JP3829527B2 - インターホンシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の住戸からなる集合住宅に設けられたインターホンシステムに係り、さらに詳しくは、インターホンシステムを構成する各装置間で送受信される信号、特にアナログ信号に対するノイズを防ぐことができるインターホンシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、例えばマンションおよびアパートの如き集合住宅においては、その集合住宅の例えば1階に設けられた共同玄関のドアの近傍に設置されたカメラ付き集合玄関インターホン(集合玄関機)と、各住戸にそれぞれ設置されたモニタ付き住戸インターホンと、集合住宅の例えば管理室に設置された通話制御装置および映像制御装置とを有するインターホンシステムが備えられている。
【0003】
そして、例えば来訪者が共同玄関先に設置された集合玄関インターホンで訪問先の住戸番号を入力して呼び出し操作を行うと、呼出信号が通話制御装置を介して呼び出された住戸の住戸インターホンに送られ、同時に集合玄関インターホンのカメラが来訪者を撮像し、映像信号が映像制御装置を介して呼び出された住戸の住戸インターホンのモニタに送られ、来訪者が映し出される。ついで、居住者が住戸インターホンの送受話器をあげると、通話制御装置を介して来訪者および居住者の間での通話が可能となる。また、居住者による住戸インターホンでの共同玄関のドアの解錠操作を行うと、集合玄関インターホンを介して共同玄関のドアが開放され、来訪者が集合住宅内に入館可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のインターホンシステムは、通信線、通話線または映像線である制御線によって、カメラ付き集合玄関インターホン、モニタ付き住戸インターホン、通話制御装置および映像制御装置の各装置が接続されており、この制御線を介して各装置間での信号(通信信号、音声信号、映像信号)の送受信が行われている。なお、通信線を介して送受信される呼出信号等の通信信号はディジタル信号であり、通話線を介して送受信される音声信号および映像線を介して送受信される映像信号はアナログ信号である。
【0005】
ここで、図5に従来のインターホンシステムに係る住戸インターホンおよび通話制御装置の通信信号の入出力回路図を示す。
図において、住戸インターホン1の入出力端子t1,t2は、住戸インターホン1の入出力回路1Aを介してその入出力回路1Aの接続端子t3,t4に接続され、通話制御装置4の入出力端子t5,t6は、通話制御装置4の入出力回路4Aを介してその入出力回路4Aの接続端子t7,t8に接続されている。また、住戸インターホン1の接続端子t3,t4と通話制御装置4の接続端子t7,t8とは通信線Lを介して接続され、これにより、住戸インターホン1のグランドG1と通話制御装置4のグランドG2とは、通信線Lを介して接続されている。そして、通信線Lにおいて、通信信号の送受信が行われていないとき(電流が流れていないとき)は、住戸インターホン1のグランドG1の電位VG1と通話制御装置4のグランドG2の電位VG2とは同じ(VG1=VG2)となる。
【0006】
しかしながら、通話制御装置4から住戸インターホン1に、あるいは、住戸インターホン1から通話制御装置4に、通信信号(ディジタル信号)が送出されると、図6に示すように、住戸インターホン1のグランドG1の電位VG1および通話制御装置4のグランドG2の電位VG2は、互いの空間電位を揺らし合ってしまい変動する。この時、図7に示すように、ディジタル信号である通信信号は、空間電位の揺れに対してほとんど影響を受けないが、アナログ信号である映像信号および音声信号は、アナログ波形にノイズが入り、空間電位の揺れに対して影響を受けてしまう。これにより、住戸インターホン1のモニタに映る映像が乱れたり、住戸インターホン1に届けられる音声が聞こえにくくなるなどの問題があった。
【0007】
そこで、このような問題を解決するために、アナログ信号に影響を与える空間電位の揺れ、つまりアナログ波形に入るノイズをカットするノイズフィルタを、各装置の信号が入出力される端子の出入口にそれぞれ設けることが考えられるが、各装置の全ての端子の出入口にノイズフィルタを設けると、部品点数が増えてしまい装置全体がコストアップになってしまうという問題があった。また、ディジタル信号(制御パルス信号)に対してノイズフィルタをかけてしまうと、今まで影響を受けていなかったディジタル信号の波形が削られて歪んでしまい、逆に信号の伝送品質を低下させてしまうという問題もあった。
【0008】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単な構造で、各装置間で送受信される信号に対するコモンモードでのノイズの影響を確実に抑えて、伝送品質を確保することのできるインターホンシステムを提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るインターホンシステムは、集合住宅の各住戸にそれぞれ設置された住戸インターホンと、集合住宅の共同玄関に設置された集合玄関インターホンと、集合住宅に設けられ住戸インターホンおよび集合玄関インターホンの通信信号および音声信号の送受信を制御する通話制御装置と、住戸インターホンと通話制御装置とに接続され、アナログ信号である音声信号が送受信される通話線と、住戸インターホンと通話制御装置とに接続され、デジタル信号である通信信号が送受信される通信線とを備えたインターホンシステムにおいて、各住戸インターホンに、レギュレータを有し、通信信号を入出力するための入出力回路を設けると共に、通話制御装置に、電流制御回路を有し、通信信号を入出力するための入出力回路を設け、該入出力回路に、相互の装置を電気的に絶縁し、かつ信号の授受を行うためのフォトカプラを設け、それぞれの入出力回路の接続端子に通信線を接続して、デジタル信号の送受信によるグランド電位の変動の影響を与えずに、音声信号の伝送品質を確保するものである。
【0010】
また、本発明に係るインターホンシステムは、住戸インターホンに設けられ、入出力回路に接続される入出力端子を有するマイクロコンピュータと、通話制御装置に設けられ、入出力回路に接続される入出力端子を有するマイクロコンピュータとを備え、入出力回路のマイクロコンピュータ側のグランドは、フォトカプラによってそれぞれ通信線とは電気的に切り離されるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明が適用されるインターホンシステムの構成を示す系統図、図2は本発明の実施の形態の概念を示す模式図、図3は図2のA部分の回路図である。
【0013】
図1において、1は集合住宅の各住戸にそれぞれ設置されたモニタ2を有する住戸インターホンで、集合住宅の共同玄関に設けられたドアを解錠させる機能と、自住戸の玄関ドアの近傍に設けられたドアホンおよび共同玄関との通話機能と、火災、ガス漏れおよび防犯等の警報機能と、住戸内に設置された火災感知器のドアホンを介しての遠隔試験機能等とを備えている。また、モニタ2には、後述する集合玄関インターホンのカメラで撮像された映像、例えば集合玄関インターホンを操作している来訪者の顔付近の映像が映し出される。3は集合住宅の管理室に設置されたモニタ2を有する管理室インターホンで、共同玄関のドアを解錠させる機能と、各住戸および共同玄関との通話機能と、各住戸における火災、ガス漏れおよび防犯等の警報機能と、各住戸への個別放送または集合住宅内での一斉放送機能等とを備えている。
【0014】
4は集合住宅の例えば管理室に設置された映像制御装置5を有する通話制御装置で、各住戸、管理室および共同玄関における通話および通信制御機能と、共同玄関のドアの解錠指令制御機能等とを備えている。また、映像制御装置5は、集合玄関インターホンのカメラが捕らえた映像を、各住戸の住戸インターホン1のモニタ2および管理室インターホン3のモニタ2に映し出させる映像制御機能を備えている。6は集合住宅の例えば1階にある共同玄関先に設置されたカメラ7を有する集合玄関インターホンで、定常時には鎖錠状態となっている共同玄関のドアを解錠させる機能と、各住戸との通話機能等とを備えている。また、カメラ7は、例えば集合玄関インターホン6を操作している来訪者の顔付近を映す。8は各住戸インターホン1および管理室インターホン3のそれぞれのモニタ2に対応して設置された映像アダプタで、スイッチを切り換えることによって対応するモニタ2に電源を供給し映像制御装置5からの映像信号を送信するものである。
【0015】
また、通話制御装置4は、通信線L11,L12,L13および通話線L21,L22,L23を介して各住戸インターホン1、管理室インターホン3および集合玄関インターホン6に接続され、映像制御装置5は、映像線L31,L32,L33を介して各住戸、管理室のモニタ2および集合玄関インターホン6(カメラ7)に接続されており、ディジタル信号である呼出信号等の通信信号は通信線L11,L12,L13を介して送受信され、アナログ信号である音声信号は通話線L21,L22,L23、同じくアナログ信号である映像信号は映像線L31,L32,L33を介して送受信される。
【0016】
そして、上述した各住戸インターホン1、管理室インターホン3、通話制御装置4、映像制御装置5、集合玄関インターホン6および各映像アダプタ8によって、インターホンシステム10が構成される。なお、管理室インターホン3は通話制御装置4と一体に構成してもよく、管理室が設けられていない集合住宅では管理室インターホン3を省略し、通話制御装置4のみを集合住宅の適宜な場所に設置してもよい。
【0017】
ここで、まず、インターホンシステム10の動作について、図1を参照しながら住戸インターホン1と集合玄関インターホン6との間の例で説明する。
例えば来訪者が共同玄関に設置されている集合玄関インターホン6の操作部のテンキー(図示せず)を操作し、訪問先の住戸番号例えば201を入力して操作部の呼出ボタン(図示せず)を押すと、入力された住戸番号201を含む呼出信号(通信信号)が、集合玄関インターホン6から通信線L13を介して通話制御装置4に出力され、来訪者は訪問先からの応答を待つ。
【0018】
通話制御装置4は、集合玄関インターホン6からの呼出信号(通信信号)を受信すると、呼出信号(通信信号)を、通話線L11を介して訪問先(住戸番号201)である住戸の住戸インターホン1に送出するとともに、映像制御装置5に映像線接続信号(通信信号)を出力する。映像制御装置5は、接続スイッチ5aを接続して集合玄関インターホン6のカメラ7を起動させ、撮像した来訪者の映像信号を映像線L33から映像線L31に送る。
【0019】
訪問先(住戸番号201)である住戸の住戸インターホン1は、通話制御装置4からの呼出信号(通信信号)を受信すると、住戸インターホン1の図示しないスピーカから呼出音を発する。これと同時に、住戸インターホン1は、その住戸インターホン1に対応する映像アダプタ8の接続スイッチ8aを接続させてモニタ2を起動し、モニタ2に映像制御装置5から映像線L31,L32を介して送られてきた映像信号による映像を映し出す。ついで、居住者によって住戸インターホン1に設けられた送受話器1cが取り上げられ、送受話器1cにより押下されていたフック(図示せず)が開放されると、住戸インターホン1は、接続スイッチ1dを接続するとともに、通話応答信号(通信信号)を、通信線L11を介して通話制御装置4に送出する。
【0020】
通話制御装置4は、住戸インターホン1からの応答信号(通信信号)を受信しると、集合玄関インターホン6に通話指令信号(通信信号)を通信線L13を介して出力する。
【0021】
集合玄関インターホン6は、通話制御装置4からの通話指令信号(通信信号)を受信すると、接続スイッチ6aを接続して通話線L23,L21による通話路を形成し、集合玄関インターホン6のマイクおよびスピーカ(図示せず)を起動させ、来訪者および居住者との間の通話を可能にする。また、住戸インターホン1の図示しない解錠ボタンが押されると、住戸インターホン1から解除指令信号(通信信号)が通信線L11、通話制御装置4および通信線L13を介して集合玄関インターホン6に出力され、解錠指令信号(通信信号)を受信した集合玄関インターホン6は、共同玄関のドアを開放し、来訪者の入館を可能とする。
【0022】
そして、通話が終了して住戸インターホン1の送受話器1cが元に戻されフックが閉塞されると、住戸インターホン1は、接続スイッチ1dを開放し、通話終了信号(通信信号)を通信線L11を介して通話制御装置4に出力する。通話制御装置4は、通話終了信号(通信信号)を受信すると、集合玄関インターホン6に通話終了指令信号(通信信号)を通信線L13を介して出力するとともに、映像制御装置5に映像線解放信号(通信信号)を出力する。映像制御装置5は、接続スイッチ5aを開放して映像線L31,L33の接続を解放する。また、通話終了指令信号(通信信号)を受信した集合玄関インターホン6は、接続スイッチ6aを開放して通話線L21,L23の接続を解放し、居住者と来訪者との通話路を遮断する。
【0023】
上記の説明によりインターホンシステム10の動作が明らかになったところで、次に図2および図3について説明する。
図2において、A1およびA2は通信線L11を介して接続されている住戸インターホン1および通話制御装置4の通信信号を入出力するための入出力回路、Bは住戸インターホン1からモニタ2に通信信号を出力するための出力回路、Cは通話制御装置4から映像制御装置5に通信信号を出力するための出力回路で、入出力回路A1,A2および出力回路B,Cは、相互の装置を電気的に絶縁し、かつ信号を授受するためのフォトカプラ9を備えている。なお、図2の入出力回路A1,A2および出力回路B,Cは、それぞれの装置内に内蔵されているものであるが、説明の便宜上外付けして図示している。
【0024】
また、図3において、1aは入出力端子t1,t2を有する住戸インターホン1のマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)、4aは入出力端子t5,t6を有する通話制御装置4のマイコンである。t3,t4,t7,t8は住戸インターホン1の入出力回路A1および通話制御装置4の入出力回路A2の接続端子で、抵抗R1を有する通信線L11を介してそれぞれ接続されている。9a〜9dはフォトカプラ、T1〜T6はトランジスタ、ZDはツェナーダイオード、RGはレギュレータ、Iは電流制御回路、CPは比較回路、G1〜G4はグランドである。
【0025】
次のこの実施の形態の作用について、図2および図3を参照しながら説明する。
例えば通話制御装置4から出力される呼出信号(通信信号)を住戸インターホン1が受信する場合には、通話制御装置4では、ディジタル信号である呼出信号(通信信号)、つまり制御パルス信号を、通話制御装置4のマイコン4aの出力端子t5から発信する。この制御パルス信号がLレベルの信号になると、通話制御装置4の入出力回路A2のフォトカプラ9cが動作し、その結果、トランジスタT3,T5,T6はオフとなり、トランジスタT4がオンとなるため、通信線L11に制御パルス信号が出力される。この時、住戸インターホン1の入出力回路A1のフォトカプラ9bはオン状態となっている。ついで、住戸インターホン1は、通信線L11から入出力回路A1の接続端子t3に制御パルス信号が入力されると、この制御パルス信号がツェダーダイオードZDで検出され、トランジスタT1がオフになる。そして、フォトカプラ9aが動作して入力端子t1に制御パルス信号、Hレベルの信号が取り込まれる。また、通話制御装置4のマイコン4aの出力端子t5から制御パルス信号のHレベルの信号が発信されると、入出力回路A2,A1を介して住戸インターホン1のマイコン1aの入力端子t1に制御パルス信号、Lレベルの信号が取り込まれる。
【0026】
また、住戸インターホン1から出力される応答信号(通信信号)を通話制御装置4が受信する場合には、住戸インターホン1では、応答信号(通信信号)つまり制御パルス信号を、住戸インターホン1のマイコン1aの出力端子t2から発信する。この制御パルス信号がHレベルの信号になると、住戸インターホン1の入出力回路A1のフォトカプラ9bが動作し、その結果、電流制御回路Iから接続端子t7に電流が送り出されて通信線L11に制御パルス信号が出力され、さらに、接続端子t3を介して接続端子t4から通信線L11に制御パルス信号が出力される。この時、通話制御装置4のトランジスタT3はオン状態となっている。ついで、通話制御装置4は、通信線L11から入出力回路A2の接続端子t7,t8間に制御パルス信号が入力されると、その電位が比較回路CPで検出される。その検出結果に基づいてフォトカプラ9dは動作し、入力端子t6に制御パルス信号、Lレベルの信号が取り込まれる。また、住戸インターホン1のマイコン1aの出力端子t1から制御パルス信号のLレベルの信号が発信されると、入出力回路A1,A2を介して通話制御装置4のマイコン4aの入力端子t6に制御パルス信号、Hレベルの信号が取り込まれる。
【0027】
このようにして、住戸インターホン1および通話制御装置4の間における通信信号の送受信は行われる。この時、通信線L11には電流が流れるため、住戸インターホン1および通話制御装置4の入出力回路A1,A2のグランドG1,G2の電位VG1,VG2は、図4に示すように、制御パルス信号に応じて変動する。しかしながら、入出力回路A1のマイコン1a側のグランドG3および入出力回路A2のマイコン4a側のグランドG4は、フォトカプラ9a〜9dによってそれぞれ通信線L11とは電気的に切り離されているため、グランドG3の電位VG3およびグランドG4の電位VG4は、図4に示すように、変動しない。
【0028】
これにより、住戸インターホン1および通話制御装置4の間での通信信号の送受信が確実に行われる。また、住戸インターホン1および通話制御装置4の間で送受信される音声信号(アナログ信号)に対しても、住戸インターホン1のグランドG1の電位VG1および通話制御装置4のグランドG2の電位VG2の変動の影響を与えず、ノイズを抑えることができ、届けられる音声が聞こえにくい等のない伝送品質が確保されたインターホンシステム10を得ることができる。
【0029】
また、住戸インターホン1からモニタ2に通信信号を出力するための出力回路Bおよび通話制御装置4から映像制御装置5に通信信号を出力するための出力回路Cにおいても、相互の装置を電気的に絶縁し、かつ信号を授受するためのフォトカプラ9を備えているため、モニタ2および映像制御装置5の間で送受信される映像信号(アナログ信号)に対しても同様に、住戸インターホン1のグランドG1の電位VG1および通話制御装置4のグランドG2の電位VG2の変動の影響を与えず、ノイズを確実に抑えることができ、モニタ2に映し出される映像の乱れなどのない伝送品質が確保されたインターホンシステム10を得ることができる。
【0030】
なお、上述の実施の形態では、フォトカプラ9を住戸インターホン1および通話制御装置4の通信信号の入出力回路A1,A2、住戸インターホン1からモニタ2への通信信号の出力回路Bおよび通話制御装置4から映像制御装置5への制御信号の出力回路Cに備えた場合を示したが、例えば管理室インターホン3および通話制御装置4の通信信号の入出力回路、集合玄関インターホン6および通話制御装置4の通信信号の入出力回路、管理室インターホン3からモニタ2への通信信号の出力回路および集合玄関インターホン6からカメラ7への通信信号の出力回路にも備えてもよい。これらの場合も同様の効果を奏する。
【0031】
また、上述の実施の形態では通信信号、音声信号および映像信号の3つの信号を有するインターホンシステム10を例示して説明したが、モニタ2、カメラ7、映像制御装置5および映像線L31,L32,L33を省略し、通信信号および音声信号の2つの信号を有するものとしてもよい。この場合も同様の効果を奏する。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明に係るインターホンシステムは、集合住宅の各住戸にそれぞれ設置された住戸インターホンと、集合住宅の共同玄関に設置された集合玄関インターホンと、集合住宅に設けられ住戸インターホンおよび集合玄関インターホンの通信信号および音声信号の送受信を制御する通話制御装置と、住戸インターホンと通話制御装置とに接続され、アナログ信号である音声信号が送受信される通話線と、住戸インターホンと通話制御装置とに接続され、デジタル信号である通信信号が送受信される通信線とを備えたインターホンシステムにおいて、各住戸インターホンに、レギュレータを有し、通信信号を入出力するための入出力回路を設けると共に、通話制御装置に、電流制御回路を有し、通信信号を入出力するための入出力回路を設け、該入出力回路に、相互の装置を電気的に絶縁し、かつ信号の授受を行うためのフォトカプラを設け、それぞれの入出力回路の接続端子に通信線を接続して、デジタル信号の送受信によるグランド電位の変動の影響を与えずに、音声信号の伝送品質を確保するので、各住戸インターホンおよび通話制御装置へのノイズの侵入経路を少なくすることができ、通信信号および音声信号に対するノイズの影響を抑えて、送受信される信号の伝損品質を確保できるインターホンシステムを得ることができる。
【0033】
また、本発明に係るインターホンシステムは、住戸インターホンに設けられ、入出力回路に接続される入出力端子を有するマイクロコンピュータと、通話制御装置に設けられ、入出力回路に接続される入出力端子を有するマイクロコンピュータとを備え、入出力回路のマイクロコンピュータ側のグランドは、フォトカプラによってそれぞれ通信線とは電気的に切り離されるので、上記のような効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるインターホンシステムの構成を示す系統図である。
【図2】本発明の実施の形態の概念を示す模式図である。
【図3】図2のA部分の回路図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る通話制御装置から住戸インターホンに送られる通信信号およびその時の電位の状態を示す説明図である。
【図5】従来のインターホンシステムに係る住戸インターホンおよび通話制御装置の通信信号の入出力回路図である。
【図6】従来のインターホンシステムに係る住戸インターホンと通話制御装置との間で送受信される通信信号およびその時の電位の状態を示す説明図である。
【図7】従来のインターホンシステムに係る通話制御装置から住戸インターホンに送られる映像信号、通信信号および音声信号の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 住戸インターホン
2 モニタ
3 管理室インターホン
4 通話制御装置
5 映像制御装置
6 集合玄関インターホン
7 カメラ
9,9a,9b,9c,9d フォトカプラ
10 インターホンシステム
A1,A2 入出力回路
B,C 出力回路
Claims (2)
- 集合住宅の各住戸にそれぞれ設置された住戸インターホンと、集合住宅の共同玄関に設置された集合玄関インターホンと、集合住宅に設けられ前記住戸インターホンおよび集合玄関インターホンの通信信号および音声信号の送受信を制御する通話制御装置と、
前記住戸インターホンと前記通話制御装置とに接続され、アナログ信号である音声信号が送受信される通話線と、
前記住戸インターホンと前記通話制御装置とに接続され、デジタル信号である通信信号が送受信される通信線と
を備えたインターホンシステムにおいて、
前記各住戸インターホンに、レギュレータを有し、前記通信信号を入出力するための入出力回路を設けると共に、前記通話制御装置に、電流制御回路を有し、前記通信信号を入出力するための入出力回路を設け、
該入出力回路に、相互の装置を電気的に絶縁し、かつ信号の授受を行うためのフォトカプラを設け、
それぞれの前記入出力回路の接続端子に前記通信線を接続して、
前記デジタル信号の送受信によるグランド電位の変動の影響を与えずに、前記音声信号の伝送品質を確保することを特徴とするインターホンシステム。 - 前記住戸インターホンに設けられ、前記入出力回路に接続される入出力端子を有するマイクロコンピュータと、
前記通話制御装置に設けられ、前記入出力回路に接続される入出力端子を有するマイクロコンピュータとを備え、
前記入出力回路のマイクロコンピュータ側のグランドは、前記フォトカプラによってそれぞれ前記通信線とは電気的に切り離されることを特徴とする請求項1記載のインターホンシステム。
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