JP3828202B2 - 微少旋回装置によるアライメント装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、微少旋回装置によるアライメント装置に関し、特にシリコンウエハの切断機などで使用される微少旋回装置によるアライメント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シリコンウエハの切断機で使用される微少旋回装置は、シリコンウエハ(ワーク)のアライメントのために、3〜5度程度、高精度に旋回可能な旋回テーブルを有している。
【0003】
従来、この旋回テーブルの旋回駆動は、旋回テーブルの旋回中心軸とACサーボモータ等の回転アクチュエータの駆動軸とを直結して旋回中心軸を回転アクチュエータにより直結駆動するか、旋回テーブルの旋回中心軸と回転アクチュエータの駆動軸とを減速歯車機構をもって駆動連結し、旋回中心軸を回転アクチュエータにより減速駆動するか、ゴム製のタイミングベルトにより旋回テーブルの旋回中心軸と回転アクチュエータの駆動軸とを駆動連結し、タイミングベルトのプリー比によって旋回中心軸を回転アクチュエータにより減速駆動するかにより行われている。
【0004】
シリコンウエハ切断機におけるシリコンウエハのアライメントは、シリコンウエハに付けられた左右二つのアライメントマークを結ぶ直線とシリコンウエハ切断機の座標軸(X軸)との平行度を出す操作であり、このアライメントでは、微少旋回装置の旋回テーブル上においてシリコンウエハに付けられた左右二つのアライメントマークをCCDカメラなどにより撮像してその撮像データより座標位置を計測し、当該計測値に基づいて誤差角度(左右二つのアライメントマークを結ぶ直線とシリコンウエハ切断機の座標軸(X軸)との非平行度を示す角度)を計算し、誤差角度分だけ旋回テーブルを旋回させてシリコンウエハの平行出しを行う。
【0005】
平行出しアライメントではマークスパン値を入力する必要があり、従来、このマークスパン値を求めるために、作業者は、先ず左側のアライメントマークを見て機械座標値を読み取り記録し、次に右側のアライメントマークを見て各アライメントマークの機械座標値を読み取り記録し、記録された左側のアライメントマークの機械座標値と右側のアライメントマークの機械座標値を引き算して差を求める作業を行い、その結果をマークスパン値としてシリコンウエハ切断機のNC装置などの制御装置に入力している。
【0006】
アライメント動作では、先ず、その初期位置決め位置にて左側のアライメントマークの座標位置をCCDカメラなどによる座標位置検出・計測手段によって計測し、この計測完了後にマークスパン値だけ旋回テーブルをX軸スライドテーブルによって右側へX軸移動させ、右側のアライメントマークの座標位置を座標位置検出・計測手段によって計測し、左右のアライメントマークの計測結果から誤差角度を計算し、誤差角度分だけ旋回テーブルを旋回させ、1回目の旋回補正を完了する。
【0007】
この1回目の補正が完了すれば、マークスパン値だけ旋回テーブルをX軸スライドテーブルによって左側へX軸移動させ、左側のアライメントマークの座標位置を座標位置検出・計測手段によって計測し、この後に再びマークスパン値だけ旋回テーブルをX軸スライドテーブルによって右側へX軸移動させ、右側のアライメントマークの座標位置を座標位置検出・計測手段によって計測し、左右のアライメントマークの計測結果から誤差角度を計算し、誤差角度が許容値内であるか否かを判別し、誤差角度が許容値外であれば、再びその誤差角度分だけ旋回テーブルを旋回させ、2回目の旋回補正を実行する。
【0008】
以降、誤差角度が許容値外であれば、予め設定された回数内で上述のような計測と旋回補正とを繰り返し行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
回転アクチュエータによる旋回テーブルの直結駆動では、伝動系における誤差成分が存在しないが、回転アクチュエータの分解能がそのまま旋回テーブルの旋回分解能になり、その旋回分解能の設定に限界がある。
【0010】
減速歯車機構やタイミングベルトによって旋回テーブルを減速駆動するものでは、減速比の設定によって旋回分解能を上げることができるが、減速歯車機構のバックラッシュやタイミングベルトの伸びなどにより旋回精度の安定さに問題があり、これらの場合には、旋回軸にロータリエンコーダなどを取り付け、旋回テーブル駆動をフィードバック補正する必要が生じる。
【0011】
また、従来の平行出しアライメントでは、準備作業として、左側のアライメントマークと右側のをアライメントマークを見て各アライメントマークの機械座標値を記録して引き算を行うことによりマークスパン値を算出し、マークスパン値をシリコンウエハ切断機のNC装置などの制御装置に入力すると云う面倒な作業を行うことを余儀なくされている。またアライメントマークの計測と旋回補正の回数分、マークスパンのストロークをもってX軸スライドテーブルを往復移動させる必要があり、これらのことから、多大な時間を要している。換言すれば、一回の補正動作毎にX軸スライドテーブルを往復移動させる必要があり、これがアライメント動作の所要時間を長くしている。
【0012】
この発明は、上述の如き問題点に着目してなされたものであり、オペレータ負担を軽減してアライメントを効率よく短時間に的確に行うことができる微少旋回装置によるアライメント装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1によるアライメント装置は、数値制御装置により位置制御される微少旋回装置の旋回テーブル上においてワークの左右二つのアライメントマークの座標位置を計測し、当該計測値に基づいて前記旋回テーブルを旋回にさせることによりワークのアライメントを行うアライメント装置において、アライメントマークを撮像するアライメントマーク撮像手段と前記アライメントマーク撮像手段の撮像データより前記アライメントマークの座標位置を計測する座標位置計測手段と前記座標位置計測手段による左右二つのアライメントマークの各々の座標位置計測値と前記数値制御装置の位置制御用の機械座標位置とを記憶する記憶手段と、マンマシンインタフェース部のキー押下によりそのときの前記機械座標値を左側あるいは右側のアライメントマークの機械座標値の初期値として前記記憶手段に書き込む機械座標初期値設定手段と、前記記憶手段に記憶された左側のアライメントマークの座標位置計測値と右側のアライメントマークの座標位置計測値とからワークの旋回補正角を計算する旋回補正角演算手段と、前記旋回補正角演算手段により計算された旋回補正角が許容値以内であるか否かを判定するアライメント完了判定手段と、前記アライメント完了判定手段によって前記旋回補正角が許容値外であると判定されたときのみ前記旋回補正角演算手段により計算された旋回補正角だけ前記微少旋回装置の旋回テーブルを旋回駆動させる軸指令を前記数値制御装置に出力する旋回角制御手段と、前記旋回テーブルの補正角旋回によるアライメントマークの機械座標位置の変化量を演算し、前記記憶手段に書き込まれているアライメントマークの機械座標値を更新する機械座標値更新手段と、前記記憶手段に書き込まれているアライメントマークの機械座標値に基づいて前記旋回テーブルと前記アライメントマーク撮像手段とを左右方向に相対変位させ、左側のアライメントマークと右側のアライメントマークの座標位置が前記座標位置計測手段によって交互に複数回計測される制御を行う自動スパン移動制御手段とを有している
【0014】
この発明によるアライメント装置では、座標位置検出・計測手段によって左側のアライメントマークを検出すれば、アライメントマーク撮像手段によって左側のアライメントマークが撮像され、アライメントマーク撮像手段の撮像データより左側のアライメントマークの座標位置が座標位置計測手段によって計測されると、マンマシンインタフェース部のキー押下により機械座標初期値設定手段が、そのときの機械座標値を左側のアライメントマークの機械座標値の初期値として記憶手段に書き込み、また左側のアライメントマークの座標位置計測値が記憶手段に書き込まれる。同様に、アライメントマーク撮像手段によって右側のアライメントマークが撮像され、アライメントマーク撮像手段の撮像データより右側のアライメントマークの座標位置が座標位置計測手段によって計測されると、マンマシンインタフェース部のキー押下により機械座標初期値設定手段が、そのときの機械座標値を右側のアライメントマークの機械座標値の初期値として記憶手段に書き込み、また右側のアライメントマークの座標位置計測値が記憶手段に書き込まれる。
【0015】
左右のアライメントマークの座標位置計測値が各々記憶手段に書き込まれると、旋回補正角演算手段が左側のアライメントマークの座標位置計測値と右側のアライメントマークの座標位置計測値とからワークの旋回補正角を計算し、アライメント完了判定手段によって旋回補正角が許容値以内であるか否かの判定が行われる。
旋回補正角が許容値外であれば、旋回角制御手段がその旋回補正角だけ微少旋回装置の 旋回テーブルを旋回駆動させる軸指令を、微少旋回装置の位置制御を行う数値制御装置に出力する。これにより、旋回テーブルが旋回補正角だけ旋回駆動される。そして、機械座標値更新手段が旋回テーブルの補正角旋回によるアライメントマークの機械座標位置の変化量を演算し、記憶手段に書き込まれているアライメントマークの機械座標値を更新する。
【0016】
自動スパン移動制御手段は記憶手段に書き込まれている左右のアライメントマークの機械座標値に基づいて旋回テーブルとアライメントマーク撮像手段とを左右方向に相対変位させる制御を行う。この相対変位は、最初のアライメントマーク検出が右側であれば、左側のアライメントマークが検出される方向に行われる。この相対変位が完了すれば、座標位置検出・計測手段が左側あるいは右側のアライメントマークを検出し、アライメントマークの座標位置を計測する。この座標位置計測値も記憶手段に書き込まれ、次回の旋回補正角演算に使用される。
【0017】
これより以降、自動スパン移動制御手段が記憶手段に書き込まれているアライメントマークの機械座標値に基づいて旋回テーブルとアライメントマーク撮像手段とを左右方向に相対変位させ、左側と右側のアライメントマークの座標位置が座標位置計測手段によって交互に複数回計測される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0019】
図1はこの発明による微少旋回装置の駆動装置が適用されるシリコンウエハ切断装置を示している。シリコンウエハ切断装置は、ベット1と、機械本体コラム3と、ベット1上に設けられた直線ガイド部5に案内されてX軸方向に往復駆動されるX軸スライドテーブル7と、X軸スライドテーブル7に搭載された微少旋回装置9と、機械本体コラム3に上下方向に移動可能に設けられた砥石主軸頭11と、砥石主軸頭11の主軸13に取り付けられたシリコンウエハ切断用の砥石車15と、砥石主軸頭11に取り付けられたアライメントマーク撮像用のCCDカメラ17および対物レンズ系19と、機械本体コラム3に設けられたNC操作パネル21およびモニタ装置23とを有している。
【0020】
図2、図3はこの発明による駆動装置が組み込まれた微少旋回装置9の実施の形態を示している。微少旋回装置9は、固定ベース部材25と、軸受部材27によって固定ベース部材25より回転可能に支持された旋回中心軸29と、旋回中心軸29に取り付けられて旋回中心軸29の中心軸線(垂直軸線)廻りに旋回可能な旋回テーブル31とを有し、旋回テーブル31上に吸引チャック(図示省略)などによってワークであるシリコンウエハW(図1参照)を吸着保持する。
【0021】
X軸スライドテーブル7の下底面にはガイド部33が形成されており、ガイド部33に動力ユニット35の駆動軸支持体37が吊り下げ式に係合している。
【0022】
駆動軸支持体37は、軸受部材39によって駆動軸41を回転可能に支持しており、下端部にACサーボモータ43を取り付けられている。ACサーボモータ43の出力軸45と駆動軸41とはカップリング56によって直結されている。
【0023】
駆動軸41の上端部と旋回中心軸29の大径部45にはステンレス薄板等による回転力伝送用の金属ベルト47が掛け渡されており、金属ベルト47はボルト49、51によって旋回中心軸29と駆動軸41に固定されている。
【0024】
旋回テーブル31の旋回可能角はボルト49あるいは51による金属ベルト47の旋回中心軸29あるいは駆動軸41に対する固定点が金属ベルト47のスパン接点に位置するまであり、この旋回可能角は3〜5度程度に設定される。
【0025】
駆動軸支持体37は、ガイド部33に案内されてテンション調整スクリュ53により旋回中心軸29と駆動軸41との軸間方向に変位され、金属ベルト47に所定のテンションを付与する位置で固定ボルト55によってX軸スライドテーブル7の下底面部に固定される。
【0026】
なお、図示例では、金属ベルト47は無端ベルトをなしているが、これは図3で見て上側(反時計廻り駆動側)と下側(時計廻り駆動側)とで分離していてもよく、また大径部45などは金属ベルト47を掛け回される扇形をなしていてもよい。
【0027】
上述の構成によれば、ACサーボモータ43によって駆動軸41が回転駆動されると、金属ベルト47によってその回転が旋回中心軸29に伝えら、旋回テーブル31が旋回する。
【0028】
金属ベルト47は金属製であるから、動力伝達過程で伸びを生じることがなく、また金属ベルト47は旋回中心軸29と駆動軸41とに固定されているから、旋回中心軸29や駆動軸41に対して滑りを生じることがない。これによりベルトの伸びや滑りによる誤差成分を含むことなく駆動軸41の回転が旋回テーブル31の旋回中心軸29に伝えられ、フィードバック補正を行うことなく旋回テーブル31が高度な旋回精度をもって旋回駆動されることになる。
【0029】
金属ベルト47が固定されている旋回中心軸29の大径部45の直径と駆動軸41の直径との比により減速比が比較的大きい値に任意に設定され、これにより所要の分解能が得られる。
【0030】
図4は図1に示されているシリコンウエハ切断装置に適用されるこの発明によるアライメント装置の実施の形態を示している。
【0031】
アライメント装置は、座標位置計測手段103と、記憶手段105と、機械座標初期値設定手段107と、旋回補正角演算手段109と、アライメント完了判定手段111と、旋回角制御手段113と、機械座標値更新手段115と、自動スパン移動制御手段117とを含むアライメント実行装置101を有している。
【0032】
アライメント実行装置101には、マンマシンインタフェース部119と、CRTなどによるタッチパネル付きのモニタ装置23とが接続されている。
【0033】
座標位置計測手段103は、CCDカメラ17による撮像データよりアライメントマークL、Rを検出し、アライメントマークL、Rを座標位置を計測する。
この座標位置計測値は画面座標値(Xdl,Ydl)あるいは(Xdr,Ydr)として記憶手段105に書き込まれる。
【0034】
なお、シリコンウエハWには、図1に例示されているように、平行出しアライメントのために、左右二つのアライメントマークL、Rが予め付けられている。
これにより以降においては、左側のアライメントマークLを左側マークL、右側のアライメントマークRを右側マークRと略称することがある。
【0035】
記憶手段105は、左側マークLと右側マークRの各々の座標位置計測値(画面座標位置)および機械座標位置と、現在位置から左側マークLまでの距離SLおよび現在位置から右側マークRまでの距離と、アライメント実行回数カウント値と、左側アライメントマーク計測実施フラグ値と、右側アライメントマーク計測実施フラグ値とを記憶する。図5はこの記憶手段105における各データの割り当て例を示している。
【0036】
機械座標初期値設定手段107は、マンマシンインタフェース部119のキー押下により、そのときの機械座標値をシリコンウエハ切断機のNC装置123より取り込み、それを左側マークLあるいは右側マークRの機械座標値の初期値として記憶手段105に書き込む。この初期値設定のキーは、モニタ装置23に[L−計測]、[R−計測]に画面表示されるソフトキーにより与えられ、[L−計測]がタッチされると、左側マークLの機械座標値(Xml,Yml)と画面座標値(Xdl,Ydl)が記憶手段105に書き込れ、[R−計測]がタッチされると、右側マークRの機械座標値(Xmr,Xmr)と画面座標値(Xd(Xdr,Ydr)が記憶手段105に書き込れる。
【0037】
旋回角制御手段109は、記憶装置105に書き込まれている左側のアライメントマークLの座標位置計測値と右側のアライメントマークRの座標位置計測値とから、換言すれば、左側マークLの画面座標値(Xdl,Ydl)と右側マークRの画面座標値(Xdr,Ydr)とからシリコンウエハの旋回補正角を計算する。
【0038】
アライメント完了判定手段111は、旋回補正角演算手段109により計算された旋回補正角が許容値以内であるか否かを判定し、その判定結果を旋回角制御手段113に渡す。
【0039】
旋回角制御手段113は、アライメント完了判定手段113により旋回補正角が許容値外であると判定されたときのみ旋回補正角演算手段109により計算された旋回補正角だけ微少旋回装置9(図1参照)の旋回テーブル31(図1参照)を旋回駆動させるべく、NC装置123へA軸指令を出力する。
【0040】
なお、NC装置123は、旋回テーブル31を旋回駆動する旋回駆動部(A軸駆動部)125と、X軸スライドテーブル7(図1参照)をX軸方向へ往復駆動するX軸駆動部127について数値制御を行う。
【0041】
機械座標値更新手段115は、旋回テーブル31の補正角旋回による左側マークL、右側マークRの機械座標位置の変化量を演算し、記憶手段105に書き込まれている左側マークLの機械座標値(Xml,Yml)と右側マークRの機械座標値(Xmr,Xmr)を更新する。
【0042】
自動スパン移動制御手段117は、記憶手段105に書き込まれている左側マークLの機械座標値(Xml,Yml)と右側マークRの機械座標値(Xmr,Xmr)に基づいてX軸スライドテーブル7と共に旋回テーブル31を左右方向に相対変位させ、左側マークLの座標位置と右側マークRの座標位置が座標位置計測手段103によって交互に複数回計測されるべくX軸指令をNC装置123へ出力する。
【0043】
つぎに図6に示されているフローチャートを参照してアライメント装置の動作を説明する。
【0044】
まず、アライメントの初期画面として、固定画面の描画とキーメニュの画面表示を行い(ステップS10)、キー受付の状態になる(ステップS20)。
【0045】
CCDカメラ17によって左側マークLが見えれば、[L−計測]のソフトキーをタッチする。これにより、この時の左側マークLの機械座標値(Xml,Yml)が機械座標初期値設定手段107によって初期値として記憶手段105に書き込まれる。また座標位置計測手段103が、この時のCCDカメラ17による撮像データから左側マークLの画面座標値(Xdl,Ydl)を計測し、この画面座標値(Xdl,Ydl)を記憶手段105に書き込み、左側アライメントマーク計測実施フラグ値Flをオンする(ステップS30、S40)。
【0046】
つぎに、マニュアル操作でX軸スライドテーブル7を移動させ、CCDカメラ17によって右側マークRを見つける。右側マークRが見えれば、[R−計測]ソフトキーをタッチする。これにより、この時の右側マークRの機械座標値(Xmr,Ymr)が機械座標初期値設定手段107によって初期値として記憶手段105に書き込まれる。また座標位置計測手段103が、この時のCCDカメラ17による撮像データから右側マークRの画面座標値(Xdl,Ydl)を計測し、この画面座標値(Xdr,Ydr)を記憶手段105に書き込み、右側アライメントマーク計測実施フラグ値Frをオンする(ステップS50、S60)。
【0047】
マーク汚れなどにより、使用マークを別の左側マークL、右側マークRに変更したい場合には、[L−計測]、[R−計測]のソフトキーをタッチすることで、上述の初期設定をやり直すことができる。
【0048】
画面表示されている[アライメント]のソフトキーがタッチされると、アライメント動作が開始される(ステップS70肯定)。
【0049】
まず、現在位置から左側マークLまでの距離SLと、現在位置から右側マークRまでの距離SRとを各々記憶装置105の格納されている機械座標値に基づいて演算し、演算結果、即ち距離SLとSRをデータ記憶装置105に書き込む(ステップS80)。
【0050】
つぎに現在位置が左側マークLと右側マークRのいずれに近いかを、SL>SRの判定により行う(ステップS90)。
【0051】
SL>SRであれば(ステップS90肯定)、即ち現在位置が左側マークLの側であれば、右側アライメントマーク計測実施フラグ値Frがオンであるか否かを判別する(ステップS100)。右側アライメントマーク計測実施フラグ値Frがオンでなければ、自動スパン移動制御手段117が右側マークRの機械座標値(Xmr,Ymr)に基づいて右側マークRの位置へのX軸指令をNC装置123へ出力する(ステップS110)。これによりX軸テーブル7が右側マークRの機械座標値(Xmr,Ymr)に対応する位置へ移動する。
【0052】
この移動が完了すると、座標位置計測手段103によってこの時のCCDカメラ17による撮像データから右側マークRの画面座標値(Xdr,Ydr)を計測し、この画面座標値(Xdr,Ydr)を記憶手段105に書き込み、右側アライメントマーク計測実施フラグ値Frをオンする(ステップS120)。
【0053】
これに対し、SL>SRでない場合には(ステップS90否定)、即ち現在位置が右側マークRの側であれば、左側アライメントマーク計測実施フラグ値Flがオンであるか否かを判別する(ステップS130)。左側アライメントマーク計測実施フラグ値Flがオンでなければ、自動スパン移動制御手段117が左側マークRの機械座標値(Xml,Yml)に基づいて左側マークLの位置へのX軸指令をNC装置123へ出力する(ステップS140)。これによりX軸テーブル7が左側マークLの機械座標値(Xml,Yml)に対応する位置へ移動する。
【0054】
この移動が完了すると、座標位置計測手段103によってこの時のCCDカメラ17による撮像データから左側マークRの画面座標値(Xdl,Ydl)を計測し、この画面座標値(Xdl,Ydl)を記憶手段105に書き込み、左側アライメントマーク計測実施フラグ値Flをオンする(ステップS150)。
【0055】
左側マークLの画面座標値と右側マークRの画面座標値とが揃うと、旋回補正角演算手段109によって両マークの画面座標値(Xdl,Ydl)と(Xdr,Ydr)とから旋回補正角を演算する(ステップS160)。
【0056】
つぎに、アライメント完了判定手段111によって旋回補正角が許容値以内であるか否かを判別する(ステップS170)。旋回補正角が許容値以内であれば、アライメント完了の画面表示を行い(ステップS180)、アライメント動作を終了する。
【0057】
これに対し、旋回補正角が許容値以内でなければ、旋回角制御手段113によって旋回補正角による旋回指令をNC装置123へ出力し、アライメント実行回数カウント値Calを一つインクリメントする(ステップS190)。これにより旋回テーブル31が旋回補正角だけ旋回し、アライメントが行われる。
【0058】
機械座標値更新手段115によって旋回テーブル31の補正角旋回による左側マークL、右側マークRの機械座標位置の変化量を演算し、記憶手段105に書き込まれている左側マークLの機械座標値(Xml,Yml)と右側マークRの機械座標値(Xmr,Xmr)を各々更新し、左側アライメントマーク計測実施フラグ値Flと右側アライメントマーク計測実施フラグ値Frを各々オフする(ステップS200)。
【0059】
つぎにアライメント実行回数カウント値Calが規定回数以上であるか否かを判別する(ステップS210)。アライメント実行回数が規定回数以上であれば、これ以上、アライメントを繰り返しても、所要のアライメント精度が得られないとしてエラー表示を行い(ステップS220)、アライメント動作を終了する。
【0060】
これに対し、アライメント実行回数が規定回数以内であれば、ステップS80に戻り、ステップS80〜ステップS200が繰り返えされる。
【0061】
これにより、旋回補正角が許容値以内でなければ、アライメント実行回数が規定回数以内において、左側マークLと右側マークRの座標位置が交互に計測され、旋回補正角の演算が行われる。この動作により左側マークLと右側マークRとの間の1往復で、2回のアライメントを実行できる。
【0062】
以上に於ては、この発明を特定の実施の形態について詳細に説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、この発明の範囲内にて種々の実施の形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0063】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、請求項1によるアライメント装置においては、左側のアライメントマークと右側のアライメントマークマークの座標位置が交互に計測され、旋回補正角の演算が行われるから、アライメントが効率よく短時間に的確に行われるようになる。また、旋回補正角が許容値以内であるか否かの判定が行われ、旋回補正角が許容値外である場合にのみ、再度、左右ののアライメントマークの座標位置計測、旋回補正角演算が行われ、再度、アライメントが行われるから、オペレータ負担を軽減してアライメントが効率よく短時間に的確に行われるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による微少旋回装置の駆動装置が適用されるシリコンウエハ切断装置を示す斜視図である。
【図2】 この発明による駆動装置が組み込まれた微少旋回装置の実施の形態を示す断面図である。
【図3】 この発明による駆動装置が組み込まれた微少旋回装置の実施の形態を示す底面図である。
【図4】 図4はシリコンウエハ切断装置に適用されるこの発明によるアライメント装置の実施の形態を示すブロック線図である。
【図5】 記憶手段における各データの割り当て例を示すメモリマップ図である。
【図6】 この発明によるアライメント装置の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 ベット
3 機械本体コラム
7 X軸スライドテーブル
9 微少旋回装置
11 砥石主軸頭
15 砥石車
17 CCDカメラ
25 固定ベース部材
29 旋回中心軸
31 旋回テーブル
37 駆動軸支持体
41 駆動軸
43 ACサーボモータ
49、51 ボルト
103 座標位置計測手段
105 記憶手段
107 機械座標初期値設定手段
109 旋回補正角演算手段
111 アライメント完了判定手段
113 旋回角制御手段
115 機械座標値更新手段
117 自動スパン移動制御手段
123 NC装置
125 旋回駆動部
127 X軸駆動部

Claims (1)

  1. 数値制御装置により位置制御される微少旋回装置の旋回テーブル上においてワークの左右二つのアライメントマークの座標位置を計測し、当該計測値に基づいて前記旋回テーブルを旋回にさせることによりワークのアライメントを行うアライメント装置において、
    アライメントマークを撮像するアライメントマーク撮像手段と
    前記アライメントマーク撮像手段の撮像データより前記アライメントマークの座標位置を計測する座標位置計測手段と
    前記座標位置計測手段による左右二つのアライメントマークの各々の座標位置計測値と前記数値制御装置の位置制御用の機械座標位置とを記憶する記憶手段と、
    マンマシンインタフェース部のキー押下によりそのときの前記機械座標値を左側あるいは右側のアライメントマークの機械座標値の初期値として前記記憶手段に書き込む機械座標初期値設定手段と、
    前記記憶手段に記憶された左側のアライメントマークの座標位置計測値と右側のアライメントマークの座標位置計測値とからワークの旋回補正角を計算する旋回補正角演算手段と、
    前記旋回補正角演算手段により計算された旋回補正角が許容値以内であるか否かを判定するアライメント完了判定手段と、
    前記アライメント完了判定手段によって前記旋回補正角が許容値外であると判定された場合のみ前記旋回補正角演算手段により計算された旋回補正角だけ前記微少旋回装置の旋回テーブルを旋回駆動させる軸指令を前記数値制御装置に出力する旋回角制御手段と、
    前記旋回テーブルの補正角旋回によるアライメントマークの機械座標位置の変化量を演算し、前記記憶手段に書き込まれているアライメントマークの機械座標値を更新する機械座標値更新手段と、
    前記記憶手段に書き込まれているアライメントマークの機械座標値に基づいて前記旋回テーブルと前記アライメントマーク撮像手段とを左右方向に相対変位させ、左側のアライメントマークと右側のアライメントマークの座標位置が前記座標位置計測手段によって交互に複数回計測される制御を行う自動スパン移動制御手段と、
    を有していることを特徴とする微少旋回装置によるアライメント装置。
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