JP3828875B2 - 運行管理方法、及びこれを用いた運行管理装置 - Google Patents

運行管理方法、及びこれを用いた運行管理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラック等の車両の運行中に算出される燃料瞬時流量又は燃料消費率の少なくとも何れかが予め設定された警報レベルに達した際に、当該燃料瞬時流量又は当該燃料消費率を異常値として保持すると共に、燃料瞬時流量又は燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報を発する運行管理方法、及びこれを用いた運行管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の運行管理方法、及びこれを用いた運行管理装置としては、例えば、実願平3−14843号(実開平4−110924)のCD−ROMに示すようなものがある。
【0003】
すなわち、運行中の車両の燃料の消費量を検出してこのときの燃料消費率(単位は[km/l])に係る流量パルス信号を生成する流量センサと、車両の運行速度(単位は[km/h])を測定してこのときの運行速度に係る車速パルス信号を生成する車速センサと、流量パルス信号に基づいて単位時間に車両で消費される燃料の瞬時流量を算出してこのとき算出された燃料瞬時流量(単位は[l/h])に係る燃料瞬時流量情報を生成し、又、車速パルス信号に基づいて、単位容量当たりの燃料で車両が走行した距離である燃料消費率を算出してこのときに算出された燃料消費率に係る燃料消費率情報を生成する演算手段と、車両の運行中の燃料瞬時流量情報又は燃料消費率情報の少なくとも何れかが警報レベルに達した場合に、このときの燃料瞬時流量情報又はこのときの燃料消費率情報を異常値情報として保持する制御を実行すると共に、異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報を生成する判定手段と、受信した異常値情報を保持する記憶手段と、受信した警報情報に応じて、燃料瞬時流量又は燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報を発する警報手段とを有し構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の運行管理方法、及びこれを用いた運行管理装置では、地形の変化に対して警報レベルが固定されており、地形の変化の影響を反映させて警報レベルを可変にされていなかったため、燃料瞬時流量又は燃料消費率が悪化する様な上り坂の様な地形を車両が走行して負荷が増大した場合、平坦地や下り坂を走行する場合には生成されないような不必要な異常値情報が記憶手段に保持されてしまう可能性があるという技術的課題があった。更にこの場合、この不必要な異常値情報の生成に伴って不必要な警報情報が生成されてしまうという技術的課題があった。
【0005】
本発明は、このような従来の問題点を解決することを課題としており、特に、車両の運行中の前記斜度に対応する前記燃料消費率又は燃料瞬時流量が、車両の傾斜の度合いを変数とする所定の燃料消費率警報レベル判定曲線又は燃料瞬時流量警報レベル判定曲線に基づいて設定された警報エリアに一致した際に、前記警報を発する機能を設けることに依り、地形による異常値を保持せずに適切な異常値のみを収集してこれを記録できる運行管理方法、及びこれを用いた運行管理装置を提供することを課題とする。
【0006】
更に、任意の斜度に対して適切な燃料消費率及び燃料瞬時流量の各々の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができる運行管理方法、及びこれを用いた運行管理装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、車両の運行中に算出される燃料消費率が予め設定された警報エリアに一致した際に、燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報を発する運行管理方法において、
車両の傾斜の度合いを変数とする所定の燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて前記警報エリアを設定する工程と、
車両の運行中の前記斜度に対応する前記燃料消費率が、前記警報エリアに一致した際に、前記警報を発する工程とを有する、
ことを特徴とする運行管理方法である。
【0008】
請求項2に記載の発明は、車両の運行中に算出される燃料瞬時流量が予め設定された警報エリアに一致した際に、燃料瞬時流量に異常状態が発生した旨の警報を発する運行管理方法において、
車両の斜度を変数とする所定の燃料瞬時流量警報レベル判定曲線に基づいて前記警報エリアを設定する工程と、
車両の運行中の前記斜度に対応する前記燃料瞬時流量が、前記警報エリアに一致した際に、前記警報を発する工程とを有する、
ことを特徴とする運行管理方法である。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の運行管理方法を用いた運行管理装置において、運行中の車両の燃料の消費量を検出して当該燃料消費率に係る流量パルス信号12aを生成する流量センサ12と、
車両の運行速度を測定して当該運行速度に係る車速パルス信号14aを生成する車速センサ14と、
車両の傾斜の度合いを測定して当該傾斜度に係る斜度信号16aを生成する斜度センサ16と、
前記車速パルス信号14aに基づいて単位容量当たりの燃料で車両が走行した距離である燃料消費率を算出して当該算出された燃料消費率に係る燃料消費率情報22bを生成する演算手段22と、
前記斜度信号16aに対応する前記燃料消費率情報22bが、前記燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリアに一致した際に、燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報26bを生成する判定手段26と、
受信した前記警報情報26bに応じて前記異常状態が発生した旨の警報を発する警報手段30とを有する、
ことを特徴とする運行管理装置10である。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項2記載の運行管理方法を用いた運行管理装置において、運行中の車両の燃料の消費量を検出して当該燃料消費率に係る流量パルス信号12aを生成する流量センサ12と、
車両の運行速度を測定して当該運行速度に係る車速パルス信号14aを生成する車速センサ14と、
車両の傾斜の度合いを測定して当該傾斜度に係る斜度信号16aを生成する斜度センサ16と、
前記流量パルス信号12aに基づいて単位時間に車両で消費される燃料の瞬時流量を算出して当該算出された燃料瞬時流量に係る燃料瞬時流量情報22aを生成する演算手段22と、
前記斜度信号16aに対応する前記燃料瞬時流量情報22aが、前記燃料瞬時流量警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリアに一致した際に、燃料瞬時流量に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報26bを生成する判定手段26と、
受信した前記警報情報26bに応じて前記異常状態が発生した旨の警報を発する警報手段30とを有する、
ことを特徴とする運行管理装置10である
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の各種実施形態を説明する。
図1は、本実施形態の運行管理装置10を説明するための機能ブロック図である。
【0012】
本運行管理装置10は、トラック等の車両の運行中に算出される燃料瞬時流量又は燃料消費率の少なくとも何れかが予め設定された警報レベルに達した際に、燃料瞬時流量(単位は[l/h])又は燃料消費率(単位は[km/l])を異常値として保持すると共に、燃料瞬時流量又は燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報を発する運行管理方法を実行する装置であって、図1に示すように、GPSセンサ20と位置検出手段24と流量センサ12と車速センサ14と演算手段22と判定手段26と記憶手段28と警報手段30とを有する。
【0013】
GPSセンサ20は、車両の運行位置に係るGPS信号20aを収集する機能を有し、位置検出手段24に接続されている。
【0014】
具体的には、GPS(Global Positioning System:全世界測位システム)が生成する下り回線電波信号(則ち、GPS信号20a)を受信して、その受信波に含まれる位置情報(則ち、車両の運行位置に係るGPS信号20a)を検出している。
【0015】
位置検出手段24は、GPS信号20aに基づいて、車両の運行位置を特定して特定された運行位置に係る位置情報24aを生成する機能を有し、GPSセンサ20と判定手段26とに接続されている。
【0016】
流量センサ12は、運行中の車両の燃料(具体的には、ガソリンや軽油)の消費量(単位は[l/h])を検出して燃料消費率に比例した流量パルス信号12aを生成する機能を有し、演算手段22に接続されている。
【0017】
車速センサ14は、車両の運行速度(単位は[km/h])を測定して運行速度に比例した車速パルス信号14aを生成する機能を有し、演算手段22に接続されている。
【0018】
演算手段22は、流量パルス信号12aに基づいて単位時間に車両で消費される燃料の瞬時流量を算出して算出された燃料瞬時流量に比例した燃料瞬時流量情報22a(単位は[l/h])を生成し、又、車速パルス信号14aに基づいて、単位容量当たりの燃料で車両が走行した距離である燃料消費率を算出して算出された燃料消費率に比例した燃料消費率情報22b(単位は[km/l])を生成する機能を有し、流量センサ12と車速センサ14と判定手段26とに接続されている。
【0019】
判定手段26は、車速パルス信号14aに対応する燃料消費率情報22bが、燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリアに一致した際に、燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報26bを生成する機能を有する。
【0020】
燃料消費率警報レベル判定曲線は、少なくとも2種類の運行速度に基づいて決定される1次関数を用いることが望ましい。
【0021】
記憶手段28は、受信した位置情報24aに対応づけられた異常値情報26aを保持する機能を有し、判定手段26に接続されている。
【0022】
警報手段30は、受信した警報情報26bに応じて、燃料瞬時流量又は燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報を発する機能を有し、判定手段26に接続されている。
【0023】
図3(a)は、第1実施形態の燃料消費率警報レベル判定曲線f(x)に用いられる初期値設定方法を説明するためのテーブルであり、図2(b)は、警報レベル判定曲線f(x)と警報エリア(斜線部)を説明するためのグラフである。
【0024】
例えば、初期値(則ち、少なくとも2種類の運行速度)が、図2(a)に示すように、運行速度0[km]に対して燃料消費率情報22bが0[km/l]、運行速度100[km]に対して燃料消費率情報22bが2[km/l]であったとする。
【0025】
このとき、燃料消費率警報レベル判定曲線は、図2(b)に示す1次関数f(x)(=([2−0]/[100−0])・x)が用いられる。なお、ここでf(x)は燃料消費率を意味し、xは運行速度(則ち、車速パルス信号14a)を意味する。
【0026】
この場合、燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリアは、図2(b)の斜線の部分となる。
【0027】
燃料消費率情報22b>燃料消費率警報レベル判定曲線f(x)の場合に警報情報26bが生成される。
【0028】
なお、燃料消費率警報レベル判定曲線として、少なくとも2種類の運行速度に基づいて決定される折れ線関数を用いることも可能である。このような折れ線関数である燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の運行速度に対して更に適切な燃料消費率の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。また燃料消費率警報レベル判定曲線として、予め設定された曲線関数を用いることが可能である。このような曲線関数である燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の運行速度に対して更に適切な燃料消費率の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0029】
第1実施形態の運行管理装置10に依れば、車速パルス信号14aに対応する燃料消費率情報22bが、燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリアに一致した際に、燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報26bを生成する判定手段26を設けることに依り、任意の運行速度に対して適切な燃料消費率の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0030】
図3は、図2の運行管理方法を説明するためのフローチャートである。
【0031】
先ず、流量センサ12が、運行中の車両の燃料(具体的には、ガソリンや軽油)の消費量(単位は[l/h])を検出して燃料消費率に比例した流量パルス信号12aを生成する(ステップS201)。
【0032】
続いて、演算手段22が、計測された流量パルス信号12aに基づいて、単位時間に車両で消費される燃料の瞬時流量を算出して算出された燃料瞬時流量に比例した燃料瞬時流量情報22a(単位は[l/h])を生成する(ステップS202→ステップS203)。
【0033】
続いて、車速センサ14が、車両の運行速度(単位は[km/h])を測定して運行速度に比例した車速パルス信号14aを生成する(ステップS204)。
【0034】
続いて、演算手段22が、車速パルス信号14aに基づいて、単位容量当たりの燃料で車両が走行した距離である燃料消費率を算出して算出された燃料消費率に比例した燃料消費率情報22b(単位は[km/l])を生成する(ステップS205)。
【0035】
続いて、演算手段22が、車両の運行速度を変数とする所定の燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて警報エリア(具体的には、図2(b)の斜線の部分)を設定する(ステップS206)。
【0036】
続いて、判定手段26が、車速パルス信号14aに対応する燃料消費率情報22bが、燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリアに一致した際に(則ち、燃料消費率情報22bが、図2(b)の斜線の部分に存在する場合(則ち、燃料消費率情報22b>燃料消費率警報レベル判定曲線f(x)の場合))(ステップS207のNo→ステップS208のYES)、燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報26bを生成する(ステップS209)。
【0037】
同時に、警報手段30が、受信した警報情報26bに応じて、燃料瞬時流量又は燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報音(具体的には、ブザー音)を発すると同時に(ステップS210→ステップS211)、LED表示を用いた警報表示を実行する(ステップS211→ステップS212)。
【0038】
以上説明したように、第1実施形態の運行管理方法に依れば、車両の運行中の運行速度に対応する燃料消費率が、車両の運行速度を変数とする所定の燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の運行速度に対して適切な燃料消費率の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0039】
次に、第2実施形態を説明する。
【0040】
図1は、本実施形態の運行管理装置10を説明するための機能ブロック図である。なお、第1実施形態または第2実施形態において既に記述したものと同一の部分については、同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0041】
第1実施形態の運行管理装置10は、第1実施形態の運行管理装置10に斜度センサ16を付加した構成を有する。
【0042】
斜度センサ16は、車両の傾斜の度合いを測定して傾斜度に係る斜度信号16aを生成する機能を有し、演算手段22に接続されている。
【0043】
本実施形態の演算手段22は、流量パルス信号12aに基づいて単位時間に車両で消費される燃料の瞬時流量を算出して算出された燃料消費率に比例した燃料消費率情報22bを生成する機能を有する。
【0044】
更に演算手段22は、流量パルス信号12aに基づいて単位時間に車両で消費される燃料の瞬時流量を算出して算出された燃料瞬時流量に比例した燃料瞬時流量情報22aを生成する機能を有する。
【0045】
図3(a)は、第3実施形態に用いられる燃料瞬時流量警報レベル判定曲線g(x)の初期値設定方法を説明するためのテーブルであり、図3(b)は、燃料瞬時流量警報レベル判定曲線g(x)と警報エリア(斜線部)を説明するためのグラフであり、図3(c)は、燃料消費率警報レベル判定曲線h(x)と警報エリア(斜線部)を説明するためのグラフである。
【0046】
燃料瞬時流量警報レベル判定曲線g(x)は、少なくとも2種類の運行速度に基づいて決定される1次関数を用いることが望ましい。
【0047】
例えば、図4(a)に示すように、斜度0度に対する燃料瞬時流量及び燃料消費率の初期値が各々、20[l/h],3.0[km/l]であり、斜度10度に対する燃料瞬時流量及び燃料消費率の初期値が各々、40[l/h],1.0[km/l]であるとする。
【0048】
このとき、燃料瞬時流量警報レベル判定曲線g(x)は、図4(b)に示す1次関数g(x)(=([40−20]/[10−0])・x)が用いられる。なお、ここでg(x)は燃料瞬時流量(則ち、燃料瞬時流量情報22a)を意味し、xは斜度(則ち、斜度信号16a)を意味する。
【0049】
この場合、燃料瞬時流量警報レベル判定曲線g(x)に基づいて決定される警報エリアは、図4(b)の斜線の部分となる。
【0050】
燃料瞬時流量情報22a>燃料瞬時流量警報レベル判定曲線g(x)の場合に警報情報26bが生成される。
【0051】
このような1次関数である燃料瞬時流量警報レベル判定曲線g(x)に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の斜度に対して適切な燃料瞬時流量の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0052】
なお、燃料瞬時流量警報レベル判定曲線g(x)は、少なくとも2種類の運行速度に基づいて決定される折れ線関数を用いることもできる。このような折れ線関数である燃料瞬時流量警報レベル判定曲線g(x)に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の斜度に対して適切な燃料瞬時流量の警報レベルを設定でき、その結果、更に適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。また、燃料瞬時流量警報レベル判定曲線g(x)は、予め設定された曲線関数を用いることもできる。このような曲線関数である燃料瞬時流量警報レベル判定曲線g(x)に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の斜度に対して適切な燃料瞬時流量の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0053】
燃料消費率警報レベル判定曲線h(x)は、少なくとも2種類の運行速度に基づいて決定される1次関数を用いることが望ましい。
【0054】
例えば、図4(a)に示すように、斜度0度に対する燃料瞬時流量及び燃料消費率の初期値が各々、20[l/h],3.0[km/l]であり、斜度10度に対する燃料瞬時流量及び燃料消費率の初期値が各々、40[l/h],1.0[km/l]であるとする。
【0055】
このとき、燃料消費率警報レベル判定曲線h(x)は、図4(c)に示す1次関数h(x)(=([1−3]/[10−0])・x)が用いられる。なお、ここでg(x)は燃料消費率(則ち、燃料消費率情報22b)を意味し、xは斜度(則ち、斜度信号16a)を意味する。
【0056】
この場合、燃料消費率警報レベル判定曲線h(x)に基づいて決定される警報エリアは、図(c)の斜線の部分となる。
【0057】
燃料消費率情報22b<燃料消費率警報レベル判定曲線h(x)の場合に警報情報26bが生成される。
【0058】
このような1次関数である燃料消費率警報レベル判定曲線h(x)に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の斜度に対して適切な燃料消費率の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0059】
なお、燃料消費率警報レベル判定曲線h(x)は、少なくとも2種類の運行速度に基づいて決定される折れ線関数を用いることもできる。このような折れ線関数である燃料消費率警報レベル判定曲線h(x)に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の斜度に対して適切な燃料消費率の警報レベルを設定でき、その結果、更に適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。また、燃料消費率警報レベル判定曲線h(x)は、予め設定された曲線関数を用いることもできる。このような曲線関数である燃料消費率警報レベル判定曲線h(x)に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の斜度に対して適切な燃料消費率の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0060】
また本実施形態の判定手段26は、斜度信号16aに対応する燃料瞬時流量情報22aが、燃料瞬時流量警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリア(図5(b)中の斜線部)に一致した際に、燃料瞬時流量に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報26bを生成する機能を有する。
【0061】
更に判定手段26は、斜度信号16aに対応する燃料消費率情報22bが、燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリア(図5(c)中の斜線部)に一致した際に、燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報26bを生成する機能を有する。
【0062】
以上説明したように、第2実施形態の運行管理装置10に依れば、斜度信号16aに対応する燃料瞬時流量情報22aが、燃料瞬時流量警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリア(図4(b)中の斜線部)に一致した場合(則ち、燃料瞬時流量情報22aが、図4(b)中の斜線部に含まれる場合)に、燃料瞬時流量に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報26bを生成する判定手段26を設けることに依り、任意の斜度に対して適切な燃料瞬時流量の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0063】
更に、斜度信号16aに対応する燃料消費率情報22bが、燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリア(図4(c)中の斜線部)に一致した場合(則ち、燃料消費率情報22bが、図4(c)中の斜線部に含まれる場合)に、燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報26bを生成する判定手段26を設けることに依り、任意の斜度に対して適切な燃料消費率の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0064】
図5は、図4の運行管理方法を説明するためのフローチャートである。
【0065】
先ず、流量センサ12が、運行中の車両の燃料(具体的には、ガソリンや軽油)の消費量(単位は[l/h])を検出して燃料消費率に比例した流量パルス信号12aを生成する(ステップS301)。
【0066】
続いて、演算手段22が、計測された流量パルス信号12aに基づいて、単位時間に車両で消費される燃料の瞬時流量を算出して算出された燃料瞬時流量に比例した燃料瞬時流量情報22a(単位は[l/h])を生成する(ステップS302→ステップS303)。
【0067】
続いて、車速センサ14が、車両の運行速度(単位は[km/h])を測定して運行速度に比例した車速パルス信号14aを生成する(ステップS304)。
【0068】
続いて、演算手段22が、車速パルス信号14aに基づいて、単位容量当たりの燃料で車両が走行した距離である燃料消費率を算出して算出された燃料消費率に比例した燃料消費率情報22b(単位は[km/l])を生成する(ステップS305)。
【0069】
続いて、斜度センサ16が、車両の傾斜の度合いを測定して傾斜度に係る斜度信号16aを生成する(ステップS306)。
【0070】
続いて、演算手段22が、斜度を変数とする所定の燃料瞬時流量警報レベル判定曲線g(x)に基づいて警報エリア(具体的には、図4(b)の斜線の部分)を設定し、斜度を変数とする所定の燃料消費率警報レベル判定曲線h(x)に基づいて警報エリア(具体的には、図4(c)の斜線の部分)を設定する(ステップS307)。
【0071】
続いて、判定手段26が、斜度信号16aに対応する燃料瞬時流量情報22aが、燃料瞬時流量警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリア(図4(b)中の斜線部)に一致した際に(則ち、燃料瞬時流量情報22aが、図4(b)の斜線の部分に存在する場合(則ち、燃料瞬時流量情報22a>燃料瞬時流量警報レベル判定曲線g(x)の場合))(ステップS308のYES)、燃料瞬時流量に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報26bを生成する(ステップS310)。
【0072】
また、判定手段26が、斜度信号16aに対応する燃料消費率情報22bが、燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリア(図4(c)中の斜線部)に一致した際に(則ち、燃料消費率情報22bが、図4(c)の斜線の部分に存在する場合(則ち、燃料消費率情報22b<燃料消費率警報レベル判定曲線h(x)の場合))(ステップS308のNO→ステップS309のYES)、燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報26bを生成する(ステップS310)。
【0073】
同時に、警報手段30が、受信した警報情報26bに応じて、燃料瞬時流量又は燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報音(具体的には、ブザー音)を発すると同時に(ステップS311→ステップS312)、LED表示を用いた警報表示を実行する(ステップS312→ステップS313)。
【0074】
以上説明したように、第2実施形態の運行管理方法に依れば、車両の運行中の斜度に対応する燃料瞬時流量が、前車両の斜度を変数とする所定の燃料瞬時流量警報レベル判定曲線に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の斜度に対して適切な燃料瞬時流量の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0075】
更に、車両の運行中の斜度に対応する燃料消費率が、車両の傾斜の度合いを変数とする所定の燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の斜度に対して適切な燃料消費率の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0076】
次に、第3実施形態を説明する。
【0077】
図1は、本実施形態の運行管理装置10を説明するための機能ブロック図である。なお、第1実施形態乃至第3実施形態において既に記述したものと同一の部分については、同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0078】
第3実施形態の運行管理装置10は、第1実施形態の運行管理装置10に荷重センサ21を付加した構成を有する。
【0079】
荷重センサ21は、車両に積載された荷重を測定して測定された荷重に係る荷重信号21aを生成する機能を有し、演算手段22に接続されている。
【0080】
本実施形態の演算手段22は、流量パルス信号12aに基づいて単位時間に車両で消費される燃料の瞬時流量を算出して算出された燃料消費率に比例した燃料消費率情報22bを生成する機能を有する。
【0081】
更に演算手段22は、流量パルス信号12aに基づいて単位時間に車両で消費される燃料の瞬時流量を算出して算出された燃料瞬時流量に比例した燃料瞬時流量情報22aを生成する機能を有する。
【0082】
図6(a)は、図1の運行管理装置10に用いられる運行管理方法の第4実施形態に用いられる初期値設定方法を説明するためのテーブルであり、図7(b)は、燃料瞬時流量警報レベル判定曲線と警報エリアを説明するためのグラフであり、図6(c)は、燃料消費率警報レベル判定曲線と警報エリアを説明するためのグラフである。
【0083】
燃料瞬時流量警報レベル判定曲線j(x)は、少なくとも2種類の運行速度に基づいて決定される1次関数を用いることが望ましい。
【0084】
例えば、図6(a)に示すように、荷重0[ton=1000kg]に対する燃料瞬時流量及び燃料消費率の初期値が各々、20[l/h],3.0[km/l]であり、荷重10[ton]に対する燃料瞬時流量及び燃料消費率の初期値が各々、40[l/h],1.0[km/l]であるとする。
【0085】
このとき、燃料瞬時流量警報レベル判定曲線j(x)は、図6(b)に示す1次関数j(x)(=([40−20]/[10−0])・x)が用いられる。なお、ここでj(x)は燃料瞬時流量(則ち、燃料瞬時流量情報22a)を意味し、xは積載荷重(則ち、荷重信号21a)を意味する。
【0086】
この場合、燃料瞬時流量警報レベル判定曲線j(x)に基づいて決定される警報エリアは、図6(b)の斜線の部分となる。
【0087】
燃料瞬時流量情報22a>燃料瞬時流量警報レベル判定曲線j(x)の場合に警報情報26bが生成される。
【0088】
このような1次関数である燃料瞬時流量警報レベル判定曲線j(x)に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の積載荷重に対して適切な燃料消費率の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0089】
なお、燃料瞬時流量警報レベル判定曲線j(x)は、少なくとも2種類の運行速度に基づいて決定される折れ線関数を用いることもできる。このような折れ線関数である燃料瞬時流量警報レベル判定曲線j(x)に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の積載荷重に対して適切な燃料瞬時流量の警報レベルを設定でき、その結果、更に適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。また、燃料瞬時流量警報レベル判定曲線j(x)は、予め設定された曲線関数を用いることもできる。このような曲線関数である燃料瞬時流量警報レベル判定曲線j(x)に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の積載荷重に対して適切な燃料瞬時流量の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0090】
燃料消費率警報レベル判定曲線k(x)は、少なくとも2種類の運行速度に基づいて決定される1次関数を用いることが望ましい。
【0091】
例えば、図6(a)に示すように、荷重0[ton=1000kg]に対する燃料瞬時流量及び燃料消費率の初期値が各々、20[l/h],3.0[km/l]であり、荷重10[ton]に対する燃料瞬時流量及び燃料消費率の初期値が各々、40[l/h],1.0[km/l]であるとする。
【0092】
このとき、燃料消費率警報レベル判定曲線k(x)は、図6(c)に示す1次関数k(x)(=([1−3]/[10−0])・x)が用いられる。なお、ここでk(x)は燃料消費率(則ち、燃料消費率情報22b)を意味し、xは積載荷重(則ち、荷重信号21a)を意味する。
【0093】
この場合、燃料消費率警報レベル判定曲線k(x)に基づいて決定される警報エリアは、図6(c)の斜線の部分となる。
【0094】
燃料消費率情報22b<燃料消費率警報レベル判定曲線k(x)の場合に警報情報26bが生成される。
【0095】
このような1次関数である燃料消費率警報レベル判定曲線k(x)に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の積載荷重に対して適切な燃料消費率の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0096】
なお、燃料消費率警報レベル判定曲線k(x)は、少なくとも2種類の運行速度に基づいて決定される折れ線関数を用いることもできる。このような折れ線関数である燃料消費率警報レベル判定曲線k(x)に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の積載荷重に対して適切な燃料消費率の警報レベルを設定でき、その結果、更に適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。また、燃料消費率警報レベル判定曲線k(x)は、予め設定された曲線関数を用いることもできる。このような曲線関数である燃料消費率警報レベル判定曲線k(x)に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の積載荷重に対して適切な燃料消費率の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0097】
また本実施形態の判定手段26は、荷重信号21aに対応する燃料消費率情報22bが、燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリアに一致した際に、燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報26bを生成する機能を有する。
【0098】
更に判定手段26は、荷重信号21aに対応する燃料瞬時流量情報22aが、燃料瞬時流量警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリアに一致した際に、燃料瞬時流量に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報26bを生成する機能を有する。
【0099】
本実施形態の運行管理装置10に依れば、請求項18乃至21のいずれか一項に記載の効果に加えて、荷重信号21aに対応する燃料消費率情報22bが、燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリアに一致した際に、燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報26bを生成する判定手段26を設けることに依り、任意の積載荷重に対して適切な燃料消費率の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0100】
更に、荷重信号21aに対応する燃料瞬時流量情報22aが、燃料瞬時流量警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリアに一致した際に、燃料瞬時流量に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報26bを生成する判定手段26を設けることに依り、任意の積載荷重に対して適切な燃料瞬時流量の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0101】
図7は、図6の運行管理方法を説明するためのフローチャートである。
【0102】
先ず、流量センサ12が、運行中の車両の燃料(具体的には、ガソリンや軽油)の消費量(単位は[l/h])を検出して燃料消費率に比例した流量パルス信号12aを生成する(ステップS401)。
【0103】
続いて、演算手段22が、計測された流量パルス信号12aに基づいて、単位時間に車両で消費される燃料の瞬時流量を算出して算出された燃料瞬時流量に比例した燃料瞬時流量情報22a(単位は[l/h])を生成する(ステップS402→ステップS403)。
【0104】
続いて、車速センサ14が、車両の運行速度(単位は[km/h])を測定して運行速度に比例した車速パルス信号14aを生成する(ステップS404)。
【0105】
続いて、演算手段22が、車速パルス信号14aに基づいて、単位容量当たりの燃料で車両が走行した距離である燃料消費率を算出して算出された燃料消費率に比例した燃料消費率情報22b(単位は[km/l])を生成する(ステップS405)。
【0106】
続いて、荷重センサ21が、車両に積載された荷重を測定して測定された荷重に係る荷重信号21aを生成する(ステップS406)。
【0107】
続いて、演算手段22が、積載荷重を変数とする所定の燃料瞬時流量警報レベル判定曲線j(x)に基づいて警報エリア(具体的には、図6(b)の斜線の部分)を設定し、積載荷重を変数とする所定の燃料消費率警報レベル判定曲線k(x)に基づいて警報エリア(具体的には、図6(b)の斜線の部分)を設定する(ステップS407)。
【0108】
続いて、判定手段26が、積載荷重信号21aに対応する燃料瞬時流量情報22aが、燃料瞬時流量警報レベル判定曲線k(x)に基づいて決定される警報エリア(図6(c)中の斜線部)に一致した際に(則ち、燃料瞬時流量情報22aが、図6(c)の斜線の部分に存在する場合(則ち、燃料瞬時流量情報22a>燃料瞬時流量警報レベル判定曲線j(x)の場合))(ステップS408のYES)、燃料瞬時流量に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報26bを生成する(ステップS410)。
【0109】
また、判定手段26が、積載荷重信号21aに対応する燃料消費率情報22bが、燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリア(図6(c)中の斜線部)に一致した際に(則ち、燃料消費率情報22bが、図6(c)の斜線の部分に存在する場合(則ち、燃料消費率情報22b<燃料消費率警報レベル判定曲線k(x)の場合))(ステップS408のNO→ステップS409のYES)、燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報26bを生成する(ステップS410)。
【0110】
同時に、警報手段30が、受信した警報情報26bに応じて、燃料瞬時流量又は燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報音(具体的には、ブザー音)を発すると同時に(ステップS411→ステップS412)、LED表示を用いた警報表示を実行する(ステップS412→ステップS413)。
【0111】
以上説明したように、第4実施形態の運行管理方法に依れば、車両の運行中の積載荷重に対応する燃料瞬時流量が、前車両の積載荷重を変数とする所定の燃料瞬時流量警報レベル判定曲線に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の積載荷重に対して適切な燃料瞬時流量の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0112】
更に、車両の運行中の積載荷重に対応する燃料消費率が、車両の傾斜の度合いを変数とする所定の燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の積載荷重に対して適切な燃料消費率の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0113】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明に依れば、車両の運行中の斜度に対応する燃料消費率が、車両の傾斜の度合いを変数とする所定の燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の斜度に対して適切な燃料消費率の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0114】
請求項2に記載の発明に依れば、車両の運行中の斜度に対応する燃料瞬時流量が、車両の斜度を変数とする所定の燃料瞬時流量警報レベル判定曲線に基づいて設定された警報エリアに一致した際に警報を発する工程を設けることに依り、任意の斜度に対して適切な燃料瞬時流量の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる
【0115】
請求項3に記載の発明に依れば、請求項1記載の効果に加え、斜度信号に対応する燃料消費率情報が、燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリアに一致した際に、燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報を生成する判定手段を設けることに依り、任意の斜度に対して適切な燃料消費率の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる。
【0116】
請求項4に記載の発明に依れば、請求項2記載の効果に加え、斜度信号に対応する燃料瞬時流量情報が、燃料瞬時流量警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリアに一致した際に、燃料瞬時流量に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報を生成 する判定手段を設けることに依り、任意の斜度に対して適切な燃料瞬時流量の警報レベルを設定でき、その結果、適切な異常値のみを収集し記録でき、更に適切な警報を発することができるようになる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の運行管理装置を説明するための機能ブロック図である。
【図2】 図2(a)は、第1実施形態に用いられる燃料消費率警報レベル判定曲線の初期値設定方法を説明するためのテーブルであり、図2(b)は、警報レベル判定曲線と警報エリアを説明するためのグラフである。
【図3】 図2の運行管理方法を説明するためのフローチャートである。
【図4】 図4(a)は、第2実施形態に用いられる燃料瞬時流量警報レベル判定曲線の初期値設定方法を説明するためのテーブルであり、図4(b)は、燃料瞬時流量警報レベル判定曲線と警報エリアを説明するためのグラフであり、図4(c)は、燃料消費率警報レベル判定曲線と警報エリアを説明するためのグラフである。
【図5】 図4の運行管理方法を説明するためのフローチャートである。
【図6】 図6(a)は、第3実施形態に用いられる燃料瞬時流量警報レベル判定曲線の初期値設定方法を説明するためのテーブルであり、図6(b)は、燃料瞬時流量警報レベル判定曲線と警報エリアを説明するためのグラフであり、図6(c)は、燃料消費率警報レベル判定曲線と警報エリアを説明するためのグラフである。
【図7】 図6の運行管理方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 運行管理装置
12 流量センサ
12a 流量パルス信号
14 車速センサ
14a 車速パルス信号
16 斜度センサ
16a 斜度信号
22 演算手段
22a 燃料瞬時流量情報
22b 燃料消費率情報
26 判定手段
26b 警報情報
28 記憶手段
30 警報手段

Claims (4)

  1. 車両の運行中に算出される燃料消費率が予め設定された警報エリアに一致した際に、燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報を発する運行管理方法において、
    車両の傾斜の度合いを変数とする所定の燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて前記警報エリアを設定する工程と、
    車両の運行中の前記斜度に対応する前記燃料消費率が、前記警報エリアに一致した際に、前記警報を発する工程とを有する、
    ことを特徴とする運行管理方法
  2. 車両の運行中に算出される燃料瞬時流量が予め設定された警報エリアに一致した際に、燃料瞬時流量に異常状態が発生した旨の警報を発する運行管理方法において、
    車両の斜度を変数とする所定の燃料瞬時流量警報レベル判定曲線に基づいて前記警報エリアを設定する工程と、
    車両の運行中の前記斜度に対応する前記燃料瞬時流量が、前記警報エリアに一致した際に、前記警報を発する工程とを有する、
    ことを特徴とする運行管理方法
  3. 請求項1記載の運行管理方法を用いた運行管理装置において、
    運行中の車両の燃料の消費量を検出して当該燃料消費量に係る流量パルス信号を生成する流量センサと、
    車両の運行速度を測定して当該運行速度に係る車速パルス信号を生成する車速センサと、
    車両の傾斜の度合いを測定して当該傾斜度に係る斜度信号を生成する斜度センサと、
    前記車速パルスに基づいて単位容量当たりの燃料で車両が走行した距離である燃料消費率を算出して当該算出された燃料消費率に係る燃料消費率情報を生成する演算手段と、
    前記斜度信号に対応する前記燃料消費率情報が、前記燃料消費率警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリアに一致した際に、燃料消費率に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報を生成する判定手段と、
    受信した前記警報情報に応じて前記異常状態が発生した旨の警報を発する警報手段とを有する、
    ことを特徴とする運行管理装置。
  4. 請求項2記載の運行管理方法を用いた運行管理装置において、
    運行中の車両の燃料の消費量を検出して当該燃料消費量に係る流量パルス信号を生成する流量センサと、
    車両の傾斜の度合いを測定して当該傾斜度に係る斜度信号を生成する斜度センサと、
    前記流量パルス信号に基づいて単位時間に車両で消費される燃料の瞬時流量を算出して当該算出された燃料瞬時流量に係る燃料瞬時流量情報を生成する演算手段と、
    前記斜度信号に対応する前記燃料瞬時流量情報が、前記燃料瞬時流量警報レベル判定曲線に基づいて決定される警報エリアに一致した際に、燃料瞬時流量に異常状態が発生した旨の警報を発するための警報情報を生成する判定手段と、
    受信した前記警報情報に応じて前記異常状態が発生した旨の警報を発する警報手段とを有する、
    ことを特徴とする運行管理装置。
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