JP4199514B2 - ネットワークを相互に接続する方法、及びそのための装置 - Google Patents

ネットワークを相互に接続する方法、及びそのための装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク間を接続する方法およびそのための装置に係わり、特に、MPLSネットワークとGMPLSネットワークとの間を接続する方法およびそのための装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
現在、IETF(Internet Engineering Task Force )のMPLSワーキンググループにおいて、MPLS(Multi ProtocolLabel Switching)の標準化作業が行われており、その基本的機能は既に概ね決まっている。
【0003】
MPLSは、イントラネット及びインターネットのバックボーン用の高速データ転送、負荷分散、帯域制御を実現するための基盤技術である。具体的には、MPLSは、IPレイヤ(レイヤ3)におけるルーティング処理と、ATM、フレームリレー、イーサネット(R)等の下位レイヤ(レイヤ2)におけるスイッチング処理とを融合する技術であって、IPパケットに「ラベル」を付与し、その「ラベル」を利用してレイヤ2におけるフォワーディングを行うものである(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、IETF、ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunicationstandardization sector)、OIF(Optical Internetworking Forum )などにおいて、上述のMPLSを光ネットワーク/トランスポートネットワークに適用した技術であるGMPLS(GeneralizedMPLS)の標準化作業が進められている。GMPLSでは、たとえば、MPLSの「ラベル」として、光信号を伝送するための波長を表す情報が使用される(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
GMPLSは、MPLSを拡張した技術である。すなわち、図24に示すように、MPLSでは、PSC(Packet Switch Capable )インタフェース、およびL2SC(Layer 2 Switch Capable)インタフェースがサポートされている。これに対して、GMPLSでは、PSCインタフェース、L2SCインタフェースに加えて、TDM(TimeDivision Multiplex Capable )インタフェース、LSC(Lambda Switch Capable)インタフェース、FSC(FiberSwitch Capable)インタフェースなどがサポートされている。
【0006】
このように、GMPLSは、MPLSがサポートしているPSCインタフェースおよびL2SCインタフェースをサポートする。従って、GMPLSを利用してラベルの設定を行えば、図25に示すように、MPLSを利用することなく、所望のパス(LSP:Label Switched Path )を構築することができる。すなわち、MPLSを使用することなく、GMPLSのみによって、IPベースのオペレーションで統合してトランスポートネットワークおよびIPネットワークを制御/運用/管理を行うことが可能になる。
【0007】
【特許文献1】
特願平13−256635(段落0002〜段落0013、図18〜図19、段落0146〜段落0147)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、IPネットワークにおいては、既に、MPLSをサポートするルータ装置が広く普及している。一方、MPLSは、トランスポートネットワークにおけるパスの設定を行う機能(上述のFSC、LSC、TDMなど)を備えていない。このため、トランスポートネットワークおよびMPLSをサポートするルータ装置が使用されているIPネットワークをIPベースのオペレーションで統合して制御/運用/管理するためには、MPLSネットワークとGMPLSネットワークとを相互に接続する必要が生じる。
【0009】
ここで、MPLSネットワークとGMPLSネットワークとを相互に接続する場合、PSCインタフェースおよびL2SCインタフェースに関しては、MPLSのシグナリングによりラベルスイッチパス(LSP:Label Switched Path)を設定することもできるし、GMPLSのシグナリングによりラベルスイッチパスを設定することもできる。
【0010】
しかし、MPLSのシグナリングプロトコルおよびGMPLSのシグナリングプロトコルは、互いに同じではない。具体的には、MPLSでは、以下のシグナリングプロトコルが使用される
LDP:Label Distribution Protocol
RSVP−TE:Extensions to RSVP for LSP Tunnels
CR−LDP:Constraint-Based LSP Setup using LDP
一方、GMPLSでは、RSVP−TEを拡張したプロトコル、およびCR−LDPを拡張したプロトコルが使用されるが、LDPは使用されない。したがって、MPLSにおいてシグナリングプロトコルとしてLDPが使用されている場合には、MPLSネットワークとGMPLSネットワークとを相互に接続できなかった。あるいは、それらを相互に接続するためには、様々な複雑な処理が必要になることが予想される。
【0011】
したがって、図26に示すように、MPLSをサポートする既存のIPネットワーク間を、GMPLSをサポートするトランスポートネットワークを介して接続することは困難であった。
【0012】
また、図27に示すように、MPLSにおいては、データを伝送するためのデータプレーンと制御情報を伝送するための制御プレーンとが分離されてないが、GMPLSでは、それらのプレーンが互いに完全に分離されている。従って、このことも、MPLSネットワークとGMPLSネットワークとの相互接続を困難にしている。
【0013】
本発明の課題は、互いに異なるプロトコルをサポートするネットワーク間を相互に接続する方法、およびそのための装置を提供することである。特に、MPLSネットワークとGMPLSネットワークとの間を容易に相互に接続する方法、およびそのための装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明のネットワーク接続方法は、GMPLSのシグナリングプロトコルをサポートするGMPLSネットワークを介して、MPLSのシグナリングプロトコルをサポートする第1および第2のMPLSネットワークを相互に接続する方法であって、上記GMPLSネットワークと上記第1のMPLSネットワークとの境界に設けられている第1のエッジノードと上記GMPLSネットワークと上記第2のMPLSネットワークとの境界に設けられている第2のエッジノードとの間に上記GMPLSのシグナリングプロトコルを利用して第1のパスを設定し、上記第1のMPLSネットワークと上記第2のMPLSネットワークとの間に上記MPLSのシグナリングプロトコルを利用して上記第1のパスをトンネリングする第2のパスを設定する。
【0015】
この方法によれば、MPLSネットワーク間を接続する第2のパスは、GMPLSネットワーク上に確立されている第1のパスをトンネリングするように設定されるので、MPLSネットワークとGMPLSネットワークとを接続するときに、MPLSネットワークを構成する装置とGMPLSネットワークを構成する装置との間でシグナリングメッセージを送受信する必要がない。したがって、MPLSネットワークとGMPLSネットワークとを容易に接続することが可能になる。
【0016】
本発明の他の態様の接続方法は、上記GMPLSネットワークを介して上記第1および第2のMPLSネットワークを相互に接続する方法であって、上記GMPLSネットワークと上記第1のMPLSネットワークとの境界に設けられている第1のエッジノードと上記GMPLSネットワーク内に設けられているコア装置との間に上記GMPLSのシグナリングプロトコルを利用して第1のパスを設定し、上記GMPLSネットワークと上記第2のMPLSネットワークとの境界に設けられている第2のエッジノードと上記コア装置との間に上記GMPLSのシグナリングプロトコルを利用して第2のパスを設定し、上記第1のエッジノードと上記第2のエッジノードとの間に上記GMPLSのシグナリングプロトコルを利用して上記第1のパスおよび第2のパスをトンネリングする第3のパスを設定し、上記第1のMPLSネットワークと上記第2のMPLSネットワークとの間に、上記MPLSのシグナリングプロトコルを利用して上記第3のパスをトンネリングする第4のパスを設定する。
【0017】
この方法によれば、第3のパスは、第1のパスおよび第2のパスをトンネリングする。すなわち、第3のパスは、第1のエッジ装置とコア装置とを接続すると共に、そのコア装置と第2のエッジ装置とを接続する。したがって、MPLSネットワークとGMPLSネットワークとを接続できると共に、このコア装置が第3のパスを介して伝送される信号を終端することができる。すなわち、このコア装置は、第3のパスに対応するレイヤのサービスを提供することができる。特に、第3のパスおよび第4のパスが同じレイヤのパスであれば、このコア装置は、MPLSネットワークにおいて提供されるサービスと同じサービスを提供することが可能になる。
【0018】
本発明のさらに他の態様の接続方法は、上記GMPLSネットワークを介して上記第1および第2のMPLSネットワークを相互に接続する方法であって、上記GMPLSネットワークと上記第1のMPLSネットワークとの境界に設けられている第1のエッジノードと上記GMPLSネットワーク内に設けられているコア装置との間に上記GMPLSのシグナリングプロトコルを利用して第1のパスを設定し、上記GMPLSネットワークと上記第2のMPLSネットワークとの境界に設けられている第2のエッジノードと上記コア装置との間に上記GMPLSのシグナリングプロトコルを利用して第2のパスを設定し、上記第1のMPLSネットワークと上記第2のMPLSネットワークとの間に上記MPLSのシグナリングプロトコルを利用して上記第1のパスおよび第2のパスをトンネリングする第3のパスを設定する。
【0019】
この方法によれば、第3のパスは、第1のMPLSネットワークとコア装置とを接続すると共に、そのコア装置と第2のMPLSネットワークとを接続する。したがって、MPLSネットワークとGMPLSネットワークとを接続できると共に、上記他の態様の方法よりも簡単な手順および構成で、GMPLSネットワーク内の予め決められたコア装置が第3のパスに対応するレイヤのサービスを提供できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係わるネットワークの構成を示す図である。ここでは、IPネットワーク1〜3がトランスポートネットワーク4を介して互いに接続されている状態が描かれている。
【0021】
IPネットワーク1〜3は、それぞれ、複数のルータ装置を備えており、IPパケットを転送する。なお、ここでは、IPネットワーク1、2、3に設けられる任意のルータ装置を、それぞれ、ルータ装置11、12、13と呼ぶことにする。
【0022】
IPネットワーク1〜3に設けられるルータ装置は、それぞれ、MPLSをサポートする。すなわち、IPネットワーク1〜3は、それぞれ、MPLSネットワークである。ここで、MPLSは、RFC3031において規定されているラベルスイッチング技術(あるいは、ラベル転送技術)である。また、「MPLSをサポートする」とは、少なくともMPLSのシグナリングプロトコルをサポートすることを意味する。なお、MPLSネットワークでは、データを伝送するためのデータプレーンと、制御情報を伝送するための制御プレーンとが互いに分離されてない。
【0023】
トランスポートネットワーク4は、トランスポートレイヤの通信サービスを提供するネットワーク、あるいは、IPレイヤまたはパケットレイヤよりも低いレイヤの通信サービスを提供するネットワークであって、複数の通信ノードを備えている。なお、ここでは、このトランスポートネットワーク4と、IPネットワーク1、2、3との境界に設けられる通信ノードのことを、それぞれエッジ装置21、22、23と呼ぶことにする。また、トランスポートネットワーク4においてエッジ装置以外の通信ノードのことを、コア装置と呼ぶことにする。図1では、複数のコア装置の中の任意の1つがコア装置24として描かれている。
【0024】
エッジ装置21、22、23は、それぞれ、MPLS及びGMPLSの双方をサポートする。また、コア装置24は、GMPLSをサポートする。すなわち、トランスポートネットワーク4は、GMPLSネットワークである。ここで、GMPLSは、MPLSをトランスポート層に拡張した技術である。また、「GMPLSをサポートする」とは、少なくともGMPLSのシグナリングプロトコルをサポートすることを意味する。なお、GMPLSネットワークでは、データを伝送するためのデータプレーンと、制御情報を伝送するための制御プレーンとが互いに分離されている。
第1の実施形態
図2は、第1の実施形態におけるネットワーク間接続の概要を示す図である。ここで、ルータ装置11およびルータ装置12は、上述したように、それぞれ、MPLSをサポートするIPルータである。また、エッジ装置21は、IPネットワーク1とトランスポートネットワーク4との境界に設けられるエッジ装置であり、エッジ装置22は、IPネットワーク2とトランスポートネットワーク4との境界に設けられるエッジ装置である。そして、エッジ装置21およびエッジ装置22は、それぞれ、MPLSおよびGMPLSの双方をサポートする。さらに、コア装置24a〜24cは、それぞれ、図1に示したコア装置24に相当する通信のードであり、GMPLSをサポートする。
【0025】
上記ネットワークシステムにおいて、エッジ装置21とエッジ装置22との間には、GMPLSのシグナリングにより、コア装置24a〜24cを経由するパス31が設定される。ここで、パス31は、例えば、GMPLSのLSC(Lambda Switch Capable )により設定されるλパス(波長パス)である。なお、λパスは、信号を伝送する光の波長が「ラベル」として使用されるラベルスイッチパスである。
【0026】
パス31は、λパスに限定されるものではなく、GMPLSのシグナリングにより設定される他の種類のパスであってもよい。すなわち、パス31は、たとえば、信号を伝送する光ファイバがラベルとして使用されるパス(GMPLSのFSC(Fiber Switch Capable)により実現される)であってもよい。また、パス31は、時分割多重伝送において信号を伝送するタイムスロットがラベルとして使用されるパス(GMPLSのTDM(TimeDivision Multiplex Capable )により実現される)であってもよい。さらに、パス31は、GMPLSのPSC(Packet SwitchCapable )またはL2SC(Layer 2 Switch Capable)により設定されるラベルにより識別されるパスであってもよい。
【0027】
また、ルータ装置11とルータ装置12との間には、MPLSのシグナリングにより、パス31の中にパス32が設定される。ここで、パス32は、例えば、MPLSのパケットレイヤのラベルスイッチパスである。
【0028】
このように、第1の実施形態の接続方法によれば、GMPLSネットワーク上でエッジノード間に第1のパスが設定され、さらにその第1のパスの中にMPLSネットワーク間を接続する第2のパスが設定されるので、GMPLSのシグナリングプロトコルをサポートしないIPネットワークどうしが、GMPLSネットワークを介して相互に接続される。
【0029】
図3は、第1の実施形態におけるシグナリングのシーケンスを示す図である。ここでは、図2に示したパスを設定するためのシーケンスについて説明する。なお、エッジ装置21、22間にλパスを設定する際に使用されるプロトコルは、GMPLSのRSVP−TE(Resource Reservation Protocol with Traffic Engineering Extensions )であるものとする。また、ルータ装置11、12間にラベルスイッチパスを設定する際に使用されるプロトコルは、MPLSのラベル配布プロトコル(LDP:LabelDistribution Protocol )のDownstream Unsolicited Ordered Controlモードであるものとする。
【0030】
まず、エッジ装置21からエッジ装置22に対して、λパスの設定を要求するためのパスメッセージが送信される。このとき、このパスメッセージは、コア装置24a、24b、24cを介してエッジ装置22へ転送される。エッジ装置22は、上記パスメッセージを受信すると、コア装置24cとエッジ装置22との間で信号を伝送するための波長を決定し、その波長を通知するための予約メッセージ(Resv)をコア装置24cへ送信する。同様に、コア装置24c、コア装置24b、コア装置24aは、それぞれ、対応する波長を通知するための予約メッセージを作成してコア装置24b、コア装置24a、エッジ装置21へ送信する。なお、GMPLSでは、信号を双方向に伝送するために1組の双方向パスを設定することが出来る。この場合、エッジ装置21、コア装置24a、コア装置24b、コア装置24cは、エッジ装置22からエッジ装置21へ向かう方向のパスに対して、それぞれ、対応する波長を通知するオブジェクトを含むパスメッセージ(Path−Conf)を、コア装置24a、コア装置24b、コア装置24c、エッジ装置22へ送信する。ここで、エッジ装置21、コア装置24a、24b、24cが送信する予約確認メッセージは、特に、エッジ装置22からエッジ装置21へ向かう方向のパスの設定を確認するために使用される。また、GMPLSでは、エッジ装置21、22、コア装置24a〜24cは、基本的に、受信メッセージに対応する了解メッセージ(Ack)を返送する。
【0031】
上記シーケンスにおいて、エッジ装置21、22、コア装置24a、24b、24cは、予約メッセージまたは予約確認メッセージを受信すると、そのメッセージに従って、パケットまたは信号を転送する際に参照する各種テーブルを更新する。そして、これにより、エッジ装置21とエッジ装置22との間にλパスが確立される。なお、これらのテーブルについては、後で説明する。
【0032】
続いて、ルータ装置12からルータ装置11に対して、MPLSのシグナリングによりラベルスイッチパスの設定を要求するためのラベルマッピングメッセージが送信される。ここで、このラベルマッピングメッセージは、パケットに付与すべきラベルを指示する情報を通知するためのメッセージである。この場合、ルータ装置12から送信されたラベルマッピングメッセージは、エッジ装置22、エッジ装置21を経由して、ルータ装置11へ送られる。このとき、このメッセージは、コア装置24a〜24cによっては終端されない。
【0033】
上記シーケンスにおいて、ルータ装置11、12、エッジ装置21、22は、ラベルマッピングメッセージに従って、パケットを転送する際に参照する各種テーブルを更新する。そして、これにより、ルータ装置11とルータ装置12とを接続するMPLSによるラベルスイッチパスが、上述のGMPLSによるλパスの中に確立される。すなわち、LSPトンネリングにより、GMPLSのλパスとMPLSのラベルスイッチパスとが階層的に構築されるので、λパスを設定するためのGMPLSのRSVP−TEシグナリングプロトコルとラベルスイッチパスを設定するためのMPLSのラベル配布プロトコルとが独立して動作することができる。よって、MPLSネットワークとGMPLSネットワークとを接続するために複雑な処理が必要になることはない。
【0034】
このように、第1の実施形態では、MPLSのみをサポートする装置(実施例では、ルータ装置11、12)と、GMPLSのみをサポートする装置(実施例では、コア装置24a〜24c)との間でシグナリングメッセージを授受することがない。このため、MPLSのシグナリングプロトコルとGMPLSのシグナリングプロトコルとの相互接続性が保証されていないにもかかわらす、MPLSネットワークとGMPLSネットワークとを接続することが可能になる。
【0035】
なお、λパスの設定のトリガは、特に限定されるものではないが、例えば、エッジ装置21が、エッジ装置21からエッジ装置22へのλパスを設定することが出来るか否かをトポロジ情報を参照して調べ、そのようなλパスを設定できると判断できたときに図3に示すシーケンスを開始するようにしてもよい。また、MPLSのラベルスイッチパスの設定のトリガは、特に限定されるものではないが、例えば、ルータ装置12にEgressラベル広告ポリシが設定されたときに図3に示すシーケンスを開始するようにしてもよい。
【0036】
図4および図5は、IPネットワークとトランスポートネットワークとの境界に設けられるエッジ装置が備えるテーブルの例である。なお、これらのテーブルは、パケットまたは信号を転送する際に参照される。
【0037】
図4は、IPネットワークからトランスポートネットワークへ流入するパケットを処理する際に参照されるテーブルである。図4において、入力ラベルマッピングテーブル41は、エントリ毎に、「ラベル値」および「ポインタ」を管理する。ここで、「ラベル値」は、例えば、MPLSのラベル配布プロトコルにより配布される。また、「ポインタ」は、「ラベル値」に対応する情報を格納する領域を指し示す。
【0038】
ラベルフォワーディングテーブル42は、エントリ毎に、「ラベル操作」「出力論理ポート」「出力ラベル」「優先度情報」を管理する。「ラベル操作」は、スワップ(入力ラベルを出力ラベルに書き換える操作)、プッシュ(ラベルを追加する操作)、ポップ(ラベルを削除する操作)を識別する。なお、この実施例では、「スワップ」が設定されるものとする。「出力論理ポート」は、受信したパケットを出力すべき論理ポートを識別する。「出力ラベル」は、出力パケットに付与すべきラベル値であって、MPLSのラベル配布プロトコルにより配布される。「優先度情報」としては、例えば、ネゴシエーション等により予め決められているQoS値が書き込まれる。
【0039】
波長LSP管理テーブル43は、エントリ毎に、「論理ポート番号」「種別」「出力ラベル」「出力論理ポート」を管理する。「論理ポート番号」は、ラベルフォワーディングテーブル42の「出力論理ポート」により指し示される識別番号である。「種別」は、GMPLSにより設定されるパスの種別(FSC、LSC、TDM、L2SC、PSCなど)を識別する。なお、この実施例では、エッジ装置21、22間にλパスが設定されるので、「LSC」が設定されている。「出力ラベル」は、出力パケットに付与すべきラベル値である。ただし、この実施例では、λパスが設定されるので、「ラベル」として「信号を伝送するための波長」が設定されている。なお、この波長を表す情報(波長情報または波長ラベル)は、図3に示す実施例ではGMPLSの予約メッセージ(Resv)またはパスメッセージ(Path−Conf)により通知される。「出力論理ポート」は、信号を出力すべきポートを識別する。
【0040】
上記テーブルを備えるエッジ装置は、IPネットワークからパケットを受信すると、そのパケットに付与されているラベル(入力ラベル)をキーとして入力ラベルマッピングテーブル41からポインタを取り出し、そのポインタに従ってラベルフォワーディングテーブル42にアクセスする。続いて、エッジ装置は、受信パケットに付与されているラベル(入力ラベル)を、ラベルフォワーディングテーブル42に登録されている出力ラベルに書き換える。また、ラベルフォワーディングテーブル42に登録されている出力論理ポートに従って、波長LSP管理テーブル43にアクセスする。さらに、エッジ装置は、ラベルを書き換えたパケットを、波長LSP管理テーブル43に登録されている出力ポートを介して、波長LSP管理テーブル43に登録されている波長を用いて送信する。
【0041】
図5は、トランスポートネットワークからIPネットワークへ流出するパケットを処理する際に参照されるテーブルである。図5において、入力波長ラベルマッピングテーブル44は、エントリ毎に、「入力ポート/波長ラベル」および「ポインタ」を管理する。「入力ポート/波長ラベル」には、GMPLSの予約メッセージ(Resv)またはパスメッセージ(Path−Conf)により配布された値が書き込まれる。また、「ポインタ」は、「入力ポート/波長ラベル」に対応する情報を格納する領域を指し示す。
【0042】
波長ラベルフォワーディングテーブル45は、「ラベル操作」および「出力論理ポート」を管理する。「ラベル操作」は、信号を伝送する波長を処理するための情報であって、トランスポートネットワークからIPネットワークへ流出するパケットを処理するエッジ装置においては、「ポップ」が登録されている。また、「出力論理ポート」には、受信パケットに付与されている入力ラベルをチェックする処理を実行するためのポインタが書きこまれている。なお、トランスポートネットワークからIPネットワークへ流出するパケットを処理するエッジ装置においても、IPネットワークからトランスポートネットワークへ流入するパケットを処理するエッジ装置と同様に、Shimヘッダ内に設定されているラベルを書き換えるために、入力ラベルマッピングテーブル41およびラベルフォワーディングテーブル42を備えている。
【0043】
上記テーブルを備えるエッジ装置は、隣接するノードから信号を受信すると、その信号の入力ポートとその信号の波長との組合せをキーとしてポインタを取り出し、そのポインタに従って波長ラベルフォワーディングテーブル45にアクセスする。このとき、「ラベル操作=ポップ」であるので、エッジ装置は、自装置がλパスの終端であることを認識する。そして、エッジ装置は、受信信号からパケットを取りだし、そのパケットのラベルをラベルフォワーディングテーブル42に登録されている出力ラベルに書き換えて対応する出力ポートを介して出力する。
【0044】
このように、第1の実施形態のエッジ装置においては、MPLSのシグナリング手順により配布されたラベルスイッチパスのためのラベルと、GMPLSのシグナリング手順により通知されたλパスのための波長情報とが、互いに対応づけられて登録される。これにより、MPLSとGMPLSとの間でラベルスタッキングが実現される。
【0045】
図6は、トランスポートネットワーク内に設けられるコア装置24a〜24cが備えるテーブルの例である。なお、これらのテーブルは、受信信号を次のノードへ転送する際に参照される。
【0046】
入力波長ラベルマッピングテーブル46は、図5を参照しながら説明した入力波長ラベルマッピングテーブル44と同様に、入力ポート/入力波長に従って波長ラベルフォワーディングテーブル47にアクセスするためのポインタが格納されている。
【0047】
波長ラベルフォワーディングテーブル47は、エントリ毎に、「ラベル操作」「出力論理ポート」「出力波長ラベル」を格納する。「ラベル操作」は、コア装置では、「スワップ」が設定されている。「出力論理ポート」は、信号を出力すべきポートを識別する。「出力波長ラベル」は、信号を送信する際に使用すべき波長を表す。なお、この波長は、例えば、GMPLSの予約メッセージ(Resv)またはパスメッセージ(Path−Conf)により通知される。
【0048】
上記テーブルを備えるコア装置は、隣接するノードから信号を受信すると、波長ラベルフォワーディングテーブル47に登録されている出力ポートを介して、波長ラベルフォワーディングテーブル47に登録されている波長を用いてその信号を次ノードに転送する。
【0049】
なお、IPネットワーク内の各ルータ装置に設けられているルーティングテーブルおよびMPLSフォワーディングテーブルは、既存の技術により作成されるテーブルと同じなので、ここでは説明を省略する。
【0050】
また、エッジ装置および/またはコア装置が行うラベル処理(Shimヘッダ内のラベルを書き換える処理、信号を伝送する波長を変換する処理を含む)は、ソフトウェア処理により実現されてもよいし、ハードウェア処理により実現されてもよいし、それらの組合せにより実現されてもよい。
【0051】
図7は、第1の実施形態の方法により確立されたパスを利用してパケットを転送する動作の実施例である。ここでは、ルータ装置11、12が備えるMPLSフォワーディングテーブル、エッジ装置21が備えるテーブル41〜43、エッジ装置が22が備えるテーブル41、42、44、45、およびコア装置24a〜24cが備えるテーブル46、47が、図3に示したシグナリングにより既に設定されているものとする。また、ここでは、ポート番号については考えないことにする。
【0052】
なお、トランスポートネットワークにおいて伝送されるパケットには、図8に示すように、IPヘッダの前にShimヘッダが付与されている。ここで、Shimヘッダには、IPパケットの生存時間を表示するTTL(Time To Live)、ラベルスタックのボトムであるか否かを表示するSビット、ラベルスイッチパスを実現するためのラベル値などが設定されている。
【0053】
上記ネットワークにおいて、「ラベル=7」が付与されているパケットをルータ装置11から受信すると、エッジ装置21は、図4に示したテーブルを参照し、そのラベル値を「7」から「9」に書き換えると共に、波長λ1を用いてそのパケットをコア装置24aに送信する。なお、「出力ラベル=9」は、ラベルフォワーディングテーブル42に登録されている。また、「出力波長=λ1」は、波長LSP管理テーブル43に登録されている。
【0054】
コア装置24aは、エッジ装置21から波長λ1の信号を受信すると、図6に示すテーブルを参照し、その信号の波長を「λ1」から「λ3」に変換してコア装置24bへ送信する。このとき、パケットに付与されているShimヘッダ内のラベルは書き換えられない(パケット自体を認識しない)。また、コア装置24bは、信号の波長を「λ3」から「λ2」に変換し、コア装置24cは、信号の波長を「λ2」から「λ7」に変換する。この場合、コア装置24b、24cにおいても、パケットに付与されているShimヘッダ内のラベルは書き換えられない(パケット自体を認識しない)。すなわち、トランスポートネットワーク内では、各ノード(コア装置)において信号を伝送するための波長が変換されるが、パケットに付与されているShimヘッダ内のラベルは書き換えられない。このように、λパス上では、「ラベル=9」が付与されているパケットは、「波長」によってカプセル化されて伝送される。すなわち、このパケットは、GMPLSネットワークをトンネリングするように、一方のIPネットワークから他方のIPネットワークへ転送される。
【0055】
コア装置24cから波長λ7の信号を受信すると、エッジ装置22は、図5に示すテーブルを参照し、ラベル操作が「ポップ」であることを検出する。この場合、エッジ装置22は、受信信号からShimヘッダに設定されているラベルを検出する。そして、そのラベルを「9」から「4」に書き換えてルータ装置12へ送る。ここで、「出力ラベル=9」は、図5に示すラベルフォワーディングテーブル42に登録されている。そして、以降の処理は、既存のMPLSネットワークと同じである。
【0056】
このように、第1の実施形態では、GMPLSネットワークを介してMPLSネットワークを互いに接続する場合には、そのGMPLSネットワークをトンネリングするようにMPLSによるラベルスイッチパスが構築され、MPLSネットワークで作成されたパケットは、そのMPLSによるラベルスイッチパスを介して伝送される。よって、新たに構築するGMPLSネットワークを利用して、既存のMPLSネットワーク間を容易に接続することができる。
第2の実施形態
図2〜図7を参照しながら説明した第1の実施形態では、トランスポートネットワークにGMPLSによるパス(実施例では、λパス)が設定され、そのλパスの中にパケットレイヤのパス(実施例では、MPLSによるラベルスイッチパス)が設けられる構成であった。このため、第1の実施形態では、トランスポートネットワーク内でパケットレイヤのサービスを提供することはできない。これに対して、第2の実施形態では、トランスポートネットワーク(GMPLSネットワーク)を介してIPネットワーク(MPLSネットワーク)が互いに接続する構成において、そのトランスポートネットワーク内でパケットレイヤのサービス(例えば、QoSなど)を提供できるようにしている。
【0057】
図9は、第2の実施形態におけるネットワーク間接続の概要を示す図である。ここで、ルータ装置11、12、エッジ装置21、22、及びコア装置24a、24cは、第1の実施形態の対応する装置と同じである。すなわち、ルータ装置11、12は、MPLSをサポートするIPルータである。また、エッジ装置21、22は、MPLSおよびGMPLSの双方をサポートする。さらに、コア装置24a、24cは、GMPLSをサポートする。一方、コア装置25は、コア装置24a、24cと同様に、GMPLSをサポートする。ただし、コア装置25は、パケットレイヤのサービス(QoSなど)を提供する機能を備えたノードである。
【0058】
上記ネットワークシステムにおいて、エッジ装置21とコア装置25との間には、GMPLSのシグナリングにより、パス33aが設定される。同様に、エッジ装置22とコア装置25との間には、GMPLSのシグナリングにより、パス33bが設定される。ここで、パス33aおよびパス33bは、それぞれ、例えば、GMPLSのLSC(Lambda Switch Capable )により設定されるλパスである。
【0059】
なお、パス33a、33bは、λパスに限定されるものではなく、GMPLSのシグナリングにより設定される他の種類のパスであってもよい。すなわち、パス33a、33bは、例えば、信号を伝送する光ファイバがラベルとして使用されるパス、あるいは、時分割多重伝送において信号を伝送するタイムスロットがラベルとして使用されるパスであってもよい。
【0060】
また、GMPLSのシグナリングにより、パス33aを通してエッジ装置21とエッジ装置22との間に、コア装置25を経由するパケットレイヤのパス34が構築される。ここで、このパス34は、例えば、GMPLSのパケットレイヤのラベルスイッチパスである。そして、この場合、パス34は、GMPLSのPSC(Packet Switch Capable )により設定される。
【0061】
さらに、ルータ装置11とルータ装置12との間には、MPLSのシグナリングにより、パス34の中にパス35が設定される。ここで、パス35は、第1の実施形態のパス32と同様に、MPLSのパケットレイヤのラベルスイッチパスである。
【0062】
上述のようにしてパスが設定されると、例えば、IPネットワーク1からトランスポートネットワーク4へ流入したパケットは、パス33aによりコア装置24aをトンネリングしてコア装置25へ転送される。ここで、コア装置25は、このパケットを終端してパケットレイヤの処理(例えば、QoSなど)を行うことができる。そして、このパケットは、パス33bによりコア装置24cをトンネリングしてエッジ装置22へ転送され、そのエッジ装置22からIPネットワーク2へ出力される。このように、第2の実施形態の接続方法によれば、トランスポートネットワーク内でパケットレイヤのサービスを提供できる。
【0063】
図10は、第2の実施形態におけるシグナリングのシーケンスを示す図である。ここでは、図9に示したパスを設定するためのシーケンスについて説明する。なお、エッジ装置21とコア装置25との間、およびエッジ装置22とコア装置25との間にそれぞれλパスを設定する際に使用されるプロトコルは、GMPLSのCR−LDPシグナリングであるものとする。また、エッジ装置21、22間にラベルスイッチパスを設定する際に使用されるプロトコルも、GMPLSのCR−LDPシグナリングであるものとする。さらに、ルータ装置11、12間にラベルスイッチパスを設定する際に使用されるプロトコルは、MPLSのRSVP−TEシグナリングであるものとする。
【0064】
まず、エッジ装置21からコア装置25に対して、λパスの設定を要求するためのラベル要求メッセージが送信される。このとき、このメッセージは、コア装置24aを介してコア装置25へ転送される。コア装置25は、上記ラベル要求メッセージを受信すると、信号を伝送するための波長を決定し、ラベルマッピングメッセージを用いてその波長をコア装置24aへ通知する。また、コア装置24aは、ラベルマッピングメッセージを用いて、対応する波長をエッジ装置21へ通知する。
【0065】
同様に、コア装置25からエッジ装置22に対して、λパスの設定を要求するためのラベル要求メッセージが送信される。このとき、このメッセージは、コア装置24cを介してエッジ装置22へ転送される。エッジ装置22は、上記ラベル要求メッセージを受信すると、信号を伝送するための波長を決定し、ラベルマッピングメッセージを用いてその波長をコア装置24cへ通知する。また、コア装置24cは、ラベルマッピングメッセージを用いて、対応する波長をコア装置25へ通知する。
【0066】
上記シーケンスにおいて、エッジ装置21、22、コア装置24a、24c、25は、上記ラベルマッピングメッセージに基づいて、パケットまたは信号を転送する際に参照される各種テーブルを更新する。そして、これにより、エッジ装置21とコア装置25との間、およびコア装置25とエッジ装置22との間に、それぞれGMPLSによるλパスが確立される。
【0067】
続いて、エッジ装置21からエッジ装置22に対して、ラベルスイッチパスの設定を要求するためのラベル要求メッセージが送信される。この場合、ルータ装置12から送信されたラベル要求メッセージは、コア装置25を経由してエッジ装置22へ送られる。そして、エッジ装置22は、上記ラベル要求メッセージを受信すると、ラベルスイッチパスを指定するラベルを決定し、ラベルマッピングメッセージを用いてそのラベルをコア装置25に通知する。また、コア装置25は、同様に、ラベルマッピングメッセージを用いて、対応するラベルをエッジ装置21に通知する。このとき、これらのメッセージは、コア装置24a、24cによっては終端されない。
【0068】
上記シーケンスにおいて、エッジ装置21、22、コア装置25は、上記ラベルマッピングメッセージに基づいて、パケットを転送する際に参照される各種テーブルを更新する。そして、これにより、エッジ装置21とエッジ装置22との間に、コア装置25を経由するGMPLSによるラベルスイッチパスが確立される。ここで、このラベルスイッチパスは、上述のλパスの中に確立される。
【0069】
さらに、ルータ装置11からルータ装置12に対して、ラベルスイッチパスの設定を要求するためのパスメッセージが送信される。このとき、このメッセージは、エッジ装置21、エッジ装置22を経由してルータ装置12へ送られる。そして、ルータ装置12は、このパスメッセージを受信すると、ラベルスイッチパスを指定するラベルを決定し、予約(Resv)メッセージを用いてそのラベルをエッジ装置22に通知する。また、エッジ装置22は、同様に、予約メッセージを用いて対応するラベルをエッジ装置21に通知する。さらに、エッジ装置21は、同様に、予約メッセージを用いて対応するラベルをルータ装置11に通知する。このとき、これらのメッセージは、コア装置24a、24c、25によっては終端されない。
【0070】
上記シーケンスにおいて、ルータ装置11、12、エッジ装置21、22は、予約メッセージに基づいて、パケットを転送する際に参照される各種テーブルを更新する。そして、これにより、ルータ装置11とルータ装置12との間に、MPLSによるラベルスイッチパスが確立される。ここで、このラベルスイッチパスは、上述のGMPLSにより確立されているラベルスイッチパスの中に設定さる。すなわち、LSPトンネリングにより、GMPLSのパケットレイヤのラベルスイッチパスとMPLSのラベルスイッチパスとが階層的に構築されるので、GMPLSのCR−LDPシグナリングプロトコルとMPLSのRSVP−TEシグナリングプロトコルとが独立して動作することができる。したがって、MPLSネットワークとGMPLSネットワークとを接続するために複雑な処理が必要になることはない。
【0071】
また、コア装置25は、パケットレイヤのラベルスイッチパスの中継装置として動作するので、このコア装置25においてパケットレイヤのサービスを提供することが可能になる。
【0072】
なお、λパスの設定のトリガは、特に限定されるものではないが、例えば、エッジ装置21が、エッジ装置21からコア装置25へのλパスを設定することが出来るか否かをトポロジ情報を参照して調べ、そのようなλパスを設定できると判断できたときであって、且つ、コア装置25が、コア装置25からエッジ装置22へのλパスを設定することが出来るか否かをトポロジ情報を参照して調べ、そのようなλパスを設定できると判断できたときに、図10に示すシーケンスを開始するようにしてもよい。また、GMPLSによるラベルスイッチパスの設定のトリガは、特に限定されるものではないが、例えば、上述のλパスの設定が各装置にフラッディングされた後、エッジ装置21が、エッジ装置21からエッジ装置22へのパケットレイヤのラベルスイッチパスを設定することが出来るか否かをトポロジ情報を参照して調べ、そのようなパスを設定できると判断できたときに、図10に示すシーケンスを開始するようにしてもよい。さらに、MPLSのラベルスイッチパスの設定のトリガは、特に限定されるものではないが、例えば、エッジ装置21、22を経由してルータ装置12により終端されるER−LSPの確立ポリシがルータ装置11に設定されたときに図10に示すシーケンスを開始するようにしてもよい。
【0073】
図11および図12は、第2の実施形態におけるエッジ装置が備えるテーブルの例である。ここで、図11は、IPネットワークからトランスポートネットワークへ流入するパケットを処理する際に参照されるテーブルを示す。また、図12は、トランスポートネットワークからIPネットワークへ流入するパケットを処理する際に参照されるテーブルを示す。
【0074】
第2の実施形態におけるエッジ装置が備えるテーブルの構成は、基本的には、第1の実施形態において図4および図5を参照しながら説明したテーブルの構成と同じである。ただし、第2の実施形態の入力側エッジ装置では、入力ラベルマッピングテーブル41、ラベルフォワーディングテーブル42、波長LSP管理テーブル43に加えて、パケットLSP管理テーブル48を備える。
【0075】
パケットLSP管理テーブル48は、エントリ毎に、「論理ポート番号」「種別」「ラベル操作」「出力ラベル」「出力論理ポート」を管理する。「論理ポート番号」は、ラベルフォワーディングテーブル42の出力論理ポートにより指し示される識別番号である。「種別」は、GMPLSにより設定されるパスの種別(FSC、LSC、TDM、L2SC、PSCなど)を識別する。なお、この実施例では、エッジ装置21、22間にGMPLSによるパケットレイヤのラベルスイッチパスが設定されるので、「PSC」が設定されている。「ラベル操作」は、入力側エッジ装置には「プッシュ」が設定される。なお、出力側エッジ装置には、「ポップ」が設定される。「出力ラベル」は、出力パケットに付与すべきラベル値である。ここで、このラベルは、図10に示す実施例では、GMPLSのラベルマッピングメッセージにより通知される。「出力論理ポート」は、パケットを出力するポートを表す。
【0076】
なお、第2の実施形態の入力側エッジ装置においては、ラベルフォワーディングテーブル42の出力論理ポートとパケットLSP管理テーブル48の論理ポート番号との間にリンクが設定され、パケットLSP管理テーブル48の出力論理ポートと波長LSP管理テーブル43の論理ポート番号との間にリンクが設定されている。したがって、MPLSのシグナリング手順により配布されたラベルスイッチパスのためのラベルと、GMPLSのシグナリング手順により配布されたラベルスイッチパスのためのラベルと、GMPLSのシグナリング手順により通知されたλパスのための波長情報とが、互いに対応づけられて登録される。
【0077】
上記テーブルを備えるエッジ装置は、IPネットワークからトランスポートネットワークへ流入するパケットを受信すると、ラベルフォワーディングテーブル42を参照してそのパケットのラベルを書き換える。また、このエッジ装置は、パケットLSP管理テーブル48に登録されている出力ラベルをそのパケットに付与する。そして、このエッジ装置は、波長LSP管理テーブル43に登録されている波長でそのパケットを出力する。
【0078】
図13は、第2の実施形態においてトランスポートネットワーク内で伝送されるパケットのフォーマットを示す図である。パケットには、第1のShimヘッダおよび第2のShimヘッダが付与されている。ここで、第1のShimヘッダには第1のラベルが格納されており、第2のShimヘッダには第2のラベルが格納されている。なお、第2のShimヘッダは、パケットがIPネットワークからトランスポートネットワークに流入するときにエッジ装置により付与される。
【0079】
一方、トランスポートネットワークからIPネットワークへ流出するパケットを処理するエッジ装置においては、図12に示すように、入力波長ラベルマッピングテーブル44、波長ラベルフォワーディングテーブル45、入力ラベルマッピングテーブル41、パケットLSP管理テーブル48、およびラベルフォワーディングテーブル42を備える。そして、このパケットLSP管理テーブル48においては「ラベル操作=ポップ」が設定され、ラベルフォワーディングテーブル42においては「ラベル操作=スワップ」が設定されている。
【0080】
そして、上記テーブルを備える出力側エッジ装置は、トランスポートネットワークから信号を受信すると、その信号からパケットを再生し、パケットLSP管理テーブル48を参照して第2のShimヘッダのラベルを削除する。また、このエッジ装置は、ラベルフォワーディングテーブル42に従い、上記パケットにおいて第1のShimヘッダを書き換え、そのパケットをIPネットワークに出力する。
【0081】
図14は、コア装置25に設けられるテーブルの例である。エッジ装置25が備えるテーブルの構成は、基本的には、図12を参照しながら説明した出力側エッジ装置に設けられるテーブルの構成と同じである。ただし、コア装置25に設けられるパケットLSP管理テーブル48においては「ラベル操作=スワップ」が設定されている。また、コア装置25には、出力側エッジ装置が備えるラベルフォワーディングテーブル42の代わりに、波長LSP管理テーブル43が設けられている。なお、この波長LSP管理テーブル43には、出力波長を指定するための「出力ラベル」が登録されている。
【0082】
上記テーブルを備えるコア装置25は、受信信号の入力ポートおよび入力波長に基づいてパケットLSP管理テーブル48にアクセスすると共に、受信信号からパケットを再生する。続いて、コア装置25は、パケットLSP管理テーブル48を参照し、上記パケットの第2のShimヘッダのラベルを書き換えると共に、優先度情報に従ってQoS処理を実行する。そして、コア装置25は、波長LSP管理テーブル43に設定されている出力波長でそのパケットを送信する。
【0083】
なお、コア装置24a、24cが備えるテーブルは、図6を参照しながら説明した通りである。また、コア装置24a、24cの動作は、第1の実施形態と同じである。
【0084】
図15は、第2の実施形態の方法により確立されたパスを利用してパケットを転送する動作の実施例である。ここでは、エッジ装置21が備えるテーブル41〜43、48、エッジ装置が22が備えるテーブル41、42、44、45、48、コア装置24a、24cが備えるテーブル46、47、およびコア装置25が備えるテーブル46、47、49が、図10に示したシグナリングにより既に設定されているものとする。
【0085】
上記ネットワークにおいて、「第1のラベル=7」が付与されているパケットをルータ装置11から受信すると、エッジ装置21は、図11に示したテーブルを参照し、そのラベル値を「7」から「9」に書き換えると共に、そのパケットに「第2のラベル=4」を付与する。そして、エッジ装置21は、波長λ1を用いてそのパケットをコア装置24aに送信する。なお、「出力ラベル=9」は、ラベルフォワーディングテーブル42に登録されている。また、「第2のラベル=4」は、パケットLSP管理テーブル48に登録されている。さらに、「出力波長=λ1」は、波長LSP管理テーブル43に登録されている。
【0086】
コア装置24aは、エッジ装置21から波長λ1の信号を受信すると、第1の実施形態と同様に、その信号の波長を「λ1」から「λ3」に変換してコア装置24bへ送信する。このとき、パケットに付与されているいずれのラベルも書き換えられない。
【0087】
コア装置25は、受信信号からパケットを再生し、そのパケットの第2のラベルを「4」から「1」に書き換える。このとき、コア装置25は、図14に示すラベルフォワーディングテーブル49に従い、パケットレイヤのサービス(QoSなど)を提供する。そして、コア装置25は、このパケットを波長λ2でコア装置24cへ送信する。
【0088】
コア装置24cは、コア装置25から波長λ2の信号を受信すると、第1の実施形態と同様に、その信号の波長を「λ2」から「λ7」に変換してエッジ装置22へ送信する。このとき、パケットに付与されているいずれのラベルも書き換えられない。
【0089】
このように、この実施例では、トランスポートネットワーク内では、第1のラベルが書き換えられることなくパケットが転送される。すなわち、一方のIPネットワークから流入するパケットは、トランスポートネットワークをトンネリングして他方のIPネットワークに転送される。しかし、エッジ装置21とコア装置25との間、およびエッジ装置22とコア装置25との間には、パケットレイヤのラベルスイッチパスが設定されている。そして、上記パケットは、コア装置25により終端され、コア装置25は、そのパケットに対してパケットレイヤのサービスを提供することができる。
【0090】
コア装置24cから波長λ7の信号を受信すると、エッジ装置22は、受信信号からパケットを再生し、そのパケットから第2のラベルを削除すると共に、そのパケットの第1のラベルを「9」から「4」に書き換えてルータ装置12へ送る。
【0091】
このように、第2の実施形態では、GMPLSネットワークをトンネリングするパスを設定すると共に、GMPLSネットワーク内の所望のノードにおいてパケットレイヤのサービスを提供することができる。
第3の実施形態
図9〜図15を参照しながら説明した第2の実施形態では、トランスポートネットワーク内に設けられているコア装置25においてパケットレイヤのサービスを提供することができる。しかし、この形態では、図9に示すように、パスの構成がやや複雑になっている。これに対して、第3の実施形態では、パスの構成を簡単にしつつ、トランスポートネットワーク内でパケットレイヤのサービス(例えば、QoSなど)を提供できるようにしている。
【0092】
図16は、第3の実施形態におけるネットワーク間接続の概要を示す図である。ここで、ルータ装置11、12、エッジ装置21、22、およびコア装置24a、24cは、第1または第2の実施形態の対応する装置と同じである。すなわち、ルータ装置11、12は、MPLSをサポートするIPルータである。また、エッジ装置21、22は、MPLSおよびGMPLSの双方をサポートする。さらに、コア装置24a、24cは、GMPLSをサポートする。一方、コア装置26は、エッジ装置21、22と同様に、MPLSおよびGMPLSの双方をサポートする。また、コア装置26は、パケットレイヤのサービス(QoS等)を提供する機能を備えたノードである。
【0093】
上記ネットワークシステムにおいて、エッジ装置21とコア装置26との間には、GMPLSのシグナリングにより、パス33aが設定される。同様に、エッジ装置22とコア装置26との間には、GMPLSのシグナリングにより、パス33bが設定される。ここで、パス33aおよびパス33bは、それぞれ、第2の実施形態において説明した通りである。
【0094】
一方、ルータ装置11とルータ装置12との間には、MPLSのシグナリングにより、パス36が設定される。ここで、パス36は、パス33aおよびパス33bの中に確立される。また、このパス36は、第1の実施形態のパス32または第2の実施形態のパス35と同様に、MPLSのパケットレイヤのラベルスイッチパスである。
【0095】
上述のようにしてパスが設定されると、例えば、IPネットワーク1からトランスポートネットワーク2へ流入するパケットは、パス33aによりコア装置24aをトンネリングしてコア装置26へ転送される。ここで、コア装置26は、このパケットを終端してパケットレイヤの処理(例えば、QoSなど)を行うことができる。そして、このパケットは、パス33bによりコア装置24cをトンネリングしてエッジ装置22へ転送され、そのエッジ装置22からIPネットワーク2へ出力される。このように、第3の実施形態の接続方法によれば、第2の実施形態の接続方法と同様に、トランスポートネットワーク内でパケットレイヤのサービスを提供できる。ただし、第3の実施形態においては、第2の実施形態と比較して、パスの構成が単純である。
【0096】
このように、第3の実施形態では、トランスポートネットワークにおいて、パケットレイヤの情報を参照する必要があるノード間にGMPLSのシグナリングによるパス(例えば、λパス)が設定され、そのパスを介して上記ノード間でパケットが送受信される。このため、上記ノード間が仮想的にパケットインタフェースで接続されることになる。
【0097】
図17は、第3の実施形態におけるシグナリングのシーケンスを示す図である。ここでは、図16に示したパスを設定するためのシーケンスについて説明する。なお、エッジ装置21とコア装置26との間、およびエッジ装置22とコア装置25との間にそれぞれλパスを設定する際に使用されるプロトコルは、GMPLSのCR−LDPシグナリングであるものとする。また、ルータ装置11、12間にラベルスイッチパスを設定する際に使用されるプロトコルは、MPLSにおけるラベル配布プロトコルのDownstream Unsolicited Ordered Controlモードであるものとする。
【0098】
エッジ装置21とコア装置26との間にλパスを設定する手順、およびコア装置26とエッジ装置22との間にλパスを設定する手順は、図10参照しながら説明した手順と同じである。よって、ここでは、その説明を省略する。
【0099】
続いて、ルータ装置12からルータ装置11に対して、ラベルスイッチパスのラベルを通知するためのMPLSによるラベルマッピングメッセージが送信される。このメッセージは、エッジ装置21、コア装置26、エッジ装置22を経由してルータ装置12へ送られる。ここで、コア装置26は、GMPLSだけでなく、MPLSもサポートしており、エッジ装置21、22と同様に、MPLSによるラベルマッピングメッセージに従って対応する処理を実行する。
【0100】
上記シーケンスにおいて、ルータ装置11、12、エッジ装置21、22、およびコア装置26は、ラベルマッピングメッセージに基づいて、パケットを転送する際に参照される各種テーブルを更新する。そして、これにより、ルータ装置11とルータ装置12との間に、エッジ装置21、コア装置26、エッジ装置22を経由するラベルスイッチパスが確立される。ここで、このラベルスイッチパスは、上述のλパスの中に確立さる。すなわち、LSPトンネリングにより、GMPLSのパケットレイヤのラベルスイッチパスとMPLSのラベルスイッチパスとが階層的に構築されるので、GMPLSのCR−LDPシグナリングプロトコルとMPLSのラベル配布プロトコルとが独立して動作することができる。したがって、MPLSネットワークとGMPLSネットワークとを接続するために複雑な処理が必要になることはない。
【0101】
また、コア装置26は、パケットレイヤのラベルスイッチパスの中継装置として動作するので、このコア装置26においてパケットレイヤのサービスを提供することが可能になる。
【0102】
なお、λパスおよびラベルスイッチパスの設定のトリガは、特に限定されるものではないが、例えば、第1または第2の実施形態を参照しながら説明した方法に従うようにしてもよい。
【0103】
エッジ装置21、22に設けられるテーブルは、基本的に、第1の実施形態におけるテーブルと同じである。すなわち、IPネットワークからトランスポートネットワークへ流入するパケットを処理するエッジ装置に設けられるテーブルの構成は、図4に示した第1の実施形態のテーブルの構成と同じである。したがって、第3の実施形態においてトランスポートネットワーク上で伝送されるパケットは、図8に示すように、1つのShimヘッダが付与されたフォーマットを有している。また、トランスポートネットワークからIPネットワークへ流出するパケットを処理するエッジ装置に設けられるテーブルの構成は、図5に示した第1の実施形態のテーブルの構成と同じである。
【0104】
コア装置24a、24cが備えるテーブルの構成は、第1または第2の実施形態と同じであり、図6に示した通りである。
コア装置26が備えるテーブルの構成は、基本的には、図14に示した第2の実施形態における構成と同じである。ただし、第2の実施形態においては、ラベルフォワーディングテーブル49は、GMPLSのシグナリングプロトコルにより設定された。これに対して、第3の実施形態においては、ラベルフォワーディングテーブル49は、MPLSのシグナリングプロトコルにより設定される。
【0105】
図18は、第3の実施形態の方法により確立されたパスを利用してパケットを転送する動作の実施例である。ここでは、エッジ装置21が備えるテーブル41〜43、エッジ装置が22が備えるテーブル41、42、44、45、コア装置24a、24cが備えるテーブル46、47、およびコア装置25が備えるテーブル46、47、49が、図17に示したシグナリングにより既に設定されているものとする。
【0106】
上記ネットワークにおいて、「ラベル=7」が付与されているパケットをルータ装置11から受信すると、エッジ装置21は、図4に示したテーブルを参照し、そのラベル値を「7」から「9」に書き換えると共に、そのパケットに「ラベル=9」を付与する。そして、エッジ装置21は、波長λ1を用いてそのパケットをコア装置24aに送信する。
【0107】
コア装置24aは、エッジ装置21から波長λ1の信号を受信すると、第1の実施形態と同様に、その信号の波長を「λ1」から「λ3」に変換してコア装置24bへ送信する。このとき、ラベルの書換えは行われない。
【0108】
コア装置26は、受信信号からパケットを再生し、そのパケットのラベルを「9」から「6」に書き換える。このとき、コア装置26は、図14に示すラベルフォワーディングテーブル49に従い、パケットレイヤのサービス(QoSなど)を提供する。そして、コア装置26は、このパケットを波長λ2でコア装置24cへ送信する。
【0109】
コア装置24cは、コア装置26から波長λ2の信号を受信すると、第1の実施形態と同様に、その信号の波長を「λ2」から「λ7」に変換してエッジ装置22へ送信する。このとき、ラベルの書換えは行われない。
【0110】
このように、この実施例では、トランスポートネットワーク内に設けられるコア装置26は、MPLSによるラベルスイッチパスを終端し、λパスによりトンネリング転送されてきたパケットに対してパケットレイヤのサービスを提供することができる。
【0111】
コア装置24cから波長λ7の信号を受信すると、エッジ装置22は、受信信号からパケットを再生し、そのパケットのラベルを「6」から「4」に書き換えてルータ装置12へ送る。
【0112】
このように、第3の実施形態では、第2の実施形態と同様に、GMPLSネットワーク内の所望のノードにおいてパケットレイヤのサービスを提供することができる。ここで、第3の実施形態においては、IPネットワークと統合したサービスを実行可能である。ただし、第3の実施形態では、第2の実施形態と比較すると、トランスポートネットワークにおけるパケットに構成が簡単になり、また、エッジ装置におけるラベル書換え処理が単純になる。
【0113】
なお、図3、図10、図17に示したシーケンスにおけるプロトコルは、それぞれ1つの実施例であって、任意のMPLSシグナリングプロトコルと任意のGMPLSシグナリングプロトコルとを組み合わせることができる。
具体的な実施例
図19は、本発明のネットワーク間接続方法の実施例である。ここでは、第1の実施形態の実施例を示す。
【0114】
図19において、LSP(λ2)は、エッジ装置21とエッジ装置22との間に確立される波長ラベルスイッチパスであり、LSP(λ3)は、エッジ装置21とエッジ装置23との間に確立される波長ラベルスイッチパスである。また、LSP(P2)は、ルータ装置11とルータ装置12との間に確立されるMPLSによるラベルスイッチパスであり、LSP(P3)は、ルータ装置11とルータ装置13との間に確立されるMPLSによるラベルスイッチパスである。ここで、トランスポートネットワーク4においては、LSP(λ2)はLSP(P2)に対するトンネルとして機能し、LSP(λ3)はLSP(P3)に対するトンネルとして機能する。
【0115】
上記ネットワークを構成するために、初期設定として、以下の手順が実行される。
1.各装置(ここでは、エッジ装置21、22、23、コア装置)において、データチャネルとコントロールチャネルにIPアドレスを設定する。なお、IPアドレスを設定せずに、unnumbered link を使用することも可能であるが、この場合は、インタフェース識別子を設定する。
2.OSPF(Open Shortest Path First)により、各装置(ここでは、エッジ装置21、22、23、コア装置)間で制御プレーンのトポロジ情報を交換する。これにより、各装置間で制御メッセージの送受信が可能になる。
3.OSPFにより、データプレーン(ここでは、波長レイヤ)のトポロジ情報を交換する。これにより、エッジ装置11〜13、およびコア装置は、制御プレーンおよびデータプレーンに関するトポロジを認識する。
【0116】
続いて、λパス(波長LSP)は、以下のようにして設定される。すなわち、上述の初期手順においてデータプレーンに関するトポロジを認識することをトリガとして、エッジ装置間でフルメッシュの波長LSPを設定する。なお、図19では、エッジ装置12とエッジ装置13との間のパスは描かれていない。また、他の方法として、ネットワーク管理装置からの指示により、エッジ装置11とエッジ装置12との間の波長パス、およびエッジ装置11とエッジ装置13との間の波長パスのみを設定するようにしてもよい。
【0117】
さらに、以下の手順により、純粋なMPLSのラベルスイッチパスが設定される。
1.上述の手順により設定されている波長LSPをデータリンクとして、各エッジ装置間でIPアドレスを設定する。なお、IPアドレスを設定せずに、unnumbered link を使用することも可能であるが、この場合は、インタフェース識別子を設定する。
2.上述の手順により設定されている波長LSPをデータリンクとして、各エッジ装置間でOSPFによりデータプレーン(ここでは、パケットレイヤ)のトポロジ情報を交換する。
3.各エッジ装置およびルータ装置間で、OSPFによりIPのトポロジ情報を交換する。
4.ルータ装置11は、上記3で交換したIPのトポロジ情報により、ルータ装置12、13への経路を認識し、ルータ装置12、13へ向かう純粋なMPLSによるラベルスイッチパスを設定する。
5.エッジ装置21は、ルータ12がLSP(λ2)の先に存在しており、ルータ13がLSP(λ3)の先に存在していることを知っているので、LSP(λ2)を通してLSP(P2)を設定し、LSP(λ3)を通してLSP(P3)を設定する。
装置の構成
上述した第1〜第3の実施形態においては、ルータ装置11、12、エッジ装置21、22、コア装置24(24a〜24c)、25、26が登場している。ここで、これらの装置のうち、ルータ装置11、12は、既存の技術により実現される。また、コア装置24、25も、既存の技術により実現可能である。これに対して、エッジ装置21、22、およびコア装置26は、MPLSおよびGMPLSの双方をサポートする装置であって、本発明により実現される。
【0118】
上述したように、MPLSでは、データプレーンと制御プレーンとが互いに分離されていないが、GMPLSでは、それらが互いに分離されている。よって、MPLSおよびGMPLSの双方をサポートするためには、データプレーンを介して送受信される制御データを終端する機能、および制御プレーンを介して送受信される制御データを終端する機能の双方を有している必要がある。
【0119】
図20は、MPLSおよびGMPLSの双方をサポートする装置の構成を示す図である。なお、この装置は、例えば、エッジ装置21、22、または第3の実施形態におけるコア装置26に相当する。
【0120】
回線モジュール51−1〜51−Nは、それぞれ、物理回線インタフェースを収容する。ここで、回線モジュール51−1〜51−Nは、GMPLSネットワークのデータプレーンに接続される。ただし、エッジ装置においては、回線モジュール51−1〜51−Nは、MPLSネットワークにも接続される。そして、回線モジュール51−1〜51−Nは、対応する回線から受信したデータをスイッチモジュール52へ導き、スイッチモジュール52から受け取ったデータを対応する回線に出力する。なお、対応する回線を介して受信するデータは、ユーザデータおよびMPLSのシグナリングメッセージを含んでいる。よって、回線モジュール51−1〜51−Nは、受信データがユーザデータであるのか或いはMPLSのシグナリングメッセージであるのかを判断する機能を備えている。
【0121】
スイッチモジュール52は、回線モジュール51−1〜51−Nどうしの間、および回線モジュール51−1〜51−Nと制御モジュール53との間でスイッチングを行う。
【0122】
制御モジュール53は、回線モジュール51−1〜51−N、スイッチモジュール52、及び制御プレーンインタフェースモジュール54を管理/制御する。また、GMPLSシグナリングを終端し、制御プレーンインタフェースモジュール54を介してGMPLSのシグナリングメッセージを送受信する。さらに、MPLSシグナリングを終端し、回線モジュール51−1〜51−Nを介してMPLSのシグナリングメッセージを送受信する。これにより、GMPLSのデータチャネルを介してMPLSのシグナリングメッセージを送受信できる。
【0123】
制御プレーンインタフェースモジュール54は、GMPLSの制御プレーンインタフェースを終端し、GMPLSのシグナリングメッセージを送受信する。
上記構成において、ユーザデータ(パケット)は、送信元装置に対応する回線モジュールから入力されると、制御モジュール53へ転送されることなく、宛先装置に対応する回線モジュールへ導かれる。また、GMPLSネットワークのデータプレーンまたはMPLSネットワークから送られてきたMPLSのシグナリングメッセージは、スイッチモジュール52を介して制御モジュール53へ導かれる。一方、制御モジュール53により作成されるMPLSのシグナリングメッセージは、宛先装置に対応する回線モジュールを介して、GMPLSネットワークのデータプレーンまたはMPLSネットワークへ送出される。さらに、GMPLSネットワークの制御プレーンから送られてくるGMPLSのシグナリングメッセージは、制御プレーンインタフェースモジュール54を介して制御モジュール53に導かれ、制御モジュール53により作成されるGMPLSのシグナリングメッセージは、制御プレーンインタフェースモジュール54を介してGMPLSネットワークの制御プレーンへ送出される。
【0124】
このように、回線モジュール51−1〜51−Nにおいて制御データ(ここでは、MPLSのシグナリングメッセージ)とユーザデータとが識別され、その識別結果に基づいてそのデータの装置内での転送先が決定される。そして、これらの機能により、GMPLSのデータチャネル上でMPLSのシグナリングメッセージの送受信が可能になる。
【0125】
図21は、回線モジュールの構成図である。終端部61は、回線を終端する。ここで、「回線」は、GMPLSネットワークのデータプレーンを構成する回線およびMPLSネットワークのデータ/制御プレーンを構成する回線を含む。MAC処理部62は、終端部61により終端される回線を介して送受信される信号についてのMACレイヤでの処理を行う。バッファ63は、終端部61により終端される回線を介して送受信されるデータ(パケット)を一時的に格納する。変換部64は、終端部61により終端される回線を介して送受信されるパケットのフォーマットと、この装置の内部フォーマットとを相互に変換する。内部メモリ65は、データ/コマンドメモリ、リクエスト/ステータスメモリ、統計情報収集用メモリを含む。
【0126】
処理部66は、終端部61により終端される回線を介して送受信されるパケットを解析し、必要な処理を行う。この処理部66による処理は、受信パケットが制御データ(MPLSのシグナリングメッセージなど)を格納しているのか、或いはユーザデータを格納しているのかを判断する処理を含む。ここで、この判断は、例えば、受信パケットのIPアドレスに基づいて行われる。すなわち、パケットが制御データを格納している場合には、そのパケットの着信先アドレスとして予め決められたIPアドレスが使用されており、処理部66は、そのIPアドレスに基づいて上記判断を行うことができる。また、この処理部66による処理は、パケットに付与されているShimヘッダ内のラベルを書き換える処理も含む。
【0127】
テーブル67は、第1〜第3の実施形態において説明したテーブルであり、パケットに付与すべきラベル、信号を伝送するための波長などを管理する。具体的には、エッジ装置21、22の回線モジュールにおいては、たとえば、図4、図5、図11などに示したテーブルが設けられる。また、コア装置26の回線モジュールにおいては、例えば、図14に示したテーブルが設けられる。なお、テーブル67の内容は、基本的に、制御モジュール53からの指示に従って更新される。検索部68は、処理部66からの指示に従って、テーブルから対応する情報を取得する。
【0128】
上記回線モジュールにおいて、終端部61により終端される回線を介してパケットを受信すると、そのパケットに制御データが格納されているか否かが調べられる。そして、制御データが格納されていた場合には、そのパケットは、スイッチモジュール52を介して制御モジュール53へ送られる。また、制御データが格納されていなかった場合には、そのパケットは、必要に応じてラベルが書き換えられた後、着信先アドレスに対応する回線モジュールへ送られる。一方、スイッチモジュール52からパケットを受信したときは、そのパケットを対応する回線に出力する。
【0129】
図22は、制御モジュールの構成図である。バッファ71は、回線モジュール51−1〜51−Nとの間で送受信されるデータを一時的に格納する。バッファ72は、制御プレーンインタフェースモジュール54との間で送受信されるデータを一時的に格納する。メモリ73は、少なくとも、MPLSシグナリングプロトコルに対応する処理を記述したプログラム、およびGMPLSシグナリングプロトコルに対応する処理を記述したプログラムを格納する。プロセッサ74は、メモリ73に格納されているプログラムを実行することにより、MPLSによるパスおよび/またはGMPLSによるパスを設定する。ここで、「パスを設定する」とは、具体的には、図3、図10、図17に示したシーケンスにおいて送受信されるメッセージに従って、回線モジュールのテーブル67を更新する処理を含む。
【0130】
図23は、エッジ装置の構成および動作を模式的に示す図である。ラベル変換部81は、受信パケットのラベルを書き換える。パケットスイッチ82は、ラベルが書き換えられたパケットを光クロスコネクト(OXC:Optical Cross Connect )83に導く。光クロスコネクト83は、入力された光信号をWDM装置84に導く。そして、WDM装置84は、入力光を多重化してトランスポートネットワークへ出力する。
【0131】
上記構成のエッジ装置において、GMPLSによるλパスを設定する際には、パケットスイッチ82の出力をWDM装置84の空ポートへ導くように光クロスコネクト83を設定する。また、GMPLSのシグナリングにより決定されたラベル(ここでは、ラベル=波長)で信号が送信されるように、WDM装置84を設定する。図23では、光クロスコネクト83の入力ポート1を介して入力される信号がその出力ポート1に導かれ、「波長=λ1」で送信されるように設定がされている。
【0132】
MPLSによるラベルスイッチパスを設定する際には、MPLSのシグナリングにより決定された1組の入力ラベル/出力ラベルがネクストホップラベルフォワーディングテーブルに設定される。このとき、MPLSによるラベルスイッチパスは、GMPLSによるλパスをトンネリングするように設定される。具体的には、出力ラベルに対応する出力ポートとして、先に確保してあるλパスのためのポートが割り当てられるようにパケットスイッチ82を設定する。図23では、パケットに付与されているラベルを「7」から「9」に書き換えて光クロスコネクト84の入力ポート1に導くように設定がされている。
【0133】
上記設定により、入力ラベルをキーとしてネクストホップラベルフォワーディングテーブルを参照することで出力ラベルが決定する。続いて、出力ラベルに従ってパケットスイッチ82の出力ポートが決定し、それに従ってWDM装置84の入力ポートが決定される。そして、WDM装置84の入力ポートに基づいて波長変換が行われ、結果として、MPLSのラベルスイッチパスを識別するラベルおよびGMPLSによる波長ラベルが付与されたフォワーディングが行われる。
【0134】
(付記1)GMPLSのシグナリングプロトコルをサポートするGMPLSネットワークを介して、MPLSのシグナリングプロトコルをサポートする第1および第2のMPLSネットワークを相互に接続する方法であって、
上記GMPLSネットワークと上記第1のMPLSネットワークとの境界に設けられている第1のエッジノードと上記GMPLSネットワークと上記第2のMPLSネットワークとの境界に設けられている第2のエッジノードとの間に、上記GMPLSのシグナリングプロトコルを利用して第1のパスを設定し、
上記第1のMPLSネットワークと上記第2のMPLSネットワークとの間に、上記MPLSのシグナリングプロトコルを利用して上記第1のパスをトンネリングする第2のパスを設定する
ことを特徴とするネットワーク接続方法。
【0135】
(付記2)第1のシグナリングプロトコルをサポートするトランスポートネットワークを介して、第2のシグナリングプロトコルをサポートする第1および第2のIPネットワークを相互に接続する方法であって、
上記トランスポートネットワークと上記第1のIPネットワークとの境界に設けられている第1のエッジノードと上記トランスポートネットワークと上記第2のIPネットワークとの境界に設けられている第2のエッジノードとの間に、上記第1のシグナリングプロトコルを利用して第1のパスを設定し、
上記第1のIPネットワークと上記第2のIPネットワークとの間に、上記第2のシグナリングプロトコルを利用して上記第1のパスをトンネリングする第2のパスを設定する
ことを特徴とするネットワーク接続方法。
【0136】
(付記3)GMPLSのシグナリングプロトコルをサポートするGMPLSネットワークを介して、MPLSのシグナリングプロトコルをサポートする第1および第2のMPLSネットワークを相互に接続する方法であって、
上記GMPLSネットワークと上記第1のMPLSネットワークとの境界に設けられている第1のエッジノードと上記GMPLSネットワーク内に設けられているコア装置との間に、上記GMPLSのシグナリングプロトコルを利用して第1のパスを設定し、
上記GMPLSネットワークと上記第2のMPLSネットワークとの境界に設けられている第2のエッジノードと上記コア装置との間に、上記GMPLSのシグナリングプロトコルを利用して第2のパスを設定し、
上記第1のエッジノードと上記第2のエッジノードとの間に、上記GMPLSのシグナリングプロトコルを利用して上記第1のパスおよび第2のパスをトンネリングする第3のパスを設定し、
上記第1のMPLSネットワークと上記第2のMPLSネットワークとの間に、上記MPLSのシグナリングプロトコルを利用して上記第3のパスをトンネリングする第4のパスを設定する
ことを特徴とするネットワーク接続方法。
【0137】
(付記4)第1のシグナリングプロトコルをサポートするトランスポートネットワークを介して、第2のシグナリングプロトコルをサポートする第1および第2のIPネットワークを相互に接続する方法であって、
上記トランスポートネットワークと上記第1のIPネットワークとの境界に設けられている第1のエッジノードと上記トランスポートネットワーク内に設けられているコア装置との間に、上記第1のシグナリングプロトコルを利用して第1のパスを設定し、
上記トランスポートネットワークと上記第2のIPネットワークとの境界に設けられている第2のエッジノードと上記コア装置との間に、上記第1のシグナリングプロトコルを利用して第2のパスを設定し、
上記第1のエッジノードと上記第2のエッジノードとの間に、上記第1のシグナリングプロトコルを利用して上記第1のパスおよび第2のパスをトンネリングする第3のパスを設定し、
上記第1のIPネットワークと上記第2のIPネットワークとの間に、上記第2のシグナリングプロトコルを利用して上記第3のパスをトンネリングする第4のパスを設定する
ことを特徴とするネットワーク接続方法。
【0138】
(付記5)付記3または4に記載の方法であって、
上記第3のパスは、パケットレイヤのラベルスイッチパスである。
(付記6)GMPLSのシグナリングプロトコルをサポートするGMPLSネットワークを介して、MPLSのシグナリングプロトコルをサポートする第1および第2のMPLSネットワークを相互に接続する方法であって、
上記GMPLSネットワークと上記第1のMPLSネットワークとの境界に設けられている第1のエッジノードと上記GMPLSネットワーク内に設けられているコア装置との間に、上記GMPLSのシグナリングプロトコルを利用して第1のパスを設定し、
上記GMPLSネットワークと上記第2のMPLSネットワークとの境界に設けられている第2のエッジノードと上記コア装置との間に、上記GMPLSのシグナリングプロトコルを利用して第2のパスを設定し、
上記第1のMPLSネットワークと上記第2のMPLSネットワークとの間に、上記MPLSのシグナリングプロトコルを利用して上記第1のパスおよび第2のパスをトンネリングする第3のパスを設定する
ことを特徴とするネットワーク接続方法。
【0139】
(付記7)第1のシグナリングプロトコルをサポートするトランスポートネットワークを介して、第2のシグナリングプロトコルをサポートする第1および第2のIPネットワークを相互に接続する方法であって、
上記トランスポートネットワークと上記第1のIPネットワークとの境界に設けられている第1のエッジノードと上記トランスポートネットワーク内に設けられているコア装置との間に、上記第1のシグナリングプロトコルを利用して第1のパスを設定し、
上記トランスポートネットワークと上記第2のIPネットワークとの境界に設けられている第2のエッジノードと上記コア装置との間に、上記第1のシグナリングプロトコルを利用して第2のパスを設定し、
上記第1のIPネットワークと上記第2のIPネットワークとの間に、上記第2のシグナリングプロトコルを利用して上記第1のパスおよび第2のパスをトンネリングする第3のパスを設定する
ことを特徴とするネットワーク接続方法。
【0140】
(付記8)付記6または7に記載の方法であって、
上記第3のパスは、MPLSのラベルスイッチパスである。
(付記9)GMPLSのシグナリングプロトコルをサポートするGMPLSネットワークとMPLSのシグナリングプロトコルをサポートするMPLSネットワークとの境界に設けられるエッジ装置であって、
上記GMPLSのシグナリングプロトコルにより設定される第1のパスを識別する情報を格納する第1の格納手段と、
上記MPLSのシグナリングプロトコルにより設定される第2のパスを識別する情報を格納する第2の格納手段と、
上記第2のパスが上記第1のパスをトンネリングするように、上記第1の格納手段に格納されている情報と上記第2の格納手段に格納されている情報とを対応づけるリンク手段と、
を有するエッジ装置。
【0141】
(付記10)MPLSのシグナリングプロトコルをサポートするMPLSネットワークに接続するGMPLSのシグナリングプロトコルをサポートするGMPLSネットワーク内に設けられるコア装置であって、
MPLSのシグナリング処理を実行する制御手段と、
GMPLSのデータプレーンの信号を終端し、その終端した信号からMPLSのシグナリングメッセージを検出する回線終端手段と、
上記検出されたシグナリングメッセージを上記処理手段に導くと共に、上記処理手段においてMPLSのシグナリング処理を実行することにより得られるシグナリングメッセージを上記回線終端手段に導くスイッチ手段と、
を有するコア装置。
【0142】
上述した付記1等に記載のネットワーク接続方法において、第1のパスの外側に、あるいは第1のパスに並列に、さらに別の1または複数のGMPLSパスを設定してもよい。この場合、そのGMPLSパスは、第2のパスが通過する任意のノードにより終端されてもよい。また、第2のパスの内側に、あるいは第2のパスに並列に、さらに別のMPLSパスを設定してもよい。
【0143】
上述した付記3等に記載のネットワーク接続方法において、第1、第2のパスの外側に、あるいは第1、第2のパスに並列に、さらに別の1または複数のGMPLSパスを設定してもよい。この場合、それらのGMPLSパスは、それぞれ第1、第2のパスが通過する任意のノードにより終端されてもよい。また、第3のパスの外側に、あるいは第3のパスに並列に、さらに別の1または複数のGMPLSパス(PSC LPS)を設定してもよい。この場合、そのGMPLSパスは、第3のパスが通過する任意のノードにより終端されてもよい。さらに、第4のパスの内側に、あるいは第4のパスに並列に、さらに別のGMPLSパス(PSC LPS)を設定してもよい。
【0144】
上述した付記6等に記載のネットワーク接続方法において、第1、第2のパスの外側に、あるいは第1、第2のパスに並列に、さらに別の1または複数のGMPLSパスを設定してもよい。この場合、それらのGMPLSパスは、それぞれ第1、第2のパスが通過する任意のノードにより終端されてもよい。また、第3のパスの内側に、あるいは第3のパスに並列に、さらに別のGMPLSパス(PSC LPS)を設定してもよい。
【0145】
【発明の効果】
本発明によれば、GMPLSのシグナリングプロトコルをサポートしないIPネットワーク間を、トランスポートネットワークを介して相互に接続することが可能になる。このとき、MPLSネットワークおよびGMPLSネットワークを統合的に管理することができる。
【0146】
また、トランスポートネットワーク内で、IPネットワークを構成する装置と連携したパケットレイヤの通信サービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるネットワークの構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態におけるネットワーク間接続の概要を示す図である。
【図3】第1の実施形態におけるシグナリングのシーケンスを示す図である。
【図4】第1の実施形態における入力側エッジ装置に設けられるテーブルの例である。
【図5】第1の実施形態における出力側エッジ装置に設けられるテーブルの例である。
【図6】コア装置に設けられるテーブルの例である。
【図7】第1の実施形態の方法により確立されたパスを利用してパケットを転送する動作の実施例である。
【図8】第1の実施形態のトランスポートネットワークにおいて伝送されるパケットのフォーマットを示す図である。
【図9】第2の実施形態におけるネットワーク間接続の概要を示す図である。
【図10】第2の実施形態におけるシグナリングのシーケンスを示す図である。
【図11】第2の実施形態における入力側エッジ装置に設けられるテーブルの例である。
【図12】第2の実施形態における出力側エッジ装置に設けられるテーブルの例である。
【図13】第2の実施形態のトランスポートネットワークにおいて伝送されるパケットのフォーマットを示す図である。
【図14】パケットレイヤの処理を行うコア装置に設けられるテーブルの例である。
【図15】第2の実施形態の方法により確立されたパスを利用してパケットを転送する動作の実施例である。
【図16】第3の実施形態におけるネットワーク間接続の概要を示す図である。
【図17】第3の実施形態におけるシグナリングのシーケンスを示す図である。
【図18】第3の実施形態の方法により確立されたパスを利用してパケットを転送する動作の実施例である。
【図19】本発明のネットワーク間接続方法の実施例である。
【図20】MPLSおよびGMPLSの双方をサポートする装置の構成を示す図である。
【図21】回線モジュールの構成図である。
【図22】制御モジュールの構成図である。
【図23】エッジ装置の構成および動作を模式的に示す図である。
【図24】MPLSからGMPLSへの拡張について説明する図である。
【図25】GMPLSにより設定されるパスを示す図である。
【図26】従来の技術においてMPLSネットワークとGMPLSネットワークとを接続する際の問題を説明するための図である。
【図27】MPLSおよびGMPLSの制御プレーンを示す図である。
【符号の説明】
1〜3 IPネットワーク(MPLSネットワーク)
4 トランスポートネットワーク(GMPLSネットワーク)
11〜13 ルータ装置
21〜23 エッジ装置
24(24a〜24c) コア装置
25、26 コア装置
31、32 パス
33a、33b パス
34〜36 パス

Claims (2)

  1. GMPLSのシグナリングプロトコルをサポートするGMPLSネットワークを介して、MPLSのシグナリングプロトコルをサポートする第1および第2のMPLSネットワークを相互に接続するために、
    前記GMPLSネットワークと前記第1のMPLSネットワークとの境界に設けられている第1のエッジノードと前記GMPLSネットワーク内に設けられているコア装置との間に、前記GMPLSのシグナリングプロトコルを利用して第1のパスを設定し、
    前記GMPLSネットワークと前記第2のMPLSネットワークとの境界に設けられている第2のエッジノードと前記コア装置との間に、前記GMPLSのシグナリングプロトコルを利用して第2のパスを設定し、
    前記第1のエッジノードと前記第2のエッジノードとの間に、前記GMPLSのシグナリングプロトコルを利用して前記第1のパスおよび第2のパスをトンネリングする第3のパスを設定し、
    前記第1のMPLSネットワークと前記第2のMPLSネットワークとの間に、前記MPLSのシグナリングプロトコルを利用して前記第3のパスをトンネリングする第4のパスを設定するネットワーク接続方法、
    によって前記第1〜第4のパスが設定されるネットワークのGMPLSネットワーク内において前記第1および第2のパスが接続するコア装置であって、
    MPLSのシグナリング処理を実行する制御手段と、
    GMPLSのデータプレーンの信号を終端し、その終端した信号からMPLSのシグナリングメッセージおよびユーザデータを識別する回線終端手段と、
    前記回線終端手段において識別されたシグナリングメッセージを前記制御手段に導くと共に、前記制御手段においてMPLSのシグナリング処理を実行することにより得られるシグナリングメッセージを前記回線終端手段に導くスイッチ手段と、
    前記回線終端手段において識別されたユーザデータに対してパケットレイヤのサービスを提供するパケットレイヤ処理手段、
    を有するコア装置。
  2. GMPLSのシグナリングプロトコルをサポートするGMPLSネットワークを介して、MPLSのシグナリングプロトコルをサポートする第1および第2のMPLSネットワークを相互に接続するために、
    前記GMPLSネットワークと前記第1のMPLSネットワークとの境界に設けられている第1のエッジノードと前記GMPLSネットワーク内に設けられているコア装置との間に、前記GMPLSのシグナリングプロトコルを利用して第1のパスを設定し、
    前記GMPLSネットワークと前記第2のMPLSネットワークとの境界に設けられている第2のエッジノードと前記コア装置との間に、前記GMPLSのシグナリングプロトコルを利用して第2のパスを設定し、
    前記第1のMPLSネットワークと前記第2のMPLSネットワークとの間に、前記MPLSのシグナリングプロトコルを利用して前記第1のパスおよび第2のパスをトンネリングする第3のパスを設定するネットワーク接続方法、
    によって前記第1〜第3のパスが設定されるネットワークのGMPLSネットワーク内において前記第1および第2のパスが接続するコア装置であって、
    MPLSのシグナリング処理を実行する制御手段と、
    GMPLSのデータプレーンの信号を終端し、その終端した信号からMPLSのシグナリングメッセージおよびユーザデータを識別する回線終端手段と、
    前記回線終端手段において識別されたシグナリングメッセージを前記制御手段に導くと共に、前記制御手段においてMPLSのシグナリング処理を実行することにより得られるシグナリングメッセージを前記回線終端手段に導くスイッチ手段と、
    前記回線終端手段において識別されたユーザデータに対してパケットレイヤのサービスを提供するパケットレイヤ処理手段、
    を有するコア装置。
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