特徴とする請求項4記載の伝送装置。
  7. 複数のパスを1つのパスに束ねるバンドリングを対象にした伝送制御を行うバンドリング伝送方法において、
    発信側では、ノード間にパスを設定するときに、指定された宛先アドレスにもとづいて、複数のパスを束ねることが可能なBundled Linkが既に存在しているか否かを自動的に検索し、存在すれば前記 Bundled Link を構成する Component Link を追加し、存在しなければ新たな Bundled Link を生成して、着信側に対しパスを設定し、
    着信側では、パスを認識して、前記Bundled Linkとして設定し、
    発信及び着信側で、すべてのパスが確立したことを認識した後に、経路情報をネットワーク内に広告することを特徴とするバンドリング伝送方法。
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