JP2783840B2 - 集合住宅用インターホン - Google Patents

集合住宅用インターホン

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JP2783840B2
JP2783840B2 JP1088678A JP8867889A JP2783840B2 JP 2783840 B2 JP2783840 B2 JP 2783840B2 JP 1088678 A JP1088678 A JP 1088678A JP 8867889 A JP8867889 A JP 8867889A JP 2783840 B2 JP2783840 B2 JP 2783840B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、集合住宅用インターホンに関するものであ
り、共同玄関又は管理人室に設けられた玄関器と各住戸
に設けられた住戸器の間で通話を行う用途に適するもの
である。
[従来の技術] 従来例1 従来のテレビ付きインターホンの概略構成を第2図に
示す。来訪者が玄関器Gに設けられた呼出スイッチ24を
操作すると、インピーダンスZ1に抵抗R1が並列接続され
て、呼出信号が住戸器Jに伝送され、住戸器Jの呼出ス
ピーカ3から呼出音が鳴動する。居住者が、この呼出音
に対して応答スイッチ4を押して応対すると、電源線l1
を介して玄関器Gに設けられたテレビカメラ21へ電源が
供給され、その映像信号が同軸ケーブルl0を介して住戸
器Jに伝送され、モニターテレビ1に映像が映し出され
る。また、住戸器Jのハンドセット2からの音声信号
は、通話用の信号線l2を介して玄関器Gに伝送され、玄
関器Gのオーディオトランス29を経てスピーカ22から居
住者の音声が出力される。一方、玄関器Gのマイク23に
より入力された来訪者の音声信号は、音声増幅器26と結
合コンデンサ27、ブリッジ回路28及びオーディオトラン
ス29を経て、通話用の信号線l2を介して住戸器Jに伝送
され、住戸器Jのハンドセット2から来訪者の音声信号
が出力される。これによって、来訪者と居住者の間で通
話が行われると共に、居住者は来訪者の姿を確認するこ
とができるものである。なお、玄関器Gには抵抗R2を介
して非常ランプ25が接続されており、非常通報線l4を介
して宅内の異常を玄関側に通報可能としている。
この従来例では、住戸器Jと玄関器Gとを接続するた
めに、映像信号伝送用の同軸ケーブルl0と、電源線l1
通話及び呼出用信号線l2、グランド線l3及び非常通報線
l4の4芯ケーブルを使用している。このため、伝送線の
配線が煩雑であり、また、例えば施工時にインターホン
通話用の2芯又は4芯のケーブルしか施工していなけれ
ば、テレビカメラを増設したときに、配線をやり直さな
ければならないという問題があった。
従来例2 第3図(a),(b)は他の従来例の概略構成を示し
ている。このシステムは、住戸内に設置されたモニター
テレビ1を有する住戸器Jと、玄関先に設置されたテレ
ビカメラ21を有する玄関器Gとを組み合わせて構成され
ており、両者は同軸ケーブルなどの専用の伝送線lで接
続されている。玄関器側には住戸器J側より電源が供給
され、映像、音声、制御信号を多重伝送して必要な情報
連絡を行う構成としている。
より具体的な構成を説明すると、住戸器Jは、玄関器
Gに電源を供給するための電源重畳回路8、玄関器Gの
呼出スイッチ24の操作に応じて伝送される呼出信号のFM
変調波を復調する呼出検出回路、復調された呼出音を増
幅して呼出スピーカ3から呼出音を鳴動させる呼出音発
生回路20、音声信号をFM変調する音声変調回路17、玄関
器Gより送出されたFM変調信号を復調して音声信号を取
り出す音声復調回路13、通話用のマイク及びスピーカを
備えるハンドセット2、ハンドセット2を含む通話回路
を構成する音声アンプ14,15及び側音防止回路16、玄関
器Gより送出された映像信号を取り出してモニターテレ
ビ1に出力する映像信号出力回路11、及び音声変調回路
17より出力されるFM変調信号をバンドパスフィルタ18を
介して入力すると共に、玄関器Gより送出されたFM変調
信号をバンドパスフィルタ12を介して音声復調回路13に
出力し、玄関器Gより送出された映像信号をビデオフィ
ルタ10を介して映像信号出力回路11に出力し、更に電源
重畳回路8の供給電圧を玄関器Gに伝送する平衡入出力
回路9を備えている。音声変調回路17は、ハンドセット
2からの送話音声信号をFM変調して、平衡入出力回路9
を通じて伝送線lに送り出す構成とされており、音声復
調回路13は、平衡入出力回路9からのFM変調信号を復調
してハンドセット2から玄関器Gの音声を出力する構成
となっている。また、玄関器Gより伝送されて来た映像
信号は、平衡入出力回路9からビデオフィルタ10を通じ
て映像信号出力回路11で増幅された後、モニターテレビ
1に出力されるものである。電源重畳回路8には、伝送
線の短絡保護回路6と開放検出回路7が付加されてい
る。また、応答スイッチ4を操作すると、制御回路5が
動作して、電源重畳回路8を作動させ、玄関器Gに電源
を供給するようになっている。
一方、玄関器Gは、住戸器Jより送出されたFM変調信
号を復調して音声信号を取り出す音声復調回路38と、マ
イク23からの音声信号を変調する音声変調回路40と、呼
出スイッチ24の操作に応じて呼出信号を発生する呼出信
号発生回路43と、動作状態を判別して通話状態でなけれ
ば呼出信号の発生を可能とする動作状態判別回路42と、
音声変調回路40よりバンドパスフィルタ41を介して出力
されるFM変調信号と、呼出信号発生回路43より出力され
るFM変調信号、及びテレビカメラ21からビデオフィルタ
30と映像信号出力回路31を通じて出力される映像信号を
入力して多重伝送信号を伝送線lに送り出すと共に、音
声復調回路38にバンドパスフィルタ37を介してFM変調信
号を出力する平衡入出力回路32と、伝送線lと玄関器G
との接続を無極性化するための無極性化回路33と、伝送
線lを介して住戸器Jより送出された変調信号から平衡
入出力回路32を介して玄関器Gの電源を分離するための
電源分離回路34とを備えている。電源分離回路34により
分離された電源電圧は、電源スイッチ回路35とシャント
レギュレータ36を介してカメラ電源及び回路電源とされ
る。音声変調回路40では、マイク23から入力され音声ア
ンプ26にて増幅された音声信号をFM変調して平衡入出力
回路32を介して住戸器Jに送出し、音声復調回路38で
は、平衡入出力回路32からのFM変調信号を復調し、音声
アンプ39にて増幅してスピーカ22から音声を出力するよ
うに構成されている。
このインターホンシステムでは、住戸器Jと玄関器G
は、同軸ケーブル等よりなる一対の伝送線lにより接続
されており、この伝送線lを介して両者間には情報連絡
に必要な映像、音声、その他の制御信号が多重伝送され
る構成となっている。
第4図は本システムにおいて伝送線lを介して伝送さ
れる信号の周波数分割状態を示している。同図に示すよ
うに、住戸器Jから玄関器Gへ送られる音声信号のFM変
調波は第1キャリア周波数で伝送され、玄関器Gから住
戸器Jへ送られる音声信号のFM変調波は第2キャリア周
波数で伝送され、呼出信号のFM変調波は第3キャリア周
波数で伝送され、これらは混信を防止するために、ベー
スバンドで伝送されるテレビカメラの映像信号周波数帯
域よりも高い周波数に設定されている。なお、直流成分
として電源電圧が重畳されており、これらが専用の伝送
線lを介して多重伝送されるようになっているものであ
る。
ところで、このようなシステムを、住戸数の多い集合
住宅等で用いる場合には、共同玄関(又は管理人室)と
複数の住戸器のうちの1つとの間で通話を行うために、
複数の音声回線を何らかの手段で切り替えることが必要
となる。例えば、通話中の住戸器のみが音声信号の伝送
用に割り当てられた周波数を送信できるように制御する
方式が考えられる。この方式では、各住戸器は共同玄関
器に常に接続された状態となっているので、伝送線のイ
ンピーダンス整合を取るために、専用の分岐器又は分配
器を用いることが必要となる。一方、選択された住戸器
のみを玄関器に切換接続し、他の住戸器は玄関器から切
り離す方式を用いることも可能である。この方式では、
伝送線のインピーダンス整合用の分岐器又は分配器に代
えて、伝送線の切換器を設ければ良い。
[発明が解決しようとする課題] ところが、共同玄関器と複数の住戸器の間に、伝送線
の切換器を設けた場合には、来訪者が玄関器等により複
数の住戸器のうちの1つを選択したときに、その選択さ
れた住戸器が伝送線に接続されたことを確認する必要が
ある。例えば玄関器で住戸を選択したときに、玄関器で
例えばFM方式の音声復調回路に電源が供給されていると
すると、住戸器への伝送線が断線していたり、住戸器を
引っ越し等の理由で接続していないとき、又は選択され
た住戸器よりの送信が遅れているときには、住戸器より
搬送波が送信されない状態が生じ得る。このような場合
には、玄関器の側では音声復調回路よりFM方式に特有の
大きな雑音を発生することがある。そこで、このような
雑音を防止するために、音声復調回路にスケルチ回路を
付加することがあるが、周囲雑音等の影響によりスケル
チ回路が働かない場合があった。更に、この種のインタ
ーホンシステムでは、1つの住戸器の選択を行った場合
には、その住戸器との通話が終了するまでは、他の住戸
器の選択を受け付けない制御方式が採用されることが多
いが、この場合において、玄関器の側で空き端子、つま
り住戸器の接続されていない伝送線又は断線している伝
送線等を選択したときには、何らかの手段により住戸器
検出を行わないと、その伝送線の選択動作が持続される
ことになるため、他の住戸器の選択に移れない状態に陥
ることがある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、複数の住戸器のうちの1つを
玄関器に選択的に切換接続する集合住宅用インターホン
において、住戸器の接続を確実に検出可能とすることに
ある。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る集合住宅用インターホンにあっては、上
記の課題を解決するために、第1図に示すように、玄関
器Gと住戸器J1〜J4の間で少なくとも音声信号と電源と
を一対の伝送線lを用いて多重伝送するインターホンに
おいて、1つの玄関器Gと複数の住戸器J1〜J4のうちの
1つとを切換接続する中継器Rを備え、玄関器Gと住戸
器J1〜J4は前記音声信号をFM方式で変復調して伝送する
手段を備え、住戸器J1〜J4は伝送線l上に電源を供給す
る手段を備え、玄関器Gは伝送線l上から電源を供給さ
れるように構成されており、中継器Rは切換接続された
住戸器につながる伝送線lの電圧が基準電圧以上となっ
たときに住戸器が動作状態であると判別する電圧判別回
路64と、電圧判別回路64により住戸器が動作状態である
と判別されたときに玄関器Gにつながる伝送線lに電源
を供給する回路62とを備えることを特徴とするものであ
る。
なお、電圧判別回路64は、切換接続された住戸器につ
ながる伝送線lの電圧の立ち上がりが一定時間以上にわ
たり検出されないときや、伝送線lの電圧が立ち下がっ
たときには、住戸器の切換接続を解除するように構成す
れば、伝送線lに住戸器が接続されていないときや、伝
送線lに断線があるとき、あるいは通話が終了した場合
に、住戸器を切り離すことが可能となる。この電圧の立
ち上がりと立ち下がりを検出するための基準電圧は異な
る電圧とすることが好ましい。また、立ち上がり検出後
の一定時間は立ち下がり検出を禁止し、立ち下がり検出
後の一定時間は立ち上がり検出を禁止するように構成す
れば、電圧振動による誤検出を防止できるので、好都合
である。
[作用] 本発明にあっては、このように、複数の住戸器J1〜J4
のうち、中継器Rにより玄関器Gに切換接続された住戸
器Ji(i=1〜4)につながる伝送線lの電圧を判別し
て、その判別結果に応じて玄関器Gに電源供給を行うよ
うにしたので、住戸器の不接続や伝送線の断線、住戸器
の通話終了等を確実に検出することができ、従来、住戸
器の接続確認ができないことにより生じていた不都合を
解消することができる。例えば、玄関器の側で音声復調
回路よりFM方式に特有の大きな雑音を発生することを防
止できる。また、通話時においては、玄関器と住戸器は
伝送線lを介して1対1に接続され、他の住戸器は切り
離されるので、インピーダンス不整合等による通話品質
の劣化を招く恐れは無い。
さらに、住戸器につながる伝送線の電圧の立ち上がり
検出又は立ち下がり検出と、経過時間の判別とを組み合
わせることにより、伝送線の特性や電圧振動等に起因す
る誤検出を防止することができる。この場合において、
電圧の立ち上がり検出用の基準電圧と立ち下がり検出用
の基準電圧とを別の値に設定すれば、伝送線の特性によ
り電圧変化に遅れがあっても、立ち上がり検出や立ち下
がり検出を迅速に行うことが可能となる。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例のブロック図である。この
システムは、共同玄関等に配置される1台の玄関器G
と、各住戸に配置される複数台の住戸器J1〜J4と、これ
らを伝送線lを介して接続する中継器Rとからなる。
まず、玄関器Gはカメラ付きドアホンDと住戸選択ユ
ニットSよりなる。カメラ付きドアホンDの構成は、第
3図に示す従来のテレビ付きインターホンにおける玄関
器Gの構成と同一であり、映像信号と音声信号を多重化
して伝送線lに乗せている。このカメラ付きドアホンD
には、低消費電力化のために、待機時(非通話時)には
電源が供給されず、動作時にのみ中継器Rより伝送線l
を介して電源が供給されるように構成されている。住戸
選択ユニットSは、複数の住戸器J1〜J4のうち1つを玄
関器Gの側から選択するための装置であり、選択スイッ
チ部45と、選択信号発信回路46を備えている。玄関器G
での住戸の選択信号は、電子ボタン電話等で使用されて
いるDTMF(Double Modulated Tone Frequency)信号を
用いて伝送している。この選択信号は、玄関器Gからの
音声信号と重畳しても良いし、さらに玄関器Gの音声信
号とは別の搬送波に乗せて伝送しても良い。本実施例で
は、DTMF信号を別線で伝送し、住戸選択ユニットSの動
作電源は、DTMF信号の伝送線lSに重畳させている。電源
分離回路47は、このDTMF信号の伝送線lSから住戸選択ユ
ニットSの動作電源電圧を分離するための回路である。
住戸器J1〜J4の構成は、電気錠の遠隔操作装置を付加
した以外は、第3図に示す従来例における住戸器Jと同
一の構成を有している。電気錠の遠隔操作装置は、電気
錠71を開錠するための開錠信号を伝送線lを介して送信
する開錠送信部48と、電気錠71からの開錠確認信号を伝
送線lから受信するための確認受信部49と、開錠確認信
号を受信したときに確認音を発生するための確認音発生
部50とからなる。なお、住戸器Jは待機状態において
は、低い直流電圧を伝送線l上に供給し、動作状態にお
いては高い直流電圧を伝送線l上に供給するように構成
されている。
中継器Rは、玄関器Gにおける住戸選択ユニットSで
発生された選択信号に基づいて、複数の住戸器J1〜J4
うちの1つを選択し、玄関器Gのカメラ付きドアホンD
と接続する。各住戸器J1〜J4に至る伝送線lはそれぞれ
2接点のリレー接点S1〜S4を介して平衡不平衡変換回路
51に接続されている。また、カメラ付きドアホンDに至
る伝送線lは平衡不平衡変換回路61に接続されている。
これらの平衡不平衡変換回路51,61は、中継器Rの外部
の伝送線lと中継器Rの内部の回路とのインピーダンス
整合を実現している。平衡不平衡変換回路51から出力さ
れる住戸器からの音声変調信号はアンプ52により増幅さ
れ、バンドパスフィルタ53及び出力回路54を介して平衡
不平衡変換回路61に入力される。反対に、平衡不平衡平
衡回路61から出力される玄関器からの音声変調信号はア
ンプ55により増幅され、バンドパスフィルタ56及び出力
回路57を介して平衡不平衡変換回路51に入力される。ま
た、平衡不平衡変換回路61から出力される玄関器からの
映像信号はアンプ60により増幅され、ローパスフィルタ
59及び出力回路58を介して平衡不平衡変換回路51に入力
される。平衡不平衡変換回路61は玄関器Gにおけるカメ
ラ付きのドアホンDに至る伝送線lに接続されており、
この伝送線lに電源重畳回路62から供給される電源電圧
を重畳させている。呼出信号発生回路63は、選択信号受
信回路65により住戸器の選択信号が受信されたときに、
住戸器を呼び出すための呼出信号を発生し、平衡不平衡
変換回路51を介して伝送線lに供給する。電圧判別回路
64は、平衡不平衡変換回路51を介して伝送線l上の直流
成分の電圧レベルを検出し、その検出結果に応じて、住
戸器の動作状態と不動作状態を判別する。選択信号受信
回路65は、住戸選択ユニットSからの選択信号を受信し
て、選択された住戸器Jiの番号i(i=1〜4)を判別
する。中継制御回路67は、選択信号受信回路65により受
信された選択信号に応じて、1つの住戸器Jiに至る伝送
線lに接続された中継接点Si(i=1〜4)を接続状態
とする。また、電源重畳回路66は住戸選択ユニットSに
至る伝送線lSに、住戸選択ユニットSの動作電源電圧を
重畳するための回路である。電源重畳回路62及び66の電
源は、中継器Rの電源回路72から供給されている。
なお、本実施例の中継器Rは電気錠の制御装置を備え
ており、開錠受信部68により開錠信号を受信すると、電
気錠インターフェイス70を介して電気錠71に開錠を指示
する制御信号が送られて、電気錠71が開錠される。この
とき、電気錠71からは開錠状態であることを示す信号が
電気錠インターフェイス70を介して確認送信部69に与え
られ、確認送信部69から開錠確認信号が送信されるよう
に構成されている。
以下、本実施例の動作について説明する。まず、住戸
器J1〜J4を選択する前の待機状態においては、中継器R
内の各住戸器J1〜J4への中継接点S1〜S4は全て切り離さ
れている。そして、玄関器Gより住戸器Ji(i=1〜
4)を選択すると、選択信号受信回路65から中継制御回
路67に住戸器Jiの番号iを示す信号が入力され、選択さ
れた住戸器Jiに対応する中継接点Siが接続状態とされ
る。このとき、同時に呼出信号発生回路63から住戸器呼
出信号が住戸器Jiへ伝送される。呼出信号としては、従
来例で説明したように、特別な周波数の搬送波を伝送し
ても良いし、伝送線電圧を一定値以下とすること、ある
いは伝送線lを短絡することにより呼出信号を伝送する
ようにしても良い。このような呼出信号は、中継器R又
は玄関器Gのどちらで発生させても良いものであるが、
本実施例では、玄関器Gにおけるカメラ付きのドアホン
Dと住戸選択ユニットSが別線伝送となっているので、
中継器Rで呼出信号を発生している。こうして、住戸器
Jiが選択されて、中継接点Siの接続が行われたとき、住
戸器Jiの側では、呼出信号を受け付けて動作を開始し、
電源供給のための回路が動作して伝送線lの直流成分の
電圧レベルを上昇させる。上述のように、住戸器は待機
状態においても伝送線lに低い直流電圧を供給している
が、動作状態においては、この伝送線lの直流電圧が待
機状態よりも高く設定されるものである。中継器Rで
は、この直流電圧のレベルを電圧判別回路64により監視
して住戸器の動作開始を検出する。住戸器の動作開始が
検出されると、電源重畳回路62が動作して、玄関器Gの
カメラ付きドアホンDに電源供給がなされる。したがっ
て、カメラ付きドアホンDに電源が供給されたときに
は、必ず住戸器が正常に接続され且つ正常に動作を開始
している。このため、カメラ付きドアホンDにおけるFM
方式の音声復調回路に住戸器からのFM変調波が供給され
ない状態が生じることはなく、従来のように、一時的に
異常雑音が発生するようなことはない。
ここで、玄関器Gにて第1の住戸器を選択して呼出を
行っている途中で、別の住戸器を呼び出しては不都合が
生じることがある。つまり、第1の住戸器の呼出中に第
2の住戸器を呼び出すと、複数の住戸器が同時に応答す
る可能性があるが、玄関器は1つの住戸器としか通話で
きないので、別の住戸器の呼出は禁止することが好まし
い。そこで、本実施例においては、第1の住戸器を選択
して呼び出した後は、通話終了まで別の住戸器の選択を
受け付けない方式を採っている。具体的には、電圧判別
回路64により通話終了を検出するまでは、呼出信号発生
回路63と中継制御回路67の動作を禁止しているものであ
る。
通話終了時には、住戸器の側で伝送線lの直流電圧を
待機状態の電圧に設定するため、伝送線lの直流電圧の
レベルが下がる。そこで、中継器Rでは、伝送線lの直
流電圧のレベルを監視し、電圧立ち下がりを検出するこ
とにより、住戸器の選択を解除する。具体的には、電圧
判別回路64から中継制御回路67にリセット信号を送出
し、全ての中継接点S1〜S4を開離させるものである。た
だし、本実施例では、カメラ付きドアホンDにおいてFM
方式の音声復調回路を用いているので、中継接点S1〜S4
を開離する前に、電源重畳回路62の動作を停止させて、
玄関器Gにおけるカメラ付きドアホンDの電源を先に遮
断し、異常雑音の発生を防止している。なお、電源重畳
回路66の動作は継続されるので、住戸選択ユニットSに
は電源が供給され続けるものであり、住戸選択ユニット
Sは動作を停止しない。
ところで、中継器Rから住戸器に至る伝送線lに空き
線があったり、断線により住戸器に至る伝送線lの電圧
が正常でないときは、中継接点の接続後においても伝送
線lの電圧が規定電圧にならない。そこで、中継器Rで
は、中継接点の接続後、一定時間(例えば1秒)が経過
しても伝送線lの電圧が規定電圧とならない場合には、
電圧判別回路64によりリセット信号を発生し、全ての中
継接点S1〜S4を開離させる。また、この場合には、伝送
線lの電圧の立ち上がりが検出されないので、電源重畳
回路62は電源供給動作を開始しない。つまり、本実施例
にあっては、住戸器が正常に接続され且つ正常に動作開
始していなければ、玄関器Gにおけるカメラ付きドアホ
ンDの電源を立ち上げないように構成している。
一方、住戸器が正常に接続され且つ正常に動作開始し
ていても、住戸器に至る伝送線lの電圧が立ち上げられ
るときには、過渡的に伝送線lに電圧振動が生じること
がある。この電圧振動は、伝送線lの特性インピーダン
スだけで決まるものではなく、住戸器J1〜J4に至る各伝
送線の長さによってそれぞれ異なるので、住戸器によっ
ては電圧振動が生じないこともあり、他の住戸器では電
圧振動が顕著に生じることがある。そして、この電圧振
動により伝送線lの電圧が一時的に低下することがあ
り、この電圧低下を間違って通話終了と判別しては不都
合である。そこで、本実施例の電圧判別回路64では、住
戸器の電圧の立ち上がりを検出した後、一定時間(例え
ば100msec)は電圧の立ち下がりを検出しない方式を採
用している。これにより、住戸器に至る伝送線の電圧が
立ち上がるときの電圧振動により間違って通話終了と判
別されることはなくなる。
さらに、住戸器が通話動作を終了し、住戸器に至る伝
送線lの電圧が立ち下がるときにも、過渡的に伝送線l
に電圧振動が生じることがある。この電圧振動により伝
送線lの電圧が一時的に上昇することがあり、この電圧
上昇を間違って住戸器の動作開始と判別しては不都合で
ある。そこで、本実施例の電圧判別回路64では、住戸器
の電圧の立ち下がりを検出した後、一定時間(例えば50
0msec)は電圧の立ち上がりを検出しない方式を採用し
ている。これにより、住戸器に至る電圧が立ち下がると
きの電圧振動により間違って住戸器が動作状態であると
判別されるようなことはなくなる。
なお、電圧判別回路64は、住戸器に至る伝送線lの直
流成分の電圧レベルを所定の基準電圧と比較する電圧比
較器を備えており、伝送線lの電圧が第1の基準電圧以
上であれば、住戸器が動作状態であると判別し、第2の
基準電圧以下であれば、住戸器が不動作状態であると判
別するものであるが、第1の基準電圧は第2の基準電圧
と同じ電圧でも良いし、異なる電圧でも良い。第1の基
準電圧と第2の基準電圧を異なる電圧に設定すれば、伝
送線の電圧変化に遅れがあっても、速やかに住戸器の状
態を検出することができるので好都合である。特に、伝
送線が長い場合には、容量性インピーダンスの影響によ
り伝送線の電圧変化が遅れることがあり、電圧立ち上が
り時には、住戸器の動作状態の検出が遅れて、玄関器へ
の電源供給が遅れることがあり、住戸器からの音声が頭
欠けする場合がある。また、電圧立ち下がり時には、玄
関器の電源遮断が遅れることになり、玄関器における音
声復調回路に住戸器の搬送波が入力されないことになっ
て、この音声復調回路がFM方式であると、玄関器で異常
雑音が発生することがある。このような不都合を防止す
るためには、第1の基準電圧と第2の基準電圧は、異な
る電圧に設定することが望ましく、一般に、電圧立ち上
がり検出用の第1の基準電圧は、電圧立ち下がり検出用
の第2の基準電圧よりも低く設定することが好ましい。
なお、中継器Rが設置される位置は、玄関器G又は複
数の住戸器J1〜J4のうちの1つの近傍であっても構わな
い。
[発明の効果] 本発明にあっては、上述のように、玄関器と住戸器の
間で少なくとも音声信号と電源とを一対の伝送線を用い
て多重伝送するインターホンにおいて、1つの玄関器と
複数の住戸器のうちの1つとを切換接続する中継器を備
え、玄関器と住戸器は前記音声信号をFM方式で変復調し
て伝送する手段を備え、住戸器は伝送線上に電源を供給
する手段を備え、玄関器は伝送線上から電源を供給され
るように構成されており、中継器は切換接続された住戸
器につながる伝送線の電圧が基準電圧以上となったとき
に住戸器が動作状態であると判別する電圧判別回路と、
電圧判別回路により住戸器が動作状態であると判別され
たときに玄関器につながる伝送線に電源を供給する回路
とを備えるものであるから、住戸器の接続を確実に検出
でき、住戸器が正常に接続されている場合にのみ玄関器
を動作させることができるという効果がある。したがっ
て、玄関器の側で音声復調回路よりFM方式に特有の大き
な雑音を発生するような不都合は生じない。
なお、住戸器につながる伝送線の電圧の立ち上がり検
出又は立ち下がり検出と、経過時間の判別とを組み合わ
せることにより、伝送線の特性や電圧振動等に起因する
誤検出を防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のブロック図、第2図は従来
例の概略構成図、第3図(a)及び(b)はそれぞれ他
の従来例における住戸器及び玄関器のブロック図、第4
図は同上に用いる伝送線上の周波数分割例を示す説明図
である。 Gは玄関器、J1〜J4は玄関器、Rは中継器、lは伝送
線、64は電圧判別回路である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 正彦 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−67088(JP,A) 特開 昭58−54770(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04M 9/00 - 9/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】玄関器と住戸器の間で少なくとも音声信号
    と電源とを一対の伝送線を用いて多重伝送するインター
    ホンにおいて、1つの玄関器と複数の住戸器のうちの1
    つとを切換接続する中継器を備え、玄関器と住戸器は前
    記音声信号をFM方式で変復調して伝送する手段を備え、
    住戸器は伝送線上に電源を供給する手段を備え、玄関器
    は伝送線上から電源を供給されるように構成されてお
    り、中継器は切換接続された住戸器につながる伝送線の
    電圧が基準電圧以上となったときに住戸器が動作状態で
    あると判別する電圧判別回路と、電圧判別回路により住
    戸器が動作状態であると判別されたときに玄関器につな
    がる伝送線に電源を供給する回路とを備えることを特徴
    とする集合住宅用インターホン。」
  2. 【請求項2】電圧判別回路は、切換接続された住戸器に
    つながる伝送線の電圧の立ち上がりが一定時間以上にわ
    たり検出されないときには、住戸器の切換接続を解除す
    る手段を備えることを特徴とする請求項1記載の集合住
    宅用インターホン。
  3. 【請求項3】電圧判別回路は、切換接続された住戸器に
    つながる伝送線の電圧が立ち下がったときには、住戸器
    の切換接続を解除する手段を備えることを特徴とする請
    求項2記載の集合住宅用インターホン。
  4. 【請求項4】電圧判別回路は、切換接続された住戸器に
    つながる伝送線の電圧の立ち上がりを検出した後、一定
    時間は伝送線の電圧の立ち下がりを検出しない回路とし
    たことを特徴とする請求項3記載の集合住宅用インター
    ホン。
  5. 【請求項5】電圧判別回路は、切換接続された住戸器に
    つながる伝送線の電圧の立ち下がりを検出した後、一定
    時間は伝送線の電圧の立ち上がりを検出しない回路とし
    たことを特徴とする請求項3記載の集合住宅用インター
    ホン。
  6. 【請求項6】切換接続された住戸器につながる伝送線の
    電圧が立ち上がったことを検出するための第1の基準電
    圧と、前記伝送線の電圧が立ち下がったことを検出する
    ための第2の基準電圧とは異なる電圧値に設定されてい
    ることを特徴とする請求項3記載の集合住宅用インター
    ホン。
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