JP3828323B2 - コールセンターシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コールセンターシステムに係り、顧客がオペレータと電話で対話をおこなっているときに、新たな通信手段によるコミュニケーションを追加して対話できるシステムであって、特に、顧客とオペレータがWebの共有画面で情報をやりとりするような顧客とオペレータのリアルタイムのコミュニケーションを追加したいときに用いて好適なコールセンターシステムの通信に関する。
【0002】
また、顧客が端末と電話の双方を利用して、コールセンターシステムの情報にアクセスできるときに、顧客の端末からオペレータに対する電話の予約をおこなえるコールセンターシステムであって、特に、コールセンターのホームページを閲覧している顧客が、ホームページに関することで、電話で質問したい事態などに顧客に提供するサービスとして好適なコールセンターシステムの通信に関する。
【0003】
【従来の技術】
製品に関する問い合わせ、保守サービスなどで電話サービスを利用する場合に接続されるコールセンタでは、顧客が電話をかけて来て、特段の指定がない限りは、空き状態で現在通話が可能なオペレータに接続される。このときには、一般に、顧客が電話機を使い発信した呼は、PSTN(Public Switched Telephone Network、公衆回線網)を経由してコールセンターのPBX(Private Branch eXchange)へ届けられ、PBXのACD(Automatic Call Distribution)機能で、現在通話可能なオペレータに割り振られる。
【0004】
一方、WWWの情報を閲覧している顧客が、そのブラウザ画面から対話要求を発行するWebコールという手段が知られている。この対話要求をおこなった場合には、その要求を受け取ったコールセンター内のWebサーバ、またはCTI(Computer Telephony Integration)サーバが持つACD機能で、通話可能なオペレータにその要求を満たすべくスケジュールを割り振る。
【0005】
単一メディアだけでは無く、電話に加えてWeb画面共有などを同時に用いてコミュニケーションを図る際など、従来のコールセンターでは上記のWebコールバックのように、顧客がブラウザ画面から発した対話要求を受け取った際に、オペレータと顧客との間でWeb画面共有を開始すると同時に、コールバックでオペレータと顧客間の電話回線も接続することにより、2者間で異メディアを用いたコミュニケーションを同時に実現している。
【0006】
電話による顧客からのインバウンド呼(コールセンターの内部にかかってくる呼)を任意のオペレータに接続する、従来のコールセンターにおけるACD機能に関しては、例えば、US05633924やUS05642411で述べられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
顧客からの対話要求に対して任意のオペレータを割り振るコールセンターのようなシステムにおいて、異メディア・他通信手段によるコミュニケーションを同時に開始する方法は、各コミュニケーションを統括するサーバ間などで、対話要求時に、セッション制御・呼制御の連携を図ることにより実現されている。
【0008】
しかしながら、各コミュニケーション手段の接続要求が個別に時間をおいて発せられた場合がある。特に、先に顧客とオペレータが電話で対話をしていたときに、その接続されている通信回線とは、別の通信回線を用いて発せられた他のコミュニケーションを要求してきた場合には、先に割り当てたオペレータと同一オペレータに特定して、通信を割り振る手段が無い。
【0009】
また、コールセンターに電話で問い合わせが集中など場合には、従来、顧客側では、待たされるか、あとから電話をかけるように誘導されるかなど顧客サービスに欠けるうらみがあった。例えば、コールセンターの提供するホームページで問題を解決できなかった顧客が、オペレータの電話の予約がおこなえ、スムーズに電話をつなげられるようにすることは顧客サービスの向上につながる。従来のコールセンターシステムでは、このように顧客が快適な通信がおこなえることに対して配慮する点に欠けるという問題点があった。
【0010】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、その目的は、電話以外のコンピュータによる通信手段を顧客に提供できるコールセンターにおいて、顧客とオペレータが電話による対話をおこなっているときに、その他の通信手段によるコミュニケーションを追加できるようなコールセンターシステムを提供することにある。
【0011】
また、顧客が端末から、オペレータに対して電話の予約がおこなえるようにして、顧客サービスの向上を図ることのできるコールセンターシステムを提供することにある。
【0012】
上記目的を達成するために、本発明のコールセンターシステムに係る発明の第一の構成は、顧客からの電話を、顧客に応対するオペレータに割り当てるACD(Automatic Call Distribution)機能と、顧客から他の通信手段により、オペレータが応対することのできる通信機能とを有するコールセンターシステムにおいて、このコールセンターシステムは、前記顧客からの他の通信手段による通信を前記オペレータの端末に割り当てることのできるコネクション制御手段を有し、顧客が電話により、あるオペレータと接続されているときに、その顧客とそのオペレータとに共通のセッションIDを付与し、前記コネクション制御手段は、前記共通のセッションIDによりその顧客とそのオペレータを特定して通信できるようにし、その顧客とそのオペレータが電話に加えて、前記他の通信手段により、相互にコミュニケーションを図れるようにするコネクション制御手段を備え、前記顧客と前記オペレータとの間の通信の開設の要求を、前記顧客の方からおこなうようにしたものである。
【0014】
上記目的を達成するために、本発明のコールセンターシステムに係る発明の第二の構成は、顧客からの電話を、顧客に応対するオペレータに割り当てるACD機能と、顧客から他の通信手段により、オペレータが応対することのできる通信機能とを有するコールセンターシステムにおいて、このコールセンターシステムは、前記顧客からの他の通信手段による通信を前記オペレータの端末に割り当てることのできるコネクション制御手段を有し、顧客が電話により、あるオペレータと接続されているときに、その顧客とそのオペレータとに共通のセッションIDを付与し、前記コネクション制御手段は、前記共通のセッションIDによりその顧客とそのオペレータを特定して通信できるようにし、その顧客とそのオペレータが電話に加えて、前記他の通信手段により、相互にコミュニケーションを図れるようにするコネクション制御手段を備え、前記顧客と前記オペレータとの間の通信の開設の要求を、前記オペレータの方からおこなうようにしたものである。
【0017】
上記目的を達成するために、本発明のコールセンターシステムに係る発明の第二の構成は、顧客からの電話を、顧客に応対するオペレータに割り当てるACD機能と、顧客から他の通信手段により、オペレータが応対することのできる通信機能とを有するコールセンターシステムにおいて、このコールセンターシステムは、前記顧客からの他の通信手段による通信を前記オペレータの端末に割り当てることのできるコネクション制御手段を有し、顧客が前記他の通信手段により、あるオペレータの端末と接続されているときに、その顧客が前記他の通信手段によって、その接続されている端末により通信しているオペレータに電話がつながるように接続要求を送り、前記接続要求により前記オペレータを選択するACD制御手段を有するようにしたものである。
【0018】
より詳しくは、上記コールセンターシステムにおいて、このコールセンターシステムは、前記顧客からの他の通信手段による通信を、セッションにより管理する手段を有し、 前記顧客がセッションIDを入力することにより、電話を前記オペレータにつなげるようにしたものである。
【0020】
より詳しくは、上記第一の構成のコールセンターシステムにおいて、このコールセンターシステムは、さらに、オペレータに関する状態を管理するACDテーブルと、ACD制御手段とを有し、前記ACDテーブルにオペレータがどの顧客に応対しているかを分るように顧客情報を持たせて、前記顧客と前記オペレータとの間の通信の開設にあたり、前記ACD制御手段に顧客識別情報を渡すことにより、前記他の通信を開設するオペレータを特定するようにしたものである。
【0021】
また詳しくは、上記第二の構成のこのコールセンターシステムは、さらに、オペレータに関する状態を管理するACDテーブルを有し、前記ACDテーブルによりオペレータの状態を参照することにより、電話を割り当てるACD制御手段を有するようにしたものである。
【0022】
本発明では、以上のような構成により、コールセンターにおいて既に電話回線がつながっている顧客とオペレータとの間で、新たに別の通信手段を追加利用する際の接続要求時に、顧客が提示する顧客情報を用いて、その電話回線を接続しているオペレータを検索するコネクション制御手段を設けるているので、顧客は先に電話回線でつながっているオペレータと、新たな通信手段を追加利用したコミュニケーションが可能になる。
【0023】
また、本発明では、コールセンタにおいて既に電話回線がつながっている顧客とオペレータとの間で、新たに別の通信手段を追加利用する際に、オペレータがコネクション制御手段からセッションIDを取得し、これを既に回線接続されている電話回線を用いて顧客に伝え、そのセッションIDを以って新たなコミュニケーションを開始することにより、後から新たな通信手段を追加利用したコミュニケーションが可能になる。
【0024】
さらに、本発明では、WWW情報を閲覧している顧客が閲覧している情報に対して問い合わせをおこなうために、ブラウザ画面から対話要求を発行して対応するオペレータの予約をおこなう際に、顧客からの電話に対しオペレータの割り当てをおこなっているACDを制御して、確保するオペレータを割り当てて予約状態に変更するACD制御手段とを備えることにより、Webからのオペレータ予約直後に顧客がかける電話は、予約したオペレータに自動的に接続されるようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る各実施形態について、図1ないし図19を用いて説明する。
〔コールセンターシステムのシステム構成〕
先ず、図1を用いて本発明に係るコールセンターシステムのシステム構成について説明する。
図1は、本発明に係るコールセンターシステムのシステム構成図である。
【0026】
顧客サイト1には、通信手段として電話機3と端末4とを有している。この内で、電話機3は、PSTN5に接続されていて、端末4の方は、インターネット等のネットワーク6に接続されている。
【0027】
ネットワーク6への接続の回線は、アナログ回線でもISDN(Integrated Service Digital Network)でも良いし、接続の仕方は、ダイアルアップ接続でも、企業網(LAN等)からの専用線接続等、如何なる方法でも構わない。
【0028】
さて、顧客がコールセンタに連絡を取りたいと思い、顧客サイト1からコールセンタ2に電話をするとする。顧客1からの電話をコールセンター2では、最初にPBX(Private Branch eXchange)7で受ける。PBX7と接続されているCTI(Computer Telephony Integration)サーバ8は、ACD(Automatic Call Distribution)やIVR(Interactive Voice Response)機能等を有し、PBX7の制御をおこなう。ここで、ACDとは、コールセンター内にかかってきた電話をオペレータに自動的に割り振る機能であり、サーバ8内のACD11は、顧客1からの電話に対応するオペレータ15の割り当てをおこなう。対応するオペレータの選出をおこなったACD11は、PBX7に対して顧客からの電話をそのオペレータに接続するよう指示を出す。また、IVRは、顧客からの電話に対して適切に応答して誘導する機能である。本実施形態では、ACDやIVR機能は、CTIサーバ8内の機能として記述しているが、PBX7が内部に機能を持つような形態でも良い。また、このシステム構成では、PBX7とCTIサーバ8とは、別の構成になっているが、PBX7とCTIサーバ8が一体となった機器構成でも、本発明は適用可能である。
【0029】
後に詳説するが、本発明に係るコールセンターシステムでは、顧客サイト1から端末4によって、ネットワーク6経由で、オペレータとコンピュータによって交信するすることを想定している。このときの顧客1の端末4によるネットワーク6経由でのアクセスは、コールセンター内の中継サーバ9が仲介する。顧客の端末4からWebコンテンツにアクセスしようとする場合には、中継サーバ9はすなわちWebサーバに相当する。端末4は、パーソナルコンピュータでも良いし、インターネット専用端末や家電にインターネット機能が組み込まれたインターネットTVのような形態でも良い。オペレータ15側も、顧客1同様、端末16と電話機17とを有し、これらを用いて顧客対応をおこなう。CTIサーバ8、中継サーバ9、顧客データベース10、オペレータの端末16は、LAN(Local Area Network)などのネットワークに接続されており、オペレータの電話機17は、PBX7と接続されている。
【0030】
CTIサーバ8には、上述の如くACD機能と、それに加えてACD制御手段12がある。また、中継サーバ9には、通信アプリケーションを実行するための通信アプリケーションのサーバプログラム14と、コネクション制御手段13がある。
【0031】
CTIサーバ8にあるACD制御手段12は、コネクション制御手段13とACD11との間の媒介として機能する。中継サーバ9にあるコネクション制御手段13は、電話以外で顧客とオペレータが、コンピュータを用いた通信をするときに接続するのが主な機能である。
【0032】
従来のコールセンターシステムと比べたときの本発明の新規特徴点は、これらのACD制御手段12とコネクション制御手段13により、顧客とオペレータが電話とコンピュータを用いた通信を、シームレスにおこなえるようにしたことにある。
【0033】
〔実施形態1〕
以下、上の図1のシステム構成図に加え、図2を用いて本発明に係る第一の実施形態について説明する。
図2は、本発明のコールセンターシステムの通信時の第一の実施形態に係るシーケンス図である。
先ず、図1を用いて第一の実施形態のときの通信動作の概要について説明しよう。
【0034】
第一の実施形態では、顧客サイト1からの電話に対し任意のオペレータが割り当てられ、電話での会話をおこなっている状況において、新たに端末上で動作する通信アプリケーションを利用して、対話のチャネルをさらに追加して相互コミュニケーションを図る場合を想定する。
【0035】
一般に端末で動作する通信アプリケーションを利用して相手端末と通信をおこなうには、通信先のアドレスを特定する必要がある。しかしながら、プロキシーサーバ経由でWebコンテンツにアクセスしてくるケースなどでは、Webサーバ側で通信ヘッダから取得できるアドレスはプロキシーサーバのアドレスとなってしまい、相手端末のアドレスは特定できない。そこで、この様なケースの解決策としては、対話をおこなおうとする各々がアドレスを特定できる中継サーバ(例えばWebサーバ)を設置し、その中継サーバを介して同一セッションに属する端末間でデータ通信をおこなうという方法がある。
【0036】
本実施形態でも、顧客とオペレータが、このような方法で中継サーバを介して通信する場合を考える。
【0037】
さて、顧客サイト1の電話3とオペレータの電話17がつながっているときに、新たな対話機能の追加を顧客側から要求するとする。この場合に、対話手段追加要求が、顧客の端末4から発行される。対話手段追加要求は中継サーバ9に送られ、コネクション制御手段13が受信する。対話手段追加要求時に顧客識別情報として顧客IDを送る仕組みにする場合、対話手段追加要求を受け取ったコネクション制御手段13は、顧客IDを引数として顧客データベース10に顧客電話番号の問い合せをおこなう。この処理は、顧客識別情報として顧客電話番号を送受する仕組みにする場合は不要になる。
【0038】
顧客電話番号を解決したコネクション制御手段13は、顧客電話番号を引数としてACD制御手段12に問い合せをおこない、その顧客電話番号に対応する顧客と現在通話をおこなっているオペレータを検索する。ACD制御手段12は、受け取った顧客電話番号を引数にし、ACDテーブルを参照して対応しているオペレータを割り出す。ACDテーブルには、現在つながっている顧客の電話番号を保持していて、受け取った顧客電話番号により通話しているオペレータを割り出すことができる。ACDテーブルは、後に詳説するが、ACD機能のために、主にオペレータの状態を管理するためのテーブルである。そして、ACD制御手段12は、検索結果として、コネクション制御手段13に該当オペレータが使用している端末のアドレスを返す。コネクション制御手段13がオペレータの端末のアドレスを受け取ると、コネクション制御手段13は、新たに追加利用する通信アプリケーションのサーバプログラム14に、新規セッションの生成を要求する。セッションが生成され、セッション生成要求のリターン値としてセッションIDを受け取ったら、これを顧客およびオペレータ双方に通知する。このセッションIDは、顧客とオペレータが通信をするためのキーとなる情報であり、顧客およびオペレータは、セッションIDをパラメータとしてアプリケーションサーバプログラム14との間で通信回線を開設し、アプリケーションサーバプログラム14を仲介として、セッションが開始されてデータ通信がおこなえるようになる。
【0039】
この例では、アプリケーションサーバプログラム14がデータ通信の仲介までおこなうものとして説明をしたが、データ通信は、直接顧客の端末4とオペレータ端末16間でおこなうものとし、アプリケーションサーバプログラム14は呼制御だけをおこなう構成も可能である。また、各通信プログラムの呼制御機能を全てコネクション制御手段13が包含するようにした場合には、アプリケーションサーバプログラム14は呼制御機能を持つことも不要となる。
【0040】
次に、図2を用いて第一の実施形態の通信動作を、通信シーケンスごとにより詳細に説明する。
【0041】
始めに、顧客1は、コールセンター2の代表番号に電話をかける(シーケンス20)。コールセンター2側では、この電話をPBX7で受け、どのオペレータに接続するかをCTIサーバ8のACD11機能に問い合せる(シーケンス21)。この際、ACD11へ問い合せをおこなう前に、顧客用件を幾つかの分類に分けたり、発信者(電話)番号の取得出来なかった顧客に対し電話番号を通知して貰う目的などから、IVRのような自動応答装置によるガイダンス形式を用いて、顧客情報を取得するケースも存在する。
【0042】
ACD11では、PBX7からの問い合わせの返答として対応するオペレータの選出をおこない、その結果をPBX7に返す(シーケンス22)。そして、接続先のオペレータを指示されたPBX7は、電話回線をそのオペレータにつなぐことになる(シーケンス23)。
【0043】
ここまでは、従来から存在する電話受付のコールセンターのシーケンスであるが、このように顧客とオペレータとの間で電話による対話をおこなっている状況で、新たに端末上で動作する通信アプリケーションを追加利用して相互コミュニケーションを図ろうと言うのが本発明の主眼とするところである。このような想定の元で、本実施形態では、顧客発動の処理によって通信回線を新規に開設して、通信するものとしよう。
【0044】
例えば、電話をかけている状況で、顧客・オペレータ双方が、同じWebのページ画面を見たい、あるいは、Webのページ画面により、情報のやり取りをおこないたいと考えたとする。この場合に、中継サーバ9では、アプリケーションサーバプログラム14として、Web画面同期サーバプログラムを動かし、顧客端末4と中継サーバ9間の通信プロトコルは、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)で、オペレータ端末16と中継サーバ9間の通信プロトコルは、HTTPまたはTCPもしくはUDPでおこなうこととなる。
【0045】
回線接続をおこなう際、顧客は入力画面より顧客識別情報を入力し、その識別情報を引数として対話手段追加要求を発行する。顧客識別情報は、コールセンター2で顧客を一意に識別できる情報でなければならない。顧客から送られた対話手段追加要求は、中継サーバ9内で動作しているコネクション制御手段13に送られる(シーケンス30)。
【0046】
対話手段追加要求時に顧客識別情報として顧客IDを送る仕組みにする場合、対話手段追加要求を受け取ったコネクション制御手段13は、顧客IDを引数として顧客データベース10に顧客電話番号の問い合せをおこなう(シーケンス31)。この処理は、顧客識別情報として顧客電話番号を送受する仕組みにする場合には不要になる。顧客電話番号を解決したコネクション制御手段13は、顧客電話番号を引数としてACD制御手段12に問い合せをおこない、その顧客電話番号に対応する顧客と現在通話を行っているオペレータを検索する(シーケンス32)。
【0047】
ACD制御手段12は、受け取った顧客電話番号を引数にし、ACDテーブルを参照して対応しているオペレータを割り出し、そのオペレータが使用している端末のアドレスを返す(シーケンス33)。ACDテーブルは、現在つながっている顧客の電話番号を保持していて、受け取った顧客電話番号により通話しているオペレータを割り出して、そのアドレスを返すのである。なお、ACDテーブル内に受け取った顧客電話番号が存在しないときには、エラーになる。
【0048】
コネクション制御手段13は、オペレータ端末のアドレスを受け取ると、新たに追加利用する通信アプリケーションのサーバプログラム14に、新規セッションの生成要求を発行する(シーケンス34)。セッションが生成され、セッション生成要求のリターン値としてセッションIDを受け取ったら(シーケンス35)、これをシーケンス30の対話手段追加要求の応答として顧客に通知する(シーケンス36)。セッションIDの受け渡しの仕方は、表示しているWebページの裏で働くアプレットに渡して顧客としては、セッションIDを意識せずに通信が開始される方法や、Webページに明示的に表示して、それをクリックすることにより、通信を開始する方法などが考えられる。
【0049】
このように顧客が意識するかしないかはともかく、顧客は、セッションIDをパラメータとしてアプリケーションサーバプログラム14との間で通信回線を開設する(シーケンス37)。図示しなかったが、オペレータ側にもセッションIDが渡され、このセッションIDをキーとして、アプリケーションサーバプログラム14が、両者の通信を仲介して通信がおこなえるようになる。
【0050】
ここでは、オペレータ端末はコールセンター2(イントラネット)内にあることから、顧客端末4と中継サーバ9間の通信と違い、通信ヘッダよりオペレータ端末のアドレスが正確に取得できるものと想定している。この前提が成り立たない場合は、オペレータ端末と中継サーバ9間の通信回線も、顧客端末4と中継サーバ9間と同様、セッションIDをパラメータとして通信回線を開設する必要がある。また、コネクション制御手段13が、オペレータ端末のアドレスが取得できない場合には、シーケンス33ではオペレータIDなどオペレータを識別する情報を返し、シーケンス34ではそのオペレータ識別情報を引数としてセッション生成要求を発行する。そして、コネクション制御手段13は、アプリケーションサーバプログラム14からセッションIDを受け取ることになるが、このセッションIDを受け取るために、オペレータ側からオペレータIDなどオペレータ識別情報を引数とした検索要求をコネクション制御手段13に対して発行することにより、検索取得できるようにする必要がある。
【0051】
〔実施形態2〕
次に、図3を用いて本発明に係る第二の実施形態について説明する。
図3は、本発明のコールセンターシステムの通信時の第二の実施形態に係るシーケンス図である。
【0052】
第二の実施形態も、第一の実施形態と同様に、顧客とオペレータが電話で対話をおこなっているときに、さらに、端末上で動作する通信アプリケーションを用いた対話を追加して、コミュニケーションを図る場合である。第一の実施形態との違いは、第一の実施形態では顧客主導で対話の追加処理を要求したが、この第二の実施形態では、オペレータ側からの発動で対話の追加処理を要求する点である。
【0053】
第一の実施形態と同様に本実施形態でも、顧客とオペレータが中継サーバを介して通信する場合を考える。
【0054】
先ず、顧客とオペレータとの間の電話回線の接続手順は、第一の実施形態と同様である(シーケンス20〜23)。
【0055】
オペレータ側からの要求により、新たな対話手段の利用を開始する場合には、オペレータはコネクション制御手段13に対し、新規セッション登録要求を発行する(シーケンス40)。セッション登録要求を受信したコネクション制御手段13は、通信ヘッダから取得するオペレータ端末16のアドレスを引数として、通信アプリケーションのサーバプログラム14に対し、新規セッションの生成要求を発行する(シーケンス34)。この新規セッションの生成要求を受けて、通信アプリケーションのサーバプログラム14は、コネクション制御手段13に対してセッションIDを返す(シーケンス35)。
【0056】
コネクション制御手段13は、受け取ったセッションIDを、シーケンス40の新規セッション登録要求の応答としてオペレータに通知する(シーケンス42)。
【0057】
このセッションIDを顧客へ通知するのは、既に接続されている電話回線を用い、口頭で顧客に伝えることにする(シーケンス45)。顧客は、セッションIDをパラメータとしてアプリケーションサーバプログラム14との間で通信回線を開設し、アプリケーションサーバプログラム14を仲介としてオペレータとデータ通信をおこなう(シーケンス37)。
【0058】
この場合の具体的な通信のイメージとしては、以下のようになる。
【0059】
顧客は、コールセンタが開設しているホームページを、ブラウザにULRを入力することにより参照する。コールセンタのホームページには、顧客側からのセッションIDを入力する欄が用意してあり、顧客はそれに電話で聞いたセッションIDを入れて、中継サーバ9に送る。通信アプリケーションのサーバプログラム14は、このセッションIDを解釈して、顧客とオペレータとのセッションを開始し、これによって、両者は、同じWebのページを共有し情報のやりとりがおこなえるようになる。
【0060】
〔実施形態3〕
次に、図4を用いて本発明に係る第三の実施形態について説明する。
図4は、本発明のコールセンターシステムの通信時の第三の実施形態に係るシーケンス図である。
【0061】
第一と第二の実施形態は、顧客とオペレータが電話をしていたときに、これに端末での通信を追加する場合であった。この第三の実施形態では、その両者とは、発想は異なり、顧客側からオペレータに対して電話の予約をおこなえるようにするものである。すなわち、本実施形態は、電話以外の手段、例えば、顧客サイト1の端末4からコールセンター2に対話要求を発行して、対応オペレータの予約をおこない、予約ができた際に顧客から電話をかけると、予約したオペレータに自動的に電話が接続されるという例である。
【0062】
コールセンターの業務の内容によっては、顧客は電話でサービスを受けたくても、なかなか電話がつながらないときがある。このような場合に電話の予約ができることは、顧客にとってメリットがあり、また、コールセンターの側からしても有効なオペレータの管理がおこなえることが期待できる。
【0063】
例えば、コールセンター側の提供するWWW情報の閲覧をおこなっていた顧客が、WWW掲載情報に関連して問い合せをおこなう場合、またはWWW掲載情報のQ&Aを参照して問題の自己解決を図っていた顧客が、Q&Aの情報では問題を解決できず、コールセンターに問い合せをおこなおうとする場合である。
【0064】
この場合に、顧客は先ず問い合せ時のフォーム入力画面で必要な情報を入力し、対話予約要求を発行する(シーケンス50)。対話予約要求は中継サーバ9(この場合、Webサーバ)に送信され、同サーバ内で稼動しているコネクション制御手段13に渡される。コネクション制御手段13は、受信したフォーム入力情報から顧客識別情報を取り出し、必要に応じて顧客データベース10に問い合せをおこない、顧客電話番号を取得する(シーケンス31)。顧客電話番号を取得した後に、コネクション制御手段13は、次にACD制御手段12に対して、顧客電話番号を引数として対応オペレータの予約要求を発行する(シーケンス52)。
【0065】
ACD制御手段12は、オペレータ予約要求を受け取ると、ACDテーブルを参照して適当なオペレータを選び出し、選出したオペレータを予約状態としてACDテーブルの書き換えをおこなう。ここで、適当なオペレータとは、顧客が電話をかけてくる時点で、電話の応対ができるようにスケジュールできるオペレータである。ACD制御手段12は、必要な情報として、そのオペレータ端末のアドレスをコネクション制御手段13に伝える(シーケンス53)。また、割り当てたオペレータには、顧客からの電話がまわされる旨、オペレータ端末に宛てて通知メッセージを送付する(シーケンス54)。
【0066】
コネクション制御手段13は、対応オペレータの端末アドレスを受け取ると、そのオペレータ端末アドレスを引数としてアプリケーションサーバプログラム14(例えば、Web画面同期サーバプログラム)にセッション登録要求を発行する(シーケンス34)。コネクション制御手段13がアプリケーションサーバプログラム14が生成したセッションIDを受け取ると(シーケンス35)、これをシーケンス50の対話予約要求の応答として顧客に通知する(シーケンス56)。通知の方法は、例えば、顧客の見ているWebページ上に表示する方法が考えられる。また、オペレータへもセッションIDを通知しておく(シーケンス55)。ただし、オペレータの特定・識別はアドレスからでも可能なので、シーケンス55の処理は無くとも構わない。
【0067】
一方、ACD制御手段12にもセッションIDを通知しておく(シーケンス57)。ここで、ACD制御手段12は、セッション管理テーブルに割り当てたオペレータの電話番号とセッションIDとを対にして管理する。
【0068】
顧客およびオペレータは、セッションIDを受信した段階で、電話による対話に先だって、セッションIDを引数としてアプリケーションサーバプログラム14と通信回線を接続し、端末を使った対話セッションを開始する(シーケンス37)。
【0069】
セッションIDの通知を受けた顧客は、オペレータ予約後の電話専用番号にダイアルし、第2ダイアルやIVRで誘導される入力情報としてそのセッションIDを入力する(シーケンス60)。セッションIDを受け取ったACD制御手段13は、先にシーケンス57でセッション管理テーブルに登録した情報を検索し、セッションIDと対応するオペレータの電話番号を導き出す。オペレータ電話番号が判明したら、該電話番号に顧客電話を接続するようPBXに指示を出し(シーケンス65)、顧客電話をオペレータにつなぐ(シーケンス66)。
【0070】
顧客とオペレータとが電話で通話するのに対応して、ACDテーブルを書きかえる必要があるが、この書き換えは、シーケンス60でACD制御手段13がセッションIDを受け取ってから、シーケンス66で顧客電話がオペレータに接続されるまでの間の何れかの段階でおこなう(シーケンス64)。あるいは、シーケンス52の段階において予約状態とせずに、先に通話状態として登録しておいても構わない。
【0071】
また、発信者番号通知により顧客電話番号が自動取得できる場合には、顧客電話番号と予約したオペレータの電話番号とをACD制御手段12において対にして管理しておくことで、ACD制御手段にセッションIDを通知するというシーケンス57の処理は不要となる。すなわち、セッションIDで予約の管理をする変わりに、顧客の電話番号を予約のキーとするものである。このようにすれば、シーケンス60では第2ダイアルやIVRを利用せずとも、自動取得する顧客電話番号を引数としてACD制御手段12に問い合せをおこなうことにより、顧客電話は予約したオペレータに接続される。
【0072】
〔コネクション制御手段13の動作〕
次に、図5を用いて本発明に係るコールセンターシステムのコネクション制御手段13の動作について説明する。
【0073】
図5は、コネクション制御手段13の動作を示すフローチャートである。
【0074】
コネクション制御手段13を、中継サーバ9で実行されるプログラムとして実現する場合には、例えば、そのプログラムは、中継サーバ9起動時に自動または手動で起動して運用する。プログラム起動後は、三種類の要求メッセージの受信待ち状態となる。三種類の要求メッセージの内訳は、対話手段追加要求,セッション登録要求,対話予約要求の三種類である。
【0075】
対話手段追加要求は、第一の実施形態で説明したような顧客とオペレータとの間の電話回線が接続され、電話による対話を行っている状況から、新たに別の通信回線・通信手段を用いた対話をその顧客とそのオペレータ間で追加利用する際に、顧客側から発行される要求メッセージである(図2のシーケンス30)。一方、セッション登録要求は、上の状況下において第二の実施形態で説明したようなオペレータ側から発行される要求メッセージである(図3のシーケンス40)。対話予約要求は、第三の実施形態で説明したような、例えば、WWW情報を閲覧していた顧客が、閲覧していた情報に対して問い合せをしようと考えた際、電話をかける前にオペレータの予約を行うために、顧客がブラウザからWebサーバを介して発行する要求メッセージである(図4のシーケンス50)。
【0076】
(I)対話手段追加要求受信
コネクション制御手段13は、対話手段追加要求を受信したら(ステップ70)、対話手段追加要求と共に送られてくる顧客識別情報に基づき顧客電話番号の解決を図る(ステップ73)。ステップ73は、顧客識別情報として送られてくる情報に顧客電話番号が含まれていない時に必要な処理であり、顧客識別情報として送られてくる情報に顧客電話番号が含まれているときには必要ない。含まれていないとき、例えば、顧客識別情報として送られてくる情報が顧客IDであった場合、コネクション制御手段13は顧客IDを引数として顧客データベース10に問い合せを発行し、顧客電話番号を検索取得する。顧客電話番号が判明したら、コネクション制御手段13はACD制御手段12に対して、顧客電話番号を引数として対応オペレータの問い合せをおこなう(ステップ74)。
【0077】
このときの仕組みは、その顧客電話番号の顧客と通話をおこなっているオペレータを特定するという仕組みである。すなわち、ACD制御手段は、現在、顧客が電話している顧客電話番号が分っていて、それを後からデータベースで検索した顧客電話番号などとのマッチングをおこなう。そして、その顧客と通話しているオペレータを割り出す。
【0078】
この仕組みでは、顧客がコールセンターに電話した際に発信者番号通知によって顧客電話番号が取得できなかった場合や、対話手段追加要求時に顧客が申請した顧客電話番号が現在利用している電話の番号と違っていた場合、また、顧客データベース10に登録されている情報が現在利用している電話番号と違っている場合にエラーとなる。
【0079】
このようなケースへの対策としては、例えば、顧客からの電話をコールセンターで受ける際、IVRなどを用いて顧客IDの入力を促し、オペレータの割り当て接続をおこなうときに、ACDテーブルにその顧客IDも登録するという方法を取れば良い。こうする事により、ステップ74では顧客IDを引数とした対応オペレータの検索が可能となり、顧客電話番号の取得エラーや登録情報と利用時との違いなどの要因に左右されることが無くなる。これは、顧客の電話を電話番号ではなく、顧客IDで管理しようとする発想である。
【0080】
対応オペレータを特定したACD制御手段12は、そのオペレータが利用している端末のアドレスをリターン値としてコネクション制御手段13に返す(ステップ76)。オペレータ端末のアドレスを取得したコネクション制御手段13は、新たに利用するアプリケーションサーバプログラム14に対し、取得したオペレータ端末アドレスなどを引数として、セッション登録要求を発行する(ステップ77)。コネクション制御プログラム13は、アプリケーションサーバプログラム14からリターン値としてセッションIDを受け取り(ステップ78)、そのセッションIDを顧客に通知する(ステップ80)。
【0081】
(II)セッション登録要求受信
コネクション制御手段13が、セッション登録要求を受信すると(ステップ71)、通信ヘッダよりオペレータ端末のアドレスを取得し、対話手段追加要求を受信した際のステップ77、ステップ78と同様のステップを踏んでセッションIDを取得し、これをオペレータ端末にリターン値として返す(ステップ82)。
【0082】
(III)対話予約要求受信
コネクション制御手段13が対話予約要求を受信すると(ステップ72)、顧客電話番号の解決を図る(ステップ73)。顧客電話番号の解決は、対話手段追加要求メッセージを受信した際の処理と同様である。顧客電話番号の解決は、後に顧客側から電話をかける際に、顧客が利用している電話番号を発信者番号通知などで自動取得できる場合に効果を発揮する。すなわち、両者が一致しないときには、その電話を不正なものとして電話を取りつがないなど処理をすることができる。
【0083】
顧客電話番号が判明したら、コネクション制御手段13は、ACD制御手段12に対して、顧客電話番号を引数として対応オペレータの予約要求を発行する(ステップ75)。
【0084】
オペレータの予約は、オペレータが全てビジーの場合などオペレータの予約ができないときにはエラーとなるが、この場合の流れは本図の記載では省略している。オペレータビジーなどで、オペレータ割り当てがエラーとなった場合、コネクション制御手段13はACD制御手段12からエラーメッセージを受け取った後にステップ70の前へ戻る。
【0085】
一方、オペレータ予約が正常におこなわれたときは、コネクション制御手段13は、ACD制御手段12より割り当て予約されたオペレータが利用する端末のアドレスをリターン値として受け取る(ステップ76)。オペレータ端末のアドレスを受け取った後の処理、ステップ77とステップ78は、対話手段追加要求に対する処理をおこなう場合の同ステップと同様である。セッションIDを取得(ステップ78)した後は、コネクション制御手段13がACD制御手段12へセッションIDを通知する(ステップ79)。また、セッションIDは顧客側にも対話予約要求の応答として返す(ステップ84)。ただし、予約をセッションIDでなく、顧客電話番号で管理するようにした場合で、かつ、顧客からの電話時に発信者番号通知で顧客電話番号が取得できる場合には、ステップ79とステップ84の処理は、セッションIDがなくとも電話をオペレータに接続できるので不用の処理となる。
【0086】
コネクション制御手段13は、中継サーバ9のシャットダウン等でプログラムを終了するまでの間(ステップ86)、ステップ70の前に戻り、3種類の要求メッセージの受信処理を繰り返す。
【0087】
〔ACD制御手段12の動作〕
次に、図6を用いて本発明に係るコールセンターシステムのACD制御手段12の動作について説明する。
図6は、ACD制御手段12の動作を示すフローチャートである。
【0088】
ACD制御手段12は、CTIサーバ8で実行されるプログラムとして実現する場合には、例えば、そのプログラムは、例えば、CTIサーバ8起動時に自動または手動で起動して運用する。プログラム起動後は、二種類の要求メッセージの受信待ち状態となる。二種類の要求メッセージとは、対応オペレータ問い合わせ要求と、対応オペレータ予約要求である。
【0089】
対応オペレータ問い合わせ要求とは、第一の実施形態で説明したように顧客とオペレータが電話で対話しているときに、顧客からの発動により対話の追加を要求したときに、コネクション制御手段13からACD制御手段12に対して、オペレータの情報を問い合わせる処理である(図2のシーケンス32)。また、対応オペレータ予約要求とは、第三の実施形態で説明したように顧客が端末4などの手段により、オペレータと電話での対話を予約するときに、コネクション制御手段13からACD制御手段12に対して、対応できるオペレータを予約する処理である(図4のシーケンス52)。
【0090】
(I)対応オペレータ問い合わせ要求受信
ACD制御手段12が、対応オペレータ問い合わせ要求を受信すると(ステップ90)、要求メッセージに含めて送られてきた顧客電話番号を引数としてACDテーブルを参照し、その顧客電話番号を利用する顧客と通話状態にあるオペレータを検索する(ステップ92)。
【0091】
対応しているオペレータが判明し、検索結果としてそのオペレータの端末アドレスを取得すると(ステップ94)、このオペレータ端末のアドレス情報をコネクション制御手段13に、対応オペレータ問い合わせ要求のリターン値として返す(ステップ96)。
【0092】
(II)対応オペレータ予約要求受信
一方、ACD制御手段12が、対応オペレータ予約要求を受信すると(ステップ91)、ACDテーブルを参照して空きオペレータの状況を調べ、適切なオペレータの割り当て予約をおこなう。このときに、要求メッセージに含めて送られてくる顧客電話番号を引数として、ACDテーブル上の割り当て予約するオペレータ項目の書き換えをおこなう(ステップ93)。ただし、顧客電話番号の登録は省略しても良い。オペレータ予約がおこなえた場合は(ステップ95)、予約したオペレータが利用する端末のアドレスをコネクション制御手段13に返す(ステップ97)。一方、オペレータがビジーで割り当て予約可能なオペレータが居ない場合には、対応オペレータ予約要求の応答としてコネクション制御手段13にビジー(エラー)の旨を返す(ステップ99)。コネクション制御手段13にビジー通知を返した後は初期状態に戻り、要求メッセージの受信待ち状態で待機する。
【0093】
対応オペレータの予約が成功し、コネクション制御手段13に予約オペレータ端末のアドレスを通知した後は、ACD制御手段12は、コネクション制御手段13からのセッションIDの通知を待つ。セッションIDの通知を受けたら、ACD制御手段12は、セッション管理テーブルに、先に予約したオペレータの電話番号とそのセッションIDとを対にして管理する(ステップ101)。その後、セッションIDをアクセスキーとした電話を受信したら(ステップ103)、ステップ101で登録管理した情報からそのセッションIDに対応するオペレータの電話番号を検索し、その電話番号に顧客からの電話を接続するようPBX7に指示を出す(ステップ105)。
【0094】
以上の処理が終了したら、プログラムを終了するまでの間(ステップ109)、再び初期状態に戻って要求メッセージの受信待ち状態となる。
【0095】
〔通信パケット、コマンド、管理テーブルのデータ構造〕
次に、図7ないし図19を用いて上記実施形態1ないし3をふまえて、本発明の通信に用いられる通信パケット、コマンド、制御のための管理テーブルのデータ構造について説明する。
図7は、対話手段追加要求または対話予約要求の通信パケットのデータ構造の一例を示す図である。
図8は、セッション登録要求の通信パケットのデータ構造の一例を示す図である。
図9は、顧客電話番号検索をおこなう際の通信パケットのデータ構造の一例を示す図である。
図10は、顧客電話番号検索結果を通知する通信パケットのデータ構造の一例を示す図である。
図11は、対応オペレータ問合せ、または対応オペレータ予約をおこなう際の通信パケットのデータ構造の一例を示す図である。
図12は、オペレータ端末アドレスを通知する通信パケットのデータ構造の一例を示す図である。
図13は、セッションID通知をおこなう通信パケットのデータ構造の一例を示す図である。
図14は、セッション登録要求をおこなうコマンドのデータ構造の一例を示す図である。
図15は、セッション登録要求の結果を通知するコマンドのデータ構造の一例を示す図である。
図16は、ACDテーブル参照またはACDテーブル変更要求をおこなうコマンドのデータ構造の一例を示す図である。
図17は、ACDテーブル参照またはACDテーブル変更要求の結果を通知するコマンドのデータ構造の一例を示す図である。
図18は、ACDテーブルの一例を示す図である。
図19は、セッション管理テーブルの一例を示す図である。
【0096】
図7に示される対話手段追加要求または対話予約要求の通信パケットは、顧客サイト1の端末4から、コネクション制御手段13に送られるパケットである(図3のシーケンス30、図4のシーケンス50)。通信ヘッダ110は、このパケットの通信に用いるヘッダであり、プロトコルとしてTCP/IPを使う場合には、通常、送信元のIPアドレス、送信先のIPアドレスなどが格納されている。パケット識別子112は、対話手段追加要求または対話予約要求のいずれか一方を示すためのコードが格納される。顧客識別情報114は、顧客IDや顧客電話番号など、要求発行の際に顧客より入力される顧客をコールセンターで一意に識別するための情報である。
【0097】
図8に示されるセッション登録要求の通信パケットは、オペレータ端末16からコネクション制御手段13に送られるパケットである(図3のシーケンス40)。パケット識別子122には、セッション登録要求であることを示すためのコードが格納される。
【0098】
図9に示される顧客電話番号検索をおこなうための通信パケットは、コネクション制御手段13から顧客データベース10に送られるパケットである(図2のシーケンス31、図4のシーケンス31)。このパケットは、対話手段追加要求や対話予約要求で受け取った顧客識別情報が顧客電話番号情報以外の情報、例えば顧客IDであった場合に、顧客IDを引数として顧客データベース10に顧客電話番号の問い合せをおこなう際に利用するものである。パケット識別子132には、顧客電話番号検索であることを示すコードが格納される。顧客ID情報134は、問い合わせの対象とする顧客IDである。
【0099】
図10に示される顧客電話番号検索結果を通知する通信パケットは、顧客データベース10からコネクション制御手段13に送られるパケットであり、図9の顧客電話番号検索の通信パケットのリターン情報として送られる通信パケットである。パケット識別子142には、顧客電話番号検索結果であることを示すコードが格納される。結果フラグ144は、検索結果が成功したか該当無しで失敗したかなどの結果を示すフラグ情報である。顧客電話番号146には、検索が成功した場合の検索結果である顧客電話番号の情報が格納される。
【0100】
図11に示される対応オペレータ問合せ、または対応オペレータ予約をおこなう通信パケットは、コネクション制御手段13からACD制御手段12に対して送られるパケットである(図2のシーケンス32、図4のシーケンス52)。パケット識別子152は、対応オペレータ問合せ、もしくは対応オペレータ予約のいずれか一方を示すコードが格納される。顧客電話番号154は、特に対応オペレータ問合せの際に必要となる顧客電話番号の情報である。
【0101】
図12に示されるオペレータ端末アドレスを通知する通信パケットは、ACD制御手段12からコネクション制御手段13に送られるパケットであり、図11の対応オペレータ問合せ、または対応オペレータ予約をおこなうリターン情報として送られる通信パケットである(図2のシーケンス33、図4のシーケンス53)。
【0102】
パケット識別子162には、オペレータ端末アドレスを通知する通信パケットであることを示すコードが格納される。結果フラグ64は、対応オペレータ問合せや対応オペレータ予約の結果の成否を示すフラグ情報である。IPアドレス166は、結果が成功した場合のリターン値として通知するオペレータ端末のアドレス情報である。
【0103】
図13に示されるセッションID通知をおこなう通信パケットは、コネクション制御手段13からACD制御手段12に送られるパケットであり、アプリケーションサーバプログラム14に新規登録されたセッションのセッションIDを、ACD制御手段12に通知するためのパケットである(図4のシーケンス57)。これは、顧客が電話の予約をおこなう場合の実施形態3の場合に用いられるパケットであり、ACD制御手段12が受け取ったセッションIDは、後に説明するセッション管理テーブルに格納される。
【0104】
パケット識別子172には、セッションID通知をおこなう通信パケットであることを示すコードが格納される。セッションID174は、通知するセッションIDの情報である。
【0105】
図14に示されるセッション登録要求をおこなうコマンドは、コネクション制御手段13からアプリケーションサーバプログラム14に送られるコマンドであり(図2のシーケンス34、図4のシーケンス34)、コネクション制御手段13が新たなセッションを生成を要求するときに送られるものである。コマンド識別子200には、コマンドの種別がセッション登録関連であることを示すコードが格納される。フラグ202には、要求パケットであることを示すコードが格納される。オペレータ端末アドレス206は、セッション登録をおこなって、顧客と通信しようとしているオペレータの端末アドレス情報である。
【0106】
図15に示されるセッション登録要求の結果を通知するコマンドは、アプリケーションサーバプログラム14からコネクション制御手段13に送られるコマンドで、図14のセッション登録要求をおこなうコマンドのリターン情報として返されるコマンドである(図2のシーケンス35、図4のシーケンス35)。コマンド識別子200には、コマンドの種別がセッション登録関連であることを示すコードが格納される。フラグ212には、セッション登録要求の結果を返すコマンドであることを示すコードが格納される。フラグ214は、結果の成否を示す情報であり、、セッションID216は、結果が成功した場合に、アプリケーションサーバプログラム14が生成したセッションIDである。
【0107】
図16に示されるのはACDテーブル参照またはACDテーブル変更要求をおこなうコマンドは、CTIサーバ8上でACD制御手段12からACD11に送られるコマンドであり、顧客が対話追加を要求してきたときに、図11の対応オペレータ問い合わせの通信パケットを受けて、ACD制御手段12からACD11に送られる場合(図2のシーケンス32)と、顧客が電話予約をおこなうときに、図11の対応オペレータ予約をおこなう通信パケットを受けて、ACD制御手段12からACD11に送られる場合(図4のシーケンス32)とがある。
【0108】
コマンド識別子220は、ACDテーブル参照またはACDテーブル変更関連のコマンドであることを示すコードが格納される。フラグ222には、要求パケットであることを示すコードが格納される。顧客電話番号226は、対応オペレータ問い合わせのときには、対応するオペレータを割り出すため、また、対応オペレータ予約をおこなうときには、予約するオペレータを求めるためのキーとなる顧客電話番号の情報である。
【0109】
図17に示されるACDテーブル参照またはACDテーブル変更要求の結果を通知するコマンドは、ACD11からACD制御手段12に送られるコマンドであり、図16のACDテーブル参照またはACDテーブル変更要求のコマンドのリターン情報として返されるコマンドである。コマンド識別子220は、ACDテーブル参照またはACDテーブル変更関連のコマンドであることを示すコードが格納される。フラグ232には、結果を返すコマンドであることを示すコードが格納される。フラグ234は、結果の成否や状況を示す情報であり、オペレータ情報236は、結果が成功した場合に通知する、例えば、オペレータ端末のアドレス情報等のオペレータに関する情報である。
【0110】
図18に示されるACDテーブルは、CTIサーバ8内のACD11内にあり、オペレータの状態を管理するためのテーブルである。
【0111】
ACDがオペレータの状態を管理して、通話できるためオペレータを割り当てるための最小限必要な情報は、オペレータID300と在席/離席情報305と、通話状況(306)である。オペレータの状態として管理する情報としては他に、呼量、通話時間、ワーク時間などが考えられるが、ここでは省略している。
【0112】
オペレータ情報をデータベースで管理している場合、ACDテーブルで管理する情報は、オペレータIDだけに絞り、詳細な情報は必要に応じて関連付けられたデータベースから検索することしても良い。ただしここでは、本実施形態のコールセンターシステムで利用する情報であるオペレータの電話番号301、オペレータ端末のアドレス302も併せてACDテーブルで管理するものとしている。
【0113】
先に、ACDテーブルをオペレータ状況を管理するテーブルと定義したが、場合によっては、図17に示されるように、通話状態または予約状態にある顧客の情報として、顧客電話番号308や顧客ID309も併せて管理するものとしても良い。ここでの顧客電話番号は、通話をしている顧客の電話番号であり、発信者番号通知機能やIVRなどにより、ACD11が取得したものである。実際のシステムを構築する際にはリレーショナルデータベースなどを利用し、この顧客情報の切り離して別テーブルで管理し、オペレータIDなどで関連付けをおこなうものとしても構わない。
【0114】
表中、オペレータID001のオペレータは「通話中」、オペレータID002のオペレータは「離席中」、オペレータID010のオペレータは「空き状態」、オペレータID011のオペレータは「予約済」であることを示している。
【0115】
このACDテーブルは、対応オペレータの問い合わせがあったときには、顧客に対応するオペレータの情報を得るときに参照される(図2のシーケンス32)。また、対応オペレータの予約があったときには、顧客のために予約するオペレータを検索する(図4のシーケンス32)。また、ACD11は、現在のオペレータの状態を把握するために回線の状態が変わるたびにACDテーブルに最新の状態を書きこむ。
【0116】
図19に示されるセッション管理テーブルは、ACD制御手段12の中に置かれ、顧客が電話予約をおこなったときに、電話をオペレータに接続するため、セッションID350とオペレータの電話番号352を対にして管理するテーブルである。ここでは、ACDテーブル参照またはACDテーブル変更コマンドのリターン値としてオペレータ情報を受け取るものとしているため、ACDテーブルで管理しているオペレータ情報に従い、オペレータID354とオペレータの端末アドレス356も同様に管理するものとしている。
【0117】
〔本発明の応用が期待される通信形態〕
本発明の第一の実施形態と第二の実施形態は、顧客とコールセンターのオペレータが電話で対話をしているときに、新たなコミュニケーションの手段を追加するものであった。通信の具体例としては、顧客とオペレータがWebのページを介して情報を共有する場合について説明した。
【0118】
しかしながら、顧客とオペレータ間の通信形態は、これに限られず、同一のセッションという概念でくくられる通信形態であれば可能である。特に、インターネットを利用した対話システム(電子会議システム、テレビ電話システム)など動画の入ったシステムがこれからのインターネットの発展に伴い、有望な分野である。その他、チャト、ホワイトボード、インターネット電話など、顧客とオペレータがリアルタイムで情報を相互にやり取りして、コミュニケーションを図る場合に特に有効である。
【0119】
顧客とオペレータがリアルタイムでコミュニケーションを図る場合と比べて、有効性は減じるものの、E−MailやFAX、インターネットFAXの場合にも利用することができる。
【0120】
【発明の効果】
本発明によれば、電話以外のコンピュータによる通信手段を顧客に提供できるコールセンターにおいて、顧客とオペレータが電話による対話をおこなっているときに、その他の通信手段によるコミュニケーションを追加できるようなコールセンターシステムを提供することができる。
【0121】
また、顧客が端末から、オペレータに対して電話の予約がおこなえるようにして、顧客サービスの向上を図ることのできるコールセンターシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコールセンターシステムのシステム構成図である。
【図2】本発明のコールセンターシステムの通信時の第一の実施形態に係るシーケンス図である。
【図3】本発明のコールセンターシステムの通信時の第二の実施形態に係るシーケンス図である。
【図4】本発明のコールセンターシステムの通信時の第三の実施形態に係るシーケンス図である。
【図5】コネクション制御手段13の動作を示すフローチャートである。
【図6】ACD制御手段12の動作を示すフローチャートである。
【図7】対話手段追加要求または対話予約要求の通信パケットのデータ構造の一例を示す図である。
【図8】セッション登録要求の通信パケットのデータ構造の一例を示す図である。
【図9】顧客電話番号検索をおこなう際の通信パケットのデータ構造の一例を示す図である。
【図10】顧客電話番号検索結果を通知する通信パケットのデータ構造の一例を示す図である。
【図11】対応オペレータ問合せ、または対応オペレータ予約をおこなう際の通信パケットのデータ構造の一例を示す図である。
【図12】オペレータ端末アドレスを通知する通信パケットのデータ構造の一例を示す図である。
【図13】セッションID通知をおこなう通信パケットのデータ構造の一例を示す図である。
【図14】セッション登録要求をおこなうコマンドのデータ構造の一例を示す図である。
【図15】セッション登録要求の結果を通知するコマンドのデータ構造の一例を示す図である。
【図16】ACDテーブル参照またはACDテーブル変更要求をおこなうコマンドのデータ構造の一例を示す図である。
【図17】ACDテーブル参照またはACDテーブル変更要求の結果を通知するコマンドのデータ構造の一例を示す図である。
【図18】ACDテーブルの一例を示す図である。
【図19】セッション管理テーブルの一例を示す図である。
【符号の説明】
1…顧客サイト、2…コールセンター、3…顧客電話、4…顧客端末、5…電話網、6…IPネットワーク、7…PBX、8…CTIサーバ、9…中継サーバ、10…顧客データベース、11…ACD、12…ACD制御手段、13…コネクション制御手段、14…アプリケーションサーバプログラム、15…オペレータ、16…オペレータ端末、17…オペレータ電話。

Claims (6)

  1. 顧客からの電話を、顧客に応対するオペレータに割り当てるACD(Automatic Call Distribution)機能と、顧客から他の通信手段により、オペレータが応対することのできる通信機能とを有するコールセンターシステムにおいて、
    このコールセンターシステムは、前記顧客からの他の通信手段による通信を前記オペレータの端末に割り当てることのできるコネクション制御手段を有し、
    顧客が電話により、あるオペレータと接続されているときに、
    その顧客とそのオペレータとに共通のセッションIDを付与し、
    前記コネクション制御手段は、前記共通のセッションIDによりその顧客とそのオペレータを特定して通信できるようにし、
    その顧客とそのオペレータが電話に加えて、前記他の通信手段により、相互にコミュニケーションを図れるようにするコネクション制御手段を備え、
    前記顧客と前記オペレータとの間の通信の開設の要求を、前記顧客の方からおこなうようにすることを特徴とするコールセンターシステム。
  2. 顧客からの電話を、顧客に応対するオペレータに割り当てるACD機能と、顧客から他の通信手段により、オペレータが応対することのできる通信機能とを有するコールセンターシステムにおいて、
    このコールセンターシステムは、前記顧客からの他の通信手段による通信を前記オペレータの端末に割り当てることのできるコネクション制御手段を有し、
    顧客が電話により、あるオペレータと接続されているときに、
    その顧客とそのオペレータとに共通のセッションIDを付与し、
    前記コネクション制御手段は、前記共通のセッションIDによりその顧客とそのオペレータを特定して通信できるようにし、
    その顧客とそのオペレータが電話に加えて、前記他の通信手段により、相互にコミュニケーションを図れるようにするコネクション制御手段を備え、
    前記顧客と前記オペレータとの間の通信の開設の要求を、前記オペレータの方からおこなうようにすることを特徴とするコールセンターシステム。
  3. 顧客からの電話を、顧客に応対するオペレータに割り当てるACD機能と、顧客から他の通信手段により、オペレータが応対することのできる通信機能とを有するコールセンターシステムにおいて、
    このコールセンターシステムは、前記顧客からの他の通信手段による通信を前記オペレータの端末に割り当てることのできるコネクション制御手段を有し、
    顧客が前記他の通信手段により、あるオペレータの端末と接続されているときに、
    その顧客が前記他の通信手段によって、その接続されている端末により通信しているオペレータに電話がつながるように接続要求を送り、前記接続要求により前記オペレータを選択するACD制御手段を有することを特徴とするコールセンターシステム。
  4. このコールセンターシステムは、
    前記顧客からの他の通信手段による通信を、セッションにより管理する手段を有し、
    前記顧客がセッションIDを入力することにより、電話を前記オペレータにつなげるようにしたことを特徴とする請求項3記載のコールセンターシステム。
  5. このコールセンターシステムは、さらに、オペレータに関する状態を管理するACDテーブルと、
    ACD制御手段とを有し、
    前記ACDテーブルにオペレータがどの顧客に応対しているかを分るように顧客情報を持たせて、
    前記顧客と前記オペレータとの間の通信の開設にあたり、
    前記ACD制御手段に顧客識別情報を渡すことにより、前記他の通信を開設するオペレータを特定することを特徴とする請求項1記載のコールセンターシステム。
  6. このコールセンターシステムは、さらに、オペレータに関する状態を管理するACDテーブルを有し、
    前記ACDテーブルによりオペレータの状態を参照することにより、電話を割り当てるACD制御手段を有することを特徴とする請求項3記載のコールセンターシステム。
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