JP3826760B2 - 可変動弁機構のアシスト装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は可変動弁機構のアシスト装置に関するものであり、特に、コントロールシャフトを軸方向に移動させることによりコントロールシャフトの軸方向位置に連動してバルブリフト量を連続的に可変とする可変動弁機構に対して、コントロールシャフトに発生するスラスト力に対抗するアシスト力を付与するアシスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の吸気バルブのバルブリフト量を運転状態に応じて連続的に調整するために、ノーズの高さが軸方向に次第に高くなっている3次元カムを設けたカムシャフトを軸方向に移動させる可変動弁機構が知られている(特開2000−54814号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようにカムシャフトを軸方向に移動させることでバルブリフト量を連続的に可変とする可変動弁機構では、3次元カムのカム面が軸方向で傾いていることによりバルブリフト量を小さくする方向にスラスト力が発生する。しかも、バルブリフト量が大きくなるにしたがってバルブスプリングの圧縮量が大きくなってバルブスプリングの復元力も次第に大きくなることから、上記スラスト力も大きくなる。
【0004】
このような可変動弁機構を利用して、スロットルバルブの代わりに吸気バルブのバルブリフト量により内燃機関の吸入空気量を調量しようとする場合、カムシャフトを軸方向に移動するアクチュエータに高い応答性が要求される。特に油圧アクチュエータを用いる場合には高応答にするためにピストン径の縮小による作動油の流量削減が要求される。しかしピストン径を縮小すると、アクチュエータの出力が上述したスラスト力の増大に対応できなくなってバルブリフト量が大きい方での最低作動油圧が悪化したり、応答性が悪化するおそれがある。
【0005】
これらの問題を解決するためにアシストスプリングを設けて上述したスラスト力に対抗するアシスト力を発生させることが考えられる。しかし、前述したごとくバルブリフト量が大きくなるにしたがってスラスト力は大きくなるが、カムシャフトが高リフト側に移動するほどアシストスプリングの復元力は小さくなりアシスト力としては不適切である。
【0006】
このような問題は、3次元カムを用いた可変動弁機構のみでなく、コントロールシャフトを軸方向に移動させてバルブリフト量を連続的に可変とする他の構成の可変動弁機構にも同様に生じる。
【0007】
本発明はコントロールシャフトを軸方向に移動させることによりコントロールシャフトの軸方向位置に連動してバルブリフト量を連続的に可変とする可変動弁機構に対して、適切なアシスト力を与えることができるアシスト装置の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の可変動弁機構のアシスト装置は、アクチュエータにてコントロールシャフトを軸方向に往復動させることにより該コントロールシャフトの軸方向位置に連動してバルブのリフト量を連続的に可変とする可変動弁機構に対して、前記バルブの駆動に伴い前記コントロールシャフトに発生するスラスト力に対抗するアシスト力を前記アクチュエータとは別に付与するアシスト装置であって、出力ロッドを有し、弾性体の復元力又は流体の圧力により、前記出力ロッドを前記コントロールシャフトの軸に交叉する仮想平面に対して平行に突出して力を出力する出力手段と、前記出力ロッドが接触することにより前記出力手段からの力を伝達されて前記コントロールシャフトの軸方向の力に変換して前記アシスト力とする変換面と、を備えるとともに、前記出力手段からの力が伝達される位置における前記変換面の傾きを前記コントロールシャフトの軸方向の移動に連動して変化させることにより、前記コントロールシャフトの軸方向位置が高リフト側になるほど前記アシスト力を大きくするアシスト力付与手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
アシスト力付与手段は、コントロールシャフトの軸方向位置が高リフト側になるほどアシスト力を大きくしている。このためコントロールシャフトの軸方向位置が高リフト側になるほど大きくなるスラスト力に対抗することができる適切なアシスト力を、コントロールシャフトを軸方向に往復動させるアクチュエータとは別に可変動弁機構に与えることができる。尚、弾性体の復元力又は流体の圧力に基づいてアシスト力を発生させているので、磁力などとは異なり急激に力が弱まることがなく広範囲のコントロールシャフトの軸方向往復動にも十分に対応できるアシスト力を発生させることができる。
【0010】
この結果、バルブリフト量が大きい方で最低作動油圧が悪化したり、あるいは応答性が悪化したりするおそれを防止することができる
【0011】
また、上述した変換面を備えることにより、出力手段が出力する力はコントロールシャフトの軸方向の力に変換される。そして力が伝達される変換面の傾きがコントロールシャフトの軸方向の移動に連動して変化することにより高リフト側になるほどアシスト力を大きくしているので、前述したスラスト力に対抗することができる適切なアシスト力を可変動弁機構に与えることができる。
【0013】
更に、このような出力ロッドにより前記変換面に容易に力を伝達でき、しかも変換面の傾きによりアシスト力の大きさを調整できる。こうしてスラスト力に対抗することができる適切なアシスト力を可変動弁機構に与えることができる。
【0014】
請求項記載の可変動弁機構のアシスト装置では、請求項記載の構成において、前記出力ロッドは、前記コントロールシャフトの軸方向とは略直交する方向に突出し、前記変換面は、前記コントロールシャフトに連動して前記コントロールシャフトの軸方向に移動するカム上のカム面として形成され、前記カム面に対する前記出力ロッドの接触位置が前記コントロールシャフトに連動して軸方向で移動することにより、前記コントロールシャフトの軸方向位置が高リフト側になるほど前記アシスト力を大きくすることを特徴とする。
【0015】
上述したごとく変換面をカム面として構成し、このカム面を有するカムをコントロールシャフトの軸方向に移動するように構成することにより、弾性体の復元力又は流体の圧力を利用して容易にコントロールシャフトの軸方向位置が高リフト側になるほどアシスト力を大きくすることができる。こうしてスラスト力に対抗することができる適切なアシスト力を可変動弁機構に与えることができる。
【0016】
請求項記載の可変動弁機構のアシスト装置では、請求項記載の構成において、前記出力ロッドは、前記コントロールシャフトの軸に略直交する方向に突出し、前記変換面は、前記コントロールシャフトの軸に略直交する仮想平面に平行な軸を回転軸とし前記コントロールシャフトに連動して前記コントロールシャフトの軸方向に移動するリングの外周面として形成され、前記外周面に対する前記出力ロッドの接触位置が前記コントロールシャフトに連動して前記コントロールシャフトの軸方向で移動することにより、前記コントロールシャフトの軸方向位置が高リフト側になるほど前記アシスト力を大きくすることを特徴とする。
【0017】
上述したごとく変換面をリングの外周面として構成し、この外周面に対する出力ロッドの接触位置がコントロールシャフトに連動して軸方向で移動するように構成することにより、弾性体の復元力又は流体の圧力を利用して容易にコントロールシャフトの軸方向位置が高リフト側になるほどアシスト力を大きくすることができる。こうしてスラスト力に対抗することができる適切なアシスト力を可変動弁機構に与えることができる。
【0018】
請求項記載の可変動弁機構のアシスト装置では、請求項記載の構成において、前記出力ロッドは、前記コントロールシャフトの軸に略直交する仮想平面に平行に突出し、前記変換面は、前記コントロールシャフトの軸に略直交する仮想平面に平行な軸を回転軸とし前記コントロールシャフトに連動して前記コントロールシャフトの軸方向に移動するリングの外周面として形成され、前記外周面に対する前記出力ロッドの接触位置が前記コントロールシャフトに連動して前記コントロールシャフトの軸方向で移動することにより、前記コントロールシャフトの軸方向位置が高リフト側になるほど前記アシスト力を大きくすることを特徴とする。
【0019】
出力ロッドはコントロールシャフトの軸に略直交する方向に突出する以外に、上述したごとくコントロールシャフトの軸に略直交する仮想平面に平行に突出することで変換面に接触するようにしても良い。このことによっても弾性体の復元力又は流体の圧力を利用して容易にコントロールシャフトの軸方向位置が高リフト側になるほどアシスト力を大きくすることができる。こうしてスラスト力に対抗することができる適切なアシスト力を可変動弁機構に与えることができる。
【0020】
請求項記載の可変動弁機構のアシスト装置では、請求項1〜のいずれかの構成において、前記可変動弁機構は、内燃機関のクランクシャフトにより回転駆動されるカムシャフトと、前記カムシャフトに設けられたカムと、前記カムシャフトとは異なる軸にて揺動可能に支持され、入力部と出力部とを有することで前記カムにより入力部が駆動されると出力部にてバルブを駆動する仲介駆動機構と、軸方向への移動量が前記仲介駆動機構の入力部と出力部との相対位相差に連動する前記コントロールシャフトと、前記コントロールシャフトを軸方向に移動することにより前記仲介駆動機構の入力部と出力部との相対位相差を調整するアクチュエータとを備えることにより、前記コントロールシャフトの軸方向位置に連動してバルブリフト量を連続的に可変とすることを特徴とする。
【0021】
可変動弁機構は、前記カムシャフト、前記カム、前記仲介駆動機構、前記コントロールシャフト及び前記アクチュエータを備える構成であっても良い。このような構成においても、前述したアシスト力付与手段の構成により、弾性体の復元力又は流体の圧力を利用して容易にコントロールシャフトの軸方向位置が高リフト側になるほどアシスト力を大きくすることができる。こうしてスラスト力に対抗することができる適切なアシスト力を可変動弁機構に与えることができる。
【0022】
請求項記載の可変動弁機構のアシスト装置では、請求項1〜のいずれかの構成において、前記可変動弁機構は、軸方向にてカムプロフィールが変化している3次元カムを、軸方向に移動させることによりバルブリフト量を連続的に可変とする機構であり、前記コントロールシャフトの軸方向への移動量が前記3次元カムの軸方向への移動量に連動していることを特徴とする。
【0023】
可変動弁機構は、前記3次元カム及び前記コントロールシャフトを備える構成であっても良い。このような構成においても、前述したアシスト力付与手段の構成により、弾性体の復元力又は流体の圧力を利用して容易にコントロールシャフトの軸方向位置が高リフト側になるほどアシスト力を大きくすることができる。こうしてスラスト力に対抗することができる適切なアシスト力を可変動弁機構に与えることができる。
【0024】
請求項記載の可変動弁機構のアシスト装置では、請求項記載の構成において、前記コントロールシャフトは前記3次元カムのカムシャフトを兼ねていることを特徴とする。
【0025】
このようにコントロールシャフトは3次元カムのカムシャフトを兼ねていても良く、スラスト力に対抗することができる適切なアシスト力を可変動弁機構に与えることができる。
【0026】
請求項記載の可変動弁機構のアシスト装置では、請求項1〜のいずれかの構成において、前記アシスト力付与手段は、前記アシスト力を、スプリングの復元力に基づいて発生させることを特徴とする。
【0027】
このように弾性体としてスプリングを用いることができる。したがってスプリングの復元力を利用してコントロールシャフトの軸方向位置が高リフト側になるほどアシスト力を大きくすることが容易にできるので、比較的簡易な構成により、スラスト力に対抗することができる適切なアシスト力を可変動弁機構に与えることができる。
【0028】
請求項記載の可変動弁機構のアシスト装置では、請求項1〜のいずれかの構成において、前記アシスト力付与手段は、前記アシスト力を、油圧に基づいて発生させることを特徴とする。
【0029】
このように流体として油を用いることができる。したがって油圧を利用して容易にコントロールシャフトの軸方向位置が高リフト側になるほどアシスト力を大きくすることができ、スラスト力に対抗することができる適切なアシスト力を可変動弁機構に与えることができる。
【0030】
請求項1記載の可変動弁機構のアシスト装置では、請求項1〜のいずれかの構成において、前記可変動弁機構は、内燃機関の吸気バルブのバルブリフト量を連続的に可変とすることを特徴とする。
【0031】
このように内燃機関の吸気バルブのバルブリフト量を調整する可変動弁機構に対して前述したアシスト装置を適用することにより、適切なアシスト力を可変動弁機構に与えることができ、内燃機関の吸入空気量の調整を高応答で実行することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は、上述した発明が適用された可変動弁機構及びアシスト装置を備えた内燃機関としてのガソリンエンジン(以下、「エンジン」と略す)2及びその制御系統の概略構成を表すブロック図である。
【0033】
エンジン2は、自動車走行駆動用として自動車に搭載されているものである。このエンジン2は、シリンダブロック4、ピストン(図示略)及びシリンダブロック4上に取り付けられたシリンダヘッド8等を備えている。シリンダブロック4には、複数の気筒、ここでは例えば4つの気筒2aが形成され、各気筒2aには、シリンダブロック4、ピストン及びシリンダヘッド8にて区画された燃焼室10が形成されている。各燃焼室10には、それぞれ第1吸気バルブ12a、第2吸気バルブ12b、第1排気バルブ16a及び第2排気バルブ16bの4バルブが配置されている。第1吸気バルブ12aは第1吸気ポート14aを、第2吸気バルブ12bは第2吸気ポート14bを、第1排気バルブ16aは第1排気ポート18aを、第2排気バルブ16bは第2排気ポート18bを開閉する。
【0034】
各気筒2aの第1吸気ポート14a及び第2吸気ポート14bは吸気マニホールド30内に形成された吸気通路30aを介してサージタンク32に接続されている。各吸気通路30aにはそれぞれフューエルインジェクタ34が配置されて、第1吸気ポート14a及び第2吸気ポート14bに対して燃料を噴射可能としている。
【0035】
又、サージタンク32は吸気ダクト40を介してエアクリーナ42に連結されている。尚、吸気ダクト40内にはスロットルバルブは配置されていない。アクセルペダル74の操作やアイドルスピードコントロール時のエンジン回転数NEに応じた吸入空気量制御は、第1吸気バルブ12a及び第2吸気バルブ12bのバルブリフト量を調整することによりなされる。
【0036】
これら両吸気バルブ12a,12bの駆動は、図2に示すごとくシリンダヘッド8に配置された後述する仲介駆動機構120を介して、吸気カムシャフト45に設けられた吸気カム45aのリフト動作が伝達されることにより可能となっている。この伝達において後述するスライドアクチュエータ100の機能により仲介駆動機構120によるリフトの伝達状態が調整されることによりバルブリフト量が調整される。吸気カムシャフト45は、一端に設けられたタイミングスプロケット(タイミングギアやタイミングプーリでも良い)とタイミングチェーン47を介してエンジン2のクランクシャフト49の回転と連動している。
【0037】
尚、図1で示した各気筒2aの第1排気ポート18aを開閉している第1排気バルブ16a、及び第2排気ポート18bを開閉している第2排気バルブ16bは、エンジン2の回転に伴う排気カムシャフト46(図2)に設けられた排気カム46a(図2)の回転により、一定のバルブリフト量で開閉されている。そして、各気筒2aの第1排気ポート18a及び第2排気ポート18bは排気マニホルド48に連結されている。このことにより排気を触媒コンバータ50を介して外部に排出している。
【0038】
電子制御ユニット(以下、ECUと称する)60は、デジタルコンピュータからなり、双方向性バスを介して相互に接続されたCPU、ROM、RAM、各種ドライバー回路、入力ポート及び出力ポート等の構成を備えている。
【0039】
ECU60の入力ポートへは、アクセル開度センサ76により出力されるアクセルペダル74の踏み込み量(以下、「アクセル開度ACCP」と称する)に比例した出力電圧、クランク角センサ82によりクランクシャフトが30°回転する毎に出力されるパルス、吸入空気量センサ84により出力される吸気ダクト40を流れる吸入空気量GAに対応した出力電圧、エンジン2のシリンダブロック4に設けられた水温センサ86により出力されるエンジン2の冷却水温度THWに応じた出力電圧、排気マニホルド48に設けられた空燃比センサ88により出力される空燃比に応じた出力電圧、スライドアクチュエータ100により移動される後述するコントロールシャフト132の軸方向変位を検出するシャフト位置センサ90により出力される軸方向変位に応じた出力電圧、吸気バルブ12a,12bを仲介駆動機構120を介して駆動する吸気カム45aのカム角を検出するカム角センサ92からの出力パルスが入力している。尚、ECU60ではクランク角センサ82の出力パルスとカム角センサ92のパルスとに基づいて現在のクランク角が計算され、クランク角センサ82の出力パルスの頻度からエンジン回転数NEが計算される。
【0040】
尚、これ以外にECU60の入力ポートには、各種の信号が入力されているが、本実施の形態1では説明上重要でないので図示省略している。
又、ECU60の出力ポートは、対応する駆動回路を介して各フューエルインジェクタ34に接続され、ECU60はエンジン2の運転状態に応じて各フューエルインジェクタ34の開弁制御を行い、燃料噴射時期制御や燃料噴射量制御を実行している。更にECU60の出力ポートは駆動回路を介してオイルコントロールバルブ(以下、「OCV」と略す)104に接続され、ECU60は要求吸気量等のエンジン2の運転状態に応じてOCV104による油圧制御によりスライドアクチュエータ100を制御している。
【0041】
ここでスライドアクチュエータ100の内部構造の断面を図3,4に示す。図3は正面から見た縦断面図(図4のB−B断面)であり、図4は右側面から見た縦断面図(図3のA−A断面)である。
【0042】
スライドアクチュエータ100はハウジング100a内部にコントロールシャフト132と同軸に形成された円筒状空間を有している。この空間は、コントロールシャフト132側はわずかに径が小さく形成されている。この空間内部にはピストン体102が空間の軸方向に移動可能に配置されている。ピストン体102は図5,6の斜視図にて示すごとく、ピストン部102a及びアシストローラ部102bを備え、ピストン部102aとアシストローラ部102bとは接続部102cを介して一体に形成されている。
【0043】
ピストン部102aは円板状をなし外周面にはオイルシール用シールリング102dを収納するためのシール溝102eが形成されている。コントロールシャフト132はこのピストン部102aの中心に形成された嵌合穴102fに先端が嵌合している。そしてコントロールシャフト132は、ピストン体102を軸方向に貫通するボルト貫通孔102gを介して、図3の右方から貫通している固定ボルト102hによりピストン体102に固定され、ピストン体102と一体に軸方向に移動するようにされている。
【0044】
このピストン部102aは前記円筒状空間の内の径の小さい側(図示左側)に配置されている。このことにより、前記円筒状空間は2つの圧力室101a,101bに分けられている。そして前述したOCV104を介して、ECU60が2つの圧力室101a,101bに対する油圧の給排を調整することによりピストン体102全体が軸方向に移動してコントロールシャフト132の軸方向位置を調整する。OCV104は電磁ソレノイド式4ポート3位置切替弁であり、図3に示されたごとくの電磁ソレノイドの消磁状態(以下、「低リフト駆動状態」と称する)では、第1圧力室101a内の作動油は排出通路107を介してオイルパン108内へ戻される。第2圧力室101b内へは供給通路106を介してオイルポンプPから高圧の作動油が供給される。このことにより図3のL方向へコントロールシャフト132を移動させて仲介駆動機構120の機能により吸気バルブ12a,12bのバルブ作用角とバルブリフト量とを小さくできる。
【0045】
又、電磁ソレノイドが100%励磁された状態(以下、「高リフト駆動状態」と称する)では、第1圧力室101a内へは供給通路106を介してオイルポンプPから作動油が供給される。第2圧力室101bの作動油は排出通路107を介してオイルパン108内へ戻される。このことにより図3のH方向へコントロールシャフト132を移動させて仲介駆動機構120の機能により吸気バルブ12a,12bのバルブリフト量を大きくできる。
【0046】
更に電磁ソレノイドへの給電を中程度の状態(以下、「中立状態」と称する)に制御すると、圧力室101a,101bは供給通路106にも排出通路107にも接続されずに密封される。このことによりコントロールシャフト132の軸方向移動は停止して吸気バルブ12a,12bのバルブリフト量を維持できる。
【0047】
次にアシストローラ部102bについて説明する。アシストローラ部102bの本体には、軸方向とは直交する方向に貫通する空間102iが形成されて、この空間102i内を貫いて2つ軸部102jが、固定ボルト102hを挟んで対称な位置に設けられている。この2つ軸部102jの各軸as(図5)は、コントロールシャフト132の軸に対して直交する仮想平面(PS)に平行に配置されている。この軸部102jにはそれぞれ自由回転可能にローラ102kが取り付けられている。
【0048】
この2つのローラ102kにそれぞれ対向してハウジング100aにはプッシュ部103が2つ設けられている。プッシュ部103は出力ロッド103a、出力ロッド103aを軸方向に移動可能に支持するリニアベアリング103b及び出力ロッド103aをピストン体102側に付勢するスプリング103cを備えている。
【0049】
出力ロッド103aの付勢方向はコントロールシャフト132の軸に直交している。更に出力ロッド103aの付勢方向はローラ102kの軸asに直交する仮想平面(QS)に平行であるが、軸asとはオフセットdoff(図3)がコントロールシャフト132側に設けられている。したがって図7(A)に示すごとく出力ロッド103aの先端部103dからローラ102kの円筒状外周面に対しては、圧力Fo1が斜め方向で与えられる。このため軸部102jにはラジアル力Fr1が与えられる。この結果、ピストン体102に対しては出力ロッド103aからは軸方向の力Fa1が与えられる。すなわち、出力ロッド103aの圧力Fo1が、ローラ102kの円筒状外周面を変換面として、軸方向の力Fa1に変換される。この力Fa1はH方向の力であり、後述する仲介駆動機構120にて発生するL方向のスラスト力に対抗するアシスト力となる。尚、図7(A)ではピストン体102がL方向の限界位置に存在する状態を示し、オフセットdoffは最小のオフセット距離doff1である。
【0050】
ECU60がOCV信号により圧力室101a,101bの油圧を調整することで、図7(B)に示すごとくピストン体102をH方向に移動させた場合には、オフセットdoffは中間的なオフセット距離doff2となる。このため出力ロッド103aの先端部103dからローラ102kの円筒状外周面への圧力Fo2は更に傾いた方向で与えられる。このため軸部102jにはラジアル力Fr2が与えられる。この結果、ピストン体102に対してはアシスト力Fa2(>Fa1)が与えられることになる。
【0051】
更に図7(C)に示すごとくピストン体102をH方向の限界位置に移動させると、オフセットdoffは最大のオフセット距離doff3となる。このため出力ロッド103aの先端部103dからローラ102kの円筒状外周面への圧力Fo3は最大に傾いた方向で与えられる。このため軸部102jにはラジアル力Fr3が与えられる。この結果、ピストン体102に対しては最大のアシスト力Fa3(>Fa2)が与えられることになる。
【0052】
上述した関係に基づいて実際に設計したコントロールシャフト132のH方向移動量とアシスト力Faとの関係を図8に実線で示す。すなわちH方向でのコントロールシャフト132の移動量が「0(mm)」(L方向での限界位置)では、ほぼ0(kgf)に近い最小のアシスト力Faとなりコントロールシャフト132がH方向に移動するほどアシスト力Faは増加し、H方向での限界位置で最大のアシスト力Faとなっている。図8に一点鎖線で示されているのは、後述する仲介駆動機構120により発生するスラスト力Fs(ただし力の方向は逆)であり、前記アシスト力Faはこのスラスト力Fsの絶対値にほぼ同等となるように設定されている。このようなアシスト力Faの上昇パターンは、出力ロッド103aの先端部103dの形状、ローラ102kの径及び初期オフセットdoff1により適宜設定できる。尚、仲介駆動機構120により発生するスラスト力Fsの上昇パターンはエンジン2の回転数により少し変化するが、アシスト力Faの上昇パターンとしては、例えば平均的なエンジン回転数におけるスラスト力Fsに適合させても良く、アイドル時のエンジン回転数におけるスラスト力Fsに適合させても良く、最高エンジン回転数におけるスラスト力Fsに適合させても良い。
【0053】
次に仲介駆動機構120について説明する。図9は仲介駆動機構120の斜視図を示している。仲介駆動機構120は、図示中央に設けられた入力部122、図示左側に設けられた第1揺動カム124(「出力部」に相当する)および図示右側に設けられた第2揺動カム126(「出力部」に相当する)を備えている。これら入力部122のハウジング122aおよび揺動カム124,126の各ハウジング124a,126aはそれぞれ外径が同じ円柱状をなしている。
【0054】
各ハウジング122a,124a,126aを水平に破断した斜視図を図10に示す。ここで、入力部122のハウジング122aは内部に軸方向に空間を形成し、この空間の内周面には軸方向に右ネジの螺旋状に形成されたヘリカルスプライン122bを形成している。また外周面からは2つのアーム122c,122dが平行に突出して形成されている。これらアーム122c,122dの先端には、アーム122c,122d間にシャフト122eが掛け渡されている。このシャフト122eはハウジング122aの軸方向と平行であり、ローラ122fが回転可能に取り付けられている。
【0055】
第1揺動カム124のハウジング124aは内部に軸方向に空間を形成し、この内部空間の内周面には軸方向に左ネジの螺旋状に形成されたヘリカルスプライン124bを形成している。尚、この内部空間は径の小さい中心孔を有するリング状の軸受部124cにて左端が覆われている。また外周面からは略三角形状のノーズ124dが突出して形成されている。このノーズ124dの一辺は凹状に湾曲するカム面124eを形成している。
【0056】
第2揺動カム126のハウジング126aは内部に軸方向に空間を形成し、この内部空間の内周面には軸方向に左ネジの螺旋状に形成されたヘリカルスプライン126bを形成している。尚、この内部空間は径の小さい中心孔を有するリング状の軸受部126cにて右端が覆われている。また外周面からは略三角形状のノーズ126dが突出して形成されている。このノーズ126dの一辺は凹状に湾曲するカム面126eを形成している。
【0057】
第1揺動カム124および第2揺動カム126は、軸受部124c,126cを外側にして入力部122の両端から各端面を同軸上で接触させるように配置され、全体が図9に示したごとく内部空間を有する略円柱状となる。
【0058】
入力部122および2つの揺動カム124,126から構成される内部空間には、スライダギア128が配置されている。スライダギア128は略円柱状をなし、外周面中央には右ネジの螺旋状に形成された入力用ヘリカルスプライン128aが形成されている。この入力用ヘリカルスプライン128aの左側端部には小径部128bを挟んで左ネジの螺旋状に形成された第1出力用ヘリカルスプライン128cが形成されている。又、入力用ヘリカルスプライン128aの右側端部には小径部128dを挟んで左ネジの螺旋状に形成された第2出力用ヘリカルスプライン128eが形成されている。尚、これら出力用ヘリカルスプライン128c,128eは、入力用ヘリカルスプライン128aに対して外径が小さく形成されている。
【0059】
スライダギア128の内部には中心軸方向に貫通孔128fが形成されている。そして一方の小径部128dには貫通孔128f内部を外周面に開放するための長孔128gが形成されている。この長孔128gは周方向に長く形成されている。
【0060】
スライダギア128の貫通孔128f内には、図11に示すごとくの支持パイプ130が周方向に摺動可能に配置されている。ここで図11(A)は平面図、図11(B)は正面図、図11(C)は右側面図である。この支持パイプ130は、図2に示したごとく、すべての仲介駆動機構120(ここでは4つ)に共通の1本が設けられている。尚、支持パイプ130には各仲介駆動機構120毎に軸方向に長く形成された長孔130aが開口している。
【0061】
更に支持パイプ130内には、軸方向に摺動可能にコントロールシャフト132が貫通している。このコントロールシャフト132も支持パイプ130と同様にすべての仲介駆動機構120に共通の1本が設けられている。尚、コントロールシャフト132には各仲介駆動機構120毎に係止ピン132aが突出している。この係止ピン132aは支持パイプ130に形成されている軸方向の長孔130aを貫通して形成されている。更にコントロールシャフト132の係止ピン132aは、前述したスライダギア128に形成された周方向の長孔128g内にも先端が挿入されている。
【0062】
支持パイプ130に形成された軸方向の長孔130aにより、コントロールシャフト132の係止ピン132aは、支持パイプ130がシリンダヘッド8に対して固定されていても、軸方向に移動することでスライダギア128を軸方向に移動させることができる。更にスライダギア128自体は、周方向の長孔128gにて係止ピン132aに係止していることにより、係止ピン132aにて軸方向の位置は決定されるが軸周りについては揺動可能となっている。
【0063】
そしてスライダギア128の内で、入力用ヘリカルスプライン128aは入力部122内部のヘリカルスプライン122bに噛み合わされている。また第1出力用ヘリカルスプライン128cは第1揺動カム124内部のヘリカルスプライン124bに噛み合わされ、第2出力用ヘリカルスプライン128eは第2揺動カム126内部のヘリカルスプライン126bに噛み合わされている。
【0064】
このように構成された各仲介駆動機構120は、揺動カム124,126の軸受部124c,126c側にて、図2に示したごとく、シリンダヘッド8に形成された立壁部136,138に挟まれて、軸周りには揺動可能であるが軸方向に移動するのが阻止されている。この立壁部136,138には、軸受部124c,126cの中心孔に対応した位置に孔が形成され、支持パイプ130を貫通させ固定している。したがって支持パイプ130はシリンダヘッド8に対しては固定されて軸方向に移動したり回転したりすることはない。
【0065】
又、支持パイプ130内のコントロールシャフト132は支持パイプ130内を軸方向に摺動可能に貫通し一端側にて図3,7に示したごとくスライドアクチュエータ100のピストン体102に接続されている。したがって圧力室101a,101bに対する油圧調整により、コントロールシャフト132の軸方向位置を調整できる。このことによりコントロールシャフト132とスライダギア128とを介して、入力部122のローラ122fと揺動カム124,126のノーズ124d,126dとの相対位相差が調整できる。すなわちスライドアクチュエータ100の駆動により、図12〜図14に示すごとく吸気バルブ12a,12bのバルブリフト量を連続的に可変とすることができる。
【0066】
ここで、図12は、スライドアクチュエータ100によりコントロールシャフト132をH方向の限界まで移動させた状態の仲介駆動機構120を示している。すなわち図7の(C)の状態に相当する。尚、図12〜図15では第2揺動カム126が第1吸気バルブ12aを駆動する機構を示しているが、第1揺動カム124が第2吸気バルブ12bを駆動する機構についても同じであるので、第1揺動カム124および第2吸気バルブ12bの符号も併記して以下説明する。
【0067】
図12(A)では吸気カム45aのベース円部分(ノーズ45cを除いた部分)が、仲介駆動機構120における入力部122のローラ122fに接触している。尚、図示していないがローラ122fはスプリングにより吸気カム45a側に常に接触するように付勢されている。このとき、揺動カム124,126のノーズ124d,126dはロッカーアーム13のローラ13aには接触しておらず、ノーズ124d,126dに隣接したベース円部分が接触している。このため、吸気バルブ12a,12bは閉弁状態にある。
【0068】
吸気カムシャフト45が回転して吸気カム45aのノーズ45cが入力部122のローラ122fを押し下げると、仲介駆動機構120内では入力部122からスライダギア128を介して揺動カム124,126に揺動が伝達されて、揺動カム124,126はノーズ124d,126dを押し下げるように揺動する。このことによりノーズ124d,126dに設けられた湾曲状のカム面124e,126eが直ちにロッカーアーム13のローラ13aに接触して、図12(B)に示すごとく、カム面124e,126eの全範囲を使用してロッカーアーム13のローラ13aを押し下げる。このことにより、ロッカーアーム13はアジャスタ13bにて支持されている基端部13c側を中心に揺動し、ロッカーアーム13の先端部13dは大きくステムエンド12cを押し下げる。こうして吸気バルブ12a,12bは最大のバルブリフト量にて吸気ポート14a,14bを開放状態とする。
【0069】
図13はスライドアクチュエータ100によりコントロールシャフト132を図12の状態からL方向へ戻した場合の仲介駆動機構120の状態を示している。すなわち図7(B)の状態に相当する。
【0070】
図13(A)では吸気カム45aのベース円部分が、仲介駆動機構120における入力部122のローラ122fに接触している。このとき、揺動カム124,126のノーズ124d,126dはロッカーアーム13のローラ13aには接触しておらず、図12の場合に比較して少しノーズ124d,126dから離れたベース円部分が接触している。このため吸気バルブ12a,12bは閉弁状態にある。これは仲介駆動機構120内でスライダギア128がL方向に移動したため、入力部122のローラ122fと揺動カム124,126のノーズ124d,126dとの相対位相差が小さくなったためである。
【0071】
吸気カムシャフト45が回転して吸気カム45aのノーズ45cが入力部122のローラ122fを押し下げると、仲介駆動機構120内では入力部122からスライダギア128を介して揺動カム124,126に揺動が伝達され、揺動カム124,126はノーズ124d,126dを押し下げるように揺動する。
【0072】
上述したごとく、図13(A)の状態ではロッカーアーム13のローラ13aにはノーズ124d,126dから離れたベース円部分が接触している。このため、揺動カム124,126が揺動しても、しばらくはロッカーアーム13のローラ13aはノーズ124d,126dに設けられた湾曲状のカム面124e,126eに接触することなくベース円部分に接触した状態を継続する。その後、湾曲状のカム面124e,126eがローラ13aに接触して、図13(B)に示すごとくロッカーアーム13のローラ13aを押し下げる。このことにより、ロッカーアーム13は基端部13cを中心に揺動する。しかしロッカーアーム13のローラ13aが当初、ノーズ124d,126dから離れている分、カム面124e,126eの使用範囲は少なくなってロッカーアーム13の揺動角度は小さくなり、ロッカーアーム13の先端部13dによるステムエンド12cの押し下げ量、すなわちバルブリフト量は少なくなる。こうして吸気バルブ12a,12bは最大量よりも小さいバルブリフト量にて吸気ポート14a,14bを開放状態とする。
【0073】
図14はスライドアクチュエータ100によりコントロールシャフト132を最大限L方向へ戻した場合の仲介駆動機構120の状態を示している。すなわち図7(A)の状態に相当する。図14(A)の状態ではロッカーアーム13のローラ13aにはノーズ124d,126dから大きく離れたベース円部分が接触している。このため、揺動の全期間、ロッカーアーム13のローラ13aはノーズ124d,126dに設けられた湾曲状のカム面124e,126eに接触することなくベース円部分に接触した状態を継続する。すなわち、図14(B)に示すごとく、吸気カム45aのノーズ45cが入力部122のローラ122fを最大に押し下げても、湾曲状のカム面124e,126eはロッカーアーム13のローラ13aを押し下げるために使用されることはない。このことにより、ロッカーアーム13は基端部13cを中心に揺動することがなくなり、ロッカーアーム13の先端部13dによるステムエンド12cの押し下げ量、すなわちバルブリフト量は「0」となる。こうして吸気カムシャフト45が回転しても吸気バルブ12a,12bは吸気ポート14a,14bの閉鎖状態を維持する。
【0074】
このようにスライドアクチュエータ100によりコントロールシャフト132の軸方向位置を調整することにより、図15のグラフに実線の曲線にて示したごとく、吸気バルブ12a,12bのバルブリフト量が連続的に調整可能となる。
【0075】
そして、吸気バルブ12a,12bを開ける場合には、吸気バルブ12a,12bのバルブスプリング12dからは、ロッカーアーム13を介してアーム122cとノーズ124d,126dとの間の角度を狭める方向の力がかかるため、スライダギア128にはL方向に移動するスラスト力が発生している。このため係止ピン132aを介して、コントロールシャフト132をL方向に移動させようとするスラスト力Fsがかかる。そして吸気バルブ12a,12bのバルブリフト量を大きくするほどに、バルブスプリング12dをより強く圧縮する状態となることから、コントロールシャフト132に発生するスラスト力Fsは、スライドアクチュエータ100によりコントロールシャフト132がH方向に移動させられるほど強くなる。すなわち図8に一点鎖線にて示したごとくである。
【0076】
上述した実施の形態1の構成において、ピストン体102とプッシュ部103との組み合わせがアシスト力付与手段に、プッシュ部103が出力手段に、ローラ102kの外周面が変換面に相当する。
【0077】
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).コントロールシャフト132と共に移動するローラ102kの外周面を変換面として、出力ロッド103aの出力する力を、ローラ102kを介してアシスト力に変換して、コントロールシャフト132に与えている。このため図8に示したごとくコントロールシャフト132が吸気バルブ12a,12bのバルブリフト量を大きくなる方に移動すればするほど、アシスト力を大きくできる。したがって仲介駆動機構120に生じるスラスト力に対抗することができる適切なアシスト力をコントロールシャフト132に与えることができる。
【0078】
この結果、応答性のためにピストン部102aの受圧面積を小さくしても、バルブリフト量が大きい側で最低作動油圧が悪化したり、あるいはコントロールシャフト132の移動における応答性が悪化したりするおそれがない。
【0079】
(ロ).出力ロッド103aの出力はスプリング103cの復元力を用いているので、比較的簡易な構成で容易にコントロールシャフト132の軸方向位置が高リフト側になるほどアシスト力を大きくすることができる。しかも、磁力などとは異なり急激に復元力が弱まることはなく広範囲のコントロールシャフト132の軸方向移動にも十分に対応できるアシスト力を発生させることができる。
【0080】
(ハ).特にスライドアクチュエータ100は、吸気バルブ12a,12bに適用してバルブリフト量を調整するために用いられている。このような用途においても、上述した構成により適切なアシスト力をコントロールシャフト132に与えることができるので、エンジン2の吸入空気量調量を高応答で実行することができる。
【0081】
[実施の形態2]
本実施の形態では、図16に示すごとく吸気バルブ212a,212bのバルブリフト量調整は、スライドアクチュエータ300により、吸気カムシャフト245に転がり軸受部250aを介して接続されている補助シャフト250を軸方向に移動することによりなされる。吸気カムシャフト245は、一端に設けられたタイミングスプロケット(タイミングギアやタイミングプーリでも良い)252を介してエンジンのクランクシャフトの回転と連動するが、補助シャフト250は転がり軸受部250aを介して吸気カムシャフト245と接続されているので、吸気カムシャフト245の回転に対して補助シャフト250が連動して回転することはない。補助シャフト250は軸方向の移動のみ吸気カムシャフト245と一体で移動する。尚、吸気カムシャフト245と接続しているタイミングスプロケット252は、エンジンのシリンダブロックに対して回転可能にかつ軸方向へは移動しないように支持されているが、吸気カムシャフト245とは中心部にてストレートスプライン機構252aにより接続されていることにより、軸方向での吸気カムシャフト245の移動を許している。
【0082】
ここで吸気カムシャフト245に設けられた吸気カム245aは、軸方向にプロフィールが連続的に変化する3次元カムとして構成されている。具体的には、図示右側ではカムノーズが低く、左側に行くほど次第にカムノーズが高くなるように各吸気カム245aが形成されている。このプロフィールの変化により図15に示したと同様にバルブリフト量を可変としている。
【0083】
スライドアクチュエータ300は、ピストン部310とアシスト部320とを備えている。ピストン部310はシリンダ310a内にピストン310bを備えた構成をなしている。ピストン310bは補助シャフト250に接続されるとともに、ECUにより制御されるOCV104からの油圧の供給状態により図示矢印の方向に移動する。このことにより補助シャフト250及び軸受部250aを介して吸気カムシャフト245を軸方向に移動させることができる。
【0084】
アシスト部320はハウジング320a内にスライドカム322を備えている。このスライドカム322はここでは略半球状をなし、球面側の回転中心軸部分において連結シャフト350と接続している。この連結シャフト350は補助シャフト250とは反対側で且つ同軸でピストン310bに接続している。したがってスライドカム322の軸方向位置はピストン310bの移動位置に連動している。
【0085】
スライドカム322の略球面状のカム面322aには、プッシュ部324に備えられている出力ロッド324aの先端に設けられたローラ324bが接触している。尚、プッシュ部324はローラ324b部分が異なるのみで、前記実施の形態1のプッシュ部103とは基本的に同一の構成である。すなわち圧縮状のスプリング324cにより出力ロッド324aはスライドカム322のカム面322aを押圧して、H方向のアシスト力を連結シャフト350、ピストン310b、補助シャフト250及び軸受部250aを介して、吸気カムシャフト245に与えている。尚、連結シャフト350とは反対側にてスライドカム322の中心部分にはストロークセンサコア360aが設けられ、このストロークセンサコア360aの先端はハウジング320aに取り付けられているストロークセンサコイル360b内に挿入されている。このことにより吸気カムシャフト245のシャフト位置が検出され、シャフト位置に応じた信号がストロークセンサコイル360bからECUに出力される。
【0086】
3次元カムである吸気カム245aは、図示したごとくバルブリフト量を高くする側が図示左側となっているので、吸気バルブ212a,212bのバルブスプリング212dから受ける復元力は、吸気カム245aのカム面により吸気カムシャフト245に対してL方向のスラスト力を発生させる。このためスライドカム322のカム面322aは吸気カム245aのカム面とは逆方向に且つ湾曲して傾斜していることにより上記スラスト力に対抗するアシスト力を発生している。そして図16のごとくピストン310bがL方向の限界位置に存在している場合には、前記スラスト力は小さいので、ローラ324bは吸気カムシャフト245の軸に対して傾斜の小さい位置でスライドカム322のカム面322aに接触している。又、ピストン310bがH方向の限界位置に向けて移動された場合には、吸気バルブ212a,212bのバルブスプリング212dから受ける復元力は大きくなりスラスト力も増加する。このためローラ324bの接触位置のカム面322aの傾斜は次第に大きくなってアシスト力を増加させている。そして図17のごとくピストン310bがH方向の限界位置となるとスラスト力とアシスト力との絶対値はそれぞれ最大となる。このスラスト力とアシスト力との関係は前記実施の形態1の図8と同様に相殺する関係にある。
【0087】
上述した実施の形態2の構成において、吸気カムシャフト245がコントロールシャフトに、スライドカム322のカム面322aが変換面に相当する。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
【0088】
(イ).吸気カムシャフト245とは軸方向にて連動するスライドカム322のカム面322aを変換面として、出力ロッド324aの出力する力をアシスト力に変換して、吸気カムシャフト245に与えている。このため吸気カムシャフト245によりバルブリフト量を大きくなる方に吸気カム245aを移動すればするほど、アシスト力を大きくできる。したがって吸気カム245aから吸気カムシャフト245に与えられるスラスト力に対抗することができる適切なアシスト力を吸気カムシャフト245に与えることができる。
【0089】
この結果、応答性のためにピストン310bの受圧面積を小さくしても、バルブリフト量が大きい側で最低作動油圧が悪化したり、あるいは応答性が悪化したりするおそれがない。
【0090】
(ロ).前記実施の形態1の(ロ)及び(ハ)の効果を生じる。
[その他の実施の形態]
・前記各実施の形態においては、出力ロッド103a,324aに、ローラ102kあるいはスライドカム322に対する押圧力を与えるために、スプリング103c,324cの付勢力を利用したが、油圧、空気圧などの流体圧により出力ロッド103a,324aに押圧力を与えても良い。この場合にはコントロールシャフト132や吸気カムシャフト245の移動によっても圧力低下はほとんど無いので、より広範囲のコントロールシャフト132や吸気カムシャフト245の軸方向移動にも十分に対応できるアシスト力を発生させることができる。
【0091】
・前記実施の形態1においてスライドアクチュエータ100の代わりに、前記実施の形態2のスライドアクチュエータ300を用いても良く、又、前記実施の形態2においてスライドアクチュエータ300の代わりに、前記実施の形態1のスライドアクチュエータ100を用いても良い。
【0092】
・前記各実施の形態においては、出力ロッド103a,324aは、スライドアクチュエータ100,300に対して2本設けられていたが、1本でも良く、3本以上でも良い。又、スライドアクチュエータ100,300自体もコントロールシャフト132あるいは吸気カムシャフト245に対して1つでなく、2つ以上を軸方向に直列に連結して設けて、アシスト力を強めるようにしても良い。
【0093】
・前記各実施の形態では、出力ロッド103a,324aの突出方向は、コントロールシャフト132あるいは吸気カムシャフト245の軸に直交する方向とされていたが、図18,19に示すごとく、軸に直交することはないが、軸に直交する仮想平面(PY,QY)に平行に突出するようにしても、アシスト力を発生させることができる。
【0094】
図18は、前記実施の形態1の変形例であり、ピストン体402に平行に配置された2つの軸部402jには各1対のローラ402kが設けられている。これらローラ402kの軸線azはコントロールシャフトの軸線axに直交する仮想平面(PY)に平行である。これらのローラ402kの外周面に接触するように、前記仮想平面(PY)に平行に出力ロッド403aが突出している。このような構成においても、4本の出力ロッド403aにより出力される押圧力を4つのローラ402kが受けることにより、ローラ402kの外周面にてコントロールシャフトの軸線ax方向のアシスト力に変換し、仲介駆動機構120に生じるスラスト力が大きくても対抗することができる。
【0095】
図19は前記実施の形態2の変形例である。前記実施の形態2のスライドカム322は略半球状であったが、この変形例ではスライドカム522は略半円柱状をなしている。このスライドカム522の外周面中央に連結シャフト550が取り付けられている。そしてこの外周面をカム面522aとして、このカム面522aに接触するように、連結シャフト550の軸線bxに直交する仮想平面(QY)に平行に出力ロッド524aが突出している。このような構成においても、4本の出力ロッド524a(下の2本は図示略)により出力される押圧力をカム面522aが受けることにより、連結シャフト550の軸線bx方向のアシスト力に変換し、吸気カムシャフトに生じるスラスト力が大きくても対抗することができる。
【0096】
・前記実施の形態1(図3)では、ローラ102kをピストン部102a側に設けたが、ローラ102kを出力ロッド103aの先端に設け、ピストン部102a側には出力ロッド103aの先端部103dと同形状の突起(あるいは断面が同じ形状の突条)を設けても良く、実施の形態1と同様の機能を生じさせることができる。前記実施の形態2(図16)についても、連結シャフト350側にローラ324bを設けて出力ロッド324a側にスライドカム322のカム面322aと同じ断面形状の略円筒面を有するカムを設けても良く、実施の形態2と同様の機能を生じさせることができる。前記図18,19に述べた例についても同じく、出力ロッドの先端に設ける構成と、コントロールシャフトあるいは連結シャフト側に設ける構成とを入れ替えても良く、同様な機能を生じさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1としての可変動弁機構及びアシスト装置を備えたエンジン及びその制御系統の概略構成を表すブロック図。
【図2】同じくシリンダヘッド部分の構成説明図。
【図3】実施の形態1のスライドアクチュエータの内部構造を示す断面図。
【図4】同じくスライドアクチュエータの内部構造を示す断面図。
【図5】実施の形態1のピストン体の斜視図。
【図6】同じくピストン体の斜視図。
【図7】実施の形態1のアシスト作用の説明図。
【図8】スラスト力Fs及びアシスト力Faとコントロールシャフト移動量との関係を示すグラフ。
【図9】実施の形態1の仲介駆動機構の構成を示す斜視図。
【図10】同じく仲介駆動機構の内部構成を示す部分破断図。
【図11】同じく仲介駆動機構の支持パイプ及びコントロールシャフトの形状説明図。
【図12】実施の形態1の仲介駆動機構によるバルブリフト量調整機能の説明図。
【図13】同じく仲介駆動機構によるバルブリフト量調整機能の説明図。
【図14】同じく仲介駆動機構によるバルブリフト量調整機能の説明図。
【図15】実施の形態1の仲介駆動機構によるバルブリフト量の変化を示すグラフ。
【図16】実施の形態2の可変動弁機構及びアシスト装置の構成説明図。
【図17】実施の形態2の可変動弁機構及びアシスト装置の機能説明図。
【図18】実施の形態1の変形例の構成説明図。
【図19】実施の形態2の変形例の構成説明図。
【符号の説明】
2…エンジン、2a…気筒、4…シリンダブロック、8…シリンダヘッド、10…燃焼室、12a,12b…吸気バルブ、12c…ステムエンド、12d…バルブスプリング、13…ロッカーアーム、13a…ローラ、13b…アジャスタ、13c…基端部、13d…先端部、14a,14b…吸気ポート、16a,16b…排気バルブ、18a,18b…排気ポート、30…吸気マニホールド、30a…吸気通路、32…サージタンク、34…フューエルインジェクタ、40…吸気ダクト、42…エアクリーナ、45…吸気カムシャフト、45a…吸気カム、45c…ノーズ、46…排気カムシャフト、46a…排気カム、47…タイミングチェーン、48…排気マニホルド、49…クランクシャフト、50…触媒コンバータ、60…ECU、74… アクセルペダル、76…アクセル開度センサ、82…クランク角センサ、84…吸入空気量センサ、86…水温センサ、88…空燃比センサ、90…シャフト位置センサ、92…カム角センサ、100…スライドアクチュエータ、100a…ハウジング、101a…第1圧力室、101b…第2圧力室、102…ピストン体、102a…ピストン部、102b…アシストローラ部、102c… 接続部、102d…オイルシール用シールリング、102e…シール溝、102f…嵌合穴、102g…ボルト貫通孔、102h…固定ボルト、102i…空間、102j…軸部、102k…ローラ、103…プッシュ部、103a…出力ロッド、103b…リニアベアリング、103c…スプリング、103d…先端部、104…OCV、106…供給通路、107…排出通路、108…オイルパン、120…仲介駆動機構、122…入力部、122a…ハウジング、122b…ヘリカルスプライン、122c,122d…アーム、122e…シャフト、122f…ローラ、124…第1揺動カム、124a…ハウジング、124b…ヘリカルスプライン、124c…軸受部、124d…ノーズ、124e…カム面、126…第2揺動カム、126a…ハウジング、126b…ヘリカルスプライン、126c…リング状の軸受部、126d…ノーズ、126e…カム面、128…スライダギア、128a…入力用ヘリカルスプライン、128b…小径部、128c…第1出力用ヘリカルスプライン、128d…小径部、128e…第2出力用ヘリカルスプライン、128f…貫通孔、128g…長孔、130…支持パイプ、130a…長孔、132…コントロールシャフト、132a…係止ピン、136,138…立壁部、212a,212b…吸気バルブ、212d…バルブスプリング、245…吸気カムシャフト、245a…吸気カム、250…補助シャフト、250a…軸受部、252…タイミングスプロケット、252a…ストレートスプライン機構、300…スライドアクチュエータ、310…ピストン部、310a…シリンダ、310b…ピストン、320…アシスト部、320a…ハウジング、322…スライドカム、322a…カム面、324…プッシュ部、324a…出力ロッド、324b…ローラ、324c…スプリング、350…連結シャフト、360a…ストロークセンサコア、360b…ストロークセンサコイル、402…ピストン体、402j…軸部、402k…ローラ、403a…出力ロッド、522…スライドカム、522a…カム面、524a…出力ロッド、550…連結シャフト。

Claims (10)

  1. アクチュエータにてコントロールシャフトを軸方向に往復動させることにより該コントロールシャフトの軸方向位置に連動してバルブのリフト量を連続的に可変とする可変動弁機構に対して、前記バルブの駆動に伴い前記コントロールシャフトに発生するスラスト力に対抗するアシスト力を前記アクチュエータとは別に付与するアシスト装置であって、
    出力ロッドを有し、弾性体の復元力又は流体の圧力により、前記出力ロッドを前記コントロールシャフトの軸に交叉する仮想平面に対して平行に突出して力を出力する出力手段と、
    前記出力ロッドが接触することにより前記出力手段からの力を伝達されて前記コントロールシャフトの軸方向の力に変換して前記アシスト力とする変換面と、
    を備えるとともに、前記出力手段からの力が伝達される位置における前記変換面の傾きを前記コントロールシャフトの軸方向の移動に連動して変化させることにより、前記コントロールシャフトの軸方向位置が高リフト側になるほど前記アシスト力を大きくするアシスト力付与手段を備えたことを特徴とする可変動弁機構のアシスト装置。
  2. 請求項1記載の構成において、前記出力ロッドは、前記コントロールシャフトの軸方向とは略直交する方向に突出し、前記変換面は、前記コントロールシャフトに連動して前記コントロールシャフト軸方向に移動するカム上のカム面として形成され、
    前記カム面に対する前記出力ロッドの接触位置が前記コントロールシャフトに連動して軸方向で移動することにより、前記コントロールシャフトの軸方向位置が高リフト側になるほど前記アシスト力を大きくすることを特徴とする可変動弁機構のアシスト装置。
  3. 請求項記載の構成において、前記出力ロッドは、前記コントロールシャフトの軸に略直交する方向に突出し、前記変換面は、前記コントロールシャフトの軸に略直交する仮想平面に平行な軸を回転軸とし前記コントロールシャフトに連動して前記コントロールシャフトの軸方向に移動するリングの外周面として形成され、
    前記外周面に対する前記出力ロッドの接触位置が前記コントロールシャフトに連動して前記コントロールシャフトの軸方向で移動することにより、前記コントロールシャフトの軸方向位置が高リフト側になるほど前記アシスト力を大きくすることを特徴とする可変動弁機構のアシスト装置。
  4. 請求項記載の構成において、前記出力ロッドは、前記コントロールシャフトの軸略直交する仮想平面に平行に突出し、前記変換面は、前記コントロールシャフトの軸に略直交する仮想平面に平行な軸を回転軸とし前記コントロールシャフトに連動して前記コントロールシャフト軸方向に移動するリング外周面として形成され、
    前記外周面に対する前記出力ロッドの接触位置が前記コントロールシャフトに連動して前記コントロールシャフトの軸方向で移動することにより、前記コントロールシャフトの軸方向位置が高リフト側になるほど前記アシスト力を大きくすることを特徴とする可変動弁機構のアシスト装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかの構成において、前記可変動弁機構は、
    内燃機関のクランクシャフトにより回転駆動されるカムシャフトと、
    前記カムシャフトに設けられたカムと、
    前記カムシャフトとは異なる軸にて揺動可能に支持され、入力部と出力部とを有することで前記カムにより入力部が駆動されると出力部にてバルブを駆動する仲介駆動機構と、
    軸方向への移動量が前記仲介駆動機構の入力部と出力部との相対位相差に連動する前記コントロールシャフトと、
    前記コントロールシャフトを軸方向に移動することにより前記仲介駆動機構の入力部と出力部との相対位相差を調整するアクチュエータと、
    を備えることにより、前記コントロールシャフトの軸方向位置に連動してバルブリフト量を連続的に可変とすることを特徴とする可変動弁機構のアシスト装置。
  6. 請求項1〜4のいずれかの構成において、前記可変動弁機構は、軸方向にてカムプロフィールが変化している3次元カムを、軸方向に移動させることによりバル ブリフト量を連続的に可変とする機構であり、
    前記コントロールシャフトの軸方向への移動量が前記3次元カムの軸方向への移動量に連動していることを特徴とする可変動弁機構のアシスト装置。
  7. 請求項6記載の構成において、前記コントロールシャフトは前記3次元カムのカムシャフトを兼ねていることを特徴とする可変動弁機構のアシスト装置。
  8. 請求項1〜のいずれかの構成において、前記アシスト力付与手段は、前記アシスト力を、スプリングの復元力に基づいて発生させることを特徴とする可変動弁機構のアシスト装置。
  9. 請求項1〜7いずれかの構成において、前記アシスト力付与手段は、前記アシスト力を、油圧に基づいて発生させることを特徴とする可変動弁機構のアシスト装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかの構成において、前記可変動弁機構は、内燃機関の吸気バルブのバルブリフト量を連続的に可変とすることを特徴とする可変動弁機構のアシスト装置。
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