JP3715296B2 - ドレン機構およびこれを備えた流体フィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、流体フィルタの濾過部材交換の際に予め内部流体を排出するためのドレン機構およびこれを備えた流体フィルタに関する。
従来から、濾過部材の交換が可能であり、交換の際に、本体内部に残留する流体を排出するためのドレン機構およびこれを備えた流体フィルタが多数提案されている。特に、内燃機関や工作機械の潤滑油を濾過浄化するためのオイルフィルタにあっては、本体内部のオイルが高温であることが多いため、排出の際に排出オイルによる作業者の火傷や被服の汚れが生じないように工夫されたドレン機構が多数提案されている。
例えば、特許文献1には、本体内部に設けられたパイプ部材(14)と、これに螺合される筒状のドレンプラグ(15)とを有するドレン機構を備えた液体フィルタが開示されている。このドレン機構において、ドレンプラグ(15)は本体外部まで伸びている。また、ドレンプラグ(15)には、螺合を閉めた際にはパイプ部材内部(14)に、螺合を緩めた際にはパイプ部材(14)の下側に位置する窓孔(15f)が設けられている。したがって、螺号を緩めると液体フィルタ内部の残留液体が、パイプ部材(14)と本体との間隙から窓孔(15f)に流れ込み、ドレンプラグ(15)内部を通って、外部に排出される。このドレン機構を備えた液体フィルタによれば、所望の場所に残留液体を排出させることがでる。したがって、残留液体の排出の際に、作業者へ排出液体がかかることがなく、作業者の火傷や被服の汚れという問題を防止できる。
しかし、この液体フィルタでは、ドレンプラグ(15)の大部分がパイプ部材(14)に収納されているため、排出口である窓孔(15f)を大きくとることができない。窓孔(15f)が小さいと残留液体の排出能率が低くなり、残留液体の排出時間、ひいては濾過部材の交換時間が長くなるという問題があった。
しかし、濾過部材の交換は迅速に行われることが望ましい。特に、車両のエンジンオイルのオイルフィルタは、通常、サービスステーションなどで専門の作業者が行うことが多い。その濾過部材交換の間、車両ユーザーは待機しなければならない。迅速なサービスが求められる現在では、このような待機時間は極力短縮されることが求められており、排出時間の短縮化が望まれている。
そこで、例えば、残留流体の排出口を大きくすることが考えられる。しかし、例えば、特許文献1の液体フィルタにおいて窓孔(15f)を大きくしただけでは、液体フィルタ全体が大きくなり、望ましくない。
そこで、流体フィルタのキャップに設けられたドレン穴に対して挿脱自在のドレンパイプを有するドレン機構が一部で提案されている。例えば、特願2002−328803号明細書に記載のドレン機構などである。このドレン機構においては、挿入されたドレンパイプの側面にドレン通路が設けられており、このドレンパイプの挿入によりドレン穴を閉鎖するバルブ部材の解除が可能となる。
このドレン機構によれば、挿入されたドレンパイプの側面の大部分を排出口として利用しているため、装置を大型化させることなく排出口を大きくすることができ、排出能率を向上させることができる。
特開平11−104408号公報
しかしながら、かかる流体フィルタでは、ドレンパイプの保持力が弱いという問題がある。これは、ドレンパイプの側面が排出口となっているため、この側面に支持体を設けることができないからである。保持力が弱い場合、流体排出の途中でパイプの離脱や傾斜といった問題が生じる。
そこで、本発明は、排出能力を下げることなくドレンパイプの保持力を向上させたドレン機構およびこれを備えた流体フィルタを提供することを目的とする。
本発明のドレン機構は、流体フィルタの本体に着脱自在のキャップと、キャップに設けられ、本体内部に連通するとともにドレンパイプが挿入可能なドレン穴と、通常時にはドレン穴を閉鎖するバルブ部材であって、ドレンパイプの挿入時にはドレンパイプ上端面が接触するともにドレン穴の閉鎖を解除する方向に変位するバルブ部材と、ドレンパイプの所定位置に設けられるパイプ側シール部と協働して、外部との間をシールするキャップ側シール部と、を有し、ドレンパイプの挿入により、ドレンパイプの上端とパイプ側シール部との間に設けられたドレン通路から本体内部の流体が流出する流体フィルタのドレン機構において、バルブ部材に設けられ、挿入されたドレンパイプ上端を支える保持壁を有することを特徴とする。
好適な態様では、保持壁は、ドレンパイプ上端の外周側壁を支える外側保持壁を有することを特徴とする。別の好適な態様では、保持壁は、ドレンパイプ上端の内周側壁を支える内側保持壁を有することを特徴とする。別の好適な態様では、保持壁は、バルブ部材に設けられたドレンパイプ上端を収納可能な保持溝の側壁であることを特徴とする。このとき、望ましくは、保持溝の縦断面は、凸弧状であるドレンパイプ先端の縦断面形状と対応する凹弧状であることを特徴とする。
本発明の流体フィルタは、流体フィルタの本体に着脱自在のキャップと、キャップに設けられ、本体内部に連通するとともにドレンパイプが挿入可能なドレン穴と、通常時にはドレン穴を閉鎖するバルブ部材であって、ドレンパイプの挿入時にはドレンパイプ上端面が接触するともにドレン穴の閉鎖を解除する方向に変位するバルブ部材と、ドレンパイプの所定位置に設けられるパイプ側シール部と協働して、外部との間をシールするキャップ側シール部と、を有し、ドレンパイプの挿入により、ドレンパイプの上端とパイプ側シール部との間に設けられたドレン通路から本体内部の流体が流出する流体フィルタのドレン機構において、バルブ部材に設けられ、挿入されたドレンパイプ上端を支える保持壁を有するドレン機構を有することを特徴とする。
本発明によれば、保持壁によりドレンパイプの先端が支えられる。したがって、排出能力を下げることなくドレンパイプの保持力を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下では、実施の形態として、車両のエンジン用オイルを濾過浄化するのに適したオイルフィルタを例示するが、適宜、サイズや部材を交換することにより他の用途にも用いることができる。
図1から図4に本発明の実施の形態であるオイルフィルタ10を示す。図1は、オイルフィルタ全体の断面図であり、図2は、その要部拡大図である。また、図3は、ドレンパイプを挿入した際の要部拡大図であり、図4は、さらにその要部拡大図である。
このオイルフィルタ10は、エンジンブロックの一部に装着されており、内燃機関(エンジン)の潤滑油を濾過浄化するものである。濾過対象である汚染オイルは、本体部12上端に設けられた入口18から流入し、濾過部材14により濾過されて浄化オイルとなった後、出口20から内燃機関に戻される。
本体部12の下部には、着脱自在のキャップ40が装着されている。濾過部材14の交換は、このキャップ40を外して行われる。キャップ40には、交換に先だって内部の残留オイルを排出するためのドレン穴50が設けられている。このドレン穴50は、通常時には、バルブ部材70およびドレンボルト60により閉鎖されている。残留オイルの排出時には、ドレンボルト60に換えてドレンパイプ80を挿入することにより、残留オイルを外部に排出できるようになっている。
以下、このオイルフィルタ10の各構成部材について詳説していく。
本体部12は、キャップ40と協働して内部空間を形成するケース16と、内部空間に配置された濾過部材14などから構成される。
ケース16は、内側側壁の一部である螺合部32には雌ねじが形成されており、これにより、キャップと螺合可能となっている。そして、ケース16とキャップ40とが螺合されることにより、濾過部材14などが配置される内部空間が形成される。螺合部32の下側には、シール部材としてOリング34が配されており、これによりキャップ40とケース16との間がシールされる。
ケース16の上部には、汚染オイルの流入口となる入口18と浄化オイルの流出口となる出口20とが形成されている。ここで、内部空間は、汚染オイルを濾過する濾過部材14により汚染空間22と浄化空間24とに分離されている。入口18はこの汚染空間22に、出口20は浄化空間24にそれぞれ連通する位置に設けられている。
濾過部材14は、ケース上端内部に設けられた支持突起部26および支持体28により支持されている。濾過部材14とケース16の内壁との間には、間隙が形成されており、この間隙が汚染空間22となる。また、濾過されたオイルが流れ込む濾過部材14の内側が浄化空間24となる。
支持突起部26および支持体28と濾過部材14との間には、シール部材30が配されており、汚染オイルの浄化空間24への流入が阻止されている。また、支持体28の下端部はキャップ40に配置されたスプリングなどの弾性体によりシールする方向に付勢されており、汚染オイルの浄化空間24への流入が阻止されている。したがって、汚染空間22と浄化空間24は完全に分離されており、汚染オイルは、濾過部材14を通過し浄化オイルにならなければ、浄化空間24に移動することができない構成となっている。
この構成により、汚染オイルは、入口18から流入した後、濾過部材14を通過し、浄化オイルとなって浄化空間24に流入する。そして、浄化空間24から出口20に流れ込むことにより、汚染オイルは、浄化オイルとなって内燃機関へと戻される。
キャップ40は、上述したようにケース16に螺合可能で、ケース16と協働して内部空間を形成する。キャップ40の下側中央には、濾過部材14の交換などの際に残留オイルを排出するためのドレン穴50が設けられている。ドレン穴50の内周には、雌ねじが形成されており、後述するドレンボルト60と螺合可能となっている。また、ドレン穴50の上端には、後述するバルブ部材70との間を閉鎖するとともに後述するドレンパイプ80を係止させるための突起部56が形成されている。この突起部56の突出により、ドレン穴50は、部分的に小径となる小径部52が形成されている。
キャップ40の底面には、環状のリブであるキャップ側リブ42が形成されている。このキャップ側リブ42の内周には、弾性シール部材であるOリング44が装着されている。Oリング44の外径は、キャップ側リブ42の内径よりわずかに大径となっている。したがって、キャップ側リブ42に装着されたOリング44には外方に弾性復元力が働く。この弾性復元力によりOリング44はキャップ側リブ42から外れることなく装着されている。
ドレン穴50は、通常、バルブ部材70およびドレンボルト60により閉鎖されている。バルブ部材70は、内部空間内に設けられた略皿上のプレートである。このバルブ部材70は、通常時には、スプリングなどの弾性体78によりドレン穴50を閉鎖する方向に付勢されている。ドレンパイプ80が挿入された場合には、ドレンパイプ80の先端と接触するようになっている。そして、ドレンパイプ80が弾性体78の弾性力に抗して挿入されると、バルブ部材70はドレン穴50の閉鎖を解除する方向に変位される。
また、バルブ部材70の中央部は、内部側に円状に凹んだ円状凹部72を有している。さらにその円状凹部72には、後述するドレンパイプ80の先端部を受けるための環状凹部74が形成されている。円状凹部72の側面は傾斜しており、通常時にはキャップに設けられた突起部56と密着できるようになっている。この密着により、内部のオイルの流出が防止される。円状凹部72の外周には、内部空間に連通する排出孔76が設けられている。残留オイルの排出時には、この排出孔76から内部空間のオイルがドレンパイプ80へと導かれる。
環状凹部74は、ドレンパイプ上端を収納可能な保持溝となるものである。したがって、環状凹部74は、ドレンパイプ80の上端部84とほぼ同径の環状であり、ドレンパイプ80の上端部84の一部を収納可能となっている。また、その断面は、ドレンパイプ80の先端の断面形状と対応する略凹弧状となっている。
ドレン穴50の内周には、雌ねじ64が形成されており、通常時には、ドレンボルト60が螺合されている。ドレンボルト60は、ドレン穴50を閉鎖可能な大きさを有しており、キャップ40の底面に対応するフランジ62を有している。このフランジ62は、キャップ40の底面に設けられたキャップ側リブ42より大径となっており、その上面がキャップ側リブ42に装着されたOリング44に当接可能な位置に設けられている。そして、Oリング44との当接により、外部との間がシールされる。これにより、通常時にドレン穴50へゴミなどが流入することを防止できる。
次に、残留オイル排出時に用いられるドレンパイプ80について説明する。ドレンパイプ80は、残留オイル排出時にドレンボルト60に代えて、ドレン穴50に挿入されるパイプ部材である。これは、例えば、合成樹脂などの弾性を有した材料からなる。ドレンパイプ80は、筒状のパイプ部82とその途中に設けられたフランジ部83とから構成される。
パイプ部82は、中空の筒状であり、その上端と下端は開口されている。また、先端からフランジ部83までの間には、ドレン通路となる複数のスリット88(図においては一つだけを図示)が設けられている。内部の残留オイルは、このスリット88からパイプ部内部90に流れるようになっている。また、このスリット88により弾性変形が容易となり、ドレン穴50への挿入が容易となる。パイプ部82の上端部84は、ドレン穴50に挿入した際に、バルブ部材70の円状凹部72の側面に干渉しないよう小径に絞られている。そして、ドレンパイプ先端85がバルブ部材70に当接した際には、上端部84の一部がバルブ部材70の環状凹部74に収納される。パイプ部先端は、環状凹部74と対応するように略凸弧状の断面を有する。
また、先端からフランジ部83の途中には、キャップ40に設けられた突起部56に係止可能な係止部86が設けられている。これは、一部的に外方に膨らんだ外周側壁であり、この膨らみにより形成される段差にキャップ40の突起部56が引っかかることにより、ドレンパイプ80を所定位置で停止させることができる。この係止部86は、係止時に、フランジ部83の上面がキャップ側リブ42の先端近傍になるような位置に設けられている。
フランジ部83は、環状のキャップ側リブ42の外径より大径の円盤状部である。フランジ部83の上面には、パイプ側シール部となる環状のパイプ側リブ92が設けられている。パイプ側リブ92の外径は、キャップ側リブ42に装着されたOリング44の内径よりわずかに大径である。すなわち、ドレンパイプ80を挿入した際には、パイプ側リブ92の外周側壁がOリング44の内周側壁を圧接することになる。このパイプ側リブ92とOリング44との圧接により、外部との間がシールされることとなる。したがって、スリット88からドレン穴50の内部に漏れた残留オイルが外部へ流出することが防止される。
なお、パイプ側シール部としては、パイプ側リブ92に限らず、ドレンパイプ80に設けられ、かつ、キャップに設けられたシール部材と協働して外部との間にシール機能を提供するものであれば他のものであってもよい。例えば、フランジ部83の上面がOリング44と圧接し、これによりシール機能を提供するのであれば、フランジ部83の上面もパイプ側シール部となる。
次に、このオイルフィルタによる残留オイルの排出について説明する。
残留オイルを排出する際には、予め、ドレンボルト60をドレン穴から外しておく。このとき、バルブ部材70は弾性体78により閉鎖方向に付勢されている。したがって、ドレン穴50は、バルブ部材70により閉鎖されており、内部の残留オイルが流出することはない。
次に、ドレン穴50にドレンパイプ80を挿入する。ドレンパイプ80は、ドレン穴50より小径であるため、容易に挿入が可能となっている。一方、ドレンパイプ80とほぼ同径の小径部52へは、ドレンパイプ80が弾性変形することにより挿入が可能となる。この挿入により、ドレンパイプ80の先端85がバルブ部材70に接触する。そして、ドレンパイプ80を弾性体78の弾性力に抗して挿入することにより、バルブ部材70が閉鎖解除の方向(上方向)へ変位する。
これにより、バルブ部材70の底面とキャップ40の内側底面との間には、間隙が形成される。この間隙が排出流路100となる。この排出流路100には、バルブ部材70に設けられた排出孔76等から残留オイルが流れ込む。流れ込んだ残留オイルは、さらに、ドレンパイプ80のスリット88から、パイプ部内部90に流れ込み、最終的に外部に排出される。
このとき、ドレンパイプ80は、係止部86がキャップ40の突起部56に引っかかることにより、所定位置で停止されている。また、フランジ部83に設けられたパイプ側リブ92が、キャップ40に装着されたOリング44に圧接することにより、外部との間にシールがなされている。これにより、残留オイルの外部への漏れが防止されている。
以上の説明から分かるように、複数のスリット88が残留オイルの排出口となる。したがって、排出能率を低下させないためには、このパイプ部82の側面に設けられたスリット88を閉鎖する部材を設けることは望ましくない。そのため、本実施の形態では、キャップ40の突起部56を除いて、ドレンパイプ80の側面を覆う部材は設けていない。これにより、排出能率を向上させることができる。
しかし、この突起部56だけでは、ドレンパイプ80の保持力が極めて小さく、わずかな横方向の力を受けただけで、ドレンパイプ80の傾斜や離脱が生じる。特に、残留オイルが高温である場合、ドレンパイプ80が変形しやすく、より容易に離脱および傾斜が生じる。ドレンパイプ80の傾斜や離脱が生じると、残留オイルがドレンパイプ80の下端(最終的排出口)以外から漏れ、作業者の火傷や被服の汚れなどの問題が生じる。また、ドレンパイプ80の傾斜や離脱が生じるたびに、その修正を行うことは、迅速な残留オイル排出、ひいては、迅速な濾過部材交換を阻害する。
そこで、本実施の形態では、ドレンパイプ80の上端部84をバルブ部材70に設けられた環状凹部74に収納可能としている。この環状凹部74の側壁74a,74bは、ドレンパイプ上端部84を支える保持壁となる。すなわち、環状凹部74の側壁74b,74aが、ドレンパイプ上端部84の内側側壁84bおよび外側側壁84aを支える。これにより、ドレンパイプ80に横力が加わっても傾斜や離脱を生じにくくすることができる。
例えば、フランジ部83から先端85までの距離である押しこみ量dの約7%である距離eの深さの環状凹部74を設けた場合、ドレンパイプ80の離脱荷重は、環状凹部74を設けない場合に比べ、約2倍から2.5倍となる。つまり、押しこみ量dの約7%の保持壁となる凹部を設けることにより、約2倍から2.5倍の離脱強度を得ることができる。
この保持壁となる環状凹部74は、ドレンパイプ上端部84を支える壁であるため、排出口であるスリット88をほとんど閉鎖しない。したがって、排出能率を低下させない。また、流体フィルタの内側(内部空間側)に突出した凹部であるため、ドレンパイプ80の押しこみ量dを増加させることができる。この押しこみ量dの増加は、排出流路100(バルブ部材底面とキャップの内側底面との間隙)を広げ、全体としてオイル排出能率を上げることができる。
さらに、環状凹部74の断面形状をドレンパイプ先端85の断面と対応する凹弧状とすることにより、ドレンパイプ80の位置決めが容易となっている。すなわち、ドレンパイプは、傾斜して挿入される場合もある。その場合、ドレンパイプ先端85は、図5に示すように凹部74からずれた位置に当接する。しかし、ずれた位置に挿入されても、さらに押しこむことにより、先端85は、凹部74の傾斜した側壁74aに沿ってすべり、正しい位置に修正される。つまり、ドレンパイプ先端85および凹部74の断面形状を弧状とすることにより、ドレンパイプ80の位置決めが容易となる。なお、弧状でなく、傾斜面を有するものであってもよい。
以上、説明したように本実施の形態によれば、残留オイルの排出能力を低下させることなく、ドレンパイプの保持力を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、オイルフィルタ10の内部に突出した環状凹部74を設けているが、ドレンパイプ80の先端85を支える保持壁を有するものであれば、他の形状であってもよい。
例えば、図6(A)に示すように、ドレンパイプ80の上端部84の外側側壁84aを保持する外側保持壁のみを有する凹部であってもよい。これは、バルブ部材70に設けられた円状の凹部102で実現できる。この円状凹部102の径はドレンパイプ上端部84の外径とほぼ等しい。この円状凹部102の側壁102aが上端部84の外側側壁84aを保持する外側保持壁となる。この外側保持壁のみでも、十分にドレンパイプの保持力を向上させることができる。
また、図6(B)に示すように、ドレンパイプ80の上端部84の内側側壁84bを保持する内側保持壁のみを有する凹部であってもよい。これも、バルブ部材70に設けられた円状凹部104で実現できる。ただし、この円状凹部104の径はドレンパイプ上端部84の内径とほぼ等しい。この円状凹部104の側壁104bが上端部84の内側側壁84bを保持する内側保持壁となる。この内側保持壁のみでも、十分にドレンパイプ80の保持力を向上させることができる。
さらに、図6(C)に示すように、オイルフィルタの内側に突出した凹部ではなく、外側に突出したリブなどあってもよい。これは、バルブ部材70に、ドレンパイプ上端部84の外径および内径とほぼ等しい二重の環状リブ106を設けることにより実現できる。この二重の環状リブ106がそれぞれ、ドレンパイプ上端部84の内側側壁84bおよび外側側壁84aを支持する内側保持壁106bおよび外側保持壁106aとなる。これにより、ドレンパイプ80の保持力を向上させることができる。
また、上述の例以外のものであっても、ドレンパイプの上端を支える保持壁を有するものであれば、他の形状であってもよい。また、上述の例では、すべてドレンパイプとして丸パイプを用いているが、例えば、角パイプなどを用いてもよい。また、本実施の形態では、流体フィルタとしてオイルフィルタを例に挙げているが、他の流体を濾過浄化するためのフィルタでもよい。
本発明の実施の形態であるオイルフィルタ全体の断面図である。 図1の要部拡大図である。 ドレンパイプを挿入した際の要部拡大図である。 図3の要部拡大図である。 傾斜した状態でドレンパイプを挿入したときの状態図である。 保持壁の他の形態の一例を示す図である。
符号の説明
10 オイルフィルタ、14 濾過部材、18 入口、20 出口、40 キャップ、42 キャップ側リブ、44 Oリング、50 ドレン穴、60 ドレンボルト、70 バルブ部材、72 円状凹部、74 環状凹部、76 排出孔、78 弾性体、80 ドレンパイプ、84 上端部、86 係止部、88 スリット、92 パイプ側リブ、100 排出流路。

Claims (6)

  1. 流体フィルタの本体に着脱自在のキャップと、
    キャップに設けられ、本体内部に連通するとともにドレンパイプが挿入可能なドレン穴と、
    通常時にはドレン穴を閉鎖するバルブ部材であって、ドレンパイプの挿入時にはドレンパイプ上端面が接触するともにドレン穴の閉鎖を解除する方向に変位するバルブ部材と、
    ドレンパイプの所定位置に設けられるパイプ側シール部と協働して、外部との間をシールするキャップ側シール部と、
    を有し、ドレンパイプの挿入により、ドレンパイプの上端とパイプ側シール部との間に設けられたドレン通路から本体内部の流体が流出する流体フィルタのドレン機構において、
    バルブ部材に設けられ、挿入されたドレンパイプ上端を支える保持壁を有することを特徴とする流体フィルタのドレン機構。
  2. 請求項1に記載の流体フィルタのドレン機構であって、
    保持壁は、ドレンパイプ上端の外周側壁を支える外側保持壁を有することを特徴とする流体フィルタのドレン機構。
  3. 請求項1または2に記載の流体フィルタのドレン機構であって、
    保持壁は、ドレンパイプ上端の内周側壁を支える内側保持壁を有することを特徴とする流体フィルタのドレン機構。
  4. 請求項1から3のいずれか1に記載の流体フィルタのドレン機構であって、
    保持壁は、バルブ部材に設けられたドレンパイプ上端を収納可能な保持溝の側壁であることを特徴とする流体フィルタのドレン機構。
  5. 請求項4に記載の流体フィルタのドレン機構であって、
    保持溝の縦断面は、凸弧状であるドレンパイプ先端の縦断面形状と対応する凹弧状であることを特徴とする流体フィルタのドレン機構。
  6. 請求項1から5のいずれか1に記載の流体フィルタのドレン機構を有することを特徴とする流体フィルタ。

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