JP3827997B2 - 浄化器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、処理対象の流体が流入する流入口と前記流体が流出する流出口とを備えたベース体に、前記流体を濾過処理するための処理材を内蔵した浄化器本体を結合させた構造の浄化器に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記構造の浄化器は例えば水を処理対象の流体とする浄水器として使用されるものである。従来の浄化器では、ベース体に浄化器本体を結合させる場合に、図11に示すように、流入口30Aと流出口30Bとを備えたベース体30の上部に形成した受け部30Cに、円筒状の胴体部31の下端部をボルト35で締め付けて固定するとともに、濾過処理用の処理材Sを収容したフィルターカートリッジ等の充填物を胴体部31の内部に収納して保持させ、最後に、胴体部31の上端部にフランジ34(鏡板部)をボルト36で締め付けて固定し、上記カートリッジの上端部を保持すると共に浄化器の内部を外部から密封するようにしていた。尚、上記処理材Sは、胴体部31の中心に位置する円筒状の容器33に収容されたセラミックスフィルターや、このセラミックスフィルター容器33を囲む同軸状の容器32に収容された繊維状活性炭等からなる。又、上記締付ボルト35,36の本数は、胴体部取付け用及びフランジ取付け用で共に全周に亘って6本である。尚、浄化器内での流体の流れを矢印で示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の浄化器では、以下のような種々の問題点があった。(1)カートリッジ等を交換する場合に、上部側のフランジ34を胴体部31から取り外して、内部のカートリッジ等を上方に抜き出すようにしているために、浄化器の設置場所の上方にカートリッジ等の長さに相当する余分なスペースが必要であった。(2)上記充填物の交換時において、先ずボルト35を緩めてフランジ34を取外し、充填物の交換後、フランジ34の再取付けを行う必要があるため、交換に多くの手間と作業時間を要していた。(3)上記ボルト35,36(全周で6本)の締め付け力にアンバランスがあって片締め状態になると、内部の流体が漏れるおそれがあった。(4)浄化器を構成する部品として、ベース体30の他に、フランジ34、胴体部31、複数のボルト35,36が必要であり、部品点数が多くなっていた。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、余分な設置スペースを必要とせず、少ない手間で短時間に充填物の交換作業等を行うことが可能であり、且つ、使用中において内部の流体が漏れるおそれを回避させることが可能な浄化器を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る浄化器の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した如く、処理対象の流体が流入する流入口と前記流体が流出する流出口とを備えたベース体に、前記流体を濾過処理するための濾過体を内蔵した浄化器本体を結合させた構造を有し、
前記浄化器本体が、
筒長手方向の一端部を開口した有底筒状のケースと、処理材を収容して前記ケース内に収納保持される筒状の濾過体とからなり、
前記濾過体が、
処理材を収容した筒状の処理材収納体と、前記ケース内に挿入した前記筒状の処理材収納体を押圧保持するキャップ部材を備え、
前記キャップ部材が、本体側流入口及び本体側流出口を備える浄化器であって、
前記ケースに突部を設けるとともに、前記ケースの突部に密着接当してケースへの各部 材の収納状態を保持する突部を前記キャップ部材に設け、
前記浄化器本体の端部と、前記ベース体に形成した受け部とが接当状態で相対回転自在であり、
前記相対回転における所定回転位置で、
前記ベース体の前記流入口に連なる流路が前記本体側流入口に連通すると共に
前記ベース体の前記流出口に連なる流路が前記本体側流出口に連通し、
且つ、その連通した流路部分が外部から密封される状態で前記浄化器本体と前記ベース体が接近するように、前記ベース体に備えた被係合部に、前記ケースの突部が係合部として係合する浄化器を構成する点にある。
【0006】
同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項2に記載した如く、上記第一の特徴構成に加えて、前記ベース体の前記流入口に連なる流路と前記流出口に連なる流路が、前記受け部において、前記相対回転の軸心を中心として互いに異なる半径の同軸状領域として形成され、前記本体側流入口と前記本体側流出口の夫々が、前記同軸状領域の前記流入口と前記流出口の夫々に連なる流路に連通するように、前記相対回転の軸心を中心として互いに異なる半径の同軸状領域として形成されている点にある。
【0007】
同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項3に記載した如く、上記第一又は第二の特徴構成に加えて、前記係合部と前記被係合部とが係合した状態を保持する係合状態保持手段を備えている点にある。
【0008】
同第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項4に記載した如く、処理対象の流体が流入する流入口と前記流体が流出する流出口とを備えたベース体に結合され、前記流体を濾過処理するための濾過体を内蔵した浄化器本体であって、
筒長手方向の一端部を開口した有底筒状のケースと、処理材を収容して前記ケース内に収納保持される筒状の濾過体とからなり、
前記濾過体が、
処理材を収容した筒状の処理材収納体と、前記ケース内に挿入した前記筒状の処理材収納体を押圧保持するキャップ部材を備え、
前記キャップ部材が、本体側流入口及び本体側流出口を備え、
前記ケースに突部を設けるとともに、前記ケースの突部に密着接当してケースへの各部材の収納状態を保持する突部を前記キャップ部材に設け、
端部と、前記ベース体に形成した受け部とが接当状態で相対回転自在であり、
前記相対回転における所定回転位置で、
前記ベース体の前記流入口に連なる流路が前記本体側流入口に連通すると共に
前記ベース体の前記流出口に連なる流路が前記本体側流出口に連通し、
且つ、その連通した流路部分が外部から密封される状態で前記ベース体に接近するように、前記ベース体に備えた被係合部に、前記ケースの突部が係合部として係合する浄化器本体を構成する点にある。
【0009】
以下に作用並びに効果を説明する。本発明に係る浄化器の第一の特徴構成によれば、処理対象の流体が流入する流入口と前記流体が流出する流出口とを備えたベース体に、前記流体を濾過処理するための濾過体を内蔵した浄化器本体を結合させた構造を有し、
前記浄化器本体が、
筒長手方向の一端部を開口した有底筒状のケースと、処理材を収容して前記ケース内に収納保持される筒状の濾過体とからなり、
前記濾過体が、
処理材を収容した筒状の処理材収納体と、前記ケース内に挿入した前記筒状の処理材収納体を押圧保持するキャップ部材を備え、
前記キャップ部材が、本体側流入口及び本体側流出口を備える浄化器であって、
前記ケースに突部を設けるとともに、前記ケースの突部に密着接当してケースへの各部材の収納状態を保持する突部を前記キャップ部材に設け、
前記浄化器本体の端部と、前記ベース体に形成した受け部とが接当状態で相対回転自在であり、
前記相対回転における所定回転位置で、
前記ベース体の前記流入口に連なる流路が前記本体側流入口に連通すると共に
前記ベース体の前記流出口に連なる流路が前記本体側流出口に連通し、
且つ、その連通した流路部分が外部から密封される状態で前記浄化器本体と前記ベース体が接近するように、前記ベース体に備えた被係合部に、前記ケースの突部が係合部として係合する浄化器を構成する。
【0010】
すなわち、浄化器本体の端部とベース体の受け部を接当させた状態で所定回転位置に相対回転させることにより、浄化器本体の係合部とベース体の被係合部とが係合して、ベース体に浄化器本体が結合されると共に、ベース体の流入口から浄化器本体の本体側流入口、浄化器本体に内蔵の処理材、浄化器本体の本体側流出口を経てベース体の流出口に連通する流路が外部から密封される状態で形成される。一方、浄化器本体の端部とベース体の受け部を上記所定回転位置以外の回転位置に相対回転させることにより、浄化器本体の係合部とベース体の被係合部との係合が外れて、浄化器本体をベース体から分離することができる。
【0011】
従って、浄化器本体の端部をベース体の受け部に対して脱着できるようにしたので、例えば浄化器本体に内蔵の処理材等を交換するような場合に、浄化器本体をベース体から上記脱着に要する高さ分離間させるだけで浄化器本体を取り外すことができ、浄化器の設置場所に余分な設置スペースを必要としない。また、浄化器本体の端部とベース体の受け部とを接当状態で相対回転させるだけで、ベース体と浄化器本体の着脱を行うことができるので、少ない手間で短時間に充填物の交換作業等を行うことが可能である。さらに、浄化器本体の端部とベース体の受け部の接当状態での相対回転に伴って、両者に備えた係合部と被係合部が係合して両者を結合するため、浄化器本体の端部とベース体の受け部の結合面の全体に均一な力が加わり、片締め状態にならないようにすることができ、使用中において内部の流体が漏れるおそれを回避させることが可能である。
【0012】
さらに、筒長手方向の一端部を開口した有底筒状のケース内に、前記処理材を収容すると共に端部に前記本体側流入口及び前記本体側流出口を備えた筒状の濾過体を収納保持させて浄化器本体を構成すると共に、その浄化器本体を前述のようにベース体の受け部に接当させて相対回転させると、ケースに備えた係合部がベース体側の被係合部と係合する構造を有する事により、処理材を収容する濾過体だけを交換してケースは継続使用することができるので、処理材が劣化して浄化器の処理能力が低下したような場合に、浄化器本体の全部を交換する場合に比べて部材の有効利用が可能となり、浄化器の好適な実施形態が得られる。この時、ケース及びキャップ部材に設けられた突部が、密着接当されていることにより有効に働く。
【0013】
そして、前記有底筒状のケース内に、処理材を収容した筒状の処理材収納体を挿入したのち、その処理材収納体の後端部を、前記本体側流入口及び前記本体側流出口を備えたキャップ部材によって押圧保持して濾過体を構成することにより、濾過体を構成する部材のうち、処理材を収容した実質的な部材である筒状の処理材収納体だけを交換して、処理材に対する流体の流入及び流出口を備えたキャップ部材は継続使用することができるので、処理材が劣化して浄化器の処理能力が低下したような場合に、濾過体の全部を交換する場合に比べて一層、部材の有効利用が可能となり、浄化器の好適な実施形態が得られる。
【0014】
同第二の特徴構成によれば、前記浄化器本体の端部とベース体の受け部との相対回転の軸心を中心として互いに異なる半径の同軸状領域として形成された浄化器本体側の前記本体側流入口と前記本体側流出口の夫々が、前記受け部において前記相対回転の軸心を中心として互いに異なる半径の同軸状領域として形成されたベース体の前記流入口に連なる流路と前記流出口に連なる流路の夫々に連通する。従って、浄化器本体の端部とベース体の受け部を接当させた状態で相対回転させたときに、任意の回転位置において、ベース体側の流入口に連なる流路と流出口に連なる流路の夫々が、浄化器本体側の本体側流入口と本体側流出口の夫々に必ず連通する状態となるので、浄化器本体側の係合部とベース体側の被係合部とが結合する回転位置が変動した場合でも、上記連通状態を確実に維持することができ、浄化器の好適な実施形態が得られる。
【0015】
同第三の特徴構成によれば、浄化器本体の端部とベース体の受け部を接当状態で相対回転させて、浄化器本体側の係合部とベース体側の被係合部とを係合させた状態が係合状態保持手段によって保持される。従って、浄化器の使用中において、何らかの原因によって上記係合状態が外れて内部の流体が漏れたり、あるいは、何者かが故意に上記係合状態を外して浄化器内に異物を混入させるようなトラブルの発生を防止することが可能となり、浄化器の好適な実施形態が得られる。
【0016】
同第四の特徴構成によれば、処理対象の流体が流入する流入口と前記流体が流出する流出口とを備えたベース体に結合され、前記流体を濾過処理するための濾過体を内蔵した浄化器本体であって、
筒長手方向の一端部を開口した有底筒状のケースと、処理材を収容して前記ケース内に収納保持される筒状の濾過体とからなり、
前記濾過体が、
処理材を収容した筒状の処理材収納体と、前記ケース内に挿入した前記筒状の処理材収納体を押圧保持するキャップ部材を備え、
前記キャップ部材が、本体側流入口及び本体側流出口を備え、
前記ケースに突部を設けるとともに、前記ケースの突部に密着接当してケースへの各部材の収納状態を保持する突部を前記キャップ部材に設け、
端部と、前記ベース体に形成した受け部とが接当状態で相対回転自在であり、
前記相対回転における所定回転位置で、
前記ベース体の前記流入口に連なる流路が前記本体側流入口に連通すると共に
前記ベース体の前記流出口に連なる流路が前記本体側流出口に連通し、
且つ、その連通した流路部分が外部から密封される状態で前記ベース体に接近するように、前記ベース体に備えた被係合部に、前記ケースの突部が係合部として係合することで浄化器本体を構成することで、この浄化器本体を使用して第一の特徴構成を有する浄化器を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明に係る浄化器の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1に示すように、浄化器の基本構造は、処理対象の流体(具体的には、水)が流入する流入口1Aと前記流体が流出する流出口1Bとを備えたベース体1に、前記流体を濾過処理するための処理材S(後述の繊維状活性炭やセラミックスフィルター)を内蔵した浄化器本体Hを結合させた構造である。尚、浄化器本体Hの端部(図では下端部)には、前記流体が流入する本体側流入口h1と前記流体が流出する本体側流出口h2とが形成されている。又、浄化器内での流体の流れを矢印で示している。
【0018】
上記浄化器本体Hは、具体的には、筒長手方向の一端部を開口した有底筒状のケース4と、前記処理材Sを収容すると共に端部に前記本体側流入口h1及び前記本体側流出口h2を備えて前記ケース4内に収納保持される筒状の濾過体Rとからなり、さらに、前記濾過体Rが、前記処理材Sを収容した筒状の処理材収納体2,3と、ケース4内に挿入した前記筒状の処理材収納体2,3の後端部を押圧保持すると共に前記本体側流入口h1及び前記本体側流出口h2を備えたキャップ部材5,6とからなる。
【0019】
上記有底筒状のケース4は、図3に示すように、両端開放の円筒筒体4Aの一方の端部を塞ぐようにフランジ(鏡板)4Bを溶接によって固着して一体的に形成した構造としている。この構造により、上記円筒筒体4Aとフランジ4Bを別体に構成して、両者をボルト等の締め付け具によって固定するような従来構造に比べて、部品点数が削減されるとともに、組立て作業の手間と時間が少なくなる利点が得られる。
【0020】
上記筒状の処理材収納体2,3は、ケース4の中心軸上に位置するセラミックスフィルター入りの円筒カートリッジ3と、前記セラミックスフィルター入りの円筒カートリッジ3の外側に配置され、ケース4の中心軸に対して同軸に位置する断面ドーナツ状の繊維状活性炭入りの円筒カートリッジ容器2とからなる。各円筒カートリッジ2,3の上下両端部には、夫々エンドキャップ2a,2b,3a,3bが付設されている。
【0021】
上記キャップ部材5,6は、図4及び図5にも示すように、ケース4の内側に位置して活性炭入りの円筒カートリッジ容器2の下エンドキャップ2bを受け止めるケース内キャップ6と、このケース内キャップ6を外側から押さえ付けるケースキャップ5からなる。そして、この両キャップ5,6の間の間隙によって、前記本体側流入口h1が形成され、ケース内キャップ6の中央孔によって、前記本体側流出口h2が形成されている。図4において、(ロ)は(イ)のA−A断面図である。尚、上記浄化器本体Hの上端側及び下端側における組立て構造の拡大図を図6及び図7に示す。
【0022】
次に、前記ベース体1に浄化器本体Hを結合させる構造について説明する。 前記本体側流入口h1及び前記本体側流出口h2が形成された浄化器本体Hの端部(下端部)と、ベース体1に形成した受け部1Cとが接当状態で相対回転自在である。すなわち、縦姿勢の浄化器本体Hの下端部を凹状に形成された受け部1Cに上方から挿入して受け止めた状態で、円筒形状の浄化器本体Hの中心軸(縦軸)周りに相対回転自在に構成されている。 そして、前記浄化器本体Hの端部とベース体1との相対回転における所定回転位置で、ベース体1の流入口1Aに連なる流路1aが前記本体側流入口h1に連通すると共にベース体1の流出口1Bに連なる流路1bが前記本体側流出口h2に連通し、且つ、その連通した流路部分が外部から密封される状態で浄化器本体Hとベース体1が接近するように、浄化器本体Hに備えた係合部K1とベース体1に備えた被係合部K2とが係合する構造となっている。
【0023】
具体的には、図1及び図2に示すように、ベース体1の前記流入口1Aに連なる流路1aと前記流出口1Bに連なる流路1bが、前記受け部1Cにおいて、前記相対回転の軸心Pを中心として互いに異なる半径の同軸状領域として形成されている。すなわち、流出口1Bに連なる流路1bが上記軸心Pから所定半径の円形領域に形成され、流入口1Aに連なる流路1aが上記流出口1Bに連なる流路1bの円形領域が間隔を隔てて囲むドーナツ状領域に形成されている。一方、前記浄化器本体Hの本体側流入口h1と本体側流出口h2の夫々が、前記同軸状領域に形成されたベース体1の流入口1Aと流出口1Bの夫々に連なる流路1a,1bに連通するように、前記相対回転の軸心Pを中心として互いに異なる半径の同軸状領域に形成されている。すなわち、本体側流出口h2が上記軸心Pから所定半径の円形領域に形成され、本体側流入口h1が上記本体側流出口h2の円形領域が間隔を隔てて囲むドーナツ状領域に形成されている。以上の構成により、浄化器本体Hの端部とベース体1との相対回転の位置にかかわらず、ベース体1の流入口1Aに連なる流路1aが本体側流入口h1に連通し、ベース体1の流出口1Bに連なる流路1bが本体側流出口h2に連通する状態が常に維持されることになる。
【0024】
前記被係合部K2は、具体的には、図2に示すように、ベース体1の平面視における全周4箇所に形成した所定長さの庇部7によって構成される。すなわち、各庇部7の下面がテーパ状に形成されて、浄化器本体Hの端部が接当する接当面smと庇部7の下面との距離L2が周方向で変化している。図2において、(ロ)は(イ)のA−A断面図である。 一方、上記ベース体1側の被係合部K2と係合する前記係合部K1は、前記ケース4に備えられ、具体的には、図3に示すように、ケース4の下端部に平面視における全周4箇所に形成した所定長さの突部4Cによって構成される。すなわち、各突部4Cの上面が前記ベース体1側の各庇部7の下面テーパ形状と同じ傾斜角度のテーパ状に形成され、且つ、ケース4の端面tmと突部4Cのテーパ面との距離L1が、前記浄化器本体Hの接当面smと庇部7の下面との距離L2と同程度の距離であって周方向で変化している。
【0025】
次に、浄化器の組立てについて説明する。 図8〜図10に示すように、先ず、活性炭入りの円筒カートリッジ容器2の下エンドキャップ2bの内側凹部に、セラミックスフィルター入りの円筒カートリッジ3の下端部を差し込んで結合させたのち、その下エンドキャップ2bの外側凸部を前記ケース内キャップ6で受け止め、さらに、そのケース内キャップ6にケースキャップ5を当てて押し込みながら、ケース4内に挿入して収納させる。尚、このとき、ケースキャップ5の周囲2箇所(180度回転対称の位置)に形成した突部5Aが、ケース4側の前記突部4Cの内側部分に密着接当して外れないようにして、ケース4への各部材の収納状態を保持している。
【0026】
次に、上記のように組立てた浄化器本体Hのケース4の各突部4Cを、ベース体1の各庇部7が形成されていない位置に合わせた状態で、浄化器本体Hの下端部をベース体1の受け部1Cに挿入して接当させ、その接当状態で両者を相対回転させると、ケース4の各突部4Cの上部テーパ面がベース体1の各庇部7の下部テーパ面に当たり、回転に伴って、浄化器本体Hの下端部がベース体1の受け部1Cに接近する力が働いて、浄化器本体Hの下端部とベース体1の受け部1Cとが密着状態で締付固定されることになる。
【0027】
さらに、前記係合部K1と前記被係合部K2とが係合した状態を保持する係合状態保持手段KHを備えている。具体的には、係合状態保持手段KHは、図9及び図10に示すように、断面L型形状のカンヌキ部材10で構成され、上記係合状態でベース体1の庇部7が形成されていない箇所に生じるケース4の側面とベース体1の内面との間の隙間に、上記カンヌキ部材10を差し込んで、ケース4の突部4Cが係合位置から逆方向に回転しないように保持している。更に、カンヌキ部材10には、上記差し込み状態で、ベース体1に設けた孔1Dと位置が一致する孔11が設けられており、この両孔1D,11をボルトで締めて固定して(図7及び図10参照)カンヌキ部材10を容易に外せないようにする、あるいは、両孔1D,11間に錠をかけてカンヌキ部材10が絶対外れないようにすることで、浄化器の使用の安全を確保することができる。
【0028】
〔別実施形態〕
以下に別実施形態を説明する。上記実施形態では、処理対象の流体が水である浄水器の例について説明したが、水以外の各種流体(液体、気体)の浄化器に適用することができる。
【0029】
上記実施形態では、浄化器本体Hの有底筒状のケース4を、両端開放の円筒筒体4Aの一方の端部に鏡板4Bを溶接して一体的に形成した構造としたが、溶接等で一体形成するのではなく、円筒筒体4Aの端部に鏡板4Bをボルト等によって取り付ける構造であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る浄化器の全体構成を示す側面断面図
【図2】 ベース体の平面図及び側面断面図
【図3】 ケースの側面図、底面図及び側面一部拡大図
【図4】 ケースキャップの底面図及び側面断面図
【図5】 ケース内キャップの側面断面図
【図6】 浄化器本体の上端部を示す側面断面図
【図7】 浄化器本体の下端部及びベース体との結合構造を示す側面断面図
【図8】 浄化器の組立て状態を示す斜視図
【図9】 浄化器の組立て状態を示す斜視図
【図10】 浄化器の組立て状態を示す斜視図
【図11】 従来技術に係る浄化器の全体構成を示す側面断面図
【符号の説明】
1 ベース体
1A 流入口
1B 流出口
1C 受け部
1a 流路
1b 流路
2,3 処理材収納体
4 ケース
5,6 キャップ部材
h1 本体側流入口
h2 本体側流出口
H 浄化器本体
K1 係合部
K2 被係合部
KH 係合保持手段
R 濾過体
S 処理材
Claims (4)
- 処理対象の流体が流入する流入口と前記流体が流出する流出口とを備えたベース体に、前記流体を濾過処理するための濾過体を内蔵した浄化器本体を結合させた構造を有し、
前記浄化器本体が、
筒長手方向の一端部を開口した有底筒状のケースと、処理材を収容して前記ケース内に収納保持される筒状の濾過体とからなり、
前記濾過体が、
処理材を収容した筒状の処理材収納体と、前記ケース内に挿入した前記筒状の処理材収納体を押圧保持するキャップ部材を備え、
前記キャップ部材が、本体側流入口及び本体側流出口を備える浄化器であって、
前記ケースに突部を設けるとともに、前記ケースの突部に密着接当してケースへの各部材の収納状態を保持する突部を前記キャップ部材に設け、
前記浄化器本体の端部と、前記ベース体に形成した受け部とが接当状態で相対回転自在であり、
前記相対回転における所定回転位置で、
前記ベース体の前記流入口に連なる流路が前記本体側流入口に連通すると共に
前記ベース体の前記流出口に連なる流路が前記本体側流出口に連通し、
且つ、その連通した流路部分が外部から密封される状態で前記浄化器本体と前記ベース体が接近するように、前記ベース体に備えた被係合部に、前記ケースの突部が係合部として係合する浄化器。 - 前記ベース体の前記流入口に連なる流路と前記流出口に連なる流路が、前記受け部において、前記相対回転の軸心を中心として互いに異なる半径の同軸状領域として形成され、前記本体側流入口と前記本体側流出口の夫々が、前記同軸状領域の前記流入口と前記流出口の夫々に連なる流路に連通するように、前記相対回転の軸心を中心として互いに異なる半径の同軸状領域として形成されている請求項1に記載の浄化器。
- 前記係合部と前記被係合部とが係合した状態を保持する係合状態保持手段を備えている請求項1又は2に記載の浄化器。
- 処理対象の流体が流入する流入口と前記流体が流出する流出口とを備えたベース体に結合され、前記流体を濾過処理するための濾過体を内蔵した浄化器本体であって、
筒長手方向の一端部を開口した有底筒状のケースと、処理材を収容して前記ケース内に収納保持される筒状の濾過体とからなり、
前記濾過体が、
処理材を収容した筒状の処理材収納体と、前記ケース内に挿入した前記筒状の処理材収納体を押圧保持するキャップ部材を備え、
前記キャップ部材が、本体側流入口及び本体側流出口を備え、
前記ケースに突部を設けるとともに、前記ケースの突部に密着接当してケースへの各部材の収納状態を保持する突部を前記キャップ部材に設け、
端部と、前記ベース体に形成した受け部とが接当状態で相対回転自在であり、
前記相対回転における所定回転位置で、
前記ベース体の前記流入口に連なる流路が前記本体側流入口に連通すると共に
前記ベース体の前記流出口に連なる流路が前記本体側流出口に連通し、
且つ、その連通した流路部分が外部から密封される状態で前記ベース体に接近するように、前記ベース体に備えた被係合部に、前記ケースの突部が係合部として係合する浄化器本体。
Priority Applications (1)
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